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Title:
TIP HOLDER FOR HAND CUTTER, AND HAND CUTTER HAVING THE TIP HOLDER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/149514
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a hand cutter comprising a holder fitting unit (30) having a fitting hole portion (35). A tip holder (10) for the column-shaped hand cutter includes a tip (14) rotatably fitted at its one end, and a fitting portion (16) formed by notching the other end. The holder fitting unit (30) is caused to fix the tip holder (10) in the fitting hole portion (35) by abutting and pushing a fixing screw (38) onto the fitting portion (16). As a result, the complicatedness of the tip fitting and replacing works can be eliminated to make the tip proper without any error.

Inventors:
HARAGUCHI HIROTAKE (JP)
MAEKAWA KAZUYA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/001330
Publication Date:
December 11, 2008
Filing Date:
May 28, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBOSHI DIAMOND IND CO LTD (JP)
HARAGUCHI HIROTAKE (JP)
MAEKAWA KAZUYA (JP)
International Classes:
B28D5/00; C03B33/10
Domestic Patent References:
WO2007063979A12007-06-07
Foreign References:
JPS61191438U1986-11-28
JPH02205445A1990-08-15
JPH0671344B21994-09-07
JPH071270A1995-01-06
JPH07237067A1995-09-12
JPH029515A1990-01-12
JPS61117633U1986-07-24
Other References:
See also references of EP 2153961A4
Attorney, Agent or Firm:
OKAMOTO, Yoshiki (Shori Building 7-7-19, Takaidahondori, Higashi-Osaka-sh, Osaka 66, JP)
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Claims:
 脆性材料基板をスクライブするのに用いられる手切りカッター用チップホルダであって、
 前記チップホルダの一端に回転自在に取付けられ、脆性材料にスクライブラインを形成するチップと、
 前記チップホルダの他端を切欠いてできた取付け部と、を具備する手切りカッター用チップホルダ。
 前記チップホルダに、固有のデータのコードが記録されている請求項1に記載のカッター用チップホルダ。
 前記コードは、2次元コードである請求項2に記載の手切りカッター用チップホルダ。
 前記チップホルダに固有のデータは、前記チップの種類を示すデータを含む請求項3に記載の手切りカッター用チップホルダ。
 前記取付け部にマグネットを備える請求項1~4のいずれか1項に記載の手切りカッター用チップホルダ。
 脆性材料基板をスクライブするのに用いられる手切りカッター用のチップホルダであって、
 前記チップホルダの一端に回転自在に取付けられ、脆性材料にスクライブラインを形成するチップと、
 前記チップホルダの側面に設けられ、チップホルダを把持するための操作バーと、を具備する手切りカッター用チップホルダ。
 前記チップホルダの側面の一部に窪みを有する請求項6に記載の手切りカッター用チップホルダ。
 前記チップホルダの側面の一部に孔部を有する請求項6に記載の手切りカッター用チップホルダ。
 前記チップホルダに、固有のデータのコードが記録されている請求項6に記載のカッター用チップホルダ。
 前記コードは、2次元コードである請求項9に記載の手切りカッター用チップホルダ。
 前記チップホルダに固有のデータは、前記チップの種類を示すデータを含む請求項10に記載の手切りカッター用チップホルダ。
 他端にマグネットを備える請求項6~11項のいずれか1項に記載の手切りカッター用チップホルダ。
 柄と、
 脆性材料基板をスクライブするチップホルダと、
 前記柄の先端に、前記チップホルダを固定するホルダ取り付け部と、を具備する手切りカッターであって、
 前記チップホルダは、
 前記チップホルダの一端に回転自在に取付けられ、脆性材料にスクライブラインを形成するチップと、
 前記チップホルダの他端を切欠いてできた取付け部と、を備え、
 ホルダ取り付け部は、
 前記チップホルダを挿入し保持する保持孔部と、
 前記保持孔部に挿入された前記チップホルダの前記取付け部を押圧し、前記チップホルダを前記保持孔部に固定する固定部材と、を備える手切りカッター。
 前記チップホルダは、前記チップに固有のデータを記録したコードをさらに備える請求項13に記載の手切りカッター。
 前記コードは、2次元コードである請求項14記載の手切りカッター。
 前記チップホルダに固有のデータは、前記チップの種類を示すデータを含む請求項15記載の手切りカッター。
 前記チップホルダは、磁性体金属でできており、
 前記ホルダ取り付け部は、前記保持孔部にマグネットを備え、
 前記マグネットは、前記保持孔部に挿入された前記チップホルダを磁力で吸着固定する請求項13~16のいずれか1項に記載の手切りカッター。
 柄と、
 脆性材料基板をスクライブするチップホルダと、
 前記柄の先端に、前記チップホルダを固定するホルダ取り付け部と、を具備する手切りカッターであって、
 前記チップホルダは、
 前記チップホルダの一端に回転自在に取付けられ、脆性材料にスクライブラインを形成するチップと、
 前記チップホルダの側面に設けられ、チップホルダを把持するための操作バーと、を備え、
 ホルダ取り付け部は、
 前記チップホルダを挿入し保持する保持孔部と、
 前記保持孔部に挿入される前記チップホルダの前記操作バーが導入される操作バー導入溝と、を備える手切りカッター。
 前記チップホルダは、前記チップホルダの側面の一部に窪みを有し、
 前記保持孔部は、前記チップホルダが挿入されたときに、前記窪みと嵌合する弾性体を有する請求項18に記載の手切りカッター。
 前記チップホルダは、側面の一部に孔部を有し、
 ホルダ取り付け部は、
 前記保持孔部に連通する水平孔部を有し、
 前記チップホルダが前記保持孔部に挿入されたとき、前記水平孔部に挿入された支持当接部材が前記チップホルダと当接することによって、前記チップホルダを前記保持孔部に固定する請求項18に記載の手切りカッター。
Description:
手切りカッター用チップホルダ びそれを備えた手切りカッター

