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Title:
TERMINAL FITTING AND CABLE PROVIDED WITH TERMINAL
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/154109
Kind Code:
A1
Abstract:
A hole edge of a recessed section (18) has a shape of parallelogram, and is composed of a pair of first hole edges (19, 19) parallel to a first direction and a pair of second hole edges (20, 20) parallel to a second direction.  The first hole edges (19) of respective recessed sections (18) in the first direction are arranged on a straight line along the first direction, and the second hole edges (20) of respective recessed sections (18) arranged in the second direction are arranged on a straight line along the second direction.  The recessed section (18) is formed by pressing a wire barrel (16) by using a die (24) whereupon a plurality of protruding sections (25) are formed at positions which correspond to the recessed sections (18).

Inventors:
ONO JUNICHI (JP)
HIRAI HIROKI (JP)
TANAKA TETSUJI (JP)
SHIMODA HIROKI (JP)
OTSUKA TAKUJI (JP)
OKAMURA KENJI (JP)
TABATA MASAAKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/060594
Publication Date:
December 23, 2009
Filing Date:
June 10, 2009
Export Citation:
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Assignee:
AUTONETWORKS TECHNOLOGIES LTD (JP)
SUMITOMO WIRING SYSTEMS (JP)
SUMITOMO ELECTRIC INDUSTRIES (JP)
ONO JUNICHI (JP)
HIRAI HIROKI (JP)
TANAKA TETSUJI (JP)
SHIMODA HIROKI (JP)
OTSUKA TAKUJI (JP)
OKAMURA KENJI (JP)
TABATA MASAAKI (JP)
International Classes:
H01R4/18; H01R4/62
Foreign References:
JPH05152011A1993-06-18
JPS6180683U1986-05-29
JPH10125362A1998-05-15
JPH11515137A1999-12-21
JP2000335346A2000-12-05
JP2005327690A2005-11-24
JPH10125362A1998-05-15
Other References:
See also references of EP 2290748A4
Attorney, Agent or Firm:
AKATSUKI UNION PATENT FIRM (JP)
Patent business corporation dawn joint patent firm (JP)
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Claims:
 電線の端末において露出する導体に抱き込むように圧着される圧着部を備えた端子金具であって、
 前記圧着部のうち前記電線が配される側の面には、前記圧着部が前記電線に圧着される前の状態において、複数の凹部が、前記圧着部に圧着された前記電線の延びる延び方向と交差する第1方向について間隔を空けて並んで配されており、且つ、前記延び方向に対して交差すると共に前記第1方向と異なる第2方向について間隔を空けて並んで配されており、前記凹部の孔縁は、平行四辺形状をなしており、且つ前記第1方向に平行な一対の第1孔縁と、前記第2方向に平行な一対の第2孔縁と、からなり、前記第1方向について並ぶ各前記凹部の第1孔縁は、前記第1方向に沿う直線上に並んで配されており、前記第2方向について並ぶ各前記凹部の第2孔縁は、前記第2方向に沿う直線上に並んで配されており、
