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Title:
THIETANE COMPOUND, POLYMERIZABLE COMPOSITION CONTAINING THE SAME, RESIN, METHOD FOR PRODUCING THE RESIN, AND USE OF THE RESIN
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/104385
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a thietane compound represented by formula (30). In the formula (30), A represents an OH group or an SH group.

Inventors:
KUBOI HIRONORI (JP)
HAYASHI HIDETOSHI (JP)
KOHGO OSAMU (JP)
KOBAYASHI SEIICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/000656
Publication Date:
August 27, 2009
Filing Date:
February 18, 2009
Export Citation:
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Assignee:
MITSUI CHEMICALS INC (JP)
KUBOI HIRONORI (JP)
HAYASHI HIDETOSHI (JP)
KOHGO OSAMU (JP)
KOBAYASHI SEIICHI (JP)
International Classes:
C07D331/04; C08G75/06; G02B1/04
Domestic Patent References:
WO2007148439A12007-12-27
WO2008102545A12008-08-28
WO2005095490A12005-10-13
Foreign References:
JP2003327583A2003-11-19
JP2003327583A2003-11-19
Other References:
See also references of EP 2253626A4
Attorney, Agent or Firm:
HAYAMI, Shinji et al. (JP)
Shinji Hayami (JP)
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Claims:
 下記式(30)で示される、チエタン化合物。
 式(30)中、Aは、OH基あるいは、SH基を示す。
 請求項1に記載のチエタン化合物を含む、重合性組成物。
 請求項2に記載の重合性組成物において、イソシアネート化合物、前記式(30)に示した化合物以外の活性水素化合物、エポキシ化合物、エピチオ化合物、前記式(30)に示した化合物以外の非金属チエタン化合物および金属チエタン化合物からなる群から選択される一種以上をさらに含む、重合性組成物。
 請求項1に記載のチエタン化合物と、下記一般式(2)に示される金属チエタン化合物とを含む、重合性組成物。
(上記一般式(2)中、Mは金属原子である。X 1 およびX 2 は各々独立に硫黄原子または酸素原子である。R 1 は2価の有機基である。
 mは0または1以上の整数である。
 nはMの価数であり、pは1以上n以下の整数である。
 qは0または1以上n-2以下の整数である。
 Yは1価または2価の基であり、Tは無機または有機基である。
 rは1または2である。
 r=1のとき、q=0であり、Yは1価の無機または有機基である。r=1かつn-p-qが2以上の場合、複数のYは、各々独立に1価の無機または有機基である。r=1かつn-p-qが2以上の場合、複数のYが互いに結合し、金属原子を含む環を形成していてもよい。
 r=2のとき、n-p-q=1または2であり、Yは2価の基である。r=2かつn-p-q=2の場合、2つのYが、2つの金属原子とともに環を形成していてもよい。r=2かつq=2の場合、複数のTは、各々独立に無機または有機基である。)
 請求項4に記載の重合性組成物において、前記一般式(2)においてMがSbまたはSnである化合物を含む、重合性組成物。
 請求項4または5に記載の重合性組成物において、前記一般式(2)に示した化合物として、下記一般式(3)に示される化合物を含む、重合性組成物。

 請求項4乃至6いずれかに記載の重合性組成物において、前記一般式(2)においてm=0である化合物を含む、重合性組成物。
 請求項4乃至7いずれかに記載の重合性組成物において、前記一般式(2)においてX 1 が硫黄原子である化合物を含む、重合性組成物。
 請求項4乃至8いずれかに記載の重合性組成物において、前記一般式(2)においてn=p=3である化合物を含む、重合性組成物。
 請求項4乃至9いずれかに記載の重合性組成物において、前記一般式(2)に示した化合物として、下記式(4)に示される化合物を含む、重合性組成物。
 請求項4または5に記載の重合性組成物において、前記一般式(2)においてn=p=4である化合物を含む、重合性組成物。
 請求項11に記載の重合性組成物において、前記一般式(2)に示した化合物として、下記式(5)に示される化合物を含む、重合性組成物。
 請求項2乃至12いずれかに記載の重合性組成物において、ブルーイング剤をさらに含む、重合成組成物。
 請求項2乃至13いずれかに記載の重合性組成物を注型重合する工程を含む、樹脂の製造方法。
 請求項2乃至13いずれかに記載の重合性組成物を重合して得られる樹脂。
 請求項15に記載の樹脂からなる光学部品。
 請求項2乃至13いずれかに記載の重合性組成物の光学部品としての使用。
 請求項2乃至13いずれかに記載の重合性組成物を重合させた樹脂の光学部品としての使用。
Description:
チエタン化合物、これを含む重 性組成物、樹脂およびその製造方法ならび 使用

 本発明は、チエタン化合物、これを含む 合性組成物、樹脂およびその製造方法なら に使用に関する。

 近年、無機ガラスに代わる透明性材料と て、透明性有機高分子材料が使用されてい 。こうした材料をたとえば光学用樹脂に用 る場合、一般に、たとえば透明性、熱的特 、機械的特性などの一般的に求められる特 を有しつつ、かつ高屈折率とすることが求 られる。

 このような樹脂に関する技術として、特許 献1に記載のものがある。同文献には、金属 含有チエタン化合物が記載されている。また 、屈折率(nd)1.7を超える高屈折率の光学用樹 が記載されている。

国際公開第2005/095490号パンフレット

特開2003-327583号公報

 上述した透明性材料において、屈折率を高 る等の光学特性の向上に加えて、光学特性 機械強度等の他の樹脂物性とのバランスを 上させる点で、改善の余地があった。
 本発明は、新規なチエタン化合物を提供す 。

 本発明は、以下の通りである。
[1]下記式(30)で示される、チエタン化合物。

 式(30)中、Aは、OH基あるいは、SH基を示す

[2][1]に記載のチエタン化合物を含む、重合性 組成物。
[3][2]に記載の重合性組成物において、イソシ アネート化合物、前記式(30)に示した化合物 外の活性水素化合物、エポキシ化合物、エ チオ化合物、前記式(30)に示した化合物以外 非金属チエタン化合物および金属チエタン 合物からなる群から選択される一種以上を らに含む、重合性組成物。
[4][1]に記載のチエタン化合物と、下記一般式 (2)に示される金属チエタン化合物とを含む、 重合性組成物。

(上記一般式(2)中、Mは金属原子である。X 1 およびX 2 は各々独立に硫黄原子または酸素原子である 。R 1 は2価の有機基である。
 mは0または1以上の整数である。
 nはMの価数であり、pは1以上n以下の整数で る。
 qは0または1以上n-2以下の整数である。
 Yは1価または2価の基であり、Tは無機または 有機基である。
 rは1または2である。
 r=1のとき、q=0であり、Yは1価の無機または 機基である。r=1かつn-p-qが2以上の場合、複 のYは、各々独立に1価の無機または有機基で ある。r=1かつn-p-qが2以上の場合、複数のYが いに結合し、金属原子を含む環を形成して てもよい。
 r=2のとき、n-p-q=1または2であり、Yは2価の基 である。r=2かつn-p-q=2の場合、2つのYが、2つ 金属原子とともに環を形成していてもよい r=2かつq=2の場合、複数のTは、各々独立に無 または有機基である。)
[5][4]に記載の重合性組成物において、前記一 般式(2)においてMがSbまたはSnである化合物を む、重合性組成物。
[6][4]または[5]に記載の重合性組成物において 、前記一般式(2)に示した化合物として、下記 一般式(3)に示される化合物を含む、重合性組 成物。


[7][4]乃至[6]いずれかに記載の重合性組成物に おいて、前記一般式(2)においてm=0である化合 物を含む、重合性組成物。
[8][4]乃至[7]いずれかに記載の重合性組成物に おいて、前記一般式(2)においてX 1 が硫黄原子である化合物を含む、重合性組成 物。
[9][4]乃至[8]いずれかに記載の重合性組成物に おいて、前記一般式(2)においてn=p=3である化 物を含む、重合性組成物。
[10][4]乃至[9]いずれかに記載の重合性組成物 おいて、前記一般式(2)に示した化合物とし 、下記式(4)に示される化合物を含む、重合 組成物。

[11][4]または[5]に記載の重合性組成物におい 、前記一般式(2)においてn=p=4である化合物を 含む、重合性組成物。
[12][11]に記載の重合性組成物において、前記 般式(2)に示した化合物として、下記式(5)に される化合物を含む、重合性組成物。

[13][2]乃至[12]いずれかに記載の重合性組成物 おいて、ブルーイング剤をさらに含む、重 成組成物。
[14][2]乃至[13]いずれかに記載の重合性組成物 注型重合する工程を含む、樹脂の製造方法
[15][2]乃至[13]いずれかに記載の重合性組成物 重合して得られる樹脂。
[16][15]に記載の樹脂からなる光学部品。
[17][2]乃至[13]いずれかに記載の重合性組成物 光学部品としての使用。
[18][2]乃至[13]いずれかに記載の重合性組成物 重合させた樹脂の光学部品としての使用。

 本発明によれば、新規なチエタン化合物 提供される。

 以下、本発明について、具体例を用いて 明するが、本発明は、これに限定されるも ではない。また、本発明において、各成分 たは基について、例示されたものを単独で いてもよいし、複数組み合わせて用いても い。

 本発明におけるチエタン化合物は、下記 (30)に示される非金属チエタン化合物である 。

 式(30)中、AはOH基あるいは、SH基を示す。
 すなわち、式(30)で示される非金属チエタン 化合物は、下記の式(31)で示される非金属チ タン化合物(1,3-ビス(チエタニルチオ)-2プロ ノール)、あるいは、下記の式(32)で示される 非金属チエタン化合物(1,3-ビス(チエタニルチ オ)-2メルカプトプロパン)である。

 上記一般式(31)に示した化合物の製造方法 に特に制限はないが、たとえば実施例の項で 後述するように、3-メルカプトチエタンとエ クロロヒドリンとをアルカリ性の水溶液中 反応させて得ることができる。

 上記一般式(31)に示した化合物は、分子構 造中に2つのチエタニルチオ基を含むととも 水酸基を含む。このため、重合性組成物中 配合することにより、たとえば高屈折率、 械強度、耐熱性のバランスを向上させるこ が可能となる。

 上記一般式(32)に示した化合物の製造方法 に特に制限はないが、たとえば実施例の項で 後述するように、3-メルカプトチエタンと、 ピチオクロロヒドリンとをアルカリ性の溶 中で反応させることで得られる。

 上記一般式(32)に示した化合物は、分子構 造中に2つのチエタニルチオ基を含むととも メルカプト基を含む。このため、重合性組 物中に配合することにより、たとえば高屈 率、機械強度、耐熱性のバランスを向上さ ることが可能となる。

 以下、上記一般式(30)に示した化合物を含む 重合性組成物を説明する。
 本発明における重合性組成物は、上記一般 (30)に示した化合物を含んでいればよい。
 重合性組成物中の上記一般式(30)に示した化 合物の配合量に特に制限はない。たとえば光 学樹脂組成物の機械的強度をさらに向上させ る観点からは、重合性組成物全体中に1重量% 上としてもよい。
 本発明における重合性組成物は、上記式(31) に示した化合物、上記式(32)に示した化合物 うち、いずれか一方を含めばよいが、上記 (31)に示した化合物、上記式(32)に示した化合 物の両方を含むものであってもよい。

 本発明における重合性組成物に含まれる他 成分として、たとえば、イソシアネート化 物、上記式(30)に示した化合物以外の活性水 素化合物、エポキシ化合物、エピチオ化合物 、上記式(30)に示した化合物以外の非金属チ タン化合物および金属チエタン化合物から る群から選択される一種以上をさらに含ん もよい。
 以下、各成分について、具体例を挙げて説 する。

 なお、本発明における重合性組成物の成分 複数の官能基を有するときの官能基の優先 位は、以下の通りとする。
(i)チオール基
(ii)イソシアネート基
(iii)エポキシ基
(iv)エピチオ(エピスルフィド)基
(v)チエタニル基
 たとえば、以下において、チオール基とチ タニル基とを有する化合物については、チ ール化合物の項で説明する。

 (活性水素化合物)
 本発明において用いられる活性水素化合物 、活性水素を有する化合物であって、上記 (30)に示した化合物以外の化合物である。活 性水素化合物は、具体的には、ポリオール化 合物、(ポリ)チオール化合物およびヒドロキ チオール化合物より選ばれる。

 このうち、ポリオール化合物としては、た えばエチレングリコール、ジエチレングリ ール、プロピレングリコール、ジプロピレ グリコール、ブチレングリコール、ネオペ チルグリコール、グリセリン、トリメチロ ルエタン、トリメチロールプロパン、ブタ トリオール、 1,2-メチルグルコサイド、ペ タエリスリトール、ジペンタエリスリトー 、トリペンタエリスリトール、ソルビトー 、エリスリトール、スレイトール、リビト ル、アラビニトール、キシリトール、アリ ール、マニトール、ドルシトール、イディ ール、グリコール、イノシトール、ヘキサ トリオール、トリグリセロース、ジグリペ ール、トリエチレングリコール、ポリエチ ングリコール、トリス(2-ヒドロキシエチル) イソシアヌレート、シクロブタンジオール、 シクロペンタンジオール、シクロヘキサンジ オール、シクロヘプタンジオール、シクロオ クタンジオール、シクロヘキサンジメタノー ル、ヒドロキシプロピルシクロヘキサノール 、トリシクロ[5.2.1.0 2,6 ]デカン-ジメタノール、ビシクロ[4,3,0]-ノナ ジオール、ジシクロヘキサンジオール、ト シクロ[5,3,1,1]ドデカンジオール、ビシクロ[4 ,3,0]ノナンジメタノール、トリシクロ[5,3,1,1] デカン-ジエタノール、ヒドロキシプロピル トリシクロ[5,3,1,1]ドデカノール、スピロ[3,4] クタンジオール、ブチルシクロヘキサンジ ール、1,1'-ビシクロヘキシリデンジオール シクロヘキサントリオール、マルチトール ラクトース等の脂肪族ポリオール;
ジヒドロキシナフタレン、トリヒドロキシナ フタレン、テトラヒドロキシナフタレン、ジ ヒドロキシベンゼン、ベンゼントリオール、 ビフェニルテトラオール、ピロガロール、( ドロキシナフチル)ピロガロール、トリヒド キシフェナントレン、ビスフェノールA、ビ スフェノールF、キシリレングリコール、ジ(2 -ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、ビスフェノ ルA-ビス-(2-ヒドロキシエチルエーテル)、テ トラブロムビスフェノールA、テトラブロム スフェノールA-ビス-(2-ヒドロキシエチルエ テル)等の芳香族ポリオール;
ジブロモネオペンチルグリコール等のハロゲ ン化ポリオール;
エポキシ樹脂等の高分子ポリオールが挙げら れる。
 また、ポリオール化合物として他に、シュ 酸、グルタミン酸、アジピン酸、酢酸、プ ピオン酸、シクロヘキサンカルボン酸、β- キソシクロヘキサンプロピオン酸、ダイマ 酸、フタル酸、イソフタル酸、サリチル酸 3-ブロモプロピオン酸、2-ブロモグリコール 、ジカルボキシシクロヘキサン、ピロメリッ ト酸、ブタンテトラカルボン酸、ブロモフタ ル酸などの有機酸と上記ポリオールとの縮合 反応生成物;
上記ポリオールとエチレンオキサイドやプロ ピレンオキサイドなどアルキレンオキサイド との付加反応生成物;
アルキレンポリアミンとエチレンオキサイド や、プロピレンオキサイドなどアルキレンオ キサイドとの付加反応生成物;さらには、
ビス-[4-(ヒドロキシエトキシ)フェニル]スル ィド、ビス-[4-(2-ヒドロキシプロポキシ)フェ ニル]スルフィド、ビス-[4-( 2,3-ジヒドロキシ プロポキシ)フェニル]スルフィド、ビス-[4-(4- ヒドロキシシクロヘキシロキシ)フェニル]ス フィド、ビス-[2-メチル-4-(ヒドロキシエト シ)-6-ブチルフェニル]スルフィドおよびこれ らの化合物に水酸基当たり平均3分子以下の チレンオキシドおよび/またはプロピレンオ シドが付加された化合物;
ジ-(2-ヒドロキシエチル)スルフィド、1,2-ビス -(2-ヒドロキシエチルメルカプト)エタン、ビ (2-ヒドロキシエチル)ジスルフィド、1,4-ジ アン-2,5-ジオール、ビス(2,3-ジヒドロキシプ ピル)スルフィド、テトラキス(4-ヒドロキシ -2-チアブチル)メタン、ビス(4-ヒドロキシフ ニル)スルホン(商品名ビスフェノールS)、テ ラブロモビスフェノールS、テトラメチルビ スフェノールS、4,4'-チオビス(6-tert-ブチル-3- チルフェノール)、1,3-ビス(2-ヒドロキシエ ルチオエチル)-シクロヘキサンなどの硫黄原 子を含有したポリオール等が挙げられる。

