中村 弘幸 (())
NAKANISHI, Hidekazu (())
中西 秀和 (())
IWASAKI, Yukio (())
松下電器産業株式会社 (〒01 大阪府門真市大字門真1006番地 Osaka, 5718501, JP)
NAKAMURA, Hiroyuki (())
中村 弘幸 (())
NAKANISHI, Hidekazu (())
中西 秀和 (())
| ニオブ酸リチウムからなる基板と、前記基板の上面に設けられた櫛型電極と、前記櫛型電極を覆う誘電体薄膜とを備えた弾性表面波共振器であって、 前記櫛型電極は、バスバー電極領域とダミー電極領域と交差領域とを含む構成であって、前記バスバー電極領域および前記ダミー電極領域の少なくとも一方の上部において、前記誘電体薄膜の厚みが前記交差領域上部の前記誘電体薄膜の厚みよりも薄いまたは厚みがゼロである弾性表面波共振器。 |
| 前記バスバー電極領域または前記ダミー電極領域の少なくとも一方が前記誘電体薄膜から露出した構成である請求項1に記載の弾性表面波共振器。 |
| 前記櫛型電極はアポタイズ重み付けが施されている請求項1に記載の弾性表面波共振器。 |
| 前記基板が、カット角が-10~+30度の回転Y板である請求項1に記載の弾性表面波共振器。 |
| 前記誘電体薄膜がSiO 2 薄膜である請求項1に記載の弾性表面波共振器。 |
| 前記ダミー電極領域は、メタライズされたダミー電極重み付けが施された請求項1に記載の弾性表面波共振器。 |
| 前記ダミー電極領域が前記誘電体薄膜から露出した構成である請求項6に記載の弾性表面波共振器。 |
| 前記櫛型電極は、正規型の櫛型電極構成である請求項6に記載の弾性表面波共振器。 |
| 前記基板が、カット角が-10~+30度の回転Y板である請求項6に記載の弾性表面波共振器。 |
| 前記誘電体薄膜がSiO 2 薄膜である請求項6に記載の弾性表面波共振器。 |
| 複数の弾性表面波共振器を有する弾性表面波フィルタであって、 前記弾性表面波共振器の少なくとも1つが請求項1又は請求項6に記載の弾性表面波共振器である弾性表面波フィルタ。 |
| 送信フィルタと受信フィルタとを有するアンテナ共用器であって、 前記送信フィルタまたは受信フィルタとして、請求項11に記載の弾性表面波フィルタを用いたアンテナ共用器。 |
| ニオブ酸リチウムからなる基板と、前記基板の上面に設けられた櫛型電極と、前記櫛型電極を覆う誘電体薄膜とを備えた弾性表面波共振器であって、 前記櫛型電極は、バスバー電極領域とダミー電極領域と交差領域とを含む構成であって、前記バスバー電極領域または前記ダミー電極領域の少なくともいずれか一方における弾性表面波の音速が前記交差領域における弾性表面波の音速よりも速い弾性表面波共振器。 |
| 前記ダミー電極領域における弾性表面波の音速が前記交差領域における弾性表面波の音速よりも速く、 前記ダミー電極領域は、メタライズされたダミー電極重み付け部を有する構成である請求項13に記載された弾性表面波共振器。 |
| 複数の弾性表面波共振器を有する弾性表面波フィルタであって、 前記弾性表面波共振器の少なくとも1つが請求項13に記載の弾性表面波共振器である弾性表面波フィルタ。 |
| 送信フィルタと受信フィルタとを有するアンテナ共用器であって、 前記送信フィルタおよび受信フィルタの少なくともいずれか一方として請求項15に記載の弾性表面波フィルタを用いたアンテナ共用器。 |
| ニオブ酸リチウムからなる基板と、前記基板の上面に設けられた櫛型電極と、前記櫛型電極を覆う誘電体薄膜とを備えた弾性表面波共振器であって、 前記櫛型電極は、バスバー電極領域とダミー電極領域と交差領域とを含む構成であって、前記バスバー電極領域および前記ダミー電極領域の少なくともいずれか一方の上部において、前記誘電体薄膜が非形成状態である弾性表面波共振器。 |
| 前記ダミー電極領域は、メタライズされたダミー電極重み付けが施されている構成である請求項17記載の弾性表面波共振器。 |
| 複数の弾性表面波共振器を有する弾性表面波フィルタであって、 前記弾性表面波共振器の少なくとも1つが請求項17に記載の弾性表面波共振器である弾性表面波フィルタ。 |
| 送信フィルタと受信フィルタとを有するアンテナ共用器であって、 前記送信フィルタまたは受信フィルタとして請求項19に記載の弾性表面波フィルタを用いたアンテナ共用器。 |
本発明は、弾性表面波共振器、及びそれ 用いた弾性表面波フィルタ、アンテナ共用 に関するものである。
