株式会社アルティス (〒41 東京都港区麻布台1-11-9 ダヴィンチ神谷町5F Tokyo, 1060041, JP)
| 被処理物を熱分解する熱分解システムであって、 前記被処理物の少なくとも一部を熱分解して可燃ガスを発生させるガス発生装置と、 前記可燃ガスを燃焼させることにより、内部に収容した被加熱物を加熱する加熱装置と、 を備え、 前記加熱装置において、加熱中に、被加熱物が少なくとも一度はさらに投入される連続処理をするとともに、 前記ガス発生装置において、被処理物が一括で投入されて熱分解されるバッチ処理をする、 熱分解システム。 |
| 前記被加熱物は、前記被処理物を含み、 前記ガス発生装置は、前記加熱装置で加熱された前記被加熱物の少なくとも一部を熱分解する、 請求項1に記載の熱分解システム。 |
| 前記加熱装置は、被加熱物を加熱して溶解する溶解装置、被加熱物を加熱して減容する減容装置、および、被加熱物を加熱して乾燥する乾燥装置からなる群から選択される装置を有する、 請求項1に記載の熱分解システム。 |
| 前記ガス発生装置は、被処理物の少なくとも一部を油化する油化装置である、 請求項1に記載の熱分解システム。 |
| 廃棄物を熱分解する熱分解システムであって、 廃棄物を溶解する溶解装置と、 前記溶解装置で溶解された廃棄物を油化する油化装置と を備え、 前記溶解装置において、溶解中に、廃棄物が、少なくとも一度はさらに投入される連続処理をするとともに、 前記油化装置において、廃棄物が一括で投入されて油化されるバッチ処理をする、 熱分解システム。 |
| 前記溶解装置は、前記油化装置で発生した可燃ガスを燃焼することにより前記廃棄物の溶解に用いる、 請求項5に記載の熱分解システム。 |
| 前記溶解装置は、複数の前記油化装置で発生した可燃ガスを燃焼する、 請求項6に記載の熱分解システム。 |
| 前記廃棄物は医療廃棄物であって、 前記溶解装置は、 前記医療廃棄物を収容する溶解炉、 燃料を燃焼することにより、前記溶解炉の内部を、前記医療廃棄物の溶解の温度よりも高くかつ前記医療廃棄物の熱分解の温度よりも低い滅菌温度に加熱する加熱部、および、 前記溶解炉および外部に対して連結および遮断することができ、前記溶解炉の加熱中において、外部と連結した場合に外部から投入された前記医療廃棄物を収容し、前記溶解炉と連結した場合に前記収容した医療廃棄物を前記溶解炉に投入する投入室 を有する、 請求項5に記載の熱分解システム。 |
| 前記溶解炉は、前記医療廃棄物と共に油を収容した状態で加熱される、 請求項8に記載の熱分解システム。 |
| 前記溶解炉に収容される前記油は廃油である、 請求項9に記載の熱分解システム。 |
| 前記油化装置は、前記医療廃棄物と共に前記油を油化する、 請求項9に記載の熱分解システム。 |
| 被処理物を熱分解する熱分解方法であって、 前記被処理物の少なくとも一部を熱分解して可燃ガスを発生させるガス発生ステップと、 前記可燃ガスを燃焼させることにより、被加熱物を加熱する加熱ステップと、 を備え、 前記加熱ステップにおいて、加熱中に少なくとも一度は被加熱物がさらに投入される連続処理をするとともに、 前記ガス発生ステップにおいて、被処理物が一括で投入されて油化されるバッチ処理をする、 熱分解方法。 |
| 被処理物を熱分解する熱分解方法であって、 前記被処理物を加熱する加熱ステップと、 加熱された前記被処理物の少なくとも一部を熱分解して可燃ガスを発生させるガス発生ステップと、 を備え、 前記加熱ステップにおいて、前記可燃ガスを燃焼させることにより、前記被処理物を加熱し、 前記加熱ステップにおいて、加熱中に少なくとも一度は被処理物がさらに投入される連続処理をするとともに、 前記ガス発生ステップにおいて、被処理物が一括で投入されて油化されるバッチ処理をする、 熱分解方法。 |
| 廃棄物を熱分解する熱分解方法であって、 溶解装置において前記廃棄物を溶解する溶解ステップと、 前記溶解装置で溶解された前記廃棄物を油化する油化ステップと を備え、 前記溶解ステップにおいて、溶解中に少なくとも一度は廃棄物がさらに投入される連続処理をするとともに、 前記油化ステップにおいて、廃棄物が一括で投入されて油化されるバッチ処理をする、 熱分解方法。 |
本発明は、熱分解システム及び熱分解方 に関する。本発明は、特に、合成樹脂を含 廃棄物を滅菌と同時に溶解・減容した後、 分解する熱分解システム及び熱分解方法に する。
本出願は、下記の日本出願に関連し、下記
日本出願からの優先権を主張する出願であ
。文献の参照による組み込みが認められる
定国については、下記の出願に記載された
容を参照により本出願に組み込み、本出願
一部とする。
特願2007-306660 出願日 2007年11月27日
従来、廃プラスチックのような廃棄物を 生油として再利用する熱分解装置が知られ いる。特許文献1には、廃プラスチックをガ スバーナの熱により、加熱・溶融およびガス 化して乾留ガスを発生させる熱分解炉と、熱 分解炉で発生した乾留ガスを冷却水と気液接 触させて冷却・凝縮した後、油水分離して再 生油を得る油化槽とを備えた油化装置が開示 されている(特許文献1)。
また、病院、診療所等の医療機関から発生
る注射器、カテーテル、手術着、ビニール
袋等の医療廃棄物のような感染性廃棄物に
、感染性病原菌が付着している可能性があ
。そこで、環境省により公布された「排出
処理法に基づく感染性排出物処理マニュア
(公布日:平成16年3月16日、環廃産発040316001号
)」によれば、高温高圧下で一定時間処理を
した後、廃棄処理するか、又は、焼却処理
るように指導されている(非特許文献1)。特
文献2には、加熱炉に圧力容器を用いること
、炉内を高温高圧の状態で密閉して、感染
廃棄物の熱分解温度より低い温度で、所定
間、感染性廃棄物を滅菌処理した後、熱分
温度まで加熱する油化装置が開示されてい
(特許文献2)。
ここで、乾留ガスには、冷却水で冷却し も液化しない成分も含まれる。当該成分は 燃性であり、このような可燃ガスは熱分解 置等の熱源として利用することが好ましい しかしながら、上記可燃ガスの組成は、廃 物に含まれるプラスチック等の合成樹脂の 成、熱分解時の温度などにより変動する。 こで、特許文献1に記載された熱分解装置の 熱源として利用した場合、装置の温度制御が 難しく、一度、急激に温度が上昇してしまう と、熱分解が加速度的に促進され、さらに、 温度制御が困難になる場合があった。