 チオール化合物として、具体的には、1価の チオール化合物としては、メチルメルカプタ ン、エチルメルカプタン、プロピルメルカプ タン、ブチルメルカプタン、オクチルメルカ プタン、ドデシルメルカプタン、tert-ドデシ メルカプタン、ヘキサデシルメルカプタン オクタデシルメルカプタン、シクロヘキシ メルカプタン、ベンジルメルカプタン、エ ルフェニルメルカプタン、2-メルカプトメ ル-1,3-ジチオラン、2-メルカプトメチル-1,4- チアン、1-メルカプト-2,3-エピチオプロパン 1-メルカプトメチルチオ-2,3-エピチオプロパ ン、1-メルカプトエチルチオ-2,3-エピチオプ パン、3-メルカプトチエタン、2-メルカプト エタン、3-メルカプトメチルチオチエタン 2-メルカプトメチルチオチエタン、3-メルカ トエチルチオチエタン、2-メルカプトエチ チオチエタン等の脂肪族メルカプタン化合 、チオフェノール、メルカプトトルエン等 芳香族メルカプタン化合物、ならびに2-メル カプトエタノール、3-メルカプト-1,2-プロパ ジオール等のメルカプト基以外にヒドロキ 基を含有する化合物が挙げられる。
 また、ポリチオール化合物としては、たと ば、メタンジチオール、1,2-エタンジチオー ル、1,1-プロパンジチオール、1,2-プロパンジ オール、1,3-プロパンジチオール、2,2-プロ ンジチオール、1,6-ヘキサンジチオール、1,2, 3-プロパントリチオール、1,1-シクロヘキサン ジチオール、1,2-シクロヘキサンジチオール 2,2-ジメチルプロパン-1,3-ジチオール、3,4-ジ トキシブタン-1,2-ジチオール、2-メチルシク ロヘキサン-2,3-ジチオール、ビシクロ[2,2,1]ペ プタ-exo-cis-2,3-ジチオール、1,1-ビス(メルカプ トメチル)シクロヘキサン、チオリンゴ酸ビ (2-メルカプトエチルエステル)、2,3-ジメルカ プトコハク酸(2-メルカプトエチルエステル) 2,3-ジメルカプト-1-プロパノール(2-メルカプ アセテート)、2,3-ジメルカプト-1-プロパノ ル(3-メルカプトアセテート)、ジエチレング コールビス(2-メルカプトアセテート)、ジエ チレングリコールビス(3-メルカプトプロピオ ネート)、1,2-ジメルカプトプロピルメチルエ テル、2,3-ジメルカプトプロピルメチルエー テル、2,2-ビス(メルカプトメチル)-1,3-プロパ ジチオール、ビス(2-メルカプトエチル)エー テル、エチレングリコールビス(2-メルカプト アセテート)、エチレングリコールビス(3-メ カプトプロピオネート)、トリメチロールプ パントリス(2-メルカプトアセテート)、トリ メチロールプロパントリス(3-メルカプトプロ ピオネート)、ペンタエリスリトールテトラ ス(2-メルカプトアセテート)、ペンタエリス トールテトラキス(3-メルカプトプロピオネ ト)、1,2-ビス(2-メルカプトエチルチオ)-3-メ カプトプロパン)、5,7-ジメルカプトメチル-1 ,11-ジメルカプト-3,6,9-トリチアウンデカン、4 ,7-ジメルカプトメチル-1,11-ジメルカプト-3,6,9 -トリチアウンデカン、4,8-ジメルカプトメチ -1,11-ジメルカプト-3,6,9-トリチアウンデカン 、1,1,3,3-テトラキス(メルカプトメチルチオ) ロパン、4,6-ビス(メルカプトメチルチオ)-1,3- ジチアン、2-(2,2-ビス(メルカプトメチルチオ) エチル)-1,3-ジチエタン等の脂肪族ポリチオー ル;
1,2-ジメルカプトベンゼン、1,3-ジメルカプト ンゼン、1,4-ジメルカプトベンゼン、1,2-ビ (メルカプトメチル)ベンゼン、1,3-ビス(メル プトメチル)ベンゼン、1,4-ビス(メルカプト チル)ベンゼン、1,2-ビス(メルカプトエチル) ベンゼン、1,3-ビス(メルカプトエチル)ベンゼ ン、1,4-ビス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,2 -ビス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼン、 1,3-ビス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼン 、1,4-ビス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼ ン、1,2-ビス(メルカプトエチレンオキシ)ベン ゼン、1,3-ビス(メルカプトエチレンオキシ)ベ ンゼン、1,4-ビス(メルカプトエチレンオキシ) ベンゼン、1,2,3-トリメルカプトベンゼン、1,2 ,4-トリメルカプトベンゼン、1,3,5-トリメルカ プトベンゼン、1,2,3-トリス(メルカプトメチ )ベンゼン、1,2,4-トリス(メルカプトメチル) ンゼン、1,3,5-トリス(メルカプトメチル)ベン ゼン、1,2,3-トリス(メルカプトエチル)ベンゼ 、1,2,4-トリス(メルカプトエチル)ベンゼン 1,3,5-トリス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,2 ,3-トリス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼ 、1,2,4-トリス(メルカプトメチレンオキシ) ンゼン、1,3,5-トリス(メルカプトメチレンオ シ)ベンゼン、1,2,3-トリス(メルカプトエチ ンオキシ)ベンゼン、1,2,4-トリス(メルカプト エチレンオキシ)ベンゼン、1,3,5-トリス(メル プトエチレンオキシ)ベンゼン、1,2,3,4-テト メルカプトベンゼン、1,2,3,5-テトラメルカ トベンゼン、1,2,4,5-テトラメルカプトベンゼ ン、1,2,3,4-テトラキス(メルカプトメチル)ベ ゼン、1,2,3,5-テトラキス(メルカプトメチル) ンゼン、1,2,4,5-テトラキス(メルカプトメチ )ベンゼン、1,2,3,4-テトラキス(メルカプトエ チル)ベンゼン、1,2,3,5-テトラキス(メルカプ エチル)ベンゼン、1,2,4,5-テトラキス(メルカ トエチル)ベンゼン、1,2,3,4-テトラキス(メル カプトエチル)ベンゼン、1,2,3,5-テトラキス( ルカプトメチレンオキシ)ベンゼン、1,2,4,5- トラキス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼ ン、1,2,3,4-テトラキス(メルカプトエチレンオ キシ)ベンゼン、1,2,3,5-テトラキス(メルカプ エチレンオキシ)ベンゼン、1,2,4,5-テトラキ (メルカプトエチレンオキシ)ベンゼン、2,2'- メルカプトビフェニル、4,4'-ジメルカプト フェニル、4,4'-ジメルカプトビベンジル、2,5 -トルエンジチオール、3,4-トルエンジチオー 、1,4-ナフタレンジチオール、1,5-ナフタレ ジチオール、2,6-ナフタレンジチオール、2,7- ナフタレンジチオール、2,4-ジメチルベンゼ -1,3-ジチオール、4,5-ジメチルベンゼン-1,3-ジ チオール、9,10-アントラセンジメタンチオー 、1,3-ジ(p-メトキシフェニル)プロパン-2,2-ジ チオール、1,3-ジフェニルプロパン-2,2-ジチオ ール、フェニルメタン-1,1-ジチオール、2,4-ジ (p-メルカプトフェニル)ペンタン等の芳香族 リチオール;
2,5-ジクロロベンゼン-1,3-ジチオール、1,3-ジ(p -クロロフェニル)プロパン-2,2-ジチオール、3, 4,5-トリブロム-1,2-ジメルカプトベンゼン、2,3 ,4,6-テトラクロル-1,5-ビス(メルカプトメチル) ベンゼン等の塩素置換体、臭素置換体等のハ ロゲン置換芳香族ポリチオール;
2-メチルアミノ-4,6-ジチオール-sym-トリアジン 、2-エチルアミノ-4,6-ジチオール-sym-トリアジ ン、2-アミノ-4,6-ジチオール-sym-トリアジン、 2-モルホリノ-4,6-ジチオール-sym-トリアジン、 2-シクロヘキシルアミノ-4,6-ジチオール-sym-ト リアジン、2-メトキシ-4,6-ジチオール-sym-トリ アジン、2-フェノキシ-4,6-ジチオール-sym-トリ アジン、2-チオベンゼンオキシ-4,6-ジチオー -sym-トリアジン、2-チオブチルオキシ-4,6-ジ オール-sym-トリアジン等の複素環を含有した ポリチオール;
1,2-ビス(メルカプトメチルチオ)ベンゼン、1,3 -ビス(メルカプトメチルチオ)ベンゼン、1,4- ス(メルカプトメチルチオ)ベンゼン、1,2-ビ (メルカプトエチルチオ)ベンゼン、1,3-ビス( ルカプトエチルチオ)ベンゼン、1,4-ビス(メ カプトエチルチオ)ベンゼン、1,2,3-トリス( ルカプトメチルチオ)ベンゼン、1,2,4-トリス( メルカプトメチルチオ)ベンゼン、1,3,5-トリ (メルカプトメチルチオ)ベンゼン、1,2,3-トリ ス(メルカプトエチルチオ)ベンゼン、1,2,4-ト ス(メルカプトエチルチオ)ベンゼン、1,3,5- リス(メルカプトエチルチオ)ベンゼン、1,2,3, 4-テトラキス(メルカプトメチルチオ)ベンゼ 、1,2,3,5-テトラキス(メルカプトメチルチオ) ンゼン、1,2,4,5-テトラキス(メルカプトメチ チオ)ベンゼン、1,2,3,4-テトラキス(メルカプ トエチルチオ)ベンゼン、1,2,3,5-テトラキス( ルカプトエチルチオ)ベンゼン、1,2,4,5-テト キス(メルカプトエチルチオ)ベンゼン等及び これらの核アルキル化物等のメルカプト基以 外に硫黄原子を含有する芳香族ポリチオール ;
ビス(メルカプトメチル)スルフィド、ビス(メ ルカプトエチル)スルフィド、ビス(メルカプ プロピル)スルフィド、ビス(メルカプトメ ルチオ)メタン、ビス(2-メルカプトエチルチ )メタン、ビス(3-メルカプトプロピル)メタ 、1,2-ビス(メルカプトメチルチオ)エタン、1, 2-(2-メルカプトエチルチオ)エタン、1,2-(3-メ カプトプロピル)エタン、1,3-ビス(メルカプ メチルチオ)プロパン、1,3-ビス(2-メルカプト エチルチオ)プロパン、1,3-ビス(3-メルカプト ロピルチオ)プロパン、1,2,3-トリス(メルカ トメチルチオ)プロパン、1,2,3-トリス(2-メル プトエチルチオ)プロパン、1,2,3-トリス(3-メ ルカプトプロピルチオ)プロパン、テトラキ (メルカプトメチルチオメチル)メタン、テト ラキス(2-メルカプトエチルチオメチル)メタ 、テトラキス(3-メルカプトプロピルチオメ ル)メタン、ビス(2,3-ジメルカプトプロピル) ルフィド、2,5-ジメルカプト-1,4-ジチアン、 ス(メルカプトメチル)ジスルフィド、ビス( ルカプトエチル)ジスルフィド、ビス(メル プトプロピル)ジスルフィド、1,5-ジメルカプ ト-3-チアペンタン等、及びこれらのチオグリ コール酸及びメルカプトプロピオン酸のエス テル;
ヒドロキシメチルスルフィドビス(2-メルカプ トアセテート)、ヒドロキシメチルスルフィ ビス(3-メルカプトプロピオネート)、ヒドロ シエチルスルフィドビス(2-メルカプトアセ ート)、ヒドロキシエチルスルフィドビス(3- メルカプトプロピオネート)、ヒドロキシプ ピルスルフィドビス(2-メルカプトアセテー )、ヒドロキシプロピルスルフィドビス(3-メ カプトプロピオネート)、ヒドロキシメチル ジスルフィドビス(2-メルカプトアセテート) ヒドロキシメチルジスルフィドビス(3-メル プトプロピオネート)、ヒドロキシエチルジ ルフィドビス(2-メルカプトアセテート)、ヒ ドロキシエチルジスルフィドビス(3-メルカプ トプロピオネート)、ヒドロキシプロピルジ ルフィドビス(2-メルカプトアセテート)、ヒ ロキシプロピルジスルフィドビス(3-メルカ トプロピオネート)、2-メルカプトエチルエ テルビス(2-メルカプトアセテート)、2-メル プトエチルエーテルビス(3-メルカプトプロ オネート)、1,4-ジチアン-2,5-ジオールビス(2- メルカプトアセテート)、1,4-ジチアン-2,5-ジ ールビス(3-メルカプトプロピオネート)、チ グリコール酸ビス(2-メルカプトエチルエス ル)、チオジプロピオン酸ビス(2-メルカプト エチルエステル)、4,4-チオジブチル酸ビス(2- ルカプトエチルエステル)、ジチオジグリコ ール酸ビス(2-メルカプトエチルエステル)、 チオジプロピオン酸ビス(2-メルカプトエチ エステル)、4,4-ジチオジブチル酸ビス(2-メル カプトエチルエステル)、チオジグリコール ビス(2,3-ジメルカプトプロピルエステル)、 オジプロピオン酸ビス(2,3-ジメルカプトプロ ピルエステル)、ジチオグリコール酸ビス(2,3- ジメルカプトプロピルエステル)、ジチオジ ロピオン酸(2,3-ジメルカプトプロピルエステ ル)等のメルカプト基以外に硫黄原子を含有 る脂肪族ポリチオール;
3,4-チオフェンジチオール、2,5-ジメルカプト- 1,3,4-チアジアゾール等のメルカプト基以外に 硫黄原子を含有する複素環化合物等が挙げら れる。

 また、ヒドロキシチオール化合物として 、たとえば、2-メルカプトエタノール、3-メ ルカプト-1,2-プロパンジオール、グルセリン (メルカプトアセテート)、1-ヒドロキシ-4-メ ルカプトシクロヘキサン、2,4-ジメルカプト ェノール、2-メルカプトハイドロキノン、4- ルカプトフェノール、3,4-ジメルカプト-2-プ ロパノール、1,3-ジメルカプト-2-プロパノー 、2,3-ジメルカプト-1-プロパノール、1,2-ジメ ルカプト-1,3-ブタンジオール、ペンタエリス トールトリス(3-メルカプトプロピオネート) 、ペンタエリスリトールモノ(3-メルカプトプ ロピオネート)、ペンタエリスリトールビス(3 -メルカプトプロピオネート)、ペンタエリス トールトリス(チオグリコレート)、ペンタ リスリトールペンタキス(3-メルカプトプロ オネート)、ヒドロキシメチル-トリス(メル プトエチルチオメチル)メタン、1-ヒドロキ エチルチオ-3-メルカプトエチルチオベンゼ 、4-ヒドロキシ-4'-メルカプトジフェニルス ホン、2-(2-メルカプトエチルチオ)エタノー 、ジヒドロキシエチルスルフィドモノ(3-メ カプトプロピオネート)、ジメルカプトエタ モノ(サルチレート)、ヒドロキシエチルチ メチル-トリス(メルカプトエチルチオ)メタ 等が挙げられる。

 さらには、これらの活性水素化合物の塩 置換体、臭素置換体のハロゲン置換体を使 してもよい。これらはそれぞれ単独で用い ことも2種類以上を混合して用いることもで きる。

 (イソシアネート化合物)
 本発明において使用されるイソシアネート 合物は、分子内に1つ以上のイソシアネート 基(NCO基)を含有する化合物である。イソシア ート化合物を加えることにより機械物性等 さらに改良される場合がある。

 ここで用いられるイソシアネート化合物 、特に限定されないが、複数のイソシアナ 基を有するポリイソシアネート化合物が好 しく、さらに好ましくはジイソシアネート 合物である。具体的にはヘキサメチレンジ ソシアネート、ビス(イソシアナトメチル) クロヘキサン、キシレンジイソシアネート ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート トルエンジイソシアネート、2,5-ビス(イソシ アナトメチル)ビシクロ-[2,2,1]-へプタン、2,6- ス(イソシアナトメチル)ビシクロ-[2,2,1]-へ タン、イソホロンジイソシアネート等が好 な例として挙げられる。

 本発明のイソシアネート化合物の使用量 しては、樹脂組成物中の成分および各成分 使用量により異なるが、得られる樹脂の屈 率を考慮すれば、本発明の重合性組成物全 に対して、25重量%以下含有すると好ましい 23重量%以下であればより好ましく、20重量% 下であればさらに好ましい。得られる樹脂 色相および機械強度を考慮すれば、2.5重量% 以上であることが好ましい。

 (エポキシ化合物およびエピチオ化合物)
 エポキシ化合物およびエピチオ化合物は、 れぞれ、分子内に1つ以上のエポキシ基およ びエピチオ基を含有する。また、好ましくは エポキシ基および/またはエピチオ基を合計2 以上含有する化合物である。

(エポキシ化合物)
 このうち、エポキシ化合物として、具体的 は、ビスフェノールA、ビスフェノールF等 多価フェノール化合物と、エピハロヒドリ 化合物との縮合反応により得られるフェノ ル系エポキシ化合物(たとえば、ビスフェノ ルAグリシジルエーテル、ビスフェノールF リシジルエーテル);
水添ビスフェノールA、水添ビスフェノールF シクロヘキサンジメタノール等の多価アル ール化合物と、エピハロヒドリン化合物と 縮合により得られるアルコール系エポキシ 合物(たとえば、水添ビスフェノールAグリ ジルエーテル、水添ビスフェノールFグリシ ルエーテル)、およびエチレングリコールジ グリシジルエーテル、ネオペンチルグリコー ルジグリシジルエーテル、1,4-シクロヘキサ ジメタノールジグリシジルエーテル、トリ チロールプロパントリグリシジルエーテル のその他のアルコール系エポキシ化合物;
3,4-エポキシシクロヘキシルメチル-3',4'-エポ シシクロヘキサンカルボキシレートや1,2-ヘ キサヒドロフタル酸ジグリシジルエステル等 のグリシジルエステル系エポキシ化合物;お び
一級および二級アミン化合物とエピハロヒド リン化合物との縮合により得られるアミン系 エポキシ化合物(たとえば、イソシアヌル酸 リグリシジルエーテル)等が挙げられる。ま 、その他、4-ビニル-1-シクロヘキサンジエ キシドなどのビニルシクロヘキセンジエポ シド等の脂肪族多価エポキシ化合物等を挙 ることができる。

