| JP2001347154 | ULTRA-HIGH CRITICAL HYDROTHERMAL REACTOR |
| JP62277142 | HIGH-PRESSURE CHEMICAL REACTOR |
| WO/2003/073000 | CATALYTIC COMBUSTION OF STORAGE TANK OFF GASES |
山形 昌弘 (())
株式会社神戸製鋼所 (〒85 兵庫県神戸市中央区脇浜町2丁目10番26号 Hyogo, 〒6518585, JP)
YAMAGATA, Masahiro (())
| 被処理体を処理室内で高圧処理するための高圧処理装置であって、 前記処理室を内側に囲む耐圧壁を有すると共にこの処理室を外部に開放する開放端を有する耐圧容器と、 当該耐圧容器の開放端を塞いで前記処理室を密閉するように前記耐圧容器に装着される蓋部材と、 前記処理室にプロセス流体を供給する供給手段と、 前記耐圧壁よりも小さな厚みを有し、前記耐圧容器の内側面に沿って設けられることにより当該内側面との間に隔室を形成してこの隔室内に前記処理室から前記プロセス流体が流入しないように当該隔室を当該耐圧容器内において当該処理室から隔離する隔壁と、 容器外部で熱媒の加熱または冷却を行ってこの熱媒を前記隔室内に導入することにより前記処理室と前記隔室との間の熱移動を制御する熱移動制御手段とを備える、高圧処理装置。 |
| 前記熱移動制御手段は、前記熱媒を前記プロセス流体よりも高温にして前記隔室内に導入することにより前記隔壁を介して処理室を加熱する、請求項1に記載の高圧処理装置。 |
| 前記熱移動制御手段は、前記熱媒を前記プロセス流体よりも低温にして前記隔室内に導入することにより前記隔壁を介して処理室を冷却する、請求項1に記載の高圧処理装置。 |
| 前記熱移動制御手段は、前記熱媒を前記プロセス流体と同じ温度にして前記隔室内に導入することにより前記処理室と前記隔室との間の熱移動を抑制する、請求項1に記載の高圧処理装置。 |
| 前記熱移動制御手段は、前記熱媒として断熱性を有する流体を前記隔室内に導入する、請求項1記載の高圧処理装置。 |
| 前記隔室に設けられて当該隔室内での前記熱媒の対流を抑制する対流抑制手段をさらに備える、請求項1記載の高圧処理装置。 |
| 前記耐圧容器の内側面と前記隔壁の外表面の少なくとも一方の面に前記熱媒を前記隔壁の全面に行き渡らせるように設けられる熱媒流通促進部材をさらに備える、請求項1に記載の高圧処理装置。 |
| 前記隔室と前記処理室との間での圧力差の発生を抑制するように当該隔室内の圧力および当該処理室内の圧力を制御する圧力制御手段をさらに備える、請求項1記載の高圧処理装置。 |
| 前記圧力制御手段は、一端が前記隔室に連通すると共に他端が前記処理室に連通する圧力管と、この圧力管内を前記隔室側の室と前記処理室側の室とに区画し、かつ、当該隔室側の室と当該処理室側の室との間での前記熱媒および前記プロセス流体の流通を阻止するように当該圧力管内をシールしながら当該圧力管内を移動することが可能となるように当該圧力室内に設けられる移動体とを含み、この移動体は、前記圧力差が生じた際に低圧側に向かって移動することで前記圧力差を減少させる、請求項8に記載の高圧処理装置。 |
| 前記圧力制御手段は、前記隔室と前記処理室とを連通するように両者間に設けられる配管と、前記配管を開通する状態と前記配管を閉塞する状態とに切換えられる開閉部とを含む、請求項8に記載の高圧処理装置。 |
| 前記圧力制御手段は、前記隔室の熱媒を圧縮することにより前記圧力差を減少させる圧縮手段を含む、請求項8に記載の高圧処理装置。 |
| 前記隔壁保護手段は、前記処理室内の前記プロセス流体の一部を蓄えることにより前記圧力差を減少させる蓄圧器を含む、請求項8に記載の高圧処理装置。 |
| 前記隔壁は、前記隔室側と前記処理室側との双方に向かって撓むことが可能となるように設けられ、前記隔室と前記処理室との間で圧力差が生じた際に低圧側に向かって撓むことで前記圧力差を減少させる、請求項1記載の高圧処理装置。 |
| 被処理体を処理室内で高圧処理するための高圧処理装置であって、 前記処理室を内側に囲む耐圧壁を有すると共にこの処理室を外部に開放する開放端を有する耐圧容器と、 当該耐圧容器の開放端を塞いで前記処理室を密閉するように前記耐圧容器に装着される蓋部材と、 前記処理室にプロセス流体を供給する供給手段と、 前記耐圧壁よりも小さな厚みを有し、前記耐圧容器の内側面に沿って設けられ、当該内側面との間に隔室を形成してこの隔室内に前記処理室から前記プロセス流体が流入しないように当該隔室を当該耐圧容器内において当該処理室から隔離する隔壁と、 前記処理室と前記隔室との間での熱移動を抑制するように前記隔室内に充填される熱媒とを備える、高圧処理装置。 |
