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Patent Searching and Data


Title:
SUBSTITUTED IMIDAZOLE COMPOUND AND USE THEREOF
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/001915
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a novel substituted imidazole compound having excellent renin inhibitory activity, which is sufficiently practical for use as a pharmaceutical product. Specifically disclosed is a compound represented by the formula (I) below or a salt thereof. (In the formula, the symbols are as defined in the description.)

Inventors:
KUROITA TAKANOBU (JP)
FUKASE YOSHIYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/061693
Publication Date:
December 31, 2008
Filing Date:
June 27, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TAKEDA PHARMACEUTICAL (JP)
KUROITA TAKANOBU (JP)
FUKASE YOSHIYUKI (JP)
International Classes:
C07D401/14; A61K31/497; A61K31/538; A61P1/04; A61P1/08; A61P1/16; A61P3/04; A61P3/06; A61P3/10; A61P3/12; A61P7/00; A61P7/02; A61P7/06; A61P9/00; A61P9/06; A61P9/10; A61P9/12; A61P9/14; A61P11/00; A61P11/02; A61P11/06; A61P13/08; A61P13/10; A61P13/12; A61P15/08; A61P15/12; A61P17/00; A61P17/02; A61P17/06; A61P19/02; A61P19/06; A61P19/08; A61P19/10; A61P21/00; A61P25/00; A61P25/06; A61P25/08; A61P25/16; A61P25/20; A61P25/22; A61P25/24; A61P25/28; A61P25/32; A61P27/02; A61P27/06; A61P27/16; A61P29/00; A61P31/04; A61P31/06; A61P31/12; A61P31/16; A61P31/18; A61P31/22; A61P35/00; A61P35/02; A61P35/04; A61P37/02; A61P37/06; A61P37/08; A61P43/00; C07D403/14; C07D405/14; C07D413/14
Domestic Patent References:
WO2007120718A22007-10-25
Foreign References:
JP2006528677A2006-12-21
JP2004518684A2004-06-24
Attorney, Agent or Firm:
TAKASHIMA, Hajime (1-1 Fushimimachi 4-chome, Chuo-ku, Osaka-sh, Osaka 44, JP)
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Claims:
 式

〔式中、
 R 1 は置換基;
 R 2 は置換基を有していてもよい環状基、置換基を有していてもよいC 1-10 アルキル、置換基を有していてもよいC 2-10 アルケニルまたは置換基を有していてもよいC 2-10 アルキニル;
 R 3 は水素原子、ハロゲン原子、C 1-6 アルキルまたはC 1-6 アルコキシ;
 環Aは置換基を有していてもよい含窒素複素環;および
 環BはR 1 に加えてさらに置換基を有していてもよいピペラジンを示す。〕
で表される化合物またはその塩。
 R 1 が置換基を有していてもよい炭化水素基である、請求項1記載の化合物。
 R 2 が置換基を有していてもよいC 6-14 アリールである、請求項1記載の化合物。
 R 3 が水素原子である、請求項1記載の化合物。
 式

で表される基が、式

〔式中、環Aaは環Aと同意義を示す。〕
で表される基である、請求項1記載の化合物。
 環Aが、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよいアミノ、アシルおよびオキソから選ばれる置換基を有していてもよい5または6員含窒素複素環である、請求項1記載の化合物。
 環Bが、式

〔式中、R 1 は請求項1と同意義を示す。〕
で表される環である、請求項1記載の化合物。
 R 1 が置換基を有していてもよい炭化水素基であり;
 R 2 が置換基を有していてもよいC 6-14 アリールであり;
 R 3 が水素原子であり;
 式

で表される基が、式

で表される基であり、ここで、環Aaが置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよいアミノ、アシルおよびオキソから選ばれる置換基を有していてもよい5または6員含窒素複素環であり;かつ
 環Bが、式

〔式中、R 1 は請求項1と同意義を示す。〕
で表される環である、請求項1記載の化合物。
 6-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラジン-1-イル]カルボニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)-1-ブチルインドリンまたはその塩。
 6-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラジン-1-イル]カルボニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)インドリンまたはその塩。
 6-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラジン-1-イル]カルボニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジンまたはその塩。
 7-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラジン-1-イル]カルボニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロキノリンまたはその塩。
 6-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラジン-1-イル]カルボニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)-1H-インドールまたはその塩。
 6-(4-{[(2R)-2-(2-フェノキシエチル)ピペラジン-1-イル]カルボニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジンまたはその塩。
 7-(4-{[(2R)-2-(2-フェノキシエチル)ピペラジン-1-イル]カルボニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロキノリンまたはその塩。
 請求項1記載の化合物のプロドラッグ。
 請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグを含有してなる医薬。
 レニン阻害薬である、請求項17記載の医薬。
 高血圧症の予防・治療剤である、請求項17記載の医薬。
 高血圧症に起因する各種臓器障害の予防・治療剤である、請求項17記載の医薬。
 請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを含む、該哺乳動物における、高血圧症の予防または治療方法。
 請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを含む、該哺乳動物における、高血圧症に起因する各種臓器障害の予防または治療方法。
 高血圧症の予防または治療剤を製造するための、請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグの使用。
 高血圧症に起因する各種臓器障害の予防または治療剤を製造するための、請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグの使用。
Description:
置換イミダゾール化合物および の用途

 本発明は、優れたレニン阻害活性を有し、 血圧症、高血圧症に起因する各種臓器障害 の予防・治療剤として有用な置換イミダゾ ル化合物等に関する。
[発明の背景]

 高血圧症は、代表的な生活習慣病の一つで る。長期間高血圧症を放置すると、心血管 に強い負荷を与え、動脈硬化を進行させ、 出血、脳梗塞、心不全、狭心症、心筋梗塞 腎不全等、重要臓器に各種の障害を引き起 す。そのため、高血圧症の治療目的は、単 降圧だけでなく、血圧をコントロールして 、心臓、腎臓といった重要臓器の障害を改 ・予防することにある。高血圧症の治療法 しては、食事療法、運動療法等の生活習慣 善による基礎治療に加え、積極的な薬剤介 により血圧をコントロールする試みがなさ ている。
 レニン-アンジオテンシン(RA)系は、主要な 圧因子であるアンジオテンシンII(AII)の生合 系であり、血圧や体液量の調節に重要な役 を担っている。AIIは細胞膜上のAII受容体を して強い血管収縮作用を示し血圧を上昇さ るだけでなく、直接心臓や腎臓の細胞のAII 容体に作用して細胞増殖や細胞外基質産生 促進するため、RA系の活性亢進を抑制する 剤は、降圧作用だけでなく強力な臓器保護 用が期待できるため、これまで活発な研究 行なわれてきた。
 AIIの作用を抑制する方法としては、AIIの生 成を阻害する方法とAII受容体へのAIIの結合 阻害する方法に大別される。AIIの生合成を 害する薬剤としては、アンジオテンシン変 酵素(ACE)阻害薬がすでに実用化され、降圧 用だけでなく各種の臓器保護効果が確認さ ている。しかし、ACEは、ブラジキニンの分 酵素であるキニナーゼIIと同一の酵素である ために、ACE阻害薬はAIIの生合成阻害のほかブ ラジキニンの分解も阻害し、その結果ブラジ キニンの蓄積が原因と考えられる空咳や血管 浮腫等の副作用に繋がっていると考えられて いる。
 一方、AII受容体へのAIIの結合を阻害する薬 としては、AIIタイプ1受容体拮抗薬(ARB)が開 されている。ARBは、ACEのみならずキマーゼ ACE以外の酵素で生合成されるAIIの作用をも 容体レベルで阻害できるメリットがある。A CE阻害薬およびARBはRA系のより末梢で作用す ため、これら薬剤を投与すると代償性フィ ドバック効果として血漿レニン活性(PRA)が上 昇することが知られている。
 レニンはRA系の最上流にある酵素で、アン オテンシノーゲンをアンジオテンシンIに変 する。レニン阻害薬は、ACE阻害薬と同様にA IIの生合成阻害によりRA系を抑制し、降圧作 や各種の臓器保護効果が期待できる。レニ 阻害薬はブラジキニンの代謝に影響しない めACE阻害薬で見られた空咳等の副作用のお れはないと考えられる。また、ACE阻害薬やAR BはPRAレベルを亢進させるのに対して、レニ 阻害薬はPRAを減少させ得る唯一の薬剤であ 。
 レニン阻害薬としては、経口投与可能なア スキレン(Aliskiren)が報告されている(Chem. Bio l.、2000年、第7巻、493-504頁; Hypertension、2003年 、第42巻、1137-1143頁;J. Hypertens.、2005年、第23 、417-426頁等)。そのほか、例えば、WO2004/0029 57号、WO2004/089915号等に低分子レニン阻害薬が 開示されている。
 イミダゾール化合物としては、例えば、WO20 03/002559号、WO2003/002561号、WO2003/032991号、WO2003/ 041711号、WO2003/051368号、WO2003/051871号、WO2003/051 873号、WO2004/026866号、WO2004/041791号等にオレキ ン受容体拮抗薬として開示されている。

WO2003/002559号公報

WO2003/002561号公報

WO2003/032991号公報

WO2003/041711号公報

WO2003/051368号公報

WO2003/051871号

WO2003/051873号

WO2004/026866号

WO2004/041791号

 優れたレニン阻害活性を有し、医薬(例、 高血圧症、高血圧症に起因する各種臓器障害 等の予防・治療剤等)として有用な新規な化 物の開発が望まれている。

 本発明者らは、種々検討した結果、下記 (I)で表される新規な化合物またはその塩の 製に初めて成功し、さらにこの化合物また その塩が予想外にも優れたレニン阻害活性 有し、医薬として有用であることを見出し 発明を完成するに至った。

 すなわち、本発明は、
[1]式

〔式中、
 R 1 は置換基;
 R 2 は置換基を有していてもよい環状基、置換基 を有していてもよいC 1-10 アルキル、置換基を有していてもよいC 2-10 アルケニルまたは置換基を有していてもよい C 2-10 アルキニル;
 R 3 は水素原子、ハロゲン原子、C 1-6 アルキルまたはC 1-6 アルコキシ;
 環Aは置換基を有していてもよい含窒素複素 環;および
 環BはR 1 に加えてさらに置換基を有していてもよいピ ペラジンを示す。〕
で表される化合物またはその塩〔以下、化合 物(I)と略記することもある〕;
[2]R 1 が置換基を有していてもよい炭化水素基であ る、前記[1]記載の化合物;
[3]R 2 が置換基を有していてもよいC 6-14 アリールである、前記[1]記載の化合物;
[4]R 3 が水素原子である、前記[1]記載の化合物;
[5]式

で表される基が、式

〔式中、環Aaは環Aと同意義を示す。〕
で表される基である、前記[1]記載の化合物;
[6]環Aが、置換基を有していてもよい炭化水 基、置換基を有していてもよいアミノ、ア ルおよびオキソから選ばれる置換基を有し いてもよい5または6員含窒素複素環である、 前記[1]記載の化合物;
[7]環Bが、式

〔式中、R 1 は請求項1と同意義を示す。〕
で表される環である、前記[1]記載の化合物;
[8]R 1 が置換基を有していてもよい炭化水素基であ り;
 R 2 が置換基を有していてもよいC 6-14 アリールであり;
 R 3 が水素原子であり;
 式

で表される基が、式

で表される基であり、ここで、環Aaが置換基 有していてもよい炭化水素基、置換基を有 ていてもよいアミノ、アシルおよびオキソ ら選ばれる置換基を有していてもよい5また は6員含窒素複素環であり;かつ
 環Bが、式

〔式中、R 1 は請求項1と同意義を示す。〕
で表される環である、前記[1]記載の化合物;
[9]6-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラジン-1-イル]カル ボニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)-1- ブチルインドリンまたはその塩;
[10]6-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラジン-1-イル]カ ボニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル) ンドリンまたはその塩;
[11]6-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラジン-1-イル]カ ボニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)-3 ,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジンまたはそ 塩;
[12]7-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラジン-1-イル]カ ボニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)-1 ,2,3,4-テトラヒドロキノリンまたはその塩;
[13]6-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラジン-1-イル]カ ボニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)-1 H-インドールまたはその塩;
[14]6-(4-{[(2R)-2-(2-フェノキシエチル)ピペラジ -1-イル]カルボニル}-5-フェニル-1H-イミダゾ ル-1-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジ ンまたはその塩;
[15]7-(4-{[(2R)-2-(2-フェノキシエチル)ピペラジ -1-イル]カルボニル}-5-フェニル-1H-イミダゾ ル-1-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロキノリンまた その塩;
[16]前記[1]記載の化合物のプロドラッグ;
[17]前記[1]記載の化合物またはそのプロドラ グを含有してなる医薬;
[18]レニン阻害薬である、前記[17]記載の医薬;
[19]高血圧症の予防・治療剤である、前記[17] 載の医薬;
[20]高血圧症に起因する各種臓器障害の予防 治療剤である、前記[17]記載の医薬;
[21]前記[1]記載の化合物またはそのプロドラ グを哺乳動物に投与することを含む、該哺 動物における、高血圧症の予防または治療 法;
[22]前記[1]記載の化合物またはそのプロドラ グを哺乳動物に投与することを含む、該哺 動物における、高血圧症に起因する各種臓 障害の予防または治療方法;
[23]高血圧症の予防または治療剤を製造する めの、前記[1]記載の化合物またはそのプロ ラッグの使用;
[24]高血圧症に起因する各種臓器障害の予防 たは治療剤を製造するための、前記[1]記載 化合物またはそのプロドラッグの使用;
などに関する。

 化合物(I)は、優れたレニン阻害活性を有 るため、高血圧症、高血圧症に起因する各 臓器障害等の予防・治療剤として有用であ 。

[発明の詳細な説明]
 本明細書中の「ハロゲン原子」としては、 ッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。
 本明細書中の「C 1-4 アルキレンジオキシ」としては、例えば、メ チレンジオキシ、エチレンジオキシ、トリメ チレンジオキシ等が挙げられる。
 本明細書中の「C 1-6 アルキル」としては、例えば、メチル、エチ ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、 イソペンチル、ネオペンチル、1-エチルプロ ル、ヘキシル、イソヘキシル、1,1-ジメチル ブチル、2,2-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブ ル、2-エチルブチル等が挙げられる。
 本明細書中の「C 1-6 アルコキシ」としては、例えば、メトキシ、 エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブ トキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、tert-ブ トキシ等が挙げられる。
 本明細書中の「C 1-6 アルコキシ-カルボニル」としては、例えば メトキシカルボニル、エトキシカルボニル プロポキシカルボニル、tert-ブトキシカルボ ニル等が挙げられる。
 本明細書中の「C 1-6 アルキル-カルボニル」としては、例えば、 セチル、プロパノイル、ブタノイル、イソ タノイル、ペンタノイル、イソペンタノイ 、ヘキサノイル等が挙げられる。
 本明細書中の「ハロゲン化されていてもよ 」は、1ないし5個、好ましくは1ないし3個の ハロゲン原子で置換されていてもよいことを 示す。

 本明細書中の「置換基を有していてもよい 化水素基」の「炭化水素基」としては、例 ば、C 1-10 アルキル、C 2-10 アルケニル、C 2-10 アルキニル、C 3-10 シクロアルキル、C 3-10 シクロアルケニル、C 4-10 シクロアルカジエニル、C 6-14 アリール、C 7-13 アラルキル、C 8-13 アリールアルケニル、C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル等が挙げられる。上記C 3-10 シクロアルキル、C 3-10 シクロアルケニルおよびC 4-10 シクロアルカジエニルは、それぞれベンゼン 環と縮合していてもよい。

 本明細書中の「C 1-10 アルキル」としては、例えば、メチル、エチ ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、 イソペンチル、ネオペンチル、1-エチルプロ ル、ヘキシル、イソヘキシル、1,1-ジメチル ブチル、2,2-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブ ル、2-エチルブチル、ヘプチル、オクチル ノニル、デシル等が挙げられる。中でも、C 1-6 アルキルが好ましい。
 本明細書中の「C 2-10 アルケニル」としては、例えば、エテニル、 1-プロペニル、2-プロペニル、2-メチル-1-プロ ペニル、1-ブテニル、2-ブテニル、3-ブテニル 、3-メチル-2-ブテニル、1-ペンテニル、2-ペン テニル、3-ペンテニル、4-ペンテニル、4-メチ ル-3-ペンテニル、1-ヘキセニル、3-ヘキセニ 、5-ヘキセニル、1-ヘプテニル、1-オクテニ 等が挙げられる。中でも、C 2-6 アルケニルが好ましい。
 本明細書中の「C 2-10 アルキニル」としては、例えば、エチニル、 1-プロピニル、2-プロピニル、1-ブチニル、2- チニル、3-ブチニル、1-ペンチニル、2-ペン ニル、3-ペンチニル、4-ペンチニル、1-ヘキ ニル、2-ヘキシニル、3-ヘキシニル、4-ヘキ ニル、5-ヘキシニル、1-ヘプチニル、1-オク ニル等が挙げられる。中でも、C 2-6 アルキニルが好ましい。

 本明細書中の「C 3-10 シクロアルキル」としては、例えば、シクロ プロピル、シクロブチル、シクロペンチル、 シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオ クチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[2 .2.2]オクチル、ビシクロ[3.2.1]オクチル、ビシ クロ[3.2.2]ノニル、ビシクロ[3.3.1]ノニル、ビ クロ[4.2.1]ノニル、ビシクロ[4.3.1]デシル、 ダマンチル等が挙げられる。中でも、C 3-6 シクロアルキルが好ましい。上記C 3-10 シクロアルキルは、ベンゼン環と縮合してい てもよく、このような縮合基としては、例え ば、インダニル、テトラヒドロナフチル、フ ルオレニル等が挙げられる。
 本明細書中の「C 3-10 シクロアルケニル」としては、例えば、2-シ ロペンテン-1-イル、3-シクロペンテン-1-イ 、2-シクロヘキセン-1-イル、3-シクロヘキセ -1-イル等が挙げられる。上記C 3-10 シクロアルケニルは、ベンゼン環と縮合して いてもよく、このような縮合基としては、例 えば、インデニル等が挙げられる。
 本明細書中の「C 4-10 シクロアルカジエニル」としては、例えば、 2,4-シクロペンタジエン-1-イル、2,4-シクロヘ サジエン-1-イル、2,5-シクロヘキサジエン-1- イル等が挙げられる。上記C 4-10 シクロアルカジエニルは、ベンゼン環と縮合 していてもよい。

 本明細書中の「C 6-14 アリール」としては、例えば、フェニル、1- フチル、2-ナフチル、ビフェニリル、2-アン スリル等が挙げられる。中でも、C 6-10 アリールが好ましい。さらに好ましくはフェ ニルである。上記C 6-14 アリールは、C 3-10 シクロアルカン(当該C 3-10 シクロアルカンとしては、上記のC 3-10 シクロアルキルに対応する環が挙げられる) 縮合していてもよく、このような縮合基と ては、例えば、テトラヒドロナフチル等が げられる。
 本明細書中の「C 7-13 アラルキル」としては、例えば、ベンジル、 フェネチル、ナフチルメチル、ビフェニリル メチル等が挙げられる。
 本明細書中の「C 8-13 アリールアルケニル」としては、例えば、ス チリル等が挙げられる。
 本明細書中の「C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキル」としては、例えば、シクロプロピ ルメチル、シクロヘキシルメチル等が挙げら れる。

 該「置換基を有していてもよい炭化水素基 の「炭化水素基」は、置換可能な位置に置 基(例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3 )を有していてもよい。置換基が2個以上であ る場合、各置換基は同一でも異なっていても よい。
 該「置換基を有していてもよい炭化水素基 の「置換基」としては、例えば以下の置換 が挙げられる。
(1)ハロゲン原子;
(2)C 3-10 シクロアルキル(例、シクロプロピル、シク ヘキシル);
(3)(i)カルボキシ、
   (ii)ヒドロキシ、
   (iii)(a)ヒドロキシ、および
     (b)ハロゲン原子
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよいC 1-6 アルキル、
   (iv)(a)C 1-6 アルコキシ、
     (b)カルバモイルで置換されていても いC 1-6 アルキルおよびC 1-6 アルキルスルホニルから選ばれる置換基でモ ノまたはジ置換されていてもよいカルバモイ ル、
     (c)カルボキシ、
     (d)オキソおよびC 1-6 アルキルから選ばれる1ないし3個の置換基を していてもよい非芳香族複素環基(例、ジオ キソリル)で置換されていてもよいC 1-6 アルコキシ-カルボニル、
     (e)シアノ、および
     (f)オキソで置換されていてもよい非 香族複素環基(例、オキサジアゾリニル)
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよいC 1-6 アルコキシ、
   (v)(a)ヒドロキシで置換されていてもよい C 1-6 アルキル、および
    (b)C 1-6 アルキルスルホニル
から選ばれる置換基でモノまたはジ置換され ていてもよいカルバモイル、
   (vi)オキソで置換されていてもよい非芳 族複素環基(例、オキサジアゾリニル)、
   (vii)芳香族複素環基(例、テトラゾリル)
   (viii)オキソおよびC 1-6 アルキルから選ばれる1ないし3個の置換基を していてもよい非芳香族複素環基(例、ジオ キソリル)で置換されていてもよいC 1-6 アルコキシ-カルボニル、
   (ix)シアノ、
   (x)スルファモイル、
   (xi)ハロゲン原子、
   (xii)C 1-6 アルキルスルホニル(例、メチルスルホニル) および
   (xiii)C 1-6 アルキルスルホニルオキシ(例、メチルスル ニルオキシ)
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよいC 6-14 アリール(例、フェニル、ナフチル);

