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WO/1984/001510 | PREFILLED SYRINGE |
JP6134370 | A protein solution tablet and a stabilization method for the same |
HORITA TAIJI (JP)
TAISEI KAKO CO (JP)
HASEGAWA MITSURU (JP)
HORITA TAIJI (JP)
JP2000157630A | 2000-06-13 | |||
JPH10248929A | 1998-09-22 | |||
JPS5039953B1 | 1975-12-20 |
Takahashi 要泰 (JP)
ルアーノズルの外周に間隙を設けて、筒形ルアーロック部が立設されているシリンジの薬液吐出部を密封する弾性素材よりなるキャップであって、 外形をなす肉厚天面部と、その外周より下方に形成された外筒部と、その内側の天面部下方に形成された内筒部とから構成される薬液吐出部密封キャップにおいて、 上記内筒部は、その中にルアーノズルの先端部が密に挿入可能で、該内筒部とルアーノズルとの接触部にて、ルアーノズルを密封可能となるように形成され、 上記外筒部は、その内側にルアーロック部が密に接し、該外筒部とルアーロック部との接触部にてルアーロック部を密封可能となるように形成されると共に、 上記内筒部とルアーノズルとの接触部の長さより、外筒部とルアーロック部との接触部の長さが、短いことを特徴とする薬液吐出部密封キャップ。 |
前記外筒部が、その内側下端部に外方向に開く傾斜面を形成したものである請求項1記載の薬液吐出部密封キャップ。 |
前記外筒部が、前記内筒部の厚みより薄く形成したものである請求項1または2記載の薬液吐出部密封キャップ。 |
本発明は、薬液吐出部密封キャップの改 に関するものであって、詳しくは、注射器 容器(以下シリンジという)のルアーノズル 外周に間隙を設けて、筒形ルアーロック部 立設されている薬液吐出部を密封する弾性 材よりなるキャップの改良に関するもので る。
従来よりシリンジの加熱滅菌処理時に水 気や水が薬液吐出部に進入することを防止 るために、薬液吐出部にオーバーキャップ 称されるキャップが装着されることが、特 文献1でも示されるように知られている。
この種のキャップ(特許文献1ではノズル ャップと称する)は、外形をなす天面部と、 の外周より下方に形成されるルアーロック を密封する外筒部と、その内側の天面部下 に形成されルアーノズルを密封する内筒部 から構成されている。そして、ルアーロッ 部を密封する外筒部は、特許文献1に示され るようにルアーノズル部を密封する内筒部と 比較して長いものであるのが通常であった。
このルアーロック部を密封する外筒部が長
、内側に存在する空部が大きいと、キャッ
を外す際に、内側の空部に減圧が生じ、減
によりシリンジ内の薬液が漏れてしまうこ
があった。更に、該外筒部が長く、ルアー
ック部との密着部分が大きいと、簡単にキ
ップを外すことができず不便であるばかり
、密着部分が時間の経過により密着力が増
してしまうと、更に外し難くなることがあ
た。
本発明は、内筒部とルアーノズルとの接 部の長さより、外筒部とルアーロック部と 接触部の長さを短く形成することにより、 漏れの原因となる減圧を作り出す空間を最 限にするとともに、外す際に、ねじりやす 、変形しやすく、減圧を開放するための空 が入りやすいものとすることにより外しや く、且つ、ルアーノズルからの薬液漏れを 止することのできる薬液吐出部密封キャッ を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の発明は、 ルアーノズルの外周に間隙を設けて、筒形ル アーロック部が立設されているシリンジの薬 液吐出部を密封する弾性素材よりなるキャッ プであって、外形をなす肉厚天面部と、その 外周より下方に形成された外筒部と、その内 側の天面部下方に形成された内筒部とから構 成される薬液吐出部密封キャップに次の手段 を採用する。
