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Patent Searching and Data


Title:
SUBSTRATE CONVEYING ROBOT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/111410
Kind Code:
A1
Abstract:
A robot having improved conveyance path accuracy achieved by using a compact linear motion shaft. A conveying robot (90) has a linear motion mechanism section (93) for linearly driving an end effector (94) relative to a forward end arm (37) and conveys a substrate (95) to a desired position by driving both an arm section (92) and the linear motion mechanism section (93). The linear motion mechanism section (93) has first and second pulleys (34, 37) mounted on the forward end arm (37), a belt (36) wrapped around the first and second pulleys (34, 37), a guide (39) installed near the belt (36), and an end effector mounting section (40) connected to both the guide (39) and the belt (36) and on which the end effector (94) is mounted. A linear motion mechanism driving motor (5) for rotating the first pulley (34) or the second pulley (37) is installed in a body section (91).

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Inventors:
MOTONAGA KENICHI (JP)
ONO HIDENARI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/053622
Publication Date:
September 18, 2008
Filing Date:
February 29, 2008
Export Citation:
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Assignee:
YASKAWA DENKI SEISAKUSHO KK (JP)
MOTONAGA KENICHI (JP)
ONO HIDENARI (JP)
International Classes:
B25J9/06; B25J17/00; B25J17/02; H01L21/677
Foreign References:
JP2001148410A2001-05-29
JPH106267A1998-01-13
JPH0492446A1992-03-25
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Claims:
 基板を搭載するエンドエフェクタと、複数のアームが互いに回動自在に連結されて、前記複数のアームのうち最先端のアームに前記エンドエフェクタが設けられたアーム部と、前記複数のアームを回転駆動するモータを収納した本体部と、前記エンドエフェクタを前記最先端のアームに対して直線状に駆動する直動機構部と、を備え、前記アーム部と前記直動機構部を駆動して前記基板を所望の位置に搬送する搬送ロボットにおいて、
 前記直動機構部が、前記最先端のアームに搭載される第1及び第2のプーリと、前記第1及び第2のプーリに巻装されるベルトと、前記ベルトの近傍に設置される案内ガイドと、前記案内ガイドと前記ベルトに連結されるとともに、前記エンドエフェクタを搭載するエンドエフェクタ搭載部と、から構成され、前記第1または第2のプーリを回転させる直動機構駆動用モータを、前記本体部に設けたこと、を特徴とする搬送ロボット。
 前記直動機構駆動用モータを、前記本体部に代えて、前記最先端のアーム以外のアーム内部に設けたこと、を特徴とする請求項1記載の搬送ロボット。
 前記直動機構駆動用モータは、前記複数のアームのそれぞれに収容された直動機構駆動用プーリ及びベルトを介し、前記第1または第2のプーリを回転させること、を特徴とした請求項1または2記載の搬送ロボット。
 前記複数のアームを回転駆動するモータの回転を伝達するアーム駆動用プーリが、前記複数のアームの各々の基端側と先端側の連結軸において、前記直動機構駆動用プーリと同軸となるよう構成されたこと、を特徴とする請求項3記載の搬送ロボット。
 前記最先端のアームを前記最先端のアームの基端側が連結されたアームに対して回転させる方向及び回転速度と、前記第1または第2のプーリを回転させる方向及び回転速度と、を一致させることにより、前記エンドエフェクタの前記最先端のアームに対する相対的位置を維持させながら、前記最先端のアームを前記最先端のアームの基端側が連結されたアームに対して所望の位置に回転させること、を特徴とした請求項1記載の搬送ロボット。
 請求項1記載の搬送ロボットと、前記搬送ロボットを制御するコントローラと、を備えたこと、を特徴とするロボットシステム。
 請求項6記載のロボットシステムを備えたこと、を特徴とする半導体製造装置または基板検査装置。
Description:
基板搬送ロボット

