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Patent Searching and Data


Title:
SUPERCONDUCTIVE TAPE AND METHOD OF MANUFACTURING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/022484
Kind Code:
A1
Abstract:
A superconductive tape capable of maintaining a high allowable tension and a low connection resistance, and a method of manufacturing the superconductive tape are provided. The superconductive tape (1c) comprises a body part (7) and a reinforcement part (9). The body part (7) has a superconductor (3) and is formed in a tape-like shape. The reinforcement part (9) is formed on at least one surface of the body part (7), and made of a deposition-hardening type copper alloy or an alloy of tin and copper.

Inventors:
AYAI, Naoki (1-3, Shimaya 1-chome, Konohana-k, Osaka-shiOsaka 24, 5540024, JP)
Application Number:
JP2008/058522
Publication Date:
February 19, 2009
Filing Date:
May 08, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SUMITOMO ELECTRIC INDUSTRIES, LTD. (5-33, Kitahama 4-chome Chuo-ku, Osaka-sh, Osaka 41, 5410041, JP)
住友電気工業株式会社 (〒41 大阪府大阪市中央区北浜四丁目5番33号 Osaka, 5410041, JP)
International Classes:
H01B12/02; H01B12/04; H01B13/00; H01F6/06; H01B12/02; H01B12/04; H01B13/00; H01F6/06
Attorney, Agent or Firm:
FUKAMI, Hisao et al. (Fukami Patent Office, NakanoshimaCentral Tower, 22nd Floor, 2-7,Nakanoshima 2-chome, Kita-k, Osaka-shi Osaka 05, 5300005, JP)
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Claims:
 超電導体(3)を有するテープ状の本体部(7)と、
 前記本体部(7)の少なくとも一方の表面側に形成された析出硬化型銅合金、または錫と銅との合金よりなる補強部(9)とを備えた、超電導テープ(1a,1b,1c,1d1e)。
 前記析出硬化型銅合金は、銀、クロムおよびジルコニウムよりなる群から選ばれた少なくとも1種の物質と銅との合金よりなる、請求の範囲第1項に記載の超電導テープ(1a,1b,1c,1d,1e)。
 前記本体部(7)と前記補強部(9)との間に形成された半田層(11)をさらに備えた、請求の範囲第1項に記載の超電導テープ(1a,1b,1c,1d,1e)。
 超電導体(3)を有するテープ状の本体部(7)を準備する工程と、
 前記本体部(7)の少なくとも一方の表面側に析出硬化型銅合金、または錫と銅との合金よりなる補強部(9)を形成する工程とを備えた、超電導テープの製造方法。
 前記形成する工程は、銀、クロムおよびジルコニウムよりなる群から選ばれた少なくとも1種の物質と銅との合金からなる前記析出硬化型銅合金よりなる前記補強部(9)を準備する工程を含む、請求の範囲第4項に記載の超電導テープの製造方法。
 前記本体部(7)と前記補強部(9)との間に半田層(11)を形成する工程をさらに備えた、請求の範囲第4項に記載の超電導テープの製造方法。
Description:
超電導テープおよび超電導テー の製造方法

 本発明は、超電導テープおよび超電導テ プの製造方法に関し、たとえば許容張力が く、かつ接続抵抗が低い超電導テープおよ 超電導テープの製造方法に関する。

 従来、たとえばBi2223相などを有する酸化 超電導体を銀などのシース部で被覆した多 線からなるテープ状の超電導線材(超電導テ ープ)は、液体窒素温度での使用が可能であ 、比較的高い臨界電流密度が得られること 長尺化が比較的容易であることから、超電 コイルやマグネットへの応用が期待されて る。

 たとえば超電導コイルを製造する際に超 導テープはコイル状に巻かれ、このとき超 導テープには大きな張力(曲げ応力)が加わ 。このため、超電導テープには、超電導体 性能を維持できる最大の張力である大きな 容張力が要求されている。超電導テープに いては、シース部が許容張力を確保する役 や、セラミックである超電導体に可撓性を たせる役割を果たしている。

