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Title:
SYNTHETIC OIL MANUFACTURING APPARATUS AND SYNTHETIC OIL MANUFACTURING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/154094
Kind Code:
A1
Abstract:
The objective is to provide a synthetic oil manufacturing apparatus and a synthetic oil manufacturing method that can manufacture synthetic oil by using Fischer‑Tropsch synthesis with which simplification, miniaturization, and easier operation are made possible. The apparatus has a container (51), synthetic oil (41a) contained in the container (51), a solid catalyst (52) provided in the synthetic oil (41a) contained in the container (51), and a microbubble generator (53) that generates microbubbles in a synthetic gas. The microbubbles in the synthetic gas which are generated by the microbubble generator (53) are delivered into the synthetic oil (41a). When the microbubbles reach the catalyst (52), an FT synthesis reaction occurs, and new synthetic oil is produced. In this way, the aforementioned objective can be realized.

Inventors:
MATSUMOTO KYUGO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/060427
Publication Date:
December 23, 2009
Filing Date:
June 08, 2009
Export Citation:
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Assignee:
HAKUJISHA KK (JP)
MATSUMOTO KYUGO (JP)
International Classes:
C10G2/00; B01J8/04
Foreign References:
US20010021724A12001-09-13
JPS6166790A1986-04-05
Attorney, Agent or Firm:
Patent Corporate Body Dai-ichi Kokusai Tokkyo Jimusho (JP)
The first international patent firm of a patent business corporation (JP)
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Claims:
 容器と、前記容器中に存在する合成油と、前記容器中に存在する合成油中に設置される固形状の触媒と、合成ガスをマイクロバブル化するマイクロバブル発生器とを有し、
 前記合成油中にマイクロバブル発生器で発生させた合成ガスのマイクロバブルを送出し、前記マイクロバブルが前記触媒に達することにより、フィッシャー・トロプシュ合成反応がなされ新たな合成油が作られることを特徴とする合成油の製造装置。
 前記触媒は、異なる高さに複数設けられ、前記マイクロバブルは、各触媒の下側ごとに送出されていることを特徴とする請求項1記載の合成油の製造装置。
 前記容器と連通する循環路と、前記循環路中に設けられる冷却器を有し、前記容器中の合成油を前記冷却器により冷却することを特徴とする請求項1記載の合成油の製造装置。
 昇圧器を有し、前記合成ガスは昇圧器により昇圧されてマイクロバブルにされていることを特徴とする請求項1に記載の合成油の製造装置。
 第一背圧弁を有し、前記第一背圧弁は、前記容器中の合成油の圧力が一定以上になった場合、前記合成油を排出することを特徴とする請求項1記載の合成油の製造装置。
 第二背圧弁を有し、前記第二背圧弁は、前記容器中の上方にたまった気体の圧力が一定以上になった場合、前記気体を排出することを特徴とする請求項1記載の合成油の製造装置。
 合成油中に合成ガスのマイクロバブルを送出し、前記マイクロバブルが合成油中に設置されている固形状の触媒に達することにより、フィッシャー・トロプシュ合成反応がなされ新たな合成油が作られることを特徴とする合成油の製造方法。
 昇圧されたマイクロバブルにより前記フィッシャー・トロプシュ合成反応がなされることを特徴とする請求項7記載の合成油の製造方法。
Description:
合成油の製造装置及び合成油の 造方法

 本発明は、合成油の製造装置及び合成油 製造方法に関し、特に、フィッシャー・ト プシュ合成を用いて合成油を製造する合成 の製造装置及び合成油の製造方法に関する

 フィッシャー・トロプシュ合成は、従来 として、スラリー床式と固定床式がある。 ラリー床式では、触媒を液にスラリー状に りこみ大きな容器に詰め込み気泡を送り込 で反応させるもので、反応塔内の温度上昇 制御することが容易で反応が安定している 点を有する。一方、固定床式では、単純に 媒に気体を送り込んで反応させるものであ 、小型にでき構造も簡単であるという利点 有する。スラリー床式の一例が特許文献1に 記載されている。

特開2006-22283号公報

 しかし、従来のスラリー床式においては 大きな反応塔が必要である。さらに、合成 スの気泡が反応塔の壁面を伝って上昇する め中心部では、気泡が少なくなる。加えて 気泡の上昇速度が速く反応塔を高くしなけ ばならなかった。さらに、触媒と合成油を 離する必要があった。