 本発明は脆性材料基板にスクライブライ を形成するための手切りカッターに用いら るチップホルダ及びそれを備えた手切りカ ターに関するものである。

 従来、脆性材料の板材(以下、基板という )を人手により所望の寸法にスクライブする 合に用いられる手動工具として手切りカッ ーがある。従来の手切りカッターにおいて 、その先端部にチップホルダを介してチッ が取付けられる。図1~図4は、従来の手切り ッターを示す図である。図1は正面図、図2は 側面図、図3は下部を斜めから見た斜視図、 4は下部の拡大図である。

 図1に示す様に、手切りカッター101は、柄 102、チップホルダ103、及びカプラー106を含ん で構成されている。チップホルダ103は、先端 に回転型のチップ104を装着しており、柄102に 着脱可能に取り付けられるものである。柄102 の下部には、カプラー106が設けられている。 カプラー106の下には、図示しないスプリング とCリングとを介して、軸芯109が取付けられ いる。ホルダ本体103は、止めネジ105によっ 軸芯109に取付けられている。

 また図4に示すように、チップ104は、ピン 111によって、チップホルダ103の下端の溝穴に 回転自在に取付けられている。チップ104は、 脆性材料基板上に圧接しながら移動すること で、スクライブラインを形成するものである 。柄102の内部に形成された図示しない潤滑油 溜めには、潤滑油が貯蔵されており、長軸の 軸芯109の中央には油導入芯112が形成されてい る。脆性材料基板をスクライブすると、軸芯 109の上部から潤滑油が供給されて、チップ104 が円滑に回転するが、チップ104は、脆性材料 基板をスクライブするにつれて磨耗し、劣化 する。このため、手切りカッター101の磨耗し たチップ104をチップホルダ103から取外して交 換するか、新しいチップが取付けられた別の 手切りカッター101に取り替える必要がある。 また、加工対象の基板の材質、厚さが変わっ た場合には、基板に適した仕様のチップが取 り付けられた手切りカッターに取り替える必 要もある。

 図4に示すように、従来の手切りカッターで は、チップホルダ103の下端の溝穴107とチップ 104の軸穴104aを一致させて両者にピン111を差 込むことによって、チップ104はチップホル 103に取り付けられる。その後図1に示すよう 、止めネジ105を用いて、チップホルダ103を 芯109に固定する。チップ104の寸法は、例え 2~3mmと小さいので、チップ104の軸穴104aにピ 111を通すのは熟練者でなければ困難であっ 。このため、従来の手切りカッターを使用 る者は、チップが磨耗した場合に、磨耗し チップを取外して新しいチップを取付ける いう交換作業は行わず、磨耗したチップを する手切りカッターを、新しいチップを有 る手切りカッターに取り替えていた。この うなガラス切りとして、特許文献1に示すも のがある。