従来、広帯域な特性を有する弾性表面波フ ルタを実現するためには、例えば、ニオブ リチウム(LiNbO 3 )基板などの電気機械結合係数の大きな圧電 板が用いられていた。しかし、この種の基 を用いた弾性表面波フィルタは、一般に温 特性が悪いという欠点を有していた。温度 性の改善としては、LiNbO 3 基板上にSiO 2 の薄膜層を形成するとともに、前記LiNbO 3 基板の回転Y板のカット角度を-10度~+30度とし 前記薄膜層の膜厚寸法をH、前記弾性表面波 の動作中心周波数の波長をλとしたときに、H /λの値を0.115から0.31とする構成が提案されて いる(例えば、特許文献1)。
このような基板上に形成される弾性表面 共振器をラダー型に接続することにより、 帯域な特性を有する弾性表面波フィルタを 成することができる。また、この種の基板 用いた場合には、横モードによるスプリア が存在する場合がある。このスプリアスの 圧には、一般には、櫛型電極に重み付けす 方法がある。
図15Aは従来の弾性表面波共振器の構成を示 上面図である。図15Bは図15Aの15B-15B部分の断 面図である。圧電基板1201上に櫛型電極1202と 射器電極1203が形成され、その上に、SiO 2 薄膜1204が形成されている。ここで、櫛型電 1202は、横モードのスプリアス抑圧のために アポタイズ重み付けが施されている。
しかしながら、この弾性表面波共振器にお
ては、弾性表面波共振器における音速に起
する弾性表面波の横方向の漏れにより、弾
表面波共振器の特性が劣化するという課題
有していた。また、このような弾性表面波
振器を用いて弾性表面波フィルタを構成し
場合には、弾性表面波フィルタの挿入損失
減衰特性が劣化するという課題を有してい
。
本発明は、従来の課題を解決するもので 弾性表面波の漏れを改善して、特性に優れ 弾性表面波共振器を提供する。また、その うな弾性表面波共振器を用いた弾性表面波 ィルタ、アンテナ共用器を提供する。本発 は、ニオブ酸リチウムからなる基板と、前 基板の上面に設けられた櫛型電極と、前記 型電極を覆う誘電体薄膜とを備えた弾性表 波共振器である。櫛型電極は、バスバー電 領域とダミー電極領域と交差領域とを含む 成であって、バスバー電極領域またはダミ 電極領域のいずれかの上部において、前記 電体薄膜の厚みが前記交差領域上部の誘電 薄膜の厚みよりも薄い構成である。この構 で、弾性表面波の横方向の漏れを改善して 特性に優れた弾性表面波共振器を実現する とができるという効果がある。また、その うな弾性表面波共振器を用いて弾性表面波 ィルタ、アンテナ共用器を構成することに り、優れた特性を有する弾性表面波フィル 、アンテナ共用器を実現することができる
101 圧電基板
102 櫛型電極
103 反射器電極
104 SiO 2
薄膜
105 バスバー電極領域
106 ダミー電極領域
107 交差領域
701 圧電基板
702 櫛型電極
703 反射器電極
704 SiO 2
薄膜
705 バスバー電極領域
706 ダミー電極領域
707 交差領域
708 ダミー電極重み付け
1001 横モードによるスプリアス
1101 弾性表面波共振器
1102 弾性表面波共振器
1103 弾性表面波共振器
1104 弾性表面波共振器
1105 弾性表面波共振器
1106 弾性表面波共振器
1201 圧電基板
1202 櫛型電極
1203 反射器電極
1204 SiO 2
薄膜
以下本発明の実施の形態について、図面 参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1Aは実施の形態1における弾性表面波共振
の構成を示す上面図である。図1Bは、図1Aの
1B-1Bの断面図である。圧電基板101上に櫛型電
102と反射器電極103が形成され、その上に、S
iO 2
薄膜104が形成される構成である。櫛型電極102
は、バスバー電極領域105とダミー電極領域106
、交差領域107とを含む構成である。櫛型電極
102は、横モードのスプリアス抑圧のために、
アポタイズ重み付けが施されている。ここで
、ダミー電極領域106とは、櫛型電極102におけ
るダミー電極の最小長さの領域を示し、交差
領域107とは、櫛型電極102の交差する最大長さ
の領域を示す。さらに、櫛型電極102のバスバ
ー電極領域105の上部はSiO 2
薄膜104が取り除かれ電極が露出した構成とな
