| JP3110577 | MIRROR SURFACE DECORATIVE PLATE AND MANUFACTURE THEREOF |
| JP09169089 | LAMINATED FILM |
| JP05245995 | LAMINATE |
宗像 伸枝 (〒23 岐阜県安八郡安八町南條1357 帝人デュポンフィルム株式会社内 Gifu, 5030123, JP)
帝人デュポンフィルム株式会社 (〒13 東京都千代田区霞が関三丁目2番1号 Tokyo, 1000013, JP)
MUNEKATA, Nobue (1357 Minamijyo, Anpachi-ch, Anpachi-gun Gifu 23, 5030123, JP)
| エチレンテレフタレートを主たる成分とするポリエステル(A)を含む厚み0.02~0.4μmの第1の層と、エチレン-2,6-ナフタレンジカルボキシレートを主たる成分とするポリエステル(B)を含む厚み0.03~0.5μmの第2の層とが交互に25層以上1001層以下の範囲で積層された積層構造(I)、および積層構造(I)の両面にエチレンテレフタレートを主たる成分とするポリエステル(C)を含む厚み調整層(II)を有するフィルムであり、全フィルム厚みに対する第1の層と厚み調整層(II)の層厚みの総計が86%以上96%以下であり、該フィルムが波長400~800nmの範囲の反射率曲線において反射率30%以上の反射ピークを少なくとも一つ有し、80℃の温水中に10秒間放置したときの熱収縮率がフィルム長手方向および幅方向のいずれか一方において30%以上、該方向と直交方向において絶対値で0%以上10%未満であることを特徴とする熱収縮性ポリエステル系フィルム。 |
| フィルムのヘーズが0.1%以上10%以下である請求項1に記載の熱収縮性ポリエステル系フィルム。 |
| エチレンテレフタレートを主たる成分とするポリエステル(A)のガラス転移温度(Tg 1 )が70℃を超え100℃以下の範囲である請求項1または2に記載の熱収縮性ポリエステル系フィルム。 |
| エチレンテレフタレートを主たる成分とするポリエステル(A)のガラス転移温度(Tg 1
)と、エチレン-2,6-ナフタレンジカルボキシレートを主たる成分とするポリエステル(B)のガラス転移温度(Tg 2
)との差が下記式(1)を満足する、請求項1~3のいずれかに記載の熱収縮性ポリエステル系フィルム。 -55℃<(Tg 1 -Tg 2 )<-20℃ ・・・(1) |
| 全フィルム厚みに対する厚み調整層(II)の層厚みの総計が50%以上85%以下である請求項1~4のいずれかに記載の熱収縮性ポリエステル系フィルム。 |
| 第1の層、第2の層及び厚み調整層(II)からなる群から選ばれる少なくとも1つが、粒子を0重量%以上0.1重量%未満の範囲で含有する請求項1~5のいずれかに記載の熱収縮性ポリエステル系フィルム。 |
| 請求項1~6のいずれかに記載の熱収縮性ポリエステル系フィルムからなるシュリンクラベル。 |
本発明は特定の波長の光を反射する意匠性
富んだ熱収縮性ポリエステル系フィルムに
する。さらに詳しくは、高透明かつ特定の
長の光を反射する、透明光沢性の意匠性に
むと同時に、PETボトルなどの容器や電線の
面に貼り付け可能な熱収縮性を有し、シュ
ンクラベルや電線被覆等に用いられる熱収
性ポリエステル系フィルムに関する。
近年、飲料容器の包装、例えば、金属缶の
ミネートフィルムや、PETボトルの外面に貼
付け可能なシュリンクフィルムとして種々
ポリエステルフィルムが用いられている。
た包装用袋などにおいては、より高品質な
匠性を付与するため印刷品位に優れたグラ
アなどによる印刷を施したフィルムを熱融
により貼り合せたフィルムを包装用の袋な
として使用する方法などが提案されている
最近シュリンクラベルに対しても、従来の
収縮率性、ハンドリング性、耐薬品性など
改良だけでなく、ますます美麗なものが求
られつつある。
シュリンクラベル用フィルムとして、ポ エステル系からなるフィルムが種々検討さ ており、例えば特開平9-174684号公報(特許文 1)には熱風型の収縮トンネルでの収縮ムラ 発生を抑制するために、ナフタレンジカル ン酸残基を含有する熱収縮性ポリエステル フィルムが開示されている。また、特開2007- 152943号公報(特許文献2)において、ラベル化し た際のミシン目カット性、接着部の強度、耐 衝撃性、ボトル装着時の意匠性の全てに優れ る熱収縮性ポリエステル系フィルムとして多 層積層の熱収縮性ポリエステルフィルムが提 案されており、ブレンド比の異なるポリエス テルをそれぞれの層に用いることが開示され ている。一方、特許文献2で検討されている 匠性とは、角型のボトルに装着した際に縦 けによって意匠性が損なわれないことであ 、熱収縮性に起因した表面外観性について あって、透明性や金属光沢性といった美麗 意匠性については検討されていない。
一方、光沢性を有するフィルムとして、 干渉性に着目したポリエステル系多層フィ ムが検討されており、例えば特表平9-506837 公報(特許文献3)にはポリエチレンナフタレ ト層と共重合ポリエチレンナフタレート層 どの他層とを交互に積層し、これらの層間 構造的な光干渉によって特定の波長を選択 に反射する多層積層フィルムが開示されて る。しかしながら特許文献3は、反射偏光子 たはミラーに適した偏光および反射特性の 上を目的とするものであり、意匠性に着目 たものではない。そのため、特許文献3にお いて、高透明性かつ光沢性を兼備するフィル ムは検討されておらず、またシュリンクラベ ルとしての熱収縮特性について何ら検討され ていない。
また、特開2002-160339号公報(特許文献4)に 、任意の波長帯の光を選択的に反射させる 的で、ポリエチレン-2,6-ナフタレート層とポ リエチレン-2,6-ナフタレートよりも屈折率が い熱可塑性樹脂からなる層が交互に少なく も11層積層された多層積層フィルムが開示 れているものの、特許文献4の構成では透明 が十分ではなく、また熱収縮性も特に検討 れていない。
このように、シュリンクラベルに対して従
から求められている熱収縮性、ハンドリン
性等を有する現状の熱収縮性ポリエステル
ィルムは、フィルム自体がまだ十分な意匠
は満足しておらず、シュリンクラベルとし
の熱収縮性、ハンドリング性に加え、さら
フィルム自体が高透明性かつ光沢性のある
匠性を有する熱収縮性ポリエステルフィル
が求められているのが現状である。
本発明の目的は、かかる従来技術の課題 解消し、高透明かつ特定の波長の光を反射 る玉虫色の金属光沢性の意匠性に富むこと より、フィルムに施される絵柄印刷の視認 に優れ、かつ玉虫色の金属光沢性を有し、P ETボトルなどの容器に貼り付け可能な熱収縮 を有する熱収縮性ポリエステル系フィルム 提供することにある。