(4)(i)ハロゲン原子、
   (ii)(a)ハロゲン原子、
    (b)ヒドロキシ、
    (c)C 6-14 アリール(例、フェニル)、
    (d)C 1-6 アルコキシ、
    (e)C 1-6 アルキル-カルボニルオキシ、および
    (f)C 1-6 アルキルを1ないし3個有していてもよい非芳 族複素環基(当該非芳香族複素環基はオキシ ド化されていてもよい。例、テトラヒドロフ リル)
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよいC 1-6 アルキル、
   (iii)C 3-6 シクロアルキル、
   (iv)C 6-14 アリール、
   (v)ヒドロキシ、
   (vi)C 1-6 アルコキシ、
   (vii)C 1-6 アルキル-カルボニルでモノまたはジ置換さ ていてもよいアミノを有していてもよいC 1-6 アルキル-カルボニル、
   (viii)C 6-14 アリール-カルボニル(例、ベンゾイル)、
   (ix)C 1-6 アルコキシ-カルボニル、
   (x)カルボキシ、
   (xi)ヒドロキシおよびカルバモイルから ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよ いC 1-6 アルキルでモノまたはジ置換されていてもよ いカルバモイル、
   (xii)C 1-6 アルキルスルホニル、
   (xii)C 6-14 アリールスルホニル、および
   (xiii)シアノ
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよい芳香族複素環基(例、チエニル、フリ ル、ピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、 ピリジル、オキサゾリル、チアゾリル、テト ラゾリル、オキサジアゾリル、ピラジニル、 キノリル、インドリル、イミダゾリル、ベン ズイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル);
(5)(i)ハロゲン原子、
   (ii)(a)ハロゲン原子、
    (b)ヒドロキシ、
    (c)C 6-14 アリール(例、フェニル)、
    (d)C 1-6 アルコキシ、
    (e)C 1-6 アルキル-カルボニルオキシ、および
    (f)C 1-6 アルキルを1ないし3個有していてもよい非芳 族複素環基(当該非芳香族複素環基はオキシ ド化されていてもよい。例、テトラヒドロフ リル)
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよいC 1-6 アルキル、
   (iii)C 3-6 シクロアルキル、
   (iv)C 6-14 アリール、
   (v)ヒドロキシ、
   (vi)C 1-6 アルコキシ、
   (vii)C 1-6 アルキル-カルボニルでモノまたはジ置換さ ていてもよいアミノを有していてもよいC 1-6 アルキル-カルボニル、
   (viii)C 6-14 アリール-カルボニル(例、ベンゾイル)、
   (ix)C 1-6 アルコキシ-カルボニル、
   (x)カルボキシ、
   (xi)ヒドロキシおよびカルバモイルから ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよ いC 1-6 アルキルでモノまたはジ置換されていてもよ いカルバモイル、
   (xii)C 1-6 アルキルスルホニル、
   (xii)C 6-14 アリールスルホニル、
   (xiii)シアノ、および
   (xiv)オキソ
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよい非芳香族複素環基(当該非芳香族複素 環基はオキシド化されていてもよい。例、テ トラヒドロフリル、モルホリニル、チオモル ホリニル、ピペリジニル、ピロリジニル、ピ ペラジニル、ジオキソリル、ジオキソラニル 、1,3-ジヒドロ-2-ベンゾフラニル、チアゾリ ニル、オキサジアゾリジニル、1-オキシドチ オモルホリニル、1,1-ジオキシドチオモルホ ニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロイ ダゾリル、ジヒドロベンズイミダゾリル、 ヒドロベンズオキサゾリル、ジヒドロベン オキサジニル);

(6)(i)(a)ヒドロキシ、
    (b)C 6-14 アリール(例、フェニル)で置換されていても いC 1-6 アルコキシ、
    (c)カルボキシ、
    (d)C 1-6 アルコキシ-カルボニルで置換されていても いC 3-10 シクロアルキル(例、シクロプロピル)、
    (e)ハロゲン原子、
    (f) 1)ヒドロキシで置換されていてもよ いC 1-6 アルキル、
     2)C 1-6 アルコキシ-カルボニル、
     3)カルボキシ、
     4)ハロゲン原子、および
     5)C 1-6 アルキルチオ
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよい芳香族複素環基(例、フリル、ピリジ ル、インドリル、イミダゾリル、チエニル、 ピラゾリル、ピロリル)、
    (g) 1)C 1-6 アルキルおよびC 1-6 アルキル-カルボニルから選ばれる置換基で ノまたはジ置換されていてもよいアミノ、
       2)C 1-4 アルキレンジオキシ、
       3)ヒドロキシ、および
       4)カルボキシで置換されていても いC 1-6 アルコキシ
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよいC 6-14 アリール(例、フェニル)、
    (h)C 1-6 アルキルチオ、
    (i)C 1-6 アルキルスルホニル、
    (j)C 6-14 アリール(例、フェニル)で置換されていても いC 1-6 アルコキシ-カルボニルでモノまたはジ置換 れていてもよいアミノ、および
    (k)カルバモイル
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよいC 1-10 アルキル、
  (ii)C 6-14 アリール(例、フェニル)、
  (iii)(a)カルボキシ、
    (b)C 6-14 アリール(例、フェニル)、
    (c)C 1-6 アルキル-カルボニルでモノまたはジ置換さ ていてもよいアミノ、
    (d)C 1-6 アルコキシで置換されていてもよいC 1-6 アルコキシ、
    (e)芳香族複素環基(例、チエニル)、
    (f)C 1-6 アルコキシ-カルボニル、
    (g)C 3-10 シクロアルキルでモノまたはジ置換されてい てもよいカルバモイル、および
    (h)非芳香族複素環カルボニル(例、モル ホリニルカルボニル)
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよいC 1-6 アルキル-カルボニル、
  (iv)C 3-10 シクロアルキル-カルボニル、
  (v)C 6-14 アリール(例、フェニル)を1または2個有して てもよいC 1-6 アルコキシ-カルボニル、
  (vi)ハロゲン原子およびC 1-6 アルコキシから選ばれる1ないし3個の置換基 有していてもよいC 6-14 アリール-カルボニル(例、ベンゾイル)、
  (vii)C 7-13 アラルキル-カルボニル(例、ベンジルカルボ ル、フェネチルカルボニル)、
  (viii)(a)カルボキシ、
      (b)C 1-6 アルコキシ-カルボニル、および
      (c)カルバモイル
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよいC 1-6 アルキルでモノまたはジ置換されていてもよ いカルバモイル、
  (ix)C 6-14 アリール-カルバモイル(例、フェニルカルバ イル、1-ナフチルカルバモイル、2-ナフチル カルバモイル)、
  (x)C 7-13 アラルキル-カルバモイル(例、ベンジルカル モイル)、
  (xi)C 1-6 アルキルスルホニル(例、メチルスルホニル エチルスルホニル、イソプロピルスルホニ )、
  (xii)C 6-14 アリールスルホニル(例、ベンゼンスルホニ 、トルエンスルホニル、1-ナフタレンスルホ ニル、2-ナフタレンスルホニル)、
  (xiii)C 7-13 アラルキルスルホニル(例、ベンジルスルホ ル)、および
  (xiv)ヒドロキシで置換されていてもよい非 芳香族複素環基(当該非芳香族複素環基はオ シド化されていてもよい。例、テトラヒド フリル、テトラヒドロピラニル)
から選ばれる置換基でモノまたはジ置換され ていてもよいアミノ;

(7)アミジノ;
(8)ハロゲン原子およびヒドロキシから選ばれ る1ないし3個の置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル-カルボニル;
(9)ハロゲン原子およびC 6-14 アリール(例、フェニル)から選ばれる1ないし 3個の置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ-カルボニル;
(10)(i)ハロゲン原子、ヒドロキシ、カルバモ ルおよび芳香族複素環基(例、フリル)から選 ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよ C 1-6 アルキル、
   (ii)C 6-14 アリール(例、フェニル)、
   (iii)C 7-13 アラルキル(例、ベンジル)、および
   (iv)芳香族複素環-C 1-6 アルキル(例、フルフリル)
から選ばれる置換基でモノまたはジ置換され ていてもよいカルバモイル;
(11)1ないし3個のハロゲン原子で置換されてい てもよいC 1-6 アルキルでモノまたはジ置換されていてもよ いチオカルバモイル;
(12)1ないし3個のハロゲン原子で置換されてい てもよいC 1-6 アルキルでモノまたはジ置換されていてもよ いスルファモイル;
(13)カルボキシ;
(14)ヒドロキシ;
(15)(i)ハロゲン原子、
   (ii)カルボキシ、
   (iii)ヒドロキシ、
   (iv)1または2個のヒドロキシを有していて もよいC 1-6 アルコキシ、
   (v)C 1-6 アルキルスルホニルで置換されていてもよい C 6-14 アリール(例、フェニル)、
   (vi)C 3-6 シクロアルキル、
   (vii)C 1-6 アルコキシ-カルボニル、
   (viii)C 1-6 アルキルスルホニル(例、メチルスルホニル)
   (ix)モノ-またはジ-C 1-6 アルキルアミノ、
   (x)C 1-6 アルキル-カルボニルアミノ、
   (xi)C 1-6 アルキルチオ、
   (xii)C 1-6 アルキルおよびオキソから選ばれる1ないし3 の置換基を有していてもよい複素環基(該複 素環基はオキシド化されていてもよい。例、 チアゾリル、イミダゾリル、ピロリジニル、 イミダゾリジニル、オキサゾリジニル、ピリ ジル、オキセタニル、テトラヒドロチオピラ ニル、テトラヒドロピラニルなどの5または6 複素環基;ベンズイミダゾリル;例、1,1-ジオ シドテトラヒドロチオピラニル、1,1-ジオキ シドチオモルホリニル)、および
   (ix)カルバモイルおよびヒドロキシから ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよ いC 1-6 アルキルでモノまたはジ置換されていてもよ いカルバモイル
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよいC 1-6 アルコキシ;
(16)1ないし3個のハロゲン原子で置換されてい てもよいC 2-6 アルケニルオキシ(例、エテニルオキシ);
(17)オキソを有していてもよく、ベンゼン環 縮合していてもよいC 3-10 シクロアルキルオキシ(例、シクロヘキシル キシ、テトラヒドロナフチルオキシ);
(18)C 7-13 アラルキルオキシ(例、ベンジルオキシ);
(19)(i)ハロゲン原子、
   (ii)シアノ、
   (iii)カルボキシ、ヒドロキシ、C 1-6 アルコキシ-カルボニルおよびモノ-またはジ- C 1-6 アルキルアミノから選ばれる1または2個の置 基を有していてもよいC 1-6 アルキル、
   (iv)ハロゲン化されていてもよいC 1-6 アルコキシ(例、メトキシ、トリフルオロメ キシ、エトキシ、イソプロポキシ)、
   (v)C 1-4 アルキレンジオキシ、
   (vi)カルボキシ、
   (vii)C 1-6 アルキル-カルボニル、
   (viii)C 1-6 アルコキシ-カルボニル、
   (ix)5または6員非芳香族複素環カルボニル (例、アゼチジニルカルボニル)、
   (x)カルバモイル、
   (xi)ハロゲン化されていてもよいモノ-ま はジ-C 1-6 アルキル-カルバモイル、
   (xii)C 3-6 シクロアルキル-カルバモイル(例、シクロプ ピルカルバモイル)、
   (xiii)モノ-またはジ-C 1-6 アルキルアミノ、
   (xiv)ハロゲン化されていてもよいC 1-6 アルキルスルホニル(例、メチルスルホニル トリフルオロメチルスルホニル)、および 
   (xv)C 1-6 アルキル、C 1-6 アルキル-カルボニル、C 1-6 アルコキシ-カルボニル、C 1-4 アルキレンジオキシおよびオキソから選ばれ る1または2個の置換基を有していてもよい5ま たは6員複素環基(例、イミダゾリル、ピリダ リル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、 ロリジニル、ピペラジニル)
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよいC 6-14 アリールオキシ(例、フェニルオキシ、ナフ ルオキシ;該C 6-14 アリールはC 3-10 シクロアルカンと縮合していてもよい);

(20)C 3-10 シクロアルキル-C 1-6 アルキルオキシ(例、シクロプロピルメチル キシ);
(21)(i)ハロゲン原子、
   (ii)シアノ、
   (iii)ハロゲン化されていてもよいC 1-6 アルキル、
   (iv)C 1-6 アルコキシ-カルボニル-C 1-6 アルキル、
   (v)モノ-またはジ-C 1-6 アルキルアミノ-C 1-6 アルキル(例、ジメチルアミノメチル)、
   (vi)C 6-10 アリール(例、フェニル)、
   (vii)C 1-6 アルコキシ、
   (viii)C 1-6 アルコキシ-カルボニル、
   (ix)カルボキシ、および
   (x)オキソ
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよい複素環オキシ(例、ピラゾリルオキシ 、トリアゾリルオキシ、チエニルオキシ、チ アゾリルオキシ、イソオキサゾリルオキシ、 オキサジアゾリルオキシ、ピリジルオキシ、 ピリミジニルオキシ等の5または6員芳香族複 環オキシ;例、ピペリジニルオキシ、テトラ ヒドロピラニルオキシ、テトラヒドロチオピ ラニルオキシ、1-オキシドテトラヒドロチオ ラニルオキシ、1,1-ジオキシドテトラヒドロ チオピラニルオキシ等の5または6員非芳香族 素環オキシ;ベンゾチエニルオキシ、ベンゾ チアゾリルオキシ、ベンズオキサゾリルオキ シ、ジヒドロベンズオキサゾリルオキシ、ベ ンズイソオキサゾリルオキシ、ジヒドロベン ゾフラニルオキシ、ジヒドロキノリルオキシ 、ジヒドロイソキノリルオキシ、テトラヒド ロキノリルオキシ、テトラヒドロイソキノリ ルオキシ、クロメニルオキシ、チエノピリジ ル等の9または10員縮合複素環オキシ;該複素 はオキシド化されていてもよい。);
(22)C 1-6 アルキル-カルボニルオキシ(例、アセチルオ シ、tert-ブチルカルボニルオキシ);
(23)メルカプト;
(24)1ないし3個のハロゲン原子で置換されてい てもよいC 1-6 アルキルチオ(例、メチルチオ、エチルチオ);
(25)C 7-20 アラルキルチオ(例、ベンジルチオ、トリチ チオ);
(26)C 6-14 アリールチオ(例、フェニルチオ、ナフチル オ);
(27)スルホ;
(28)C 1-6 アルキルスルフィニル(例、メチルスルフィ ル);
(29)C 6-14 アリールスルフィニル(例、フェニルスルフ ニル);
(30)1ないし3個のハロゲン原子で置換されてい てもよいC 1-6 アルキルスルホニル(例、メチルスルホニル);
(31)C 1-6 アルコキシで置換されていてもよいC 6-14 アリールスルホニル(例、フェニルスルホニ );
(32)C 3-10 シクロアルキルスルホニル(例、シクロプロ ルスルホニル);
(33)(i)C 1-6 アルキル、
   (ii)C 1-6 アルコキシ、
   (iii)C 1-6 アルコキシ-カルボニル、および
   (iv)ハロゲン原子
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよい芳香族複素環スルホニル(例、ピリジ ルスルホニル、ピラゾリルスルホニル、チエ ニルスルホニル、フリルスルホニル、イミダ ゾリルスルホニル);
(34)シアノ;
(35)アジド;
(36)ニトロ;
(37)ニトロソ;
(38)オキソ;

(39)C 6-14 アリール(例、フェニル)で置換されていても いC 1-6 アルキルで置換されていてもよい非芳香族複 素環カルボニル(当該非芳香族複素環はオキ ド化されていてもよい。例、モルホリニル ルボニル、ピペラジニルカルボニル);
(40)非芳香族複素環カルボニルオキシ(例、ピ リジニルカルボニルオキシ);
(41)1ないし3個のハロゲン原子で置換されてい てもよいC 1-4 アルキレンジオキシ;
(42)C 1-6 アルキルで置換されていてもよいヒドロキシ イミノ;
(43)(i)ハロゲン原子、
   (ii)カルボキシ、
   (iii)ヒドロキシ、
   (iv)C 1-6 アルコキシ、
   (v)C 1-6 アルコキシ-カルボニル、
   (vi)C 1-6 アルキル-カルボニルオキシ(例、アセチルオ シ、tert-ブチルカルボニルオキシ)、
   (vii)アミノ、
   (viii)ヒドロキシで置換されていてもよい C 1-6 アルキルでモノまたはジ置換されていてもよ いカルバモイル、
   (ix)C 1-6 アルキルで置換されていてもよい非芳香族複 素環基(当該非芳香族複素環基はオキシド化 れていてもよい。例、ピペリジノ、テトラ ドロフリル)、
   (x)非芳香族複素環カルボニル(当該非芳 族複素環はオキシド化されていてもよい。 、モルホリニルカルボニル)、
   (xi)C 1-6 アルキルスルホニルで置換されていてもよい C 6-14 アリール(例、フェニル)、
   (xii)C 3-10 シクロアルキル(例、シクロプロピル)、およ
   (xiii)カルボキシおよびC 1-6 アルコキシ-カルボニルから選ばれる1ないし3 個の置換基を有していてもよい芳香族複素環 基(例、フリル)
から選ばれる1ないし5個(好ましくは1ないし3 )の置換基を有していてもよいC 1-6 アルキル;
(44)(i)ハロゲン原子、
   (ii)カルボキシ、
   (iii)C 1-6 アルコキシ-カルボニル、
   (iv)カルバモイル、および
   (v)C 1-6 アルコキシ-カルボニルで置換されていても いC 6-14 アリール(例、フェニル)
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよいC 2-6 アルケニル(例、エテニル、1-プロペニル);
(45)(i)1ないし3個のハロゲン原子で置換されて いてもよいC 1-6 アルキル、
   (ii)ヒドロキシ、
   (iii)C 1-6 アルコキシ、および
   (iv)ハロゲン原子
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよいC 7-13 アラルキル(例、ベンジル);

 本明細書中の「置換基を有していてもよい 状基」の「環状基」としては、例えば、芳 族基および非芳香族環状基が挙げられる。
 「芳香族基」としては、芳香族炭化水素基 よび芳香族複素環基が挙げられる。
 該「芳香族炭化水素基」としては、例えば C 6-14 アリール等が挙げられる。
 該「芳香族複素環基」としては、例えば、 構成原子として炭素原子以外に酸素原子、 黄原子および窒素原子から選ばれるヘテロ 子を1ないし4個含有する4ないし7員(好まし は5または6員)の単環式芳香族複素環基およ 縮合芳香族複素環基が挙げられる。該縮合 香族複素環基としては、例えば、これら4な し7員の単環式芳香族複素環基に対応する環 と、1ないし2個の窒素原子を含む5または6員 香族複素環、1個の硫黄原子を含む5員芳香族 複素環およびベンゼン環から選ばれる1ない 2個とが縮合した環から由来する基等が挙げ れる。
 「芳香族複素環基」としては、例えば、
フリル(例、2-フリル、3-フリル)、チエニル( 、2-チエニル、3-チエニル)、ピリジル(例、2- ピリジル、3-ピリジル、4-ピリジル)、ピリミ ニル(例、2-ピリミジニル、4-ピリミジニル 5-ピリミジニル)、ピリダジニル(例、3-ピリ ジニル、4-ピリダジニル)、ピラジニル(例、2 -ピラジニル)、ピロリル(例、1-ピロリル、2- ロリル、3-ピロリル)、イミダゾリル(例、1- ミダゾリル、2-イミダゾリル、4-イミダゾリ 、5-イミダゾリル)、ピラゾリル(例、1-ピラ リル、3-ピラゾリル、4-ピラゾリル)、チア リル(例、2-チアゾリル、4-チアゾリル、5-チ ゾリル)、イソチアゾリル(例、3-イソチアゾ リル、4-イソチアゾリル、5-イソチアゾリル) オキサゾリル(例、2-オキサゾリル、4-オキ ゾリル、5-オキサゾリル)、イソオキサゾリ (例、3-イソオキサゾリル、4-イソオキサゾリ ル、5-イソオキサゾリル)、オキサジアゾリル (例、1,2,4-オキサジアゾール-5-イル、1,3,4-オ サジアゾール-2-イル)、チアジアゾリル(例、 1,2,4-チアジアゾール-5-イル、1,3,4-チアジアゾ ール-2-イル)、トリアゾリル(例、1,2,4-トリア ール-1-イル、1,2,4-トリアゾール-3-イル、1,2, 3-トリアゾール-1-イル、1,2,3-トリアゾール-2- ル、1,2,3-トリアゾール-4-イル)、テトラゾリ ル(例、テトラゾール-1-イル、テトラゾール-5 -イル)、トリアジニル(例、1,3,5-トリアジン-2- イル、1,3,5-トリアジン-4-イル、1,2,3-トリアジ ン-4-イル、1,2,4-トリアジン-3-イル)等の4ない 7員(好ましくは5または6員)単環式芳香族複 環基;キノリル(例、2-キノリル、3-キノリル 4-キノリル、6-キノリル)、イソキノリル(例 3-イソキノリル)、キナゾリル(例、2-キナゾ ル、4-キナゾリル)、キノキサリル(例、2-キ キサリル、6-キノキサリル)、ベンゾフラニ (例、2-ベンゾフラニル、3-ベンゾフラニル) ベンゾチエニル(例、2-ベンゾチエニル、3-ベ ンゾチエニル)、ベンズオキサゾリル(例、2- ンズオキサゾリル)、ベンズイソオキサゾリ (例、7-ベンズイソオキサゾリル)、ベンゾチ アゾリル(例、2-ベンゾチアゾリル)、ベンズ ミダゾリル(例、ベンズイミダゾール-1-イル ベンズイミダゾール-2-イル、ベンズイミダ ール-5-イル)、ベンゾトリアゾリル(例、1H-1, 2,3-ベンゾトリアゾール-5-イル)、インドリル( 例、インドール-1-イル、インドール-2-イル、 インドール-3-イル、インドール-5-イル)、イ ダゾリル(例、1H-インダゾール-3-イル)、ピロ ロピラジニル(例、1H-ピロロ[2,3-b]ピラジン-2- ル、1H-ピロロ[2,3-b]ピラジン-6-イル)、イミ ゾピリジル(例、1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2- イル、1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル、2H- ミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)、イミダゾピラ ジニル(例、1H-イミダゾ[4,5-b]ピラジン-2-イル) 、ピラゾロピリジル(例、1H-ピラゾロ[4,3-c]ピ ジン-3-イル)、ピラゾロチエニル(例、2H-ピ ゾロ[3,4-b]チオフェン-2-イル)、ピラゾロトリ アジニル(例、ピラゾロ[5,1-c][1,2,4]トリアジン -3-イル)等の縮合芳香族複素環基;
等が挙げられる。

