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Title:
TOILET PAPER HOLDER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/126542
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] A toilet paper holder having an advance mechanism capable of reliably advancing toilet paper irrespective of its kind. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] The toilet paper holder (1A) has a holder body (3) for rotatably supporting toilet paper (2), a swing cover (4) located above the paper (2), an urging mechanism (5) for pressing the front end (41) of the cover (4) to the paper (2), an advance roller (6) for rotating the paper (2) to advance the leading edge of the paper (2), and an urging force adjustment mechanism (7) capable of adjusting urging force applied by the urging mechanism (5). In the holder (1A), when the advance roller (6) is rotated, the paper (2) is rotated in the opposite direction to the direction of rotation of the advance roller (6) by friction force between the lower side (62) of the advance roller (6) and the outer peripheral surface of the toilet paper (2), and this advances the leading edge of the paper (2) downward in sequence.

Inventors:
SASAKI KOUKICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/054263
Publication Date:
October 23, 2008
Filing Date:
March 10, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SASAKI CO (JP)
SASAKI KOUKICHI (JP)
International Classes:
A47K10/36
Foreign References:
JP2004305301A2004-11-04
JPH0572294U1993-10-05
JPH0681398U1994-11-22
JP2005305095A2005-11-04
JP2005102984A2005-04-21
JP3063103U1999-10-19
JPH01131397U1989-09-06
JPH10127523A1998-05-19
JP2004121691A2004-04-22
Attorney, Agent or Firm:
KOBAYASHI, Yoshitaka (14-9 Nishi-shinbashi 1-chome, Minato-k, Tokyo 03, JP)
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Claims:
 ロール状のトイレットペーパを回転可能に支持するホルダ本体と、前記ホルダ本体に支持されたトイレットペーパの上方に位置し、該トイレットペーパの中心軸に対して直交する方向へ延びる旋回カバーと、前記旋回カバーに形成されて前記トイレットペーパを回転させつつ該トイレットペーパの先端を繰り出す繰り出し機構とを備え、前記旋回カバーが、前記ホルダ本体に回転可能に支持された後端部と、前記後端部の反対側に位置して前記トイレットペーパの外周面に当接する前端部とを有し、前記旋回カバーの前端部が、前記後端部を中心として上下方向へ旋回可能なトイレットペーパホルダにおいて、
 前記トイレットペーパホルダには、前記旋回カバーの前端部を前記トイレットペーパの外周面に押し付ける方向へ付勢する付勢機構と、前記付勢機構による付勢力を調節する付勢力調節機構とが設けられていることを特徴とするトイレットペーパホルダ。
 前記繰り出し機構が、前記旋回カバーに回転可能に支持されるとともに前記トイレットペーパの軸方向へ延びていて該トイレットペーパの外周面に当接する繰り出しローラであり、前記トイレットペーパホルダでは、前記繰り出しローラを回転させることによって前記トイレットペーパが回転する請求項1記載のトイレットペーパホルダ。
 前記繰り出しローラが、前記トイレットペーパから離間する方向と該トイレットペーパに当接する方向とへ所定距離移動可能である請求項2記載のトイレットペーパホルダ。
 前記旋回カバーの前端部には、前記トイレットペーパの軸方向へ延びていて該トイレットペーパの外周面に当接する低摩擦抵抗の凸部と、前記凸部の前縁に隣接して前記トイレットペーパをその軸方向へ切断する切断刃とが設けられ、前記トイレットペーパホルダでは、前記前端部において前記凸部のみが前記トイレットペーパの外周面に当接し、前記凸部を除く前端部の残余の部位が前記トイレットペーパの外周面から離間している請求項1ないし請求項3いずれかに記載のトイレットペーパホルダ。
 前記付勢機構は、一端が前記旋回カバーの後端部の回転軸となる回転支持部に連結されるレバーと、前記レバーを回転させる方向に付勢するバネ部材とから形成され、前記トイレットペーパホルダでは、前記バネ部材の一端を前記レバーの自由端部に係止し、前記バネ部材の他端を前記ホルダ本体に設けられたバネ受け部に係止する請求項1ないし請求項4いずれかに記載のトイレットペーパホルダ。
 前記付勢力調節機構では、前記レバーと前記バネ受け部とのうちの少なくともいずれか一方においてバネ部材の係止位置を変更可能であり、前記バネ部材の係止位置を変更することによって該バネ部材の付勢力を調節可能である請求項5記載のトイレットペーパホルダ。
 前記ホルダ本体が、前記トイレットペーパの横方向両端を挟む一対の側板部と、前記トイレットペーパの後方に位置してそれら側板部を連結する連結板部とから形成され、前記付勢機構と前記付勢力調節機構とが、それら側板部それぞれに形成されている請求項1ないし請求項6いずれかに記載のトイレットペーパホルダ。
 
Description:
トイレットペーパホルダ

 本発明は、トイレットペーパホルダに関 、特に、旋回カバーにトイレットペーパを り出す繰り出し機構が設けられたトイレッ ペーパホルダに関する。

 従来のこの種のトイレットペーパホルダ しては、たとえば、特許文献1に記載のホル ダが知られている。前記特許文献1に開示の イレットペーパホルダは、ロール状のトイ ットペーパを回転可能に支持するホルダ本 と、ホルダ本体に回転可能に支持された後 部を中心に上下方向へ旋回可能であり、旋 端である前端部がトイレットペーパの外周 に当接する旋回カバーとを備えている。旋 カバーには、トイレットペーパを回転させ トイレットペーパの先端部分を繰り出す繰 出し機構が設けられている。

 トイレットペーパホルダでは、トイレット ーパがホルダ本体に回転可能に支持される しかし、トイレットペーパの巻き芯にガイ となる軸部が遊嵌状態で差し込まれている けであるから、トイレットペーパはその中 軸を中心に外周面が正確に回転するのでな 、上下方向や前後方向へ不規則に動きなが (がたつきながら)回転する。そのため、旋 カバーの前端部が当接しているだけでは、 り出し機構を操作してトイレットペーパを 転させた際に、旋回カバーが遊動して(ばた いて)操作しづらい。そこで、前記特許文献 1に開示のトイレットペーパホルダでは、繰 出し機構をトイレットペーパの外周面に押 付ける方向へばね付勢する付勢機構を設け 繰り出し機構とともに旋回カバーをトイレ トペーパに押し付けることで、旋回カバー 遊動を防止している。

