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Patent Searching and Data


Title:
TRAY SERVICE DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/149942
Kind Code:
A1
Abstract:
A tray service device capable of quickly and accurately placing ordered food and drink on tables of guests. The tray service device sets the sequence of tray service based on information on guests stored in IC chips (25) provided on plates (21), sets a travel route, and delivers plates (21), where food is placed, to guests at each table (7).

Inventors:
ABEKAWA KATSUYOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/060380
Publication Date:
December 11, 2008
Filing Date:
June 05, 2008
Export Citation:
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Assignee:
ASA CO LTD (JP)
ABEKAWA KATSUYOSHI (JP)
International Classes:
A47G23/08; A47B31/00; A47F10/06
Foreign References:
JP2001245777A2001-09-11
JP2005107426A2005-04-21
JP2002347944A2002-12-04
Attorney, Agent or Firm:
ISHIKAWA, Yasuo (17-11 Shiba 2-chom, Minato-ku Tokyo, JP)
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Claims:
 お客の情報が入力されるICチップが設けられた皿と、前記ICチップに前記お客の情報を入力する入力手段と、客席に着座した前記お客の注文を受け付け、前記注文に対応する飲食物が盛り付けられた前記ICチップ付きの皿を前記客席まで搬送しつつ走行して前記お客に提供する配膳車両と、を備えた配膳装置であって、
 前記配膳車両は、
 前記客席まで走行させる駆動手段と、
 前記皿を載置するトレイと、
 前記皿を前記客席のお客に提供する提供手段と、
 予め走行する際に障害となる障害物の位置情報及び客席の位置情報が記憶されている記憶部と、
 前記トレイに載置される皿のICチップから前記お客の情報を読み取る読取手段と、
 前記お客の情報に基づいて複数の前記お客に対する飲食物の配膳順序を設定する配膳順序設定手段と、
 前記記憶部に記憶された障害物の位置情報、客席の位置情報、及び配膳順序設定手段により設定された前記配膳順序に基づいて、前記飲食物を提供すべき複数の客席への走行経路を設定する走行経路設定手段と、
 前記走行経路設定手段により設定された走行経路にしたがって走行させるために前記駆動部を制御する制御手段と、
 を備えていることを特徴とする配膳装置。
 前記お客の情報は、前記お客から注文を受け付けた受付時間を含み、
 前記配膳順序は、前記受付時間の早い順に順位付けされて設定されることを特徴とする請求項1に記載の配膳装置。
 前記トレイは、前記皿の底部に嵌合する切欠を有するととともに、底面にテーパ面が形成されており、
 前記提供手段は、
 上下方向に伸縮可能な支軸と、
 前記トレイに取り付けられるアームと、
 前記アームを前記支軸に対して上下方向に回動可能に取り付けるアーム取付手段と、を具備し、
 前記制御手段は、
 前記お客に皿を提供する際において、前記支軸を上下方向に伸縮制御するとともに前記アームを下方に回動制御して前記テーパ面が前記お客の着座している客席のテーブル面と略水平になり、且つ前記皿の底部の少なくとも一部が前記テーブルに設置した状態で、前記駆動部を制御して前記トレイをテーブルから離れる方向に移動させることを特徴とする請求項1、又は2に記載の配膳装置。
 天井の少なくとも2点に所定の電波を発信する電波発信装置を備え、
 前記客席は、
 前記発信装置により発信される電波を受信し、自身の位置情報を検出する位置情報検出手段と、
 前記検出された自身の位置情報を前記配膳車両に対して発信する情報発信手段と、を備え、
 前記配膳車両は、
 前記発信装置により発信される電波を受信し、自身の位置情報を検出する位置情報検出手段と、
 前記客席から発信される客席の位置情報を受信する受信手段と、
 前記客席の位置情報及び自身の位置情報に基づいて走行経路中に前記客席の少なくとも一部が配置されているか否かを判断する判断手段と、
 前記判断の結果、走行経路中に前記客席の少なくとも一部が配置されている場合には、前記客席との接触を避けるべく前記走行経路の一部を変更し、新たな走行経路を生成する修正走行経路生成手段と、
 を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の配膳装置。
 前記皿を提供すべき客席から発信される前記客席の位置情報に基づいて、前記配膳車両の位置を修正すべく前記駆動部を制御する制御手段を更に備えていることを特徴とする請求項4に記載の配膳装置。
 前記配膳順序設定手段により設定された配膳順序に基づいてトレイの位置を当該配膳順序の順に変更するトレイ位置変更手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の配膳装置。
 前記配膳車両は、
 予めお客に提供すべき料理が盛りつけられた見本用の皿の画像を記憶する記憶手段と、
 お客に提供すべき料理が盛りつけられた提供用の皿を撮像する撮像手段と、
 前記お客に皿を提供する際において、提供用の皿の画像と見本用の皿の画像を比較し、お客に提供すべき料理の盛りつけ状態が適正か否かを判断する判断手段と、
 前記判断の結果、盛りつけ状態が適正でないと判断された場合には、前記提供用の皿を揺動させる揺動手段と、
 を具備することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の配膳装置。
 前記配膳車両は、
 お客に提供すべき料理が盛りつけられた提供用の皿を提供した際の時刻から前記提供用の皿の引き上げ時刻を算出する皿の引上げ時刻算出手段と、
 予めお客に提供すべき料理が盛りつけられた見本用の皿の画像を記憶する記憶手段と、
 前記引き上げ時刻に達した際に、前記引上げるべき提供用の皿を撮像する撮像手段と、
 前記引上げ時刻に達したら、前記お客のテーブルまで走行した後、前記見本用の皿の画像と提供用の皿の画像を比較し、当該提供用の皿の引上げが可能であるか否かを判断する判断手段と、
 を具備することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の配膳装置。
Description:
配膳装置

 本発明は、レストラン等の飲食店におい 、飲食物をお客に提供する配膳装置に関す 。

 一般に、レストランなどの飲食店では、 ェイターやウェイトレスによって、お客か 注文を受けた料理や飲み物などの飲食物を 客に提供するようになっている。

 そのため、飲食店におけるお客の入り具 にかかわらず、接客係を常時配置する必要 あるとともに、接客係は、お客から注文を けるとともに、注文された飲食物をお客の まで運ぶ必要がある。

 飲食店の経営者としては、お客のいない きには、人手を減らしたい要望があるが、 まりに人手を減らすと、注文が殺到した際 、忙しさのあまりに、お客に対して十分な 応ができなくなるため、余分に人手を補充 ておく必要がある。

