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Patent Searching and Data


Title:
SWITCH
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/060512
Kind Code:
A1
Abstract:
A fixed contact (20) comprises conducting members (31) arranged in such a manner that the members make a pair, the leading ends of the members face the opening, and the members are opposed to each other substantially in parallel with each other, a supporting frame (a base member) (33) which supports a base of the conducting member in such a manner that it can be tilted, a plate spring (a pressure member) (43) which urges the conducting member (31) in a direction in which the leading ends come close to each other, and an outer frame (a shielding member) (45) which covers the peripheries of the conducting member (31) and the plate spring (43) and shields the peripheries from an exterior electric field. The plate spring (43) is arranged on the outside of the conducting member (31). The outer frame (45) is engaged with the leading end of the conducting member (31). Consequently, an opening width between the leading ends of the conducting members (31) is kept to be a predetermined width.

Inventors:
FUJITA DAISUKE (JP)
SADAKUNI HITOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/071560
Publication Date:
May 14, 2009
Filing Date:
November 06, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI ELECTRIC CORP (JP)
FUJITA DAISUKE (JP)
SADAKUNI HITOSHI (JP)
International Classes:
H01H31/28; H01H31/02; H02B13/02
Foreign References:
JPH10321084A1998-12-04
JPS59165613U1984-11-06
JPS513868U1976-01-12
JPS51128254U1976-10-16
JPS53159563U1978-12-14
JPH10321084A1998-12-04
Other References:
See also references of EP 2214190A4
Attorney, Agent or Firm:
SAKAI, Hiroaki (Kasumigaseki Building2-5, Kasumigaseki 3-chom, Chiyoda-ku Tokyo 20, JP)
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Claims:
 回動可能に軸支され自由端が回転軌跡を描くように往復動作するブレード型の可動接触子と、前記可動接触子が接触する通電部材を有する固定接触子を備えた開閉器において、 前記固定接触子は、
 対を成し先端を前記開口部に向けて互いに略平行に対向して配置された通電部材と、
 前記通電部材の基部を傾動可能に支持する基台部材と、
 前記通電部材を先端部が互いに接近する方向に付勢する加圧部材と、
 少なくとも前記通電部材及び前記加圧部材の周囲を覆い外部の電界から遮蔽する遮蔽部材とを備え、
 前記加圧部材は対向する前記通電部材の外側に配置され、
 前記遮蔽部材は、前記通電部材の先端部に係合することにより、前記加圧部材の付勢力に打ち勝って通電部材先端部の開き幅を所定の広さに保つ
 ことを特徴とする開閉器。
 前記遮蔽部材は、先端部を前記通電部材の先端部に形成された切り欠きに係合させることにより、前記通電部材の先端部の開き幅を所定の広さに保つ
 ことを特徴とする請求項1記載の開閉器。
 回動可能に軸支され自由端が回転軌跡を描くように往復動作するブレード型の可動接触子と、前記可動接触子が接触する通電部材を有する固定接触子を備えた開閉器において、 前記固定接触子は、
 対を成し先端を前記開口部に向けて互いに略平行に対向して配置される通電部材と、
 前記通電部材の基部を傾動可能に支持する基台部材と、
 前記通電部材を先端部が互いに接近する方向に付勢する加圧部材と、
 少なくとも前記通電部材の周囲を覆い外部の電界から遮蔽する遮蔽部材とを備え、
 前記基台部材は、前記可動接触子に対して揺動可能に所定の遊びを有して支持導体から支持されている
 ことを特徴とする開閉器。
 前記支持導体は、先端に前記基台部材の板厚よりも大きい突出部を有し、該突出部を前記基台部材に開口された穴に嵌めあわせ、前記突出部の先端に抜け止め部材を固定することにより、前記基台部材を所定の遊びを有して支持している
 ことを特徴とする請求項3記載の開閉器。
 前記抜け止め部材は、前記可動接触子が最も接触導体に接近した位置で、前記可動接触子の自由端から所定の距離を置いて離れている
 ことを特徴とする請求項4記載の開閉器。
 前記通電部材は、前記可動接触子の回動軌跡方向に複数個併設され、
 前記加圧部材は、複数個の前記通電部材に対応した数の歯状部を持つ櫛歯状を成す
 ことを特徴とする請求項1記載の開閉器。
 前記加圧部材は、断面くの字型の薄板ばね状を成し、くの字の頂部で前記通電部材の中央部を押圧する
 ことを特徴とする請求項1記載の開閉器。
 前記加圧部材の断面くの字型の凹部側に該加圧部材の撓みを所定量内に抑制する突起部が設けられている
 ことを特徴とする請求項7に記載の開閉器。
Description:
開閉器