 しかし、シース部は超電導体との電気的接 を良好にする役割をも果たしているので、 ース部の材料を自由に選択することはでき 、超電導テープの許容張力を向上すること は限度があった。そこで、超電導テープの 械的強度を向上し得る技術が、たとえば米 特許第5,801,124号明細書(特許文献1)および米 特許第6,649,280号明細書(特許文献2)に開示さ ている。特許文献1および2には、超電導テ プの一方または両方の主面にステンレス鋼 薄板を貼り付け、超電導テープとステンレ 鋼とを半田で接合した構造が開示されてい 。

米国特許第5,801,124号明細書

米国特許第6,649,280号明細書

 しかしながら、上記特許文献1および2の 電導テープを長尺化するために超電導テー 同士を接続する場合には、超電導テープに り付けられたステンレス鋼の薄板同士を接 した時の抵抗(接続抵抗)が高くなるという問 題があった。ここで、接続抵抗を低減するた めには、それぞれの超電導テープにおける接 続部分においてステンレス鋼の薄板と超電導 テープとの半田による接合を解いて、それぞ れの超電導テープを直接接続する方法が考え られる。しかしこの方法を採用する場合には 、接続するための作業が煩雑であるため、超 電導テープを劣化させる危険性が高いという 問題や、接続部分での強度が低下するという 問題があった。そのため、超電導テープ同士 を接続することは難しかった。

 また、ステンレス鋼の薄板よりも接続抵 が低い黄銅などの固溶強化型銅合金の薄板 用いる場合には、固溶強化型銅合金はステ レス鋼に比べて機械的強度が低いので、ス ンレス鋼の薄板を備えた超電導テープと比 て許容張力が低いという問題があった。す わち、固溶強化型銅合金の薄板を備えた超 導テープがステンレス鋼の薄板を備えた超 導テープと同程度の許容張力に耐え得るた には、固溶強化型銅合金の薄板の厚さを大 くする必要がある。固溶強化型銅合金の薄 の厚さを大きくすると、接続抵抗が高くな とともに、固溶強化型銅合金の薄板を含む 面積当たりの臨界電流密度が低下してしま 。

 そこで、本発明の目的は、高い許容張力 維持するとともに、低い接続抵抗を維持す 超電導テープおよび超電導テープの製造方 を提供することである。

 本発明の超電導テープは、超電導体を有 るテープ状の本体部と、本体部の少なくと 一方の表面側に形成された析出硬化型銅合 、または錫(Sn)と銅(Cu)との合金よりなる補 部とを備えている。

 本発明の超電導テープの製造方法は、超 導体を有するテープ状の本体部を準備する 程と、本体部の少なくとも一方の表面側に 出硬化型銅合金、または錫と銅との合金よ なる補強部を形成する工程とを備えている

 本発明者は、超電導体を有するテープ状 本体部の表面に形成される補強部として、 い許容張力を維持できるとともに、低い接 抵抗を維持できる材料を鋭意研究した結果 析出硬化型銅合金、または錫と銅との合金 用いることを見出した。析出硬化型銅合金 および、錫と銅との合金はステンレス鋼に い機械的強度を有しており、かつ超電導テ プを使用する低温環境でステンレス鋼と比 ておよそ2桁低い比抵抗を有している。その ため、本発明の超電導テープおよび超電導テ ープの製造方法によれば、高い許容張力を維 持するとともに、低い接続抵抗を維持するこ とができる。また、高い許容張力を維持でき るので、補強部の厚みを抑制できるため、臨 界電流密度の低下を抑制できる。

 上記超電導テープにおいて好ましくは、 出硬化型銅合金は、銀(Ag)、クロム(Cr)およ ジルコニウム(Zr)よりなる群から選ばれた少 くとも1種の物質と銅との合金よりなる。

 上記超電導テープの製造方法において好 しくは、形成する工程は、銀、クロムおよ ジルコニウムよりなる群から選ばれた少な とも1種の物質と銅との合金からなる析出硬 化型銅合金よりなる補強部を準備する工程を 含む。

