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Patent Searching and Data


Title:
CRUSH/COLLECTION/REGENERATION SYSTEM OF WASTE PAPER AND SHREDDER AND COMMUNICATION APPARATUS FOR USE IN THAT SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/136442
Kind Code:
A1
Abstract:
A high price regenerated paper recycle business in which classification range of utilization of regenerated paper can be enlarged, and shredded waste paper can be circulated in recycle process while having economical value. The crush/collection/regeneration system of waste paper comprises a means for shredding waste paper (4) on the waste paper discharging side, a means for compressing shredded paper to produce a paper lump piece (5), a means for informing the fact that a set of paper lump pieces (5) reaches a predetermined weight or volume to the collection trader side and requesting collection, a paper lump piece charging means for calculating the price of the paper lump piece (5) on the collection trader side when the collection trader goes to the waste paper discharge side in response to information and collects the set of paper lump pieces (5) and putting the waste paper discharge side in debt of paying the price of the paper lump piece (5), a means for delivering the collected paper lump piece (5) to the regenerated product producer side using a transport means, a charging means for delivering the paper lump piece (5) at a price higher than that of a paper lump piece (5) determined by the paper lump piece charging means, and a means for processing the paper lump piece (5) to produce a regenerated product (7) on the regenerated product producer side.

Inventors:
KURAOKA TOSHIAKI (JP)
HARADA TSUTOMU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/058138
Publication Date:
November 13, 2008
Filing Date:
April 25, 2008
Export Citation:
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Assignee:
ECO CO LTD (JP)
KURAOKA TOSHIAKI (JP)
HARADA TSUTOMU (JP)
International Classes:
G06Q50/00; B02C18/06; D21B1/10; G06Q30/00
Foreign References:
JP2003071308A2003-03-11
JP2002109021A2002-04-12
JPH0716486A1995-01-20
Attorney, Agent or Firm:
MATSUO, Kenichiro (Shinkumi Akasaka Bldg.10-17, Akasaka 1-chome,Chuo-ku, Fukuoka-shi, Fukuoka 42, JP)
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Claims:
 廃紙排出側で、
 廃紙を細分化する破砕処理手段と、
 破砕した細片を、一定の大きさに圧縮して固めて紙塊片とする固型処理手段と、
 固型処理手段で形成した紙塊片の集合が、所定重量あるいは所定容積に達すると自動的に収集業者側に通報する回収要求通報手段と、
 収集業者側で、
 回収要求通報手段による通報により廃紙排出側に赴き、紙塊片の集合を回収するに際し、紙塊片の価格を算出して、廃紙排出側に紙塊片の価格の支払い債務を負担する紙塊片有料化手段と、
 回収した紙塊片を、運搬手段を用いて再生製品生産者側に運搬して引き渡す再生側引渡し手段と、
 再生側引渡し手段で引き渡すに際し、紙塊片有料化手段による紙塊片の価格よりも大の価格で引き渡す引渡し有料化手段と、
 再生製品生産者側で、
 引渡しを受けた紙塊片を再生製品に加工し、あるいは再生製品の原料に加工する再生加工手段と、
 よりなる廃紙の破砕回収再生システム。
 回収要求通報手段は、紙塊片の集合の重量あるいは容積を計測する計測手段と、
 紙塊片の集合が所定重量あるいは所定容積に達した計測値を定期的に記録する記録手段と、
 当該記録を所定期間ごとに収集業者側に出力して通報する出力手段と、
 を有していることを特徴とする請求項1に記載の廃紙の破砕回収再生システム。
 廃紙を破砕するシュレッダ装置であって、
 廃紙を千切って細分化する破砕処理手段と、
 破砕した細片を、一定の大きさに圧縮して固めて紙塊片とする固型処理手段と、よりなる請求項1又は請求項2に記載の廃紙の破砕回収再生システムに用いるシュレッダ装置。
 このシュレッダ装置に関する情報を記憶する記憶部と、
 記憶部に記憶された情報を他の装置へ通信経路を介して送信する通信部と、よりなる請求項1又は請求項2に記載の廃紙の破砕回収再生システムに用いる
ことを特徴とする請求項3に記載の廃紙の破砕回収再生システムに用いるシュレッダ装置。
 通信経路は、ローカルネットワークからなる第1の通信経路と、グローバルネットワークからなる第2の通信経路とで構成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の廃紙の破砕回収再生システムに用いるシュレッダ装置。
 破砕処理手段へ廃紙を搬送する廃紙送り手段を有し、
 廃紙送り手段には、廃紙を収納するための廃紙収納ケースが設けられており、
 廃紙収納ケースは、個人認証キーにより施錠可能に構成されている
ことを特徴とする請求項3~5の何れか1項に記載の廃紙の破砕回収再生システムに用いるシュレッダ装置。
 廃紙送り手段は、廃紙収納ケースに収納された廃紙を検知する廃紙検知センサを備え、
 通信部は、廃紙検出部により廃紙を検出すると、当該検出情報を第2の通信経路を介して送信する
ことを特徴とする請求項3~6の何れか1項に記載の廃紙の破砕回収再生システムに用いるシュレッダ装置。
 請求項3に記載のシュレッダ装置に外付けで着脱自在に構成した通信装置であって、
 当該通信装置を取り付けたシュレッダ装置に関する情報を取得する情報取得部と、
 情報取得部で取得した情報を記憶する記憶部と、
 情報取得部で取得した情報を他の装置へ通信経路を介して送信する通信部と、を有することを特徴とする廃紙の破砕回収再生システムに用いるシュレッダ装置に着脱可能な通信装置。
 通信経路は、ローカルネットワークからなる第1の通信経路と、グローバルネットワークからなる第2の通信経路とで構成されていることを特徴とする請求項8に記載の廃紙の破砕回収再生システムに用いるシュレッダ装置に着脱可能な通信装置。
Description:
廃紙の破砕回収再生システム及 同システムに用いるシュレッダ装置並びに 信装置

 この発明は、廃紙の破砕回収再生システ 及び同システムに用いるシュレッダ装置並 に通信装置に関する。

 近年、地球環境の保全のため、リサイク の促進が叫ばれており、それに伴い紙のリ イクル率も高まってきている。

 例えば、特許文献1には、不要になった機密 文書を、その機密性を保持したまま破砕処理 し、回収し、古紙として再生パルプ化し、再 生紙を生産し、再生製品を生産するものであ って、これらを統合した管理システムを構築 し、ネットワーク上でデータの送受信を行い 、機密文書のリサイクルを一元的に管理する 機密古紙回収再生システムが開示されている 。

特開2005-41664号公報

 機密文書に関しては、機密性を確保しな ればならないため、確実に溶解プロセスに 送するか、シュレッダにより細断した紙片 リサイクルする必要がある。

 細断されていない機密文書を溶解プロセ に搬送する場合は、当該機密文書が機密管 区域外を通過することになるので、搬送段 での機密漏洩がないような管理をどのよう 組み込むか、その信頼性をどう確保するか 確保した信頼性を機密文書の処理委託者が 感できるかが課題であるため、普及に課題 残されている。

 一方、シュレッダで細断した紙片は機密 が解除されているので、機密漏洩に関する 題は克服されている。

 しかしながら、切断型のシュレッダの場 は切断された紙片に残されたセルロース繊 長が3mm以下と短いため、繰り返してのリサ クルに不適で、焼却燃料として使用される 、トイレットペーパーへのリサイクルにと まっている。

 これを解決するものと期待されている引 千切り型のシュレッダの場合、5mm程度のセ ロース繊維長を確保できるので、多数回の サイクルが期待されている。

 さらに細断後の廃紙を圧縮するタイプの ュレッダも提案されており、リサイクル性 オフィスの作業環境の改善の観点から期待 れている。

 しかしながら、この場合においても細断 れた紙片の回収作業は各職場で負担せざる 得ず、また、機密性がない文書も機密性の 断を回避する理由で細断の対象とするため 断廃紙の量は増大する一方であるため、リ イクルを促進しつつ作業環境の改善がさら 望まれている。

 更には、セルロース繊維長が3mm以下と短 と、再生紙製造工程におけるセルロース同 の絡み合いが不十分となり、繰返しのリサ クルが不適で再生用途も限定されるため、 生業者への渡し価格も低く、従って、廃紙 生成する廃紙排出側においては、廃紙流通 程で再生業者との間に介在する廃紙収集業 からの廃紙対価はほとんど無に近いもので り、ほとんどの廃紙は有料化を目的とした サイクルの経済的採算性の枠外にあるもの 考えられていた。

 そこで、本発明は、再生紙の有効利用の 別範囲を拡大することができ、細分化され 廃紙が経済的価値を有しながらリサイクル 程で流通することができる、従来にない高 格の再生紙リサイクルビジネスを生成する とを目的とする。

 上記目的を達成するために、請求項1に記 載の廃紙の破砕回収再生システムは、廃紙排 出側で、廃紙を細分化する破砕処理手段と、 破砕した細片を、一定の大きさに圧縮して固 めて紙塊片とする固型処理手段と、固型処理 手段で形成した紙塊片の集合が、所定重量あ るいは所定容積に達すると自動的に収集業者 側に通報する回収要求通報手段と、収集業者 側で、回収要求通報手段による通報により廃 紙排出側に赴き、紙塊片の集合を回収するに 際し、紙塊片の価格を算出して、廃紙排出側 に紙塊片の価格の支払い債務を負担する紙塊 片有料化手段と、回収した紙塊片を、運搬手 段を用いて再生製品生産者側に運搬して引き 渡す再生側引渡し手段と、再生側引渡し手段 で引き渡すに際し、紙塊片有料化手段による 紙塊片の価格よりも大の価格で引き渡す引渡 し有料化手段と、再生製品生産者側で、引渡 しを受けた紙塊片を再生製品に加工し、ある いは再生製品の原料に加工する再生加工手段 と、よりなることを特徴とする。

 このような構成とすることにより、機密 書等の廃紙をオフィス等の廃紙排出側にお て破砕処理手段で細分化し、固めて紙塊片 し、収集業者側を介して再生製品生産者側 引渡されて再生加工されるので、広範囲・ 種の再生紙にリサイクルすることが容易と り、再生紙の有効利用の種別範囲を拡大す ことができ、従って、細分化された細片が 済的価値を有しながらリサイクル過程で流 することができることになり、従来にない 価格の再生紙リサイクルビジネスを生成す ことができる効果があり、翻っては、有効 源の確保、自然環境の整備等に大いに貢献 ることができる効果がある。

 また、請求項2に記載の廃紙の破砕回収再 生システムでは、、回収要求通報手段は、紙 塊片の集合の重量あるいは容積を計測する計 測手段と、紙塊片の集合が所定重量あるいは 所定容積に達した計測値を定期的に記録する 記録手段と、当該記録を所定期間ごとに収集 業者側に出力して通報する出力手段と、を有 していることを特徴とする。

