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Patent Searching and Data


Title:
TASTE RECOGNIZING DEVICE AND TASTE RECOGNIZING SYSTEM USING SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/081524
Kind Code:
A1
Abstract:
A taste recognizing device has a sensor body and a touch panel.The sensor body includes a sensor part with a sensor probe for measuring taste by means of a molecular film which outputs an electrical signal presenting taste information representing at least one kind of taste, a solution insertion part having insertion sections which are arranged circumferentially at predetermined intervals and in which a solution whose taste is to be measured, a reference taste measurement solution and a cleaning solution are selectively inserted, and an arm drive part for moving the sensor part relative to a predetermined insertion section of the solution insertion part. On the basis of the electric signal outputted from the sensor probe and presenting the taste information, at least measurement for taste recognition of the solution whose taste is to be measured is made possible. The touch panel is structured so that all the items of the operations of the sensor body necessary for measurement for the taste recognition are indicated by buttons for each function and displayed in order on the screen, the operation item corresponding to the operation item is inputted when the user clicks a predetermined button, and thereby all the operations of the sensor body by the user are performed with reference to the display on the screen. With this, the taste recognizing device enables easy taste measurement of the substance whose taste is to be measured by easier operation as a whole.

Inventors:
KUGIMIYA YUICHI (JP)
KOBAYASHI YOSHIKAZU (JP)
CHENG RONGGANG (JP)
IKEZAKI HIDEKAZU (JP)
NAITO YOSHINOBU (JP)
Application Number:
PCT/JP2006/326130
Publication Date:
July 10, 2008
Filing Date:
December 27, 2006
Export Citation:
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Assignee:
INTELLIGENT SENSOR TECHNOLOGY (JP)
KUGIMIYA YUICHI (JP)
KOBAYASHI YOSHIKAZU (JP)
CHENG RONGGANG (JP)
IKEZAKI HIDEKAZU (JP)
NAITO YOSHINOBU (JP)
International Classes:
G01N27/416
Domestic Patent References:
WO2003100057A12003-12-04
Foreign References:
JP2006266939A2006-10-05
Other References:
See also references of EP 2101171A4
Attorney, Agent or Firm:
SUZUYE, Takehiko et al. (1-12-9 Toranomon,Minato-ku, Tokyo 01, JP)
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Claims:
 少なくとも一種類以上の味覚情報を提示する電気信号を出力する分子膜による味覚測定のためのセンサプローブが備えられているセンサ部と、円周方向に沿って所定の間隔で配列され、被味覚測定溶液、基準味覚測定溶液、洗浄用溶液が選択的に挿入される複数の挿入部を備えている溶液挿入部及び前記溶液挿入部の所定の挿入部に対して前記センサ部を移動させるアーム駆動部とを有し、前記センサプローブから出力される前記味覚情報を提示する電気信号に基づいて、少なくとも前記被味覚測定溶液に対する味認識のための測定を可能とするセンサ本体と、
 前記センサ本体に対して前記味認識ための測定に必要となる全ての操作項目を機能毎にボタン化して順次に画面に表示し、ユーザが所定のボタンをクリックしたときに、前記操作項目における対応する操作項目の入力を可能とすることにより、前記センサ本体に対する前記ユーザによる全ての操作が前記画面の表示に基づいてなされるように構成されているタッチパネルと、
 を具備することを特徴とする味認識装置。
 前記センサ部は、前記アーム駆動部の上部から水平方向に伸び出た部分に設けられているアーム状のセンサボードの先端下部に、当該センサ部が前記アーム駆動部によって前記溶液挿入部の配列方向に沿って移動自在に、且つ、前記複数の挿入部に対して上下動自在に支持されており、
 当該センサ部の前記センサプローブを前記複数の挿入部における所定の挿入部に挿入されている前記被味覚測定溶液及び前記基準味覚測定溶液に侵漬されて生じる電位差を前記味覚情報を提示する電気信号として前記アーム状のセンサボードの電気回路部分においてデジタルデータに変換して、シリアル形態で前記センサ本体全体を制御するCPUボードに送出可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の味認識装置。
 前記CPUボードに搭載されているプロセッサによる制御は自律制御型であることを特徴とする請求項2に記載の味認識装置。
 前記タッチパネルによる表示は、ウィザード形式のグラフィックユーザインターフェイス(GUI)であることを特徴とする請求項1に記載の味認識装置。
 前記CPUボードに搭載されている前記プロセッサは、前記アーム状のセンサボードの前記電気回路部分に設けられている増幅器の利得及びオフセットの校正、前記センサ部に設けられている温度センサの校正、前記センサ部に設けられている位置センサによる位置調整のうちの少なくとも一つを行うようになされていることを特徴とする請求項2に記載の味認識装置。
 前記CPUボードに搭載されている前記プロセッサは、前記アーム状のセンサボードの前記電気回路部分の異常と各部の配線の断線の有無を定期的に確認することを含むハードウェアのチェックと、前記センサ部による測定結果の異常の監視との少なくとも一つを行うことによって遂行される自己診断機能を有していることを特徴とする請求項2に記載の味認識装置。
 前記CPUボードに搭載されている前記プロセッサは、前記自己診断機能によって、各部の異常が検出された場合に警報を出して、ユーザに必要な保守を促すようになされていることを特徴とする請求項6に記載の味認識装置。
 前記タッチパネルに表示される画面には、前記溶液挿入部の前記複数の挿入部に対する前記被味覚測定溶液及び前記基準味覚測定溶液を含むサンプルの配置及び前記洗浄用溶液の配置を指示するための画面が含まれていることを特徴とする請求項4に記載の味認識装置。
 前記センサ部によって遂行される味覚測定には、通常測定モードと、この通常測定モードに先立って行われる保守測定モードと、この保守測定モードに先立って行われるセンサチェックモードとがあり、
 前記センサチェックモードは、前記センサ部によって遂行される味覚測定を適切に行うことができるか否かを確認するために実行され、
 前記センサチェックモードの実行において、前記センサ部によって遂行される味覚測定を適切に行うことができるのが確認された場合には、前記通常測定モードに移行され、
 前記センサチェックモードの実行において、前記センサ部によって遂行される味覚測定を適切に行うことができないのが確認された「NG」の場合には、前記保守測定モードに移行され、
 前記保守測定モードでは、前記基準味覚測定溶液に対する基本測定と該基本測定の結果を分析する基本測定分析を行い、該基本測定分析の結果に基づいて前記センサ部の前記センサプローブに対する洗浄処理を施して、再度、前記センサチェックモードが実行されることを特徴とする請求項1に記載の味認識装置。
 前記タッチパネルは、前記センサ本体と独立して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の味認識装置。
 少なくとも一種類以上の味覚情報を提示する電気信号を出力する分子膜による味覚測定のためのセンサプローブが備えられているセンサ部と、円周方向に沿って所定の間隔で配列され、被味覚測定溶液、基準味覚測定溶液、洗浄用溶液が選択的に挿入される複数の挿入部を備えている溶液挿入部及び前記溶液挿入部の所定の挿入部に対して前記センサ部を移動させるアーム駆動部とを有し、前記センサプローブから出力される前記味覚情報を提示する電気信号に基づいて、少なくとも前記被味覚測定溶液に対する味認識のための測定を可能とするセンサ本体と、
 前記センサ本体に対して前記味認識ための測定に必要となる全ての操作項目を機能毎にボタン化して順次に画面に表示し、ユーザが所定のボタンをクリックしたときに、前記操作項目における対応する操作項目の入力を可能とすることにより、前記センサ本体に対する前記ユーザによる全ての操作が前記画面の表示に基づいてなされるように構成されているタッチパネルと、
 前記センサ本体に対して前記味認識ための測定に必要となる測定設定アプリケーション及び前記センサ本体による前記味認識ための測定結果の解析に必要となる解析アプリケーションがインストールされていると共に、前記味認識ための測定に必要となる各種のデータ及び前記味認識のための測定結果の解析に必要となる各種のデータが格納されているデータベースが備えられているサーバと、
 を具備することを特徴とする味認識システム。
 ネットワークを介して前記サーバにアクセスして、前記サーバにインストールされている前記測定設定アプリケーション及び解析アプリケーションを呼び出すことにより、前記センサ本体による前記味認識のための各種の設定を行うと共に、前記センサ本体による前記味認識のための測定結果の解析を行うことを可能とする少なくとも1台の管理端末をさらに具備することを特徴とする請求項11に記載の味認識システム。
 前記センサ本体と前記タッチパネルとで1台の味認識装置としての分子膜による味覚センサ装置を構成するとき、1台の前記サーバには複数台の味認識装置としての分子膜による味覚センサ装置が接続されており、前記1台の前記サーバによって前記複数台の味認識装置としての分子膜による味覚センサ装置を集中管理することを特徴とする請求項11に記載の味認識システム。
 センサ部は、前記アーム駆動部の上部から水平方向に伸び出た部分に設けられているアーム状のセンサボードの先端下部に、当該センサ部が前記アーム駆動部によって前記溶液挿入部の配列方向に沿って移動自在に、且つ、前記複数の挿入部に対して上下動自在に支持されており、
 当該センサ部の前記センサプローブを前記複数の挿入部における所定の挿入部に挿入されている前記被味覚測定溶液及び前記基準味覚測定溶液に浸漬されて生じる電位差を前記味覚情報を提示する電気信号として前記アーム状のセンサボードの電気回路部分においてデジタルデータに変換して、シリアル形態で前記センサ本体全体を制御するCPUボードに送出可能に構成されていることを特徴とする請求項11に記載の味認識システム。
 前記CPUボードに搭載されているプロセッサによる制御は自律制御型であることを特徴とする請求項14に記載の味認識システム。
 前記タッチパネルによる表示は、ウィザー度形式のグラフィックユーザインターフェイス(GUI)であることを特徴とする請求項11に記載の味認識システム。
 前記CPUボードに搭載されている前記プロセッサは、前記アーム状のセンサボードの前記電気回路部分に設けられている増幅器の利得及びオフセットの校正、前記センサ部に設けられている温度センサの校正、前記センサ部に設けられている位置センサによる位置調整のうちの少なくとも一つを行うようになされていることを特徴とする請求項14に記載の味認識システム。
 前記CPUボードに搭載されている前記プロセッサは、前記アーム状のセンサボードの前記電気回路部分の異常と各部の配線の断線の有無を定期的に確認することを含むハードウェアのチェックと、前記センサ部による測定結果の異常の監視との少なくとも一つを行うことによって遂行される自己診断機能を有していることを特徴とする請求項14に記載の味認識システム。
 前記CPUボードに搭載されている前記プロセッサは、前記自己診断機能によって、各部の異常が検出された場合に警報を出して、ユーザに必要な保守を促すようになされていることを特徴とする請求項18に記載の味認識システム。
 前記タッチパネルに表示される画面には、前記溶液挿入部の前記複数の挿入部に対する前記被味覚測定溶液及び前記基準味覚測定溶液を含むサンプルの配置及び前記洗浄用溶液の配置を指示するための画面が含まれていることを特徴とする請求項16に記載の味認識システム。
 前記サーバにインストールされている前記測定設定アプリケーション及び解析アプリケーションの形式はサーブレット形式であり、設定方法はウィザード形式であり、データ保存はデータベース形式であることを特徴とする請求項11に記載の味認識システム。
 前記測定設定アプリケーションによる測定手順は、センサ後処理、洗浄判定、センサ処理の順となされており、
 前記センサ後処理では、前回の測定による前記センサ部の前記センサプローブにおける脂質膜へ付着した物質を落とすために前記センサプローブを互いに異なる複数の洗浄用溶液(後処理溶液)中に適数回に出し入れして洗浄処理を実行し、
 前記洗浄判定では、前記センサ後処理による前記洗浄処理の良否を判定するために、前記センサ後処理で用いられた互いに異なる複数の洗浄用溶液(後処理溶液)ごとに、洗浄処理の結果を測定し、
 前記センサ処理では、今回の味覚測定を実行することを特徴とする請求項11に記載の味認識システム。
 前記センサ部による味認識のための測定中のデータは、その過度応答データが前記タッチパネルに表示されると共に、前記サーバを介して前記管理者端末側でもその過度応答データの表示を確認可能であるようになされていることを特徴とする請求項12に記載の味認識システム。
 1台の前記サーバに複数台の味認識装置としての分子膜による味覚センサ装置が接続されている場合には、それらの複数台の味認識装置としての分子膜による味覚センサ装置によって測定中の全ての過度応答データの表示を前記サーバを介して前記管理者端末側で確認することが可能であるようになされていることを特徴とする請求項13に記載の味認識システム。
 前記解析アプリケーションには、データ検索機能部、データセレクト機能部、クリップボード機能部、減衰率計算機能部、良否判定機能部、データエクスポート機能部、推定値計算機能部、重回帰分析機能部、グラフ全般機能部、履歴機能部、基本特性分析部、初期設定機能部とが備えられていることを特徴とする請求項11に記載の味認識システム。
Description:
味認識装置及びそれを用いる味 識システム