 スルフィド基含有エポキシ化合物とエーテ 基含有エポキシ化合物の具体的化合物例と ては、ビス(2,3-エポキシプロピル)スルフィ 、ビス(2,3-エポキシプロピル)ジスルフィド ビス(2,3-エポキシプロピルチオ)メタン、1,2- ビス(2,3-エポキシプロピルチオ)エタン、1,2- ス(2,3-エポキシプロピルチオ)プロパン、1,3- ス(2,3-エポキシプロピルチオ)プロパン、1,3- ビス(2,3-エポキシプロピルチオ)-2-メチルプロ パン、1,4-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ)ブ ン、1,4-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ)-2-メ ルブタン、1,3-ビス(2,3-エポキシプロピルチ )ブタン、1,5-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ )ペンタン、1,5-ビス(2,3-エポキシプロピルチ )-2-メチルペンタン、1,5-ビス(2,3-エポキシプ ピルチオ)-3-チアペンタン、1,6-ビス(2,3-エポ キシプロピルチオ)ヘキサン、1,6-ビス(2,3-エ キシプロピルチオ)-2-メチルヘキサン、3,8-ビ ス(2,3-エポキシプロピルチオ)-3,6-ジチアオク ン、1,2,3-トリス(2,3-エポキシプロピルチオ) ロパン、2,2-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ) -1,3-ビス(2,3-エポキシプロピルチオメチル)プ パン、2,2-ビス(2,3-エポキシプロピルチオメ ル)-1-(2,3-エポキシプロピルチオ)ブタン、1,5 -ビス(2,3-エポキシプロピルチオ)-2-(2,3-エポキ シプロピルチオメチル)-3-チアペンタン、1,5- ス(2,3-エポキシプロピルチオ)-2,4-ビス(2,3-エ ポキシプロピルチオメチル)-3-チアペンタン 1-(2,3-エポキシプロピルチオ)-2,2-ビス(2,3-エ キシプロピルチオメチル)-4-チアヘキサン、1 ,5,6-トリス(2,3-エポキシプロピルチオ)-4-(2,3- ポキシプロピルチオメチル)-3-チアヘキサン 1,8-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ)-4-(2,3-エ キシプロピルチオメチル)-3,6-ジチアオクタ 、1,8-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ)-4,5-ビ (2,3-エポキシプロピルチオメチル)-3,6-ジチ オクタン、1,8-ビス(2,3-エポキシプロピルチ )-4,4-ビス(2,3-エポキシプロピルチオメチル)-3 ,6-ジチアオクタン、1,8-ビス(2,3-エポキシプロ ピルチオ)-2,5-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ チル)-3,6-ジチアオクタン、1,8-ビス(2,3-エポ シプロピルチオ)-2,4,5-トリス(2,3-エポキシプ ロピルチオメチル)-3,6-ジチアオクタン、1,1,1- トリス[[2-(2,3-エポキシプロピルチオ)エチル] オメチル]-2-(2,3-エポキシプロピルチオ)エタ ン、1,1,2,2-テトラキス[[2-(2,3-エポキシプロピ チオ)エチル]チオメチル]エタン、1,11-ビス(2 ,3-エポキシプロピルチオ)-4,8-ビス(2,3-エポキ プロピルチオメチル)-3,6,9-トリチアウンデ ン、1,11-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ)-4,7- ス(2,3-エポキシプロピルチオメチル)-3,6,9-ト リチアウンデカン、1,11-ビス(2,3-エポキシプ ピルチオ)-5,7-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ メチル)-3,6,9-トリチアウンデカン、1,5-ビス( リシジルチオ)-3-チアペンタン等の鎖状脂肪 の2,3-エポキシプロピルチオ化合物;
1,3-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ)シクロヘ サン、1,4-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ)シ ロヘキサン、1,3-ビス(2,3-エポキシプロピル オメチル)シクロヘキサン、1,4-ビス(2,3-エポ キシプロピルチオメチル)シクロヘキサン、2, 5-ビス(2,3-エポキシプロピルチオメチル)-1,4- チアン、2,5-ビス[[2-(2,3-エポキシプロピルチ )エチル]チオメチル]-1,4-ジチアン、2,5-ビス( 2,3-エポキシプロピルチオメチル)-2,5-ジメチ -1,4-ジチアン、3-(2,3-エポキシプロピルチオ) エタン等の環状脂肪族の2,3-エポキシプロピ ルチオ化合物;
1,2-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ)ベンゼン 1,3-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ)ベンゼン 1,4-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ)ベンゼン 、1,2-ビス(2,3-エポキシプロピルチオメチル) ンゼン、1,3-ビス(2,3-エポキシプロピルチオ チル)ベンゼン、1,4-ビス(2,3-エポキシプロピ チオメチル)ベンゼン、ビス[4-(2,3-エポキシ ロピルチオ)フェニル]メタン、2,2-ビス[4-(2,3 -エポキシプロピルチオ)フェニル]プロパン、 ビス[4-(2,3-エポキシプロピルチオ)フェニル] ルフィド、ビス[4-(2,3-エポキシプロピルチオ )フェニル]スルホン、4,4'-ビス(2,3-エポキシプ ロピルチオ)ビフェニル等の芳香族の2,3-エポ シプロピルチオ化合物;
エチレンオキシド、プロピレンオキシド、グ リシドール、エピクロルヒドリン等の単官能 エポキシ化合物;
ビス(2,3-エポキシプロピル)エーテル、ビス(2, 3-エポキシプロピルオキシ)メタン、1,2-ビス(2 ,3-エポキシプロピルオキシ)エタン、1,2-ビス( 2,3-エポキシプロピルオキシ)プロパン、1,3-ビ ス(2,3-エポキシプロピルオキシ)プロパン、1,3 -ビス(2,3-エポキシプロピルオキシ)-2-メチル ロパン、1,4-ビス(2,3-エポキシプロピルオキ )ブタン、1,4-ビス(2,3-エポキシプロピルオキ )-2-メチルブタン、1,3-ビス(2,3-エポキシプロ ピルオキシ)ブタン、1,5-ビス(2,3-エポキシプ ピルオキシ)ペンタン、1,5-ビス(2,3-エポキシ ロピルオキシ)-2-メチルペンタン、1,5-ビス(2 ,3-エポキシプロピルオキシ)-3-チアペンタン 1,6-ビス(2,3-エポキシプロピルオキシ)ヘキサ 、1,6-ビス(2,3-エポキシプロピルオキシ)-2-メ チルヘキサン、3,8-ビス(2,3-エポキシプロピル オキシ)-3,6-ジチアオクタン、1,2,3-トリス(2,3- ポキシプロピルオキシ)プロパン、2,2-ビス(2 ,3-エポキシプロピルオキシ)-1,3-ビス(2,3-エポ シプロピルオキシメチル)プロパン、2,2-ビ (2,3-エポキシプロピルオキシメチル)-1-(2,3-エ ポキシプロピルオキシ)ブタン、1,5-ビス(2,3- ポキシプロピルオキシ)-2-(2,3-エポキシプロ ルオキシメチル)-3-チアペンタン、1,5-ビス(2, 3-エポキシプロピルオキシ)-2,4-ビス(2,3-エポ シプロピルオキシメチル)-3-チアペンタン、1 -(2,3-エポキシプロピルオキシ)-2,2-ビス(2,3-エ キシプロピルオキシメチル)-4-チアヘキサン 、1,5,6-トリス(2,3-エポキシプロピルオキシ)-4- (2,3-エポキシプロピルオキシメチル)-3-チアヘ キサン、1,8-ビス(2,3-エポキシプロピルオキシ )-4-(2,3-エポキシプロピルオキシメチル)-3,6-ジ チアオクタン、1,8-ビス(2,3-エポキシプロピル オキシ)-4,5-ビス(2,3-エポキシプロピルオキシ チル)-3,6-ジチアオクタン、1,8-ビス(2,3-エポ シプロピルオキシ)-4,4-ビス(2,3-エポキシプ ピルオキシメチル)-3,6-ジチアオクタン、1,8- ス(2,3-エポキシプロピルオキシ)-2,5-ビス(2,3- エポキシプロピルオキシメチル)-3,6-ジチアオ クタン、1,8-ビス(2,3-エポキシプロピルオキシ )-2,4,5-トリス(2,3-エポキシプロピルオキシメ ル)-3,6-ジチアオクタン、1,1,1-トリス[[2-(2,3- ポキシプロピルオキシ)エチル]チオメチル]-2 -(2,3-エポキシプロピルオキシ)エタン、1,1,2,2- テトラキス[[2-(2,3-エポキシプロピルオキシ) チル]チオメチル]エタン、1,11-ビス(2,3-エポ シプロピルオキシ)-4,8-ビス(2,3-エポキシプロ ピルオキシメチル)-3,6,9-トリチアウンデカン 1,11-ビス(2,3-エポキシプロピルオキシ)-4,7-ビ ス(2,3-エポキシプロピルオキシメチル)-3,6,9- リチアウンデカン、1,11-ビス(2,3-エポキシプ ピルオキシ)-5,7-ビス(2,3-エポキシプロピル キシメチル)-3,6,9-トリチアウンデカン等の鎖 状脂肪族の2,3-エポキシプロピルオキシ化合 ;
1,3-ビス(2,3-エポキシプロピルオキシ)シクロ キサン、1,4-ビス(2,3-エポキシプロピルオキ )シクロヘキサン、1,3-ビス(2,3-エポキシプロ ルオキシメチル)シクロヘキサン、1,4-ビス(2 ,3-エポキシプロピルオキシメチル)シクロヘ サン、2,5-ビス(2,3-エポキシプロピルオキシ チル)-1,4-ジチアン、2,5-ビス[[2-(2,3-エポキシ ロピルオキシ)エチル]チオメチル]-1,4-ジチ ン、2,5-ビス(2,3-エポキシプロピルオキシメ ル)-2,5-ジメチル-1,4-ジチアン等の環状脂肪族 の2,3-エポキシプロピルオキシ化合物;および
1,2-ビス(2,3-エポキシプロピルオキシ)ベンゼ 、1,3-ビス(2,3-エポキシプロピルオキシ)ベン ン、1,4-ビス(2,3-エポキシプロピルオキシ)ベ ンゼン、1,2-ビス(2,3-エポキシプロピルオキシ メチル)ベンゼン、1,3-ビス(2,3-エポキシプロ ルオキシメチル)ベンゼン、1,4-ビス(2,3-エポ シプロピルオキシメチル)ベンゼン、ビス[4- (2,3-エポキシプロピルオキシ)フェニル]メタ 、2,2-ビス[4-(2,3-エポキシプロピルオキシ)フ ニル]プロパン、ビス[4-(2,3-エポキシプロピ オキシ)フェニル]スルフィド、ビス[4-(2,3-エ ポキシプロピルオキシ)フェニル]スルホン、4 ,4'-ビス(2,3-エポキシプロピルオキシ)ビフェ ル等の芳香族の2,3-エポキシプロピルオキシ 合物等を挙げることができるが、例示化合 のみに限定されるものではない。

 これら例示したエポキシ化合物のうち、好 しくは、ビス(2,3-エポキシプロピル)ジスル ィド、4-ビニル-1-シクロヘキサンジエポキ ド、ビスフェノールAグリシジルエーテル、 スフェノールFグリシジルエーテル等のフェ ノール系エポキシ化合物;
水添ビスフェノールAグリシジルエーテル、 添ビスフェノールFグリシジルエーテル、エ レングリコールジグリシジルエーテル、ネ ペンチルグリコールジグリシジルエーテル 1,4-シクロヘキサンジメタノールジグリシジ ルエーテル、トリメチロールプロパントリグ リシジルエーテル等のアルコール系エポキシ 化合物;
3,4-エポキシシクロヘキシルメチル-3',4'-エポ シシクロヘキサンカルボキシレートや1,2-ヘ キサヒドロフタル酸ジグリシジルエステル等 のグリシジルエステル系エポキシ化合物;
イソシアヌル酸トリグリシジルエーテル等の アミン系エポキシ化合物等が挙げられる。ま た、その他、ビニルシクロヘキセンジエポキ シド等の脂肪族多価エポキシ化合物等が挙げ られる。
 エポキシ化合物は、より好ましくは、ビス( 2,3-エポキシプロピル)ジスルフィド、1,4-シク ロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテ ル、ビスフェノールAグリシジルエーテル、 スフェノールFグリシジルエーテル、エチレ グリコールジグリシジルエーテル、ネオペ チルグリコールジグリシジルエーテル、ト メチロールプロパントリグリシジルエーテ 、イソシアヌル酸トリグリシジルエーテル ある。さらに好ましくは、1,4-シクロヘキサ ンジメタノールジグリシジルエーテルおよび ビスフェノールFグリシジルエーテルである

 (エピチオ化合物)
 エピチオ化合物として、具体的には、ビス( 1,2-エピチオエチル)スルフィド、ビス(1,2-エ チオエチル)ジスルフィド、ビス(エピチオエ チルチオ)メタン、ビス(エピチオエチルチオ) ベンゼン、ビス[4-(エピチオエチルチオ)フェ ル]スルフィド、ビス[4-(エピチオエチルチ )フェニル]メタン等のエピチオエチルチオ化 合物;
ビス(2,3-エピチオプロピル)スルフィド、ビス (2,3-エピチオプロピル)ジスルフィド、ビス(2, 3-エピチオプロピルチオ)メタン、1,2-ビス(2,3- エピチオプロピルチオ)エタン、1,2-ビス(2,3- ピチオプロピルチオ)プロパン、1,3-ビス(2,3- ピチオプロピルチオ)プロパン、1,3-ビス(2,3- エピチオプロピルチオ)-2-メチルプロパン、1, 4-ビス(2,3-エピチオプロピルチオ)ブタン、1,4- ビス(2,3-エピチオプロピルチオ)-2-メチルブタ ン、1,3-ビス(2,3-エピチオプロピルチオ)ブタ 、1,5-ビス(2,3-エピチオプロピルチオ)ペンタ 、1,5-ビス(2,3-エピチオプロピルチオ)-2-メチ ルペンタン、1,5-ビス(2,3-エピチオプロピルチ オ)-3-チアペンタン、1,6-ビス(2,3-エピチオプ ピルチオ)ヘキサン、1,6-ビス(2,3-エピチオプ ピルチオ)-2-メチルヘキサン、3,8-ビス(2,3-エ ピチオプロピルチオ)-3,6-ジチアオクタン、1,2 ,3-トリス(2,3-エピチオプロピルチオ)プロパン 、2,2-ビス(2,3-エピチオプロピルチオ)-1,3-ビス (2,3-エピチオプロピルチオメチル)プロパン、 2,2-ビス(2,3-エピチオプロピルチオメチル)-1-(2 ,3-エピチオプロピルチオ)ブタン、1,5-ビス(2,3 -エピチオプロピルチオ)-2-(2,3-エピチオプロ ルチオメチル)-3-チアペンタン、1,5-ビス(2,3- ピチオプロピルチオ)-2,4-ビス(2,3-エピチオ ロピルチオメチル)-3-チアペンタン、1-(2,3-エ ピチオプロピルチオ)-2,2-ビス(2,3-エピチオプ ピルチオメチル)-4-チアヘキサン、1,5,6-トリ ス(2,3-エピチオプロピルチオ)-4-(2,3-エピチオ ロピルチオメチル)-3-チアヘキサン、1,8-ビ (2,3-エピチオプロピルチオ)-4-(2,3-エピチオプ ロピルチオメチル)-3,6-ジチアオクタン、1,8- ス(2,3-エピチオプロピルチオ)-4,5-ビス(2,3-エ チオプロピルチオメチル)-3,6-ジチアオクタ 、1,8-ビス(2,3-エピチオプロピルチオ)-4,4-ビ (2,3-エピチオプロピルチオメチル)-3,6-ジチ オクタン、1,8-ビス(2,3-エピチオプロピルチ )-2,5-ビス(2,3-エピチオプロピルチオメチル)-3 ,6-ジチアオクタン、1,8-ビス(2,3-エピチオプロ ピルチオ)-2,4,5-トリス(2,3-エピチオプロピル オメチル)-3,6-ジチアオクタン、1,1,1-トリス[[ 2-(2,3-エピチオプロピルチオ)エチル]チオメチ ル]-2-(2,3-エピチオプロピルチオ)エタン、1,1,2 ,2-テトラキス[[2-(2,3-エピチオプロピルチオ) チル]チオメチル]エタン、1,11-ビス(2,3-エピ オプロピルチオ)-4,8-ビス(2,3-エピチオプロピ ルチオメチル)-3,6,9-トリチアウンデカン、1,11 -ビス(2,3-エピチオプロピルチオ)-4,7-ビス(2,3- ピチオプロピルチオメチル)-3,6,9-トリチア ンデカン、1,11-ビス(2,3-エピチオプロピルチ )-5,7-ビス(2,3-エピチオプロピルチオメチル)- 3,6,9-トリチアウンデカン等の鎖状脂肪族の2,3 -エピチオプロピルチオ化合物;
1,3-ビス(2,3-エピチオプロピルチオ)シクロヘ サン、1,4-ビス(2,3-エピチオプロピルチオ)シ ロヘキサン、1,3-ビス(2,3-エピチオプロピル オメチル)シクロヘキサン、1,4-ビス(2,3-エピ チオプロピルチオメチル)シクロヘキサン、2, 5-ビス(2,3-エピチオプロピルチオメチル)-1,4- チアン、2,5-ビス[[2-(2,3-エピチオプロピルチ )エチル]チオメチル]-1,4-ジチアン、2,5-ビス( 2,3-エピチオプロピルチオメチル)-2,5-ジメチ -1,4-ジチアン等の環状脂肪族の2,3-エピチオ ロピルチオ化合物;
1,2-ビス(2,3-エピチオプロピルチオ)ベンゼン 1,3-ビス(2,3-エピチオプロピルチオ)ベンゼン 1,4-ビス(2,3-エピチオプロピルチオ)ベンゼン 、1,2-ビス(2,3-エピチオプロピルチオメチル) ンゼン、1,3-ビス(2,3-エピチオプロピルチオ チル)ベンゼン、1,4-ビス(2,3-エピチオプロピ チオメチル)ベンゼン、ビス[4-(2,3-エピチオ ロピルチオ)フェニル]メタン、2,2-ビス[4-(2,3 -エピチオプロピルチオ)フェニル]プロパン、 ビス[4-(2,3-エピチオプロピルチオ)フェニル] ルフィド、ビス[4-(2,3-エピチオプロピルチオ )フェニル]スルホン、4,4'-ビス(2,3-エピチオプ ロピルチオ)ビフェニル等の芳香族の2,3-エピ オプロピルチオ化合物;
エチレンスルフィド、プロピレンスルフィド 、メルカプトプロピレンスルフィド、メルカ プトブテンスルフィド、エピチオクロルヒド リン等のエピチオ基を1つ有する化合物;
ビス(2,3-エピチオプロピル)エーテル、ビス(2, 3-エピチオプロピルオキシ)メタン、1,2-ビス(2 ,3-エピチオプロピルオキシ)エタン、1,2-ビス( 2,3-エピチオプロピルオキシ)プロパン、1,3-ビ ス(2,3-エピチオプロピルオキシ)プロパン、1,3 -ビス(2,3-エピチオプロピルオキシ)-2-メチル ロパン、1,4-ビス(2,3-エピチオプロピルオキ )ブタン、1,4-ビス(2,3-エピチオプロピルオキ )-2-メチルブタン、1,3-ビス(2,3-エピチオプロ ピルオキシ)ブタン、1,5-ビス(2,3-エピチオプ ピルオキシ)ペンタン、1,5-ビス(2,3-エピチオ ロピルオキシ)-2-メチルペンタン、1,5-ビス(2 ,3-エピチオプロピルオキシ)-3-チアペンタン 1,6-ビス(2,3-エピチオプロピルオキシ)ヘキサ 、1,6-ビス(2,3-エピチオプロピルオキシ)-2-メ チルヘキサン、3,8-ビス(2,3-エピチオプロピル オキシ)-3,6-ジチアオクタン、1,2,3-トリス(2,3- ピチオプロピルオキシ)プロパン、2,2-ビス(2 ,3-エピチオプロピルオキシ)-1,3-ビス(2,3-エピ オプロピルオキシメチル)プロパン、2,2-ビ (2,3-エピチオプロピルオキシメチル)-1-(2,3-エ ピチオプロピルオキシ)ブタン、1,5-ビス(2,3- ピチオプロピルオキシ)-2-(2,3-エピチオプロ ルオキシメチル)-3-チアペンタン、1,5-ビス(2, 3-エピチオプロピルオキシ)-2,4-ビス(2,3-エピ オプロピルオキシメチル)-3-チアペンタン、1 -(2,3-エピチオプロピルオキシ)-2,2-ビス(2,3-エ チオプロピルオキシメチル)-4-チアヘキサン 、1,5,6-トリス(2,3-エピチオプロピルオキシ)-4- (2,3-エピチオプロピルオキシメチル)-3-チアヘ キサン、1,8-ビス(2,3-エピチオプロピルオキシ )-4-(2,3-エピチオプロピルオキシメチル)-3,6-ジ チアオクタン、1,8-ビス(2,3-エピチオプロピル オキシ)-4,5-ビス(2,3-エピチオプロピルオキシ チル)-3,6-ジチアオクタン、1,8-ビス(2,3-エピ オプロピルオキシ)-4,4-ビス(2,3-エピチオプ ピルオキシメチル)-3,6-ジチアオクタン、1,8- ス(2,3-エピチオプロピルオキシ)-2,5-ビス(2,3- エピチオプロピルオキシメチル)-3,6-ジチアオ クタン、1,8-ビス(2,3-エピチオプロピルオキシ )-2,4,5-トリス(2,3-エピチオプロピルオキシメ ル)-3,6-ジチアオクタン、1,1,1-トリス[[2-(2,3- ピチオプロピルオキシ)エチル]チオメチル]-2 -(2,3-エピチオプロピルオキシ)エタン、1,1,2,2- テトラキス[[2-(2,3-エピチオプロピルオキシ) チル]チオメチル]エタン、1,11-ビス(2,3-エピ オプロピルオキシ)-4,8-ビス(2,3-エピチオプロ ピルオキシメチル)-3,6,9-トリチアウンデカン 1,11-ビス(2,3-エピチオプロピルオキシ)-4,7-ビ ス(2,3-エピチオプロピルオキシメチル)-3,6,9- リチアウンデカン、1,11-ビス(2,3-エピチオプ ピルオキシ)-5,7-ビス(2,3-エピチオプロピル キシメチル)-3,6,9-トリチアウンデカン等の鎖 状脂肪族の2,3-エピチオプロピルオキシ化合 ;
1,3-ビス(2,3-エピチオプロピルオキシ)シクロ キサン、1,4-ビス(2,3-エピチオプロピルオキ )シクロヘキサン、1,3-ビス(2,3-エピチオプロ ルオキシメチル)シクロヘキサン、1,4-ビス(2 ,3-エピチオプロピルオキシメチル)シクロヘ サン、2,5-ビス(2,3-エピチオプロピルオキシ チル)-1,4-ジチアン、2,5-ビス[[2-(2,3-エピチオ ロピルオキシ)エチル]チオメチル]-1,4-ジチ ン、2,5-ビス(2,3-エピチオプロピルオキシメ ル)-2,5-ジメチル-1,4-ジチアン等の環状脂肪族 の2,3-エピチオプロピルオキシ化合物;および
1,2-ビス(2,3-エピチオプロピルオキシ)ベンゼ 、1,3-ビス(2,3-エピチオプロピルオキシ)ベン ン、1,4-ビス(2,3-エピチオプロピルオキシ)ベ ンゼン、1,2-ビス(2,3-エピチオプロピルオキシ メチル)ベンゼン、1,3-ビス(2,3-エピチオプロ ルオキシメチル)ベンゼン、1,4-ビス(2,3-エピ オプロピルオキシメチル)ベンゼン、ビス[4- (2,3-エピチオプロピルオキシ)フェニル]メタ 、2,2-ビス[4-(2,3-エピチオプロピルオキシ)フ ニル]プロパン、ビス[4-(2,3-エピチオプロピ オキシ)フェニル]スルフィド、ビス[4-(2,3-エ ピチオプロピルオキシ)フェニル]スルホン、4 ,4'-ビス(2,3-エピチオプロピルオキシ)ビフェ ル等の芳香族の2,3-エピチオプロピルオキシ 合物等を挙げることができるが、例示化合 のみに限定されるものではない。

 これら例示化合物のうち好ましい化合物 しては、ビス(1,2-エピチオエチル)スルフィ 、ビス(1,2-エピチオエチル)ジスルフィド、 ス(2,3-エピチオプロピル)スルフィド、ビス( 2,3-エピチオプロピルチオ)メタンおよびビス( 2,3-エピチオプロピル)ジスルフィドであり、 り好ましい化合物としてはビス(1,2-エピチ エチル)スルフィド、ビス(1,2-エピチオエチ )ジスルフィド、ビス(2,3-エピチオプロピル) ルフィドおよびビス(2,3-エピチオプロピル) スルフィドである。また、より一層好まし 化合物は、ビス(2,3-エピチオプロピル)スル ィドおよびビス(2,3-エピチオプロピル)ジス フィドである。

