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Title:
TIRE TESTER AND METHOD OF TESTING TIRE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/116513
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a tire tester in which the rolling resistance of a tire can be measured with a high accuracy. The tire tester (1) comprises a spindle shaft (4) to which the tire (T) is mounted, a bearing housing (15) for rotatably supporting the spindle shaft (4) through a bearing part (23), an outer housing (16) for supporting the bearing housing (15), a load cell (17) installed between the bearing housing (15) and the outer housing (16), a torque detection part (24) which is installed around the spindle shaft (4) and detects the torsional torque generated in the spindle shaft (4) due to the rolling resistance of the bearing, and a correction part (25) for correcting the rolling resistance measured by the load cell (17) according to the torsional torque detected by the torque detection part (24).

Inventors:
HONKE KOICHI
Application Number:
PCT/JP2009/055124
Publication Date:
September 24, 2009
Filing Date:
March 17, 2009
Export Citation:
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Assignee:
KOBE STEEL LTD (JP)
HONKE KOICHI
International Classes:
G01M17/02; B60C19/00
Foreign References:
JPS6011134A1985-01-21
JPS5997441U1984-07-02
Attorney, Agent or Firm:
KOTANI, Etsuji et al. (JP)
Etsuji Kotani (JP)
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Claims:
 タイヤの転がり抵抗を測定することが可能なタイヤ試験機であって、
 前記タイヤが装着されるスピンドル軸と、
 前記スピンドル軸を保持する軸受部を含み、この軸受部により当該スピンドル軸を回転自在に支持する軸受ハウジングと、
 該軸受ハウジングを外側から支持する外ハウジングと、
 前記軸受ハウジングと外ハウジングとの間に設けられ、前記タイヤの転がり抵抗に対応する計測信号を出力するロードセルと、
 前記スピンドル軸の周囲に設けられ、前記軸受部の回転抵抗に起因して前記スピンドル軸に発生するねじりトルクに対応する検出信号を出力するトルク検出部と、
 前記トルク検出部が出力する検出信号に基づいて、前記ロードセルの計測信号に対応する転がり抵抗を補正する補正部と、を備えるタイヤ試験機。
 請求項1記載のタイヤ試験機において、
 前記軸受ハウジングは、前記スピンドル軸と同軸の位置で前記軸受部の外側に位置する円筒体と、前記スピンドル軸の回転の周方向に並ぶ複数の位置にそれぞれ設けられ、前記軸受部と前記円筒体とを連結するとともに、前記ねじりトルクにより前記軸受部が前記円筒体に対して前記周方向に相対変位するのを許容するように弾性変形可能なアーム部とを含み、
 前記トルク検出部は、前記各アーム部にそれぞれ設けられてその弾性ひずみを検出する、タイヤ試験機。
 請求項2記載のタイヤ試験機において、
 前記各アーム部は、前記スピンドル軸の回転の径方向に延び、前記軸受部が前記円筒体に対して前記周方向に相対変位するのを許容するように撓むことが可能な形状を有し、前記各トルク検出部は、前記ねじりトルクに起因する前記各アーム部の撓みを検出する、タイヤ試験機。
 請求項2または3記載のタイヤ試験機において、
 前記各アーム部は、前記スピンドル軸の回転の周方向についての寸法が当該回転の径方向についての寸法よりも小さい形状を有する、タイヤ試験機。
 請求項2~4のいずれかに記載のタイヤ試験機において、
 前記アーム部は、前記スピンドルの軸心回りに互いに等しい間隔をおいて並ぶ複数の位置にそれぞれ設けられる、タイヤ試験機。
 タイヤが装着されるスピンドル軸と、該スピンドル軸を軸受部を介して回転自在に支持する軸受ハウジングと、該軸受ハウジングを支持する外ハウジングと、前記軸受ハウジングと外ハウジングとの間に設けられたロードセルと、を備えたタイヤ試験機を用いて、タイヤの転がり抵抗を計測する試験方法であって、
 前記ロードセルにより、前記タイヤの転がり抵抗に対応する値を計測することと、
 前記スピンドル軸の軸心回りにトルク検出部を設け、このトルク検出部により、前記軸受の回転抵抗に起因して前記スピンドル軸に発生するねじりトルクに相当する値を検出することと、
 前記トルク検出部により検出した値に基づいて、前記ロードセルにより計測した転がり抵抗に対応する値を補正することとを含む、タイヤ試験方法。
Description:
タイヤ試験機及びタイヤ試験方

