JP3192515 | HALOFLUORINATION OF ALKENES |
MURATA SEIICHIRO (JP)
SATO KATSUYUKI (JP)
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MURATA SEIICHIRO (JP)
SATO KATSUYUKI (JP)
WO2007102371A1 | 2007-09-13 |
JP2004269413A | 2004-09-30 | |||
JP2005179524A | 2005-07-07 |
FRANKLIN I. AIGBIRHIO, JOURNAL OF FLUORINE CHEMISTRY, vol. 75, 1995, pages 67 - 73, XP004020496
See also references of EP 2192100A4
一般式 C n F 2n+1 (CHXCFY) s+p (CF 2 CF 2 ) t+r I 〔I〕 (ここで、X、Yはそれぞれ水素原子またはフッ素原子であり、ただしYがフッ素原子のときXもフッ素原子であり、nは1~6の整数であり、s+pは1~5の整数であって、CHXCFY基の数であり、t+rは0または1~6の整数であって、テトラフルオロエチレン骨格の数である)で表わされる末端ヨウ素化ポリフルオロアルカン。 |
種々のn値、s+p値、t+r値を有するものの混合物である請求項1記載の末端ヨウ素化ポリフルオロアルカン。 |
一般式 C n F 2n+1 (CHXCFY) s+p (CF 2 CF 2 ) t I 〔II〕 (ここで、X、Yはそれぞれ水素原子またはフッ素原子であり、ただしYがフッ素原子のときXもフッ素原子であり、nは1~6の整数であり、s+pは1~5の整数であって、CHXCFY基の数であり、tは0~3の整数であって、原料中のテトラフルオロエチレン骨格の数である)で表わされる末端ヨウ素化ポリフルオロアルカンに、過酸化物開始剤の存在下で、テトラフルオロエチレンを反応させることを特徴とする、一般式 C n F 2n+1 (CHXCFY) s+p (CF 2 CF 2 ) t+r I 〔I〕 (ここで、X、Y、n、s+p、tは上記定義と同じであり、rは1~5であって、反応により付加したテトラフルオロエチレンの骨格の数であり、ただしt+rは1~6の整数である)で表わされる末端ヨウ素化ポリフルオロアルカンの製造法。 |
種々のn値、s+p値、t値を有する混合物が化合物〔II〕として用いられる請求項3記載の末端ヨウ素化ポリフルオロアルカンの製造法。 |
80℃以下の温度で反応が行われる請求項3記載の末端ヨウ素化ポリフルオロアルカンの製造法。 |
一般式 C n F 2n+1 I 〔III〕 (ここで、nは1~6の整数である)で表わされるパーフルオロアルキルアイオダイドに、過酸化物開始剤の存在下で、一般式 CHX=CFY (ここで、X、Yはそれぞれ水素原子またはフッ素原子であり、ただしYがフッ素原子のときXもフッ素原子である)で表わされる含フッ素オレフィンを反応させることを特徴とする、一般式 C n F 2n+1 (CHXCFY) s+p I 〔IV〕 (ここで、X、Yは上記定義と同じであり、s+pは1~5の整数である)で表わされる末端ヨウ素化ポリフルオロアルカンの製造法。 |
80℃以下の温度で反応が行われる請求項6記載の末端ヨウ素化ポリフルオロアルカンの製造法。 |
本発明は、末端ヨウ素化ポリフルオロア カンおよびその製造法に関する。さらに詳 くは、含フッ素オレフィンをテロメリゼー ョンさせた末端ヨウ素化ポリフルオロアル ンおよびその製造法に関する。
パーフルオロアルキルアイオダイドを出発
料とし、これにフッ化ビニリデンをテロメ
ゼーション化する反応が、金属あるいは金
錯体を触媒に用いて行われる方法が知られ
いる。また、高温、高圧あるいはこれら両
の条件下でラジカル発生剤の存在下で、こ
テロメリゼーションを行う方法も知られて
る。このような高温、高圧下で反応を行う
は、多量のエネルギーが必要となる。また
反応時に発生するフッ酸等による設備の腐