特開2005-40561号公報

 前記特許文献1に開示のトイレットペーパ ホルダの場合、付勢機構によって旋回カバー の遊動が防止される。しかし、トイレットペ ーパには、薄手のシングルロール、2枚重ね 厚手のダブルロール、さらに、再生紙を用 た高剛性のもの、バージンパルプを用いた らかいもの等、種々の種類があり、たとえ 、付勢力を厚手のダブルロールに合わせる 、シングルロールでは付勢力が強すぎて旋 カバーの前端部や繰り出し機構がトイレッ ペーパの外周面に食い込み、繰り出し機構 よる繰り出しをスムースに行うことができ い場合がある。逆に、付勢力を薄手のシン ルロールに合わせると、ダブルロールでは 勢力が弱すぎて繰り出し機構がトイレット ーパの外周面ですべって繰り出しができな 場合がある。

 本発明は、前記従来技術の問題を解決す ためになされたもので、その目的とすると ろは、トイレットペーパの種類にかかわら 、トイレットペーパを確実かつスムースに り出すことができる繰り出し機構を有する イレットペーパホルダを提供することにあ 。

 前記課題を解決するための本発明の前提 、ロール状のトイレットペーパを回転可能 支持するホルダ本体と、ホルダ本体に支持 れたトイレットペーパの上方に位置し、該 イレットペーパの中心軸に対して直交する 向へ延びる旋回カバーと、旋回カバーに形 されてトイレットペーパを回転させつつ該 イレットペーパの先端を繰り出す繰り出し 構とを備え、旋回カバーが、ホルダ本体に 転可能に支持された後端部と、後端部の反 側に位置してトイレットペーパの外周面に 接する前端部とを有し、旋回カバーの前端 が、後端部を中心として上下方向へ旋回可 なトイレットペーパホルダである。

 前記前提における本発明の特徴として、 イレットペーパホルダには、旋回カバーの 端部をトイレットペーパの外周面に押し付 る方向へ付勢する付勢機構と、付勢機構に る付勢力を調節する付勢力調節機構とが設 られていることにある。

 本発明の一例としては、繰り出し機構が 旋回カバーに回転可能に支持されるととも トイレットペーパの軸方向へ延びていて該 イレットペーパの外周面に当接する繰り出 ローラであり、このトイレットペーパホル では、繰り出しローラを回転させることに ってトイレットペーパが回転する。

 本発明の他の一例としては、繰り出しロ ラがトイレットペーパから離間する方向と イレットペーパに当接する方向とへ所定距 移動可能である。

 本発明の他の一例として、旋回カバーの 端部には、トイレットペーパの軸方向へ延 ていて該トイレットペーパの外周面に当接 る低摩擦抵抗の凸部と、凸部の前縁に隣接 てトイレットペーパをその軸方向へ切断す 切断刃とが設けられ、このトイレットペー ホルダでは、前端部において凸部のみがト レットペーパの外周面に当接し、凸部を除 前端部の残余の部位がトイレットペーパの 周面から離間している。

 本発明の他の一例として、付勢機構は、 端が旋回カバーの後端部の回転軸となる回 支持部に連結されるレバーと、レバーを回 させる方向に付勢するバネ部材とから形成 れ、このトイレットペーパホルダでは、バ 部材の一端をレバーの自由端部に係止し、 ネ部材の他端をホルダ本体に設けられたバ 受け部に係止する。

 本発明の他の一例として、付勢力調節機 では、レバーとバネ受け部とのうちの少な ともいずれか一方においてバネ部材の係止 置を変更可能であり、このトイレットペー ホルダでは、バネ部材の係止位置を変更す ことによって該バネ部材の付勢力を調節可 である。

 本発明の他の一例としては、ホルダ本体 、トイレットペーパの横方向両端を挟む一 の側板部と、トイレットペーパの後方に位 してそれら側板部を連結する連結板部とか 形成され、このトイレットペーパホルダで 、付勢機構と付勢力調節機構とがそれら側 部それぞれに形成されている。

 本発明にかかるトイレットペーパホルダ よれば、旋回カバーの前端部をトイレット ーパの外周面に押し付ける方向へ付勢する 勢機構と、その付勢機構による付勢力を調 する付勢力調節機構とが設けられているか 、トイレットペーパの種類に応じてカバー 付勢力を適切な付勢力に調節することがで 、トイレットペーパの種類にかかわらず、 り出し機構を介して各種トイレットペーパ 確実に繰り出すことができる。このトイレ トペーパホルダは、付勢機構によって旋回 バーの遊動が防止されるから、トイレット ーパの繰り出し操作を容易に行うことがで る。

 繰り出し機構が旋回カバーに回転可能に 持されてトイレットペーパの外周面に当接 る繰り出しローラであり、繰り出しローラ 回転させることによってトイレットペーパ 回転するトイレットペーパホルダは、付勢 構を介してトイレットペーパの外周面に対 る繰り出しローラの当接状態を維持するこ ができ、トイレットペーパの種類にかかわ ず、繰り出しローラを介してトイレットペ パを確実かつスムースに繰り出すことがで る。このトイレットペーパホルダは、付勢 構によって旋回カバーの前端部がトイレッ ペーパの外周面に押し付けられるとともに 繰り出しローラがトイレットペーパの外周 に押し付けられるから、繰り出しローラが イレットペーパの外周面から上方へ離間す ことはない。ゆえに、一方の手で旋回カバ をトイレットペーパに向かって旋回させつ 、他方の手で繰り出しローラを回転させる 要はなく、片手でローラを回転させるだけ トイレットペーパを繰り出すことができ、 手のみでトイレットペーパの繰り出し操作 行うことができる。

 繰り出しローラがトイレットペーパから 間する方向とトイレットペーパに当接する 向とへ所定距離移動可能であるトイレット ーパホルダは、トイレットペーパが上下方 や前後方向へ不規則に動きながら(がたつき ながら)回転したとしても、繰り出しローラ 両端が移動することでトイレットペーパと 片当たりが防止され、トイレットペーパの 周面に対する繰り出しローラの全長にわた 均一な当接状態を維持することができる。 お、トイレットペーパを使用するにつれて トイレットペーパの巻き径が小さくなるが 巻き径が小さくなるにつれて旋回カバーの 端部が旋回カバーの後端部を中心とする円 状の移動軌跡を描いて下方に移動する。繰 出しローラも、旋回カバーの後端部を中心 して円弧状に移動するが、旋回カバーの前 部よりも回転半径が小さいから、旋回カバ の前端部より移動距離が短い。そのため、 き径が大きい状態で、旋回カバーの前端部 繰り出しローラとの双方がトイレットペー の外周面に当接していても、トイレットペ パの巻き径が小さくなると、旋回カバーの 端部のみがトイレットペーパに当接し、繰 出しローラとトイレットペーパとの間に隙 が生じてしまう。しかし、このトイレット ーパホルダでは、繰り出しローラがトイレ トペーパから離間する方向からトイレット ーパに当接する方向へ向かって所定距離移 可能であるから、トイレットペーパの巻き が小さくなったとしても、繰り出しローラ トイレットペーパの側に移動し、トイレッ ペーパの外周面に対するローラの当接状態 確実に維持することができる。

