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Patent Searching and Data


Title:
TAKE-UP DEVICE FOR LONG MEMBER AND PRODUCTION DEVICE FOR LONG MEMBER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/084640
Kind Code:
A1
Abstract:
A take-up device capable of automatically taking up a long member to reduce man-hours etc. for take-up work, improving productivity of production etc. of the long member. The take-up device (1) for the long member (50) includes a take-up reel (10), rotation drive means for rotating the take-up reel (10), guidance means (20) for guiding the long member (50), and control device (30) for controlling the entire device. An insertion section (13), into which the foremost end of the long member (50) can be inserted, is formed at a core member (11) of the take-up reel (10). The control device (30) controls the rotation of the take-up reel (10) to position an opening of the insertion section (13) at a predetermined position. The foremost end of the long member (50) is guided by the guidance means (20) toward the predetermined position, inserted into the insertion section (13), and then the take-up reel (10) is rotated, winding the long member (50) around the core member (11) to take it up.

Inventors:
EMOTO MICHIO (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/074487
Publication Date:
July 17, 2008
Filing Date:
December 20, 2007
Export Citation:
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Assignee:
BRIDGESTONE CORP (JP)
EMOTO MICHIO (JP)
International Classes:
B29D30/00; B65H19/28
Foreign References:
JPH0250869A1990-02-20
JPS6317756A1988-01-25
JPH0328147U1991-03-20
JP2006027823A2006-02-02
JPS4974240U1974-06-27
JP2006027823A2006-02-02
Other References:
See also references of EP 2116496A4
Attorney, Agent or Firm:
NEMOTO, Keiji (Pros Nishi-shimbashi bldg.4F4-3, Nishi-shimbashi 2-chom, Minato-ku Tokyo 03, JP)
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Claims:
 巻取リールの芯部材に長尺部材を先端部側から巻き取る巻取装置であって、
 前記巻取リールの芯部材に前記長尺部材の先端部を挿入可能な挿入部を有し、
 前記巻取リールを回転させる回転駆動手段と、
 前記長尺部材の先端部を前記巻取リールの芯部材に向かって誘導する誘導手段と、
 前記回転駆動手段による前記巻取リールの回転を制御し、かつ該巻取リールの前記挿入部を、前記誘導手段による前記長尺部材の先端部の誘導位置に位置合わせする回転制御装置と、を備え、
 該位置合わせされた巻取リールの挿入部に前記長尺部材の先端部を誘導して挿入した状態で、前記巻取リールを回転させて前記芯部材に前記長尺部材を巻き取ることを特徴とする長尺部材の巻取装置。
 請求項1に記載された長尺部材の巻取装置において、
 前記挿入部が前記芯部材を貫通して形成され、該挿入部に前記長尺部材の先端部を挿入して貫通させた状態で、前記長尺部材の巻き取りを行うことを特徴とする長尺部材の巻取装置。
 請求項1又は2に記載された長尺部材の巻取装置において、
 前記挿入部に挿入された前記長尺部材の先端部の長さを測定する測定手段、又は該長尺部材の先端位置を検出する検出手段を備えたことを特徴とする長尺部材の巻取装置。
 請求項1ないし3のいずれかに記載された長尺部材の巻取装置において、
 前記巻取リールは、柱状の前記芯部材と、該芯部材の軸線方向の両端に配置された一対の側板と、からなり、
 前記挿入部は、両端が前記芯部材の軸線を挟んだ両側の外面に開口し、該芯部材を貫通する貫通孔であることを特徴とする長尺部材の巻取装置。
 請求項1ないし4のいずれかに記載された長尺部材の巻取装置において、
 前記長尺部材がゴム部材であることを特徴とする長尺部材の巻取装置。
 長尺部材を成形する成形装置と、
 該成形装置により成形された長尺部材を巻き取る請求項1ないし5のいずれかに記載された長尺部材の巻取装置と、
 を備えたことを特徴とする長尺部材の製造装置。
 
Description:
長尺部材の巻取装置及び製造装

 本発明は、帯状やシート状、紐状等、種 の断面形状の長尺部材を巻取リールに巻き る巻取装置及び長尺部材の製造装置に関し 特に、供給される長尺部材の自動巻き取り 可能にした長尺部材の巻取装置と、この巻 装置を備えた長尺部材の製造装置に関する

