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Patent Searching and Data


Title:
SUBSTRATE PROVIDED WITH PIN, AND PIN
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/081705
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a substrate which is provided with an input/output terminal pin for mounting an electronic component such as a semiconductor package on a wiring board and has improved bonding reliability between the electronic component and the substrate provided with the pin. The substrate has the pin which has a flange-like pinhead section disposed on a shaft section and on the leading end of the shaft section and has a diameter larger than that of the shaft section. The substrate also has a wiring board having a pin pad exposed from the surface. The pinhead section and the pin pad are bonded with an adhesive material, an annular notch is formed on the surface of the pinhead section facing the shaft section, an inner circumference side end section of the annular notch is brought into contact with the facing surface, the inner circumference side end section of the annular notch and the shaft section are separated from each other, and the surface of the annular notch is on the side of the pin pad with respect to a surface which connects the inner circumference side end section and an outer circumference side end section with each other.

Inventors:
KONDO TAKASHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/071979
Publication Date:
July 02, 2009
Filing Date:
December 03, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NEC CORP (JP)
KONDO TAKASHI (JP)
International Classes:
H01L23/12
Foreign References:
JPH03214655A1991-09-19
JP2001217341A2001-08-10
Attorney, Agent or Firm:
MARUYAMA, Takao (SAM Build. 3floor38-23, Higashi-Ikebukuro 2-chom, Toshima-ku Tokyo 13, JP)
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Claims:
 軸部及び前記軸部の先端に設けられ前記軸部より径大でフランジ状のピンヘッド部を備えるピンと、
 表面に露出したピンパッドを備える配線基板と、を有し、
 前記ピンヘッド部と前記ピンパッドとが接着材料で接合され、
 前記ピンヘッド部における前記軸部との対向面には環状の切り欠きが形成され、前記環状切り欠きの内周側端部は前記対向面に接しており、前記環状切り欠きの内周側端部と前記軸部とが離間しており、前記環状切り欠きの表面が前記環状切り欠きの内周側端部と前記環状切り欠きの外周側端部を繋ぐ面に対して前記ピンパッド側にあることを特徴とするピン付き基板。
 前記ピンヘッド部は、前記環状切り欠きと前記軸部との間に位置する前記軸部との対向面に、接着手段の付着を防止する材料層が形成された環状の面を有することを特徴とする請求項1に記載のピン付き基板。
 前記ピンヘッド部における前記環状切り欠きは、前記接着材料に対する濡れ性の高い材料層が表面に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のピン付き基板。
 前記ピンヘッド部における前記環状切り欠きは、外周側端部が前記ピンヘッドの側面に接していることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のピン付き基板。
 前記ピンヘッド部における前記環状切り欠きは、内周側端部と外周側端部との中間より前記ピンヘッドの側面の近くに最も深い部分が位置することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のピン付き基板。
 前記ピンヘッド部における前記環状切り欠きは、内周側端部から最も深い部分に向けて形成される内周側面又は/及び外周側端部から最も深い部分に向けて形成される外周側面が凹状の曲面をなしていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のピン付き基板。
 表面に露出したピンパッドを備える配線基板とともにピン付き基板を構成するピンであって、
 軸部及び前記軸部の先端に設けられ前記軸部より径大でフランジ状のピンヘッド部を有し、
 前記ピンヘッド部は前記ピンパッドと接着材料で接合され、
 前記ピンヘッド部における前記軸部との対向面には環状の切り欠きが形成され、前記環状切り欠きの内周側端部は前記対向面に接しており、前記環状切り欠きの内周側端部と前記軸部とが離間しており、前記環状切り欠きの表面が前記環状切り欠きの内周側端部と前記環状切り欠きの外周側端部を繋ぐ面に対して前記ピンパッド側にあることを特徴とするピン。
 前記ピンヘッド部は、前記環状切り欠きと前記軸部との間に位置する前記軸部との対向面に、接着手段の付着を防止する材料層が形成された環状の面を有することを特徴とする請求項7に記載のピン。
 前記ピンヘッド部における前記環状切り欠きは、前記接着材料に対する濡れ性の高い材料層が表面に形成されていることを特徴とする請求項7又は8に記載のピン。
 前記ピンヘッド部における前記環状切り欠きは、外周側端部が前記ピンヘッドの側面に接していることを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載のピン。
 前記ピンヘッド部における前記環状切り欠きは、内周側端部と外周側端部との中間より前記ピンヘッドの側面の近くに最も深い部分が位置することを特徴とする請求項7から10のいずれか1項に記載のピン。
 前記ピンヘッド部における前記溝は、内周側端部から最も深い部分に向けて形成される内周側面が凹状の曲面をなしていることを特徴とする請求項7から11のいずれか1項に記載のピン。
 前記ピンヘッド部における前記環状切り欠きは、内周側端部から最も深い部分に向けて形成される内周側面又は/及び外周側端部から最も深い部分に向けて形成される外周側面が凹状の曲面をなしていることを特徴とする請求項7から11のいずれか1項に記載のピン。
Description:
ピン付き基板及びピン