 トイレットペーパの外周面に当接する低摩 抵抗の凸部とトイレットペーパをその軸方 へ切断する切断刃とが旋回カバーの前端部 設けられたトイレットペーパホルダは、ト レットペーパの使用によってその巻き径が 化したとしても、トイレットペーパの外周 に当接する凸部により、トイレットペーパ 外周面と切断刃との間に形成される隙間を 時一定に保持することができ、切断刃を介 てトイレットペーパをその軸方向へ確実に 断することができるとともに、片手のみで イレットペーパの切断操作を行うことがで る。このトイレットペーパホルダは、凸部 摩擦抵抗が低いから、凸部にトイレットペ パの外周面が当接したとしても、凸部がト レットペーパの繰り出しの邪魔になること なく、繰り出しローラを介してトイレット ーパをスムースに繰り出すことができる。
このトイレットペーパホルダは、旋回カバー の前端部において凸部のみがトイレットペー パの外周面に当接し、凸部を除く前端部の残 余の部位がトイレットペーパの外周面から離 間するから、旋回カバーとトイレットペーパ との接触部分を最小限にすることができ、ト イレットペーパの衛生状態を保持することが できる。

 付勢機構が旋回カバーの後端部の回転軸 なる回転支持部に連結されるレバーとレバ を回転させる方向に付勢するバネ部材とか 形成されたトイレットペーパホルダは、付 機構がそれを形成するレバーを介して旋回 バーの回転支持部に回転トルクを付与する 成となっているから、付勢機構をコンパク にできるのみならず、付勢機構を介してト レットペーパに対する繰り出しローラの当 状態を確実に維持することができる。

 レバーとバネ受け部とのうちの少なくと いずれか一方においてバネ部材の係止位置 変更可能であり、バネ部材の係止位置を変 することによってバネ部材の付勢力を調節 能なトイレットペーパホルダは、ばね部材 端部の係止位置を変更するだけで、付勢機 の付勢力を簡単に調節することができる。 のトイレットペーパホルダは、ばね部材の 部の係止位置を変更することで、付勢機構 付勢力の強弱を調節することができるから トイレットペーパの種類に応じて旋回カバ の付勢力を適切な付勢力に調節することが きる。このトイレットペーパホルダは、ト レットペーパの種類に応じてカバーの付勢 を適切な付勢力に調節することができ、ト レットペーパの種類にかかわらず、繰り出 機構を介して各種トイレットペーパを確実 繰り出すことができる。

 付勢機構と付勢力調節機構とが両側板部 形成されたトイレットペーパホルダは、旋 カバーの両側に付勢機構による付勢力が作 するから、旋回カバーの前端部をトイレッ ペーパの外周面に向かって付勢する力が旋 カバーの全体に均一に作用し、付勢力の偏 が防止され、旋回カバーの前端部の全域を 一の付勢力でトイレットペーパの外周面に し付けることができ、トイレットペーパの り出し中における旋回カバーの不規則な遊 を確実に防ぐことができる。

旋回カバーをトイレットペーパに向か て旋回させた状態で示すトイレットペーパ ルダの斜視図。 旋回カバーを上方へ旋回させた状態で すトイレットペーパホルダの斜視図。 側板カバーの一部を破断して示すトイ ットペーパホルダの側面図。 側板カバーの一部を破断して示すトイ ットペーパホルダの側面図。 図1のトイレットペーパホルダの旋回カ バーを取り出して示した側面図。 巻き径が小さくなった場合の旋回カバ の凸部と繰り出しローラとの位置関係を示 説明図。 旋回カバーをトイレットペーパに向か て旋回させた状態で示す他の一例のトイレ トペーパホルダの斜視図。 側板カバーを取り外した状態で示す側 部の斜視図。 嵌合凸部の拡大斜視図。 旋回カバーの部分破断斜視図。 側板カバーの一部を破断して示すトイ レットペーパホルダの側面図。 側板カバーの一部を破断して示すトイ レットペーパホルダの側面図。

符号の説明

 1A  トイレットペーパホルダ
 1B  トイレットペーパホルダ
 2  トイレットペーパ
 3  ホルダ本体
 31  連結板部
 32,33  側板部
 4  カバー
 41  前端部
 411  切断刃
 412  凸部
 413  凸部
 42  後端部
 43A,43B  枢支軸
 44A,44B  ブラケット
 45  開口部
 46  リブ
 47  ブラケット
 47a  長孔
 48  止め板
 5  付勢機構
 51  レバー
 511  筒体
 52  バネ部材
 521  第1腕部
 522  第2腕部
 523  コイル部
 53  バネ受け部
 6  繰り出しローラ
 61  上側部分
 62  下側部分
 63  ローラ軸
 65  突起
 66  突条
 7  付勢力調節機構
 7a~7e,7z  係止部
 7l~7n,7o  係止部
 8  コイルバネ

 添付の図面を参照し、本発明に係るトイ ットペーパホルダの詳細を説明すると、以 のとおりである。図1は、旋回カバー4をト レットペーパ2に向かって旋回させた状態で すトイレットペーパホルダ1Aの斜視図であ 、図2は、旋回カバー4を上方へ旋回させた状 態で示すトイレットペーパホルダ1Aの斜視図 ある。図3,4は、側板カバー33aの一部を破断 て示すトイレットペーパホルダ1Aの側面図 ある。図5は、図1のトイレットペーパホルダ 1Aの旋回カバー4を取り出して示した側面図で あり、図6は、巻き径が小さくなった場合の 回カバー4の凸部412と繰り出しローラ6との位 置関係を示す説明図である。図1では、上下 向を矢印D1、前後方向を矢印D2で示し、横方 を矢印D3で示す。図3では、旋回カバー4を閉 じた状態で示し、図4では、旋回カバー4を開 た状態で示す。このトイレットペーパホル 1Aは、ロール状のトイレットペーパ2を回転 能に支持するホルダ本体3と、トイレットペ ーパ2の中心軸Nの軸方向(横方向)に対して直 する方向(前後方向)へ延びる旋回カバー4と 旋回カバー4をトイレットペーパ2の外周面に 押し付ける方向へバネ付勢する付勢機構5と トイレットペーパ2を回転させてトイレット ーパ2の先端を繰り出す繰り出しローラ6(繰 出し機構)と、付勢機構5による付勢力を調 する付勢力調節機構7とから形成されている