 「非芳香族環状基」としては、非芳香族環 炭化水素基および非芳香族複素環基が挙げ れる。
 該「非芳香族環状炭化水素基」としては、 えば、それぞれベンゼン環と縮合していて よいC 3-10 シクロアルキル、C 3-10 シクロアルケニル、C 4-10 シクロアルカジエニル等が挙げられる。
 該「非芳香族複素環基」としては、例えば 環構成原子として炭素原子以外に酸素原子 硫黄原子および窒素原子から選ばれるヘテ 原子を1ないし4個含有する4ないし7員(好ま くは5または6員)の単環式非芳香族複素環基 よび縮合非芳香族複素環基が挙げられる。 縮合非芳香族複素環基としては、例えば、 れら4ないし7員の単環式非芳香族複素環基に 対応する環と、1ないし2個の窒素原子を含む5 または6員複素環、1個の硫黄原子を含む5員複 素環およびベンゼン環から選ばれる1ないし2 とが縮合した環から由来する基等が挙げら る。
 「非芳香族複素環基」としては、例えば、
ピロリジニル(例、1-ピロリジニル、2-ピロリ ニル)、ピペリジニル(例、ピペリジノ、2-ピ ペリジニル、3-ピペリジニル、4-ピペリジニ )、モルホリニル(例、モルホリノ)、チオモ ホリニル(例、チオモルホリノ)、ピペラジニ ル(例、1-ピペラジニル、2-ピペラジニル、3- ペラジニル)、ヘキサメチレンイミニル(例、 ヘキサメチレンイミン-1-イル)、オキサゾリ ニル(例、オキサゾリジン-2-イル)、チアゾリ ジニル(例、チアゾリジン-2-イル)、イミダゾ ジニル(例、イミダゾリジン-2-イル、イミダ ゾリジン-3-イル)、オキサゾリニル(例、オキ ゾリン-2-イル)、チアゾリニル(例、チアゾ ン-2-イル)、イミダゾリニル(例、イミダゾリ ン-2-イル、イミダゾリン-3-イル)、ジオキソ ル(例、1,3-ジオキソール-4-イル)、ジオキソ ニル(例、1,3-ジオキソラン-4-イル)、ジヒド オキサジアゾリル(例、4,5-ジヒドロ-1,2,4-オ サジアゾール-3-イル)、2-チオキソ-1,3-オキサ ゾリジン-5-イル、ピラニル(例、4-ピラニル) テトラヒドロピラニル(例、2-テトラヒドロ ラニル、3-テトラヒドロピラニル、4-テトラ ドロピラニル)、チオピラニル(例、4-チオピ ラニル)、テトラヒドロチオピラニル(例、2- トラヒドロチオピラニル、3-テトラヒドロチ オピラニル、4-テトラヒドロチオピラニル)、 1-オキシドテトラヒドロチオピラニル(例、1- キシドテトラヒドロチオピラン-4-イル)、1,1 -ジオキシドテトラヒドロチオピラニル(例、1 ,1-ジオキシドテトラヒドロチオピラン-4-イル )、テトラヒドロフリル(例、テトラヒドロフ ン-3-イル、テトラヒドロフラン-2-イル)、ピ ラゾリジニル(例、ピラゾリジン-1-イル、ピ ゾリジン-3-イル)、ピラゾリニル(例、ピラゾ リン-1-イル)、テトラヒドロピリミジニル(例 テトラヒドロピリミジン-1-イル)、ジヒドロ トリアゾリル(例、2,3-ジヒドロ-1H-1,2,3-トリア ゾール-1-イル)、テトラヒドロトリアゾリル( 、2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-1,2,3-トリアゾール- 1-イル)等の4ないし7員(好ましくは5または6員) 単環式非芳香族複素環基;
ジヒドロインドリル(例、2,3-ジヒドロ-1H-イン ドール-1-イル)、ジヒドロイソインドリル(例 1,3-ジヒドロ-2H-イソインドール-2-イル)、ジ ドロベンゾフラニル(例、2,3-ジヒドロベン フラン-5-イル)、ジヒドロベンゾジオキシニ (例、2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシニル) ジヒドロベンゾジオキセピニル(例、3,4-ジヒ ドロ-2H-1,5-ベンゾジオキセピニル)、テトラヒ ドロベンゾフラニル(例、4,5,6,7-テトラヒドロ ベンゾフラン-3-イル)、クロメニル(例、4H-ク メン-2-イル、2H-クロメン-3-イル)、ジヒドロ キノリニル(例、1,2-ジヒドロキノリン-4-イル) 、テトラヒドロキノリニル(例、1,2,3,4-テトラ ヒドロキノリン-4-イル)、ジヒドロイソキノ ニル(例、1,2-ジヒドロイソキノリン-4-イル) テトラヒドロイソキノリニル(例、1,2,3,4-テ ラヒドロイソキノリン-4-イル)、ジヒドロフ ラジニル(例、1,4-ジヒドロフタラジン-4-イ )等の縮合非芳香族複素環基;
等が挙げられる。
 上記「環状基」は、置換可能な位置に置換 (例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個) 有していてもよい。置換基が2個以上である 場合、各置換基は同一でも異なっていてもよ い。該置換基としては、例えば、前記「炭化 水素基」が有していてもよい置換基と同様の 基等が挙げられる。

 本明細書中、「置換基を有していてもよい 素環基」の「複素環基」としては、例えば 芳香族複素環基および非芳香族複素環基が げられる。
 該「芳香族複素環基」および「非芳香族複 環基」としては、「置換基を有していても い環状基」の「環状基」として例示した「 香族複素環基」および「非芳香族複素環基 と同様の基が挙げられる。
 上記「複素環基」は、置換可能な位置に置 基(例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3 )を有していてもよい。置換基が2個以上であ る場合、各置換基は同一でも異なっていても よい。該置換基としては、例えば、前記「炭 化水素基」が有していてもよい置換基と同様 の基等が挙げられる。

 本明細書中の「置換基を有していてもよい ドロキシ」としては、例えば、(1)ヒドロキ 、(2)ヒドロキシの水素原子の代わりに、例 ば、前記「置換基を有していてもよい炭化 素基」、前記「置換基を有していてもよい 素環基」、前記「置換基を有していてもよ 炭化水素基」が有していてもよい置換基と て例示した基などを1個有するヒドロキシ等 などが挙げられる。
 「置換基を有していてもよいヒドロキシ」 しては、例えば、(1)ヒドロキシ、または(2) 換基を有していてもよいC 1-10 アルキル、置換基を有していてもよいC 2-10 アルケニル、置換基を有していてもよいC 3-10 シクロアルキル、置換基を有していてもよい C 3-10 シクロアルケニル、置換基を有していてもよ いC 6-14 アリール、置換基を有していてもよいC 7-13 アラルキル、置換基を有していてもよいC 8-13 アリールアルケニル、置換基を有していても よい複素環基、アシル等から選ばれる置換基 を有するヒドロキシが挙げられる。
 前記C 1-10 アルキル、C 2-10 アルケニル、C 3-10 シクロアルキル、C 3-10 シクロアルケニル、C 6-14 アリール、C 7-13 アラルキルおよびC 8-13 アリールアルケニルは、それぞれ置換可能な 位置に置換基(好ましくは1ないし3個)を有し いてもよい。該置換基としては、例えば、 記「炭化水素基」が有していてもよい置換 と同様の基が挙げられる。置換基が2個以上 ある場合、各置換基は同一でも異なってい もよい。

 本明細書中の「置換基を有していてもよい ミノ」としては、例えば(1)アミノ、(2)アミ の水素原子の代わりに、例えば、前記「置 基を有していてもよい炭化水素基」、前記 置換基を有していてもよい複素環基」、前 「置換基を有していてもよい炭化水素基」 有していてもよい置換基として例示した基 どを1または2個有するアミノ等が挙げられ 。
 「置換基を有していてもよいアミノ」とし は、例えば、(1)アミノ、(2)置換基を有して てもよいC 1-10 アルキル、置換基を有していてもよいC 2-10 アルケニル、置換基を有していてもよいC 3-10 シクロアルキル、置換基を有していてもよい C 3-10 シクロアルケニル、置換基を有していてもよ いC 6-14 アリール、置換基を有していてもよいC 7-13 アラルキル、置換基を有していてもよいC 8-13 アリールアルケニル、置換基を有していても よい複素環基、アシル等選ばれる1または2個 置換基を有するアミノ等が挙げられる。
 前記C 1-10 アルキル、C 2-10 アルケニル、C 3-10 シクロアルキル、C 3-10 シクロアルケニル、C 6-14 アリール、C 7-13 アラルキルおよびC 8-13 アリールアルケニルは、それぞれ置換可能な 位置に置換基(好ましくは1ないし3個)を有し いてもよい。該置換基としては、例えば、 記「炭化水素基」が有していてもよい置換 と同様の基が挙げられる。置換基が2個以上 ある場合、各置換基は同一でも異なってい もよい。

 本明細書中の「置換基を有していてもよい ルカプト」としては、例えば、(1)メルカプ 、(2)メルカプトの水素原子の代わりに、例 ば、前記「置換基を有していてもよい炭化 素基」、前記「置換基を有していてもよい 素環基」、前記「置換基を有していてもよ 炭化水素基」が有していてもよい置換基と て例示した基などを1個有するメルカプト等 などが挙げられる。
 「置換基を有していてもよいメルカプト」 しては、例えば、(1)メルカプト、または(2) 換基を有していてもよいC 1-10 アルキル、置換基を有していてもよいC 2-10 アルケニル、置換基を有していてもよいC 3-10 シクロアルキル、置換基を有していてもよい C 3-10 シクロアルケニル、置換基を有していてもよ いC 6-14 アリール、置換基を有するC 7-13 アラルキル、置換基を有していてもよいC 8-13 アリールアルケニル、置換基を有していても よい複素環基、アシル等から選ばれる置換基 を有していてもよいメルカプトが挙げられる 。
 前記C 1-10 アルキル、C 2-10 アルケニル、C 3-10 シクロアルキル、C 3-10 シクロアルケニル、C 6-14 アリール、C 7-13 アラルキルおよびC 8-13 アリールアルケニルは、それぞれ置換可能な 位置に置換基(好ましくは1ないし3個)を有し いてもよい。該置換基としては、例えば、 記「炭化水素基」が有していてもよい置換 と同様の基が挙げられる。置換基が2個以上 ある場合、各置換基は同一でも異なってい もよい。

 本明細書中の「アシル」としては、例えば 式:-COR A 、-CO-OR A 、-SO 2 R A 、-SOR A 、-CO-NR A ’R B ’、-CS-NR A ’R B ’〔式中、R A は、水素原子、置換基を有していてもよい炭 化水素基または置換基を有していてもよい複 素環基を示す。R A ’およびR B ’は、同一または異なってそれぞれ、水素原 子、置換基を有していてもよい炭化水素基ま たは置換基を有していてもよい複素環基を示 すか、R A ’およびR B ’は、隣接する窒素原子とともに、置換基を 有していてもよい含窒素複素環を形成してい てもよい〕で表される基等が挙げられる。
 R A ’およびR B ’が隣接する窒素原子とともに形成する「置 換されていてもよい含窒素複素環」における 「含窒素複素環」としては、例えば、環構成 原子として炭素原子以外に少なくとも1個の 素原子を含み、さらに酸素原子、硫黄原子 よび窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1な し2個含有していてもよい5ないし7員含窒素 素環が挙げられる。該含窒素複素環として 、例えば、ピロリジン、イミダゾリジン、 ラゾリジン、ピペリジン、ピペラジン、モ ホリン、チオモルホリン等が挙げられる。
 該含窒素複素環は、置換可能な位置に(好ま しくは1ないし3個、より好ましくは1または2 )の置換基を有していてもよい。該置換基と ては、例えば、前記「炭化水素基」が有し いてもよい置換基と同様の基が挙げられる 置換基が2個以上である場合、各置換基は同 一でも異なっていてもよい。

 「アシル」の好適な例としては、
(1)ホルミル;
(2)カルボキシ;
(3)カルバモイル;
(4)C 1-6 アルキル-カルボニル;
(5)カルボキシ、カルバモイル、チオカルバモ イル、C 1-6 アルコキシ-カルボニルおよびC 1-6 アルキル-カルボニルオキシから選ばれる1な し3個の置換基を有していてもよいC 1-6 アルコキシ-カルボニル(例、メトキシカルボ ル、エトキシカルボニル、プロポキシカル ニル、tert-ブトキシカルボニル;カルボキシ トキシカルボニル、カルボキシエトキシカ ボニル、カルボキシブトキシカルボニル;カ ルバモイルメトキシカルボニル;チオカルバ イルメトキシカルボニル;エトキシカルボニ メトキシカルボニル、エトキシカルボニル トキシカルボニル、メトキシカルボニルブ キシカルボニル、エトキシカルボニルブト シカルボニル;tert-ブチルカルボニルオキシ トキシカルボニル);
(6)C 3-10 シクロアルキル-カルボニル(例、シクロペン ルカルボニル、シクロヘキシルカルボニル) ;
(7)ハロゲン原子、シアノ、1ないし3個のハロ ン原子で置換されていてもよいC 1-6 アルキル、C 1-6 アルコキシ、カルボキシ、C 1-6 アルコキシ-カルボニル、芳香族複素環基(例 テトラゾリル、オキサジアゾリル)、非芳香 族複素環基(例、オキソオキサジアゾリル)お びカルバモイルから選ばれる1ないし3個の 換基を有していてもよいC 6-14 アリール-カルボニル(例、ベンゾイル、1-ナ トイル、2-ナフトイル);
(8)カルボキシ、C 1-6 アルコキシ-カルボニルおよびカルバモイル ら選ばれる1ないし3個の置換基を有していて もよいC 6-14 アリールオキシ-カルボニル(例、フェニルオ シカルボニル、ナフチルオキシカルボニル) ;
(9)カルボキシ、カルバモイル、チオカルバモ イル、C 1-6 アルコキシ-カルボニル、ハロゲン原子、シ ノ、ニトロ、C 1-6 アルコキシ、C 1-6 アルキルスルホニルおよびC 1-6 アルキルから選ばれる1ないし3個の置換基を していてもよいC 7-13 アラルキルオキシ-カルボニル(例、ベンジル キシカルボニル、フェネチルオキシカルボ ル;カルボキシベンジルオキシカルボニル; トキシカルボニルベンジルオキシカルボニ ;ビフェニリルメトキシカルボニル);
(10)ハロゲン原子およびC 1-6 アルコキシから選ばれる1ないし3個の置換基 有していてもよいC 1-6 アルキルでモノまたはジ置換されたカルバモ イル(例、メチルカルバモイル、エチルカル モイル、ジメチルカルバモイル、ジエチル ルバモイル、エチルメチルカルバモイル、 ロピルカルバモイル、イソプロピルカルバ イル、ブチルカルバモイル、イソブチルカ バモイル、トリフルオロエチルカルバモイ 、N-メトキシエチル-N-メチルカルバモイル);
(11)カルボキシ、カルバモイルおよびC 1-6 アルコキシ-カルボニルから選ばれる1ないし3 個の置換基を有していてもよいC 1-6 アルキルスルホニル(例、メチルスルホニル カルボキシメチルスルホニル);
(12)C 1-6 アルキルスルフィニル(例、メチルスルフィ ル);
(13)チオカルバモイル;
(14)C 7-13 アラルキル-カルボニル(例、ベンジルカルボ ル、フェネチルカルボニル);
(15)C 1-6 アルキル、C 6-14 アリール、C 7-13 アラルキル、C 1-6 アルコキシ、カルボキシ、C 1-6 アルコキシ-カルボニルおよびカルバモイル ら選ばれる1ないし3個の置換基を有していて もよい芳香族複素環(例、フリル、チエニル オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾ ル、イソチアゾリル、ピラゾリル、ピリジ 、ピラジニル、ベンゾフリル、ベンゾチエ ル、キノキサリニル)-カルボニル(例、フリ カルボニル、チエニルカルボニル、チアゾ ルカルボニル、ピラゾリルカルボニル、ピ ジルカルボニル、ピラジニルカルボニル、 ンゾフリルカルボニル、ベンゾチエニルカ ボニル、キノキサリニルカルボニル);
(16)C 1-6 アルケニル-カルボニル;
等が挙げられる。

 以下、式(I)中の各記号の定義について詳述 る。
 R 1 は置換基を示す。
 R 1 で示される「置換基」としては、ハロゲン原 子、置換基を有していてもよい炭化水素基、 置換基を有していてもよい複素環基、置換基 を有していてもよいヒドロキシ、置換基を有 していてもよいメルカプト、置換基を有して いてもよいアミノ、シアノ、ニトロ、アシル 等が挙げられる。
 R 1 として好ましくは、ハロゲン原子、置換基を 有していてもよい炭化水素基、置換基を有し ていてもよいヒドロキシ、置換基を有してい てもよいアミノ等である。より好ましくは、 置換基を有していてもよい炭化水素基である 。さらに好ましくは、置換基を有していても よいC 1-6 アルキル、置換基を有していてもよいC 7-13 アラルキル等である。特に好ましくは、
(a)置換基(例、置換基を有していてもよい炭 水素基、置換基を有していてもよい複素環 、置換基を有していてもよい複素環カルボ ル)を有していてもよいヒドロキシで置換さ たC 1-6 アルキル、
(b)置換基を有していてもよい複素環基で置換 されたC 1-6 アルキル、
(c)C 7-13 アラルキル
等である。あるいは、
(a)置換基(例、置換基を有していてもよい炭 水素基、置換基を有していてもよい複素環 、置換基を有していてもよい複素環カルボ ル)を有していてもよいヒドロキシで置換さ たC 1-6 アルキル、
(b)置換基を有していてもよい複素環基で置換 されたC 1-6 アルキル、
(c)置換基(例、置換基を有していてもよい炭 水素基)を有していてもよいアミノで置換さ たC 1-6 アルキル、
(d)C 7-13 アラルキル
等である。

 R 1 の別の好適な態様としては、
(1)C 7-13 アラルキル(例、ベンジル);または
(2)(i)(a)C 6-10 アリール(例、フェニル)、および
    (b)ハロゲン化されていてもよいC 1-6 アルキル、C 1-6 アルコキシ-カルボニルおよびカルボキシか 選ばれる1ないし3個の置換基を有していても よい5または6員芳香族複素環基(例、ピリジル )
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよいヒドロキシ、
   (ii)オキソを有していてもよい9または10 縮合複素環基(例、ジヒドロインダゾリル;該 9または10員縮合複素環基はオキシド化されて いてもよい)、および
   (iii)モノ-またはジ-C 6-10 アリールアミノ
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよいC 1-6 アルキル;
等が挙げられる。

 また、R 1 の別の好適な態様としては、
(1)C 7-13 アラルキル(例、ベンジル);
(2)(i)(a)C 6-10 アリール(例、フェニル)、および
    (b)ハロゲン化されていてもよいC 1-6 アルキル、C 1-6 アルコキシ-カルボニルおよびカルボキシか 選ばれる1ないし3個の置換基を有していても よい5または6員芳香族複素環基(例、ピリジル )
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよいヒドロキシ、および
   (ii)オキソを有していてもよい9または10 縮合複素環基(例、ジヒドロインダゾリル;該 9または10員縮合複素環基はオキシド化されて いてもよい)
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよいC 1-6 アルキル;
等が挙げられる。

 R 2 は、置換基を有していてもよい環状基、置換 基を有していてもよいC 1-10 アルキル、置換基を有していてもよいC 2-10 アルケニルまたは置換基を有していてもよい C 2-10 アルキニルを示す。
 前記C 1-10 アルキル、C 2-10 アルケニルおよびC 2-10 アルキニルは、それぞれ置換可能な位置に置 換基(例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3 )を有していてもよい。該置換基としては、 例えば、前記「炭化水素基」が有していても よい置換基と同様の基が挙げられる。置換基 が2個以上である場合、各置換基は同一でも なっていてもよい。
 R 2 として好ましくは、置換基を有していてもよ いC 6-14 アリール等である。
 R 2 としてさらに好ましくは、C 6-10 アリール(例、フェニル)等である。

 R 3 は、水素原子、ハロゲン原子、C 1-6 アルキルまたはC 1-6 アルコキシを示す。
 R 3 として好ましくは、水素原子、ハロゲン原子 、C 1-3 アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、 ソプロピル)、C 1-3 アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロ キシ、イソプロポキシ)等である。さらに好 しくは、水素原子等である。

 環Aは、置換基を有していてもよい含窒素複 素環を示す。
 「置換基を有していてもよい含窒素複素環 の「含窒素複素環」としては、例えば、環 成原子として炭素原子以外に少なくとも1個 の窒素原子を含み、さらに酸素原子、硫黄原 子および窒素原子から選ばれるヘテロ原子を 1ないし2個含有していてもよい5ないし7員含 素複素環が挙げられる。該含窒素複素環と ては、例えば、ピロール、イミダゾール、 ラゾール、トリアゾール、ピロリン、イミ ゾリン、ピラゾリン、トリアゾリン、オキ ゾール、チアゾール、イソキサゾール、イ チアゾール、オキサゾリン、チアゾリン、 ソキサゾリン、イソチアゾリン、ピリジン ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、ジヒ ロピリジン、ジヒドロピリミジン、ジヒド ピリダジン、ジヒドロピラジン、オキサジ (1,2-体、1,3-体、1,4-体)、チアジン(1,2-体、1,3- 体、1,4-体)、ジヒドロオキサジン(1,2-体、1,3- 、1,4-体)、ジヒドロチアジン(1,2-体、1,3-体 1,4-体)等が挙げられる。なお、本発明では、 環Aは、ベンゼン環と縮合部分の二重結合を むものとする。