 このような問題を解決するために、本願 明者は、接客係の負担を軽減してお客に対 る接客サービスを充実させるべく、配膳作 に関してはロボットによって行うこととし 配膳システムを開発している(特許文献1参 )。

 特許文献1の配膳システムは、注文を受けた 飲食物を載せてお客の席まで自走する搬送台 車を備え、当該お客に飲食物を受け渡すもの である。

特許第3459392号公報

 しかし、上記配膳システムでは、1つのテ ーブルに対してのみ対応可能であって、複数 のテーブルに対して複数の飲食物を提供する までには至っていなかった。

 また、上記配膳システムでは、単に、飲 物をお客のテーブルまで配膳するため、そ 設定を間違えると違うお客に飲食物を提供 てしまう場合がある。

 さらに、上記配膳システムでは、飲食物 お客のテーブルの前まで運ぶのみであるた 、お客がその飲食物を受け取ってテーブル 載せることとなり、お客に労力を負担させ こととなっていた。

 そこで、本発明は上記問題を課題の一例 して為されたもので、第1の目的は、注文さ れた飲食物をお客のテーブルに載せることが 可能な配膳装置を提供する。また、第2の目 は、注文された飲食物を間違いなくお客に 供可能な配膳装置を提供する。さらに、第3 目的は、複数のお客に対して、複数の飲食 を提供可能な配膳装置を提供することにあ 。

 以下、本発明について説明する。なお、 発明の理解を容易にするために添付図面の 照番号を括弧書きにて付記するが、それに り本発明が図示の形態に限定されるもので ない。

 本発明の請求項1に係る配膳装置は、お客 の情報が入力されるICチップ(25)が設けられた 皿(21)と、前記ICチップに前記お客の情報を入 力する入力手段(31)と、客席(7)に着座した前 お客の注文を受け付け、前記注文に対応す 飲食物が盛り付けられた前記ICチップ付きの 皿を前記客席まで搬送しつつ走行して前記お 客に提供する配膳車両(10)と、を備えた配膳 置であって、前記配膳車両は、前記客席ま 走行させる駆動手段(11等)と、前記皿を載置 るトレイ(17)と、前記皿を前記客席のお客に 提供する提供手段(15、16等)と、予め走行する 際に障害となる障害物の位置情報及び客席の 位置情報が記憶されている記憶部(41)と、前 トレイに載置される皿のICチップから前記お 客の情報を読み取る読取手段(46)と、前記お の情報に基づいて複数の前記お客に対する 食物の配膳順序を設定する配膳順序設定手 (90)と、前記記憶部に記憶された障害物の位 情報、客席の位置情報、及び配膳順序設定 段により設定された前記配膳順序に基づい 、前記飲食物を提供すべき複数の客席への 行経路を設定する走行経路設定手段(43)と、 前記走行経路設定手段により設定された走行 経路にしたがって走行させるために前記駆動 部を制御する制御手段(49)と、を備えている とを特徴とする。

 この発明によれば、配膳装置は、複数の 客から注文され厨房によって盛り付けられ 皿がランダムに載置された際に、お客の情 (例えば、注文受付時間など)により配膳順 を設定し、その配膳順序で客席を回るため 最適な走行経路を設定し、その走行経路で 客席を回り料理を提供するようになってい 。よって、複数の料理を複数のお客に対し 、迅速且つ的確に提供することが可能であ 。

 また、本発明の請求項2に係る配膳装置は 、請求項1に記載の配膳装置において、前記 客の情報は、前記お客から注文を受け付け 受付時間を含み、前記配膳順序は、前記受 時間の早い順に順位付けされて設定される とを特徴とする。

 この発明によれば、配膳装置は、受付時 の早い順に配膳順序が設定されるようにな ているので、お客から注文順が異なるなど クレームを受けることがない。

 また、本発明の請求項3に係る配膳装置は 、請求項1、又は2に記載の配膳装置において 前記トレイは、前記皿の底部に嵌合する切 を有するととともに、底面にテーパ面が形 されており、前記提供手段は、上下方向に 縮可能な支軸と、前記トレイに取り付けら るアームと、前記アームを前記支軸に対し 上下方向に回動可能に取り付けるアーム取 手段と、を具備し、前記制御手段は、前記 客に皿を提供する際において、前記支軸を 下方向に伸縮制御するとともに前記アーム 下方に回動制御して前記テーパ面が前記お の着座している客席のテーブル面と略水平 なり、且つ前記皿の底部の少なくとも一部 前記テーブルに設置した状態で、前記駆動 を制御して前記トレイをテーブルから離れ 方向に移動させることを特徴とする。

 この発明によれば、配膳装置は、アーム 傾けて、トレイのテーパ面が客席のテーブ 面と略水平になり、且つ皿の一部がテーブ 面に接触した状態で本体を客席から離れる 向に移動させて皿からトレイを取り除くよ になっている。よって、料理を客席に自動 、且つ確実に載せることが可能になってい 。

 また、本発明の請求項4に係る配膳装置は 、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の配膳 置において、天井の少なくとも2点に所定の 電波を発信する電波発信装置(70)を備え、前 客席は、前記発信装置により発信される電 を受信し、自身の位置情報を検出する位置 報検出手段(86)と、前記検出された自身の位 情報を前記配膳車両に対して発信する情報 信手段(88)と、を備え、前記配膳車両は、前 記発信装置により発信される電波を受信し、 自身の位置情報を検出する位置情報検出手段 (81)と、前記客席から発信される客席の位置 報を受信する受信手段(46)と、前記客席の位 情報及び自身の位置情報に基づいて走行経 中に前記客席の少なくとも一部が配置され いるか否かを判断する判断手段と、前記判 の結果、走行経路中に前記客席の少なくと 一部が配置されている場合には、前記客席 の接触を避けるべく前記走行経路の一部を 更し、新たな走行経路を生成する修正走行 路生成手段(83)と、を備えていることを特徴 とする。

 この発明によれば、客席は自身の位置情 を配膳装置に発信するようになっており、 えば、客席が何らかの要因で予め規定され 位置からずれているなどして、配膳装置の 行に支障をきたすような場合であっても、 の場所で留まることなく、配膳装置は、自 的に走行経路を修正し、走行可能になって るから、確実に客席まで配膳装置を走行さ ることができる。