 本発明は半導体製造装置及び基板検査装 に使用され、該装置において半導体、液晶 及びレチクルといった基板を搬送する基板 送ロボットに関する。

 半導体製造装置などにおいて、昨今の微細 の進歩により、それに使用される搬送ロボ トに対する基板の搬送精度や搬送時の軌跡 度向上の要求は高い。特にカセットに対し 基板を搬送する際、カセットと基板との隙 が非常に狭い場合に軌跡精度が高く求めら る。
 例えば露光装置におけるレチクル(フォトマ スク)を搬送する際、それを収納するケース レチクルとの隙間は、非常に狭い(隙間は片 約1mm程度である)。つまり、そこに搬送(ア セス)する際には、ロボットアームの運動の 跡精度が高くないと、ケースとレチクルが 渉する恐れがある。一方、従来のリンクロ ット(アームの回転運動によって搬送物の搭 載部を直線運動にして搬送物を搬送するロボ ット)の構成による軌跡精度の実力では、こ いった要求に応えるのは厳しく、更に搬送 ピードも向上しなければならない場合は、 来のリンクロボットではまず対応できない
 そこで、基板を高精度に搬送するため、従 のリンクロボットのアーム先端に、直動案 軸を搭載することが考えられる。つまり概 の搬送をリンク式のアームの移動で行い、 の後さらにアーム先端の直動案内軸を使用 ることにより、軌跡精度を向上させ、上記 ようなレチクルをケースに対して干渉させ こと無く搬送できると考えられる構成であ 。

 上記のように、リンクロボットのアーム先 にさらに直動案内軸を備えたものに、例え 特許文献1のような構成がある。特許文献1 は、この直動案内軸(直動軸)付近に駆動用モ ータなどの駆動部を備えているが、直動軸は 作業半径を縮小させるための構成として開示 されている。目的は異なるものの、直動軸を 備えれば上記搬送軌跡は向上するものと思わ れる。
 また、水平多関節式のアームの運動と直動 とを組み合わせたものに、特許文献2のよう な構成がある。特許文献2では、直動軸を含 だ機構がアーム先端と分離可能に構成され おり、アーム先端が当該機構に合体された きだけアーム運動の正確さを向上させてい 。

特開2004-106167号公報

特開2005-236306号公報

 軌跡精度を向上させることを考えれば、上 特許文献らのようにリンクロボットに直動 を備えればそれが達成できることは容易に 到する。
 そしてこの構成を考えたとき、特許文献1の ようにリンクロボットの先端に直動軸を備え 、さらにこの直動軸付近に直動軸の駆動部を 配置するのが一般的構成である。しかし、こ の構成では直動軸付近のサイズが大きくなる ことはいうまでもない。また、直動軸の駆動 用モータが直動軸付近に配置されるため、様 々な箇所(特にアーム内)に駆動用モータらの ーブルを通す必要があり、リンクロボット アームの関節のような捻り動作のある箇所 ケーブルを通した場合、断線する可能性も り信頼性に問題がある。また、直動軸の駆 用モータが直動軸付近に配置されれば、ア ムが駆動する負荷が大きくなるので、アー の高剛性化が必要となり、アームを駆動す モータ容量なども増大させる必要がでてく 。
 一方、特許文献2は、直動軸を分離可能にし ているため、特許文献1のような問題がない 、直動軸の機構の補助が得られる箇所だけ しかリンクロボットの軌跡精度が向上しな 。
 そこで、本発明の目的は上述した従来の問 点を解消し、コンパクトな直動軸で搬送軌 精度を向上させたロボットを提供すること ある。つまり、半導体製造装置や基板検査 置に使用される搬送ロボットおいて、アー にコンパクトな直動軸を有することで広範 にわたって、高速かつ高い軌跡精度で基板 搬送させることを可能とするロボットを提 することを目的とする。