本発明のかかる目的は、エチレンテレフ レートを主たる成分とするポリエステル(A) 含む厚み0.02~0.4μmの第1の層と、エチレン-2,6 -ナフタレンジカルボキシレートを主たる成 とするポリエステル(B)を含む厚み0.03~0.5μmの 第2の層とが交互に25層以上1001層以下の範囲 積層された積層構造(I)、および積層構造(I) 両面にエチレンテレフタレートを主たる成 とするポリエステル(C)を含む厚み調整層(II) 有するフィルムであり、全フィルム厚みに する第1の層と厚み調整層(II)の層厚みの総 が86%以上96%以下であり、該フィルムが波長40 0~800nmの範囲の反射率曲線において反射率30% 上の反射ピークを少なくとも一つ有し、80℃ の温水中に10秒間放置したときの熱収縮率が ィルム長手方向および幅方向のいずれか一 において30%以上、該方向と直交方向におい 絶対値で0%以上10%未満である熱収縮性ポリ ステル系フィルム(項1)によって達成される
本発明は、その他、以下の態様も包含する
項2. フィルムのヘーズが0.1%以上10%以下であ
項1に記載の熱収縮性ポリエステル系フィル
ム。
項3. エチレンテレフタレートを主たる成分
するポリエステル(A)のガラス転移温度(Tg 1
)が70℃を超え100℃以下の範囲である項1また
2に記載の熱収縮性ポリエステル系フィルム
項4. エチレンテレフタレートを主たる成分
するポリエステル(A)のガラス転移温度(Tg 1
)と、エチレン-2,6-ナフタレンジカルボキシレ
ートを主たる成分とするポリエステル(B)のガ
ラス転移温度(Tg 2
)との差が下記式(1)を満足する、項1~3のいず
かに記載の熱収縮性ポリエステル系フィル
。
-55℃<(Tg 1
-Tg 2
)<-20℃ ・・・(1)
項5. 全フィルム厚みに対する厚み調整層(II)
層厚みの総計が50%以上85%以下である項1~4の
ずれかに記載の熱収縮性ポリエステル系フ
ルム。
項6. 第1の層、第2の層及び厚み調整層(II)か
なる群から選ばれる少なくとも1つが、粒子
0重量%以上0.1重量%未満の範囲で含有する項1
~5のいずれかに記載の熱収縮性ポリエステル
フィルム。
項7. 項1~6のいずれかに記載の熱収縮性ポリ
ステル系フィルムからなるシュリンクラベ
。
玉虫色の金属光沢性は、屈折率の異なる 脂を交互に多層積層し、両樹脂の各層厚み 一定の厚みの範囲内であることにより発現 る。一方、PETボトルのシュリンクラベルを 縮させる80℃近傍での熱収縮性を高めるた に、フィルムは該加工温度に近いガラス転 温度を有する樹脂を一定量以上含む必要が り、従来のように単なる交互積層構成にす だけでは、金属光沢性、熱収縮性の両特性 優れたフィルムを得られないことを鑑み、 発明を完成するに至ったものである。すな ち、本発明は、シュリンク加工温度に近い ラス転移温度を有する樹脂を多量に含む組 のフィルムでありながら、熱収縮性、玉虫 の金属光沢性および透明外観性のいずれの 性も具備するフィルムを得るために、屈折 の異なる樹脂の交互積層構成の両面に、シ リンク加工温度に近いガラス転移温度を有 る樹脂を含む一定厚みの厚み調整層を設け 層構成により解決できることを見出し、本 明を完成するに至ったものである。
本発明によれば、本発明のフィルムは、 透明かつ特定の波長の光を反射する光沢性 意匠性に富むため、フィルムに施される絵 印刷の視認性に優れ、玉虫色の金属光沢性 有し、PETボトルなどの容器に貼り付け可能 熱収縮性を有する熱収縮性ポリエステル系 ィルムを提供することができ、PETボトルの ュリンクラベルに好適に用いることができ 他、熱収縮性および意匠性を求められる電 被覆にも好適に用いることができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
[第1の層]
本発明における第1の層は、エチレンテレフ
タレートを主たる成分とするポリエステル(A)
を含む。ここで「主たる」とは、ポリエステ
ル(A)を構成する全酸成分を基準として80モル%
以上100モル%以下を指す。ポリエステル(A)を
成する主たる成分の割合の下限は、好まし
は全酸成分を基準として85モル%である。本
明の第1の層を構成するポリエステル(A)は、
チレンテレフタレートを主たる成分とする
リエステルであることにより、シュリンク
ベルとしてシュリンク加工を施す際に十分
収縮特性を発現することができる。
本発明の第1の層は該ポリエステル(A)からな
り、第1の層は本発明の目的を損なわない範
で粒子をごく少量含有することができる。
た、第1の層は、着色剤、帯電防止剤、酸化
止剤、有機滑剤、触媒、紫外線吸収剤など
ごく少量含有してもよい。
第1の層を構成するポリエステル(A)は、ポ リエチレンテレフタレート単独でもよく、小 割合の他の種類のポリエステル樹脂とブレン ドしたもの、又は他の共重合成分を共重合し たものであってもよい。ここで小割合とは、 ポリエステル(A)を構成する全酸成分を基準と して0モル%以上20モル%以下の割合を指し、好 しい上限は15モル%である。
共重合成分のジカルボン酸成分としては イソフタル酸、フタル酸、2,6-ナフタレンジ カルボン酸の如き芳香族ジカルボン酸、アジ ピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,10-デ ンジカルボン酸の如き脂肪族ジカルボン酸 例示することができる。共重合成分のジオ ル成分としては、1,4-ブタンジオール、1,6- キサンジオール、ネオペンチルグリコール 如き脂肪族ジオール、1,4-シクロヘキサンジ タノールの如き脂環族ジオールを例示する とができる。これらの共重合成分の中でも イソフタル酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸 が好ましく、これら共重合成分を単独で用い ても2成分以上用いてもよい。
イソフタル酸を共重合成分として用いる 合、第2の層を構成するポリエステルとの屈 折率差が2,6-ナフタレンジカルボン酸を使用 た場合よりも大きくなるため、金属光沢性 強くなる利点がある。また2,6-ナフタレンジ ルボン酸を共重合成分として用いる場合、 2の層を構成するポリエステルと成分が近い ため、製膜性、層構造の制御がしやすくなる 利点がある。さらにイソフタル酸と2,6-ナフ レンジカルボン酸を共重合成分として併用 ることにより、双方の特徴を兼備すること できる。
小割合の他のポリエステル樹脂をブレン する場合、ブレンド成分として、ポリエチ ン-2,6-ナフタレンジカルボキシレート、ポ エチレンイソフタレート、ポリブチレンテ フタレートを例示することができる。
第1の層を構成する、エチレンテレフタレー
トを主たる成分とするポリエステル(A)は、ガ
ラス転移温度(Tg 1