 また、本発明の請求項5に係る配膳装置は 、請求項4に記載の配膳装置において、前記 を提供すべき客席から発信される前記客席 位置情報に基づいて、前記配膳車両の位置 修正すべく前記駆動部を制御する制御手段 更に備えていることを特徴とする。

 この発明によれば、配膳装置は、例えば 提供すべき客席が何らかの要因で予め規定 れた位置がずれているなどして、料理を配 できないような場合であっても、客席から 信される位置情報に基づいて配膳装置は自 の位置を修正するようになっている。よっ 、確実に客席に料理を提供することができ 。

 また、本発明の請求項6に係る配膳装置は 、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の配膳 置において、前記配膳順序設定手段により 定された配膳順序に基づいてトレイの位置 当該配膳順序の順に変更するトレイ位置変 手段を備えていることを特徴とする。

 この発明によれば、配膳装置は、配膳順 の順にトレイが並び替えられているため、 えば、上から順に客席に皿を提供すればよ 、配膳処理にかかるプログラムが容易にな とともに、迅速に料理を提供することがで る。

 また、本発明の請求項7に係る配膳装置は 、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の配膳 置において、前記配膳車両は、予めお客に 供すべき料理が盛りつけられた見本用の皿 画像を記憶する記憶手段と、お客に提供す き料理が盛りつけられた提供用の皿を撮像 る撮像手段と、前記お客に皿を提供する際 おいて、提供用の皿の画像と見本用の皿の 像を比較し、お客に提供すべき料理の盛り け状態が適正か否かを判断する判断手段と 前記判断の結果、盛りつけ状態が適正でな と判断された場合には、前記提供用の皿を 動させる揺動手段と、を具備することを特 とする。

 この発明によれば、例えば、走行中に料 が偏った場合であっても、料理を適正な位 に戻した状態で、お客に料理を提供するこ が可能である。

 また、本発明の請求項8に係る配膳装置は 、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の配膳 置において、前記配膳車両は、お客に提供 べき料理が盛りつけられた提供用の皿を提 した際の時刻から前記提供用の皿の引き上 時刻を算出する皿の引上げ時刻算出手段と 予めお客に提供すべき料理が盛りつけられ 見本用の皿の画像を記憶する記憶手段と、 記引き上げ時刻に達した際に、前記引上げ べき提供用の皿を撮像する撮像手段と、前 引上げ時刻に達したら、前記お客のテーブ まで走行した後、前記見本用の皿の画像と 供用の皿の画像を比較し、当該提供用の皿 引上げが可能であるか否かを判断する判断 段と、を具備することを特徴とする。

 この発明によれば、皿の引上げ動作を自 で行うことが可能であるため、接客係りの 担を軽減できる。

 本発明によれば、迅速且つ的確に注文さ た飲食物が盛られた皿を複数のお客の客席( テーブル)に載置することが可能となってい 。

配膳装置が設置される店舗内の配置図 ある。 配膳車両の外観図である。 配膳車両の内部構造を示し、図3(a)は縦 断面図、図3(b)は横断面図である。 アームの動作例を示し、図4(a)はアーム の水平方向の動作例を示す図、図4(b)はアー の垂直方向の動作例を示す図である。 配膳装置の構成図である。 配膳装置における動作例を示すフロー ャート図である。 第2実施形態の概要を示す図である。 配膳装置の構成図である。 配膳装置における動作例を示すフロー ャート図である。 配膳装置の動作処理を説明するための フローチャート図である。 皿の引き上げ動作処理を説明するため のフローチャート図である。

符号の説明

  7 客席
 10 配膳車両
 11 車輪
 15 支軸
 16 アーム
 21 皿
 25 ICチップ
 31 入力部
 41 記憶部
 43 走行経路設定部
 46 通信部
 49 制御部
 70 発信装置
 81、86 電波受信部
 83 修正走行経路生成部
 88 発信部
 90 配膳順序設定部

 以下、本願の最良の実施形態について添 図面に基づいて説明する。

 -第1実施形態-
 図1は配膳装置が設置される店舗内の配置図 、図2は配膳車両の外観図、図3は配膳車両の 部構造を示し、図3(a)は縦断面図、図3(b)は 断面図、図4はアームの動作例を示し、図4(a) はアームの水平方向の動作例を示す図、図4(b )はアームの垂直方向の動作例を示す図、図5 配膳装置の構成図、図6は配膳装置における 動作例を示すフローチャート図である。なお 、本実施形態の配膳装置Sは、一例として、 食物をお客に提供するレストラン2に適用し ものである。

 図1に示すように、レストラン2は、飲食 を調理する厨房4と、客席6と、が仕切体5に って区分けされて設けられているとともに 当該レストラン2の一部領域には、飲食物を 搬する配膳車両10が待機する場所が設けら ている。そして、配膳車両10は、当該厨房4 客席6との間を所定の走行経路12を通って往 するようになっている。

 客席6は、例えば、矩形状に形成されたテ ーブル7と、お客が着座する複数の座席8と、 含んで構成されており、当該座席8は、テー ブル7の周縁に設けられている。また、テー ルの一部には、平面状のテーブル端末9が設 られており、当該テーブル端末9上は、配膳 車両10によって運ばれる飲食物が盛られた皿 載置するための領域として機能する。

 配膳車両10は、図2に示すように、筒状に 成された本体10aを有しており、その下端部 は、車輪11が設けられ、走行経路12にしたが って自由に走行可能になっている。当該車輪 11は、例えば、前部に2輪、後部に1輪の計3輪 けられ、車輪11を回転させる駆動モータ(図 なし)が前輪に設けられている。そして、配 膳車両10の方向転換は、後輪を操舵すること よって行われる。また、本体10aの外周には 障害物などを検出するセンサ13がその周囲 複数設けられている。なお、車輪11はその個 数に限られず、例えば、3輪以上あっても構 ない。

 当該駆動モータは、本体10aを駆動制御す 駆動制御部44に接続されており、当該駆動 御部44によって車輪11が所定の回転数で回転 るようになっている。

 本体10aの内部には、図3に示すように、駆 動モータM及び所定の歯車(図示なし)などによ って上下に伸縮可能な油圧式アクチュエータ などを用いて構成される複数の支軸15と、各 軸15にそれぞれ別個に取り付けられるアー 16と、各アーム16に設けられる飲食物を載置 るためのトレイ17と、を備えている。トレ 17は、各アーム16によって当該本体10aの内部 下方向に並べて配置され、当該各アーム16 、上下方向に隣接するトレイ17同士が接触し ない程度に、各支軸15に取り付けられている

