Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
TOILET SEAT DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/153931
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a toilet seat device which makes it possible to cover the surface of the toilet seat in the circumferential direction with a flat, belt-like sheet. Toilet seat blocks (10, 11, 12, 13, 14, 15) which split the shape of the toilet seat into a number of sections are arranged in the circumferential direction, and devices (17) for changing the direction in which the sheet is fed are provided at positions in the region on the reverse surface of gaps (16a, 16b, 16c, 16d, 16e) between adjacent blocks. A flat, belt-like sheet (18) which is arranged on the surface of each toilet seat block (10, 11, 12, 13, 14, 15) is wound onto the devices (17) for changing the direction in which the sheet is fed as the sheet passes through the gaps (16a, 16b, 16c, 16d, 16e), whereby the end edge of the belt-like sheet (18) at the centre of the seat is made to take longer to pass through than the end edge close to the outer periphery of the toilet seat, so that the belt-like sheet (18) arranged on the surface of the toilet seat blocks (10, 11, 12, 13, 14, 15) is made to curve in succession from the centre of the toilet seat at the positions of the gaps (16a, 16b, 16c, 16d, 16e), so as to be arranged around the whole periphery in the circumferential direction.

Inventors:
WON YONGCHOL (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/002583
Publication Date:
December 23, 2009
Filing Date:
June 09, 2009
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
FIRST IN INC (JP)
WON YONGCHOL (JP)
International Classes:
A47K13/22
Foreign References:
JPH03113699U1991-11-20
Attorney, Agent or Firm:
ENDO, NOBUAKI (JP)
Nobuaki Endo (JP)
Download PDF:
Claims:
 環状の便座形状を周方向に複数分割してなる形状の便座ブロックを、所要の隙間を隔てた状態で周方向に配列し、隣接する便座ブロック同士を連結部材で連結して一体にすると共に、各便座ブロックの裏面側に、上記各便座ブロックの表面側に沿って配置する一連の帯状シートを上記各隙間を通して便座ブロック裏面側で方向変更させるシート送り方向変更装置を設けてなる環状の便座本体を備え、更に、上記各便座ブロックが配列された周方向の所要個所に、上記帯状シートを供給するシート供給部と、該シート供給部より供給されて上記各便座ブロックの表面側を覆うよう配置された帯状シートを回収するためのシート回収部を備えてなる構成を有することを特徴とする便座装置。
 シート回収部に駆動モータを備えて、シート供給部より供給されて便座本体の各便座ブロックの表面側を覆うように配置された帯状シートを駆動モータによりシート回収部へ回収できるようにし、且つ上記帯状シートの長手方向所要個所に、上記便座本体のすべての便座ブロックの表面側を覆うのに必要とされる長さに対応した間隔でセンサ検出用マークを設けると共に、シート供給部又はシート回収部の所要個所に、上記センサ検出用マークを検出するためのセンサを備えて、上記駆動モータの運転開始後、上記センサにより上記帯状シート上のセンサ検出用マークを検出すると上記駆動モータの運転を停止させる制御系を備えるようにした請求項1記載の便座装置。
 便ふたの閉止操作に伴い駆動モータの運転を開始させる蓋スイッチを設けるようにした請求項2記載の便座装置。
 シート送り方向変更装置を、隣接する各便座ブロック間の隙間より便座ブロックの裏面側に引き出された帯状シートを掛け回して、該帯状シートの便座中央寄りの端縁部側が、便座外周寄りの端縁部側に比して長い経路を経て移動させられるようにした請求項1、2又は3記載の便座装置。
 シート送り方向変更装置を、ガイドローラ又はガイドバーとし、該ガイドローラ又はガイドバーの軸心方向一端部を便座ブロック間の隙間の便座外周寄り端部に近接させ、且つガイドローラ又はガイドバーの軸心方向他端部を上記隙間の便座中央寄りの端部より所要寸法離反させた配置で設けてなる構成とした請求項4記載の便座装置。
 シート送り方向変更装置を、円錐状バーとし、該円錐状バーの細径側となる軸心方向一端部を便座ブロック間の隙間の便座外周寄り端部に近接させ、且つ太径側となる軸心方向他端部を上記隙間の便座中央寄りの端部に近接させた配置で設けてなる構成とした請求項4記載の便座装置。
 シート送り方向変更装置を、二等辺三角形状のプレート部材とし、該プレート部材における二等辺三角形状の頂角部分を便座ブロック間の隙間の便座外周寄り端部に近接させ、且つ底辺部分を上記隙間の便座中央寄りの端部に近接させた配置で設けてなる構成とした請求項4記載の便座装置。
Description:
便座装置

 本発明は、洋式便器の便座装置に関する ので、特に、使用者の臀部が便座に直接接 するのを防止するために便座の表面側を衛 用のシートで覆う機能を備えた便座装置に するものである。

 洋式便器では、使用者が腰掛けて使用す ための便座を備えているが、不特定多数の 用者が使用する洋式便器では、前の使用者 よる便座の汚染や汚れが分からない。

 そのために、使用者が便座に腰掛ける際 、該使用者の臀部が便座に直接接触するの 防止するための衛生用のシートを、便座の 面側を覆うように配置すると共に、便座の 用時ごとに上記シートを取り替えることで 便座を衛生的に使用できるようにすること 行われてきている。

 この種の便座を覆うための衛生用のシー としては、今日では、水に溶解できる紙等 より便座の平面形状よりもやや大きな外形 たとえば、楕円形を有するシート材に、便 の内側開口部に対応する開口(穴)を設けて る形式のものが一般的になってきている。

 しかし、上記形式のシートは、個々の使 者が、便座に腰掛ける前に該シートの向き 、開口の位置を確認しながら便座の表面全 を覆うように手作業で配置しなければなら 、しかも、便座全体を覆うようにシートを 置した後、使用者が便座に腰掛けるときに 上記便座の表面に配置したシートの位置が 易にずれる虞もある。

 又、近年では、図16に示す如き便座用シ ト巻取器も提案されている。これは、便座1 U字形とすると共に、該U字形の便座1の一方 端部1aのみを便器(洋式便器)2側に図示しな 支持軸を介して開閉可能に片持ち支持させ 構成としてある。

 更に、上記便座1の後方に底板3を設け、 底板3上における上記便座1の自由端となる他 方の端部1b付近となる所要個所に、袋状(扁平 筒状)の長尺のシート5を巻いたシート供給ロ ル5aを着脱可能に設置してなるシート供給 4を設け、且つ上記底板3上における上記便座 1の一方の端部付近の所要個所には、シート 取ロール7を着脱可能に備えたシート回収部6 を設けてなる構成としてある。これにより、 上記シート供給部4のシート供給ロール7より き出す上記袋状の長尺のシート5を、上記片 持ち構造としてある便座1の自由端となって る他方の端部1bよりかぶせ、上記U字形の便 1に沿わせて該便座1の一方の端部まで導いた 後、便座1の一方の端部近傍に設けた左右一 のナイフ(図示せず)により上記袋状のシート 5の左右両側部を切開させてから、該左右の 側部が切開された状態のシート5を、上記シ ト回収部6のシート巻取ロール7に巻き付け ことができるようにした構成としてある。

 上記図16に示した構成としてある便座用 ート巻取器によれば、上記便座1に、他方の 部より一方の端部までの全長に亘り上記袋 のシート5をかぶせることができるため、便 座の表面を上記シート5で覆うことができ、 、便座1の使用時ごとに、上記シート回収部6 におけるシート巻取ロール7を回転させて、 シート巻取ロール7に、上記シート5を、上記 便座1のU字形状に沿う長さ寸法に対応した長 分巻き取ることで、上記シート供給部4のシ ート供給ロール5aより新たに巻き出した清浄 シート5を、上記便座1の表面に配置させる とができるとされている(たとえば、特許文 1参照)。

 したがって、上記便座用シート巻取器で 、上記袋状のシート5を便座1の湾曲形状に 易に追従させて配置できて、該シート5の便 1に対する手作業による位置合わせ作業を省 略できると共に、使用者が便座1に腰掛ける における上記シート5の便座1からの位置ずれ を防止することができると考えられる。

特開2004-480号公報

 ところが、上記特許文献1に示されたもの では、便座1の全長に亘り袋状のシート5をか せるようにしてあるため、上記シート5には 、使用者の臀部が便座に直接接触するのを防 止する機能上必要となる便座1の表面を覆う 分のほかに、便座1の裏面側に配置される部 も必要となるため、該シート5に要する材料 の量が、上記便座1の表面側のみを平坦なシ トで覆う場合に比して約倍量に嵩むという 題がある。又、上記シートを袋状にするた の加工が必要であり、よって、上記シート5 要するコストが嵩むと云う問題がある。

 更に、上記特許文献1に示されたものでは 、便座1を片持ち支持したU字形の便座として るため、使用者の臀部における背中側の部 が接触する個所には上記便座1の表面を覆う シート5を配置することができないという衛 面の問題もある。

 そこで、本発明は、環形の便座本体を備 、且つ上記環形の便座の表面を、周方向の 周に亘り平坦な衛生用のシートで覆うこと できて、該衛生用のシートに要する材料の やコストを低減させることができ、更に、 記平坦な衛生用のシートを、上記便座の周 向に自動的に追従させて配置する際に、使 者の手作業による上記衛生用シートの位置 わせ作業を不要にすることができると共に 使用者が便座に腰掛ける際における上記シ トの便座からの位置ずれを防止することも きる便座装置を提供しようとするものであ 。

