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Patent Searching and Data


Title:
TABLE-TOP CUTTER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/072410
Kind Code:
A1
Abstract:
A table-top cutter having a rotation table supported by a base in a horizontally rotatable manner and also having a fence for positioning a material to be cut, the fence being supported at opposite ends thereof by the base so as to radially straddle over the rotation table. The positioning fence has increased supporting rigidity to eliminate deflection of the fence at the center thereof, and this solves problems of conventional products in which the center of the fence is prone to deflect due to the fence being supported only at opposite ends thereof in order to allow rotation of the rotation table. A center support section (22a) is provided at the center of the span of the positioning fence (20). The center support section (22a) is extended to the lower surface of the rotation table (2) through a center recess (2d) of the table and connected to a rotation support section (30) of the base (3).As a result, supporting rigidity of the positioning fence (20) particularly at the center thereof is increased.

Inventors:
KOJIMA SHINYA (JP)
YAMAMURA GOH (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/071305
Publication Date:
June 11, 2009
Filing Date:
November 25, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MAKITA CORP (JP)
KOJIMA SHINYA (JP)
YAMAMURA GOH (JP)
International Classes:
B23D47/02; B23D45/14; B27B5/29
Foreign References:
JPH07241802A1995-09-19
JPS63102824A1988-05-07
JPH0847814A1996-02-20
JPH1148029A1999-02-23
Attorney, Agent or Firm:
OKADA PATENT & TRADEMARK OFFICE, P.C. (10-19 Sakae 2-chome, Naka-k, Nagoya-shi Aichi 08, JP)
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Claims:
ベースに水平回転可能に支持された切断材固定用の回転テーブルと、該回転テーブル上に固定した切断材を切断するための切断機本体を備えた卓上切断機であって、
 前記回転テーブル上に前記切断材を位置決めするための位置決めフェンスを備えており、該位置決めフェンスは、前記回転テーブルの上方を径方向に跨った状態でテーブル径方向の両側部が前記ベースに対して支持され、かつ前記両側部間のスパン中央に設けた中央支持部が前記回転テーブルを通過して前記ベース側に結合された卓上切断機。
請求項1記載の卓上切断機であって、前記位置決めフェンスの中央支持部が、前記ベースの前記回転テーブルを回転支持する回転支持部に結合された卓上切断機。
請求項2記載の卓上切断機であって、前記位置決めフェンスの中央支持部がスラスト軸受けを介して前記回転支持部に結合された卓上切断機。
請求項1記載の卓上切断機であって、前記回転テーブルの基準位置からの回転角度を表示するための回転角度表示装置を備えており、該回転角度表示装置は、前記回転テーブルに設けた左回転用と右回転用の二つの指針と、該二つの指針に対応して前記ベースに設けた左回転用と右回転用の二つの目盛り線を有する角度目盛りを備え、
 前記左回転用の目盛り線と前記右回転用の目盛り線がテーブル回転方向にオーバーラップして配置された卓上切断機。
請求項4記載の卓上切断機であって、前記回転テーブルは、使用者側へ突き出すテーブル延長部を備えており、前記回転角度表示装置は、前記左回転用の指針を前記テーブル延長部の右側方に配置し、前記右回転用の指針を前記テーブル延長部の左側方に配置し、前記左回転用の指針が指し示す前記左回転用の目盛り線で前記回転テーブルの前記基準位置からの左方向の回転角度を読み取り、前記右回転用の指針が指し示す前記右回転用の目盛り線で前記回転テーブルの前記基準位置からの右方向の回転角度を読み取る構成とした卓上切断機。
請求項4または5記載の卓上切断機であって、前記角度目盛りは、1本の基線の内周側と外周側に前記目盛り線を表示し、前記二つの指針の一方で内周側の目盛り線を隠しつつ外周側の目盛り線を読み取り可能とし、他方の指針で外周側の目盛り線を隠しつつ内周側の目盛り線を読み取り可能とした卓上切断機。
Description:
卓上切断機

 この発明は、例えば円形の鋸刃等の回転刃 を備えた切断機本体を下動させて、テーブ 上に固定した切断材を切断加工等する形態 卓上切断機に関する。
 この明細書では、切断加工には、被加工材 分離する加工形態の他、被加工材を分離し いが切り込みを入れる溝入れ加工、被加工 を研削する加工等をも含むものとする。

 この種の卓上切断機は、上面に切断材を載 するためのテーブルと、このテーブルに対 て上下に移動操作可能に設けた切断機本体 備えるもので、その一部にはテーブルがベ ス上に水平回転可能に支持されたもの(回転 テーブル)が提供されている。回転テーブル 水平回転させると、これと一体で切断機本 が回転テーブルの回転中心を中心とする円 軌跡に沿って右側若しくは左側に水平移動 る。係る回転テーブルを備えた卓上切断機 は、当該回転テーブルを水平方向に一定角 回転させた状態とすることにより、切断材 基準面に対して回転刃具を平面的に見て一 の角度で斜めに切断(斜め切り)することがで きる。
 回転テーブルの上方には、切断材位置決め のフェンスが設けられている。この位置決 フェンスの材料当接面に切断材の基準面を 接させて当該切断材が回転テーブル上に位 決めされる。この位置決めフェンスは、回 テーブルを回転支持するベースの両側部間 固定されて回転テーブルの上方を跨ぐ状態 支持され、その下端部と回転テーブルの上 との間には両者間の干渉を避けるため(回転 テーブルの回転動作を許容するため)の僅か 隙間が設けられている。
 従来、この位置決めフェンスについての様 な技術が、下記の特許文献に開示されてい 。