 このような構成とすることにより、紙塊 の集合が所定量に達すると、その計測を定 的かつ自動的に行い、記録し、収集業者側 出力することができるので、廃紙排出側で 溜した千切り細片の量を管理する必要がな 、リサイクルのタイミングが迅速、円滑に 理されて廃紙の回収再生の経済性を可及的 向上することができる効果がある。

 また、請求項3に記載のシュレッダ装置は 、廃紙を破砕するシュレッダ装置であって、 廃紙を千切って細分化する破砕処理手段と、 破砕した細片を、一定の大きさに圧縮して固 めて紙塊片とする固型処理手段と、よりなる 請求項1又は請求項2に記載の廃紙の破砕回収 生システムに用いるシュレッダ装置とした

 このように構成することにより、廃紙の 品質な再生製品へのリサイクルが実現可能 なる。

 また、請求項4に記載のシュレッダ装置は 、請求項3に記載のシュレッダ装置において このシュレッダ装置に関する情報を記憶す 記憶部と、記憶部に記憶された情報を他の 置へ通信経路を介して送信する通信部と、 りなることを特徴とする。

 このような構成とすることにより、各シ レッダ装置に関する情報に基づき最適のメ テナンスを行うことができ、機種の改良、 ービスの向上に資することができる。

 また、請求項5に記載のシュレッダ装置は 、請求項3又は請求項4に記載のシュレッダ装 において、通信経路は、ローカルネットワ クからなる第1の通信経路と、グローバルネ ットワークからなる第2の通信経路とで構成 れていることを特徴とする。

 このような構成とすることにより、機密 報についてはローカルネットワークからな 第1の通信経路を介して送信することで、当 該機密情報の漏洩を確実に防止することがで きる。

 また、請求項6に記載のシュレッダ装置は 、請求項3~5の何れか1項に記載のシュレッダ 置において、破砕処理手段へ廃紙を搬送す 廃紙送り手段を有し、廃紙送り手段には、 紙を収納するための廃紙収納ケースが設け れており、廃紙収納ケースは、個人認証キ により施錠可能に構成されていることを特 とする。

 このような構成とすることにより、例え 、シュレッダ装置の稼動中に紙詰まりなど 異常が発生して処理が中断した場合など、 業者がその場にいなくとも当該異常が発生 たことを把握することができ、千切り破砕 ュレッダを次に使用する他の作業者に迷惑 掛けることなく不具合を解消することがで る。

 また、請求項7に記載のシュレッダ装置は 、請求項3~6の何れか1項に記載のシュレッダ 置において、廃紙送り手段は、廃紙収納ケ スに収納された廃紙を検知する廃紙検知セ サを備え、通信部は、廃紙検出部により廃 を検出すると、当該検出情報を第2の通信経 を介して送信することを特徴とする。

 このような構成とすることにより、シュ ッダ装置の稼動状況を外部から把握するこ が可能となる。

 また、請求項8に記載の通信装置は、請求 項3に記載のシュレッダ装置に外付けで着脱 在に構成した通信装置であって、当該通信 置を取り付けたシュレッダ装置に関する情 を取得する情報取得部と、情報取得部で取 した情報を記憶する記憶部と、情報取得部 取得した情報を他の装置へ通信経路を介し 送信する通信部と、を有することを特徴と る。

 このような構成とすることにより、シュ ッダ装置が通信機能を有していない場合で っても、当該千切り破砕シュレッダに関す 情報を他の装置へ送信することが可能とな 。

 また、請求項9に記載の通信装置は、請求 項8に記載の通信装置において、通信経路は ローカルネットワークからなる第1の通信経 と、グローバルネットワークからなる第2の 通信経路とで構成されていることを特徴とす る。

 このような構成とすることにより、機密 報についてはローカルネットワークからな 第1の通信経路を介して送信することで、当 該機密情報の漏洩を確実に防止することがで きる。

 本発明によれば、機密文書等の廃紙をオ ィス等の廃紙排出側において破砕処理手段 細分化し、固めて紙塊片とし、収集業者側 介して再生製品生産者側に引渡されて再生 工されるので、広範囲・多種の再生紙にリ イクルすることが容易となり、再生紙の有 利用の種別範囲を拡大することができ、従 て、細分化された細片が経済的価値を有し がらリサイクル過程で流通することができ ことになり、従来にない高価格の再生紙リ イクルビジネスを生成することができる効 があり、翻っては、有効資源の確保、自然 境の整備等に大いに貢献することができる 果がある。

本実施形態にかかる廃紙の破砕回収再 システムの処理工程を示す概略図である。 本実施形態にかかる廃紙の破砕回収再 システムのシステム構成を示す図である。 本実施形態にかかる千切り破砕シュレ ダの構成例を示す図である。 本実施形態にかかる千切り破砕シュレ ダを示す側面図である。 本実施形態にかかる千切り破砕シュレ ダの受台用ロック機構を示す図である。 本実施形態にかかる千切り破砕シュレ ダを示す平面図である。 本実施形態にかかる千切り破砕シュレ ダの側断面図である。 本実施形態にかかる千切り破砕シュレ ダにおける搬送機構の要部を示す図である 本実施形態にかかる千切り破砕シュレ ダにおける搬送機構の拡大側断面図である 本実施形態にかかる千切り破砕シュレ ッダにおける搬送機構の要部を示す図である 。 本実施形態にかかる千切り破砕シュレ ッダにおける破砕装置の要部を示す図である 。 本実施形態にかかる千切り破砕シュレ ッダにおける破砕装置の要部を示す図である 。 本実施形態にかかる千切り破砕シュレ ッダにおける固型処理部の平面図である。 本実施形態にかかる千切り破砕シュレ ッダにおける固型処理部を示す図であり、図 14(a)は正面図、図14(b)は平面図である。 通報受信サーバの構成例を示した図で ある。 データベース内に記憶されている廃紙 排出側情報の一例を示した図である。 通報受信サーバのディスプレイに表示 される画面の構成例である。 千切り破砕シュレッダにおける表示部 の構成例である。 本実施形態における千切り破砕シュレ ッダ1のメイン処理フローチャートである。 本実施形態における破砕計測通報処理 のフローチャートである。 本実施形態における通報受信サーバの メイン処理フローチャートである。 他の実施形態における廃紙の破砕回収 再生システムのシステム構成を示す図である 。 他の実施形態における千切り破砕シュ レッダの構成例を示す図である。 他の実施形態における回収ボックスの 構成例を示す図である。

符号の説明

 S、S’  廃紙の破砕回収再生システム
 1、10  千切り破砕シュレッダ
 2  通報受信サーバ
 4  廃紙
 5  紙塊片
 7  再生製品

 以下、本発明の実施の形態について、図 を参照しながら詳説する。図1は本実施形態 にかかる廃紙の破砕回収再生システムの処理 工程を示す概略図であり、図2は本実施形態 かかる廃紙の破砕回収再生システムのシス ム構成を示す図である。なお、以下では、 砕処理手段の一例として、千切り破砕によ 廃紙の細断を行うシュレッダ装置としての 切り破砕シュレッダを用いた場合について 明するが、本発明は、これに限定するもの はなく、廃紙を切断刃により切断する場合 ど、その他の細断方法により廃紙を細断す シュレッダ装置に対しても適用することが きる。

 本実施形態にかかる廃紙の破砕回収再生 ステムSは、千切り破砕シュレッダを用いて 機密文書等をその機密性を保持しつつ細分化 し、回収するとともに、高品質な再生製品と してリサイクルするためのシステムであり、 図1に示すように、廃紙排出側と、収集業者 と、再生製品生産者側と、より構成される

 廃紙排出側は、例えば、経理書類や個人 報、或いは技術文書など、機密性の高い文 を日常の業務で発生させる金融会社や保険 社等のオフィス、或いはその他不要な紙が 然的に生成される工場等を指称する。かか 廃紙排出側は、千切り破砕シュレッダ1を用 いて不要となった機密性文書等のうち、白黒 で印刷された文書(以下、「廃紙」と称する ともある。)を千切り破砕する。

 千切り破砕シュレッダ1は、特に、廃紙4 破砕処理方法及び細断した廃紙4の固型処理 法に特徴を有するシュレッダであり、かか 方法によって処理された廃紙4の高品質な再 生製品7へのリサイクルを実現可能とするも である。かかる千切り破砕シュレッダ1の具 的構成及び動作については、後述する。

 収集業者側は、廃紙排出側により破砕、 型化された廃紙である紙塊片5を回収し、当 該廃紙排出側に対価を支払うとともに、回収 した紙塊片5を再生製品生産者側へと引き渡 、当該再生製品生産者側から対価を受け取 ことを主な業務とするものである。

 再生製品生産者側は、収集業者側から受 取った廃紙4を再生製品7に加工し、あるい 再生製品7の原料に加工して、これらを売却 ることで利益を得る業者である。

 また、本実施形態にかかる廃紙の破砕回 再生システムSは、図2に示すように、廃紙 出側の有する千切り破砕シュレッダ1a~1dと、 収集業者側の有する通報受信サーバ2とが、 定電話、PHSなどの電話回線やインターネッ などの通信ネットワーク3を介して接続され 。なお、以下において、千切り破砕シュレ ダ1a~1dの任意の一つを表す場合には千切り 砕シュレッダ1と表現することがあるものと る。

 なお、通信ネットワーク3は、インターネ ットなどのWAN(ワイド・エリア・ネットワー )であるが、専用回線網を使用することもで る。また、各装置は、通信ネットワーク3に 直接接続できないときには、ブロードバンド ルータや専用機器を介して通信ネットワーク 3に接続される。

 上記各機関によって構成される廃紙の破 回収再生システムSは、概括的には次の動作 よりなる。

 すなわち、図1に示すように、先ず、廃紙 排出側が、千切り破砕シュレッダ1を用いて 切り作用により廃紙4を細分化する破砕処理 段が設けられている。

 次に、廃紙排出側が、同シュレッダ1を用 い、細分化した廃紙(以下、「千切り細片」 もいう。)を一定の大きさに圧縮し固めて紙 片5とする固型処理手段が設けられている。

 次に、廃紙排出側において、固型処理手 で形成した紙塊片5の集合が所定重量あるい は所定容積に達すると、同シュレッダ1を用 て収集業者側にその旨を自動的に通報する 収要求通報手段が設けられている。

 なお、当該回収要求通報手段は、紙塊片5 の集合の重量あるいは容積に代えて、廃紙送 り手段で破砕部に搬送した破砕前の廃紙の重 量、容積あるいは枚数が所定の量に達すると 、同シュレッダ1を用いて収集業者側にその を自動的に通報するようにしてもよい。

 次に、収集業者側が、千切り破砕シュレ ダ1からの通報によって廃紙排出側に赴き、 紙塊片5の集合を回収するに際し、紙塊片5の 格を算出して、収集業者側が廃紙排出側に 塊片5の価格の支払い債務を負担する紙塊片 有料化手段が設けられている。