第1に、上記内筒部は、その中にルアーノ ズルの先端部が密に挿入可能で、該内筒部と ルアーノズルとの接触部にて、ルアーノズル を密封可能となるように形成される。
第2に、上記外筒部は、その内側にルアー ロック部が密に接し、該外筒部とルアーロッ ク部との接触部にてルアーロック部を密封可 能となるように形成される。
第3に、上記内筒部とルアーノズルとの接 触部の長さより、外筒部とルアーロック部と の接触部の長さが、短いこととする。
第2の発明は、第1の発明における前記外 部が、その内側下端部に外方向に開く傾斜 を形成したことを付加した薬液吐出部密封 ャップであり、第3の発明は、第1の発明また は第2の発明における前記外筒部が、前記内 部の厚みより薄く形成したことを付加した 液吐出部密封キャップである。
本発明は、内筒部とルアーノズルとの接 部の長さより、外筒部とルアーロック部と 接触部の長さが、短いため、薬液吐出部密 キャップの脱着時に、内筒部とルアーノズ との密接が開放する前に、外筒部とルアー ック部との密接が開放される。このことに りルアーノズルが密封された状態の間に、 アーロック部内部の減圧を開放できるため ルアーロック部の減圧によるルアーノズル らの液漏れを防止することができるものと った。同時に、本発明は、薬液吐出部密封 ャップを外す際に、ねじりやすく、変形し すいものとなった。
第2の発明及び第3の発明の効果であるが 外筒部を、その内側下端部に外方向に開く 斜面を形成したものとすること、及び内筒 の厚みより薄く形成することにより、薬液 出部密封キャップを外す際に、より一層、 じりやすく、変形しやすく、減圧を開放す ための空気が入りやすいものとなった。
1・・・・・・密封キャップ
2・・・・・・シリンジ
3・・・・・・ルアーノズル
4・・・・・・ルアーロック部
5・・・・・・薬液吐出部
6・・・・・・凸状螺旋突条
7・・・・・・天面部
8・・・・・・外筒部
9・・・・・・内筒部
10・・・・・・指
11・・・・・・ノズル挿入間隙
12・・・・・・ルアーロック部挿入間隙
13・・・・・・密接部
14・・・・・・傾斜面
以下、図面に従って、実施例と共に本発 の実施の形態について説明する。図1は、本 発明に係る実施例における密封キャップ1と リンジ2の関係を示す断面説明図である。本 明が利用されるシリンジ2は、環状オレフィ ン樹脂(ゼオネックス「日本ゼオン社商品名 、アペル「三井石油化学社商品名」等)など 樹脂製シリンジであり、図1に示されるよう に先端部(図1中上方)に、ルアーノズル3とル ーロック部4を有する薬液吐出部5が形成され ている。
薬液吐出部5のルアーノズル3とルアーロ ク部4は同心円に形成されており、ルアーロ ク部4はルアーノズル3より低い円筒形状を ている。勿論、本発明は、ルアーノズル3と アーロック部4の関係は、同じ高さであって も、更には、逆にルアーノズル3よりルアー ック部4が高いものであっても利用可能であ 。
ルアーロック部4は、ルアーノズル3の外 に間隙を設けて立設されている。通常ルア ノズル3とルアーロック部4の間隙には注射針 又はエクステンションチューブ等の円筒状接 続部がねじ込み嵌合される。そのため実施例 でのルアーロック部4の内周面には凸状螺旋 条6が形成されている。
密封キャップ1は、ゴムなどの弾性素材よ りなるキャップであって、実施例ではブチル ゴムが用いられている。従って、薄くするこ とで柔らかく変形しやすくすることができ、 厚くすることで硬く押しやすくすることもで きる。
密封キャップ1は、外形をなす肉厚の天面 部7と、その外周より下方に形成された外筒 8、その内側の天面部7下方に形成された内筒 部9とから構成される。実施例での天面部7の みは、密封キャップ1の高さ(図1中上下の長 )を10.5mmとした場合、4mmとしている。勿論、 この大きさ及び厚みは一例であって図4に示 ように指10で天面部7の側面を押し上げて密 キャップ1をねじって外す際に、適切な硬さ 面積を確保できる厚みであればよい。具体 には密封キャップ1の高さ(T)に対し、天面部 7の厚みは20~50%程度、好ましくは30~40%程度で る。