特開平7-47502号公報

実開昭63-30101号公報

 しかしながら、従来の位置決めフェンスに 、次のような問題があった。上記したよう 従来位置決めフェンスは、回転テーブルの 右両側方に位置するベースの両側部に固定 れて、当該回転テーブルの回転中心の上方 跨ぐ状態で支持された構成であったため、 転テーブルが大型化するほど、当該位置決 フェンスの支持スパンが大きくなり、その 果当該位置決めフェンスについて必要な剛 を確保する観点から当該位置決めフェンス 大型化(厚肉化)する問題があった。位置決 フェンスに十分な剛性が確保されていない 合には、切断材を経てスパン中央に付加さ る回転刃具の回転トルク(切断力)、切断材位 置決め時に使用者によって切断材が突き当て られ、あるいは他物品が衝突する等によって 、当該位置決めフェンスがスパン中央におい てテーブル面方向にたわみやすく、場合によ っては変形して精確な位置決めができなくな るおそれがあった。
 本発明は、従来よりも支持剛性が高まる結 、小型化しても従来のようなたわみ等の問 を生じない位置決めフェンスを提供するこ を目的とする。

 このため、本発明は、特許請求の範囲の各 求項に記載した構成の卓上切断機とした。
 請求項1記載の卓上切断機における位置決め フェンスによれば、その長手方向(テーブル 方向)の両側部に加えてスパン中央の三点で ースに対して支持されることから、従来の 側部のみの支持構造に比して特に中央部の ーブル面方向のたわみを排除若しくは大幅 小さくすることができ、これにより精確な 置決めを長期間にわたって行うことができ ようになる。
 請求項2記載の卓上切断機における位置決め フェンスによれば、回転テーブルの回転動作 について何ら支障を来すことなく、スパン中 央をベースに対して強固に支持することがで きる。
 請求項3記載の卓上切断機における位置決め フェンスによれば、その中央支持部をベース に対して強固に支持しつつ、回転テーブルの 支持剛性を確保することができる。

 請求項4記載の卓上切断機における回転角度 表示装置によれば、回転テーブルの左回転と 右回転のそれぞれについて個別の指針と個別 の目盛り線を有していることから、この左回 転用の目盛り線と右回転用の目盛り線をテー ブル回転方向にオーバーラップ(並列配置)さ ることが可能になり、これにより回転テー ルの回転角度表示範囲を従来と同じ範囲だ 確保しつつ、ベース側に必要となる角度目 りの表示スペースをテーブル回転方向につ て従来よりも大幅に小さくすることができ ので、使用者は従来のように姿勢を大きく らす等することなく楽に回転テーブルの回 角度を確認することができる。
 一般に、この種の卓上切断機は、上面に切 材を載置するためのテーブルと、このテー ルに対して上下に移動操作可能に設けた切 機本体を備えるもので、金工用や木工用と て様々な形態のものが提供されており、そ 一部には、切断材を固定するためのテーブ がベース上に水平回転可能に支持されたも (回転テーブル)が提供されている。回転テ ブルを水平回転させると、これと一体で切 機本体が回転テーブルの回転中心を中心と る円弧軌跡に沿って右側若しくは左側に水 移動する。係る回転テーブルを備えた卓上 断機では、当該回転テーブルを水平方向に 定角度回転させることにより、切断材の基 面に対して回転刃具を平面的に見て一定の 度で斜めに切断(傾斜切り)することができる 。
 回転テーブルの上面には、切断加工時にお て回転刃具を進入させる(逃がす)ために刃 と称される溝部が設けられている。この刃 は、平面的に見て当該回転テーブルの回転 心を通る状態で設けられている。一方、こ 種の卓上切断機では、回転テーブルの上方 跨る状態で切断材位置決め用のフェンスが けられており、このフェンスの材料当接面 切断材の基準面が当接される。このため、 ェンスの材料当接面に対して上記刃口を直 させることとなる当該回転テーブルの位置 基準位置(回転角度0°)とされている。
 この回転テーブルの基準位置及び回転位置 、当該回転テーブルの周囲に沿ってベース 表示した角度目盛りを読み取ることにより 単に知ることができる。従来は、回転テー ル側に1つの指針を設け、この1つの指針が し示す角度目盛りを読み取ることによって 基準位置から右側及び左側への回転角度を ることができるようになっていた。係る技 が例えば前記の特許文献1,2に開示されてい 。特に、特許文献2には、単位換算の便宜を ることを目的として単位の異なる2種類の目 盛りを表示した技術が開示されている。