 本発明は、ピン付き基板及びピンに関し 特に、半導体パッケージ等の電子部品を配 基板に実装するための入出力端子用ピンが り付けられた配線基板において好適に用い れる技術に関するものである。

 入出力端子用ピンが取り付けられたピン き基板の従来例を図1に示す。ピン付き基板 は、配線基板2の表面に形成されたソルダー ジスト層2bの開口部に露出したピンパッド2a 有する。また、ピン1は、円柱形上の軸部1a 、軸部1aの先端に形成された軸径より径大 フランジ状のピンヘッド部1bとから構成され ている。そして、ピンヘッド部1bがピンパッ 2aにハンダ3で接着されることによって、ピ 軸部1aが配線基板2の表面に垂直になるよう 、ピン1と配線基板2が接合されている。

 このようなピン付き基板は、ピン1とピン パッド2aを接合するハンダ3の量の多寡によっ て、ピン1と配線基板2の接合信頼性が変化す という問題がある。例えば、ピン1とピンパ ッド2aとを接合するハンダ3の量が理想的な場 合、ピンヘッド部1bとピンパッド2aの間のハ ダ3によって、図1に示すようなフィレットが ピンヘッド部1bの側面8に形成され、ピン1と 線基板2の接合信頼性が最大となる。

 これに対して、ピン1とピンパッド2aを接 するハンダ3の量が少ないと、図2に示すよ に、ピンヘッド部1bの側面8に形成されるフ レット形状が不十分となり、ピン1と配線基 2の接合信頼性が低下する。したがって、図 1に示すような理想的なフィレットを形成す ためには、ハンダ3の供給量を少し多めにす 必要がある。

 他方で、ピン1とピンパッド2aとを接合す ハンダ3の量が多いと、図3に示すように、 ンダ3がピンヘッド部1bの側面8を超えてピン ッド部1bにおけるピン軸部1aとの対向面10に れ拡がり、ピン軸部1aにまで到達する可能 がある。そして、ピン軸部1aにハンダ3が接 ると、電子部品がピン付き基板に実装され とき、ピン1に加わる応力がそのままハンダ3 に伝わることによって、接合ハンダ3が破壊 れやすくなり、ピン1と配線基板2の接合信頼 性が低下する。