 一方、従来の固定床式では反応熱がすご 、反応熱の排除と温度の制御が難しく、さ に、触媒表面にワックスが付着しやすく高 になり触媒の機能の低下を来すものであっ 。

 本発明は、上記課題に鑑みて、装置の簡 化・小型化・操作の容易化を可能にするフ ッシャー・トロプシュ合成を用いて合成油 製造する合成油の製造装置及び合成油の製 方法を提供することを目的とする。

 本発明の合成油の製造装置は、容器と、 記容器中に存在する合成油と、前記容器中 存在する合成油中に設置される固形状の触 と、合成ガスをマイクロバブル化するマイ ロバブル発生器とを有し、前記合成油中に イクロバブル発生器で発生させた合成ガス マイクロバブルを送出し、前記マイクロバ ルが前記触媒に達することにより、フィッ ャー・トロプシュ合成反応がなされ新たな 成油が作られることを特徴とする。

 さらに、本発明の合成油の製造装置は、前 触媒は、異なる高さに複数設けられ、前記 イクロバブルは、各触媒の下側ごとに送出 れていることを特徴とする。
 さらに、本発明の合成油の製造装置は、前 容器と連通する循環路と、前記循環路中に けられる冷却器を有し、前記容器中の合成 を前記冷却器により冷却することを特徴と る。
 さらに、本発明の合成油の製造装置は、昇 器を有し、前記合成ガスは昇圧器により昇 されてマイクロバブルにされていることを 徴とする。
 さらに、本発明の合成油の製造装置は、第 背圧弁を有し、前記第一背圧弁は、前記容 中の合成油の圧力が一定以上になった場合 前記合成油を排出することを特徴とする。
 さらに、本発明の合成油の製造装置は、第 背圧弁を有し、前記第二背圧弁は、前記容 中の上方にたまった気体の圧力が一定以上 なった場合、前記気体を排出することを特 とする。

 本発明の合成油の製造方法は、合成油中に 成ガスのマイクロバブルを送出し、前記マ クロバブルが合成油中に設置されている固 状の触媒に達することにより、フィッシャ ・トロプシュ合成反応がなされ新たな合成 が作られることを特徴とする。
 さらに、本発明の合成油の製造方法は、昇 されたマイクロバブルにより前記フィッシ ー・トロプシュ合成反応がなされることを 徴とする。

 本発明は、合成油の製造装置及び合成油 製造方法は、フィッシャー・トロプシュ合 を用いて合成油を製造する装置の簡素化・ 型化・操作の容易化を可能にする。

本発明が適用可能なバイオマスのエネ ギー変換システムの構成図である。 本発明が適用可能なバイオマスのエネ ギー変換システムのブロック図である。 実施例1のFT合成反応塔の構成図である 実施例1のFT合成反応塔の具体例である 実施例2のFT合成反応塔の構成図である

 図1は本発明が適用可能なバイオマスのエ ネルギー変換システムの構成図である。図2 発明が適用可能なバイオマスのエネルギー 換システムのブロック図である。バイオマ のエネルギー変換システムは、木屑等のバ オマスの破砕機1を有し、バイオマスを所定 大きさに破砕して高温還元熱化学分解装置1 00の供給部200のホッパーへ送る。

 ホッパーから投入されたバイオマスは、 温還元熱化学分解装置100で水素2対一酸化炭 素1の混合ガスに生成される。生成された合 ガスは排出部300からスクラバー2へ送られ、 浄冷却される。合成ガスは吸引ポンプ4を介 してガスキャッチ容器5に貯えられる。排出 300で分離された灰、金属等は、トレー3内に 下する。

 合成ガスはFT(フィッシャー・トロプシュ) 合成反応塔10へ送られ、炭化水素に変換され 。変換された炭化水素(合成油)は一時貯留 11で貯留され、冷却分離塔12で灯油としてタ ク14に貯蔵される。灯油に変換されないオ ガス13は、ジーゼルエンジン16の燃料として 用される。また、FT合成反応塔10で発生した オフガスや水蒸気も冷却分離塔12に送られる 冷却分離塔12で液体灯油から分離されたパ フィン15は次工程へ送られ、薬品等の原料に 利用される。