実開昭57-96932号公報

 チップの大きさは直径2.5mm程度であり、 ンの大きさは0.5mmφであるので、共に小さく 取り扱いにくい。従って、従来の手切りカ ターにおけるチップの取付け作業は、多く 時間を要するという欠点があった。またチ プには、ガラスの種類や厚さ、熱履歴等に じて複数の仕様があるが、チップが小さい めにチップの仕様の識別が困難である。こ ため、手切りカッターに対して指定された 様とは異なる仕様のチップを取付けてしま 危険性があった。

 本発明は、従来の手切りカッターに取り けられるチップホルダの問題点に着目して されたものであって、チップの取付け及び 換作業の煩雑さを解消することを目的とし さらに、適正なチップに誤りなく交換でき ようにすることを目的とする。

 この課題を解決するために、本発明の手 りカッター用チップホルダは、脆性材料基 をスクライブするのに用いられる手切りカ ター用チップホルダであって、前記チップ ルダの一端に回転自在に取付けられ、脆性 料にスクライブラインを形成するチップと 前記チップホルダの他端を切欠いてできた 付け部と、を具備するものである。

 ここで前記チップホルダに、固有のデー のコードが記録されているようにしてもよ 。

 ここで前記コードは、2次元コードとして もよい。

 ここで前記チップホルダに固有のデータ 、前記チップの種類を示すデータを含むよ にしてもよい。

 ここで前記取付け部にマグネットを備え ようにしてもよい。

 この課題を解決するために、本発明の手 りカッター用チップホルダは、脆性材料基 をスクライブするのに用いられる手切りカ ター用のチップホルダであって、前記チッ ホルダの一端に回転自在に取付けられ、脆 材料にスクライブラインを形成するチップ 、前記チップホルダの側面に設けられ、チ プホルダを把持するための操作バーと、を 備するものである。

 ここで前記チップホルダの側面の一部に みを有するようにしてもよい。

 ここで前記チップホルダの側面の一部に 部を有するようにしてもよい。

 ここで前記チップホルダに、固有のデー のコードが記録されているようにしてもよ 。

 ここで前記コードは、2次元コードとして もよい。

 ここで前記チップホルダに固有のデータ 、前記チップの種類を示すデータを含むよ にしてもよい。

 ここで他端にマグネットを備えるように てもよい。

 この課題を解決するために、本発明の手 りカッターは、柄と、脆性材料基板をスク イブするチップホルダと、前記柄の先端に 前記チップホルダを固定するホルダ取り付 部と、を具備する手切りカッターであって 前記チップホルダは、前記チップホルダの 端に回転自在に取付けられ、脆性材料にス ライブラインを形成するチップと、前記チ プホルダの他端を切欠いてできた取付け部 、を備え、ホルダ取り付け部は、前記チッ ホルダを挿入し保持する保持孔部と、前記 持孔部に挿入された前記チップホルダの前 取付け部を押圧し、前記チップホルダを前 保持孔部に固定する固定部材と、を備える のである。

 ここで前記チップホルダは、前記チップ 固有のデータを記録したコードをさらに備 るようにしてもよい。

 ここで前記コードは、2次元コードとして もよい。

 ここで前記チップホルダに固有のデータ 、前記チップの種類を示すデータを含むよ にしてもよい。

 ここで前記チップホルダは、磁性体金属 できており、前記ホルダ取り付け部は、前 保持孔部にマグネットを備え、前記マグネ トは、前記保持孔部に挿入された前記チッ ホルダを磁力で吸着固定するようにしても い。

 この課題を解決するために、本発明の手 りカッターは、柄と、脆性材料基板をスク イブするチップホルダと、前記柄の先端に 前記チップホルダを固定するホルダ取り付 部と、を具備する手切りカッターであって 前記チップホルダは、前記チップホルダの 端に回転自在に取付けられ、脆性材料にス ライブラインを形成するチップと、前記チ プホルダの側面に設けられ、チップホルダ 把持するための操作バーと、を備え、ホル 取り付け部は、前記チップホルダを挿入し 持する保持孔部と、前記保持孔部に挿入さ る前記チップホルダの前記操作バーが導入 れる操作バー導入溝と、を備えるものであ 。

 ここで前記チップホルダは、前記チップ ルダの側面の一部に窪みを有し、前記保持 部は、前記チップホルダが挿入されたとき 、前記窪みと嵌合する弾性体を有するよう してもよい。

 ここで前記チップホルダは、側面の一部に 部を有し、ホルダ取り付け部は、
 前記保持孔部に連通する水平孔部を有し、 記チップホルダが前記保持孔部に挿入され とき、前記水平孔部に挿入された支持当接 材が前記チップホルダと当接することによ て、前記チップホルダを前記保持孔部に固 するようにしてもよい。