 このような、ピン1とピンパッド2aとを接合 るハンダ3の量の多寡による、ピン1と配線 板2の接合信頼性の低下を抑制する技術が、 えば特許文献1から特許文献3に記載されて る。特許文献1では、ピンパッド2aとピンヘ ド部1bとを接合するハンダ3が、ピンパッド2a からピンヘッド部1bのピン軸部1a側平面の周 部を超えてピン軸部1aにまでは届かないでピ ン軸部1a側平面上に濡れ拡がるようにして構 されたピン立設基板が開示されている。ま 、特許文献2では、ピンヘッド部1bにおける ン軸部1a側の面の中央部に凹部が形成され いるとともに、凹部の底面にピン軸部1aの一 端が繋がっているようにして構成されたリー ドピン付き配線基板が開示されている。また 、特許文献3では、ピンヘッド部1bの側面に凹 状部を形成し、凹状部にハンダ3を入り込ま るようにしてピンパッド2aとピンヘッド部1b を接合したリードピン付き配線基板が開示 れている。

特許第3550355号公報

特開2005-236213号公報

特開2001-217342号公報

 特許文献1や特許文献2で開示された構造 は、ピン1とピンパッド2aとを接合するハン 3の量が多すぎると、ハンダ3がピンヘッド部 1bの側面8を超えてピン軸部1a側の面に濡れ拡 るとき、ピン軸部1aにまで到達することを ぐことが困難である。また、特許文献3で開 された構造は、あくまでもピンの接合強度 ップのために、凹状部に入り込んだハンダ3 にピンの抜け止め作用を持たせるものである 。つまり、ピン1と配線基板2の接合信頼性に する配慮は欠けており、例えばハンダ3の量 が多すぎた場合の対応は示されていない。こ のように、上記特許文献によるいずれの技術 においても、ピン1とピンパッド2aとを接合す るハンダ3の量が理想的になるよう努めなけ ばならないが、実際にはハンダ3の供給量の らつきが生じるため、ピン1と配線基板2の 合信頼性の低下を招く恐れがある。

 本発明は、上述した問題点を解決するた になされたものであり、半導体パッケージ の電子部品を配線基板に実装するための入 力端子用のピンが取り付けられたピン付き 板において、ピンと配線基板との接合信頼 を向上させることを目的としている。

 かかる目的を達成するために、本発明の 1のピン付き基板は、軸部及び軸部の先端に 設けられ軸部より径大でフランジ状のピンヘ ッド部を備えるピンと、表面に露出したピン パッドを備える配線基板と、を有し、ピンヘ ッド部とピンパッドとが接着材料で接合し、 ピンヘッド部における軸部との対向面には環 状の切り欠きが形成され、環状切り欠きの内 周側端部が対向面に接しており、環状切り欠 きの内周側端部と軸部とが離間しており、環 状切り欠きの表面が環状切り欠きの内周側端 部と外周側端部を繋ぐ面に対してピンパッド 側にある。

 また、本発明の第1のピンは、表面に露出 したピンパッドを備える配線基板とともにピ ン付き基板を構成するピンであって、軸部及 び軸部の先端に設けられ軸部より径大でフラ ンジ状のピンヘッド部を有し、ピンヘッド部 はピンパッドと接着材料で接合され、ピンヘ ッド部における軸部との対向面には環状の切 り欠きが形成され、環状切り欠きの内周側端 部が対向面に接しており、環状切り欠きの内 周側端部と軸部とが離間しており、環状切り 欠きの表面が環状切り欠きの内周側端部と外 周側端部を繋ぐ面に対してピンパッド側にあ る。

 環状の切り欠きの外周側端部は、できる けピンヘッド部の側面に近いことが望まし 。また、環状の切り欠きの谷部は、できる けピンヘッド部の側面に近いことが望まし 。

 本発明によれば、半導体パッケージ等の 子部品を配線基板に実装するための入出力 子用のピンが取り付けられたピン付き基板 おいて、ピンと配線基板との接合信頼性が 上する。