 例えば空気入りタイヤの製造工程では、 出機等の成形装置に供給される長尺なフィ ドゴム部材や、成形装置により所定の断面 状に連続して成形されるタイヤ構成部材で るトレッドゴム、インナーライナ、サイド ォールゴム等、未加硫ゴム等からなる各種 長尺部材が使用されている。これら長尺部 は、一般に、成形(製造)後、押出機への供 やグリーンタイヤの成型で使用等されるま は、所定長さの長尺な状態で中間製品とし 一時的に保管される。

 従来、このようなゴム部材を代表として 種の長尺部材の保管には、円柱状の芯部材 両端に一対の側板(フランジ)を設けた巻取 ールが広く使用されており、その芯部材の 周に長尺部材を重ねて巻き取った状態で保 し、使用時には所定長さ巻き出す等して使 される。この巻取リールへの長尺部材の巻 取りは、まず、長尺部材の先端を作業者が 導して芯部材の外周面等に取り付けた後、 転駆動手段等により、巻取リールを巻取方 に回転させる等して行われるのが一般的で る。このように、巻取リールによる保管に 、通常、巻き取り開始時に人手による作業 必要であり、巻取リールの交換等毎に作業 が同じ作業を繰り返して行わなければなら 、そのために要する手間や時間、工数等の だけ生産性が低くなるという問題がある。

 そこで、従来、一対の側板間に複数の柱 部材を架設して芯部材とし、長尺部材の先 部を隣接する柱状部材により係止する等し 、巻き取り開始時における長尺部材先端部 芯部材への取り付けを容易にした巻取リー が提案されている(特許文献1参照)。

 図5は、この従来の巻取リールを示す斜視図 である。
 この巻取リール90は、図示のように、互い 離間して対向配置された一対の略円盤状の 板91と、その間に架設された芯部材92とを備 るとともに、芯部材92を、略円環状に配置 れた複数の柱状部材92Tにより構成している この巻取リール90では、長尺部材50の先端部 、隣接する柱状部材92T間に挿入した後、側 91の中心を挟んだ逆側の隣接する柱状部材92 T間を通して芯部材92を貫通させ、その状態で 、側板91の周方向に回転して長尺部材50の巻 取りを行う。この巻き取り開始時に、長尺 材50の先端部は、隣接する柱状部材92Tにより 係止されて芯部材92からの引き抜けが防止さ 、巻取リール90の回転に応じて芯部材92の外 周に巻き付くようになっている。

 ところが、この従来の巻取リール90では 長尺部材50の先端部を芯部材92に向かって移 させても、隣接する柱状部材92T間に確実に 入されるとは限らず、柱状部材92Tの周方向 置(巻取リール90の回転角度)等によっては、 柱状部材92Tに当たって挿入が妨げられること がある。同様に、長尺部材50の先端部が、隣 する柱状部材92T間に挿入できたときでも、 板91の中心を挟んだ逆側の柱状部材92T間を 過できずに、その先端部が複数の柱状部材92 Tの内部に留まることもある。このような場 には、長尺部材50の先端部を係止する力が不 足する等して、その先端部が、巻取リール90 回転に伴い作用する張力で隣接する柱状部 92T間から引き抜かれる等、長尺部材50の巻 取り作業に支障を来す恐れがある。従って この従来の巻取リール90では、巻き取り開始 時に、長尺部材50の先端位置の誘導や柱状部 92T間への挿入等を作業者が調節して行う等 人手による作業及び工数等を要することが り、長尺部材50の巻き取り等に関する生産 を向上させる効果が充分とはいえない。

特開2006-27823号公報

 本発明は、前記従来の問題に鑑みなされ ものであって、その目的は、供給される長 部材の自動巻き取りを可能にし、巻き取り 業に要する工数等を削減して生産性を向上 せることである。