 トレイ17は、その先端が略半円状に切り かれて、全体が略U字状に形成された板状体 形成されている。当該切り欠かれた切欠部1 8には、図4(b)に示すように、飲食物を盛るた の皿21が支持される。この皿21は、例えば、 上面が少し窪んだ本体21aと、下方に凸設して 形成された底部22と、を含んで構成され、当 底部22が、トレイ17の切欠部18に嵌るように っている。このとき、当該皿21の底部22の少 なくとも一部は、トレイ17の下面から突出す ようになっている。また、切欠部18は、当 皿21の底部22を切欠部18から引き抜けるよう 、当該皿21の底部22の幅よりも大きく形成さ ている。

 また、アーム16は、図4(a)に示すように、 示しない駆動モータ及び所定の歯車などの ーム取付機構部によって、水平方向(支軸の 軸線方向と直交する方向)に当該支軸15を支点 として回動可能に取り付けられているととも に、図4(b)に示すように、先端が上下方向(支 15の軸線方向)に当該アーム16の基端部を支 として回動可能に取り付けられている。

 また、トレイ17は、図4(b)に示すように、 断面形状において、その底面にテーパ面17a 形成されており、当該テーパ面17aは、アー 16の先端を下方に傾けることで、テーブル7 において当該テーパ面17aが水平になるよう 形成されている。

 配膳車両10は、皿21をテーブル7上に載置 る際には、アーム16を下方に傾けて、トレイ 17のテーパ面17aをテーブル7の上面に当接させ 、そのままの状態で本体10aをテーブル7から れる方向へ移動させるようになっている。 れにより、皿21は、アーム16を下方に傾けた きに、当該皿21の底部22の一部がテーブル7 に接触し、当該本体10が移動することによっ て、当該底部22が切欠部18から引き抜かれテ ブル8上に載置されるため、確実且つ容易に レイ17から皿21をテーブル7上に載置するこ ができる。

 当該アーム16及び支軸15を駆動するモータ は、本体10aを駆動制御する駆動制御部44に接 されており、当該駆動制御部44によってア ム16、又は支軸15が駆動制御される。

 次に、本願の配膳装置の全体構成につい 図5を用いて説明する。

 配膳装置Sは、厨房4に設置される管理端 30と、配膳車両10と、レストラン2内のテーブ ル7の一部に設置されたテーブル端末9と、注 により調理された飲食物が盛られる皿21と を含んで構成される。当該皿21には、例えば 、底面に、所定の情報を記録し、又は記録さ れた情報を読み出し可能なICチップ25が設け れている。

 管理端末30は、少なくともお客から受け 注文を含むお客情報を入力する入力部31と、 当該お客情報に基づいて作成される注文受付 情報データを記憶する記憶部32と、当該注文 付情報データを表示する表示部33と、お客 報を皿21のICチップ25に記録する記録部34と、 各部31~34を制御するCPU等からなる制御部35と を含んで構成される。当該管理端末30は、一 般的にPCと称される端末であり、制御部35の 御のもとで各部の処理が行われるようにな ている。

 お客情報は、例えば、お客が着座した座 に対応するテーブル番号情報、お客から受 た料理の注文情報、注文を受けた受付時間 報などであり、入力部31によってお客情報 入力されると、制御部35によって、当該お客 情報が注文受付情報データとして記憶部32に 憶されるようになっている。

 厨房の調理人は、表示部33に表示される 文受付情報データを見ながら、調理を行い 調理した食物を皿21に盛り付け、調理が終了 したら、所定の操作を行い、制御部35によっ 当該調理が終了した注文に対応する注文受 情報データを皿21に設けられたICチップ25に 憶させる。また、ICチップ25に記憶された注 文受付情報データは、制御部35によって、管 端末30の記憶部32から削除され表示部33から 除されるようになっている。これにより、 理人は、勘違いなどにより注文された料理 二重に調理するなどの間違いを防止できる また、当該注文受付情報データがICチップ25 に記憶された皿21は、例えば、接客係によっ 配膳車両10のトレイ17に載置される。

 次に、配膳車両10は、予め走行する際に 害となる障害物(例えば、テーブル7や座席8 ど)の位置情報やテーブルの位置情報が記憶 れている記憶部41と、注文受付情報データ 検出する注文受付情報検出部42と、料理を提 供するテーブル7の配膳順序を設定する配膳 序設定部90と、最適な走行経路を設定する走 行経路設定部43と、アーム16、支軸15、又は車 輪11などに接続されている駆動モータなどの 動部を制御する駆動制御部44と、センサ13に よって本体10aの周囲の状況を検出する周囲検 出部45と、テーブル端末9と情報の送受信を行 う通信部46と、各部を統括的に制御する制御 49と、を含んで構成される。

 制御部49は、コンピュータとして、演算機 を有するCPU(Central Processing Unit)、作業用RAM 不揮発性メモリ、及び各種処理プログラム データを記憶するR
OM等を備えて構成されている。そして、CPUが えばROM等に記憶された本体制御処理プログ ムを実行(本体制御アプリケーションを起動 )することにより、コンピュータが制御装置 して機能するようになっている。この本体 御処理プログラムは、注文された飲食物を 客に提供する際に配膳車両10の制御部49が行 処理プログラムである。

 また、記憶部41に記憶されている障害物 位置情報やテーブル7の位置情報は、X、Y座 からなるテーブルの外枠形状や座席の外枠 状などであるが、予め障害物となるテーブ を回避するようにして規定された走行経路12 を複数記憶しておいても構わない。実際に配 膳車両10が走行すべき走行経路12が設定され 際には、走行経路設定部43によって走行経路 12が適宜組み合わされて設定される。

 当該走行経路12とは、厨房4から各テーブ 7、又は各テーブル7から他の各テーブル7に 行する際の経路データであり、当該経路デ タ又は障害物の位置情報、テーブルの位置 報は、走行経路設定部43によって適宜必要 データが読み出されるようになっている。

 注文受付情報検出部42は、トレイ17に載置 された皿21のICチップ25から注文受付情報デー タを検出し、配膳順序設定部90に出力される うになっている。

 配膳順序設定部90は、注文情報(テーブル 報、注文受付時間情報)に基づいて、各テー ブル7への配膳順序を決定し、走行経路設定 43に出力されるようになっている。当該配膳 順序は、例えば、注文を受けてからの経過時 間、予め予約したお客か否か、テーブルまで の距離の順に優先順位を決定し、その優先順 位順に配膳順序を決定するようになっている 。