 次に、収集業者側が、回収した紙塊片5を 運搬手段を用いて再生製品生産者側に運搬し て引き渡す再生側引渡し手段が設けられてい る。

 次に、収集業者側が、再生側引渡し手段 より紙塊片5を再生製品生産者側に引き渡す に際し、紙塊片有料化手段による紙塊片5の 格よりも大の価格で引き渡す引渡し有料化 段が設けられている。

 次に、再生製品生産者側が、引渡しを受 た紙塊片5を再生製品7に加工し、あるいは 生製品7の原料に加工する再生加工手段が設 られている。

 そして、生成された再生製品は市場へと 通する。

 次に、本実施形態にかかる廃紙の破砕回 再生システムSの構成を、図面を参照してさ らに詳細に説明する。

   〔廃紙排出側の処理〕
 廃紙排出側は、業務上発生し不要となった 密文書その他の文書を千切り破砕シュレッ 1を用いて細分化する。その際、廃紙排出側 は、廃紙生成手段として、当該不要となった 文書をカラー印刷文書と白黒印刷文書とに分 別する。

 すなわち、従来、これら不要な文書はカ ー以外の活字等の印刷文書(すなわち、「白 黒印刷文書」)と、カラー印刷文書とに分別 れるが、カラー印刷文書は、カラー印刷イ クを除去しなければ、再生紙として用いる とはできない。特に、カラートナーを利用 て紙面の全面に印刷した文書は、実質的に ラスチックと同等の廃棄物となり、再生紙 原料には向かないものである。カラー印刷 書の混入が少ないほど、再生紙原料として 値があるのである。そこで、本実施形態に かる廃紙の破砕回収再生システムSにおいて 、予め廃紙生成手段によって、カラー印刷 書を除去分別して、白黒印刷文書のみを再 対象の廃紙4とすることとした。

 〔千切り破砕処理〕
 次に、廃紙排出側は、廃紙4の千切り破砕を 行う。かかる処理は、廃紙排出側の有する千 切り破砕シュレッダ1によってなされるもの ある。

 ここで、千切り破砕シュレッダ1の具体的 構成について、図3を参照して説明する。図3 本実施形態にかかる千切り破砕シュレッダ 構成例を示す図である。

 図3に示すように、本実施形態にかかる千 切り破砕シュレッダ1は、機密性を保持しつ 、廃紙4を千切り破砕シュレッダ1内部へと搬 送する廃紙送り部110と、廃紙4を千切り作用 より細分化する千切り破砕処理部120と、千 り細片を圧縮、固型化し紙塊片5を形成する 型処理部130と、紙塊片5の集合の重量あるい は容積を計測し、当該計測値を記録するとと もに、当該計測値が所定値に達すると通報受 信サーバ2に対してその旨を通知する回収要 通報部140と、作業状況を知らせるための表 部160と、これらを制御する制御部150とより 成される。

 (1)制御部
 制御部150は、CPU(Central Processing Unit)、ワー ングメモリなどに使用されるRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などから構成され 。そして、制御部150は、CPUやROMに記憶され 各種プログラムを読み出し実行することに り、千切り破砕シュレッダ1全体を制御し、 つ、後述の廃紙送り手段、破砕処理手段、 型処理手段、回収要求通報手段、料金演算 段等として機能する。

 (2)廃紙送り手段
 廃紙送り手段としての廃紙送り部110は、図4 に示すように、廃紙収納ケース400と、搬送機 構500と、廃紙検知センサと、ロック検知セン サとを備えて構成される。

 (i)廃紙収納ケース
 廃紙4は所定枚数積層されており、一枚ずつ または数枚ずつ下層紙より取り出されて次工 程の千切り破砕処理部120へと搬入されていく 。しかし、ここで重要なことは、次工程の千 切り破砕処理部120へ廃紙4を一枚ずつまたは 枚ずつ下層紙より取り出して搬入する場合 、事前工程として廃紙4は廃紙収納ケース400 所定枚数積層されて待機した状態にあると うことである。

 かかる状態のときに、不用意に廃紙4が廃 紙収納ケース400から人為的に抜取られた場合 、廃紙4からの秘密漏洩が発生することにな 。そのため、廃紙4が廃紙収納ケース400に所 枚数積層され千切り破砕処理部120へ搬入さ るまで待機状態にあるときに、廃紙4が廃紙 収納ケース400から抜取られない対策を講じな ければならない。

 そこで、特に本実施形態においては、破 処理を行う際に廃紙収納ケース400に2つのロ ック機構が作動するようにした。

 以下、かかる機能を有する廃紙収納ケー 400の構造について説明する。

 廃紙収納ケース400は、千切り破砕処理部1 20へ廃紙4を搬送するための搬送ベルト501上に 積層する多数枚の廃紙4を収納するものであ 。そして、廃紙4の破砕処理に際して、破砕 理工程中に廃紙4が不用意に抜取られて廃紙 4に印字された内容が漏洩することを防止す ために廃紙収納ケース400には2つのロック機 が設けられている。すなわち、廃紙4は、一 旦同ケース400中に収納されると、これらのロ ック機構を解錠しない限り、廃紙4はケース40 0外に取り出すことは不可能となる。

 廃紙収納ケース400の構造は、搬送ベルト5 01上を覆う蓋体402と受台403とよりなる。蓋体4 02及び受台403は、廃紙4のサイズに応じて伸縮 或は折畳み自在であり、本実施例では、A4サ ズ、A3サイズの2種類に対応しているが、B5 B4サイズもA4サイズ、A3サイズで収納処理が 能である。

 蓋体402は、搬送ベルト501上に積層した廃 4の上方を密閉状に閉蓋可能に構成され、下 方開放の方形箱状に形成されており、先端部 を本体ケーシング450の側壁に枢支し、同枢支 部404を中心に開閉蓋可能としている。

 しかも、蓋体402内側には、伸縮用の補助 体405を重複状態に重ねて収納しており、補 蓋体405も蓋体402と同様に下方開放の箱状に 成している。

 しかも、補助蓋体405を蓋体402の端部から き出すことにより、蓋体402は伸長した形態 変化し、大サイズの廃紙4の上方を覆うこと ができるようにしている。

 受台403は、大サイズの廃紙4を処理する場 合に用いるものであり、蓋体402から補助蓋体 405を伸長して蓋体402等で大サイズの廃紙4を う状態とした場合に、搬送ベルト位置の後 にはみ出した大サイズの廃紙4下方を支持す ためのものであり、搬送ベルト501の後方側 張り出して装着される。

 受台403は、先端を本体ケーシング450の側 に枢支して垂直方向に曲折自在に構成して る。

 かかる構成の蓋体402と受台403は、次のよ に機能する。すなわち、小サイズの廃紙4を 処理する場合は、搬送ベルト501上に小サイズ の廃紙4が収まるため受台403は不要であり、 の場合は、先端の枢支部から下方に折曲し 垂直に収納した状態としておく。

 他方、大サイズの廃紙4を処理する場合は 、搬送ベルト501の後方において、受台403先端 の枢支部を中心に水平方向に変位させて、搬 送ベルト501の後方から張り出し大サイズの廃 紙4後半部を支持する。

 かかる蓋体402と受台403には、2つのロック 機構が具備されている。まず、図4、図5に示 ように、受台403の先端部と、本体ケーシン 450側壁との間には、受台用ロック機構406が 設されている。

 すなわち、大サイズの廃紙処理に際して 台403を水平状態にセットした場合には、仮 、受台403に受台用ロック機構406が作用しな と、受台403を強引に垂直方向に折畳むこと でき、搬送ベルト501後方にはみ出した大サ ズの廃紙4が露出してしまう。かかる状態で 折畳み状態の受台403の上方から露出した廃紙 4を外に引出せば、秘密保持のための廃紙破 の目的に沿わず、廃紙4から秘密漏洩が生起 るおそれがある。

 かかる不測の事態を防止するために受台4 03を大サイズ廃紙処理用に水平状態にセット た場合に、蓋体402と補助蓋体405とを一体に 蓋すると、図5に示すように、補助蓋体405の 縁部に垂設した突片407,407が受台用ロック機 406のスイッチレバー408及びロックピン規制 レート409を作動させて、自動的に受台403の 台用ロック機構406が作動させる。

 かかる状態では、受台403は、外的要因に って折曲することができず、収納状態とは らない。従って、不用意に大サイズの廃紙4 の引出しが行えず、秘密保持目的を十分に達 し得る。

 なお、この受台用ロック機構406を解除す に際しては、補助蓋体405と一体の蓋体402を 途設けた蓋体用ロック機構410を解除して開 すると、ロック機構は自動的に解除されて 受台403は、手動により垂直の収納状態とす ことができる。

 また、図4に示すように、蓋体402の側壁と 本体ケーシング450の側壁、すなわち、搬送ベ ルト501上の廃紙収容空間の側壁との間には、 上記の受台用ロック機構406とは別に蓋体用ロ ック機構410が介設されている。

 すなわち、図6に示すように、閉蓋して、 本体ケーシング450の側壁に設けたロックピン 411をソレノイド412により進退作動させると、 ロックピン411と蓋体402の側壁とが係合し、あ るいは、離脱して蓋体402の開閉ロックがなさ れる。

 なお、ロックピン411の電動操作は、別途 けた操作スイッチ413により行うものであり 同操作スイッチ413は、作業者が有する所定 操作キー(「個人認証キー」に相当)を用い ければ操作できないように構成している。

 このように、所定の操作キーを用いてス ッチ操作を行うように構成することにより 不用意に廃紙処理中に開蓋して廃紙4の抜き 取りが行えないようにしている。なお、個人 認証キーとして、所定の操作キーの他、指紋 認証、顔認証、網膜認証などを用いることが できる。

 (ii)搬送機構
 廃紙収納ケース400の底部には、積層した廃 4を搬送するための始動部分たる搬送ベルト 501が配設されている。すなわち、図4に示す うに、廃紙送り部110の前後に駆動軸502と遊 軸503を配設し、さらに、図6に示すように、 動軸502と遊動軸503にはそれぞれ周面スプロ ット状のプーリ504,505を一定間隔を保持して 多数並設し、前後の各プーリ間に内周面を凹 凸上に形成した搬送ベルト501を懸架している 。

 駆動軸502に並設された多数の周面スプロ ット状のプーリ504間には、駆動軸502と連動 ないフリー状態で受けローラ506を互い違い 装着している。

 図7に示すように、前プーリ504の略上方に は、ワンウェイ軸507を配置している。このワ ンウェイ軸507には、図8に示すように、フリ ローラ508とワンウェイローラ509とが互い違 に多数並列して装着されていると共に、フ ーローラ508は、ワンウェイ軸507と連動しな ように、大径の中心孔を形成して同中心孔 にワンウェイ軸507が挿貫された状態となっ おり、また、ワンウェイローラ509は、ワン ェイ軸507と一体に取付けられてワンウェイ 507の一方間回転作動と同じ回転作動を行う