 本発明は、転がり抵抗などのタイヤ特性 高精度に測定できるタイヤ試験機及びタイ 試験方法に関するものである。

 従来、転がり抵抗などのタイヤ特性(ユニ フォミティ)を測定できるタイヤ試験機とし 、特許文献1に示されるようなタイヤ試験機 知られている。この特許文献1に示されるタ イヤ試験機は、メインフレームと、その内部 に上下方向の軸回りに回転自在に保持された スピンドル軸と、このスピンドル軸に設けら れ、タイヤが装着可能なリムと、このリムに 装着されたタイヤに対し、回転しながら押し 当てられるドラムとを備える。このドラムの 押し当てにより、回転するタイヤに発生する 接線方向や法線方向の力などが測定される。

 この試験機において測定される力の中で タイヤの接線方向に向かって発生する転が 抵抗(トラクティブ荷重)は最も重要なタイ 特性の一つである。この転がり抵抗は、前 スピンドル軸に発生する力に基いて求めら 、その力は前記メインフレームに設けられ ロードセルにより測定される。

 ところが、前記スピンドル軸は軸受によっ 回転自在に支持されているので、タイヤの 転に伴って前記軸受の回転抵抗が前記スピ ドル軸にねじりトルクとして作用し、その じりトルクが、前記のように求められる転 り抵抗に含まれて、正確な転がり抵抗の計 を妨げる。

特開2004-28700号公報

 そこで、本発明は、タイヤの転がり抵抗 計測時にスピンドル軸に発生するねじりト クにかかわらず、当該転がり抵抗を高精度 測定することができるタイヤ試験機を提供 ることを目的とする。

 この目的を達成するために、本発明者ら 、軸受の抵抗に起因してスピンドル軸に発 するねじりトルクを転がり抵抗の測定に合 せて同時に検出することに想到した。具体 には、スピンドル軸の周囲にトルク検出部 設けることにより、スピンドル軸のねじり ルクを正確に検出することが可能であり、 のねじりトルクの検出が、転がり抵抗の計 値の的確な補正を可能にしてその測定精度 高める。

 本発明は、このような知見から、タイヤ 転がり抵抗を高精度で測定することが可能 タイヤ試験機を提供する。このタイヤ試験 は、前記タイヤが装着されるスピンドル軸 、前記スピンドル軸を軸受部を介して回転 在に支持する軸受ハウジングと、該軸受ハ ジングを外側から支持する外ハウジングと 前記軸受ハウジングと外ハウジングとの間 設けられ、前記タイヤの転がり抵抗に対応 る計測信号を出力するロードセルと、前記 ピンドル軸の周囲に設けられ、前記軸受部 回転抵抗に起因して前記スピンドル軸に発 するねじりトルクに対応する検出信号を出 するトルク検出部と、前記トルク検出部が 力する検出信号に基づいて、前記ロードセ の計測信号に対応する転がり抵抗を補正す 補正部と、を備える。

 また、本発明は、タイヤが装着されるス ンドル軸と、該スピンドル軸を軸受部を介 て回転自在に支持する軸受ハウジングと、 軸受ハウジングを支持する外ハウジングと 前記軸受ハウジングと外ハウジングとの間 設けられたロードセルと、を備えたタイヤ 験機を用いて、タイヤの転がり抵抗を計測 る試験方法を提供する。この試験方法は、 記ロードセルにより、前記タイヤの転がり 抗に対応する値を計測することと、前記ス ンドル軸の軸心回りにトルク検出部を設け このトルク検出部により、前記軸受の回転 抗に起因して前記スピンドル軸に発生する じりトルクに相当する値を検出することと 前記トルク検出部により検出した値に基づ て、前記ロードセルにより計測した転がり 抗に対応する値を補正することとを含む。