 前記凹部は、前記圧着部を、前記凹部に対応する位置に複数の凸部が形成された金型によりプレス加工することで形成される端子金具。
 前記圧着部が前記電線に圧着される前の状態において、前記第1孔縁は、前記延び方向に対して85°以上95°以下の角度をなして配されている請求の範囲第1項に記載の端子金具。
 前記圧着部が前記電線に圧着される前の状態において、前記凹部の孔縁と前記凹部の底面とは、前記凹部の底面から前記凹部の孔縁に向かうに従って拡開する四つの傾斜面によって接続されており、前記傾斜面のうち前記第1孔縁と前記凹部の底面とを接続する第1傾斜面と、前記圧着部のうち前記電線が配される側の面であって且つ前記凹部が形成されていない部分の面と、のなす角度αは、90°≦α≦110°である請求の範囲第2項に記載の端子金具。
 前記圧着部が前記電線に圧着される前の状態において、前記第1方向についての、前記凹部のピッチ間隔P1は、0.1mm以上0.8mm以下である請求の範囲第1項ないし請求の範囲第3項のいずれか一項に記載の端子金具。
 前記圧着部が前記電線に圧着される前の状態において、前記第1方向について隣り合う前記凹部同士の間隔は、0.1mm以上であって、且つ、前記第1方向における前記凹部のピッチ間隔P1の二分の一以下である請求の範囲第4項に記載の端子金具。
 前記圧着部が前記電線に圧着される前の状態において、前記延び方向についての、前記凹部のピッチ間隔P2は、0.3mm以上0.8mm以下である請求の範囲第1項ないし請求の範囲第5項のいずれか一項に記載の端子金具。
 前記圧着部が前記電線に圧着される前の状態において、前記延び方向について隣り合う前記凹部同士の間隔は、0.1mm以上であって、且つ、前記延び方向における前記凹部のピッチ間隔P2から0.1mmを差し引いた値以下である請求の範囲第6項に記載の端子金具。
 前記第1孔縁は、前記圧着部が前記電線に圧着された状態において前記電線の端部側に位置する端部側孔縁を有し、前記圧着部が前記電線に圧着される前の状態において、前記端部側孔縁の長さ寸法は、前記第1方向について並ぶ2つの前記凹部の端部側孔縁同士の間隔以上の寸法に設定されており、
 複数の前記凹部のうち一の凹部の端部側孔縁と、前記延び方向について前記一の凹部の隣に位置して前記第2方向について並ぶ複数の他の凹部の端部側孔縁とは、前記延び方向についてオーバーラップして配されている請求の範囲第1項ないし請求の範囲第7項のいずれか一項に記載の端子金具。
 前記第1孔縁は、前記圧着部が前記電線に圧着された状態において前記電線の端部と反対側に位置する電線側孔縁を有し、前記圧着部が前記電線に圧着される前の状態において、前記電線側孔縁の長さ寸法は、前記第1方向について並ぶ2つの前記凹部の電線側孔縁同士の間隔以上の寸法に設定されており、
 複数の前記凹部のうち一の凹部の電線側孔縁と、前記延び方向について前記一の凹部の隣に位置して前記第2方向について並ぶ複数の他の凹部の電線側孔縁とは、前記延び方向についてオーバーラップして配されている請求の範囲第1項ないし請求の範囲第8項のいずれか一項に記載の端子金具。
 前記圧着部が前記電線に圧着される前の状態において、前記延び方向と前記第2方向とのなす角度βは、複数の前記凹部のうち一の凹部の端部側孔縁と、前記延び方向について前記一の凹部の隣に位置して前記第2方向について並ぶ複数の他の凹部の端部側孔縁とが、前記延び方向についてオーバーラップして配されるように設定されている請求の範囲第8項または請求の範囲第9項のいずれか一項に記載の端子金具。
 前記圧着部が前記電線に圧着される前の状態において、前記延び方向と前記第2方向とのなす角度βは、複数の前記凹部のうち一の凹部の電線側孔縁と、前記延び方向について前記一の凹部の隣に位置して前記第2方向について並ぶ複数の他の凹部の電線側孔縁とが、前記延び方向についてオーバーラップして配されるように設定されている請求の範囲第8項ないし請求の範囲第10項のいずれか一項に記載の端子金具。
 導体を含む電線と、前記電線の端末に圧着される請求の範囲第1項ないし請求の範囲第11項のいずれか一項に記載の端子金具と、を備えた端子付き電線。
 前記導体はアルミニウム又はアルミニウム合金からなる請求の範囲第12項に記載の端子付き電線。
 前記圧着部により圧着された前記導体の圧縮率を、前記圧着部が圧着された後の前記導体の断面積の、前記圧着部が圧着される前の前記導体の断面積に対する百分率としたとき、前記圧縮率は、40%以上70%以下である請求の範囲第12項または請求の範囲第13項に記載の端子付き電線。
Description:
端子金具及び端子付き電線

