河野 慎吾 (〒92 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三菱重工業株式会社長崎研究所内 Nagasaki, 8510392, JP)
OHTSUBO, Eiichiro (1-1, Akunoura-machi, Nagasaki-sh, Nagasaki 10, 8508610, JP)
大坪 栄一郎 (〒10 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工業株式会社長崎造船所内 Nagasaki, 8508610, JP)
MIYAZONO, Naoyuki (1-1, Akunoura-machi, Nagasaki-sh, Nagasaki 10, 8508610, JP)
三菱重工業株式会社 (〒15 東京都港区港南二丁目16番5号 Tokyo, 1088215, JP)
KAWANO, Shingo (717-1, Fukahori-machi5-chome, Nagasaki-sh, Nagasaki 92, 8510392, JP)
河野 慎吾 (〒92 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三菱重工業株式会社長崎研究所内 Nagasaki, 8510392, JP)
OHTSUBO, Eiichiro (1-1, Akunoura-machi, Nagasaki-sh, Nagasaki 10, 8508610, JP)
大坪 栄一郎 (〒10 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工業株式会社長崎造船所内 Nagasaki, 8508610, JP)
| 互いに略平行に第1方向に延びる2本の横構造と、 前記2本の横構造の間に設けられ、互いに略平行に前記第1方向に略垂直な第2方向へ延びる複数の縦構造と を具備し、 前記複数の縦構造の各々は、 第1端部を一方の前記横構造に、前記第1端部の反対側の第2端部を他方の前記横構造に接続された電極本体と、 前記電極本体の内部に設けられたガスパイプ収容空間に配置されたガスパイプと、 多孔体と を備え、 前記電極本体は、基板が保持される対向電極に向かって開口する第1開口部と、前記ガスパイプ収容空間及び前記第1開口部の間に設けられて前記ガスパイプ収容空間と前記第1開口部を連絡するガス拡散路とを備え、 前記第1開口部は、前記多孔体により閉じられ、 前記ガスパイプは、前記ガスパイプのパイプ内側面からパイプ外側面に貫通したノズル孔群を備え、 前記ガスパイプと、前記ガスパイプ収容空間と、前記ガス拡散路と、前記第1開口部とは、前記第2方向に延びており、 前記電極本体は、前記ガスパイプ収容空間に面し、且つ、前記パイプ外側面と対向した電極内側面を備え、 前記ノズル孔群は、前記第2方向に沿って前記ガスパイプに配設されている 放電電極。 |
| 前記ノズル孔群は、前記電極内側面を向いている 請求の範囲1に記載の放電電極。 |
| 前記ノズル孔群は、ノズルピッチLで前記第2方向に沿って配設され、 前記パイプ外側面と前記電極内側面との隙間距離wと、前記ノズル孔群の一つのノズル孔の噴出し面積Sとは、式: 0<S/(2wL)<1 を満たす 請求の範囲2に記載の放電電極。 |
| 前記電極内側面と前記パイプ外側面との間に配置されたスペーサを具備する 請求の範囲2又は3に記載の放電電極。 |
| 前記ガスパイプ収容空間は第1中心軸を有し、 前記ガスパイプは第2中心軸を有し、 前記スペーサは、前記第1中心軸と前記第2中心軸との前記第1中心軸に垂直な方向のずれが、前記第1中心軸と前記第2中心軸とが重なっているときの前記パイプ外側面と前記電極内側面との隙間距離w1の25パーセントを超える前に、前記電極内側面に当接するように前記パイプ外側面に設けられている 請求の範囲4に記載の放電電極。 |
| 前記ガスパイプ収容空間は第1中心軸を有し、 前記ガスパイプは第2中心軸を有し、 前記スペーサは、前記第1中心軸と前記第2中心軸との前記第1中心軸に垂直な方向のずれが、前記第1中心軸と前記第2中心軸とが重なっているときの前記パイプ外側面と前記電極内側面との隙間距離w1の25パーセントを超える前に、前記パイプ外側面に当接するように前記電極内側面に設けられている 請求の範囲4に記載の放電電極。 |
| 前記ガスパイプの流路断面積S1と1本の前記ガスパイプに設けられた前記ノズル孔群の総噴出し面積S2との比S2/S1は、0より大きく1/5より小さい 請求の範囲1乃至6のいずれか1項に記載の放電電極。 |
| 前記ガスパイプ及び前記電極本体の材質は、アルミニウム材である 請求の範囲1乃至7のいずれか1項に記載の放電電極。 |
| 前記電極本体の材質はアルミニウム材であり、 前記ガスパイプの材質は非磁性のステンレス鋼である 請求の範囲1乃至7のいずれか1項に記載の放電電極。 |
| 前記一方の横構造は、前記第1方向に延びるヘッダを備え 前記ガスパイプは、前記第1端部において前記ガスパイプ収容空間から突き出す管端部を備え、 前記ヘッダは、凹部と、前記凹部と連絡したガス流通路とを備え、 前記ヘッダは、前記管端部が前記凹部に挿入されるように、前記第1端部に着脱可能に取り付けられ、 前記ガスパイプは、前記管端部及び前記凹部を介して前記ガス流通路と連絡する 請求の範囲1乃至9のいずれか1項に記載の放電電極。 |
| 前記凹部は、底面と、環状溝が設けられた側壁面とを備え、 前記環状溝には、前記凹部と前記管端部の間をシールするOリングが配置され、 前記底面と前記環状溝との前記管端部が前記凹部に挿入される方向に距離が設けられていることを特徴とする 請求の範囲10に記載の放電電極。 |
| 前記管端部にキーが設けられ、 前記キーと嵌合するキー溝が前記凹部に設けられていることを特徴とする 請求の範囲10又は11に記載の放電電極。 |
| 前記電極本体は、第1部分と、前記第1部分との間に前記内部空間を挟むように前記第1部分に着脱可能に取り付けられる第2部分とを備え、 前記第1部分は、前記第1開口部と、前記ガス拡散路と、前記電極内側面の前記ガス拡散路側の部分とを備え、 前記第2部分は、前記電極内側面の前記ガス拡散路とは反対側の部分を備える 請求の範囲1乃至9のいずれか1項に記載の放電電極。 |
| 前記電極内側面と前記パイプ外側面との間に配置されたスペーサを具備し、 前記スペーサは前記ガスパイプ外側面に設けられ、 前記電極内側面にキーが設けられ、 前記キーと嵌合するキー溝が前記スペーサに設けられた 請求の範囲1又は2に記載の放電電極。 |
| 前記ガスパイプ外側面には、前記ノズル孔群の位置を示すアイマークが設けられた 請求の範囲1乃至14のいずれか1項に記載の放電電極。 |
| 互いに略平行に第1方向に延びる2本の横構造と、 前記2本の横構造の間に設けられ、互いに略平行に前記第1方向に略垂直な第2方向へ延びる複数の縦構造と を具備し、 前記複数の縦構造の各々は、 一方の端部を一方の前記横構造に、他方の端部を他方の前記横構造に接続され、前記第2方向へ延びる電極本体と、 一方の端部を前記一方の前記横構造に、他方の端部を前記他方の前記横構造に接続され、前記第2方向へ延びるガスブロックと、 多孔体と を備え、 前記電極本体は、基板が保持される対向電極に向かって開口する第1開口部と、前記第1開口部の反対側に配置された第1取付部と、前記第1開口部及び前記第1取付部の間に設けられて前記第1開口部と連絡するガス拡散路と、前記ガス拡散路が前記第1取付部において開口した第2開口部とを備え、 前記第1開口部と、前記第1取付部と、前記ガス拡散路と、前記第2開口部とは、前記第2方向に延びており、 前記第1開口部は前記多孔体により閉じられ、 前記ガスブロックは、前記ガスブロックの内部に設けられたガス流通路と、第2取付部と、前記ガス流通路と前記第2取付部の間に設けられて前記ガス流通路と連絡するとともに前記第2取付部において開口したノズル孔群とを備え、 前記ガス流通路と、前記第2取付部とは、前記第2方向に延びており、 前記ノズル孔群は、前記第2方向に沿って前記ガスブロックに配設され、 前記ガスブロックは、前記第1取付部及び前記第2取付部が嵌合するように、且つ、前記ノズル孔群が前記ガス拡散路と連絡するように、前記電極本体に着脱可能に取り付けられた 放電電極。 |
| 製膜室と、 前記製膜室に設けられ、請求の範囲1乃至16のいずれか1項に記載の放電電極と、 前記製膜室に設けられ、前記放電電極に対向する対向電極とを具備する 薄膜製造装置。 |