 「置換基を有していてもよい含窒素複素環 の「含窒素複素環」は、置換可能な位置に 換基(例えば1ないし5個、好ましくは1ないし 3個)を有していてもよい。置換基が2個以上で ある場合、各置換基は同一でも異なっていて もよく、環A内の同一炭素を同時に置換して よい。
 「置換基を有していてもよい含窒素複素環 の「置換基」としては、例えば、ハロゲン 子、置換基を有していてもよい炭化水素基 置換基を有していてもよい複素環基、置換 を有していてもよいヒドロキシ、置換基を していてもよいアミノ、置換基を有してい もよいメルカプト、オキソ、シアノ、ニト 、アシル等が挙げられる。好ましくは、置 基を有していてもよい炭化水素基、置換基 有していてもよいアミノ、オキソ、アシル である。

 環Aとして好ましくは、置換基を有してい てもよい5または6員含窒素複素環であり、さ に好ましくは、置換基を有していてもよい 化水素基、置換基を有していてもよいアミ 、オキソおよびアシルから選ばれる置換基 有していてもよい5または6員含窒素複素環 ある。

 環Aの好適な態様としては、
(1)(i)C 1-6 アルコキシ、
   (ii)C 1-6 アルキルを有していてもよい5または6員複素 基(例、フリル)、および
   (iii)ヒドロキシを有していてもよいC 1-6 アルケニル-カルボニル
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよいC 1-6 アルキル;
(2)モノ-またはジ-C 1-6 アルキルアミノ;
(3)オキソ;および
(4)C 1-6 アルコキシ-カルボニル
から選ばれる1または2個の置換基を有してい もよい5または6員含窒素複素環等が挙げら る。

 式

で表される基として、好ましくは、式

〔式中、環Aaは環Aと同意義を示す。〕
で表される基などが挙げられる。

 式

〔式中、環Aaは環Aと同意義を示す。〕
で表される縮合環の例として、例えば、式

〔式中、環Abは環Aと同意義を示す。〕
で表される環などが挙げられる。

 このうち好ましくは、式

〔式中、環Abは環Aと同意義を示す。〕
で表される環などである。
 環Abとして好ましくは、置換基を有してい もよい5または6員含窒素複素環であり、さら に好ましくは、置換基を有していてもよい炭 化水素基、置換基を有していてもよいアミノ 、オキソおよびアシルから選ばれる置換基を 有していてもよい5または6員含窒素複素環で る。

 環Abの好適な態様としては、
(1)(i)C 1-6 アルコキシ、
   (ii)C 1-6 アルキルを有していてもよい5または6員複素 基(例、フリル)、および
   (iii)ヒドロキシを有していてもよいC 1-6 アルケニル-カルボニル
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよいC 1-6 アルキル;
(2)モノ-またはジ-C 1-6 アルキルアミノ;
(3)オキソ;および
(4)C 1-6 アルコキシ-カルボニル
から選ばれる1または2個の置換基を有してい もよい5または6員含窒素複素環等が挙げら る。

 環Bは、R 1 に加えてさらに置換基を有していてもよいピ ペラジンを示す。
 環Bがさらに有していてもよい「置換基」と しては、前記R 1 で示した置換基等が挙げられる。
 環Bとして好ましくは、式

〔式中、R 1 は前記と同意義を示す。〕
で表される環である。

 化合物(I)の好ましい例として以下が挙げら る。
[化合物A]
R 1 が置換基を有していてもよい炭化水素基であ り;
R 2 が置換基を有していてもよいC 6-14 アリールであり;
R 3 が水素原子であり;かつ
環Aが、置換基を有していてもよい炭化水素 、置換基を有していてもよいアミノ、オキ およびアシルから選ばれる置換基を有して てもよい5または6員含窒素複素環である;
化合物(I)。

[化合物A’]
R 1 が置換基を有していてもよい炭化水素基であ り;
R 2 が置換基を有していてもよいC 6-14 アリールであり;
R 3 が水素原子であり;

で表される基が、式

で表される基であり、ここで、環Aaが置換基 有していてもよい炭化水素基、置換基を有 ていてもよいアミノ、アシルおよびオキソ ら選ばれる置換基を有していてもよい5また は6員含窒素複素環であり;かつ
環Bが、式

〔式中、R 1 は請求項1と同意義を示す。〕
で表される環である;
化合物(I)。

[化合物B]
 下式で表される化合物:

〔式中、
R 1 は、
(1)C 7-13 アラルキル(例、ベンジル);または
(2)(i)(a)C 6-10 アリール(例、フェニル)、および
    (b)ハロゲン化されていてもよいC 1-6 アルキル、C 1-6 アルコキシ-カルボニルおよびカルボキシか 選ばれる1ないし3個の置換基を有していても よい5または6員芳香族複素環基(例、ピリジル )
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよいヒドロキシ、および
   (ii)オキソを有していてもよい9または10 縮合複素環基(例、ジヒドロインダゾリル;該 9または10員縮合複素環基はオキシド化されて いてもよい)
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよいC 1-6 アルキル;
R 2 はC 6-10 アリール(例、フェニル);および
環Aaは、
(1)(i)C 1-6 アルコキシ、
   (ii)C 1-6 アルキルを有していてもよい5または6員複素 基(例、フリル)、および
   (iii)ヒドロキシを有していてもよいC 1-6 アルケニル-カルボニル
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよいC 1-6 アルキル;
(2)モノ-またはジ-C 1-6 アルキルアミノ;
(3)オキソ;および
(4)C 1-6 アルコキシ-カルボニル
から選ばれる1または2個の置換基を有してい もよい5または6員含窒素複素環を示す〕。

[化合物C]
 下式で表される化合物:

〔式中、
R 1 は、
(1)C 7-13 アラルキル(例、ベンジル);または
(2)(i)(a)C 6-10 アリール(例、フェニル)、および
    (b)ハロゲン化されていてもよいC 1-6 アルキル、C 1-6 アルコキシ-カルボニルおよびカルボキシか 選ばれる1ないし3個の置換基を有していても よい5または6員芳香族複素環基(例、ピリジル )
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよいヒドロキシ、
   (ii)オキソを有していてもよい9または10 縮合複素環基(例、ジヒドロインダゾリル;該 9または10員縮合複素環基はオキシド化されて いてもよい)、および
   (iii)モノ-またはジ-C 6-10 アリールアミノ
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよいC 1-6 アルキル;
R 2 はC 6-10 アリール(例、フェニル);および
環Aaは、
(1)(i)C 1-6 アルコキシ、
   (ii)C 1-6 アルキルを有していてもよい5または6員複素 基(例、フリル)、および
   (iii)ヒドロキシを有していてもよいC 1-6 アルケニル-カルボニル
から選ばれる1ないし3個の置換基を有してい もよいC 1-6 アルキル;
(2)モノ-またはジ-C 1-6 アルキルアミノ;
(3)オキソ;および
(4)C 1-6 アルコキシ-カルボニル
から選ばれる1または2個の置換基を有してい もよい5または6員含窒素複素環を示す〕。

[化合物D]
6-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラジン-1-イル]カルボ ニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)-1-ブ チルインドリン、6-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラ ン-1-イル]カルボニル}-5-フェニル-1H-イミダ ール-1-イル)インドリン、
6-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラジン-1-イル]カルボ ニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)-3,4- ヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン、
7-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラジン-1-イル]カルボ ニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)-1,2,3 ,4-テトラヒドロキノリン、
6-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラジン-1-イル]カルボ ニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)-1H- ンドール、
6-(4-{[(2R)-2-(2-フェノキシエチル)ピペラジン-1- イル]カルボニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール -1-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン および
7-(4-{[(2R)-2-(2-フェノキシエチル)ピペラジン-1- イル]カルボニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール -1-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン、
ならびにそれらの塩。

 化合物(I)の塩としては、例えば、金属塩、 ンモニウム塩、有機塩基との塩、無機酸と 塩、有機酸との塩、塩基性または酸性アミ 酸との塩等が挙げられる。
 金属塩の好適な例としては、例えば、ナト ウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;カ ルシウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩等 のアルカリ土類金属塩;アルミニウム塩等が げられる。
 有機塩基との塩の好適な例としては、例え 、トリメチルアミン、トリエチルアミン、 リジン、ピコリン、2,6-ルチジン、エタノー ルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノ ールアミン、シクロヘキシルアミン、ジシク ロヘキシルアミン、N,N’-ジベンジルエチレ ジアミン等との塩が挙げられる。
 無機酸との塩の好適な例としては、例えば 塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸等 の塩が挙げられる。
 有機酸との塩の好適な例としては、例えば ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フタル酸 フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸 クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンス ホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエン ルホン酸等との塩が挙げられる。
 塩基性アミノ酸との塩の好適な例としては 例えば、アルギニン、リジン、オルニチン との塩が挙げられる。
 酸性アミノ酸との塩の好適な例としては、 えば、アスパラギン酸、グルタミン酸等と 塩が挙げられる。
 このうち、薬学的に許容し得る塩が好まし 。例えば、化合物内に酸性官能基を有する 合にはアルカリ金属塩(例、ナトリウム塩、 カリウム塩等)、アルカリ土類金属塩(例、カ シウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩等) 等の無機塩、アンモニウム塩等、また、化合 物内に塩基性官能基を有する場合には、例え ば、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸 等の無機酸との塩、または酢酸、フタル酸、 フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、 クエン酸、コハク酸、メタンスルホン酸、p- ルエンスルホン酸等の有機酸との塩が挙げ れる。

 以下、化合物(I)の製造法について以下に述 る。
 化合物(I)は、例えば、以下の反応式で示さ る方法またはこれに準じた方法等により得 れる。
 なお、式中の化合物(II)~(VII)は、塩を形成し ている場合も含み、このような塩としては、 例えば、化合物(I)の塩と同様のもの等が挙げ られる。
 また、各工程で得られた化合物は反応液の まか粗製物として次の反応に用いることも きるが、常法に従って反応混合物から単離 ることもでき、公知の手段、例えば、転溶 濃縮、溶媒抽出、分溜、液性変換、晶出、 結晶、クロマトグラフィー等によって単離 精製することができる。

 以下にその反応式の略図を示す。
 略図中の化合物の各記号は前記と同意義を す。RはC 1-4 アルキル、Xは水素原子またはアルカリ金属 子、PGはN-保護基(例、ベンジル、tert-ブトキ カルボニル、ベンジルオキシカルボニル等) をそれぞれ示す。
(反応1)

 この方法は、R 3 が水素である化合物(IV)の製造に用いられる
 化合物(II)は、市販品を用いるか、あるいは 自体公知の方法、例えば、カナディアン ジ ーナル オブ ケミストリー(Can. J. Chem.),195 2年,第30巻,720-724頁等に記載の方法、またはこ れらに準じた方法に従って製造することがで きる。化合物(III)の製造、及び化合物(II)と(II I)の反応による化合物(IV)の製造は、例えば、 ジャーナル オブ オーガニック ケミストリ ー(J. Org. Chem.),1994年,第59巻,7635-7642頁等に記 の方法、またはこれらに準じた方法に従っ 実施することができる。
 R 3 がハロゲン原子、C 1-6 アルキルまたはC 1-6 アルコキシである化合物(IV)は、自体公知の 法、例えば、ジャーナル オブ オーガニッ  ケミストリー(J. Org. Chem.),2004年,第69巻,882 9-8835頁等に記載の方法、またはこれらに準じ た方法に従って製造することができる。
 得られた化合物(IV)から、さらに所望により 公知のアシル化反応、アルキル化反応、アミ ノ化反応、酸化還元反応、環化反応、炭素鎖 延長反応、置換基交換反応等を各々単独ある いは複数組み合わせて行なうことによって化 合物(IV)を修飾することもできる。
 化合物(IV)に対して公知の加水分解反応、例 えば、アルカリ加水分解反応または酸加水分 解反応を行なうことにより、化合物(V)を製造 することができる。反応は、アルカリ性条件 下でより有利に実施される。本工程でのアル カリとしては、例えば、水酸化リチウム、水 酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどが好ま しい。アルカリの使用量は、化合物(IV)1モル 対し、約1モル~大過剰、好ましくは1~5モル ある。
 本反応は反応に不活性な溶媒を用いて行う が有利である。溶媒としては、反応が進行 る限り特に限定されないが、例えば、メタ ール、エタノール、プロパノール等のアル ール類、ベンゼン、トルエン、シクロヘキ ン、ヘキサン等の炭化水素類、ジクロロメ ン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロ ロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ジエチ ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ ン等のエーテル類などの溶媒もしくはそれら の混合溶媒などが好ましい。
 反応時間は用いる試薬や溶媒により異なる 、通常30分~24時間、好ましくは30分~8時間で る。
 反応温度は通常0~150℃、好ましくは20~80℃で ある。
 反応後、鉱酸(例えば、塩酸、硫酸など)、 機酸(例えば、酢酸など)またはイオン交換樹 脂の添加により反応混合物を中和することに よって遊離のカルボン酸である化合物(V)が得 られる(この場合、Xは水素原子である)。また 、反応液をそのまま濃縮することによって、 化合物(V)はカルボン酸のアルカリ金属塩とし て得られる(この場合、Xはリチウム、ナトリ ム、カリウム等のアルカリ金属である)。

(反応2)

 化合物(VII)は、化合物(V)と化合物(VI)との縮 反応により製造することができる。化合物( VI)は、市販品を用いるか、あるいは自体公知 の方法、例えばWO 2003/000181号公報などに記載 の方法、またはこれらに準じた方法に従って 製造することができる。
 Xが水素原子の場合、縮合反応は、通常のペ プチド合成手段、例えば、酸クロリド法、酸 無水物法、混合酸無水物法、N,N’-ジシクロ キシルカルボジイミド(DCC)を用いる方法、活 性エステル法、N,N’-カルボニルジイミダゾ ル(CDI)を用いる方法、シアノリン酸ジエチル (DEPC)を用いる方法、N-エチル-N’-(3-ジメチル ミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(WSC・HC l)と1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)を いる方法等により行なわれる。上記の方法 は、化合物(V)1モルに対し、化合物(VI)を約1~2 モル、好ましくは約1.0~1.1モル用いる。化合 (V)1モルに対し、上記方法で使用する試薬を 1~2モル、好ましくは約1.1~1.3モル用いる。反 応温度は、通常-10~80℃、好ましくは0~30℃で る。
 Xがアルカリ金属の場合、縮合反応は、WSC・ HClとHOBtを用いる方法により有利に行なわれ 。この方法では、化合物(V)1モルに対し、化 物(VI)を約1~2モル、好ましくは約1.0~1.1モル いる。化合物(V)1モルに対し、WSC・HClを約1~4 ル、好ましくは約1.5~2.5モル用いる。化合物 (V)1モルに対し、HOBtを約1~8モル、好ましくは 2.5~5.0モル用いる。反応温度は、通常-10~100 、好ましくは40~70℃である。
 いずれの場合も、本縮合反応は溶媒中で行 うことが好ましく、用い得る溶媒としては 反応1で例示したハロゲン化炭化水素類、エ ーテル類のほか、N,N-ジメチルホルムアミド N,N-ジメチルアセトアミド等のアミド類、ジ チルスルホキシド、ピリジン、アセトニト ルあるいはこれらの混合溶媒が挙げられる
 反応時間は用いる試薬や溶媒により異なる 、通常30分~3日間、好ましくは30分~15時間で る。
 上記の反応に、さらに所望により公知の加 分解反応、アシル化反応、アルキル化反応 アミノ化反応、酸化還元反応、環化反応、 素鎖延長反応、置換基交換反応等を各々単 あるいは複数組み合わせて行なうことによ ても化合物(VII)を製造できる。
 化合物(I)は、化合物(VII)の保護基PGを除去す ることによって製造される。そのほか、上記 の各反応において、原料化合物が置換基とし てアミノ基、カルボキシル基、ヒドロキシル 基を有する場合、これらの基は、ペプチド化 学等で一般的に用いられるような保護基で保 護されていてもよい。この場合、反応後に、 必要に応じて、保護基を除去することにより 目的化合物を得ることができる。これらの保 護基の導入あるいは除去は、自体公知の方法 、例えば、Wiley-Interscience社1999年刊「Protective Groups in Organic Synthesis, 3 rd  Ed.」(Theodara W. Greene, Peter G. M. Wuts著)に 載の方法等に準じて行えばよい。

 アミノ基の保護基としては、例えば、ホル ル基;置換基をそれぞれ有していてもよい、 C 1-6 アルキル-カルボニル基、フェニルカルボニ 基、C 1-6 アルコキシ-カルボニル基、アリルオキシカ ボニル(Alloc)基、フェニルオキシカルボニル 、フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmo c)基、C 7-10 アラルキル-カルボニル基(例えば、ベンジル ルボニル等)、C 7-10 アラルキルオキシ-カルボニル基(例えば、ベ ジルオキシカルボニル(Cbz)等)、C 7-10 アラルキル基(例えば、ベンジル等)、トリチ 基、フタロイル基、ジチアスクシノイル基 N,N-ジメチルアミノメチレン基等が挙げられ る。ここで、置換基としては、例えば、フェ ニル基、ハロゲン原子、C 1-6 アルキル-カルボニル基、ハロゲン原子で置 されていてもよいC 1-6 アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ トリフルオロメトキシ等)、ニトロ基等が用 られ、置換基の数は1ないし3個である。
 カルボキシル基の保護基としては、例えば 置換基をそれぞれ有していてもよい、C 1-6 アルキル基、アリル基、ベンジル基、フェニ ル基、トリチル基、トリアルキルシリル基等 が挙げられる。ここで、置換基としては、例 えば、ハロゲン原子、ホルミル基、C 1-6 アルキル-カルボニル基、ハロゲン原子で置 されていてもよいC 1-6 アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ トリフルオロメトキシ等)、ニトロ基等が用 られ、置換基の数は1ないし3個である。
 ヒドロキシ基の保護基としては、例えば、 換基をそれぞれ有していてもよい、C 1-6 アルキル基、C 7-20 アラルキル基(例えば、ベンジル、トリチル )、ホルミル基、C 1-6 アルキル-カルボニル基、ベンゾイル基、C 7-10 アラルキル-カルボニル基(例えば、ベンジル ルボニル等)、2-テトラヒドロピラニル基、 トラヒドロフラニル基、トリアルキルシリ 基(例えば、トリメチルシリル、tert-ブチル メチルシリル、ジイソプロピルエチルシリ 等)等が挙げられる。ここで、置換基として は、例えば、ハロゲン原子、C 1-6 アルキル基、フェニル基、C 7-10 アラルキル基(例えば、ベンジル等)、C 1-6 アルコキシ基、ニトロ基等が用いられ、置換 基の数は1ないし4個である。
 化合物(I)が遊離化合物として得られた場合 は、自体公知の方法あるいはそれに準ずる 法によって、目的とする塩に変換すること でき、逆に塩で得られた場合には、自体公 の方法あるいはそれに準ずる方法により、 離体または目的とする他の塩に変換するこ ができる。

 化合物(I)はプロドラッグとして用いてもよ 。化合物(I)のプロドラッグとは、生体内に ける生理条件下で酵素や胃酸等による反応 より化合物(I)に変換する化合物、すなわち 素的に酸化、還元、加水分解等を起こして 合物(I)に変化する化合物、胃酸等により加 分解等を起こして化合物(I)に変化する化合 をいう。
 化合物(I)のプロドラッグとしては、化合物( I)のアミノ基がアシル化、アルキル化または ン酸化された化合物(例えば、化合物(I)のア ミノ基がエイコサノイル化、アラニル化、ペ ンチルアミノカルボニル化、(5-メチル-2-オキ ソ-1,3-ジオキソレン-4-イル)メトキシカルボニ ル化、テトラヒドロフラニル化、ピロリジル メチル化、ピバロイルオキシメチル化または tert-ブチル化された化合物等);化合物(I)の水 基がアシル化、アルキル化、リン酸化また ホウ酸化された化合物(例えば、化合物(I)の ドロキシル基がアセチル化、パルミトイル 、プロパノイル化、ピバロイル化、スクシ ル化、フマリル化、アラニル化またはジメ ルアミノメチルカルボニル化された化合物 );化合物(I)のカルボキシル基がエステル化 たはアミド化された化合物(例えば、化合物( I)のカルボキシル基がエチルエステル化、フ ニルエステル化、カルボキシメチルエステ 化、ジメチルアミノメチルエステル化、ピ ロイルオキシメチルエステル化、エトキシ ルボニルオキシエチルエステル化、フタリ ルエステル化、(5-メチル-2-オキソ-1,3-ジオ ソレン-4-イル)メチルエステル化、シクロヘ シルオキシカルボニルエチルエステル化ま はメチルアミド化された化合物等);等が挙 られる。これらの化合物は自体公知の方法 よって化合物(I)から製造することができる
 また、化合物(I)のプロドラッグは、広川書 1990年刊「医薬品の開発」第7巻分子設計163 から198頁に記載されているような、生理的 件で化合物(I)に変化するものであってもよ 。

 化合物(I)が、光学異性体、立体異性体、位 異性体、回転異性体等の異性体を有する場 には、いずれか一方の異性体も混合物も化 物(I)に包含される。例えば、化合物(I)に光 異性体が存在する場合には、ラセミ体から 割された光学異性体も化合物(I)に包含され 。これらの異性体は、自体公知の合成手法 分離手法(例、濃縮、溶媒抽出、カラムクロ マトグラフィー、再結晶等)、光学分割手法( 、分別再結晶法、キラルカラム法、ジアス レオマー法等)等によりそれぞれを単品とし て得ることができる。
 化合物(I)は、結晶であってもよく、結晶形 単一であっても結晶形混合物であっても化 物(I)に包含される。結晶は、自体公知の結 化法を適用して、結晶化することによって 造することができる。
 化合物(I)は、溶媒和物(例、水和物等)であ ても、無溶媒和物(例、非水和物等)であって もよく、いずれも化合物(I)に包含される。
 同位元素(例、 3 H,  14 C,  35 S, 125 I等)等で標識された化合物も、化合物(I)に包 される。