 エポキシ化合物および/またはエピチオ化 合物の使用量としては、樹脂組成物中の成分 の構造や使用量により異なるが、得られる樹 脂の屈折率を考慮すれば、本発明の重合性組 成物全体に対して、25重量%以下含有すると好 ましい。23重量%以下であればより好ましく、 20重量%以下であればさらに好ましい。得られ る樹脂の色相および機械強度を考慮すれば、 2.5重量%以上であると好ましい。

 エポキシ化合物および/またはエピチオ化 合物は、いずれか一方、もしくは両方を併用 して使用することができ、その量比は特に限 定されるものではない。また、エポキシ化合 物同士であって異なるエポキシ化合物、また は、エピチオ化合物同士であって異なるエピ チオ化合物を複数併用することも可能である 。ただし、高屈折率の樹脂を得るためには、 エピチオ化合物の使用が好ましい。

 (非金属チエタン化合物)
 本発明において用いられる非金属チエタン 合物は、分子構造中に1つ以上のチエタン基 を含むとともに金属原子を含まない化合物で あって、上記式(30)に示した化合物以外の化 物である。好ましくはチエタニル基を合計2 以上含有する化合物である。

 上記式(30)に示した化合物以外の非金属チエ タン化合物として、具体的には、ビスチエタ ニルスルフィド、ビス(チエタニルチオ)メタ 、3-(((チエタニルチオ)メチルチオ)メチルチ オ)チエタン等のスルフィド系チエタン化合 ;
ビスチエタニルジスルフィド、ビスチエタニ ルトリスルフィド、ビスチエタニルテトラス ルフィド、ビスチエタニルペンタスルフィド 等のポリスルフィド系チエタン化合物等が挙 げられる。
 非金属チエタン化合物の使用量としては、 用する化合物の構造や使用量により異なる 、得られる樹脂の屈折率を考慮すれば、本 明の重合性組成物全体に対して、上記式(30) に示した化合物以外の化合物と合計でたとえ ば25重量%以下含有する構成とすることができ 、23重量%以下であれば好ましく、20重量%以下 であればより好ましい。一方、得られる樹脂 の色相および機械強度を考慮すれば、非金属 チエタン化合物の使用量を、上記式(30)に示 た化合物以外の化合物と合計でたとえば2.5 量%以上とする。

 (金属チエタン化合物)
 本発明において重合性組成物に用いられる 属チエタン化合物は、分子内にチエタン基 よび特定の金属原子を含有する化合物であ 。金属チエタン化合物として、具体的には 下記一般式(2)に示す化合物が挙げられ、さ に具体的には後述する下記一般式(6)に示す 合物が挙げられる。以下、下記一般式(2)に す化合物を例に説明する。この重合性組成 は、たとえば光学部品の材料として用いら る。

(上記一般式(2)中、Mは金属原子である。X 1 およびX 2 は各々独立に硫黄原子または酸素原子である 。R 1 は2価の有機基である。
 mは0または1以上の整数である。
 nはMの価数であり、pは1以上n以下の整数で る。
 qは0または1以上n-2以下の整数である。
 Yは1価または2価の基であり、Tは無機または 有機基である。
 rは1または2である。
 r=1のとき、q=0であり、Yは1価の無機または 機基である。r=1かつn-p-qが2以上の場合、複 のYは、各々独立に1価の無機または有機基で ある。r=1かつn-p-qが2以上の場合、複数のYが いに結合し、金属原子を含む環を形成して てもよい。
 r=2のとき、n-p-q=1または2であり、Yは2価の基 である。r=2かつn-p-q=2の場合、2つのYが、2つ 金属原子とともに環を形成していてもよい r=2かつq=2の場合、複数のTは、各々独立に無 または有機基である。)

 本発明における重合性組成物は、上記一般 (2)に示した金属チエタン化合物として、一 類の化合物を含んでいてもよいし、異なる 数の化合物を含んでいてもよい。
 たとえば、金属チエタン化合物として、上 一般式(2)においてMがSb(アンチモン)またはSn (スズ)である化合物を含んでもよい。
 また、一般式(2)に示した金属チエタン化合 として、m=0であることが好ましく、また、X 1 が硫黄原子であることが好ましい。さらに、 一般式(2)に示した金属チエタン化合物はn=p=3 るいは、n=p=4であることが好ましい。

 また、金属チエタン化合物として、金属原 Mが異なる複数の化合物を含んでいてもよい 。このとき、重合性組成物は、たとえば本発 明における金属チエタン化合物として上記一 般式(2)においてMがSbの化合物(たとえば、下 一般式(4)に示す化合物)およびMがSnである化 物(たとえば、下記一般式(5)に示す化合物) 含んでもよい。
 また、本発明の重合性組成物は、金属原子M が異なる複数の化合物と、分子構造中に金属 原子を含まないチエタン化合物(非金属チエ ン化合物)を含んでもよい。

 以下、上記一般式(2)において金属原子Mが Sb原子である場合を主に例に挙げながら、さ に詳しく説明する。

 MがSb原子のとき、上記一般式(2)に示した金 チエタン化合物は、分子内にチエタン基お びSb原子を含有する化合物であり、下記一 式(6)で表される。
 本発明の重合性組成物は、上記一般式(6)に した金属チエタン化合物として、一種類の 合物を含んでいてもよいし、異なる複数の 合物を含んでいてもよい。

(上記一般式(6)中、X 1 およびX 2 は各々独立に硫黄原子または酸素原子である 。R 1 は2価の有機基である。
 mは0または1以上の整数である。
 nは3または5である。n=3のとき、pは1以上3以 の整数である。n=5のとき、pは1以上5以下の 数である。
 qは0または1以上n-2以下の整数である。
 Yは1価または2価の基であり、Tは無機または 有機基である。
 rは1または2である。
 r=1のとき、q=0であり、Yは1価の無機または 機基である。r=1かつn-p-qが2以上の場合、複 のYは、各々独立に1価の無機または有機基で ある。r=1かつn-p-qが2以上の場合、複数のYが いに結合し、Sb原子を含む環を形成していて もよい。
 r=2のとき、n-p-q=1または2であり、Yは2価の基 である。r=2かつn-p-q=2の場合、2つのYが、2つ Sb原子とともに環を形成していてもよい。r=2 かつq=2の場合、複数のTは、各々独立に無機 たは有機基である。)

 以下、上記一般式(6)について具体的に説明 る。
 まず、上記一般式(6)中、r=1の場合について 明する。r=1のとき、q=0であり、本発明の金 チエタン化合物は下記一般式(3)に示される 合物となる。

(上記一般式(3)中、X 1 およびX 2 は各々独立に硫黄原子または酸素原子である 。R 1 は2価の有機基である。
 mは0または1以上の整数である。nは3または5 ある。n=3のとき、pは1以上3以下の整数であ 、n=5のとき、pは1以上5以下の整数である。
 Yは1価の無機または有機基である。n-pが2以 の場合、複数のYは、各々独立に1価の無機 たは有機基である。n-pが2以上の場合、複数 Yが互いに結合し、Sb原子を含む環を形成し いてもよい。)

 以下、上記一般式(3)について具体的に説明 る。
 まず、上記一般式(3)において、X 1 およびX 2 は、各々独立に硫黄原子または酸素原子を表 す。本発明の所望の効果である高屈折率であ ることを鑑みると、X 1 およびX 2 として、硫黄原子はより好ましい。

 上記一般式(3)において、R 1 は2価の有機基を表す。
 かかる二価の有機基としては、鎖状または 状脂肪族基、芳香族基および芳香族-脂肪族 基が挙げられ、好ましくは、炭素数1以上20以 下の鎖状脂肪族基、炭素数3以上20以下の環状 脂肪族基、炭素数5以上20以下の芳香族基、炭 素数6以上20以下の芳香族-脂肪族基である。

 R 1 は、より具体的には、かかる二価の有機基が 鎖状または環状脂肪族基、芳香族基または芳 香族-脂肪族基であって、好ましくは、
メチレン基、エチレン基、1,2-ジクロロエチ ン基、トリメチレン基、テトラメチレン基 ペンタメチレン基、シクロペンチレン基、 キサメチレン基、シクロヘキシレン基、ヘ タメチレン基、オクタメチレン基、ノナメ レン基、デカメチレン基、ウンデカメチレ 基、ドデカメチレン基、トリデカメチレン 、テトラデカメチレン基、ペンタデカメチ ン基等の炭素数1以上20以下の置換または無 換の鎖状または環状脂肪族基;
フェニレン基、クロロフェニレン基、ナフチ レン基、インデニレン基、アントラセニレン 基、フルオレニレン基等の置換または無置換 の炭素数5以上20以下の芳香族基;または
-C 6 H 4 -CH 2 -基、-CH 2 -C 6 H 4 -CH 2 -基、-CH 2 -C 6 H 3 (Cl)-CH 2 -基、-C 10 H 6 -CH 2 -基、-CH 2 -C 10 H 6 -CH 2 -基、-CH 2 CH 2 -C 6 H 4 -CH 2 CH 2 -基等の置換または無置換の炭素数6以上20以 の芳香族-脂肪族基である。

 R 1 は、より好ましくはメチレン基、エチレン基 、1,2-ジクロロエチレン基、トリメチレン基 シクロペンチレン基、シクロヘキシレン基 の炭素数1以上6以下の置換または無置換の鎖 状または環状脂肪族基;
フェニレン基、クロロフェニレン基、ナフチ レン基、インデニレン基、アントラセニレン 基、フルオレニレン基等の置換または無置換 の炭素数5以上15以下の芳香族基;または
-C 6 H 4 -CH 2 -基、-CH 2 -C 6 H 4 -CH 2 -基、-CH 2 -C 6 H 3 (Cl)-CH 2 -基、-C 10 H 6 -CH 2 -基、-CH 2 -C 10 H 6 -CH 2 -基、-CH 2 CH 2 -C 6 H 4 -CH 2 CH 2 -基等の置換または無置換の炭素数6以上15以 の芳香族-脂肪族基である。

 かかる二価の有機基は、基中に炭素原子 水素原子以外のヘテロ原子を含有していて よい。かかるヘテロ原子としては、酸素原 または硫黄原子が挙げられるが、本発明の 望の効果を考慮すると、硫黄原子であるこ が好ましい。

 上記一般式(3)において、mは0または1以上の 数を表す。かかるmは、好ましくは、0以上4 下の整数であり、より好ましくは、0以上2 下の整数であり、さらに好ましくは、整数0 たは1である。
 m=0のとき、上記一般式(3)は、下記一般式(7) なる。

(上記一般式(7)において、X 1 、Y、nおよびpは、それぞれ、上記一般式(3)に おけるX 1 、Y、nおよびpと同じである。)

 また、上記一般式(3)中の、チエタニル基を みSb原子に結合する基において、より一層 ましくは、m=0であり、かつX 1 が硫黄原子である。このとき、上記一般式(3) は、下記一般式(8)で表される。

(上記一般式(8)において、Y、nおよびpは、 れぞれ、上記一般式(3)におけるY、nおよびp 同じである。)

 なお、上記一般式(8)において、好ましく n=pである。

 次に、上記一般式(3)におけるnおよびpにつ て説明する。
 nは、Sb原子の価数つまり5または3である。 述する重合性組成物中の重合性化合物とし 用いたときの高屈折率化のために金属の含 率を高める観点では、nが3であることが好ま しい。

 また、pは、Sb原子の価数以下の正の整数 ある。よって、Sb原子の価数nが3のとき、p 1以上3以下の正の整数であり、Sb原子の価数n が5のとき、pは1以上5以下の正の整数である かかるpは、好ましくは、n、n-1またはn-2であ り、より好ましくは、nまたはn-1である。

 上記一般式(3)において、具体的にはp=3であ 、さらに具体的には、X 1 が硫黄原子であり、n=p=3である。このとき、 記一般式(3)に示される化合物は、下記式(4) 示される化合物となる。

 また、上記一般式(3)において、具体的にはp =5であり、さらに具体的には、X 1 が硫黄原子であり、n=p=5である。このとき、 記一般式(3)に示される化合物は、下記式(9) 示される化合物となる。

 上記一般式(3)において、Yは、1価の無機 たは有機基を表す。以下、Yの具体例を説明 る。

 まず、n-p=1の場合、Yは1価の無機または有 機基を表す。また、n-pが2以上の整数の場合 複数のYは、各々独立に1価の無機または有機 基を表す。複数のYは、同じ基であってもよ し、全部または一部が異なる基であっても い。また、複数のYが互いに結合し、Sb原子 含む環を形成していてもよい。

 Yは特に制限されるものではないが、たと えば、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、チ オール基、置換または無置換のアルキル基、 置換または無置換のアリール基、置換または 無置換のアラルキル基、置換または無置換の アルコキシ基、置換または無置換のアルキル チオ基、置換または無置換のアリールオキシ 基、置換または無置換のアリールチオ基が挙 げられる。

 これらのうち、ハロゲン原子、置換または 置換のアルキル基、置換または無置換のア ール基、置換または無置換のアラルキル基 置換または無置換のアルコキシ(アルキルオ キシ)基、置換または無置換のアルキルチオ 、置換または無置換のアリールオキシ基、 換または無置換のアリールチオ基に関して 下説明する。
 ハロゲン原子の具体例として、フッ素原子 塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子が挙 られる。

 置換または無置換のアルキル基の具体例と て、メチル基、エチル基、n-プロピル基、n- ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘキシル基、等 総炭素数1以上10以下の直鎖アルキル基;
イソプロピル基、イソブチル基、sec-ブチル 、イソペンチル基、sec-ペンチル基、1-メチ ペンチル基、2-メチルペンチル基、3-メチル ンチル基、4-メチルペンチル基、1-エチルブ チル基、2-エチルブチル基、1-メチルヘキシ 基、2-メチルヘキシル基、3-メチルヘキシル 、4-メチルヘキシル基、5-メチルヘキシル基 、1-エチルペンチル基、2-エチルペンチル基 3-エチルペンチル基、1-n-プロピルブチル基 1-iso-プロピルブチル基、1-iso-プロピル-2-メ ルプロピル基、1-メチルヘプチル基、2-メチ ヘプチル基、3-メチルヘプチル基、4-メチル ヘプチル基、5-メチルヘプチル基、6-メチル プチル基、1-エチルヘキシル基、2-エチルヘ シル基、3-エチルヘキシル基、4-エチルヘキ シル基、1-n-プロピルペンチル基、2-n-プロピ ペンチル基、1-iso-プロピルペンチル基、2-is o-プロピルペンチル基、1-n-ブチルブチル基、 1-iso-ブチルブチル基、1-sec-ブチルブチル基、 1-tert-ブチルブチル基、2-tert-ブチルブチル基 tert-ブチル基、tert-ペンチル基、1,1-ジメチ ブチル基、1,2-ジメチルブチル基、1,3-ジメチ ルブチル基、2,3-ジメチルブチル基、1-エチル -2-メチルプロピル基、1,1-ジメチルペンチル 、1,2-ジメチルペンチル基、1,3-ジメチルペン チル基、1,4-ジメチルペンチル基、2,2-ジメチ ペンチル基、2,3-ジメチルペンチル基、2,4- メチルペンチル基、3,3-ジメチルペンチル基 3,4-ジメチルペンチル基、1-エチル-1-メチル チル基、1-エチル-2-メチルブチル基、1-エチ ル-3-メチルブチル基、2-エチル-1-メチルブチ 基、2-エチル-3-メチルブチル基、1,1-ジメチ ヘキシル基、1,2-ジメチルヘキシル基、1,3- メチルヘキシル基、1,4-ジメチルヘキシル基 1,5-ジメチルヘキシル基、2,2-ジメチルヘキ ル基、2,3-ジメチルヘキシル基、2,4-ジメチル ヘキシル基、2,5-ジメチルヘキシル基、3,3-ジ チルヘキシル基、3,4-ジメチルヘキシル基、 3,5-ジメチルヘキシル基、4,4-ジメチルヘキシ 基、4,5-ジメチルヘキシル基、1-エチル-2-メ ルペンチル基、1-エチル-3-メチルペンチル 、1-エチル-4-メチルペンチル基、2-エチル-1- チルペンチル基、2-エチル-2-メチルペンチ 基、2-エチル-3-メチルペンチル基、2-エチル- 4-メチルペンチル基、3-エチル-1-メチルペン ル基、3-エチル-2-メチルペンチル基、3-エチ -3-メチルペンチル基、3-エチル-4-メチルペ チル基、1-n-プロピル-1-メチルブチル基、1-n- プロピル-2-メチルブチル基、1-n-プロピル-3- チルブチル基、1-iso-プロピル-1-メチルブチ 基、1-iso-プロピル-2-メチルブチル基、1-iso- ロピル-3-メチルブチル基、1,1-ジエチルブチ 基、1,2-ジエチルブチル基、1,1,2-トリメチル プロピル基、1,2,2-トリメチルプロピル基、1,1 ,2-トリメチルブチル基、1,1,3-トリメチルブチ ル基、1,2,3-トリメチルブチル基、1,2,2-トリメ チルブチル基、1,3,3-トリメチルブチル基、2,3 ,3-トリメチルブチル基、1,1,2-トリメチルペン チル基、1,1,3-トリメチルペンチル基、1,1,4-ト リメチルペンチル基、1,2,2-トリメチルペンチ ル基、1,2,3-トリメチルペンチル基、1,2,4-トリ メチルペンチル基、1,3,4-トリメチルペンチル 基、2,2,3-トリメチルペンチル基、2,2,4-トリメ チルペンチル基、2,3,4-トリメチルペンチル基 、1,3,3-トリメチルペンチル基、2,3,3-トリメチ ルペンチル基、3,3,4-トリメチルペンチル基、 1,4,4-トリメチルペンチル基、2,4,4-トリメチル ペンチル基、3,4,4-トリメチルペンチル基、1- チル-1,2-ジメチルブチル基、1-エチル-1,3-ジ チルブチル基、1-エチル-2,3-ジメチルブチル 基、2-エチル-1,1-ジメチルブチル基、2-エチル -1,2-ジメチルブチル基、2-エチル-1,3-ジメチル ブチル基、2-エチル-2,3-ジメチルブチル基等 総炭素数3以上10以下の分岐アルキル基;およ
シクロペンチル基、シクロヘキシル基、メチ ルシクロペンチル基、メトキシシクロペンチ ル基、メトキシシクロヘキシル基、メチルシ クロヘキシル基、1,2-ジメチルシクロヘキシ 基、1,3-ジメチルシクロヘキシル基、1,4-ジメ チルシクロヘキシル基、エチルシクロヘキシ ル基等の総炭素数5以上10以下の飽和環状アル キル基が挙げられる。