| 薄膜製造装置を用いた太陽電池の製造方法であって、 前記薄膜製造装置は、 製膜室と、 前記製膜室に設けられ、請求の範囲1乃至17のいずれか1項に記載の放電電極と、 前記製膜室に設けられ、前記放電電極に対向する対向電極と を備え、 前記太陽電池の製造方法は、 (a)前記対向電極に基板を保持する工程と、 (b)前記ガスパイプと、前記ノズル孔群と、前記ガス拡散路と、前記多孔体とを介して前記製膜室に製膜用のガスを導入する工程と、 (c)前記ガスを導入しながら、前記放電電極と前記対向電極との間に電力を印加して、太陽電池用の薄膜を形成する工程とを具備する 太陽電池の製造方法。 |
本発明は、プラズマ発生のために用いら る放電電極、それを用いる薄膜製造装置、 び太陽電池の製造方法に関する。
アモルファスシリコン太陽電池や微結晶 リコン太陽電池、TFT(Thin Film Transistor)用の 膜を製造する薄膜製造装置では、生産効率 向上等の観点から基板の大面積化が進めら ている。そのような大面積基板(例示:1m×1m 上)の製膜を行う場合、高周波プラズマを用 る方法が有用である。高周波プラズマを用 る場合、単なる平行平板型の製膜装置では く、梯子型電極を用いた製膜方法が有効で る。そのよう製膜方法の従来技術として、 えば、特開2002-322563号公報に開示されるラ ー電極を用いた技術が知られている。
微結晶層を含むタンデム型太陽電池のコ トダウンのためには、発電層である微結晶i 層の膜厚が数μmとアモルファスシリコンi層 5から10倍程度厚いため、高速で製膜するこ が必要である。高速に高品質な発電層を形 するためには、特開2005-150317号公報から知ら れているように、基板-電極間距離を狭くし 製膜圧力を高くするという高圧狭ギャップ の適用が必要である。図1は、上記の従来技 に高圧狭ギャップ法を適用した場合におけ 電極の断面と、電極の形状変化に対応した 所領域での製膜速度分布との関係を示す図 ある。図の上半分は、製膜に関わる構成の 部の断面を示し、図の下半分は、その構成 膜厚との関係を示す。縦軸は膜厚、横軸は 板上の位置を示す。製膜装置のラダー状の 電電極103は、円筒状の複数の電極121aを備え る。複数の電極121aは、対向電極(図示されず) 上の基板108と向かい合っている。電極121aは 内部のガス流通路131に製膜ガスを流しなが 、その一部を複数のガス噴出孔137から噴出 る。放電電極103と対向電極との間に印加さ る電力により、プラズマが発生され、製膜 スが分解/結合され、基板108に膜が形成され 。しかし、高圧狭ギャップ法では、放電電 103の局所構造に起因した膜厚の分布が生じ 。すなわち、図に示されるように、電極121a から近い領域の膜厚は厚く、遠い領域の膜厚 は薄くなる。このような膜厚の分布により、 電池性能に分布が発生する。
図2は、従来技術に高圧狭ギャップ法を適用
した場合における電極の断面と製膜速度分布
との関係を示す図である。基板-電極間距離
、例えば5mmである。この場合、電極121bの構
が図1の電極121aと異なる。すなわち、電極12
1bは、直方体の棒状である。電極121bは、ガス
流通路131の製膜ガスをガス噴出孔132とガス拡
散路134を介して複数の溝137から噴出する。こ
のとき、電極121bの基板108側の面は、基板108
表面と平行な平面である。
図3は、図2の電極を用いて製膜した場合に
ける電極形状変化に対応する局所領域での
膜速度の分布を示すグラフである。縦軸は
膜速度で、2.5nm/sの製膜速度を1.0として正規
して表示している。横軸は基板上の計測位
番号で、各点は等間隔で計測したものであ
。評価した放電電極103の基準としたガス噴
孔132に対応する基板位置を計測点番号0とし
ている。グラフ中のA1、A2及びA3は、図2にお
る位置A1、A2及びA3に対応している。この位
A1、A2及びA3での製膜速度(ほぼ膜厚の傾向と
等)を比較してみると、製膜圧力が低い場合
(例:650Pa)よりも、製膜圧力が高い場合(例:950Pa
、1300Pa)には、位置A3での製膜速度が低下して
、製膜速度分布=膜厚分布が大きくなること
わかる。加えて、図示しないが、膜質、例
ば、微結晶シリコンの場合ではラマン散乱
強度比 I(520cm-1)/I(480cm-1)にも分布が生じる。
すなわち、位置A1の原料ガス濃度(特にSiH 4
ガス濃度)が高い領域においては強度比が小
く、アモルファス的であり、位置A2、A3の原
ガス濃度が位置A1の値から変化した場合で
、強度比が大きく微結晶的になる。このよ
な膜厚や膜質の分布により、電池性能に分
が発生する。
以上のことから、高圧狭ギャップ法を用 るために、放電電極の局所構造を適正化す 技術が望まれる。高圧狭ギャップ法で用い ためのラダー状の放電電極の局所構造とし 、製膜ガスの流れ及びプラズマの分布を考 し、膜質分布及び膜厚分布の発生を抑制さ る技術が求められる。
本発明の目的は、膜質分布の改善と製膜 度の向上にあたり、基板と電極との間の距 を狭くし、製膜圧力を高くして製膜する場 でも、膜厚分布や膜質分布の発生を抑制す ことが可能な放電電極、それを用いる薄膜 造装置及び太陽電池の製造方法を提供する とである。
本発明の他の目的は、ガスを噴出するノ ルのメンテナンスが容易な放電電極、それ 用いる薄膜製造装置及び太陽電池の製造方 を提供することである。
本発明の放電電極は、互いに略平行に第1方
向(X方向)に延びる2本の横構造と、前記2本の
構造の間に設けられ、互いに略平行に前記
1方向に略垂直な第2方向(Y方向)へ延びる複
の縦構造とを具備する。前記複数の縦構造
各々は、第1端部を一方の前記横構造に、前
第1端部の反対側の第2端部を他方の前記横
造に接続された電極本体と、前記電極本体
内部に設けられたガスパイプ収容空間に配
されたガスパイプと、多孔体とを備える。
記電極本体は、基板が保持される対向電極
向かって開口する第1開口部と、前記ガスパ
プ収容空間及び前記第1開口部の間に設けら
れて前記ガスパイプ収容空間と前記第1開口
を連絡するガス拡散路とを備える。前記第1
口部は、前記多孔体により閉じられている
前記ガスパイプは、前記ガスパイプのパイ
内側面からパイプ外側面に貫通したノズル
群を備えている。前記ガスパイプと、前記
スパイプ収容空間と、前記ガス拡散路と、
記第1開口部とは、前記第2方向に延びてい
。前記電極本体は、前記ガスパイプ収容空
に面し、且つ、前記パイプ外側面と対向し
電極内側面を備える。前記ノズル孔群は、
記第2方向に沿って前記ガスパイプに配設さ
ている。
本発明の放電電極においては、電極本体の
部にガスパイプを設けた構造により、放電
極のメンテナンス性が向上している。
本発明の放電電極においては、前記ノズ 孔群は、前記電極内側面を向いていること 好ましく、前記電極内側面の前記ガス拡散 とは反対側の部分を向いていることが特に ましい。ここで、ノズル孔群から噴き出し ガスは、パイプ外側面と電極内側面に挟ま た隙間空間、ガス拡散路、第1開口部、多孔 体をこの順番で通過し、多孔体に設けられた ガス噴出孔から基板に向かって噴出する。本 発明の放電電極においては、ガスパイプに設 けられたノズル孔群が、電極内側面を向いて おり、ガス拡散路の方向を向いていない。し たがって、ノズル孔群から噴き出したガスが ガス拡散路に到達するまでの移動距離が長く 、ガスは移動する間に移動方向が変化する。 この結果、パイプ外側面と電極内側面に挟ま れた隙間空間においてガスの第1方向、第2方 の拡散が促進される。さらに、多孔体にガ 噴出孔を一面に設けることにより、ガスの 2方向の分布がさらに均一になり、第1方向 分布もさらに均一になる。したがって、基 上の第1方向及び第2方向のガス分布が均一化 される。
本発明の放電電極においては、前記ガス イプの流路断面積S1と1本の前記ガスパイプ 設けられた前記ノズル孔群の総噴出し面積S 2との比S2/S1は、0より大きく1/5より小さいこ が好ましい。比S2/S1がこの条件を満たすこと により、ガスパイプ内におけるガスの圧力分 布が均一になり、ノズル孔群から均一にガス が噴出される。
本発明の放電電極においては、前記ノズル
群は、ノズルピッチLで前記第2方向に沿っ
配設されていることが好ましい。ここで、
記パイプ外側面と前記電極内側面との隙間
離wと、前記ノズル孔群の一つのノズル孔の
出し面積Sとは、式:
0<S/(2wL)<1
を満たしている。本発明においては、ノズル
孔群の一つのノズル孔に対応しているパイプ
外側面と電極内側面の間の隙間空間の流路断
面積(2wL)が、一つのノズル孔の噴き出し面積S
よりも大きい。この場合、ノズル孔を噴き出
したガスは、パイプ外側面と電極内側面の間
の隙間空間をガス拡散路へと移動する過程で
ノズル孔の噴出し流速よりも流速が小さくな
り、多孔体に到達すまでに第1方向に十分拡
する。
本発明の放電電極は、前記電極内側面と 記パイプ外側面との間に配置されたスペー を具備することが好ましい。スペーサによ 、ガスパイプ外側面と電極内側面との隙間 離wが適切に保たれる。