 このような特徴を有する本発明によれば チップホルダを手切りカッターの先端取付 部に極めて容易に着脱することができる。 た、チップをチップホルダから取り外すこ がないため、チップホルダを交換するだけ チップの交換が完了する。

 更に本発明によれば、チップの種類や走 距離に関するデータをチップホルダにコー として保持させている。このため、チップ 再生処理に際してそのコードを読み取るこ によって、チップの種類と使用履歴を必要 応じて認識することができるので、適正な ップに誤りなく交換することができる。

図1は、従来の手切りカッターを示す正 面図である。 図2は、従来の手切りカッターを示す側 面図である。 図3は、従来の手切りカッター用のチッ プホルダを斜め下から見た斜視図である。 図4は、従来のチップホルダにチップを 取り付けられた状態を示す一部拡大正面図で ある。 図5は、本発明の実施の形態1による手 りカッターの構成を示す正面図である。 図6は、本発明の実施の形態1による手 りカッターの側面図である。 図7は、本発明の実施の形態1によるカ ターの下部の拡大正面図である。 図8は、本発明の実施の形態1によるチ プホルダの構成を示す正面図である。 図9は、本発明の実施の形態1によるチ プホルダの底面図である。 図10は、実施の形態1によるチップホル ダの側面図である。 図11は、実施の形態1によるチップホル ダの斜視図である。 図12は、実施の形態1によるホルダ取付 け部にチップホルダを挿入する状態を示す拡 大部分断面図である。 図13は、実施の形態1によるホルダ取付 け部にチップホルダが装着された状態を示す 拡大正面図である。 図14は、チップホルダへの2次元データ の書込み及び読取り処理を示す概略図である 。 図15は、本発明の実施の形態2によるチ ップホルダの斜視図である。 図16は、実施の形態2によるチップホル ダをホルダ取付け部に挿入する状態を示す部 分拡大斜視図である。 図17は、実施の形態2によるチップホル ダおよびホルダ取付け部の構成を示す図であ る。 図18は、本発明の実施の形態3によるチ ップホルダおよびホルダ取付け部の構成を示 す図である。 図19は、本発明の実施の形態4によるチ ップホルダおよびホルダ取付け部の構成を示 す図である。 図20は、本発明の実施の形態5によるチ ップホルダおよびホルダ取付け部の構成を示 す図である。 図21は、本発明の実施の形態6によるチ ップホルダおよびホルダ取付け部の構成を示 す図である。

符号の説明

 1 手切りカッター
 10、60A~60E チップホルダ
 11a,11b,16b 平面部
 12 切欠き
 13 ピン溝
 14 チップ
 15 ピン
 16 取付け部
 16a 傾斜部
 17 2次元コード
 18 給油路
 20 柄
 21 潤滑油溜め
 22 カプラー
 23 軸芯
 29 油導入芯
 30、70A~70E ホルダ取付け部
 32 取り付け孔部
 33、34 給油路
 35、72、82、92 保持孔部
 36A、36B マグネット
 38 固定ねじ
 41 コントローラ
 42 ヘッド部
 43 読取器
 61A~61E 操作バー
 62 窪み
 71A~71E バー導入溝
 72A~72E 保持孔部
 73 弾性部材
 74A~74C 操作バー孔部
 75A~75C 水平孔部
 76 ボルト挿入孔部
 80A、80B ボールプランジャ
 81A、81B ボール
 82A、82B プランジャ止めビス
 90 ボルト

(実施の形態1)
 図5は、本発明の実施の形態1による手切り ッター1の正面図である。図6は、手切りカッ ター1の側面図である。また、図7は、手切り ッター1の下部を示す拡大図である。図5に すように、手切りカッター1は、チップホル 10、柄20、カプラー22、及びホルダ取付け部3 0を含んで構成されている。ホルダ取付け部30 は、チップホルダ10を内部に固定して保持す ものである。

 図5および図6に示すように、柄20の内部に は、潤滑油を貯蔵するための潤滑油溜め21が 成されている。柄20の下部には、カプラー22 が設けられている。図7に示すように柄20の下 部には、カプラー22を介して軸芯23が設けら ている。ホルダ取付け部30は、チップホルダ 10を固定して保持する部材であって、軸芯23 取り付けられるものである。

 次にチップホルダ10について説明する。 8は、本実施の形態によるチップホルダ10の 面図である。図9は、チップホルダ10の底面 である。図10は、チップホルダ10の側面図で る。図11は、チップホルダ10の底面の斜視図 である。