 本発明は、上記課題を解決するために、 求項1に対応して、環状の便座形状を周方向 に複数分割してなる形状の便座ブロックを、 所要の隙間を隔てた状態で周方向に配列し、 隣接する便座ブロック同士を連結部材で連結 して一体にすると共に、各便座ブロックの裏 面側に、上記各便座ブロックの表面側に沿っ て配置する一連の帯状シートを上記各隙間を 通して便座ブロック裏面側で方向変更させる シート送り方向変更装置を設けてなる環状の 便座本体を備え、更に、上記各便座ブロック が配列された周方向の所要個所に、上記帯状 シートを供給するシート供給部と、該シート 供給部より供給されて上記各便座ブロックの 表面側を覆うよう配置された帯状シートを回 収するためのシート回収部を備えてなる構成 とする。

 又、上記構成において、シート回収部に 動モータを備えて、シート供給部より供給 れて便座本体の各便座ブロックの表面側を うように配置された帯状シートを駆動モー によりシート回収部へ回収できるようにし 且つ上記帯状シートの長手方向所要個所に 上記便座本体のすべての便座ブロックの表 側を覆うのに必要とされる長さに対応した 隔でセンサ検出用マークを設けると共に、 ート供給部又はシート回収部の所要個所に 上記センサ検出用マークを検出するための ンサを備えて、上記駆動モータの運転開始 、上記センサにより上記帯状シート上のセ サ検出用マークを検出すると上記駆動モー の運転を停止させる制御系を備えるように た構成とする。

 更に、上記構成において、便ふたの閉止 作に伴い駆動モータの運転を開始させる蓋 イッチを設けるようにした構成とする。

 上述の各構成において、シート送り方向 更装置を、隣接する各便座ブロック間の隙 より便座ブロックの裏面側に引き出された 状シートを掛け回して、該帯状シートの便 中央寄りの端縁部側が、便座外周寄りの端 部側に比して長い経路を経て移動させられ ようにした構成とする。

 又、上記構成において、シート送り方向 更装置を、ガイドローラ又はガイドバーと 、該ガイドローラ又はガイドバーの軸心方 一端部を便座ブロック間の隙間の便座外周 り端部に近接させ、且つガイドローラ又は イドバーの軸心方向他端部を上記隙間の便 中央寄りの端部より所要寸法離反させた配 で設けてなる構成とする。

 同様に、上記構成において、シート送り 向変更装置を、円錐状バーとし、該円錐状 ーの細径側となる軸心方向一端部を便座ブ ック間の隙間の便座外周寄り端部に近接さ 、且つ太径側となる軸心方向他端部を上記 間の便座中央寄りの端部に近接させた配置 設けてなる構成とする。

 同様に、上記構成において、シート送り 向変更装置を、二等辺三角形状のプレート 材とし、該プレート部材における二等辺三 形状の頂角部分を便座ブロック間の隙間の 座外周寄り端部に近接させ、且つ底辺部分 上記隙間の便座中央寄りの端部に近接させ 配置で設けてなる構成とする。

本発明の便座装置によれば、以下のような優 れた効果を発揮する。 
(1)環状の便座形状を周方向に複数分割してな る形状の便座ブロックを、所要の隙間を隔て た状態で周方向に配列し、隣接する便座ブロ ック同士を連結部材で連結して一体にすると 共に、各便座ブロックの裏面側に、上記各便 座ブロックの表面側に沿って配置する一連の 帯状シートを上記各隙間を通して便座ブロッ ク裏面側で方向変更させるシート送り方向変 更装置を設けてなる環状の便座本体を備え、 更に、上記各便座ブロックが配列された周方 向の所要個所に、上記帯状シートを供給する シート供給部と、該シート供給部より供給さ れて上記各便座ブロックの表面側を覆うよう 配置された帯状シートを回収するためのシー ト回収部を備えてなる構成としてあるので、 便座本体の各便座ブロックの表面側を、シー ト供給部より供給される帯状シートで覆うこ とができる。更に、便座本体を使用するごと にシート回収部にて、上記帯状シートを、便 座本体の各便座ブロックの表面側を覆うのに 必要な長さ分回収することで、シート供給部 より供給される清浄な部分の帯状シートを上 記各便座ブロックの表面側を覆うように配置 させることができる。よって、便座本体の使 用者は、前の使用者による汚染や汚れを気に することなく、上記清浄な帯状シートによっ て表面側が覆われた便座本体に腰掛けて使用 することができる。
(2)又、上記便座本体の表面側を覆う帯状シー トは、平坦なシートとすることができると共 に、上記便座本体の表面側を周方向の全周に 亘って覆うために必要な帯状シートの長さ寸 法を、上記便座本体の外周に沿う長さ寸法よ りもやや長い寸法に収めることができること から、上記帯状シートに要する材料の量を少 なく抑えることができる。又、上記帯状シー トを、製造の容易なものとすることができる ため、該帯状シートを安価なものとすること ができる。
(3)シート回収部に駆動モータを備えて、シー ト供給部より供給されて便座本体の各便座ブ ロックの表面側を覆うように配置された帯状 シートを駆動モータによりシート回収部へ回 収できるようにし、且つ上記帯状シートの長 手方向所要個所に、上記便座本体のすべての 便座ブロックの表面側を覆うのに必要とされ る長さに対応した間隔でセンサ検出用マーク を設けると共に、シート供給部又はシート回 収部の所要個所に、上記センサ検出用マーク を検出するためのセンサを備えて、上記駆動 モータの運転開始後、上記センサにより上記 帯状シート上のセンサ検出用マークを検出す ると上記駆動モータの運転を停止させる制御 系を備えるようにした構成とすることにより 、上記シート回収装置の運転を開始させるこ とで、便座本体の各便座ブロックの表面側を 覆うように配置されている帯状シートを、シ ート供給部より新たに供給される清浄な部分 の帯状シートに自動的に取り替えることがで きる。
(4)便ふたの閉止操作に伴い駆動モータの運転 を開始させる蓋スイッチを設けるようにした 構成とすることにより、使用者が便座本体の 使用後に便ふたを閉めると、便座本体の各便 座ブロックの表面側を覆うように配置されて いる帯状シートを、自動的に清浄な帯状シー トに取り替えることができる。よって、次の 使用者が便ふたを開けた時点で、表面側が全 周に亘り清浄な帯状シートで覆われた状態の 便座本体を使用に供することができる。
(5)シート送り方向変更装置を、隣接する各便 座ブロック間の隙間より便座ブロックの裏面 側に引き出された帯状シートを掛け回して、 該帯状シートの便座中央寄りの端縁部側が、 便座外周寄りの端縁部側に比して長い経路を 経て移動させられるようにした構成とするこ とにより、便座本体を形成している各便座ブ ロックの隣接するもの同士の隙間を通して便 座ブロック裏面側に引き出した部分をシート 送り方向変更装置に掛け回すことで、上記各 隙間の部分で、上記各便座ブロックの表面側 に配置されている帯状シートの配置される方 向を、便座中央寄り側へ角度変更させること ができる。よって、上記帯状シートを、上記 便座本体の周方向に配列されている各便座ブ ロックの表面に沿う方向に自動的に追従させ て配置することができることから、便座本体 を使用する使用者ごとの手作業による上記帯 状シートの位置合わせ作業を不要にすること ができると共に、使用者が便座本体に腰掛け る際における上記帯状シートの位置ずれを防 止することも可能となる。
(6)シート送り方向変更装置を、ガイドローラ 又はガイドバーとし、該ガイドローラ又はガ イドバーの軸心方向一端部を便座ブロック間 の隙間の便座外周寄り端部に近接させ、且つ ガイドローラ又はガイドバーの軸心方向他端 部を上記隙間の便座中央寄りの端部より所要 寸法離反させた配置で設けてなる構成、又は 、シート送り方向変更装置を、円錐状バーと し、該円錐状バーの細径側となる軸心方向一 端部を便座ブロック間の隙間の便座外周寄り 端部に近接させ、且つ太径側となる軸心方向 他端部を上記隙間の便座中央寄りの端部に近 接させた配置で設けてなる構成、又は、シー ト送り方向変更装置を、二等辺三角形状のプ レート部材とし、該プレート部材における二 等辺三角形状の頂角部分を便座ブロック間の 隙間の便座外周寄り端部に近接させ、且つ底 辺部分を上記隙間の便座中央寄りの端部に近 接させた配置で設けてなる構成とすることに より、上記(5)の構成を備えたシート送り方向 変更装置を容易に実現することができる。

 以下、本発明を実施するための最良の形 を図面を参照して説明する。

[規則91に基づく訂正 07.07.2009] 
 図1乃至図12(a)(b)は本発明の便座装置の実施 一形態を示すもので、本発明の便座装置8は 、便座本体9と、シート供給部22、シート回収 部23とからなる。便座本体9は、以下のように してある。