本発明の放電電極においては、前記ガス イプ収容空間は第1中心軸を有し、前記ガス パイプは第2中心軸を有する。ここで、前記 ペーサは、前記第1中心軸と前記第2中心軸と の前記第1中心軸に垂直なずれが、前記第1中 軸と前記第2中心軸とが重なっているときの 前記パイプ外側面と前記電極内側面との隙間 距離w1の25パーセントを超える前に、前記電 内側面に当接するように前記パイプ外側面 設けられていることが好ましい。前記スペ サは、前記パイプ外側面に当接するように 記電極内側面に設けられていてもよい。本 明の放電電極においては、前記ガスパイプ び前記電極本体の材質は、アルミニウム材 あることが好ましい。アルミニウム材は、 ラズマと、セルフクリーニング実施時のフ 素とに対応する上で好ましい。また、ガス イプ及び電極本体が共通の材料で構成され いるため、熱膨張によりパイプ外側面と電 内側面との間の隙間空間が狭くなることが がれる。
本発明の放電電極においては、前記電極 体の材質はアルミニウム材であり、前記ガ パイプの材質は非磁性のステンレス鋼であ ことが好ましい。ガスパイプの材質を非磁 のステンレス鋼とすることでコストダウン 図られる。ステンレス鋼としたのはセルフ リーニング実施時のフッ素への耐食性を考 したものであり、非磁性としたのはプラズ に対応するためである。ステンレス鋼(例示 :SUS304)とアルミニウム材とは、互いの線膨張 が近い。そのため、熱膨張によりパイプ外 面と電極内側面との間の隙間空間が狭くな ことが防がれる。
本発明の放電電極においては、前記一方 横構造は、前記第1方向に延びるヘッダを備 えることが好ましい。この場合、前記ガスパ イプは、前記第1端部において前記ガスパイ 収容空間から突き出す管端部を備える。前 ヘッダは、凹部と、前記凹部と連絡したガ 流通路とを備える。前記ヘッダは、前記管 部が前記凹部に挿入されるように、前記第1 部に着脱可能に取り付けられる。前記ガス イプは、前記管端部及び前記凹部を介して 記ガス流通路と連絡する。本発明において 、ヘッダが着脱可能であるために、ガスパ プをガスパイプ収容空間から取り出すこと 可能である。したがって、ノズル孔群42の ンテナンスをすることが容易である。また 本発明においては、ガスパイプがその軸方 (中心軸S41の方向)に取り出されるから、シー ルをしなければならない部分が小さくなる。
本発明の放電電極においては、前記凹部 、底面と、環状溝が設けられた側壁面とを えることが好ましい。この場合、前記環状 には、前記凹部と前記管端部の間をシール るOリングが配置される。前記底面と前記環 状溝との前記管端部が前記凹部に挿入される 方向の距離(L1)は10mm程度が好適であるが、10mm より長くても短くても構わない。一辺が1m以 の基板に製膜する場合には、ガスパイプは さが1m以上のものが用いられる。このよう 長いガスパイプに対応して距離L1を10mm程度 設定することが好適であるが、10mmより長く も短くてもよい。これにより、±5mm程度の スパイプの伸び縮みが生じた場合でも、ガ パイプの歪みやシール部からのガス漏れを ぐことができる。
本発明の放電電極においては、前記管端 にキーが設けられ、前記キーと嵌合するキ 溝が前記凹部に設けられていることが好ま い。キー構造により、メンテナンス後の再 立時等においてノズル孔群の向きを合わせ ことが容易である。本発明の放電電極にお ては、前記スペーサは前記ガスパイプ外側 に設けられ、前記電極内側面にキーが設け れ、前記キーと嵌合するキー溝が前記スペ サに設けられていることが好ましい。この 合も、キー構造により、メンテナンス後の 組立時等においてノズル孔群の向きを合わ ることが容易である。
本発明の放電電極においては、前記管端 には、前記ノズル孔群の位置を示すアイマ クが設けられていることが好ましい。メン ナンス後の再組立時等においてアイマーク 目印にしてノズル孔群の向きを合わせるこ が可能である。本発明の放電電極において 、前記ガスパイプは四角筒管であることが ましい。ガスパイプに円筒管以外の管を用 ることにより、メンテナンス後の再組立時 においてノズル孔群の向きを合わせること 容易になる。
本発明の放電電極においては、前記電極 体は、第1部分と、前記第1部分との間に前 内部空間を挟むように前記第1部分に着脱可 に取り付けられる第2部分とを備えることが 好ましい。前記第1部分は、前記第1開口部と 前記ガス拡散路と、前記電極内側面の前記 ス拡散路側の部分とを備える。前記第2部分 は、前記電極内側面の前記ガス拡散路とは反 対側の部分を備える。本発明によれば、第1 分と第2部分とが着脱可能であるため、ガス イプをガスパイプ収容空間から取り出すこ が可能である。したがって、ノズル孔群の ンテナンスが容易である。
本発明の放電電極は、互いに略平行に第1方
向(X方向)に延びる2本の横構造と、前記2本の
構造の間に設けられ、互いに略平行に前記
1方向に略垂直な第2方向(Y方向)へ延びる複
の縦構造とを具備している。前記複数の縦
造の各々は、一方の端部を一方の前記横構
に、他方の端部を他方の前記横構造に接続
れ、前記第2方向へ延びる電極本体と、一方
端部を前記一方の前記横構造に、他方の端
を前記他方の前記横構造に接続され、前記
2方向へ延びるガスブロックと、多孔体とを
備える。前記電極本体は、基板が保持される
対向電極に向かって開口する第1開口部と、
記第1開口部の反対側に配置された第1取付部
と、前記第1開口部及び前記第1取付部の間に
けられて前記第1開口部と連絡するガス拡散
路と、前記ガス拡散路が前記第1取付部にお
て開口した第2開口部とを備える。前記第1開
口部と、前記第1取付部と、前記ガス拡散路
、前記第2開口部とは、前記第2方向に延びて
いる。前記第1開口部は前記多孔体により閉
られている。前記ガスブロックは、前記ガ
ブロックの内部に設けられたガス流通路と
第2取付部と、前記ガス流通路と前記第2取付
部の間に設けられて前記ガス流通路と連絡す
るとともに前記第2取付部において開口した
ズル孔群とを備える。前記ガス流通路と、
記第2取付部とは、前記第2方向に延びている
。前記ノズル孔群は、前記第2方向に沿って
記ガスブロックに配設されている。前記ガ
ブロックは、前記第1取付部及び前記第2取付
部が嵌合するように、且つ、前記ノズル孔群
が前記ガス拡散路と連絡するように、前記電
極本体に着脱可能に取り付けられている。
ここで、ガス流通路からノズル孔群を通過
てガス拡散路に噴き出したガスは、第1開口
部、多孔体をこの順番で通過し、多孔体に設
けられたガス噴出孔から基板に向かって噴出
する。本発明においては、多孔体にガス噴出
孔を一面に設けることにより、ガスが多孔体
から均一に噴き出す。したがって、基板上の
ガス分布が均一化される。また、本発明にお
いては、ガスブロックと電極本体とが着脱可
能であるため、ノズル孔群のメンテナンスが
容易である。
本発明の薄膜製造装置は、製膜室と、前 製膜室に設けられ、放電電極と、前記製膜 に設けられ、前記放電電極に対向する対向 極とを具備する。
本発明の太陽電池の製造方法は、薄膜製 装置を用いた太陽電池の製造方法である。 記薄膜製造装置は、製膜室と、前記製膜室 設けられ、放電電極と、前記製膜室に設け れ、前記放電電極に対向する対向電極とを える。前記太陽電池の製造方法は、(a)前記 向電極に基板を保持する工程と、(b)前記ガ パイプと、前記ノズル孔群と、前記ガス拡 路と、前記多孔体とを介して前記製膜室に 膜用のガスを導入する工程と、(c)前記ガス 導入しながら、前記放電電極と前記対向電 との間に電力を印加して、太陽電池用の薄 を形成する工程とを具備する。
本発明によれば、膜質分布の改善と製膜 度の向上にあたり、基板と電極との間の距 を狭くし、製膜圧力を高くして製膜する場 でも、膜厚分布や膜質分布の発生を抑制す ことが可能な放電電極、薄膜製造装置及び 陽電池の製造方法が提供される。
添付図面を参照して、本発明による放電 極、薄膜製造装置及び太陽電池の製造方法 以下に説明する。
[第1の実施例]
まず、本発明の第1実施例による薄膜製造装
置の構成について説明する。図4は、本発明
第1実施例による薄膜製造装置の概略構成の
面断面図である。薄膜製造装置1は、製膜室
6、対向電極2、均熱板5、均熱板保持機構11、
電電極3、防着板4、支持部7、高周波給電伝
路12(12a、12b)、整合器13(13a、13b)、高真空排
部19、低真空排気部17、台18を備えている。
お、本図において、ガス供給に関する構成
省略されている。
製膜室6は、真空容器であり、その内部で基
板8上に膜が形成される。製膜室6は、台18上
保持されている。
対向電極2は、基板8を保持するための保持
(図示されず)を有する金属製の板である。対
向電極2は、製膜時、放電電極3に対向する電
(例示:接地側)となる。対向電極2の一方の面
は均熱板5の表面に密接するように保持され
おり、製膜時に他方の面は、基板8の表面と