 銀、クロムおよびジルコニウムよりなる から選ばれた少なくとも1種の物質と銅との 合金は特に低抵抗であるため、接続抵抗を低 減できる。

 上記超電導テープにおいて好ましくは、 体部と補強部との間に形成された半田層を らに備えている。

 上記超電導テープの製造方法において好 しくは、本体部と補強部との間に半田層を 成する工程をさらに備えている。

 これにより、本体部と補強部とをより確 に接合できる。また、ステンレス鋼の薄板 超電導テープに貼り付けるために通常用い れる半田層は、強酸性のフラックスを含ん いるのに対して、本発明の析出硬化型銅合 、または錫と銅との合金よりなる補強部と 体部との接合に用いられる半田層は、強酸 のフラックスを含んでいなくても補強部と 体部とを接合できる。そのため、補強部と 体部とを半田層を用いて接合した場合であ ても、接合後に強酸性のフラックスが残留 ないので、時間の経過とともに超電導テー の内部で腐食が起こることを防止できる。 らに、超電導テープを製造するための設備 腐食が起こることを防止できる。

 なお、本明細書において「析出硬化型銅 金」とは、添加元素または添加元素と銅か なる金属間化合物を時効処理によって析出 せることによって高強度化した銅合金を意 し、高強度でかつ低抵抗が得られることが 長である。また、「固溶強化型銅合金」と 、添加元素が銅に固溶した状態の銅合金を 味する。この固溶強化型銅合金は、たとえ 銅と亜鉛との合金である黄銅が挙げられる

 本発明の超電導テープおよび超電導テー の製造方法によれば、高い許容張力を維持 きるとともに、低い接続抵抗を維持できる

本発明の実施の形態1における超電導テ ープの構成を概略的に示す部分断面斜視図で ある。 本発明の実施の形態1における超電導テ ープの製造方法を示すフローチャートである 。 本発明の実施の形態2における超電導テ ープの構成を概略的に示す部分断面斜視図で ある。 本発明の実施の形態2における超電導テ ープの製造方法を示すフローチャートである 。 本発明の実施の形態3における超電導テ ープの構成を概略的に示す部分断面斜視図で ある。 本発明の実施の形態4における超電導テ ープの構成を概略的に示す部分断面斜視図で ある。 本発明の実施の形態5における超電導テ ープの構成を概略的に示す部分断面斜視図で ある。 実施例における接続抵抗の測定方法を 明するための断面図である。

符号の説明

 1a,1b,1c,1d,1e 超電導テープ、3 超電導体、 3a,7a 上面、4 中間層、5 シース部、6 基板 6b,7b 下面、7 本体部、9 補強部、11 半田層 、x ラップ。

 以下、図面に基づいて本発明の実施の形 を説明する。なお、以下の図面において同 または相当する部分には同一の参照符号を し、その説明は繰り返さない。

 (実施の形態1)
 図1は、本発明の実施の形態1における超電 テープの構成を概略的に示す部分断面斜視 である。図1に示すように、本実施の形態に ける超電導テープ1aは、本体部7と、補強部9 とを備えている。補強部9は、本体部7の上面7 a側に配置されており、本体部7の長手方向に って配置されている。

 本体部7はテープ状であり、長手方向に延 びる複数本の超電導体3と、複数の超電導体3 全周を被覆するシース部5とを有している。 シース部5は超電導体3に接触している。複数 の超電導体3の各々は、たとえばBi-Pb-Sr-Ca-Cu- O系の組成を有するビスマス系超電導体が好 しく、特に、(ビスマスと鉛):ストロンチウ :カルシウム:銅の原子比がほぼ2:2:2:3の比率 近似して表されるBi2223相を含む材質が最適 ある。シース部5の材質は、たとえば銀や銀 金よりなっている。