 置換または無置換のアリール基の具体例と て、フェニル基、ナフチル基、アンスラニ 基、シクロペンタジエニル基等の総炭素数2 0以下の芳香族炭化水素;
2-メチルフェニル基、3-メチルフェニル基、4- メチルフェニル基、2-エチルフェニル基、プ ピルフェニル基、ブチルフェニル基、ヘキ ルフェニル基、シクロヘキシルフェニル基 オクチルフェニル基、2-メチル-1-ナフチル 、3-メチル-1-ナフチル基、4-メチル-1-ナフチ 基、5-メチル-1-ナフチル基、6-メチル-1-ナフ チル基、7-メチル-1-ナフチル基、8-メチル-1- フチル基、1-メチル-2-ナフチル基、3-メチル- 2-ナフチル基、4-メチル-2-ナフチル基、5-メチ ル-2-ナフチル基、6-メチル-2-ナフチル基、7- チル-2-ナフチル基、8-メチル-2-ナフチル基、 2-エチル-1-ナフチル基、2,3-ジメチルフェニル 基、2,4-ジメチルフェニル基、2,5-ジメチルフ ニル基、2,6-ジメチルフェニル基、3,4-ジメ ルフェニル基、3,5-ジメチルフェニル基、3,6- ジメチルフェニル基、2,3,4-トリメチルフェニ ル基、2,3,5-トリメチルフェニル基、2,3,6-トリ メチルフェニル基、2,4,5-トリメチルフェニル 基、2,4,6-トリメチルフェニル基、3,4,5-トリメ チルフェニル基等の総炭素数20以下のアルキ 置換アリール基;
2-メトキシフェニル基、3-メトキシフェニル 、4-メトキシフェニル基、2-エトキシフェニ 基、プロポキシフェニル基、ブトキシフェ ル基、ヘキシルオキシフェニル基、シクロ キシルオキシフェニル基、オクチルオキシ ェニル基、2-メトキシ-1-ナフチル基、3-メト キシ-1-ナフチル基、4-メトキシ-1-ナフチル基 5-メトキシ-1-ナフチル基、6-メトキシ-1-ナフ チル基、7-メトキシ-1-ナフチル基、8-メトキ -1-ナフチル基、1-メトキシ-2-ナフチル基、3- トキシ-2-ナフチル基、4-メトキシ-2-ナフチ 基、5-メトキシ-2-ナフチル基、6-メトキシ-2- フチル基、7-メトキシ-2-ナフチル基、8-メト キシ-2-ナフチル基、2-エトキシ-1-ナフチル基 の炭素数10以下の置換または無置換のアル ルオキシ基が置換した総炭素数20以下のモノ アルコキシアリール基;
2,3-ジメトキシフェニル基、2,4-ジメトキシフ ニル基、2,5-ジメトキシフェニル基、2,6-ジ トキシフェニル基、3,4-ジメトキシフェニル 、3,5-ジメトキシフェニル基、3,6-ジメトキ フェニル基、4,5-ジメトキシ-1-ナフチル基、4 ,7-ジメトキシ-1-ナフチル基、4,8-ジメトキシ-1 -ナフチル基、5,8-ジメトキシ-1-ナフチル基、5 ,8-ジメトキシ-2-ナフチル基等の炭素数10以下 置換または無置換のアルキルオキシ基が置 した総炭素数20以下のジアルコキシアリー 基;
2,3,4-トリメトキシフェニル基、2,3,5-トリメト キシフェニル基、2,3,6-トリメトキシフェニル 基、2,4,5-トリメトキシフェニル基、2,4,6-トリ メトキシフェニル基、3,4,5-トリメトキシフェ ニル基等の炭素数10以下の置換または無置換 アルキルオキシが置換した総炭素数20以下 トリアルコキシアリール基;および
クロロフェニル基、ジクロロフェニル基、ト リクロロフェニル基、ブロモフェニル基、ジ ブロモフェニル基、ヨードフェニル基、フル オロフェニル基、クロロナフチル基、ブロモ ナフチル基、ジフルオロフェニル基、トリフ ルオロフェニル基、テトラフルオロフェニル 基、ペンタフルオロフェニル基等のハロゲン 原子が置換した総炭素数20以下のアリール基 挙げられる。

 置換または無置換のアラルキル基の具体 として、ベンジル基、フェネチル基、フェ ルプロピル基、ナフチルエチル基等の総炭 数12以下のアラルキル基が挙げられる。ま 、他に、置換または無置換のアリール基の 体例で挙げたアリール基を側鎖にもつメチ 基、エチル基、プロピル基が挙げられる。

 置換または無置換のアルキルオキシ基の具 例として、メトキシ基、エトキシ基、n-プ ポキシ基、iso-プロポキシ基、n-ブトキシ基 iso-ブトキシ基、tert-ブトキシ基、n-ペンチル オキシ基、iso-ペンチルオキシ基、n-ヘキシル オキシ基、iso-ヘキシルオキシ基、2-エチルヘ キシルオキシ基、3,5,5-トリメチルヘキシルオ キシ基、n-ヘプチルオキシ基、n-オクチルオ シ基、n-ノニルオキシ基等の総炭素数1以上10 以下の直鎖または分岐のアルコキシ基;
 シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシル キシ基等の総炭素数5以上10以下のシクロア コキシ基;
 メトキシメトキシ基、エトキシメトキシ基 エトキシエトキシ基、n-プロポキシメトキ 基、iso-プロポキシメトキシ基、n-プロポキ エトキシ基、iso-プロポキシエトキシ基、n- トキシエトキシ基、iso-ブトキシエトキシ基 tert-ブトキシエトキシ基、n-ペンチルオキシ エトキシ基、iso-ペンチルオキシエトキシ基 n-ヘキシルオキシエトキシ基、iso-ヘキシル キシエトキシ基、n-ヘプチルオキシエトキシ 基等の総炭素数2以上10以下のアルコキシアル コキシ基;および
ベンジルオキシ基等のアラルキルオキシ基が 挙げられる。

 置換または無置換のアルキルチオ基の具体 として、メチルチオ基、エチルチオ基、n- ロピルチオ基、iso-プロピルチオ基、n-ブチ チオ基、iso-ブチルチオ基、sec-ブチルチオ基 、t-ブチルチオ基、n-ペンチルチオ基、iso-ペ チルチオ基、n-ヘキシルチオ基、iso-ヘキシ チオ基、2-エチルヘキシルチオ基、3,5,5-ト メチルヘキシルチオ基、n-ヘプチルチオ基、 n-オクチルチオ基、n-ノニルチオ基等の総炭 数1以上10以下の直鎖または分岐のアルキル オ基;
シクロペンチルチオ基、シクロヘキシルチオ 基等の総炭素数5以上10以下のシクロアルキル チオ基;
メトキシエチルチオ基、エトキシエチルチオ 基、n-プロポキシエチルチオ基、iso-プロポキ シエチルチオ基、n-ブトキシエチルチオ基、i so-ブトキシエチルチオ基、tert-ブトキシエチ チオ基、n-ペンチルオキシエチルチオ基、is o-ペンチルオキシエチルチオ基、n-ヘキシル キシエチルチオ基、iso-ヘキシルオキシエチ チオ基、n-ヘプチルオキシエチルチオ基等 総炭素数2以上10以下のアルコキシアルキル オ基;
ベンジルチオ基などのアラルキルチオ基;お び
メチルチオエチルチオ基、エチルチオエチル チオ基、n-プロピルチオエチルチオ基、iso-プ ロピルチオエチルチオ基、n-ブチルチオエチ チオ基、iso-ブチルチオエチルチオ基、tert- チルチオエチルチオ基、n-ペンチルチオエ ルチオ基、iso-ペンチルチオエチルチオ基、n -ヘキシルチオエチルチオ基、iso-ヘキシルチ エチルチオ基、n-ヘプチルチオエチルチオ 等の総炭素数2以上10以下のアルキルチオア キルチオ基が挙げられる。

 置換または無置換のアリールオキシ基の具 例として、フェニルオキシ基、ナフチルオ シ基、アンスラニルオキシ基、2-メチルフ ニルオキシ基、3-メチルフェニルオキシ基、 4-メチルフェニルオキシ基、2-エチルフェニ オキシ基、プロピルフェニルオキシ基、ブ ルフェニルオキシ基、ヘキシルフェニルオ シ基、シクロヘキシルフェニルオキシ基、 クチルフェニルオキシ基、2-メチル-1-ナフチ ルオキシ基、3-メチル-1-ナフチルオキシ基、4 -メチル-1-ナフチルオキシ基、5-メチル-1-ナフ チルオキシ基、6-メチル-1-ナフチルオキシ基 7-メチル-1-ナフチルオキシ基、8-メチル-1-ナ フチルオキシ基、1-メチル-2-ナフチルオキシ 、3-メチル-2-ナフチルオキシ基、4-メチル-2- ナフチルオキシ基、5-メチル-2-ナフチルオキ 基、6-メチル-2-ナフチルオキシ基、7-メチル -2-ナフチルオキシ基、8-メチル-2-ナフチルオ シ基、2-エチル-1-ナフチルオキシ基、2,3-ジ チルフェニルオキシ基、2,4-ジメチルフェニ ルオキシ基、2,5-ジメチルフェニルオキシ基 2,6-ジメチルフェニルオキシ基、3,4-ジメチル フェニルオキシ基、3,5-ジメチルフェニルオ シ基、3,6-ジメチルフェニルオキシ基、2,3,4- リメチルフェニルオキシ基、2,3,5-トリメチ フェニルオキシ基、2,3,6-トリメチルフェニ オキシ基、2,4,5-トリメチルフェニルオキシ 、2,4,6-トリメチルフェニルオキシ基、3,4,5- リメチルフェニルオキシ基等の総炭素数20 下の無置換またはアルキル置換アリールオ シ基;
2-メトキシフェニルオキシ基、3-メトキシフ ニルオキシ基、4-メトキシフェニルオキシ基 、2-エトキシフェニルオキシ基、プロポキシ ェニルオキシ基、ブトキシフェニルオキシ 、ヘキシルオキシフェニルオキシ基、シク ヘキシルオキシフェニルオキシ基、オクチ オキシフェニルオキシ基、2-メトキシ-1-ナ チルオキシ基、3-メトキシ-1-ナフチルオキシ 基、4-メトキシ-1-ナフチルオキシ基、5-メト シ-1-ナフチルオキシ基、6-メトキシ-1-ナフチ ルオキシ基、7-メトキシ-1-ナフチルオキシ基 8-メトキシ-1-ナフチルオキシ基、1-メトキシ -2-ナフチルオキシ基、3-メトキシ-2-ナフチル キシ基、4-メトキシ-2-ナフチルオキシ基、5- メトキシ-2-ナフチルオキシ基、6-メトキシ-2- フチルオキシ基、7-メトキシ-2-ナフチルオ シ基、8-メトキシ-2-ナフチルオキシ基、2-エ キシ-1-ナフチルオキシ基等の炭素数10以下 置換または無置換のアルキルオキシ基が置 した総炭素数20以下のモノアルコキシアリー ルオキシ基;
2,3-ジメトキシフェニルオキシ基、2,4-ジメト シフェニルオキシ基、2,5-ジメトキシフェニ ルオキシ基、2,6-ジメトキシフェニルオキシ 、3,4-ジメトキシフェニルオキシ基、3,5-ジメ トキシフェニルオキシ基、3,6-ジメトキシフ ニルオキシ基、4,5-ジメトキシ-1-ナフチルオ シ基、4,7-ジメトキシ-1-ナフチルオキシ基、 4,8-ジメトキシ-1-ナフチルオキシ基、5,8-ジメ キシ-1-ナフチルオキシ基、5,8-ジメトキシ-2- ナフチルオキシ基等の炭素数10以下の置換ま は無置換のアルキルオキシ基が置換した総 素数20以下のジアルコキシアリールオキシ ;
2,3,4-トリメトキシフェニルオキシ基、2,3,5-ト リメトキシフェニルオキシ基、2,3,6-トリメト キシフェニルオキシ基、2,4,5-トリメトキシフ ェニルオキシ基、2,4,6-トリメトキシフェニル オキシ基、3,4,5-トリメトキシフェニルオキシ 基等の炭素数10以下の置換または無置換のア キルオキシ基が置換した総炭素数20以下の リアルコキシアリールオキシ基;および
クロロフェニルオキシ基、ジクロロフェニル オキシ基、トリクロロフェニルオキシ基、ブ ロモフェニルオキシ基、ジブロモフェニルオ キシ基、ヨードフェニルオキシ基、フルオロ フェニルオキシ基、クロロナフチルオキシ基 、ブロモナフチルオキシ基、ジフルオロフェ ニルオキシ基、トリフルオロフェニルオキシ 基、テトラフルオロフェニルオキシ基、ペン タフルオロフェニルオキシ基等のハロゲン原 子が置換した総炭素数20以下のアリールオキ 基が挙げられる。

 置換または無置換のアリールチオ基の具体 として、フェニルチオ基、ナフチルチオ基 アンスラニルチオ基、2-メチルフェニルチ 基、3-メチルフェニルチオ基、4-メチルフェ ルチオ基、2-エチルフェニルチオ基、プロ ルフェニルチオ基、ブチルフェニルチオ基 ヘキシルフェニルチオ基、シクロヘキシル ェニルチオ基、オクチルフェニルチオ基、2- メチル-1-ナフチルチオ基、3-メチル-1-ナフチ チオ基、4-メチル-1-ナフチルチオ基、5-メチ ル-1-ナフチルチオ基、6-メチル-1-ナフチルチ 基、7-メチル-1-ナフチルチオ基、8-メチル-1- ナフチルチオ基、1-メチル-2-ナフチルチオ基 3-メチル-2-ナフチルチオ基、4-メチル-2-ナフ チルチオ基、5-メチル-2-ナフチルチオ基、6- チル-2-ナフチルチオ基、7-メチル-2-ナフチル チオ基、8-メチル-2-ナフチルチオ基、2-エチ -1-ナフチルチオ基、2,3-ジメチルフェニルチ 基、2,4-ジメチルフェニルチオ基、2,5-ジメ ルフェニルチオ基、2,6-ジメチルフェニルチ 基、3,4-ジメチルフェニルチオ基、3,5-ジメ ルフェニルチオ基、3,6-ジメチルフェニルチ 基、2,3,4-トリメチルフェニルチオ基、2,3,5- リメチルフェニルチオ基、2,3,6-トリメチル ェニルチオ基、2,4,5-トリメチルフェニルチ 基、2,4,6-トリメチルフェニルチオ基、3,4,5- リメチルフェニルチオ基等の総炭素数20以 の無置換またはアルキル置換アリールチオ ;
2-メトキシフェニルチオ基、3-メトキシフェ ルチオ基、4-メトキシフェニルチオ基、2-エ キシフェニルチオ基、プロポキシフェニル オ基、ブトキシフェニルチオ基、ヘキシル キシフェニルチオ基、シクロヘキシルオキ フェニルチオ基、オクチルオキシフェニル オ基、2-メトキシ-1-ナフチルチオ基、3-メト キシ-1-ナフチルチオ基、4-メトキシ-1-ナフチ チオ基、5-メトキシ-1-ナフチルチオ基、6-メ トキシ-1-ナフチルチオ基、7-メトキシ-1-ナフ ルチオ基、8-メトキシ-1-ナフチルチオ基、1- メトキシ-2-ナフチルチオ基、3-メトキシ-2-ナ チルチオ基、4-メトキシ-2-ナフチルチオ基 5-メトキシ-2-ナフチルチオ基、6-メトキシ-2- フチルチオ基、7-メトキシ-2-ナフチルチオ 、8-メトキシ-2-ナフチルチオ基、2-エトキシ- 1-ナフチルチオ基等の炭素数10以下の置換ま は無置換のアルキルオキシ基が置換した総 素数20以下のモノアルコキシアリールチオ基 ;
2,3-ジメトキシフェニルチオ基、2,4-ジメトキ フェニルチオ基、2,5-ジメトキシフェニルチ オ基、2,6-ジメトキシフェニルチオ基、3,4-ジ トキシフェニルチオ基、3,5-ジメトキシフェ ニルチオ基、3,6-ジメトキシフェニルチオ基 4,5-ジメトキシ-1-ナフチルチオ基、4,7-ジメト キシ-1-ナフチルチオ基、4,8-ジメトキシ-1-ナ チルチオ基、5,8-ジメトキシ-1-ナフチルチオ 、5,8-ジメトキシ-2-ナフチルチオ基等の炭素 数10以下の置換または無置換のアルキルオキ 基が置換した総炭素数20以下のジアルコキ アリールチオ基;
2,3,4-トリメトキシフェニルチオ基、2,3,5-トリ メトキシフェニルチオ基、2,3,6-トリメトキシ フェニルチオ基、2,4,5-トリメトキシフェニル チオ基、2,4,6-トリメトキシフェニルチオ基、 3,4,5-トリメトキシフェニルチオ基等の炭素数 10以下の置換または無置換のアルキルオキシ が置換した総炭素数20以下のトリアルコキ アリールチオ基;および
クロロフェニルチオ基、ジクロロフェニルチ オ基、トリクロロフェニルチオ基、ブロモフ ェニルチオ基、ジブロモフェニルチオ基、ヨ ードフェニルチオ基、フルオロフェニルチオ 基、クロロナフチルチオ基、ブロモナフチル チオ基、ジフルオロフェニルチオ基、トリフ ルオロフェニルチオ基、テトラフルオロフェ ニルチオ基、ペンタフルオロフェニルチオ基 等のハロゲン原子が置換した総炭素数20以下 アリールチオ基等が挙げられる。Yはこれら に限定されるものではない。

 かかるYにおいて、好ましい例を以下に示す 。
 好ましい例として、たとえば水素原子が挙 られる。

 また、Yの好ましい例のうち、ハロゲン原子 として、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が 挙げられる。
 置換または無置換のアルキル基として、メ ル基、エチル基、n-プロピル基、n-ブチル基 、n-ペンチル基、n-ヘキシル基、等の総炭素 1以上6以下の直鎖アルキル基;
イソプロピル基、イソブチル基、sec-ブチル 、イソペンチル基、sec-ペンチル基、1-メチ ペンチル基、2-メチルペンチル基、3-メチル ンチル基、4-メチルペンチル基、1-エチルブ チル基、2-エチルブチル基、tert-ブチル基、te rt-ペンチル基、1,1-ジメチルブチル基、1,2-ジ チルブチル基、1,3-ジメチルブチル基、2,3- メチルブチル基、等の総炭素数3以上6以下の 分岐アルキル基;および
シクロペンチル基、シクロヘキシル基、等の 総炭素数5または6の飽和環状アルキル基が挙 られる。

 置換または無置換のアリール基として、フ ニル基、ナフチル基、シクロペンタジエニ 基等の総炭素数12以下の芳香族炭化水素;
2-メチルフェニル基、3-メチルフェニル基、4- メチルフェニル基、2-エチルフェニル基、プ ピルフェニル基、ブチルフェニル基、2,3-ジ メチルフェニル基、2,4-ジメチルフェニル基 2,5-ジメチルフェニル基、2,6-ジメチルフェニ ル基、3,4-ジメチルフェニル基、3,5-ジメチル ェニル基、3,6-ジメチルフェニル基、2,3,4-ト リメチルフェニル基、2,3,5-トリメチルフェニ ル基、2,3,6-トリメチルフェニル基、2,4,5-トリ メチルフェニル基、2,4,6-トリメチルフェニル 基、3,4,5-トリメチルフェニル基等の総炭素数 12以下のアルキル置換アリール基;
2-メトキシフェニル基、3-メトキシフェニル 、4-メトキシフェニル基、2-エトキシフェニ 基、プロポキシフェニル基、ブトキシフェ ル基、等の炭素数6以下の置換または無置換 のアルキルオキシ基が置換した総炭素数12以 のモノアルコキシアリール基;
2,3-ジメトキシフェニル基、2,4-ジメトキシフ ニル基、2,5-ジメトキシフェニル基、2,6-ジ トキシフェニル基、3,4-ジメトキシフェニル 、3,5-ジメトキシフェニル基、3,6-ジメトキ フェニル基等の炭素数6以下の置換または無 換のアルキルオキシ基が置換した総炭素数1 2以下のジアルコキシアリール基;および
クロロフェニル基、ジクロロフェニル基、ト リクロロフェニル基、ブロモフェニル基、ジ ブロモフェニル基、ヨードフェニル基、フル オロフェニル基、クロロナフチル基、ブロモ ナフチル基、ジフルオロフェニル基、トリフ ルオロフェニル基、テトラフルオロフェニル 基、ペンタフルオロフェニル基等のハロゲン 原子が置換した総炭素数12以下のアリール基 挙げられる。

 置換または無置換のアラルキル基として ベンジル基、フェネチル基、フェニルプロ ル基等の総炭素数12以下のアラルキル基が げられる。

 置換または無置換のアルキルオキシ基とし 、メトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ 、iso-プロポキシ基、n-ブトキシ基、iso-ブト シ基、tert-ブトキシ基、n-ペンチルオキシ基 、iso-ペンチルオキシ基、n-ヘキシルオキシ基 、iso-ヘキシルオキシ基等の総炭素数1以上6以 下の直鎖または分岐のアルコキシ基;
シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオ キシ基等の総炭素数5または6のシクロアルコ シ基;および
メトキシメトキシ基、エトキシメトキシ基、 エトキシエトキシ基、n-プロポキシメトキシ 、iso-プロポキシメトキシ基、n-プロポキシ トキシ基、iso-プロポキシエトキシ基、n-ブ キシエトキシ基、iso-ブトキシエトキシ基、 tert-ブトキシエトキシ基等の総炭素数2以上6 下のアルコキシアルコキシ基が挙げられる