そこで本発明の1つの側面においては、上 記の課題を解決することのできる熱分解シス テム及び熱分解方法を提供することを目的と する。この目的は請求の範囲における独立項 に記載の特徴の組み合わせにより達成される 。また従属項は本発明の更なる有利な具体例 を規定する。
特に、廃棄物が特許文献2に記載されるよ うな医療廃棄物の場合、様々な種類のプラス チックが混在しており、収集場所、収集時期 により医療廃棄物の組成も大きく変わる。医 療廃棄物の組成により、溶解温度、熱分解温 度、及び乾留ガスの組成が異なるので、特許 文献2に記載された油化装置において、医療 棄物を逐次投入して連続的に油化処理をす と、上記と同様の理由で、温度制御が困難 なる場合があった。そこで、特許文献2に記 された油化装置はバッチ処理で医療廃棄物 処理しているが、上記可燃ガスの一部がガ 処理部を介して大気中に放出されており、 記可燃ガスが装置の加熱には用いられずに 駄に燃焼される等していた。
そこで本発明の1つの側面においては、上 記の課題を解決することのできる熱分解シス テム及び熱分解方法を提供することを目的と する。この目的は請求の範囲における独立項 に記載の特徴の組み合わせにより達成される 。また従属項は本発明の更なる有利な具体例 を規定する。
上記課題を解決するために、本発明の第1 の形態においては、被処理物を熱分解する熱 分解システムであって、被処理物の少なくと も一部を熱分解して可燃ガスを発生させるガ ス発生装置と、可燃ガスを燃焼させることに より、内部に収容した被加熱物を加熱する加 熱装置とを備え、加熱装置において、加熱中 に、被加熱物が少なくとも一度はさらに投入 される連続処理をするとともに、ガス発生装 置において、被処理物が一括で投入されて熱 分解されるバッチ処理をする熱分解システム が提供される。
上記熱分解システムにおいて、被加熱物 、被処理物を含んでよく、ガス発生装置は 加熱装置で加熱された被加熱物の少なくと 一部を熱分解してよい。加熱装置は、被加 物を加熱して溶解する溶解装置、被加熱物 加熱して減容する減容装置、および、被加 物を加熱して乾燥する乾燥装置からなる群 ら選択された装置を有してよい。ガス発生 置は、被処理物の少なくとも一部を油化す 油化装置であってよい。
本発明の第2の形態においては、廃棄物を 熱分解する熱分解システムであって、廃棄物 を溶解する溶解装置と、溶解装置で溶解され た廃棄物を油化する油化装置とを備え、溶解 装置において、溶解中に、廃棄物が、少なく とも一度はさらに投入される連続処理をする とともに、油化装置において、廃棄物が一括 で投入されて油化されるバッチ処理をする熱 分解システムが提供される。上記熱分解シス テムにおいて、溶解装置は、油化装置で発生 した可燃ガスを燃焼することにより廃棄物の 溶解に用いてもよい。また、溶解装置は、複 数の油化装置で発生した可燃ガスを燃焼して もよい。
上記熱分解システムにおいて、廃棄物は 療廃棄物であって、溶解装置は、医療廃棄 を収容する溶解炉、燃料を燃焼することに り、溶解炉の内部を、医療廃棄物の溶解の 度よりも高くかつ医療廃棄物の熱分解の温 よりも低い滅菌温度に加熱する加熱部、お び、溶解炉および外部に対して連結および 断することができ、溶解炉の加熱中におい 、外部と連結した場合に外部から投入され 医療廃棄物を収容し、溶解炉と連結した場 に収容した医療廃棄物を溶解炉に投入する 入室を有してもよい。また、溶解炉は、医 廃棄物と共に油を収容した状態で加熱され もよい。また、溶解炉に収容される油は廃 であってもよい。さらに、油化装置は、医 廃棄物と共に油を油化してもよい。
本発明の第3の形態においては、被処理物 を熱分解する熱分解方法であって、被処理物 の少なくとも一部を熱分解して可燃ガスを発 生させるガス発生ステップと、可燃ガスを燃 焼させることにより、被加熱物を加熱する加 熱ステップとを備え、加熱ステップにおいて 、加熱中に少なくとも一度は被加熱物がさら に投入される連続処理をするとともに、ガス 発生ステップにおいて、被処理物が一括で投 入されて油化されるバッチ処理をする熱分解 方法が提供される。
本発明の第4の形態においては、被処理物 を熱分解する熱分解方法であって、被処理物 を加熱する加熱ステップと、加熱された被処 理物の少なくとも一部を熱分解して可燃ガス を発生させるガス発生ステップとを備え、加 熱ステップにおいて、可燃ガスを燃焼させる ことにより被処理物を加熱して、加熱ステッ プにおいて、加熱中に少なくとも一度は被処 理物がさらに投入される連続処理をするとと もに、ガス発生ステップにおいて、被処理物 が一括で投入されて油化されるバッチ処理を する熱分解方法が提供される。
本発明の第5の形態においては、廃棄物を 熱分解する熱分解方法であって、廃棄物を溶 解する溶解ステップと、溶解装置で溶解され た廃棄物を油化する油化ステップとを備え、 溶解ステップにおいて、溶解中に少なくとも 一度は廃棄物がさらに投入される連続処理を するとともに、油化ステップにおいて、廃棄 物が一括で投入されて油化されるバッチ処理 をする熱分解方法が提供される。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必 な特徴の全てを列挙したものではない。ま 、これらの特徴群のサブコンビネーション また、発明となりうる。
本発明によれば、熱分解システムのエネ ギー効率を向上させることができる。