が激しくなり、設備の更新頻度が多くなる
一方、腐食に耐え得る材質を用いた場合に
、材料が高価なため、設備が高価になるの
避けることができない。
ここで得られるテロマー末端パーフルオ アルキル基の炭素数が8前後の化合物は生体 蓄積性が高く、環境に問題がみられるとの報 告がなされており、今後はその製造や使用が 困難になることが懸念される。ただし、パー フルオロアルキル基の炭素数が6以下の化合 にあっては、生体蓄積性が低いといわれて る。
本発明の目的は、生体蓄積性が低いとい れている炭素数が6以下のパーフルオロアル キル基を有する化合物であって、含フッ素オ レフィンをテロメリゼーションさせた末端ヨ ウ素化ポリフルオロアルカンおよびその製造 法を提供することにある。
本発明によって、一般式
C n
F 2n+1
(CHXCFY) s+p
(CF 2
CF 2
) t+r
I 〔I〕
(ここで、X、Yはそれぞれ水素原子またはフッ
素原子であり、ただしYがフッ素原子のときX
フッ素原子であり、nは1~6の整数であり、s+p
は1~5の整数であって、CHXCFY基の数であり、t+r
は0または1~6の整数であって、テトラフルオ
エチレン骨格の数である)で表わされる末端
ウ素化ポリフルオロアルカンが提供される
ここで、化合物〔I〕を規定しているn、s+p
t+rは、いずれも一般に種々の値を有する混
物であり得る。
かかる末端ヨウ素化ポリフルオロアルカン
、
一般式
C n
F 2n+1
(CHXCFY) s+p
(CF 2
CF 2
) t
I 〔II〕
(ここで、X、Yはそれぞれ水素原子またはフッ
素原子であり、ただしYがフッ素原子のときX
フッ素原子であり、nは1~6の整数であり、s+p
は1~5の整数であって、CHXCFY基の数であり、t
0~3の整数であって、原料中のテトラフルオ
エチレン骨格の数である)で表わされる末端
ウ素化ポリフルオロアルカンを、過酸化物
始剤の存在下で、テトラフルオロエチレン
反応させ、一般式
C n
F 2n+1
(CHXCFY) s+p
(CF 2
CF 2
) t+r
I 〔I〕
(ここで、X、Y、n、s+p、tは上記定義と同じで
り、rは1~5であって、反応により付加したテ
トラフルオロエチレンの骨格の数であり、た
だしt+rは1~6の整数である)で表わされる末端
ウ素化ポリフルオロアルカンとして製造さ
る。化合物〔II〕としては、種々のn値、s+p
、t値を有する化合物の混合物を使用するこ
もできる。
また、化合物〔II〕においてt=0の末端ヨウ
化ポリフルオロアルカン〔IV〕は、一般式
C n
F 2n+1
I 〔
III〕
(ここで、nは1~6の整数である)で表わされるパ
ーフルオロアイオダイドに、過酸化物開始剤
の存在下で、一般式
CHX=CFY
(ここで、X、Yはそれぞれ水素原子またはフッ
素原子であり、ただしYがフッ素原子のときX
フッ素原子である)で表わされる含フッ素オ
レフィンをテロメリゼーション化反応させる
ことにより製造される。この場合、得られた
C n
F 2n+1
(CHXCFY) s
I
の末端ヨウ素化ポリフルオロアルカンにさら
に上記含フッ素オレフィンを反応させるとい
う2段階以上の反応で、末端ヨウ素化ポリフ
オロアルカン
C n
F 2n+1
(CHXCFY) s+p
I 〔IV〕
を形成させることができる。
本発明に係る末端ヨウ素化ポリフルオロ ルカンは、パーフルオロアルキル基が生体 積性の低い炭素数6以下で構成されているば かりではなく、分子中にCHXCFY基が存在するの で、それが容易に脱HF化して二重結合を形成 、それがオゾン分解を受けて分解し易いた 環境を阻害することが少ない。
また、それの用途面からみると、その末 ヨウ素基を末端-OH基に変換させ、さらにこ 末端-OH基を(メタ)アクリル酸と反応させて 端(メタ)アクリル酸エステルを形成させるこ とができ、これらは界面活性剤、撥水撥油剤 、表面改質剤等を形成し得るので、末端ヨウ 素化ポリフルオロアルカンは、これら誘導体 化合物の合成原料として有効に用いられる。
末端ヨウ素化ポリフルオロアルカン〔I〕の