 以下、図面を参照しながら、本発明の実 形態について説明する。

[実施形態1]
 図4は、発明の第1の実施形態であるピン付 基板の一部を示した斜視図である。また、 5は斜視断面図、図6は側面断面図である。

 配線基板2は、表面に形成されたソルダー レジスト層2bの開口部に露出したピンパッド2 aを有する。また、ピン1は、円柱形上の軸部1 aと、軸部1aの先端に形成され軸径より径大の フランジ状のピンヘッド部1bとを有して構成 れている。そして、ピンヘッド部1bがピン ッド2aにハンダ3で接着されることによって ピン軸部1aが配線基板2の表面に垂直になる うに、ピン1と配線基板2が接合されている。 ピンヘッド部1bにおけるピン軸部1aとの対向 10には環状の切り欠き4が形成され、かつ、 状の切り欠き4の内周側端部5が対向面10に接 ており、かつ、環状の切り欠き4の内周側端 部5とピン軸部1aとが離間しており、かつ、環 状の切り欠き4の表面9が環状の切り欠き4の内 周側端部5と外周側端部6を繋ぐ面12に対して ンパッド2a側にある。また、環状の切り欠き の谷部7は、環状の切り欠き4の内周側端部5と 外周側端部6との中間に位置している。

 図7から図12は本実施形態のピン付き基板 おけるピンヘッド部を示す側面断面図で、 ンヘッド部に形成された環状の切り欠きの 面形状例を表している。

 図7における環状の切り欠きの断面形状は 、環状の切り欠きの外周側端部6がピンヘッ 部の側面8と接していない。また、環状の切 欠きの谷部7は、環状の切り欠きの内周側端 部5と外周側端部6との中間よりもピンヘッド の側面8に近い位置にある。

 図8における環状の切り欠きの断面形状は 、環状の切り欠きの外周側端部6がピンヘッ 部の側面8と接している。また、環状の切り きの谷部7は、環状の切り欠きの内周側端部 5と外周側端部6との中間よりもピンヘッド部 側面8に近い位置にある。

 図9における環状の切り欠きの断面形状は 、環状の切り欠きの外周側端部6がピンヘッ 部の側面8と接している。また、環状の切り きの谷部7は、環状の切り欠きの内周側端部 5と外周側端部6との中間よりもピンヘッド部 側面8に近い位置にある。さらに、環状の切 り欠きの内周側端部5から環状の切り欠きの 部7に向けて形成される内周側面9が凹状の曲 面をなしている。

 なお、図示していないが、外周側端部6が ピンヘッド部の側面8と接するようにし、谷 7を内周側端部5と外周側端部6との中間より ピン軸部1a側に近い位置に設け、外周側端部 6から谷部7に向けて形成される外周側面9が凹 状の曲面をなすように構成することもできる 。

 図10における環状の切り欠きの断面形状 、環状の切り欠きの外周側端部6がピンヘッ 部の側面8と接している。また、環状の切り 欠きの谷部7は、環状の切り欠きの内周側端 5と外周側端部6との中間よりもピンヘッド部 の側面8に近い位置にある。さらに、環状の り欠きの内周側端部5から環状の切り欠きの 部7に向けて形成される内周側面9と環状の り欠きの外周側端部6から環状の切り欠きの 部7に向けて形成される外周側面9とが凹状 曲面をなしている。

 図11における環状の切り欠きの断面形状 、環状の切り欠きの外周側端部6がピンヘッ 部の側面8と接しているが、環状の切り欠き の外周側端部6の高さが、環状の切り欠きの 周側端部5の高さより低くなっている。また 環状の切り欠きの谷部7は、環状の切り欠き の内周側端部5と外周側端部6との中間よりも ンヘッド部の側面8に近い位置にある。さら に、環状の切り欠きの内周側端部5から環状 切り欠きの谷部7に向けて形成される内周側 9と環状の切り欠きの外周側端部6から環状 切り欠きの谷部7に向けて形成される外周側 9とが凹状の曲面をなしている。