 本発明は、端子金具及び端子付き電線に する。

 従来より、電線の端末に接続される端子 具として、例えば特許文献1に記載のものが 知られている。この端子金具は、金属板材を プレス加工してなると共に電線の端末から露 出する芯線に外側からかしめられる圧着部を 備える。

 上記した芯線の表面に酸化膜が形成され と、芯線と圧着部との間に酸化膜が介在す ことにより、芯線と圧着部との間の接触抵 が大きくなることが懸念される。

 そこで、従来技術においては、圧着部の 側(芯線側)には、電線の延びる方向と交差 る方向に連続して延びる凹部(セレーション) が形成されている。この凹部は、電線の延び る方向に並んで複数形成されている。凹部は 、金型で金属板材をプレス成形することによ り形成される。

 電線の芯線に圧着部をかしめつけると、芯 は圧着部に押圧されて電線の延びる方向に 性変形する。すると、芯線の表面に形成さ た酸化膜が、凹部の開口縁と摺接すること より、剥離される。すると、芯線の新生面 、圧着部とが接触する。これにより、電線 端子金具との間の接触抵抗を小さくするこ ができる。

特開平10-125362号公報

 近年、芯線の材料としてアルミニウム又 アルミニウム合金の使用が検討されている このアルミニウム又はアルミニウム合金の 面には酸化膜が比較的に形成されやすい。 のため、例えば、アルミニウム又はアルミ ウム合金を電線の芯線に用いた場合には、 部を形成した場合でも、芯線と圧着部との の接触抵抗を十分に小さくすることができ いおそれがある。

 そこで、複数の凹部を、電線の延びる方 に並べて配すると共に、電線の延び方向と 差する方向にも並べて配することが考えら る。これにより、単に凹部を電線の延びる 向に並べて配する場合に比べて、凹部の孔 の面積が大きくなるので、芯線に形成され 酸化膜を確実に剥ぎ取ることができると期 された。

 しかしながら上記の構成によると、以下 ような理由により、凹部を形成するための 型の製造コストが上昇することが懸念され 。すなわち、金型には、凹部に対応する位 に、凸部が形成される。この凸部は、金属 材を削り出すことにより形成される。この き、複数の凹部の配置によっては、金属板 を放電加工によって削り出さなければなら い場合がある。すると、金型の製造コスト 上昇してしまうのである。

 本発明は上記のような事情に基づいて完 されたものであって、電線との接触抵抗が 減されると共に、金型製造コストが低減さ た端子金具及び端子付き電線を提供するこ を目的とする。

 本発明は、端子金具であって、電線の端 において露出する導体に抱き込むように圧 される圧着部を備えた端子金具であって、 記圧着部のうち前記電線が配される側の面 は、前記圧着部が前記電線に圧着される前 状態において、複数の凹部が、前記圧着部 圧着された前記電線の延びる延び方向と交 する第1方向について間隔を空けて並んで配 されており、且つ、前記延び方向に対して交 差すると共に前記第1方向と異なる第2方向に いて間隔を空けて並んで配されており、前 凹部の孔縁は、平行四辺形状をなしており 且つ前記第1方向に平行な一対の第1孔縁と 前記第2方向に平行な一対の第2孔縁と、から なり、前記第1方向について並ぶ各前記凹部 第1孔縁は、前記第1方向に沿う直線上に並ん で配されており、前記第2方向について並ぶ 前記凹部の第2孔縁は、前記第2方向に沿う直 線上に並んで配されており、前記凹部は、前 記圧着部を、前記凹部に対応する位置に複数 の凸部が形成された金型によりプレス加工す ることで形成される。

 また、本発明は、端子付き電線であって 導体を含む電線と、前記電線の端末に圧着 れる前記端子金具と、を備える。

 本発明によれば、凹部の孔縁に形成され エッジによって導体の表面に形成された酸 膜が剥がされて新生面が露出し、この新生 と圧着部とが接触することにより電線と端 金具とが電気的に接続される。これにより 体と端子金具との接触抵抗が低減される。

 また、本発明によれば、凹部を形成する 型には、凹部に対応する位置に凸部が形成 れている。この凸部を形成するためには、 部と対応する領域を残して、金属板材の表 から、凹部に対応する領域と異なる領域を り出せばよい。また、本発明によれば、圧 部のうち電線が配される側の面には、凹部 形成された領域と異なる領域が、第1方向に 沿って帯状に複数延びて存在しており、また 、第2方向に沿って帯状に複数延びて存在し いる。そこで、凸部を形成するには、金属 材の表面から、第1方向に沿って帯状に延び 複数の溝を切削加工すると共に、第2方向に 沿って帯状に延びる複数の溝を切削加工すれ ばよい。この結果、金型の製造コストを低減 できる。

図1は本発明に係る端子付き電線を示す 側面図である。 図2は雌端子金具を示す斜視図である。 図3は展開状態における雌端子金具を示 す要部拡大平面図である。 図4はワイヤーバレルに形成された凹部 を示す要部拡大平面図である。 図5は図4におけるV-V線断面図である。 図6は金型を示す要部拡大平面図である 。 図7は芯線にワイヤーバレルを圧着した 状態を示す要部拡大断面図である。