合成原料となる末端ヨウ素化ポリフルオロア
ルカン〔II〕は、一般式
C n
F 2n+1
I 〔
III〕
n:1~6の整数
で表わされるパーフルオロアルキルアイオダ
イドを過酸化物開始剤の存在下で含フッ素オ
レフィンと反応させて得られる、一般式
C n
F 2n+1
(CHXCFY) s+p
I 〔IV〕
s+p:CHXCFY基の数で1~5であ
で表わされる末端ヨウ素化ポリフルオロアル
カンを出発原料とし、これに過酸化物開始剤
の存在下でテトラフルオロエチレンを反応さ
せることにより得られる。
具体的なパーフルオロアルキルアイオダイ
〔III〕としては、次のような化合物が例示
れる。
CF 3
I
CF 3
CF 2
I
CF 3
(CF 2
) 2
I
CF 3
(CF 2
) 3
I
CF 3
(CF 2
) 4
I
CF 3
(CF 2
) 5
I
かかるパーフルオロアルキルアイオダイド
反応させる含フッ素オレフィンとしては、
般式
CHX=CFY
〔V〕
X、Y:それぞれ水素原子
たはフッ素原子であり、ただし
Yがフッ素原子の
きXもフッ素原子である
で表わされる化合物、具体的にはフッ化ビニ
ル、1,2-ジフルオロエチレン、トリフルオロ
チレン等が挙げられる。
含フッ素オレフィンCHX=CFYのテロメリゼー ション化反応および次いで行われるテトラフ ルオロエチレンのテロメリゼーション化反応 にそれぞれ用いられる過酸化物開始剤として は、例えばジ第3ブチルパーオキサイド、ジ(4 -第3ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカー ボネート、ジセチルパーオキシジカーボネー ト、ジ-n-プロピルパーオキシジカーボネート 、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート 、ジ第2ブチルパーオキシジカーボネート等 用いられる。これらの有機過酸化物開始剤 、反応の進行性および制御性の点から、前 パーフルオロアルキルアイオダイド〔III〕 たは末端ヨウ素化化合物〔IV〕に対してそれ ぞれ約0.05~0.5モル%、好ましくは約0.1~0.25モル% の割合で用いられる。
含フッ素オレフィンテロメリゼーション 生成物〔IV〕は、種々のs+p値を有する混合 であり、特定のs+p値を有する含フッ素オレ ィンのテロメリゼーション生成物は混合物 蒸留することにより単離することができる なお、所定のs+p値を有しないオリゴマーは それを単離してまたは混合物のまま、再度 フッ素オレフィンとのテロメリゼーション 用いることができる。
含フッ素オレフィンテロメリゼーション化
成物
C n
F 2n+1
(CHXCFY) s+p
I 〔IV〕
は、過酸化物開始剤の存在下でテトラフルオ
ロエチレンをテロメリゼーション化反応させ
ることにより、末端ヨウ素化ポリフルオロア
ルカン
C n
F 2n+1
(CHXCFY) s+p
(CF 2
CF 2
) t
I 〔II〕
t:0~3
を与える。生成物〔II〕は、t=0を含む混合物
あり得る。
本発明の目的生成物である末端ヨウ素化ポ
フルオロアルカン〔I〕は、その合成原料と
なる末端ヨウ素化ポリフルオロアルカン〔II
に、過酸化物開始剤の存在下でテトラフル
ロエチレン〔TFE〕をさらにテロメリゼーシ
ン化反応させることにより得られる。TFEの
ロメリゼーション化反応に用いられる過酸
物開始剤としては、上記の如き有機過酸化
開始剤が同様の割合で用いられる。
C n
F 2n+1
(CHXCFY) s+p
(CF 2
CF 2
) t+r
I 〔I〕
t+r:1~6
(rは付加したTFE骨格の数
)
含フッ素オレフィンCHX=CFYおよびテトラフ ルオロエチレンのテロメリゼーション温度は 、用いられる開始剤の分解温度にも依存する が、低温で分解する過酸化物開始剤、例えば ジ(4-第3ブチルシクロヘキシル)パーオキシジ ーボネートを用いることにより、低圧条件 でも80℃以下での反応が可能である。低温 反応を行えるということは、エネルギーの 用量を減少させることが可能となるばかり はなく、設備内でのフッ酸等による腐食を 制し、設備の更新頻度を減らすことができ 。さらに、より廉価な材料の使用が可能と ることから、更新頻度の減少と併せて、設 投資費用を廉価に抑えることができる。