 走行経路設定部43は、当該配膳順序に基 いて、予め記憶部に記憶されている障害物 位置情報、テーブル7の位置情報、又は走行 路12の情報を参照しながら配膳処理するた の走行経路12を設定し、駆動制御部44に出力 る。

 駆動制御部44は、制御部49の指示で駆動モ ータを制御して配膳順序設定部90により設定 れた配膳順序に基づいてトレイ17上に載置 れた皿21の順序を入れ替える。例えば、順序 よく皿21を各お客に提供可能なように、配膳 序にしたがって上から順に当該皿21が並ぶ うにトレイ17の位置を変更する。当該トレイ 17の位置を変更する際には、例えば、並び替 ようとするトレイ17を水平方向に回動させ 他のトレイ17との接触を回避した状態で、支 軸15を上下に伸縮させた後、トレイ17が他の レイ17と直線状に配置されるように水平方向 に回動させる。また、駆動制御部44は、設定 れた当該走行経路12に基づいて駆動モータ 制御し、本体10aを走行させて、各テーブル7 対応づけられている飲食物が盛られた皿21 各テーブル7に載置する。

 また、制御部49は、テーブル7に皿21を載 する際に、テーブル端末9から送信される検 結果に基づいて皿21を載せるか否かを判断 るようになっている。よって、テーブル端 9上に何か物がのっていない場合のみ、制御 49は、駆動制御部44によって駆動モータを駆 動させて、当該テーブル7に対応する皿21をテ ーブル端末9上に載置するようになっている

 また、制御部49は、周囲検出部45によって 検出される検出結果に基づいて本体10aの走行 状態を制御する。具体的には、周囲に人など の障害物が検出された場合に、本体10aの走行 を停止させたり、徐行させたりする。

 次に、テーブル端末9は、少なくともテー ブル端末9上に他の皿21など障害物が載置され ているか否かを検出する障害物検出部51と、 該検出結果を配膳車両10に送信する送信部52 と、各部51、52を制御するCPU等からなる制御 55と、を含んで構成される。当該テーブル端 末9は、一般的にPCと称される端末であり、制 御部55の制御のもとで各部の処理が行われる うになっている。

 制御部55は、障害物検出部51によって他の 皿21がテーブル端末9上に載置されているか否 かを検出し、送信部52によって、当該検出結 を配膳車両10に送信するようになっている

 次に、本実施形態に係る配膳装置におけ 配膳車両の動作例について図6を用いて説明 する。なお、理解し易いように、図1乃至図5 対応する部分に符号を付することとするが れにより実施形態が限定されるものではな 。

 はじめに、ウェイトレスやウェイターな の接客係が、注文を受け、厨房4の調理人に よって調理され飲食物が盛り付けられた皿21 トレイ17に載置された後、配膳車両10に設け られるスターとボタンが押下された際に本願 の配膳車両10は起動するものとする。接客係 、お客が来店したら、当該お客を各テーブ 9に案内し、注文を受ける。接客係は、受け た注文伝票に基づいて操作部を操作して管理 端末30に入力するものとする。管理端末30へ 入力事項としては、来客したお客の予約の 無情報、注文を受けたテーブルのテーブルNo .などのテーブル情報、注文を受けた飲食物 名前などの飲食物情報、注文を受けた時間 どの受付時間情報である。

 まず、お客から受けた注文にしたがって 厨房4では、注文によって調理された飲食物 が、ICチップ25が設けられた皿21に盛り付けら れる。当該ICチップ25には、管理端末30の制御 部35によって、注文受付情報が入力される。 体的には、厨房4の調理人は、表示部33に表 される注文受付情報を見ながら調理を行い 注文受付情報に対応する飲食物を調理して 21に盛り付けた後に、調理人の操作によっ 、当該注文受付情報が皿21に設けられたICチ プ25に入力される。

 次に、当該皿21が、調理人又は接客係に って配膳車両10の各トレイ17に載置され、ス ートボタンが押下されることで、当該配膳 両10は起動されることとなる。

 まず、配膳車両10の制御部49は、調理人又 は接客係によってスタートボタンが押下され たか否かを判断する(ステップS101)。このスタ ートボタンは、接客係や調理人が適宜押下す るようになっており、例えば、短時間で複数 の料理が調理し終わるようならば料理が調理 し終わるのを待って複数の料理がトレイに載 せられるのを待ってから押下されるようにな っている。以下の説明では、複数のテーブル に配膳する必要がある場合の処理例を説明す る。

 次いで、制御部49は、注文受付情報検出 42によって、各トレイ17に載置された皿21のIC チップ25から注文受付情報を読み取り、配膳 序設定部90によって、各テーブル7への配膳 序を決定する(ステップS102)。

 次いで、制御部49は、走行経路設定部43に より、当該配膳順序に基づいて、各テーブル 7に料理を提供する際の最適な走行経路を設 する。具体的には、制御部49は、設定された 配膳順序に基づいて、その順序でテーブル7 回れる最短距離での走行経路を記憶部41に記 憶されている経路データを読み出して設定す るようになっている。

 次いで、制御部49は、駆動制御部44によっ て当該配膳順序に基づいて駆動モータを駆動 させ、各トレイ17の配置位置を変更し、その 、駆動制御部44によって当該走行経路に基 いて駆動モータを駆動させて本体10aを走行 せ、飲食物が盛られた皿21を提供すべき各テ ーブル7のテーブル端末9上に載置し、待機場 へと戻り処理を終了する。

 ここで、飲食物の載置処理について具体 に説明する。

 制御部49は、走行経路に基づいて本体10a 走行させ、各テーブル7の脇で停止し、駆動 御部44によって、駆動モータを制御して当 テーブル7に対応づけられた飲食物が盛られ いる皿21を載置しているトレイ17を駆動させ る。

 具体的には、まず、制御部49は、駆動制 部44によって、駆動モータを制御し、支軸15 上方に伸ばし、トレイ17をその軸線を支点 して水平方向に回動させ、当該トレイ17をテ ーブル端末9上方に留める。

 次いで、制御部49は、駆動制御部44によっ て、駆動モータを制御し、トレイ17を支えて るアーム6の基端部を支点として先端を垂直 方向に回動させ、当該トレイ17の先端を下側 傾け、トレイ17の底面に形成されているテ パ面17aをテーブル端末9の上面に当接させる

 次いで、制御部49は、駆動制御部44によっ て、駆動モータを制御し、本体10aをテーブル 7から離れる方向に走行させる。これにより レイ17の切欠部18から皿21が引き抜かれて、 該皿21がテーブル端末9上に載置される。