内筒部9の内側は、図4に示されるように アーノズル3の先端部が密に挿入可能である ズル挿入間隙11が形成されている。ノズル 入間隙11は、図1に示される。ノズル挿入間 11の深さは、ルアーノズル3の長さ、密封キ ップ1の高さ(T)および天面部7の厚みに依存す るが、例えば密封キャップ1の高さ(T)を基準 すると、40~80%程度、好ましくは50~70%程度で る。実施例でのノズル挿入間隙11の深さは、 密封キャップ1の高さ(図1中上下の長さ)を10.5m mとした場合、約6.5mmとしている。実施例では 挿入間隙11が、内筒部9とルアーノズル3との 触部となる。
内筒部9は、円筒形とされ、それ自体がル アーノズル3とルアーロック部4との間隙に嵌 可能な厚みと形状に形成されている。
外筒部8の内側にはルアーロック部挿入間 隙12が形成される。該ルアーロック部挿入間 12も図1に示される。外筒部8は、図4に示さ るように、その内側にルアーロック部4の外 面が密に接し、且つ、外筒部8とルアーロッ ク部4との接触部が薬液吐出部5、直接的には アーロック部4を密封可能な長さを限度に短 く形成されている。
上記内筒部9とルアーノズル3との接触部 長さより、外筒部8とルアーロック部4との接 触部の長さは、短い。すなわち、上記内筒部 9とルアーノズル3との接触部の長さ(a)と外筒 8とルアーロック部4との接触部の長さ(b)の 係は、a>bである。ここで、aは前記のノズ 挿入間隙11の深さに相当する。実施例では 外筒部8は内側下端付近に1mm程度のルアーロ ク部4の外周面との接触部としての密接部13 確保できる長さとされている。この長さは ルアーロック部4に水蒸気や水が進入しない 長さであり、シリンジ2の内面と液密を保つ めのガスケットピークとの密接部が1mm程度 あることより、実験され決定されたもので る。密接部13の長さ(c)は、ルアーロック部挿 入間隙12の深さ(d)と同等以下(d≧c)である。ル アーロック部4は、ルアーロック部挿入間隙12 の最深部まで嵌挿される必要はなく、ルアー ノズル3の先端部が密に挿入されていればよ ので、ルアーロック部4の先端部と該挿入間 12の最深部との間にわずかな空間があって よい。また、後述のとおり、外筒部8の内側 端部に外方向に開く傾斜面14が形成されて る場合、ルアーロック部4の外周面は該傾斜 14とは接触しない。密接部13は実施例の1mm程 度に限定されるものではなく、上記の条件、 ルアーノズル3およびルアーロック部4の長さ 加熱滅菌処理の条件などを考慮して決定さ る。通常、密接部13は1±0.1~0.2mmである。
密接部13とルアーロック部4の外周面との 接は、図示の実施例では、面接触とされて るが、ルアーロック部4及び密接部13に設け れた突起が、それと対向する外筒部8の密接 部13またはルアーロック部4の外周面と接触す るものであってもよい。
更に、外筒部8には、その内側下端部に外 方向に開く傾斜面14を形成されている。実施 での傾斜面14は外方向に向かって25度の角度 (外筒部8の内側鉛直面に対する角度)で開いて いる。この傾斜面14の存在が、密封キャップ1 にルアーロック部を挿入する際には、案内ガ イドの役割を果たし、挿入しやすくするのみ ならず、図4に示すように指10により密封キャ ップ1の天面部7を斜め上方に押し上げた際、 筒部8をルアーロック部4から簡単に外すこ ができる。このような機能を果たす限り、 斜面14の上記角度は25度には限定されず、5~45 度程度まで変動させることができる。
外筒部8の側壁は、内筒部9の側壁の厚み り薄く形成したものである。外筒部8は、ル ーロック部4の外周との密封を確保するだけ でよく、肉薄とすることにより、図4に示す うに指10により密封キャップ1の天面部7を斜 上方に押し上げた際、外筒部8が変形しやす く、変形によりルアーロック部4から簡単に れ、且つ、空気が入りやすくすることがで る。外筒部8の側壁は、内筒部9の側壁の厚み の25~75%、好ましくは40~60%程度である。