)が70℃を超え100℃以下の範囲であることが好
ましい。ポリエステル(A)のガラス転移温度(Tg
1
)は、75℃以上であることがより好ましい。ポ
リエステル(A)のガラス転移温度(Tg 1
)の上限は、より好ましくは95℃、さらに好ま
しくは90℃、特に好ましくは85℃である。
ポリエステル(A)のガラス転移温度(Tg 1
)が下限に満たない場合、金属光沢性を発現
るための交互積層層を構成するもう一方の
、すなわち第2の層を構成するエチレン-2,6-
フタレンジカルボキシレートを主たる成分
するポリエステル(B)とのガラス転移温度差
大きくなりすぎ、フィルム製膜性が低下す
ことがある。一方、ポリエステル(A)のガラ
転移温度(Tg 1
)が上限を超える場合、シュリンクラベルと
てシュリンク加工を施す80℃近傍で十分な収
縮率特性を得られないことがある。
エチレンテレフタレートを主たる成分と るポリエステル(A)は、公知の方法を適用し 製造することができる。例えば、ポリエス ル(A)は、テレフタル酸、エチレングリコー および必要に応じて共重合成分をエステル 反応させ、次いで得られる反応生成物を重 合反応させてポリエステルとする方法で製 することができる。また、ポリエステル(A) 、これらの原料モノマーの誘導体をエステ 交換反応させ、次いで得られる反応生成物 重縮合反応させてポリエステルとする方法 製造してもよい。また、第1の層に、着色剤 、帯電防止剤、酸化防止剤、有機滑剤、触媒 、紫外線吸収剤などをごく少量含有させる場 合、フィルム製膜時に添加する方法、ポリエ ステル(A)の製造時に含有させる方法が例示さ れる。
第1の層を構成するポリエステル(A)の固有 粘度は、好ましくは0.55~0.80dl/gであり、更に 0.55~0.75dl/gの範囲であることが好ましい。第1 の層を構成するポリエステル(A)の固有粘度が かかる範囲内にない場合、製膜はできるもの の製膜性が低下することがある。
[第2の層]
本発明における第2の層は、エチレン-2,6-ナ
タレンジカルボキシレートを主たる成分と
るポリエステル(B)を含む。ここで「主たる
とは、ポリエステル(B)を構成する全酸成分
基準として80モル%以上100モル%以下を指す。
ポリエステル(B)を構成する主たる成分の割合
の下限は、好ましくは全酸成分を基準として
85モル%、さらに好ましくは90モル%である。
本発明の第2の層を構成するポリエステル(B)
は、エチレン-2,6-ナフタレンジカルボキシレ
トを主たる成分とするポリエステルである
とにより、第1の層との屈折率差が0.05以上
なり、後述する交互積層構造とした場合に
長400~800nmの範囲の反射率曲線において反射
30%以上の反射ピークが出現し、金属光沢性
発現する。なお、第1の層を構成するポリエ
テル(A)の屈折率は1.60~1.70の範囲であり、第2
の層を構成するポリエステル(B)の屈折率は1.7
0~1.80の範囲であり、かつ第2の層の屈折率が
1の層の屈折率よりも0.05以上大きいことが好
ましい。
本発明の第2の層は該ポリエステル(B)からな
り、第2の層は本発明の目的を損なわない範
で粒子をごく少量含有することができる。
た、第2の層は、着色剤、帯電防止剤、酸化
止剤、有機滑剤、触媒、紫外線吸収剤など
ごく少量含有してもよい。
第2の層を構成するポリエステル(B)は、ポ リエチレン-2,6-ナフタレンジカルボキシレー 単独でもよく、小割合の他の種類のポリエ テル樹脂とブレンドしたもの、又は他の共 合成分を共重合したものであってもよい。 こで小割合とは、ポリエステル(B)を構成す 全酸成分を基準として0モル%以上20モル%以 の割合を指し、好ましい上限は15モル%、さ に好ましくは10モル%である。
共重合成分のジカルボン酸成分としては イソフタル酸、フタル酸、テレフタル酸の き芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、アゼ イン酸、セバシン酸、1,10-デカンジカルボ 酸の如き脂肪族ジカルボン酸を例示するこ ができる。共重合成分のジオール成分とし は、1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキサンジオー ル、ネオペンチルグリコールの如き脂肪族ジ オール、1,4-シクロヘキサンジメタノールの き脂環族ジオールを例示することができる これらの共重合成分の中でも、イソフタル 、テレフタル酸が好ましいが、テレフタル は第1の層を構成するポリエステルと成分が いため、製膜性、層構造の制御がしやすく る利点がある。
小割合の他のポリエステル樹脂をブレン する場合、ブレンド成分として、ポリエチ ンテレフタレート、ポリエチレンイソフタ ート、ポリブチレンテレフタレートを例示 ることができる。
第2の層を構成するエチレン-2,6-ナフタレン カルボキシレートを主たる成分とするポリ ステル(B)は、ガラス転移温度(Tg 2 )が95℃以上125℃以下の範囲であることが好ま しい。ポリエステル(B)のガラス転移温度(Tg 2 )の下限は、より好ましくは100℃、さらに好 しくは105℃である。一方、ポリエステル(B) ガラス転移温度(Tg 2 )の上限は、より好ましくは120℃である。ポ エステル(B)の主たる成分および共重合成分 構成上、ポリエステル(B)のガラス転移温度(T g 2 )の下限は自ずと上述の範囲に限定される。 方、ポリエステル(B)のガラス転移温度(Tg 2 )が上限を超える場合、金属光沢性を発現す ための交互積層層を構成するもう一方の層 すなわち第1の層を構成するエチレンテレフ レートを主たる成分とするポリエステル(A) のガラス転移温度差が大きくなりすぎ、フ ルム製膜性が低下し、また熱収縮性が低下 ることがある。
エチレン-2,6-ナフタレンジカルボキシレ トを主たる成分とするポリエステル(B)は、 知の方法を適用して製造することができる 例えば、ポリエステル(B)は、エチレン-2,6-ナ フタレンジカルボン酸、エチレングリコール および必要に応じて共重合成分をエステル化 反応させ、次いで得られる反応生成物を重縮 合反応させてポリエステルとする方法で製造 することができる。また、ポリエステル(B)は 、これらの原料モノマーの誘導体をエステル 交換反応させ、次いで得られる反応生成物を 重縮合反応させてポリエステルとする方法で 製造してもよい。また、第2の層に、着色剤 帯電防止剤、酸化防止剤、有機滑剤、触媒 紫外線吸収剤などをごく少量含有させる場 、フィルム製膜時に添加する方法、ポリエ テル(B)の製造時に含有させる方法が例示さ る。
第2の層を構成するポリエステル(B)の固有 粘度は、好ましくは0.40~0.65dl/gであり、更に 0.45~0.62dl/gの範囲であることが好ましい。第2 の層を構成するポリエステル(B)の固有粘度が かかる範囲内にない場合は、製膜はできるも のの製膜性が低下することがある。
