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Title:
TIRE PUNCTURE REPAIR APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/119317
Kind Code:
A1
Abstract:
A tire puncture repair apparatus, using a switching switch, selectively performs repair of a punctured tire or filling of a matter to be filled with air with only compressed air, thereby improving general versatility. In a housing case (2), there housed are a compressor (3); a sealing agent vessel (6) wherein a cap body (5) is attached to the mouth (4A) of a vessel body (4) containing a sealing agent; and the switching switch (8) interposed between the compressor (3) and an air intake port (7) provided to the cap body (5). The switching switch (8)comprises a flow-in port (P0) allowing the compressed air to flow in from the compressor (3) and first and second flow-out ports (P1, P2) which are selectively switched to be connected to the flow-in port (P0), and connects the first flow-out port (P1) with the air intake port (7) through a connection hose (75). A hose (77) only for puncture repair is connected with a port (41) for taking out the sealing agent and compressed air provided in the cap body (5). A hose (23) only for filling with compressed air is connected to the second flow-out port (P2).

Inventors:
KOJIMA YOSHIHIDE (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/054660
Publication Date:
October 01, 2009
Filing Date:
March 11, 2009
Export Citation:
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Assignee:
SUMITOMO RUBBER IND (JP)
KOJIMA YOSHIHIDE (JP)
International Classes:
B29C73/02; B29C73/24
Foreign References:
JP2008055769A2008-03-13
JP2008023764A2008-02-07
JPH0651649U1994-07-15
JP2001212883A2001-08-07
Other References:
See also references of EP 2261011A4
Attorney, Agent or Firm:
SUMITOMO, Shintaro (JP)
Shintaro Sumitomo (JP)
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Claims:
 収納ケースに、
  圧縮空気を発生させるコンプレッサ、
  パンクしたタイヤをシールするシーリング剤を収容した容器本体、及び該容器本体の口部に取り付きかつ前記コンプレッサからの圧縮空気を容器本体に送り込む空気取入れ口部と、この圧縮空気の送り込みにより前記容器本体からパンクシーリング剤と圧縮空気とを順次取り出すシーリング剤・圧縮空気取出し口部とを設けたキャップ体を有するシーリング剤容器、
  並びに前記コンプレッサと前記空気取入れ口部との間に介在する切替スイッチを収納するとともに、
 前記切替スイッチは、前記コンプレッサからの圧縮空気が流入する流入ポートと、この流入ポートに選択的に切り替えて導通される第1、第2の流出ポートとを有し、
 しかも前記第1の流出ポートと前記空気取入れ口部とを接続ホースにより接続するとともに、
 前記シーリング剤・圧縮空気取出し口部に、パンクしたタイヤに接続可能な接続口部を一端に設けたパンク修理専用ホースの他端を連結し、かつ
 前記第2の流出ポートに、前記パンクしたタイヤ以外の被空気充填物に接続可能な接続口部を一端に設けた圧縮空気充填専用ホースの他端を連結したことを特徴とするタイヤのパンク修理装置。
 前記切替スイッチは、切り替え操作が手動であることを特徴とする請求項1記載のタイヤのパンク修理装置。
 前記切替スイッチは、
  中心孔内にコーン状の第1、第2の弁座部を設けた管状をなし、かつ前記第1、第2の弁座部の間で開口する前記流入ポートと、前記第1、第2の弁座部の両外側で開口する第1、第2の流出ポートと具える弁ケース、
  前記中心孔内を軸芯方向一方側、他方側にスライド移動しうる弁軸部に、一方側へのスライド移動により前記第1の弁座部に当接してこの弁座部を閉じる第1の弁体と、他方側へのスライド移動により前記第2の弁座部に当接してこの弁座部を閉じる第2の弁体とを設けた弁軸、
  前記弁軸を一方側に付勢して前記第1の弁座部を閉止させるバネ手段、
  及び操作レバーを具えるとともに、
 前記操作レバーは、手動による押し込みにより前記弁軸を他方側に押進させて前記第2の弁座部を閉止させる押し軸部と、その押し込み位置で軸芯回りに90°回転させることにより前記押し軸部を押し込み位置で停止させうるストッパー手段とを具えることを特徴とする請求項1記載のタイヤのパンク修理装置。
Description:
タイヤのパンク修理装置