[規則91に基づく訂正 07.07.2009] 
 すなわち、環状の便座形状を周方向に複数 割してなる形状の便座ブロックを形成する たとえば、図3(a)(b)に示すように、環状の便 座形状を周方向に6分割して、該便座形状の 寄りに位置する後部便座ブロック10から、図 3(a)における反時計周り方向に順に、右後部 座ブロック11、右前部便座ブロック12、前部 座ブロック13、左前部便座ブロック14、左後 部便座ブロック15が並ぶように形成する。且 上記後部便座ブロック10は、左右方向の一 の端部、たとえば、左端部が図3(a)(b)に示す うに上記環状の便座形状の左側の端部より やや突出する形状となるようにする。なお 本明細書において「便座ブロックの左右」 は、便座ブロックを見下げた状態でその外 側から内周側に向けて立ったときの方向を う。

 上記各便座ブロック10、11、12、13、14、15 、それぞれ所要の隙間16a,16b,16c,16d,16e,16fを てて周方向に並べて配列し、且つ隣接する 部便座ブロック10と右後部便座ブロック11と 間の隙間16a、右後部便座ブロック11と右前 便座ブロック12との間の隙間16b、右前部便座 ブロック12と前部便座ブロック13との間の隙 16c、前部便座ブロック13と左前部便座ブロッ ク14との間の隙間16d、及び、左前部便座ブロ ク14と左後部便座ブロック15との間の隙間16e の近傍位置となる便座ブロック裏面側に、便 座ブロック10,11,12,13,14の表面側から導かれた 状シート18を掛け回してから次の便座ブロ ク11,12,13,14,15の表面側へ導くようにするため のシート送り方向変更装置17をそれぞれ設け 。これにより、上記各隙間16a,16b,16c,16d,16eを 挟んで隣接する各便座ブロック10と11,11と12,12 と13,13と14,14と15のうち、該各隙間16a,16b,16c,16d ,16eに対して平面視反時計回り方向の上流側 それぞれ位置する便座ブロック10,11,12,13,14の 表面側に該各便座ブロック10,11,12,13,14の延び 方向に沿わせて配置するための衛生用の平 な帯状シート18を、先ず、後部便座ブロッ 10の表面側から上記隙間16aを通して右後部便 座ブロック11の裏面側でシート送り方向変更 置17に掛け回してから再び上記隙間16aより 方へ取り出して次の右後部便座ブロック11の 表面に沿わせ、以後同様に隙間16b,16c,16d,16eの 部分で便座ブロック裏面側のそれぞれの上記 シート送り方向変更装置17に掛け回すことに り、帯状シート18を、便座ブロック12,13,14,15 の表面側に沿わせて配置できるようにする。

 上記左後部便座ブロック15と後部便座ブ ック10との間の隙間16fの便座ブロック裏面側 の近傍位置には、回収用シート方向変更装置 19を設けて、上記左後部便座ブロック15の表 側に沿わせて配置する上記帯状シート18の先 端側部分を、上記隙間16fを通して便座ブロッ ク裏面側へ引き出すと共に、上記回収用シー ト方向変更装置19に掛け回すことで、該帯状 ート18の向きを変更させて、上記後部便座 ロック10の裏面側に沿わせて後述するシート 回収部23へ向けて送ることができるようにす 。

 更に、上記各隙間16a,16b,16c,16d,16e,16fを挟 で周方向に隣接する各便座ブロック10と11,11 12,12と13,13と14,14と15,15と10の裏面の所要個所 同士を、上記各隙間16a,16b,16c,16d,16e,16fと、そ 近傍位置に設けてある各シート送り方向変 装置17と、該各シート送り方向変更装置17に 掛け回す上記帯状シート18を跨ぐようにして 渉しないように配した、たとえば、略U字形 の連結部材20を介し連結して、一体の便座本 9を構成する。

 上記便座本体9の各便座ブロック10,11,12,13, 14,15の裏面における上記各シート送り方向変 装置17と、該各シート送り方向変更装置17に 掛け回す上記帯状シート18、及び、上記連結 材20とに干渉しない所要個所に、便器2の上 面に接触させるための支持脚21を設けて、 記便座本体9の自重及び該便座本体9に使用者 が腰掛けることで便座本体9に作用する荷重 、上記支持脚21を介して便器2に伝えて受け せることができるようにしてある。

 シート供給部22は、上記便座本体9の後部 座ブロック10の左端部に設置されていて、 後部便座ブロック10の表面側に後部便座ブロ ック10に沿わせて平面視反時計回り方向に上 衛生用の帯状シート18を供給できるように てある。シート回収部23は、上記シート供給 部22の下部に設置されていて、上記シート供 部22より供給された後、上記後部便座ブロ ク10より各シート送り方向変更装置17を介し 右後部便座ブロック11、右前部便座ブロッ 12、前部便座ブロック13、左前部便座ブロッ 14、左後部便座ブロック15の表面側を順に通 過させた後、上記回収用シート方向変更装置 19により後部便座ブロック10の裏面側に沿う うに向きが変えられた上記帯状シート18を回 収するようにしてある。

 詳述すると、上記便座本体9を構成する後 部便座ブロック10と右後部便座ブロック11、 後部便座ブロック11と右前部便座ブロック12 右前部便座ブロック12と前部便座ブロック13 、前部便座ブロック13と左前部便座ブロック1 4、左前部便座ブロック14と左後部便座ブロッ ク15のそれぞれ隣接する端縁部は、たとえば 上記隣接する各便座ブロック10と11,11と12,12 13,13と14,14と15の延びる方向同士が交わる角 二等分線の方向にほぼ沿う方向に形成して る。これにより、上記隣接する便座ブロッ 10と11,11と12,12と13,13と14,14と15の間の各隙間1 6a,16b,16c,16d,16eを通して便座ブロック裏面側の それぞれ対応するシート送り方向変更装置17 掛け回す上記帯状シート18が、上記便座ブ ック表面側より上記各隙間16a,16b,16c,16d,16eに る位置と、該帯状シート18が該各隙間16a,16b, 16c,16d,16eより便座ブロック表面側に出る位置 を容易に揃えることができるようにしてあ 。

 上記左後部便座ブロック15における後部 座ブロック10と隣接する端縁部は、左右方向 に延びる形状としてある。

 上記各シート送り方向変更装置17は、対 する各隙間16a,16b,16c,16d,16eを通して便座ブロ ク表面側から裏面側へ引き出された上記帯 シート18が、該各シート送り方向変更装置17 に掛け回されてから上記隙間16a,16b,16c,16d,16e 通して便座ブロック裏面側から表面側へ戻 れる間に、該帯状シート18における便座中央 寄りの端縁部の方が、便座外周寄りの端縁部 よりも所要寸法長い(大きい)ループ形状の経 を経て移動するような構成としてある。こ により、上記各隙間16a,16b,16c,16d,16eの平面視 反時計回り方向の上流側に位置する便座ブロ ック10,11,12,13,14の表面側に配置してある帯状 ート18を、上記各隙間16a,16b,16c,16d,16eを通し 対応するシート送り方向変更装置17に掛け すことで、上記各隙間16a,16b,16c,16d,16eより便 ブロック表面側に戻る上記帯状シート18の きを、平面視で便座中央寄り側へ所要角度 角度変更させることができるようにしてあ 。よって、上記各隙間16a,16b,16c,16d,16eの平面 反時計回り方向の下流側に位置する便座ブ ック11,12,13,14,15の表面側にそれぞれ沿わせ ことで、上記帯状シート18を周方向に配置で きるようにしてある。

[規則91に基づく訂正 07.07.2009] 
 具体的には、上記各シート送り方向変更装 17は、図4(a)(b)(c)に、一例として、後部便座 ロック10と右後部便座ブロック11との間の隙 間16aの便座ブロック裏面側に設けるシート送 り方向変更装置17を示すように、たとえば、 記帯状シート18の幅寸法とほぼ同様の軸心 向寸法を備えたガイドローラ24が、支持軸25 回転自在に取り付けてある。

 更に、上記後部便座ブロック10の表面側 沿って配置される上記帯状シート18の延長線 上の下方で、且つ上記右後部便座ブロック11 裏面側となる位置に、上記ガイドローラ24 、該ガイドローラ24の軸心方向一端部24aが上 記隙間16aにおける便座外周寄りの端部に近接 するようにして、上記後部便座ブロック10の 面側における帯状シート18の送り方向と略 交する方向に配置し、該ガイドローラ24の軸 心方向他端部24bより突出させた上記支持軸25 、便座ブロック裏面側へ屈曲させて、右後 便座ブロック11の裏面における所要個所に り付けた構成としてある。

 これにより、上記後部便座ブロック10の 面側に沿って配置してある帯状シート18の先 端側部分を、上記隙間16aより便座ブロック裏 面側に引き出して上記シート送り方向変更装 置17のガイドローラ24に掛け回してから上記 間16aを経て右後部便座ブロック11の表面側へ 戻すようにすることで、上記帯状シート18が 記隙間16aと上記ガイドローラ24との間を往 する間に、該帯状シート18の便座中央寄りの 端縁部が、便座外周寄りの端縁部に比して、 上記ガイドローラ24の軸心方向他端部24bと上 隙間16aとの間隔と、該ガイドローラ24の軸 方向一端部24aと上記隙間16aとの間隔との差 寸法の2倍の寸法分、長い経路を経るように てある。