 トイレットペーパ2は、ロール状に巻いた 形態であり、巻き芯となる筒があるもの、巻 き芯の無いもののいずれでもよい。なお、ト イレットペーパ2に特に限定はなく、ペーパ 一枚の薄手のシングルロール、ペーパを2枚 ねた厚手のダブルロール、さらに、ペーパ して再生紙を用いた高剛性のもの、バージ パルプから作られた軟らかいペーパを用い もの等を使用することができる。

 ホルダ本体3は、図1,2に示すように、トイ レットペーパ2を三方向から囲む断面コ字形 フレームである。ホルダ本体3は、トイレッ ペーパ2の横方向両端を挟む一対の側板部32, 33と、側板部32,33を連結する連結板部31とから 形成されている。連結板部31は、トイレット ーパ2の後方に位置して上下方向へ延びてい る。側板部32,33は、連結板部31の横方向両端 ら前方に向かって延びている。側板部32,33に は、図3に示すように、トイレットペーパ2の き芯21の両端開口部に遊嵌状態に嵌合して イレットペーパ2を回転可能に支持する一対 嵌合凸部34が取り付けられている。嵌合凸 34は、側板部32,33の横方向内方と横方向外方 へ進退可能であり、横方向内方へ向かって ネ付勢されている。ホルダ本体3では、トイ レットペーパ2を片手で持ってそのトイレッ ペーパ2を側板部32,33の間に位置させるよう 、トイレットペーパ2をホルダ本体3の下方か ら上方へ徐々に移動させる。トイレットペー パ2を上方へ徐々に移動させると、トイレッ ペーパ2に当接する嵌合凸部34がバネ付勢に して横方向外方へ移動して側板部32,33に収納 される。そのままトイレットペーパ2をさら 上方へ移動させ、巻き芯21の両端開口部が嵌 合凸部34の位置に来ると、嵌合凸部34がバネ 付勢力によって横方向内方へ突出し、凸部34 が巻き芯21の両端開口部に嵌合する。ゆえに このトイレットペーパホルダ1Aは、ホルダ 体3にトイレットペーパ2を片手でワンタッチ 装着することができる。なお、トイレットペ ーパ2を支持する構成としては、このような 成に限らず、公知の種々の支持構造が適用 能であり、たとえば、嵌合凸部34の替わりに 巻き芯21の両端開口部に挿通される芯棒を用 ることもできる。

 旋回カバー4は、トイレットペーパ2の上 に位置して前後方向へ直状に延びる板状部 であり、ホルダ本体3に支持されている。旋 カバー4は、ホルダ本体3に回転可能に支持 れた後端部42と、後端部42の反対側に位置す 前端部41とを有する。前端部41は、トイレッ トペーパ2の頂部22を越え、トイレットペーパ 2の上部前方円弧面部23との対向位置まで延び ている。前端部41は、トイレットペーパ2の上 部前方円弧面部23に向けて、下向きに傾斜す ように屈曲している。旋回カバー4は、その 後端部42を中心として上下方向へ旋回可能で る。旋回カバー4の後端部42の横方向両側縁 は、側板部32,33の後部上端部内側面と接す ように下方に突出するブラケット44A,44Bが設 られている。一方のブラケット44Aには、回 支持部としての枢支軸43Aが突設され、側板 32に設けられた軸孔に回転自在に支持され いる。他方のブラケット44Bにも枢支軸43Bが 設され、この枢支軸43Bが筒体511を介して側 部33に回転自在に支持されている。

 また、旋回カバー4の横方向両側縁には、 ブラケット44から前方に向けて直状に延びる 強リブ46が形成されている。補強リブ46の突 出幅は、ブラケット44との接続位置でブラケ ト44の突出幅の半分程度である。補強リブ46 は、前方に向かって徐々に突出幅が小さくな るように傾斜している。旋回カバー4の前端 41のトイレットペーパ2と対向する内面側に 、トイレットペーパ2に摺動可能に接触する 摩擦抵抗の凸部412が形成されている。この 部412は、その下面が円弧状で、旋回カバー4 の前端部41の全長にわたって横方向へ直状に びており、トイレットペーパ2の上部前方円 弧面部23に対して直状に接触している。さら 、旋回カバー4の前端部41のトイレットペー 2と対向する内面側には、凸部412の前縁に隣 接してトイレットペーパ2を切断する切断刃41 1が取り付けられている。旋回カバー4の後端 42の回転中心の位置は、未使用で巻径が最 状態のトイレットペーパ2の頂部22よりも若 下に位置している。同様に、旋回カバー4の 端部41の凸部412のペーパ当接位置は、トイ ットペーパ2の頂部22よりも下方に位置して る。このトイレットペーパホルダ1Aでは、旋 回カバー4の前端部41において凸部412のみがト イレットペーパ2の外周面に当接し、凸部412 除く前端部41の残余の部位がトイレットペー パ2の外周面から離間する。ゆえに、旋回カ ー4とトイレットペーパ2との接触部分が最小 となり、トイレットペーパ2の衛生状態が保 される。

 付勢機構5は、一方の側板部33の側に形成 れている。付勢機構5は、旋回カバー4の枢 軸43Bに連結されるレバー51と、レバー51を回 させる方向に付勢するバネ部材52とから形 されている。なお、側板部33には、付勢機構 5を隠す側板カバー33aが取り付けられる。レ ー51は、側板部33の上端部後方に位置し、枢 軸43Bに嵌合された筒体511を介してカバー4の ブラケットに連結されている。すなわち、筒 体511の一端がブラケット44Bに設けられた非円 形の凹部44B1に回転方向に固定状態で嵌合し( 5参照)、筒体511の他端にレバー51が結合され ている。レバー51は、図3に示すように、カバ ー4が閉じた状態で、後方に斜め下向きとな ように延びており、カバー4を上方に開くと 方に回転し、カバー4を閉じると後方に回転 するようになっている。バネ部材52は、ねじ コイルスプリングであり、螺旋状に巻いた 形のコイル部523と、コイル部523の両端から 定角度で直状に延びる第1腕部521および第2 部522とを備えた形状である。バネ部材52は、 第1腕部521の端部がレバー51の自由端部に係止 され、第2腕部522の先端が側壁部33に設けられ たバネ受け部53に係止している。

 バネ受け部53は、側板部33の中央部上方に 形成され、レバー51の回動範囲の中間に位置 ている。この付勢機構5では、回転中心であ る枢支軸43Bとバネ受け部53とを結ぶ中立線M上 を通る地点が思案点となり、思案点を越える まではカバー4を閉じる方向に付勢力Fcが作用 し、思案点を超えると、図4に示すように、 バー4を開く方向に付勢力Foが作用する。