 本発明は、タイヤのパンク修理と、被空 充填物への圧縮空気のみの充填とを、切替 イッチによって選択的に行いうるタイヤの ンク修理装置に関する。

 パンクしたタイヤを応急的に修理するた のパンク修理装置として、例えば図13(A)に すように、シーリング剤容器aに、タイヤTと コンプレッサcとをホースdを用いて接続した のが提案されている。この装置では、前記 ンプレッサcからの圧縮空気をシーリング剤 容器aに送り込むことで、このシーリング剤 器aのパンクシーリング剤をタイヤT内に圧送 せしめ、その後、引き続いて流れる圧縮空気 によってタイヤTを自動的にポンプアップし る。しかしこの種のものは、パンク修理現 において装置の組立やホースの取り付け(配 )等が行われるなど作業工数が多く、取扱い 性に劣るという問題がある。

 そこで例えば特許文献1には、図13(B)に示す うに、シーリング剤容器aとコンプレッサc ホースdとを、予めほぼ接続した状態でケー 内に収容した一体型のパンク修理装置が提 されている。

特開2001-212883号公報

 しかしこのものは、扉体eを開いて、ケー ス内部に収納するシーリング剤の容器本体a1 取り出し、この容器本体a1を倒立させて、 記扉体eに固定のキャップ体a2に取り付ける 要がある。そのため、操作性の点で改善の 地が残されている。

 他方、最近のパンクの発生頻度は7万kmに1 回、あるいは6~7年に1回程度とも言われてお 、パンク修理装置が実際に使用される頻度 きわめて低い。従って近年、パンク修理装 に、圧縮空気のみを充填する機能を付加し 例えば、空気圧が下がった非パンクのタイ を標準内圧に昇圧させたり、或いは例えば ムボートや浮き袋などを膨張させるために 用することが望まれている。

 そこで本発明は、シーリング剤収容容器 コンプレッサとホースとを予め完全に接続 た状態でケース内に収容し、前述の一体型 パンク修理装置が有する利便性をさらに高 るとともに、被空気充填物への圧縮空気の の充填を切替スイッチによって選択的に行 ことができ、汎用性を高めたタイヤのパン 修理装置を提供することを目的としている

 本発明は、収納ケースに、
  圧縮空気を発生させるコンプレッサ、
  パンクしたタイヤをシールするシーリン 剤を収容した容器本体、及び該容器本体の 部に取り付きかつ前記コンプレッサからの 縮空気を容器本体に送り込む空気取入れ口 と、この圧縮空気の送り込みにより前記容 本体からパンクシーリング剤と圧縮空気と 順次取り出すシーリング剤・圧縮空気取出 口部とを設けたキャップ体を有するシーリ グ剤容器、
  並びに前記コンプレッサと前記空気取入 口部との間に介在する切替スイッチを収納 るとともに、
 前記切替スイッチは、前記コンプレッサか の圧縮空気が流入する流入ポートと、この 入ポートに選択的に切り替えて導通される 1、第2の流出ポートとを有し、
 しかも前記第1の流出ポートと前記空気取入 れ口部とを接続ホースにより接続するととも に、
 前記シーリング剤・圧縮空気取出し口部に パンクしたタイヤに接続可能な接続口部を 端に設けたパンク修理専用ホースの他端を 結し、かつ
 前記第2の流出ポートに、前記パンクしたタ イヤ以外の被空気充填物に接続可能な接続口 部を一端に設けた圧縮空気充填専用ホースの 他端を連結したことを特徴としている。

 本発明は叙上の如く構成しているため、 ンク修理専用ホースの接続口部をパンクし タイヤに接続し、かつコンプレッサを駆動 ることにより、パンクしたタイヤにパンク ーリング剤と圧縮空気とを順次送り込んで ンク修理を便利に行いうる。又圧縮空気充 専用ホースの接続口部を、例えば空気圧が がった非パンクのタイヤ、或いはゴムボー 、浮き袋などの被空気充填物に接続し、か 切替スイッチを切り替えるとともにコンプ ッサを駆動することにより、圧縮空気のみ 前記被空気充填物に送り込んで、被空気充 物の昇圧、膨張を便利に行いうる。

 又パンク修理に係わるシーリング剤・圧 空気の通過流路と、被空気充填物の昇圧、 張に係わる圧縮空気のみの通過流路とが、 替スイッチから分岐し、独立して形成され いる。従って、パンク修理によって、切替 イッチや圧縮空気充填専用ホースがシーリ グ剤で汚損することがなく、シーリング剤 よる切替スイッチの故障を防止するととも 、圧縮空気のみの充填を清浄に行うことが きる。又、パンク修理によって汚損する部 がシーリング剤容器とパンク修理専用ホー とに限られ、高価な切替スイッチは含まれ い。従って、このシーリング剤容器とパン 修理専用ホースとの交換のみにより、パン 修理を繰り返し行うことができ、省コスト を達成しうる。