| 前記熱媒は断熱性を有する流体からなる、請求項14記載の高圧処理装置。 |
本発明は、超臨界二酸化炭素を用いた高 処理や熱間等方圧加圧処理などに用いられ 高圧処理装置に関するものである。
近年、超臨界流体を利用して被処理部材 機能性を付与する様々な技術が開発されつ ある。超臨界流体は、臨界点以上の温度・ 力下にある流体であり、気体の拡散性と液 の溶解性を合わせ持つという特徴を備えて る。このような超臨界流体の中でも超臨界 酸化炭素は、臨界点以下にすると気化する とから溶媒として優れており、樹脂シート 樹脂フィルムなどへの染色、メッキ、撥水 ートなどに盛んに利用が検討されている。
一方、熱間等方圧加圧処理は、被処理体 高温高圧に維持して処理する技術であり、 えば超硬合金、セラミックス、スーパーア イの加工または形成に用いられている。
これらの高圧処理は、いずれも耐圧構造 備えた耐圧容器内で行われる。そして、こ らの処理は一般に高温状態で行われるため 迅速な処理を行うには耐圧容器内を短時間 加熱又は冷却したり、耐圧容器の温度に維 したりする必要がある。
例えば、特許文献1には、処理室を囲む耐 圧壁と、その外側に設けられたジャケットと を有し、このジャケット内への熱媒の供給に より前記処理室が加熱又は冷却される高圧処 理装置が開示されている。この装置では、前 記処理室内に導入される圧媒の加熱または冷 却に加えて前記熱媒の加熱または冷却を行う ことによって、処理室内の加熱速度または冷 却速度を高めることができる可能性がある。
一方、特許文献2には、耐圧壁と、その内 側に設けられる倒立コップ形状の隔壁とを備 え、この隔壁の内側に処理室が形成された高 圧処理装置が開示される。この装置では、前 記隔壁と前記耐圧壁の間に隔室が形成され、 この隔室にアルゴンガスのような非反応性の ガスが熱媒として供給されることにより、前 記処理室が加熱される。
しかし、これらの従来技術には次のよう 解決すべき課題がある。
特許文献1記載の装置では、耐圧壁の外側 から耐圧壁の内部が加熱または冷却されるた め、前記耐圧壁の大きな厚みが熱媒から処理 室への伝熱を阻害する。このことが、耐圧容 器内の加熱時間または冷却時間の短縮を妨げ る。
特許文献2の高圧処理装置では、熱媒を加 熱するためのヒータが隔室内に設けられるた め、隔室の容積を小さくするにも限界がある 。このことは、高圧処理装置全体の大型化及 び複雑化を招く。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされた のであり、装置全体の著しい大型化や複雑 を招くことなく、処理室の圧力や温度の調 を効率良く短時間で行うことができる高圧 理装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明に係る 圧処理装置は、前記処理室を内側に囲む耐 壁を有すると共にこの処理室を外部に開放 る開放端を有する耐圧容器と、当該耐圧容 の開放端を塞いで前記処理室を密閉するよ に前記耐圧容器に装着される蓋部材と、前 処理室にプロセス流体を供給する供給手段 、前記耐圧壁よりも小さな厚みを有し、前 耐圧容器の内側面に沿って設けられること より当該内側面との間に隔室を形成してこ 隔室内に前記処理室から前記プロセス流体 流入しないように当該隔室を当該耐圧容器 において当該処理室から隔離する隔壁と、 器外部で熱媒の加熱または冷却を行ってこ 熱媒を前記隔室内に導入することにより前 処理室と前記隔室との間の熱移動を制御す 熱移動制御手段とを備える。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づ き説明する。以降の説明では、超臨界流体( 臨界二酸化炭素)を用いて超臨界処理を行う 合を例示する。
図1および図2は、この実施の形態に係る 圧処理装置1を示す。この高圧処理装置1は、 内部に処理室3を有するとともに、この処理 3を特定方向(図では上方向)に開放する開放 52を有する耐圧容器2と、耐圧容器2に嵌合し その開放端52を塞ぐことにより容器内部(処 室3内)を密閉する蓋部材4と、処理室3にプロ セス流体を供給する供給手段5と、蓋部材4と 圧容器2との間に設けられる鍔部材6と、こ 鍔部材6の下部に設けられる隔壁7とを備える 。隔壁7は、前記耐圧容器2の内部を内側の処 室3と外側の隔室25とに区画し、かつ、隔室2 5内に処理室3内のプロセス流体が流入しない うに両室3,25を隔離する。