 本発明は味認識装置及びそれを用いる味 識システムに係り、特に、分子膜による味 センサ装置及びそれを用いる味覚センシン システムを用いて、メンテナンス性がよい とを含めて、全体としてより簡単な操作で 味覚測定物質の味覚測定を容易になし得る うにすると共に、その味覚測定結果の解析 価を容易になし得るようにするための技術 採用した味認識装置及びそれを用いる味認 システムに関する。

 近時、味認識装置及びそれを用いる味認 システムとして、例えば、人間の五感の一 である味覚を代行することができるように た両親媒性物質(amphiphatic substance)または苦 物質(bitter substance)の分子膜(molecular film)を いた味覚センサ(taste sensor)を利用して食品 の味覚を検出し、その検出結果をグラフ等 よって視覚化して表示することにより、当 食品等の味覚を定量化して評価することが 能となる分子膜による味覚センサ装置及び れを用いる味覚センシングシステムが開発 れている。

 このような分子膜による味覚センシング ステムに関して、本願出願人または本願譲 人にその事業を移管したアンリツ株式会社 に付与されている特許として、例えば、後 するような特許文献1、特許文献2、特許文 3及び特許文献4が知られている。

 なお、これらの特許文献1乃至4に係る特 権を含む分子膜による味覚センシングシス ムに関する全特許の権利がアンリツ株式会 から本願出願人または本願譲受人に譲渡さ ている。

 以下に、本願発明の理解を支援するため 、これらの特許文献1乃至4の各内容の要点 ついて簡単に説明するものとする。

 まず、最も初期に出願されている特許文 1では、疎水性の部分と親水性の部分とをも つ分子で成る脂質性物質(脂質性物質<lipid  substance>は両親媒性物質の一種である。)を 分子のマトリックス内に定着させ、その表 に脂質性分子の親水性部分が整列するよう 構造をもつ脂質性分子膜が、味のセンサ、 なわち、人間の味覚に代わりうる味覚セン となることが示されていると共に、この味 センサを用いる具体的な味覚センシングシ テムが開示されている。

 図20は、従来技術による味認識装置とし 特許文献1に開示されている前記脂質性分子 の模式図を説明するために、化学物の設計 で使われている表現方法で示されている図 ある。

 この図20において、脂質性分子のうち円 示した球状部は親水基aすなわち親水性部位a であり、それから原子配列が長く延びる炭化 水素の鎖構造b(例えば、アルキル基)がある。

 図20では、いずれの場合も2本の鎖が延び 一つの分子を表わしており、全体で分子群 構成している。この炭化水素の鎖の部分は 疎水性部位bである。

 このような脂質性分子群31が、膜部材32の 表面のマトリックス33(表面の構造、平面的な ひろがりをもったミクロな構造)の中に、一 はマトリックス内部に溶け込ませた形(例え 、図20の参照符号31″)で収容されている。 の収容のされ方は、親水性部位が表面に配 するようなものとなっている。

 図21Aは、従来技術による味認識装置とし 特許文献1に開示されている上記脂質性分子 膜を用いて構成されるマルチチャンネルの味 覚センサのアレイ電極のうち三つの感応部を 説明するために示されている断面図である。

 図21Bは、従来技術による味認識装置とし 特許文献1に開示されている上記脂質性分子 膜を用いて構成されるマルチチャンネルの味 覚センサのアレイ電極のうち三つの感応部を 説明するために示されている平面図である。

 この図21A,Bに示される例では、アクリル 基材1に0.5mmφの孔を貫通して、それに銀の丸 棒を差し込み電極2とし、それにリード線5が 田6によって接続されている共に、脂質性分 子膜3が緩衝層4を介して電極2に接触するよう に基材1に張りつけられている。

 図22は、従来技術による味認識装置とし 特許文献1に開示されている前記マルチチャ ネルの味覚センサを用いた味の測定系を説 するために示されているブロック図である

 まず、呈味物質の水溶液が準備され、そ が被測定溶液11として、ビーカーのような 器12に入れられる。

 この被測定溶液11中に、前に述べたよう 、アクリル板(基材)上に脂質膜と電極とを配 置して作製された味覚センサアレイ13が入れ れる。

 使用前に、塩化カリウム1mmol/l水溶液で電 極電位の安定化が見られる。

 図22において、参照符号14-1,…14-8は各々 脂質膜3を黒点で示したものである。

 測定の基準となる電位を発生する電極と て参照電極15が用意され、それが被測定溶 11中に入れられる。

 味覚センサアレイ13と参照電極15とは所定 の距離を隔てて設置する。

 参照電極15の表面には、緩衝層16として、 塩化カリウム、100mmol/lを寒天で固化したもの で覆ってあるので、結局、電極系は銀2|塩化 4|脂質膜3(14)|被測定溶液12|緩衝層(塩化カリ ム100mmol/1)16|塩化銀4|銀2という構成となって いる。

 各脂質膜3からの電気信号は、図22では8チ ャンネルの信号となり、リード線17-1,…,17-8 よって、それぞれ、バッファ増幅器19-1,…,19 -8に導かれる。

 バッファ増幅器19-1,…,19-8からの各出力は 、アナログスイッチ(8チャンネル)20で選択さ てアナログ/ディジタル(A/D)変換器21に加え れる。

 参照電極15からの電気信号もリード線18を 介してA/D変換器21に加えられ、膜からの電位 の差がディジタル信号に変換される。

 このディジタル信号はマイクロコンピュ タ22で味測定に必要な演算のために適切に 理され、またX-Yレコーダ23で表示される。

 この図22に示される例では、8チャンネル 味覚センサが用いられ、各チャンネルに用 られている膜は、人間の味覚を再現できる うな多くの味覚情報を得るために、それぞ 、味に対して異なる応答特性を持つ以下に すような11種の脂質性分子膜を含んでいる

 番 号         脂    質
  1   ジオクチル フォスフェート
  2   コレステロール
  3   トリオクチルメチル アンモニウム  クロライド
  4   オレイン酸
  5   n-オクタデシル クロライド
  6   リン酸ジフェニル
  7   デシル アルコール
  8   ジオクタデシル ジメチル アンモニ ウム ブロマイド
  9   レシチン
 10   トリメチル ステアリル アンモニウ  クロライド
 11   オレイル アミン
 この特許文献1による味覚センサは正に味覚 センサであって、人の味覚器官である舌に近 い物理化学的性質を持ち、呈味物質が異なっ ても同様な味であれば同様な出力が得られる ばかりでなく、異なる味に対しても何らかの 出力が得られる。

 次に、特許文献2では、上記特許文献1に る味覚センサを用いて味を検出する方法が 示されている。

 この特許文献2に開示されている味検出方 法に関する発明によりビール等の食品の銘柄 差やロッド差等の微細な味の差までが識別可 能となっている。この味検出方法の概略を以 下に述べる。

 すなわち、この味検方法では、脂質性分 膜を用いた味覚センサによる味の検出、測 を再現性よく行うために、基準液として被 定サンプル液と近いものが用いられる。

 味覚センサはこの基準液に十分に浸漬さ ると共に、味覚センサによる測定ごとに同 な刺激が加えられるようにする。

 そして、測定時刻は表面電位の安定後で って内部電位が緩慢に変化する時に選ばれ 基準液と被測定サンプル液の測定値との差 計算されるようにする。

 この場合、測定対象がビールならビール たは、ビールに近い物が基準液とされ、味 センサは予めこの基準液に浸漬けされるこ により、前記基準液になじませておく。

 これにより、ビール中に含有する脂質膜 吸着性のある物質が予め吸着されているの 、各種のビールを測定した時、吸着性物質 影響が少なくなる。

 この味検出方法によれば、脂質膜に吸着 のある物質に対する感度は低くなるものの 再現性が非常に向上するという効果がある

 次に、特許文献3では、上記特許文献2に る味覚センサを用いて味を検出する方法を り進化させた味の検出方法が開示されてい 。

 この特許文献3に開示されている第1の発 の味の検出方法によれば、上述したような 質膜を含む両親媒性物質または苦味物質の 子膜(以後、分子膜と略記する)を用いた味覚 センサによる味の検出、測定を再現性よく行 うために、第1の基準液及び第2の基準液とし サンプル液と近いものを用いることとし、 1の基準液(V0)→第2の基準液(Vk)→第1の基準 (V0″)→サンプル液(Vs)の順に測定しサンプル 液測定値の基準値からの相対値((Vs-V0″)-(Vk-V0 ))を計算することにより味覚センサの継続的 ドリフトにおける相対値のばらつきを無く 、第1の基準液を用いることによって第1の 準液の味が変化しても測定値への影響を無 すことができる。

 このような両親媒性物質または苦味物質 分子膜を用いた味覚センサを使用して、吸 する物質を含む被測定溶液の味を測定する 合、吸着物質の分子膜への吸着のない状態 味覚センサで測定する1回目の測定値と1回 の測定によって吸着があった状態の味覚セ サで測定する2回目の測定値とは異なり、段 にその差は小さくなるものの、2回目と3回 、3回目と4回目、…の測定値は異なる。

 この場合、分子膜から吸着物質を除去で ればよいのであるが、そのような方法が無 ったので、分子膜を用いた味覚センサで分 膜に吸着する物質を含む被測定溶液の測定 行う場合、前述のように、被測定溶液の測 を行う前に、基準液として被測定溶液に近 成分のものを用意し、味覚センサを基準液 十分に浸漬して、基準液中の分子膜に吸着 る物質を予め吸着させている。

 このようにすることにより、この味検出 法は、測定時の吸着物質の影響を少なく(安 定化)し、再現性を良くすることができる。

 しかるに、特許文献3による味検出方法で は、再現性を良くするために(安定化させる めに)、測定の前段階として味覚センサを被 定溶液に近い成分のものに十分に浸漬し、 (分子膜)に吸着する物質は予め吸着させて ら測定を行うようにしていたので、(1)苦味 の吸着性の大きい呈味物質に関する感度が くなるという問題がある。

 そして、これは測定前に吸着物質を吸着 せていたこととは関係ないが、味覚センサ 用いられている分子膜は、種類によって酸 、塩味、甘味、苦味、うま味等の基本味に する応答の量がそれぞれ異なる。

 また、例えば、ある分子膜は酸味だけに 答するのではなく程度の差はあれ苦味にも 答するというように、分子膜は複数の基本 に応答するので、該分子膜の応答量のうち 各基本味に対する応答分は分からない。

 その上、吸着物質に予め吸着させてしま ことによって、味覚センサの膜表面が類似 てくるため、各基本味に対する応答が似て てしまうので、(2)各基本味に対する応答分 分解することがさらに難しくなるという問 がある。

 以上述べたような特許文献3による味の測 定方法の問題点は、その結果として、味の情 報量が少なくなるということにつながる。

 次に、特許文献4では、上記特許文献3に る味覚センサを用いて味を検出する味検出 法の問題点を解消させた分子膜による味覚 ンサを用いて味を測定する味測定方法が開 されている。

 この特許文献4による味測定方法では、所 望の基準液を準備し、第1の基準液でのセン 電位V01を測定し、イオン性の吸着物質を含 被測定溶液に所定時間浸漬後、第2の基準液 のセンサ電位V02を測定し、このV01とV02との を求める。

 また、この味測定方法では、第2の基準液 を第1の基準液に比べて酸味と塩味の少なく も一方が薄い液、言い換えれば、ペーハー 素イオン指数(pH)が0.3以上高いかもしくは電 伝導度が1/2以下であるか、またはその両方 ある液を用いる。

 また、この味測定方法では、例えば第2の 基準液でのセンサ電位V02を測定する前に、味 覚センサを洗浄する。

 前記所望の基準液は、例えばイオン性の 着物質を含まない基準液であれば、どのよ な被測定溶液でも測定が可能である。

 そのような基準液であれば、味覚センサ 該基準液に浸漬したときに、分子膜にイオ 性の吸着物質が吸着することが無いからで る。

 例えば、酸だけ、塩だけ、酸と塩だけを む水溶液、それらの水溶液に甘味成分が加 ったものなどがそうである。

 また、被測定溶液の味の測定に影響の無 程度であれば、被測定溶液に含まれている のと同じイオン性の吸着物質を多少含んで る基準液でも構わない。

 味覚センサを基準液に浸漬したときに、 子膜にイオン性の吸着物質が吸着したとし も、その量が被測定溶液に所定時間浸漬し ときに吸着する量に比べて無視できるもの あればよい。