 請求項1の発明は、巻取リールの芯部材に長 尺部材を先端部側から巻き取る巻取装置であ って、前記巻取リールの芯部材に前記長尺部 材の先端部を挿入可能な挿入部を有し、前記 巻取リールを回転させる回転駆動手段と、前 記長尺部材の先端部を前記巻取リールの芯部 材に向かって誘導する誘導手段と、前記回転 駆動手段による前記巻取リールの回転を制御 し、かつ該巻取リールの前記挿入部を、前記 誘導手段による前記長尺部材の先端部の誘導 位置に位置合わせする回転制御装置と、を備 え、該位置合わせされた巻取リールの挿入部 に前記長尺部材の先端部を誘導して挿入した 状態で、前記巻取リールを回転させて前記芯 部材に前記長尺部材を巻き取ることを特徴と する。
 請求項2の発明は、請求項1に記載された長 部材の巻取装置において、前記挿入部が前 芯部材を貫通して形成され、該挿入部に前 長尺部材の先端部を挿入して貫通させた状 で、前記長尺部材の巻き取りを行うことを 徴とする。
 請求項3の発明は、請求項1又は2に記載され 長尺部材の巻取装置において、前記挿入部 挿入された前記長尺部材の先端部の長さを 定する測定手段、又は該長尺部材の先端位 を検出する検出手段を備えたことを特徴と る。
 請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれ に記載された長尺部材の巻取装置において 前記巻取リールは、柱状の前記芯部材と、 芯部材の軸線方向の両端に配置された一対 側板と、からなり、前記挿入部は、両端が 記芯部材の軸線を挟んだ両側の外面に開口 、該芯部材を貫通する貫通孔であることを 徴とする。
 請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれ に記載された長尺部材の巻取装置において 前記長尺部材がゴム部材であることを特徴 する。
 請求項6の発明は、長尺部材の製造装置であ って、長尺部材を成形する成形装置と、該成 形装置により成形された長尺部材を巻き取る 請求項1ないし5のいずれかに記載された長尺 材の巻取装置と、を備えたことを特徴とす 。

 本発明によれば、供給される長尺部材の 動巻き取りが可能となり、巻き取り作業に する工数等を削減して生産性を向上させる とができる。

本実施形態の長尺部材の巻取装置の要 を示す模式図である。 本実施形態の長尺部材の巻取装置によ 長尺部材の巻き取り動作を示す要部模式図 ある。 本実施形態の長尺部材の巻取装置によ 長尺部材の巻き取り動作を示す要部模式図 ある。 本実施形態の長尺部材の巻取装置によ 長尺部材の巻き取り動作を示す要部模式図 ある。 従来の巻取リールを示す斜視図である

符号の説明

 1・・・長尺部材の巻取装置、10・・・巻 リール、11・・・芯部材、12・・・側板、13 ・・挿入部、20・・・誘導手段、30・・・制 御装置、31・・・マイクロコンピュータ、32 ・・演算処理手段、33・・・記憶手段、34・ ・インターフェース、50・・・長尺部材。

 以下、本発明の一実施形態について、図面 参照して説明する。
 本実施形態の長尺部材の巻取装置は、例え 上記したフィードゴム部材やタイヤ構成部 等のゴム部材、又は長尺な合成樹脂シート 、帯状やシート状、紐状、棒状等、種々の 面形状及び材質の巻取可能な長尺部材を、 取リールの芯部材に先端部側から巻き取る 置であり、以下では断面略矩形状で帯状の 尺部材(ゴム部材)を巻き取る場合を例に採 説明する。

 また、この巻取装置は、供給される長尺 材を連続して巻取リールに巻き取り、その 取リール毎に一時的に保管する際等に使用 れる他、例えば所定の断面形状の長尺部材 連続して成形する押出機や一対の圧延ロー からなる成形ロール等の成形装置等と共に 尺部材の製造装置を構成し、成形される長 部材を巻き取る際等にも使用される。

 図1は、本実施形態の長尺部材の巻取装置の 要部を示す模式図であり、図1Aは、巻取装置1 が備える巻取リール10の軸線方向から見た側 図、図1Bは、巻取リール10の径方向から見た 正面図である。
 この巻取装置1は、図示のように、軸線周り に回転可能な長尺部材50を巻き取るための巻 リール10と、長尺部材50(先端部)を巻取リー 10の所定位置に導いて誘導する誘導手段20と 、巻取リール10を軸線周りに回転させる回転 動手段(図示せず)と、これら各部に接続さ て巻取装置1全体の制御を行う制御装置30(図1 Aのみに示す)と、を備えている。

 巻取リール10は、所定の軸線方向(図1Bの 右方向)長さに形成された略円柱状や角柱状 の柱状の芯部材11と、芯部材11の軸線方向の 両端に配置された一対の側板12からなり、芯 材11に長尺部材50の先端部を挿入可能な挿入 部13を有している。芯部材11は、ここでは、 体として略円柱状をなし、巻き付けられる 尺部材50の幅や誘導手段20の幅(図1B参照)等に 応じて、長尺部材50の巻き付け及び巻き取り 円滑に行える軸線方向長さに(ここでは、そ れらよりも長く)形成されている。一対の側 12は、それぞれ直径が芯部材11の外径よりも きい略円盤状をなし、互いに一方の面を略 行に対向させた状態で、芯部材11の両端に 同芯状に取り付けられ、芯部材11と一体に回 転する。