 10...端子付き電線
 11...電線
 12...雌端子金具(端子金具)
 13...芯線(導体)
 16...ワイヤーバレル(圧着部)
 17...接続部
 18...凹部
 19...第1孔縁
 19A...端部側孔縁
 19B...電線側孔縁
 20...第2孔縁
 21...傾斜面
 22...第1傾斜面
 25...凸部
 24...金型

 本発明の一実施形態を図1ないし図7を参 して説明する。図1に示すように、本実施形 は、電線11の端末から露出する芯線(本発明 導体に相当)13に雌端子金具(本発明の端子金 具に相当)12が圧着された端子付き電線10であ 。

(電線11)
 図1に示すように、電線11は、複数の金属細 を撚り合せてなる芯線13と、この芯線13の外 周を包囲する絶縁性の合成樹脂からなる絶縁 被覆14と、を備える。金属細線は、銅、銅合 、アルミニウム、又はアルミニウム合金等 必要に応じて任意の金属を用いることがで る。本実施形態においては、アルミニウム 金が用いられている。図1に示すように、電 線11の端末においては絶縁被覆14が剥がされ 、芯線13が露出している。

(雌端子金具12)
 雌端子金具12は、金属板材を金型により所 の形状にプレス加工してなる。雌端子金具12 は、電線11の絶縁被覆14の外周を抱き込むよ にかしめられるインシュレーションバレル15 と、このインシュレーションバレル15に連な て、芯線13を外側から抱き込むようにかし られるワイヤーバレル16(本発明の圧着部に 当)と、このワイヤーバレル16に連なって、 示しない雄端子金具と接続する接続部17と、 を備える。図3に示すように、インシュレー ョンバレル15は、上下方向にそれぞれ突出す る一対の板状をなす。

 図2に示すように、接続部17は、雄端子金 の雄タブ(図示せず)が挿入可能な筒状をな ている。接続部17の内部には、弾性接触片26 形成されており、この弾性接触片26と、雄 子金具の雄タブとが弾性的に接触すること より、雄端子金具と雌端子金具12とが電気的 に接続されるようになっている。

 本実施形態においては、雌端子金具12は 状の接続部17を有する雌端子金具12としたが これに限られず、雄タブを有する雄端子金 としてもよいし、また金属板材に貫通孔が 成されたいわゆるLA端子としてもよく、必 に応じて任意の形状の端子金具とすること できる。

(ワイヤーバレル16)
 図3に、展開状態(電線に圧着する前の状態) おけるワイヤーバレル16の要部拡大平面図 示す。図3に示すように、ワイヤーバレル16 、図3おける上下方向に突出する一対の板状 なす。ワイヤーバレル16は、電線を圧着す 前の状態において、図3の紙面を貫通する方 から見て、略矩形状をなしている。

 図3に示すように、ワイヤーバレル16には 電線が圧着されたときに電線が配される側 面(図3において紙面を貫通する方向手前側 位置する面)に、複数の凹部18が形成されて る。各凹部18の孔縁は、電線を圧着する前の 状態において、図3の紙面を貫通する方向か 見て、平行四辺形状をなしている。

 図3に示すように、複数の凹部18は、ワイ ーバレル16が芯線13に圧着された状態で芯線 13が延びる延び方向(図3における矢線Aで示す 向)について間隔を空けて配されている。

 また、図3に示すように、複数の凹部18は 芯線13の延び方向(図3における矢線Aで示す 向)に対して交差する第1方向(図3における矢 Bで示す方向)に間隔を空けて並んで配され いる。本実施形態においては、第1方向は、 び方向に対して85°以上95°以下の角度で交 している。本実施形態では、第1方向は、延 方向に対して略90°の角度で交差している。 なお、第1方向については、必要に応じて、 び方向に対して任意の角度で交差してもよ 。

 さらに、図3に示すように、複数の凹部18 、芯線13の延び方向(図3における矢線Aで示 方向)に対して角度βで交差し、且つ第1方向 は異なる第2方向(図3における矢線Cで示す方 向)に間隔を空けて並んで配されている。本 施形態では、角度βは、略30°の角度に設定 れている。

 図4に示すように、各凹部18の孔縁は、第1 方向(図4において矢線Bで示す方向)に平行な 対の第1孔縁19を含む。本実施形態において 、第1孔縁19は、延び方向(図4において矢線A 示す方向)に対して85°以上95°以下の角度を して配されている。なお、図4においては、 部18の内側の構造については省略して記載 てある。