図1は、本発明のタイヤのパンク修理装 置の一実施例を示す斜視図である。 図2は、前ケース部を取り外した状態を 示す分解斜視図である。 図3は、前ケース部を取り外した状態の 正面図である。 図4は、前ケース部を取り外した状態の 斜視図である。 図5は、シーリング剤容器を示す断面図 である。 図6(A)、(B)は、切替スイッチを示す断面 図である。 図7(A)は図6(A)のA-A線端面図、図7(B)は図6 (B)のB-B線端面図である。 図8は、パンク修理装置の配管状態を示 す概念図である。 図9は、 タイヤバルブを示す断面図で る。 図10は、 接続口部を示す断面図であ 。 図11は、 閉止キャップに設けるコア し突部の作用を示す断面図である。 図12は、 接続口部とタイヤバルブと 取り付き状態を示す断面図である。 図13(A)、(B)は、従来のパンク修理装置 説明する斜視図である。

符号の説明

1 パンク修理装置
2 収納ケース
3 コンプレッサ
4 容器本体
4A 口部
5 キャップ体
6 シーリング剤容器
7 空気取入れ口部
8 切替スイッチ
23 圧縮空気充填専用ホース
40 ストッパー手段
41 シーリング剤・圧縮空気取出し口部
51 弁ケース
52 中心孔
53 弁軸
54 第1の弁座部
55 第2の弁座部
58 弁軸部
60 第1の弁体
61 第2の弁体
63 バネ手段
64 操作レバー
65 押し軸部
75 接続ホース
76 接続口部
77 パンク修理専用ホース
79 接続口部
P0 流入ポート
P1 流出ポート
P2 流出ポート
Q 押し込み位置
T タイヤ
U 被空気充填物

 以下、本発明の実施の一形態を、図示例 ともに説明する。図1~3に示すように、本実 形態のタイヤのパンク修理装置1は、収納ケ ース2に、圧縮空気を発生させるコンプレッ 3、シーリング剤を収容した容器本体4の口部 4Aにキャップ体5を取り付けたシーリング剤容 器6、及び前記コンプレッサ3とシーリング剤 器6の空気取入れ口部7との間に介在する切 スイッチ8を少なくとも含む装置構成部材を 納して形成されている。

 前記収納ケース2は、両側の側板部2c、2c 前板部2dと後板部2eとからなる周囲枠の上下 、上板部2aと底板部2bとで継いだ縦型偏平な 矩形箱状をなし、その底面には、巾方向両側 に配される高さ1mm程度の脚部2b1を設けること により、設置の安定が図られる。本例では、 収納ケース2は、底部のうちの巾方向の一方 (図では右側)で開口する開口部10Aを有する主 ケース10と、この主ケース10に着脱自在に取 付き前記開口部10Aを閉じる底蓋12とから形成 される。又前記主ケース10は、その内部に、 下にのびる隔壁体14を具える。これにより 主ケース10の内部は、前記開口部10Aに通じる 巾方向一方側の第1の収納スペース15Aと、巾 向他方側の第2の収納スペース15Bとに区分さ る。

 又前記主ケース10は、前記前板部2dを有す る前ケース部10Fと、後板部2eを有する後ケー 部10Rとに分割可能であり、両者は、第1の収 納スペース15A側の側面に設ける例えば2~3個の フック部16(図2に示す)により係止されるとと に、後板部2e側からの例えば4~6本のネジ金 によって固定される。又前記底蓋12は、例え ば溝やレールなどのガイド(図示しない)によ て巾方向にスライド可能に案内されるとと に、閉止状態においては、フック部17(図4に 示す)により主ケース10に着脱容易に固定され る。