っている。即ち、SiO 2
薄膜104の厚みがゼロである。
このような弾性表面波共振器の周波数対通 特性を図2に示す。また、比較のために、図 15A、図15Bで示した従来の弾性表面波共振器の 通過特性を図16に示す。ここで、圧電基板101 しては、カット角が5度の回転Y板のLiNbO 3 基板を用いており、電極はAlを主成分とした 料を用いている。また、電極とSiO 2 薄膜104の膜厚は、波長で規格化した値で、そ れぞれ8%、20%としている。図2と図16とに示す うに、本発明の弾性表面波共振器における 大減衰量は-21dBであり、従来の弾性表面波 振器における最大減衰量は-19dBである。即ち 、本発明の弾性表面波共振器の特性は改善さ れている。また、反共振点でのQ値に関して 、本発明の弾性表面波共振器ではQ値が230で り、従来の弾性表面波共振器ではQ値が194で あった。共振器特性として改善が実現してい る。これは、バスバー電極領域105の上部のSiO 2 薄膜104を取り除き電極を露出させることによ り、弾性表面波共振器における弾性表面波の バスバー電極領域105の音速が交差領域107の音 速よりも速くすることができるため、弾性表 面波の横方向すなわちバスバー電極方向への 漏れを抑え、閉じ込めが良くなったためと考 えられる。
以上説明したように、本発明の弾性表面波 振器は、櫛型電極102におけるバスバー電極 域105の上部のSiO 2 薄膜104を取り除くことにより、弾性表面波共 振器の特性を改善でき、優れた弾性表面波共 振器を実現することができる。
SiO 2 薄膜を取り除く方法としては、SiO 2 薄膜の成膜後にエッチングして形成してもよ く、また、SiO 2 薄膜の成膜前にあらかじめ櫛型電極102におけ るバスバー電極領域105の上部にマスキングし てSiO 2 薄膜が非形成状態となるようにしてもかまわ ない。
なお、本実施の形態においては、櫛型電極1 02におけるバスバー電極領域105の上部のSiO 2 薄膜104を取り除く構成について説明したが、 これは図3A、図3Bに示すような構成であって よい。図3Aは実施の形態1における弾性表面 共振器の他の構成を示す上面図である。図3B は図3Aの3B-Bの断面図である。図1の構成と異 るのは、弾性表面波共振器の櫛型電極102の ミー電極領域106の上部のSiO 2 薄膜104が取り除かれている点である。このよ うな弾性表面波共振器の通過特性を図4に示 。図4において、最大減衰量は-23dBとさらに 善している。また、反共振点のQ値は245であ 、向上している。このように、ダミー電極 域106のSiO 2 薄膜104を取り除くことにより弾性表面波共振 器の特性をさらに改善することができる。
なお、本実施の形態においては、櫛型電極1 02におけるバスバー電極領域105とダミー電極 域106の上部のSiO 2 薄膜104が全て取り除かれた構成として説明し ているが、この構成に関してはこれに限るも のではない。どちらか一方でもよい。また、 図5Aに示すような弾性表面波共振器の構成で ってもかまわない。図5Aは実施の形態1にお る弾性表面波共振器の他の構成を示す上面 である。図5Bは図5Aにおける5B-5Bの断面図で る。このように、SiO 2 薄膜104を取り除く領域を櫛型電極102のダミー 電極領域106と交差領域107の間のギャップ領域 にまで適用してもかまわない。この場合には 、弾性表面波の主な伝搬路である交差領域107 の上部においては、SiO 2 薄膜104は残したままとするのが好ましく、交 差領域107の上部のSiO 2 薄膜104を取り除くと共振器特性を劣化させて しまう可能性がある。よって、SiO 2 薄膜104は最大交差幅よりもダミー電極領域106 側において取り除くことが好ましい。
なお、本実施の形態においては、櫛型電極1 02におけるバスバー電極領域105、またはダミ 電極領域106の上部のSiO 2 薄膜104が全て取り除かれた構成、即ちSiO 2 薄膜104の厚みがゼロとして説明しているが、 この構成に限るものではない。交差領域107の 上部のSiO 2 薄膜104よりもバスバー電極領域105の上部のSiO 2 薄膜104が薄い構成であってもよい。弾性表面 波共振器の交差領域107の上部とバスバー電極 領域105、またはダミー電極領域106の上部との 構成を変えて、弾性表面波共振器における弾 性表面波のバスバー電極領域105の音速が交差 領域107の音速よりも速くすることができる構 成であればよい。