第1方向(図4において矢線Bで示す方向)につ て並ぶ複数の各凹部18の第1孔縁19は、第1方 に沿う直線上に並んで配されている。第1孔 縁19は、電線11の端部側(図4における左側)に 置する端部側孔縁19Aと、電線11の端部側と反 対側(図4における右側)に位置する電線側孔縁 19Bと、からなる。

 また、図4に示すように、各凹部18の孔縁 構成する辺は、第2方向(図4における矢線Cで 示す方向)に平行な一対の第2孔縁20を有する 第2方向について並ぶ各凹部18の第2孔縁20は 第2方向に沿う直線上に並んで配されている

 図4に示すように、端部側孔縁19Aの長さ寸 法L1は、第1方向(図4における矢線Bで示す方向 )について隣り合う凹部18の端部側孔縁19A,19A 士の間隔L2以上の寸法に設定されている。こ れにより、延び方向(図4における矢線Aで示す 方向)について隣に位置する複数の凹部の端 側孔縁19A同士を、延び方向についてオーバ ラップして配することができるようになっ いる。詳細には、複数の凹部18のうち、一の 凹部18の端部側孔縁19Aと、延び方向について の凹部18の隣に位置し、且つ互いに交差方 について並ぶ複数(本実施形態では2つ)の他 凹部18,18の端部側孔縁19A,19Aとが、延び方向 ついてオーバーラップしている。

 また、上記と同様に、電線側孔縁19Bの長 寸法L3は、第1方向(図4における矢線Bで示す 向)について隣り合う凹部18の電線側孔縁19B, 19B同士の間隔L4以上の寸法に設定されている これにより、延び方向(図4における矢線Aで す方向)について隣に位置する複数の凹部の 電線側孔縁19B同士を、延び方向についてオー バーラップして配することができるようにな っている。詳細には、複数の凹部18のうち、 の凹部18の電線側孔縁19Bと、延び方向につ て一の凹部18の隣に位置し、且つ互いに交差 方向について並ぶ複数(本実施形態では2つ)の 他の凹部18,18の電線側孔縁19B,19Bとが、延び方 向についてオーバーラップしている。

 また、図4に示すように、延び方向(図4に いて矢線Aで示す方向)と、第2方向(矢線Cで す方向)とのなす角度βは、複数の凹部18のう ち、一の凹部18の端部側孔縁19Aと、延び方向 ついて一の凹部18の隣に位置して第2方向に いて並ぶ複数(本実施形態では2つ)の他の凹 18,18の端部側孔縁19Aとが、延び方向につい オーバーラップして配されるように設定さ ている。本実施形態では、上述したように 度βは30°に設定されている。

 また、同様に、延び方向(図4において矢 Aで示す方向)と、第2方向(矢線Cで示す方向) のなす角度βは、複数の凹部18のうち、一の 部18の電線側孔縁19Bと、延び方向について の凹部18の隣に位置して第2方向について並 複数(本実施形態では2つ)の他の凹部18,18の電 線側孔縁19Bとが、延び方向についてオーバー ラップして配されるように設定されている。

 また、図4に示すように、複数の凹部18の ち、芯線13の延び方向(図4における矢線Aで す方向)と交差する第1方向(図4における矢線B で示す方向)についての、凹部18のピッチ間隔 P1は、0.1mm以上0.8mm以下に設定されている。本 実施形態においては、P1は0.5mmに設定されて る。なお、ピッチ間隔P1とは、第1方向につ て、一の凹部18における対角線の交点と、一 の凹部18の隣に位置する他の凹部18における 角線の交点と、の間隔をいう。

 第1方向(図4における矢線Bで示す方向)に いて隣り合う凹部18同士の間隔は、本実施形 態では上記した端部側孔縁19A同士の間隔L2及 電線側孔縁19B同士の間隔L4と同じになって る。この凹部18同士の間隔は、0.1mm以上であ て、且つ第1方向(図4における矢線Bで示す方 向)における凹部のピッチ間隔P1の二分の一以 下に設定されている。本実施形態においては 、凹部18同士の間隔は、0.1mmに設定されてい 。