 以上の発明によれば、転がり抵抗の計測 にスピンドル軸に発生するねじりトルクの 確な検出と、その検出したねじりトルクに づく転がり抵抗の補正が、当該転がり抵抗 高精度で測定することを可能にする。

タイヤ試験機の正面図である。 タイヤ試験機の要部断面図である。 図2のIII-III線断面図である。 アーム部に発生するねじりを模式的に した説明図である。

 以下、本発明の好ましい実施の形態が図 に基いて説明される。

 図1は、この実施の形態に係るタイヤ試験 機1を模式的に示す。このタイヤ試験機1は、 イヤTのユニフォミティ(タイヤTの均一性)を 測定するもので、櫓状に立設されたメインフ レーム2と、このメインフレーム2に回転可能 支持されるドラム3と、スピンドル軸4とを える。このスピンドル軸4には、前記ドラム3 に接触可能となるようにタイヤTが装着され 。スピンドル軸4は、上下に配置された一対 上スピンドル軸5及び下スピンドル軸6を有 る。

 なお、以降の説明においては、図1におけ る紙面の上下方向がタイヤ試験機1の上下方 と定義される。また、図1におけるスピンド 軸4の軸心に対して半径方向に沿って離れる 方向がタイヤ試験機1の径外方向として説明 れ、前記半径方向に沿ってスピンドル軸4の 心に近づく方向がタイヤ試験機1の径内方向 として説明され、図1におけるスピンドル軸4 軸心回りの方向が周方向として説明される これらの方向は、前記タイヤ試験機1を実際 に使用する際の方向と一致する。

 前記メインフレーム2は、地盤上に立設さ れた門型フレームであって、その上部にガイ ドフレーム8が設けられ、下部に昇降可能な イヤ載せ台9が設けられる。このタイヤ載せ 9上には、ユニフォミティを測定するための タイヤTが載せられる。

 前記ドラム3は、円筒状に形成され、前記 メインフレーム2の下部に、垂直な回転軸O回 に回転自在に取り付けられている。このド ム3は、図示を省略するモータにより回転駆 動され、当該ドラム3の外周面はその上をタ ヤTが転動する路面を構成する。

 前記ガイドフレーム8の中央部には、上下 方向に延びる昇降ロッド11が固定される。前 ガイドフレーム8と前記メインフレーム2の 端との間に昇降シリンダ10が介在し、この昇 降シリンダ10が伸縮して前記ガイドフレーム8 及び前記昇降ロッド11を上下させる。この昇 ロッド11の下端に前記上スピンドル軸5が切 離し自在に連結される。この上スピンドル 5は、その下端5aが下向きに突出する棒状に 成されており、この上スピンドル軸5の上下 方向の途中部位に、前記タイヤTを上から押 る上リム12が設けられている。

 前記下スピンドル軸6は、メインフレーム 2の下部において、前記上スピンドル軸5と同 の位置であって当該上スピンドル軸5から下 方に離れた位置に設けられている。この下ス ピンドル軸6の中央には前記上スピンドル軸5 下端5aが上から挿入可能な軸孔13が形成され 、当該下スピンドル軸6の上下方向の途中部 には下リム14が形成されている。図2に示さ るように、前記下スピンドル軸6の軸孔13に 記上スピンドル軸5の下端5aが上から挿入さ た状態で、上下リム12、14がタイヤTを上下か ら挟持すると共に上スピンドル軸5と下スピ ドル軸6とが互いに一体に回転可能となるよ に連結される。