 図中、510は、フリーローラ508の前方に配 した規制軸であり、フリーローラ508が前方 過移動しないように規制している。

 ワンウェイ軸507と一体に回転するワンウ イローラ509は、廃紙搬送方向には回転せず その逆送方向にのみ回転するように構成さ ている。更には、各フリーローラ508は、各 送ベルト501とそれぞれ当接するように構成 れており、各ワンウェイローラ509は、その 方の各受けローラ506に廃紙一枚分の間隙を 持して対峙構成されている。

 従って、搬送ベルト501上に載置された積 の廃紙4は、搬送ベルト501により最下層の廃 紙4のみ前方へ送られ、その上方層の積層廃 4は、逆転するワンウェイローラ509により受 められて、最下層の一枚の廃紙4のみワンウ ェイローラ509と受けローラ506の間隙、及びフ リーローラ508と搬送ベルト501との圧接間を挿 通して前方へ進行する。

 図7に示すように、ワンウェイ軸507の略上 方には平行に押圧軸511が配設されており、押 圧軸511には、各フリーローラ508と当接し各フ リーローラ508を下方に押圧する状態で押圧ロ ーラ512が配設されている。

 すなわち、押圧軸511は、図9に示すように 、ワンウェイ軸507のフリーローラ508に押圧ロ ーラ512が圧接するようにスプリング513を介し て常に下方に付勢されている。図中、514は、 押圧軸511の軸端に設けた付勢機構であり、515 は、軸支持レバー、516は、同レバーの基端の 枢支部を示す。

 従って、フリーローラ508は、ワンウェイ 507の作動と無関係に搬送ベルト501の先端湾 部に圧接されており、同ベルト501の転回作 に従動して一枚の廃紙4を搬送ベルト501と間 で挟圧しながら廃紙4の送り作用を果す。

 各フリーローラ508は前述の通り、中心に ワンウェイ軸507の軸径よりはるかに大きな 孔を形成し、搬送ベルト501に圧接状態であ ため搬送ベルト501の搬送作動に従動して回 するもののワンウェイ軸507とは無関係に回 作動を行う。しかも、その周面には、二本 ゴム製のOリングを巻回して摩擦係数増大し ている。

 図9に示すように、搬送ベルト501の先端方 向にはワンウェイ回転するガイド軸517が配設 されており、図10に示すように、同軸517には イドローラ518と当接ローラ519とが互い違い 並設されている。しかも、ガイドローラ518 搬送ベルト501の先端の転回周面部分に圧接 れて廃紙4の送り方向には回転せず、その逆 方向にのみ回転する。また、当接ローラ519は 、搬送ベルト501間に配設された受けローラ506 と当接されている。

 ガイドローラ518は、周面に二本のゴム製 Oリングを巻回し、一定間隔で多数並設し多 数の搬送ベルト501にそれぞれ相対して圧接さ れている。

 また、図10に示すように、ガイド軸517の 部には、スプリング520によりガイド軸517を 方のワンウェイ軸517方向に付勢する付勢機 521が装着されている。図9に示すように、こ 付勢機構521によりガイドローラ518は搬送ベ ト501に圧接されているが、この間に廃紙4が 複数枚進入するとこの付勢機構521の付勢に抗 してガイド軸517の位置が変位する。しかも、 ガイド軸517の端部には、ガイド軸517の位置の 変位に応じてゴムスイッチ522よりなるモータ 反転スイッチ523が作動するように構成されて おり、同スイッチ523の作動により駆動モータ が反転作動を行いそれに連動してワンウェイ 軸507や搬送ベルト501など廃紙4の搬送に関わ 回転部材が一斉に逆転回転を行い、ガイド ーラ518と搬送ベルト501との当接間に狭持し 多数の廃紙4を搬送方向と逆の方向に送り、 送始動時の位置たる搬送ベルト501上に戻す

 多数の廃紙4が復帰したら一旦変位したガ イド軸517は元の正常な位置に復帰するので所 定の時間経過後に駆動モータは正常の搬送作 動方向に作動し通常の一枚毎の廃紙搬送を行 う。

 図中、524と525は、ガイドローラ518の下方 各搬送ベルト501の転回部分の下側周面近傍 順次配設した小径ガイドローラであり、各 送ベルト501にそれぞれ圧接して、上方のガ ドローラ518から案内されてきた一枚の廃紙4 を搬送ベルト501に沿って更に下方に案内する ものである。

 また、526は、下手の小径ガイドローラと 送ベルトの圧接位置の直後の下手流路に配 したガイド板である。このガイド板526は、 送ベルト501とフリーローラ508との間を挿通 てきた一枚の廃紙4を下手側に配設した千切 り破砕処理部120に案内するためのものである 。

 (iii)廃紙検知センサ
 また、この廃紙送り部110は、廃紙を検出す 廃紙検知センサ(図示せず)を備えている。

 かかる廃紙検知センサを設けることによ 、廃紙収納ケース400内に廃紙がなくなった き、廃紙検知センサが廃紙を検知しなくな ため、当該検知結果に基づいて、廃紙送り 段、破砕処理手段、固型処理手段等の処理 自動的に停止させることができる。

 (iV)ロック検知センサ
 また、廃紙送り部110は、蓋体用ロック機構4 10のロック状態を検知するロック検知センサ( 図示せず)を備えている。

 かかるロック検知センサを設けることに り、ロックがかかっていない状態で処理が 始されるのを防ぐことができ、安全性、機 性を向上させることが可能となる。

 (3)破砕処理手段
 機密文書を含む廃紙4は、廃紙排出側におい て破砕処理手段により千切り状に破砕される 。すなわち、千切り破砕シュレッダ1の廃紙 り部110によって搬送された廃紙4は、破砕処 手段としての千切り破砕処理部120により千 り破砕される。

 図7に示すように、千切り破砕処理部120は 、周面に先端先鋭状の破砕歯車を多数形成し た円盤状の歯車を三本の破砕軸601,602,603にそ ぞれ多数隣接状態に装着してなり、具体的 は第1、第2、第3の各破砕歯車604,605,606を組 合わせてその間に廃紙4を挟んで搬送しなが 千切り作用を行うように構成されている。

 すなわち、破砕盤の間を廃紙4が通過する 過程で各破砕ロールの破砕歯車の歯のかみ合 いと歯面の滑りによって廃紙4を約5mm以上の ルロース繊維長を有した細片に千切り状に 砕する。千切り破砕手段によって、廃紙を ルロース繊維長が5mm以上の千切り細片とす ことができるため、再生紙にする場合、再 紙の用途を広範囲に拡大することができ、 来の細断廃紙が3mm以下のセルロース繊維長 故にトイレットペーパー等の低品質な再生 にしか再生できなかったことに比較して、 ルロース繊維長を長くすることにより、各 の再生紙に再生が可能となり、再生紙の使 範囲が拡大し、その分廃紙の千切り細片の 済的価格が高騰して、廃紙のリサイクルビ ネスの経済性を向上することができる効果 あり、更には、機密文書の廃紙で廃紙の千 り細片のセルロース繊維長が5mm以上あって 、千切り状態としたため機密性を十分に保 することができる効果がある。

 千切り破砕処理部120は次のように構成さ ている。

 搬送ベルト501と小径ガイドローラ525との 接位置より、下手流路には、仮想三角形の 点に位置するように三本の破砕軸601,602,603 配設し、図11、図12に示すように、各軸には 方向に一定間隙を保持して多数の破砕歯車6 04,605,606が並設されている。

 図11に示すように、第一破砕軸601には、 端先鋭状の歯を多数周縁に突設した第一破 歯車604を一定間隔を保持して多数横方向に 設すると共に、各歯車604間には、周面に歯 用溝を円周状に刻設した第一スペーサ607を 設することにより、第一破砕歯車604と第一 ペーサ607とを互い違いに並設している。

 第一破砕軸601に対向する第二破砕軸602に 、第一破砕軸601と同様に周縁に先端先鋭状 歯を多数突設した第二破砕歯車605を一定間 を保持して多数並設すると共に、各歯車間 は、周面に歯受用溝を円周上に設けた第二 ペーサ608を介設することにより、第二破砕 車605と第二スペーサ608とを互い違いに並設 ている。

 しかも、第一破砕軸601のすべての第一破 歯車604の歯部と第二破砕軸602のすべての第 破砕歯車605の歯部とは、互いに対向して噛 合っており、この間で互いの歯部が廃紙に き刺さる。なお、直接には各歯車は紙一枚 の間隙を保持した接触しない状態として歯 の噛み合い当接による騒音の防止と歯部の 擦を防止している。

 図7に示すように、第一破砕軸601に対向す る斜め下方位置には、第三破砕軸603が配設さ れている。

 図12に示すように、第三破砕軸603にも、 一破砕軸601、第二破砕軸602と同様に、先端 鋭状の第三破砕歯車606と周面に歯受用溝を 周状に刻設した第三スペーサ609が互い違い 並設されていると共に、第三破砕歯車606は 二破砕軸602の第二スペーサ608と、第三スペ サ609は第二破砕軸602の第二破砕歯車605とそ ぞれ対向していると共に、各歯車の歯部は 各スペーサの歯受用溝に紙一枚分の厚みに 当する間隙を保持して遊嵌されている。

 このように、各破砕歯車を互い違いに配 し、その間に歯部を覆う状態でスペーサを 在させたことにより、各破砕歯車が廃紙4を 引き千切る際の騒音を可及的に第一、第二及 び第三のスペーサ間の空間に封じ込めること ができる。

 第一、第二、第三の各破砕歯車604,605,606 、上記のように構成されており、第一破砕 車604と第二破砕歯車605とは、略同一径と同 で回転するように構成されており、第三破 歯車606は、第一及び第二破砕歯車604,605より 高速で回転するように構成されている。

 従って、第一破砕歯車604と第二破砕歯車6 05との間に搬入された廃紙4においては、まず 、第一破砕歯車604と第二破砕歯車605の各歯部 が廃紙4に刺きささり、各歯車の回転によっ 強制的に廃紙4を引き千切り、廃紙4はある程 度千切られた状態となる。

 この状態で、更に、第二破砕歯車605と第 破砕歯車606との間に、ある程度引き千切ら た状態の廃紙4が搬入される。

 ここで、第二破砕歯車605と第三破砕歯車6 06との周速の差異により、更に廃紙4の引き千 切り作用が行われる。

 特に、周速の異なる破砕歯車により、更 る細断状の千切り作動が行われて、ほぼ5mm 後の細片に引き千切られ、かつ、廃紙4の繊 維片の長さも略5mmより大きい状態で残留する ことになる。