 次いで、制御部49は、駆動制御部44によっ て、駆動モータを制御し、アーム16を上側に け、初期状態の位置まで戻すとともに、ト イ17を回動させて初期状態の位置まで戻し 且つ支軸15を縮めて本体10aの内部にトレイ17 収容し、処理を終了する。

 -第2実施形態-
 図7は本実施形態の概要を示す図である。

 上記第1実施形態では、配膳車両10は、予 記憶部41に記憶された走行経路12を適宜選択 して設定された走行経路12を走行し各テーブ 7に料理が盛られた皿21を配膳するようにな ているが、例えば、何らかの理由で目的と るテーブル7まで走行する過程において別の テーブル7の位置がずれるなどして、設定さ た走行経路12がふさがれており、当該目的と するテーブル7まで配膳車両10が走行不可能な 場合や、料理を提供するテーブル7が予め規 された位置からずれており、規定された位 に料理を載置できない場合が想定される。 下の実施形態は上記問題を解消すべく、な れた実施例である。なお、第1実施形態と共 する部分には同一符号を付し、その詳細な 明は省略するものとする。

 具体的には、図7に示すように、配膳車両 10及び各テーブル7が、自身の現在位置を測位 するための少なくとも2つの測位装置70、70を 井に配置し、配膳車両10及び各テーブル7の 御部49、55は、この測位装置70から発せられ 電波を受信する電波受信部81、86を備え、当 該電波受信部81、86で受信した電波に基づい 自身の位置を示す座標データを算出可能に っている。

 また、テーブル7に設けられているテーブ ル端末9には、周辺に当該自身の位置を示す 標データを発信可能な発信部88が設けられ、 当該発信部88によって周辺に自身の位置を示 座標データが発信されるようになっている 一方、配膳車両10は、通信部46によって、規 定された走行経路を走行中に当該テーブル端 末9の発信部88から発信される座標データを受 信するようになっている。

 配膳車両10の制御部49は、テーブル端末9 発信部88から発信される座標データに基づい て、走行経路上にテーブル7の一部が存在す か否かを判断する。走行経路上にテーブル7 一部が存在する場合には、修正走行経路設 部83によって、当該テーブル7への接触を避 るべく、当該座標データに基づいてテーブ 7の配置状態を把握して走行経路を修正した 修正走行経路を生成するとともに、駆動制御 部44を制御して、その修正走行経路にしたが て配膳車両10を走行させるようになってい 。

 また、制御部49は、目的とするテーブル7 ら発信される座標データに基づいて、予め 憶部41に記憶された当該テーブル7の位置情 とテーブル7から発信される座標データとが 一致するか否かを判断し、座標データが位置 情報と一致しない場合には、当該テーブル7 ら発信される座標データをテーブル7の位置 報として認識して、記憶部41に記憶された ーブル7の位置情報を修正するとともに、駆 制御部44によって自身の止まる位置を修正 た後、飲食物の載置処理を行うようになっ いる。

 以下に、具体的な配膳装置の全体の構成 動作について図8及び図9を用いて説明する 図8は配膳装置の構成図、図9は配膳装置にお ける動作例を示すフローチャート図である。 なお、図8及び図9において、図1乃至図5と共 する部分には同一符号を付し、それらの説 は省略する。

 なお、テーブル7の位置情報と電波によっ て受信するテーブルの位置情報とは同一位置 を示すものであり、当該位置情報はテーブル のある一点又は形状を特定できる複数の点か ら構成される。

 -配膳装置の全体構成-
 図8に示すように、配膳装置Sは、厨房4に設 される管理端末30と、配膳車両10と、レスト ラン2内のテーブル7の一部に設置されたテー ル端末9と、注文により調理された飲食物が 盛られる皿21と、を含んで構成される。当該 21には、例えば、底面に、所定の情報を記 し、又は記録された情報を読み出し可能なIC チップ25が設けられている。

 管理端末30は、少なくともお客から受け 注文を含むお客情報を入力する入力部31と、 当該お客情報に基づいて作成される注文受付 情報データを記憶する記憶部32と、当該注文 付情報データを表示する表示部33と、お客 報を皿21のICチップ25に記録する記録部34と、 各部31~34を制御するCPU等からなる制御部35と を含んで構成される。

 次に、配膳車両10は、天井に配置される 位装置70からの電波を受信し、受信地点(例 ば、配膳車両10の走行地点)の絶対位置情報 連続的に取り込む電波受信部81と、予め複数 の走行経路が記憶されている記憶部41と、注 受付情報データを検出する注文受付情報検 部42と、料理を提供するテーブルの配膳順 を設定する配膳順序設定部90と、最適な走行 経路を設定する走行経路設定部43と、障害物 どによって走行経路がふさがれている時に 該障害物を回避するように走行経路を一時 に修正する修正走行経路生成部83と、アー 16や支軸15などに接続されているモータなど 駆動部を制御する駆動制御部44と、センサ13 によって本体の周囲の状況を検出する周囲状 況検出部45と、テーブル端末9と情報の送受信 を行う通信部46と、各部を統括的に制御する 御部49と、を含んで構成される。

 配膳処理を行う際に、制御部49は、走行 路12を走行中に各テーブル7から発信される 波を受信し、その電波によって算出される ーブル7の位置情報を基に、テーブル7又はそ の一部が走行経路上に配置されているか否か を判断する。この判断の結果、走行経路上に テーブル7が配置されていれば、修正走行経 生成部83によって、当該テーブル7への接触 一時的に回避するための修正走行経路を生 し、その修正走行経路に沿って走行を行う うに駆動制御部44を制御する。

 また、制御部49は、料理を提供すべき目 とするテーブル7から発信される電波を受信 、その電波によって算出されるテーブル7の 位置情報を受信したか否かを判断する。テー ブル7の位置情報を受信したら、当該位置情 と予め記憶されているテーブル7の位置情報 が一致するか否かを判断し、受信した位置 報と予め記憶されている位置情報とが一致 なければ、記憶部41に記憶されている位置 報を受信した最新の位置情報に置き換えて 憶し、その位置情報に基づいて自身の位置 修正するように駆動制御部44を制御する。