 次に、スピンドル軸4の支持構造について 、図2を用いて詳しく説明する。

 図2及び図3は、上スピンドル軸5及び下ス ンドル軸6が互いに連結されて上下リム12,14 タイヤTを挟持した状態を示す断面図である 。前記スピンドル軸4の支持構造は、このス ンドル軸4のうちの下スピンドル軸6を保持す る軸受部23を含み、当該軸受部23によって当 スピンドル軸4を回転自在に支持する軸受ハ ジング15と、この軸受ハウジング15を外側か ら支持する外ハウジング16と、前記軸受ハウ ング15と前記外ハウジング16との間に設けら れたロードセル17とを含む。

 前記軸受ハウジング15は、前記軸受部23と 、前記スピンドル軸4と同軸に位置する円筒 18と、この円筒体18と前記軸受部23とを連結 る複数のアーム部19とを有している。

 円筒体18は、スピンドル軸4と同軸であっ 、スピンドル軸4の外径よりも大きな内径を 有する円筒状に形成されている。この円筒体 18の上端には他の部分よりも径外側に突出す ひさし状のフランジ部20が形成され、この ランジ部20には、後述する締結具21が挿通可 な挿通孔22が前記スピンドル軸4の軸心回り 並ぶ複数の箇所(本実施形態では4箇所)にそ ぞれ形成されている。

 前記各アーム部19は、前記円筒体18の内周 面と前記軸受部23の外周面とにそれぞれ一体 つながるように径方向に延び、その幅寸法( 周方向に沿った寸法)が高さ寸法(上下方向の 法)より小さい形状を有する。この形状は、 スピンドル軸4に作用するねじりトルクによ アーム部19の前記周方向への撓み(すなわち げ方向の弾性変形)を促進する。

 前記軸受部23は、前記スピンドル軸4と同 の環状をなし、前記下スピンドル軸6を外側 から保持する。この軸受部23は、前記各アー 部19及び前記円筒体18により外側から保持さ れ、当該アーム部19に対する前記下スピンド 軸6の相対回転を許容する。すなわち、前記 アーム部19を含む軸受ハウジング15が軸受部23 を介してスピンドル軸4を回転自在に支持し いる。

 前記アーム部19は、軸受ハウジング15(ス ンドル軸4)の軸心回りに互いに等しい間隔を おいて周方向に並ぶ複数の箇所(本実施形態 は4箇所)に設けられる。このことは、全アー ム部19によるスピンドル軸4の支持剛性ひいて はスピンドル軸4の剛性の確保と、各アーム 19の破断やスピンドル軸4の偏心回転の防止 可能にする。

 前記外ハウジング16は、前記スピンドル 4と同軸の円筒状に形成されており、前記軸 ハウジング15の外径よりも大きな内径を有 て、前記軸受ハウジング15を径外側から支持 する。この外ハウジング16は、前記軸受ハウ ング15のフランジ部20の下方に配置されてお り、このフランジ部20と前記外ハウジング16 上端部とが、その間に前記ロードセル17を挟 み込んだ状態で締結具21により締結されてい 。

 ロードセル17は、前記外ハウジング16と前 記軸受ハウジング15のフランジ部20との間に み込まれることにより、前記軸受ハウジン 15を介して前記スピンドル軸4から前記外ハ ジング16に作用する力を計測する。本実施形 態のロードセル17は、タイヤTに対してラジア ル方向に働く力、ラテラル方向に働く力、ト ラクティブ方向に働く力(転がり抵抗)などを 測する6分力計である。

 さらに、この実施の形態に係るタイヤ試 機1は、前記スピンドル軸4の周囲に設けら 、前記軸受部23の回転抵抗に起因してスピン ドル軸4に発生するねじりトルクを計測する めの複数のトルク検出部24と、これらのトル ク検出部24により検出されたねじりトルクに づいて、ロードセル17で計測された転がり 抗を補正する補正部25とを備える。