 これらの図に示すように、チップホルダ1 0は、例えば磁性体金属で構成される略円柱 の部材であって、先端にチップ14を回転自在 に装着するものである。略正方形状の平面部 11a,11bはいずれも、チップホルダ10の一端に、 チップホルダ10の中心軸に平行となるように けられる。チップホルダ10は、これら平面 の間に中心軸に沿った切欠き12を有しており 、かつ平面部11a,11bの下端にはその面に垂直 方向のピン溝13を有している。尚、平面部11a には、後述するように2次元コード17が印字さ れる。

 また図8に示すように、チップホルダ10の 心部には給油路18が形成されている。給油 18は、ピン溝13に取り付けられたピン15、及 ピン15に取り付けられたチップ14に潤滑油を 給するものである。

 一方図8及び図10に示すように、チップホ ダ10の他端には、チップホルダ10を切欠いて できた傾斜部16a及び平面部16bを有する位置決 め用の取付け部16が設けられる。平面部16bは ップホルダ10の中心軸と平行であり、かつ 方の平面部11a及び11bと垂直である。この取 け部16は、後述するホルダ取付け部30に対し 、チップホルダ10を正確に位置決めするた のものである。

 チップ14の形状は、例えばホイール径が2. 5mm、厚さ0.5mm程度の円板状である。チップ14 、中心に貫通孔を有しており、直径に沿っ 切断面における円周部分が円錐形である。 ップ14は、ピン溝13に挿入されたピン15を中 の貫通孔に通すことによって、チップホル 10に回転自在に保持される。

 次に手切りカッターのホルダ取付け部30 ついて説明する。図12は、ホルダ取付け部30 断面、及びホルダ取付け部30に挿入される ップホルダ10を示す拡大正面図である。図13 、ホルダ取付け部30にチップホルダ10が装着 されたときの、ホルダ取付け部30の断面、及 チップホルダ10を示す拡大正面図である。 れらの図に示すように、ホルダ取付け部30の 断面は多角形状であり、ホルダ取付け部30は 下方の一辺にチップホルダを保持する円筒 の保持孔部35を有する。

 ホルダ取付け部30は、取り付け孔部32、給 油路33および34、保持孔部35、マグネット36A、 固定ねじ孔37、及び固定ねじ38を有している

 取り付け孔部32は、軸芯23と嵌合するもの である。給油路33および34には、軸芯23の中心 部に形成されかつ潤滑油溜め21と接続した油 入芯29から潤滑油が供給される。マグネッ 36Aは、保持孔部35の天井部に取り付けられて おり、チップホルダ10を磁力で保持するもの ある。固定部材である固定ねじ38は、固定 じ孔37に挿入されてチップホルダ10に接触し 押圧することで、保持孔部35内にチップホ ダ10を固定するものである。

 このチップホルダ10をホルダ取付け部30に 取付ける際には、図12に示すように保持孔部3 5の開口にチップホルダ10を取付け部16から挿 する。そうすればチップホルダ10がマグネ ト36Aによって吸引される。更にチップホル 10の傾斜部16aが固定ねじ38に押圧されると、 ップホルダ10は、図13に示すようにホルダ取 付け部30に位置決めされるとともに固定され 。このように、チップホルダ10はマグネッ 36Aに吸引されるので、ホルダ取付け部30への 取付けが容易になる。また、チップホルダ10 、マグネット36に吸引されており、取り外 の際に不意に脱落することがないので安全 取り外すことができる。

 なおマグネット36Aを、ホルダ取付け部30 はなく、チップホルダ10の取付け部16に設け も、同様の構成を実現することができる。

 次にチップに関する各種データの記録方 について説明する。本実施の形態のチップ ルダ10には、取り付けられたチップ14に固有 の各種データが管理データとして記録される 。チップ14に固有の各種データには、例えば ップの種類、製造年月日、及びロット番号 どがある。使用されたチップホルダ10が製 工場へ戻ったときに、チップホルダ10に記録 された管理データを読み込むことによって記 録された各種データを読み取ることができる 。その各種データを利用して、チップホルダ に取り付けられているチップに対して最適な 再生処理をすることができる。例えば使用済 みのチップに対して研削や研磨処理を施して 、使用可能なチップに再生する為の情報に利 用される。また、製造年月日のデータから取 替えたチップの履歴を知ることもでき、品質 管理に役立てることもできる。