 上記問題を解決するため、本発明は、次の うに構成したのである。
 請求項1に記載の発明は、基板を搭載するエ ンドエフェクタと、複数のアームが互いに回 動自在に連結されて、前記複数のアームのう ち最先端のアームに前記エンドエフェクタが 設けられたアーム部と、前記複数のアームを 回転駆動するモータを収納した本体部と、前 記エンドエフェクタを前記最先端のアームに 対して直線状に駆動する直動機構部と、を備 え、前記アーム部と前記直動機構部を駆動し て前記基板を所望の位置に搬送する搬送ロボ ットにおいて、前記直動機構部が、前記最先 端のアームに搭載される第1及び第2のプーリ 、前記第1及び第2のプーリに巻装されるベ トと、前記ベルトの近傍に設置される案内 イドと、前記案内ガイドと前記ベルトに連 されるとともに、前記エンドエフェクタを 載するエンドエフェクタ搭載部と、から構 され、前記第1または第2のプーリを回転させ る直動機構駆動用モータを、前記本体部に設 けた搬送ロボットとした。
 請求項2に記載の発明は、前記直動機構駆動 用モータを、前記本体部に代えて、前記最先 端のアーム以外のアーム内部に設けた請求項 1記載の搬送ロボットとした。
 請求項3に記載の発明は、前記直動機構駆動 用モータは、前記複数のアームのそれぞれに 収容された直動機構駆動用プーリ及びベルト を介し、前記第1または第2のプーリを回転さ る請求項1または2記載の搬送ロボットとし 。
 請求項4に記載の発明は、前記複数のアーム を回転駆動するモータの回転を伝達するアー ム駆動用プーリが、前記複数のアームの各々 の基端側と先端側の連結軸において、前記直 動機構駆動用プーリと同軸となるよう構成さ れた請求項3記載の搬送ロボットとした。
 請求項5に記載の発明は、前記最先端のアー ムを前記最先端のアームの基端側が連結され たアームに対して回転させる方向及び回転速 度と、前記第1または第2のプーリを回転させ 方向及び回転速度と、を一致させることに り、前記エンドエフェクタの前記最先端の ームに対する相対的位置を維持させながら 前記最先端のアームを前記最先端のアーム 基端側が連結されたアームに対して所望の 置に回転させる請求項1記載の搬送ロボット とした。
 請求項6に記載の発明は、請求項1記載の搬 ロボットと、前記搬送ロボットを制御する ントローラと、を備えたロボットシステム した。
 請求項7に記載の発明は、請求項6記載のロ ットシステムを備えた半導体製造装置また 基板検査装置とした。

 請求項1または2記載の発明によれば、直動 を駆動するモータをロボットの本体部或い 直動軸から離れたアーム内部に配置してい ため、直動軸をコンパクトに構成でき、広 囲にわたって高速で高い軌跡精度による搬 を可能に出来る。
 また、直動軸を駆動するモータを本体部に 置すれば、直動軸付近にモータ配置してい ロボットと比べるとアーム内にケーブルを い回す必要がないため、ケーブル断線など 問題が解消され、信頼性が向上する。
 請求項3記載の発明によれば、直動機構駆動 用モータの回転を直動機構部に伝達するのに プーリとベルトを使用し、それらを各アーム 内部に収納したのでこれらから発生する粉塵 を外部に流出するのを抑えることができる。
 請求項4記載の発明によれば、直動機構用プ ーリとアーム駆動用プーリを、各アームの連 結軸において上下に連なるよう同軸に構成し たので、アーム部全体がコンパクトになる。
 請求項5記載の発明によれば、エンドエフェ クタの最先端のアームに対する相対的位置を 維持させながら、最先端のアームを最先端の アームの基端側が連結されたアームに対して 所望の位置に回転させることができる。
 請求項6及び7記載の発明によれば、高精度 跡であって直動機構部がコンパクトなロボ トシステムあるいは製造装置、検査装置が 築できる。

本発明の搬送ロボットの側断面図であ 。 本発明の搬送ロボットの上面図(a)と側 図(b)である。 本発明の搬送ロボットにおける第3アー ムのみを回転させるときの説明図。 本発明の搬送ロボットにおける直動機 部のみを動作させるときの説明図。

符号の説明

1、2、3、4 モータ出力軸プーリ
5、6、7、8 モータ
9、10、11、12、24、25、26、30、31、36 ベルト
13 第2アーム駆動用プーリC
14 直動機構駆動用プーリG
15 第3アーム駆動用プーリE
16 第1アーム駆動用プーリ
17 第3アーム駆動用プーリD
18 直動機構駆動用プーリF
19 第2アーム駆動用プーリB
20 第1アーム
21 第3アーム駆動用プーリC
22 直動機構駆動用プーリE
23 第2アーム駆動用プーリA
27 直動機構駆動用プーリD
28 第3アーム駆動用プーリB
29 第2アーム
32 直動機構駆動用プーリC
33 第3アーム駆動用プーリA
34 直動機構駆動用プーリB
35 ブロック
37 第3アーム
38 直動機構駆動用プーリA
39 案内ガイド
40 エンドエフェクタ搭載部
41 ケーシング
42 開口
90 搬送ロボット
91 本体部
92 アーム部
93 直動機構部
94 エンドエフェクタ
95 基板(搬送物)