 前記各トルク検出部24は、前記各アーム 19の径方向の途中箇所に取り付けられ、スピ ンドル軸4のねじりトルクを計測するための 号を出力する。具体的に、本実施形態のト ク検出部24は、前記各アーム部19の側面に貼 付けられた歪みゲージである。スピンドル 4が回転すると、このスピンドル軸4に前記 受部23の回転抵抗分だけ各アーム部19が引っ られてこれらのアーム部19に図4の点線で示 ような前記回転の方向への撓みが発生する 前記各歪みゲージは、前記各アーム部19に 生する撓み(曲げ変形)に伴う当該アーム部19 表面の歪みに対応する電気信号、換言すれ 、前記軸受部23の回転抵抗に起因するねじ トルクに応じた信号(電圧)を補正部25に出力 る。

 この補正部25には、前記トルク検出部24か ら出力される、ねじりトルクに相当する検出 信号と、ロードセル17から出力される、タイ Tの転がり抵抗に相当する検出信号とが入力 される。そして、補正部25は、前記トルク検 部24からの検出信号により求められるねじ トルクに基づいて、ロードセル17で計測され る転がり抵抗を補正し、その補正された転が り抵抗に相当する信号を出力する。

 この補正部25は、例えばコンピュータに り構成される。

 次に、このタイヤ試験機1を用いて行われ るタイヤ試験方法について説明する。

 タイヤ試験機1でタイヤTのユニフォミテ を測定する際には、まずタイヤ載せ台9が下 ピンドル軸6側に降下するように操作され、 この下スピンドル軸6に設けられた下リム14に タイヤTが装着される。そして、昇降シリン 10が上スピンドル軸5を下降させて上下リム12 、14にタイヤTを把持させる。その後、上スピ ンドル軸5及び上リム12が昇降ロッド11側から り離されてから、メインフレーム2内に配置 されたドラム3がタイヤTに押し当てられ、か 、回転駆動される。

 この回転駆動されるドラム3との接触により 回転するタイヤTに発生する力は、スピンド 軸4を介して軸受ハウジング15に伝わり、軸 ハウジング15と外ハウジング16との間に設け れたロードセル17が、前記タイヤTに加わる ラクティブ荷重F Z についての計測信号を出力する。この計測信 号は補正部25に入力される。

 一方、スピンドル軸4には、軸受部23の回 抵抗に起因して図4の点線で示すようなねじ りトルクMsがスピンドル軸4の回転方向に沿っ て発生する。このねじりトルクMsは、アーム 19に作用する、スピンドル軸4の回転方向に った曲げモーメントとして計測されること 可能であり、その曲げモーメントに相当す 各アーム部19の撓みが各トルク検出部24によ り検出される。これらのトルク検出部24が出 する信号、すなわち、前記ねじりトルクMs 相当する検出信号が、補正部25に入力される 。

 補正部25は、前記ロードセル17から入力され る計測信号に対応するトラクティブ荷重F Z と、前記各トルク検出部24から入力される検 信号に対応するねじりトルクMsとに基づい 、転がり抵抗Rを算定する。具体的には、ね りトルクMsをタイヤTの半径rで除した値を、 ねじりトルクMsに起因してタイヤTの接線方向 に働く力F M (=Ms/r)として計算し、この力F M を前記トラクティブ荷重F Z から減じた値を転がり抵抗R(=F Z -F M )として算出する。この転がり抵抗Rの算定は スピンドル軸4に発生するねじりトルクの正 確な計測と、その計測されたねじりトルクに 基づく補正により行われるから、軸受部23の 転抵抗による影響が排除された真の転がり 抗を求めることが実現される。

 本発明は前記各実施形態に限定されるも ではなく、発明の本質を変更しない範囲で 部材の形状、構造、材質、組み合わせなど 適宜変更可能であり、次のような形態を含 ことができる。

 前記実施形態に係るタイヤ試験機1は、タ イヤTのユニフォミティを測定するが、本発 に係るタイヤ試験機は、ユニフォミティ以 のタイヤ特性を測定するものであってもよ 。

 前記実施形態に係る各アーム部19は、円 体18及び軸受部23の外側部分と一体に形成さ るが、本発明に係るアーム部は、例えば円 体18または軸受部23とは別の部材として成形 されてから当該円筒体18または軸受部23に接 されるものでもよい。また、当該アーム部19 は上下方向に沿って延びるリブ状であっても よい。