接するように基板を保持する。均熱板5及び
基板8と密接することで、均熱板5と基板8との
間の熱交換を容易に行い、基板8全体を均一
温度にすることができる。
均熱板5は、全体が概ね均一な温度を有する
ように、接触している対向電極2の温度を均
化する機能を有する。非磁性で熱伝導性の
い材料で製造されており、セルフクリーニ
グ実施時のフッ素への耐食性があることが
ましく、アルミ合金やインコネルなどのNi合
金が例示される。対向電極2の表面が均熱板5
表面に接触したとき、均熱板5が熱の経路と
なり、その部材の温度分布を緩和することが
できる。均熱板5は、内部に温度制御された
媒体を流したり、温度制御されたヒーター
組み込むことで、自身で温度を制御するこ
も可能である。
均熱板保持機構11は、均熱板5及び対向電極2
を製膜室6の側面に対して略平行となるよう
保持する。そして、製膜時、均熱板5、対向
極2及び基板8を、放電電極3へ近づける。
放電電極3は、複数の梯子状の電極に分割さ
れ形成されている。高周波給電伝送路12aが接
続された給電点53と、高周波給電伝送路12bが
続された給電点54とから、それぞれ高周波
力を受電する。製膜時、対向電極2(例示:接
側)に対向する電極(例示:高周波電力投入側)
なる。放電電極3と対向電極2との間の放電
発生するプラズマにより基板8に膜が製膜さ
る。
防着板4は、接地され、プラズマの広がる範
囲を抑えることにより、膜が製膜される範囲
を制限する。図4の場合、製膜室6の内側にお
る防着板4の後ろ側(基板8と反対の側)の壁に
膜が製膜されないようにしている。
支持部7は、製膜室6の側面から内側へ放電
極3に対して垂直に延びている。防着板4に結
合し、放電電極3における対向電極2と反対側
空間を覆うように防着板4を保持する。それ
と共に、放電電極3と絶縁的に結合され、製
室6の側面に対して略平行となるように放電
極3を保持する。
整合器13(13a、13b)は、出力側のインピーダン
スを整合可能である。図示されない高周波電
源から高周波給電伝送路14(14a、14b)を介して
周波電力が供給され、高周波給電伝送路12(12
a、12b)を介して放電電極3へ送電する。
例えば、熱媒体供給装置(図示されず)から
媒体供給管15bを介して整合器13bに熱媒体が
給され、高周波給電伝送路12b、給電点54を介
して放電電極3へ供給される。その後、放電
極3から給電点53、高周波給電伝送路12aを介
て熱媒体が受け取られ、熱媒体供給管15aを
して熱媒体供給装置へ送出される。熱媒体
温度は熱媒体供給装置で制御され(例示:計測
温度と設定値との差に基づくPID制御)、放電
極3の温度は所望の温度に保たれることが出
る。この場合、下側の整合器13bから上側の
合器13aへ向って熱媒体を流すことが好まし
。滞留箇所や未到達の箇所が発生すること
く、熱媒体を放電電極3内に行き渡らせるこ
とができる。
高周波給電伝送路12(12a、12b)は、例えば、 その円管の中心部分に設けられた細管を用い て熱媒体を通し、その周辺部を用いて電力を 伝送する。又は、この逆でも良い。更に、熱 媒体用の専用の配管を設けても良い。高周波 給電伝送路12は製膜室6の壁面との間でOリン 等を用いて真空シールされている。高周波 電伝送路12は、一方を放電電極3に、他方を 合器13に、それぞれ電気的に接続されている 。整合器13から供給される高周波電力を放電 極3へ供給する。
高真空排気部19は、製膜室6内の気体を排気
る高真空排気用の真空ポンプと開閉弁とを
む。低真空排気部17は、製膜室6内の気体を
気する粗引き排気用の真空ポンプと開閉弁
を含む。
台18は、製膜室6を保持している。内部に低
空排気部17を含む領域を有する。台18は、製
膜室6をz方向(鉛直方向)に対してθ=7°~12°傾け
て保持する。より好ましくは約10°傾ける。
れにより、対向電極2の基板8に接する表面が
、z方向に対して7°~12°上に向くようにする。
基板8を垂直から僅かに傾けることは、基板8
自重を利用して少ない手間で基板8を保持す
るとともに、製膜室6の設置面積を少なくす
ことが出来て好ましい。
図5は、本発明の第1実施例による薄膜製 装置の構成の一部を示す部分斜視図である 図中に矢印で方向を示す。放電電極3は、梯 状の電極を備える。本実施例では8個の梯子 状電極としての放電電極3a~3hを備える。ただ 、梯子状電極の数は、この数に限定される のではなく、高周波を均一に給電してプラ マを均一化できることと、製作が容易であ ように適切な数を選定できる。また放電電 3を1個の梯子状電極で構成しても良い。放 電極3a~3hの各々は、互いに略平行にX方向へ びる二本の横構造20と、二本の横構造20の間 設けられ、X方向に略垂直なY方向へ互いに 平行に延びる複数の縦構造21とを備える。Z 向は、X方向及びY方向に略垂直である。
放電電極3a~3hの各々に対して、整合器13a 高周波給電伝送路14a、高周波給電伝送路12a 熱媒体供給管15a及び原料ガス配管16aが給電 53側にそれぞれ設けられ、整合器13b、高周波 給電伝送路14b、高周波給電伝送路12b、熱媒体 供給管15b及び原料ガス配管16bが給電点54側に れぞれ設けられている。高周波給電伝送路1 2に対してOリング等を用いることにより、製 室6は真空シールされている。図5では、放 電極3aに関する整合器13、高周波給電伝送路1 4、高周波給電伝送路12、熱媒体供給環15及び 料ガス配管16についてのみ示している。
放電電極3a~3hの各々は、給電点53近傍に原料
ガス配管16aが接続され、原料ガス配管16aから
原料ガスが供給される。同様に、給電点54近
に原料ガス配管16bが接続され、原料ガス配
16bから原料ガスを供給される。放電電極3a~3
hの各々は、供給された原料ガスを、図中の
印に示す方向、すなわち基板8の方向へその
面から放出する。
ただし、第1実施例において、整合器13aと高
周波給電伝送路14aと整合器13bと高周波給電伝
送路14bとの組を8つ用意し、その8組により放
電極3a~3hへ電力供給が行われているが、8組
限定されない。放電電極の数に対応して給
点を設けてもよいし、或いは8未満の組で給
電が行われてもよい。その場合、その組の数
に対応するように、放電電極3a~3hを組み分け
る。
図6は、本発明の第1実施例による薄膜製造
置における高周波電力の供給に関する構成
示す概略ブロック図である。薄膜製造装置1
、電源部60を備える。電源部60は、RFアンプ(
高周波電源A)62、RFアンプ(高周波電源B)63、高
波(RF)発振器64、高周波(RF)発振器65、切り替
スイッチ66、ファンクションジェネレータ67
を備える。
高周波(RF)発振器64は、例えば60MHzの高周波(R
F)信号を発生してRFアンプ62と切り替えスイッ
チ66とへ送信する。その際、内部に有するフ
ーズシフターを用いて、高周波を位相変調
る。高周波(RF)発振器65は、例えば58.5MHzの高
周波(RF)信号を発生して、切り替えスイッチ66
へ送信する。その際、内部に有するフェーズ
シフターを用いて、高周波を位相変調する。
また、その周波数を例えば58.5MHzから59.9MHz、
るいは60.1MHzから61.5MHzのように変動させる
切り替えスイッチ66は、高周波発振器64、65
らの高周波信号を受け、これらを切り替え
RFアンプ63に供給する。ファンクションジェ
レータ67は、切り替えスイッチ66による高周
波発振器64、65からの高周波信号の切り替え
際し、これらの高周波信号の時間割合、す
わちデューティ比を変化させる。RFアンプ62
びRFアンプ63は、供給された高周波信号を増
幅して出力することにより、高周波電源とし
て機能する。
高周波発振器64は、例えば60MHzの高周波信 号を発生してこれをRFアンプ62、切り替えス ッチ66に送り、高周波発振器65は例えば58.5MHz の高周波信号を発生して切り替えスイッチ66 送る。この切り替えスイッチ66は、高周波 振器64から送られてきた60MHzの高周波信号と 周波発振器65から送られてきた58.5MHzの高周 信号とを一定サイクルで切り替え、RFアン 63に送る。そのためRFアンプ62は、60MHzの高周 波電力を給電点53に給電し、RFアンプ63は、一 定サイクルで切り替わる60MHzと58.5MHzの高周波 電力を給電点54に給電する。
切り替えスイッチ66は、高周波発振器64か ら送られてきた60MHzの高周波信号と高周波発 器65から送られてきた58.5MHzの高周波信号と 切り替えを、ファンクションジェネレータ6 7からの信号に基づいて行う。ファンクショ ジェネレータ67は、ガス圧やガス種などのガ ス条件に対応した信号により、高周波信号の 切り替えの時間割合すなわちデューティ比を 変化させる。高周波発振器64は、フェーズシ ターにより、RFアンプ62及び切り替えスイッ チ66のいずれか一方へ送る高周波信号を、他 へ送る高周波信号より位相をシフトする。 周波発振器65は、その発振周波数を例えば58 .5MHzから59.9MHz、あるいは60.1MHzから61.5MHzのよ に変動可能である。