 また、図4に示すように、延び方向(図4に いて矢線Aで示す方向)についての、凹部18の ピッチ間隔P2は、0.3mm以上0.8mm以下に設定され ている。本実施形態においては、P2は、0.5mm 設定されている。なお、ピッチ間隔P2とは、 延び方向について、一の凹部18における対角 の交点と、一の凹部18の隣に位置する他の 部18における対角線の交点と、の間隔をいう 。

 延び方向(図4における矢線Aで示す方向)に ついて隣り合う凹部18同士の間隔L5は、0.1mm以 上であって、且つ、延び方向における凹部18 士のピッチ間隔P2から0.1mmを差し引いた値以 下に設定されている。本実施形態においては 、L5は、0.2mmに設定されている。

 図5に示すように、凹部18の底面は、凹部1 8の孔縁に比べてやや小さく形成されている これにより、凹部18の底面と、凹部18の孔縁 は、凹部18の底面から凹部18の孔縁に向かう に従って、拡開する4つの傾斜面21によって接 続されている。なお、図5には2つの傾斜面21 記載されている。

 図5に示すように、傾斜面21のうち、一対 第1孔縁19と凹部18の底面とを接続する傾斜 21は、第1傾斜面22とされる。第1傾斜面22と、 ワイヤーバレル16のうち芯線13が配される側 面とのなす角度αは、90°≦α≦110°に設定さ ている。本実施形態においては、角度αは 105°に設定されている。

 本実施形態においては、ワイヤーバレル1 6により圧着された芯線13の圧縮率を、ワイヤ ーバレル16により圧着された後の芯線13の断 積の、ワイヤーバレル16が圧着される前の芯 線13の断面積に対する百分率としたとき、圧 率は、40%以上70以下とされる。本実施形態 おいては、60%とされる。

 上述した凹部18は、ワイヤーバレル16を、 図6に示す金型24によりプレス加工することに より形成される。金型24には、凹部18に対応 る位置に複数の凸部25が、紙面を貫通する方 向手前側の方向に突出して形成されている。 なお、図6においては、凸部25の詳細な構造に ついては省略して記載してある。

 次に、本実施形態の作用、効果について 明する。以下に、電線11に対する雌端子金 12の取付け工程の一例を示す。まず、金属板 材を、金型を用いてプレス成形することで所 定の形状に形成する。このとき、凹部18を同 に形成してもよい。

 その後、所定形状に形成された金属板材 曲げ加工することで接続部17を形成する(図2 参照)。このときに凹部18を形成してもよい。

 図6に示すように、雌端子金具12をプレス 形する際の金型には、ワイヤーバレル16の 部18に対応する位置に複数の凸部25が形成さ ている。この凸部25を形成するためには、 イヤーバレル16に形成された凹部18と対応す 領域を残して、図示しない金属板材の表面 ら、凹部18に対応する領域と異なる領域を り出せばよい。

 上述した、凹部18に対応する領域と異な 領域とはどのような形状をなすかについて 明する。図4に示すように、ワイヤーバレル1 6に形成された凹部18は、第1方向(矢線Bで示す 方向)について間隔を空けて並んで形成され 且つ、第2方向(矢線Cで示す方向)について間 を空けて並んで形成されている。さらに、 凹部18の第1孔縁19は、第1方向(矢線Bで示す 向)に沿う直線上に並んで配されており、且 、各凹部18の第2孔縁20は、第2方向(矢線Cで す方向)に沿う直線上に並んで配されている

 このため、図4に示すように、ワイヤーバ レル16の電線11が配された面には、凹部18に対 応する領域と異なる領域が、第1方向(矢線Bで 示す方向)に帯状に延びて複数形成されると に、第2方向(矢線Cで示す方向)に帯状に延び 複数形成されている。

 従って、凸部25を形成するには、金属板 の表面から、第1方向に沿って帯状に延びる 数の溝30を切削加工すると共に、第2方向に って帯状に延びる複数の溝31を切削加工す ばよい。この結果、金型の製造コストを低 できる。

 続いて、電線11の絶縁被覆14を剥がして芯 線13を露出させる。芯線13をワイヤーバレル16 の上に載置し、且つ、絶縁被覆14をインシュ ーションバレル15の上に載置した状態で、 示しない金型により、両バレル15,16を電線11 対して外側からかしめる。