[ガラス転移温度]
本発明のエチレンテレフタレートを主たる
分とするポリエステル(A)のガラス転移温度(
Tg 1
)と、エチレン-2,6-ナフタレンジカルボキシレ
ートを主たる成分とするポリエステル(B)のガ
ラス転移温度(Tg 2
)との差は、下記式(1)を満足することが好ま
い。
-55℃<(Tg 1
-Tg 2
)<-20℃ ・・・(1)
ポリエステル(A)とポリエステル(B)とのガラ
転移温度差(Tg 1
-Tg 2
)は、-50℃以上-25℃以下であることがより好
しく、さらに好ましくは-45℃以上-25℃以下
ある。ガラス転移温度差(Tg 1
-Tg 2
)が下限に満たない場合、交互積層層を構成
るポリエステル(A)とポリエステル(B)とのガ
ス転移温度差が大きくなりすぎ、フィルム
膜性が低下することがある。また各層のポ
エステル成分の構成上、ガラス転移温度差(T
g 1
-Tg 2
)の上限はかかる範囲に制限される。
ガラス転移温度差をかかる範囲にするた には、第1の層を構成するポリエステル(A)お よび第2の層を構成するポリエステル(B)の主 る成分の種類、小割合の成分の種類および れらの成分量について、それぞれ既述の範 のものを用いることによって達成される。
[厚み調整層(II)]
本発明の厚み調整層(II)は、エチレンテレフ
タレートを主たる成分とするポリエステル(C)
を含む。ここで「主たる」とは、ポリエステ
ル(C)を構成する全酸成分を基準として80モル%
以上100モル%以下を指す。ポリエステル(C)を
成する主たる成分の割合の下限は、好まし
は全酸成分を基準として85モル%である。本
明の厚み調整層(II)を構成するポリエステル(
C)は、エチレンテレフタレートを主たる成分
するポリエステルであることにより、シュ
ンクラベルとしてシュリンク加工を施す際
十分な収縮特性を発現することができる。
本発明の厚み調整層(II)は該ポリエステル(C)
からなり、厚み調整層(II)は本発明の目的を
なわない範囲で粒子をごく少量含有するこ
ができる。また、厚み調整層(II)は、着色剤
帯電防止剤、酸化防止剤、有機滑剤、触媒
紫外線吸収剤などをごく少量含有してもよ
。
厚み調整層(II)を構成するポリエステル(C) は、ポリエチレンテレフタレート単独でもよ く、小割合の他の種類のポリエステル樹脂と ブレンドしたもの、又は他の共重合成分を共 重合したものであってもよい。ここで小割合 とは、ポリエステル(C)を構成する全酸成分を 基準として0モル%以上20モル%以下の割合を指 、好ましい上限は15モル%である。
共重合成分のジカルボン酸成分としては イソフタル酸、フタル酸、2,6-ナフタレンジ カルボン酸の如き芳香族ジカルボン酸、アジ ピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,10-デ ンジカルボン酸の如き脂肪族ジカルボン酸 例示することができる。共重合成分のジオ ル成分としては、1,4-ブタンジオール、1,6- キサンジオール、ネオペンチルグリコール 如き脂肪族ジオール、1,4-シクロヘキサンジ タノールの如き脂環族ジオールを例示する とができる。これらの共重合成分の中でも イソフタル酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸 が好ましく、これら共重合成分を単独で用い ても2成分以上用いてもよい。
小割合の他のポリエステル樹脂をブレン する場合、ブレンド成分として、ポリエチ ン-2,6-ナフタレンジカルボキシレート、ポ エチレンイソフタレート、ポリブチレンテ フタレートを例示することができる。
厚み調整層(II)を構成するエチレンテレフタ レートを主たる成分とするポリエステル(C)は 、ガラス転移温度(Tg 1 ’)が70℃を超え100℃以下の範囲であることが 好ましい。ポリエステル(C)のガラス転移温度 (Tg 1 ’)は、より好ましくは75℃以上95℃以下であ 、さらに好ましくは75℃以上90℃以下であり 、特に好ましくは75℃以上85℃以下である。 リエステル(C)のガラス転移温度(Tg 1 ’)が下限に満たない場合、ポリエステル(A) ポリエステル(B)とのガラス転移温度差が大 くなりすぎ、フィルム製膜性が低下するこ がある。一方、ポリエステル(C)のガラス転 温度(Tg 1 ’)が上限を超える場合、シュリンクラベル してシュリンク加工を施す80℃近傍で十分な 収縮率特性を得られないことがある。
エチレンテレフタレートを主たる成分と るポリエステル(C)は、公知の方法を適用し 製造することができる。例えば、ポリエス ル(C)は、テレフタル酸、エチレングリコー および必要に応じて共重合成分をエステル 反応させ、次いで得られる反応生成物を重 合反応させてポリエステルとする方法で製 することができる。また、ポリエステル(C) 、これらの原料モノマーの誘導体をエステ 交換反応させ、次いで得られる反応生成物 重縮合反応させてポリエステルとする方法 製造してもよい。また、厚み調整層(II)に、 着色剤、帯電防止剤、酸化防止剤、有機滑剤 、触媒、紫外線吸収剤などをごく少量含有さ せる場合、フィルム製膜時に添加する方法、 ポリエステル(C)の製造時に含有させる方法が 例示される。
厚み調整層(II)を構成するポリエステル(C) の固有粘度は、好ましくは0.55~0.80dl/gであり 更には0.55~0.75dl/gの範囲であることが好まし 。厚み調整層(II)を構成するポリエステル(C) の固有粘度がかかる範囲内にない場合は、製 膜はできるものの製膜性が低下することがあ る。
エチレンテレフタレートを主たる成分と るポリエステル(C)は、第1の層を構成するエ チレンテレフタレートを主たる成分とするポ リエステル(A)と同一であることが好ましい。 ポリエステル(C)がポリエステル(A)と同一であ る場合は、フィルム製造工程において同じ押 出機を用いることができる。
本発明の厚み調整層(II)は、第1の層と第2の
との交互積層構造(I)の両面に設けられる。
厚み調整層(II)は、PETボトルのシュリンクラ
ベルを収縮させる80℃近傍での熱収縮率を高
るために、該加工温度に近いガラス転移温
を有するポリエステルをフィルム中に一定
以上含み、なおかつ、第1の層と第2の層と
厚みを金属光沢性の発現する一定厚みにす
目的で設けるものである。また、フィルム
側の最表面に厚み調整層(II)を配置すること
より、最表層の表面が平滑になり、フィル
の透明性が高まる。