10 熱分解システム、12 溶解装置、14 油 装置、16 油化装置、20 医療廃棄物、22 可 ガス移送配管、24 生成油移送手段、30 融 物、32 可燃ガス移送配管、34 生成油移送手 段、40 減容廃棄物、42 気体、44 気体、50 溶解物、52 温度計、54 温度計、60 生成油 70 廃油、90 作業者、100 溶解炉、110 溶解 本体、111 天板部、112 内部投入口、113 下 排出口、114 フランジ、115 フランジ、116 閉ガイド部、117 ガイドレール、118 開閉蓋 持部、119 排気口、120 内部開閉部、123 開 蓋、124 ロッド、125 シリンダ、126 密閉ガ ド、130 排出部、132 排出弁、134 スクリュ コンベア、136 残渣移送容器、138 ワイヤー 、140 加熱部、142 脚部、144 バーナ、146 燃 調整弁、150 ジャケット、152 燃焼部、153 焼口、154 吸気ガス導入口、155 可燃ガス導 入口、157 排出部導入口、158 排気管、159 排 気口、160 保温材、170 投入室、171 外部投入 口、172 外部開閉部、173 開閉蓋、174 ロッド 、175 シリンダ、176 密閉ガイド、177 ガイド レール、179 排気口、180 気体導入部、182 溶 解炉排気管、183 投入室排気管、184 合流地 、186 逆止弁、187 吸気ファン、188 吸気ガ 導入管、210 トラック、212 保管庫、214 リ ター、216 クレーン、220 油貯留タンク、230 粗破砕機、232 ホッパー、234 破砕ローラ、2 36 減容廃棄物貯留タンク、240 燃料貯留タン ク、300 油化炉、310 油化炉本体、312 上蓋部 、314 ガス取り出し部、316 フランジ、320 加 熱部、322 バーナ、324 ジャケット、326 排気 口、330 脱塩装置、332 処理ガス流路、333 中 和剤、334 加熱媒体流路、336 吸引ファン、33 7 ドレイン配管、340 一次冷却塔、342 二次 却塔、344 冷却水、345 冷却水、346 冷却水 350 安全器、360 過剰炉、362 バーナ、370 一 次貯留タンク、372 二次貯留タンク
以下、発明の実施の形態を通じて本発明 説明するが、以下の実施形態は、請求の範 にかかる発明を限定するものではない。ま 、実施形態の中で説明されている特徴の組 合わせの全てが発明の解決手段に必須であ とは限らない。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明 一側面を説明するが、以下の実施形態は請 の範囲にかかる発明を限定するものではな 、また実施形態の中で説明されている特徴 組み合わせの全てが発明の解決手段に必須 あるとは限らない。
図1は、一実施形態に係る溶解装置12を備 る熱分解システム10の概要を示すブロック である。熱分解システム10は、医療廃棄物20 熱分解する熱分解システムであって、同図 示す通り、熱分解システム10は、溶解装置12 と、複数の油化装置14、16を備える。
溶解装置12は、燃料を燃焼することによ 、投入された医療廃棄物20を、医療廃棄物20 少なくとも一部が溶解する温度よりも高く つ医療廃棄物の熱分解の温度よりも低い滅 温度に加熱して、医療廃棄物20を溶解する 医療廃棄物20が溶解すると医療廃棄物20内の 気が除去されるので、医療廃棄物20の容積 減少して減容廃棄物40が得られる。ここで、 医療廃棄物は、廃棄物、特に、合成樹脂を含 む廃棄物の一例である。
ここで、医療廃棄物20は、注射器、カテ テル、手術着、スポイト、不織布等を含み ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ スチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチ レンテレフタレート(PET)等、多種のプラスチ クを含む。プラスチックの種類により融点 異なり、溶解装置12において、油と共に収 した状態で加熱すると、例えば、PEの場合に は、約120℃で溶解が始まるが、PVC、PETの場合 には、180℃~200℃で加熱しても、長時間加熱 なければ、完全には溶解しない。一方、こ らのプラスチックは、無酸素又は低酸素状 で約300~400℃に加熱すると、熱分解を開始す 。また、医療廃棄物20には、感染性病原菌 含まれる可能性があるので、上記の通り、 温で一定時間加熱して滅菌処理を施すこと 求められる。
そこで、本実施形態においては、滅菌温 を、医療廃棄物20の少なくとも一部が溶解 る温度よりも高くかつ医療廃棄物の熱分解 温度より低い温度に設定する。そして、当 滅菌温度における感染性病原菌の滅菌率及 当該温度における医療廃棄物20の溶解速度を 考慮して、滅菌時間又は溶解時間を決定する 。例えば、医療廃棄物20が上記物質を含んで る場合には、これらの上記溶解温度、上記 分解温度に基づいて、例えば、180℃~220℃の 温度で、30~60分間、加熱する。
なお、本明細書において、「溶解する」 は、医療廃棄物20が油に溶解する場合に限 されるものでなく、加熱により融解して半 形状態になる場合をも含む。また、上記温 であれば、医療廃棄物20にPVCが含まれている 場合であっても、塩素ガスはほとんど発生し ない。
油化装置14は、溶解装置12で溶解された医 療廃棄物20を油化する。つまり、溶解装置12 得られた減容廃棄物40を、油化装置14に投入 て、無酸素又は低酸素状態で、例えば、約4 00~450℃に加熱すると、減容廃棄物40に含まれ プラスチック等が熱分解して乾留ガスが発 する。当該乾留ガスを冷却すると乾留ガス 液化して生成油60が得られる。本実施形態 おいては、油化装置14には、医療廃棄物20を 解装置12で減容して得られた減容廃棄物40が 投入されるので、油化装置14は、一度の処理 、より大量の医療廃棄物20を処理できる。 た、減容廃棄物40は溶解装置で十分滅菌され ているので、生成油等が感染性病原菌に汚染 されることを防止できる。
ここで、乾留ガスには、冷却水で冷却し も液化しない成分も含まれる。当該成分は 燃性であり、このような可燃ガスは熱分解 ステム10の熱源として利用することが好ま い。ここで、油化装置14、16では、一度、急 に温度が上昇してしまうと、熱分解が加速 的に促進され、温度制御が困難になる場合 ある。上記可燃ガスの組成は、医療廃棄物2 0に含まれるプラスチックの組成、熱分解時 温度などにより変動するので、燃焼したと の熱量も変動しやすい。
また、医療廃棄物20及びその減容廃棄物40 は、様々な種類のプラスチックが混在してい るので、油化装置14に減容廃棄物40を逐次投 して連続的に油化処理をすると、上記と同 の理由で、温度制御が困難になる場合があ 。そこで、本実施形態においては、油化装 14及び油化装置16は、減容廃棄物40が一括で 入されて油化されるバッチ処理で、減容廃 物40を処理する。バッチ処理においては、油 化装置14の加熱を停止して室温まで冷却して るときには、油化装置14、16で上記可燃ガス を燃焼させない。