 FT合成反応の冷却に必要な水は、水蒸気と てFT合成反応塔10に供給される。 
FT合成反応においては水を生成するとともに を発生する。そのために反応塔内はより高 になろうとするので、塔内を220~250℃の温度 を維持するために冷却が必要となる。そこで 、220~250℃の温度では水蒸気を供給すること なる。

 図3は、実施例1のFT合成反応塔の構成図で ある。容器51内には合成油41aが一定範囲満た れ、合成油41aの上部にはオフガス・水蒸気4 2aが存在している。一方、触媒52は、合成油41 aが満たされている部分に設けられている。 発明の触媒52は、固形状の触媒であり、従来 の固定床式で使用されるものである。例えば 、直径は数mm程度ものである。このため、従 のスラリー床式のような触媒と液体炭化水 生成物の分離は必要ない。また、触媒の交 も容易である。

 オフガス・水蒸気42aが存在している容器5 1の上部と連通する第二背圧路62を介して第二 背圧弁58が設けられており、オフガス・水蒸 42aの圧力が一定以上になるとオフガス・水 気42aを排出し、排出したオフガス・水蒸気4 2bは、冷却分離塔12へ送られる構成となって る。なお、第二背圧弁58は容器51に直接設け れていてもよい。

 容器51の合成油41aが存在している範囲の の部分には、第一背圧路61が容器51を介して 一背圧弁57が設けられており、合成油41aの 力が一定以上になると合成油41aを排出し、 出した合成油41bは、冷却分離塔12へ送られる 構成となっている。なお、第一背圧弁57は容 51に直接設けられていてもよい。

 また、容器51の合成油41aが存在している 囲と連通する循環路59には、冷却器56が設け れており、合成油41aから循環路59に入った 成油41cを冷却する。この冷却は水や水蒸気 冷却することができる。そして、冷却され 合成油41cは、冷却器56の先に設けられたポン プ54を介しマイクロバブル発生器53へ送られ 。なお、図3においては、循環路59は触媒52の 上側からポンプ54へと連通している。

 送られてくる合成ガス40を昇圧させる昇 器55と、昇圧させた合成ガス40をマイクロバ ルにするマイクロバブル発生器53を有して り、発生させたマイクロバブルは、冷却器56 を通って冷却された合成油41cに混入され容器 51の下部(触媒52の下側)に設けられた投入路60 ら投入される。昇圧器55で昇圧させること 合成ガス40は圧縮される。このことにより、 合成ガス40はより少ない体積となるため、マ クロバブルで多くの合成ガスを送り込むこ が可能となる。例えば昇圧される圧力が25kg /cm2なら体積は25分の1となる。なお、合成油41 aは圧力を高くしても液体のため体積は変化 ない。

 マイクロバブルは、直径がマイクロメー ル程度(50μm以下)の気泡である。液体の中で は気泡の上昇速度が極端に遅い。これは、触 媒52との反応を確実にできるので容器51を小 化にできる。また、上昇途中で個体にふれ ば付着して気泡は高温・高圧になり消滅す 。また、表面張力により気泡が上昇中にも 度が上昇する。このため、反応温度にする めの加熱機構の省略又は簡略化が可能とな 。

 次に作用について説明する。送られてく 合成ガス40は、昇圧器55で昇圧されて、圧縮 され、マイクロバブル発生器53でマイクロバ ルとなる。そして、マイクロバブルは容器5 1下部の合成油41a内に投入される。すると、 イクロバブルは、図3の矢印に示されるよう 、上昇していき、触媒52に達する。このと 、触媒52による作用により、マイクロバブル 内の合成ガスは、FT合成反応により炭化水素 変換され新たな合成油となる。

 このFT合成反応により、容器51内の圧力が 上昇するため一定量の合成油41bが第一背圧弁 57を介して排出される。また、容器51内のオ ガス・水蒸気も一定圧力以上となるため、 定量のオフガス・水蒸気42bが第二背圧弁58か ら排出される。

 図3は、実施例1のFT合成反応塔の具体例で ある。触媒52は、容器51内の下から500mmのとこ ろに100mmの幅で設置されている。容器51の高 は1200mmとなっている。また、容器51の上部に は、第二背圧路62中に第二背圧弁58が設置さ おり、第一背圧路61中には、第一背圧弁57が 置されている。循環路59には、冷却器56が設 置されており、ポンプ54に通じている。また マイクロバブル発生器53は、ポンプ54と容器 51の下部と通じる投入路60の間に設置されて り、ここに合成ガスが流入する。合成ガス 昇圧を例えば25kg/cm2とした場合、第一背圧弁 57と第二背圧弁58の設定圧力も25kg/cm2と同じに すれば、容器51内の圧力が一定に保たれる。 た容器51内の温度は冷却器56により例えば250 ℃に保たれる。