本発明のフィルムが厚み調整層(II)を有し ていない場合、十分な熱収縮性を得るために 、ポリエステル(A)をフィルム厚みに対し86%以 上含有することになる。その場合、第1の層 第2の層との厚みが一定の厚み範囲からはず 、十分な金属光沢性を得ることができない また、フィルム表面近傍の層厚みが乱れる め、透明性が低下する。
[フィルム積層構成]
本発明の熱収縮性ポリエステル系フィルム
、エチレンテレフタレートを主たる成分と
るポリエステル(A)を含む第1の層と、エチレ
ン-2,6-ナフタレンジカルボキシレートを主た
成分とするポリエステル(B)を含む第2の層と
が交互に積層された積層構造(I)、および該積
層構造(I)の両面にエチレンテレフタレートを
主たる成分とするポリエステル(C)を含む厚み
調整層(II)を有する。
かかる積層構造(I)は、光の干渉による金属
沢発色性の観点から、第1の層の1層あたり
厚みが0.02~0.4μm、第2の層の1層あたりの厚み
0.03~0.5μmの範囲であり、かつ第1の層と第2の
層とが交互に25層以上1001層以下の範囲で積層
されることが必要である。
第1の層および第2の層それぞれの1層あたり
厚みがかかる範囲にあることにより、波長4
00~800nmの範囲において反射ピークが出現し、
視光領域での反射色が発現する。各層の厚
がそれぞれ下限に満たない場合、反射波長
紫外線領域になるために発色しない。一方
各層の厚みがそれぞれ上限を超える場合、
射波長が赤外線領域になるために発色しな
。
また、積層数が下限に満たない場合、光の
渉が十分でないため、フィルムが発色しな
。積層数が上限を超える場合、各層の厚み
1層あたりの厚みの下限よりも薄いため、反
射波長が紫外線領域になり、フィルムが発色
しない。
積層構造(I)の層数の下限は、好ましくは45
、さらに好ましくは75層である。また積層構
造(I)の層数は、高々1001層であれば金属光沢
の点で特に制限されないが、工業的観点で
ましくは701層以下、より好ましくは501層以
、さらに好ましくは201層以下である。
本発明の熱収縮率性ポリエステル系フィル
は、かかる層厚み範囲内で、第1の層および
第2の層の各層の厚み斑が小さく、均一な層
みを有することにより、反射率曲線におけ
反射ピーク強度が高くなり、発色性を高め
ことができる。
本発明の熱収縮性ポリエステル系フィル は、全フィルム厚みに対する第1の層と厚み 調整層(II)の層厚みの総計が86%以上96%以下で ることが必要である。第1の層と厚み調整層( II)は、いずれもエチレンテレフタレートを主 たる成分とするポリエステルを含み、該ポリ エステルはPETボトルのシュリンクラベルを収 縮させる80℃近傍の加工温度に近いガラス転 温度を有する。全フィルム厚みに対する第1 の層と厚み調整層(II)の層厚みの総計が下限 満たない場合、シュリンク加工温度におい 十分な熱収縮性が得られない。一方、全フ ルム厚みに対する第1の層と厚み調整層(II)の 層厚みの総計が上限を超える場合、積層構造 (I)の各層厚みがばらつき(乱れが生じ)、十分 発色が生じない。
また本発明の熱収縮性ポリエステル系フ ルムは、全フィルム厚みに対する第2の層の 層厚みの総計が4%以上14%以下であることが必 である。ポリエステル(B)を含む第2の層の層 厚みの総計が全フィルム厚みに対して下限に 満たない場合、積層構造(I)の各層厚みが乱れ て発色が十分に発現しない。一方、ポリエス テル(B)を含む第2の層の層厚みの総計が全フ ルム厚みに対して上限を超える場合、シュ ンク加工温度において十分な熱収縮性が得 れない。
本発明の熱収縮性ポリエステル系フィル の全フィルム厚みに対する厚み調整層(II)の 層厚みの総計は50%以上85%以下であることが好 ましい。厚み調整層(II)の層厚みの総計が全 ィルム厚みに対して下限に満たない場合、 ィルム中で第1の層の占めるポリエステル(A) が相対的に増えて第1の層厚みが上限を超え ることがあり、反射波長が赤外線領域になる ため発色しないことがある。一方、厚み調整 層(II)の層厚みの総計が全フィルム厚みに対 て上限を超える場合、フィルム中での第1の の占めるポリエステル(A)量が相対的に低下 て第1の層厚みが下限に満たないことがあり 、反射波長が紫外線領域になるために発色し ないことがある。
本発明の熱収縮性ポリエステル系フィル の全フィルム厚みは30~80μmであることが好 しく、更に好ましくは35~60μmである。全フィ ルム厚みが下限に満たない場合、フィルムに コシがなくなり、加工時のハンドリング性に 劣ることがある。一方、全フィルム厚みが上 限を超える場合、フィルムが硬すぎて加工時 のハンドリング性が低下することがある。
[粒子]
本発明の熱収縮性ポリエステル系フィルム
、フィルムの透明性を高める観点から、粒
を含有しないか、フィルムへの滑り性付与
を目的として粒子を含有させるとしてもご
少量の範囲で添加させることが好ましく、
体的には、第1の層、第2の層及び厚み調整
(II)からなる群から選ばれる少なくとも1つが
、粒子を0重量%以上0.1重量%未満の範囲で含有
することが好ましい。粒子含有量の下限は、
より好ましくは0.005重量%、さらに好ましくは
0.01重量%である。また粒子含有量は、高々0.08
重量%であることがより好ましく、さらに好
しくは0.06重量%以下である。
かかる粒子含有量は、粒子含有層の重量を
準として、該層に含まれる粒子の重量の比(
%)で表わされる。
粒子の種類として、炭酸カルシウム、シ カ、タルク、クレーなどの無機粒子、シリ ーン、アクリルなどの熱可塑性樹脂および 硬化性樹脂のいずれかからなる有機粒子な を少なくとも1種用いることができ、これら の中でも真球状シリカ粒子が好ましい。粒子 の平均粒径は0.001~5μmの範囲であれば特に限 されないが、0.01~3μmであることがより好ま い。
[フィルム特性]
本発明の熱収縮性ポリエステル系フィルム
、各層がかかる樹脂成分を含み、かつ上述
層構成を有することにより、波長400~800nmの
囲の反射率曲線において反射率30%以上の反
ピークが少なくとも1つ観察される。反射ピ
ークの反射率は、好ましくは50%以上、さらに
好ましくは70%以上であり、反射率が高くなる
ほど金属光沢発色性が鮮明になる。反射ピー
クの反射率はより高い方が好ましいが、高々
95%以下、さらには90%以下である。
反射ピークが波長400nmに満たない範囲に存
する場合、または反射ピークが波長800nmを超
える範囲に存在する場合は、可視光領域から
はずれるため、金属光沢発色性が発現しない
。また反射ピークの反射率が下限に満たない
場合、十分に反射色を認識することができな
い。
ここで反射率曲線とは、分光光度計を用い
主配向方向(収縮率の大きい方向または主収
縮方向と称することがある)に合わせてフィ
ムと受光部の間に偏光板を挟み、400~800nmの
波長でのアルミ蒸着したミラーとの相対鏡