 本実施の形態では、例えば図8に示すよう に、チップホルダの平面部11a又は11bにコード を記録する。このコードとして、1次元コー であるバーコードを用いてもよいが、記録 積が小さいため2次元コードを用いるのが好 しい。2次元コードは、1次元コードよりも い面積に多くの情報を記録することができ 。また2次元コードはデータ復元機能を持っ いるので、コードの一部に汚れや破損が生 ても、読み取り用センサが汚れや破損から2 次元コードを復元して読み取ることが可能で ある。

 図14(a)及び図14(b)は、チップホルダ10への2 次元コードへの書込みと読出しを示す図であ る。図14(a)において、レーザーマーカのコン ローラ41によって記録するデータを設定し 2次元コードのパターンを形成する。記録す きデータとしては、例えばチップの種類、 の製造年月日、及びチップの管理番号など ある。2次元コードのパターン形成後、ヘッ ド部42が、チップホルダ10の平面部11aに2次元 ードを直接印字する。このようにして、図8 に示すような2次元コード17が平面部11aに印字 される。

 印字された2次元コード17を読み出すとき 、図14(b)に示すように、読取器43で、2次元 ード17を読み取る。これによってユーザは、 2次元コード17に含まれるチップの種類、その 製造年月日、あるいはチップの管理番号など のデータを確認することができる。

 またチップホルダ10は、手切りカッター 外にも各種スクライブ装置に用いることが きる。自動スクライブ装置の場合、チップ ルダの取付けや交換にチップとチップホル を合わせた組立て精度を数値化した補正デ タが必要となる。このような補正データも2 元コード17に含ませておけば、手切りカッ ー及びスクライブ装置で用いられるチップ ルダを共通化することができる。

 本実施の形態では、2次元コードをチップ ホルダ10に直接印字しているが、2次元コード を印字したラベルを張り付けるようにしても よい。また本実施の形態では、チップホルダ の平面部11a又は11bに2次元コードを印字して るが、傾斜部16aや平面部16bに記録してもよ 、更に円柱部分の側面に記録することもで る。

 本実施の形態では、2次元コードとしてチ ップの種類、製造年月日、ロット番号などに 関するデータを記録するようにしているが、 それらデータの内のいずれか一種類だけを記 録してもよい。更に本実施の形態のレーザー マーカのコントローラ41、ヘッド部42、及び 取器43は、2次元コードを記録し読み出す装 であれば他の装置であってもよく、読取器43 の代わりにワイヤレスのハンディ型読取器を 用いることもできる。

 更に本実施の形態では、チップホルダに 有のデータを2次元コードとして記録してい るが、2次元コードの代わりに密着接触型の ータキャリア等を用いてもよい。この場合 はチップホルダの平面部16b等にデータキャ アを取付け、ホルダ取付け部30のデータキャ リアに対向する部分に、データの読取りや書 込み機能を有するリードライトユニットを配 置する。こうすればデータの読出しにおいて 記録器や読取り用センサ等を用いることなく 、チップホルダに固有のデータを読み書きす ることができる。

(実施の形態2)
 本発明の実施の形態2によるチップホルダ60A およびホルダ取付け部70Aを説明する。図15は 本実施の形態2によるチップホルダ60Aの斜視 図である。図16は、チップホルダ60Aをホルダ 付け部70Aに挿入する前の状態を示す部分拡 斜視図である。図17は、本実施の形態のチ プホルダ60A、及びホルダ取付け部70Aの断面 示す図である。なお、図17におけるホルダ取 付け部70Aの断面は、多角形状の両側面の間を 両側面に平行な面で切ったときの面である。

 チップホルダ60Aは、略円柱形の磁性体金 でできており、外周面部の全周にわたって 環状に形成された窪み62を有している。ま チップホルダ60Aは、実施の形態1と同様のチ プ14を回転自在に保持しており、またホル 取付け部70Aへの挿入を容易にするために、 面から突出した操作バー61Aを有している。

 ホルダ取付け部70Aは、チップホルダ60Aを 入し保持するための略円柱状の保持孔部72A 及びチップホルダ60Aの操作バー61Aを導入す ためのバー導入溝71Aを有するものである。 ー導入溝71Aは、図17におけるホルダ取付け 70Aの断面に一部分だけが図示されている。 17に示すように、保持孔部72Aには、例えばバ ネ部材などの弾性部材73が設けられている。