また、櫛型電極102におけるバスバー電極領 105、またはダミー電極領域106におけるすべ の領域の上部のSiO 2 薄膜104が取り除かれたとしているが、これは 少なくとも一部の領域だけであってもかまわ ない。すなわち、櫛型電極102におけるバスバ ー電極領域105、またはダミー電極領域106にお ける一部の領域におけるSiO 2 薄膜104が取り除かれたか、あるいはSiO 2 薄膜104が薄い構成かであれば本発明と同様の 効果は得られる。
また、本実施の形態においては、圧電基板1 01として、カット角が5度の回転Y板のLiNbO 3 基板とし、電極とSiO 2 薄膜104の膜厚は、波長で規格化した値で、そ れぞれ8%、20%であるとして説明したが、これ に限るものではなく、また、LiNbO 3 基板のカット角については、-10から+30度程度 の範囲であれば、本発明の構成を適用するこ とにより、広帯域でかつ温度特性に優れ、特 性の優れた弾性表面波共振器を実現すること ができる。
また、電極の材料に関しては、Alを主成 とする材料としているが、これに限るもの はなく、CuやAu、その他の材料を用いてもか わない。
また、誘電体薄膜としてSiO 2 薄膜104を用いた構成として説明したが、これ は他の誘電体材料、またはその多層構成にも 適用可能である。
また、反射器電極103の構成に関しても、本 施の形態に限るものではない。また、反射 電極103において、櫛型電極102のバスバー電 領域105、ダミー電極領域106に対応する領域 上部におけるSiO 2 薄膜104を取り除く、あるいは薄くする構成で あってもかまわない。この場合には、反射器 における弾性表面波の横方向への漏れの軽減 が期待できる。
また、櫛型電極102に関しても、実施の形 においてはアポタイズ重み付けを施してい が、この構成に限るものではない。
また、本実施の形態においては、反射器 極を備えた弾性表面波共振器として説明を ているが、本発明は櫛型電極に適用するも であり、反射器電極がない場合であっても 果は得られる。
(実施の形態2)
図6Aは実施の形態2における弾性表面波共振
の構成を示す上面図である。図6Bは図6Aの6B-
6Bの断面図である。圧電基板701上に櫛型電極7
02と反射器電極703が形成され、その上に、SiO 2
薄膜704が形成されている。櫛型電極702は、バ
スバー電極領域705とダミー電極領域706、交差
領域707とを含む構成であり、アポタイズ重み
付けを施さない正規型の櫛型電極構成である
。ここで、ダミー電極領域706とは、櫛型電極
702におけるダミー電極の最小長さの領域を示
し、交差領域707とは、櫛型電極の交差する最
大長さの領域を示す。また、ダミー電極領域
706はメタライズされたダミー電極重み付け708
が施されている構成であって、中心部から外
側に向かってメタライズ領域が大きくなり、
ダミー電極の長さが徐々に短くなっている構
成である。さらに、櫛型電極702のバスバー電
極領域705、ダミー電極領域706及びその上部に
おいて、SiO 2
薄膜704が取り除かれた構成となっている。
このような弾性表面波共振器の通過特性を 7A、図7Bに示す。図7A,図7Bは同じ弾性表面波 振器の通過特性であり、図7Bは図7Aの縦軸を 拡大した図である。また、比較のため、図8A 図8Bで示すような弾性表面波共振器の通過 性を図9A、図9Bに示す。図8Aは実施の形態2に ける比較のための弾性表面波共振器の構成 示す上面図である。図8Bは図8Aの8B-8Bの断面 示す。図9Bは、図9Aの縦軸を拡大した図であ る。ここで、圧電基板としては、カット角が 5度の回転Y板のLiNbO 3 基板を用いており、電極はAlを主成分とした 料を用いている。また、電極とSiO 2 薄膜の膜厚は、波長で規格化した値で、それ ぞれ8%、20%としている。本実施の形態である 6A、図6Bの弾性表面波共振器の構成はメタラ イズされたダミー電極重み付け708を含むダミ ー電極領域706上のSiO 2 薄膜704が取り除かれている。一方、図8A、図8 Bの比較のための弾性表面波共振器は、ダミ 電極重み付け708を含むダミー電極領域706上 SiO 2 薄膜704が存在する。図9A,図9Bにおいては、横 ードによるスプリアス1001が現れている。一 方、図7A、図7Bにおいては、このスプリアス 抑圧されて優れた共振器特性が得られてい 。