 化合物(I)もしくはそのプロドラッグまた その塩(以下、本発明化合物と略称すること がある)は、優れたレニン阻害活性を示す。 た、毒性(例、急性毒性、慢性毒性、遺伝毒 、生殖毒性、心毒性、薬物相互作用、癌原 等)が低く、さらに、水溶性が高く、安定性 、体内動態(吸収性、分布、代謝、排泄等)、 効発現の面でも優れているので、医薬とし 有用である。

 本発明化合物は、哺乳動物(例えば、マウス 、ラット、ハムスター、ウサギ、ネコ、イヌ 、ウシ、ヒツジ、サル、ヒト等)に対して、 ニン阻害薬として作用し、AIIの生合成を阻 することによりRA系を抑制する薬剤として有 用であり、RA系に起因する各種の疾患の予防 治療剤として有用である。
 このような疾患としては、例えば、高血圧 (例、本態性高血圧症、腎血管性高血圧症、 腎実質性高血圧症、原発性アルドステロン症 、クッシング症候群等)、血圧日内変動異常 心疾患(例、心肥大、急性心不全、うっ血性 含む慢性心不全、拡張不全、心筋症、狭心 、心筋炎、心房細動、不整脈、頻脈、心筋 塞等)、脳血管障害(例、無症候性脳血管障 、一過性脳虚血発作、脳卒中、脳血管性痴 、高血圧性脳症、脳梗塞等)、脳浮腫、脳循 障害、脳血管障害の再発および後遺症(例、 神経症候、精神症候、自覚症状、日常生活動 作障害等)、虚血性末梢循環障害、心筋虚血 静脈機能不全、心筋梗塞後の心不全進行、 疾患(例、腎炎、糸球体腎炎、糸球体硬化症 腎不全、ネフローゼ症候群、血栓性微小血 症、透析の合併症、放射線照射による腎症 含む臓器障害等)、アテローム性を含む動脈 硬化症(例、動脈瘤、冠動脈硬化症、脳動脈 化症、末梢動脈硬化症等)、血管肥厚、イン ーベンション(例、経皮的冠動脈形成術、ス テント留置、冠動脈内視鏡、血管内超音波、 冠注血栓溶解療法等)後の血管肥厚または閉 および臓器障害、バイパス手術後の血管再 塞・再狭窄、移植後の赤血球増加症・高血 ・臓器障害・血管肥厚、移植後の拒絶反応 眼疾患(例、緑内障、高眼圧症等)、血栓症、 多臓器不全、内皮機能障害、高血圧性耳鳴り 、その他の循環器系疾患(例、深部静脈血栓 、閉塞性末梢循環障害、閉塞性動脈硬化症 閉塞性血栓性血管炎、虚血性脳循環障害、 イノー病、バージャー病等)、代謝・栄養障 (例、糖尿病、耐糖能異常、インスリン抵抗 性、高インスリン血症、糖尿病性腎症、糖尿 病性網膜症、糖尿病性神経障害、肥満症、高 脂血症、高コレステロール血症、高尿酸血症 、高カリウム血症、高ナトリウム血症等)、 謝症候群、神経変性疾患(例、アルツハイマ 病、パーキンソン病、クロイツフェルト-ヤ コブ病、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症 、エイズ脳症等)、中枢神経障害(例、脳出血 び脳梗塞等の障害及びその後遺症・合併症 頭部外傷、脊椎損傷、脳浮腫、知覚機能障 、知覚機能異常、自律神経機能障害、自律 経機能異常等)、認知症、偏頭痛、記憶障害 、意識障害、健忘症、不安症状、緊張症状、 不快精神状態、睡眠障害、不眠症、精神疾患 (例、うつ病、てんかん、アルコール依存症 )、炎症性疾患(例、慢性関節リウマチ、変形 性関節炎、リウマチ様脊髄炎、骨膜炎等の関 節炎;手術・外傷後の炎症;腫脹の緩解;咽頭炎 ;膀胱炎;肺炎;アトピー性皮膚炎;クローン病 潰瘍性大腸炎等の炎症性腸疾患;髄膜炎;炎症 性眼疾患;肺炎、珪肺、肺サルコイドーシス 肺結核等の炎症性肺疾患等)、アレルギー疾 (例、アレルギー性鼻炎、結膜炎、消化管ア レルギー、花粉症、アナフィラキシー等)、 性閉塞性肺疾患、間質性肺炎、カリニ肺炎 膠原病(例、全身性エリテマトーデス、強皮 、多発動脈炎等)、肝臓疾患(例、慢性を含 肝炎、肝硬変等)、門脈圧亢進症、消化器疾 (例、胃炎、胃潰瘍、胃癌、胃手術後障害、 消化不良、食道潰瘍、膵炎、大腸ポリープ、 胆石症、痔疾患、食道や胃の静脈瘤破裂等) 血液・造血器疾患(例、赤血球増加症、血管 紫斑病、自己免疫性溶血性貧血、播種性血 内凝固症候群、多発性骨髄症等)、骨疾患( 、骨折、再骨折、骨粗鬆症、骨軟化症、骨 ーチェット病、硬直性脊髄炎、慢性関節リ マチ、変形性膝関節炎及びそれらの類似疾 における関節組織の破壊等)、固形腫瘍、腫 (例、悪性黒色腫、悪性リンパ腫、消化器( 、胃、腸等)癌等)、癌及びそれに伴う悪液質 、癌の転移、内分泌疾患(例、アジソン病、 色細胞腫等)、泌尿器・男性性器疾患(例、膀 胱炎、前立腺肥大症、前立腺癌、性感染症等 )、婦人科疾患(例、更年期障害、妊娠中毒、 宮内膜症、子宮筋腫、卵巣疾患、乳腺疾患 性感染症等)、環境・職業性因子による疾患 (例、放射線障害、紫外線・赤外線・レーザ 光線による障害、高山病等)、呼吸器疾患(例 、かぜ症候群、肺炎、喘息、肺高血圧症、肺 血栓・肺塞栓等)、感染症(例、サイトメガロ イルス、インフルエンザウイルス、ヘルペ ウイルス等のウイルス感染症、リケッチア 染症、細菌感染症等)、毒血症(例、敗血症 敗血症性ショック、内毒素性ショック、グ ム陰性敗血症、トキシンショック症候群等) 耳鼻咽喉疾患(例、メヌエル症候群、耳鳴り 、味覚障害、めまい、平衡障害、嚥下障害等 )、皮膚疾患(例、ケロイド、血管腫、乾癬等) 、透析低血圧、重症筋無力症、慢性疲労症候 群等の全身疾患等が挙げられる。

 本発明化合物は、ACE阻害薬(カプトプリル 、マレイン酸エナラプリル、アラセプリル、 塩酸デラプリル、塩酸イミダプリル、塩酸キ ナプリル、シラザプリル、塩酸テモカプリル 、トランドラプリル、塩酸ベナゼプリル、ペ リンドプリル、リシノプリル等)、ARB(ロサル ンカリウム、カンデサルタンシレキセチル バルサルタン、TAK-536、TAK-491、イルベサル ン、テルミサルタン、エプロサルタン、オ メサルタンメドキソミル等)、アルドステロ 受容体拮抗薬(スピロノラクトン、エプレレ ノン等)、Caイオンチャネル阻害薬(塩酸ベラ ミル、塩酸ジルチアゼム、ニフェジピン、 酸アムロジピン、アゼルニジピン、アラニ ピン、塩酸エホニジピン、シルニジピン、 酸ニカルジピン、ニソルジピン、ニトレン ピン、ニルバジピン、塩酸バルニジピン、 ェロジピン、塩酸ベニジピン、塩酸マニジ ン等)、利尿薬(トリクロルメチアジド、ヒド ロクロロチアジド、ベンチルヒドロクロロチ アジド、インダパミド、トリパミド、メチク ラン、メフルシド、フロセミド、トリアムテ レン、クロルタリドン等)、β遮断薬(塩酸プ プラノロール、アテノロール、酒石酸メト ロロール、フマル酸ビソプロロール等)、αβ 遮断薬(カルベジロール等)等の既存の高血圧 治療薬と併用して用いることができる。

 さらに、本発明化合物は、抗血栓薬、例 ば、ヘパリンナトリウム、ヘパリンカルシ ム、ワルファリンカルシウム(ワーファリン )、血液凝固因子Xa阻害薬ならびに凝固線溶系 のバランス是正機能を有する薬剤、経口トロ ンビン阻害薬、血栓溶解薬(tPA、ウロキナー 等)、抗血小板薬[アスピリン、スルフィンピ ラゾン(アンツーラン)、ジピリダモール(ペル サンチン)、塩酸チクロピジン(パナルジン)、 クロピドグレル、シロスタゾール(プレター )、GPIIb/IIIa拮抗薬(レオプロ等)]等と併用して も使用できる。また、脂質低下薬またはコレ ステロール低下薬と併用して使用できる。例 えば、スクアレン合成酵素阻害薬(lapaquistat a cetate等)、フィブレート類(クロフィブレート ベンザフィブレート、ジェムフィプロジル )、ニコチン酸、その誘導体及び類縁体(ア ピモックス及びプロブコール等)、胆汁酸結 樹脂(コレスチラミン、コレスチポール等) オメガ3系多価不飽和脂肪酸[omega-3 polyunsatura ted fatty acid](EPA(eicosapentaenoic acid;エイコサペ ンタエン酸)、DHA(docosahexaenoic acid;ドコサヘキ サエン酸)、またはその混合物等)、コレステ ール吸収を抑制する化合物(シトステロール やネオマイシン等)、スクアレンエポキシダ ゼ阻害薬(NB-598及び類縁化合物等)が挙げられ る。更に別の可能な組み合わせ成分は、オキ シドスクアレン-ラノステロールサイクラー 、例えば、デカリン誘導体、アザデカリン 導体及びインダン誘導体等である。HMG-CoA還 酵素(3-hydroxy-3-methylglutaryl coenzyme A reductase) 阻害薬(アトロバスタチンカルシウム水和物 プラバスタチンナトリウム、シンバスタチ 、イタバスタチン、ロバスタチン、フルバ タチン等)との併用も可能である。

 また、本発明化合物は糖尿病治療薬また その合併症治療薬とも併用して使用できる 例えば、インシュリン製剤、インシュリン 受性改善薬[塩酸ピオグリタゾン、ロジグリ ダソン等]、α-グルコシダーゼ阻害剤[ボグリ ース、アカルボース、ミグリトール、エミ リテート等]、ビグアナイド剤[フェンホル ン、メトホルミン、ブホルミン等]、インス ン分泌促進剤[トルブタミド、グリベンクラ ミド、グリクラジド、ナテグリニド、ミチグ リニド、グリメピリド等]、ジペプチジルペ チダーゼIV阻害剤[Alogliptin benzoate、ヴィダグ リプチン(Vidagliptin)(LAF237)、P32/98、サクサグリ プチン(Saxagliptin)(BMS-477118)等]、キネダック、 ンフィル、ヒューマリン、オイグルコン、 リミクロン、ダオニール、ノボリン、モノ ード、グルコバイ、ジメリン、ラスチノン バシルコン、デアメリンS、イスジリン類等 とも併用して使用できる。

 その他、骨疾患治療薬、心筋保護薬、冠動 疾患治療薬、慢性心不全治療薬、甲状腺機 低下治療薬、ネフローゼ症候群治療薬、慢 腎不全治療薬、婦人科疾患治療薬または感 症治療薬を含む他の医薬成分等と共に使用 きる。
 投与形態としては、例えば、(1)本発明化合 と併用薬物とを同時に製剤化して得られる 一の製剤の投与、(2)本発明化合物と併用薬 とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の 同一投与経路での同時投与、(3)本発明化合物 と併用薬物とを別々に製剤化して得られる2 の製剤の同一投与経路での時間差をおいて 投与、(4)本発明化合物と併用薬物とを別々 製剤化して得られる2種の製剤の異なる投与 路での同時投与、(5)本発明化合物と併用薬 とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の 異なる投与経路での時間差をおいての投与( えば、本発明化合物、その後、併用薬物の 序での投与、あるいは逆の順序での投与)等 挙げられる。併用薬物の投与量は、臨床上 いられている用量を基準として適宜選択す ことができる。また、本発明化合物と併用 物との配合比は、投与対象、投与ルート、 象疾患、症状、組み合わせ等により適宜選 することができる。
 本発明化合物は、例えば、VEGFやTNFα等の遺 子治療や各種抗体医療等の治療法と組み合 せて使用することもできる。

 本発明化合物は、単独で、または常法(例え ば、日本薬局方記載の方法等)に従って、薬 学的に許容される担体を混合した医薬組成 、例えば、錠剤(糖衣錠、フィルムコーティ グ錠を含む)、フィルム剤、散剤、顆粒剤、 カプセル剤、液剤、乳剤、懸濁剤、注射剤、 坐剤、徐放剤、貼布剤等として、経口的また は非経口的(例、局所、直腸、静脈投与等)に 全に投与することができる。
 前記医薬製剤の剤形としては、例えば、錠 (舌下錠、口腔内崩壊錠を含む)、フィルム (口腔内崩壊フィルム剤を含む)、カプセル剤 (ソフトカプセル、マイクロカプセルを含む) 顆粒剤、散剤、トローチ剤、シロップ剤、 剤、懸濁剤等の経口剤;及び注射剤(例:皮下 射剤、静脈内注射剤、筋肉内注射剤、腹腔 注射剤、点滴剤)、外用剤(例:経皮製剤、軟 剤)、坐剤(例:直腸坐剤、膣坐剤)、ペレット 、経鼻剤、経肺剤(吸入剤)、点眼剤等の非経 剤が挙げられる。
 これらの製剤は、速放性製剤または徐放性 剤等の放出制御製剤(例:徐放性マイクロカ セル)であってもよい。
 本発明化合物の医薬組成物中の含有量は、 成物全体の約0.01ないし100重量%である。

 本発明化合物の投与量は、投与対象、投 ルート、疾患等によっても異なるが、例え 、高血圧症治療薬として、成人に対し、経 薬として投与する場合、有効成分である化 物(I)として約0.0005ないし2mg/kg体重、好まし は約0.001ないし1mg/kg体重、さらに好ましく 約0.001ないし0.5mg/kg体重であって、1日1ない 数回に分けて投与することができる。

 前記した薬理学的に許容される担体として 、製剤素材として慣用の各種有機あるいは 機担体物質が挙げられ、例えば、固形製剤 おける賦形剤、滑沢剤、結合剤及び崩壊剤 あるいは液状製剤における溶剤、溶解補助 、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤及び無痛化 等が挙げられる。更に必要に応じ、防腐剤 抗酸化剤、着色剤、甘味剤、吸着剤、湿潤 等の添加物を用いることもできる。
 賦形剤としては、例えば、乳糖、白糖、D- ンニトール、デンプン、コーンスターチ、 晶セルロース、軽質無水ケイ酸等が挙げら る。
 滑沢剤としては、例えば、ステアリン酸マ ネシウム、ステアリン酸カルシウム、タル 、コロイドシリカ等が挙げられる。
 結合剤としては、例えば、結晶セルロース 白糖、D-マンニトール、デキストリン、ヒ ロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプ ピルメチルセルロース、ポリビニルピロリ ン、デンプン、ショ糖、ゼラチン、メチル ルロース、カルボキシメチルセルロースナ リウム等が挙げられる。
 崩壊剤としては、例えば、デンプン、カル キシメチルセルロース、カルボキシメチル ルロースカルシウム、カルボキシメチルス ーチナトリウム、L-ヒドロキシプロピルセ ロース等が挙げられる。
 溶剤としては、例えば、注射用水、アルコ ル、プロピレングリコール、マクロゴール ゴマ油、トウモロコシ油、オリーブ油等が げられる。
 溶解補助剤としては、例えば、ポリエチレ グリコール、プロピレングリコール、D-マ ニトール、安息香酸ベンジル、エタノール トリスアミノメタン、コレステロール、ト エタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエ 酸ナトリウム等が挙げられる。
 懸濁化剤としては、例えば、ステアリルト エタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウ 、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン 塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウ 、モノステアリン酸グリセリン等の界面活 剤;例えば、ポリビニルアルコール、ポリビ ニルピロリドン、カルボキシメチルセルロー スナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキ シメチルセルロース、ヒドロキシエチルセル ロース、ヒドロキシプロピルセルロース等の 親水性高分子等が挙げられる。
 等張化剤としては、例えば、ブドウ糖、 D- ソルビトール、塩化ナトリウム、グリセリン 、D-マンニトール等が挙げられる。
 緩衝剤としては、例えば、リン酸塩、酢酸 、炭酸塩、クエン酸塩等の緩衝液等が挙げ れる。
 無痛化剤としては、例えば、ベンジルアル ール等が挙げられる。
 防腐剤としては、例えば、パラヒドロキシ 息香酸エステル類、クロロブタノール、ベ ジルアルコール、フェネチルアルコール、 ヒドロ酢酸、ソルビン酸等が挙げられる。
 抗酸化剤としては、例えば、亜硫酸塩、ア コルビン酸、α-トコフェロール等が挙げら る。
 着色剤としては、例えば、水溶性食用ター 色素(例:食用赤色2号及び3号、食用黄色4号 び5号、食用青色1号及び2号等の食用色素)、 不溶性レーキ色素(例:前記水溶性食用ター 色素のアルミニウム塩)、天然色素(例:β-カ チン、クロロフィル、ベンガラ)等が挙げら る。
 甘味剤としては、例えば、サッカリンナト ウム、グリチルリチン酸二カリウム、アス ルテーム、ステビア等が挙げられる。

 以下に参考例、実施例、製剤例及び試験例 挙げて、本発明を更に具体的に説明するが これによって本発明が限定されるものでは い。なお、参考例及び実施例中で用いられ 合成原料のうち、公知化合物については合 法の記述を省略した。
 以下の参考例、実施例中の「室温」は通常 10℃ないし約35℃を示す。「%」は特記しな 限り重量パーセントを示す。但し、収率は  mol/mol%を示す。
  1 H-NMRスペクトルは内部標準としてテトラメチ シランを用いてバリアンMERCURY 300(300 MHz)型 スペクトルメーター、あるいはブルッカADVANC E 300(300 MHz)型スペクトルメーターで測定し 全δ値をppmで示す。
 LC/MSスペクトルは以下の条件により測定し 。
装置:アジレント1100 HPLC(ギルソン215オートサ ンプラー)/ウォーターズZQ、あるいはウォー ーズ2795/ZQ
カラム:資生堂CapcellPak C18 UG120(1.5 mmID × 35 mmL, S-3μm)
溶媒:A液(0.05 %トリフルオロ酢酸含有水)、B液 (0.04 %トリフルオロ酢酸含有水)グラジエント サイクル:0.00 分(A/B=90/10)、2.00分(A/B=5/95)、2.75 分(A/B=5/95)、2.76分(A/B=90/10)、3.45分(A/B=90/10)
流速:0.5 ml/分
検出:UV(220 nm)
マススペクトル:エレクトロスプレーイオン 法(ESI)
逆相分取HPLCにはYMC CombiPrep ODS-A(20 mmID × 50  mmL, S-5μm)カラムを取り付けたギルソンUniPoi ntシステムを用い、0.1 % トリフルオロ酢酸 有アセトニトリル-水(10:90~100:0)、流速25 ml/ で溶出させた。
 その他の本文中で用いられている略号は下 の意味を示す。
s:シングレット、d:ダブレット、t:トリプレッ ト、q:カルテット、dd:ダブルダブレット、dt: ブルトリプレット、td:トリプルダブレット m:マルチプレット、br:ブロード。
Boc:tert-ブトキシカルボニル、Cbz:ベンジルオ シカルボニル。
DMF:N,N-ジメチルホルムアミド、DMSO:ジメチル ルホキシド、THF:テトラヒドロフラン。
DMAP:4-(ジメチルアミノ)ピリジン、HATU:O-(7-ア ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テト メチルウロニウム ヘキサフルオロリン酸 、HOBt:1-ヒドロキシベンゾトリアゾール、NBS: N-ブロモスクシンイミド、TFA:トリフルオロ酢 酸、WSC・HCl:1-エチル-3-[3-(ジメチルアミノ)プ ピル]カルボジイミド塩酸塩。

参考例1
2-(ホルミルアミノ)-3-フェニルアクリル酸エ ル

 水素化ナトリウム(60%油性)(11.62g)をTHF(270ml) 懸濁してかき混ぜながら、ベンズアルデヒ (28.27g)とイソシアノ酢酸エチル(27.39g)のTHF(55m l)溶液を室温で20分間かけて滴下した。室温 2.5時間かき混ぜた後、反応液を氷冷し、酢 (45ml)を滴下、10分間かき混ぜた後、氷水に注 いで酢酸エチルで抽出した。抽出液を水、飽 和重曹水、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無 水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留 去した。残留物をシリカゲルカラムクロマト グラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキサン(1:2~ 2:1)で溶出する画分を減圧濃縮することによ 、目的物(40.27g)を油状物として得た。
1 H-NMR (CDCl 3 ) δ0.98-1.40 (3H, m), 4.06-4.38 (2H, m), 7.06-7.68  (7H, m), 8.21-8.47 (1H, m)

参考例2
3-ブロモ-2-(ホルミルアミノ)-3-フェニルアク ル酸エチル

 2-(ホルミルアミノ)-3-フェニルアクリル酸エ チル(40.27g)を四塩化炭素-クロロホルム(3:1、44 0ml)に溶解して氷冷し、NBS(34.33g)を加えた。0 で1.5時間、室温で3時間かき混ぜた後、反応 を再度氷冷し、トリエチルアミン(19.52g)を えた。0℃で20分間、室温で40分間かき混ぜた 後、反応液を水と飽和食塩水で順次洗浄し、 無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧 留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマ トグラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキサン(1 :3~1:2)で溶出する画分を減圧濃縮することに り、目的物(44.88g)を油状物として得た。
1 H-NMR (CDCl 3 ) δ0.89-1.45 (3H, m), 3.97-4.46 (2H, m), 6.91 (1H, br s), 7.28-7.46 (5H, m), 7.95-8.28 (1H, m)