 チップホルダ60Aは、操作バー61Aをバー導 溝71Aに導入しながら、保持孔部72Aに挿入さ る。チップホルダ60Aが保持孔部72Aに挿入さ て操作バー61Aがバー導入溝71Aの最上部にま 引き上げられたとき、図17に示すように、 ップホルダ60Aの窪み62が、保持孔部72Aの弾性 部材73と係合し、チップホルダ60Aはホルダ取 け部70Aに固定される。また、操作バー61Aは ー導入溝71Aで回転方向の動きが抑止される で、チップホルダ60Aは、ホルダ取付け部70A 保持孔部72A内で正確に位置決めされる。

(実施の形態3)
 本発明の実施の形態3によるホルダ取付け部 70B及びチップホルダ60Bについて、図18を用い 説明する。図18は、本実施の形態のホルダ 付け部70Bの断面、及びチップホルダ60Bを示 図である。なお、図18におけるホルダ取付け 部70Bの断面は、多角形状の両側面の間を両側 面に平行な面で切ったときの面である。

 本実施の形態のホルダ取付け部70Bは、実 の形態2と同様の構成であるが、保持孔部72B の上部にマグネット36Bを有し、保持孔部72B内 に弾性部材73を持たない構成を有している。

 チップホルダ60Bは、略円柱形の磁性体金 でできており、下端に実施の形態1と同様の チップ14を回転自在に保持し、さらに側面に 通孔を有している。この貫通孔には操作バ 61Bが挿入されるが、操作バー61Bの一端は貫 孔から突き出ることなく、貫通孔内に留ま 。よって図18に示すように、貫通孔の一端 は、窪みである操作バー孔部74Aが形成され 。

 操作バー61Bをバー導入溝71Bに導入しなが 、チップホルダ60Bを保持孔部72Bに挿入する 、マグネット36Bは、チップホルダ60Bを磁力 よって吸着し、チップホルダ60Bを正確に位 決めしてホルダ取付け部70Bに確実に固定す 。

(実施の形態4)
 本発明の実施の形態4によるホルダ取付け部 70C及びチップホルダ60Cについて、図19を用い 説明する。図19は、本実施の形態のホルダ 付け部70Cの断面及びチップホルダ60Cを示す である。なお、図19におけるホルダ取付け部 70Cの断面は、多角形状の両側面の間を両側面 に平行な面で切ったときの面である。

 本実施の形態のチップホルダ60Cは、実施 形態3のチップホルダ60Bと同様の構成であり 、操作バー61Bと同様の操作バー61C、及び操作 バー孔部74Aと同様の操作バー孔部74Bを有して いる。

 図19に示すように、ホルダ取付け部70Cは 保持孔部72C、水平孔部75A、及びバー導入溝71 Cを有している。保持孔部72Cは、挿入された ップホルダ60Cを保持するものである。水平 部75Aは、保持孔部72Cに連通しており、支持 接部材であるボールプランジャ80Aが挿入さ る。バー導入溝71Cは、図19に一部分が示され ており、操作バー61Cが導入される。またホル ダ取付け部70Cは、ボールプランジャ80Aをホル ダ取付け部70Cに固定するためのビス穴を有し ている。このビス穴は図19には示されていな が、プランジャ止めビス82Aの位置で紙面に 直方向に、側面より水平孔部75Aまで設けら ている。

 ボールプランジャ80Aは、略円筒状であり 左端に開口を有し、その開口から一部が突 した金属製のボール81Aを有している。ボー 81Aは、ボールプランジャ80Aの内部のバネな によって開口の外側に向かって付勢されて る。

 操作バー61Cをバー導入溝71Cに導入しなが 、このチップホルダ60Cを、ホルダ取付け部7 0Cの保持孔部72Cに挿入し、ボールプランジャ8 0Aを水平孔部75Aに挿入すると、ボールプラン ャ80Aのボール81Aが、チップホルダ60Cの操作 ー孔部74Bと嵌合する。この状態で、プラン ャ止めビス82Aによってボールプランジャ80A ホルダ取付け部70Cに固定すると、チップホ ダ60Cはホルダ取付け部70Cに位置決めされて 定される。

(実施の形態5)
 本発明の実施の形態5について、図20を用い 説明する。図20は、本実施の形態のホルダ 付け部70Dの断面及びチップホルダ60Dを示す である。なお、図20におけるホルダ取付け部 70Dの断面は、多角形状の両側面の間を両側面 に平行な面で切ったときの面である。

 本実施の形態のホルダ取付け部70Dは、実 の形態4での構成において、保持孔部72Dの上 部にマグネット36Cを設けたものである。その 他の構成は、実施の形態4と同様である。マ ネット36Cは、保持孔部72Dに挿入されたチッ ホルダ60Dを磁力によって吸着し、ホルダ取 け部70Dに正確に位置決めして固定する。