 挿入部13は、芯部材11の軸線方向と略直交 する方向に、その長尺部材50を巻き取る巻取 を貫通して形成されている。即ち、この巻 リール10では、芯部材11を直線的に貫通する 所定形状の貫通孔を、その両端が芯部材11の 線を挟んだ両側の外面(外周面)に開口する うに形成して挿入部13にしている。また、こ の挿入部13は、芯部材11の外周面における開 部が、その軸線方向に沿って延びる略矩形 に形成され、そこから芯部材11の半径方向に 直線状に延びて軸線位置を通過し、他方側の 外周面に開口する、略直方体状の空所に形成 されている。

 ここで、挿入部13は、挿入される長尺部 50の断面形状や寸法等に応じて、その先端部 が挿入可能かつ係止可能な大きさに形成され ており、その開口幅W(図1A参照)が、長尺部材5 0の最大厚さと同じか、それよりも所定寸法 け大きく形成されている。一方、挿入部13の 開口長さ(芯部材11の軸線方向長さ)は、長尺 材50の先端部が挿入可能であればよく、長尺 部材50の幅と同じか、それよりも長く形成さ ていればよい。従って、挿入部13は、例え 所定の開口長さに形成して芯部材11の所定位 置に配置し、或いは、誘導手段20の幅よりも く形成する等して、誘導手段20による長尺 材50の誘導可能範囲を全て含むように配置し てもよい。また、挿入部13は、一対の側板12 に亘って芯部材11を軸線方向に横断して形成 してもよく、この場合には、芯部材11は、例 ば側板12間に架設され、互いに所定の距離 隔てて対向配置された一対の略半円柱状の 材等から構成され、その一対の部材間の隙 が挿入部13となる。

 この巻取リール10を回転駆動する回転駆 手段(図示せず)は、例えばステッピングモー タ等の駆動源や、その動力を巻取リール10の 方の側板12に伝達して周方向に回転させる 動機構等からなり、巻取リール10を軸線周り に回転(図1Aの矢印K)させて長尺部材50の巻き り等を実行させる。また、この回転駆動手 は、制御装置30により制御され、その制御信 号に基づいて作動して巻取リール10を所定速 で回転等させるとともに、巻取リール10の 入部13の回転方向位置(芯部材11の外周面にお ける挿入部13の開口部の周方向位置)を所定位 置に位置決めする。

 誘導手段20は、供給される長尺部材50を連 続して移動(図1Aの矢印T)させて巻取リール10 で案内し、その先端部を巻取リール10の芯部 材11の所定位置に向かって誘導等するための のであり、例えば循環移動する無端ベルト のコンベヤや複数の回転する搬送ローラ等 搬送(移動)手段と、搬送手段を駆動するパ スモータ等の駆動手段等からなる。この誘 手段20は、長尺部材50を芯部材11に向かって り出す巻取リール10側の先端部が、巻取リー ル10の一対の側板12間(図1B参照)に、かつ芯部 11と所定の距離を隔てた上方(図1A参照)に配 され、長尺部材50の長手方向を芯部材11の軸 線方向と略直交させた状態で、その先端部を 、略垂直方向下側に繰り出して芯部材11の略 心に向かって誘導する。また、誘導手段20 、制御装置30により制御され、その制御信号 等に基づいて、長尺部材50の所定速度での繰 出しや停止等を行うようになっている。

 制御装置30(図1A参照)は、例えば、各種の ータ処理や解析、演算等を行うマイクロプ セッサ(MPU)等の演算処理手段32や、各種プロ グラムを格納したROM、処理のための一時的な データの保存等を行うRAM等の記憶手段33等を えたマイクロコンピュータ31、及び外部機 との接続のためのインターフェース34等から なる。この制御装置30は、インターフェース3 4を介して、巻取リール10の回転駆動手段や誘 導手段20等の巻取装置1の各部や各種センサ( 示せず)等に接続され、それらとの間で長尺 材50の巻き取り動作に必要な駆動・停止指 等の制御信号や各種データの送受信を行う

 このようにして、制御装置30は、上記し 回転駆動手段による巻取リール10の回転を制 御し、かつ巻取リール10の挿入部13の回転方 位置(開口部位置)を、誘導手段20による長尺 材50の先端部の誘導位置に回転移動させる し、それらの位置を略一致させるように位 合わせを行う。また、制御装置30は、誘導手 段20を制御して、長尺部材50の先端部を、位 合わせされた巻取リール10の挿入部13に向か て繰り出して誘導し、その内部に所定長さ 入して長尺部材50の先端位置を所定位置に 置させる。