 バネ部材52の第1腕部521が係止されるレバ 51の自由端部には、第1腕部521の端部が係止 れる一つの係止部7zが形成されている。一 、バネ部材52の第2腕部522が係止するバネ受 部53には、付勢力調節機構7を構成する複数 係止部、図示例では5箇所の係止部7a,7b,7c,7d,7 eが形成されている。係止部7a~7eは、枢支軸43B の中心を通る中立線M上に、所定間隔をあけ 直状かつ1列に配置されている。係止部7a~7e 、バネ部材52の第1腕部521と第2腕部522との間 間隔を段階的に調節可能である。なお、図 の例では、係止部7a~7eや係止部7zが穴構成と なっているが、穴に限らず、バネ部材52の端 を係止可能な構成であれば、溝でもよいし その他種々の構成を採用することができる また、係止部7a~7eの個数に特に限定はなく 少なくとも2つ以上の係止部が形成されてい ばよい。

 付勢力調節機構7では、バネ部材52の第2腕 部522の係止位置を変更することにより、バネ 部材52のねじり変形量が変化し、レバー51に 用するバネ力(反発力)が調節される。枢支軸 43Bに最も近い位置の係止部7aに係止した場合 バネ力が最大となり、係止部7aから遠くな に連れて徐々にバネ力が小さくなる。バネ 材52のバネ力によって旋回カバー4の前端部41 に作用する付勢力が異なる。なお、付勢力は 、旋回カバー4の前端部41に作用する押圧力で あり、350gfを中心に、100~600gf程度の大きさに 定することが好適である。図示の例では、 ネ受け部53に複数の係止部7a~7eを設けている が、レバー51の側に複数の係止部を設けてバ 力を調節するようにしてもよく、レバー51 バネ受け部53との両方に複数の係止部を設け てバネ力を調節するようにしてもよい。

 繰り出しローラ6は、旋回カバー4の前端 41からわずか後方の位置に取り付けられてい る。繰り出しローラ6は、旋回カバー4に回転 能に支持され、トイレットペーパ2の軸方向 (横方向)へ延びている。繰り出しローラ6は、 その周面がトイレットペーパ2の外周面に当 している。このトイレットペーパホルダ1Aで は、繰り出しローラ6を図1に示す矢印L1方向 回転させることによってトイレットペーパ2 回転し、トイレットペーパ2の先端を繰り出 すことができる。繰り出しローラ6は、円筒 状のゴムローラであり、表面に摩擦力を増 させるための複数の突起65が突設されている 。繰り出しローラ6の横方向両端には、ロー 軸63が突出している。ローラ軸63は、旋回カ ー4の上面に突設されたブラケット47に回転 能に支持されている。繰り出しローラ6は、 旋回カバー4に設けられた開口部45を通して上 側部分61がカバー4の上面側に露出し、下側部 分62がカバー4の下面側に露出し、下側部分62 トイレットペーパ2の外周面に摩擦接触する 構成となっている。

 ブラケット47は、旋回カバー4の開口部45 横方向両側に半円状に突出形成されている ブラケット47の開口部45に面する側面には、 イレットペーパ2に当接かつ離間する方向、 図示の例では上下方向に延びる長孔47aが形成 されている。長孔47aには、繰り出しローラ6 ローラ軸61が回転可能かつ上下方向(トイレ トペーパ2から離間する方向およびトイレッ ペーパ2に当接する方向)へ所定距離移動可 に係合している。ゆえに、繰り出しローラ6 、トイレットペーパ2から離間する方向とト イレットペーパ2に当接する方向とへ長孔47a 長さだけ移動することができる。なお、長 47aの下端は、止め板48によって閉塞されてい る。

 次に、このトイレットペーパホルダ1Aの 用方法について説明する。旋回カバー4の付 力の調節は、トイレットペーパホルダ1を設 置する際、あるいは設置した後、使用者が使 うトイレットペーパ2の種類に応じて調節す 。付勢力の調節は、一方の側板部33の側板カ バー33aを外し、図3に示すように、バネ部材52 の第1腕部521を、バネ受け部53の係止部7a~7eの ち、所定の係止部を選択することにより行 。図示の例では、中間位置の係止部7cに係 され、バネ部材52のバネ力が中間的なバネ力 に調整されている。ゆえに、旋回カバー4の 勢力が中間的な付勢力に調節されている。 勢力の調節が済んだ後は、側板部33に側板カ バー33aを取り付ける。

 トイレットペーパホルダ1Aでは、図4に示 ように、旋回カバー4を上方へ開き、トイレ ットペーパ2を側板部32,33の間に装着する。旋 回カバー4を開いていくと、レバー51が思案点 Pを超え、バネ力Foの作用方向が上方(図中時 回り方向)となり、カバー2から手を離しても バネ部材52の付勢力によって開いた状態に維 される。

 旋回カバー2を閉じると、レバー51が思案 Pを越え、バネ力Fcの作用方向が下方(図中反 時計回り方向)に切り替わり、カバー4に下方 の付勢力が作用する。旋回カバー2の前端部 41の凸部412がトイレットペーパ2の外周面に当 接する前に、繰り出しローラ6の下側部62がト イレットペーパ2の外周面に先に当接する。 り出しローラ6の下側部62がトイレットペー 2に当接した後、旋回カバー4の凸部412がトイ レットペーパ2の外周面に当接するまでの間 ローラ軸63がカバー4のブラケット43に設けら れた長孔47a内を相対的に上方に移動する。図 示の例では、トイレットペーパ2の巻き径が 大の状態であって、凸部412がトイレットペ パ2の外周面に当接した時点で、繰り出しロ ラ6のローラ軸61が長孔47aの上端縁に達する うな位置関係に設定されている。

 凸部412がトイレットペーパ2の外周面に当 接する前に、繰り出しローラ6のローラ軸61が 長孔47aの上端縁に当たると、凸部412とトイレ ットペーパ2の外周面との間に隙間が生じる とになる。逆に、凸部412がトイレットペー 2の外周面に圧接した時点で、ローラ軸63が 孔47aの上端縁に達していない場合は、繰り しローラ6の自重のみがトイレットペーパ2の 外周面に対するローラ6の接触圧となる。も とも、ローラ軸61と長孔47aとの位置関係は厳 密なものではなく、トイレットペーパ2は軟 いので、トイレットペーパ2の変形によって 部412と繰り出しローラ6との当接位置の多少 のずれは吸収される。