 以下、本発明の実施の形態について図を 照して説明する。

 本発明の直動軸付搬送ロボットは、ロボッ の最先端のアーム内にエンドエフェクタを 線状に案内する直動軸を有し、エンドエフ クタ上に搭載したウエハ及び基板を精度よ 搬送するように構成されている。以下、本 明の具体的な構成例を説明する。
 本発明の搬送ロボット90は、図2に示すよう 概ね、本体部91と、本体部91に回転自在に連 結された複数のアームからなるアーム部92と アーム部92の最先端のアームに搭載された 動機構部93と、直動機構部93によって直線状 案内されるエンドエフェクタ94とから構成 れている。95はエンドエフェクタ94に搭載さ て搬送される基板95である。なお、図2(a)は ボットの上面図、(b)は側面図を示している

 以下、各部の詳細を図1にて説明する。図1 本発明の搬送ロボットの側断面図である。 ンドエフェクタ94の図示は省略している。
 本体部91の構成について説明する。本体部91 は、円筒または直方体状に形成されたロボッ トの胴体にあたる部分である。
 本体部91を形成するケーシング41の内部に、 アーム部92及び直動機構部93を回転させるモ タ5、6、7、8が収納されている。各モータ5~8 は適当な減速機が装着され、その出力軸に ータ出力軸プーリ1、2、3、4がそれぞれ接続 されている。また、これらプーリにはそれぞ れベルト9、10、11、12が巻装されている。な 、図1では図示しないが、これらモータ一式 アーム部92とを上下動させる機構(上下動機 )がケーシング41の内部に収容される場合も る。あるいは、本体部91とアーム部92の全体 を上下動機構が上下させるようにしてもよい 。また、モータ5、6、7、8は、各モータ内に るエンコーダの情報を図示しないコントロ ラに送出し、一方電源が供給されてその回 が制御される。よって搬送ロボットはこの 示しないコントローラとともにロボットシ テムとして使用されて、上記モータがコン ローラで制御され、アーム部92と直動機構部 93を所望の位置に操作して基板95を搬送する

 アーム部92の構成について説明する。アー 部92は、複数のアームが連結された水平多関 節型のリンク式アームである。アーム部92は 概ね第1アーム20と第2アーム29と第3アーム37 直動機構部93とエンドエフェクタ94とから構 成されている。各アームは下記に説明するプ ーリやベルトを収納するよう箱船形状に形成 されていて、その上部がカバーで覆われてい る。なお、下記に説明する各プーリは、当然 ながら図示しない軸受などで適宜回転可能に 支持されていることを前提としている。
 第1アーム20の基端側は、ケーシング41に対 て図示しない軸受で回転可能に支持されて る。第1アーム20の基端側の回転中心が、ア ム部92の旋回中心となる。また、第1アーム20 の基端側はケーシング41の内部に設けられた 1アーム駆動用プーリ16に連結されており、 1アーム駆動用プーリ16は上記ベルト12に巻 されている。よって、第1アーム20は上記モ タ8の回転によって回転する。
 第2アーム29の基端側は、第1アーム20の先端 に図示しない軸受で回転可能に支持されて る。第2アーム29の基端側は第1アーム20内部 先端側に内蔵された第2アーム駆動用プーリ A23に連結されており、第2アーム駆動用プー A23にはベルト26が巻装されている。また、第 1アーム20の基端側内部には第2アーム駆動用 ーリB19が設けられており、ベルト26はこれに も巻装されている。第2アーム駆動用プーリB1 9は、これと同軸となるようケーシング41の内 部に設けられた第2アーム駆動用プーリC13と 状の支柱で連結されている。そして、第2ア ム駆動用プーリC13は、上記ベルト10に巻装 れている。よって、第2アーム29は上記モー 6の回転によって回転する。
 第3アーム37の基端側は、第2アーム29の先端 に図示しない軸受で回転可能に支持されて る。第3アーム37の基端側は第2アーム29内部 先端側に内蔵された第3アーム駆動用プーリ A33に連結されており、第3アーム駆動用プー A33にはベルト31が巻装されている。また、第 2アーム29の基端側内部には第3アーム駆動用 ーリB28が設けられており、ベルト31はこれに も巻装されている。第3アーム駆動用プーリB2 8は、これと同軸となるよう第1アーム20の先 側内部に設けられた第3アーム駆動用プーリC 21と棒状の支柱で連結されている。そして、 3アーム駆動用プーリC21は、ベルト24に巻装 れている。また、第1アーム20の基端側に内 された第3アーム駆動用プーリD17にもベルト 24が巻装されている。第3アーム駆動用プーリ D17は、これと同軸となるようケーシング41の 部に設けられた第3アーム駆動用プーリE15と 棒状の支柱で連結されている。第3アーム駆 用プーリE15には上記ベルト11が巻装されてい る。よって、第3アーム37は上記モータ7の回 によって回転する。
 以上の構成によって、アーム部92の各アー (第1アーム20、第2アーム29、第3アーム37)はそ れぞれの基端側で上記モータによって回動さ れる。