 上記味測定方法では、第1の基準液のセン サ電位をV01、被測定溶液(サンプル液)に浸漬 の第2の基準液のセンサ電位をV02とする。

 そして、サンプル液の中に分子膜へのイ ン性の吸着物質が無い場合、V02はほぼV01と る。

 以下、説明を簡単にするために、第1の基 準液と第2の基準液とを同成分の基準液とし 場合について説明する。

 一方、分子膜へのイオン性の吸着物質が る場合、分子膜表面に吸着したイオン性の 着物質は、分子膜の固定電荷として働く。 電位は、この固定電荷の密度によって変化 る。

 同じ基準液を測っても、分子膜表面にイ ン性の吸着物質が吸着していないときと、 着しているときとでは膜電位が異なり、従 て、V01とV02とは異なる。

 そのV01とV02との差はイオン性の吸着物質 膜への吸着量に対応している。

 被測定溶液へ浸漬している時間を一定と れば、イオン性の吸着物質の膜への吸着量 、その被測定溶液中のイオン性の吸着物質 濃さに応じたものとなるから、V01とV02を測 して、その差を求めることによって、被測 溶液の前記イオン性の吸着物質が呈する味 ついての情報が得られる。

 また、第2の基準液を第1の基準液より薄 味の液とすることにより、測定感度が上が 。

 つまり、2つのサンプル液について測定を 行ったときに、膜への吸着量の差が同じでも 、第2の基準液が第1の基準液より薄い味の液 あるときの方が、測定値の差が大きくなる らである。

 そして、第2の基準液でのセンサ電位V02を 測定する前に、味覚センサを洗浄することと すれば、洗浄の強弱、洗浄液の種類、等を選 択することで、或るレベル以上の強さで吸着 している物質だけが残り、残ったものに対す る味の情報を得ることができる。

 次に、特許文献4による味測定方法が適用 される味認識システムの概要について説明す る。

 図23乃至図27A,Bに示すようなバッチ式の味 認識システムは、検出部/ハンドラー部101と データ処理部102とから構成される。

 図23は、従来技術による味認識装置とし 特許文献4に開示されているバッチ式の味認 システムの構成を説明するために示されて る斜視図である。

 図23に示すように、検出部/ハンドラー部1 01は、測定台101aと、ロボット本体101bと、ロ ット用ドライブユニット101cと、容器設置板1 01dとを有している。

 ロボット本体101bの先端部には、センサ部 101eが取り付けられている。

 図24は、従来技術による味認識装置とし 特許文献4に開示されているバッチ式の味認 システムにおけるセンサ部101eの構成を説明 するために示されている斜視図である。

 センサ部101eは、図24に示すように、バッ ァアンプ101fと、センサ支持部101gと、セン ガード101hと、フォトセンサ101iと、複数のセ ンサプローブ101jと、参照電極101kとを有して る。

 図25Aは、従来技術による味認識装置とし 特許文献4に開示されているバッチ式の味認 識システムにおけるセンサ部101eのセンサプ ーブ101jの構成を説明するために示されてい 側面図である。

 図25Bは、従来技術による味認識装置とし 特許文献4に開示されているバッチ式の味認 識システムにおけるセンサ部101eの参照電極10 1kの構成を説明するために示されている側面 である。

 センサプローブ101j及び参照電極101kとは 図25A,Bに示すように、それぞれプローブ本体 101lと、電極端子101mと、Ag/AgCl電極101nと、内 液(飽和AgCl,3.3MKCl)101oとを有している。

 センサプローブ101jの先端部には、脂質膜 101pが設けられている。

 参照電極101kの先端部には、飽和KCl寒天101 qが設けられている。

 データ処理部102は、ラック本体102aと、電 源ボックス102bと、パーソナルコンピュータ10 2cと、操作部102dと、表示部102eとを有してい 。

 図26は、従来技術による味認識装置とし 特許文献4に開示されているバッチ式の味認 システムの制御系の構成を説明するために されているプロック図である。

 図27Aは、従来技術による味認識装置とし 特許文献4に開示されているバッチ式の味認 識システムにおける容器設置板101d上に所定 形態で載置される基準液容器、安定液容器 洗浄液容器、測定液(サンプル液)容器等の中 にセンサ部101eを浸漬することにより行われ 自動測定を説明するために示されている斜 図である。

 なお、図27Aは、安定液と基準液とが別で サンプル洗浄液を使用して行われる自動測 の場合である。

 図27Bは、従来技術による味認識装置とし 特許文献4に開示されているバッチ式の味認 識システムにおける容器設置板101d上に所定 形態で載置される基準液容器、安定液容器 洗浄液容器、測定液(サンプル液)容器等の中 にセンサ部101eを浸漬することにより行われ 自動測定を説明するために示されている斜 図である。

 なお、図27Bは、安定液と基準液とが同一 、サンプル洗浄液を使用しないで行われる 動測定の場合である。

 以上のような構成を有するバッチ式の味 識システムにおいて、図26に示すように、 出部/ハンドラー部101は、ロボット本体101bが パーソナルコンピュータ102cからの制御に基 て、図27A,Bに示すように、容器設置板101d上 所定の形態で載置される基準液容器、安定 容器、洗浄液容器、測定液(サンプル液)容器 等の中にセンサ部101eを浸漬することにより 自動測定が行われる。

 そして、データ処理部102は、センサ部101e からのデータをA/D変換してパーソナルコンピ ュータ102cに取り込んで主成分分析等を行う とにより、最終的にサンプル液についての の認識を行ってその味情報を出力する。

 ところで、上記特許文献1乃至4に開示さ ているような経過をたどって開発されてき 従来技術による味認識装置及びそれを用い 味認識システムとしての分子膜による味覚 ンシングシステムにおいてもいまだに解決 べき課題として、以下に示すような多くの 題を抱えているのが実情である。

 例えば、ユーザのオペレータにとっての 子膜による味覚センシングシステムとして 、より簡単な操作で被味覚測定物質の味覚 定をなし得るようにすると共に、その味覚 定結果の解析評価を簡易に且つ何をしてい のかが理解しやすい手順でなし得るように ることが要望されている。

 また、ユーザのオペレータにとっての分 膜による味覚センシングシステムとしては トラブル発生時に、そのトラブル発生箇所 把握が容易で且つその解決が容易であるよ にメンテナンス性がよいことが要望されて る。

 さらに、ユーザの被味覚測定物質の品質 理者にとっての分子膜による味覚センシン システムとしては、味覚測定自体を製造ラ ンの複数の箇所で通常のオペレータによっ 個別的に容易に行うことが可能である簡便 操作性を有していることが要望されている 共に、それらの個別的な味覚測定結果の解 評価データを管理センタの端末で一括的に 中管理し得るように容易にネットワーク化 可能であることが要望されている。

 この場合、使用する端末としてのパーソ ルコンピュータのOSにバージョンアップが ったとしても、分子膜による味覚センシン システム自体のソフトウェアの修正が不要 あることが要望されている。

 また、ユーザの被味覚測定物質の品質管 者にとっての分子膜による味覚センシング ステムとしては、ネットワークを用いてメ テナンスの効率化が可能であることが要望 れている。

 また、ユーザの研究者にとっての分子膜 よる味覚センシングシステムとしては、研 用に満足し得るような高度な解析能力を有 ていると共に、操作自体は実験補助員でも 易であるような簡便な操作性を有している とにより、高機能化を図ることが要望され いる。

 この場合、ユーザの商品企画部門にとっ の分子膜による味覚センシングシステムと ては、解析結果をマーケティングにも使用 ることができるような商品としての品質管 に関連した適切な表現力を備えて提示する とが要望されている。

 すなわち、以上のような味認識装置及びそ を用いる味認識システムとしての分子膜に る味覚センサ装置及びそれを用いる味覚セ シングシステムには、全体としてより簡単 操作で被味覚測定物質の味覚測定を容易に し得るようにすることが要望されていると に、その味覚測定結果の解析評価を容易に し得るようにすることが要望されているば りでなく、メンテナンス性がよいことが要 されている。

USP5,482,855(JP2,578,370,EP410,356に対応)

USP5,302,262(JP3,037,971,EP464,820に対応)

JP3,313,433

USP5,789,250(JP3,547,760,EP763,729に対応)

 本発明の目的は、上述したような背景技 において解決すべき課題としての要望に応 て、メンテナンス性がよいことを含めて、 体としてより簡単な操作で被味覚測定物質 味覚測定を容易になし得るようにすると共 、その味覚測定結果の解析評価を容易にな 得るようにするための技術を採用した分子 による味覚センサ装置及びそれを用いる味 センシングシステムによって実現される味 識装置及びそれを用いる味認識システムを 供することである。

 このため本発明による味認識装置及びそ を用いる味認識システムの開発のコンセプ としては、以下のような事項が挙げられる

a)簡単な操作で、味認識のための測定・評 をなし得るようにすること。

 これについては、例えば、ウィザード形 のグラフィックユーザーインターフェース( GUI)によるタッチパネルを採用することによ 、ユーザによる直感的な操作が可能で、且 誤操作を確実に防止し得るようにすると共 、測定結果を自動解析によって煩雑な解析 簡略化し得るようにする。

b)ネットワーク化対応として集中管理化を 易になし得るようにすること。

 これについては、味認識装置及びそれを いる味認識システムを、例えば、LAN等のネ トワークで接続することにより、過大な環 整備を不要として、1台の管理サーバで複数 台の味認識装置の管理をなし得るようにする と共に、各味認識装置に対する測定設定及び 測定結果解析のためのアプリケーションをサ ーブレット形式として簡単にインストールし 得るようにする。

c)測定結果を高度な解析機能で解析して、 り良い成果が得られるようにすること。

 これについては、味認識のための測定結 の解析機能を強化すると共に、解析の結果 出力するグラフ機能の充実化が図られるよ にする。

d)味認識装置及びそれを用いる味認識シス ムを常時稼働可能とする高い安定性を発揮 得るようにすること。

 これについては、使用するCPUとして高い 定性を有する、例えば、Linuxプロセッサ(サ バ)を2系統で採用すると共に、機能を分散 て処理することによって装置全体を常時稼 可能とし得るようにする。

 具体的には、本発明の第1の態様によれば、 上記目的を達成するために、
 少なくとも一種類以上の味覚情報を提示す 電気信号を出力する分子膜による味覚測定 ためのセンサプローブ(101j)が備えられてい センサ部(215)と、円周方向に沿って所定の 隔で配列され、被味覚測定溶液、基準味覚 定溶液、洗浄用溶液が選択的に挿入される 数の挿入部(321)を備えている溶液挿入部(213) び前記溶液挿入部(213)の所定の挿入部(321)に 対して前記センサ部(215)を移動させるアーム 動部(214)とを有し、前記センサプローブ(101j )から出力される前記味覚情報を提示する電 信号に基づいて、少なくとも前記被味覚測 溶液に対する味認識のための測定を可能と るセンサ本体(212)と、
 前記センサ本体(212)に対して前記味認識た の測定に必要となる全ての操作項目を機能 にボタン化して順次に画面に表示し、ユー が所定のボタンをクリックしたときに、前 操作項目における対応する操作項目の入力 可能とすることにより、前記センサ本体(212) に対する前記ユーザによる全ての操作が前記 画面の表示に基づいてなされるように構成さ れているタッチパネル(211)と、
 を具備することを特徴とする味認識装置が 供される。

 また、本発明の第2の態様によれば、上記目 的を達成するために、
 前記センサ部(215)は、前記アーム駆動部(214) の上部から水平方向に伸び出た部分に設けら れているアーム状のセンサボード(233)の先端 部に、当該センサ部(215)が前記アーム駆動 (214)によって前記溶液挿入部(213)の配列方向 沿って移動自在に、且つ、前記複数の挿入 (321)に対して上下動自在に支持されており
 当該センサ部(215)の前記センサプローブ(101j )を前記複数の挿入部(321)における所定の挿入 部(321)に挿入されている前記被味覚測定溶液 び前記基準味覚測定溶液に浸漬されて生じ 電位差を前記味覚情報を提示する電気信号 して前記センサボード(233)の電気回路部分 おいてデジタルデータに変換して、シリア 形態で前記センサ本体(212)全体を制御するCPU ボード(234)に送出可能に構成されていること 特徴とする第1の態様に従う味認識装置が提 供される。

 また、本発明の第3の態様によれば、上記目 的を達成するために、
 前記CPUボード(234)に搭載されているプロセ サ(341)による制御は自律制御型であることを 特徴とする第2の態様に従う味認識装置が提 される。

 また、本発明の第4の態様によれば、上記目 的を達成するために、
 前記タッチパネル(211)による表示は、ウィ ード形式のグラフィックユーザインターフ イス(GUI)であることを特徴とする第1の態様 従う味認識装置が提供される。