一方、溶解装置12においては、厳密に温 を制御しなくても、処理への影響が油化装 14、16と比較して少ない。また、溶解装置12 おいては、高温の状態を長時間維持して、 療廃棄物20に含まれる感染性病原菌を滅菌す る。そこで、医療廃棄物20の溶解中に、医療 棄物20が、少なくとも一度はさらに投入さ る連続処理で、医療廃棄物20を処理する。
すなわち、本実施形態においては、溶解 置12は連続処理を用いる一方、油化装置14、 16はバッチ処理を用いる。また、上記可燃ガ を可燃ガス移送配管22及び可燃ガス移送配 32により、溶解装置12に移送して、溶解装置1 2の熱源として利用する。つまり、溶解装置12 は、油化装置14又は油化装置16で発生した可 ガスを燃焼することにより医療廃棄物20の溶 解に用いる。これにより、熱分解システム10 安定に運転しつつ、熱分解システム10全体 エネルギー効率を向上させることができる
本実施形態においては、溶解装置12は医 廃棄物20を連続処理することで得られた減容 廃棄物40を、油化装置14と、油化装置16とで交 互にバッチ処理する。これにより、溶解装置 12は、複数の油化装置14及び油化装置16で発生 した可燃ガスを燃焼させることができ、一方 の油化装置が停止している場合であっても、 もう一方の油化装置から可燃ガスを供給され る。その結果、溶解装置12への可燃ガスの供 が安定して、熱分解システム10全体のエネ ギー効率をより向上させることができる。 に、医療廃棄物20には、ポリエチレンテレフ タレート、ポリ塩化ビニルが多く含まれ、上 記可燃ガスが多く発生するので、上記構成を 採用することが好ましい。
また、本実施形態においては、油化装置1 4及び油化装置16で得られた生成油60の一部を 生成油移送手段24及び生成油移送手段34によ り、溶解装置12に移送して、溶解装置12の熱 として利用する。生成油移送手段24及び生成 油移送手段34は、ポンプ等の流体移送手段を してよい。
なお、本明細書において、「連続処理」 は、加熱中に医療廃棄物20を少なくとも一 、溶解装置12に投入することをいう。よって 、連続処理においては、排出の方法を問わず 、加熱中に溶解装置12に逐次投入して、減容 棄物40を逐次排出する方法、および、加熱 に医療廃棄物20を溶解装置12に逐次投入して 一定量の医療廃棄物20を処理した後、若し は、加熱を停止した後に減容廃棄物40を排出 する方法のいずれも含む。また、「加熱中」 とは、燃料を燃焼させている間に限定される ものではなく、燃料の燃焼を停止している場 合であって、溶解炉の内部の温度が滅菌温度 と同程度かそれ以上である場合も含む。
図2は、溶解装置12の概要を示すフロー図 ある。また、図3は、溶解装置12の溶解炉100 周りの構造を示す概略図である。
溶解装置12は、医療廃棄物20を加熱・溶解 することで、医療廃棄物20を滅菌すると共に 医療廃棄物20を減容する。同図に示す通り 溶解装置12は、略寸胴形状の溶解炉100と、溶 解炉100の外面の一部又は全部を覆うように配 された加熱部140と、溶解炉100の外面のうち、 少なくとも加熱部140で覆われていない部分を 覆うように配された保温材160とを備える。ま た、溶解装置12は、溶解炉100の上部に設けら た投入室170と、溶解炉100及び投入室170の内 の気体を吸気して加熱部140に導入する気体 入部180とを備える。
溶解炉100は、医療廃棄物20を収容する。 た、本実施形態においては、溶解炉100は医 廃棄物20と共に廃油70を収容する。廃油70は 油の一例であり、例えば、大豆油、エンジ オイルであってもよい。また、大気圧若し は溶解装置12の運転圧力における沸点、又は 、引火点が上記滅菌温度より高い有機化合物 、例えば、グリセリン、エチレングリコール 、ジエチレングリコール、ポリエチレングリ コールであってもよい。
溶解炉100は、医療廃棄物20を収容する略 胴形状の溶解炉本体110と、投入室170を溶解 100に対して連結及び遮断することができる 部開閉部120と、溶解した医療廃棄物20及び処 理後に溶解炉本体110内に残った残渣を溶解炉 本体110から排出する排出部130とを有する。溶 解炉本体110は寸胴形状の底部を下にして配さ れる。
溶解炉本体110は、開口を有する円板状の 板部111と、溶解炉本体110の底部に配された 部排出口113と、溶解炉本体110の胴部に配さ たフランジ114及びフランジ115とを含む。ま 、溶解炉本体110は、天板部111上に上記開口 覆い、垂直方向に延伸する筒状の開閉ガイ 部116と、溶解炉本体110の側面に配された排 口119とを含む。また、溶解炉本体110の内部 温度を測定する温度計52が配される。温度 52は、廃油70の温度を測定できるように配さ ていることが好ましい。
溶解炉本体110の上部には、天板部111が溶 等により結合されている。これにより、天 部111の開口が内部投入口112を形成する。溶 炉本体110は、寸胴形状の胴部の適切な位置 2分割されており、フランジ114及びフランジ 115により結合されている。これにより、溶解 炉本体110は、フランジ114及びフランジ115の部 分で上下に2分割することができる。溶解炉 体110は、天板部111に近い位置で分割される とが好ましい。
また、溶解炉本体110の側面には、溶解炉1 00の内部の気体42を排出する排気口119が設け れ、気体導入部180が結合されている。排気 119は、フランジ114及びフランジ115より上部 設けられてもよく、溶解炉本体110の側面で なく天板部111に設けられてもよいが、フラ ジ114及びフランジ115よりも下で、加熱部140 覆われた部分よりも上の位置に設けられる とが好ましい。これにより、溶解炉本体110 分割するときに、気体導入部180が邪魔にな ない。さらに、溶解炉本体110の底部には、 部排出口113が設けられ、排出部130が結合さ ている。
開閉ガイド部116は、上下に延伸する筒状 形状を有しており、内部投入口112より大き 四角形の断面形状を有する。開閉ガイド部1 16の下部は、内部投入口112を覆うように天板 111に溶接等により結合されており、開閉ガ ド部116の上部は、投入室170と結合されてい 。開閉ガイド部116は、内部に、内部開閉部1 20の動作を補助するガイドレール117および開 蓋支持部118を含む。また、開閉ガイド部116 、側面に水平方向に延伸する略長方形の開 を有する。なお、開閉ガイド部116の断面の 状は、四角形に限定されるものではなく、 形であってもよい。