 前記実施形態に係るロードセル17は、軸 ハウジング15と外ハウジング16との間に設け れるが、本発明に係るロードセルはドラム3 側に設けられてもよい。

 以上のように、本発明は、タイヤの転が 抵抗を高精度で測定することが可能なタイ 試験機を提供する。具体的に、このタイヤ 験機は、前記タイヤが装着されるスピンド 軸と、前記スピンドル軸を保持する軸受部 含み、この軸受部により当該スピンドル軸 回転自在に支持する軸受ハウジングと、該 受ハウジングを外側から支持する外ハウジ グと、前記軸受ハウジングと外ハウジング の間に設けられ、前記タイヤの転がり抵抗 対応する計測信号を出力するロードセルと 前記スピンドル軸の周囲に設けられ、前記 受部の回転抵抗に起因して前記スピンドル に発生するねじりトルクに対応する検出信 を出力するトルク検出部と、前記トルク検 部が出力する検出信号に基づいて、前記ロ ドセルの計測信号に対応する転がり抵抗を 正する補正部と、を備える。

 また、本発明は、タイヤが装着されるス ンドル軸と、該スピンドル軸を保持する軸 部を含み、この軸受部により当該スピンド 軸を回転自在に支持する軸受ハウジングと 該軸受ハウジングを支持する外ハウジング 、前記軸受ハウジングと外ハウジングとの に設けられたロードセルと、を備えたタイ 試験機を用いて、タイヤの転がり抵抗を計 する試験方法を提供する。この試験方法は 前記ロードセルにより、前記タイヤの転が 抵抗に対応する値を計測することと、前記 ピンドル軸の軸心回りにトルク検出部を設 、このトルク検出部により、前記軸受の回 抵抗に起因して前記スピンドル軸に発生す ねじりトルクに相当する値を検出すること 、前記トルク検出部により検出した値に基 いて、前記ロードセルにより計測した転が 抵抗に対応する値を補正することとを含む

 以上の発明によれば、転がり抵抗の計測 にスピンドル軸に発生するねじりトルクの 確な検出と、その検出したねじりトルクに づく転がり抵抗の補正が、当該転がり抵抗 高精度で測定することを可能にする。

 前記タイヤ試験機において、前記スピン ル軸と同軸の位置で前記軸受部の外側に位 する円筒体と、前記スピンドル軸の回転の 方向に並ぶ複数の位置にそれぞれ設けられ 前記軸受部と前記円筒体とを連結するとと に、前記ねじりトルクにより前記軸受部が 記円筒体に対して前記周方向に相対変位す のを許容するように弾性変形可能なアーム とを含み、前記トルク検出部は、前記各ア ム部にそれぞれ設けられてその弾性ひずみ 検出するのが、好ましい。

 例えば、前記各アーム部が、前記スピン ル軸の回転の径方向に延び、前記軸受部が 記円筒体に対して前記周方向に相対変位す のを許容するように撓むことが可能な形状 有するものであれば、各トルク検出部には 前記ねじりトルクに起因する各アーム部の みを検出する、例えば歪みゲージといった 素なものを用いながら、転がり抵抗を容易 算出することができる。

 ここで、前記各アーム部は、前記スピン ル軸の回転の周方向についての寸法が当該 転の径方向についての寸法よりも小さい形 を有することが、より好ましい。この形状 、前記軸受部の回転抵抗に起因するねじり ルクに伴う各アーム部の撓みを促進し、こ 撓みの促進がねじりトルクの検出精度を高 、ひいては転がり抵抗の測定精度を高める

 また、前記アーム部は、前記スピンドル 軸心回りに互いに等しい間隔をおいて並ぶ 数の位置にそれぞれ設けられるのが良い。 のような配置は、各アーム部によるスピン ル軸の支持剛性を高め、アーム部の破断や ピンドル軸の回転のブレなどを有効に抑止 る。