また、図7Aに示すように、本発明の弾性表 面波共振器における最大減衰量は-20dBである また、図9Aに示すように、比較のための弾 表面波共振器における最大減衰量は-18dBであ る。このように、本発明の構成により、弾性 表面波共振器の特性の改善も同時に実現して いる。これは、ダミー電極領域706の上部のSiO 2 薄膜704を取り除くことにより、弾性表面波共 振器における弾性表面波のダミー電極領域706 の音速が交差領域707の音速よりも速くするこ とができ、弾性表面波の横方向すなわち、ダ ミー電極領域706方向への漏れを抑え、閉じ込 めが良くなったためである。
よって、本発明の構成においては、メタラ ズされたダミー電極重み付け708が施された ミー電極領域の上部におけるSiO 2 薄膜を非形成状態とすることにより、横モー ドによるスプリアス1001を抑圧できるという 果に加えて、共振器特性を改善するという 果が得られるものである。
また、本実施の形態で示したように、ア タイズ重み付けを施すことなく、正規型の 型電極構成で横モードによるスプリアスを 圧できるということは、アポタイズ重み付 によるQ値などの共振器特性の低下を防ぐこ とができ、弾性表面波共振器を実現する上で 特性的に有利な構成となる。さらに、弾性表 面波共振器として、同一の静電容量を実現す る場合、本発明の弾性表面波共振器のほうが 、アポタイズ重み付けを施さなくても横モー ドのスプリアスを抑圧できるため、従来のア ポタイズ重み付けされた弾性表面波共振器よ りも共振器サイズを小さくすることができ、 弾性表面波共振器を小型化できるという効果 もある。
以上説明したように、本発明の弾性表面波 振器は、櫛型電極702におけるダミー電極領 706に重み付けを施し、さらにその上部のSiO 2 薄膜704を取り除くことにより、弾性表面波共 振器の特性を改善でき、優れた弾性表面波共 振器を実現することができる。
なお、本実施の形態においては、櫛型電極7 02におけるダミー電極領域706の上部のSiO 2 薄膜704を取り除く構成について説明したが、 これは、ダミー電極領域706とバスバー電極領 域705の両方の上部のSiO 2 薄膜704を取り除く構成であってもかまわない 。
また、SiO 2 薄膜704が全て取り除かれたとして説明してい るが、この構成に関してはこれに限るもので はなく、交差領域707の上部のSiO 2 薄膜よりもダミー電極領域706の上部のSiO 2 薄膜が薄い構成であってもよい。弾性表面波 共振器の交差領域707の上部とダミー電極領域 706の上部との構成を変えて、弾性表面波共振 器における弾性表面波のダミー電極領域706の 音速が交差領域707の音速よりも速くすること ができる構成であればよい。
また、ダミー電極領域706におけるすべての 域の上部のSiO 2 薄膜704が取り除かれた構成としているが、こ れは少なくとも一部の領域のであってもかま わない。すなわち、ダミー電極領域706におけ る一部の領域におけるSiO 2 薄膜704が取り除かれた、あるいはSiO 2 薄膜704が薄い構成であれば本発明と同様の効 果は得られる。
また、ダミー電極領域706と合わせて、櫛型 極702におけるバスバー電極領域705における 部の領域におけるSiO 2 薄膜704が取り除かれた、あるいはSiO 2 薄膜が薄い構成であってもかまわない。
また、ダミー重み付けの形状を中心部から 側に向かってメタライズされてダミー電極 長さが徐々に短くなっている構成としてい がこれに限るものではなく、ダミー電極領 に何らかの重み付けがされ、かつ、SiO 2 薄膜704が取り除かれた、あるいはSiO 2 薄膜704が薄い構成であれば本発明と同様の効 果が得られる。
また、本実施の形態においては、圧電基板 カット角が5度の回転Y板のLiNbO 3 基板とし、櫛型電極702における電極とSiO 2 薄膜704の膜厚は、波長で規格化した値で、そ れぞれ8%、20%であるとして説明したが、これ に限るものではなく、また、LiNbO 3 基板のカット角については、-10から+30度程度 の範囲であれば、本発明の構成を適用するこ とにより、広帯域でかつ温度特性に優れ、特 性の優れた弾性表面波共振器を実現すること ができる。
また、電極の材料に関しては、Alを主成 とする材料としているが、これに限るもの はなく、CuやAu、その他の材料を用いてもか わない。