内部開閉部120は、内部投入口112よりも大 な板状の開閉蓋123と、棒状のロッド124と、 ッド124を介して開閉蓋123を往復運動させる リンダ125と、開閉蓋123及びロッド124を内部 密閉する袋状の密閉ガイド126とを含む。内 開閉部120は、開閉ガイド部116の側面に設け れた上記開口の外側に配され、開閉蓋123は 記開口部分から開閉ガイド部116の内部に挿 されている。また、開閉蓋123は、ガイドレ ル117に支持されており、ロッド124を介して リンダ125により駆動され、水平方向に往復 動する。これにより、内部開閉部120は、投 室170を溶解炉100に対して連結及び遮断する とができる。
密閉ガイド126は、開閉ガイド部116の外部 溶接等により結合されており、密閉構造を する。これにより、開閉蓋123が往復運動し 場合であっても、溶解炉100の内部の気体が 部開閉部120から外部に漏れることを防止で る。
排出部130は、溶解炉100の外部に配された 出弁132及びスクリューコンベア134と、溶解 100の内部に配された残渣移送容器136及びワ ヤー138とを含む。排出弁132及びスクリュー ンベア134は、廃油70、溶解した医療廃棄物20 、及び、医療廃棄物20が融解して溶解炉本体1 10の底部に溜まっている半固形状の融解物30 排出する。なお、融解物30には、医療廃棄物 20に含まれる注射針等の金属片、又は、脱脂 のように溶解しない廃棄物の残渣が含まれ 。また、融解物30と共に大部分の廃油70を排 出してもよく、大部分の廃油70は排出せずに 再度、医療廃棄物20の溶解に用いてもよい
排出弁132を開くと下部排出口113より上記 療廃棄物20、上記融解物30、上記廃油70が排 され、スクリューコンベア134を介して、油 留タンク220に移送される。その後、油貯留 ンク220から減容廃棄物貯留タンク236に貯留 れる。なお、上記医療廃棄物20、上記融解 30、上記廃油70は、フィルタによりろ過され もよい。
残渣移送容器136は、例えば、メッシュ状 底板を有する箱型形状を有して、ワイヤー1 38により溶解炉100内部に支持されており、内 に未溶解物50を保持する。未溶解物50は、完 全には溶解若しくは融解しなかった医療廃棄 物20、及び、医療廃棄物20に含まれる金属片 若しくは、脱脂綿のように溶解しない廃棄 の残渣を含む。ワイヤー138は、例えば、天 部111と結合されている。なお、残渣移送容 136は、溶解炉本体110の底部から完全に持ち げられていなくてもよく、溶解炉本体110の 部と接していてもよい。また、溶解炉100は 残渣移送容器136の上部に、医療廃棄物20を押 圧、攪拌するプッシャーを備えてもよい。
未溶解物50は、溶解炉100の滅菌が終了し 、溶解炉100の冷却が終了した後、粗破砕機23 0のホッパー232に搬送される。未溶解物50の搬 送は、例えば、フランジ115より上部の溶解炉 本体110及び投入室170を、フランジ114より下部 の溶解炉本体110からはずして、クレーン216に より残渣移送容器136ごと溶解炉本体110内部か ら引き上げ、クレーン216によりホッパー232に 移送することでなされる。なお、投入した医 療廃棄物20に対して発生する未溶解物50が少 い場合等には、残渣移送容器136及びワイヤ 138を用いずに、排出弁132とスクリューコン ア134とを含む下部排出部を介して、未溶解 50を溶解炉100の加熱中に排出してもよい。こ れにより、溶解装置12の停止時間を減少させ ことができる。
加熱部140は、燃料を燃焼することにより 溶解炉100の内部を、医療廃棄物20の少なく も一部が溶解する温度よりも高くかつ医療 棄物20の熱分解の温度よりも低い滅菌温度に 加熱する。また、気体導入部180により導入さ れた溶解炉100および投入室170の気体を燃料と 共に燃焼する。
加熱部140は、加熱部140の下部に配される 部142と、燃料を燃焼するバーナ144と、バー 144に供給する燃料の量を調整する燃料調整 146と、溶解炉本体110の少なくとも一部を覆 ように配されたジャケット150とを有する。 ャケット150は、少なくとも、溶解炉本体110 の油面よりも下部を覆うように配されるこ が好ましい。また、ジャケット150には、加 部140内部の温度を測定する温度計54が配さ る。
燃料としては、例えば、A重油が用いられ るが、油化装置14又は油化装置16で得られた 成油60を用いてもよい。バーナ144としては、 例えば、重油バーナ、急速混合型バーナ等が 用いられる。燃料調整弁146は、温度計52又は 度計54で測定した温度に基づき、燃料の供 量を調整する。
ジャケット150は、バーナ144で燃焼した燃 ガスを循環させて、又は、バーナの炎によ 、溶解炉100を加熱する。ジャケット150は、 料を燃焼する燃焼部152と、溶解炉100の下部 出口113がジャケット150の外部に配されるよ に設けられた排出部導入口157と、燃焼ガス 外部に排出する排気管158と、排気管158を結 する排気口159とを含む。温度計54は、排気 159の近傍に配されることが好ましい。
燃焼部152は、バーナ144の炎を導入する燃 口153と、気体導入部180で吸気した溶解炉100 び投入室170の気体を燃焼部152に導入する吸 ガス導入口154と、油化装置14又は油化装置16 で発生した可燃ガスを燃焼部152に導入する可 燃ガス導入口155とを有する。なお、上記溶解 炉100及び投入室170の気体、又は、上記可燃ガ スは、バーナ144の空気ノズルに直接供給して もよい。溶解炉100の下部排出口113がジャケッ ト150の外部に配されるので、溶解炉100の排出 弁132及びスクリューコンベア134と、下部排出 口113とをジャケット150の外部で結合させるこ とができる。
投入室170は、開閉ガイド部116の上部に配 れ、内部開閉部120により溶解炉100に対して 結及び遮断される。投入室170は、側面に設 られ、外部から医療廃棄物20を投入する外 投入口171と、投入室170を外部に対して連結 よび遮断する外部開閉部172と、外部開閉部17 2の動作を補助するガイドレール177と、投入 170の内部の気体44を排気する排気口179とを有 する。なお、内部投入口112及び投入室170の配 される位置は、溶解炉100の上部に限定されず 、溶解炉100の側面に配されてもよい。