 このように、本実施形態にかかる千切り 砕シュレッダ1は、千切り破砕手段によって 、廃紙4をセルロース繊維長が5mm以上の千切 細片とすることができるため、再生紙にす 場合、再生紙の用途を広範囲に拡大するこ ができ、従来の細断廃紙が3mm以下のセルロ ス繊維長の故にトイレットペーパー等の低 質な再生紙にしか再生できなかったことに 較して、セルロース繊維長を長くすること より、各種の再生紙に再生が可能となり、 生紙の使用範囲が拡大し、その分廃紙の千 り細片の経済的価格が高騰して、廃紙4のリ イクルビジネスの経済性を向上することが きる効果があり、更には、機密文書の廃紙4 で千切り細片のセルロース繊維長が5mm以上あ っても、千切り状態としたため機密性を十分 に保持することができる効果がある。

 次いで、下手側に配置した固型処理手段 しての固型処理部130へと搬送される。

 〔固型処理手段〕
 千切り破砕処理部120により千切られた廃紙4 である千切り細片は、固型処理部130により圧 縮されて一定容量、一定重量に固型化された 紙塊片5となる。

 すなわち、固型処理部130は、図7に示すよ うに、千切り破砕処理部120の排出口に連結さ れており、図13に示すように、回転軸700の外 に一定空間を形成して装着した線状の螺旋 クリュー701と、その搬送先端に連設した螺 羽根体702と、その進行方向に設けた圧縮装 703とより構成されている。

 具体的には、次のように構成されている

 図13に示すように、千切り破砕処理部120 排出口に連結された固型処理部130は、断面 形の長方形の圧縮ケースに回転軸700を軸架 ており、同回転軸の外周に一定空間を設け 装着した線状の螺旋スクリュー701と、その 送先端に連設した螺旋羽根体702と、その進 方向に設けた圧縮装置703とより構成されて る。線状の螺旋スクリュー701は先端を自由 としており、先端に細片が滞溜しないよう している。

 回転軸700の基端は圧縮ケースの基端に位 する機枠704に支持され、先端に近い回転軸 間位置は機枠704に突設した保持板705に支持 れており、この保持板705の前後における回 軸700の一部分には円錐カバー706が配設され 破砕細片が回転軸700を中心とした保持板の 後部分に滞溜しないようにしている。

 なお、図7に示すように、この滞留紙細片 を掻き落とすため、千切り破砕処理部120の排 出口の最終位置に、上方向に回転するスクレ ーパ610を配設しており、スクレーパ610は線状 の螺旋スクリューの回転軸700に沿って配設し 、千切り破砕処理部120からの千切り細片を千 切り破砕処理部120と圧縮固型化装置との境で 滞留しないようにしている。

 螺旋羽根体702の先方には圧縮装置703が連 されており、同装置703は、前後開口の箱型 ース707と、その内部中途に出入れ自在に設 た当板708,708とよりなる。当板708,708は、箱 ケース707の外部に装置された付勢装置709,709 連動連結され、常時は箱型ケース707内に収 されて箱型ケース707内を閉塞状態としてい が、当板708,708に千切り細片の塊が一定の圧 縮負荷としてかかると、最終的には当板708,70 8を付勢に抗して箱型ケース707の外部に押し って箱型ケース707内を開放し、一定容量の 塊片5はそのまま箱型ケース707の外部に押出 放出される。

 付勢装置709は、以下のように構成されて る。

 図14に示すように、箱型ケース707の側壁 当板用スリット710を上下2個形成すると共に 箱型ケース707の外側壁に外方に上下プレー 711,712を突設しており、上下プレート711,712 間には当板用軸713,713を垂設し、同当板用軸7 13,713に当板708,708,708,708を水平に連設している 。従って、当板708,708,708,708は同軸713,713の中 に回動して当板用スリット710,710,710,710から 型ケース707内外を出入する。

 当板708の外縁の伸延部分には、縦軸714を 貫している。同縦軸714には上下3枚の付勢板 715を水平に連設し、付勢板715の一端と、箱型 ケース707の基端に位置する機枠716との間には 当板708を箱型ケース707内に位置させるように 付勢するためのスプリング717を介設している 。

 図中、718は、機枠716のスプリング取付部 示す。従って、当板708は、スプリング717の 勢力によって当板用軸713を中心として回転 箱型ケース707内に押込まれた状態となる。 型ケース707内において、当板708に一定容量 紙塊片5が当接して圧縮されていくと、最終 的には当板708はスプリング717の付勢に抗して 当板用軸713を中心にケース707外に回動し、ス リット710から箱型ケース707外部に退去してし まうと、箱型ケース707内は開放され一定容量 の紙塊片5はそのまま箱型ケース707の先端開 部から外部に押出し放出される。

 この場合、当板用軸713と、縦軸714と、機 716のスプリング取付部718との位置関係でス リング717の付勢力を調整するようにしてい 。図中、719は、一体に作動するように上下 当板708,708,708,708を連設し補強するための連 軸である。

 このように、廃紙の千切り細片は、線状 螺旋スクリュー701によって十分に攪拌され がら圧縮搬送されるため、機密性がより高 保たれるとともに、効率よく5分の1から10分 の1、望ましくは20分の1の容積まで圧縮され のである。

 〔回収要求通報手段〕
 回収要求通報手段は、紙塊片5の集合を貯蓄 するとともに、当該紙塊片5の重量あるいは 積を計測する計測手段と、当該計測結果を 録する記録手段と、記録している計測値が 定値に達するとその旨を収集業者側の通報 信サーバ2に対して自動送信する通報手段と りなる。

 すなわち、固型処理手段により形成され 紙塊片5は、千切り破砕シュレッダ1の下方 設けられた計測部141に落下し、この計測部14 1によって重量が計測される。この計測部141 び制御部150は、計測手段として機能するも である。

 計測部141により計測された計測値は、記 手段としての記録部142内に常時記録され、 該計測値が所定値に達したとき、制御部150 、通報手段として機能する通報部143を用い 、所定の信号を収集業者側の通報受信サー 2に対して通信ネットワーク3を介して送信 る。

 なお、計測値における所定値は、廃紙排 側で任意に設定可能である。かかる構成と ることにより、当該値を廃紙排出側で任意 設定することができるため、収集業者側は 紙塊片5の回収を廃紙排出側の要望に応じた タイミングで行うことが可能となる。

 また、千切り破砕シュレッダ1には、内部 の所定位置に紙塊片5を検知する検知センサ( 示せず)が設けられており、紙塊片5が計測 141に貯蓄、積層されることで、当該検知セ サが紙塊片5を感知すると、制御部150が通報 信サーバ2へ所定の信号を送信する構成とな っている。

 このように、紙塊片5の集合が所定重量あ るいは所定容積に達すると、制御部150は、通 報手段として、所定の信号を収集業者側の通 報受信サーバ2に対して自動送信することに り通報を行なう。

 かかる構成とすることにより、廃紙排出 は、紙塊片5の貯蓄具合を逐一確認する必要 がなくなり、収集業者側による紙塊片5の回 のタイミングが迅速、円滑に管理されて廃 4の回収再生の経済性を可及的に向上するこ ができる。

 ここで、紙塊片5の計測値が所定値に達し たときになされる通報は、千切り破砕シュレ ッダ1が所定の信号を通報受信サーバ2に対し 通信ネットワーク3を介して送信することに よってなされるものである。

 この所定の信号には、千切り破砕シュレ ダ1毎に異なる識別情報が含まれており、こ れにより、通報受信サーバ2は、千切り破砕 ュレッダ1を有する複数の廃紙排出側の中か 通報元である廃紙排出側を特定することが 能となる。かかる所定の信号の詳細につい は、後述する。

 なお、紙塊片5の重量の計測値に基づいて 通報するか、あるいは紙塊片5の容積の計測 果に基づいて通報するかは、廃紙排出側で 意に設定することができる。

 〔通報受信手段〕
 千切り破砕シュレッダ1からの通報は、収集 業者側の有する通報受信サーバ2によって受 される。

 ここで、通報受信サーバ2の構成について 図面を参照して具体的に説明する。図15は通 受信サーバ2の構成例を示した図であり、図 16はデータベース内に記憶されている廃紙排 側情報の一例を示した図であり、図17は通 受信サーバのディスプレイに表示される画 の構成例である。

 通報受信サーバ2は、一般のパーソナルコ ンピュータあるいは専用端末を適用すること ができ、図15に示すように、CPU210、作業用RAM2 20及び各種プログラムを記録するROM230から構 された制御部200と、各種データを記憶するH DD(Hard Disk Drive)等から構成されたデータベー ス240と、通信ネットワーク3を介して千切り 砕シュレッダ1との間で通信を行うための通 部250と、ユーザの操作により所定の情報を 力可能なキーボード270やマウス280等の入力 段を制御する周辺機器制御チップ260と、CPU2 10からイメージデータを受け取り、内部のビ オメモリ(図示せず)に書き込むと共にこの デオメモリに書き込んだデータを後述のデ スプレイ300に表示するビデオチップ290、ビ オチップ290から送信される信号に応じた表 を行うディスプレイ300と、FM音源(Frequency Mod ulation)やWave Table音源などの音源を有する音 チップ320と、音源チップ320から出力される ーディオ信号を音波に変換する内蔵スピー 330とを備えて構成され、これらの各種構成 素はシステムバス340を介して相互に接続さ ている。

 データベース240は、図16に示すように、 紙排出側の情報(会社名、住所、電話番号等) を、千切り破砕シュレッダ1から送信される 定の信号に含まれる当該千切り破砕シュレ ダ1毎に異なる識別情報と関連付けて予め記 している。これにより、所定の信号を受信 た際、当該信号に含まれる識別情報によっ 通報元の廃紙排出側を特定することができ 。

 制御部200は、CPUやROMに記憶された各種プ グラムを読み出し実行することにより、通 受信サーバ2全体を制御し、かつ、後述の通 報受信手段等として機能する。

 通報受信手段は、千切り破砕シュレッダ1 から送信された所定の信号を受信する。当該 所定の信号には、上述のように、千切り破砕 シュレッダ1毎に異なる識別情報が含まれて り、この識別情報とデータベース240内に記 された廃紙排出側の情報とに基づいて通報 である廃紙排出側を特定することができる

 そして、通報元である廃紙排出側を特定 ると、通報受信サーバ2は図17に示すように 廃紙排出側から紙塊片5の収集の要請があっ た旨を当該廃紙排出側の住所及び電話番号と ともにディスプレイ300に表示する。これによ り、廃紙排出側から紙塊片5の収集の要請が った旨を収集業者側のスタッフに対して通 することができる。また、当該廃紙排出側 住所及び電話番号もディスプレイに表示さ ることで、収集業者側のスタッフは、どこ 収集に向かえばよいのか等を即座に確認す ことができ、スムーズに収集先に向かうこ ができる。

 〔収集手段〕
 収集業者側のスタッフは、通報受信サーバ2 のディスプレイ300上に収集指示が表示された ことを確認すると、通報元である廃紙排出側 に赴き、千切り細片の紙塊片5を回収する。