反射率を測定して得られる曲線である。ま
、反射率曲線において反射率30%以上とは、
長ごとに測定された反射率の中でピークと
る反射率が30%以上であることを指す。
かかる反射率特性を達成する手段は、第1の
層と第2の層の各層が屈折率の異なる樹脂と
て、エチレンテレフタレートを主たる成分
するポリエステル(A)とエチレン-2,6-ナフタレ
ンジカルボキシレートを主たる成分とするポ
リエステル(B)を交互に25層以上1001層以下の範
囲で積層し、またそれら両樹脂の各層厚みが
、第1の層は0.02~0.4μmの範囲内で、また第2の
は0.03~0.5μmの範囲内で均一であることによっ
て達成される。
また本発明の熱収縮性ポリエステル系フィ
ムは、80℃の温水中に10秒間放置したときの
熱収縮率がフィルム長手方向及び幅方向のい
ずれか一方において30%以上の特性を有する。
80℃の温水中に10秒間放置したときの収縮率
大きい方向における熱収縮率が下限に満た
い場合、シュリンクラベルの加工温度域で
収縮量が小さく、シュリンクラベルとしてPE
Tボトルと十分な密着性を示さない。80℃の温
水中に10秒間放置したときの熱収縮率は、か
る範囲内でより大きい方が密着性の観点か
好ましいが、シュリンク後の外観を考慮し
上限は高々70%程度である。
かかる熱収縮率特性を達成する手段として
ポリエステル(A)を含む第1の層と厚み調整層
(II)の層厚みの総計が全フィルム厚みに対し
86%以上であり、2.5~4.5倍の所定の延伸倍率で
収縮方向に延伸することにより達成される
また本発明の熱収縮性ポリエステル系フィ
ムは、80℃の温水中に10秒間放置したときの
熱収縮率が30%以上である方向と直交する方向
において、絶対値で0%以上10%未満の特性を有
る。80℃の温水中に10秒間放置したときの収
縮率の小さい方向における熱収縮率の絶対値
が上限を超える場合、タテヒケと呼ばれる収
縮斑部分が発生する。80℃の温水中に10秒間
置したときの収縮率の小さい方向における
収縮率の絶対値は、かかる範囲内でより小
い方が好ましいが、通常は5%以下、さらには
4%以下である。
かかる熱収縮率特性を達成する手段は、上
の収縮率の大きい方向と直交方向について
、収縮率を下げるためにフィルムを延伸し
いのが好ましく、フィルム強度を高める場
には1.5倍以下の低倍率で延伸することによ
て達成される。
なお80℃の温水中に10秒間放置したときの熱
収縮率とは、サンプルを10cm×10cmの正方形に
り出して80℃の温水に10秒間浸漬し、その後
水中で冷却して標線間の長さを測定し、原
法に対する収縮量の割合を熱収縮率として
めた値である。
本発明の熱収縮性ポリエステル系フィルム
ヘーズはJIS規格K7136に準じて測定され、0.1%
上10%以下であることが好ましく、より好ま
い下限は0.2%、さらに好ましくは0.3%である
本発明のフィルムのヘーズの上限は、より
ましくは8%、さらに好ましくは7%、特に好ま
くは6%である。
フィルムのヘーズを下限より小さくするこ
は、本発明で使用するポリエステル系樹脂
性質上困難である。一方、フィルムのヘー
が上限を超える場合、フィルムの透明性が
下してフィルムが曇って見え、金属光沢感
減少につながったり、フィルム下地に意匠
施している際に意匠の視認性が低下するこ
がある。
かかるヘーズ特性を達成する手段は、一定
みを有する厚み調整層(II)を積層構造(I)の両
面に配置することでフィルム表面近傍の積層
構造の乱れをなくし、フィルムの表面平滑性
を高めること、及び粒子含有量が前述の範囲
であることによって達成される。
[製造方法]
次に、本発明の熱収縮性ポリエステル系フ
ルムの製造方法の一例について詳述する。
本発明の熱収縮性ポリエステル系フィルム
製造するためには、まず第1の押出機より供
給された第1の層用ポリエステル(A)と、第2の
出機より供給された第2の層用ポリエステル
(B)とを、多層フィードブロック装置を用いて
溶融状態で交互に25層以上1001層以下の範囲で
重ね合わせた状態(積層構造(I))を形成し、さ
に、第3の押出機より供給された厚み調整層
(II)用ポリエステル(C)を、厚み調整されたフ
ードブロック最外層を通じて、積層構造(I)
両面に積層する。厚み調整層(II)用ポリエス
ル(C)が第1の層用ポリエステル(A)と同一の場
合は、第1の押出機より供給されたポリエス
ル(A)の一部を厚み調整層として、厚み調整
れたフィードブロック最外層を通じて積層
造(I)の両面に積層すればよい。
その後、ダイを用いて該溶融積層体を回 するドラム上にキャストすることにより、 層未延伸フィルムとする。なお積層構造(I) 部分のフィードブロックは、第1の層の各層 厚み、第2の層の各層厚みがそれぞれ均一な みとなるように制御される。その結果、第1 層の各層厚みのばらつき、第2の層の各層厚 みのばらつきをなくすことができる。また積 層構造(I)における最外層は特に規定されない が、第1の層を奇数層、第2の層を偶数層とす ことが好ましい。
このようにして得られた多層未延伸フィ ムは、製膜方向またはその直交方向である 方向のいずれか1軸方向に延伸される。延伸 温度は、第1の層を構成するポリエステル(A) ガラス転移点の温度(Tg)~(Tg+50)℃の範囲が好 しい。このときの面積倍率は2~6倍、更に好 しくは2.5~5倍であることが好ましい。延伸倍 率が大きい程、第1の層および第2の層の個々 層における層厚みのバラツキが、延伸によ 薄層化により小さくなり、多層延伸フィル の光干渉が面方向に均一になる。一方、収 特性に対しては、延伸倍率が高すぎると、 晶化により主収縮方向の収縮率が得られな ばかりか、主収縮方向の直交方向の収縮率 大きくなってしまうことから、延伸倍率は 収縮方向について2.5~4.5倍の範囲とする必要 があり、主収縮方向の直交方向は延伸しない か、最大でも1.5倍以下の範囲で延伸する必要 がある。また収縮率の精度を高めるために、 さらに70℃以上80℃未満の温度で熱処理を施 てもよい。
上記工程中にプライマー層などを塗設す 場合は、例えば縦延伸後にフィルムの片面 いし両面に、水分散性の塗剤を塗布し、横 伸の前に乾燥してフィルムに皮膜を形成さ ることが好ましい。塗工法は限定されない 、リバースロールコーターによる塗工が好 しい。
以下、実施例を挙げて、本発明をさらに具
的に説明する。
なお、実施例および比較例において用いた
性の測定方法ならびに評価方法は、次のと
りである。
(1)熱収縮率
フィルムサンプルを10cm×10cmの正方形に切り
出し、80℃の温水に浸漬し、10秒後に引き上
て冷水に入れた。標線間の長さを測定し、
ィルムの収縮量を原寸法に対する割合とし
百分率で表した。
S=100×(L 0
-L)/L 0
(上式中、Sは熱収縮率(単位:%)、Lは熱処理後