 次に、テーブル端末9は、天井に配置され る測位装置70からの電波を受信し、受信地点( 例えば、配膳車両10の走行地点)の絶対位置情 報を連続的に取り込む電波受信部86と、電波 信部86によって得られた位置情報を周辺に 信する発信部88と、少なくともテーブル端末 9上に他の皿21など障害物が載置されているか 否かを検出する障害物検出部51と、当該検出 果を配膳車両10に送信する送信部52と、各部 を制御するCPU等からなる制御部55と、を含ん 構成される。

 制御部55は、電波受信部86により受信した 位置情報を発信部88により発信しつづける。 お、配膳車両10が近づいたのを検知してそ 時のみ、位置情報を発信するようにしても わない。

 次に、本実施形態に係る配膳装置におけ 配膳車両の動作例について図9を用いて説明 する。なお、理解し易いように、図8に対応 る部分に符号を付することとするがこれに り実施形態が限定されるものではない。な 、以下の動作例は、特に配膳処理において 配膳車両10が規定の位置から発進して所定の 走行経路12にしたがって走行し、料理を提供 べき目的とするテーブル7に到達するまでの 処理についての説明を行い、その他の処理に ついては省略する。

 まず、配膳車両10の制御部49は、電波受信 部81によってテーブル7から発信される電波を 受信したか否かを判断する(ステップS201)。こ の判断が肯定されれば次のステップに進み、 否定されれば走行経路設定部43によって設定 れた走行経路12に従って走行を続け、テー ル7から発信される電波を受信するまで待機 る。

 次いで、制御部49は、受信した電波によ て算出される座標位置に対応するテーブル7 、料理を提供すべき目的とするテーブル7か 否かを判断し(ステップS202)、この判断が肯定 されれば、ステップS206に進み、否定されれ 、ステップS203に進む。

 受信した電波に対応するテーブルが料理 提供すべきテーブルでなければ、制御部49 、当該座標位置に基づいて、テーブル7の一 が走行経路上に配置されているか否かを判 し(ステップS203)、この判断が肯定されれば のステップに進み、否定されれば、ステッ S201に戻る。

 制御部49は、修正走行経路生成部83によっ て、当該テーブル7の座標位置に基づいて、 該テーブル7に接触するのを回避すべく、走 経路を修正した修正走行経路を生成する(ス テップS204)。具体的には、走行経路から大幅 逸脱しない範囲で修正するが、例えば、隣 するテーブル間を走行する場合など、修正 ても他のテーブルと接触するような場合に 、当該走行経路を通過せずに目的とするテ ブルに到達可能な走行経路を再設定する。

 次いで、制御部49は、当該修正走行経路 基づいて駆動制御部44を制御して本体10aを走 行させ(ステップS205)、ステップS201に戻る。 お、修正走行経路を走行後は、走行経路設 部43によって設定された走行経路12を走行す ように駆動制御部44を制御する。

 一方、ステップS202において、受信した電 波に対応するテーブルが料理を提供すべき目 的とするテーブルであれば、制御部49は、受 した電波によって算出される位置情報が、 的とするテーブル7に対して予め規定された 位置情報と、一致するか否かを判断し(ステ プS206)、この判断が肯定されれば、ステップ S207に進み、否定されれば、ステップS210に進 。

 ステップS207では、制御部49は、駆動制御 44を制御して、飲食物の載置処理を行い、 の後、他のテーブルに配膳処理を行う必要 あるか否かを判断する(ステップS208)。この 断が肯定されれば、ステップS201に戻り、走 経路設定部43によって設定された走行経路12 を走行するように駆動制御部44を制御し、否 されれば、配膳処理を終了して最初の規定 置まで戻りすべての処理を終了する。

 また、ステップS206において、受信した電 波によって算出される位置情報と、目的とす るテーブルに対して予め規定された位置情報 とが一致しなければ、制御部49は、記憶部41 当該テーブルと対応づけられて記憶されて る位置情報をテーブルから受信した位置情 に修正して記憶するとともに、当該最新の 置情報に基づいて駆動制御部44を制御して本 体10aの位置を修正する(ステップS210)。

 次いで、制御部49は、駆動制御部44を制御 して、飲食物(皿21)の載置処理を行い(ステッ S211)、その後、他のテーブルに配膳処理を う必要があるか否かを判断する(ステップS212 )。この判断が肯定されれば、ステップS201に り、走行経路設定部43によって設定された 行経路12を走行するように駆動制御部44を制 し、否定されれば、配膳処理を終了して最 の規定位置まで戻りすべての処理を終了す 。

 -第3実施形態-
 本実施形態は、例えば、第1実施形態におい て、お客に料理を提供する際に、料理が皿に 適切に盛りつけられていない状態でお客に提 供されることを防止するための動作処理に関 するものである。この処理は、配膳車両10が 提供すべきお客のテーブルに到達した際に われる。

 以下、図5を参照して配膳車両の構成につ いて説明する。なお、図1乃至図5に示す第1実 施形態で説明した構成部品と共通する部分の 詳細な説明は省略するものとする。

 図示しないが、配膳車両10は、周囲、及 実際にお客に提供すべき料理が盛りつけら た皿(以下、「提供用の皿」と称する。)を撮 影するための撮影部を備え、制御部49の指示 基づいて提供用の皿における料理の盛りつ 状態を撮像する。

 また、記憶部41には、予めお客に提供す き料理が盛りつけられた皿(以下、「見本用 皿」と称する。)の画像が記憶される。

 制御部49は、見本用の皿の画像を記憶部41 から読み出して、提供用の皿の画像と見本用 の皿の画像とを比較し、料理が適正に皿に盛 りつけられて(配置されて)いるか否かを判断 る。制御部49は、例えば、皿に盛りつけら た料理が左右どちらかに偏っている場合に 不適正と判断する。

 また、偏った料理を適正な位置に戻すた 、本実施形態では、皿を支持しているアー 16を上下、前後、又は左右方向に揺動(又は 動)させるための揺動装置を備えている。揺 動装置は、例えば、単にアーム16を前後又は 右方向に揺動させても良いし、上下、前後 又は左右方向に小刻みに振動させるための イブレータ装置をアーム16に備えるように ても構わない。

 次に本実施形態の動作例について、図10 用いて説明する。図10は配膳装置の動作処理 を説明するためのフローチャート図である。 なお、理解し易いように、図1乃至図4に対応 る部分に符号を付することとするがこれに り実施形態が限定されるものではない。

 まず、配膳車両10の制御部49は、提供用の 皿を提供すべきテーブル7に到達したか否か 判断し(ステップS301)、この判断が肯定され ら、当該テーブル7に提供用の皿を載置する に、撮影部により当該提供用の皿を撮像す (ステップS302)。一方、当該判断が否定され 場合には、所定のテーブル7に到達するまで 待機する。