[規則91に基づく訂正 07.07.2009] 
 すなわち、上記平坦な帯状シート18は、先 、上記隙間16aを通して後部便座ブロック10の 表面側から便座ブロック裏面側へ導かれる部 分(図4(a)(b)(c)参照)で、図5(a)に一点鎖線で示 如き該帯状シート18の進行方向(長手方向)に し上記隙間16aの向きに応じて所要角度傾斜 た方向の山折り線18aに沿って略山折り状に 曲させられる。次に、上記シート送り方向 更装置17のガイドローラ24に掛け回される部 分(図4(a)(b)(c)参照)では、図5(a)に二点鎖線で す如き該帯状シート18の進行方向に直交する 方向の谷折り線18bに沿って略谷折り状に屈曲 させられる。次いで、上記隙間16aを通して便 座裏面側から右後部便座ブロック11の表面側 導かれる部分(図4(a)(b)(c)参照)では、上記谷 り線18bを中心として上記山折り線18aとほぼ 対象位置にある図5(a)に一点鎖線で示す如き 山折り線18cに沿って再び略山折り状に屈曲さ せられることで、上記帯状シート18は、図5(b) に示すように、長手方向の途中部分が裏面側 に突出するように変形され、該帯状シート18 裏面側に突出する部分では、便座中央寄り 端縁部が、上記各山折り線18a,18cと谷折り線 18bとの間隔Lの2倍の寸法分、便座外周寄りの 縁部に比して長い経路を通るようにしてあ 。

[規則91に基づく訂正 07.07.2009] 
 よって、上記隙間16aを通して右後部便座ブ ック11の表面側へ戻す上記帯状シート18の向 きが、上記後部便座ブロック10の表面側に配 されている方向に対して、便座中央寄りに 要角度で角度変更されることで、図4(a)に示 すように、上記右後部便座ブロック11の表面 へ導かれる帯状シート18を、該右後部便座 ロック11に沿わせて配置することができるよ うにしてある。

[規則91に基づく訂正 07.07.2009] 
 又、上記右後部便座ブロック11と右前部便 ブロック12との間の隙間16bの近傍位置、右前 部便座ブロック12と前部便座ブロック13との の隙間16cの近傍位置、前部便座ブロック13と 左前部便座ブロック14との間の隙間16dの近傍 置、左前部便座ブロック14と左後部便座ブ ック15との間の隙間16eの近傍位置にそれぞれ 設けるシート送り方向変更装置17も、該各隙 16b,16c,16d,16eに対する位置関係を、上記図4(a) (b)(c)に示したシート送り方向変更装置17と同 に設定して設けた構成としてある。これに り、上記右後部便座ブロック11の表面側に って配置される上記帯状シート18の先端側部 分を、上記隙間16bに対応させて設けたシート 送り方向変更装置17に掛け回すことで、上記 前部便座ブロック12の表面側に導かれる帯 シート18を、便座中央寄りに所要角度で角度 変更させて、該右前部便座ブロック12に沿わ て配置できるようにしてある。同様に、上 右前部便座ブロック12の表面側に配置され 上記帯状シート18の先端側部分を、上記隙間 16cに対応させて設けたシート送り方向変更装 置17に掛け回すことで、上記前部便座ブロッ 13の表面側に導かれる帯状シート18を、便座 中央寄りに所要角度で角度変更させて、該前 部便座ブロック13に沿わせて配置できるよう してある。以後同様に、上記前部便座ブロ ク13と左前部便座ブロック14との間の隙間16d 、上記左前部便座ブロック14と左後部便座ブ ック15との間の隙間16eで、帯状シート18を、 便座中央寄りに所要角度で角度変更させるよ うにしてある。

[規則91に基づく訂正 07.07.2009] 
 上記回収用シート方向変更装置19は、図6(a)( b)に示すように、たとえば、上記帯状シート1 8の幅寸法よりも所要寸法長い軸心方向寸法 備えたガイドローラ26が、支持軸27に回転自 に取り付けてある。

 更に、上記左後部便座ブロック15の表面 に沿って配置される上記帯状シート18の延長 線上の下方で、且つ上記後部便座ブロック10 裏面側となる位置に、上記ガイドローラ26 、上記左後部便座ブロック15の表面側におけ る帯状シート18の送り方向と、後部便座ブロ ク10の左端部の延びる方向との間に形成さ る角の二等分線に直交する方向にほぼ沿う うに配置して、該ガイドローラ26における便 座中央寄りの端部より突出させた上記支持軸 27を、上記後部便座ブロック10の裏面側へ屈 させて、該後部便座ブロック10の裏面におけ る所要個所に取り付けた構成としてある。

 これにより、上記左後部便座ブロック15 表面側に沿って配置してある帯状シート18を 、上記左後部便座ブロック15と後部便座ブロ ク10との間の隙間16fより便座ブロック裏面 に引き出して上記回収用シート方向変更装 19のガイドローラ26に掛け回すことで、上記 状シート18を上記後部便座ブロック10の裏面 側に沿わせて該後部便座ブロック10の左端側 導くことができるようにしてある。

 しかも、上記各シート送り方向変更装置1 7及び回収用シート方向変更装置19が、いずれ もガイドローラ24,26を片持ち支持してなる構 としてあることにより、上記各シート送り 向変更装置17及び回収用シート方向変更装 19の各ガイドローラ24,26に対して上記帯状シ ト18を掛け回す作業を、便座外側より該帯 シート18を各ガイドローラ24,26の周囲(外周部 )へ挿入する作業によって容易に実施できる うにしてある。

[規則91に基づく訂正 07.07.2009] 
 なお、後部便座ブロック10、右後部便座ブ ック11、右前部便座ブロック12、前部便座ブ ック13、左前部便座ブロック14、左後部便座 ブロック15における各帯状シート送り方向の 流側の端縁部は、図4(b)(c)及び図6(b)に示す く、いずれも表面側と裏面側が滑らかに連 する円弧形状となるようにしてあり、上記 便座ブロック10,11,12,13,14,15の表面側から各隙 間16a,16b,16c,16d,16e,16fを通して便座ブロック裏 側へ導かれる上記帯状シート18を、上記円 形状としてある各便座ブロック10,11,12,13,14,15 の端縁部に沿わせて円滑に移動(走行)させる とができるようにしてある。

[規則91に基づく訂正 07.07.2009] 
 一方、右後部便座ブロック11、右前部便座 ロック12、前部便座ブロック13、左前部便座 ロック14、左後部便座ブロック15における各 帯状シート送り方向の上流側の端縁部には、 図4(b)(c)に示すように、該端縁部に沿って延 る円柱形状のガイドバー28を設けてなる構成 として、上記各シート送り方向移動装置17に け回された後、便座ブロック裏面側から各 間16a,16b,16c,16d,16eを通して上記各便座ブロッ ク11,12,13,14,15の表面側へ導かれる上記帯状シ ト18が、上記各ガイドバー28に沿わされるこ とで円滑に移動(走行)させることができるよ にしてあるが、ガイドバー28を設けること 代えて、上記各便座ブロック11,12,13,14,15の帯 状シート送り方向の上流側の端縁部に、該帯 状シート送り方向に沿って回転可能なディス クを、便座内外方向に所要間隔で複数設けた 構成としたり、端縁部自体を滑らかな円弧形 状としてもよい。

 更に、図示してないが、上記各便座ブロ ク10,11,12,13,14,15の端縁部における便座中央 りの端部と便座外周寄りの端部に、便座ブ ック裏面側へ所要寸法突出するガイドを設 て、該各便座ブロック10,11,12,13,14,15の端縁部 に沿って移動する上記帯状シート18が便座内 方向に逸脱する虞を未然に防止できるよう してもよい。

 上記シート供給部22とシート回収部23は、 図7に示すように、各々の箱型のケーシング29 と30を、水平な仕切壁31を挟んで上下方向に 体に連結して形成すると共に、上記後部便 ブロック10の左端部に、上記仕切壁31の便座 端部となる右端部を一体に連結して支持さ た構成としてある。

 更に、上記シート供給部22は、図7及び図8 に示すように、上記ケーシング29の天井壁29a び反便座側側壁となる左側壁29bを、上記天 壁29aの右端部(便座側端部)を中心に上下方 に一体に回動できるようにしてなる構成と て、図7に実線で、又、図8に二点鎖線でそれ ぞれ示す如く、上記天井壁29aと左側壁29bを上 方へ回動させることで、該ケーシング29の左 及び上端側を開放できるようにしてある。

 上記シート供給部22のケーシング29の前側 壁29cと後側壁29dの内面には、該各壁29c,29dの 央部から左上の角部に達する所要深さの軸 付溝32を平行に設けて、該各軸取付溝32に、 記帯状シート18が巻いてあるシート供給ロ ル33のロール軸33aの両端部を嵌合させること で、上記ケーシング29のほぼ中央部に、上記 ート供給ロール33を回転自在に装着できる うにしてある。更に、上記ケーシング29の天 井壁29aと左側壁29bを上方に回動させて該ケー シング29の左側及び上端側を開放した状態で 上記シート供給ロール33のロール軸33aを上 軸取付溝32に沿ってスライドさせることで、 上記帯状シート18が巻き出された後のロール 33aの取外しと、新たなシート供給ロール33 ロール軸33aの装着とを容易に実施できるよ にしてある。