 図7に示すように、ワイヤーバレル16を芯 13にかしめつけると、芯線13はワイヤーバレ ル16に押圧されて、芯線13の延び方向(図7にお ける矢線Aで示す方向)に塑性変形して延びる すると、芯線13の外周面が、各凹部18の孔縁 に形成されたエッジと摺接する。これにより 、芯線13の外周面に形成された酸化膜が剥が れて、芯線13の新生面が露出する。この新 面とワイヤーバレル16とが接触することによ り、芯線13とワイヤーバレル16とが電気的に 続される。なお、図7においては、複数の芯 13の断面を、全体として模式的に記載して る。

 また、複数の凹部18が形成されることに り、凹部18の孔縁の辺長が増大する。すると 、凹部18の孔縁に形成されたエッジの長さも 大する。これにより、凹部18の孔縁に形成 れたエッジが芯線13に食い込む領域も増大す る。この結果、冷熱サイクルを繰り返しても 、芯線13とワイヤーバレル16との間に隙間が じることを抑制できるので、冷熱性能が向 する。

 また、凹部18の孔縁を構成する第1孔縁19 、電線の延び方向に対して略90°の角度をな て交差している。これにより、ワイヤーバ ル16に圧着された状態の電線11に対して、電 線11の延び方向に沿う力が加えられた場合に 第1孔縁19に形成されるエッジが芯線13に食 込むことにより、ワイヤーバレル16による芯 線13の保持力が向上する。

 さらに、延び方向について隣接して位置 る複数の凹部18の第1孔縁19同士は、延び方 についてオーバーラップして配されている ら、第1孔縁19に形成されたエッジが芯線13に 食い込む領域が、電線11の延び方向について ず存在するようになっている。これにより ワイヤーバレル16による芯線13の保持力を一 層向上させることができる。

 本実施形態によれば、第1孔縁19は、凹部1 8の孔縁を構成する辺のうち、電線11の端部側 に位置する端部側孔縁19Aと、凹部18の孔縁を 成する辺のうち、電線11の端部と反対側に 置する電線側孔縁19Bと、からなる。上記の 部側孔縁19Aにより、電線11に対して、端部側 に向かう方向の力が加わったときに、確実に 保持できる。また、上記の電線側孔縁19Bによ り、電線11に対して、端部と反対側に向かう 向の力が加わったときに、確実に保持でき 。

 さらに、本実施形態では、第1方向と、第 2方向とのなす角度βは略30°とされる。これ より、複数の凹部18のうち、一の凹部18の端 側孔縁19Aと、延び方向について一の凹部18 隣に位置して第2方向について並ぶ2つの他の 凹部18,18の端部側孔縁19Aとが、延び方向につ てオーバーラップして配される。また、同 に、複数の凹部18のうち、一の凹部18の電線 側孔縁19Bと、延び方向について一の凹部18の に位置して第2方向について並ぶ2つの他の 部18,18の電線側孔縁19Bとが、延び方向につい てオーバーラップして配される。これにより 、電線11に対して、端部側に向かう力が加わ た場合、及び端部と反対側に向かう力が加 った場合の双方において、ワイヤーバレル1 6が芯線13を保持する能力を向上させることが できる。

 また、本実施形態によれば、複数の凹部1 8は、第1方向について、0.1mm以上0.8mm以下とい う比較的に小さなピッチ間隔P1を空けて並ん 配される。これにより、単位面積当たりの 部18の数が増加する。すると、単位面積当 りにおける、凹部18の孔縁に形成されたエッ ジの領域が増大する。これにより、単位面積 当たりにおいて、凹部18の孔縁に形成された ッジが芯線13に食い込む領域が比較的に大 くなるから、ワイヤーバレル16による芯線13 保持力を向上させることができる。

 また、金属板材を金型によってプレス加 して雌端子金具12を形成する際に、複数の 部18同士の間隔が過度に狭いと、金型に過度 の負荷が加わるので好ましくない。本実施形 態によれば、第1方向について隣り合う凹部18 同士の間隔L2を0.1mm以上とすることにより、 部18を成形するための金型に過度の負荷が加 わることを抑制できる。

 また、本実施形態では、第1方向について 隣り合う凹部18同士の間隔を第1方向について の凹部18のピッチ間隔P1の二分の一以下とす ことにより、複数の凹部18のうち、一の凹部 18と、延び方向について一の凹部18の隣に位 する他の凹部18とをオーバーラップして配す ることができる。