投入室170の上部には、外部投入口171に対 する箇所に略長方形の開口を有しており、 部開閉部172は、当該開口の外側に配されて る。外部開閉部172は、外部投入口171よりも きな板状の開閉蓋173と、棒状のロッド174と ロッド174を介して開閉蓋173を往復運動させ シリンダ175と、開閉蓋173及びロッド174を内 に密閉する袋状の密閉ガイド176とを含む。
開閉蓋173は、投入室170の上部に設けられ 上記開口から内部に挿入され、外部投入口1 71を塞ぐように配される。また、開閉蓋173は ガイドレール177に支持されており、ロッド1 74を介してシリンダ175により駆動され、垂直 向に往復運動する。これにより、外部開閉 172は、投入室170を外部に対して連結及び遮 することができる。
密閉ガイド176は、投入室170の外部に溶接 により結合されており、密閉構造を有する これにより、開閉蓋173が往復運動した場合 あっても、投入室170の内部の気体44が外部 閉部172から外部に漏れることを防止できる
気体導入部180は、溶解炉100に連結された 解炉排気管182と、投入室170に連結されて溶 炉排気管182に合流する投入室排気管183と、 解炉排気管182及び投入室排気管183が合流す 合流地点184とを有する。また、気体導入部1 80は、投入室排気管183において合流地点184よ も投入室170側に配された逆止弁186と、加熱 の溶解炉100の内部の気体42を吸気して、加 部140に導入する吸気ファン187及び吸気ガス 入管188とを有する。気体導入部180は、さら 、加熱中の投入室170の内部の気体44を吸気し て、吸気ファン187及び吸気ガス導入管188を介 して、加熱部140に導入する。
これにより、溶解装置12に医療廃棄物20を 投入するときに、投入室170から滅菌が十分で ない気体が溶解装置12の外部に漏れることを らに防止できる。また、投入室排気管183に 止弁186が配されることにより、溶解炉100内 突沸が起こった場合でも、溶解炉100内の気 が投入室排気管183を逆流して、投入室170に 入することを防止できるので、投入室170か 滅菌が十分でない気体が溶解装置12の外部 漏れることを防止できる。
なお、溶解炉排気管182と投入室排気管183 を合流させずに、それぞれ、吸気ファンと 熱部140への導入配管とを有してもよい。ま 、溶解炉排気管182は吸気ファンに連結せず 、安全弁を設けてもよい。その場合であっ も、投入室170から滅菌が十分でない気体が 解装置の外部に漏れることを防止できる。 た、投入室170は溶解炉および外部に対して 結および遮断することができるので、溶解 100全体を吸気する場合と比較して、吸気フ ン187の動力を省力化することができる。
上記構成において、下記の通り溶解の処 がされる。まず、トラック210等により移送 れてきた医療廃棄物20は、一旦、保管庫212 保管され、その後、リフター214等に載せら て溶解装置12の投入室170の前まで運ばれる。
作業者90は、溶解装置12の開閉蓋173をあけ て、投入室170に医療廃棄物20を投入する。こ とき、開閉蓋123は閉じられており、投入室1 70の内部の気体は吸気ファン187に吸引されて るので、作業者90が溶解炉100内部の気体と 触することが防止される。作業者90が開閉蓋 173を閉じた後、開閉蓋123が開き、投入室170内 部の医療廃棄物20が、内部投入口112より溶解 本体110に投入される。
溶解炉100は、医療廃棄物20と共に廃油70を 収容した状態で加熱される。加熱部140はバー ナ144で燃料を燃焼することにより、溶解炉100 を加熱する。医療廃棄物20は、溶解炉100にお て廃油70と共に一定時間加熱されて滅菌さ るとともに、溶解して減容される。
本実施形態において、投入室170は、溶解 100の加熱中において、外部と連結した場合 外部から投入された医療廃棄物20を収容し 、溶解炉100と連結した場合に収容した医療 棄物20を溶解炉100に投入する。即ち、溶解炉 100が加熱中であって、投入室170が外部と連結 するときには、開閉蓋123は閉じた状態で、開 閉蓋173が開く。また、開閉蓋173が閉じて、投 入室170が外部に対して遮断されてから、開閉 蓋123が開けられる。これにより、溶解装置12 医療廃棄物20を投入するときに、投入室170 ら滅菌が十分でない気体が溶解装置12の外部 に漏れることを防止できる。
溶解した医療廃棄物20は、廃油70と共に、 排出部130により溶解炉本体110から排出され、 油貯留タンク220に移送された後、減容廃棄物 40として減容廃棄物貯留タンク236に貯留され 。一方、上記操作では溶解せずに残った残 は、クレーン216により残渣移送容器136を溶 炉100の上部から取り出すことで、溶解炉100 ら排出され、クレーン216により、粗破砕機2 30のホッパー232に搬送される。上記残渣は、 砕ローラ234で粗く破砕された後、減容廃棄 40として減容廃棄物貯留タンク236に貯留さ る。これにより、医療廃棄物20は、1/3~1/5程 まで減容される。
医療廃棄物20を、廃油70などの油と共に加 熱することで、医療廃棄物20への伝熱効率が 上するので、効率的に医療廃棄物20を溶解 せることができる。また、医療廃棄物20を廃 油70と共に処理することで医療廃棄物20のハ ドリング性が向上するとともに、廃油70も、 油化装置14、16で油化されて生成油60になるの で、生産性が向上する。
本実施形態において、気体導入部180が、 熱中の溶解炉100の内部の気体および投入室1 70の内部の気体を吸気して、加熱部140に導入 る。よって、溶解炉100の内部の圧力が所定 圧力より高くなりすぎるのを防止できる。 に、医療廃棄物20には、プラスチック容器 に水分が入ったものも含まれるので、油と に加熱した場合、プラスチック容器が溶け と共に、容器内の水分が高温の油と接触し 、上記水分が突沸して溶解炉100内が高圧に りやすい。しかしながら、上記構成を採用 ることで、突沸が起こった場合であっても 溶解炉100内が高圧になることを抑制できる