参考例3
3-ブロモ-2-イソシアノ-3-フェニルアクリル酸 チル

 3-ブロモ-2-(ホルミルアミノ)-3-フェニルアク リル酸エチル(16.33g)とトリエチルアミン(13.86g )をジクロロメタン(150ml)に溶解して氷冷し、 化ホスホリル(9.24g)を加え、0℃で2時間かき ぜた。反応液を飽和重曹水に注ぎ、室温で1 時間激しくかき混ぜた後、酢酸エチルで抽出 した。抽出液を水と飽和食塩水で順次洗浄し 、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減 圧留去した。残留物をシリカゲルカラムクロ マトグラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキサ (1:6)で溶出する画分を30℃以下で減圧濃縮す ことにより、目的物(14.82g)を油状物として た。
1 H-NMR (CDCl 3 ) δ1.03-1.42 (3H, m), 4.04-4.42 (2H, m), 7.25-7.56  (5H, m)

参考例4
5-フェニル-1-(1,2,3,4-テトラヒドロキノリン-7- ル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸エチル

 3-ブロモ-2-イソシアノ-3-フェニルアクリル エチル(10.00g)、1,2,3,4-テトラヒドロキノリン- 7-アミン(5.30g)、トリエチルアミン(15.0ml)およ DMF(100ml)の混合物を室温で2日間かき混ぜた 、飽和重曹水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し 。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸 グネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した 残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ ーに付し、酢酸エチル-ヘキサン(1:9~9:1)で溶 する画分を減圧濃縮し、結晶を濾取して、 的物(4.36g)を得た。
1 H-NMR (CDCl 3 ) δ1.27 (3H, t), 1.82-1.95 (2H, m), 2.69 (2H, t), 3.26 (2H, t,), 3.87 (1H, br s), 4.28 (2H, q), 6.1 1-6.25 (2H, m), 6.80 (1H, d), 7.23-7.36 (5H, m), 7. 65 (1H, s) 
MS (ESI+, m/e) 348 (M+1)

 参考例4に示す方法と同様にして、以下の化 合物(参考例5~8)を得た。
参考例5
5-フェニル-1-(1,2,3,4-テトラヒドロキノリン-8- ル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸エチル

1 H-NMR (CDCl 3 ) δ1.29 (3H, t), 1.62-1.76 (1H, m), 1.80-1.92 (1H, m), 2.64-2.76 (2H, m), 3.00-3.10 (1H, m), 3.13-3.28 (1H, m), 3.52 (1H, br s), 4.31 (2H, q), 6.50 (1H,  t), 6.77 (1H, d), 6.92 (1H, d), 7.23-7.31 (5H, m) , 7.59 (1H, s)
MS (ESI+, m/e) 348 (M+1)

参考例6
1-(1H-インドール-6-イル)-5-フェニル-1H-イミダ ール-4-カルボン酸エチル

1 H-NMR (CDCl 3 ) δ1.27 (3H, t), 4.29 (2H, q), 6.54 (1H, br s),  6.77-6.85 (1H, m), 7.09-7.16 (1H, m), 7.20-7.30 (6H, m), 7.49-7.58 (1H, m), 7.74 (1H, br s), 8.52 (1H, br s)
MS (ESI+, m/e) 332 (M+1)

参考例7
1-(1H-ベンゾイミダゾール-5-イル)-5-フェニル-1 H-イミダゾール-4-カルボン酸エチル

1 H-NMR (CDCl 3 ) δ1.25 (3H, t), 4.29 (2H, q), 6.51 (1H, d), 6.96  (1H, dd), 7.19-7.29 (4H, m), 7.46 (1H, d), 7.55 ( 1H, d), 7.77 (1H, s), 8.13 (1H, s), 8.21 (1H, dd)
MS (ESI+, m/e) 333 (M+1)

参考例8
1-(1,3-ベンゾオキサゾール-5-イル)-5-フェニル- 1H-イミダゾール-4-カルボン酸エチル

1 H-NMR (CDCl 3 ) δ1.30 (3H, t), 4.31 (2H, q), 7.11 (1H, dd), 7.2 6 (1H, d), 7.23-7.28 (3H, m), 7.29 (1H, br s), 7.5 9 (1H, d), 7.53 (1H, d), 7.77 (1H, s), 8.15 (1H,  s)
MS (ESI+, m/e) 334 (M+1)

参考例9
1-(2,3-ジヒドロ-1H-インドール-6-イル)-5-フェニ ル-1H-イミダゾール-4-カルボン酸エチル

 3-ブロモ-2-イソシアノ-3-フェニルアクリル エチル(700mg)、インドリン-6-アミン 二塩酸 (770mg)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.6ml )およびDMF(7ml)の混合物を室温で4日間かき混 た後、飽和重曹水に注ぎ、酢酸エチルで抽 した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水 酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去 た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグ フィーに付し、酢酸エチル-ヘキサン(1:4~1:0) 溶出する画分を減圧濃縮して、目的物(385mg) を得た。
1 H-NMR (CDCl 3 ) δ1.32 (3H, t), 2.87-3.03 (2H, m), 3.48-3.62 (2H, m), 4.31 (2H, q), 6.05 (1H, br s), 6.27 (1H, s), 6.35 (1H, d), 6.98 (1H, br s), 7.30 (4H, br s),  7.68 (1H, br s), 8.01 (1H, s)
MS (ESI+, m/e) 334 (M+1)

参考例10
1-(3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-6-イル )-5-フェニル-1H-イミダゾール-4-カルボン酸エ ル

 3-ブロモ-2-イソシアノ-3-フェニルアクリル エチル(500mg)、3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキ ジン-6-アミン(266mg)、トリエチルアミン(745μ l)およびDMF(5ml)の混合物を室温で12時間かき混 ぜた後、飽和重曹水に注ぎ、酢酸エチルで抽 出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水 硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去 した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグ ラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキサン(1:9~1:0 )で溶出する画分を減圧濃縮して、目的物(647m g)を得た。
1 H-NMR (CDCl 3 ) δ1.27 (3H, t), 3.39 (2H, br s), 3.80 (1H, br s ), 4.16-4.32 (4H, m), 6.25-6.34 (2H, m), 6.56-6.69 ( 1H, m), 7.23-7.33 (5H, m), 7.63 (1H, s)
MS (ESI+, m/e) 350 (M+1)

参考例11
1-(3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジ ン-6-イル)-5-フェニル-1H-イミダゾール-4-カル ン酸エチル

 3-ブロモ-2-イソシアノ-3-フェニルアクリル エチル(860mg)、6-アミノ-2H-1,4-ベンゾオキサジ ン-3(4H)-オン(500mg)、トリエチルアミン(2.2ml)お よびDMF(7ml)の混合物を室温で14時間かき混ぜ 後、飽和重曹水に注ぎ、飽和炭酸カリウム 溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。 出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ シウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残 物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー 付し、酢酸エチル-ヘキサン-メタノール(1:4:0 ~9:0:1)で溶出する画分を減圧濃縮して、目的 (340mg)を得た。
1 H-NMR (CDCl 3 ) δ1.25 (3H, t), 4.30 (2H, q), 4.60 (2H, br s),  6.59 (1H, d), 6.69 (1H, dd), 6.89 (1H, d), 7.22-7.3 6 (5H, m), 7.71 (1H, s)
MS (ESI+, m/e) 364 (M+1)

参考例12
(3S)-4-ベンジル-3-(ヒドロキシメチル)ピペラジ ン-1-カルボン酸 tert-ブチル

 (3S)-3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カル ン酸 tert-ブチル(15.1g)、ベンズアルデヒド(7 .4g)および酢酸(4.2g)を1,2-ジクロロエタン(200ml) に溶解して氷冷し、トリアセトキシ水素化ホ ウ素ナトリウム(19.3g)を加えた。室温で15時間 かき混ぜたのち、飽和重曹水を加えて中和し 、有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥後 減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムク ロマトグラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキ ン(1:4~1:1)で溶出する画分を減圧濃縮するこ により、目的物(16.1g)を結晶として得た。
MS (ESI+, m/e) 307 (M+1)

参考例13
(3S)-4-ベンジル-3-({[5-(メトキシカルボニル)ピ ジン-2-イル]オキシ}メチル)ピペラジン-1-カ ボン酸 tert-ブチル

 (3S)-4-ベンジル-3-(ヒドロキシメチル)ピペラ ン-1-カルボン酸 tert-ブチル(3.00g)、水素化 トリウム(60%油性)(500mg)およびTHF(50ml)の混合 を室温で1時間かき混ぜた後、氷冷し、6-ク ロニコチン酸メチル(1.68g)を加えた。反応液 室温でさらに2時間かき混ぜた後、氷水に注 いで酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食 塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥 後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲ ルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ チル-ヘキサン(1:19~3:2)で溶出する画分を減圧 縮して、目的物(2.83g)を得た。
1 H-NMR (CDCl 3 ) δ1.43 (9H, s), 2.31 (1H, br s), 2.75 (1H, dd), 2.91 (1H, br s), 3.45 (3H, br s), 3.58 (2H, br s ), 3.91 (3H, s), 3.97-4.09 (1H, m), 4.50 (1H, d),  4.63 (1H, br s), 6.78 (1H, d), 7.21-7.36 (5H, m),  8.15 (1H, dd), 8.80 (1H, d)
MS (ESI+, m/e) 442 (M+1)

 参考例13に示す方法と同様にして、以下の 合物(参考例14)を得た。
参考例14
(3S)-4-ベンジル-3-({[5-(メトキシカルボニル)-4-( トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]オキシ} メチル)ピペラジン-1-カルボン酸 tert-ブチル

1 H-NMR (CDCl 3 ) δ1.42 (9H, d), 2.32 (1H, br s), 2.66-2.79 (1H,  m), 2.83-2.96 (1H, m), 3.42 (2H, br s), 3.55 (2H,  br s), 3.68 (1H, br s), 3.91-4.05 (4H, m), 4.49-4.5 8 (1H, m), 7.03-7.12 (1H, m), 7.20-7.34 (6H, m), 8. 75 (1H, s)
MS (ESI+, m/e) 510 (M+1)

参考例15
(3S)-3-({[5-(メトキシカルボニル)ピリジン-2-イ ]オキシ}メチル)ピペラジン-1-カルボン酸 te rt-ブチル

 (3S)-4-ベンジル-3-({[5-(メトキシカルボニル) リジン-2-イル]オキシ}メチル)ピペラジン-1- ルボン酸 tert-ブチル(1.00g)をメタノール(30ml) に溶解し、20%水酸化パラジウム-炭素(50%含水) (150mg)を加え、常温常圧で1時間接触還元した 触媒を濾去し、濾液を減圧濃縮して、目的 (747mg)を得た。
1 H-NMR (CDCl 3 ) δ1.47 (9H, s), 1.91 (1H, br s), 2.81 (1H, dd), 3.08 (2H, td), 2.96-3.12 (1H, m), 3.73 (2H, s), 3. 91 (4H, s), 4.30 (1H, d), 4.36 (1H, d), 6.78 (1H, d), 8.16 (1H, dd), 8.80 (1H, d)
MS (ESI+, m/e) 352 (M+1)

 参考例15に示す方法と同様にして、以下の 合物(参考例16)を得た。
参考例16
(3S)-3-({[5-(メトキシカルボニル)-4-(トリフルオ ロメチル)ピリジン-2-イル]オキシ}メチル)ピ ラジン-1-カルボン酸 tert-ブチル

1 H-NMR (CDCl 3 ) δ1.48 (9H, s), 2.70-2.85 (2H, m), 2.99-3.13 (3H, m), 3.73 (3H, s), 3.89-4.05 (1H, m), 4.31-4.39 (1H,  m), 4.36 (1H, d), 4.42 (1H, d), 7.07-7.14 (1H, m) , 7.26 (1H, s), 8.74-8.83 (1H, m)
MS (ESI+, m/e) 420 (M+1)

参考例17
(2R)-4-ベンジル-2-(2-ヒドロキシエチル)ピペラ ン-1-カルボン酸 tert-ブチル

 2-[(2R)-4-ベンジルピペラジン-2-イル]エタノ ル(8.19g)をTHF(80ml)に溶解し、二炭酸ジ-tert-ブ ル(8.52g)を少しずつ加え、室温で3時間かき ぜた。反応液を減圧濃縮した後、残留物を リカゲルカラムクロマトグラフィーに付し 酢酸エチル-ヘキサン(1:1~1.5:1)で溶出する画 を減圧濃縮して、目的物(11.72g)を油状物とし て得た。
1 H-NMR (CDCl 3 ) δ1.46 (9H, s), 2.01 (1H, dt), 2.20-2.24 (1H, m),  2.25 (1H, dd), 2.68-2.72 (2H, m), 3.01 (1H, dt),  3.37-3.60 (4H, m), 3.85-3.98 (3H, m), 4.26-4.30 (1H, m), 7.25-7.34 (5H, m)
MS (ESI+, m/e) 321 (M+1)

参考例18
(2R)-2-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-カル ン酸 tert-ブチル

 (2R)-4-ベンジル-2-(2-ヒドロキシエチル)ピペ ジン-1-カルボン酸 tert-ブチル(13.33g)をメタ ール(135ml)に溶解し、20%水酸化パラジウム-炭 素(50%含水)(4.0g)を加え、5.0kgf/cm 2 、室温で4時間中圧接触還元した。触媒を濾 し、濾液を減圧濃縮することにより、目的 (9.44g)を油状物として得た。
1 H-NMR (CDCl 3 ) δ1.47 (9H, s), 1.68 (1H, br s), 2.07-2.11 (1H,  m), 2.36-2.40 (3H, m), 2.64-2.75 (1H, m), 2.85-2.96  (3H, m), 3.38-3.42 (1H, m), 3.66 (1H, dt), 3.82-3.86  (1H, m), 4.24 (1H, br s)
MS (ESI+, m/e) 231 (M+1)

参考例19
(2R)-2-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1,4-ジ ルボン酸 1-tert-ブチル 4-ベンジル

 (2R)-2-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-カ ボン酸 tert-ブチル(9.44g)をジオキサン(90ml)に 溶解して氷冷し、炭酸ナトリウム(4.78g)の水(4 5ml)溶液とクロロギ酸ベンジル(7.34g)を加えた 室温で2時間かき混ぜた後、反応液を水に注 ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水と飽 和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウ ムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物を シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し 、酢酸エチル-ヘキサン(1:1~2:1)で溶出する画 を減圧濃縮することにより、目的物(14.17g)を 油状物として得た。
MS (ESI+, m/e) 265 (M+1-“Boc”)

参考例20
(2R)-2-{2-[(メチルスルホニル)オキシ]エチル}ピ ペラジン-1,4-ジカルボン酸 1-tert-ブチル 4-ベ ンジル

 (2R)-2-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1,4-ジ カルボン酸 1-tert-ブチル 4-ベンジル(14.17g)と トリエチルアミン(5.90g)をTHF(80ml)に溶解して 冷し、塩化メタンスルホニル(5.57g)を加えた 室温で2時間かき混ぜた後、反応液を水に注 ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水と飽 和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウ ムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、結晶を濾取 して、目的物(15.54g)を得た。
1 H-NMR (CDCl 3 ) δ 1.47 (9H, s), 1.88-2.04 (2H, m), 2.93-2.98 (5H , m), 3.95-4.33 (7H, m), 5.10 (1H, d), 5.17 (1H, d ), 7.30-7.39 (5H, m)
MS (ESI+, m/e) 343 (M+1-“Boc”)

参考例21
(2R)-2-(2-フェノキシエチル)ピペラジン-1,4-ジ ルボン酸 1-tert-ブチル 4-ベンジル

 (2R)-2-{2-[(メチルスルホニル)オキシ]エチル} ペラジン-1,4-ジカルボン酸 1-tert-ブチル 4- ンジル(708mg)、フェノール(188mg)、炭酸カリ ム(332mg)、ヨウ化カリウム(133mg)およびDMF(16ml) の混合物を65℃で15時間かき混ぜた後、水に ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水と 和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシ ムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物 塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィ に付し、酢酸エチル-ヘキサン(1:2)で溶出す 画分を減圧濃縮することにより、目的物(591m g)を油状物として得た。
MS (ESI+, m/e) 441 (M+1)

参考例22
(3R)-3-(2-フェノキシエチル)ピペラジン-1-カル ン酸ベンジル

 (2R)-2-(2-フェノキシエチル)ピペラジン-1,4-ジ カルボン酸 1-tert-ブチル 4-ベンジル(585mg)を クロロメタン(2ml)に溶解し、TFA(4ml)を加えて 室温で50分間かき混ぜた。反応液を少しずつ 和重曹水-飽和食塩水(1:1)に注ぎ、炭酸カリ ムを少しずつ加えて塩基性とした後、酢酸 チルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗 し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒 減圧留去することにより、目的物(435mg)を油 状物として得た。
MS (ESI+, m/e) 341 (M+1)

参考例23
(2R)-2-[2-(3-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インダゾー -1-イル)エチル]ピペラジン-1,4-ジカルボン酸 1-tert-ブチル 4-ベンジル

 (2R)-2-{2-[(メチルスルホニル)オキシ]エチル} ペラジン-1,4-ジカルボン酸 1-tert-ブチル 4- ンジル(700mg)、1,2-ジヒドロ-3H-インダゾール- 3-オン(212mg)、炭酸カリウム(450mg)およびDMF(6ml) の混合物を80℃で3時間かき混ぜた後、シリカ ゲル上で不溶物を濾去し、濾液を減圧濃縮し た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ フィーに付し、酢酸エチル-ヘキサン(1:9~1:0) 溶出する画分を減圧濃縮して、目的物(423mg) 得た。
1 H-NMR (CDCl 3 ) δ1.36 (9H, s), 2.05 (1H, s), 2.19 (1H, br s),  2.89 (1H, br s), 3.08 (2H, br s), 4.05-4.16 (1H, m ), 4.12 (1H, d), 4.41 (2H, br s), 5.14 (2H, s), 7 .07 (1H, td), 7.25-7.39 (9H, m), 7.65 (1H, br s)
MS (ESI+, m/e) 481 (M+1)

参考例24
(3R)-3-[2-(3-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インダゾー -1-イル)エチル]ピペラジン-1-カルボン酸ベン ジル 塩酸塩

 (2R)-2-[2-(3-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インダゾー ル-1-イル)エチル]ピペラジン-1,4-ジカルボン  1-tert-ブチル 4-ベンジル(415mg)および2規定 化水素-酢酸エチル溶液の混合物を室温で4時 間かき混ぜた後、減圧濃縮して、目的物(325mg )を得た。
MS (ESI+, m/e) 381 (M+1)

参考例25
(3R)-3-ベンジル-4-{[1-(2,3-ジヒドロ-1H-インドー -6-イル)-5-フェニル-1H-イミダゾール-4-イル] ルボニル}ピペラジン-1-カルボン酸 tert-ブ ル

 1-(2,3-ジヒドロ-1H-インドール-6-イル)-5-フェ ル-1H-イミダゾール-4-カルボン酸エチル(536mg )、水酸化リチウム一水和物(135mg)、エタノー (8ml)および水(8ml)の混合物を80℃で13時間か 混ぜた後、減圧濃縮した。残留物に(3R)-3-ベ ジルピペラジン-1-カルボン酸 tert-ブチル(49 0mg)、WSC・HCl(620mg)、HOBt(1.25g)およびDMF(15ml)を え、50℃で12時間かき混ぜた後、飽和重曹水 注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽 食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで 燥後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリ ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢 エチル-ヘキサン-メタノール(1:9:0~17:0:3)で溶 出する画分を減圧濃縮して、目的物(484mg)を た。
MS (ESI+, m/e) 564 (M+1)

 参考例25に示す方法と同様にして、以下の 合物(参考例26~31)を得た。
参考例26
(3R)-3-ベンジル-4-{[5-フェニル-1-(1,2,3,4-テトラ ドロキノリン-8-イル)-1H-イミダゾール-4-イ ]カルボニル}ピペラジン-1-カルボン酸 tert- チル

MS (ESI+, m/e) 578 (M+1)

参考例27
(3R)-3-ベンジル-4-{[5-フェニル-1-(1,2,3,4-テトラ ドロキノリン-7-イル)-1H-イミダゾール-4-イ ]カルボニル}ピペラジン-1-カルボン酸 tert- チル

MS (ESI+, m/e) 578 (M+1)

参考例28
(3R)-3-ベンジル-4-{[1-(1H-インドール-6-イル)-5- ェニル-1H-イミダゾール-4-イル]カルボニル} ペラジン-1-カルボン酸 tert-ブチル

MS (ESI+, m/e) 562 (M+1)

参考例29
(3R)-4-{[1-(1H-ベンゾイミダゾール-5-イル)-5-フ ニル-1H-イミダゾール-4-イル]カルボニル}-3- ンジルピペラジン-1-カルボン酸 tert-ブチル

MS (ESI+, m/e) 563 (M+1)

参考例30
(3S)-4-{[1-(3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン -6-イル)-5-フェニル-1H-イミダゾール-4-イル]カ ルボニル}-3-({[5-(メトキシカルボニル)ピリジ -2-イル]オキシ}メチル)ピペラジン-1-カルボ 酸 tert-ブチル

MS (ESI+, m/e) 655 (M+1)

参考例31
(3S)-4-{[1-(2,3-ジヒドロ-1H-インドール-6-イル)-5- フェニル-1H-イミダゾール-4-イル]カルボニル} -3-({[5-(メトキシカルボニル)-4-(トリフルオロ チル)ピリジン-2-イル]オキシ}メチル)ピペラ ジン-1-カルボン酸 tert-ブチル

MS (ESI+, m/e) 707 (M+1)

参考例32
(3R)-3-ベンジル-4-{[1-(3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾ オキサジン-6-イル)-5-フェニル-1H-イミダゾー -4-イル]カルボニル}ピペラジン-1-カルボン  tert-ブチル