 補強部9は、析出硬化型銅合金、または錫 と銅との合金よりなる。析出硬化型銅合金は 、たとえば、ベリリウム銅、クロム銅、チタ ン銅、ジルコニウム銅、クロムチタン銅、ク ロムジルコニウム銅、クロムジルコニウムチ タン銅などが挙げられる。液体窒素の温度以 下の低温で低抵抗が得られることと、超電導 テープ1aを半田で接続する時の熱によって強 が低下しない耐熱性を持っていることとか 、銀、クロム、錫およびジルコニウムより る群から選ばれた少なくとも1種の物質と銅 との合金よりなることが好ましく、錫と銅と の合金、銀が添加された銅、クロム銅、ジル コニウム銅およびクロムジルコニウム銅を用 いることがより好ましい。

 補強部9は、本体部7よりも機械的強度が いため、超電導テープ1aの機械的強度を向上 して、高い許容張力を維持する役割を果たし ている。

 なお、上記においては本体部7が複数本の 超電導体3を有している構造(多芯線)である場 合について説明したが、本体部7は1本の超電 体のみを有している構造(単芯線)であって よい。

 ここで、超電導テープ1aの具体的寸法の 例を示すと、補強部9の厚さ(図中縦方向の長 さ)は0.02mmであり、幅(図中横方向の長さ)は4.3 mmである。本体部7の厚さは0.22mmであり、幅は 4.2mmである。

 図2は、本発明の実施の形態1における超 導テープの製造方法を示すフローチャート ある。続いて、本実施の形態における超電 テープ1aの製造方法について、図1および図2 用いて説明する。

 図1および図2に示すように、まず、超電 体3を有するテープ状の本体部7を準備する( テップS10)。具体的には、Bi、Pb、Sr、Caおよ Cuが所定の組成比となるように、酸化物ある いは炭酸化物の原料粉を混合する。この混合 粉に熱処理と粉砕とを繰り返すことにより、 Bi2223相とBi2212相と非超電導相とから構成され る前駆体粉末が作製される。次に、この前駆 体粉末を金属管に充填する。その後、前駆体 粉末が金属管に充填されたものに対して伸線 加工を行なう。この際には伸線加工と中間軟 化処理とを繰り返し、前駆体フィラメントを 芯材として金属管で被覆されたクラッド線と なる。次に、複数のクラッド線を束ねて再び 金属管に嵌合する。これにより、たとえば55 を有する多芯線が作製される。次に多芯線 対して伸線加工を施す。これにより、Bi2223 を含む酸化物超電導体の前駆体粉末をシー 部5で被覆した形態を有する線材が作製され る。その後、この多芯線に対して複数回の圧 延加工と熱処理とを繰り返す。この熱処理は 酸素雰囲気中で行なわれ、雰囲気中の酸素分 圧は0.01MPa以下とされる。その結果、前駆体 末が変化し、超電導体3となる。また、圧延 工により線材がテープ状となる。以上の工 により、超電導体3と、超電導体3の全周を 覆するシース部5とを有するテープ状の本体 7が形成される。

 次に、本体部7の少なくとも一方の表面側 に析出硬化型銅合金、または錫と銅との合金 よりなる補強部を形成する(ステップS20)。具 的には、析出硬化型銅合金、または錫と銅 の合金よりなる板状の補強部9を準備する。 その後、本体部7の上面7a側に補強部9を配置 て、本体部7と補強部9とを接合する。本体部 7と補強部9とを接合する方法は、特に限定さ ず、熱や圧力を加えるなど一般公知の方法 採用できる。以上の工程(ステップS10、ステ ップS20)により、図1に示す超電導テープ1aが られる。

 形成する工程(ステップS20)は、銀、クロ 、錫およびジルコニウムよりなる群から選 れた少なくとも1種の物質と銅との合金より る補強部9を準備する工程を含んでいること が好ましい。

 以上説明したように、本実施の形態にお る超電導テープ1aは、超電導体3を有するテ プ状の本体部7と、本体部7の少なくとも一 の表面側に形成された析出硬化型銅合金、 たは錫と銅との合金よりなる補強部9とを備 ている。

 また本実施の形態における超電導テープ1 aの製造方法は、超電導体3を有するテープ状 本体部7を準備する工程(S10)と、本体部7の少 なくとも一方の表面側に析出硬化型銅合金、 または錫と銅との合金よりなる補強部9を形 する工程(S20)とを備えている。