 また、本発明の第5の態様によれば、上記目 的を達成するために、
 前記CPUボード(234)に搭載されている前記プ セッサ(341)は、前記アーム状のセンサボード (233)の前記電気回路部分に設けられている増 器(331)の利得及びオフセットの校正、前記 ンサ部(215)に設けられている温度センサ(240) 校正、前記センサ部(215)に設けられている 置センサ(239)による位置調整のうちの少なく とも一つを行うようになされていることを特 徴とする第2の態様に従う味認識装置が提供 れる。

 また、本発明の第6の態様によれば、上記目 的を達成するために、
 前記CPUボード(234)に搭載されている前記プ セッサ(341)は、前記アーム状のセンサボード (233)の前記電気回路部分の異常と各部の配線 断線の有無を定期的に確認することを含む ードウェアのチェックと、前記センサ部(215 )による測定結果の異常の監視との少なくと 一つを行うことによって遂行される自己診 機能を有していることを特徴とする第2の態 に従う味認識装置が提供される。

 また、本発明の第7の態様によれば、上記目 的を達成するために、
 前記CPUボード(234)に搭載されている前記プ セッサ(341)は、前記自己診断機能によって、 各部の異常が検出された場合に警報を出して 、ユーザに必要な保守を促すようになされて いることを特徴とする第6の態様に従う味認 装置が提供される。

 また、本発明の第8の態様によれば、上記目 的を達成するために、
 前記タッチパネル(211)に表示される画面に 、前記溶液挿入部(213)の前記複数の挿入部(32 1)に対する前記被味覚測定溶液及び前記基準 覚測定溶液を含むサンプルの配置及び前記 浄用溶液の配置を指示するための画面が含 れていることを特徴とする第4の態様に従う 味認識装置が提供される。

 また、本発明の第9の態様によれば、上記目 的を達成するために、
 前記センサ部(215)によって遂行される味覚 定には、通常測定モードと、この通常測定 ードに先立って行われる保守測定モードと この保守測定モードに先立って行われるセ サチェックモードとがあり、
 前記センサチェックモードでは、前記セン 部(215)によって遂行される味覚測定を適切 行うことができるか否かを確認するために 行され、
 前記センサチェックモードの実行において 前記センサ部(215)によって遂行される味覚 定を適切に行うことができるのが確認され 場合には、前記通常測定モードに移行され
 前記センサチェックモードの実行において 前記センサ部(215)によって遂行される味覚 定を適切に行うことができないのが確認さ た「NG」の場合には、前記保守測定モードに 移行され、
 前記保守測定モードでは、前記基準味覚測 溶液に対する基本測定と該基本測定の結果 分析する基本測定分析を行い、該基本測定 析の結果に基づいて前記センサ部(215)の前 センサプローブ(101j)に対する洗浄処理を施 て、再度、前記センサチェックモードが実 されることを特徴とする第1の態様に従う味 識装置が提供される。

 また、本発明の第10の態様によれば、上記 的を達成するために、
 前記タッチパネル(211)は、前記センサ本体(2 12)と独立して設けられていることを特徴とす る第1の態様に従う味認識装置が提供される

 また、本発明の第11の態様によれば、上記 的を達成するために、
 少なくとも一種類以上の味覚情報を提示す 電気信号を出力する分子膜による味覚測定 ためのセンサプローブ(101j)が備えられてい センサ部(215)と、円周方向に沿って所定の 隔で配列され、被味覚測定溶液、基準味覚 定溶液、洗浄用溶液が選択的に挿入される 数の挿入部(321)を備えている溶液挿入部(213) び前記溶液挿入部(213)の所定の挿入部(321)に 対して前記センサ部(215)を移動させるアーム 動部(214)とを有し、前記センサプローブ(101j )から出力される前記味覚情報を提示する電 信号に基づいて、少なくとも前記被味覚測 溶液に対する味認識のための測定を可能と るセンサ本体(212)と、
 前記センサ本体(212)に対して前記味認識た の測定に必要となる全ての操作項目を機能 にボタン化して順次に画面に表示し、ユー が所定のボタンをクリックしたときに、前 操作項目における対応する操作項目の入力 可能とすることにより、前記センサ本体(212) に対する前記ユーザによる全ての操作が前記 画面の表示に基づいてなされるように構成さ れているタッチパネル(211)と、
 前記センサ本体(212)に対して前記味認識た の測定に必要となる測定設定アプリケーシ ン(224)及び前記センサ本体(212)による前記味 識ための測定結果の解析に必要となる解析 プリケーション(225)がインストールされて ると共に、前記味認識ための測定に必要と る各種のデータ及び前記味認識のための測 結果の解析に必要となる各種のデータが格 されているデータベース(223)が備えられてい るサーバ(220)と、
 を具備することを特徴とする味認識システ が提供される。

 また、本発明の第12の態様によれば、上記 的を達成するために、
 ネットワーク(226)を介して前記サーバ(220)に アクセスして、前記サーバ(220)にインストー されている前記測定設定アプリケーション( 224)及び解析アプリケーション(225)を呼び出す ことにより、前記センサ本体(212)による前記 認識のための各種の設定を行うと共に、前 センサ本体(212)による前記味認識のための 定結果の解析を行うことを可能とする少な とも1台の管理端末(227)をさらに具備するこ を特徴とする第11の態様に従う味認識システ ムが提供される。

 また、本発明の第13の態様によれば、上記 的を達成するために、
 前記センサ本体(212)と前記タッチパネル(211) とで1台の味認識装置としての分子膜による 覚センサ装置(210)を構成するとき、1台の前 サーバ(220)には複数台の味認識装置としての 分子膜による味覚センサ装置(210、210、…)が 続されており、前記1台の前記サーバ(220)に って前記複数台の味認識装置としての分子 による味覚センサ装置(210、210、…)を集中 理することを特徴とする第11の態様に従う味 認識システムが提供される。

 また、本発明の第14の態様によれば、上記 的を達成するために、
 前記センサ部(215)は、前記アーム駆動部(214) の上部から水平方向に伸び出た部分に設けら れているアーム状のセンサボード(233)の先端 部に、当該センサ部(215)が前記アーム駆動 (214)によって前記溶液挿入部(213)の配列方向 沿って移動自在に、且つ、前記複数の挿入 (321)に対して上下動自在に支持されており
 当該センサ部(215)の前記センサプローブ(101j )を前記複数の挿入部(321)における所定の挿入 部(321)に挿入されている前記被味覚測定溶液 び前記基準味覚測定溶液に浸漬されて生じ 電位差を前記味覚情報を提示する電気信号 して前記センサボード(233)の電気回路部分 おいてデジタルデータに変換して、シリア 形態で前記センサ本体(212)全体を制御するCPU ボード(234)に送出可能に構成されていること 特徴とする第11の態様に従う味認識システ が提供される。

 また、本発明の第15の態様によれば、上記 的を達成するために、
 前記CPUボード(234)に搭載されているプロセ サ(341)による制御は自律制御型であることを 特徴とする第14の態様に従う味認識システム 提供される。

 また、本発明の第16の態様によれば、上記 的を達成するために、
 前記タッチパネル(211)による表示は、ウィ ード形式のグラフィックユーザインターフ イス(GUI)であることを特徴とする第11の態様 従う味認識システムが提供される。

 また、本発明の第17の態様によれば、上記 的を達成するために、
 前記CPUボード(234)に搭載されている前記プ セッサ(341)は、前記アーム状のセンサボード (233)の前記電気回路部分に設けられている増 器(331)の利得及びオフセットの校正、前記 ンサ部(215)に設けられている温度センサ(240) 校正、前記センサ部(215)に設けられている 置センサ(239)による位置調整のうちの少なく とも一つを行うことを特徴とする第14の態様 従う味認識システムが提供される。

 また、本発明の第18の態様によれば、上記 的を達成するために、
 前記CPUボード(234)に搭載されている前記プ セッサ(341)は、前記アーム状のセンサボード (233)の前記電気回路部分の異常と各部の配線 断線の有無を定期的に確認することを含む ードウェアのチェックと、前記センサ部(215 )による測定結果の異常の監視との少なくと 一つを行うことによって遂行される自己診 機能を有していることを特徴とする第14の態 様に従う味認識システムが提供される。

 また、本発明の第19の態様によれば、上記 的を達成するために、
 前記CPUボード(234)に搭載されている前記プ セッサ(341)は、前記自己診断機能によって、 各部の異常が検出された場合に警報を出して 、ユーザに必要な保守を促すことを特徴とす る第18の態様に従う味認識システムが提供さ る。

 また、本発明の第20の態様によれば、上記 的を達成するために、
 前記タッチパネル(211)に表示される画面に 、前記溶液挿入部(213)の前記複数の挿入部(32 1)に対する前記被味覚測定溶液及び前記基準 覚測定溶液を含むサンプルの配置及び前記 浄用溶液の配置を指示するための画面が含 れていることを特徴とする第16の態様に従 味認識システムが提供される。

 また、本発明の第21の態様によれば、上記 的を達成するために、
 前記サーバ(220)にインストールされている 記測定設定アプリケーション(224)及び解析ア プリケーション(225)の形式はサーブレット形 であり、設定方法はウィザード形式であり データ保存はデータベース形式であること 特徴とする第11の態様に従う味認識システ が提供される。

 また、本発明の第22の態様によれば、上記 的を達成するために、
 前記測定設定アプリケーション(224)による 定手順は、センサ後処理、洗浄判定、セン 処理の順となされており、
 前記センサ後処理では、前回の測定による 記センサ部(215)の前記センサプローブ(101j) おける脂質膜(101p)へ付着した物質を落とす めに前記センサプローブ(101j)を互いに異な 複数の洗浄用溶液(後処理溶液)中に適数回に 出し入れして洗浄処理を実行し、
 前記洗浄判定では、前記センサ後処理によ 前記洗浄処理の良否を判定するために、前 センサ後処理で用いられた互いに異なる複 の洗浄用溶液(後処理溶液)ごとに、洗浄処 の結果を測定し、
 前記センサ処理では、今回の味覚測定を実 することを特徴とする第11の態様に従う味 識システムが提供される。

 また、本発明の第23の態様によれば、上記 的を達成するために、
 前記センサ部(215)による味認識のための測 中のデータは、その過度応答データが前記 ッチパネル(211)に表示されると共に、前記サ ーバ(220)を介して前記管理端末(227)側でもそ 過度応答データの表示を確認可能であるこ を特徴とする第12の態様に従う味認識システ ムが提供される。

 また、本発明の第24の態様によれば、上記 的を達成するために、
 1台の前記サーバ(220)に複数台の味認識装置 しての分子膜による味覚センサ装置(210、210 、…)が接続されている場合には、それらの 数台の味認識装置としての分子膜による味 センサ装置(210、210、…)によって測定中の全 ての過度応答データの表示を前記サーバ(220) 介して前記管理端末(227)側で確認すること 可能であることを特徴とする第13の態様に従 う味認識システムが提供される。

 また、本発明の第25の態様によれば、上記 的を達成するために、
 前記解析アプリケーション(225)には、デー 検索機能部(251)、データセレクト機能部(252) クリップボード機能部(253)、減衰率計算機 部(254)、良否判定機能部(255)、データエクス ート機能部(256)、推定値計算機能部(257)、重 回帰分析機能部(258)、グラフ全般機能部(259) 履歴機能部(2510)、基本特性分析部(2511)、初 設定機能部(2512)とが備えられていることを 徴とする第11の態様に従う味認識システムが 提供される。

 以上のように構成される本発明による味 識装置及び味認識システムは、上述したよ な背景技術において解決すべき課題として 要望に応じて、メンテナンス性がよいこと 含めて、全体としてより簡単な操作で被味 測定物質の味覚測定を容易になし得るよう すると共に、その味覚測定結果の解析評価 容易になし得るようにするための技術を採 した分子膜による味覚センサ装置及び味覚 ンシングシステムを用いることによって実 することができる。