ただし、放電電極3a~3hは、それぞれ個別 8個の電源部60から電力を供給されても良い あるいは、放電電極3a~3hは、8個未満の電源 60から供給されても良い。その場合、その電 源部60の数に対応するように、放電電極3a~3h 組み分けする。また、放電電極3を1個の梯子 状電極で構成して、1個の電源部60から電力を 供給しても良い。
この動作の詳細は、特開2002-322563号公報 記載されているとおりである。この構成及 動作により、放電電極3での定在波等で生じ プラズマ発生状況の不均一などを防止し、 面積での製膜分布をより均一とすることが きる。
図7A~図7Cは、本発明の第1実施例による放 電極の構成を示す平面図及び断面図である 図7Aは、図5のBB線に沿った放電電極3aの断面 を示す。図7Bは、図7Aの放電電極3aの一つのAA に沿った縦断面を示す。図7Cは、図7Aの放電 電極3aの一つの下側から見た平面を示す。放 電極3(3a)の複数の縦構造21(21a)の各々は、ガ パイプ収容空間36が内部に設けられた電極 体35と、ガスパイプ収容空間36に収容された スパイプ41と、多孔体40とを備えている。XYZ 方向は、図5の場合と同じである。
電極本体35の縦方向の一方の端部35aは一方
横構造20に、電極本体35の他方の端部35bは他
の横構造20に接続されている。一方横構造20
は高周波給電伝送路12aに、他方の横構造20は
周波給電伝送路12bに接続されている。
電極本体35は、+Z方向への開口部38と、ガス
イプ収容空間36と開口部38の間に設けられて
ガスパイプ収容空間36と開口部38とを連絡す
ガス拡散路37と、ガス拡散路37を挟むように
置された一対の熱媒体流通路34とを備えて
る。一方の熱媒体流通路34はガス拡散路37の+
X側に配置され、他方の熱媒体流通路34はガス
拡散路37の-X側に配置されている。多孔体40は
、開口部38を閉じており、開口部38側から反
側へと多孔体40をZ方向に貫通する多数のガ
噴出孔40aが設けられている。ここで、ガス
イプ収容空間36、ガス拡散路37、開口部38、
び多孔体40は、この順番でZ方向に配列され
多孔体40が最も+Z側である。製膜時には、多
体40の+Z側に対向電極2に保持された基板8が
置される。
熱媒体流通路34、ガスパイプ収容空間36、 ガス拡散路37、及び開口部38は、電極本体35の 内部において、電極本体35の一方の端部35aか 他方の端部35bまでY方向へ延びる空間である 。多孔体40も端部35aから端部35bまでY方向へ延 びている。ガスパイプ収容空間36はY方向に延 びる中心軸S36を有している。
ガスパイプ41は、ガスパイプ収容空間36内 で端部35aから端部35bまでY方向に延びるパイ 本体42と、パイプ本体42の両端の各々に接続 れた管端部43とを備えている。管端部43は、 ガスパイプ収容空間36が端部35a又は端部35bに いて開口した開口部から突き出している。 スパイプ41は、パイプ本体42及び管端部43の 部をY方向に貫通する内部空間としてのガス 流通路41aを備えている。パイプ本体42は、ガ 流通路41aに面したパイプ内側面42aからパイ 外側面42bへ貫通したノズル孔42cを備えてい 。管端部43には環状溝43aが設けられている ガスパイプ41はY方向に延びる中心軸S41を有 ている。
電極本体35は、ガスパイプ収容空間36に面 する電極内側面39を備えている。電極内側面3 9は、パイプ外側面42bとの間に隙間を有して イプ外側面42bと対向している。電極内側面39 は、ガス拡散路37の反対側の部分としての電 内側面第1部分39aと、ガス拡散路37側の部分 しての電極内側面第2部分39bとを備えている 。電極内側面第1部分39a及び電極内側面第2部 39bは、Y方向に延びている。
横構造20は、横構造20の-Z側の部分として ヘッダ30と、横構造20の+Z側の部分としての 部33とを備えている。ヘッダ30及び基部33は X方向に延びている。基部33は、複数の電極 体35とそれぞれの端部35a(又は端部35b)におい て接続している。基部33及び電極本体35は、 体型に形成されていても良い。基部33には、 熱媒体流通路34’が設けられている。熱媒体 通路34’は、基部33の内部をX方向に延びる 間であり、複数の電極本体35の各々の熱媒体 流通路34と連絡している。一方の横構造20の 媒体流通路34’は熱媒体供給管15aと連絡し、 他方の横構造20の熱媒体流通路34’は熱媒体 給管15bと連絡している。
ヘッダ30には、凹部31と、ガス流通路32と 設けられている。凹部31は、横構造20に接続 される複数の縦構造21aと同数、したがって、 電極本体35やガスパイプ41と同数が設けられ いる(図12参照)。凹部31は、底面31a及び側壁 31bを備えている。ガス流通路32は、ヘッダ30 内部をX方向に延びる空間であり、凹部31の 々と連絡している。一方の横構造20のガス 通路32は原料ガス配管16aと連絡し、他方の横 構造20のガス流通路32は原料ガス配管16bと連 している。ヘッダ30は、管端部43が凹部31に 入されるように、電極本体35の端部35a(又は 部35b)に対して取りつけられる。このとき、 状溝43aに配置されたOリング49によって管端 43とヘッダ30の間がシールされる。Oリング49 の材質としては、耐ガス性、耐高温性に優れ たカルレッツ(登録商標)が好適に用いられる ヘッダ30は、複数の電極本体35に対してボル ト48で取りつけられている。したがってヘッ 30は、複数の電極本体35及び基部33に対して 脱可能である。
放電電極3aは、製膜時の圧力が高い微結 太陽電池の製造に適するように、基板8上の ス分布を均一にするための多孔体40を用い 構造となっている。この場合、ノズル孔42c メンテナンスのために放電電極3aを分割可能 とすると、放電電極3aの製造コストが増加し ちである。放電電極3aにおいては、ヘッダ30 を電極本体35から取り外すことで、ガスパイ 41を中心軸S41に平行な方向に取り出してノ ル孔42cのメンテナンスを行うことが可能で る。このような構造により、放電電極3aの製 造コストを低く抑えることが可能である。ま た、ガスパイプ41はブラスト洗浄が不要であ 、メンテナンスコストが抑制される。
ガス流通路41aは、その一端が一方の横構 20の凹部31及びガス流通路32を介して原料ガ 配管16aと連絡し、その他端が他方の横構造2 0の凹部31及びガス流通路32を介して原料ガス 管16bと連絡している。原料ガス配管16a及び 料ガス配管16bから供給された製膜用の原料 スがガス流通路41aを流通する。ガス流通路4 1aを流通するガスは、ノズル孔42cから噴出す 。
図7Aにおいては、ノズル孔42cから噴出し ガスの流れが矢印で示されている。ノズル 42cは、適当な間隔でY方向に配設された小孔 あり、ガス流通路41aから電極内側面39に向 って略均一にガスが噴出する。ノズル孔42c ら噴出したガスは、パイプ外側面42bと電極 側面39とに挟まれた隙間空間をY方向に拡散 ながらガス拡散路37に流入する。ガスは、ガ ス拡散路37をY方向に拡散しながら+Z方向に移 して開口部38に達する。ここで、開口部38の 流路幅(X方向)はガス拡散路37の流路幅(X方向) りも広いため、ガスは開口部38をX方向に拡 しながら多孔体40に達する。ガスは、ガス 出孔40aから基板8と放電電極3aとの間の空間 と噴出される。多孔体40は、縦構造21aの基板 8側の面の大部分を覆うように設けられてい 。これにより、対向電極2上の基板8へガスを 概ね均等に供給することが出来る。また、多 孔体40は、図7に示されるようにZ方向の厚さ 比較的薄い多孔板でもよいが、Z方向の厚さ 比較的厚く、より細かい孔がより多数存在 るブロックにより構成されても良い。ここ 、ノズル孔42cが電極内側面を向いており、 ス拡散路37を向いていないため、ノズル孔42 cから噴き出したガスがガス拡散路37に到達す るまでの移動距離が長く、ガスは移動する間 に移動方向が変化する。この結果、パイプ外 側面42bと電極内側面39に挟まれた隙間空間に いてガスの拡散が促進される。ノズル孔42c 、電極内側面第1部分39aを向いていることが 特に好ましいが、電極内側面第2部分39bを向 ている場合にもガスの移動距離と移動方向 変化とがある程度は確保される。
多孔体40は、非磁性材料で熱伝導性が良く
セルフクリーニング(反応性イオンエッチン
)の実施時にフッ素耐性のある金属が好まし