 本実施の形態の超電導における超電導テ プ1aおよびその製造方法によれば、析出硬 型銅合金および錫と銅との合金はステンレ 鋼と同程度の機械的強度を有しているので 析出硬化型銅合金、または錫と銅との合金 りなる補強部9を本体部7上に形成することに よって、高い許容張力を維持できる。そのた め、所要の許容張力を得るために、補強部9 厚みを大きくする必要がないので、超電導 ープ1aの臨界電流密度の低下を抑制できる。 さらに、析出硬化型銅合金および錫と銅との 合金はステンレス鋼よりも高い電気伝導率を 有しているので、複数の超電導テープ1aにお る補強部9同士を接続したときの低い接続抵 抗を維持できる。

 (実施の形態2)
 図3は、本発明の実施の形態2における超電 テープの構成を概略的に示す部分断面斜視 である。図3に示すように、本実施の形態に ける超電導テープ1bは、基本的には実施の 態1における超電導テープ1aと同様の構成を えているが、本体部7と補強部9との間に形成 された半田層11をさらに備えている点におい のみ異なる。

 半田層11は、本体部7と補強部9とを接合で きる材料であれば特に限定されず、たとえば Sn-Pb(鉛)共晶半田、Sn-Cu系あるいはSn-Ag-Cu系のP bフリー半田など一般公知の半田を用いるこ ができる。半田層11の厚さは、たとえば2.0μm ~5.0μmである。

 図4は、本発明の実施の形態2における超 導テープの製造方法を示すフローチャート ある。続いて、本実施の形態における超電 テープ1bの製造方法について、図3および図4 用いて説明する。

 図3および図4に示すように、まず、超電 体3を有するテープ状の本体部7を準備する( テップS10)。ステップS10は、実施の形態1と同 様であるので、その説明を繰り返さない。

 次に、半田層11を形成する(ステップS30)。 具体的には、本体部7上に、たとえばメッキ や蒸着法などで半田層11を形成する。

 なお、ステップS30では、本体部7上に半田 層11を形成するステップに限定されない。た えば、補強部9を準備して、補強部9におい 本体部7と対向する面に半田層11を形成して よい。また、本体部7において補強部9と対向 する面、および補強部9において本体部7と対 する面の両方にそれぞれ半田層11となるべ 層を形成してもよい。

 次に、補強部9を形成する(ステップS20)。 体的には、たとえば、本体部7または補強部 9上に形成された半田層11に熱を加えて、硬化 させることにより、本体部7と補強部9とを接 する。

 ステップS20とステップS30とは上述した方 に特に限定されない。上記ステップS20およ ステップS30を実質的に同時に行なうことが ましい。具体的には、本体部7と補強部9と 半田層11の材料が溶融された溶融半田槽を通 過させ、その後、これらを一体化させるため に集合ダイスを通して、半田層11を介して本 部7と補強部9とを接合する。このとき、本 部7および補強部9は接合部以外の面も半田層 11でめっきされるので、耐蝕性が改善され、 末における半田による接続が容易になる。

 この場合のステップS30では、半田層11と もにフラックスを用いてもよい。すなわち たとえば、本体部7と補強部9とを溶融半田槽 に入れる前に、フラックス槽を通過させて補 強部9の表面を活性化させる。フラックスは 補強部9との接合性が良好になる材料である とが好ましい。また、シース部5や製造設備 に悪影響を及ぼさないことを目的として、非 強酸性のフラックスを用いることが好ましい 。このようなフラックスとして、たとえば有 機酸系フラックス、樹脂系フラックスなどが 挙げられる。

 以上説明したように、本実施の形態にお る超電導テープ1bによれば、本体部7と補強 9との間に形成された半田層11をさらに備え いる。また本実施の形態における超電導テ プ1bの製造方法によれば、本体部7と補強部9 との間に半田層11を形成する工程(ステップS30 )をさらに備えている。半田層11により、本体 部7と補強部9とをより確実に接合できる。