 本発明は、ガス絶縁開閉装置などの開閉 に関し、特に、回動可能に軸支され自由端 回転軌跡を描くように往復動作するブレー 型の可動接触子と、可動接触子が接触する 電部材を有する固定接触子とを備えた開閉 に関するものである。

 回動可能に軸支され自由端が回転軌跡を くように往復動作するブレード型の可動接 子と、可動接触子が接触する通電部材を有 る固定接触子とを備えた開閉器においては 通電部材が適切な圧力にて可動接触子を挟 込むように、一般に、通電部材の先端部が いに接近する方向に付勢する加圧部材を有 、可動接触子に対して固定接触子が揺動可 に支持されている。

 この加圧部材に関しては、対を成し略平 に対向して配置された通電部材を、先端部 互いに近づく方向に力を作用させればよい で、例えば、対を成す通電部材の間にコイ ばねを配置する方法や、通電部材の外側に ね板ばねを配置する方法が提案されている( 例えば、特許文献1,2参照)。また、固定接触 の支持方法に関しては、可動接触子が接触 る方向の接続導体の両端においてボルトを して軸支する方法などが提案されている(例 ば、特許文献2参照)。

実開昭53-159563号公報

特開平10-321084号公報

 しかしながら、対を成す通電部材間の空 は、ブレード型の可動接触子が進入する空 でもあるので、この空間にコイルばねを配 すると通電部材の長さ方向に固定接触子が きくなる上に、対を成す2枚の通電部材毎に コイルばねを必要とし、更にこのコイルばね と係合するピンを必要とし著しく部品点数が 増大するので改善が望まれていた。

 更に、対を成す通電部材間は、ブレード の可動接触子が正常に進入しやすいように 一般に可動接触子が離間している状態で所 の開き幅に保たれるが、通電部材を所定の 置に抑止する抑止部材が、対を成す通電部 間の略中央に位置するため、通電部材や抑 部材の寸法公差により、通電部材先端の開 幅のばらつきが大きくなり易いので改善が まれていた。

 更に、重ね板ばねは、板ばねの略中央に わる過大な応力を緩和しつつ、通電部材の 側に配置することができるが、板ばねの部 点数が増大すると共に、重ねた板ばね同士 固定するために外枠(カバー)と一体でボル 止めする必要があり、ボルトに電界が集中 易くなり、電界を遮蔽する上で好ましくな ので改善が望まれていた。

 一方、可動接触子が接触する方向の両端 おいて、固定接触子を軸支する場合、例え 開閉器全体の縮小化や内部構造の適正化の めに、その近傍を覆うように接触導体が配 されると、固定接触子の取付作業用の組立 ペースが無く、作業が阻害されるので改善 望まれていた。

 本発明は、上記に鑑みてなされたもので って、装置の縮小化を図ることができると もに、容易な方法にて、通電部材の先端部 開き幅を所定の広さに保つことができる開 器を得ることを目的とする。更に、装置の 形化を抑制しつつ簡素な構造且つ容易な組 方法にて固定接触子を揺動可能に支持する とができる開閉器を得ることを目的とする

 上述した課題を解決し、目的を達成する めに、第一の発明の開閉器は、回動可能に 支され自由端が回転軌跡を描くように往復 作するブレード型の可動接触子と、可動接 子が接触する通電部材を有する固定接触子 備えた開閉器において、固定接触子は、対 成し先端を開口部に向けて互いに略平行に 向して配置された通電部材と、通電部材の 部を傾動可能に支持する基台部材と、通電 材を先端部が互いに接近する方向に付勢す 加圧部材と、少なくとも通電部材及び加圧 材の周囲を覆い外部の電界から遮蔽する遮 部材とを備え、加圧部材は対向する通電部 の外側に配置され、遮蔽部材は、通電部材 先端部に係合することにより、加圧部材の 勢力に打ち勝って通電部材先端部の開き幅 所定の広さに保つ上に、加圧部材の撓みを 定量内に抑制することを特徴とする。