標線間長さ(単位:mm)、L 0
は熱処理前の標線間長さ(単位:mm)をそれぞれ
わす)
(2)光線反射率
分光光度計(島津製作所製、MPC-3100)を用い、
主配向方向(収縮率の大きい方向または主収
方向)に合わせてフィルムと受光部の間に偏
板を挟み、各波長でのアルミ蒸着したミラ
との相対鏡面反射率を波長400nmから800nmの範
囲で測定する。その測定された反射率の中で
最大のものを最大反射率とし、その波長を反
射波長とした。
更に意匠性について、目視評価により以下
基準で評価した。
○: 金属光沢の色調が観察される
×: 金属光沢の色調が観察されない
(3)収縮(シュリンク)フィルムとしての評価
フィルムサンプルを収縮ラベルとして円筒
にした後、PETボトルに被せ、設定温度85℃
シュリンクトンネルを通過させて収縮させ
。トンネル通過後、該フィルムが十分にPET
トルに密着しているかを目視評価により以
の基準で評価した。
○: PETボトルの形状に密着しており、PETボ
ルとの間に隙間が観察されない
×: PETボトルとの間に一部隙間が観察され
またシュリンクトンネル通過後のフィルム
収縮斑について、上端部又は下端部が収縮
に斜めになったり歪んでいないかを目視評
により以下の基準で判定した。
○: 上端部または下端部のいずれかに収縮
により斜めになったり歪んだ部分が観察さ
ない
×: 上端部または下端部のいずれにも収縮
により斜めになったり歪んだ部分が観察さ
る
さらにシュリンクトンネル通過後のフィル
の意匠性について、透明性および金属光沢
を目視評価により以下の基準で評価した。
A: 金属光沢の色調が観察され、かつフィル
に濁りがなく透明
B: 金属光沢の色調が観察されるが、フィル
に濁りが発生
C: 金属光沢の色調が観察されないが、フィ
ムに濁りはなく透明
D: 金属光沢の色調が観察されず、かつフィ
ムに濁りが発生
(4)各層厚み、層数
フィルムサンプルの断面を株式会社日立サ
エンスシステムズ製の走査電子顕微鏡(S-4300
SE/N形)で観察し、厚さ方向で略中心付近の第1
の層および第2の層の各層の厚みを3層ずつn=3
測定し、平均値より求めた。厚み調整層(II)
の層厚みについても同じ測定装置を用い、両
層について3箇所ずつ測定し、平均値より求
た。
また、層数についても、同様にフィルムサ
プルの断面を株式会社日立サイエンスシス
ムズ製の走査電子顕微鏡(S-4300SE/N形)で観察
て求めた。
(5)全フィルム厚み
フィルムの全フィルム厚みは、電子マイク
メータ(アンリツ(株)製の商品名「K-312A型」)
を用いて針圧30gにて10箇所測定し、それらの
均値より求めた。
(6)全フィルム厚みに対する第1の層と厚み調
層(II)の層厚みの総計
(4)の方法で得られた第1の層の厚みに第1の
数を乗じて第1の層厚みの総計を求め、また(
4)の方法で得られた厚み調整層(II)の層厚みを
用いて、第1の層と厚み調整層(II)の層厚みの
計を求めた。一方、全フィルム厚みは(5)の
法に準じて求め、全フィルム厚みに対する
1の層と厚み調整層(II)の層厚みの総計(%)を
出した。
(7)全フィルム厚みに対する厚み調整層(II)の
厚みの総計
(4)の方法で得られた厚み調整層(II)の層厚み
、および(5)の方法で得られた全フィルム厚み
をもとに、全フィルム厚みに対する厚み調整
層(II)の層厚みの総計(%)を算出した。
(8)ヘーズ
JIS K7136に準じ、日本電色工業社製のヘーズ
定器(NDH-2000)を使用してフィルムのヘーズ値
測定した。
(9)ガラス転移温度
フィルムサンプル約10mgを測定用のアルミニ
ウム製パンに封入して示差熱量計(デュポン
製・V4.OB2000型DSC)に装着し、25℃から20℃/分
速度で300℃まで昇温させ、300℃で5分間保持
た後取出し、直ちに氷の上に移して急冷す
。このパンを再度示差熱量計に装着し、25
から20℃/分の速度で昇温させてガラス転移
度(Tg:℃)を測定した。
(10)固有粘度
固有粘度([η]dl/g)は、25℃のo-クロロフェノ
ル溶液で測定した。
(11)ポリエステル成分量
フィルムサンプルの各層について、 1
H-NMR測定よりポリエステルの成分および共重
成分及び各成分量を特定した。
<実施例1>
第1の層用のポリエステル(A)及び厚み調整層
(II)用のポリエステル(C)として、固有粘度0.70d
l/g、ガラス転移温度(Tg 1
)83℃のポリエチレンテレフタレート-ナフタ
ート共重合体(2,6-ナフタレンジカルボン酸含
有量:12モル%)を用意し、第2の層用のポリエス
テル(B)として、固有粘度0.51dl/g、ガラス転移
度(Tg 2
)117℃のポリエチレン-2,6-ナフタレンジカルボ
キシレートホモポリマーを用意し、それぞれ
ペレットを攪拌しながら110℃で10時間加熱し
面を結晶化させたものを用意した。なお厚
調整層(II)用のポリエステル(C)は第1の層用
ポリエステル(A)と同一のポリマーであるた
、以降はポリエステル(A)として記載した。
ポリエステル(A)およびポリエステル(B)を、
れぞれ170℃で4時間乾燥後、ポリエステル(A)
を第1の押出機に、またポリエステル(B)を第2
押出機に供給した。それぞれのポリエステ
を、290℃まで加熱して溶融状態にして、ポ
エステル(A)を第1の層として99層と厚み調整
2層に分岐させ、ポリエステル(B)を第2の層
して100層に分岐させた後、第1の層と第2の層
が交互に積層するような多層フィードブロッ
ク装置を使用して、積層状態の溶融体とし、
その積層状態を保持したままキャスティング
ドラム上にキャストして、第1の層と第2の層
交互に積層された総数199層とその両面に厚
調整層を有する未延伸多層積層フィルムを
成した。なお押出量の比は第1の層及び厚み
調整層用ポリエステル(A)87%(第1層として26%、
み調整層(II)として61%)、第2の層用ポリエス
ル(B)13%に調整した。またフィードブロック
第1の層の各層厚み、第2の層の各層厚みは
一層となるように制御した。
この多層未延伸フィルムを、80℃の温度で
連続製膜方向は延伸せずに、幅方向に3.0倍
伸し、75℃で3秒間熱処理を行い、厚さ60μmの
フィルムを得た。得られたフィルムの特性を
表2に示す。
<実施例2>
ポリエステル(A)を固有粘度0.65dl/g、ガラス
移温度(Tg 1
)79℃のポリエチレンテレフタレートホモポリ
マーとし、押出量の比を第1の層及び厚み調
層用ポリエステル(A)を90%(第1層として27%、厚
み調整層(II)として63%)、第2の層用ポリエステ
ル(B)を10%とした以外は、実施例1と同様にし
、厚さ60μmのフィルムを得た。得られたフィ
ルムの特性を表2に示す。
<実施例3>
ポリエステル(A)を固有粘度0.71dl/g、ガラス