 次に、制御部49は、見本用の皿の画像を 憶部41から読み出して(ステップS303)、提供用 の皿と見本用の皿の画像とを比較し、料理が 偏って盛りつけられているか否かを判断する (ステップS304)。この判断の結果、料理が偏っ ていない場合には、テーブル7への皿の載置 理を行う(ステップS305)。

 一方、料理が偏っている場合には、制御 49は、揺動装置を用いてアーム16を揺動させ る(ステップS306)。これにより皿上に盛りつけ られている料理を適度に移動させ、料理を適 正な位置へと戻す。

 そして、ステップS304に戻り、再度、見本 皿と提供用の皿の画像とを比較し、料理の偏 りを判断する。

 なお、コスト削減などにより揺動装置を えていない配膳車両10においては、料理の りが発生していると判断した場合には、テ ブル7に当該皿を載置することなく所定の待 位置まで戻り、管理端末30にその旨を送信 るようにして処理を終了するようにしても わない。

 このように構成された配膳装置Sによれば 、例えば、走行中に料理が偏った場合であっ ても、料理を適正な位置に戻した状態で、お 客に料理を提供することが可能である。

 -第4実施形態-
 本実施形態は、例えば、第1及び第3実施形 において、提供用の皿をお客に提供後、当 皿を引上げるための動作処理に関するもの ある。

 以下、図5を参照して配膳装置の構成及び 動作について説明する。なお、図1乃至図5に す第1及び第3実施形態で説明した構成部品 共通する部分の詳細な説明は省略するもの する。

 配膳車両10は、時計機能を有しており、 憶部41には、提供用の皿を所定のテーブルに 載置した際に、当該提供用の皿をテーブルに 載置した時刻を示す納品完了時刻情報がその 提供したテーブル7に予め規定されているテ ブル番号情報とともに記憶される。

 また、管理端末30は配膳車両10と所定の情 報を通信可能な通信部を備え、相互に所定の 情報を通信可能となっている。そして、当該 納品完了時刻情報は、配膳車両10から管理端 30へ送信される。

 管理端末30は、時計機能を有しており、 理端末30の制御部35は、当該納品完了時刻情 を受信すると、予め提供用の皿の納品完了 ら提供用の皿の引上げに妥当であると判断 れる皿の引上げ時間情報(例えば、30分)を規 定しておき、納品完了時刻情報から想定され る皿の引上げ動作時刻を算出する。また、管 理端末30の制御部35は、当該皿の引上げ動作 刻に達したら、配膳車両10に対してテーブル 番号情報に対応する提供用の皿の引上げ動作 指令を送信する。

 そして、配膳車両10は、当該皿の引上げ 作指令に基づいて所定のテーブルからの提 用の皿の引上げ動作を開始する。なお、本 施形態では皿の引上げ動作時刻の算出を管 端末30で行うようにしているが、配膳車両10 制御部49で行うようにしても構わない。

 次に、図11を用いて、皿の引き上げ動作 理について説明する。図11は皿の引き上げ動 作処理を説明するためのフローチャート図で ある。

 まず、配膳車両10の制御部49は、管理端末 30からの皿の引上げ動作指令に基づいて当該 膳車両10を、テーブル番号情報に対応する 定のテーブル7まで走行させ、撮像部47によ 、テーブル7に載置されている提供用の皿を 影する(ステップS401)。

 次に、制御部49は、当該提供用の皿に対 する見本用の皿の画像を記憶部41から読み出 して(ステップS402)、提供用の皿と見本用の皿 の画像を比較し、当該画像が異なっているか (料理の盛りつけ状態が異なっているか)否か( 皿の引上げが可能か否か)を判断する(ステッ S403)。画像が異なっている場合には、お客 料理を食べ終わったと認識し、お客に対し 皿を下げてもいいか否かを音声出力し、お からの引上げ動作指示(若しくは、配膳車両1 0に引上げ動作ボタンを設けておき、その引 げ動作ボタンをお客が押下する動作処理)に づいて皿の引上げ動作を開始する(ステップ S404)。

 また、お客によって引き下げ動作指示が かった場合には、配膳車両10は、所定の待 場所に戻り(ステップS405)、所定の時間経過 、再度、所定のテーブル7まで走行し、ステ プ401~ステップS405の処理を繰り返す。

 なお、配膳車両10に、物体感知可能なセ サを本体10aの周囲に設けておき、制御部49に よって、テーブル7にお客が着席しているか かを判断するようにして、お客が着席して ると判断している場合(センサにより検知し 場合)に、上記動作処理を行うようにしても 構わない。一方、テーブルにお客が着席して いない場合には、すぐに皿の引上げ動作を開 始するようにしても構わない。

 このように構成された配膳装置Sによれば 、お客への料理の提供から提供した料理の引 上げ動作までの処理を一貫して配膳車両10に って行うことが可能である。よって、接客 の負担が軽減されるため、接客係は、特に 客への他のサービスに集中することが可能 なる。

 なお、本実施形態は一形態であって、こ 形態に限定されるものではなく、例えば、 実施形態の配膳車両10において、トレイ17は 走行中は本体10aの内部に格納させ、目的とす るテーブルに到達した際に、トレイ17を外部 露出させてアーム16を駆動することによっ 各テーブル7に皿21を提供することを想定し いるが、トレイ17を外部に露出させたまま走 行するようにしても構わない。

 また、複数のテーブル7を、設定された順 序にしたがって回り、皿21をテーブル7に載置 する場合に、皿21が取り除かれたアーム16を 例えば、水平方向に180度回転して、皿21が載 置されているアーム16と、支軸15を介して対 するように配置した後、アーム16を下方に回 動させて折り畳むようにしても構わない。ま た、本体10aの内部に皿21を載置した後のアー 16を収容する収容部を別途設けるようにし もよい。

 このようにすれば、他のアーム16の駆動 際して、皿21が取り除かれたアーム16が邪魔 ならないため、迅速に目的とするテーブル7 に皿21を提供することができるとともに、他 アーム16を駆動制御し易くなるなどプログ ムの簡易化を図れることができる。

 また、本実施形態では皿21に飲食物が直 盛り付けられているが、食べ物以外にも飲 物などを運ぶ場合には、当該皿21の上に別途 食べ物が盛り付けられた皿と飲み物が収容さ れたコップとを載せるようにしてもよい。