 また、第二の発明の開閉器は、回動可能 軸支され自由端が回転軌跡を描くように往 動作するブレード型の可動接触子と、可動 触子が接触する通電部材を有する固定接触 を備えた開閉器において、固定接触子は、 を成し先端を開口部に向けて互いに略平行 対向して配置される通電部材と、通電部材 基部を傾動可能に支持する基台部材と、通 部材を先端部が互いに接近する方向に付勢 る加圧部材と、少なくとも通電部材の周囲 覆い外部の電界から遮蔽する遮蔽部材とを え、基台部材は、可動接触子に対して揺動 能に所定の遊びを有して支持導体の先端部 ら支持されていることを特徴とする。

 第一の発明の開閉器によれば、加圧部材 対向する通電部材の外側に配置され、遮蔽 材は、通電部材の先端部に係合することに り、加圧部材の付勢力に打ち勝って通電部 先端部の開き幅を所定の広さに保つので、 素な構造で装置の縮小化を図ることができ とともに、容易な方法にて、通電部材の先 部の開き幅を所定の広さに精度良く保つこ ができるという効果を奏する。

 第二の発明の開閉器によれば、基台部材 、可動接触子に対して揺動可能に所定の遊 を有して支持導体から支持されているので 装置の大形化を抑制しつつ簡素な構造且つ 易な組立方法にて固定接触子を揺動可能に 持することができるという効果を奏する。

図1は本発明にかかる開閉器の実施の形 態の主母線に沿う面での断面図である。 図2は開閉器の絶縁操作軸に沿う面での 断面図である。 図3は可動接触子の自由端の回転軌跡を 含む面における固定接触子の断面図である。 図4は図3の固定接触子の側面図である 図5は図3の固定接触子の上面図である 図6は開路時の固定接触子を示す図3のA- A線に沿う矢視断面図である。 図7は完全閉路時の固定接触子及び可動 接触子の一部を示す図3のA-A線に沿う矢視断 図である。 図8は支持枠(基台部材)を正面側から見 様子と側面側から見た様子と底面側から見 様子とを関連付けて示す図である。 図9は板ばね(加圧部材)を正面側から見 様子と側面側から見た様子とを関連付けて す図である。

符号の説明

 10 タンク
 11 主母線
 12 絶縁スペーサ
 20 固定接触子
 20a 開口部
 21 固定側支持導体(支持導体)
 22 接続導体(支持導体)
 22a 突出部
 23 接地用固定接触子
 25 接地用固定側支持導体(支持導体)
 26 可動接触子
 26a 自由端
 27 スリット付き導体
 28 可動側支持導体
 29 スペーサ支持導体
 30 絶縁操作軸(回転軸)
 31 通電部材
 31a 基部
 31b 切り欠き(被係合部)
 33 支持枠(基台部材)
 33a 枠状部
 33b 板状部
 33c 貫通孔
 33d 中央矩形穴
 35 支持棒
 37 締結部材
 41 抜け止め部材
 43 板ばね(加圧部材)
 43a スリット
 43b エンボス加工
 43c 歯状部
 45 外枠(遮蔽部材)
 45a 折り曲げ部(係合部)
 45b 突出部

 以下に、本発明にかかる開閉器の実施の 態を図面に基づいて詳細に説明する。なお この実施の形態によりこの発明が限定され ものではない。

実施の形態
 図1は本発明にかかる開閉器の実施の形態の 主母線に沿う面での断面図である。図2は開 器の絶縁操作軸に沿う面での断面図である タンク10は、他のタンクと連通する開口部を 絶縁スペーサ12で仕切られて密閉された空間 形成している。この密閉された空間には六 ッ化硫黄ガスなどの絶縁ガスが充填されて る。タンク10内には、水平方向に延びるよ に配置された三相の主母線11が収納されてい る。主母線11には、固定側支持導体21及び接 導体22を介して固定接触子20が各相に配設さ ている。また、タンク10内の別の位置には 接地用固定側支持導体25及び接続導体22を介 て三つの接地用固定接触子23が配設されて る。

 タンク10内のさらに別の位置には、スペ サ接続導体29にて絶縁スペーサ12から支持さ た3本の可動側支持導体28がタンク10の中心 に向かって延びている。可動側支持導体28の 先端部は、図2によく示されるように、それ れスリットが形成されて二股状にされたス ット付き導体27とされている。このスリット 付き導体27には、3本のスリット付き導体27を 括して貫通するように絶縁操作軸30が配設 れている。絶縁操作軸30は自らを囲繞する絶 縁物によりスリット付き導体27から絶縁され 状態で回転自在に支持されている。