 また、本実施形態によれば、延び方向に いて、0.3mm以上0.8mm以下という比較的に小さ なピッチ間隔P2を空けて凹部18が並んで配さ る。これにより、単位面積当たりの凹部18の 数が増加する。すると、単位面積当たりにお ける、凹部18の孔縁に形成されたエッジの領 が増大する。これにより、単位面積当たり おいて、凹部18の孔縁に形成されたエッジ 芯線13に食い込む領域が比較的に大きくなる から、ワイヤーバレル16による芯線13の保持 を向上させることができる。

 金属板材を金型によってプレス加工して 子金具を形成する際に、複数の凹部18同士 間隔が過度に狭いと、金型に過度の負荷が わるので好ましくない。一方で、延び方向 おける凹部18の幅寸法が過度に小さいと、凹 部18を形成する金型の凸部の幅寸法が過度に さくなり、やはり金型に過度の負荷が加わ ので好ましくない。

 本実施形態によれば、延び方向について り合う凹部18同士の間隔L5を0.1mm以上とする とにより、プレス加工時に金型に過度の負 が加わることを抑制できる。また、延び方 について隣り合う凹部18同士の間隔L5を延び 方向における凹部18のピッチ間隔P2から0.1mmを 差し引いた値以下とすることにより、凹部18 成形するための金型に過度の負荷が加わる とを抑制できる。

 また、凹部18の第1孔縁19と凹部18の底面と を接続する第1傾斜面22は、ワイヤーバレル16 うち芯線13が配される側の面に対して105°の 角度αで形成されている。上述したように凹 18は金型に形成された凸部を金属板材に押 することにより形成される。このため、押 後、金型の凸部を容易に離脱させるために 凹部18の孔縁と凹部18の底面との間には、凹 18の底面から凹部18の孔縁に向かうに従って 拡開する傾斜面21が形成される。すなわち、 斜面21と、ワイヤーバレル16のうち芯線13が される側の面との間には鈍角が形成される

 傾斜面21と、ワイヤーバレル16のうち芯線 13が配される側の面との間に形成される角度 が大きいことは、凹部18の孔縁に形成された エッジが緩やかになることを意味する。本実 施形態においては、第1傾斜面22とワイヤーバ レル16のうち芯線13が配される側の面との間 形成される角度αは、105°と、鈍角としては 較的に小さい。このため、凹部18の第1孔縁1 9に形成されるエッジは、比較的に鋭いもの なっている。この結果、第1孔縁19に形成さ たエッジが、芯線13に食い込むことにより、 芯線13に形成された酸化膜を確実に剥がすこ ができる。

 本実施形態においては、芯線13はアルミ ウム合金からなる。このように、芯線13がア ルミニウム合金からなる場合、芯線13の表面 は酸化膜が比較的に形成されやすい。本実 形態は、芯線13の表面に酸化膜が形成され すい場合に有効である。

 さらに、芯線13の表面に形成された酸化 を破って接触抵抗を小さくするためには、 い圧縮率でワイヤーバレル16を芯線13にかし つける必要がある。本実施形態によれば、 イヤーバレル16は、圧縮率が40%以上70%以下 あるような、比較的に高い圧縮率で電線11に 圧着される。これにより、芯線13の表面に形 された酸化膜を効果的に剥ぎ取ることがで る。上記の圧縮率は、上記範囲内で適宜変 することができ、例えば50%以上60%以下にす ことや、電線11の導体断面積が大きい場合 は40%以上50%以下にすることもできる。

 また、本実施形態によれば、ワイヤーバ ル16のうち、複数の凹部18の間の領域におい ては、芯線13に対して比較的に大きな応力が 中する。これにより、各凹部18の孔縁にお て、確実に芯線13の表面に形成された酸化膜 を剥離して、芯線13の新生面を露出させるこ ができる。これにより、芯線13とワイヤー レル16との接触抵抗を低減させることができ る。

 <他の実施形態>
 本発明は上記記述及び図面によって説明し 実施形態に限定されるものではなく、例え 次のような実施形態も本発明の技術的範囲 含まれる。
 (1)本実施形態では、電線11の延び方向と、 1孔縁19とのなす角度は略90°としたが、これ 限られず、必要に応じて任意の角度としう 。
 (2)本実施形態では、凹部18の孔縁は平行四 形状をなす構成としたが、凹部18の孔縁は、 互いに平行な辺を有しない四角形、台形、菱 形、矩形、方形等、必要に応じて、任意の形 状の四角形状としうる。




 
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