図1は、本発明を適用した一実施形態に よる味認識装置及びそれを用いる味認識シス テムとしての分子膜による味覚センサ装置210 及びそれを用いる味覚センシングシステム200 の接続構成を説明するために示されている図 である。 図2は、本発明を適用した一実施形態に よる味認識装置及びそれを用いる味認識シス テムとしての分子膜による味覚センサ装置( 置本体)210及びそれを用いる味覚センシング ステム200における装置本体210の構成を説明 るために示されている斜視図である。 図3Aは、本発明を適用した一実施形態 よる味認識装置及びそれを用いる味認識シ テムとしての分子膜による味覚センサ装置( 装置本体)210及びそれを用いる味覚センシン システム200における装置本体210のセンサ本 212の外観構成を説明するために示されてい 斜視図である。 図3Bは、本発明を適用した一実施形態 よる味認識装置及びそれを用いる味認識シ テムとしての分子膜による味覚センサ装置( 装置本体)210及びそれを用いる味覚センシン システム200における装置本体210のセンサ本 212及びタッチパネル211の外観構成を説明す ためにセンサ本体212の複数の溶液挿入部321 取り外して示されている斜視図である。 図4は、本発明を適用した一実施形態に よる味認識装置及びそれを用いる味認識シス テムとしての分子膜による味覚センサ装置210 及びそれを用いる味覚センシングシステム200 における装置本体210のセンサ本体212の内部構 成を説明するために示されている図である。 図5は、本発明を適用した一実施形態に よる味認識装置及びそれを用いる味認識シス テムとしての分子膜による味覚センサ装置21 びそれを用いる味覚センシングシステム20 おけるサーバ220の構成を説明するために示 れている図である。 図6Aは、サーバ220にインストールされ いる測定結果の解析のための解析アプリケ ション225に付帯されている機能について説 するために示されている機能ブロック図で る。 図6Bは、サーバ220にインストールされ いる測定結果の解析のための解析アプリケ ション225に付帯されている減衰率計算機能 254によるAからIまでのサンプルについて減 率計算の結果を用いて後味の時間の経過に する観察例を説明するために示されている 性図である。 図7は、サーバ220の測定設定アプリケー ション224にインストールされている測定設定 のためのアプリケーション(または解析アプ ケーション225にインストールされている測 結果の解析のためのアプリケーション)を呼 出して、管理者が測定条件等の設定(または 測定結果の解析)を行う際のクライアント(管 端末272)画面すなわち管理サーバ画面の遷移 を説明するために示されているフローチャー トである。 図8は、サーバ220の測定設定アプリケー ション224にインストールされている測定設定 のためのアプリケーション(または解析アプ ケーション225にインストールされている測 結果の解析のためのアプリケーション)を呼 出して、管理者が測定条件等の設定(または 測定結果の解析)を行う際のクライアント(管 者端末27)画面すなわち管理サーバ画面の遷 を説明するために示されているフローチャ トである。 図9は、図8の1-1)測定条件設定画面を説 するために示されている図である。 図10は、図8において測定条件を格納す るための場所を選択する画面を説明するため に示されている図である。 図11は、図8において測定手順を設定す るための方法を選択する画面を説明するため に示されている図である。 図12は、図8の3)過度応答グラフ表示を 択した場合の一例として、上記測定結果の 析のための解析アプリケーション225に付帯 れている重回帰分析機能部258による重回帰 析の結果の画面を説明するために示されて る図である。 図13は、図8において測定結果の解析の ための解析アプリケーション225に付帯されて いるクリップボード機能部253を用いる際のク リップボード登録画面を説明するために示さ れている図である。 図14は、図8の3)過度応答グラフ表示を 択した場合の一例として、上記測定結果の 析のための解析アプリケーション225に付帯 れているグラフ全般機能部259によって出力 れるファイルの一例として表示センサ数の 動調整機能を有するレーダチャート画面を 明するために示されている図である。 図15は、装置本体210のタッチパネル211 画面の遷移及びそれに基づいてオペレータ よって操作される装置本体210の動作につい 説明するために示されているフローチャー である。 図16は、オペレータが図15のステップS3 -3の測定開始(通常測定)を選択した場合にお て、ステップS20の「測定条件選択、確認」 実行する画面として「測定内容確認」画面 説明するために示されている図である。 図17は、オペレータが図15のステップS3 -3の測定開始(通常測定)を選択した場合にお て、図15のステップS20の「測定条件選択、確 認」を実行する画面として「測定内容確認」 画面を説明するために示されている図である 。 図18は、オペレータが図15のステップS3 -3の測定開始(通常測定)を選択した場合にお て、ステップS20の「測定条件選択、確認」 実行する画面として「測定内容確認」画面 説明するために示されている図である。 図19は、オペレータが図15のステップS3 -3の測定開始(通常測定)を選択した場合にお て、ステップS29の「サンプル配置確認」を 行する画面を説明するために示されている である。 図20は、従来技術による味認識装置と て特許文献1に開示されている前記脂質性分 子膜の模式図を説明するために、化学物の設 計法で使われている表現方法で示されている 図である。 図21Aは、従来技術による味認識装置 して特許文献1に開示されている上記脂質性 子膜を用いて構成されるマルチチャンネル 味覚センサのアレイ電極のうち三つの感応 を説明するために示されている断面図であ 。 図21Bは、従来技術による味認識装置 して特許文献1に開示されている上記脂質性 子膜を用いて構成されるマルチチャンネル 味覚センサのアレイ電極のうち三つの感応 を説明するために示されている平面図であ 。 図22は、従来技術による味認識装置と て特許文献1に開示されている前記マルチチ ャンネルの味覚センサを用いた味の測定系を 説明するために示されているブロック図であ る。 図23は、従来技術による味認識装置と て特許文献4に開示されているバッチ式の味 認識システムの構成を説明するために示され ている斜視図である。 図24は、従来技術による味認識装置と て特許文献4に開示されているバッチ式の味 認識システムにおけるセンサ部101eの構成を 明するために示されている斜視図である。 図25Aは、従来技術による味認識装置 して特許文献4に開示されているバッチ式の 認識システムにおけるセンサ部101eのセンサ プローブ101jの構成を説明するために示され いる側面図である。 図25Bは、従来技術による味認識装置 して特許文献4に開示されているバッチ式の 認識システムにおけるセンサ部101eの参照電 極101kの構成を説明するために示されている 面図である。 図26は、従来技術による味認識装置と て特許文献4に開示されているバッチ式の味 認識システムの制御系の構成を説明するため に示されているブロック図である。 図27Aは、従来技術による味認識装置 して特許文献4に開示されているバッチ式の 認識システムにおける容器設置板101d上に所 定の形態で載置される基準液容器、安定液容 器、洗浄液容器、測定液(サンプル液)容器等 中にセンサ部101eを浸漬することにより行わ れる自動測定を説明するために示されている 斜視図である。 図27Bは、従来技術による味認識装置 して特許文献4に開示されているバッチ式の 認識システムにおける容器設置板101d上に所 定の形態で載置される基準液容器、安定液容 器、洗浄液容器、測定液(サンプル液)容器等 中にセンサ部101eを浸漬することにより行わ れる自動測定を説明するために示されている 斜視図である。

 以下、図面に基づいて本発明による味認 装置及びそれを用いる味認識システムの実 の形態を説明する。

 まず、本発明の概要について説明すると 本発明による味認識装置は、基本的には、 2に示すように、少なくとも一種類以上の味 覚情報を提示する電気信号を出力する分子膜 による味覚測定のためのセンサプローブ101j 備えられているセンサ部215と、円周方向に って所定の間隔で配列され、被味覚測定溶 、基準味覚測定溶液、洗浄用溶液が選択的 挿入される複数の挿入部321を備えている溶 挿入部213及び前記溶液挿入部213の所定の挿 部321に対して前記センサ部215を移動させる ーム駆動部214とを有し、前記センサプロー 101jから出力される前記味覚情報を提示する 気信号に基づいて、少なくとも前記被味覚 定溶液に対する味認識のための測定を可能 するセンサ本体212と、前記センサ本体212に して前記味認識ための測定に必要となる全 の操作項目を機能毎にボタン化して順次に 面に表示し、ユーザが所定のボタンをクリ クしたときに、前記操作項目における対応 る操作項目の入力を可能とすることにより 前記センサ本体212に対する前記ユーザによ 全ての操作が前記画面の表示に基づいてな れるように構成されているタッチパネル211 を有している。

 また、本発明による味認識システムは、 本的には、上記味認識装置の構成に加えて 図1に示すように、前記センサ本体212に対し て前記味認識ための測定に必要となる測定設 定アプリケーション224及び前記センサ本体212 による前記味認識ための測定結果の解析に必 要となる解析アプリケーション225がインスト ールされていると共に、前記味認識ための測 定に必要となる各種のデータ及び前記味認識 のための測定結果の解析に必要となる各種の データが格納されているデータベース223が備 えられているサーバ220をさらに有して構成さ れている。

 また、本発明による味認識システムは、 ましくは、上記味認識システムの構成に加 て、図1に示すように、ネットワーク226を介 して前記サーバ220にアクセスして、前記サー バ220にインストールされている前記測定設定 アプリケーション224及び解析アプリケーショ ン225を呼び出すことにより、前記センサ本体 212による前記味認識のための各種の設定を行 うと共に、前記センサ本体212による前記味認 識のための測定結果の解析を行うことを可能 とする少なくとも1台の管理端末227をさらに して構成されている。

 図1は、本発明を適用した一実施形態によ る味認識装置及びそれを用いる味認識システ ムとしての分子膜による味覚センサ装置210及 びそれを用いる味覚センシングシステム200の 接続構成を説明するために示されている図で ある。

 すなわち、図1に示すように、本発明の一 実施形態による味認識装置及びそれを用いる 味認識システムとしての分子膜による味覚セ ンサ装置210及びそれを用いる味覚センシング システム200は、複数の分子膜による味覚セン サ装置210がハブ201を介して接続されている1 のサーバ220で集中管理可能な構成となされ いる。

 ここで、サーバ220には、後述する各種の ータが格納されているデータベース223、測 設定アプリケーション224及び解析アプリケ ション225がインストールされている。

 そして、サーバ220から設定される測定手 または予め各味覚センサ装置210自体に備え れている測定手順に従って複数の分子膜に る味覚センサ装置210自体が後述するように 律制御型味認識装置として構成されている とによって、それぞれの分子膜による味覚 ンサ装置210が個別的に味覚測定を遂行する 共に、各分子膜による味覚センサ装置210は れぞれの味覚測定結果をA/D変換したデジタ データとしてシリアル形態でサーバ220に送 する。

 また、サーバ220から設定される測定手順 して複数の分子膜による味覚センサ装置210 対する測定条件等の設定及び複数の分子膜 よる味覚センサ装置210から送出されるそれ れの味覚測定結果をA/D変換したデジタルデ タの解析は、LAN等のネットワーク226を介し サーバ220に接続されている複数の管理端末2 27からサーバ220にアクセスして行われる構成 なっている。

 次に、上記本発明を適用した一実施形態 よる味認識装置及びそれを用いる味認識シ テムとしての分子膜による味覚センサ装置2 10及びそれを用いる味覚センシングシステム2 00における分子膜による味覚センサ装置(以下 、装置本体と記す)210の構成について説明す 。

 図2は、本発明を適用した一実施形態によ る味認識装置及びそれを用いる味認識システ ムとしての分子膜による味覚センサ装置(装 本体)210及びそれを用いる味覚センシングシ テム200における装置本体210の構成を説明す ために示されている斜視図である。

 図2に示すように、上記本発明を適用した 一実施形態による味認識装置及びそれを用い る味認識システムとしての分子膜による味覚 センサ装置210及びそれを用いる味覚センシン グシステム200における装置本体210は、互いに ケーブル229で接続されているタッチパネル211 とセンサ本体212とで構成されている。

 この場合、センサ本体212は、ケーブル長1 メートル程度のタッチパネルインタフェース ケーブル229を介してタッチパネル211のUSBコネ クタ(ホスト)230に接続されている。

 また、センサ本体212には、AC電源ケーブ 231が接続されていると共に、サーバ220へのLA Nケーブル232が接続されている。

 この場合、サーバ220へのLANケーブル232に いては、図1に示すように、タッチパネル211 側に接続されていてもよい。

 センサ本体212には、後で詳述する溶液挿 部213、アーム駆動部214、センサ部215、複数 センサプローブ101j、アーム状のセンサボー ド233等が備えられている。

 そして、装置本体210における全ての操作 、後述するようにタッチパネル211にウィザ ド形式により順次に表示される選択操作部 してのボタンをユーザがタッチペン208やユ ザ自身の指等によってタッチ式に操作する と、すなわち、クリックするによって行わ る。

 ここで、タッチパネル211の表示機能につ て説明する。

 本発明が適用される自律制御型味認識装 では、設定情報や測定データなどをタッチ ネル211によるモニターに表示してユーザに 確な情報を提供すると共に、ユーザからの 力はモニター上に設置したタッチパネル211 よりそのときに必要な入力のみを受け付け 誰もが簡単に味認識装置を操作することが きるグラフィックユーザーインターフェー (GUI)を提供することを意図している。

 このため、タッチパネル211の表示機能と て、画面表示は機能毎にボタン化されて、 の時々に必要な機能のみが表示されるので ユーザは各種設定を表示された内容に従っ それらをクリックすることによって設定し いくことにより、味認識装置の測定に必要 全ての項目の設定が可能となるようになさ ている。

 これにより、本発明が適用される自律制 型味認識装置では、ユーザにとっては誰も 誤り無く測定の設定をタッチパネル211によ 行うことができるようになされていると共 、測定時には測定データなどの確認に必要 データがタッチパネル211の画面に表示され ことにより、ユーザは、常に、装置本体210 体、センサ部215、後述するような測定すべ サンプルなどの状況を確認することができ ようになされている。