 ここで、ステンレス鋼の薄板を超電導テ プに貼り付けるために通常用いられる半田 は、強酸性のフラックスの残渣を含んでい 。その理由として、ステンレス鋼の表面に 含有するクロムと空気中の酸素とが結合し なるクロム酸化物の不動態膜が形成されて り、このクロム酸化物の不動態膜と半田層 の濡れ性が悪いため、容易に超電導テープ ステンレス鋼とを接合することができなか た。超電導テープを容易に製造するために 強酸性のフラックスを用いることでクロム 化物の不動態膜を除去することができる。 かし、この場合には接合後に残留したフラ クスが原因となって、時間の経過とともに 電導テープの本体部が腐食するという問題 あった。この接合部の内部に残留するフラ クスは接合後に外部から洗浄しても除去す ことはできなかった。

 一方、本実施の形態の析出硬化型銅合金 または錫と銅との合金よりなる補強部9には ステンレス鋼に見られるような強固な不動態 膜は形成されないので、半田層11を用いて接 する際に強酸性のフラックスを用いる必要 ない。そのため、補強部9と本体部7との接 に用いられる半田層11は、強酸性のフラック スを含んでいなくても析出硬化型銅合金およ び錫と銅との合金の表面に形成される不動態 を除去できる。そのため、補強部9と本体部7 を半田層11を用いて接合した場合であって 、接合後に強酸性のフラックスが残留しな ので、時間の経過とともにシース部5に腐食 起こることを防止できる。また、超電導テ プ1bを製造するための設備の腐食が起こる とを防止できる。

 (実施の形態3)
 図5は、本発明の実施の形態3における超電 テープの構成を概略的に示す部分断面斜視 である。図5に示すように、本実施の形態に ける超電導テープ1bは、基本的には実施の 態1における超電導テープ1aと同様の構成を えているが、本体部7の全周を覆うように形 された半田層11と、本体部7の下面7b側に配 されている補強部9とをさらに備えている点 おいてのみ異なる。

 本実施の形態における超電導テープ1cの 造方法は、基本的には実施の形態2における 電導テープ1bの製造方法と同様であるが、 田層11を形成するステップS30において本体部 7の全周を覆うように半田層11を形成する点に おいてのみ異なる。

 具体的には、半田層11を形成するステッ S30では、本体部7の全周を覆うように半田層1 1を形成する。

 なお、本実施の形態では半田層11が本体 7の全周に形成されている場合について示し が、補強部9が本体部7の上面7a側および下面 7b側に配置される場合には、半田層11は少な とも本体部7の上面7aおよび下面7bに形成され ていればよい。

 以上説明したように、本実施の形態にお る超電導テープ1cおよびその製造方法によ ば、半田層11が本体部7の全周に形成され、 強部9が本体部7の上面7a側および下面7b側に 置されている。本体部7の上面7a側と下面7b側 とにそれぞれ補強部9が配置されることによ 、超電導テープ1cの機械的強度が一層向上さ れる。そのため、許容張力を向上できる。

 (実施の形態4)
 図6は、本発明の実施の形態4における超電 テープの構成を概略的に示す部分断面斜視 である。図6に示すように、本実施の形態に ける超電導テープ1bは、基本的には実施の 態2における超電導テープ1bと同様の構成を えているが、本体部7が薄膜系テープである においてのみ異なる。

 図6に示すように、本実施の形態の本体部 7は、基板6と、基板6上に接して設けられた中 間層4と、中間層4上に接して設けられた超電 体3よりなる層とを有している。

 基板6は、たとえばステンレス鋼、ニッケ ル合金(たとえばハステロイ)、または銀合金 どの金属よりなっている。中間層4は、たと えばイットリア安定化ジルコニア、酸化セリ ウム、酸化マグネシウムまたはチタン酸スト ロンチウムなどよりなっている。なお、中間 層4は省略されてもよい。