 1-(3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-6-イ )-5-フェニル-1H-イミダゾール-4-カルボン酸 チル(640mg)、水酸化リチウム一水和物(190mg)、 エタノール(6ml)および水(6ml)の混合物を80℃で 2時間かき混ぜた後、減圧濃縮した。残留物 (3R)-3-ベンジルピペラジン-1-カルボン酸 tert- ブチル(600mg)、WSC・HCl(700mg)、HOBt(1.40g)およびDM F(8ml)を加え、50℃で10時間かき混ぜた後、飽 重曹水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽 液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ ウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留 をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに し、酢酸エチル-ヘキサン-メタノール(1:9:0~19 :0:1)で溶出する画分を減圧濃縮した。残留物 逆相分取HPLCに付し(精製条件は前述)、目的 分を飽和重曹水で中和後、酢酸エチルで抽 した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水 酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去 て、目的物(697mg)を得た。
MS (ESI+, m/e) 580 (M+1)

参考例33
(3R)-3-ベンジル-4-{[1-(3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1 ,4-ベンゾオキサジン-6-イル)-5-フェニル-1H-イ ダゾール-4-イル]カルボニル}ピペラジン-1- ルボン酸 tert-ブチル

 1-(3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサ ン-6-イル)-5-フェニル-1H-イミダゾール-4-カ ボン酸エチル(335mg)、水酸化リチウム一水和 (100mg)、エタノール(4ml)および水(4ml)の混合 を80℃で18時間かき混ぜた後、減圧濃縮した 残留物に(3R)-3-ベンジルピペラジン-1-カルボ ン酸 tert-ブチル(306mg)、WSC・HCl(355mg)、HOBt(706m g)およびDMF(8ml)を加え、50℃で6時間かき混ぜ 後、飽和重曹水に注ぎ、酢酸エチルで抽出 た。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫 マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し 。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ ィーに付し、酢酸エチル-メタノール(1:0~17:3) で溶出する画分を減圧濃縮して、目的物(346mg )を得た。
MS (ESI+, m/e) 594 (M+1)

参考例34
(3S)-4-{[1-(2,3-ジヒドロ-1H-インドール-6-イル)-5- フェニル-1H-イミダゾール-4-イル]カルボニル} -3-({[5-(メトキシカルボニル)ピリジン-2-イル] キシ}メチル)ピペラジン-1-カルボン酸 tert- チル および
(3S)-4-{[1-(1-エチル-2,3-ジヒドロ-1H-インドール- 6-イル)-5-フェニル-1H-イミダゾール-4-イル]カ ボニル}-3-({[5-(メトキシカルボニル)ピリジ -2-イル]オキシ}メチル)ピペラジン-1-カルボ 酸 tert-ブチル

 1-(2,3-ジヒドロ-1H-インドール-6-イル)-5-フェ ル-1H-イミダゾール-4-カルボン酸エチル(220mg )、水酸化リチウム一水和物(50mg)、エタノー (5ml)および水(5ml)の混合物を80℃で2時間かき ぜた後、減圧濃縮した。残留物に(3S)-3-({[5-( メトキシカルボニル)ピリジン-2-イル]オキシ} メチル)ピペラジン-1-カルボン酸 tert-ブチル( 255mg)、WSC・HCl(255mg)、HOBt(505mg)およびDMF(5ml)を え、50℃で10時間かき混ぜた後、飽和重曹水 に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽 和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで 乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリ カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢 酸エチル-メタノール(1:0~9:1)で溶出した。低 性画分を減圧濃縮して前者(72mg)を、高極性 分を減圧濃縮して後者(103mg)をそれぞれ得た
MS (ESI+, m/e) 639 (M+1)
MS (ESI+, m/e) 667 (M+1)

参考例35
(3R)-3-ベンジル-4-({1-[2-(ジメチルアミノ)-1,3-ベ ンゾオキサゾール-5-イル]-5-フェニル-1H-イミ ゾール-4-イル}カルボニル)ピペラジン-1-カ ボン酸 tert-ブチル

 1-(1,3-ベンゾオキサゾール-5-イル)-5-フェニ -1H-イミダゾール-4-カルボン酸エチル(213mg)、 水酸化リチウム一水和物(67mg)、エタノール(5m l)および水(5ml)の混合物を80℃で10時間かき混 た後、減圧濃縮した。残留物に(3R)-3-ベンジ ルピペラジン-1-カルボン酸 tert-ブチル(212mg) WSC・HCl(245mg)、HOBt(490mg)およびDMF(6ml)を加え 50℃で10時間かき混ぜた後、飽和重曹水に注 、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食 水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥 、溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲ カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ ル-メタノール(1:0~17:3)で溶出する画分を減 濃縮して、目的物(144mg)を得た。
MS (ESI+, m/e) 607 (M+1)

参考例36
(3R)-3-ベンジル-4-{[1-(1-ブチル-2,3-ジヒドロ-1H- ンドール-6-イル)-5-フェニル-1H-イミダゾー -4-イル]カルボニル}ピペラジン-1-カルボン酸  tert-ブチル

 (3R)-3-ベンジル-4-{[1-(2,3-ジヒドロ-1H-インド ル-6-イル)-5-フェニル-1H-イミダゾール-4-イル ]カルボニル}ピペラジン-1-カルボン酸 tert-ブ チル(150mg)、ブチルアルデヒド(40mg)、酢酸(1.0m l)および1,2-ジクロロエタン(30ml)の混合物を室 温で1時間かき混ぜた後、トリアセトキシ水 化ホウ素ナトリウム(260mg)を加えて室温でさ に10時間かき混ぜた。反応液を1規定水酸化 トリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出 た。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫 マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し 。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ ィーに付し、酢酸エチル-ヘキサン(1:4~1:0)で 溶出する画分を減圧濃縮して、目的物(56mg)を 得た。
MS (ESI+, m/e) 620 (M+1)

 参考例36に示す方法と同様にして、以下の 合物(参考例37~40)を得た。
参考例37
(3R)-3-ベンジル-4-{[1-(1-ブチル-1,2,3,4-テトラヒ ロキノリン-7-イル)-5-フェニル-1H-イミダゾ ル-4-イル]カルボニル}ピペラジン-1-カルボン 酸 tert-ブチル

MS (ESI+, m/e) 634 (M+1)

参考例38
(3R)-3-ベンジル-4-{[1-(1-ブチル-1,2,3,4-テトラヒ ロキノリン-8-イル)-5-フェニル-1H-イミダゾ ル-4-イル]カルボニル}ピペラジン-1-カルボン 酸 tert-ブチル

MS (ESI+, m/e) 634 (M+1)

参考例39
(3R)-3-ベンジル-4-[(1-{1-[3-(5-メチル-2-フリル)ブ チル]-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン-7-イル}-5- ェニル-1H-イミダゾール-4-イル)カルボニル] ペラジン-1-カルボン酸 tert-ブチル

MS (ESI+, m/e) 714 (M+1)

参考例40
(3R)-3-ベンジル-4-({1-[4-(2-クロロエチル)-3,4-ジ ドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-6-イル]-5-フェ ル-1H-イミダゾール-4-イル}カルボニル)ピペ ジン-1-カルボン酸 tert-ブチル

MS (ESI+, m/e) 643 (M+1)

参考例41
6-(4-{[(2R)-2-ベンジル-4-(tert-ブトキシカルボニ )ピペラジン-1-イル]カルボニル}-5-フェニル- 1H-イミダゾール-1-イル)インドリン-1-カルボ 酸エチル

 (3R)-3-ベンジル-4-{[1-(2,3-ジヒドロ-1H-インド ル-6-イル)-5-フェニル-1H-イミダゾール-4-イル ]カルボニル}ピペラジン-1-カルボン酸 tert-ブ チル(200mg)、クロロギ酸エチル(90μl)、DMAP(115mg )およびジクロロメタン(5ml)の混合物を室温で 13時間かき混ぜた後、水に注ぎ、酢酸エチル 抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、 水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧 去した。残留物をシリカゲルカラムクロマ グラフィーに付し、酢酸エチル-ヘキサン(1: 9~1:0)で溶出する画分を減圧濃縮して、目的物 (155mg)を得た。
MS (ESI+, m/e) 636 (M+1)

参考例42
(3R)-3-ベンジル-4-[(1-{4-[2-(1,3-ジオキソ-1,3-ジヒ ドロ-2H-イソインドール-2-イル)エチル]-3,4-ジ ドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-6-イル}-5-フェ ル-1H-イミダゾール-4-イル)カルボニル]ピペ ジン-1-カルボン酸 tert-ブチル

 (3R)-3-ベンジル-4-({1-[4-(2-クロロエチル)-3,4- ヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-6-イル]-5-フ ニル-1H-イミダゾール-4-イル}カルボニル)ピ ラジン-1-カルボン酸 tert-ブチル(43mg)、フタ イミドカリウム(20mg)およびDMF(2ml)の混合物 80℃で8時間かき混ぜた後、飽和重曹水に注 、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食 水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥 、溶媒を減圧留去して、目的物(75mg)を得た
MS (ESI+, m/e) 753 (M+1)

参考例43
(3R)-3-ベンジル-4-({1-[4-(2-メトキシエチル)-3-オ キソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-6- ル]-5-フェニル-1H-イミダゾール-4-イル}カル ニル)ピペラジン-1-カルボン酸 tert-ブチル

 (3R)-3-ベンジル-4-{[1-(3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H -1,4-ベンゾオキサジン-6-イル)-5-フェニル-1H- ミダゾール-4-イル]カルボニル}ピペラジン-1- カルボン酸 tert-ブチル(100mg)、水素化ナトリ ム(60%油性)(20mg)およびTHF(3ml)の混合物を室温 で1時間かき混ぜた後、1-ブロモ-2-メトキシエ タン(25μl)を加えた。反応液を65℃でさらに13 間かき混ぜた後、室温まで冷却し、飽和重 水に注いで酢酸エチルで抽出した。抽出液 飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ で乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物を リカゲルカラムクロマトグラフィーに付し 酢酸エチル-ヘキサン-メタノール(1:1:0~9:0:1) 溶出する画分を減圧濃縮して、目的物(59.1mg )を得た。
MS (ESI+, m/e) 652 (M+1)

参考例44
(3R)-3-(2-フェノキシエチル)-4-{[5-フェニル-1-(1, 2,3,4-テトラヒドロキノリン-7-イル)-1H-イミダ ール-4-イル]カルボニル}ピペラジン-1-カル ン酸ベンジル

 5-フェニル-1-(1,2,3,4-テトラヒドロキノリン-7 -イル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸エチル(10 5mg)、水酸化リチウム一水和物(20mg)、エタノ ル(3ml)および水(1ml)の混合物を80℃で2時間か 混ぜた後、減圧濃縮した。残留物に(3R)-3-(2- フェノキシエチル)ピペラジン-1-カルボン酸 ンジル(102mg)、WSC・HCl(115mg)、HOBt(230mg)およびD MF(3ml)を加えて60℃で1時間かき混ぜた後、飽 重曹水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽 液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ ウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留 をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに し、酢酸エチル-ヘキサン-メタノール(1:9:0~17 :0:3)で溶出する画分を減圧濃縮して、目的物( 79mg)を得た。
MS (ESI+, m/e) 642 (M+1)

参考例45
(3R)-4-{[1-(3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン -6-イル)-5-フェニル-1H-イミダゾール-4-イル]カ ルボニル}-3-(2-フェノキシエチル)ピペラジン- 1-カルボン酸ベンジル

 1-(3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-6-イ )-5-フェニル-1H-イミダゾール-4-カルボン酸 チル(88mg)、水酸化リチウム一水和物(16mg)、 タノール(2ml)および水(2ml)の混合物を80℃で2 間かき混ぜた後、減圧濃縮した。残留物に( 3R)-3-(2-フェノキシエチル)ピペラジン-1-カル ン酸ベンジル(85mg)、WSC・HCl(100mg)、HOBt(200mg) よびDMF(4ml)を加えて50℃で2時間かき混ぜた後 、飽和重曹水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した 。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ グネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。 残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ ーに付し、酢酸エチル-ヘキサン-メタノール( 3:17:0~9:0:1)で溶出する画分を減圧濃縮して、 的物(127mg)を得た。
MS (ESI+, m/e) 644 (M+1)

 参考例45に示す方法と同様にして、以下の 合物(参考例46~47)を得た。
参考例46
(3R)-4-{[1-(2,3-ジヒドロ-1H-インドール-6-イル)-5- フェニル-1H-イミダゾール-4-イル]カルボニル} -3-(2-フェノキシエチル)ピペラジン-1-カルボ 酸ベンジル

MS (ESI+, m/e) 628 (M+1)

参考例47
(3R)-3-[2-(3-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インダゾー -1-イル)エチル]-4-{[5-フェニル-1-(1,2,3,4-テト ヒドロキノリン-7-イル)-1H-イミダゾール-4-イ ル]カルボニル}ピペラジン-1-カルボン酸ベン ル

MS (ESI+, m/e) 682 (M+1)

参考例48
[(2R)-4-ベンジル-3,6-ジオキソピペラジン-2-イ ]酢酸

 [(2R)-4-ベンジル-3,6-ジオキソピペラジン-2-イ ル]酢酸ベンジル(2.00g)をメタノ-ル(40ml)に溶解 し、20%水酸化パラジウム-炭素(50%含水)(500mg) 加え、常温常圧で17時間接触還元した。触媒 を濾去し、濾液を減圧濃縮、結晶を濾取して 、目的物(1.41g)を得た。
1 H-NMR (DMSO-d 6 ) δ 2.68 (1H, dd), 2.85 (1H, dd), 3.78 (2H, q),  4.24 (1H, s), 4.36 (1H, d), 4.69 (1H, d), 7.27-7.36  (5H, m), 8.22 (1H, s), 12.50 (1H, br s)
MS (ESI+, m/e) 263 (M+1)

参考例49
2-[(2R)-4-ベンジル-3,6-ジオキソピペラジン-2-イ ル]-N-フェニルアセトアミド

 [(2R)-4-ベンジル-3,6-ジオキソピペラジン-2-イ ル]酢酸(262mg)、アニリン(102mg)およびHATU(570mg) ピリジン(5ml)に溶解し、室温で1時間かき混 た。反応液に1規定塩酸(40ml)を加え、析出し た結晶を濾取し、水洗した後減圧乾燥して、 目的物(320mg)を得た。
MS (ESI+, m/e) 338 (M+1)

参考例50
N-{2-[(2R)-4-ベンジルピペラジン-2-イル]エチル} アニリン

 2-[(2R)-4-ベンジル-3,6-ジオキソピペラジン-2- ル]-N-フェニルアセトアミド(320mg)とTHF(10ml) 混合物を氷冷し、水素化リチウムアルミニ ム(216mg)を少しずつ加えた。室温で30分間、60 ℃で15時間かき混ぜた後、-78℃に冷却し、エ ノール-酢酸エチル(1:1、1ml)と1規定水酸化ナ トリウム水溶液(2ml)を順次滴下した。滴下終 後、室温で40分間かき混ぜ、不溶物を濾去 、酢酸エチルで洗浄した。濾液を飽和食塩 で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後 溶媒を減圧留去した。残留物を塩基性シリ ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢 エチルで溶出する画分を減圧濃縮すること より、目的物(145mg)を油状物として得た。
MS (ESI+, m/e) 296 (M+1)

 参考例45に示す方法と同様にして、以下の 合物(参考例51~52)を得た。
参考例51
N-[2-((2R)-4-ベンジル-1-{[1-(3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベ ンゾオキサジン-6-イル)-5-フェニル-1H-イミダ ール-4-イル]カルボニル}ピペラジン-2-イル) チル]アニリン

MS (ESI+, m/e) 599 (M+1)

参考例52
N-[2-((2R)-4-ベンジル-1-{[5-フェニル-1-(1,2,3,4-テ ラヒドロキノリン-7-イル)-1H-イミダゾール-4 -イル]カルボニル}ピペラジン-2-イル)エチル] ニリン


MS (ESI+, m/e) 597 (M+1)

実施例1
6-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラジン-1-イル]カルボ ニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)イン ドリン

 (3R)-3-ベンジル-4-{[1-(2,3-ジヒドロ-1H-インド ル-6-イル)-5-フェニル-1H-イミダゾール-4-イル ]カルボニル}ピペラジン-1-カルボン酸 tert-ブ チル(55mg)、TFA(1ml)およびジクロロメタン(1ml) 溶液を室温で2時間かき混ぜた後、減圧濃縮 た。残留物を酢酸エチルに溶解して飽和重 水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナ リウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残 物を逆相分取HPLCに付し(精製条件は前述)、 的画分を飽和重曹水で希釈して酢酸エチル 抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、 水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留 することにより、目的物(13mg)を得た。
MS (ESI+, m/e) 464 (M+1)

実施例2
6-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラジン-1-イル]カルボ ニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)-1-ブ チルインドリン

 (3R)-3-ベンジル-4-{[1-(1-ブチル-2,3-ジヒドロ-1H -インドール-6-イル)-5-フェニル-1H-イミダゾー ル-4-イル]カルボニル}ピペラジン-1-カルボン  tert-ブチル(55mg)、TFA(1ml)およびジクロロメ ン(1ml)の溶液を室温で2時間かき混ぜた後、 圧濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶解し 飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、無 硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去 た。残留物を逆相分取HPLCに付し(精製条件 前述)、目的画分を飽和重曹水で希釈して酢 エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で 浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒 減圧留去することにより、目的物(8mg)を得 。
MS (ESI+, m/e) 520 (M+1)

 実施例2に示す方法と同様にして、以下の化 合物(実施例3~4)を得た。
実施例3
7-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラジン-1-イル]カルボ ニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)-1-ブ チル-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン

MS (ESI+, m/e) 534 (M+1)

実施例4
8-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラジン-1-イル]カルボ ニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)-1-ブ チル-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン

MS (ESI+, m/e) 534 (M+1)

実施例5
7-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラジン-1-イル]カルボ ニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)-1-[3- (5-メチル-2-フリル)ブチル]-1,2,3,4-テトラヒド キノリン 及び 1-[7-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペ ジン-1-イル]カルボニル}-5-フェニル-1H-イミ ゾール-1-イル)-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イ ル]-7-ヒドロキシ-3-メチルオクタ-5-エン-4-オ

 (3R)-3-ベンジル-4-[(1-{1-[3-(5-メチル-2-フリル) チル]-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン-7-イル}-5 -フェニル-1H-イミダゾール-4-イル)カルボニル ]ピペラジン-1-カルボン酸 tert-ブチル(57mg)、T FA(1ml)およびジクロロメタン(1ml)の溶液を室温 で2時間かき混ぜた後、減圧濃縮した。残留 を酢酸エチルに溶解して飽和重曹水、飽和 塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで 燥後、溶媒を減圧留去した。残留物を逆相 取HPLCに付し(精製条件は前述)、目的画分を れぞれ集め、飽和重曹水で希釈して酢酸エ ルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄 、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減 留去することにより、前者(11mg)及び後者(24mg )をそれぞれ得た。
MS (ESI+, m/e) 614 (M+1)
MS (ESI+, m/e) 632 (M+1)

実施例6(実施例1の化合物の二塩酸塩)
6-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラジン-1-イル]カルボ ニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)イン ドリン 二塩酸塩

 (3R)-3-ベンジル-4-{[1-(2,3-ジヒドロ-1H-インド ル-6-イル)-5-フェニル-1H-イミダゾール-4-イル ]カルボニル}ピペラジン-1-カルボン酸 tert-ブ チル(304mg)および2規定塩化水素-酢酸エチル溶 液(4ml)の溶液を室温で2時間かき混ぜた後、ジ エチルエーテル(10ml)を加えた。結晶を濾取し 、ジエチルエーテルで洗浄した。粗結晶を逆 相分取HPLCに付し(精製条件は前述)、目的画分 を飽和重曹水で希釈して酢酸エチルで抽出し た。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸 ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残 留物に2規定塩化水素-酢酸エチル溶液(4ml)を えて室温で2時間かき混ぜた後、ジエチルエ テル(10ml)を加えた。結晶を濾取し、ジエチ エーテルで洗浄して、目的物(106mg)を得た。
MS (ESI+, m/e) 464 (M+1)

実施例7
6-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラジン-1-イル]カルボ ニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)-3,4- ヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン 二塩酸塩

 (3R)-3-ベンジル-4-{[1-(3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベン オキサジン-6-イル)-5-フェニル-1H-イミダゾ ル-4-イル]カルボニル}ピペラジン-1-カルボン 酸 tert-ブチル(250mg)および2規定塩化水素-酢 エチル溶液(6ml)の溶液を室温で2時間かき混 た後、ジエチルエーテル(12ml)を加えた。結 を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄して、 的物(226mg)を得た。
MS (ESI+, m/e) 480 (M+1)

実施例8
6-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラジン-1-イル]カルボ ニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)-2H-1, 4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン 塩酸塩

 (3R)-3-ベンジル-4-{[1-(3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H -1,4-ベンゾオキサジン-6-イル)-5-フェニル-1H- ミダゾール-4-イル]カルボニル}ピペラジン-1- カルボン酸 tert-ブチル(229mg)および2規定塩化 水素-酢酸エチル溶液(4ml)の溶液を室温で2時 かき混ぜた後、ジエチルエーテル(10ml)を加 た。結晶を濾取し、ジエチルエーテルで洗 して、目的物(202mg)を得た。
MS (ESI+, m/e) 494 (M+1)

 実施例8に示す方法と同様にして、以下の化 合物(実施例9~18)を得た。
実施例9
7-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラジン-1-イル]カルボ ニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)-1,2,3 ,4-テトラヒドロキノリン 二塩酸塩

MS (ESI+, m/e) 478 (M+1)

実施例10
6-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラジン-1-イル]カルボ ニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)-1H- ンドール 二塩酸塩

MS (ESI+, m/e) 462 (M+1)

実施例11
5-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラジン-1-イル]カルボ ニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)-1H- ンゾイミダゾール 三塩酸塩

MS (ESI+, m/e) 463 (M+1)

実施例12
5-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラジン-1-イル]カルボ ニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)-N,N- メチル-1,3-ベンゾオキサゾール-2-アミン 二 塩酸塩

MS (ESI+, m/e) 507 (M+1)