 しかしながら、従来の角度目盛りについて 、つぎのような問題があった。通常、回転 ーブルには、比較的大型の切断材に対応さ るためその側部から使用者側へ一定の幅で き出す概ね箱形のテーブル延長部が設けら ている場合がある。この場合、テーブル延 部の上面を含めて当該回転テーブルの上面 刃口が設けられており、これにより放射方 に長い刃口を確保することできるので大型 切断材を切断可能となる。このテーブル延 部は、ベースに対しても側方へ突き出した 態に設けられている。このため、ベース側 角度目盛りは、テーブル延長部の下側を通 する状態で設けられており、結果的に使用 側からはテーブル延長部が邪魔になってそ 一部が見えにくいため、従来角度目盛り読 取り用の指針は、当該テーブル延長部の突 出し基部側の例えば左側部であって、使用 から読み取りやすい部位に表示されている
 このように従来は、テーブル延長部の例え 左側部に角度目盛り読み取り用の指針を配 していたため、使用者から見ると向かって 面よりもやや左側において指針が指し示す 度目盛りを読み取ることとなる。その結果 回転テーブルの基準位置から左側の角度範 を表示する角度目盛りについて一定の角度 囲を確保するためには、当該角度目盛りを 側を回転テーブルの左側周囲に沿った広範 にわたって表示する必要があった。指針を テーブル延長部の使用者から向かって右側 側部に配置すれば、右側の角度範囲を表示 る角度目盛りを回転テーブルの右側周囲に って広い範囲で表示する必要があった。こ ため、回転テーブルの回転角度を大きくし 場合等には、使用者は姿勢をずらして角度 盛りを読み取る必要があり、この点で使い 手がよくなかった。
 そこで、請求項4記載の発明は、回転テーブ ルの回転角度の表示可能な範囲を従来通り確 保しつつ、回転テーブルの周囲についてより 狭い範囲で角度目盛りを表示すれば足りるよ うにすることで、使用者がより楽に角度目盛 りを読み取ることができ、ひいては当該回転 テーブルの回転角度の表示装置の使い勝手を よくすることを目的としてなされた。
 請求項5記載の卓上切断機における回転角度 表示装置によれば、テーブル延長部の左側方 に右回転用の指針が配置され、右側方に左回 転用の指針が配置されていることから、少な くとも当該テーブル延長部のテーブル回転方 向の範囲について左回転用の目盛り線と右回 転用の目盛り線がテーブル回転方向にオーバ ーラップした状態で配置され、これにより当 該テーブル延長部を備える回転テーブルにつ いて上記の作用効果を得ることができる。
 請求項6載の卓上切断機における回転角度表 示装置によれば、左回転用の目盛り線と右回 転用の目盛り線を放射方向に最もコンパクト に配置することができる。また、左回転用の 指針で右回転用の目盛り線が隠され、右回転 用の指針で左回転用の目盛り線が隠されるの で、両指針で読み取るべき目盛り線を間違え ることがなく、これにより当該角度表示装置 の使い勝手を一層よくすることができる。

本実施形態に係る位置決めフェンスを えた卓上切断機の全体側面図である。 図1における矢印(II)矢視図であって、 転テーブルの平面図である。 図2中(III)-(III)線断面矢視図であって、 転テーブル及びベースの縦断面図である。 第2実施形態の位置決めフェンス及び回 転角度表示装置を備えた回転テーブル及びベ ースの平面図である。本図は、回転テーブル が基準位置に位置する状態を示している。 図4の(V)部の拡大図であって、右回転用 の指針の平面図である。 図4の(VI)部の拡大図であって、左回転 の指針の平面図である。 回転テーブルの平面図である。本図は 回転テーブルを基準位置から左側へ45°回転 させた状態を示している。 回転テーブルを左側へ45°回転させた場 合における回転角度表示装置の拡大平面図で ある。 回転テーブルの平面図である。本図は 回転テーブルを基準位置から右側へ45°回転 させた状態を示している。 回転テーブルを右側へ45°回転させた 合における回転角度表示装置の拡大平面図 ある。 第3実施形態の回転角度表示装置を模 的に示して平面図である。本図は、図8と同 く回転テーブルを左側へ45°回転させた場合 を示している。 第3実施形態の回転角度表示装置を模 的に示した平面図である。本図は、図10と同 じく回転テーブルを右側へ45°回転させた場 を示している。

 次に、本発明の実施形態を図1~図12に基づい て説明する。図1は、本実施形態に係る位置 めフェンス20を備えた卓上切断機1の全体を している。本実施形態の卓上切断機1は、回 テーブル2上に切断材Wを位置決めするため 位置決めフェンス20の支持構造に特徴を有す るもので、その他切断機としての基本的な構 成等については従来と同様で足り、本実施形 態において特に変更を要しないのでその詳し い説明を省略する。
 この卓上切断機1は、上面に切断材Wを載置 るための回転テーブル2と、この回転テーブ 2を水平方向(平面的に見て左右方向)に回転 能に支持するベース3と、回転テーブル2の 部(図1において左側部)に設けた本体支持部5 介して上下に傾動可能に支持した切断機本 10を備えている。図1において、当該卓上切 機1の右側に使用者が位置する。
 切断機本体10は、本体支持部5の支持アーム5 aの先端部に本体支持軸11を介して上下に傾動 操作可能に支持されている。この切断機本体 10は、図示省略した駆動モータを駆動源とし 回転する円形の回転刃具12を備えている。 転刃具12は、スピンドル16に取り付けられて る。回転刃具12のほぼ上側半周の範囲は、 体ケース13で覆われている。回転刃具12のほ 下側半周の範囲は、切断機本体10の上下動 連動して開閉する安全カバー14で覆われてい る。本体ケース13の背面側には、使用者が把 するハンドル部15が設けられている。
 当該卓上切断機1の図1において右側に位置 る使用者がハンドル部15を把持して切断機本 体10を下方へ傾動操作するとこれに連動して 全カバー14が開かれて回転する回転刃具12が 露出され、この露出部分が切断材Wに切り込 れる。