 そして、この絶縁操作軸30に軸支されて レード型(板状)の可動接触子26がそれぞれの リット付き導体27に設けられている。この 動接触子26は、回動中心から半径方向に延在 する概略細長板状を成し、絶縁操作軸30を回 中心として自由端26aが回転軌跡Lを描くよう に回動する。そして、先端の自由端26aを固定 接触子20と接触させたり、接地用固定接触子2 3と接触させたりする。可動接触子26は、図1 よく示されるように、スリットに収納され 完全開路位置を中心として、図中矢印Qのよ に回動して、固定接触子20と接触する完全 路位置と接地用固定接触子23と接触する接地 位置との間を往復動作する。可動接触子26の 動範囲の一方端側に固定接触子20が配置さ 、回動範囲の他方端側に接地用固定接触子23 が配置されている。そして、スリット付き導 体27から固定接触子20に至る回転角度とスリ ト付き導体27から接地用固定接触子23に至る 転角度とが同じ角度とされている。

 固定接触子20及び接地用固定接触子23は、 それぞれ可動接触子26が進入する開口部20aが 成された断面概略コの字型を成し、この開 部20aは各々絶縁操作軸30方向に向けて配設 れている。固定接触子20と接地用固定接触子 23とは、概略同じ構造を成しており、以降、 に固定接触子20の構造に関して説明する。

 図3は可動接触子の自由端の回転軌跡を含 む面における固定接触子の断面図である。図 4は図3の固定接触子の側面図である。図5は図 3の固定接触子の上面図である。図6は開路時 固定接触子を示す図3のA-A線に沿う矢視断面 図である。図7は完全閉路時の固定接触子及 可動接触子の一部を示す図3のA-A線に沿う矢 断面図である。

 図3に良く示されるように、可動接触子26 自由端26aは、可動接触子26の回動軌跡Lに沿 た形状を成している。このような形状とす ことにより、可動接触子26が電圧印加状態 回動する際の自由端26aの電界を回動範囲を 大させずに緩和することができる。尚、自 端26aが矩形の場合、角部に電界が集中する で好ましくない。

 固定接触子20は、対を成し先端を開口部20 aに向けて互いに略平行に対向して配置され 6対の通電部材31と、通電部材31の基部31aを傾 動可能に支持する支持枠(基台部材)33と、通 部材31を先端部が互いに接近する方向に付勢 する板ばね(加圧部材)43と、通電部材31、支持 枠33及び板ばね43の周囲を覆い外部の電界か 遮蔽する外枠(遮蔽部材)45とを備えている。

 通電部材31は、輪郭が概略へちま形の平 状を成し、側辺部に形成された湾曲部31c(図6 )を隣接させるようにして2枚が一対となって の字状に並べられ、さらにこのハの字状の 対が可動接触子26の回転軌跡L方向に所定の 隔を空けながら6対併設されている。つまり 、12枚の通電部材31が6枚づつ2列に各々主面を 平行にして並べられている。そして、各々列 を成す6枚の通電部材31は、基部31aに穿孔され た貫通孔を挿通する支持棒35により一括して 持されている。支持棒35は通電部材31の貫通 孔に緩く嵌り、これにより、通電部材31は傾 可能に支持され、通電部材31の先端部の離 間隔(開き幅)が大小変化するようにされてい る。

 図8は支持枠(基台部材)33を正面側から見 様子と側面側から見た様子と底面側から見 様子とを互いに関連付けて示す図である。 持枠33は、矩形枠状の枠状部33aと、枠状部33a の二つの短辺にて直角に折れ曲がりさらに短 辺長手方向に延びて形成された板状部33bとか ら構成されている。板状部33bには、支持棒35 貫通させて支持棒35及び外枠45を固定するた めの貫通孔33cが穿孔されている。支持枠33は 定接触子20の基台を構成しており、固定接 子20の各部材は、この支持枠33から支持され いる。支持棒35は、締結部材37にて外枠45に 結されている(図3、図4)。