 次に、前記コンプレッサ3は、自動車のバ ッテリーを電源として駆動する市販の種々の 小型コンプレッサが使用できる。このコンプ レッサ3は重量物であるため、前記第2の収納 ペース15Bの下方に取り付けて重心を下げる とにより、パンク修理装置1の設置の安定性 が高められる。なお前記コンプレッサ3の上 には、コンプレッサ3によって発生する圧縮 気の圧力を測定する圧力計18、及びコンプ ッサ3の電源スイッチ19が、前面側から目視 至操作可能に並べて取り付けられる。又第2 収納スペース15B内かつ圧力計18とコンプレ サ3との間には、図3に示すように、間仕切板 20によって区画され、かつ前記主ケース10の 面に設ける切り欠き窓22によって開口する広 い収納スペース21がさらに形成される。この うな配置は、収納ケース2の前面に、取り扱 いを説明する表示部J(図1、2に示す)を広く確 するのに役立つ。なお前記収納スペース21 は、前記電源スイッチ19からのびかつ自動車 のシガーライターソケットに接続可能な電源 コード(図示しない)、並びに後述する圧縮空 充填専用ホース23が取り出し可能に収納さ る。

 次に、前記シーリング剤容器6は、容器本 体4と、その口部4Aに取り付くキャップ体5と らなり、前記キャップ体5を下方に向けた倒 状態にて前記第1の収納スペース15Aに収納さ れる。このシーリング剤容器6は、前記開口 10Aから前記第1の収納スペース15A内に上下に し入れでき、この出し入れ方向と直角な巾 向に前記底蓋12がスライド可能にガイドさ ているため、底蓋12が外れてシーリング剤容 器6が開口部10Aから脱落するのを防止できる なお第1の収納スペース15A内でシーリング剤 器6がガタ付かないよう、第1の収納スペー 15Aには、前記上板部2aの内面に、スポンジ材 からなり前記容器本体4の底面(倒立状態では 面)と当接するクッション24(図2に示す)が貼 される。又同目的で、第1の収納スペース15A の内側面は、容器本体4の外側面に沿った円 状曲面にて形成される。前記クッション24は 、車載による振動を吸収でき、シーリング剤 中のゴム成分が前記振動によって凝集して変 質するのを防止する効果も奏しうる。又主ケ ース10の側面には、前記シーリング剤容器6の 収納の有無を目視確認するための切り欠き窓 25が形成される。

 又本発明のパンク修理装置1は、前述した 如く、圧縮空気のみの充填機能も兼ね備え、 例えば、空気圧が下がった非パンクのタイヤ を標準内圧に昇圧させたり、或いは例えばゴ ムボートや浮き袋などを膨張させるなど、被 空気充填物Uへの圧縮空気充填機として使用 ることができる。しかしこのとき、コンプ ッサ3の作動による発熱が、保管中のシーリ グ剤に伝達されてシーリング剤を熱劣化さ るという恐れが生じる。しかし本例のパン 修理装置1は、シーリング剤容器6を収納す 第1の収納スペース15Aと、コンプレッサ3を収 納する第2の収納スペース15Bとを前記隔壁体14 により分離している。従って、前記隔壁体14 断熱板として機能し、コンプレッサ3からの 熱を遮断してシーリング剤の熱劣化を防止し うる。

 前記容器本体4は、図5に示すように、好 しくは300kPa以上の耐圧を有するボトル状の 圧容器であって、その首部4Bの先端に、前記 口部4Aが開口している。

 又前記キャップ体5は、例えば円柱状等の 胴部32と、この胴部32に一体形成されかつ容 本体4の前記首部4Bを挿入して固定する取付 凹部33とを具える。本例では、前記胴部32は 一端側(図5では上端側)を大径とした段付き 状をなし、大径側の端面(図5では上端面)に 前記取付け凹部33を凹設している。この取 け凹部33は、その内壁面に設ける内ネジによ り、前記容器本体4の前記首部4Bを螺着する。 又前記取付け凹部33の底面と前記首部4Bとの には、パッキン材34が介在し、前記口部4Aを 密に閉止している。

 又前記取付け凹部33には、本例では、そ 底面から立ち上がり前記容器本体4の口部4A に至る例えば円柱状のボス部35が突出すると ともに、このボス部35の外周面には、保管時 において、容器本体4内のパンクシーリング 剤が流出するのを防止する中蓋30(一点鎖線で 示す)を弾性的に嵌着している。この中蓋30は 、コンプレッサ3からの圧縮空気の圧力によ て、ボス部35から自動的に外れる。

 又前記胴部32には、前記コンプレッサ3か の圧縮空気を容器本体4内に送り込むニップ ル状の空気取入れ口部7と、この圧縮空気の り込みにより前記容器本体4からパンクシー ング剤と圧縮空気とを順次送り出すニップ 状のシーリング剤・圧縮空気取出し口部41 が突設されている。前記空気取入れ口部7、 びシーリング剤・圧縮空気取出し口部41は ぞれぞれ前記胴部32内を通る第1、第2の流路4 2、43を介して前記容器本体4内と導通してい 。