い。また、溶接が容易な金属であることがよ
り好ましい。そのような金属は、アルミニウ
ム材(アルミニウム又はアルミニウム合金)に
示される。電極本体35も同様であることが
ましい。
ガス噴出孔40aの形状は不問であり、円形以
に楕円や四角形、三角形、星型などの適宜
形状が使用可能である。ガス噴出孔40aから
電電極3(放電電極3a)と基板8(又は対向電極2)
の間の空間に放出されたガスは、製膜のた
の反応やセルフクリーニングのための反応
寄与し、反応生成ガスを生じる。隣り合う
構造21aとの隙間空間22は、反応に寄与しな
った残りのガスや生成した他のガスを排気
る通路となる。排気が隙間空間22からも行わ
れるので、基板8上への均一な製膜が可能と
る。
ノズル孔42cが基板8とは反対の方向(-Z方向)
ガスを噴出するため、ノズル孔42cから基板8
でのガス流路は距離が長く且つ曲がってい
。そのため、基板8に到達するまでにガスが
十分拡散して基板8上でのガスの流量分布及
濃度分布が均一化される。
熱媒体流通路34は、一端が一方の横構造20 の熱媒体流通路34’を介して熱媒体供給管15a 、他端が他方の横構造20を介して熱媒体供 管15bに接続されている。熱媒体流通路34に温 度を制御された熱媒体を流通させることによ り、電極本体35を所望の温度に制御すること 出来る。ここでは、一本の電極本体35に二 の熱媒体流通路34が示されているが、熱媒体 流通路34は一本でも三本以上でも良い。また 放電電極と対向電極との間に印加される電 が小さく、温度制御が特に必要ない場合は 須ではない。
図8は、図7Aから7Cに示す放電電極のパイプ
体42周辺を示す透過図である。ノズル孔42cは
ノズルピッチLでY方向に沿ってパイプ本体42
配設されている。
パイプ本体42が円筒管、且つ、ノズル孔42c
円形の場合、ノズル孔42cのノズル径dは、式(
1):
5<{π(D/2) 2
}/{π(d/2) 2
×N}
を満たすように決定される。ここで、Dはパ
プ本体42の内径D、Nは一本のパイプ本体42に
けられたノズル孔42cの数である。式(1)は、
イプ本体42の流路断面積S1が、一本のパイプ
体42に設けられたノズル孔42cの総噴出し面
S2の5倍よりも大きいことを表している。
図9は、放電電極3aについて断面積比と流量
布の関係を示すグラフである。縦軸が流量
布を表し、横軸が断面積比S1/S2を表してい
。図9に示された流量分布は、パイプ本体42
設けられた複数のノズル孔42cの各々から噴
する流量の最大値及び最小値の平均値から
ずれを表し、式:
流量分布=(流量の最大値-流量の最小値)/2/流
量の平均値
で定義される。流量分布は、断面積比S1/S2が
少すると増加し、断面積比S1/S2が5を越えて
少すると流量分布が急激に増加する。した
って、断面積比S1/S2を5より大きくすること
重要である。断面積比S1/S2が5より大きい場
には、流量分布が5%未満に抑制される。こ
は、断面積比S1/S2が大きい場合には、ガス流
通路41aの中心軸S41に沿うガスの圧力分布が均
一になり、複数のノズル孔42cから均一にガス
が噴出されるためである。
ここで、流路断面積S1及び総噴出し面積S2の
それぞれは、ガスの分子が通過可能であるた
めに正でなければならないから、式(1)は式(1
):
0<{π(d/2) 2
×N}/{π(D/2) 2
}<1/5
のように表すことも可能である。
なお、パイプ本体42は四角筒管や楕円筒 であっても良く、ノズル孔42cは四角形や楕 であっても良い。この場合も、パイプ本体42 の流路断面積S1と一本のパイプ本体42に設け れたノズル孔42cの総噴出し面積S2とが、式(1 )の関係を満たすことで、複数のノズル孔42c から均一にガスが噴出される。
また、ノズル孔42cが円形の場合、パイプ外
面42bと電極内側面39との隙間距離wは、式(2):
2wL>π(d/2) 2
を満たすように決定される。ここで、dはノ
ル孔42cのノズル径d、LはノズルピッチLであ
。式(2)は、一つのノズル孔42cに対応してい
パイプ外側面42bと電極内側面39の間の隙間空
間の流路断面積(2wL)が、一つのノズル孔42cの
出し面積Sよりも大きいことを表している。
式(2)が満たされる場合には、ノズル孔42cを噴
き出したガスは、パイプ外側面42bと電極内側
面39との隙間空間をガス拡散路37へと移動す
過程でノズル孔42cの噴出し流速よりも流速
小さくなり、多孔体40から噴き出されるガス
のX方向に沿う分布が均一になる。
ここで、流路断面積(2wL)及び一つのノズル
42cの噴出し面積Sのそれぞれは、ガスの分子
通過可能であるために正でなければならな
から、式(2)は式(2’):
0<{π(d/2) 2
}/(2wL)<1
のように表すことも可能である。
ここで、ノズル孔42cは円形に限定されず、
角形や楕円であっても良い。この場合も、
つのノズル孔42cに対応しているパイプ外側
42bと電極内側面39の間の隙間空間の流路断
積(2wL)と一つのノズル孔42cの噴出し面積Sと
、式(2’)の関係を満たすことで、ノズル孔42
cから噴出したガスが均一に拡散する。
なお、隙間距離wの上限は放電電極3aの大さ
より制限される。
図10A,10Bは、図7A~7Cに示す放電電極のパイ 本体42周辺を示す透過図である。図10A,10Bに 隙間距離wを一定に保つためにパイプ外側面 42bと電極内側面39との間に配置されたスペー 44が示されている。図10Aに示されたスペー 44は、環形状をしており、パイプ外側面42bの 全周にわたり設けられている。一方、図10Bに 示されたスペーサ44は、パイプ外側面42bの周 に等角度間隔で設けられた突起部である。 ペーサ44は適当な間隔でY方向に沿って設け れている。スペーサ44は一本のパイプ本体42 に複数個、例えば4~5個設けられる。スペーサ 44は、図10A、10Bに示されるようにパイプ外側 42bに設けられても良いが、電極内側面39に けられても良い。
図11は、放電電極3aについて、ガスパイプと
電極の中心軸のずれと流量分布の関係を示し
ている。縦軸は流量分布を表している。横軸
は、図7Bに示された中心軸S36と中心軸S41との
心軸S36に垂直なずれと、中心軸S36及びS41が
なっているときの隙間距離wとの比を表して
いる。ここで、ずれが分子、隙間距離wが分
である。図11に示された流量分布は、多孔体
40に設けられた複数のガス噴出孔40aの各々か
噴出する流量の最大値及び最小値の平均値
らのずれを表し、式:
流量分布=(流量の最大値-流量の最小値)/2/流
量の平均値
で定義される。図11においては、比が大きい
ど、流量分布が大きい。比が25%より小さい
合には、流量分布が5%未満に抑制される。
したがって、スペーサ44は、中心軸S36と中
軸S41との中心軸S36に垂直なずれが中心軸S36
びS41が重なっているときの隙間距離wの25%を
える前に、電極内側面39に当接するように
イプ外側面42bに設けられていることが好ま
い。例えば、スペーサ44のパイプ外側面42bか
らの高さは、中心軸S36及びS41が重なっている
ときの隙間距離wの75%以上100%未満の範囲であ
ことが好ましい。
スペーサ44が電極内側面39に設けられる場 合には、スペーサ44は、中心軸S36と中心軸S41 の中心軸S36に垂直なずれが中心軸S36及びS41 重なっているときの隙間距離wの25%を超える 前に、パイプ外側面42bに当接するように設け られていることが好ましい。例えば、スペー サ44の電極内側面39からの高さは、中心軸S36 びS41が重なっているときの隙間距離wの75%以 100%未満の範囲であることが好ましい。
ガスパイプ41を電極本体35の材質と同じアル
ミニウム材(アルミニウム又はアルミニウム
金)とすることで、熱膨張によりパイプ外側
42bと電極内側面39の間の隙間空間が狭くな
ことが防がれる。また、ガスパイプ41に非磁
性のステンレス鋼を選定することでコストダ
ウンを図ることも可能である。非磁性のステ
ンレス鋼は、SUS304及びSUS316に例示される。ス
テンレス鋼としたのはセルフクリーニング実
施時のフッ素への耐食性を考慮したものであ
り、非磁性としたのはプラズマに対応するた
めである。ここで、SUS304の線膨張率17×10 -6
は、アルミニウム材の線膨張率24×10 -6
に近いため、熱膨張によりパイプ外側面42bと
電極内側面39の間の隙間空間が狭くなること
防がれる。
管端部43とヘッダ30の間をシールするOリン
49は、図7Bに示されるように管端部43に設け
れた環状溝43aに配置されてもよいが、図13に
示されるように側壁面31bに設けられた環状溝
31cに配置されてもよい。図13に示される構成
おいては、底面31aと環状溝31cとの距離L1が10