 本実施の形態では、ボールプランジャ80B 加えて、マグネット36Cによってもチップホ ダ60Dをホルダ取付け部70Dに固定するので、 施の形態1と同様に、チップホルダ60Dの取付 けが容易になる。また、マグネット36Cによっ て吸引されたチップホルダ60Dは、取り外しの 際に不意に脱落することがないので安全に取 り外すことができる。

 なおマグネット36Cを、ホルダ取付け部70D はなく、チップホルダ60Dの上部に設けても 同様の構成を実現することができる。

 また、実施の形態4及び5における操作バ 孔部は、必ずしも操作バーが貫入する貫通 の位置になくてもよい。操作バー孔部の代 りに、ボールプランジャのボールと嵌合す 窪みなどが適切な位置にあれば、チップホ ダをホルダ取付け部に固定することができ 。

 また、実施の形態4及び5におけるチップ ルダにボールプランジャを内蔵し、バネで 勢されたボールをチップホルダの外側に突 させるように構成してもよい。保持孔部の 切な位置にボールプランジャのボールと嵌 する窪みなどを設ければ、実施の形態4及び5 と同様に、ボールと窪みが嵌合することによ ってチップホルダをホルダ取付け部に固定す ることができる。

(実施の形態6)
 本発明の実施の形態6によるホルダ取付け部 70E及びチップホルダ60Eについて、図21を用い 説明する。図21は、本実施の形態のホルダ 付け部70Eの断面、及びチップホルダ60Eを示 図である。なお、図21におけるホルダ取付け 部70Eの断面は、多角形状の両側面の間を両側 面に平行な面で切ったときの面である。

 図21に示すようにホルダ取付け部70Eは、 施の形態4のホルダ取付け部70Dとほぼ同様の 成であり、保持孔部72E及び水平孔部75Cを有 ている。保持孔部72Eは、挿入されたチップ ルダ60Eを保持するものである。水平孔部75C 、保持孔部72Eに連通しており、支持当接部 であるボルト90が挿入される。ホルダ取付 部70Eは、実施の形態4におけるホルダ取付け 70Dのバー導入溝71Dと同様に、チップホルダ6 0Eの操作バー61Eを導入するためのバー導入溝7 1Eを有する。

 チップホルダ60Eは、略円筒形の磁性体金 でできており、実施の形態1と同様のチップ 14を回転自在に保持しており、さらに円柱の 面に貫通孔を有している。この貫通孔には 作バー61Eが挿入されるが、操作バー61Eの一 は貫通孔から突き出ることなく、貫通孔内 留まる。さらにチップホルダ60Eは、図21に すように、貫通孔の一端にボルト挿入孔部76 を有している。ボルト挿入孔部76は、水平孔 75Cから挿入されるボルト90の直径とほぼ同 直径を有しており、ボルト90と嵌合するもの である。

 操作バー61Eをバー導入溝71Eに導入しなが 、このチップホルダ60Eを、ホルダ取付け部7 0Eの保持孔部72Eに挿入し、ボルト90を水平孔 75Cに挿入すると、ボルト90が、チップホルダ 60Eのボルト挿入孔部76と嵌合する。これによ て、チップホルダ60Eはホルダ取付け部70Eに 置決めされて固定される。

 なお、本実施の形態のボルト90の代わり コイルばねを用いてもよい。コイルばねが ップホルダ60Eを押圧することで、ホルダ取 け部70Eに固定することができる。

 また、本実施の形態におけるボルト挿入 部76は、ボルト90と嵌合することができれば 、必ずしも図に示すような位置になくてもよ い。

 以上の実施の形態で説明した方法により チップホルダをホルダ取付け部に位置決め て、固定することができるとともに、チッ ホルダだけを容易に交換することができる

 なお、各実施の形態で説明したチップホ ダの形状は略円柱であるが、これに限らず 柱でも、本願発明が有する効果を得ること できる。

 また、実施の形態1で説明した2次元コー やデータキャリアを、実施の形態2~6のチッ ホルダに設けることができ、これによって チップ固有の各種データを管理することが きる。

 本発明は、脆性材料基板にスクライブラ ンを形成するためのチップを用いる道具及 装置に適用することができる。本発明によ ば、上記道具及び装置に対してチップホル を極めて容易に着脱することができ、これ よってチップ自体も簡単に交換することが きる。