 本例では、前記第1の流路42は、
 ・ 前記空気取入れ口部7から横方向に直線 にのび、かつ先端に開閉キャップ44の着脱 より開放閉止可能な開閉口45を設けた横流路 部42Aと、
 ・ この横流路部42Aとは導通口46で交わりか つ、該導通口46から上方に向かって直線状に びる縦流路部42Bとから形成される。

 前記横流路部42Aは、直径(流路径)を絞っ ベンチュリー部42A1の両側に、前記空気取入 口部7に至る上流側の主流路部42A2と、前記 閉口45に至る下流側の主流路部42A3とを設け 直線状のベンチュリー流路として形成され 。又前記縦流路部42Bは、前記導通口46から胴 部32を通って上方にのび、その上端は前記ボ 部35上端の口部47で開口している。なお前記 導通口46は、前記ベンチュリー部42A1に形成す ることができるが、本例では、前記下流側の 主流路部42A3のベンチュリー部42A1近傍位置に 成した場合を例示している。具体的には、 記導通口46の中心の前記ベンチュリー部42A1 らの距離を3.0mm以下としてる。この第1の流 42は、開閉口45の閉止状態においては、前記 コンプレッサ3からの圧縮空気を容器本体4内 送り込む。又開閉口45の開放状態において 、前記コンプレッサ3からの圧縮空気は、前 開閉口45から放出する。このとき、ベンチ リー効果によって、前記縦流路部42Bに負圧 発生させることができる。従って、自動車 備工場などのタイヤ補修場所において、タ ヤ内のパンクシーリング剤を抜き取って回 する際、パンク修理専用ホース77からタイヤ 内のパンクシーリング剤を吸引して、容器本 体4内に戻すことができるなど、回収作業に 用することもできる。

 又前記第2の流路43は、前記シーリング剤 圧縮空気取出し口部41から上方に向かって 線状にのび、かつその上端は前記ボス部35上 端よりも上方の口部48で開口している。本例 は、前記口部48が、前記ボス部35の中心軸に 沿って立ち上がる筒部35A先端の中心口として 形成されるものを例示している。

 次に、前記切替スイッチ8は、前記コンプ レッサ3と前記空気取入れ口部7との間に介在 ている。この切替スイッチ8は、図6(A)、(B) 概念的に示すように、管状をなす弁ケース51 と、その中心孔52内に同心に配される弁軸53 を含んで構成される。

 前記弁ケース51は、その中心孔52の内面に コーン状の第1、第2の弁座部54、55を具えると ともに、その周壁には、前記第1、第2の弁座 54、55間で開口するニップル状の流入ポート P0、及び第1、第2の弁座部54、55の両外側で開 するニップル状の第1、第2の流出ポートP1、 P2がそれぞれ突設される。なお弁ケース51の 端は前壁部51Aによって閉止されるとともに 後端側には、段差部を介して第1、第2の大径 部56、57が連設される。

 前記弁軸53は、前記中心孔52内を軸芯方向 一方側(本例では後方側)、他方側(本例では前 方側)にスライド移動可能に配される弁軸部58 に、前記一方側へのスライド移動により前記 第1の弁座部54に当接してこの弁座部54を閉じ 第1の弁体60と、他方側へのスライド移動に り前記第2の弁座部55に当接してこの弁座部5 5を閉じる第2の弁体61とを設けている。前記 体60、61は、ゴム弾性体により形成される。 前記弁軸部58と、前記中心孔52の内面との間 に、圧縮空気が通る間隙がより多く形成され るように、本例では、前記弁軸部58を断面十 状に形成している。なお弁軸部58の後端部 は、圧縮空気が後端側から洩れるのを防止 るリング状パッキン62が配される。

 又弁軸53の前端部と、前記前壁部51Aとの には、この弁軸53を一方側(本例では後方側) 付勢し、前記第1の弁座部54を閉止させる、 えばコイルバネ状のバネ手段63が配される

 又前記弁軸53の後端側には、切替スイッ 8を手操作する操作レバー64が一直線上に連 される。この操作レバー64は、手動による押 し込みにより前記弁軸53を他方側(本例では前 方側)に押進させて前記第2の弁座部55を閉止 せる押し軸部65と、その押し込み位置Qで操 レバー64を軸芯回りに90°回転させることに り前記押し軸部65を押し込み位置Qで停止さ うるストッパー手段40とを具える。