 板ばね(加圧部材)43は、断面くの字型の薄 板ばね状を成し、対向する通電部材31の外側( 通電部材31と外枠45との間)に配置されている( 図6、図7)。図9は板ばね43を正面側から見た様 子と側面側から見た様子とを関連付けて示す 図である。板ばね43には、通電部材31と等ピ チで、スリット43aが形成され、通電部材31の 間隔に対応した櫛歯状を成している。スリッ ト43aにて分割された歯状部43cの幅は、通電部 材31の厚さよりわずかに大きくされ、通電部 31が可動接触子26の接触によって傾いても歯 状部43cから逸脱することがない構造となって いる。各歯状部43cの両端(先端と基端)には、 接部面積を小として接触が安定するように ンボス加工43bが施されている。そして、板 ね43はくの字の頂部で通電部材31の中央部を 押圧して、通電部材31をその先端部が互いに 近する方向に付勢する。加圧部材を薄板ば で構成し、さらに通電部材31の外側に配置 ることにより、固定接触子の小形化、構造 簡素化が図られ、ひいては開閉器全体の小 化が図られている。通電部材31の中央部を押 圧することにより各接点の接圧の均等化が図 られている。板ばね43の材料は、ばね性に優 たものが好ましく。例えば、ばね鋼(SK、SUP ど)、ばね用ステンレス鋼他である。

 なお、断面くの字型の凹部側の外枠45に 板ばね43の撓みを所定量内に抑制する突起部 45bが設けられている。突起部45bを設けること により、例えば可動接触子26が偏心して接触 るときの板ばね43の撓みを所定内に抑制し 板ばね43に過大な応力が加わることを防止す る。なお、突起部45bを設ける位置は、板ばね 43のくの字型の凹部側であればよく、外枠45 設けられてもよいし、板ばね43の裏面に設け られてもよい。

 また、スリット43aは、両端を残して中間 のみに形成されてもよいし、また、全長に たって形成されて、各歯状部43cが別々に分 されるようにしてもよい。また、板ばね43 配置は、上述のようにくの字の頂部を通電 材31側とするのが理想であるが、他部材との 干渉等により逆向きとしても概略同様の効果 を得ることができる。

 外枠(遮蔽部材)45は、例えば形状的な自由 度が大きく電界の遮蔽に効果的な鋳物で作製 され、固定接触子20の外殻を構成しており、 を成し略平行に対向して配置された通電部 31、支持枠33及び板ばね43の周囲を覆う概略 状を成し、通電部材31の先端部間隙に対応 る位置にブレード型の可動接触子26が進入す る開口部20aが形成されている。一方、外枠45 接続導体22側は、内部部品の挿入及び接続 体22への固定のため開放されている。開口部 20aに面する先端対向縁部は、内側に断面略L 状に折り曲げられている、そして、外枠45は 、係合部として形成された当該断面略L字状 折り曲げられた先端部を、被係合部である 電部材31の先端部に形成された切り欠き31bに 係合させることにより、板ばね43の付勢力に ち勝って、通電部材31の先端部の開き幅を 定の広さに保つ。外枠45は、接続導体22側端 にU字型の締結用切り欠きを有しており、こ の締結用切り欠きに支持棒35を挿入して、支 棒35に螺合された締結部材37によって支持棒 35とともに支持枠33に締結されている(図3、図 4)。本実施の形態においては、係合部として 成された当該断面略L字状に折り曲げられた 外枠45の先端部を、被係合部である通電部材3 1の先端部に形成された切り欠き31bに係合さ ることにより通電部材31の先端部の開き幅を 所定の広さに保ち、従来存在した所定の抑止 部材を無くして構造の簡素化を図っている。 更に、ハの字状に傾動する通電部材31を先端 で抑止することにより、通電部材31の略中 部で抑止する場合に比べて、同程度の部品 法のばらつきでも開き幅の間隔のばらつき 少なくなる構造とし可動接触し26が接離する ときの負荷のばらつきを抑制している。なお 、本実施の形態においては、通電部材31の先 部に切り欠き31bを設けて、外枠45の断面略L 状部と係合させているが、この切り欠き31b 替えて、例えば丸みを帯びる通電部材の先 部に概略弧状の輪郭より外方に突出する小 な突出部を設けて、この突出部と断面略L字 状部と係合させるようにしてもよい。