加熱部140は、気体導入部180により導入さ た溶解炉100および投入室170の気体を燃料と に燃焼した後、排気ガスとして排気口159か 部に放出する。これにより、滅菌が十分で い気体が溶解装置12の外部に漏れることを 止でき、安全かつ確実に滅菌処理できる。 た、医療廃棄物20を廃油70等の油と共に加熱 る場合には、当該油から臭気が発生するが 溶解炉100内の気体を加熱部140で燃焼させた 、外部に排気するので臭気が外部に漏れる を防止できる。
さらに、本実施形態においては、油化装 14又は油化装置16で発生した可燃ガスが、可 燃ガス移送配管22又は可燃ガス移送配管32を して加熱部140に供給されており、加熱部140 、燃料貯留タンク240から供給される燃料の 給量を燃料調整弁146により調整する。これ より、組成が不安定な上記可燃ガスを燃料 一部として利用した場合であっても、溶解 100の内部の温度を制御できる。
油化装置14又は油化装置16で発生した可燃 ガスは、加熱部140の燃焼部152に導入されて燃 焼する。燃料調整弁146は、温度計52又は温度 54で測定した温度に基づき、バーナ144への 料の供給量を調整できるので、上記可燃ガ の組成または供給量が変動した場合であっ も、溶解炉100の内部の温度を制御できる。
図4は、油化装置14の概要を示すフロー図 ある。同図に示す通り、油化装置14は、溶 装置12で溶解された医療廃棄物20を廃油70と に熱分解させる油化炉300と、油化炉300で発 した乾留ガスを脱塩する脱塩装置330と、脱 装置330で脱塩された乾留ガスを冷却・凝縮 る一次冷却塔340及び二次冷却塔342とを有す 。また、油化装置14は、余剰の乾留ガスを燃 焼する過剰炉360と、二次冷却塔342及び過剰炉 360の間に配される安全器350とを有する。
油化炉300は、溶解装置12で得られた減容 棄物40を、無酸素又は低酸素状態で減容廃棄 物40の熱分解温度まで加熱して、乾留ガスを 生させる。油化炉300は、溶解装置12で得ら た減容廃棄物40を収容する略寸胴形状の油化 炉本体310と、油化炉本体310の上部に配される 上蓋部312と、油化炉本体310及び上蓋部312を結 合するフランジ316と、油化炉本体310を覆うよ うに配され油化炉本体310を加熱する加熱部320 とを含む。加熱部320は、燃料を燃焼するバー ナ322と、燃焼ガスを循環させて油化炉本体310 を加熱するジャケット324と、燃焼ガスを排ガ スとして外部に排出する排気口326とを有する 。
油化炉300は、油化炉本体310に減容廃棄物4 0を投入した後、油化炉本体310と上蓋部312を 合して、加熱部320により油化炉本体310の加 を開始して、油化炉本体310の内部の温度を 400~450℃に維持する。油化炉本体310の内部の 度が約400℃になると、減容廃棄物40の熱分 が始まり、乾留ガスが発生して、ガス取り し部314を介して脱塩装置330に移送される。
脱塩装置330は、油化炉本体310で発生した 留ガスが通過する処理ガス流路332と、加熱 320の排ガスが通過する加熱媒体流路334と、 熱部320の排ガスを吸引する吸引ファン336と 含む。処理ガス流路332には、CaOを含む中和 333が設けられており、乾留ガス中のHCLを吸 ・中和して除去する。また、加熱媒体流路3 34に加熱部320の排ガスを通過させて処理ガス 路332の内部を200℃程度まで加熱することで 乾留ガスに含まれるHCLによる処理ガス流路3 32内部の腐蝕を防止することができる。また 処理ガス流路332を通過中に乾留ガス又は水 気が冷却・凝縮した場合には、ドレイン配 337を介して、一次貯留タンク370に貯留され 。なお、処理ガス流路332と加熱媒体流路334 おける熱交換は、並流式であっても、向流 であってもよい。
一次冷却塔340及び二次冷却塔342は、上記 留ガスを冷却して、上記乾留ガス中の油成 を凝縮・液化させる。凝縮した液体は一次 留タンク370に貯留される。一次冷却塔340及 二次冷却塔342としては、例えば、多管式、 レート式、コイル式等の各種熱交換器が利 でき、隔壁を通じて、上記乾留ガスと冷却 との間で熱交換する。なお、二次冷却塔342 冷却に使用した冷却水345を、一次冷却塔340 冷却に再利用してもよい。このとき、冷却 の温度は、冷却水344、冷却水345、冷却水346 順に高くなる。
ここで、油化炉本体310において分子量の さな成分が発生した場合には、二次冷却塔3 42においても液化せずに、なお、乾留ガス中 残存する。上記液化しなかった乾留ガスは 安全器350を通過した後、可燃ガス移送配管2 2を介して、溶解装置12の燃焼部152に供給され る。安全器350は、上記乾留ガスを、一旦、水 中を通過させることで逆火防止を図っている 。なお、溶解装置12の加熱部140が停止してい 場合等、上記乾留ガスを溶解装置12で消費 きれない場合には、安全器350を通過した後 過剰炉360においてバーナ362により燃料とと に燃焼される。また、過剰炉360も停止して る場合には、油化装置16の過剰炉に移送され る。
一方、二次冷却塔342等で液化して得られ 生成油60は、一旦、一次貯留タンク370に貯 した後、再生油として利用される。また、 次貯留タンク370に貯留された生成油60の一部 は、二次貯留タンク372に移送され、油化装置 14のバーナ322もしくはバーナ362、油化装置16 各バーナ、又は、溶解装置12のバーナ144の燃 料として利用される。なお、油化装置16も油 装置14と同様の構成及び効果を有する。
図5は、医療廃棄物20の組成が生成物の組 に及ぼす影響を示す図である。同図に示す り、医療廃棄物20の組成により、生成油60の 生成量は大きく変動する。同図において、試 料Aは、PEと、PPと、PSを含む模擬試料であり それぞれ、重量%で、50%、20%、30%含まれる。 の模擬試料を約400℃で、十分、熱分解した 、乾留ガスを室温で冷却・液化して得られ 生成油の重量と、液化しなかった乾留ガス 重量と、熱分解後の残渣の重量を測定した 果を同図に示す。なお、液化しなかった乾 ガスの重量は、投入した試料の重量から、 成油及び熱分解後の残渣の重量を引くこと 算出した。