実施例13
6-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラジン-1-イル]カルボ ニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)-4-(2- メトキシエチル)-2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H) -オン 塩酸塩

MS (ESI+, m/e) 552 (M+1)

実施例14
6-(4-{[(2R)-2-ベンジルピペラジン-1-イル]カルボ ニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール-1-イル)イン ドリン-1-カルボン酸エチル 二塩酸塩

MS (ESI+, m/e) 536 (M+1)

実施例15
6-[((2S)-1-{[1-(3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサ ン-6-イル)-5-フェニル-1H-イミダゾール-4-イル ]カルボニル}ピペラジン-2-イル)メトキシ]ニ チン酸メチル 四塩酸塩

MS (ESI+, m/e) 555 (M+1)

実施例16
6-[((2S)-1-{[1-(2,3-ジヒドロ-1H-インドール-6-イル )-5-フェニル-1H-イミダゾール-4-イル]カルボニ ル}ピペラジン-2-イル)メトキシ]ニコチン酸メ チル 四塩酸塩

MS (ESI+, m/e) 539 (M+1)

実施例17
6-[((2S)-1-{[1-(1-エチル-2,3-ジヒドロ-1H-インドー ル-6-イル)-5-フェニル-1H-イミダゾール-4-イル] カルボニル}ピペラジン-2-イル)メトキシ]ニコ チン酸メチル 四塩酸塩

MS (ESI+, m/e) 567 (M+1)

実施例18
6-[((2S)-1-{[1-(2,3-ジヒドロ-1H-インドール-6-イル )-5-フェニル-1H-イミダゾール-4-イル]カルボニ ル}ピペラジン-2-イル)メトキシ]-4-(トリフル ロメチル)ニコチン酸メチル 四塩酸塩

MS (ESI+, m/e) 607 (M+1)

実施例19
6-[((2S)-1-{[1-(3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサ ン-6-イル)-5-フェニル-1H-イミダゾール-4-イル ]カルボニル}ピペラジン-2-イル)メトキシ]ニ チン酸

 6-[((2S)-1-{[1-(3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサ ジン-6-イル)-5-フェニル-1H-イミダゾール-4-イ ]カルボニル}ピペラジン-2-イル)メトキシ]ニ コチン酸メチル 四塩酸塩(540mg)、水酸化リチ ウム一水和物(320mg)、メタノール(4ml)および水 (4ml)の混合物を室温で3日間かき混ぜた後、メ タノールを減圧留去した。残留水溶液に1規 塩酸を加えてpH6~8に調節し、析出した結晶を 濾取して、目的物(207mg)を得た。
MS (ESI+, m/e) 541 (M+1)

 実施例19に示す方法と同様にして、以下の 合物(実施例20~21)を得た。
実施例20
6-[((2S)-1-{[1-(2,3-ジヒドロ-1H-インドール-6-イル )-5-フェニル-1H-イミダゾール-4-イル]カルボニ ル}ピペラジン-2-イル)メトキシ]ニコチン酸

MS (ESI+, m/e) 525 (M+1)

実施例21
6-[((2S)-1-{[1-(2,3-ジヒドロ-1H-インドール-6-イル )-5-フェニル-1H-イミダゾール-4-イル]カルボニ ル}ピペラジン-2-イル)メトキシ]-4-(トリフル ロメチル)ニコチン酸

MS (ESI+, m/e) 593 (M+1)

実施例22
6-(4-{[(2R)-2-(2-フェノキシエチル)ピペラジン-1- イル]カルボニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール -1-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン 二塩酸塩

 (3R)-4-{[1-(3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジ -6-イル)-5-フェニル-1H-イミダゾール-4-イル] ルボニル}-3-(2-フェノキシエチル)ピペラジ -1-カルボン酸ベンジル(125mg)、4規定水酸化ナ トリウム水溶液(1ml)およびエタノール(3ml)の 合物を70℃で10時間かき混ぜた後、飽和重曹 に注いで酢酸エチルで抽出した。抽出液を 和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで 燥後、溶媒を減圧留去した。残留物を逆相 取HPLCに付し(精製条件は前述)、目的画分を 和重曹水で希釈して酢酸エチルで抽出した 抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナ リウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残留 を2規定塩化水素-酢酸エチル溶液で処理し 、目的物(40mg)を得た。
MS (ESI+, m/e) 510 (M+1)

実施例23
7-(4-{[(2R)-2-(2-フェノキシエチル)ピペラジン-1- イル]カルボニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール -1-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン 二塩酸 塩

 (3R)-3-(2-フェノキシエチル)-4-{[5-フェニル-1-( 1,2,3,4-テトラヒドロキノリン-7-イル)-1H-イミ ゾール-4-イル]カルボニル}ピペラジン-1-カル ボン酸ベンジル(75mg)をメタノール(3ml)に溶解 、20%水酸化パラジウム-炭素(50%含水)(50mg)を え、常温常圧で8時間接触還元した。触媒を 濾去し、濾液を減圧濃縮し、残留物を2規定 化水素-酢酸エチル溶液で処理して、目的物( 36mg)を得た。
MS (ESI+, m/e) 508 (M+1)

 実施例23に示す方法と同様にして、以下の 合物(実施例24)を得た。
実施例24
1-[2-((2R)-1-{[5-フェニル-1-(1,2,3,4-テトラヒドロ ノリン-7-イル)-1H-イミダゾール-4-イル]カル ニル}ピペラジン-2-イル)エチル]-1,2-ジヒド -3H-インダゾール-3-オン 三塩酸塩

MS (ESI+, m/e) 548 (M+1)

実施例25
6-(4-{[(2R)-2-(2-フェノキシエチル)ピペラジン-1- イル]カルボニル}-5-フェニル-1H-イミダゾール -1-イル)インドリン トリフルオロ酢酸塩 お び 6-(4-{[(2R)-2-(2-フェノキシエチル)ピペラ ン-1-イル]カルボニル}-5-フェニル-1H-イミダ ール-1-イル)-1H-インドール トリフルオロ酢 塩

 (3R)-4-{[1-(2,3-ジヒドロ-1H-インドール-6-イル)- 5-フェニル-1H-イミダゾール-4-イル]カルボニ }-3-(2-フェノキシエチル)ピペラジン-1-カルボ ン酸ベンジル(35mg)をメタノール(3ml)に溶解し 20%水酸化パラジウム-炭素(50%含水)(50mg)を加 、常温常圧で8時間接触還元した。触媒を濾 去し、濾液を減圧濃縮した。残留物を逆相分 取HPLCに付し(精製条件は前述)、目的画分をそ れぞれ減圧濃縮することにより、前者(5mg)及 後者(3mg)をそれぞれ得た。
MS (ESI+, m/e) 494 (M+1)
MS (ESI+, m/e) 492 (M+1)

 実施例23に示す方法と同様にして、以下の 合物(実施例26~27)を得た。ただし、最終物は2 規定塩化水素-酢酸エチル溶液による処理を 略し、遊離化合物のアモルファスとして単 した。
実施例26
N-[2-((2R)-1-{[1-(3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサ ジン-6-イル)-5-フェニル-1H-イミダゾール-4-イ ]カルボニル}ピペラジン-2-イル)エチル]アニ リン

MS (ESI+, m/e) 509 (M+1)

実施例27
N-[2-((2R)-1-{[5-フェニル-1-(1,2,3,4-テトラヒドロ ノリン-7-イル)-1H-イミダゾール-4-イル]カル ニル}ピペラジン-2-イル)エチル]アニリン

MS (ESI+, m/e) 507 (M+1)

製剤例1
(1)実施例1の化合物             10.0g
(2)乳糖                      70.0g
(3)コーンスターチ               50.0g
(4)可溶性デンプン                7.0g
(5)ステアリン酸マグネシウム          3 .0g
 実施例1の化合物10.0gとステアリン酸マグネ ウム3.0gを可溶性デンプンの水溶液70ml(可溶 デンプンとして7.0g)で顆粒化した後、乾燥 、乳糖70.0gおよびコーンスターチ50.0gと混合 る(乳糖、コーンスターチ、可溶性デンプン およびステアリン酸マグネシウムはいずれも 第十四改正日本薬局方適合品)。混合物を圧 して錠剤を得る。

試験例1
 ヒトレニンは動物細胞にプレプロレニン(1-4 06)を発現させ、培養上清に含まれるプロレニ ン(24-406)をトリプシン処理し、活性型(67-406) 取得することとした。
(1)レニン発現ベクターの構築
 ヒトレニンをHEK293細胞で発現させるための ラスミドDNAは以下のように作製した。ヒト 臓cDNA(クロンテック社 Marathon Ready cDNA)を 型として、2種類の合成DNA(5'-AAGCTTATGGATGGATGGAGA -3':配列番号1、および5'-GGATCCTCAGCGGGCCAAGGC-3':配 列番号2)を用いてPCRを行い、得られた断片をT OPO TA Cloning Kit(インビトロジェン社)を用い クローニングした。得られた断片をHindIIIと BamHIで切断したpcDNA3.1(+)にサブクローニング 、ヒトプレプロレニン発現用プラスミドDNA  (pcDNA3.1(+)/hREN) とした。
(2)アンジオテンシノーゲン発現ベクターの構 築
 ヒトアンジオテンシノーゲンをHEK293細胞で 現させるためのプラスミドDNAは以下のよう 作製した。ヒト肝臓cDNA(クロンテック社 Mar athon Ready cDNA)を鋳型として、2種類の合成DNA( 5'-AAGCTTATGCGGAAGCGAGCACCCCAGTCT-3':配列番号3、およ 5'-GGATCCTCACTTGTCATCGTCGTCCTTGTAGTCTGCTGTGCTCAGCGGGTTGGCC ACGC-3':配列番号4)を用いてPCRを行い、得られ 断片をTOPO TA Cloning Kit(インビトロジェン社 )を用いてクローニングした。得られた断片 HindIIIとBamHIで切断したpcDNA3.1(+)にサブクロー ニングし、ヒトアンジオテンシノーゲンのC 端にFLAGタグが付いた発現用プラスミドDNA(pcD NA3.1(+)/hAngiotensinogen-FLAG)とした。次にpcDNA3.1(+) /hAngiotensinogen-FLAGを鋳型として、2種類の合成D NA(5'-CCTTAAGCTTCCACCATGCGGAAGCGAGCACCCCAGTCT-3':配列番 5、および5'-TTGGATCCTCATGCTGTGCTCAGCGGGTTGGCCACGCGG-3': 配列番号6)を用いてPCRを行い、得られた断片 TOPO TA Cloning Kit(インビトロジェン社)を用 てクローニングした。得られた断片をHindIII とBamHIで切断したpcDNA3.1(+)にサブクローニン し、ヒトアンジオテンシノーゲン発現用プ スミドDNA(pcDNA3.1(+)/hAngiotensinogen)とした。

(3)プレプロレニンの発現およびプロレニン(24 -406)の精製
 ヒト型プレプロレニンの発現はFreeStyle 293  Expression System(インビトロジェン社)を用いて った。FreeStyle 293 Expression System添付のマニ ュアルに従い、上記(1)で構築したヒトプレプ ロレニン発現用プラスミドDNA(pcDNA3.1(+)/hREN)を 用いてFreeStyle 293-F細胞による一過性発現を った。トランスフェクションした後、37℃、 8% CO 2 、125rpmで3日間振とう培養を行った。600ml分の 培養液を2,000rpm、10分間遠心分離を行い、プ レニン(24-406)を含む培養上清を回収した。培 養上清をPM10膜(ミリポア社)を用いて限外ろ過 濃縮を行い約50mlまで濃縮した後、20mMトリス- 塩酸(pH8.0)に対して透析を行った。透析液を20 mMトリス-塩酸(pH8.0)で平衡化したRESOURCE Q 6ml ラム(GEヘルスケア社)に毎分3mlの流速で添加 し、プロレニン(24-406)を吸着させた。平衡化 用いた緩衝液で洗浄した後、0Mから0.4Mの塩 ナトリウム直線濃度勾配により溶出を行っ 。プロレニン(24-406)を含む画分を集め、ビ スピン20(分画分子量10,000、ビバサイエンス )を用いて約2mlまで濃縮を行った。
 濃縮液を0.15M塩化ナトリウムを含む20mMトリ -塩酸(pH8.0)で平衡化したHiLoad 16/60 Superdex 2 00pg(GEヘルスケア社)を用いて毎分1.4mlの流速 ゲルろ過クロマトグラフィーを行い、プロ ニン(24-406)精製品3.6mgを得た。
(4)活性型レニン(67-406)の精製
 0.1Mトリス-塩酸(pH8.0) 5.2mlに溶解したプロレ ニン(24-406) 3.6mgにトリプシン(ロッシュ・ダ アグノスティックス社)12μgを加え28℃で55分 反応を行い、レニンの活性化を行った。反 後に固定化トリプシンインヒビター(ピアス 社)0.4mlを加え、活性化に用いたトリプシンを 吸着除去した。活性型レニンを含む反応液を ビバスピン20(分画分子量10,000、ビバサイエン ス社)を用いて濃縮し、20mMトリス-塩酸(pH8.0) 希釈した。希釈液を20mMトリス-塩酸(pH8.0)で 衡化したTSKgel DEAE-5PWカラム(7.5mmI.D.×75mm、東 ソー社)に毎分1mlの流速で添加し、活性型レ ン(67-406)を吸着させた。平衡化に用いた緩衝 液で洗浄した後、0Mから0.3Mの塩化ナトリウム 直線濃度勾配により溶出を行い、活性型レニ ン(67-406)精製品1.5mgを得た。

(5)アンジオテンシノーゲンの精製
 ヒト型アンジオテンシノーゲンの発現はFree Style 293 Expression System(インビトロジェン社) 用いて行った。FreeStyle 293 Expression System添 付のマニュアルに従い、上記(2)で構築したヒ トアンジオテンシノーゲン発現用プラスミド DNA(pcDNA3.1(+)/hAngiotensinogen)を用いてFreeStyle 293- F細胞による一過性発現を行った。トランス ェクションした後、37℃、8% CO 2 、125rpmで3日間振とう培養を行った。600ml分の 培養液を2,000rpm、10分間遠心分離を行い、ア ジオテンシノーゲンを含む培養上清を回収 た。培養上清に30%飽和濃度の硫酸アンモニ ムを添加し、十分に攪拌したのちに8,000rpm、 20分間遠心分離を行った。得られた上清は、3 0%飽和硫酸アンモニウムを含む50mMトリス-塩 (pH8.0)で平衡化したトヨパールブチル650M(2x5cm 、東ソー社)に毎分25mlの流速で添加し吸着さ た。平衡化緩衝液で洗浄した後に、平衡化 用いた緩衝液から20mMトリス-塩酸(pH8.0)への 線濃度勾配により溶出を行った。アンジオ ンシノーゲンを含む溶出液をビバスピン20( 画分子量10,000、ビバサイエンス社)を用いた 濃縮・希釈を繰り返し、緩衝液を20mMトリス- 酸(pH8.0)に置換した。次いで50mM塩化ナトリ ムを含む20mMトリス-塩酸(pH8.0)で平衡化したRE SOURCE Q 6mlカラム(アマシャムバイオサイエン ス社)に毎分6mlの流速で添加し、アンジオテ シノーゲンを吸着させた。平衡化緩衝液で 浄した後に50mMから400mMの塩化ナトリウム直 濃度勾配により溶出を行った。アンジオテ シノーゲンを含む画分を集め、ビバスピン20 (分画分子量10,000、ビバサイエンス社)を用い 約2mlまで濃縮を行った。濃縮液を0.15M塩化 トリウムを含む20mMトリス-塩酸(pH8.0)で平衡 したHiLoad 26/60 Superdex 200pg(GEヘルスケア社) 用いて毎分2.0mlの流速でゲルろ過クロマト ラフィーを行い、アンジオテンシノーゲン 製品7.0mgを得た。
(6)レニン阻害値の測定A
 レニン活性測定の基質にはヒトアンジオテ シノーゲンの部分配列(Asp-Arg-Val-Tyr-Ile-His-Pro -Phe-His-Leu-Val-Ile-His-Asn-Glu-NH 2 :配列番号7)を参考に作成したペプチドのN-末 に、epsilon aminocaproic acid(Acp)をリンカーと て結合させ、蛍光試薬Fluorescein isothiocyanate  (FITC)で蛍光ラベルしたものを基質ペプチド(FI TC-Acp-Asp-Arg-Val-Tyr-Ile-His-Pro-Phe-His-Leu-Val-Ile-His-G ln-Arg-NH 2 :配列番号8)として使用した。384穴黒色プレー ト(ナルジェヌンク社)の各ウェルに試験化合 (100%DMSOを含む)を2μlそれぞれ添加した。反 用緩衝液〔20mMクエン酸-クエン酸ナトリウム (pH6.0)〕で レニンを4.7nMとなるように希釈し 各ウェルに30μl添加した。37℃で10分間静置 、25μMの基質ペプチド溶液を8μlずつ各ウェ に添加し反応を開始した。37℃で30分間静置 後、反応停止液〔200mM トリス-塩酸(pH8.0)、0.0 4% Triton-X 100、0.4%Coating 3 reagent(キャリパー イフサイエンス社)、1μM CGP-29287(バッケム )〕を各ウェルに40μl添加し反応を停止した
 基質ペプチド、生成物ペプチドをマイクロ ップ型キャピラリー電気泳動システム250HTS( キャリパーライフサイエンス社)により分離 、蛍光検出(励起波長457nm、測定波長530nm)さ たそれぞれのピーク高の比から反応率〔(生 物のピーク高)/(生成物のピーク高+基質のピ ーク高)×100(%)]を算出し、レニン活性の指標 した。
 100% DMSOのみを添加したウェルの反応率を阻 害率0%、10μMのCGP-29287を添加したウェルの反 率を阻害率100%として、試験化合物(100%DMSOを む)を添加したウェルのレニン阻害活性を算 出した。
 結果を表1に示す。

 表1の結果から、本発明の化合物(I)は、IC 50 値が1μM以下の優れたレニン阻害活性を有す ことがわかる。

(7)レニン阻害値の測定B
 レニン活性測定の基質には上記(5)に記した ンジオテンシノーゲンを用いた。384穴プレ ト(エイビージーン社)の各ウェルに試験化 物(100% DMSOを含む)を1μlそれぞれ添加した。 応用緩衝液〔20mM リン酸ナトリウム(pH7.4)〕 でレニンを57pMとなるように希釈して各ウェ に14μl添加した。37℃で10分間静置後、6μMの 質アンジオテンシノーゲン溶液を5μlずつ各 ウェルに添加し反応を開始した。37℃で30分 静置後、反応停止液〔20mM トリス-塩酸(pH7.4) 、150mM 塩化ナトリウム、0.1%BSA、0.05% Tween20 1μM CGP-29287〕を各ウェルに20μl添加し反応を 停止し、酵素反応溶液とした。酵素反応によ り生成したアンジオテンシンI量を、以下に す酵素免疫測定法(Enzyme immuno assay:EIA)によ 定量した。
 384穴黒色プレート(ヌンク社)にPBSで5,000倍に 希釈した抗アンジオテンシンI抗体(Peninsula La boratories社)を各ウェルに25μl加え、4℃で一晩 置して抗体をプレートに固定した。次に抗 溶液を除去後、各ウェルに1% BSAを含むPBS溶 液100μlを加え、室温で2時間放置してブロッ ングを行った。ブロッキング溶液を除去し 100μlの0.05%Tween20-PBSで5回洗浄後、各ウェルに 酵素反応溶液または緩衝液〔20mM トリス-塩 (pH7.4)、150mM 塩化ナトリウム、0.1%BSA、0.05% T ween20〕で0.156~10nMに調製したアンジオテンシ I標準液(和光純薬)を10μlずつ分注し、次いで 緩衝液〔20mM トリス-塩酸(pH7.4)、150mM 塩化ナ トリウム、0.01%BSA、0.05% Tween20〕で1.6nMに調製 したビオチン化アンジオテンシンI溶液(AnaSpec 社)15μlを各ウェルに添加し、プレートミキサ ーで攪拌後、室温で1時間放置した。次に各 ェルから溶液を除去し、100μlの0.05% Tween20-PB Sで5回洗浄後、各ウェルに緩衝液〔20mM トリ -塩酸(pH7.4)、150mM 塩化ナトリウム、0.1%BSA、 0.05% Tween20〕で100ng/mlに希釈したホースラデ ッシュペルオキシダーゼStreptavidin(PIERCE Biote cnology社)25μlを添加して室温で30分間放置した 。各ウェルから溶液を除去し100μlの0.05% Tween 20-PBSで5回洗浄後、SuperSignal ELISA femto Maximum Sensitivity Substrate(PIERCE Biotecnology社)25μlを添 しEnVision(パーキンエルマー社)で発光強度を 測定した。アンジオテンシンI標準液が入っ ウェルの発光強度から検量線を描き、酵素 応により生成したアンジオテンシンI量を算 し、レニン活性の指標とした。
 100% DMSOのみを添加したウェルの反応率を阻 害率0%、アンジオテンシンIを含まないウェル の反応率を阻害率100%として、試験化合物(100% DMSOを含む)を添加したウェルのレニン阻害活 を算出した。
(8)結果
 上記(6)または(7)の方法により実施例化合物1 ~27を測定した結果、全ての化合物は、1μMの 度で70%以上のレニン阻害活性を示した。
 これより、本発明の化合物(I)は優れたレニ 阻害活性を有することがわかる。

配列表のフリーテキスト
〔配列番号:1〕プライマー
〔配列番号:2〕プライマー
〔配列番号:3〕プライマー
〔配列番号:4〕プライマー
〔配列番号:5〕プライマー
〔配列番号:6〕プライマー
〔配列番号:7〕ヒトアンジオテンシノーゲン 部分配列
〔配列番号:8〕レニンの基質ペプチド

 化合物(I)は優れたレニン阻害活性を有す ため、高血圧症、高血圧症に起因する各種 器障害等の予防・治療剤として有用である

 本出願は、日本で出願された特願2007-17124 4および特願2007-207096を基礎としており、それ らの内容は本明細書にすべて包含されるもの である。