 置換または無置換のアルキルチオ基として メチルチオ基、エチルチオ基、n-プロピル オ基、iso-プロピルチオ基、n-ブチルチオ基 iso-ブチルチオ基、sec-ブチルチオ基、t-ブチ チオ基、n-ペンチルチオ基、iso-ペンチルチ 基、n-ヘキシルチオ基、iso-ヘキシルチオ基 の総炭素数1以上6以下の直鎖または分岐の ルキルチオ基;
 シクロペンチルチオ基、シクロヘキシルチ 基等の総炭素数5または6のシクロアルキル オ基;
 メトキシエチルチオ基、エトキシエチルチ 基、n-プロポキシエチルチオ基、iso-プロポ シエチルチオ基、n-ブトキシエチルチオ基 iso-ブトキシエチルチオ基、tert-ブトキシエ ルチオ基等の総炭素数2以上6以下のアルコキ シアルキルチオ基;および
 メチルチオエチルチオ基、エチルチオエチ チオ基、n-プロピルチオエチルチオ基、iso- ロピルチオエチルチオ基、n-ブチルチオエ ルチオ基、iso-ブチルチオエチルチオ基、tert -ブチルチオエチルチオ基等の総炭素数2以上6 以下のアルキルチオアルキルチオ基が挙げら れる。

 置換または無置換のアリールオキシ基とし 、フェニルオキシ基、ナフチルオキシ基、2 -メチルフェニルオキシ基、3-メチルフェニル オキシ基、4-メチルフェニルオキシ基、2-エ ルフェニルオキシ基、プロピルフェニルオ シ基、ブチルフェニルオキシ基、ヘキシル ェニルオキシ基、シクロヘキシルフェニル キシ基、2,4-ジメチルフェニルオキシ基、2,5- ジメチルフェニルオキシ基、2,6-ジメチルフ ニルオキシ基、3,4-ジメチルフェニルオキシ 、3,5-ジメチルフェニルオキシ基、3,6-ジメ ルフェニルオキシ基、2,3,4-トリメチルフェ ルオキシ基、2,3,5-トリメチルフェニルオキ 基、2,3,6-トリメチルフェニルオキシ基、2,4,5 -トリメチルフェニルオキシ基、2,4,6-トリメ ルフェニルオキシ基、3,4,5-トリメチルフェ ルオキシ基等の総炭素数12以下の無置換また はアルキル置換アリールオキシ基;
2-メトキシフェニルオキシ基、3-メトキシフ ニルオキシ基、4-メトキシフェニルオキシ基 、2-エトキシフェニルオキシ基、プロポキシ ェニルオキシ基、ブトキシフェニルオキシ 、ヘキシルオキシフェニルオキシ基、シク ヘキシルオキシフェニルオキシ基等の炭素 6以下の置換または無置換のアルキルオキシ 基が置換した総炭素数12以下のモノアルコキ アリールオキシ基;
2,3-ジメトキシフェニルオキシ基、2,4-ジメト シフェニルオキシ基、2,5-ジメトキシフェニ ルオキシ基、2,6-ジメトキシフェニルオキシ 、3,4-ジメトキシフェニルオキシ基、3,5-ジメ トキシフェニルオキシ基、3,6-ジメトキシフ ニルオキシ基等の炭素数6以下の置換または 置換のアルキルオキシ基が置換した総炭素 12以下のジアルコキシアリールオキシ基;お び
クロロフェニルオキシ基、ジクロロフェニル オキシ基、トリクロロフェニルオキシ基、ブ ロモフェニルオキシ基、ジブロモフェニルオ キシ基、ヨードフェニルオキシ基、フルオロ フェニルオキシ基、クロロナフチルオキシ基 、ブロモナフチルオキシ基、ジフルオロフェ ニルオキシ基、トリフルオロフェニルオキシ 基、テトラフルオロフェニルオキシ基、ペン タフルオロフェニルオキシ基等のハロゲン原 子が置換した総炭素数12以下のアリールオキ 基が挙げられる。

 置換または無置換のアリールチオ基として フェニルチオ基、ナフチルチオ基、2-メチ フェニルチオ基、3-メチルフェニルチオ基、 4-メチルフェニルチオ基、2-エチルフェニル オ基、プロピルフェニルチオ基、ブチルフ ニルチオ基、ヘキシルフェニルチオ基、シ ロヘキシルフェニルチオ基、2,4-ジメチルフ ニルチオ基、2,5-ジメチルフェニルチオ基、 2,6-ジメチルフェニルチオ基、3,4-ジメチルフ ニルチオ基、3,5-ジメチルフェニルチオ基、 3,6-ジメチルフェニルチオ基、2,3,4-トリメチ フェニルチオ基、2,3,5-トリメチルフェニル オ基、2,3,6-トリメチルフェニルチオ基、2,4,5 -トリメチルフェニルチオ基、2,4,6-トリメチ フェニルチオ基、3,4,5-トリメチルフェニル オ基等の総炭素数12以下の無置換またはアル キル置換アリールチオ基;
2-メトキシフェニルチオ基、3-メトキシフェ ルチオ基、4-メトキシフェニルチオ基、2-エ キシフェニルチオ基、プロポキシフェニル オ基、ブトキシフェニルチオ基、ヘキシル キシフェニルチオ基、シクロヘキシルオキ フェニルチオ基等の炭素数6以下の置換また は無置換のアルキルオキシ基が置換した総炭 素数12以下のモノアルコキシアリールチオ基;
2,3-ジメトキシフェニルチオ基、2,4-ジメトキ フェニルチオ基、2,5-ジメトキシフェニルチ オ基、2,6-ジメトキシフェニルチオ基、3,4-ジ トキシフェニルチオ基、3,5-ジメトキシフェ ニルチオ基、3,6-ジメトキシフェニルチオ基 4,5-ジメトキシ-1-ナフチルチオ基、4,7-ジメト キシ-1-ナフチルチオ基、4,8-ジメトキシ-1-ナ チルチオ基、5,8-ジメトキシ-1-ナフチルチオ 、5,8-ジメトキシ-2-ナフチルチオ基等の炭素 数6以下の置換または無置換のアルキルオキ 基が置換した総炭素数12以下のジアルコキシ アリールチオ基;
クロロフェニルチオ基、ジクロロフェニルチ オ基、トリクロロフェニルチオ基、ブロモフ ェニルチオ基、ジブロモフェニルチオ基、ヨ ードフェニルチオ基、フルオロフェニルチオ 基、クロロナフチルチオ基、ブロモナフチル チオ基、ジフルオロフェニルチオ基、トリフ ルオロフェニルチオ基、テトラフルオロフェ ニルチオ基、ペンタフルオロフェニルチオ基 等のハロゲン原子が置換した総炭素数12以下 アリールチオ基が挙げられる。

 Yのより好ましい例を以下に示す。
 Yのより好ましい例として、たとえば水素原 子が挙げられる。
 また、ハロゲン原子として、塩素原子およ 臭素原子が挙げられる。

 置換または無置換のアルキル基として、 チル基、エチル基、iso-プロピル基等の総炭 素数1以上3以下の直鎖または分岐アルキル基 挙げられる。

 置換または無置換のアリール基として、フ ニル基、ナフチル基、シクロペンタジエニ 基等の総炭素数12以下の芳香族炭化水素;
2-メチルフェニル基、3-メチルフェニル基、4- メチルフェニル基、2-エチルフェニル基、プ ピルフェニル基、2,3-ジメチルフェニル基、 2,4-ジメチルフェニル基、2,5-ジメチルフェニ 基、2,6-ジメチルフェニル基、3,4-ジメチル ェニル基、3,5-ジメチルフェニル基、3,6-ジメ チルフェニル基等の総炭素数9以下のアルキ 置換アリール基;
2-メトキシフェニル基、3-メトキシフェニル 、4-メトキシフェニル基、2-エトキシフェニ 基、プロポキシフェニル基等の炭素数3以下 の置換または無置換のアルキルオキシ基が置 換した総炭素数9以下のモノアルコキシアリ ル基;および
クロロフェニル基、ジクロロフェニル基、ト リクロロフェニル基、ブロモフェニル基、ジ ブロモフェニル基、クロロナフチル基、ブロ モナフチル基等のハロゲン原子が置換した総 炭素数12以下のアリール基が挙げられる。

 置換または無置換のアラルキル基として ベンジル基、フェネチル基、フェニルプロ ル基等の総炭素数9以下のアラルキル基が挙 げられる。

 置換または無置換のアルキルオキシ基とし 、メトキシ基、エトキシ基、iso-プロポキシ 基等の総炭素数1以上3以下の直鎖または分岐 アルコキシ基;および
シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオ キシ基等の総炭素数5または6のシクロアルコ シ基が挙げられる。

 置換または無置換のアルキルチオ基として メチルチオ基、エチルチオ基、n-プロピル オ基、iso-プロピルチオ基等の総炭素数1以上 3以下の直鎖または分岐のアルキルチオ基;
シクロペンチルチオ基、シクロヘキシルチオ 基等の総炭素数5または6のシクロアルキルチ 基;および
メチルチオエチルチオ基、エチルチオエチル チオ基、n-プロピルチオエチルチオ基、iso-プ ロピルチオエチルチオ基、n-ブチルチオエチ チオ基、iso-ブチルチオエチルチオ基、tert- チルチオエチルチオ基等の総炭素数2以上6 下のアルキルチオアルキルチオ基が挙げら る。

 置換または無置換のアリールオキシ基とし 、フェニルオキシ基、ナフチルオキシ基、2 -メチルフェニルオキシ基、3-メチルフェニル オキシ基、4-メチルフェニルオキシ基、2-エ ルフェニルオキシ基、プロピルフェニルオ シ基、2,4-ジメチルフェニルオキシ基、2,5-ジ メチルフェニルオキシ基、2,6-ジメチルフェ ルオキシ基、3,4-ジメチルフェニルオキシ基 3,5-ジメチルフェニルオキシ基、3,6-ジメチ フェニルオキシ基等の総炭素数9以下の無置 またはアルキル置換アリールオキシ基;
2-メトキシフェニルオキシ基、3-メトキシフ ニルオキシ基、4-メトキシフェニルオキシ基 、2-エトキシフェニルオキシ基、プロポキシ ェニルオキシ基等の炭素数3以下の置換また は無置換のアルキルオキシ基が置換した総炭 素数9以下のモノアルコキシアリールオキシ ;および
クロロフェニルオキシ基、ジクロロフェニル オキシ基、トリクロロフェニルオキシ基、ブ ロモフェニルオキシ基、ジブロモフェニルオ キシ基、クロロナフチルオキシ基、ブロモナ フチルオキシ基等のハロゲン原子が置換した 総炭素数12以下のアリールオキシ基が挙げら る。

 置換または無置換のアリールチオ基として フェニルチオ基、2-メチルフェニルチオ基 3-メチルフェニルチオ基、4-メチルフェニル オ基、2-エチルフェニルチオ基、プロピル ェニルチオ基、2,4-ジメチルフェニルチオ基 2,5-ジメチルフェニルチオ基、2,6-ジメチル ェニルチオ基、3,4-ジメチルフェニルチオ基 3,5-ジメチルフェニルチオ基、3,6-ジメチル ェニルチオ基等の総炭素数9以下の無置換ま はアルキル置換アリールチオ基;
2-メトキシフェニルチオ基、3-メトキシフェ ルチオ基、4-メトキシフェニルチオ基、2-エ キシフェニルチオ基、プロポキシフェニル オ基等の炭素数3以下の置換または無置換の アルキルオキシ基が置換した総炭素数9以下 モノアルコキシアリールチオ基;および
クロロフェニルチオ基、ジクロロフェニルチ オ基、トリクロロフェニルチオ基、ブロモフ ェニルチオ基、ジブロモフェニルチオ基、ク ロロナフチルチオ基、ブロモナフチルチオ基 等のハロゲン原子が置換した総炭素数12以下 アリールチオ基が挙げられる。

 Yが環を形成しない場合、Yとして、さらに 体的には、メチル基、エチル基、プロピル 、イソプロピル基等の炭素数1以上3以下のア ルキル基:および
メチルチオ基、エチルチオ基、n-プロピルチ 基、iso-プロピルチオ基等のSb原子に直接結 する硫黄原子を含み総炭素数1以上3以下の 鎖または分岐のアルキルチオ基が挙げられ 。

 Yがアルキル基であるとき、上記一般式(3) において、Yは、好ましくはメチル基である

 また、Yがアルキル基であり、n-pが2以上の 数の場合、Yは互いに結合し、Sb原子を介し 環状構造となっても構わない。つまり、複 のYが結合してSb原子を含む環を形成してい もよい。
 環を形成している場合、環を形成するアル ル鎖としては、メチレン基、エチレン基、 ロピレン基、つまり炭素数1以上3以下のア キレン基が挙げられる。環を形成するアル ル鎖は、好ましくは、エチレン基である。 お、Sb原子を含む環は、具体的には、4員環 ら6員環であり、環を構成する原子としては SbおよびC(炭素)の他に、後述のようにたと ばSを含んでもよい。

 また、YがSb原子に直接結合する硫黄原子 含むチオアルキル基であるとき、上記一般 (3)に示される化合物の例として、下記一般 (10)に示される化合物が挙げられる。

(上記一般式(10)中、X 1 およびnは、それぞれ、上記一般式(3)におけ X 1 およびnと同じである。pは2以上(n-1)以下の整 である。
 n-pが1の場合、R 2 は、置換基を有してもよい炭素数1以上3以下 直鎖状もしくは分岐鎖を有するアルキル基 表す。
 n-pが2以上の場合、複数のR 2 は、各々独立に、置換基を有してもよい炭素 数1以上3以下の直鎖状もしくは分岐鎖を有す アルキル基または単結合を表す。また、複 のR 2 が互いに結合してSb原子を含む環を形成して よく、この場合、環を形成するアルキル鎖 炭素数1以上3以下であり、環を構成する部 には、硫黄原子を含まない。)

 上記一般式(10)においても、樹脂の屈折率を 向上させる観点では、X 1 が硫黄原子であることが好ましい。このとき 、上記一般式(10)は、下記一般式(11)となる。

(上記一般式(11)中、p、nおよびR 2 は、それぞれ、上記一般式(10)におけるp、nお よびR 2 と同じである。)

 上記一般式(10)および(11)において、nはSb 子の価数である。また、上記一般式(10)およ (11)において、pは、(Sb原子の価数-1)以下の の整数である。つまり、pは2以上(n-1)以下の 数である。

 上記一般式(10)および(11)において、R 2 は、置換基を有してもよい炭素数1以上3以下 直鎖状もしくは分岐鎖を有するアルキル基 表す。
 n-pが2以上の場合、R 2 は、各々独立に置換基を有してもよい炭素数 1以上3以下の直鎖状もしくは分岐鎖を有する ルキル基を表す。複数のR 2 は、同じ基であってもよいし、全部または一 部が異なる基であってもよい。また、複数の R 2 が互いに結合し、原子団-S-Sb-S-を含む環を形 してもよい。この場合、環を形成するアル ル鎖は炭素数1以上3以下であり、硫黄原子 、Sb原子に直接結合しているもののみである 。つまり、R 2 のうち、環を構成する部分には硫黄原子を含 まない。

 上記一般式(10)および(11)で表される化合物 中でも好ましい例の一つとして、以下の態 が挙げられる。すなわち、R 2 が環を形成しない場合、R 2 として、具体的には、メチル基、エチル基、 プロピル基、イソプロピル基、つまり炭素数 1以上3以下のアルキル基が挙げられる。

 また、上記一般式(10)および(11)で表される 合物の別の好ましい例として、n-p=2であり、 二つの-S-R 2 基が、Sに隣接するSb原子とともに原子団-S-Sb- S-を含む環を形成しており、環を形成するア キル鎖が、メチレン基、エチレン基、プロ レン基、つまり炭素数1以上3以下のアルキ ン基であるものが挙げられる。Sb原子を含む 環は、具体的には、4員環から6員環である。 お、Sb原子を含む環が4員環のとき、二つのR 2 のうちの一つは、具体的には単結合である。

 さらに具体的には、環を形成しない場合、R 2 はメチル基であり、また環を形成する場合は 環を形成するアルキル鎖はエチレン基である 。

 次に、上記一般式(6)中、r=2の場合につい 、r=1の場合と異なる点を中心に説明する。 下で特に説明しない基や記号については、r =1の場合に上記一般式(3)等を参照して前述し 場合と同様である。

 r=2のとき、n-p-q=1または2であり、Yは両端が れぞれ異なるSb原子に結合する2価の基であ 。
 Yは有機基であることが好ましく、その具体 例として、R 1 として例示した2価の有機基が挙げられる。 た、Yとして、他に、-S-R 3 -S-基が挙げられる。上記基中、R 3 は、メチレン基または炭素数2以上5以下のア キレン基である。なお、r=2かつn-p-q=2の場合 、2つのYは、同じ基あってもよいし、異なっ いてもよい。また、r=2かつn-p-q=2の場合、2 のSb原子とともに環を形成していてもよい。

 r=2のとき、上記一般式(6)において、Tは、無 機または有機基を表す。r=2かつq=2の場合、複 数のTは、各々独立に無機または有機基を表 。複数のTは同じ基であってもよいし、異な 基であってもよい。
 Tは、有機基であることが好ましく、その具 体例としては、r=1の場合にYとして例示した1 の基が挙げられる。

 なお、r=2の場合において、m=0であること 好ましい。このとき、上記一般式(6)は、下 一般式(12)に示される。

(上記一般式(12)において、X 1 、Y、T、n、p、qおよびrは、それぞれ、上記一 般式(6)におけるX 1 、Y、T、n、p、qおよびrと同じである。)

 また、r=2の場合において、m=0であり、X 1 が硫黄原子であることがさらに好ましい。こ のとき、上記一般式(6)は、下記一般式(13)に される。

(上記一般式(13)において、Y、T、n、p、qお びrは、それぞれ、上記一般式(6)におけるY、 T、n、p、qおよびrと同じである。)

 上記一般式(6)に示した化合物の具体例とし は、以下の化合物が挙げられる。
 まず、上記一般式(6)において、r=1の場合、 記式(4)および(9)に示した化合物が挙げられ 他、以下の化合物が例示される。

 また、r=2の場合、以下の化合物が例示さ る。

 以上、MがSb原子である場合を例に説明した 、上記一般式(2)においても、各置換基等は MがSb原子である場合に準じて選択される。
 また、上記一般式(12)および(13)は、上記一 式(2)に対応して、それぞれ下記一般式(14)お び(15)に一般化することができる。

(上記一般式(14)および(15)において、M、X 1 、Y、T、n、p、qおよびrは、それぞれ、上記一 般式(2)におけるM、X 1 、Y、T、n、p、qおよびrと同じである。)

 上記一般式(14)で示される化合物として、 たとえば以下のものが挙げられる。

 なお、上記一般式(2)~(15)において、金属原 Mの価数nは、具体的には、2以上5以下である
 n=2のとき、金属原子Mの例として、たとえば Ti(チタン)、V(バナジウム)、Zn(亜鉛)、Snおよ Pb(鉛)が挙げられ、ZnおよびSnが好ましい。
n=3のとき、Mの例としてSc(スカンジウム)、Y( ットリウム)、La(ランタン)、Ti、V、Nb(ニオブ )、Ta(タンタル)、Sb、Bi(ビスマス)、In(インジ ム)、Ga(ガリウム)およびAl(アルミニウム)が げられ、Sb、Y、La、Bi、InおよびAlが好まし 。
n=4のとき、Mの例としてTi、Zr(ジルコニウム) Hf(ハフニウム)、Nb、Ta、Si(ケイ素)、Ge(ゲル ニウム)、SnおよびPbが挙げられ、Sn、Tiおよ Zrが好ましい。
また、n=5のとき、Mの例として、Nb、TaおよびS bが挙げられる。

 n=2~5のとき、本発明において用いられる 属チエタン化合物の具体例として、以下の のが挙げられる。

 また、上記一般式(2)に示した化合物の具 例として、n=p=4である化合物が挙げられ、 らに具体的には、下記式(5)に示される化合 が挙げられる。

 なお、本発明において用いられる金属チ タン化合物の別の態様として、金属原子Mに 配位子が配位しているものもある。つまり、 上記一般式(2)に示した金属チエタン化合物は 、さらに配位結合によって金属原子と結合す る配位性化合物を含んでもよい。