 なお、この挿入部13の位置合わせは、例 ば回転駆動手段のステッピングモータによ 回転位置制御や、或いは、挿入部13の開口位 置に対応した孔や突起等のしるしを巻取リー ル10の側板12等に設け、それを検出センサが 出したときに回転駆動手段を停止させる等 て行われる。また、巻取装置1は、挿入部13 挿入された長尺部材50の先端部の長さを測定 する測定手段(以下、挿入長さ測定手段とい )、又は長尺部材50の先端位置を検出する検 手段(以下、先端位置検出手段という)を備え ており、それらを制御装置30に接続する等し 、測定又は検出結果を上記した誘導手段20 制御に使用している。この挿入長さ測定手 は、例えば繰り出される長尺部材50の変位量 (長さ)を接触又は非接触で測定する手段や、 定速度での長尺部材50の繰り出し時間を計 する等して先端部の挿入長さを算出して測 する手段等、挿入長さを直接又は間接に測 する周知の手段である。また、先端位置検 手段は、例えば発光及び受光素子を利用し 長尺部材50の先端が所定位置に達したが否か を検出する検出センサ等の周知の手段である 。

 本実施形態では、この制御装置30を、例 ば長尺部材50の供給装置や成形装置等の他の 装置やセンサ等にも接続し、巻取装置1を含 た長尺部材50の製造装置等の装置全体を制御 させる。また、制御装置30により、所定のプ グラムに基づいて接続された各部を予め設 された手順で作動させる等、装置各部を連 して作動させて、長尺部材50の巻き取りや 造の動作等を実行させる。以下、この巻き り動作について説明する。

 図2、図3、図4は、この巻取装置1による長 尺部材50の巻き取り動作を示す要部模式図で り、以上説明した図1に続く動作を順に示し ている。また、それぞれ、図2A、図3A、図4Aは 、巻取リール10の軸線方向から見た側面図で り、図2B、図3B、図4Bは、巻取リール10の径 向から見た正面図である。

 この巻取装置1で長尺部材50を巻き取ると には、まず、誘導手段20による長尺部材50の 繰り出しを停止した状態(図1参照)で、巻取リ ール10を回転させて挿入部13の位置(方向)を、 所定の長尺部材50の挿入位置(方向)に位置決 して回転を停止する。このようにして挿入 13の回転方向位置(その開口部の周方向位置) 、長尺部材50の先端部の誘導位置とを、略 致するように位置合わせし、ここでは、挿 部13の各開口部を芯部材11の上側及び下側に 置させて、挿入部13を略垂直方向に向けて 置する。

 次に、誘導手段20を駆動して長尺部材50を 巻取リール10に向かって繰り出し(図1Aの矢印T )、その先端部を芯部材11に向かって移動(こ では下方向に移動)させて、位置合わせされ 挿入部13(開口部)に誘導して挿入する。この 長尺部材50の挿入を所定長さ続行し、長尺部 50の先端位置が所定位置に達したときに、 の状態で巻取リール10を巻取方向に回転させ て芯部材11の外面に長尺部材50の先端部を巻 付け、その巻き取りを開始する。

 具体的には、この巻取装置1では、長尺部 材50を、その先端(図2参照)が、挿入部13の逆 (図2では下側)の開口部を通過して、芯部材11 の外面に対して所定長さ離間するまで挿入し 、長尺部材50の先端部を、挿入部13(芯部材11) 一方側から他方側(図2では上側から下側)ま 貫通させる。続いて、その状態で、長尺部 50を誘導手段20から所定速度で繰り出しつつ (図2の矢印T)、巻取リール10を連動して所定速 度で回転(図2の矢印K)させて、長尺部材50の先 端部を挿入部13により係止(図3参照)しながら 部材11の外面に巻き付け、これらを連動し 続行(図4参照)して長尺部材50を芯部材11に重 て巻き付ける。