 ベース3の左右両側部は、回転テーブル2の 右側部から側方へはみ出している。この左 はみ出し部分にはそれぞれ補助テーブル部3a が設けられている。両補助テーブル部3a,3aの 面はそれぞれ回転テーブル2の上面に面一に 揃えられている。切断材Wが大型の場合には この補助テーブル部3aがテーブルの一部とし て機能する。
 図3に示すように回転テーブル2は、ベース3 上面に設けた回転支持部30を介して一定の 度範囲で水平回転可能に支持されている。 ース3の上面中央には、円筒形の受け部31が 体に設けられている。この受け部31は上方に 向けて開口されている。この受け部31の中心 回転軸32が取り付けられている。本例では この回転軸32に六角ボルトが用いられている 。この回転軸32のねじ軸部32aは、受け部31の 部であってベース3側に締め込まれている。 のため、回転軸32は、受け部31の底部から上 方へ突き出す状態に固定されている。
 受け部31の内周側には、回転テーブル2の下 中央に設けた支持ボス部33が相対回転可能 状態で挿入されている。この支持ボス部33の 中心に、上記回転軸32が相対回転可能な状態 挿通されている。この回転軸32が回転テー ル2の回転中心Cとなる。
 回転軸32はこの支持ボス部33からさらに上方 に突き出されている。この突き出し部分であ って当該回転軸32の頭部32bとの間に、後述す 位置決めフェンス20の中央支持部22aが二つ スラスト軸受け34,35間に挟まれた状態で結合 されている。この二つのスラスト軸受け34,35 に挟まれることにより中央支持部22aは、軸 向へ変位不能かつ回転テーブル2に対して相 対回転可能に支持され、従って当該回転テー ブル2の回転動作が許容されるようになって る。
 この1本の回転軸32によって、回転テーブル2 の支持ボス部33、二つのスラスト軸受け34,35 び位置決めフェンス20の中央支持部22aがベー ス3の受け部31に対して軸方向変位不能に結合 されている。
 回転テーブル2は、概ね円形のテーブル本体 部2aと、このテーブル本体部2aの使用者側の 部から一定の幅で放射方向に突き出すテー ル延長部2bを備えている。テーブル本体部2a 上面とテーブル延長部2bの上面は相互に面 に揃えられている。テーブル本体部2aの上面 とテーブル延長部2bの上面との間に跨った状 で刃口板6が取り付けられている。この刃口 板6の幅方向中央に沿って放射方向に長い刃 6aが設けられている。この刃口6a内に回転刃 が進入する。この刃口6aは、平面的に見て 転テーブル2の回転中心(テーブル回転中心C) 通っている。この刃口6aを、平面的に見て 下説明する位置決めフェンス20の位置決め面 21aに対して直交させた位置が当該回転テーブ ル2の基準位置Sとなる。回転テーブル2をこの 基準位置Sに位置させることにより切断材Wの わゆる直角切りがなされる。

 位置決めフェンス20は、図2に示すように回 テーブル2の回転中心Cに対して左右両側に 置する切断材当接部21,21と、この両切断材当 接部21,21を一体に結合する平面視半円形の結 部22を備えている。
 両切断材当接部21,21及び結合部22の下端と、 回転テーブル2の上面(切断材載置面)との間に 僅かな隙間が設定されいる。この僅かな隙間 をおいて当該位置決めフェンス20が回転テー ル2の上方を跨った状態に支持されているこ とにより、回転テーブル2が位置決めフェン 20に干渉することなく回転操作される。
 両切断材当接部21,21の使用者側の側面が、 れぞれ切断材Wの基準面Waが当接される位置 め面21aとされている。両位置決め面21a,21aは 相互に面一に揃えられている。切断材Wは、 その基準面Waを一方若しくは双方の位置決め 21aに当接させた状態で回転テーブル2上に固 定される。
 図2に示すように両位置決め面21a,21a間の延 面は、平面的に見ると回転テーブル2の回転 心Cを通っている。また、両位置決め面21a,21 a(その延長面)は、回転テーブル2の上面に対 て直交している。
 左右の切断材当接部21,21は、その間に回転 具12を通過させるための間隔をおいた状態で 位置している。この間隔は、いわゆる傾斜切 りを行う場合の回転刃具12の傾斜角度を考慮 て適切に設定されている。両切断材当接部2 1,21間であって、その両位置決め面21a,21a間の 長面に対して、回転テーブル2の回転中心C 一致している。