 トイレットペーパ2の使用時には、繰り出 しローラ6の上側部61に片手をおいて繰り出し ローラ6を回転させる。繰り出しローラ6を回 させると、繰り出しローラ6の下側部62とト レットペーパ2の外周面との摩擦力により、 トイレットペーパ2が繰り出しローラ6の回転 向と逆方向へ回転し、トイレットペーパ2の 先端が下方へ順次繰り出す。仮に、旋回カバ ー4の回転軸が傾いたり、トイレットペーパ2 不規則に動きながら(がたつきながら)回転 たとしても、繰り出しローラ6の横方向両端 上下に移動するから、ローラ6のトイレット ペーパ2との片当たりが防止され、トイレッ ペーパ2の外周面に対する繰り出しローラ6の 全長にわたる均一な当接状態を維持すること ができる。繰り出されたペーパ部分は、下方 に垂れ下がり、切断刃411を利用して適当な長 さで切断する。

 旋回カバー4は、その前端部41がバネ部材5 2のバネ力によってトイレットペーパ2の外周 に向かって付勢されているから、カバー4の 凸部412によってトイレットペーパ2が押さえ れた状態で回転するとともに、カバー4が不 則に動く(ばたつく)ことはない。したがっ 、旋回カバー4に支持された繰り出しローラ6 についても、スムースに回転させることがで き、トイレットペーパ2の繰り出し操作を片 でスムースに行うことができる。このトイ ットペーパホルダ1では、トイレットペーパ2 の種類に応じてバネ部材52のバネ力を調節す ことができるから、シングルロールのよう 薄手のトイレットペーパ2の場合、繰り出し ローラ6がトイレットペーパ2を弱い力で押圧 るようにバネ部材52のバネ力を弱め、旋回 バー4の付勢力を弱める。それによって、繰 出し中のトイレットペーパ2にしわが生じる ことはなく、繰り出し中のトイレットペーパ 2の不用意な破損を防ぐことができる。また 厚めのトイレットペーパ2や剛性が大きいト レットペーパ2の場合には、繰り出しローラ 6がトイレットペーパ2を強い力で押圧するよ にバネ部材52のバネ力を強め、旋回カバー4 付勢力を強める。それによって、繰り出し ーラ6の空回りを防ぐことができ、トイレッ トペーパ2をスムースに繰り出すことができ 。

 トイレットペーパ2を使用するにつれて、 トイレットペーパ2の巻き径が小さくなるが 巻き径の収縮量に追随して凸部412が下方に 動する。一方、繰り出しローラ6も巻き径の 縮量に追随して下方に移動していく。凸部4 12と繰り出しローラ6との移動軌跡は、図6に すように、カバー後端部42の回転中心Qを中 とする円弧状の軌跡となるが、繰り出しロ ラ6の当接位置の回転軌跡6Aの半径r2が凸部412 の回転軌跡の半径r1より小さいので、繰り出 ローラ6の移動量は凸部412の移動量よりも小 さい。したがって、繰り出しローラ6のロー 軸63が上下方向に移動不能であれば、図6の 点鎖線で示すように、繰り出しローラ6と小 のトイレットペーパ2の外周面との間に隙間 gが生じることになる。しかし、このトイレ トペーパホルダ1Aでは、繰り出しローラ6が 孔47aに沿って上下方向へ移動可能となって るから、ローラ軸63が長孔47a内を下方に移動 し、繰り出しローラ6とトイレットペーパ2の 周面との間に隙間が生じることはなく、ト レットペーパ2の外周面に対するローラ6の 接状態を確実に維持することができる。

 図7は、旋回カバー4をトイレットペーパ2 向かって旋回させた状態で示す他の一例の イレットペーパホルダ1Bの斜視図である。 8は、側板カバー32aを取り外した状態で示す 板部32の斜視図であり、図9は、嵌合凸部34 拡大斜視図である。図10は、旋回カバー4の 分破断斜視図であり、図11,12は、側板カバー 32aの一部を破断して示すトイレットペーパホ ルダ1Bの側面図である。図7では、上下方向を 矢印D1、前後方向を矢印D2で示し、横方向を 印D3で示す。図11では、旋回カバー4を閉じた 状態で示し、図12では、旋回カバー4を開いた 状態で示す。このトイレットペーパホルダ1B 図1のそれと異なるのは、嵌合凸部34を横方 内方へ付勢するコイルバネ8がそれら側板部 33,32に装着されている点と、付勢機構5が一方 の側板部33の側に形成されているのみならず 他方の側板部32の側にも形成されている点 、繰り出しローラに突起65ではなく横方向へ 延びる突条66が形成されている点とにある。 お、このトイレットペーパホルダ1Bのその の構成は図1のトイレットペーパホルダ1Aと 一であるから、図1のそれと同一の符号を付 ことで、このトイレットペーパホルダ1Bの の他の構成の説明は省略する。

 このトイレットペーパホルダ1Bは、図1の れと同様に、ロール状のトイレットペーパ2 を回転可能に支持するホルダ本体3と、トイ ットペーパ2の中心軸N(図3参照)の軸方向(横 向)に対して直交する方向(前後方向)へ延び 旋回カバー4と、旋回カバー4をトイレットペ ーパ2の外周面に押し付ける方向へバネ付勢 る付勢機構5と、トイレットペーパ2を回転さ せてトイレットペーパ2の先端を繰り出す繰 出しローラ6(繰り出し機構)と、付勢機構5に る付勢力を調節する付勢力調節機構7とから 形成されている。

 嵌合凸部34は、図8,9に示すように、側板 32に形成された開口321に着脱可能に装着され てトイレットペーパ2の巻き芯21(図3参照)の両 端開口部に嵌合する嵌合部分341と、側板部32 形成された支持部322に着脱可能に支持され 旋回部分342とから形成されている。なお、 板部33に位置する嵌合凸部34は、側板部32の れと同一であるから、図8,9を援用し、その 明は省略する。嵌合部分341には、ホルダ本 3の下方から上方へ向かって傾斜する斜面343 が形成されている。嵌合部分341は、ホルダ本 体3の下方から上方へ向かってその厚み寸法 次第に厚くなっている。嵌合凸部34は、その 周縁部分344が開口321を囲繞する側板部32の内 に当接している。ゆえに、嵌合凸部34の開 321からの抜脱が防止される。嵌合凸部34の側 板カバー32aに対する対向面と側板カバー32aの 内面との間には、横方向へ延びるコイルバネ 8が配置されている。コイルバネ8は、その一 が嵌合凸部34の対向面に形成された十字状 指示部345に指示され、その他端が側板カバ 32a,33aの内面に形成された円筒状の指示孔32b 指示されている。コイルバネ8は、そのバネ 力によってそれら嵌合凸部34を横方向内方へ 勢している。ゆえに、嵌合部分341が開口321 ら側板部32の内側に突出している。