 具体的には、前記押し軸部65は、直軸状 基軸部65Aと、その後端に膨設される円盤状 つまみ部65Bとから形成される。なお前記弁 ース51における前記第1の大径部56には、その 後端側に、前記中心孔52と同心な孔部56A1を有 する壁板56Aが形成される。そして、前記押し 軸部65は、その基軸部65Aが、前記弁ケース51 中心孔52、及び孔部56A1に遊挿されることに り、弁軸53と同心かつ軸芯回りで回転可能に 保持される。

 又前記ストッパー手段40は、図6(A)、(B)のA -A断面図、B-B断面図を図7(A)、(B)に示すように 、前記基軸部65Aの側面から突出する係止部70 、前記孔部56A1に形成されかつ前記係止部70 通る切り欠き部71とを含む。そして、係止 70と切り欠き部71とが同位置となる状態Y1に いては、前記係止部70が切り欠き部71を通り ぎる押し込み位置Qまで、操作レバー64を他 側(本例では前方側)に押し込むことができ 。そして、この押し込み位置Qにて、前記操 レバー64を90°回転させる(状態Y2)ことにより 、係止部70と壁板56Aとが当接して、押し込み 置Qにて、押し軸部65を停止させうる。なお 記状態Y1にて押し軸部65が前記孔部56A1から れるのを防止するため、基軸部65Aには、前 状態Y1において壁板56Aと当接する抜け止め部 72(図6に示す)が突設される。この抜け止め部7 2は、基軸部65Aの一部を切り起こすことによ 形成され、従って、切替スイッチ8を組み立 る際には、抜け止め部72は、前記孔部56A1を 易に通過することができる。

 次に、前記図4、6に示す如く、前記切替 イッチ8の前記流入ポートP0と前記コンプレ サ3とは、流入ホース74により接続されると もに、前記第1の流出ポートP1と前記空気取 れ口部7とは、接続ホース75により接続され 。このとき、少なくとも前記接続ホース75と 空気取入れ口部7との間は、着脱自在な連結 26を介して連結されることが必要である。前 記連結部26としは、ネジ連結タイプやワンタ チタイプなど、工具が不要な種々の連結金 が使用でき、特に作業性の観点からワンタ チタイプのものが好適に採用しうる。なお 記連結部26は、前記接続ホース75が隔壁体14 貫通してのびることにより、前記第1の収納 スペース15A内に配され、前記開口部10Aからの 手操作によって容易に脱着できる。

 なお前記切替スイッチ8は、そのつまみ部 65Bを、収納ケース2の上板部2aに露出させて、 第2の収納スペース15B内に取り付けられる。

 又前記シーリング剤・圧縮空気取出し口 41には、パンクしたタイヤTに接続可能な接 口部76(図3に示す)を一端に設けたパンク修 専用ホース77の他端が連結されている。この パンク修理専用ホース77は、前記開口部10A或 は底蓋12に設ける切り欠き部(図示しない)を 通ってケース外に延出するとともに、その延 出部分77Aは、収納ケース2の周壁に設けた周 状の収納凹部80内を、周方向に巻回して、収 納保持される。本例では前記収納凹部80の一 が底蓋12にも形成されているため、パンク 理専用ホース77が収納された巻回状態におい ては、前記底蓋12が外れないように構成され いる。

 又前記第2の流出ポートP2には、パンクし タイヤ以外の被空気充填物Uに接続可能な接 続口部79を一端に設けた圧縮空気充填専用ホ ス23の他端が連結される。この圧縮空気充 専用ホース23は、前述の如く、前記収納スペ ース21内に、電源コードとともに取り出し可 に収納されている。

 このように、収納ケース2の周囲に巻回さ れた収納凹部80内のパンク修理専用ホース77 巻き解くだけで、装置1の組立、配管を行い る。又パンク修理後においても、前記パン 修理専用ホース77を、そのまま収納凹部80に 沿って再度巻き付けるだけで、仕舞うことが できるなど、装置の準備作業や撤収作業を清 浄かつ簡便に行うことができる。又底蓋12に り開口部10Aを開き、そこからの手操作によ て連結部26による接続ホース75との連結を切 り離すことだけで、シーリング剤容器6を、 ンク修理専用ホース77が連結された状態のま ま一体に取り出すことができ、使用済みのシ ーリング剤容器の交換作業も清浄かつ簡便に 行いうる。なお同様の操作によって有効期限 切れとなった未使用のシーリング剤容器の交 換作業も、清浄かつ簡便に行いうる。