また、誘電体薄膜としてSiO 2 薄膜704を用いた構成として説明したが、これ は他の材料、または多層構成であってもかま わない。
また、反射器電極703の構成に関しても、こ に限るものではなく、また、反射器電極703 おけるバスバー電極領域705、ダミー電極領 706に対応する領域の上部におけるSiO 2 薄膜704を取り除く、あるいは薄くする構成で あってもかまわない。この場合には、反射器 における弾性表面波の横方向への漏れの軽減 が期待できる。
また、櫛型電極702に関しても、本実施の 態においては正規型の電極構成としている 、アポタイズ重み付けと組み合わせて用い もよい。その場合には、さらにスプリアス 抑圧の効果が実現できるものである。
また、本実施の形態においては、反射器 極を備えた弾性表面波共振器として説明を ているが、本発明は櫛型電極に適用するも であり、反射器電極がない場合であっても 果は得られる。
次に、誘電体薄膜の非形成状態の領域に して説明する。図11Aは弾性表面波共振器の 成を示す上面図である。図11Bは図11Aの11B-11B の断面図である。図12Aは図11Aとの比較のため の弾性表面波共振器の構成を示す上面図であ る。図12Bは図12Aの12B-12Bの断面図である。図11 A、図11Bに示すように、誘電体薄膜の非形成 態の領域がダミー領域の上とバスバー領域 上のみとした場合と、図12A、図12Bに示すよ に誘電体薄膜の非形成状態の領域が交差領 の一部を含むとした場合とについて比較を った。ここでは、交差幅は25μmであり、図12A 、図12Bでは、交差領域において、1μm内側に 電体薄膜の非形成状態の領域を形成してい 。また、弾性表面波共振器の構成としては 正規型の電極構成とし、ダミー電極重み付 の施されていない状態で比較を行った。図11 A,図11Bにおける弾性表面波共振器の特性を図1 3に示す。図12A、図12Bにおける弾性表面波共 器の特性を図14に示す。図11A、図11Bの弾性表 面波共振器の共振器特性に比べ、図12A、図12B の弾性表面波共振器の共振器特性はスプリア スが大きく、弾性表面波共振器として特性が 劣化している。よって、交差領域に関しては 、誘電体薄膜が形成状態とする方が好ましい 。
(実施の形態3)
図10は、本発明の実施の形態3における弾性
面波フィルタの構成を示す図である。図10
おいて、1101、1102、1103、1104は直列腕の弾性
面波共振器であり、1105、1106は並列腕の弾
表面波共振器である。ここで、弾性表面波
振器1101、1102、1103、1104、1105、1106は、実施
形態1、あるいは実施の形態2で示した弾性表
面波共振器を用いて構成される。以上の構成
により、優れた特性を有するラダー型の弾性
表面波フィルタを実現することができる。
本実施の形態においては、6個の弾性表面 波共振器1101、1102、1103、1104、1105、1106を用い たラダー型の弾性表面波フィルタについて説 明したが、弾性表面波共振器の個数や構成に 関してはこれに限るものではなく、弾性表面 波フィルタを構成する弾性表面波共振器の少 なくとも一つに、実施の形態1、あるいは実 の形態2の構成の弾性表面波共振器を適用す ば、改善の効果は得られるものである。
また、本発明においては、櫛型電極102、7 02の両側に反射器電極103、703を配置した弾性 面波共振器によるラダー型の弾性表面波フ ルタだけでなく、櫛型電極102、702を複数個 接配置して構成される縦モード型フィルタ おいても、実施の形態1、あるいは実施の形 態2における櫛型電極102、702の構成を適用す ば、縦モード型の弾性表面波フィルタとし の特性改善の効果は得られるものである。
また、本発明は弾性表面波フィルタだけ なく、送信フィルタと受信フィルタとによ 構成されるアンテナ共用器にも適用可能で り、送信フィルタ、または受信フィルタの ずれかに本発明の弾性表面波共振器または 性表面波フィルタを使用することにより、 れた特性を有するアンテナ共用器を実現す ことができる。
本発明に係る弾性表面波共振器は、弾性 面波の横方向の漏れを改善して、特性に優 た弾性表面波共振器を実現することができ という効果を奏するものである。また、そ ような弾性表面波共振器を用いた弾性表面 フィルタ、アンテナ共用器を構成すること より、優れた特性を有する弾性表面波フィ タ、アンテナ共用器を実現することができ という効果を奏するものである。