 図12における環状の切り欠きの断面形状 、環状の切り欠きの外周側端部6がピンヘッ 部の側面8と接しているが、環状の切り欠き の外周側端部6の高さが、環状の切り欠きの 周側端部5の高さより低くなっている。また 環状の切り欠きの谷部7は、環状の切り欠き の外周側端部6と同じ位置にある。さらに、 状の切り欠きの内周側端部5から環状の切り きの外周側端部6に向けて形成される側面9 凹状の曲面をなしていて、環状の切り欠き 内周側端部5と外周側端部6を繋ぐ面12に対し ピンパッド側に位置している。

 図7と図8に示した環状の切り欠きの断面 状を比較すると、環状の切り欠きの内周側 部5と谷部7の位置が同じであるが、図8の環 の切り欠きの外周側端部6がピンヘッド部の 面8と接しているため、図8の方が環状の切 欠きの体積がより大きく、より多くのハン を溜めることができる。

 図8と図9に示した環状の切り欠きの断面 状を比較すると、環状の切り欠きの内周側 部5と外周側端部6と谷部7の位置が同じであ が、図9の環状の切り欠きの内周側端部5から 谷部7に向けて形成される内周側面9が凹状の 面をなしているため、図9の方が環状の切り 欠きの体積がより大きく、より多くのハンダ を溜めることができる。

 図10と図11に示した環状の切り欠きの断面 形状を比較すると、環状の切り欠きの内周側 端部5と外周側端部6と谷部7の位置が同じであ るが、図11の環状の切り欠きの外周側端部6の 高さが、環状の切り欠きの内周側端部5の高 より低くなっているため、図11の方が環状の 切り欠きの体積がより小さくなる。しかしな がら、図11の環状の切り欠きの内周側端部5の 高さが環状の切り欠きの外周側端部6の高さ り高いため、図11においても、余分なハンダ がピン軸部にまで到達しにくくなる。

 図11と図12に示した環状の切り欠きの断面 形状を比較すると、図12の方が環状の切り欠 の外周側端部6の高さがより低くなっている ため、図12の方が環状の切り欠きの体積がよ 小さくなる。しかしながら、図12の方が環 の切り欠きの内周側端部5の高さと外周側端 6の高さの差がより大きいため、図12におい も、余分なハンダがピン軸部にまで到達し くくなる。

 なお、図7から図11に示した環状の切り欠 は、断面がV字状の谷の形状をしたものであ ったが、所定の広さの底部を有した凹部状の 切り欠き(例えば逆さ円錐台あるいは円柱の 状の中空部)としてもよい。

 このように、本実施形態のピン付き基板 、ピンヘッド部におけるピン軸部との対向 に形成された環状の切り欠きに余分なハン が溜まるため、ハンダの供給量を多めにし も、余分なハンダがピン軸部にまで到達し くくなり、ピンと配線基板の接合信頼性の 下を防ぐことができる。

[実施形態2]
 図13は本発明の第2の実施形態であるピン付 基板のピンヘッド部の側面断面図である。 該ピン付き基板は、実施形態1のピン付き基 板において、環状の切り欠きの内周側端部5 ピン軸部1bとの間の環状の面10(ピンヘッド部 1bにおけるピン軸部1aとの対向面)にソルダー ジスト層が形成されている。

 図13を参照して本実施形態での作用を説 する。

 環状の切り欠きの内周側端部5とピン軸部 1bとの間の環状の面10にソルダーレジスト層 形成されている場合、図13(a)に示すように、 環状の切り欠き4に溜まったハンダ11の表面張 力が強まる。このため、図13(b)に示すような ルダーレジスト層が形成されていない場合 比較して、環状の切り欠き4に溜まるハンダ 11の量が増加する。

 このように、本実施形態のピン付き基板 、ピンヘッド部におけるピン軸部との対向 に形成された環状の切り欠きに溜まるハン 量が増加するため、上述した実施形態1のピ ン付き基板と比較して、ハンダの供給量をよ り多くすることができ、ピンと配線基板の接 合信頼性がより向上する。

[実施形態3]
 本発明の第3の実施形態であるピン付き基板 は、実施形態1のピン付き基板において、環 の切り欠きの表面9にハンダに対する濡れ性 高い材料層が形成されている。