試料Bは、重量%で10%のPVCと、3%のPETと、87% の試料Aとを含む。試料Cは、重量%で8%のPVCと 10%のPETと、82%の試料Aとを含む。試料Dは、 量%で6%のPVCと、13%のPETと、金属片等とを含 。試料Eは、重量%で7%のPVCと、12%のPETと、金 片等とを含む。これらの試料について、試 Aと同様の条件で実験した結果を同図に示す 。
図5に示す通り、医療廃棄物20にPVC又はPET 含まれる場合には、塩素、又は、可塑剤若 くは原料の一部として含まれるフタル酸若 くはフタル酸エステルの作用などにより、 分解時に低分子量の分子が発生しやすく、 化しない乾留ガスの発生比率が大きくなる で、生成油60の収率が低下する。医療廃棄 は、他のプラスチック廃棄物と比較して、PV C及びPETを多く含み、重量%で30~50%のPVC及びPET 含むので、液化しない乾留ガスが多く発生 る。そこで、本実施形態のように液化しな 乾留ガスを溶解装置12の燃料として利用す ことで、熱分解システム10全体のエネルギー 効率を、特に大きく向上させることができる 。
以上、本実施形態によれば、バッチ処理 用いる油化装置14又は油化装置16で発生した 可燃ガスを、連続処理を用いる溶解装置12で 焼するので、熱分解システム10を安定に運 しつつ、熱分解システム10全体のエネルギー 効率を向上させることができる。特に、溶解 装置12は油化装置14又は油化装置16に比べて温 度制御の条件が緩やかなので、医療廃棄物20 ら発生した可燃ガスを、溶解装置12で燃焼 ることにより当該ガスを有効に使うことが きる。
以上の説明において、医療廃棄物20およ 減容廃棄物40は、被処理物または被加熱物の 一例であってよい。熱分解システム10は、被 理物を熱分解する熱分解システムの一例で ってよい。溶解装置12および加熱部140は、 部に収容した被処理物または被加熱物を加 する加熱装置の一例であってよい。油化装 14、油化炉300および油化装置16は、被処理物 少なくとも一部を熱分解して可燃ガスを発 させるガス発生装置の一例であってよい。
なお、以上の説明において、溶解装置12 、熱分解システム10の被処理物である医療廃 棄物20を加熱して、加熱した医療廃棄物20の なくとも一部が、油化装置14および油化装置 16において熱分解される場合について説明し 。しかしながら、熱分解システムは、これ 限定されるものではない。例えば、加熱装 で加熱される被加熱物は、熱分解システム 被処理物に限定されない。また、加熱装置 加熱された被加熱物が、ガス発生装置にお て熱分解される場合に限定されない。
また、以上の説明において、油化装置14 よび油化装置16が、溶解装置12で加熱された 療廃棄物20を油化する場合を例として、熱 解システム10を説明した。しかしながら、熱 分解システムは、これに限定されるものでは ない。例えば、油化装置14および油化装置16 少なくとも一方は、上記医療廃棄物20以外の 被処理物を油化処理してもよい。上記医療廃 棄物20以外の被処理物は、溶解装置12で加熱 れた医療廃棄物20とともに、または、単独で 、処理されてよい。
また、以上の説明において、油化装置14 よび油化装置16が、溶解装置12で加熱された 療廃棄物20を油化して、溶解装置12が、油化 装置14または油化装置16で得られた生成油ま は可燃ガスを利用して医療廃棄物20を加熱す る場合を例として、熱分解システム10を説明 た。しかしながら、熱分解システムは、こ に限定されるものではない。例えば、熱分 システムは、溶解装置12の代わりに、また 、溶解装置12とともに、被加熱物を加熱して 減容する減容装置、または、被加熱物を加熱 して乾燥する乾燥装置を備えてよい。
減容装置は、被加熱物を加熱して、被加 物の容積を減少させる。被加熱物は、被処 物を含んでよい。減容装置は、特に限定さ ないが、例えば、内部に被加熱物を収容し 容器を外部から加熱することで、被加熱物 容積を減少させることができる。また、内 に被加熱物を収容した容器の内部に、熱風 送風して被加熱物を加熱することで、被加 物の容積を減少させることができる。溶解 置12は、減容装置の一例であってよい。
乾燥装置は、被加熱物を加熱して、被加 物の水分量を減少させる。被加熱物は、被 理物を含んでよい。乾燥装置は、特に限定 れないが、例えば、内部に被加熱物を配置 た容器を外部から加熱することで、被加熱 の水分量を減少させることができる。また 内部に被加熱物を配置した容器の内部に、 風を送風することで、被加熱物を加熱して 被加熱物の水分量を減少させることができ 。
以上の説明によれば、被処理物を熱分解 る熱分解システムであって、被処理物の少 くとも一部を熱分解して可燃ガスを発生さ るガス発生装置と、可燃ガスを燃焼させる とにより、内部に収容した被加熱物を加熱 る加熱装置とを備え、加熱装置において、 熱中に、被加熱物が少なくとも一度はさら 投入される連続処理をするとともに、ガス 生装置において、被処理物が一括で投入さ て熱分解されるバッチ処理をする熱分解シ テムが開示される。また、上記熱分解シス ムにおいて、被加熱物が被処理物を含み、 ス発生装置が、加熱装置で加熱された被加 物の少なくとも一部を熱分解する熱分解シ テムが開示される。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明 たが、本発明の技術的範囲は上記実施の形 に記載の範囲には限定されない。上記実施 形態に、多様な変更または改良を加えるこ が可能であることが当業者に明らかである その様な変更または改良を加えた形態も本 明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求 範囲の記載から明らかである。
請求の範囲、明細書、および図面中にお て示した装置、システム、プログラム、お び方法における動作、手順、ステップ、お び段階等の各処理の実行順序は、特段「よ 前に」、「先立って」等と明示しておらず また、前の処理の出力を後の処理で用いる でない限り、任意の順序で実現しうること 留意すべきである。請求の範囲、明細書、 よび図面中の動作フローに関して、便宜上 まず、」、「次に、」等を用いて説明した しても、この順で実施することが必須であ ことを意味するものではない。
熱分解システムで発生した可燃性ガスを 効利用することにより、熱分解システムの ネルギー効率を向上させることができる。