 配位性化合物は、分子内に1つ以上の金属 に配位する配位性官能基を含有する。また、 配位性化合物は、たとえば上記一般式(2)で表 される化合物に配位するものであればいかな る構造を有する化合物でも使用できるが、好 ましくは窒素、酸素、リン、硫黄原子等のヘ テロ原子で金属に配位する化合物である。

 窒素原子で配位する配位子の具体的化合物 としてはアンモニア、メチルアミン、エチ アミン、プロピルアミン、イソプロピルア ン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジ- プロピルアミン、ジ-イソプロピルアミン、 リメチルアミン、トリエチルアミン、エチ ンジアミン、プロピレンジアミン、ジメチ エチレンジアミン、テトラメチルエチレン アミン、ヒドラジン、メチルヒドラジン、 メチルヒドラジン、アニリン、フェニルヒ ラジン、o-フェニレンジアミン、ヒドロキシ ルアミン、システアミン、アミノエタノール 、グリシン等のアンモニアおよびアミン化合 物;
ピリジン、2,2'-ビピリジン、1,10-フェナント リン等のピリジン化合物;
ピリダジン、ピリミジン、プリン、ピラジン 、1,8-ナフチリジン、ピラゾ-ル、イミダゾ-ル 等の窒素複素環化合物;
ジメチルホルムアミド、ジメチルイミダゾリ ジノン等のアミド化合物;
アセトニトリル、プロピオニトリル等のニト リル化合物等を挙げることができる。

 リン原子で配位する配位子の具体的化合 例としてはトリフェニルホスフィン、トリ チルホスフィン、トリエチルホスフィン、1 ,2-ビス(ジメチルホスフィノ)エタン、ビス(ジ メチルホスフィノ)メタン等のホスフィン化 物等を挙げることができる。

 酸素原子で配位する配位子の具体的化合物 としては、水、メタノール、エタノール、 ロパノール、イソプロパノール、エチレン リコール、プロピレングリコール、1,3-プロ パンジオール等の水およびアルコール化合物 ;
テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、ジメ キシエタン、エチレングリコールモノメチ エーテル等のエーテル化合物;
アセトン、メチルエチルケトン等のケトン化 合物;
酢酸エチル、酢酸メチル、ギ酸メチル、ギ酸 エチル等のエステル化合物;
ジメチルスルホキシド、スルホラン等のスル ホキシド化合物およびスルホン化合物等を挙 げることができる。

 硫黄原子で配位する配位子の具体的化合 例としては、ジメチルスルフィド、ジエチ スルフィド、テトラヒドロチオフェン等の ルフィド化合物等を挙げることができるが 例示化合物のみに限定されるものではない

 これら例示した配位性化合物のうち、好ま くはアンモニア、エチレンジアミン、テト メチルエチレンジアミン、ヒドロキシルア ン等のアンモニアおよびアミン化合物;
ピリジン、2,2'-ビピリジン等のピリジン化合 ;
テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等の エーテル化合物等が挙げられる。
 より好ましくはアンモニアおよびエチレン アミンである。

 次に、本発明において用いられる金属チエ ン化合物の製造方法について、上記一般式( 6)に示した金属チエタン化合物の製造方法を に説明する。
 まず、上記一般式(6)においてr=1の場合につ て説明する。このとき、上記一般式(6)は、 記一般式(3)となる。
 上記一般式(3)に示した金属チエタン化合物 、代表的には、下記一般式(16)で示されるSb 子を含むハロゲン化物と、下記一般式(17)で 表されるチエタン基を有するヒドロキシ化合 物またはチオール化合物との反応により製造 される。

(上記一般式(16)中、n、pおよびYは、それぞ 、上記一般式(3)におけるn、pおよびYに同じ あり、Zはハロゲン原子を表す。)

(上記一般式(17)中、X 1 、X 2 、R 1 およびmは、それぞれ、上記一般式(3)におけ X 1 、X 2 、R 1 およびmに同じである。)

 また、上記一般式(11)で表される化合物につ いても、上記一般式(3)で表される化合物の製 造方法に準じた方法で製造できる。
 たとえば、下記一般式(18)で示されるハロゲ ン化物と、上記一般式(17)で表されるチエタ 基を有するヒドロキシ化合物またはチオー 化合物との反応により製造される。

(上記一般式(18)中、p、nおよびR 2 は、それぞれ、上記一般式(6)におけるp、nお びR 2 に同じであり、Zはハロゲン原子を表す。)

 また、上記一般式(18)においてn=pであるハロ ゲン化物と、上記一般式(17)で表されるチエ ン基を有するヒドロキシ化合物またはチオ ル化合物と、下記一般式(19)で示されるチオ ル化合物とを一括混合し、同時に反応させ も製造される。
R 2 -SH (19)
(上記一般式(19)中、R 2 は、上記一般式(6)におけるR 2 に同じである。)

 また、上記一般式(18)においてn=pであるハ ロゲン化物と上記一般式(17)で表されるチエ ン基を有するヒドロキシ化合物またはチオ ル化合物とをあらかじめ反応させて得られ 化合物と、上記一般式(19)で表されるチオー 化合物とを反応することによっても製造さ る。

 なお、上記一般式(3)に示した金属チエタ 化合物は、金属ハロゲン化物を用いる方法 外の方法によっても製造できる。たとえば 金属酸化物または金属アミド化物を原料に いて、上記一般式(17)で表される化合物を反 応させることによっても上記一般式(3)に示し た金属チエタン化合物を製造できる。

 上記一般式(16)、(18)および(19)に示した化合 は、工業用原料または研究用試薬として入 可能である。
 また、上記一般式(17)で表される化合物は公 知化合物であって、たとえば、特許文献2(特 2003-327583号公報)に記載の方法に準じて製造 れる。

 上記一般式(16)で示されるSbを含むハロゲ 化物と、上記一般式(17)で表されるチエタン 基を有するヒドロキシ化合物またはチオール 化合物との反応は無溶媒で行ってもよく、あ るいは、反応に不活性な溶媒の存在下に行っ てもよい。

 かかる溶媒としては、反応に不活性な溶媒 あれば特に限定するものではなく、石油エ テル、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キ レン、メシチレンなどの炭化水素系溶媒;
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ エチレングリコールジメチルエーテルなどの エーテル系溶媒;
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ ブチルケトンなどのケトン系溶媒;
酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミルなどの エステル系溶媒;
塩化メチレン、クロロホルム、クロルベンゼ ン、ジクロルベンゼンなどの含塩素系溶媒;
N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセ アミド、N,N-ジメチルイミダゾリジノン、ジ メチルスルホキシドなどの非プロトン性極性 溶媒;
テトラヒドロチオフェン、チオフェン、スル ホラン、トリメチレンスルフィド、ジエチル スルフィド、ジ-n-プロピルスルフィド、ジ-t- ブチルスルフィド、3-メルカプトチエタン、 ス(2-メルカプトエチル)スルフィドなどの含 硫系溶媒;および
水などが例示される。

 上記一般式(16)に示した化合物と上記一般 式(17)に示した化合物の反応温度は、特に制 するものではないが、通常、-78℃以上200℃ 下の範囲であり、好ましくは、-78℃以上100 以下である。

 また、反応時間は反応温度により影響さ るが、通常、数分から100時間である。

 上記一般式(16)に示した化合物と上記一般 式(17)に示した化合物の反応における、上記 般式(16)で表される化合物と上記一般式(17)で 表される化合物の使用量は、特に限定するも のではないが、通常、上記一般式(16)で表さ る化合物中に含有されるハロゲン原子1モル 対して、上記一般式(17)で表される化合物の 使用量は、0.01モル以上100モル以下である。 ましくは、0.1モル以上50モル以下であり、よ り好ましくは、0.5モル以上20モル以下である

 上記一般式(16)に示した化合物と上記一般式 (17)に示した化合物の反応を実施するに際し 反応を効率よく行うために、生成するハロ ン化水素の捕捉剤として塩基性化合物を用 ることは好ましい。
 かかる塩基性化合物として、たとえば、水 化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ ウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭 リチウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリ ム、重炭酸リチウム、水酸化マグネシウム 水酸化カルシウムなどの無機塩基;および
ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニ リン、ジエチルアニリン、1,8-ジアザビシク [5,4,0]-7-ウンデセンなどの有機塩基が例示さ る。

 また、上記一般式(6)において、r=2の場合 も、r=1の場合について前述した方法に準じ 得ることができる。

 以上、金属原子MがSb原子である場合を例 挙げて説明したが、本発明において、他の 属原子を含む金属チエタン化合物について 、上述した方法に準じて製造することがで る。

 上記一般式(2)に示した金属チエタン化合 は、重合性化合物である。このため、本発 の重合性組成物が、重合性化合物として上 式(30)および上記一般式(2)に示した化合物を 含むとともに、当該重合性化合物が上記一般 式(2)に示した金属チエタン化合物から主とし て構成されていてもよい。たとえば、本発明 の重合性組成物中の重合性化合物が、上記一 般式(6)に示した金属チエタン化合物から主と して構成されていてもよい。

 また、本発明の重合性組成物中の重合性 合物が上記一般式(2)に示した金属チエタン 合物を含むとき、上記一般式(2)に示した金 チエタン化合物に加えて、他の重合性化合 を含んでいてもよい。たとえば、本発明の 合性組成物中の重合性化合物が、上記一般 (6)に示した金属チエタン化合物に加えて、 の重合性化合物を含んでいてもよい。

 本発明の重合性組成物中に含まれる重合 化合物の総重量に占める、上記一般式(2)(た とえば、上記一般式(6))で表される化合物の 有量は、特に限定するものではないが、通 、10重量%以上であり、高屈折率化の観点か 、好ましくは、30重量%以上であり、より好 しくは、50重量%以上であり、さらに好まし は、70重量%以上である。

 また、上記一般式(2)(たとえば、上記一般 式(6))で表される化合物以外の成分は、重合 組成物を用いた樹脂の屈折率を下げる要因 なる場合が多いため、屈折率の高い樹脂を る観点から、重合性化合物の総重量に占め 一般式(2)(たとえば、上記一般式(6))で表され る化合物の含有量を50重量%以上とすることが 好ましい。

 また、本発明における重合性組成物は、以 の金属チエタン化合物を含んでもよい。
メチルチオトリス(チエタニルチオ)スズ、エ ルチオトリス(チエタニルチオ)スズ、プロ ルチオトリス(チエタニルチオ)スズ、イソプ ロピルチオトリス(チエタニルチオ)スズ等の ルキルチオ(チエタニルチオ)スズ;
ビス(メチルチオ)ビス(チエタニルチオ)スズ ビス(エチルチオ)ビス(チエタニルチオ)スズ ビス(プロピルチオ)ビス(チエタニルチオ)ス ズ、ビス(イソプロピルチオ)ビス(チエタニル チオ)スズ等のビス(アルキルチオ)ビス(チエ ニルチオ)スズ;
エチルチオ(メチルチオ)ビス(チエタニルチオ )スズ、メチルチオ(プロピルチオ)ビス(チエ ニルチオ)スズ、イソプロピルチオ(メチルチ オ)ビス(チエタニルチオ)スズ、エチルチオ( ロピルチオ)ビス(チエタニルチオ)スズ、エ ルチオ(イソプロピルチオ)ビス(チエタニル オ)スズ、イソプロピルチオ(プロピルチオ) ス(チエタニルチオ)スズ等のアルキルチオ( ルキルチオ)ビス(チエタニルチオ)スズ;
ビス(チエタニルチオ)ジチアスタンネタン、 ス(チエタニルチオ)ジチアスタンノラン、 ス(チエタニルチオ)ジチアスタンニナン、ビ ス(チエタニルチオ)トリチアスタンノカン等 ビス(チエタニルチオ)環状ジチオスズ化合 :
メチルトリス(チエタニルチオ)スズ、ジメチ ビス(チエタニルチオ)スズ、ブチルトリス( エタニルチオ)スズ等のアルキル(チエタニ チオ)スズ化合物:
テトラキス(チエタニルチオ)スズ、テトラキ (チエタニルチオ)ゲルマニウム、トリス(チ タニルチオ)ビスマス等の金属チエタン化合 物等。

 また、チエタン化合物として、ビスチエ ニルジスルフィド、ビスチエタニルテトラ ルフィド、ビス(チエタニルチオ)メタン、3- (((チエタニルチオ)メチルチオ)メチルチオ)チ エタン、テトラキス(チエタニルチオ)スズ、 リス(チエタニルチオ)ビスマス、ビス(チエ ニルチオ)ジチアスタンノランからなる群か ら選択される一種以上を選択することが好ま しい。

 また、好ましい化合物としては、ビスチ タニルスルフィド、ビス(チエタニルチオ) タン、ビスチエタニルジスルフィド、ビス エタニルテトラスルフィド、ビス(チエタニ チオ)ジチアスタンノランおよびテトラキス (チエタニルチオ)スズであり、より好ましい 合物としてはビスチエタニルジスルフィド ビス(チエタニルチオ)ジチアスタンノラン よびテトラキス(チエタニルチオ)スズである 。

 また、重合性組成物が上記式(30)に示した化 合物と上記一般式(2)に示した化合物を含むと き、さらに、チオール化合物、エポキシ化合 物、エピチオ化合物、分子構造中に金属原子 を含まない非金属チエタン化合物のうち少な くとも一つを含んでもよい。
 このとき、重合性組成物中に含まれる他の 分の組み合わせの具体例として、チオール 合物が、2-メルカプトチエタン、3-メルカプ トチエタン、1,2-エタンジチオール、4-メルカ プトメチル-1,8-ジメルカプト-3,6-ジチアオク ン、4,8-ジメルカプトメチル-1,11-ジメルカプ -3,6,9-トリチアウンデカン、2,5-ビス(メルカ トメチル)-1,4-ジチアンおよび1,5-ジメルカプ ト-3-チアペンタンからなる群から選択される 一種以上であり、エポキシ化合物が、ビス(2, 3-エポキシプロピル)ジスルフィド、エチレン グリコールジグリシジルエーテル、イソシア ヌル酸トリグリシジルエーテル、ネオペンチ ルグリコールジグリシジルエーテル、1,4-シ ロヘキサンジメタノールジグリシジルエー ル、トリメチロールプロパントリグリシジ エーテル、ビスフェノールFジグリシジルエ テル、ビスフェノールAジグリシジルエーテ ル、3,4-エポキシシクロヘキシルメチル-3',4'- ポキシシクロヘキサンカルボキシレートお び1,5-ビス(グリシジルチオ)-3-チアペンタン らなる群から選択される一種以上であり、 ピチオ化合物が、ビス(2,3-エピチオプロピ )スルフィド、ビス(2,3-エピチオプロピル)ジ ルフィドからなる群から選択される一種以 であり、非金属チエタン化合物が、ビスチ タニルジスルフィド、ビスチエタニルテト スルフィド、ビス(チエタニルチオ)メタン 3-(((チエタニルチオ)メチルチオ)メチルチオ) チエタンからなる群から選択される一種以上 である組み合わせが挙げられる。また、この とき、重合性組成物が、テトラキス(チエタ ルチオ)スズ、トリス(チエタニルチオ)ビス ス、ビス(チエタニルチオ)ジチアスタンノラ ンを含んでいてもよい。

 また、エポキシ化合物として、下記式に す化合物の一種以上を用いてもよい。

 重合性組成物において、上記一般式(2)で される化合物に対するイソシアネート化合 、前記式(30)に示した化合物以外の活性水素 化合物、エポキシ化合物、エピチオ化合物お よび非金属チエタン化合物の含有量は、屈折 率の観点では、エポキシ化合物の含有量は少 なく、チオール化合物、エピチオ化合物およ びチエタン化合物の含有量は多い方が好まし い場合がある。また樹脂色相の観点では、チ オール化合物の含有量が多い方が好ましい場 合がある。

 重合性組成物において、上記一般式(2)で される化合物、イソシアネート化合物、前 式(30)に示した化合物以外の活性水素化合物 、エポキシ化合物、エピチオ化合物および非 金属チエタン化合物の合計100重量部に対する 、チオール化合物、エポキシ化合物、エピチ オ化合物および非金属チエタン化合物の合計 は、たとえば1重量部以上50重量部以下である 。

 また、本発明における重合性組成物に含 れる他の重合性化合物としては、公知の各 重合性モノマーまたは重合性オリゴマーが げられ、たとえば、(メタ)アクリル酸エス ル化合物、ビニル化合物、オキセタン化合 などが挙げられる。

 また、本発明の重合性組成物は、必要に じて、重合速度を調整するため公知公用の 合触媒をさらに含んでいてもよい。

 また、本発明の重合性組成物は、必要に じて、ブルーイング剤を含んでもよい。ブ ーイング剤は、可視光領域のうち橙色から 色の波長域に吸収帯を有し、樹脂の色相を 整する機能を有する。ブルーイング剤は、 らに具体的には、青色から紫色を示す物質 含む。

 本発明の重合性組成物に用いられるブル イング剤は、特に限定されるものではなく 具体的には、染料、蛍光増白剤、蛍光顔料 無機顔料等が挙げられるが、ブルーイング として使用できるものの中からレンズに要 される物性や樹脂色相などに合わせて適宜 択される。これらのブルーイング剤は、そ ぞれ単独で用いても、2種類以上組み合わせ て使用してもよい。

 これらのブルーイング剤のうち、重合性 成物への溶解性の観点および得られる樹脂 透明性の観点からは、染料が好ましい。染 の中でも、ブルー系染料およびバイオレッ 系の染料から選ばれる1種または2種以上の 料を含む染料であることが好ましいが、場 によっては他の色の染料を混合して用いて よい。たとえば、ブルー系やバイオレット のほかに、グレー系やブラウン系やレッド 、オレンジ系の染料も使用することができ 。こうしたブルーイング剤の組み合わせの 体例として、ブルー系染料とレッド系染料 の組み合わせ、およびバイオレット系染料 レッド系染料の組み合わせ等が挙げられる

 吸収波長の観点からは、好ましくは、極大 収波長が520nm以上600nm以下の染料であり、さ らに好ましくは極大吸収波長が540nm以上580nm 下の染料が挙げられる。
 また、化合物の構造の観点からは、アント キノン系染料が好ましい。

 染料として、具体的には、「PS Blue RR」 「PS Violet RC」、「PET Blue 2000」、「PS Bril liant Red HEY」、「MLP RED V-1」(それぞれ、ダ スタージャパン社の商品名)等が挙げられる 。

 ブルーイング剤の使用量は、モノマーの 類、各種添加剤の使用の有無、使用する添 剤の種類や量、重合方法、重合条件によっ も異なるが、一般にはモノマーの全体使用 、つまり重合組成物中に含まれる重合性化 物の総重量に対して0.001ppm以上500ppm以下の 合で、好ましくは0.005ppm以上100ppm以下の割合 で、さらに好ましくは0.01ppm以上10ppm以下の割 合で使用される。ブルーイング剤の添加量が 多すぎると、レンズ全体が青くなりすぎて好 ましくない場合があり、また少なすぎると、 色相改善効果が十分に発揮されず好ましくな い場合がある。

 ブルーイング剤の添加方法については、 に限定されるものではなく、あらかじめモ マー系に添加しておくことが望ましいが、 の方法として、モノマーに溶解させておく 法、あるいは、高濃度のブルーイング剤を 有したマスター溶液を調製しておき、その スター溶液を使用するモノマーや他の添加 で希釈して添加する方法など、様々な方法 採用できる。

 さらに、樹脂の改良や取り扱い性を改良す 目的で、本発明の重合性組成物に精製や洗 、保温、保冷、ろ過、減圧処理などの有機 合物を合成する際に一般的に用いられる手 、操作を施したり、また、公知の化合物等 安定剤や樹脂改質剤として加えたりするこ は好ましい場合がある。
 樹脂の改良や取り扱い性の改良とは、重合 組成物を硬化してなる樹脂の屈折率、アッ 数等の光学物性のさらなる調整や、色相、 光性や耐候性、耐熱性、耐衝撃性、硬度、 重、線膨張係数、重合収縮率、吸水性、吸 性、耐薬品性、粘弾性等の諸物性の調整、 過率や透明性の調整、重合性組成物の粘度 調整、その他保存や輸送方法の取り扱い性 調整することである。
 長期の保存安定性や、重合安定性、熱安定 などの安定性向上のために加えられるもの しては、重合遅延剤や重合禁止剤、脱酸素 、酸化防止剤などの化合物が挙げられる。