 〔紙塊片有料化手段〕
 収集業者側が千切り細片からなる紙塊片5を 収集するに際しては、廃紙排出側に一定の対 価支払いの債務を負担する。

 〔料金演算手段〕
 ここで、千切り破砕シュレッダ1の有する料 金演算手段は、収集業者が廃紙排出側に対し て負担する紙塊片5の収集料金を当該紙塊片5 計測値に基づいて演算する。収集料金の演 式は、[収集料金=紙塊片の重量(kg)×100×α(α& lt;1)]であり、本実施形態においては、α=0.5と している。また、演算した収集料金は、図18 示すように、料金表示ボタン166を押下する とにより、表示部160の料金表示領域163に表 される。

 なお、支払い債務の内容は、金銭支払い もよく、代位物による支払いでもよい。

 要は、カラー印刷文書の混入のない、5mm 上のセルロース繊維長とした千切り細片で るため、再生工場においては、再生紙等に 元できるような用途の広い原料となってい 。

 従って、経済性を十分に見積もることの きる紙塊片5の価値に対応した対価の支払い 債務を収集業者側に負担させて、廃紙排出側 においては、千切り細片として廃紙処理を行 うメリットを発生させ、かつ、千切り破砕装 置を可及的早急に原価償却しうる状態を生成 する。

 ところで、再生紙原料の市場価格は常に 動しているので、前記した収集料金の基準 格もこれに連動して変動することとなる。 らに、回収対象の紙塊片5へのカラー印刷文 書の混入度合い、ステープルやクリップ等の 金属物、プラスチック物の混入度合いによっ ては、再生紙原料の価値が下がる虞がある。 そこで、本実施形態においては、再生紙原料 の市場価格を常時監視し、それを反映した収 集量金の基準価格の設定を行うこともできる 。

 すなわち、収集料金の演算式を、[収集料 金=紙塊片の重量(kg)×100×α(α<1)×r×s]として 、rを古紙の市場価格の変動要素係数とし、s 収集対象の破砕紙塊片の再生紙原料価値係 として設定するのである。

 このうち、sについては、収集した紙塊片 の履歴をバーコードやICタグを紙塊片5の収集 容器に設置するなどしてモニタリングするこ とにより、収集対象の個別の事業所や個別の シュレッダに対して設定することが可能であ る。モニタリングの結果を等級認定すること により、再生紙原料価値係数としてフィード バックすることができ、シュレッダ利用者の モチベーションを喚起し、再生紙原料の価値 を向上するよう、白黒文書とカラー印刷文書 の事前の選別やステープルの除去などの環境 改善活動への慫慂が自律的に行われることと なる。

 このことによって、従来限りなく金銭的 値が「無」に近かった廃紙排出側における 紙が千切り破砕という特殊な処理を行うこ により、大きな経済サイクルを生起し、か 、経済活動の活性化を促す。

 〔運搬手段〕
 紙塊片5の収集後における当該紙塊片5の再 製品生産者側への搬送は、運搬手段によっ なされる。本実施形態において、かかる運 手段は、トラック等の運搬車両6であり、廃 排出側において紙塊片5を収集すると、一旦 倉庫等に保管した後、あるいは直接に再生製 品生産者側へ搬入する。

 〔再生側引渡し手段〕
 収集業者側は、廃紙排出側から紙塊片5を収 集した後、これを再生製品生産者側へ引き渡 す。

 再生製品生産者側は、一旦収集業者側に いて貯溜していた紙塊片5を定期的に受け取 る場合や、収集した紙塊片5をその都度受け る場合がある。

 また、収集業者側が団体を結成して収集 ンターをつくり、回収した紙塊片5を管理し て紙相場などの経済変動を視野に入れた再生 製品生産者側へ引渡しを行う場合がある。

 〔引渡し有料化手段〕
 収集業者側は紙塊片5を再生製品生産者側に 引渡すに際しては、再生製品生産者側から対 価を受け取る。

 従来のシュレッダによる3mm以下の細断紙 とした処理の場合の価格と比較した場合、 発明のシステムで使用する引き千切り状の 片の価値は、少なくとも5倍以上の価値が生 じる。

 従って、その分、前述した廃紙排出側へ 払う紙塊片5の対価も、従来に比し高く見積 もることができる。

 このことは、廃紙排出側への紙塊片5の代 金支払い額の増加にもつながり、廃紙リサイ クルの経済性を大幅にアップし、その分廃紙 リサイクルが活性化して、ひいては自然環境 の保護にも貢献することができる。

 ここで、再生製品生産者側から受け取る 価の額は、紙塊片有料化手段により廃紙排 側に対して支払った紙塊片5の価格よりも大 の価格とする。かかる引渡し価格を算出する ための演算式は、[引渡し価格=紙塊片の重量( kg)×100×β(β>1)]であり、本実施形態におい は、β=1.5としている。

 また、この演算式には、古紙の市場価格 変動要素係数rを含めることもできる。この 場合、演算式は、[引渡し価格=紙塊片の重量( kg)×100×β(β>1)×r]となる。

 このように、収集業者側は、紙塊片5を再 生製品生産者側へ引き渡す際、廃紙排出側に 対して支払った紙塊片の価格よりも大の価格 で引き渡すことにより、その差額を自己の利 益とすることができる。

 以上のように、収集業者側の処理として 、紙塊片5の収集を行う収集手段と、紙塊片 5を収集するに際して、廃紙排出側に一定の 価支払いの債務を負担する紙塊片有料化手 と、紙塊片を運搬する運搬手段と、収集し 紙塊片5を再生製品生産者側へと引き渡す再 側引渡し手段と、紙塊片5を再生製品生産者 側へと引き渡す際に、対価を受け取る引渡し 有料化手段とがある。

 〔再生製品生産者側の加工処理〕
 次に、再生製品生産者側の有する手段につ て説明する。再生製品生産者側は、収集業 側から引渡しを受けた紙塊片を再生製品7に 加工し、あるいは再生製品の原料に加工する 再生加工手段を有する。

 〔再生加工手段〕
 再生製品生産者側においては、搬入された 塊片5を所定の処理工程を経て再生紙等に還 元処理する。

 再生紙等は、再度、所定の手続に乗って 場に流通することになる。

 〔廃紙の破砕回収再生システムSの処理フロ ーチャートの説明〕
 ここで、本実施形態における廃紙の破砕回 再生システムSの処理フローチャートの説明 として、先ず、千切り破砕シュレッダ1の動 について、図面を参照して具体的に説明す 。図19は本実施形態における千切り破砕シュ レッダ1のメイン処理フローチャートであり 図20は本実施形態における破砕計測通報処理 のフローチャートである。

 まず、千切り破砕シュレッダ1の電源がON なると、千切り破砕シュレッダ1のCPUは、RAM 、ROM等のアクセス許可、作業領域確保を初期 化等の初期設定動作を実行し、各種プログラ ムをCPUによる実行状態とし、制御部150として の機能を動作させる。

 次に、図19に示すように、制御部150は、 切り破砕シュレッダ1に設けられた処理開始 タン(図18における符号164)が押下されたか否 かを判定する(ステップS001)。この処理におい て、処理開始ボタン164が押下されたと判定す ると(ステップS001:Yes)、制御部150は、廃紙検 センサが廃紙収納ケースに収納された廃紙 検知したか否かを判定する(ステップS002)。 の処理において、廃紙検知センサが廃紙4を 知したと判定すると(ステップS002:Yes)、制御 部150は、処理をステップS003に移行する。

 一方、廃紙検知センサが廃紙4を検知して いないと判定すると(ステップS002:No)、制御部 150は、その旨を表示部160に表示する(ステッ S007)。これは、図18に示すように、第1のラン プ161を点灯させることにより行われる。

 ステップS003において、制御部150は、ロッ ク検知センサが蓋体用ロック機構が作動して いることを検知したか否かを判定する。この 処理において、ロック検知センサが、蓋体用 ロック機構が作動していることを検知したと 判定すると(ステップS003:Yes)、制御部150は、 紙送り手段、破砕処理手段、固型処理手段 回収要求通報手段等として、破砕計測通報 理を行う(ステップS004)。この破砕計測通報 理は、図20におけるステップS010からステッ S016に示す処理であり、後述する。

 一方、ロック検知センサが、蓋体用ロッ 機構が作動していることを検知していない 判定すると(ステップS003:No)、制御部150は、 の旨を表示部160に表示する(ステップS008)。 れは、図18に示すように、第2のランプ162を 灯させることにより行われる。

 ステップS007、ステップS008の処理を終了 ると、制御部150は、処理をステップS001に移 する。

 ステップS004の処理を終了すると、制御部 150は、処理終了ボタン(図18における符号165) 押下されたか否かを判定する(ステップS005) この処理において、処理終了ボタン165が押 されていないと判定すると(ステップS005:No) 制御部150は、処理をステップS002に移行し、 理終了ボタン165が押下されたと判定すると( ステップS005:Yes)、処理を停止し(ステップS006) 、処理をステップS007に移行する。

 ステップS007において、制御部150は、電源 がOFFされたか否かを判定する。この処理にお いて、電源がOFFされていないと判定すると( テップS007:No)、制御部150は処理をステップS00 1に移行する。一方、電源がOFFされたと判定 ると(ステップS007:No)、制御部150は、メイン 理を終了する。

 次に、ステップS004における破砕計測通報 処理について、図20を参照して具体的に説明 る。図20は破砕計測通報処理のフローチャ トである。

 図20に示すように、破砕計測通報処理を 始すると、制御部150は、廃紙送り手段とし 、廃紙収納ケース内の廃紙を千切り破砕処 部120へと搬送する(ステップS010)。

 次に、制御部150は、破砕処理手段として 搬送されてきた廃紙の千切り破砕処理を行 、廃紙を細分化する(ステップS011)。

 次に、制御部150は、固型処理手段として 千切り細片を圧縮固型化し、紙塊片5を形成 する(ステップS012)。

 次に、制御部150は、計測手段として、形 した紙塊片5の集合の重量あるいは容積を計 測する(ステップS013)。

 次に、制御部150は、記録手段として、計 した紙塊片5の集合の重量を記録する(ステ プS014)。

 次に、制御部150は、ステップS014において 記録した紙塊片5の計測値が所定値に達した 否かを判定する(ステップS015)。この処理に いて、紙塊片5の計測値が所定値に達してい いと判定すると(ステップS015:No)、制御部150 、処理をステップS010に移行する。一方、紙 塊片5の計測値が所定値に達したと判定する (ステップS015:Yes)、制御部150は、通報手段と て、所定の信号を収集業者に対して通信ネ トワーク3を介して送信する(ステップS016)。

 ステップS016の処理が終了すると、制御部 150は、破砕計測通報処理を終了する。

 次に、通報受信サーバ2の動作について、 図面を参照して具体的に説明する。図21は本 施形態における通報受信サーバのメイン処 フローチャートである。

 図21に示すように、通報受信サーバ2の制 部200は、メイン処理を開始すると、廃紙排 側から通報を受けたか否かを判定する(ステ ップS100)。この判定は、千切り破砕シュレッ 1から送信された所定の信号を受信したか否 かによって判定するものである。この処理に おいて、廃紙排出側から通報を受けたと判定 すると(ステップS100:Yes)、制御部200は、千切 破砕シュレッダ1から送信された所定の信号 含まれる千切り破砕シュレッダごとに異な 識別情報を取り出し(ステップS101)、取り出 た識別情報に基づき、データベース240から 報元である廃紙排出側の情報を取り出して( ステップS102)、当該情報をディスプレイ300に 示する(ステップS103)。