 嵌合凸部34は、側板部32,33の横方向内方と 横方向外方とへ進退可能である。ホルダ本体 3では、トイレットペーパ2を片手で持ってそ トイレットペーパ2を側板部32,33の間に位置 せるように、トイレットペーパ2をホルダ本 体3の下方から上方へ徐々に移動させる。ト レットペーパ2を上方へ徐々に移動させると トイレットペーパ2に嵌合部分341の斜面が当 接しつつ、嵌合凸部34がコイルバネの付勢に して横方向外方へ移動して側板部32,33に収 される。そのままトイレットペーパ2をさら 上方へ移動させ、巻き芯21の両端開口部が 合部分341の位置に来ると、嵌合凸部34がコイ ルバネの付勢力によって横方向内方へ突出し 、嵌合部分341が巻き芯21の両端開口部に嵌合 る。ゆえに、このトイレットペーパホルダ1 Bは、ホルダ本体3にトイレットペーパ2を片手 でワンタッチ装着することができる。

 旋回カバー4は、トイレットペーパ2の上 に位置して前後方向へ直状に延びる板状部 であり、ホルダ本体3に支持されている。旋 カバー4は、ホルダ本体3に回転可能に支持 れた後端部42と、後端部42の反対側に位置す 前端部41と、前後端部41,42の間に延びる中間 部43とを有する。前端部41は、トイレットペ パ2の上部前方円弧面部23を越え、トイレッ ペーパ2の中間部前方円弧面部24との対向位 まで延びている。前端部41は、トイレットペ ーパ2の中間部前方円弧面部24に向けて、下向 きに傾斜するように屈曲している。旋回カバ ー4は、その後端部42を中心として上下方向へ 旋回可能である。旋回カバー4の後端部42の横 方向両側縁には、側板部32,33の後部上端部内 面と接するように下方に突出するブラケッ 44A,44Bが設けられている。一方のブラケット 44Aには、回転支持部としての枢支軸43Aが突設 され、側板部32に設けられた軸孔に回転自在 支持されている。他方のブラケット44Bにも 支軸43Bが突設され、この枢支軸43Bが筒体511 介して側板部33に回転自在に支持されてい 。

 また、旋回カバー4の横方向両側縁には、 ブラケット44から前方に向けて直状に延びる 強リブ46が形成されている。補強リブ46の突 出幅は、ブラケット44との接続位置でブラケ ト44の突出幅の半分程度である。補強リブ46 は、前方に向かって徐々に突出幅が小さくな るように傾斜している。旋回カバー4の前端 41のトイレットペーパ2と対向する内面側に 、トイレットペーパ2に摺動可能に接触する 摩擦抵抗の複数の凸部413が形成されている それら凸部413は、その下面が円弧状に形成 れている。それら凸部413は、旋回カバー4の 前端部41の全長にわたって形成され、横方向 等間隔で並んでいる。凸部413は、トイレッ ペーパ2の中間部前方円弧面部24に部分的に 触している。旋回カバー4の前端部41のトイ ットペーパ2と対向する内面側には、凸部412 の前縁に隣接してトイレットペーパ2を切断 る切断刃411が取り付けられている。旋回カ ー4の後端部42の回転中心の位置は、未使用 巻径が最大状態のトイレットペーパ2の頂部2 2よりも若干下に位置している。このトイレ トペーパホルダ1Bでは、旋回カバー4の前端 41において凸部413のみがトイレットペーパ2 外周面に部分的に当接し、凸部413を除く前 部41の残余の部位がトイレットペーパ2の外 面から離間する。このトイレットペーパホ ダ1Bでは、旋回カバー4とトイレットペーパ2 の接触部分が図1のトイレットペーパホルダ 1Aよりも一層小さくなり、トイレットペーパ2 の衛生状態を確実に保持することができる。

 ブラケット44Aには回転支持部としての枢 軸43Aが突設され、この枢支軸43Aが筒体511を して側板部32に回転自在に支持されている 付勢機構5は、一方の側板部33の側と他方の 板部32の側とに形成されている。なお、一方 の側板部33の側に形成された付勢機構5は、側 板部32の側に形成されたそれと同一であるか 、図11,12を援用することで、その説明は省 する。側板部32の側に形成された付勢機構5 、旋回カバー4の枢支軸43Aに連結されるレバ 51と、レバー51を回転させる方向に付勢する バネ部材52とから形成されている。なお、側 部32には、付勢機構5を隠す側板カバー32aが り付けられる。レバー51は、枢支軸43Aに嵌 された筒体511を介してカバー4のブラケット 連結されている。すなわち、筒体511の一端 ブラケット44Aに設けられた非円形の凹部44A1 に回転方向に固定状態で嵌合し(図5参照)、筒 体511の他端にレバー51が結合されている。レ ー51は、図11に示すように、カバー4が閉じ 状態で、後方に斜め下向きとなるように延 ており、カバー4が開いた状態で、前後方向 略直状になって延びる。レバー51は、カバ 4を上方に開くと前方に回転し、カバー4を閉 じると後方に回転するようになっている。バ ネ部材52は、ねじりコイルスプリングであり 螺旋状に巻いた円形のコイル部523と、コイ 部523の両端から所定角度で直状に延びる第1 腕部521および第2腕部522とを備えた形状であ 。バネ部材52は、第1腕部521の端部がレバー51 の自由端部に係止され、第2腕部522の先端が 壁部33に設けられたバネ受け部53に係止して る。

 バネ受け部53は、側板部32の中央部上方に 形成され、レバー51の回動範囲の中間に位置 ている。この付勢機構5では、回転中心であ る枢支軸43Aとバネ受け部53とを結ぶ中立線M上 を通る地点が思案点となり、思案点を越える まではカバー4を閉じる方向に付勢力Fcが作用 し、思案点を超えると、図12に示すように、 バー4を開く方向に付勢力Foが作用する。

 バネ部材52の第1腕部521が係止されるレバ 51の自由端部には、第1腕部521の端部が係止 れる一つの係止部7oが形成されている。一 、バネ部材52の第2腕部522が係止するバネ受 部53には、付勢力調節機構7を構成する複数 係止部、図示例では3箇所の係止部7l,7m,7nが 成されている。係止部7l~7nは、枢支軸43の中 を通る中立線M上に、所定間隔をあけて直状 かつ1列に配置されている。係止部7l~7nは、バ ネ部材52の第1腕部521と第2腕部522との間の間 を段階的に調節可能である。なお、図1のト レットペーパホルダ1Aと同様に、係止部7l~7n や係止部7oが穴構成となっているが、穴に限 ず、バネ部材52の端部を係止可能な構成で れば、溝でもよいし、その他種々の構成を 用することができる。また、係止部7l~7nの個 数に特に限定はなく、少なくとも2つ以上の 止部が形成されていればよい。