 上記シート供給部22のケーシング29の便座 側側壁となる右側壁29eにおける上記仕切壁31 近傍となる下端部には、前後方向に延びる ート供給口34が設けてあると共に、該シー 供給口34の内側近傍位置に、2本の供給用ロ ラ35が近接状態で平行に設けてある。これに より、上記ケーシング29内に装着したシート 給ロール33より巻き出す上記帯状シート18を 、図8に示すように上記2本の供給用ローラ35 間を通してから上記シート供給口34を経て上 記後部便座ブロック10の表面側に、該後部便 ブロック10の左端部が延びる方向に沿わせ 供給できるようにしてある。更に、上記シ ト供給ロール33の周速が、上記シート供給口 34より上記後部便座ブロック10の表面側へ上 帯状シート18を供給する際に所望される供給 速度を一時的に上回るようになるとしても、 上記シート供給ロール33より巻き出す帯状シ ト18を上記2本の供給用ローラ35の間を通す とで、上記シート供給口34を経て後部便座ブ ロック10の表面側に供給される帯状シート18 、弛みが生じないようにしてある。

[規則91に基づく訂正 07.07.2009] 
 上記シート回収部23は、図7及び図9(a)(b)に示 すように、ケーシング30の前側壁30aを、その 端部を中心に前後方向に回動できるように てなる構成として、該前側壁30aを前方へ回 させることで、上記ケーシング30の前面側 開放することができるようにしてある。

 上記ケーシング30の後側壁30bの外側所要 所には、駆動モータ36を設け、該駆動モータ 36の出力側に連結したギアボックスの如き動 伝達機構37の出力軸37aを、上記後側壁30bの 央部を貫通させてケーシング30内に突出させ て配置すると共に、該出力軸37aに、上記ケー シング30内の中央部に前後方向に延びるよう 置した回転軸38が取り付けてある。上記回 軸38には、外周面における周方向の1個所に 軸心方向に沿って延びる凸部39が設けてある 。

 一方、中心部に上記回転軸38の外径に対 した内径の貫通孔41を有し、且つ該貫通孔41 内周面における周方向の1個所に、上記回転 軸38の外周面に設けた凸部39に嵌合し得る凹 42を軸心方向に沿って設けてなる中空の巻取 りロール軸40を別途用意して、上記ケーシン 30の前面側を開放した状態にて、該巻取り ール軸40を、上記ケーシング30内に設けてあ 上記回転軸38に対して前方から着脱自在に 着できるようにしてある。

 更に、上記シート回収部23のケーシング30 の便座側側壁となる右側壁30cにおける上記仕 切壁31の近傍となる上端部には、前後方向に びるシート回収口43が設けてあると共に、 シート回収口43の内側近傍位置に、2本の回 用ローラ44が近接状態で平行に設けてある。

 なお、上記ケーシング30の前側壁30aの中央 には、該前側壁30aにより上記ケーシング30の 前面側を閉塞させた状態のときに上記回転軸 38の前端部(突出端部)を嵌合させて回転自在 受けるための軸受孔45が設けてある。これに より、上記後部便座ブロック10の裏面側より 記シート回収口43を通してケーシング30内に 導く帯状シート18を、上記2本の回収用ローラ 44の間を通してガイドさせてから、該帯状シ ト18の先端部を、上記回転軸38に装着した巻 取りロール軸40の外周面に、テープ等の図示 ない所要の取付手段を介し取り付けた状態 て、上記駆動モータ36を運転することによ 、上記動力伝達機構37を介して上記回転軸38 伝達される回転駆動力により、該回転軸38 一体に上記巻取りロール軸40を回転させて、 該巻取りロール軸40に、上記帯状シート18を き取って回収できるようにしてある。よっ 、上記巻取りロール軸40の回転駆動による帯 状シート18の巻取動作に伴って、上記シート 給部22のシート供給ロール33より順次巻き出 される帯状シート18を、上記後部、右後部、 前部、前部、左前部の各便座ブロック10,11,1 2,13,14の表面側と、各シート送り方向変更装 17とを交互に通した後、左後部便座ブロック 15の表面側へ導き、更に、上記すべての便座 ロック10,11,12,13,14,15の表面側を通過した後 帯状シート18を、隙間16fより回収用シート方 向変更装置19を経て上記後部便座ブロック10 左端部の裏面側を通して上記シート回収部23 へ導いて回収することができるようにしてあ る。
 また、回収用ローラ44の径を供給用ローラ35 の径よりも大きくして、帯状シート18の走行 には、該帯状シート18に常に引張力が作用 るようすることにより、該帯状シート18が弛 まないようにすることができる。

 更に、上記のようにして帯状シート18を巻 取った後の巻取りロール軸40は、上記ケーシ ング30の前側壁30aを前方へ回動させて該ケー ング30の前面側を開放させた状態にて、巻 取った帯状シート18ごと前方へ引き出すこと で上記回転軸38より容易に取り外すことがで るようにしてあり、その後、新たな巻取り ール軸40を上記回転軸38に装着することで、 巻取りロール軸40の交換を容易に行うことが きるようにしてある。
 なお、便座ブロックの形状を環状ではなく 蹄形とした場合には、シート供給部22を左 部便座ブロック15の右端部に設置し、シート 回収部23を右後部便座ブロック11の左端部に 置する。

 上記帯状シート18は、たとえば、プラス ック類の薄膜、不織布、布、あるいはこれ の複合材等、濡れても引張強度が容易に低 しないような材質製としてある。又、該帯 シート18の幅寸法は、上記各便座ブロック10, 11,12,13,14,15の表面側に沿って配置することで 各便座ブロック10,11,12,13,14,15の表面全体を うことができるような幅寸法に設定してあ 。

 更に、上記便座装置8には、便座本体9を 用するごとに、該便座本体9の各便座ブロッ 10,11,12,13,14,15の表面側を、上記帯状シート18 におけるシート供給部4より新たに供給され 清浄な部分で自動的に覆うことができるよ に、上記便座本体9の不使用時に上記シート 収部23の駆動モータ36の運転を開始させて、 巻取りロール軸40の回転駆動を開始させて、 記シート供給部22から帯状シート18の清浄な 部分の供給を開始させ、且つ上記シート供給 部22から供給された帯状シート18の清浄な部 によって上記すべての便座ブロック10,11,12,13 ,14,15の表面側が覆われるようになると、上記 駆動モータ36の運転を自動的に停止させる制 系を備えた構成としてある。

 具体的には、上記便座本体9の不使用時を 検出して上記シート回収部23の駆動モータ36 運転を開始させるためのスイッチとして、 とえば、図1、図2及び図10に示すように、便 2の後端部上端面に設置したブラケット46に 上記便座本体9の後部便座ブロック10の後端 の所要個所に突設した取付部47と、便ふた48 の後端部に設けた取付部48aを、それぞれ左右 方向の軸49,50を介して個別に上下方向回動可 に取り付けて、上記便座本体9と便ふた48と 個別に開閉操作できるようにしてなる構成 おける上記ブラケット46の便ふた48取付部近 傍となる所要個所に、上記便ふた48の開放時 は回路を開き、該便ふた48を閉めると回路 閉じる2つの接点51a,51bを備えた便ふた開閉検 出用の蓋スイッチ51が設けてある。

 又、図11に示す如く、上記帯状シート18の 長手方向に、上記シート供給部22のシート供 口34より後部便座ブロック10の表面側に供給 される帯状シート18が上述したようにすべて 便座ブロック10,11,12,13,14,15の表面側を通過 てから隙間16fを経て上記後部便座ブロック10 の裏面側に至るまでの経路長に応じた間隔L 、幅方向の一端寄り位置に、第1のセンサ検 用マークとしての第1の孔52aが穿設してある 。更に、上記帯状シート18の長手方向におけ 上記第1の孔52aよりシート送り方向と反対側 へ数センチ離れた位置で、且つ幅方向他端寄 り位置に、第2のセンサ検出用マークとして 第2の孔52bが穿設してある。

[規則91に基づく訂正 07.07.2009] 
 更に、図12(a)(b)に示す如く、上記シート供 部22のシート供給口34の上側面(天井面)に、 記帯状シート18に設けた第1の孔52a及び第2の 52bの幅方向位置にそれぞれ対応させて、上 シート供給口34の底面に達する板バネ形状 バネ状端子53a,54aをそれぞれ設けると共に、 記各シート供給口34の底面における上記各 ネ状端子53a,54aの下方となる位置に、板状の 子53b,54bをそれぞれ埋設して、上記シート供 給部22のシート供給口34を通して後部便座ブ ック10の表面側へ順次供給するようにしてあ る上記帯状シート18の上記第1の孔52aが、上記 一方のバネ状端子53aの下方に達すると、該第 1の孔52aを通して上記バネ状端子53aがその下 の板状端子53bに接し、この接点が通電可能 なることに基づいて上記帯状シート18の第1 孔52aを検出できるようにしてある第1のセン 53と、同様に、上記帯状シート18の上記第2 孔52bが上記他方のバネ状端子54aの下方に達 ると、該第2の孔52bを通して上記バネ状端子5 4aがその下方の板状端子54bに接して、該接点 通電可能となることに基づいて上記帯状シ ト18の第2の孔52を検出できるようにしてあ 第2のセンサ54がそれぞれ形成して設けてあ 。