 直動機構部93について説明する。直動機構 93は、エンドエフェクタ94を第3アーム37の延 方向に精密に案内しながら駆動する機構で る。
 エンドエフェクタ94は、エンドエフェクタ 載部40の一端に固定されている。エンドエフ ェクタ搭載部40の他端は、第3アーム37の延在 向に収容された案内ガイド39に接続されて る。案内ガイド39は、例えば精密なリニアガ イドであって、ガイド部材とガイド部材に案 内されるブロック35から構成されている公知 ものである。なお、第3アーム37の側面には 2(b)のように延在方向に長手の開口42が設け れている。この側面の開口42を介してエン エフェクタ搭載部40の他端がブロック35に接 固定されている。開口42は第3アーム37の側 でも上面でもよいが、この開口から案内ガ ド39や後述する直動機構駆動用プーリなどの 可動部からの粉塵が飛散するため、できるだ け開口を小さく、かつ基板(搬送物)から遠ざ る位置がよい。また、エンドエフェクタ搭 部40はエンドエフェクタ94と一体に形成して も良い。
 一方、第3アーム37の先端側内部には、直動 構駆動用プーリA38が設けられている。また 第3アーム37の基端側内部には直動機構駆動 プーリB34が設けられている。これらのプー 間にはベルト36が巻装されている。ベルト36 が直線状に張られる間の空間に上記案内ガイ ド39が設けられている。そして、エンドエフ クタ搭載部40が、上記のようにブロック35に 接続されるとともにベルト36の直線状に張ら る部分にも接続されている。
 直動機構駆動用プーリB34は、これと同軸と るよう第2アーム29の先端側に内蔵された直 機構駆動用プーリC32と棒状の支柱で連結さ ている。直動機構駆動用プーリC32にはベル 30が巻装されている。また、第2アーム29の 端側には直動機構駆動用プーリD27が設けら ており、ベルト30はこれにも巻装されている 。直動機構駆動用プーリD27は、これと同軸と なるよう第1アーム20の先端側に内蔵された直 動機構駆動用プーリE22に棒状の支柱で連結さ れている。直動機構駆動用プーリE22にはベル ト25が巻装されている。また、第1アーム20の 端側には直動機構駆動用プーリF18が設けら ており、ベルト25はこれにも巻装されてい 。直動機構駆動用プーリF18は、これと同軸 なるようケーシング41の内部に設けられた直 動機構駆動用プーリG14に棒状の支柱で連結さ れている。直動機構駆動用プーリG14には上記 ベルト9が巻装されている。よって、エンド フェクタ搭載部40及びエンドエフェクタ94は 上記モータ5の回転によって、ベルト36に引 張られ、案内ガイド39に案内されながら、 3アーム37の延在方向で直線状に精密に移動 る。

 以上のように、本発明では直動機構部93 案内ガイド39が第3アーム37に収容されている 。また、案内ガイド39によって直線状に精密 案内されるエンドエフェクタ搭載部40及び ンドエフェクタ94を駆動するプーリ及びベル トがすべてアームに収容され、さらにこれら を駆動する直動機構駆動用モータが本体部91 収容されている。