 使用者側から見て背面側において両切断材 接部21,21が結合部22によって一体に結合され ている。本実施形態の位置決めフェンス20は ベース3に対して三点支持されている。本実 施形態の位置決めフェンス20は、左右の切断 当接部21,21と中央の結合部22の三カ所でベー ス3に支持されている。左右の切断材当接部21 ,21には、それぞれ支持軸23がベース2側に向け て下方へ突き出す状態に取り付けられている 。この両支持軸23,23は、それぞれ回転テーブ 2に設けた挿通溝部2cを経て当該回転テーブ 2の下面側へ突き出されており、その突き出 し先端部がベース2の上面に固定されている 両挿通溝部2c,2cは、当該回転テーブル2の回 中心Cを中心とする同一円周上に沿って円弧 状に形成されている。これにより、回転テ ブル2はフェンス20に干渉することなく回転 作される。本実施形態では、支持軸23に六 ボルトが用いられている。
 結合部22は、回転刃具12の傾斜切り時の角度 変化を考慮して平面視半円弧形に形成されて おり、その内周側には回転刃具12との干渉を けるためにすり鉢形に傾斜した内周側傾斜 22bが設けられている。この内周側傾斜面22b 周方向中央に前記した中央支持部22aが一体 設けられている。この中央支持部22aは、回 テーブル2の中央に設けた中央逃がし部2dを て当該回転テーブル2を上面側から下面側に 通過して当該下面側に延びている。中央支持 部22aの先端部には、回転軸32を挿通可能な径 挿通孔22cが設けられている。この挿通孔22c 回転軸32を挿通させて、当該中央支持部22a 先端部が回転軸32に結合されている。
 中央逃がし部2dは、中央支持部22aとの干渉 回避して回転テーブル2の回転動作を一定角 範囲で許容するために、テーブル回転中心C の周囲に沿って平面視円弧形状に形成されて いる。
 回転テーブル2に設けた両挿通溝部2c,2cのう 図2において右側の挿通溝2cに沿って角度目 り25が表示されている。この角度目盛り25を 位置決めフェンス20に取り付けた指針24で読 取ることによって回転テーブル2の基準位置S からの回転角度を精確に設定することができ る。
 また、左右の切断材当接部21,21には、それ れ上方へ開口された円筒形の支持孔21b,21bが カ所ずつ設けられている。これらの支持孔2 1b~21bは、回転テーブル2上に切断材Wを固定す ためのバイス装置を支持するために用いら る。

 以上説明した本実施形態の位置決めフェン 20によれば、従来の両側部(支持軸23,23)に加 てその中心部(スパン中央部)もベース3に支 されているため、当該位置決めフェンス20 支持剛性を従来に比して格段に高めること できる。特に、テーブル面方向の外力Pであ て切断Wを経て付加される回転刃具12の回転 ルクに対する支持剛性が高まることから、 方向のたわみを排除若しくは従来に比して 段に小さくすることができ、これにより切 加工中における左右の位置決め面21a,21aの回 転刃具12に対する相対位置を確実に一定の位 に保持することができることから精度の高 切断加工を長期間にわたって行うことがで る。
 また、従来の位置決めフェンスでは、その 持剛性を高めるために回転テーブルを通過 る支持軸(本実施形態の支持軸23に相当する 持軸)に加えて、例えば左右側方に設けた補 助テーブル部に対しても支持する等、両側部 において2カ所ずつ支持する構成を採用して たが、本実施形態の位置決めフェンス20によ れば、左右1カ所ずつの支持に加えてそのス ン中央において支持することにより、合計3 所の支持で高い支持剛性を確保することが き、またその支持構造を簡略化することが きる。
 さらに、従来、位置決めフェンスの各部に いて厚肉化することによりその支持剛性を 保する必要があったが、本実施形態の位置 めフェンス20によれば、従来よりも薄肉化 図ることができ、ひいては当該卓上切断機 軽量化を図ることができる。

 以上説明した実施形態には種々変更を加え ことができる。例えば、中央支持部22aを回 支持部30の回転軸32に結合した構成を例示し たが、ベース3のその他の部位、例えば受け 31の側部にねじ結合する構成としてもよい。 この場合には、スラスト軸受け34,35を省略す ことができる。
 また、スラスト軸受け34,35は摺動性の高い タル軸受けに変更してもよい。
 さらに、上記例示した実施形態では、位置 めフェンス20の両側部の支持構造について 回転テーブル2に設けた挿通溝部2c,2cを通過 せた支持軸23,23を介してベース3に支持する 成を例示したが、これに加えて若しくはこ に代えて当該両側部を、補助テーブル部3a,3a に対して支持する構成としてもよい。支持軸 23,23に代えて補助テーブル部3a,3aに対する支 構造を採用する場合には、回転テーブル2の 通溝部2c,2cを省略することができる。係る 2実施形態の支持構造が図4に示されている。
 図4に示す第2実施形態の支持構造では、テ ブル50には前記挿通溝孔2c,2c及びこれに挿通 せる支軸23,23に相当する部材及び構成が省 されている。この第2実施形態に係る位置決 フェンス40の両端部は、ベース60の左右補助 テーブル部61,61に対して支持されている。
 この位置決めフェンス40は、回転テーブル50 の回転中心Cに対して左右両側に位置する切 材当接部41,41と、この両切断材当接部41,41を 体に結合する平面視半円形の結合部42を備 ている。この点は第1実施形態の位置決めフ ンス4と同様である。また、両切断材当接部 41,41及び結合部42の下端と、回転テーブル50の 上面との間に僅かな隙間が設定されて当該位 置決めフェンス40と回転テーブル50の上面と 間の干渉が回避されるようになっている点 第1実施形態と同様である。
 第2実施形態の位置決めフェンス40の場合、 の両切断材当接部41,41の端部がそれぞれ補 テーブル部61の上面に固定ボルト43で固定さ ている。位置決めフェンス40は、この左右 端部と、中央の結合部45の三箇所でベース60 支持されている。中央の結合部45は、第1実 形態と同様の構成で足りる。また、回転テ ブル50は、平面的に見て円形の本体部51と、 この本体部51の正面側から使用者側(図4にお て下側)に突き出す状態で設けられたテーブ 延長部52を備えている。その他、第1実施形 と同様の部材には同位の符号が付されてい 。