 上記蓋スイッチ51と上記各センサ53,54の作 動に基づいて上記シート回収部23の駆動モー 36を制御するための制御回路は、図10に示す 如く、電源55に上記駆動モータ36を接続する 路X1に、リレー56のa接点56a1が直列に接続し ある。

 又、上記電源55には、上記蓋スイッチ51の 一方の接点51aが、上記リレー56と、リレー57 b接点57bを直列に備えた回路X2を介して接続 てある。

 更に、上記電源55には、上記蓋スイッチ51 の他方の接点51bが、上記リレー57に該リレー5 7のa接点57a及びリレー58のa接点58a1を並列に接 続し、これに上記第2のセンサ54の接点を直列 に備えた回路X3を介して接続してある。

 更に又、上記電源55には、上記リレー58に 該リレー58の別のa接点58a2及び上記第1のセン 53の接点を並列に接続し、これに上記リレ 56の別のa接点56a2を直列に設けた回路X4が接 してある。

 以上の回路構成としてある制御系によれ 、使用者が便ふた48を閉じると、回路X2と回 路X3に設けてある蓋スイッチ51の各接点51aと51 bが共に閉じられ、この際、上記回路X2では、 上記蓋スイッチ51の一方の接点51aと、リレー5 7のb接点57bを介してリレー56への通電が開始 れて、該リレー56が励磁される。このリレー 56の励磁により、上記回路X1にて駆動モータ36 に直列に接続してある上記リレー56のa接点56a 1が閉じられるため、上記駆動モータ36への通 電が開始される。よって、該駆動モータ36の 転により上記シート回収部23における巻取 ロール軸40が回転駆動されることで、上記シ ート供給部22から新たに導かれる帯状シート1 8の清浄な部分の各便座ブロック10,11,12,13,14,15 の表面側への供給が開始される。

 なお、この際、上記回路X3では、蓋スイ チ51の他方の接点51bが閉じられたままとなり 、又、上記回路X4では上記リレー56の別のa接 56a2が閉じたままとなる。

 次いで、上記シート供給部22より便座本 9の表面側へ新たに供給された帯状シート18 長さが、上記すべての便座ブロック10,11,12,13 ,14,15の表面側を覆う長さに達する数センチ手 前で、上記帯状シート18に設けてある第1の孔 52aが、上記シート供給部22のシート供給口34 設けてある第1のセンサ53の位置に来ると、 第1のセンサ53の接点が閉じられる。これに り、上記回路X4にて、上記リレー56の別のa接 点56a2と上記第1のセンサ53の接点を介して上 リレー58への通電が開始されて、該リレー58 励磁されるため、上記回路X4では、上記第1 センサ53の接点と並列に設けてある上記リ ー58のa接点58a2が閉じて、該リレー58の自己 持が行われ、同時に、上記回路X3における上 記リレー58のa接点58a1が閉じられる。

 その後、上記駆動モータ36の運転が継続 れると、上記帯状シート18に設けてある第1 孔52aが、上記シート供給部22のシート供給口 34に設けてある第1のセンサ53の位置を通過す ため、上記第1のセンサ53の接点は開くが、 記したようにリレー58は自己保持が行われ ままとなる。この状態で、上記シート供給 22より便座本体9の表面側に新たに供給され 帯状シート18の長さが、上記すべての便座ブ ロック10,11,12,13,14,15の表面側を覆う長さに達 て、すなわち、便ふた48を閉じる以前に便 本体9の各便座ブロック10,11,12,13,14,15の表面 に配置されていたすべての帯状シート18が、 上記シート供給部22より新たに供給された清 な帯状シート18に交換された時点で、上記 状シート18に設けてある第2の孔52bが、上記 ート供給部22のシート供給口34に設けてある 2のセンサ54の位置に来ると、該第2のセンサ 54の接点が閉じられる。これにより、上記回 X3では、蓋スイッチ51の他方の接点51b、上記 第2のセンサ54の接点、上記リレー58のa接点58a 1を介してリレー57への通電が開始されて、該 リレー57が励磁される。このようにして上記 レー57が励磁されると、上記回路X3では、上 記リレー58のa接点58a1と並列に設けてある上 リレー57のa接点57aが閉じて、該リレー57の自 己保持が行われる。同時に、回路X2に設けて る上記リレー57のb接点57bが開くため、該回 X2では、リレー56への通電が停止されて、該 リレー56が消磁され、これにより、回路X1に 駆動モータ36に直列に接続してある上記リレ ー56のa接点56a1が開いて、上記駆動モータ36へ の通電が停止されるため、該駆動モータ36の 転が自動的に停止されるようにしてある。 、上記回路X4に設けてある上記リレー56の別 のa接点56a2も開くことで、該回路X4では、リ ー58が消磁されるようにしてある。

 しかる後、次の使用者が上記便ふた48を くと、上記回路X2と回路X3における蓋スイッ 51の2つの接点51aと51bが共に開くため、回路X 3ではリレー57への通電が停止されて、該リレ ー57が消磁され、これにより、上記回路X3に ける上記リレー57のa接点57aが開くと共に、 路X2における上記リレー57のb接点57bが閉じて 、初期状態に復旧されるようにしてある。

 なお、上記便ふた48の裏面側に、図2に示 如く、便ふた48を閉じたときに上記便座本 9の所要の便座ブロック10,11,12,13,14,15の表面 に接することで該便ふた48の荷重を上記便座 本体9へ伝えて支持させるための支持脚59を設 ける必要がある場合は、該支持脚59の突出端 に、図示しないローラを、上記便座本体9の 各便座ブロック10,11,12,13,14,15の表面側におけ 帯状シート18の送り方向に沿わせて回転で るように設けた構成とすることで、上記便 た48を閉じた状態で、上記便座本体9の各便 ブロック10,11,12,13,14,15の表面側に配置されて いる帯状シート18の交換を行う際に、該帯状 ート18に上記便ふた48の支持脚59が接触して 、該帯状シート18の進行(走行)の妨げになら ないようにすればよい。

 以上の構成としてある本発明の便座装置8 を装備した洋式便器2にて、使用者が上記便 装置8の便座本体9に腰掛けて使用した後は、 便ふた48を閉じると、上述したように便座本 9のすべての便座ブロック10,11,12,13,14,15の表 側が、上記シート供給部22より供給された 浄な帯状シート18によって覆われるようにな るため、次の使用者が便ふた48を開けて使用 る際には、予め、便座本体9の表面側が、周 方向の全周に亘り清浄な衛生用の帯状シート 18で覆われた状態となっている。このために 該使用者は、便ふた48を開けるのみで、前 使用者による汚染や汚れを気にすることな 、上記清浄な帯状シート18によって表面側が 覆われた便座本体9に腰掛けて使用できるよ になる。

 このように、本発明の便座装置8によれば 、使用者が便座本体9の使用後に便ふた48を閉 めるのみで、便座本体9を、表面側が全周に り清浄な帯状シート18で覆われた状態で次の 使用者の使用に供することができる。

 又、上記便座本体9の表面側を覆う帯状シ ート18は、平坦なシートとすることができる 共に、上記便座本体9の表面側を周方向の全 周に亘って覆うために必要な帯状シート18の さ寸法を、上記便座本体9の外周に沿う長さ 寸法よりもやや長い寸法に収めることができ て、特許文献1で従来提案されているような 座用シート巻取器で使用する袋状のシート 比して材料の量を大幅に低減させることが きる。又、上記帯状シート18を、製造の容易 なものとすることができて、該帯状シート18 安価なものとすることができる。

 又、上記帯状シート18は、便座本体9を形 している各便座ブロック10,11,12,13,14,15の隣 するもの同士の隙間16a,16b,16c,16d,16eを通して 座ブロック裏面側に引き出した部分をそれ れ対応するシート送り方向変更装置17に掛 回すことで、上記各隙間16a,16b,16c,16d,16eの平 視反時計回り方向の下流側に位置する各便 ブロック11,12,13,14,15の表面側に沿って配置 れるように、上記帯状シート18を、便座中央 寄り側へ順次角度変更させることができるた め、該帯状シート18を、上記便座本体9の周方 向へ自動的に追従させて配置することができ る。よって、便座本体9を使用する使用者ご の手作業による上記帯状シート18の位置合わ せ作業を不要にすることができると共に、使 用者が便座本体9に腰掛ける際における上記 状シート18の位置ずれを防止することも可能 となる。

[規則91に基づく訂正 07.07.2009] 
 次に、図13(a)(b)(c)は本発明の実施の他の形 として、図1乃至図12(a)(b)に示したと同様の 成の便座装置8におけるシート送り方向変更 置17の他の例を示すもので、便座ブロック10 と11,11と12,12と13,13と14,14と15同士の間の各隙 16a,16b,16c,16d,16eの便座ブロック裏面側近傍位 に、所要径で且つ帯状シート18の幅寸法に 応した軸心方向寸法を有する略円錐形状の 錐状バー60を、太径となる軸心方向の一端部 が便座中央寄りに、細径となる軸心方向の他 端部が便座外周寄りに位置し、且つ該円錐状 バー60の外周面の周方向における最も便座ブ ック寄りの端部が、上記各隙間16a,16b,16c,16d, 16eに沿うよう配置して、該円錐状バー60の軸 方向一端部に突設した支持部材61を、所要 取付部材62を介して上記各隙間16a,16b,16c,16d,16 eの片側、又は、両側に位置する便座ブロッ 10,11,12,13,14,15の裏面側所要位置に取り付けて なる構成のシート送り方向変更装置17aとした ものである。