 また、本発明が適用される自律制御型味 識装置では、タッチパネル211の入力機能と て、ユーザからの入力は、タッチパネル211 画面上に表示されたボタンをユーザがクリ クすることで、タッチパネル211の画面上か 入力することによって設定を行うようにな れているので、タッチパネル211の画面上か の入力によりユーザは直感的な操作が可能 なると共に、その時々に合わせた表示内容 タッチパネル211の画面上でユーザに提示す ことによりユーザによる誤操作を防止する とができるようになされている。

 また、センサ本体212の溶液挿入部213に対 る被味覚測定溶液、基準味覚測定溶液を含 各種のサンプル及び洗浄用溶液等の挿入は 後述するようにタッチパネル211に表示され サンプルの配置及び洗浄用溶液等の配置の 示に基づいてユーザ(以下、オペレータと記 す)が行うようになされている。

 これらによって、本発明の味認識装置及 それを用いる味認識システムとしての分子 による味覚センサ装置201及びそれを用いる 覚センシングシステム200によれば、より簡 な操作で被味覚測定物質の味覚測定認識を し得るようにすべきであるという要望に応 ることができる。

 そして、センサ本体212での味認識のため 味覚測定は、サーバ220から設定される後述 るような測定手順または予め各味覚センサ 置210自体に備えられている測定手順に従っ 行われる。

 この際、センサ本体212による味覚測定の 報は、タッチパネル211に表示される構成と っている。

 図3Aは、本発明を適用した一実施形態に る味認識装置及びそれを用いる味認識シス ムとしての分子膜による味覚センサ装置(装 本体)210及びそれを用いる味覚センシングシ ステム200における装置本体210のセンサ本体212 の外観構成を説明するために示されている斜 視図である。

 図3Bは、本発明を適用した一実施形態に る味認識装置及びそれを用いる味認識シス ムとしての分子膜による味覚センサ装置(装 本体)210及びそれを用いる味覚センシングシ ステム200における装置本体210のセンサ本体212 及びタッチパネル211の外観構成を説明するた めにセンサ本体212の溶液挿入部321を取り外し て示されている斜視図である。

 図3A,Bに示すように、このセンサ本体212に は、前述した溶液挿入部213(図3Bでは、省略) アーム駆動部214、センサ部215、複数のセン プローブ101j、アーム状のセンサボード233等 備えられている。

 図4は、本発明を適用した一実施形態によ る味認識装置及びそれを用いる味認識システ ムとしての分子膜による味覚センサ装置210及 びそれを用いる味覚センシングシステム200に おける装置本体210のセンサ本体212の内部構成 を説明するために示されている図である。

 図4に示すように、このセンサ本体212には 、上述したアーム状のセンサボード233に加え て、CPUボード234、モータ235、モータドライバ 236、電源回路237、位置センサ239、温度センサ 240等が備えられている。

 ここで、電源回路327は、図2に示したAC電 ケーブル31から供給されるAC電圧に基づいて センサ本体212の各部にそれぞれ所定のDC駆動 圧または所定のAC駆動電圧を供給する回路 ある。

 そして、図3Aに示すように、溶液挿入部21 3は、円周上に所定の間隔で設けられる複数 挿入部321を有し、この複数の挿入部321に前 したような被味覚測定溶液、基準味覚測定 液を含む各種のサンプル及び洗浄用溶液等 タッチパネル211の画面上に後述するように 示される溶液挿入のためのサンプルの配置 び洗浄用溶液等の配置の指示に基づいてオ レータによって挿入されることになる。

 この溶液挿入部213の中心部にアーム駆動 214が直立状に設けられており、このアーム 動部214の上部から水平方向に伸び出た部分 アーム状のセンサボード233が設けられてい 。

 このアーム駆動部214は、モータドライバ2 36によって制御されるモータ235によって、ア ム状のセンサボード233の先端部分に支持さ ているセンサ部215を円周方向へ回転移動さ て溶液挿入部213の所望の挿入部321に位置さ ると共に、この所望の挿入部321にセンサ部2 15を位置させた状態で上下方向へ摺動させて センサ部215の複数(例えば、8チャンネル)の ンサプローブ101jと、参照電極101kとを所望 挿入部321に挿入されている前述したような 味覚測定溶液、基準味覚測定溶液、洗浄用 液等に出し入れして浸漬することが可能と る駆動力を与える。

 ここで、アーム状のセンサボード233の先 下部にセンサ部215がアーム(駆動部)214によ て溶液挿入部213に対して円周方向に回転移 自在に、且つ、センサ部215の複数(例えば、8 チャンネル)のセンサプローブ101jを複数の挿 部321の所定の挿入部321に対して上下動自在 支持されている。

 ここで、センサ部215は、例えば、前述し 図23に示す特許文献4に開示されているセン 部101eと同様に、図24に示されているような 数(例えば、8チャンネル)のセンサプローブ1 01jと、参照電極101kとを有している。

 そして、センサプローブ101j及び参照電極 101kとは、前述した図25A,Bに示す特許文献4に 示されているように、例えば、それぞれプ ーブ本体101lと、電極端子101mと、Ag/AgCl電極10 1nと、内部液(飽和AgCl,3.3MKCl)101oとを有してい と共に、センサプローブ101jの先端部には、 脂質膜101pが設けられている。

 なお、位置センサ239はセンサ部215等に設 られており、この位置センサ239によってセ サ部215が複数の溶液挿入部213における目的 挿入部321に位置しているか否かが検出され 。

 また、温度センサ240はセンサ部215等に設 られており、各挿入部321に挿入されている 味覚測定溶液、基準味覚測定溶液、洗浄用 液等の温度が所定範囲(例えば、20度から40 )にあるか否かを検出している。

 センサ部215の複数(例えば、8チャンネル) センサプローブ101jと、参照電極101kとは、 ーム状のセンサボード233の電気回路部分に 続されており、複数のセンサプローブ101jと 参照電極101kとに所定の電圧が供給されると 共に、複数のセンサプローブ101jがそれぞれ 入部321に挿入されている被味覚測定溶液、 準味覚測定溶液に浸漬されて生じる複数チ ンネルの電位差を出力する。

 この複数チャンネルの電位差は、それぞ 、被味覚測定溶液、基準味覚測定溶液の味 情報を提示する電気信号としてアーム状の ンサボード233の電気回路部分に設けられて る増幅器331を介してマイクロコンピュータ3 32に取り込まれてA/D変換される。

 このマイクロコンピュータ332でA/D変換さ た味覚情報を提示するデジタルデータは、 リアル形態でとして可及的に少ない配線数 CPUボード234に送出することができる。

 そして、この味覚情報を提示するデジタ データは、CPUボード234を介してサーバ220に 出されることになる。

 この場合、若し、アーム状のセンサボー 233からA/D変換前の味覚情報を提示するアナ グの電気信号をパラレルにCPUボード234に送 して、CPUボード234側でA/D変換を行うように たとすると、アーム状のセンサボード233とC PUボード234間の配線数が複数(例えば、8チャ ネル)のセンサプローブ101jと、参照電極101k 数だけ必要となるので、そのためにアーム 動部214の内部に設けられるセンサボードとCP Uボード間の配線数が多くなりすぎることに る。

 これによって、アーム駆動部214による機 的な回転移動等に支障を来す恐れがあるの 、上述したように可及的に少ない配線数でC PUボード234に送出することができるようにす ことは極めて重要なことである。

 そして、CPUボード234に搭載されるプロセ サ341は、センサ本体212全体の制御を司って る。

 ここで、CPUボード234は、センサ本体212と に装置本体210を構成するタッチパネル211と 間で所定のデータや信号の送受を行うよう なされている。

 次に、装置本体210に付帯されている機能 ついて説明する。

 まず、装置本体210のCPUボード234に搭載さ るプロセッサ341は、組み込みLinuxをOSとする マイクロプロセッサの一種として、例えば、 (株)日立情報制御ソリューションズ社から入 可能なSH3プロセッサであり、それによる制 は前述したように自律制御型である。

 これによって、装置本体210は、組み込み 御で測定以外の機能をもたないことにより 測定中に他の機能が呼び出されたりするこ がないので、測定動作そのものが不用意に 止されることなく、常時、安定に動作する とが確保される。

 タッチパネル211よる表示は、Xwindow(登録 標)に基づく前述したようなウィザード形式 よるグラフィックユーザインターフェイス( GUI)である。

 装置本体210に対するオペレータによる全 の操作は、前述したようにこのタッチパネ 211による後述するような表示に基づいてな れる。

 装置本体210のセンサ部215によって遂行さ る味覚測定には、通常測定モードと、この 常測定モードに先立って行われる保守測定 ードと、この保守測定モードに先立って行 れるセンサチェックモードとがある。

 ここで、センサチェックモードでは、装 本体210のセンサ部215によって遂行される味 測定を適切に行うことができるか否かを確 するために実行される。

 そして、このセンサチェックモードの実 において、装置本体210のセンサ部215によっ 遂行される味覚測定を適切に行うことがで るのが確認された場合には、通常測定モー に移行する。

 また、このセンサチェックモードの実行 おいて、装置本体210のセンサ部215によって 行される味覚測定を適切に行うことができ いのが確認された「NG」の場合には、保守 定モードに移行する。

 この保守測定モードでは、基準味覚測定 液に対する基本測定と該基本測定の結果を 析する基本測定分析が行われ、この分析結 に基づいて後述する洗浄処理等の必要な手 てを施して、再度、センサチェックモード 実行する。

 装置本体210におけるアーム状のセンサボ ド233の電気回路部分に設けられている増幅 331の利得及びオフセットの校正は、それぞ 、初期設定により自動的に行われるように されている。

 また、装置本体210におけるにおけるCPUボ ド234に搭載されているプロセッサ341は、装 本体210のセンサ部215に設けられている温度 ンサ240の校正を半自動的(但し、計算は自動 的)に行うようになされている。

 また、装置本体210におけるCPUボード234に 載されているプロセッサ341は、装置本体210 センサ部215に設けられている位置センサ239 よる位置調整を、半自動的(但し、位置情報 は自動更新)に行うようになされている。

 これらによって、本発明を適用した一実 形態による味認識装置及びそれを用いる味 識システムとしての分子膜による味覚セン 210及びそれを用いる味覚センシングシステ 200では、各部の保守性の向上化が図られて るので、メンテナンス性をよくすべきであ という要望に応じることができる。

 また、装置本体210におけるCPUボード234に 載されているプロセッサ341は、装置本体210 センサボード233の電気回路部分等の異常と 部の配線の断線の有無を定期的に確認する とを含むハードウェアのチェックばかりで く、測定値異常(飛び値等)を常時監視する とによるセンサ部215のチェックを遂行し、 のチェック結果に基づいて故障箇所の特定 可能とした各部の異常を検出する自己診断 能を有している。

 すなわち、本発明では、CPUボード234に搭 されているプロセッサ341は、装置本体210の ーム状のセンサボード233の電気回路部分の 常と各部の配線の断線の有無を定期的に確 することを含むハードウェアのチェックと センサ部215による測定結果の異常の監視と 少なくとも一つを行うことによって遂行さ る自己診断機能を有している。

 そして、装置本体210におけるCPUボード234 搭載されているプロセッサ341は、上記のよ な自己診断機能によって、装置本体210の各 の異常が検出された場合には、例えば、タ チパネル211に故障箇所を表示するようにし 警報を出して、オペレータに必要な保守を すようになされている。

 これによって、本発明を適用した一実施 態による味認識装置及びそれを用いる味認 システムとしての分子膜による味覚センサ2 10及びそれを用いる味覚センシングシステム2 00では、装置本体210の各部の自己診断化が図 れているので、トラブル発生時に、そのト ブル発生箇所の把握が容易で且つその解決 容易であるようにすべきであるという要望 応じることができる。

 また、装置本体210におけるCPUボード234に 載されているプロセッサ341は、前述した自 制御型として予め備えられている測定手順 含む複数の測定パターンを記憶しており、 置本体21のみでの味覚測定も可能であるよ になされていると共に、例えば、サーバ220 含む外部の上位機器からのからのリモート クセスにも対応可能となされている。

 また、装置本体210におけるCPUボード234に 載されているプロセッサ341は、ネットワー 化が可能であるようになされていることに り、複数の装置本体210による測定データを1 台のサーバ220で集中管理することが可能とな る。

 なお、装置本体210を利用するユーザレベ としては、管理者及び一般のオペレータの 者に対処可能であるようになされている。

 次に、本発明を適用した一実施形態によ 味認識装置及びそれを用いる味認識システ としての分子膜による味覚センサ装置210及 それを用いる味覚センシングシステム200に けるサーバ220の構成について説明する。