移温度(Tg 1
)74℃のポリエチレンテレフタレート-イソフ
レート共重合体(イソフタル酸含有量:12モル%
)とし、押出量の比を第1の層及び厚み調整層
ポリエステル(A)を92%(第1層として28%、厚み
整層(II)として64%)、第2の層用ポリエステル(B
)を8%とした以外は、実施例1と同様にして、
さ60μmのフィルムを得た。得られたフィルム
の特性を表2に示す。
<実施例4>
ポリエステル(B)を固有粘度を0.58dl/g、ガラ
転移温度(Tg 2
)109℃のポリエチレンナフタレート-テレフタ
ート共重合体(テレフタル酸含有量:8モル%)
し、押出量の比を第1の層及び厚み調整層用
リエステル(A)を92%(第1層として28%、厚み調
層(II)として64%)、第2の層用ポリエステル(B)
8%とした以外は、実施例1と同様にして、厚
60μmのフィルムを得た。得られたフィルムの
特性を表2に示す。
<実施例5>
第1の層及び厚み調整層(II)用のポリエステ
(A)を、固有粘度0.71dl/g、ガラス転移温度(Tg 1
)74℃のポリエチレンテレフタレート-イソフ
レート共重合体(イソフタル酸含有量:12モル%
)と、固有粘度0.70dl/g、ガラス転移温度(Tg 1
)83℃のポリエチレンテレフタレート-ナフタ
ート共重合体(2,6-ナフタレンジカルボン酸含
有量:12モル%)を重量比1:1でブレンドした樹脂
し、第2の層用のポリエステル(B)として、固
有粘度0.51dl/g、ガラス転移温度(Tg 2
)117℃のポリエチレン-2,6-ナフタレンジカルボ
キシレートホモポリマーとし、押出量の比を
第1の層及び厚み調整層用ポリエステル(A)を90
%(第1層として27%、厚み調整層(II)として63%)、
2の層用ポリエステル(B)を10%とした以外は、
実施例1と同様にして、厚さ60μmのフィルムを
得た。得られたフィルムの特性を表2に示す
<実施例6>
実施例1と同じポリエステル樹脂を用い、第
1の層および厚み調整層(II)に内添フィラーと
て、平均粒径1.5μmの真球状シリカ粒子を該
の重量を基準として0.05重量%添加したもの
用い、押出量の比を第1の層及び厚み調整層
ポリエステル(A)を90%(第1層として27%、厚み
整層(II)として63%)、第2の層用ポリエステル(B
)を10%とした以外は、実施例1と同様にして、
さ60μmのフィルムを得た。得られたフィル
の特性を表2に示す。
<実施例7>
実施例1と同じポリエステル樹脂を用い、第
1の層および厚み調整層(II)に内添フィラーと
て、平均粒径1.5μmの真球状シリカ粒子を該
の重量を基準として0.1重量%添加したものを
用い、押出量の比を第1の層及び厚み調整層
ポリエステル(A)を90%(第1層として27%、厚み調
整層(II)として63%)、第2の層用ポリエステル(B)
を10%とした以外は、実施例1と同様にして、
さ60μmのフィルムを得た。得られたフィルム
の特性を表2に示す。
<比較例1>
ポリエステル(A)を固有粘度を0.71dl/g、ガラ
転移温度(Tg 1
)74℃のポリエチレンテレフタレート-イソフ
レート共重合体(イソフタル酸含有量:12モル%
)とし、押出量の比を第1の層及び厚み調整層
ポリエステル(A)を83%(第1層として25%、厚み
整層(II)として58%)、第2の層用ポリエステル(B
)を17%とした以外は、実施例1と同様にして、
さ60μmのフィルムを得た。得られたフィル
の特性を表2に示す。
<比較例2>
実施例1と同じポリエステル樹脂を用い、押
出量の比を第1の層及び厚み調整層用ポリエ
テル(A)を97%(第1層として29%、厚み調整層(II)
して68%)、第2の層用ポリエステル(B)を3%とし
以外は、実施例1と同様にして製膜したとこ
ろ、第2の層用ポリエステル(B)の層をダイの
方向に均一に押出すことができず、フィル
を製膜することができなかった。
<比較例3>
第1の層及び厚み調整層(II)用のポリエステ
(A)を、固有粘度0.51dl/g、ガラス転移温度(Tg 1
)117℃のポリエチレン-2,6-ナフタレンジカルボ
キシレートホモポリマーとし、第2の層用の
リエステル(B)を、固有粘度0.71dl/g、ガラス転
移温度(Tg 2
)74℃のポリエチレンテレフタレート-イソフ
レート共重合体(イソフタル酸含有量:12モル%
)とし、押出量の比を第1の層及び厚み調整層
ポリエステル(A)を87%(第1層として26%、厚み
整層(II)として61%)、第2の層用ポリエステル(B
)を13%とした以外は、実施例1と同様にして、
さ60μmのフィルムを得た。得られたフィル
の特性を表2に示す。
<比較例4>
比較例3と同じポリエステル樹脂を用い、押
出量の比を第1の層及び厚み調整層用ポリエ
テル(A)を92%(第1層として28%、厚み調整層(II)
して64%)、第2の層用ポリエステル(B)を8%とし
以外は比較例3と同様にして製膜したところ
、第2の層用ポリエステル(B)の層をダイの幅
向に均一に押出すことができず、フィルム
製膜することができなかった。
<比較例5>
実施例1と同じポリエステル樹脂を用い、押
出量の比を第1の層及び厚み調整層用ポリエ
テル(A)を88%(第1層として26%、厚み調整層(II)
して62%)、第2の層用ポリエステル(B)を12%とし
、ポリエステル(A)を第1の層として9層に、ポ
エステル(B)を第2の層として10層に分岐させ
以外は、実施例1と同様にして、厚さ60μmの
ィルムを得た。得られたフィルムの特性を
2に示す。
<比較例6>
実施例1と同じポリエステル樹脂を用い、押
出量の比を第1の層用ポリエステル(A)を86%、
2の層用ポリエステル(B)を14%とし、ポリエス
ル(A)を第1の層として101層、ポリエステル(B)
を第2の層として100層に分岐させ、厚み調整
(II)を付与しない以外は、実施例1と同様にし
て厚さ60μmのフィルムを得た。得られたフィ
ムの特性を表2に示す。
<比較例7>
実施例1と同じポリエステル樹脂を用い、押
出量の比を第1の層及び厚み調整層用ポリエ
テル(A)を83%(第1層として25%、厚み調整層(II)
して58%)、第2の層用ポリエステル(B)を17%とし
た以外は、実施例1と同様にして、厚さ60μmの
フィルムを得た。得られたフィルムの特性を
表2に示す。
本発明は、本発明のフィルムは、高透明 つ特定の波長の光を反射する光沢性の意匠 に富むため、フィルムに施される絵柄印刷 視認性に優れ、玉虫色の金属光沢性を有し PETボトルなどの容器に貼り付け可能な熱収 性を有する熱収縮性ポリエステル系フィル を提供することができ、PETボトルのシュリ クラベルに好適に用いることができる他、 収縮性および意匠性を求められる電線被覆 も好適に用いることができる。