 以上の構成としてある本実施の形態のシ ト送り方向変更装置17aによれば、上記各隙 16a,16b,16c,16d,16eに対し平面視反時計回り方向 の上流側に位置する各便座ブロック10,11,12,13, 14の表面側に沿って配置してある帯状シート1 8の先端側部分を、上記各隙間16a,16b,16c,16d,16e り便座ブロック裏面側に引き出して、それ れ対応する上記シート送り方向変更装置17a 円錐状バー60に一旦掛け回してから上記隙 16a,16b,16c,16d,16eを経て平面視反時計回り方向 下流側に位置する各便座ブロック11,12,13,14,1 5の表面側へ配置すると、上記便座ブロック 面側にて上記帯状シート18が上記円錐状バー 60に掛け回された部分では、該帯状シート18 便座中央寄りの端縁部を、便座外周寄りの 縁部に比して、上記円錐状バー60の太径部の 円周寸法と細径部の円周寸法の差の寸法分、 長い経路を経由させて移動させることができ る。よって、上記各隙間16a,16b,16c,16d,16eより 記便座ブロック11,12,13,14,15の表面側へ導かれ る上記帯状シート18の向きを、順次便座中央 りに所要角度で角度変更させることができ ため、上記各便座ブロック11,12,13,14,15の表 側に、上記帯状シート18を沿わせて配置する ことができる。

[規則91に基づく訂正 07.07.2009] 
 次いで、図14(a)(b)(c)は本発明の実施の更に の形態として、図13(a)(b)(c)に示したシート送 り方向変更装置17aの応用例を示すもので、図 13(a)(b)(c)に示した円錐状バー60に代えて、該 錐状バー60の軸心位置と同様の位置に支持軸 63を配置すると共に、該支持軸63の長手方向 要間隔位置に、便座中央寄りの大径のもの ら便座外周寄りの小径のものへ向けて徐々 径が小さくなるように径の異なる複数枚(図 は7枚)のディスク64を配列して、該各ディス ク64の中央部を、上記支持軸63にそれぞれ回 自在に取り付け、更に、上記支持軸63におけ る便座中央寄りの端部を、所要の取付部材65 介して上記隙間16a,16b,16c,16d,16eの片側、又は 、両側に位置する便座ブロック10,11,12,13,14,15 裏面側所要位置に取り付けてシート送り方 変更装置17bを構成したものである。

 本実施の形態のシート送り方向変更装置1 7bによっても、上記各隙間16a,16b,16c,16d,16eに対 し平面視反時計回り方向の上流側に位置する 各便座ブロック10,11,12,13,14の表面側に沿って 置してある帯状シート18の先端側部分を、 記各隙間16a,16b,16c,16d,16eより便座ブロック裏 側に引き出して、それぞれ対応する上記シ ト送り方向変更装置17bの各ディスク64に一 掛け回してから上記隙間16a,16b,16c,16d,16eを経 平面視反時計回り方向の下流側に位置する 便座ブロック11,12,13,14,15の表面側へ配置す と、上記便座ブロック裏面側にて上記帯状 ート18が上記径の異なる各ディスク64に掛け された部分では、該帯状シート18の便座中 寄りの端縁部を、便座外周寄りの端縁部に して、上記支持軸63に取り付けてある最大径 のディスク64の円周寸法と最小径のディスク6 4の外周寸法の差の寸法分、長い経路を経由 て移動させることができる。よって、上記 隙間16a,16b,16c,16d,16eより導かれる上記帯状シ ト18を、上記便座ブロック11,12,13,14,15の表面 側に沿わせて配置することができる。

[規則91に基づく訂正 07.07.2009] 
 図15(a)(b)(c)は本発明の実施の更に他の形態 して、図1乃至図12(a)(b)に示したと同様の構 の便座装置8におけるシート送り方向変更装 17の別の例を示すもので、便座ブロック10と 11,11と12,12と13,13と14,14と15同士の間の各隙間16 a,16b,16c,16d,16eの便座ブロック裏面側近傍位置 、底辺を所要の幅寸法とし、且つ頂角を挟 2つの辺の長さ寸法を帯状シート18の幅寸法 対応した寸法としてなる二等辺三角形状の レート部材66を、該プレート部材66の二等辺 三角形状の頂角部分が上記各隙間16a,16b,16c,16d ,16eにおける便座外周寄り端部に近接し、底 部分が便座中央寄りに位置し、更に、上記 等辺三角形状の対称軸部分が上記隙間16a,16b, 16c,16d,16eに沿うように配置して、該プレート 材66の便座中央寄りに位置する端部を、所 の取付部材67を介して上記隙間16a,16b,16c,16d,16 eの片側、又は、両側に位置する便座ブロッ 10,11,12,13,14,15の裏面側所要位置に取り付けて なる構成のシート送り方向変更装置17cとした ものである。

 なお、上記プレート部材66の二等辺三角 状の頂角を挟む2つの辺部は、その端部を表 側から裏面側へ滑らかに連続する円弧形状 して、後述するように該プレート部材66に け回す帯状シート18が、該プレート部材66の 面に沿って円滑に移動できるようにしてあ 。

 本実施の形態のシート送り方向変更装置17c よっても、上記各隙間16a,16b,16c,16d,16eに対し 平面視反時計回り方向の上流側に位置する各 便座ブロック10,11,12,13,14の表面側に沿って配 してある帯状シート18の先端側部分を、上 各隙間16a,16b,16c,16d,16eより便座ブロック裏面 に引き出して、それぞれ対応する上記シー 送り方向変更装置17cのプレート部材66に一 掛け回してから上記隙間16a,16b,16c,16d,16eを経 平面視反時計回り方向の下流側に位置する 座ブロック11,12,13,14,15の表面側へ配置する 、上記便座ブロック裏面側にて上記帯状シ ト18が上記プレート部材66に掛け回された部 では、該帯状シート18の便座中央寄りの端 部を、便座外周寄りの端縁部に比して、上 プレート部材66の二等辺三角形状の底辺の幅 寸法のほぼ2倍の寸法分、長い経路を経由し 移動させることができる。よって、上記各 間16a,16b,16c,16d,16eより導かれる上記帯状シー 18を、便座ブロック11,12,13,14,15の表面側に沿 わせて配置することができる。
 なお、シート送り方向変更装置17をベルト ンベアに使用することにより、平面から見 直線状のベルトコンベアを、所望の位置で 望の角度曲折させることができる。

 本発明は、上記実施の形態にのみ限定さ るものではなく、便座装置8は、左右を反転 させて便座本体9の右側にシート供給部22とシ ート回収部23を備えて、該便座本体9の各便座 ブロック10,11,12,13,14,15の表面側を、平面視時 回り方向に導く帯状シート18によって覆う うにした構成としてもよい。更には、シー 供給部22とシート回収部23を左右に振り分け 設ける構成としてもよい。このように、シ ト供給部22とシート回収部23と左右に振り分 ける場合は、左後部便座ブロック15より隙間1 6fを通して後部便座ブロック10の裏面側に導 た帯状シート18を掛け回すことで該帯状シー ト18の進行方向を変えるための回収用シート 向変更装置19におけるガイドローラ26を配置 する角度姿勢を適宜変更するようにすればよ い。

 環状の便座形状を周方向に分割して便座 体9の周方向に設ける便座ブロック10,11,12,13, 14,15の数は、6個より増減させてもよい。この 際、便座本体9を周方向により多数に分割さ た便座ブロックからなる構成とすれば、該 座本体9をより滑らかな環形に近づけること 能となる。

 シート供給部22やシート回収部23のケーシ ング29,30の形状、大きさ、該各ケーシング29,3 0の所要個所を開閉可能とする機構、シート 給ロール33のロール軸33aや巻取りロール軸40 着脱可能に支持させる機構は、図示した以 の構成としてもよい。

 シート供給部22の2本一組の供給用ローラ3 5及びシート回収部23の2本一組の回収用ロー 44の一本ずつに所要の駆動モータの出力側を 接続して、該駆動モータの運転により上記2 一組の供給用ローラ35と回収用ローラ44を同 させて回転駆動することで、シート供給部2 2から便座本体9の表面側への帯状シート18の 給と、シート回収部23への帯状シート18の回 を行わせるようにしてもよい。

 シート供給ロール33の交換時にリセット 、該交換後の新たなシート供給ロール33から 巻き出されて便座本体9の表面側を覆うよう 配置させた帯状シート18を取り替えた回数を 、たとえば、上記蓋スイッチの作動回数等に よってカウントするためのカウンタを設ける ようにしてもよい。このようにすれば、上記 シート供給ロール33に残っている帯状シート1 8を用いて、便座本体9の表面側を覆う帯状シ ト18をあと何回取り替えられるかが容易に 握できるため、上記シート供給ロール33の交 換を計画的に且つ効率よく行うことができる ようになる。