含フッ素オレフィンCHX=CFYおよびそれに続 いて行われるテトラフルオロエチレンのテロ メリゼーション化反応は、パーフルオロアル キルアイオダイド〔III〕または末端ヨウ素化 ポリフルオロアルカン〔IV〕、〔II〕をオー クレーブ内に入れ、その内温を昇温させて 10~60℃、例えば50℃としたら、そこにパーフ オロアルキルアイオダイド〔III〕または末 ヨウ素化ポリフルオロアルカン〔IV〕、〔II 〕に溶解した過酸化物系開始剤を加え、内温 が例えば55℃になったら、含フッ素オレフィ CHX=CFYまたはテトラフルオロエチレンを約0.1 ~10MPaの圧力を保ちながら分添し、所望量を分 添した後、例えば約55~80℃の間の温度で約1時 間程度エージングすることにより行われる。 その添加量によって、反応によって付加した 含フッ素オレフィンCHX=CFYまたはテトラフル ロエチレン骨格の数pまたはrが左右される。 ただし、得られる生成物は、一般には種々の s+p値またはt+r値の混合物として形成される。
最終生成物である、具体的な末端ヨウ素化
リフルオロアルカン〔I〕としては、次のよ
うな化合物が例示される。
C 2
F 5
(CHFCF 2
)(CF 2
CF 2
)I
C 2
F 5
(CHFCF 2
)(CF 2
CF 2
) 2
I
C 2
F 5
(CHFCF 2
) 2
(CF 2
CF 2
)I
C 2
F 5
(CHFCF 2
) 2
(CF 2
CF 2
) 2
I
C 4
F 9
(CHFCF 2
)(CF 2
CF 2
)I
C 4
F 9
(CHFCF 2
) 2
(CF 2
CF 2
)I
C 4
F 9
(CHFCF 2
)(CF 2
CF 2
) 2
I
C 4
F 9
(CHFCF 2
) 2
(CF 2
CF 2
) 2
I
C 2
F 5
(CH 2
CHF)(CF 2
CF 2
)I
C 2
F 5
(CH 2
CHF)(CF 2
CF 2
) 2
I
C 2
F 5
(CH 2
CHF) 2
(CF 2
CF 2
)I
C 2
F 5
(CH 2
CHF) 2
(CF 2
CF 2
) 2
I
C 4
F 9
(CH 2
CHF)(CF 2
CF 2
)I
C 4
F 9
(CH 2
CHF) 2
(CF 2
CF 2
)I
C 4
F 9
(CH 2
CHF)(CF 2
CF 2
) 2
I
C 4
F 9
(CH 2
CHF) 2
(CF 2
CF 2
) 2
I
C 2
F 5
(CHFCHF)(CF 2
CF 2
)I
C 2
F 5
(CHFCHF)(CF 2
CF 2
) 2
I
C 2
F 5
(CHFCHF) 2
(CF 2
CF 2
)I
C 2
F 5
(CHFCHF) 2
(CF 2
CF 2
) 2
I
C 4
F 9
(CHFCHF)(CF 2
CF 2
)I
C 4
F 9
(CHFCHF) 2
(CF 2
CF 2
)I
C 4
F 9
(CHFCHF)(CF 2
CF 2
) 2
I
C 4
F 9
(CHFCHF) 2
(CF 2
CF 2
) 2
I
テトラフルオロエチレンのテロメリゼー ョン生成物〔I〕は、種々のt+r値を有する末 端ヨウ素化ポリフルオロアルカンの混合物で あり、特定のt+r値を有する末端ヨウ素化ポリ フルオロアルカンは混合物を蒸留することに より単離することができる。なお、所定のt+r 値を有しない末端ヨウ素化ポリフルオロアル カンは、それを単離してまたは混合物のまま 、再度テトラフルオロエチレンとのテロメリ ゼーションに用いることができる。
次に、実施例について本発明を説明する
実施例1
パーフルオロブチルアイオダイド C 4
F 9
I(純度82.9%)500gを容量1200mlのオートクレーブ中
に入れ、その内温を昇温させて50℃になった
、C 4
F 9
I 50gに溶解したジ(4-第3ブチルシクロヘキシ
)パーオキシジカーボネート開始剤(化薬アク