この高圧処理装置1では、前記処理室3へ 高温高圧のプロセス流体の供給により、被 理体に超臨界状態で染色、メッキ、撥水コ トなどを施すことや、熱間等方圧加圧処理(H IP処理)が行われる。
なお、図1の紙面における上下方向を高圧 処理装置1を説明する際の上下方向とし、耐 容器2の中心から離れる方向を高圧処理装置 説明する際の外周方向(径外方向)、中心に づく方向を内周方向(径内方向)とする。これ らの方向は高圧処理装置1を用いるときの方 と一致する。
前記耐圧容器2は、耐圧壁である容器本体 8と、底体9とを備える。容器本体8は上下端に 開口を有する円筒状をなし、前記底体9は容 本体8の下端開口を閉塞するように容器本体8 の下端に装着される。容器本体8の上端は前 開放端52である。
容器本体8は、上下方向に沿った軸心回り に円筒状に形成されている。容器本体8の上 には、他の部分よりも径方向外側に突出し フランジ部11が形成されている。フランジ部 11は、平坦な上面を有し、この上面に鍔部材6 を介して蓋部材4が嵌合されることにより、 理室3が密閉される。
容器本体8には挿通孔12が上下にそれぞれ1 箇所ずつ形成されている。上下の挿通孔12、1 2は、処理室3を挟んで対角線上に位置するよ に設けられ、容器本体8をその厚み方向(径 向)に貫通して容器本体8の内部と外部とを連 通している。上下の挿通孔12、12を通じて熱 が供給され又は排出される。この実施形態 は、下側の挿通孔12から容器本体8内に熱媒 供給され、この熱媒が上側の挿通孔12を通じ て容器本体8の外側へ排出される。
容器本体8には、挿通孔12と同様に容器本 8をその径方向に貫通する挿管孔14が形成さ ている。この挿管孔14には、プロセス流体 容器本体8から外側に流出させるための流体 管30が通される。
底体9は、耐酸性及び耐圧性を備えた耐圧 材(例えばステンレス鋼)で円板状に形成され いる。底体9の中央部には外周部よりも上方 に張り出した嵌合部16が形成されており、こ 嵌合部16が容器本体8の下端に嵌合される。
底体9の中央側にはこの底体9を上下方向 貫通する貫通孔17が形成されており、この貫 通孔17は後述する流体経路15に接続される。
つまり、本実施形態の耐圧容器2では、プ ロセス流体が、底体9の貫通孔17から処理室3 流入し、挿管孔14の流体排出孔22から外側へ 出される。
蓋部材4は、上側の蓋本体18と下側の内蓋1 9とを有し、これらが上下に重ね合わされて る。
蓋本体18は、容器本体8と同じ材料で円板 に形成されている。蓋本体18の中央部には 周部よりも下方に張り出す嵌着部20が形成さ れており、この嵌着部20が容器本体8の上端に 嵌合されている。
内蓋19は、底体9と同じ耐圧材で円板状に 成されている。この内蓋19の外周部には蓋 体18の下面側に開放された環状凹部が全周に 亘り形成され、この環状凹部内にリップシー ル21が設けられている。
前記鍔部材6は、前記蓋部材4と前記容器 体8との間に設けられている。鍔部材6は円筒 体であるが、その上端の外周縁は他の部分よ りも径方向外側に向かって鍔状に突出してい る。この鍔状に突出した部分が蓋部材4と容 本体8との間に挟み込まれるようにして鍔部 6が容器本体8に取り付けられている。鍔部 6の内周面に上述したリップシール21の外周 が接することにより、鍔部材6と蓋部材4との 間がシールされて処理室3内の気密状態が保 れる。
鍔部材6には、容器本体8の挿管孔14に対応 した位置に流体排出孔22が形成されている。 体排出孔22は鍔部材6を径方向に貫通し、こ 流体排出孔22を通って処理室3のプロセス流 が高圧処理装置1の外部に排出される。
隔壁7は、上下方向に開口した円筒状であ る。隔壁7の上部は、鍔部材6の下端部の外周 と容器本体8の内周面との間に嵌め込まれて いる。これに対し、鍔部材6の下部外側面に 1シール体23が設けられ、この第1シール体23 前記隔壁7の上端の内周面と密着することに り、処理室3内の気密状態が保たれる。隔壁 7の下部は、底体9の嵌合部16の外周面と容器 体8の下端の内周面との間に嵌め込まれてい 。これに対し、嵌合部16の外周部に第2シー 体24が設けられ、この第2シール体24が前記 壁7の下端の内周面と密着することにより、 理室3内の気密状態が保たれる。