 図5は、本発明を適用した一実施形態によ る味認識装置及びそれを用いる味認識システ ムとしての分子膜による味覚センサ装置210及 びそれを用いる味覚センシングシステム200に おけるサーバ220の構成を説明するために示さ れている図である。

 すなわち、図5に示すように、本発明が適 用される分子膜による味覚センサ装置210及び それを用いる味覚センシングシステム200にお けるサーバ220には、前述したようにデータベ ース223が設けられていると共に、味認識のた めの測定設定アプリケーション224及び解析ア プリケーション225がインストールされている 。

 ここで、データベース223には、味認識た の測定に必要となる各種のデータ及び味認 のための測定結果の解析に必要となる各種 データ等の各種の設定データ、測定結果デ タ、解析手順データを含む分子膜による味 センサ装置210及びそれを用いる味覚センシ グシステム200で取り扱われる全てのデータ 格納されている。

 また、測定設定アプリケーション224には 味認識の測定設定のためのアプリケーショ がインストールされている。

 また、解析アプリケーション225には、味 識の測定結果の解析のためのアプリケーシ ンがインストールされている。

 そして、クライアント(管理端末227)から ーバ220にアクセスして、測定設定アプリケ ション224にインストールされている味認識 測定設定のためのアプリケーションを呼び すことにより、装置本体210のセンサ部215に る味覚測定の各種の設定が行われるように されている。

 すなわち、図5に示すように、サーバ220の 測定設定アプリケーション224からの設定ファ イル241が装置本体210側に送られると共に、装 置本体210側からの測定結果ファイル242がサー バ220の測定設定アプリケーション224側に送ら れるようになされている。

 そして、装置本体210側からサーバ220の測 設定アプリケーション24側に送られてきた 定結果ファイル242は、サーバ220のデータベ ス223に格納されるようになされている。

 また、クライアント(管理端末227)からサ バ220にアクセスして、サーバ220の解析アプ ケーション225にインストールされている測 結果の解析ためのアプリケーション225を呼 出すと共に、サーバ220のデータベース223に 納されている測定結果ファイル242を呼び出 ことにより、クライアント(管理端末227)にお いて装置本体210のセンサ部215による味覚測定 結果の解析が行われるようになされている。

 ここで、サーバ220にアクセスするクライ ント(管理端末227)としては、Internet Explorer  6.0がインストールされているWindows(登録商標) をOSとするパーソナルコンピュータ(PC)であれ ば、いずれの機種のものであっても利用可能 である。

 このように、本発明が適用される一実施 態による味認識装置及びそれを用いる味認 システムとしての分子膜による味覚センサ 置210を用いる味覚センシングシステム200で 、サーバ220にインストールされている測定 定のためのアプリケーション224及び測定結 の解析のためのアプリケーション225を呼び して利用する形態であるので、クライアン (管理端末227)へそれらを予めインストール ることは必要でない。

 これによって、本発明が適用されるが適 される一実施形態による味認識装置及びそ を用いる味認識システムとしての分子膜に る味覚センサ装置210を用いる味覚センシン システム200によれば、使用する端末として パーソナルコンピュータのOSにバージョン ップがあったとしても、分子膜による味覚 ンシングシステム自体のソフトウェアの修 を不要にすべきであるという要望に応じる とができる。

 次に、サーバ220に付帯されている機能に いて説明する。

 サーバ220に備えられているプロセッサのO SはLinuxであり、各アプリケーションの形式は サーブレット形式であり、設定方法はウィザ ード形式であり、データ保存はデータベース 形式である。

 なお、サーバ220を利用するユーザレベル しては、装置本体210の場合と同様に管理者 び一般のオペレータの二者に対処可能であ ようになされている。

 上述したようにサーバ220から装置本体210 設定される測定手順は、サーバ220の測定設 アプリケーション224によるセンサ後処理、 浄判定、センサ処理の順となされている。

 ここで、センサ後処理とは、先の測定に るセンサ部215のセンサプローブ101jにおける 脂質膜101pへ付着した物質を落とすためにセ サプローブ101jを互いに異なる複数の洗浄用 液(後処理溶液)中に適数回に出し入れして 浄した後に再度測定する処理のことである

 また、洗浄判定とは、センサ後処理によ 洗浄処理の良否を判定する処理のことであ 、センサ後処理で用いられた互いに異なる 数種類(例えば、2~5種類)の洗浄用溶液(後処 溶液)ごとに、洗浄処理の結果としてのCPA(ch ange of membrane Potential by Adsorption)値が測定 れる。

 また、センサ処理とは、今回の味覚測定 行う処理のことである。

 そして、測定結果データは、全てサーバ2 20のデータベース223に保存されるようになさ ている。

 この場合、例えば、1秒間隔で得られるサ ンプル値の全てを含む全過度応答測定値が改 ざんを禁止する形態で電子署名を伴って記録 されるようになされている。

 また、測定中のデータは、その過度応答 ータが前述したように装置本体210のタッチ ネル211に表示されると共に、サーバ220を介 てクライアント(管理端末227)側でもその過 応答データの表示を確認可能であるように されている。

 これらの測定結果データの記録や確認に って、前述した自己診断機能の一環として 測定結果データに異常値が生じているか否 をチェックすることができると共に、測定 果データ、すなわち、被味覚測定溶液自体 味覚に変化が生じているか否かをチェック ることができる。

 ここで、複数台の装置本体210がサーバ220 接続されている場合には、それらの複数台 装置本体210によって測定中の全ての過度応 データの表示をサーバ220を介してクライア ト(管理端末227)側で確認することが可能で るようになされている。

 また、サーバ220は、外部の上位機器から からのリモートアクセスにも対応可能とな れている。

 また、本発明が適用される味認識システ では、ネットワーク化が可能であるように されていることにより、複数の装置本体210 よる測定データを1台のサーバ220で集中管理 することが可能となる。

 次に、測定結果の解析のための解析アプ ケーション225に付帯されている機能につい 説明する。

 図6Aは、測定結果の解析のための解析ア リケーション225に付帯されている機能につ て説明するために示されている機能ブロッ 図である。

 すなわち、図6Aに示すように、測定結果 解析のための解析アプリケーション225は、 ータ検索機能部251、データセレクト機能部25 2、クリップボード機能部253、減衰率計算機 部254、良否判定機能部255、データエクスポ ト機能部256、推定値計算機能部257、重回帰 析機能部258、グラフ全般機能部259、履歴機 部2510、基本特性分析部2511、初期設定機能部 2512とを備えている。

 ここで、データ検索機能部251は、データ ース223に格納されているデータを検索する 能を有している。

 また、データセレクト機能部252は、解析 用いるデータを選択すると共に、データを び替える機能を有している。

 また、クリップボード機能部253は、デー 連結に用いるデータセットを最大20まで記 する機能を有している。

 また、減衰率計算機能部254は、RCPA1によ て減衰率を計算する機能を有している。

 ここで、減衰率計算とは、前述したセン 後処理を繰り返して後味測定(CPA値測定)を い、1回目のCPA値を基準としてパーセント計 することによって後味の評価を行う機能で る。

 また、RCPAとはRatio of CPAの略であって、R CPA(N)=CPA(N)×100%/CPA1なる計算式によって算出す ることができる。

 この減衰率計算により、サンプルが医薬 であれば苦味の持続性、サンプルがビール どではキレなどを評価することができるよ になる。

 図6Bは、AからIまでのサンプルについて減 衰率計算の結果を用いて後味の時間の経過に 関する観察例を示している。

 この例によれば、総じて時間の経過に伴 てRCPA値が減少しているものの、サンプルの 種別によって2~3倍程度の差があることが分か る。

 また、この場合、RCPA値の減少度合いが大 きいものほどいわゆるキレがよいと評価する ことができると共に、RCPA値の減少度合いが さいものほど後まで味が残ると評価するこ ができる。

 また、良否判定機能部255は、測定結果デ タからサンプルの良否を判定する機能を有 ている。

 また、データエクスポート機能部256は、p rt,abs,dat,dynをcsv形式で出力する機能を有して る。

 ここで、prt,abs,dat,dynは、いずれも、当該 認識装置で利用しているファイルの拡張子 であって、それぞれの拡張子の機能は、以 のようである。

 まず、prtは、測定・解析結果であるdatの 容を人間が見やすいようにデータを並べ替 、平均値やバラツキ(標準偏差)を計算した 果を格納するファイルの拡張子である。

 また、absは、全ての溶液について参照電 からの各センサ出力を格納したファイルの 張子であって、この拡張子でファイルに格 されるデータは、測定設定時間の1点のみで 、通常の解析ではこの拡張子で格納されるフ ァイルは、使わないものとする。

 また、dynは、全ての溶液について参照電 からの各センサ出力を格納したファイルの 張子であって、この拡張子でファイルに格 するデータは、1秒ごとに測定した全ての値 で、通常の解析ではこの拡張子で格納される ファイルは、使わないものとする。

 また、datは、サンプル測定直前の「安定 」からの出力差を格納したファイルの拡張 である。

 そして、この拡張子でファイルに格納さ るデータは、測定設定時間の1点のみで、通 常の解析ではこの拡張子で格納されるファイ ルを利用し、解析などの処理を行った結果も この拡張子で保存される。

 また、csv形式とはカンマ区切でデータを 納したフォーマットのことを指し、この形 でデータを保存して置くことにより、クラ アント(管理者端末)227側において、エクセ (登録商標)での読み込みや編集が可能になる 。

 また、推定値計算機能部257は、推定値計 式を自動校正する機能(推定値計算式の追加 を含む)を有している。

 また、重回帰分析機能部258は、総当たり 検定による重回帰分析を遂行する機能を有 ている。

 また、グラフ全般機能部259は、グラフ全 についてのファイルを出力する機能を有し いる。

 そして、グラフ全般機能部259によって出 されるファイルには、拡大機能を有する2次 元散布図、表示センサ数の自動調整機能を有 するレーダチャート、3次元散布図、バブル ラフ、等高線グラフ、折れ線グラフ、過渡 答表示グラフ、測定結果グラフ等が含まれ いる。

 また、履歴機能部2510には、履歴保存、履 歴再生、マクロ登録、マクロ再生、部分履歴 登録、部分履歴再生の各機能部が備えられて いる。

 また、基本特性分析機能部2511には、基本 特性分析について補正なし機能を含む各基本 特性分析機能部が備えられている。

 また、初期設定機能部2512は、管理ツール による初期設定機能を有する。

 次に、クライアント(管理端末227)からサ バ22にアクセスして、測定設定アプリケーシ ョン224にインストールされている測定設定の ためのアプリケーションを呼び出して、管理 者が測定条件等を設定する際のクライアント (管理端末227)画面すなわち管理サーバ画面の 移について説明する。

 図7は、測定設定アプリケーション224にイ ンストールされている測定設定のためのアプ リケーション(または測定結果の解析のため アプリケーション225)を呼び出して、管理者 測定条件等の設定(または測定結果の解析) 行う際のクライアント(管理端末272)画面(以 、管理サーバ画面と記す)の遷移を説明する めに示されているフローチャートである。

 すなわち、最初に、クライアント(管理端 末272)がログインされると、管理サーバ画面 は、1)測定設定、2)環境設定・設定情報表示 3)過度応答グラフ表示の3者選択画面が表示 れる。

 ここで、管理者が、1)測定設定を選択し とすると、管理サーバ画面には、1-1)測定条 設定、1-2)データベース(DB)登録情報設定、1- 3)測定ファイル作成が表示される。

 ここで、管理者が、1-1)測定条件設定を選 択したとすると、管理サーバ画面には、測定 手順設定、センサーセット設定、サンプルセ ット設定、測定条件設定の画面が順次表示さ れるので、管理者がその都度適切な設定を行 うことになる。

 また、管理者が、1-2)データベース(DB)登 情報設定を選択したとすると、管理サーバ 面には、1-2-1)測定手順設定、1-2-2)センサー ット設定、1-2-3)サンプルセット設定が表示 れる。

 ここで、管理者が、1-2-1)測定手順設定を 択したとすると、管理サーバ画面には、新 作成・参照登録・表示の3者の選択が表示さ れる。

 これは、管理者が、1-2-2)センサーセット 定、1-2-3)サンプルセット設定を選択した場 にも同様となる。

 図8は、測定設定アプリケーション224にイ ンストールされている測定設定のためのアプ リケーション(または測定結果の解析のため アプリケーション225)を呼び出して、管理者 測定条件等の設定(または測定結果の解析) 行う際のクライアント(管理端末227)画面すな わち管理サーバ画面の遷移を説明するために 示されているフローチャートである。

 すなわち、最初に、クライアント(管理端 末227)がログインされると、管理サーバ画面 は、1)測定設定、2)環境設定・設定情報表示 3)過度応答グラフ表示の3者選択画面が表示 れる。

 ここで、管理者が、2)環境設定・設定情 表示を選択したとすると、管理サーバ画面 は、2-1)管理端末表示、2-2)味認識装置情報表 示、2-3)味認識装置プログラムアップデート 3者選択画面が表示される。