 上記第2実施形態では、前記第1実施形態と さらに異なる工夫が加えられている。前記 1実施形態では、回転テーブル2の右側の挿通 溝2cに沿って角度目盛り25を表示し、この角 目盛り25を位置決めフェンス20に取り付けた 針24で読み取ることにより回転テーブル2の 準位置Sからの回転角度を設定できる回転角 度表示装置が例示されていた。この回転角度 表示装置に関して第2実施形態では第1実施形 とは異なる構成が採用されている。
 第2実施形態の回転角度表示装置70は、回転 ーブル50側に設けた2つの指針71,72と、ベー 60側に設けた角度目盛り73を備えている。二 の指針71,72は、回転テーブル50の周面であっ て、テーブル延長部52の突き出し基部側の左 部と右側部付近に取り付けられている。本 施形態では、この二つの指針71,72は、基準 Sからテーブル回転方向左側及び右側にそれ れ30°だけずれた位置に取り付けられている 。
 図5に示すように使用者から見て左側(右回 用)の指針71は、矩形の枠体71aと、指針本体71 bを備えている。枠体71aは、回転テーブル50の 周面から放射方向外周側に張り出す状態に取 り付けられている。この枠体71aの内周側は表 示窓部71cとされている。左側指針71では、こ 表示窓部71cの放射方向外周側(張り出し先端 側)に指針本体71bがその三角形に尖った先端 71dを放射方向内周側(回転中心C側)に向けた 態で取り付けられている。使用者は、表示 部71cを経て角度目盛り73を目で確認すること ができ、指針本体71bの先端部71dが指し示す角 度を読み取ることができる。
 図6に示すように使用者側から見て右側(左 転用)の指針72は、同じく矩形の枠体72aと、 針本体72bを備えている。枠体72aの内周側は じく表示窓部72cとされている。右側指針72で は、この表示窓部72cの放射方向内周側(張り し基部側)に指針本体72bがその三角形に尖っ 先端部72dを放射方向外周側に向けた状態で り付けられている。使用者は、表示窓部72c 経て角度目盛り73を視認することができ、 針本体72bの先端部72dが指し示す角度を読み ることができる。
 このように左側指針71と右側指針72は、枠体 71a,72aと指針71b,72bは左右相互に共通部品とさ ているが、指針本体71b,72bの向きが放射方向 に相互に反対向きになっている。このため、 左側指針71では表示窓部71cの放射方向外周側 半分程度の領域が指針本体71bで塞がれ、右 指針72では表示窓部72cの放射方向内周側の 分程度の領域が指針本体72bで塞がれた状態 なっている。従って、左側指針71では、表示 窓部71cの放射方向内周側半分程度の領域(指 本体71bで塞がれていない領域)で角度目盛り7 3を視認することができ、右側指針72では、表 示窓部72cの放射方向外周側半分程度の領域( 針本体72bで塞がれていない領域)で角度目盛 73を視認することができる。

 角度目盛り73は、ベース60の使用者側の側面 であって、回転テーブル50の外周側へ下る方 に傾斜した平面視円弧形に湾曲した傾斜壁 60aに沿って表示されている。本実施形態で 、角度目盛り73を表示した銘板(目盛り板)を 傾斜壁面60aに貼り付けている。本実施形態の 角度目盛り73は、傾斜壁面60aの幅方向ほぼ中 に沿って表示した1本の基線73aと、この基線 73aの内周側に表示した右回転用の目盛り線73b と、基線73aの外周側に表示した左回転用の目 盛り線73cを備えている。基線73aは、回転テー ブル50の回転中心Cを中心とする円弧に沿って 表示されている。
 本実施形態において、両目盛り線73b,73cは、 それぞれ0°~50°の範囲で1°毎に表示されてい 。図7及び図9に示すように両目盛り線73b,73c 「30°」の表示位置が基準線Sに一致してお 、従って両目盛り線73b,73cは、テーブル回転 向に角度表示範囲の大部分をオーバーラッ させた状態で配置されている。基線73aの内 側の目盛り線73bは、図4,7,9において反時計 り方向に角度表示が大きくなり、基線73aの 周側の目盛り線73cは時計回り方向に角度表 が大きくなっている。
 基線73aの内周側の目盛り線73bは、使用者か 見て左側の指針71に対応し、外周側の目盛 線73cは、右側の指針72に対応している。この 角度目盛り73の放射方向の位置は、回転テー ル50側の指針71,72の指針本体71b,72bに合わせ 適切に設定されている。本実施形態では、 5及び図6に示すように両指針本体71b,72bの先 部71d,72dが、使用者から見て(平面的に見て) 度基線73aに一致するようにそれぞれの放射 向の位置が設定されている。但し、図5に示 ように左側の指針本体71bは基線73aに対して 射方向外周側に位置し、図6に示すように右 側の指針本体72bは基線73aに対して放射方向内 周側に位置している。このため、前者の左側 の指針本体71bによって外周側の目盛り線73cが 隠され、後者の右側の指針本体72bによって内 周側の目盛り線73bが隠される。