 重合性組成物を精製するのは、硬化して られる樹脂の透明性を改良したり、色相を 良するためや純度を上げるために用いられ 手法である。本発明の重合性組成物を精製 る際には、公知の方法、たとえば、再結晶 カラムクロマト法(シリカゲル法や活性炭法 、イオン交換樹脂法など)、抽出などのいか る手法をいかなるタイミングで行ってもよ 、一般に精製して得られる組成物を硬化さ て得られる樹脂の透明性や色相が改良され いればよい。

 重合性組成物を洗浄する方法は、硬化し 得られる樹脂の透明性を改良したり、色相 改良するのに用いられる手法であるが、重 性組成物を合成して取り出す際または合成 の取り出した後などのタイミングで極性お び/または非極性溶媒で洗浄し、樹脂の透明 性を阻害する物質、たとえば、重合性組成物 を合成する際に使用されるまたは、副生する 無機塩、たとえば、アンモニウム塩などを取 り除くまたは減量する方法が挙げられる。用 いる溶媒は、洗浄される重合性組成物そのも のや重合性組成物を含有する溶液の極性等に より一概に限定はできないが、取り除きたい 成分を溶解可能で、かつ、洗浄される重合性 組成物そのものや重合性組成物を含有する溶 液と相溶しにくいものが好ましく、一種類の みならず、2種類以上を混合して使用しても い。ここで取り除く成分は目的や用途に応 て異なるが、なるべく少なくしておくこと 好ましく、通常5000ppm以下、より好ましくは1 000ppm以下とすると良い結果が得られる場合が ある。

 重合性組成物を保温・保冷・ろ過する方 は、硬化して得られる樹脂の透明性を改良 たり、色相を改良するのに用いられる手法 あるが、重合性組成物を合成して取り出す または合成後の取り出した後などのタイミ グで行うのが一般的である。保温方法とし は、たとえば、重合性組成物が保管中に結 化し、ハンドリングが悪くなった場合に、 合性組成物および重合性組成物を硬化させ なる樹脂の性能が低下しない範囲で加熱溶 する方法が挙げられる。加熱する温度範囲 加熱溶解する方法は、取り扱われる重合性 成物を構成する化合物の構造により一概に 定できないが、通常、凝固点+50℃以内の温 で行われ、好ましくは+20℃以内であり、攪 可能な装置で機械的に攪拌したり、組成物 不活性なガスでバブリングすることで内液 動かし溶解する方法などが挙げられる。保 とは重合性組成物の保存安定性を高める目 で通常行われるが、たとえば重合性組成物 融点が高い場合には、結晶化後の取り扱い を向上させるため、保管温度を考慮すると い。保冷温度は取り扱われる重合性組成物 構成する化合物の構造、保存安定性により 概に限定できないが、通常は、本発明の重 性組成物の安定性が維持できる温度以下で 存する必要がある。

 また、本発明の重合性組成物が、光学用 に用いる重合性組成物の場合、その非常に い透明性を要求されることから、通常重合 組成物を孔径の小さいフィルターでろ過す とよい。ここで用いるフィルターの孔径は 常0.05μm以上10μm以下で行われるが、操作性 性能を考慮すれば、好ましくは、0.05μm以上 5μm以下であり、より好ましくは0.1μm以上5μm 下である。本発明の重合性組成物も例外で くろ過すると良い結果が得られる場合が多 。ろ過する温度については、凝固点付近の 温で行うとさらに好ましい結果が得られる 合があるが、ろ過中に凝固が進行するよう 場合は、ろ過作業に支障を来さない温度で うと良い場合がある。

 減圧処理は、一般的に重合性組成物を硬 させてなる樹脂の性能を低下させる溶媒や 存ガス、臭気を取り除くのに行われる手法 ある。溶存溶媒は一般に得られる樹脂の屈 率低下や耐熱性低下を招くことがあるため 可能な限り取り除くとよい。溶存溶媒の許 値は、取り扱われる重合性組成物を構成す 化合物の構造、溶存する溶媒の構造により 概に限定できないが、通常1%以下とするの 好ましく、より好ましくは、5000ppm以下であ 。溶存ガスは重合の阻害を抑制する観点お び得られる樹脂に気泡が混入するのを抑制 る観点から、取り除く方が好ましい。特に 水蒸気などの水分を意味するガスについて 、とりわけ乾燥ガスでバブリングするなど て除去した方が好ましい。溶存量について 、重合性組成物を構成する化合物の構造、 存するガスの物性および構造、種類に応じ 設定できる。

 本発明における重合性組成物の製造方法と て、代表的には、上記一般式(2)(たとえば、 上記一般式(6))に示した化合物と、必要に応 て上記の他の各種重合性化合物、重合触媒 添加剤等を一括で仕込んだ混合物を加熱溶 調合すれば良い。ただし併用する重合性化 物、重合触媒、添加剤等の種類によっては 括で仕込んで加熱溶解させる過程で混合物 高粘度化して、続く減圧濾過、脱気、成形 モールドへの注型操作が不可能になる場合 ある。たとえば、重合性化合物として、エ キシ化合物とチオール化合物を併用する場 などは、上述の一括仕込み加熱溶解調合方 では、加熱溶解時に高粘度化する場合があ 。
 このような場合は、たとえば下記(i)(ii)に示 す段階的な調合方法により調合時の高粘度化 を回避して重合性組成物の調製が可能である 。
(i)エポキシ化合物とチオール化合物を最初に 仕込んで混合する。引き続いて、上記一般式 (2)(たとえば、上記一般式(6))に示した化合物 添加して加熱溶解する。
(ii)チオール化合物および上記一般式(2)(たと ば、上記一般式(6))に示した化合物を最初に 仕込んで加熱溶解させた後、モノマーが析出 することのない温度付近まで冷却してエポキ シ化合物を添加する。
 段階的な調合方法は、これらに限られるも ではないが、上述(i)(ii)の調合方法を基本と して併用する重合性化合物の物性に応じてモ ノマー仕込み比、加熱溶解温度、時間条件等 を最適化することにより、調合時の高粘度化 を回避して安定的に重合性組成物の調製が可 能である。

 得られた重合性組成物は、たとえば極め 高い屈折率を有する透明樹脂用の原料モノ ー組成物として有用である。

 また、得られた重合性組成物は、通常、公 のチエタン基含有化合物を重合する際の方 に準じて重合し、硬化させることができる
 硬化樹脂を得るための重合触媒等の種類や 、単量体の種類や割合は、重合性組成物を 成する化合物の構造により設定される。

 本発明の重合性組成物を硬化し成形する には、目的に応じて、公知の成形法と同様 、安定剤、樹脂改質剤、鎖延長剤、架橋剤 ヒンダードアミン系光安定剤(HALS)系を代表 する光安定剤、ベンゾトリアゾール系を代 とする紫外線吸収剤、ヒンダードフェノー 系を代表とする酸化防止剤、着色防止剤、 填剤、シリコーン系を代表とする外部離型 または酸性燐酸エステル、4級アンモニウム 塩もしくは4級ホスホニウム塩等の界面活性 を代表とする内部離型剤、密着性向上剤な の種々の物質を添加してもよい。ここで、 部離型剤は、前述の各種触媒のうち離型効 を示すものをも含む。

 上記の添加可能な各種添加剤の添加量は それぞれの添加剤の種類、構造、効果によ 異なり一概に限定することはできないが、 常、重合性組成物の総重量に対して0.001重 %以上10重量%以下の範囲で用いられ、好まし は0.01重量%以上5重量%以下の範囲で使用され る。これらの範囲内とすることにより、さら に良好に硬化した樹脂の製造が可能であり、 得られる樹脂の透明性、光学物性がさらに良 好なものとなる場合がある。

 たとえば、ヒンダードアミン系光安定剤( HALS)やフェノール系、ホスファイト系、チオ ーテル系の酸化防止剤を添加すると樹脂色 が改善される場合がある。特に、ヒンダー アミン系光安定剤(HALS)を添加すると樹脂色 が大幅に改善される場合がある。このよう ヒンダードアミン系光安定剤(HALS)としては たとえば、株式会社ADEKA社製のアデカスタ LA-77、LA-57、LA-52、LA-67、LA-62、LA-68、LA-63、LA- 87、LA-82等が挙げられるがこれらに限定され ものではない。

 上記重合性組成物を重合することにより 樹脂が得られる。重合方法としては、プラ チックレンズを製造する際に用いられる公 の各種方法が挙げられるが、代表的には、 型重合が挙げられる。

 本発明の重合性組成物を注型重合する際 は、必要に応じて、重合性組成物に対して 圧下での脱法処理やフィルターろ過を行っ 後、成型用モールドに注入し、必要に応じ 加熱して重合を行う。この場合、低温から 温へ徐々に加熱して重合することが好まし 。

 上述の成型用モールドは、たとえば、ポ エチレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体、 ポリ塩化ビニル等からなるガスケットを介し た鏡面研磨した二枚の鋳型により構成される 。鋳型は、代表的には、ガラスとガラスの組 み合わせであり、他にガラスとプラスチック 板、ガラスと金属板等の組み合わせの鋳型が 挙げられるが、これらに限定されるものでは ない。また、成型用モールドは2枚の鋳型を リエステル粘着テープなどのテープ等で固 したものであってもよい。必要に応じて、 型に対して離型処理など公知の処理方法を ってもよい。

 注型重合を行う場合、重合温度は重合開 剤の種類など重合条件によって影響される で、限定されるものではないが、通常、-50 以上200℃以下であり、好ましくは、-20℃以 170℃以下であり、より好ましくは、0℃以上 150℃以下である。

 重合時間は、重合温度により影響される 、通常、0.01時間以上200時間以下であり、好 ましくは、0.05時間以上100時間以下である。 た必要に応じて、定温や昇温、降温などを っていくつかの温度を組み合わせて重合を うことも可能である。

 また、本発明の重合性組成物は、電子線 紫外線や可視光線などの活性エネルギー線 照射することによっても重合を行うことが きる。この際には、必要に応じて、活性エ ルギー線によって重合開始するラジカル重 触媒やカチオン重合触媒が用いられる。

 得られた樹脂は、硬化後、必要に応じて アニール処理を施されてもよい。さらに必 に応じて、反射防止、高硬度付与、耐摩耗 向上、防曇性付与あるいはファッション性 与の目的で、表面研磨、帯電防止処理、ハ ドコート処理、無反射コート処理、染色処 、調光処理(たとえば、フォトクロミックレ ンズ化処理など)など公知の各種物理的また 化学的処理を施されてもよい。

 本発明の重合性組成物を重合することに り得られる樹脂は、高い透明性、良好な耐 性と機械的強度を有し、かつ、たとえば高 折率を有しており、たとえば、プラスチッ レンズなどの光学部品に用いられる樹脂と て有用である。

 光学部品としては、たとえば、視力矯正用 鏡レンズ、撮像機器用レンズ、液晶プロジ クター用フレネルレンズ、レンチキュラー ンズ、コンタクトレンズなどの各種プラス ックレンズ;
発光ダイオード(LED)用封止材;
光導波路;
光学レンズや光導波路の接合に用いる光学用 接着剤;
光学レンズなどに用いる反射防止膜;
基板、導光板、フィルム、シートなどの液晶 表示装置部材に用いる透明性コーティングま たは透明性基板などが挙げられる。

 以下、製造例および実施例により本発明 さらに具体的に説明するが、本発明はこれ の例に限定されるものではない。

 以下の実施例において、製造した樹脂の光 物性(屈折率、アッベ数)、耐熱性、色相、 械物性は以下の試験方法により評価した。
屈折率(ne),アッベ数(νe):プルフリッヒ屈折計 用い20℃で測定した。
耐熱性:TMAペネトレーション法(50g荷重、ピン 0.5mmφ、昇温速度10℃/min)で測定した温度-変 グラフの熱膨張時における極大値を示す温 を「落ち込み開始温度」とし、落ち込み開 温度における接線と、落ち込み時の曲線の 線との交点をTg(℃)とした。
3点曲げ試験:SHIMADZU社製オートグラフAGS-Jによ り測定した。厚さ3mm、幅25mm、長さ約70mmの樹 平板を支点間距離34mmの支持台上に設置して 上部から1.2mm/minの速度で荷重を掛けて、荷重 が最大となった時の応力および変位を最大点 応力および最大点変位として試験値とした。

(参考製造例1)
 特許文献2(特開2003-327583号公報)に記載の方 に従って、3-チエタノールを合成した。さら に得られた3-チエタノールを用い、3-メルカ トチエタンを合成した。

 すなわち、攪拌装置と温度計を備えた反 器中に、チオ尿素190g(2.50モル)、35重量%塩酸 水253gおよび水250gを装入して攪拌して反応液 した。反応液を攪拌しながら、反応液に3- エタノール156g(1.73モル)を1時間かけて滴下し た。滴下終了後、30℃で24時間、攪拌して反 を行った後、24重量%アンモニア水177gを1時間 かけて滴下した。さらに30℃で15時間反応を った後、静置して有機層(下層)を取り出し、 粗生成物134gを得た。得られた粗生成物を減 下に蒸留して、沸点40℃/106Paの留分を集め、 無色透明液体の目的物である3-メルカプトチ タンを得た。

 (参考製造例2)
 本例ではテトラキス(3-チエタニルチオ)スズ (下記式(5)に示す化合物)を合成した。
 参考製造例1で製造した3-メルカプトチエタ 11.2g(0.11モル)を純水50g中に装入し、続いて 10%NaOH水溶液41.2g(0.10モル)を室温下、40分かけ て滴下装入した。続いて、反応液を30℃まで 温し、10%四塩化スズの水溶液65.2g(四塩化ス 0.025モルに相当)を同温度で4時間かけて滴下 装入した。滴下終了後、同温度でさらに2時 攪拌した。この反応混合物にクロロホルム10 0mlを加え、有機層と水層に分液した。有機層 を100mlの純水で2回洗浄した後、無水硫酸ナト リウムを用いて乾燥した。この抽出物から溶 媒を留去して、下記式(5)に示される化合物13. 4g(収率99%)を得た。

 (参考製造例3)
 本例では、トリス(チエタニルチオ)アンチ ン(下記式(4)に示す化合物)を合成した。
 参考製造例1で製造した3-メルカプトチエタ 71.3g(0.66モル)を純水106.9g中に装入し、15℃ま で冷却した。続いて、30重量%NaOH水溶液87.7g(0. 66モル)を1時間かけて滴下装入した。続いて 20.0重量%三塩化アンチモンのエタノール溶液 250.0g(三塩化アンチモン0.22モルに相当)を同温 度で2時間かけて滴下装入した。滴下終了後 同温度でさらに2時間攪拌した。

 この反応混合物をろ過して固形物をろ取 、200gの水で洗浄を繰り返して副生した塩を 除去した。4回洗浄を繰り返した後、固形物 メタノール200gでさらに洗浄して固形物をろ した。ろ取した固形物を減圧乾燥した。

 乾燥後の反応混合物をクロロホルム500gに溶 解し、不溶物をろ過して除去した。ろ過後の 有機層を濃縮してヘキサンを装入し、析出物 をろ取した後に減圧乾燥して下記式(4)に示す 化合物87.6g(収率91%)を得た。

 以下に、得られた化合物の同定データを示 。
1 H-NMR(溶媒:CDCl 3 、内部標準物質:TMS):δ3.40(6H)、3.54(6H)、4.73(3H)
13 C-NMR(溶媒:CDCl 3 ):δ39.4、43.3。
IR(ユニバーサルATR法):2916、1444、1414、1252、122 7、1170、946、933cm -1
FDMS:m/e計算値C 9 H 15 S 6 Sb(M + )436、実測値436。
元素分析:計算値C:24.7%、H:3.5%、S:44.0%、Sb:27.8% 実測値:C:24.3%、H:2.8%、S:43.8%、Sb:27.5%。

 (実施例1)
 本実施例では、1,3-ビス(3-チエタニルチオ)-2 -プロパノール(下記式に示す化合物)を合成し た。

 攪拌機と温度計を備えた反応器中に、3-メ カプトチエタン50g、水64gを装入し、31%の水 化ナトリウム水溶液26gを滴下した。これを35 ℃に保ちながらエピクロロヒドリン19gを2時 かけて滴下し、1時間熟成した。これにトル ン100gを加えた後、水50gで2回洗浄した。得 れたトルエン層を硫酸マグネシウムで脱水 て濾過後、減圧濃縮してトルエンを除いて ら、濾過し、液体25gを得た。分析の結果、 られた化合物は1,3-ビス(3-チエタニルチオ)-2- プロパノールであった。得られた同定データ を以下に示す。以下の同定データ中のa~fおよ び1~4は、上記式に対応する。
MSスペクトル(EI法)
M + =268
IRスペクトル
651cm -1 :スルフィド、3429cm -1 :ヒドロキシル基
1 H-NMRスペクトル(CDCl 3 )
a:2.6~2.8ppm(4H)
b:2.9ppm(1H)
c、d:3.2~3.5ppm(8H)
e:3.8ppm(1H)
f:4.5ppm(2H)
13 C-NMRスペクトル(CDCl 3 )
1:34ppm
2:37ppm
3:43ppm
4:70ppm

 (実施例2)
 参考製造例2で製造した化合物60重量部、参 製造例3で製造した化合物28重量部、1,3-ビス (3-チエタニルチオ)-2-プロパノール(実施例1で 製造した化合物)12重量部を75℃にて加熱混合 解させた後、3.9kPa以下の減圧下で脱気させ 後、75℃、3.9kPa以下の減圧下で脱気させた ガラスモールドとテープよりなるモールド へ該重合性組成物を注入した後、加熱オー ン中へ入れ70~130℃まで徐々に昇温し86時間重 合を行った。
得られた樹脂の成型片は透明性良好であり、 歪みのない外観良好なものであった。樹脂物 性評価結果を以下に示す。
屈折率ne:1.797
アッベ数νe:24.4
Tg:149.9℃
落ち込み開始温度:138.7℃
3点曲げ最大点応力:101.7N/mm 2
3点曲げ最大点変位:1.37mm

 (実施例3)
 参考製造例2で製造した化合物45重量部、参 製造例3で製造した化合物40重量部、1,3-ビス (3-チエタニルチオ)-2-プロパノール15重量部を 75℃にて加熱混合溶解させた後、3.9kPa以下の 圧下で脱気させた後、75℃、3.9kPa以下の減 下で脱気させた。ガラスモールドとテープ りなるモールド中へ該重合性組成物を注入 た後、加熱オーブン中へ入れ70~130℃まで徐 に昇温し86時間重合を行った。

 得られた樹脂の成型片は透明性良好であり 歪みのない外観良好なものであった。樹脂 性評価結果を以下に示す。
屈折率ne:1.798
アッベ数νe:24.2
Tg:133.9℃
落ち込み開始温度:119.6℃
3点曲げ最大点応力:122.8N/mm 2
3点曲げ最大点変位:1.86mm

(実施例4)
 攪拌機と温度計を備えた反応器中に3-メル プトチエタン121g、メタノール200gを装入し、 31%の水酸化ナトリウム水溶液78gを滴下した。 45℃に保ちながらエピチオクロロヒドリン56g 2時間かけて滴下し、1時間熟成した。トル ン300gを加えた後、水200gで4回洗浄した。得 れたトルエン層を硫酸マグネシウムで脱水 て濾過後、減圧濃縮してトルエンを除いて ら、濾過し、液体128gを得た。分析の結果、1 ,3-ビス(3-チエタニルチオ)-2-プロパンチオー であった。得られた同定データおよび構造 を以下に示す。

(実施例5)
 参考製造例2でえたテトラキス(3-チエタニル チオ)スズ85重量部、実施例4で得た1,3-ビス(3- エタニルチオ)-2-プロパンチオール15重量部 80℃にて加熱混合溶解させた。その後、3.9kP a以下の減圧下で脱気させ、80℃、3.9kPa以下の 減圧下で脱気させた。ガラスモールドとテー プよりなるモールド中へ該重合性組成物を注 入した後、加熱オーブン中へ入れ80~130℃まで 徐々に昇温し61時間重合を行った。

 得られた樹脂の成型片は透明性良好であ 、歪みのない外観良好なものであった。樹 物性評価結果を以下に示す。