 次に、前記パンク修理装置1では、前記パ ンク修理専用ホース77と圧縮空気充填専用ホ ス23との2本のホースを具えるため、パンク 理に際して、誤って圧縮空気充填専用ホー 23をタイヤバルブVに接続した場合には、未 続のパンク修理専用ホース77からシーリン 剤が流出してしまい、周囲を汚損させる恐 がある。又パンク修理専用ホース77をタイヤ バルブVに接続する前に、コンプレッサ3を誤 動した場合にも、シーリング剤の流出によ 周囲の汚損を招く。又パンク修理が完了し パンク修理専用ホース77の接続口部76をタイ ヤバルブVから取り外す際、ホース内に付着 るシーリング剤が、前記接続口部76とタイヤ バルブVとの隙間から飛び散りやすく、作業 の手や衣服などに付着してしまうという恐 も生じる。

 そこでパンク修理専用ホース77の接続口 76は、これらを防止するために、下記の如く 構成している。即ち、接続口部76は、図10、12 に示すように、タイヤバルブVのバルブステ 87に螺着可能な接続ネジ部95を前端部に設け 接続金具本体96と、前記接続ネジ部95に取り 外し自在に配されかつ取り外しによって前記 接続ネジ部95を前記バルブステム87に螺着さ うる閉止キャップ97と、前記接続金具本体96 外周に固着される円筒状の外スリーブ98と 具える。又前記外スリーブ98は、前記接続金 具本体96の前端よりも前方に張り出す張り出 部98Aを有する。

 ここで、前記タイヤバルブ85は、例えばJI SD4207等の規格に適合する自動車用タイヤバル ブであって、一般的なスナップイン式のもの が図9に例示される。このタイヤバルブ85は、 リム86に固定されるバルブステム87と、この ルブステム87の内孔90H内に装着されるバルブ コア88とを具える周知構造をなす。なおバル ステム87は、本例では、リム86に取り付くゴ ム座89と、このゴム座89に一体固定される管 のバルブステム本体90とを具え、該バルブス テム本体90の先端部には、外周側に、バルブ ャップ91螺着用の外ネジ部90AAが、又内周側 は、バルブコア88螺着用の内ネジ部90Bがそ ぞれ形成される。

 又前記バルブコア88は、軸A1、頭A2、胴パ キンA3、胴A4、弁パッキンA5、弁パッキン受 A6、バネA7、バネ受けA8などの部品から構成 れており、前記頭A2と胴パッキンA3と胴A4と 一体連結されたユニット92として形成され 前記内ネジ部90Bにより固定される。又軸A1と 弁パッキンA5と弁パッキン受けA6とは一体を し、前記ユニット92に上下に摺動自在に保持 される。そしてバルブコア88は、前記弁パッ ン受けA6とバネ受けA8との間に介在するバネ A7によって、常時は、前記胴A4下端の弁座部 前記弁パッキンA5との間の弁部Kが圧接して じ、これによって、タイヤ内腔が気密に保 される。又タイヤ内腔内に空気を充填する は、充填空気の圧力によって前記胴A4下端の 弁座部と前記弁パッキンA5との間が離間し、 の隙間を通って充填空気が注入される。

 次に、前記接続口部76は、図10に示すよう に、前記バルブステム本体90の外ネジ部90Aに 着可能な接続ネジ部95を前端部に設けた円 状の接続金具本体96と、前記接続ネジ部95に り外し自在に配される閉止キャップ97と、 記接続金具本体96の外周に固着される円筒状 の外スリーブ98とを具える。前記接続金具本 96は、本例では大径部96Cの前後に小径部96A 96Bを設けた段付き筒状をなし、その内孔96H 、内ネジ状の前記接続ネジ部95を形成してい る。

 又前記閉止キャップ97は、この閉止キャ プ97を指で摘んで螺回させる摘み部97aと、該 摘み部97aの後端に、段差を介して突出しかつ 前記接続ネジ部95に螺合する外ネジ状のネジ 97bとを具える。前記摘み部97aは、前記外ス ーブ98の内孔98Hよりも小径をなし、かつ前 外スリーブ98の先端98eよりも、少なくとも5mm 以上の長さL1を前方にはみ出している。この み出し部分97a1によって、前記閉止キャップ 97を指で摘んで螺回させ、接続金具本体96か 取り外すことができる。なお前記螺回を容 とするために、摘み部97aの外周面には、軸 方向にのびる複数の条溝からなるローレッ 部97Sを設けている。