 次に、制御部200は、電源がOFFされたか否 を判定する(ステップS104)。この処理におい 、電源がOFFされていないと判定すると(ステ ップS104:No)、制御部200は、処理をステップS100 に移行する。一方、電源がOFFされたと判定す ると(ステップS104:Yes)、制御部200は、メイン 理を終了する。

 〔本実施形態の具体例〕
 ここで、本実施形態にかかる廃紙の破砕回 再生システムSの一例として、廃紙排出側で ある「○○銀行」で発生した不要な機密文書 等からなる廃紙が再生製品である「再生紙」 にリサイクルされるまでの流れを具体的に説 明する。

 「○○銀行」の社員は、業務上発生し不 となった機密文書その他の文書を千切り破 シュレッダ1を用いて細分化する。その際、 「○○銀行」の社員は、廃紙生成手段として 、当該不要となった文書をカラー印刷文書と 白黒印刷文書とに分別する。

 そして、分別した文書のうち、白黒印刷 書である廃紙4を千切り破砕シュレッダ1を いて細分化する。

 この際、千切り破砕シュレッダ1は、廃紙 4を千切り破砕処理部120を用いて千切り細片 し、さらに、この千切り細片を固型処理部13 0を用いて紙塊片5とする。形成された紙塊片5 は、千切り破砕シュレッダ1の下方に設けら た計測部141に落下し、この計測部141によっ 重量が計測される。この計測値は、記録手 によって常時記録され、当該計測値が所定 に達したとき、通報部143を用いて、所定の 号を収集業者側の通報受信サーバ2に対して 信ネットワーク3を介して送信する。

 所定の信号を受信した通報受信サーバ2は 、当該所定の信号に含まれる識別情報を取り 出し、この識別情報とデータベース240内に記 憶された廃紙排出側の情報とに基づいて通報 元が「○○銀行」であることを特定する。

 そして、通報元を特定すると、通報受信 ーバ2は、図17に示すように、「○○銀行」 ら紙塊片5の収集の要請があった旨を「○○ 銀行」の住所及び電話番号とともにディスプ レイ300に表示する。

 収集業者側のスタッフは、通報受信サー 2のディスプレイ300上に収集指示が表示され たことを確認すると、運搬車両6に乗り込み ○○銀行」へと赴き、紙塊片5を収集する。

 この際、収集業者側のスタッフは、図18 示すように、千切り破砕シュレッダ1に設け れている料金表示ボタン166を押下して、料 表示領域163に収集料金を表示させ、表示さ た金額に従い収集料金である5000円を「○○ 銀行」に対して支払う。なお、古紙の市場価 格の変動要素係数rおよび収集対象の破砕紙 片の再生紙原料価値係数sを考慮した対価を 払うこととしてもよい。

 次に、収集業者側のスタッフは、運搬車 6の荷台に収集した紙塊片5を積載し、再生 品生産者側へ向かう。

 そして、収集業者側のスタッフは、「○ 銀行」から収集した紙塊片5を再生製品生産 者側へと引き渡す。その際、収集業者側のス タッフは、再生製品生産者側から、「○○銀 行」に対して支払った紙塊片5の価格である50 00円よりも大の価格にて当該紙塊片5を引き渡 す。その金額は、演算式、[引渡し価格=紙塊 の重量(kg)×100×1.5]に基づいて算出されるた 、引渡し金額は、15000円となる。すなわち 「○○銀行」に対して支払った金額と再生 品生産者側から受け取った金額の差額であ 10000円が収集業者側の利益となる。なお、実 際の市場においては、古紙の市場価格の変動 要素係数rを考慮した引渡し金額が設定され こととなる。

 そして、紙塊片5を受け取った再生製品生 産者側においては、紙塊片5を所定の処理工 を経て「再生紙」に還元処理する。この際 紙塊片5を形成する千切り細片は、そのセル ース繊維長が約5mmと、従来に比べて長いた 、従来困難であった高品質な再生紙への再 が可能となる。

 以上のように、「○○銀行」で発生した 紙4は、本実施形態における廃紙の破砕回収 再生システムSによって「再生紙」としてリ イクルされ、再度、所定の手続に乗って市 に流通することになる。

 〔他の実施形態について〕
 次に、本発明の他の実施の形態について、 面を用いて説明する。図22は、他の実施形 にかかる廃紙の破砕回収再生システムの概 構成図である。なお、先に説明した実施の 態と同一の構成については、同一の符号を して説明を省略する。

 図22に示すように、本実施形態にかかる 紙の破砕回収再生システムS’は、廃紙排出 の有する千切り破砕シュレッダ10(「シュレ ダ装置」に相当)、当該千切り破砕シュレッ ダ10を用いて廃紙の破砕作業を行う作業者の 用する端末装置11、廃紙排出側の従業員で って千切り破砕シュレッダ10の稼動状況を管 理する管理者の端末装置12と、本システムS’ を管理するシステム管理会社の有する端末装 置20と、収集業者側の有する端末装置30と、 生製品生産者側の有する端末装置40とより構 成されており、機密文書の破砕回収再生情報 の管理等を可能とするものである。

 また、本実施形態にかかる廃紙の破砕回 再生システムS’において、千切り破砕シュ レッダ10と端末装置11、12とは、ローカルネッ トワークである社内ネットワーク8(「第1の通 信経路」に相当)により相互に接続されてお 、千切り破砕シュレッダ10と端末装置20、30 40とは、グローバルネットワークである社外 ネットワーク9(「第2の通信経路」に相当)に り相互に接続されている。なお、社内ネッ ワーク8は、LAN(Local Area Network)等を用いるこ とができ、社外ネットワーク9は、固定電話 PHSなどの電話回線やインターネットなどの 信ネットワークを用いることができる。

 なお、本実施形態において、端末装置11 12、20、30、40は、一般のパーソナルコンピュ ータ或いは専用装置を使用することができる 。また、図1中、エンコーダとは、主モータ 回転情報(回転数や回転異常など)を把握し、 当該情報を通知したり千切り破砕シュレッダ 10の運転制御をしたりするものである。

 〔千切り破砕シュレッダ10の構成について
 次に、千切り破砕シュレッダ10の構成につ て、図23及び図24を用いて説明する。図23は の実施形態にかかる千切り破砕シュレッダ10 の構成例を示す図であり、図24は他の実施形 にかかる千切り破砕シュレッダ10に設けら る回収ボックスの構成例を示す図である。

 図23に示すように、本実施形態にかかる 切り破砕シュレッダ10は、先に説明した実施 形態における千切り破砕シュレッダ1の有す 構成のほかに、自装置に関する情報を記憶 る記憶部144と、記憶部144に記憶された情報 社外ネットワーク9を介してシステム管理会 の端末装置20へ送信する通信部145とを有す 。

 記憶部144は、フラッシュメモリ(Flash Memor y)などから構成され、自装置に関する情報と て、自装置の機番及び稼動時間を記憶して る。また、記憶部144は、これらの情報の他 千切り破砕シュレッダ10に異常が発生した 否かの判断基準となる異常判断基準情報、 切り破砕シュレッダ10の運転履歴情報、収集 業者から送信される分別成績情報等を記憶し ている。

 通信部145は、他の装置との通信を行うこ ができる無線LANインターフェイスである。 お、通信部145として無線LANインターフェイ に代えて、有線LANインターフェイスやUSBイ ターフェイスなどを用いるようにしてもよ 。

 さらに、本実施形態にかかる千切り破砕 ュレッダ10は、固型処理手段により形成さ た紙塊片5を回収する回収ボックス50を備え いる。

 この回収ボックス50は、千切り破砕シュ ッダ10の下方に設けられた計測部141上に載置 されるものであり、図24に示すように、蓋51 より開閉自在に形成された開口部52を有して いる。また、回収ボックス50の側壁の一部は 透明フィルム53a~53dで形成されている。かか る構成とすることにより、内部に収納された 紙塊片5を視認可能となるため、例えばカラ 印刷された紙など、再生処理を行うのに不 切な紙が再生処理されるのを未然に防止す ことができる。しかも、かかる構成とする とにより、回収ボックス50に収容された紙塊 片5を廃紙検知センサを用いて検知すること できる。

 この回収ボックス50を収集業者が回収す 際は、蓋51により開口部52が閉鎖されるとと にシール54により封がされることとなる。 こで、このシール54にはバーコードが付され ており、このバーコードによって廃紙の排出 元が特定されるようにしている。かかる構成 とすることにより、リサイクル品質をより高 い水準で確保することができる。すなわち、 廃紙排出側においては、収集業者により回収 された紙塊片5が確実に再生製品生産者に引 渡され、処理されたか否かを確認すること でき、また、収集業者側においては、回収 た紙塊片5の中に再生処理に不適切な紙が混 していた際に、その旨を分別成績情報とし 廃紙排出側に対してフィードバックするこ ができる。

 なお、シール54に付されるものは必ずし バーコードである必要はなく、ICチップやQR ードであってもよい。

 また、本実施形態において、回収ボック 50は、強化ダンボール(重量物包装用段ボー )及び透明フィルムで形成されており、再生 製品生産者側において、強化ダンボールは紙 塊片5とともに再生処理がなされ、透明フィ ムは強化ダンボールから分離された後、廃 ラスチックとして再生利用される。

 千切り破砕シュレッダ10は、以上のよう 構成されており、本実施形態にかかる廃紙 破砕回収再生システムS’は、以下の特徴的 機能を有するものである。

 〔機番管理機能について〕
 本実施形態にかかる廃紙の破砕回収再生シ テムS’では、千切り破砕シュレッダ10に関 る情報をシステム管理会社の端末装置20へ 信することにより、システム管理会社によ 千切り破砕シュレッダ10のメンテナンス等を 最適なタイミングで行うことを可能としてい る。

 すなわち、本実施形態にかかる廃紙の破 回収再生システムS’において、千切り破砕 シュレッダ10は、記憶部144に記憶された自装 の機番及び稼働時間の情報を、通信部145か システム管理会社の端末装置20へ社外ネッ ワーク9を介して送信することとしている。

 かかる構成とすることにより、システム 理会社は、各千切り破砕シュレッダ10の機 を特定することができるため、当該千切り 砕シュレッダ10がいつ製造され、どのルート で販売されたものか、メンテナンスの記録な どの個別の情報を蓄積した端末装置20と照合 ることにより、最適のメンテナンスを行い 機種の改良、サービスの向上に資すること できる。