 付勢力調節機構7では、バネ部材52の第2腕 部522の係止位置を変更することにより、バネ 部材52のねじり変形量が変化し、レバー51に 用するバネ力(反発力)が調節される。枢支軸 43Bに最も近い位置の係止部7lに係止した場合 バネ力が最大となり、係止部7lから遠くな に連れて徐々に付勢力が小さくなる。バネ 材52のバネ力によって旋回カバー4の前端部41 に作用する付勢力が異なる。付勢力は、旋回 カバー4の前端部41に作用する押圧力であり、 図1のトイレットペーパホルダ1Aと同様に、175 gfを中心に、50~400gf程度の大きさに設定する とが好適である。このトイレットペーパホ ダ1Bでは、バネ受け部53に3つの係止部7l~7nを けているが、レバー51の側に複数の係止部 設けてバネ力を調節するようにしてもよく レバー51とバネ受け部53との両方に複数の係 部を設けてバネ力を調節するようにしても い。

 繰り出しローラ6は、旋回カバー4の中間 43の前方の位置に取り付けられている。繰り 出しローラ6は、旋回カバー4に回転可能に支 され、トイレットペーパ2の軸方向(横方向) 延びている。繰り出しローラ6は、その周面 がトイレットペーパ2の外周面に当接してい 。このトイレットペーパホルダ1では、繰り しローラ6を図7に示す矢印L1方向へ回転させ ることによってトイレットペーパ2が回転し トイレットペーパ2の先端を繰り出すことが きる。繰り出しローラ6は、円筒形状のプラ スチックから作られ、その外周面全域に環状 のゴムが着脱可能に嵌め込まれている。ゴム には、摩擦力を増大させるための横方向へ延 びる複数の突条66が形成されている。突条66 、その断面形状が三角形に作られている。 り出しローラ6の横方向両端には、ローラ軸6 3が突出している。ローラ軸63は、旋回カバー 4の上面に突設されたブラケット47に回転可能 に支持されている。繰り出しローラ6は、旋 カバー4に設けられた開口部45を通して上側 分61がカバー4の上面側に露出し、下側部分62 がカバー4の下面側に露出し、下側部分62(突 66)がトイレットペーパ2の外周面に摩擦接触 る構成となっている。

 ブラケット47は、旋回カバー4の開口部45 横方向両側に半円状に突出形成されている ブラケット47の開口部45に面する側面には、 イレットペーパ2に当接かつ離間する方向、 図示の例では上下方向に延びる長孔47aが形成 されている。長孔47aには、繰り出しローラ6 ローラ軸61が回転可能かつ上下方向(トイレ トペーパ2から離間する方向およびトイレッ ペーパ2に当接する方向)へ所定距離移動可 に係合している。ゆえに、繰り出しローラ6 、トイレットペーパ2から離間する方向とト イレットペーパ2に当接する方向とへ長孔47a 長さだけ移動することができる。なお、ト レットペーパホルダ1Aと異なり、長孔47aの下 端に止め板48は取り付けられていない。繰り しローラ6は、長孔47aの下端から上方へ圧入 することによって、長孔47aに入れることがで きる。また、長孔47aの下端から下方へ押圧す ることによって、長孔47aから取り外すことが できる。このトイレットペーパホルダ1Bの使 方法は図1のトイレットペーパホルダ1Aのそ と同一であるから、図5,6を援用し、その説 は省略する。

 このトイレットペーパホルダ1Bは、図1の イレットペーパホルダ1Aが有する効果に加 、以下の効果を有する。このトイレットペ パホルダ1Bは、付勢機構5が側板部33の側と側 板部32の側とに形成されているから、旋回カ ー4の両側にバネ部材52の付勢力が作用する ゆえに、旋回カバー4の前端部41をトイレッ ペーパ2の外周面に向かって付勢する力がカ バー4の全体に均一に作用し、付勢力の偏り 防止され、カバー4の前端部41の全域を均一 付勢力でトイレットペーパ2の外周面に押し てることができ、トイレットペーパ2の繰り 出し中におけるカバー4の不用意なばたつき 確実に防ぐことができる。このトイレット ーパホルダ1Bは、旋回カバー4の前端部41がバ ネ部材52の付勢力によってトイレットペーパ2 の外周面に向かって付勢されているから、カ バー4によってトイレットペーパ2が押さえら た状態で回転する。したがって、旋回カバ 4に支持された繰り出しローラ6についても スムースに回転させることができ、トイレ トペーパ2の繰り出し操作をスムースに行う とができる。このトイレットペーパホルダ1 Bでは、トイレットペーパ2の種類に応じてバ 部材52の付勢力を調節することができるか 、シングルロールのような薄手のトイレッ ペーパ2の場合、繰り出しローラ6がトイレッ トペーパ2を弱い力で押圧するようにバネ部 52の付勢力を弱める。それによって、繰り出 し中のトイレットペーパ2にしわが生じるこ はなく、繰り出し中のトイレットペーパ2の 用意な破損を防ぐことができる。また、厚 のトイレットペーパ2や剛性が大きいトイレ ットペーパ2の場合には、繰り出しローラ6が イレットペーパ2を強い力で押圧するように バネ部材52の付勢力を強める。それによって 繰り出しローラ6の空回りを防ぐことができ 、トイレットペーパ2を片手でスムースに繰 出すことができる。

 なお、それら図示のトイレットペーパホ ダ1A,1Bでは、繰り出し機構として回転する り出しローラ6を用いた例について説明した 、たとえば、特許文献1に開示された機構の ように前後に往復移動させてトイレットペー パ2を回転させる構成でもよいし、その他、 々の繰り出し手段を適用することができる また、このトイレットペーパホルダ1A,1Bでは 、付勢機構5のバネ部材6としてねじりコイル プリングを用いたが、ねじりコイルスプリ グに限定されるものではなく、コイルスプ ングや板バネを用いてもよく、ぜんまいや ーションバーを用いてもよい。すなわち、 回カバー4の前端部41をトイレットペーパ2の 外周面に向かって付勢できる構成であれば、 バネ部材6に特に限定はなく、バネ部材6とし 種々のものを使用することができる。さら 、旋回カバー4を回転支持する機構について も、枢支軸を用いる構成ではなく、各種ヒン ジ構造を用いることが可能であり、付勢機構 5についてもカバー4自体にバネ部材を係合さ てカバー4に付勢力を作用させる構成として もよい。ホルダ本体3や旋回カバー4、切断刃4 11、凸部412は、プラスチックや金属から作る とができる。凸部412は、円弧状の表面が鏡 研磨されており、滑りがよく、摩擦抵抗が さい。繰り出しローラ6は、弾性変形可能な ゴムから作られていることが好ましいが、プ ラスチックのみから作られていてもよい。ト イレットペーパホルダ1Bでは、側板部33の側 形成された付勢機構5と同様のそれが側板部3 2の側に形成されていてもよい。