 更に、便座本体9あるいは便器2側に設置 るブラケット46に対する便座本体9の取付部 取付個所付近に、便座本体9に使用者が腰掛 て使用したことを検出できるロードセル等 センサを設けて、便ふた48が開いていても 便座本体9が前回使用された後に、該便座本 9の表面側に配置されている帯状シート18の り替えが既に行われている状態であるか、 は、帯状シート18の取り替えが行われてい い状態であるかを表示するための表示器を けるようにしてもよい。このようにすれば 便座本体9の表面側に配されている帯状シー 18の取り替えが行われていない場合は、便 本体9を使用しようとする使用者が、一旦便 た48を閉めることで、便座本体9の表面側の 状シート18を確実に取り替えることができ と共に、既に取り替えられている帯状シー 18ガスdに取り替えられている場合は、更に 状シート18を取り替えてしまうことによる無 駄を抑制できる。上記のように便座本体9を 用しようとする使用者自身による便ふた48の 開け閉めにより便座本体9の表面側を覆う帯 シート18の取り替えを行わせる場合は、図10 示した回路構成に、帯状シート18に設けた 2の孔52bを検出するための第2のセンサ54の接 が閉じられる以前に便ふた48が開かれて、 スイッチ51の接点51aが開かれても、リレー56 励磁状態に保持させるための回路構成を追 して、上記帯状シート18に設けた第2の孔52b 第2のセンサ54に検出されるようになるまで 駆動モータ36の運転を継続させることがで るようにすることが望ましい。

 更には、上記便ふた48を閉める操作以外 、使用者が直接操作して上記駆動モータ36の 運転による上記便座本体9の表面側の帯状シ ト18の取替作業を開始させるためのスイッチ を設けるようにしてもよい。この場合も、上 記使用者がスイッチを一旦操作して、駆動モ ータ36の運転を開始させると、上記帯状シー 18に設けた第2の孔52bが第2のセンサ54に検出 れるまで駆動モータ36の運転を継続させる とができるようにすることが望ましい。

 便座本体9の表面側に配置する帯状シート 18を便座本体9を使用するごとに取り替える際 、シート供給部22より供給する清浄な帯状シ ト18が該便座本体9のすべての便座ブロック1 0,11,12,13,14,15の表面側に配置された時点で該 状シート18の供給を自動で停止させるために 、帯状シート18に、シート供給部22を出た帯 シート18がすべての便座ブロック10,11,12,13,14, 15の表面側を経た後、隙間16fより後部便座ブ ック10の裏面側へ達するまでの経路長に応 た間隔でセンサ検出用マークとなる第1の孔5 2aと第2の孔52bをそれぞれ設けて、該各孔52aと 52bを、シート供給部22のシート供給口34に設 た接触式の第1のセンサ53と第2のセンサ54で れぞれ検出させるものとして示したが、上 センサ検出用マークを、上記帯状シート18の 所要個所に、他の部分とは異なる色を付すこ とで設けると共に、上記第1のセンサ53と第2 センサ54を光学式センサとする等、上記第1 センサ53と第2のセンサ54の検出形式は適宜変 更してもよく、該各センサ53,54の検出形式に じて上記センサ検出用マークの形式も適宜 更してもよい。又、上記各センサ53,54は、 ート供給口34に代えて、シート回収部23にお るシート回収後43に設けるようにしてもよ 。

 帯状シート18は、便座本体9の各便座ブロ ク10,11,12,13,14,15の表面側の全面を覆い得る 寸法とすることが好ましいが、上記便座本 9の各便座ブロック10,11,12,13,14,15の表面側に 、便座本体9に腰掛ける使用者の臀部が接触 ない個所があれば、その部分が露出した状 となるような幅寸法としてもよい。

 更に、上記のように、便座本体9の各便座 ブロック10,11,12,13,14,15の表面側に、帯状シー 18に覆われずに露出された部分が存在する 合は、便ふた48に設ける支持脚59を、上記便 本体9の各便座ブロック10,11,12,13,14,15の表面 における帯状シート18に覆われない部分に するように配設してもよく、この場合は、 記支持脚59の突出端部に、上記各便座ブロッ ク10,11,12,13,14,15の表面側を移動する帯状シー 18の移動方向に沿って回転可能な図示しな ローラを設ける構成を省略してよい。

 又、各便座ブロック10,11,12,13,14,15同士の 結を、連結部材20で行う場合を示したが、連 結部材20としては、図示以外の構造のもので よい。

[規則91に基づく訂正 07.07.2009] 
 図1乃至図12(a)(b)の実施の形態では、帯状シ ト18を掛け回すためのシート送り方向変更 置17として、支持軸25に回転自在に取り付け れたガイドローラ24を示したが、該ガイド ーラ24に代えて固定式のガイドバーとしても よい。なお、ガイドローラ24に代えて固定式 ガイドバーとする場合には、さらに、ガイ バーに凹溝を設けたりガイドバーから空気 吹き出させたりすることにより、帯状シー 18とガイドバーの摩擦力を軽減して帯状シ ト18の走行を滑らかにすることができる。

[規則91に基づく訂正 07.07.2009] 
 更には、各シート送り方向変更装置は、各 座ブロック10,11,12,13,14,15同士の隙間16a,16b,16c ,16d,16eを通して便座ブロック表面側から裏面 へ引き出された帯状シート18が、該各シー 送り方向変更装置に掛け回されてから上記 間16a,16b,16c,16d,16eを通して便座ブロック裏面 から表面側へ戻される間に、該帯状シート1 8における便座中央寄りの端縁部の方が、便 外周寄りの端縁部よりも所要寸法長いルー 形状の経路を経て移動するようにしてあれ 、図4(a)(b)(c)、図13(a)(b)(c)、図14(a)(b)(c)、図15( a)(b)(c)に示した以外の構造のものでもよい。

 その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内 種々変更を加え得ることは勿論であり、ま 、本発明をシャワートイレにも使用するこ ができることも勿論である。

[規則91に基づく訂正 07.07.2009] 
本発明の便座装置の実施の一形態を示 もので、洋式便器に装着して使用するとき 状態を示す概略平面図である。 図1の便座装置を洋式便器に装着して使 用するときの状態を示す概略側面図である。 図1の便座装置における便座本体の一例 を示すもので、(a)は表面側を示す平面図、(b) は裏面側を示す底面図である。 図1の便座装置における便座本体の一部 のシート送り方向変更装置の部分を拡大して 示すもので、(a)は平面図、(b)は(a)のA-A方向矢 視図、(c)は(a)のB-B方向矢視図である。 図4のシート送り方向変更装置の部分で 帯状シートのシート送り方向が変更される原 理の概要を示すもので、(a)は帯状シートにお ける屈曲位置を示す図、(b)は帯状シートが所 定位置で屈曲されることによりシート送り方 向が変更された状態を示す図である。 図1の便座装置における便座本体の回収 用シート方向変更装置の部分を拡大して示す もので、(a)は平面図、(b)は(a)のC-C方向矢視図 である。 図1の便座装置におけるシート供給部と シート回収部を拡大して示すもので、シート 供給ロールと巻取りロール軸が非装着の状態 を示す斜視図である。 図1の便座装置におけるシート供給部を 拡大して示すもので、シート供給ロールを装 着した状態を示す切断側面図である。 図1の便座装置におけるシート回収部を 拡大して示すもので、(a)は巻取りロール軸を 装着した状態を示す切断側面図、(b)は(a)のD-D 方向矢視図である。 図1の便座装置における便座本体表面 の帯状シートの取り替えを自動的に行うた の制御系の制御回路図である。 図1の便座装置で用いる帯状シートに ンサ検出用マークとして設けた孔の詳細を す平面図である。 図1の便座装置のシート供給部のシー 供給口に設けるセンサの詳細を示すもので (a)は側面図、(b)は平面図である。 本発明の実施の他の形態として、シー ト送り方向変更装置の他の例を示すもので、 (a)は平面図、(b)は(a)のE-E方向矢視図、(c)は(a) のF-F方向矢視図である。 本発明の実施の更に他の形態として、 シート送り方向変更装置の更に他の例を示す もので、(a)は平面図、(b)は(a)のG-G方向矢視図 、(c)は(a)のH-H方向矢視図である。 本発明の実施の更に他の形態として、 シート送り方向変更装置の別の例を示すもの で、(a)は平面図、(b)は(a)のI-I方向矢視図、(c) は(a)のJ-J方向矢視図である。 便座の表面を衛生用のシートで覆うた めに従来提案されている便座用シート巻取器 を示す概要図である。

符号の説明

  8 便座装置
  9 便座本体
  10,11,12,13,14,15 便座ブロック
  17,17a,17b,17c シート送り方向変更装置
  18 帯状シート
  20 連結部材
  22 シート供給部
  23 シート回収部
  24 ガイドローラ
  36 駆動モータ
  48 便ふた
  51 蓋スイッチ
  52a 第1の孔(センサ検出用マーク)
  52b 第2の孔(センサ検出用マーク)
  53 第1のセンサ(センサ)
  54 第2のセンサ(センサ)
  60 円錐状バー
  66 プレート部材