 又前記閉止キャップ97は、前記摘み部97a 前端に、前記タイヤバルブ85のバルブコア88 端を押進させうるコア押し突部97cを具える このコア押し突部97cは、図11に示すように バルブコア88先端、即ち軸A1の先端を押進さ ることで、前記胴A4下端の弁座部と前記弁 ッキンA5との間の弁部Kを離間でき、タイヤ 空気をタイヤバルブ85から排気させることが できる。これは、パンク修理装置1が汎用型 場合、前記圧縮空気充填専用ホース23を用い て、低圧のタイヤTを例えば標準内圧に昇圧 せうるが、このとき昇圧させすぎた時に、 記コア押し突部97cを用いてタイヤを減圧さ ることができる。このコア押し突部97cは、 記バルブステム本体90の内孔90Hよりも小径で あり、前記摘み部97a前端からの突出高さHは2~ 4mmの範囲が好ましい。

 又接続口部76では、図12に示すように、前 記閉止キャップ97を取り外すことで、この閉 キャップ97に代えて前記バルブステム本体90 を、前記接続金具本体96に螺着させることが きる。このとき、前記外スリーブ98によっ 接続口部76の太さが増すため、螺回の操作性 を高めることができる。この外スリーブ98は 圧入等によって前記接続金具本体96に一体 固定される。又前記螺回をさらに容易とす ために、その外周面には、軸芯方向にのび 複数の条溝からなるローレット部98Sを形成 ている。又前記外スリーブ98は、前記接続金 具本体96の前端96eよりも前方に張り出す張り し部98Aを有する。

 この張り出し部98Aは、遮蔽板として機能 、例えばシーリング剤と圧縮空気との充填 完了して接続金具本体96をバルブステム本 90から取り外す際に、接続金具本体96とバル ステム本体90との隙間からシーリング剤が び散る場合、この張り出し部98Aによって、 ーリング剤の後方側への飛び散りを阻止で る。従って、シーリング剤が作業者に付着 るのを防止でき、パンク修理作業を清浄に うことができる。そのために、前記張り出 部98Aの、前記接続金具本体96の前端96eからの 張り出し量L2を1~5mmとするのが好ましい。1.0mm 未満では、遮蔽機能が不充分となり、5.0mmを えると、バルブステム本体90への装着性が 下する。なお本例では、前記接続金具本体96 の前端側に小径部96Aを設け、外スリーブ98と 間に、小間隙Gを形成している。この小間隙 Gは、前記遮蔽機能の向上に役立つ。

 又本例では、前記接続口部76は、図12に示 すように、前記内孔96Hに連通する内孔82Hを有 する筒状の継ぎ手金具82を介してパンク修理 用ホース77に取り付けられる。この継ぎ手 具82は、前記接続金具本体96の内孔96H内に内 されて該接続金具本体96に回転自在に接続 れる胴部82Aと、この胴部82Aに一体に連なり つ後方にのびるとともに前記パンク修理専 ホース77を例えば嵌着しうる例えば先細テー パ状のホース連結部82Bとを具える。前記胴部 82Aは、前記内孔96Hに設ける段差部96H1と係合 て抜け止めされる。又前記胴部82Aの前端部 は、前記バルブステム本体90との間で狭圧さ れてシールされるパッキン材100が配置され、 気密な連結が行われる。なお符号101は、前記 胴部82Aの前端部に設ける突起であり、前記バ ルブステム本体90が接続金具本体96に螺着さ る際、該突起101が前記バルブコア88先端を押 進せしめ、前記弁部Kを離間させる。又符号10 2は、パンク修理専用ホース77をホース連結部 82Bとの間で狭圧して固定するリング状のホー ス留め金具である。なお継ぎ手金具82として 種々の従来的構造のものが採用でき、さら は、継ぎ手金具82を介することなく、パン 修理専用ホース77を接続口部76に直接取り付 る如く、接続金具本体96にホース連結部82B 形成することもできる。

 以上、本発明の特に好ましい実施形態に いて詳述したが、本発明は図示の実施形態 限定されることなく、種々の態様に変形し 実施しうる。