 このことから、回転テーブル50を平面的に て時計回り方向に回転させる場合(図4→図7) は、右側の指針本体72bの先端部72dが指し示 外周側の目盛り線73cを読み取ることにより 当該回転テーブル50の基準位置(基準線S)か の回転角度を精確に知ることができる。ま 、この場合には、内周側の目盛り線73bは、 針本体72bによって隠されるので、読み取る き目盛り線73cを間違えることはない。
 これに対して、回転テーブル50を平面的に て反時計回り方向に回転させる場合(図4→図 9)には、左側の指針本体71bの先端部71dが指し す内周側の目盛り線73bを読み取ることによ 、当該回転テーブル50の基準位置からの回 角度を精確に知ることができる。また、こ 場合に、外周側の目盛り線73cは指針本体71b よって隠されるので、読み取るべき目盛り 73bを間違えることはない。
 このように、使用者から見て左側の指針71 内周側の目盛り線73bが、回転テーブル50を反 時計回り方向(右側)に回転させる場合に用い れ、右側の指針72と外周側の目盛り線73cが 転テーブル50を時計回り方向(左側)に回転さ る場合に用いられる。図7に示すように回転 テーブル50を左側に回転させた場合には、左 の指針71は目盛り線73bを指し示しておらず また図9に示すように回転テーブル50を右側 回転させた場合には、右側の指針72は目盛り 線73cを指し示していない。このため、この点 ででも、読み取るべき目盛り線73b,73cを間違 ることがない。

 以上のように構成した第2実施形態に係る角 度表示装置70によれば、回転テーブル50を基 位置Sに位置させた状態では、使用者から見 右側の左回転用の指針71が図6に示すように 0°」を指し示し、また向かって左側の右回 用の指針72も図5に示すように「0°」を指し している。回転テーブル50をこの基準位置 位置させれば、切断材Wの直角切りを行うこ ができる。
 切断材Wを回転刃具12に対して左側に傾斜さ た傾斜切りを行う場合には、図7に示すよう に回転テーブル50を使用者から見て左側に回 させればよい。この場合の回転テーブル50 基準位置Sからの回転角度は、図7及び図8に すように向かって右側の指針72の指針本体72b が指し示す、外周側の左回転用目盛り線73cを 読み取ることにより精確に知ることができる 。図7及び図8に示すように、回転テーブル50 基準位置Sから左側へ45°回転させれば、指針 本体72bの先端部72dは、基線73aに対して外周側 の目盛り線73cの「45°」を指し示す。この場 、内周側の右回転用の目盛り線73bは指針本 72bに隠れて見えないため、読み取るべき目 り線73cを間違えることはない。
 逆に、切断材Wを回転刃具12に対して右側に 斜させた傾斜切りを行う場合には、図9に示 すように回転テーブル50を使用者から見て右 に傾斜させればよい。この場合の回転テー ル50の基準位置Sからの回転角度は、図9及び 図10に示すように向かって左側の指針71の指 本体71bが指し示す、内周側の右回転用目盛 線73bを読み取ることにより精確に知ること できる。図9及び図10に示すように、回転テ ブル50を基準位置Sから右側へ45°回転させれ 、指針本体71bの先端部71dは、基線73aに対し 内周側の目盛り線73bの「45°」を指し示す。 この場合には、外周側の目盛り線73cは指針本 体71bに隠れて見えないため、読み取るべき目 盛り線73bを間違えることがない。
 また、図4に示すように回転テーブル50を基 位置Sに位置させた状態では、両指針71,72は もに角度目盛り73の「0°」を指し示す。こ 基準位置Sから回転テーブル50を図7に示すよ に左側へ回転させると、右回転用の指針71 角度目盛り73の目盛り線73b,73cから外れて左 転用の指針72のみが角度目盛り73の表示を読 取り可能となり、逆に回転テーブル50を図9 示すように右側へ回転させると、左回転用 指針72が角度目盛り73の目盛り線73b,73cから れて右回転用の指針71のみが角度目盛り73の 示を読み取り可能となる。このことから、 準位置Sを除いて両指針71,72により同時に角 目盛り73を読み取ることはできず、従って 転テーブル50を左右いずれの側へ回転させた 場合であっても、一方の指針71(または72)のみ が有効となるため、使用者が利用すべき指針 を間違えることがない。

 このように第2実施形態の角度表示装置70 よれば、回転テーブル50の基準位置Sからの 転方向について、左回転用の指針72と右回 用の指針71を備え、両指針71,72に対応して角 目盛り73には左回転用の目盛り線73cと右回 用の目盛り線73bを設けたことから、結果と て両目盛り線73b,73cをテーブル回転方向にオ バーラップさせて配置することができ、こ により従来よりもテーブル回転方向に狭い 囲内で従来と同様の角度範囲の角度目盛り7 3を表示することができる。従来のように、 にテーブル延長部52の片側にのみ1つの指針 配置して、この1つの指針で回転テーブル50 左側及び右側の回転角度を表示する場合に 、回転テーブル50を基準位置Sに位置させた に表示される「0°」を中心にして左側及び 側の双方へ50°ずつ表示する必要があり、結 として合計100°の角度の範囲を表示する必 があるので、ベース60の傾斜壁面60aに広い表 示スペースを確保する必要があることから、 例えば補助テーブル部3a,3aを小型化する必要 あり、また使用者は姿勢を左方または右方 大きくずらせて表示された角度を確認する 要があることから使い勝手が悪くなる。こ 点、第2実施形態の角度表示装置70によれば 図7及び図9に示すように基線73aに対して内 側の目盛り線73bと外周側の目盛り線73cがそ ぞれ50°の角度範囲を表示し、相互に10°だけ テーブル回転方向にずれた状態で表示されて いることから、上記従来に比して半分程度の 表示スペースを確保すれば足りる。このこと から、補助テーブル3a,3aを大型化して安定し 切断材Wの固定を実現できるとともに、使用 者は姿勢を大きくずらすことなく回転テーブ ル50の回転角度を楽に確認することができる で、当該卓上切断機1の使い勝手を大幅によ くすることができる。