 以上の構成に関する補足説明をする。
 本実施例では半導体製造において嫌気され 粉塵の発生を抑制できるので上述のように アームはカバーなどで封止している。これ より、案内ガイド39らも第3アーム37の内部 収容しているが、必ずしも収容した形態を る必要はない。
 また、例えば、第3アーム駆動用プーリB28と 直動機構駆動用プーリD27とは、第2アーム29の 基端側で同軸となるよう設けられているので 、第3アーム駆動用プーリB28と第3アーム駆動 プーリC21とを連結する棒状の支柱と、直動 構駆動用プーリD27と直動機構駆動用プーリE 22とを連結する棒状の支柱とは当然ながら同 となるが、これらの支柱は、直動機構駆動 プーリD27と直動機構駆動用プーリE22とを連 する棒状の支柱を円筒状に形成し、その内 に第3アーム駆動用プーリB28と第3アーム駆 用プーリC21とを連結する棒状の支柱を挿入 、互いの支柱を図示しない回転軸受で支持 ている。各アームの基端部における同様な 成も上記で説明した構造となっている。
 また、本実施例では第1~3アームと第3アーム に搭載された直動機構との構成を説明したが 、アームの数はこれに限られるものではない 。
 また、直動機構を駆動するモータ5は、本体 部91に収納した例を示したが、これを例えば 1アーム20の基端側内部などアームの内部に けてもよい。最先端のアームである第3アー ム37の直動機構部をコンパクトに形成するこ が目的であれば、このように直動機構部が る最先端のアーム以外のアームの内部に設 ればよい。しかし、後述するようにモータ5 のケーブル類が可動部であるアーム内に存在 することになるので、ケーブル断線の危険性 は増す。

 以上で説明した本発明の搬送ロボット90の 作について、図3及び図4で説明する。ロボッ トの動作を制御するのは上述のコントローラ である。以下、コントローラの制御について 説明する。
 まず、第3アーム37に対するエンドエフェク 94の相対的な位置を変化させずに、第3アー 37を第2アーム29に対して回転させる動作、 なわち図3で示す動作について説明する。こ ときの動作は、直動機構駆動用プーリC32と 3アーム駆動用プーリA33とが、同方向、同速 度、同角度で協調して回転するようにモータ 5とモータ7とを動作させればよい。当該動作 よれば、図3のように第3アーム37上の移動子 (エンドエフェクタ搭載部40とエンドエフェク タ94)を、第3アーム37との相対的な前後位置を 維持しながら第3アーム37の方向を変えること が出来る。
 また、各アームの姿勢状態を維持したまま 第3アーム37に対して移動子を移動させる動 、すなわち図4で示す動作について説明する 。このときの動作は、第1アーム20、第2アー 29、第3アーム37を動かさずに、すなわちモー タ6、7、8を回転させずに、各アームの姿勢状 態(ポーズ)を維持したまま、直動機構駆動用 ーリC32を回す(モータ5を回転させる)ことに って、第3アーム37上の移動子が、第3アーム 37に対してその延在方向の前後に動作するこ が出来る。
 なお、この直動機構駆動用プーリC32と第3ア ーム駆動用プーリA33については、プーリの歯 数や直径は同じにする必要はなく、プーリ32 プーリ33の回転方向と回転速度と回転角度 同じであれば上記の動作が成立する。
 また、アーム部92の旋回動作(各アームのポ ズ及び直動機構を第3アーム37に対して移動 せずに、これらすべてを本体部91に対して 転させる動作)や伸縮動作(各アームが互いに なす角度を広げる動作)を行う場合には、従 の制御方法と同じであるのでこの点は特に 明しないが、直動機構部93の直動機構駆動用 プーリC32は、上記のように第3アーム37を駆動 する第3アーム駆動用プーリA33の回転に協調 せなければならない。

 以上で説明した本発明の搬送ロボット90及 コントローラを使用すれば、例えばエンド フェクタ94にレチクル(フォトマスク)を搭載 て搬送する際、それを収納するケースとレ クルとの隙間が非常に狭くとも、上記直動 構部の作用によって、ケースとレチクルを 渉させることなくレチクルを搬送できる。
 また、本発明によれば従来のリンクロボッ の搬送スピードで搬送物を搬送でき、搬送 を精密に搬送したいときに直動機構部を使 して高精度の軌跡で目的の箇所に搬送でき 。
 また、本発明によれば直動機構部を駆動す 部品(ベルトやプーリ)をアームの内部にす て収納しているので、粉塵を周囲に飛散さ ることも少ない。
 また、本発明の直動機構部の構成によれば 従来のように直動機構部が大きな構成とな こともないので、駆動部への負担も少なく 駆動部自体も小さく構成でき、制御性の良 ロボットとすることができる。
 また、直動機構部を駆動するモータを本体 の内部に収納すれば、ケーブル類がアーム を這い回ることも無い。つまりアームのよ な可動部に直動機構部を駆動するケーブル が無いのでケーブル断線などにおいて信頼 が向上する。