 このように、本実施形態のピン付き基板 、ハンダに対する濡れ性の高い材料層によ て、環状の切り欠きの中にたまったハンダ 環状の切り欠きの中に均等に濡れ拡がりや くなる。このため、上述した実施形態1のピ ン付き基板と比較して、ハンダがピン軸部に までより到達しにくくなり、ピンと配線基板 の接合信頼性がより向上する。

 なお、本発明の実施形態1から実施形態3 して示したピン付き基板では、ピンヘッド 断面が矩形状のもので説明しているが、ピ ヘッド部断面が半球状のもの、凸面(コンベ クス)状のもの、あるいは、それらに類する 形状のものでもよい。

 このように、本発明が適用されるピン付 基板は、軸部及び軸部の先端に設けられ軸 より径大でフランジ状のピンヘッド部を備 るピンと、表面に露出したピンパッドを備 る配線基板と、を有し、ピンヘッド部とピ パッドとが接着材料で接合され、ピンヘッ 部における軸部との対向面には環状の切り きが形成され、環状切り欠きの内周側端部 対向面に接しており、環状切り欠きの内周 端部と軸部とが離間しており、環状切り欠 の表面が環状切り欠きの内周側端部と外周 端部を繋ぐ面に対してピンパッド側にある 造を採用する。

 また、本発明が適用されるピン付き基板 、ピンヘッド部が、環状の切り欠きと軸部 の間に位置する軸部との対向面に、接着手 の付着を防止する材料層が形成された環状 面を有するものであってもよい。

 また、本発明が適用されるピン付き基板 、ピンヘッド部における環状の切り欠きの 面に接着材料に対する濡れ性の高い材料層 形成されているものであってもよい。

 また、本発明が適用されるピン付き基板 、ピンヘッド部における環状の切り欠きの 周側端部がピンヘッドの側面に接している のであってもよい。

 また、本発明が適用されるピン付き基板 、ピンヘッド部における環状の切り欠きの も深い部分が、内周側端部と外周側端部と 中間より前記ピンヘッドの側面の近くに位 するものであってもよい。

 また、本発明が適用されるピン付き基板 、ピンヘッド部における環状の切り欠きの 周側端部から最も深い部分に向けて形成さ る内周側面又は/及び外周側端部から最も深 い部分に向けて形成される外周側面が凹状の 曲面をなしているものであってもよい。

 本発明が適用されるピンは、表面に露出 たピンパッドを備える配線基板とともにピ 付き基板を構成するピンであって、軸部及 軸部の先端に設けられ軸部より径大でフラ ジ状のピンヘッド部を有し、ピンヘッド部 ピンパッドと接着材料で接合され、ピンヘ ド部における軸部との対向面には環状の切 欠きが形成され、環状切り欠きの内周側端 が対向面に接しており、環状切り欠きの内 側端部と軸部とが離間しており、環状切り きの表面が環状切り欠きの内周側端部と外 側端部を繋ぐ面に対してピンパッド側にあ 構造を採用する。

 また、本発明が適用されるピンは、ピン ッド部が、環状の切り欠きと軸部との間に 置する軸部との対向面に、接着手段の付着 防止する材料層が形成された環状の面を有 るものであってもよい。

 また、本発明が適用されるピンは、ピン ッド部における環状の切り欠きの表面に接 材料に対する濡れ性の高い材料層が形成さ ているものであってもよい。

 また、本発明が適用されるピンは、ピン ッド部における環状の切り欠きの外周側端 がピンヘッドの側面に接しているものであ てもよい。

 また、本発明が適用されるピンは、ピン ッド部における環状の切り欠きの最も深い 分が、環状の切り欠きの内周側端部と外周 端部との中間よりピンヘッドの側面の近く 位置するものであってもよい。