 このようにして、長尺部材50を芯部材11に 所定長さ(時間)巻き付けて巻取リール10への き取りを完了させるが、その間、制御装置30 は、長尺部材50の繰り出し速度と巻取リール1 0の回転速度とを同期させ、長尺部材50に適度 な張力を付与しつつ巻取リール10で巻き取る う制御する。同時に、この巻取装置1では、 巻取リール10を軸線方向に、又は誘導手段20 同方向に反復移動させ、長尺部材50を巻取リ ール10の芯部材11に、その軸線方向及び径方 に略均等に巻き取るようになっている。ま 、所定長さの巻き取りが完了したときには 長尺部材50の繰り出し、及び巻取リール10の 転を停止し、長尺部材50の終端部を切断手 (図示せず)により切断した後、巻取リール10 搬送装置(図示せず)により巻取装置1から取 外し、所定の保管場所に搬送して保管等す 。

 本実施形態の巻取装置1では、以上説明し た巻き取り開始時に、長尺部材50の先端部の 導位置と挿入部13とを互いに位置合わせし その状態(図2参照)で長尺部材50の先端部を繰 り出し及び誘導して、挿入部13へ確実かつ円 に挿入させる。また、巻取リール10の回転 より、挿入部13に挿入された長尺部材50の先 部を、回転に伴い当接する挿入部13(開口部) の角部に沿って屈曲(図3参照)させ、その屈曲 部を角部に引っ掛けるようにして係止し、或 いは、挿入部13内の対向面に接触させ、又は み込むようにして摩擦により係止する。こ ように長尺部材50の先端部を係止して挿入 13から引き抜かれるのを防止し、巻取リール 10の回転に応じて芯部材11の外周に巻き付け 長尺部材50の巻き取りを行う。

 従って、この巻取装置1によれば、長尺部 材50の巻き取り開始時に、その先端部の芯部 11への取り付けを人手による作業を要さず 確実に行えるとともに、その後の先端部の き付けも自動化できる等、供給される長尺 材50の自動巻き取りが可能となり、巻き取り 作業に要する手間や時間、工数等を削減する ことができる。その結果、長尺部材50の製造 保管作業等を簡略化でき、その生産性を向 させて、製造コスト等を削減することがで る。また、この巻取装置1では、長尺部材50 先端部の挿入部13内への挿入を、上記した 入長さ測定手段により測定し、又は先端位 検出手段により検出しつつ行うため、挿入 さや位置等の挿入状態を、所定状態に安定 て繰り返し維持することができる。同時に 長尺部材50の先端部が挿入部13に確実に挿入 れるため、その巻き取りミス等が減少して より一層確実に巻き取りを行うことができ 。

 ここで、長尺部材50の先端部を、その先 位置が巻取リール10の挿入部13内に位置する うに貫通させずに挿入した場合でも、長尺 材50の厚さと挿入部13の開口幅との差や、互 いの接触面積、又は長尺部材50の粘着性等の 面性状等によっては、挿入部13部分で長尺 材50の先端部を充分な力で係止することがで きる。従って、長尺部材50は、挿入部13内に 通させずに挿入してもよい。ただし、長尺 材50の先端部を挿入部13に貫通させた状態で その巻き取りを行う場合には、挿入部13に り長尺部材50の先端部がより強力に係止され 、巻き取り開始時に、先端部の芯部材11への き付けを一層確実に行えるため、長尺部材5 0の挿入は、そのように行うのがより望まし 。

 また、巻取リール10は、例えば側板12を設 けずに芯部材11のみにより構成する等、本実 形態と異なる形状に形成してもよい。しか ながら、巻取リール10を、上記した一対の 板12を芯部材11の両端に配置して形成した場 には、側板12により、長尺部材50の巻き取り 時には、その軸線方向へのはみ出しを防止で き、巻き取り後の保管時等には、巻き取った 長尺部材50が床面等に接触するのを防止でき 。従って、巻取リール10は、一対の側板12と 芯部材11とにより形成するのがより望ましい

 なお、挿入部13は、本実施形態では、芯部 11の軸線位置を通過して貫通するように形成 したが、芯部材11の軸線位置以外を通過して 通する等、他の方向に延びるように形成し もよい。また、挿入部13は、例えば、芯部 11の軸線方向や周方向等に沿って複数形成す る等、芯部材11の複数箇所に形成してもよく その形状も、両開口部間を直線状に延びる 状以外に、湾曲や屈曲等して延びる等、長 部材50を挿入可能な他の形状に形成しても い。更に、挿入部13は、挿入される長尺部材 50の断面形状等に合わせて、断面形状(開口形 状)を例えば円形状や三日月形状、又は三角 状や台形形状等の多角形状等、矩形状以外 他の形状に形成してもよく、長尺部材50の挿 入態様等によっては、貫通させずに止まり孔 形状に形成してもよい。