 なお、千切り破砕シュレッダ10は、自装 の稼動時間が所定の時間に達したときに定 的に送信することとする。

〔稼働状況通知機能について〕
 また、本実施形態にかかる廃紙の破砕回収 生システムS’では、廃紙排出側において、 千切り破砕シュレッダ10による処理状況を、 該機密文書の千切り破砕シュレッダ10によ 処理を行った作業者の使用する端末装置11に 送信することで、当該作業者が機密文書の処 理状況を常時把握可能としている。

 すなわち、先の実施形態において説明し ように、作業者は、千切り破砕シュレッダ1 0による処理を開始する際に、操作スイッチ41 3を用いて当該作業者が有する所定の操作キ を入力することにより廃紙収納ケース400に ックをかけて、千切り破砕シュレッダ10によ る処理中に機密文書が抜き取られないように することとしている。

 そして、千切り破砕シュレッダ10は、所 の操作キーと当該操作キーに対応する作業 が使用する端末装置11のIPアドレスとを関連 けて記憶部144に記憶しており、これにより 作業者の端末装置11を特定し、当該端末装 11に対して、千切り破砕シュレッダ10による 理の開始、終了、或いは、処理中の異常発 などの機密文書の処理状況を社内ネットワ ク8を介して逐一送信する。

 かかる構成とすることにより、例えば、 切り破砕シュレッダ10の稼動中に紙詰まり どの異常が発生して処理が中断した場合な 、作業者がその場にいなくとも当該異常が 生したことを把握することができるため、 切り破砕シュレッダ10を次に使用する他の作 業者に迷惑を掛けることなく不具合を解消す ることができる。

 また、千切り破砕シュレッダ10は、上記 ように自装置に何らかの異常が発生した場 、当該異常が発生した旨を自装置の機番と もに通信部145及び社外ネットワーク9を介し システム管理会社の端末装置20へ送信する ととしている。かかる構成とすることによ 、システム管理会社は、当該異常をオンタ ムで察知することができ、当該千切り破砕 ュレッダ10の修理等の対応をより迅速に行う ことができる。

 また、先の実施形態において説明した通 、千切り破砕シュレッダ10は、廃紙収納ケ スに収納した廃紙を検知する廃紙検知セン を備えており、廃紙検知センサが廃紙を検 しなくなると、当該検知結果に基づいて、 紙送り手段、破砕処理手段、固型処理手段 の処理を自動的に停止させることとしたが これに加え、廃紙検知センサが廃紙を検知 ると、当該検知結果を自装置の機番ととも 通信部145及び社外ネットワーク9を介してシ テム管理会社の端末装置20へ送信すること してもよい。

 かかる構成とすることにより、システム 理会社は、各廃紙排出側に設置された千切 破砕シュレッダ10の稼動状況を把握するこ ができる。

〔紙塊片重量監視機能について〕
 また、本実施形態にかかる廃紙の破砕回収 生システムS’において、千切り破砕シュレ ッダ10の計測手段は、紙塊片5の重量を計測す るものであり、また、収集業者にも、千切り 破砕シュレッダ10の計測手段と同様の機能を する計測手段が設けられている。そして、 実施形態にかかる廃紙の破砕回収再生シス ムS’では、収集業者側の計測手段及び千切 り破砕シュレッダ10の計測手段を用いて、紙 片の重量を管理可能としている。

 すなわち、収集業者側の計測手段は、収 業者の有する端末装置30と通信可能に接続 れており、当該計測手段による計測結果が 末装置30に送信され、当該端末装置30により 憶されるように構成されている。

 先ず、収集業者は、廃紙排出側から回収 ックス50に収容された紙塊片5を回収すると 計測手段を用いて当該紙塊片5の重量を計測 する。そして、端末装置30は、当該計測結果 計測手段から取得するとともに、当該計測 果を回収ボックス50に貼られたシール54に付 されたバーコードの情報と関連付けて記憶す る。

 かかる構成とすることにより、収集業者 は、千切り破砕シュレッダ10に設けられた 測手段による計測結果と収集業者側の計測 段による計測結果とを付き合わせることが きるため、紙塊片5の回収情報をより正確に 握でき、千切り破砕シュレッダ10の計測手 の誤動作、或いは、廃紙排出側の不正など 監視することが可能となる。

 また、上述のように、本実施形態にかか 廃紙の破砕回収再生システムS’において、 通信経路は、ローカルネットワークからなる 第1の通信経路と、グローバルネットワーク らなる第2の通信経路とで構成されるととも 、制御系統も、ローカルネットワークから る第1の制御系統と、グローバルネットワー クからなる第2の制御系統とで構成され、こ らは互いに独立して構成されている。かか 構成とすることにより、機密情報について 、ローカルネットワークである社内ネット ーク8のみと送受信することで、当該機密情 の漏洩を確実に防止することができる。

 ここで、上記実施形態においては、千切 破砕シュレッダ10が記憶部144及び通信部145 有する構成としたが、廃紙排出側の用途に ってはこれら記憶部144及び通信部145が不要 なる場合もある。そこで、記憶部144及び通 部145を有しない千切り破砕シュレッダに対 て着脱自在な通信装置を取り付けることに り、必要に応じて、千切り破砕シュレッダ 記憶部や通信部の機能を追加することとし もよい。

 この通信装置は、千切り破砕シュレッダ ら当該千切り破砕シュレッダに関する情報( 当該千切り破砕シュレッダの機番や稼動時間 、異常発生情報など)を取得するための情報 得インターフェイス(「情報取得部」に相当) と、情報取得インターフェイスを介して取得 した情報を記憶する記憶部と、当該インター フェイスを介して取得し情報をシステム管理 会社へ社外ネットワーク9を介して送信する 信インターフェイス(「通信部」に相当)と、 を備えている。

 かかる構成とすることにより、千切り破 シュレッダが通信機能を有していない場合 あっても、当該千切り破砕シュレッダに関 る情報をシステム管理会社の端末装置20へ 信することが可能となる。

 また、かかる場合であっても、通信経路 、ローカルネットワークからなる第1の通信 経路と、グローバルネットワークからなる第 2の通信経路とで構成されるとともに、制御 統も、ローカルネットワークからなる第1の 御系統と、グローバルネットワークからな 第2の制御系統とで構成され、これらは互い に独立して構成されている。したがって、機 密情報については、ローカルネットワークで ある社内ネットワーク8のみと送受信するこ で、当該機密情報の漏洩を確実に防止する とができる。

 以上、本発明の好ましい実施の形態につ て説明したが、本発明はかかる特定の実施 態に限定されるものではなく、特許請求の 囲に記載された本発明の要旨の範囲内にお て、種々の変形・変更が可能である。

 例えば、通報受信サーバ2は、GPS(Global Pos itioning System)により、千切り破砕シュレッダ1 の位置を特定することとしてもよい。この場 合、千切り破砕シュレッダ1には、GPS衛星か のデータを受信するGPSアンテナ及びGPSアン ナによる受信データを入力するGPS装置が設 られる。GPS装置は、GPSアンテナを介してGPS 星から受信したデータに基づいて、当該千 り破砕シュレッダ1の位置を2次元若しくは3 元の座標データによって特定する装置であ 、その動作は制御部150によって制御される

 かかる構成の千切り破砕シュレッダ1にお いて、制御部150は、計測部141による紙塊片の 集合の計測値が所定値に達したと判定すると 、GPS装置に現在の位置情報を要求する信号を 出力する。GPS装置は、制御部150からの位置情 報要求信号に対し、位置情報などのデータを 制御部150に出力する。そして、制御部150は、 出力した位置情報などを通報受信サーバ2に して通信ネットワークを介して送信する。

 かかる構成とすることにより、例えば、 紙排出側の所在地が変わった場合であって 、その旨を逐一収集業者側に報告する必要 なくなる。

 また、上述した実施形態においては、千 り破砕シュレッダ1の計測部141により計測さ れる紙塊片5の計測値が所定値に達したとき 、所定の信号を収集業者側の通報受信サー 2に対して通信ネットワーク3を介して送信す ることとしたが、当該計測値を常時収集業者 側に対して送信することとしてもよい。

 かかる本発明の他の実施形態において、 収要求通報手段は、紙塊片5の集合を貯蓄す るとともに、当該紙塊片5の重量あるいは容 を計測する計測手段と、当該計測結果を定 的に記録する記録手段と、当該記録を所定 間ごとに収集業者側の通報受信サーバ2に対 て出力して通報する出力手段とよりなる。

 すなわち、千切り破砕シュレッダ1の計測 部141内の紙塊片5の重量が所定重量分(例えば1 kg)増加すると、記録部142が作動して、定期的 に自動で当該計測値を記録するとともに収集 業者側に所定の信号を出力して通報する。

 この所定の信号には、計測部141により計 された紙塊片5の計測値と千切り破砕シュレ ッダごとに異なる識別情報とが含まれている 。

 そして、通報受信サーバ2は、千切り破砕 シュレッダ1から出力された所定の信号を受 すると、当該所定の信号から計測部141によ 計測された紙塊片5の計測値と千切り破砕シ レッダごとに異なる識別情報とを取り出し 取り出した識別情報を基に通報元である廃 排出側を特定するとともに、データベース2 40内に記憶されている当該廃紙排出側の情報 当該計測値を追加する。

 そして、当該計測値が所定値に達したと 、通報受信サーバ2の制御部200は、計測値が 所定値に達した廃紙排出側に赴くべき旨を当 該廃紙排出側の住所及び電話番号とともにデ ィスプレイ300に表示する。

 かかる構成とすることにより、収集業者 で廃紙排出側における紙塊片5の貯溜状況を 管理しながら回収タイミングを見計ることが できる。

 また、上述した各実施形態では、廃紙排 側において、廃紙生成手段として、当該不 となった文書をカラー印刷文書と白黒印刷 書とに分別したのち、白黒印刷文書のみを 紙として千切り破砕シュレッダの廃紙収納 ース400に収納することとしたが、これに代 て、廃紙収納ケース400に光量センサを設け 当該センサにより白黒印刷文書とカラー印 文書とを識別し、カラー印刷文書が混ざっ いた場合には、処理を中断するようにする ともできる。

 かかる場合、千切り破砕シュレッダ10の 憶部144には、光量センサによるカラー印刷 書を検知するための検知閾値を決定する分 判断基準情報が記憶されている。

 かかる構成とすることにより、再生紙の 料に不向きなカラー印刷文書の紙塊片5への 混入を未然に防ぐことができ、当該紙塊片5 品質をより高水準で維持することができる

 なお、千切り破砕シュレッダは、光量セ サがカラー印刷文書を検知した場合、処理 中断するのではなくカラー印刷文書を収納 る専用トレイへと搬送するように構成して よい。かかる構成とすることにより、光量 ンサがカラー印刷文書を検知する度に処理 中断することがなく、よりスムーズな作業 可能となる。

 本発明の実施の形態に記載された効果は 本発明から生じる最も好適な効果を列挙し ものに過ぎず、本発明による効果は、本発 の実施の形態に記載されたものに限定され ものではない。