 超電導体3はたとえばRE123系超電導体よりな ている。RE123系超電導体とは、RE x Ba y Cu z O 7-d において、0.7≦x≦1.3、1.7≦y≦2.3、2.7≦z≦3.3 であることを意味する。また、RE123系超電導 のREとは、希土類元素およびイットリウム 素の少なくともいずれかを含む材質を意味 る。また、希土類元素としては、たとえば オジム(Nd)、ガドリニウム(Gd)、ホルミニウム (Ho)、サマリウム(Sm)などが含まれる。RE123系 電導線材は、液体窒素温度(77.3K)での臨界電 密度がビスマス系の超電導線材よりも高い いう利点を有している。また、低温下およ 一定磁場下における臨界電流値が高いとい 利点を有している。一方で、RE123系超電導 はビスマス系超電導体のようにシース部で 覆することができないので、配向金属基板 に気相法のみまたは液相法のみによって超 導体(超電導薄膜材料)を成膜する方法で製造 される。

 また、本体部7は、超電導体3よりなる層 に安定化層(図示せず)をさらに有していても よい。安定化層は、超電導体3の表面保護の めに設けられる層であり、たとえば銀や銅 どよりなっている。

 補強部9は、半田層11を介して、超電導体3 からなる層の上面3a側に設けられている。析 硬化型銅合金、または錫と銅との合金より る補強部9は超電導体3からなる層との電気 接続を良好にできるためである。なお、補 部9は、基板6の下面6b側に設けられていても い。

 本実施の形態における超電導テープ1dの 造方法は、基本的には実施の形態2の超電導 ープ1bと同様であるが、本体部を準備する 程(ステップS10)においてのみ異なる。

 具体的には、基板6を準備する。その後、 たとえば蒸着法により、基板6上に中間層4を 成する。次いで、たとえば蒸着法により、 間層4上に超電導体3からなる層を形成する

 以上説明したように、本実施の形態にお る超電導テープ1dおよびその製造方法によ ば、本体部7として、薄膜系テープを用いて る。薄膜系テープを用いた本体部7を備える 超電導テープ1dは、析出硬化型銅合金、また 錫と銅との合金よりなる補強部9を備えてい るので、高い許容張力を維持できるとともに 、低い接続抵抗を維持できる効果を同様に有 している。本発明の本体部7を構成する超電 体3に特に制限はなく、任意の超電導材料を いることができる。よって、用途に応じて 電導体を選択できる。

 (実施の形態5)
 図7は、本発明の実施の形態5における超電 テープの構成を概略的に示す部分断面斜視 である。図7に示すように、本実施の形態に ける超電導テープ1eは、基本的には実施の 態3における超電導テープ1cと同様の構成を えているが、本体部7が薄膜系テープを用い いる点においてのみ異なる。また、本実施 形態における超電導テープ1eは、基本的に 実施の形態4における超電導テープ1dと同様 構成を備えているが、本体部7の全周を覆う うに形成された半田層11と、本体部7の上面7 a側および下面7b側に配置されている補強部9 をさらに備えている点においてのみ異なる

 本実施の形態における超電導テープ1eの 造方法は、基本的には実施の形態3における 電導テープ1cの製造方法と同様の構成を備 ているが、本体部7を準備する工程(ステップ S10)において薄膜系テープを準備する点にお てのみ異なる。また、本実施の形態におけ 超電導テープ1eの製造方法は、基本的には実 施の形態4における超電導テープ1dの製造方法 と同様の構成を備えているが、半田層11を形 する工程(ステップS30)において半田層11が本 体部7の全周を覆うように形成される点と、 強部9を形成する工程(ステップS20)において 体部7の上面7a側および下面7b側に補強部9を 成する点においてのみ異なる。

 本実施の形態における超電導テープ1eお びその製造方法によれば、本体部7を構成す 超電導体3として薄膜系テープを用い、補強 部9は本体部7の上面7a側および下面7b側に補強 部9が形成されている。薄膜系テープを本体 7として用いた場合においても、機械的強度 さらに向上することにより許容張力を向上 きる超電導テープ1eが得られる。

 本実施例では、析出硬化型銅合金、また 錫と銅との合金よりなる補強部を備えるこ による効果について調べた。具体的には、 発明例1、比較例1および比較例2の各々の超 導テープを作成し、それぞれの超電導テー の許容張力および接続抵抗を測定した。