 また、本発明が適用されるピンは、ピン ッド部における環状の切り欠きの内周側端 から最も深い部分に向けて形成される内周 面又は/及び外周側端部から最も深い部分に 向けて形成される外周側面が凹状の曲面をな しているものであってもよい。

 上述した実施形態によれば、ピンヘッド におけるピン軸部との対向面に環状の切り きが形成され、かつ、環状の切り欠きの内 側端部とピン軸部が離れており、かつ、環 切り欠きの表面が環状切り欠きの内周側端 と外周側端部を繋ぐ面に対してピンパッド にあることによって、ピンとピンパッドを 合するハンダがピンヘッド部の側面を超え ピン軸部側の面に濡れ拡がっても、ハンダ 環状の切り欠きの中に留まってピン軸部に で到達しない。このため、ハンダの供給量 多めにしても、ピンと配線基板の接合信頼 の低下を防ぐことが可能となる。

 また、上述した実施形態によれば、環状 切り欠きの内周側端部とピン軸部との間に ける環状の面にソルダーレジスト層が形成 れていることによって、環状の切り欠きの に溜まるハンダの量が増加する。このため ソルダーレジスト層がない場合と比較して ハンダの供給量をより多くすることができ ピンと配線基板の接合信頼性がより向上す こととなる。

 また、上述した実施形態によれば、環状 切り欠きの表面に、接着剤に対する濡れ性 高い材料層が形成されていることによって 環状切り欠きの中にたまったハンダが環状 り欠きの中に均等に濡れ拡がりやすくなる このため、濡れ性の高い材料層がない場合 比較して、ハンダがピン軸部にまでより到 しにくくなり、ピンと配線基板の接合信頼 がより向上することなる。

 また、上述した実施形態によれば、ピン き基板の製造プロセスにおいて、ハンダ供 量を多めにしても、ピンと配線基板の接合 頼性の低下を防ぐことができる。このため ハンダ供給量のばらつきの許容値が緩和さ 、製造プロセスのコストを低減することが 能となる。

 以上、実施形態を参照して本発明を説明 たが、本発明は、上記実施形態に限定され ものではない。本発明の構成や詳細には、 発明のスコープ内で当業者が理解し得る様 な変更をすることができる。

 この出願は、2007年12月26日に出願された 本出願特願2007-334086、及び、2008年4月14日に 願された日本出願特願2008-104543を基礎とする 優先権を主張し、その開示を全てここに取り 込む。

一般的なピン付き基板の構造を説明す ための側面断面図である。 一般的なピン付き基板の構造を説明す ための側面断面図である。 一般的なピン付き基板の構造を説明す ための側面断面図である。 本発明の実施形態に係るピン付き基板 一部を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係るピン付き基板 一部を示した斜視断面図である。 本発明の実施形態に係るピン付き基板 一部を示した側面断面図である。 本発明の実施形態に係るピン付き基板 ピンヘッド部を示した側面断面図である。 本発明の実施形態に係るピン付き基板 ピンヘッド部を示した側面断面図である。 本発明の実施形態に係るピン付き基板 ピンヘッド部を示した側面断面図である。 本発明の実施形態に係るピン付き基板 のピンヘッド部を示した側面断面図である。 本発明の実施形態に係るピン付き基板 のピンヘッド部を示した側面断面図である。 本発明の実施形態に係るピン付き基板 のピンヘッド部を示した側面断面図である。 本発明の実施形態に係るピン付き基板 のピンヘッド部を示した側面断面図である。

符号の説明

 1  ピン
 1a  ピン軸部
 1b  ピンヘッド部
 2  配線基板
 2a  ピンパッド
 2b  ソルダーレジスト層
 3,11  ハンダ
 4  環状の切り欠き
 5  内周側端部
 6  外周側端部
 7  谷部
 8  ピンヘッド部の側面
 9  環状の切り欠きの表面
 10  ピンヘッド部におけるピン軸部との対 面(環状の面)
 12  環状の切り欠きの内周側端部と外周側 部を繋ぐ面