 図4は、実施例2のFT合成反応塔の構成図で ある。容器71内には合成油41aが一定範囲満た れ、合成油41aの上部にはオフガス・水蒸気4 2aが存在している。一方、触媒52a、52b、52c、5 2dは、それぞれ異なる高さの位置に合成油41a 満たされている部分に設けられている。

 オフガス・水蒸気42aが存在している容器7 1の上部と連通する第二背圧路62を介して第二 背圧弁58が設けられており、オフガス・水蒸 42aの圧力が一定以上になるとオフガス・水 気42aを排出し、排出したオフガス・水蒸気4 2bは、冷却分離塔12へ送られる構成となって る。なお、第二背圧弁58は容器71に直接設け れていてもよい。

 容器71の合成油41aが存在している範囲内 上の部分、すなわち最上部の触媒52aより高 位置には、第一背圧路61が容器71を介して第 背圧弁57が設けられており、合成油41aの圧 が一定以上になると合成油41aを排出し、排 した合成油41bは、冷却分離塔12へ送られる構 成となっている。なお、第一背圧弁57は容器7 1に直接設けられていてもよい。

 また、容器71の合成油41aが存在している 囲と連通する循環路59には、冷却器56が設け れており、合成油41aから循環路59に入った 成油41cを冷却する。この冷却は水や水蒸気 冷却することができる。冷却器56の先は、循 環路59a、59b、59c、59dに分岐しており、冷却さ れた合成油41cは、それぞれの分岐した循環路 の先に設けられたポンプ54a、54b、54c、54dを介 しマイクロバブル発生器53a、53b、53c、54dへそ れぞれ送られる。なお、図5においては、循 路59は最上部の触媒52aより高い位置から各ポ ンプへと連通している。

 送られてくる合成ガスは、合成ガス40a、4 0b、40c、40dに分けられて昇圧器で昇圧されて それぞれの合成ガス40a、40b、40c、40dをマイ ロバブルにするマイクロバブル発生器53a、5 3b、53c、53dに送られる。発生させたマイクロ ブルは、冷却器56を通って冷却された合成 41cに混入され各触媒52a、52b、52c、52dの下側( の触媒と下の触媒の間)に設けられた投入路 60a、60b、60c、60dから投入される。なお、合成 ガスは昇圧されることにより、合成ガス40a、 40b、40c、40dはより少ない体積となるため、容 器71の小型化に貢献できる。

 次に作用について説明する。昇圧され、 縮され、分岐した合成ガス40a、40b、40c、40d 、マイクロバブル発生器53a、53b、53c、53dで イクロバブルとなる。そして、マイクロバ ルは容器71下部の合成油41a内に投入される すると、マイクロバブルは、図5の矢印(43a、 43b、43c、43d)に示されるように、上昇してい 、触媒52a、52b、52c、52dにそれぞれ達する。 のとき、触媒52a、52b、52c、52dによる作用に り、マイクロバブル43a、43b、43c、43d内の合 ガスは、FT合成反応により炭化水素に変換さ れ新たな合成油となる。

 このFT合成反応により、容器71内の圧力が 上昇するため一定量の合成油41bが第一背圧弁 57を介して排出される。また、容器71内のオ ガス・水蒸気も一定圧力以上となるため、 定量のオフガス・水蒸気42bが第二背圧弁58か ら排出される。

 実施例2では、複数の触媒を複数段に構成 し、各触媒の下側から合成ガスのマイクロバ ブルを投入するため、一つ一つの触媒の面積 を小さくしても、複数段にした分、多くのFT 成反応が可能になる。このため、容器51を さくでき、かつ、反応量を増やすことが可 となる。

51  容器
52  触媒
53  マイクロバブル発生器
54  ポンプ
55  昇圧器
56  冷却器
57  第一背圧弁
58  第二背圧弁
59  循環路
60  投入路
61  第一背圧路
62  第二背圧路
71  容器




 
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