ゾ製品パーカドックス16)0.75g(0.13モル%)を加え
、内温が55℃になったら、トリフルオロエチ
ンを0.5~0.7MPaの圧力を保ちながら分添し、分
添量274gを分添した後、55~70℃で1時間エージ
グして反応を終了させた。反応終了後冷却
て、625gの生成物を回収した。
また、得られた生成物について、塔頂温度6
2℃、圧力7.5kPaの条件下で蒸留により分離を
い、CF 3
(CF 2
) 3
(CHFCF 2
)I (純度99.5%)232gを得た。得られた精製反応生
成物は、 1
H-NMRおよび 19
F-NMRの結果から、次式で示される化合物であ
ことが確認され、これを実施例2および3の
応原料として用いた。
CF 3
CF 2
CF 2
CF 2
(CHFCF 2
)I
1
H-NMR(CDCl 3
、TMS):δ3.61(C H
FCF 2
)
19
F-NMR(CDCl 3
、C 6
F 6
):ppm -81.9(C F 3
CF 2
)
-126.9(CF 3
C F 2
)
-124.4(CF 2
C F 2
CF 2
)
-117.7(CF 2
CF 2
C F 2
)
-113.8(CH F
CF 2
)
-49.3(CHFC F 2
)
実施例2
CF 3
(CF 2
) 3
(CHFCF 2
)I (純度99.5%)800gを容量1200mlのオートクレーブ
中に入れ、その内温を昇温させて50℃になっ
ら、CF 3
(CF 2
) 3
(CHFCF 2
)I 100gに溶解した過酸化物系開始剤(パーカド
ックス16)1.35g(0.15モル%)を加え、内温が55℃に
ったら、テトラフルオロエチレンを0.2~0.3MPa
の圧力を保ちながら分添し、分添量150gを分
した後、55~75℃で1時間エージングして反応
終了させた。反応終了後冷却して、1010gの生
成物を回収した。
また、得られた生成物について、塔頂温度7
5℃、圧力2.5kPaの条件下で蒸留により分離を
い、CF 3
(CF 2
) 3
(CHFCF 2
)(CF 2
CF 2
)I (純度99.4%)314gを得た。得られた精製反応生
成物は、 1
H-NMRおよび 19
F-NMRの結果から、次式で示される化合物であ
ことが確認され、これを実施例3の反応原料
として用いた。
CF 3
CF 2
CF 2
CF 2
(CHFCF 2
)CF 2
CF 2
I
1
H-NMR(CDCl 3
、TMS):δ3.09(C H
FCF 2
)
19
F-NMR(CDCl 3
、C 6
F 6
):ppm -82.0(C F 3
CF 2
)
-127.0(CF 3
C F 2
)
-124.2(CF 2
C F 2
CF 2
)
-117.4(CF 2
CF 2
C F 2
)
-121.8(CH F
CF 2
)
-112.5(CHFC F 2
)
-116.5(C F 2
CF 2
I)
-59.9(CF 2
C F 2
I)
実施例3
CF 3
(CF 2
) 3
(CHFCF 2
)I (純度99.5%)
CF 3
(CF 2
) 3
(CHFCF 2
)(CF 2
CF 2
)I (純度99.4%)
の混合物(重量比34.3:65.0)800gを容量1200mlのオー
トクレーブ中に入れ、その内温を昇温して50
になったら、このような混合組成の混合物3
00gに溶解した過酸化物系開始剤(パーカドッ
ス16)1.68g(0.18モル%)を加え、内温が55℃になっ
たら、テトラフルオロエチレンを0.2~0.3MPaに
力を保ちながら分添し、分添量150gを分添し
後、55~75℃で1時間エージングして反応を終
させた。反応終了後冷却して、1208gの混合
成物を回収した。
また、得られた生成物について、蒸留によ
分離を行い、CF 3
(CF 2
) 3
(CHFCF 2
)I (純度99.8%)149g、CF 3
(CF 2
) 3
(CHFCF 2
)(CF 2
CF 2
)I (純度99.6%)515gおよびCF 3
(CF 2
) 3
(CHFCF 2
)(CF 2
CF 2
) 2