mmより長いことが好ましい。距離L1は、管端
43が凹部31に挿入される方向の距離である。
スパイプ41は、一辺が1m以上の基板8に製膜
るために、長さが1m以上のものが用いられる
。したがって、ガスパイプ41と電極本体35の
伸び差が発生した場合であっても、ガスパ
プ41が歪んだり、シール部からのガス漏れが
おきたりしないようにするために、距離L1を1
0mmより長く設定することが好ましい。距離L1
10mmより長く設定することで±5mm程度のガス
イプ41の伸び縮みを吸収することが可能で
る。このように距離L1を設定することは、ガ
スパイプ41と電極本体35の材質が異なる場合
特に有効である。
図14A、14Bは、ガスパイプ41のノズル孔42c 向きを合わせるためのキー構造を示してい 。図14Bは、図7Bに示すキー構造を示す透過図 である。パイプ外側面42bには環状のスペーサ 44が設けられ、スペーサ44にはキー溝44aが設 られている。電極本体35には、電極内側面39 らガスパイプ収容空間36に突き出すように ー45が設けられている。ガスパイプ41がガス イプ収容空間36に挿入されると、キー45とキ ー溝44aとが嵌合し、ノズル孔42cが多孔体40の 対側を向くように、すなわち電極内側面第1 部分39aを向くように、ノズル孔42cの向きが規 定される。
キー構造は、図14Aに示される構造をとっ も良い。この場合のキー構造は、管端部43 外側面に設けられたキー45と、側壁面31bに設 けられたキー溝31dとを備えている。ここで、 環状溝43aはキー45よりも先端側に配置されて る。ヘッダ30を電極本体35に対して取りつけ ると、管端部43が凹部31に挿入される。この き、キー45がキー溝31dに嵌合し、ノズル孔42c が多孔体40の反対側を向くように、すなわち 極内側面第1部分39aを向くように、ノズル孔 42cの向きが規定される。
ノズル孔42cの向きを合わせる他の方法とし
は、管端部43にノズル孔42cの向きを示すア
マーク50を付ける方法もある(図12参照)。
さらに、ノズル孔42cの向きを合わせやすく
るために、ガスパイプ41を四角筒管や楕円
管としてもよい。図15Aは、パイプ本体42を四
角筒管とし、ガスパイプ収容空間36の断面形
を四角とした場合を示している。図15Bは、
イプ本体42を楕円筒管とし、ガスパイプ収
空間36の断面形状を楕円とした場合を示して
いる。なお、図15Cに示されるように、パイプ
本体42の断面形状とガスパイプ収容空間36の
面形状は対応していなくても良い。図15Aか
15Cに示されるようなパイプ本体42及びガスパ
イプ収容空間36の形状についても、既述のキ
構造やスペーサ44が適用され得る。図15Aか
15Cにおいては、熱媒体流通路34は省略されて
いる。
次に、本発明の太陽電池の製造方法につ て説明する。ここでは、上記に示した放電 極及び薄膜製造装置を用いて、シリコン系 膜の太陽電池を製造する場合を説明する。 だし、シリコン系とは、シリコン(Si)やシリ コンカーバイド(SiC)やシリコンゲルマニウム( SiGe)を含む。ここでは、シリコン系薄膜とし 、微結晶シリコン又はアモルファスシリコ を例とする。
ステップ1:
ガラスのような透光性の基板8を薄膜製造装
置1へ導入し、対向電極2にセットする。基板8
は、例えば、1.4m×1.1m、板厚4mmのソーダフロ
トガラスで、基板端面は破損防止にコーナ
面取りやR面取り加工されていることが望ま
い。基板8の表面には酸化錫膜を主成分とす
る透明導電膜を約500nmから800nmの膜厚となる
う熱CVD装置にて約500℃で形成されている。
ンデム型太陽電池において微結晶シリコン
をボトム電池層として製膜する際は、基板8
は透明導電膜とアモルファスシリコン太陽
池層(p層、i層、n層)が形成されている。そ
後、製膜室6を所定の真空度(例示:10 -6
Pa)にする。対向電極2の温度は、例えば200℃
一定となるように均熱板5を温度制御されて
る。基板-電極間距離は、2mmから15mmが例示
れ、例えば、5mmが膜厚や膜質の分布が均一
、かつ高速製膜を行う上で好適である。
ステップ2:
製膜用のガスを、原料ガス配管16a、ガス流
路32、凹部31、ガス流通路41a、ノズル孔42c、
パイプ外側面42bと電極内側面39の間の隙間空
、ガス拡散路37、開口部38、多孔体40(複数の
孔40a)を介して放電電極3と基板8との間に供給
する。微結晶シリコン薄膜又はアモルファス
シリコン薄膜を形成する場合、ガスは、例え
ば、H 2
+SiH 4
(SiH 4
分圧:2~20%)である。ただし、p層やn層を形成す
る場合には、更にドーパントを加えたガスと
する。製膜圧力の範囲は、例えば、微結晶シ
リコン薄膜を形成する場合、800~1800Paであり
アモルファスシリコン薄膜を形成する場合
200~600Paである。ガスは、ガス噴出孔40aを介
て供給され、隙間空間22から排出される。
ステップ3:
整合器13の出力側のインピーダンスの整合
とりながら、出力側に接続された高周波給
伝送路12を介して放電電極3へ所定の高周波
力を供給する。これにより、放電電極3と対
電極2との間にガスのプラズマが発生し、基
板8上にシリコン薄膜が製膜される。微結晶
リコン薄膜を形成する場合、高周波電力及
基板温度と膜厚は、例えば、1W/cm 2
及び200℃と1.5μmから3μmである。アモルファ
シリコン薄膜を形成する場合、高周波電力
び基板温度と膜厚は、例えば、0.2W/cm 2
及び200℃と約300nmである。
ステップ4:
製膜前から製膜終了まで、高周波給電伝送
12の内部に設けられた熱媒体供給管を介し
、放電電極3の内部に設けられた熱媒体流通
34へ熱媒体を流通させる。それにより、放
電極3の温度を制御する。電極本体35の温度
、例えば50℃から180℃の間の適切な温度に制
御される。すなわち、電極本体35の温度は、
膜時の基板加熱温度とプラズマ投入電力と
膜室6から排出される熱の熱バランスにおい
て、基板8の表裏温度差により発生する基板
リ変形が抑制されるように制御される。
ステップ5:
p層シリコン薄膜、i層シリコン薄膜、及びn
シリコン薄膜のそれぞれについて、上記の
テップ1からステップ4を繰り返す。
ステップ6:
その後、n層上に銀やアルミニウムによる裏
面導電膜をスパッタリング装置で形成して、
太陽電池が製造される。
なお、p層シリコン薄膜、i層シリコン薄膜
及びn層シリコン薄膜をそれぞれ異なる製膜
6で形成しても良い。更には異なる薄膜製造
装置で形成しても良い。また、必要に応じて
各層の間に他の薄膜を形成しても良い。その
ような他の膜や透明導電膜、裏面導電膜につ
いては、本発明の薄膜製造装置を用いなくて
も良い。また、特に記載していないが、太陽
電池として直列集積構造するために、途中工
程にYAGレーザーなどを用いた膜のエッチング
工程を実施する。
上記の太陽電池の製造方法では、アモルフ
スシリコン太陽電池、又は微結晶シリコン
陽電池を一つ製造する例を示している。し
し、本発明がこの例に限定されるものでは
く、アモルファスシリコン太陽電池と微結
シリコン太陽電池とを各1層~複数層に積層
せた多接合型太陽電池のような他の種類の
膜太陽電池にも同様に適用可能である。
更に、本発明は、金属基板のような非透光
基板上に製造された、基板とは反対側から
が入射する型の太陽電池にも同様に適用可
である。
複数のガス噴出孔40aを+Z方向へ送出された
スは、基板8へ向かいプラズマ生成に寄与し
つ、一部は隣り合う縦構造21aの下へ移動す
が、多くは隣り合う縦構造21aとの隙間空間2
2から排出されると考えられる。ガスを供給
る複数のガス噴出孔40a(多孔体40)とガスを排
する隙間空間22とが近接しているため、プ
ズマ中のガス滞在時間が短くなる。それに
り、良好な膜質を有する膜の生成を阻害す
ナノクラスターの成長や膜内への取り込み
抑制することが可能となる。
本発明の放電電極3では、隣り合う縦構造21a
同士の隙間空間22を電極-基板距離よりも小さ
くして、例えば2mmから4mmと狭く構成するとと
もに、多孔体40として平板の板状体またはブ
ックを用いているので、放電電極3の対向電
極2側がほぼ平坦とすることが出来る。それ
より、プラズマの生成をより均一化するこ
がで、膜厚及び膜質をより均一化すること
可能となる。
以上のように、本発明により、基板と電極
の間の距離を狭くし、製膜圧力を高くして
膜する場合でも、膜厚分布や膜質分布の発
を抑制することが出来る。そして、膜厚分
や膜質分布の発生を抑制しながら高速製膜
より生産性を向上することが可能となる。
[第2実施例]
次に、本発明の第2実施例による薄膜製造装
置の構成について説明する。本実施例では、
放電電極3の構成が第1実施例と異なっている
本発明の第2実施例による薄膜製造装置の構
成、本発明の第2実施例による薄膜製造装置