 ここで、管理者が、2-1)管理端末表示を選 択したとすると、管理サーバ画面には、2-1-1) 使用者管理、2-1-2)環境設定の2者選択画面が 示される。

 ここで、管理者が、2-1-1)使用者管理を選 したとすると、管理サーバ画面には、登録 変更・削除の3者の選択が表示される。

 また、管理者が、2-1-2)環境設定を選択し とすると、管理サーバ画面には、環境設定 登録・変更・削除・表示・日付変更の6者の 選択が表示される。

 そして、管理者が、2-2)味認識装置情報表 示を選択したとすると、味認識装置にログイ ンしたことを条件として、管理サーバ画面に は、2-2-1)測定パターン表示、2-2-2)使用者管理 、2-2-3)装置情報表示の3者の選択が表示され 。

 ここで、管理者が、2-2-1)測定パターン表 を選択したとすると、管理サーバ画面には 全情報・測定条件ファイル・センサーセッ ・サンプルセット・測定手順の5種が表示さ れる。

 また、管理者が、2-2-2)使用者管理を選択 たとすると、管理サーバ画面には、登録・ 報変更・削除の3種が表示される。

 また、管理者が、2-2-3)装置情報表示を選 したとすると、管理サーバ画面には、環境 定表示・増幅器(アンプユニット)設定表示 位置設定表示・モータ設定表示の4種が表示 れる。

 図9は、上記図8における、1-1)測定条件設 画面を説明するために示されている図であ 。

 すなわち、この図9に示される画面におい て、管理者は、測定条件を設定する味認識装 置を味認識装置リストから、例えば、味認識 装置2を選択して、「次へ」のボタンをクリ クすることになる。

 図10は、上記図8における、測定条件を格 するための場所を選択する画面を説明する めに示されている図である。

 すなわち、この図10に示される画面にお て、管理者は、測定条件を格納するための 所を1~5の格納場所から選択して、「次へ」 ボタンをクリックすることになる。

 図11は、管理者が、上記図8における、測 手順を設定するための方法を選択する画面 説明するために示されている図である。

 すなわち、この図11に示される画面にお て、管理者は、測定手順を設定するための 法として、測定手順を新規設定・測定手順 参照して設定・測定手順をリストから選択 3者から選択して、「次へ」のボタンをクリ クすることになる。

 図12は、管理者が、上記図8における、3) 度応答グラフ表示を選択した場合の一例と て、上記測定結果の解析のための解析アプ ケーション225に付帯されている重回帰分析 能部258による重回帰分析の結果の画面を説 するために示されている図である。

 すなわち、図12には、重回帰分析の結果 して、相関係数行列、偏回帰係数および定 項の検定、回帰の分散分析、決定係数、相 係数がそれぞれ数値化された表形式で示さ ている。

 図13は、上記図8において、測定結果の解 のための解析アプリケーション225に付帯さ ているクリップボード機能部253を用いる際 クリップボード登録画面を説明するために されている図である。

 すなわち、図13には、現在のデータを次の 前でクリップボードに登録する一例として 保守測定1   12が示されている。

 図14は、図8において、3)過度応答グラフ 示を選択した場合の一例として、上記測定 果の解析のための解析アプリケーション25に 付帯されているグラフ全般機能部259によって 出力されるファイルの一例として表示センサ 数の自動調整機能を有するレーダチャート画 面を説明するために示されている図である。

 すなわち、図14には、あるサンプルについ 味覚測定を行って得られるデータAAE,CT0,CA0,C0 0,AE1,CPA1(AAE),CPA1(CT0),CPA1(CA0),CPA1(C00),CPA1(AE1)に づいて、a:基準液、b:塩、c:酸、d:MSG、e:キニ ネ、f:イソα酸、g:タンニン酸を味の認識情 の指標としてレーダチャート化した一例が されている
 次に、装置本体210のタッチパネル211画面の 移に基づいてオペレータによって操作され 装置本体210の動作について説明する。

 図15は、装置本体210のタッチパネル211の 面の遷移及びそれに基づいてオペレータに って操作される装置本体210の動作について 明するために示されているフローチャート ある。

 すなわち、最初に、ステップS1でタッチ ネル211(装置本体210)がログインされると、ス テップS2でシャットダウンされる場合を除い 、ステップS3でタッチパネル211にメニュー 面が表示される。

 なお、このステップS3でメニュー画面が 示されるのに先立って、プログラムアップ ート(ステップS4)、パスワード変更(ステップ S5)、測定結果取得(ステップS6)、未登録デー アップロード(ステップS7)、測定設定ファイ 読み込み(ステップS8)、自己診断(ステップS9 )、エラーログ(ステップS10)、センサー取り外 し(ステップS11)等のルーチンワークが必要に じて実行される。

 上記ステップS3でタッチパネル211に表示 れるメニュー画面は、ステップS3-1の環境設 、ステップS3-2の保守測定、ステップS3-3の 定開始(通常測定)の3者選択画面である。

 ここで、オペレータがステップS3-1の環境 設定を選択した場合には、ステップS13で、位 置設定、アンプ校正、温度センサ調整、ネッ トワーク設定、日時時刻設定の5者選択画面 表示されるので、オペレータは必要な項目 選択してそれらを実行する。

 また、オペレータがステップS3-2の保守測 定を選択した場合には、ステップS15の溶液配 置確認、ステップS16のアーム(駆動部)移動(原 点だし)、ステップS17のセンサ取り付け確認 ステップS18の測定用サンプル配置確認(基本 定)、ステップS19の測定の各指令が順次画面 に表示されるので、オペレータは各指令に応 じてそれらを実行する。

 また、オペレータがステップS3-3の測定開 始(通常測定)を選択した場合には、ステップS 20の測定条件選択、確認、ステップS21のサン ルセットの確認、ステップS22のセンサセッ の確認、ステップS23の測定手順の確認、ス ップS24のセンサチェック用溶液配置、ステ プS25のアーム(駆動部)移動(原点だし)、ステ ップS26のセンサ取り付け確認、ステップS27の センサチェック、ステップS28の測定用サンプ ル配置確認、ステップS29のサンプル配置確認 、ステップS30の測定の各指令が順次画面に表 示されるので、オペレータは各指令に応じて それらを実行する。

 そして、測定が終了した場合には、ステ プS31の終了が画面に表示される。

 なお、ステップS30の測定を中断する場合 は、ステップS32で、使用しないセンサの変 、使用回数の変更、判定条件変更、測定中 、測定再開の5者選択画面が表示されるので 、オペレータは必要な項目を選択してそれら を実行する。

 また、上記ステップS25のアーム(駆動部) 動(原点だし)において、異常が生じた場合に は、ステップS9の自己診断がなされる。

 また、上記ステップS27のセンサチェック おいて、異常が生じた場合には、ステップS 33で保守測定をするかまたはしないかの2者選 択画面が表示される。

 ここで、オペレータが「保守測定をする を選択した場合には、上記ステップS3-2の保 守測定を選択した場合と同様に、ステップS15 の溶液配置確認、ステップS16のアーム(駆動 )移動(原点だし)、ステップS17のセンサ取り け確認、ステップS18の測定用サンプル配置 認(基本測定)、ステップS19の測定の各指令が 順次画面に表示されるので、オペレータは各 指令に応じてそれらを実行する。

 また、オペレータが上記ステップS27のセ サチェックにおいての異常が問題にならな と判断して「保守測定をしない」を選択し 場合には、上記ステップS28の測定用サンプ 配置確認、ステップS29のサンプル配置確認 ステップS30の測定の各指令が順次画面に表 されるので、オペレータは各指令に応じて れらを実行する。

 なお、上記ステップS3-2の保守測定の流れ には、上記ステップS3-3の測定開始(通常測定) の流れにおける図示太い枠のステップS20の測 定条件選択、確認、ステップS21のサンプルセ ットの確認、ステップS22のセンサセットの確 認、ステップS23の測定手順の確認の各ステッ プは存在していない。

 図16乃至図18は、オペレータが上記ステッ プS3-3の測定開始(通常測定)を選択した場合に おいて、ステップS20の「測定条件選択、確認 」を実行する画面として「測定内容確認」画 面を説明するために示されている図である。

 まず、図16に示される「測定内容確認」 面において表示されている測定名称として 例えば、「緑茶測定」、「ウーロン茶(鳥籠 )測定」、「コーヒー測定」、「ハーブティ ー測定」、「紅茶測定」、「一時測定」の中 からオペレータが実行すべき測定名称のボタ ン(ここでは、「緑茶測定」とする)をクリッ することになる。

 次に、図17に示すように、画面には、実 する測定回数(ここでは、「3」回とする)、 ンプルセット名(ここでは、「テストサンプ 1」とする)、センサセット名(ここでは、「 茶センサセット」とする)、手順書名(ここ は、「テスト手順1」とする)、実行する測定 名(ここでは、「緑茶測定」とする)が表示さ るので、オペレータはそれらを確認して、 次へ」のボタンをクリックすることになる

 次に、図18に示すように、画面には、測 に使用するサンプル1からサンプル8までの名 称(ここでは、サンプル1とし「基準液」のみ 示している)が表示されるので、オペレータ はそれらを確認して、「次へ」のボタンをク リックすることになる。

 以下、ステップS21のサンプルセットの確 、ステップS22のセンサセットの確認、ステ プS23の測定手順の確認、ステップS24のセン チェック用溶液配置、ステップS25のアーム( 駆動部)移動(原点だし)、ステップS26のセンサ 取り付け確認、ステップS27のセンサチェック 、ステップS28の測定用サンプル配置確認のた めの画面の表示及びそれらの動作については 、説明の都合上、それらの説明を省略するも のとする。

 図19は、オペレータが上記ステップS3-3の 定開始(通常測定)を選択した場合において ステップS29の「サンプル配置確認」を実行 る画面を説明するために示されている図で る。

 すなわち、図19は、複数の溶液挿入部321 対するサンプル配置を指示するための画面 あって、オペレータは、この画面に示され いるような配置で溶液挿入部(213)の複数の挿 入部321に対して被味覚測定溶液及び基準味覚 測定溶液を含むサンプル及び洗浄用溶液を配 置することになる。

 図19では、丸で囲まれたA,B,…Oの位置にそ れぞれ被味覚測定溶液及び基準味覚測定溶液 を含む所定のサンプル及び洗浄用溶液を配置 することが指示されている(ここでは、丸で んだAの位置に基準味覚測定溶液を配置する とが指示されているものとしている)。

 そして、タッチパネル211の画面で指示さ たように被味覚測定溶液及び基準味覚測定 液を含む所定のサンプル及び洗浄用溶液を 置することができたら、オペレータは「次 」のボタンをクリックすることになる。

 以下、ステップS30の測定、ステップS31の 了、ステップS32の測定中断、ステップS33の 保守測定をするかまたはしないか」のため 画面の表示及びそれらの動作については、 明の都合上、それらの説明を省略するもの する。

 したがって、以上のような本発明の一実 形態によれば、上述したような背景技術に いて解決すべき課題としての要望に応じて メンテナンス性がよいことを含めて、全体 してより簡単な操作で被味覚測定物質の味 測定を容易になし得るようにすると共に、 の味覚測定結果の解析評価を容易になし得 ようにするための技術を採用した分子膜に る味覚センサ装置及びそれを用いる味覚セ シングシステムによって実現される味認識 置及びそれを用いる味認識システムを提供 ることができる。

 なお、本発明の一実施形態による味認識 置及びそれを用いる味認識システムとして 分子膜による味覚センサ装置210において、 ッチパネル211がセンサ本体212と独立して設 られるのでなく、タッチパネル211がセンサ 体212のコンソール内に実装されるように構 してもよい。

 味の測定は、センサからの出力信号を例 ば主成分分析し、あらかじめ学習させたサ プルとの比較、分類によって行うことがで 、この主成分をディスプレイ上で2次元表示 して味のマップを作成してやれば、このマッ プによりサンプルの分布状態を視覚的に把握 することができ、サンプルの分類や官能デー タとの比較が容易となる。

 あるいは、主成分分析に代えて、重回帰 析を行うようにしてもよい。

 また、特開平5-99896号公報に開示されてい るように、各センサの各原味に対する感度を 求めてセンサ応答をモデル化(具体的には、 えば、各センサ出力と感度とから各原味の さを未知数とする連立方程式をたてる)し、 の演算を行って各原味の強さを数量化する とによって得られた数値を人の味覚に合っ 各原味の強さを表す値に補正するようにし やれば、味の数量化が可能となる。

 従って、本発明は、例えば、飲料、飲食 製品等の品質管理や新製品の開発時などに ネラーを強力にサポートして、分析・識別 度や開発効率を飛躍的に向上させることが きる。