I (純度99.3%)263gを得た。なお、蒸留による分
は、CF 3
(CF 2
) 3
(CHFCF 2
)IおよびCF 3
(CF 2
) 3
(CHFCF 2
)(CF 2
CF 2
)Iについては前記各蒸留条件下で、またCF 3
(CF 2
) 3
(CHFCF 2
)(CF 2
CF 2
) 2
Iについては塔頂温度93℃、圧力0.8kPaの蒸留条
件下で行われた。得られた精製反応生成物CF 3
(CF 2
) 3
(CHFCF 2
)(CF 2
CF 2
) 2
Iは、 1
H-NMRおよび 19
F-NMRの結果から、次式で示される化合物であ
ことが確認された。
CF 3
CF 2
CF 2
CF 2
(CHFCF 2
)CF 2
CF 2
CF 2
CF 2
I
1
H-NMR(CDCl 3
、TMS):δ3.11(C H
FCF 2
)
19
F-NMR(CDCl 3
、C 6
F 6
):ppm -82.1(C F 3
CF 2
)
-127.1(CF 3
C F 2
)
-124.1(CF 3
CF 2
C F 2
CF 2
)
-117.7(CF 3
CF 2
CF 2
C F 2
)
-122.8(CH F
CF 2
)
-117.9(CHFC F 2
)
-122.3(C F 2
CF 2
CF 2
CF 2
I)
-124.2(CF 2
C F 2
CF 2
CF 2
I)
-115.3(CF 2
CF 2
C F 2
CF 2
I)
-60.8(CF 2
CF 2
CF 2
C F 2
I)
以上の各実施例で得られた生成物のガス・
ロマトグラフィー(GC)による分析結果は、次
の表1に種々のn値、s(+p)値、t(+r)値を有する、
一般式
C n
F 2n+1
(CHFCF 2
) s(+p)
(CF 2
CF 2
) t(+r)
I
で表わされる化合物のGC%(ピーク面積から算
)として示される。
実施例4
パーフルオロブチルアイオダイド C 4
F 9
I(純度82.9%)500gを容量1200mlのオートクレーブ中
に入れ、その内温を昇温させて50℃になった
、C 4
F 9
I 50gに溶解した過酸化物系開始剤(パーカド
クス16)0.75g(0.13モル%)を加え、内温が55℃にな
ったら、フッ化ビニルを0.5~0.7MPaの圧力を保
ながら分添し、分添量155gを分添した後、55~7
0℃で1時間エージングして反応を終了させた
反応終了後冷却して、529gの生成物を回収し
た。
また、得られた生成物について、塔頂温度5
3℃、圧力7.5kPaの条件下で蒸留により分離を
い、CF 3
(CF 2
) 3
(CH 2
CHF)I (純度99.5%)276gを得た。得られた精製反応
生成物は、 1
H-NMRおよび 19
F-NMRの結果から、次式で示される化合物であ
ことが確認され、これを実施例5および6の
応原料として用いた。
CF 3
CF 2
CF 2
CF 2
(CH 2
CHF)I
1
H-NMR(CDCl 3
、TMS):δ2.82(C H 2
CHF)
3.41(CH 2
C H
F)
19
F-NMR(CDCl 3
、C 6
F 6
):ppm -81.9(C F 3
CF 2
)
-126.7(CF 3
C F 2
)
-125.7(CF 2
C F 2
CF 2
)
-111.8(CF 2
CF 2
C F 2
)
-27.7(CH 2
CH F
)
実施例5
CF 3
(CF 2
) 3
(CH 2
CHF)I (純度99.5%)800gを容量1200mlのオートクレー
ブ中に入れ、その内温を昇温させて50℃にな
たら、CF 3
(CF 2
) 3
(CH 2
CHF)I 100gに溶解した過酸化物系開始剤(パーカ
ドックス16)1.35g(0.15モル%)を加え、内温が55℃
なったら、テトラフルオロエチレンを0.2~0.3
MPaの圧力を保ちながら分添し、分添量140gを
添した後、55~75℃で1時間エージングして反
を終了させた。反応終了後冷却して、974gの
成物を回収した。
また、得られた生成物について、塔頂温度6
7℃、圧力2.7kPaの条件下で蒸留により分離を