 (本発明例1)
 本発明例1では、図5に示す実施の形態3にお る超電導テープ1cの製造方法に従って、超 導テープ1cを製造した。具体的には、本体部 7を準備する工程(ステップS10)では、Bi2223相を 主相とし、残部がBi2212相および非超電導相か らなる超電導体3と、銀からなるシース部5と 有するテープ状の本体部7を準備した。本体 部7の厚さは0.22mmであり、幅は4.2mmであった。

 次に、補強部9を形成する工程(ステップS2 0)および半田層11を形成する工程(ステップS30) では、まず、析出硬化型銅合金として97%の銅 と3%の銀よりなる補強部9を2枚準備した。2枚 補強部9の厚さは0.02mmであり、幅は4.3mmであ た。これらを有機酸系フラックス槽、99.3% Snと0.7%の銅よりなる半田を溶融させた溶融 田槽を通過させた。その後、一体化させる めに集合ダイスに通して、本体部7の上面7a 下面7bとにそれぞれ半田層11を介して補強部9 を接合した。半田層11の厚さは約3μmであった 。

 (本発明例2)
 本発明例2の超電導テープは、本発明例1に いて補強部が銅に錫を0.15%添加した銅合金よ りなる点において異なっていた。補強部を形 成する工程では、厚さは0.02mmであり、幅は4.3 mmの錫と銅との合金のテープを用いた。

 (比較例1)
 比較例1の超電導テープは、本発明例1にお て本体部を準備する工程(ステップS10)のみ実 施した。そのため、厚さは0.22mmであり、幅は 4.2mmの補強部9および半田層11を備えていない 電導テープを得た。

 (比較例2)
 比較例2の超電導テープは、本発明例1にお て補強部がステンレスからなる点およびフ ックスとして無機酸系フラックスを用いた において異なっていた。補強部を形成する 程では、厚さは0.02mmであり、幅は4.3mmのステ ンレステープを用いた。

 (比較例3)
 比較例3の超電導テープは、本発明例1にお て補強部が黄銅(34%の銅および66%の亜鉛から る黄銅2種のC2680)からなる点において異なっ ていた。補強部を形成する工程では、厚さは 0.02mmであり、幅は4.3mmの黄銅テープを用いた

 (測定方法)
 本発明例1、本発明例2、比較例1および比較 2の超電導テープについて、許容張力および 接続抵抗を測定した。許容張力は、室温にて 、張力を加える前の超電導テープの臨界電流 値に対して、95%の臨界電流値となった時の張 力を測定した。

 図8は、実施例における接続抵抗の測定方 法を説明するための断面図である。なお、図 8は、本発明例1の超電導テープ1cの接続抵抗 測定する状態を示す。図8に示すように、本 明例1、本発明例2、比較例1および比較例2の 2枚の超電導テープの端を、ラップxを50mmとな るように重ねて接続した。その状態で、77Kに て、抵抗値を接続抵抗として測定した。その 結果を表1に示す。

 (測定結果)
 表1に示すように、本発明例1および本発明 2の超電導テープの許容張力は、比較例1およ び3よりも大きく、かつ比較例2に次いで高い であった。また、本発明例1および本発明例 2の超電導テープの接続抵抗は、比較例2より 大きく低減でき、かつ比較例1と同程度であ った。

 以上より、本実施例によれば、析出硬化 銅合金、または錫と銅との合金よりなる補 部を備えることにより、高い許容張力を維 でき、低い接続抵抗を維持できることが確 できた。また、本発明例1および本発明例2 補強部の厚みと、比較例2の補強部の厚みと 同じであったことから、超電導テープが補 部9を備えていることによる断面積当たりの 臨界電流密度の低下を抑制できることが確認 できた。

 今回開示された実施の形態および実施例 すべての点で例示であって制限的なもので ないと考えられるべきである。本発明の範 は上記した実施の形態ではなくて請求の範 によって示され、請求の範囲と均等の意味 よび範囲内でのすべての変更が含まれるこ が意図される。

 本発明の超電導テープは、ビスマス系の 電導材料を含む超電導テープに関連する技 として特に適している。