 接続導体22は、支持枠33を支持することに より、固定接触子20全体を支持している。接 導体22は、先端に支持枠33の枠状部33aの板厚 よりも大きい高さDの突出部22aを有している( 6)。そして、この突出部22aを枠状部33aに開 された中央矩形穴33dに貫通させて嵌めあわ 、さらに、突出部22aの先端に、ねじとワッ ャーから成る抜け止め部材41を締結して支持 枠33の脱落を防止している。これにより、枠 部33aの板厚と突出部22aの高さの差分だけ遊 (がたつき)が形成される。この構造にて固 接触子20が揺動可能とされている。固定接触 子20は、可動接触子26が偏心して固定接触子20 に進入する際、可動接触子26が偏心する側へ 従するように僅かに揺動して、可動接触子2 6が固定接触子20の通電部材31とスムーズに接 するように構成されている。なお、本実施 形態においては、接続導体22の先端に支持 33の枠状部33aの板厚よりも大きい高さの突出 部22aを設け、この突出部22aに支持枠33の枠状 33aを貫通させることにより、所定の遊び(が たつき)を形成しているが、例えば、突出部22 aに替えてスペーサを挟み込むなどして、所 の遊び(がたつき)を形成してもよい。

 ねじとワッシャーから成る抜け止め部材4 1は、2組が外枠45の開口部20aから挿入されて 続導体22の突出部22aに締結されている(図3、 5)。抜け止め部材41は、可動接触子26と接触 ることがないように、可動接触子26が最も 触導体22に接近した位置で、可動接触子26の 由端26aから所定の距離離れた位置に設けら ている。抜け止め部材41は、開口部20a側か 締結可能とされているので、支持枠33に、通 電部材31、支持棒35、板ばね43及び外枠45が組 付けられて成る組立体を、接続導体22に固 する際、この組立体を突出部22aに装着して その後、開口部20aからトルクレンチ等の工 を挿入して抜け止め部材41を締結することが でき、組み立て作業の容易性が図られている 。また、この構造により、例えば特許文献2 示されるような従来必要とした組み立てス ースを削減することができる。

 このような構成の開閉器においては、板 ね(加圧部材)43が、対向する通電部材31の外 に配置されているので、対を成し略平行に 向して配置された通電部材31間の空間を有 に活用することができ、固定接触子20の高さ 寸法を縮小することができる。また、加圧部 材として厚さの小さい板ばね43を用いること 固定接触子20の幅寸法を縮小することがで 、ひいては開閉器全体の小形化を図ること できる。そして、従来の他力形(通電部材を の加圧部材で加圧するタイプ)の加圧構造に 対して部品点数を削減することができるとと もに、従来の自力形(ばね性を有する通電部 自体の撓みで加圧するタイプ)の加圧構造に して大幅に寸法を縮小化することができる

 外枠45は、先端部を通電部材31の先端部に 形成された切り欠き31bに係合させることによ り、通電部材31の先端部の開き幅を所定の広 に精度良く保つので、可動接触子26が接離 るときの負荷のばらつきを抑制して動作を 定化させることができる。また、外枠45の先 端部を通電部材31の抑止構造として利用する とで、開閉器全体を大きくすることなく、 品点数を増やさずに抑止構造を実現するこ ができる。

 また、本実施の形態の開閉器においては 支持枠(基台部材)は、所定の遊びを有して 続導体(支持導体)22から支持されているので 簡素な構造且つ容易な組立方法にて固定接 子20が可動接触子26に対して揺動可能となり 、可動接触子26が固定接触子20に侵入する際 動作が滑らかとなり信頼性が向上する。

 さらに、本実施の形態の開閉器において 、通電部材31は、可動接触子26の回動軌跡方 向に所定の間隔を空けながら複数個併設され 、板ばね(加圧部材)43は、部分的なスリット 造として複数個の通電部材31に対応した数の 歯状部43cを持つので、並列する複数の通電部 材31に対して個別に接圧を付与することがで 、可動接触子26が進入する際に、通電部材31 が各々独立して動作可能なため、挿入力の増 大を回避することができる。また、板ばね43 、部分的なスリット構造とすることで部品 一体化して取り扱いを容易にしている。

 以上のように、本発明にかかる開閉器は 回動可能に軸支され自由端が回転軌跡を描 ように往復動作するブレード型の可動接触 と、可動接触子が接触する通電部材を有す 固定接触子とを備えた開閉器に適用されて 用なものである。