い、CF 3
(CF 2
) 3
(CH 2
CHF)(CF 2
CF 2
)I (純度99.4%)328gを得た。得られた精製反応生
成物は、 1
H-NMRおよび 19
F-NMRの結果から、次式で示される化合物であ
ことが確認され、これを実施例6の反応原料
として用いた。
CF 3
CF 2
CF 2
CF 2
(CH 2
CHF)CF 2
CF 2
I
1
H-NMR(CDCl 3
、TMS):δ2.28(C H 2
CHF)
2.89(CH 2
C H
F)
19
F-NMR(CDCl 3
、C 6
F 6
):ppm -82.0(C F 3
CF 2
)
-126.8(CF 3
C F 2
)
-125.5(CF 2
C F 2
CF 2
)
-111.5(CF 2
CF 2
C F 2
)
-110.9(CH 2
CH F
)
-117.2(C F 2
CF 2
I)
-58.4(CF 2
C F 2
I)
実施例6
CF 3
(CF 2
) 3
(CH 2
CHF)I (純度99.5%)
CF 3
(CF 2
) 3
(CH 2
CHF)(CF 2
CF 2
)I (純度99.4%)
の混合物(重量比35.1:64.3)800gを容量1200mlのオー
トクレーブ中に入れ、その内温を昇温して50
になったら、このような混合組成の混合物3
00gに溶解した過酸化物系開始剤(パーカドッ
ス16)1.68g(0.18モル%)を加え、内温が55℃になっ
たら、テトラフルオロエチレンを0.2~0.3MPaに
力を保ちながら分添し、分添量140gを分添し
後、55~75℃で1時間エージングして反応を終
させた。反応終了後冷却して、1177gの混合
成物を回収した。
また、得られた生成物について、蒸留によ
分離を行い、CF 3
(CF 2
) 3
(CH 2
CHF)I (純度99.7%)139g、CF 3
(CF 2
) 3
(CF 2
CHF)(CF 2
CF 2
)I (純度99.6%)541gおよびCF 3
(CF 2
) 3
(CH 2
CHF)(CF 2
CF 2
) 2
I (純度99.4%)240gを得た。なお、蒸留による分
は、CF 3
(CF 2
) 3
(CH 2
CHF)IおよびCF 3
(CF 2
) 3
(CH 2
CHF)(CF 2
CF 2
)Iについては前記各蒸留条件下で、またCF 3
(CF 2
) 3
(CH 2
CHF)(CF 2
CF 2
) 2
Iについては塔頂温度89℃、圧力1.0kPaの蒸留条
件下で行われた。得られた精製反応生成物CF 3
(CF 2
) 3
(CH 2
CHF)(CF 2
CF 2
) 2
Iは、 1
H-NMRおよび 19
F-NMRの結果から、次式で示される化合物であ
ことが確認された。
CF 3
CF 2
CF 2
CF 2
(CH 2
CHF)CF 2
CF 2
CF 2
CF 2
I
1
H-NMR(CDCl 3
、TMS):δ2.39(C H 2
CHF)
2.99(CH 2
C H
F)
19
F-NMR(CDCl 3
、C 6
F 6
):ppm -82.1(C F 3
CF 2
)
-126.9(CF 3
C F 2
)
-125.4(CF 3
CF 2
C F 2
CF 2
)
-111.8(CF 3
CF 2
CF 2
C F 2
)
-112.4(CH 2
CH F
)
-123.2(C F 2
CF 2
CF 2
CF 2
I)
-124.9(CF 2
C F 2
CF 2
CF 2
I)
-116.0(CF 2
CF 2
C F 2
CF 2
I)
-59.3(CF 2
CF 2
CF 2
C F 2
I)
以上の各実施例で得られた生成物のガス・
ロマトグラフィー(GC)による分析結果は、次
の表1に種々のn値、s(+p)値、t(+r)値を有する、
一般式
C n
F 2n+1
(CH 2
CHF) s(+p)
(CF 2
CF 2
) t(+r)
I
で表わされる化合物のGC%(ピーク面積から算
)として示される。
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