 以上説明した第2実施形態の角度表示装置70 は種々変更を加えることができる。例えば 第2実施形態では、角度目盛り73において、1 本の基線73aの内周側と外周側に目盛り線73b,73 cを設けた構成を例示したが、2本の基線の一 に左回転用の目盛り線を表示し、他方に右 転用の目盛り線を表示する構成としてもよ 。この場合には、左回転用及び右回転用の 盛り線を基線に対して内周側若しくは外周 であって同じ側に設ける構成とすることが きる。従って、指針本体71b,72bの向きを相互 に反対向きにする構成を例示したが、放射方 向に位置をずらせることにより同じ向きに設 けることもできる。これらの変更を加えた第 3実施形態に係る回転角度表示装置80が図11及 図12に示されている。
 図11は、第3実施形態の回転角度表示装置80 おける左回転用の指針82を示している。図12 、同じく第3実施形態の回転角度表示装置80 おける右回転用の指針81を示している。左 転用の指針82と右回転用の指針81は、第2実施 形態と同様、それぞれ枠体82a,81aと、指針本 82b,81bと、表示窓部82c,81cを備えている。枠体 82a,81aは、不透明若しくは半透明の合成樹脂 で、前者はテーブル延長部52の右側側方、後 者は左側側方においてそれぞれ回転テーブル 50の周面に放射方向に張り出す状態で取り付 られている。この点は、第2実施形態と同様 である。しかしながら、指針本体82b,81bと表 窓部82c,81cが第2実施形態とは異なっている。 第3実施形態における左回転用の指針本体82b 右回転用の指針本体81bはともに三角形に尖 た先端部82d,81dを放射方向外周側に向けてい 。また、左回転用の指針本体82bと表示窓部8 2cは、右回転用の指針本体81bと表示窓部81cよ も放射方向外周側にずれた位置に設けられ いる。
 これに対応して、第3実施形態の角度目盛り 83は、第1実施形態とは異なって2本の基線83a,8 3bを放射方向内周側と外周側にずらした状態 有している。内周側基線83aは右回転用で、 周側基線83bは左回転用とされている。両基 83a,83bからそれぞれ外周側に目盛り線83c~83c,8 3d~83dが表示されている。内周側の右回転用の 目盛り線83c~83cが表示する角度数値は、テー ル回転方向右側に至るほど増加している。 れとは逆に、外周側の左回転用の目盛り線83 d~83dが表示する角度数値は、テーブル回転方 左側に至るほど増加している。
 図11に示すように左回転用の指針82の表示窓 部82cには、外周側の左回転用の目盛り線83d~83 dを確認することができ、右回転用の目盛り 83c~83cは枠体82aで隠されて見えなくなってい 。これに対して図12に示すように右回転用 指針81の表示窓部81cには、内周側の右回転用 の目盛り線83c~83cを確認することができ、左 転用の目盛り線83d~83dは枠体81aで隠されて見 なくなっている。

 このように構成した第3実施形態の回転角度 表示装置80によっても、回転テーブル50の周 に二つの指針81,82を備え、これに対応してベ ース60の傾斜壁面60aに二つの目盛り線83c~83c,83 d~83dを備えていることから、両目盛り線83c~83c ,83d~83dをテーブル回転方向にオーバーラップ せて表示することができ、これにより第2実 施形態と同様当該角度目盛り83のテーブル回 方向の表示スペースを従来よりも小さくす ことができるので、使用者は姿勢を大きく らすことなく楽な姿勢のまま回転テーブル5 0の回転角度を精確に確認することができ、 って当該回転角度表示装置30及び卓上切断機 1の使い勝手をよくすることができる。
 また、1つの指針81(または82)において、一方 の目盛り線83c(または83d)のみが表示窓部81c(ま たは82c)に表示され、他方の目盛り線83d(また 83c)は枠体81a(または82a)に隠されて見えない で、使用者が読み取るべき目盛り線を間違 ることがなく、この点で良好な使い勝手が 保され、また精確な回転角度を迅速に読み ることができる。
 なお、図示は省略されているが、この第3実 施形態の回転角度表示装置80の場合も、回転 ーブル50を基準位置Sに位置させると、両指 81,82はともに角度目盛り83の「0°」を指し示 し、この基準位置Sから回転テーブル50を左側 へ回転させると、右回転用の指針81は角度目 り83から外れ、基準位置Sから回転テーブル5 0を右側へ回転させると、左回転用の指針82が 角度目盛り83から外れることから、回転テー ル50を左右いずれの側へ回転させた場合で っても、使用者が利用すべき指針81,82を間違 えることがない。
 以上説明した第3実施形態にはさらに変更を 加えることができる。例えば、テーブル延長 部52を備えない円形の回転テーブルについて 、その周方向の2カ所に指針を配置し、これ に対応してベース側に二つの角度目盛りを配 置することにより同様の作用効果を得ること ができる。