おける高周波電力の供給に関する構成につ
ては、図4、から図6に示す第1実施例の場合
同様である。したがって、それらの説明を
略する。
図16は、本発明の第2実施例による放電電 の一つの縦構造の横断面(図5のBB断面)を示 ている。XYZ方向は、図5の場合と同じである 第2実施例における縦構造21(21a’)は、第1実 例における縦構造21(21a)において、電極本体 35が+Z側の部分である電極本体第1部分46と-Z側 の部分である電極本体第2部分47とに分割可能 となっている。ここで、電極本体第1部分46と 基部33とが一体型とされ、基部33とヘッダ30と が一体型とされ、ガスパイプ41とヘッダ30と 一体型とされている。すなわち、第2実施例 おける放電電極3aは、多孔体40、電極本体第 1部分46、基部33、ヘッダ30及びガスパイプ41を 含む構造に対して電極本体第2部分47が着脱可 能となっている点を除いて第1実施例におけ 放電電極3aと同様である。図16においては、 媒体流通路34は省略されている。
電極本体第1部分46は、開口部38と、ガス 散路37と、電極内側面第2部分39bとを備えて る。多孔体40は開口部38を閉じている。電極 体第2部分47は、電極内側面第1部分39aを備え ている。電極本体第2部分47は電極本体第1部 46に対してボルト48で着脱可能に取りつけら る。電極本体第2部分47が電極本体第1部分46 取りつけられると、電極本体35の内部空間 してのガスパイプ収容空間36が形成される。 ガスパイプ収容空間36は、電極本体第1部分46 電極本体第2部分47とに挟まれた空間であり パイプ本体42を収容している。
第2実施例における太陽電池の製造方法にお
いては、放電電極として図16に記載のものを
用するほかは、第1実施例と同様であるので
、その説明を省略する。
第2実施例における放電電極3aは、分割可能
なっているためにノズル孔42cのメンテナン
が容易である。
[第3実施例]
次に、本発明の第3実施例による薄膜製造装
置の構成について説明する。本実施例では、
放電電極3の構成が第1実施例、及び第2実施例
と異なっている。
本発明の第3実施例による薄膜製造装置の構
成、本発明の第3実施例による薄膜製造装置
おける高周波電力の供給に関する構成につ
ては、図4から図6に示す第1実施例の場合と
様である。したがって、それらの説明を省
する。
図17は、本発明の第3実施例における放電 極の横断面(図5のBB断面)を示している。XYZ 向は、図5の場合と同じである。第3の実施例 における放電電極3aの複数の縦構造21(21b)の各 々は、+Z側の部分である電極本体71と、-Z側の 部分であるガスブロック76と、多孔体40と同 の多孔体40’とを備えている。電極本体71及 ガスブロック76の各々は、一方の端部を一 の横構造20に、他方の端部を他方の横構造20 接続される。一方の横構造20は高周波給電 送路12aに、他方の横構造20は高周波給電伝送 路12bに接続されている。
電極本体71は、基板8が保持される対向電 2に向かって開口する開口部72と、開口部72 反対側に配置された取付部73と、開口部72及 取付部73の間に設けられて開口部72と連絡す るガス拡散路74と、ガス拡散路74が取付部73に おいて開口した開口部75と、ガス拡散路74を むように配置された一対の熱媒体流通路80と を備えている。一方の熱媒体流通路80はガス 散路74の+X側に配置され、他方の熱媒体流通 路80はガス拡散路74の-X側に配置されている。 多孔体40’は、開口部72を閉じており、開口 72側から反対側へと多孔体40’をZ方向に貫通 するガス噴出孔40a’が設けられている。ここ で、取付部73、ガス拡散路74、開口部72及び多 孔体40’は、この順番でZ方向に配列され、多 孔体40’が最も+Z側である。製膜時には、多 体40’の+Z側に対向電極2に保持された基板8 配置される。開口部72、ガス拡散路74、及び 媒体流通路80は、電極本体71の内部において 、電極本体71の一方の端部から他方の端部ま Y方向に延びる空間である。熱媒体流通路80 、一方の端部が熱媒体供給管15aに接続し、 方の端部が熱媒体供給管15bに接続し、熱媒 が流通する。開口部75及び多孔体40’も電極 本体71の一方の端部から他方の端部までY方向 に延びている。取付部73は、電極本体71の一 の端部から他方の端部までY方向に延びる凹 状の溝である。開口部75は、この溝の底面 開口している。
ガスブロック76は、ガス流通路77と、取付 部78と、ガス流通路77と取付部78の間に配置さ れてガス流通路77と連絡するとともに取付部7 8において開口したノズル孔79とを備えている 。ガス流通路77、ノズル孔79、取付部78は、こ の順番でZ方向に配列され、取付部78が最も+Z である。ガス流通路77は、ガスブロック76の 内部において、ガスブロック76の一方の端部 ら他方の端部までY方向に延びる空間である 。ガス流通路77は、一方の端部が原料ガス配 16aと連絡し、他方の端部が原料ガス配管16b 連絡し、ガスが流通する。ノズル孔79は、Z 向に延びており、適当な間隔でY方向に沿っ て配設されている。取付部78は、ガスブロッ 76の一方の端部から他方の端部までY方向に びる凸形状の畝である。ノズル孔79は、こ 畝の頂面に開口している。
ガスブロック76は、取付部73と取付部78が 合するように、電極本体71に取りつけられ 。ガスブロック76は電極本体71にボルト48で 定されるから、ガスブロック76の電極本体71 の取り付けは着脱可能である。ガスブロッ 76が電極本体71に取りつけられた状態におい ては、取付部73の底面と取付部78の頂面とが 着し、ノズル孔79がガス拡散路74と連絡する
図17においては、ガスの流れが矢印で示 れている。原料ガス配管16a、ガス流通路77、 ノズル孔79を介してガス拡散路74に噴出した スは、ガス拡散路74をY方向に拡散しながら+Z 方向に移動して開口部72に達する。ここで、 口部72の流路幅(X方向)はガス拡散路74の流路 幅(X方向)よりも広いため、ガスは開口部72をX 方向に拡散しながら多孔体40’に達する。ガ は、ガス噴出孔40a’から基板8と放電電極3a の間の空間へと噴出される。多孔体40’は 縦構造21bの基板8側の面の大部分を覆うよう 設けられている。対向電極2上の基板8へガ を概ね均等に供給することが出来る。
また、多孔体40’は、図17に示されるように
Z方向の厚さが比較的薄い多孔板でもよいが
Z方向の厚さが比較的厚く、より細かい孔が
り多数存在するブロックにより構成されて
良い。多孔体40’により、より均等に基板8
ガスを供給することができる。
多孔体40’は、非磁性材料で熱伝導性が良
、セルフクリーニング(反応性イオンエッチ
グ)に実施時にフッ素耐性のある金属が好ま
しい。また、溶接が容易な金属であることが
より好ましい。そのような金属は、アルミニ
ウム材(アルミニウム又はアルミニウム合金)
例示される。電極本体71及びガスブロック76
も同様であることが好ましい。
ガス噴出孔40a’の形状は不問であり、円形
外に楕円や四角形、三角形、星型などの適
な形状が使用可能である。ガス噴出孔40a’
ら放電電極3(放電電極3a)と基板8(又は対向電
極2)との間の空間に放出されたガスは、製膜
ための反応やセルフクリーニングのための
応に寄与し、反応生成ガスを生じる。隣り
う縦構造21bとの隙間空間22は、反応に寄与
なかった残りのガスや生成した他のガスを
気する通路となる。排気が隙間空間22からも
行われるので、基板8上への均一な製膜が可
となる。
ガス流通路77の流路断面積は、一本のガス
通路77に連絡しているノズル孔79の総噴出し
積の5倍よりも大きいことが好ましい。この
ようにすることで複数のノズル孔79から均一
ガスが噴出される。
第3実施例における太陽電池の製造方法にお
いては、放電電極として図17に記載のものを
用するほかは、第1実施例と同様であるので
、その説明を省略する。
なお、第3実施例においては、電極本体71側
嵌合構造である取付部73が凹構造、ガスブ
ック76側の嵌合構造である取付部78が凸構造
なっているが、この凹凸が逆であってもよ
。
第3実施例における放電電極3aは、製膜時の
力が高い微結晶太陽電池の製造に適するよ
に、基板8上のガス分布を均一にするための
多孔体40’を用いる構造となっている。第3の
実施例における放電電極3aについても、ガス
ロック76及び電極本体71が分割可能であるか
ら、ノズル孔79のメンテナンスが容易である
また、第1及び第2実施例における放電電極3a
は、第3実施例における放電電極3aのように高
い加工精度が要求される嵌合構造を有しない
から、製造コストが低減される。
Next Patent: FUEL CELL MODULE