隔壁7は、鍔部材6の下方にある容器本体8 内側面を全面に亘って覆うように配置され これにより耐圧容器2の内部を内側の処理室 3と外側の隔室25とに区画する。隔壁7は、容 本体8より薄くなるように金属材料により形 され、容器本体8から径方向内側に距離をあ けて設けられている。隔壁7は、その内側の 理室3から外側の隔室25にプロセス流体が流 しないように両室3,25を隔離している。
供給手段5は、処理室3からプロセス流体 ら排出されるプロセス流体の温度及び圧力 調整してから再び処理室3に供給するための 体経路15を備えている。
プロセス流体は、原則としてどのような 体でも良いが、好ましくは臨界点以上の温 ・圧力下で拡散性や溶解性に優れた流体を いるのが良い。本実施形態においては、プ セス流体に超臨界二酸化炭素が用いられて る。
流体経路15は、プロセス流体(超臨界二酸 炭素)を流体排出孔22から貫通孔17まで流通 せるために前記流体導管30を備えており、こ の流体導管30の経路上には蒸発器31、セパレ タ32、凝縮器33、液化タンク34、クーラ35、流 体ポンプ36、及び加熱器37が設けられている
流体経路15では、まず、処理室3から排出 れた超臨界二酸化炭素が、蒸発器31で減圧 れて液化した流体をガス化する。このよう して気化した二酸化炭素とこれに混入して る水などの不純物とがセパレータ32で分離さ れ、二酸化炭素のガスだけが回収される。こ の回収された二酸化炭素のガスは凝縮器33に られ、凝縮器33で冷却されて液化し、液化 ンク34に貯留される。
高圧処理装置1の被処理物を取り出す際に 二酸化炭素が放出されるが、貯留タンク38の 酸化炭素が必要に応じて補充される。
前記液化タンク34内の高圧二酸化炭素は ーラ35に送られ、クーラ35で過冷却される。 れにより液化した二酸化炭素は流体ポンプ3 6により処理室3側に送られる。処理室3内での 処理に染料、機能化剤、水などが必要な場合 は、エントレーナタンク39より液化二酸化炭 に染料、機能化剤、水などがエントレーナ ンプで供給され混合されても良い。
液化二酸化炭素は、流体ポンプ36と処理 3との間に設けられた加熱器37に送られる。 熱器37では液化二酸化炭素が臨界点以上の温 度まで加熱されて超臨界二酸化炭素に変化し 、この超臨界二酸化炭素が処理室3に供給さ る。
高圧処理装置1は、処理室3内に所望の温 に設定されたプロセス流体を供給する供給 段5を有するだけでなく、この処理室3の外側 に隔壁7を介して設けられた隔室25にも所望の 温度に調整された熱媒を供給又は充填するた めの熱媒経路13を有している。高圧処理装置1 は、隔室25に熱媒を導入することにより処理 3と隔室25との間の熱移動を制御する熱移動 御手段を備えており、この熱移動制御手段 、前記隔室25に温度設定された熱媒を供給 るための熱媒経路13を有する。
隔室25は、隔壁7の径外側と容器本体8との 間に形成された筒状の空間であり、熱媒を貯 留することができる。隔室25は、熱媒経路13 らの熱媒を隔室25内に供給するための下側の 挿通孔12と、隔室25内の熱媒を熱媒経路13に排 出するための上側の挿通孔12とに通じ、上下 挿通孔12、12同士は熱媒経路13を介して接続 れている。
隔室25には、この隔室25内での熱媒の対流 を抑制する対流抑制手段26と、熱媒を隔壁7の 全面に行き渡らせる熱媒流通促進手段(図示 ず)とが設けられている。
対流抑制手段26は、隔室25内での熱媒の対 流を抑制する構造体であり、隔室25内に配置 れている。対流抑制手段26としては、例え 金属、石英又はセラミックスなどからなる 数枚の板体を備えてこれらが上下に互いに 隔をおいて配列された多層構造体(例えばハ カム構造体)や、上述の材料から形成された 多孔質構造体(例えば、グラスウール)が挙げ れる。このような対流抑制手段26は、隔室25 内に設けられることにより、隔室25内での熱 の上下移動を規制し、その結果、隔室25内 の熱媒の対流を抑制し、この熱媒の対流に る処理室からの損失熱量を減らすことがで る。すなわち、処理室と隔室との間の熱移 を抑制することができる。
前記熱媒流通促進手段は、熱媒を隔壁7の 全面に行き渡らせることができるように、耐 圧容器2の容器本体8の内周面、隔壁7の外表面 のうちの少なくとも一方の面に設けられる。 熱媒流通促進手段は、板状をなし、容器本体 8の内周面から径方向内側に向かって、或い 隔壁7の外表面から径外側に向かって突出す ように形成され、隔室25内で熱媒が隔壁7の 面に行き渡るように熱媒の流れを導く。熱 流通促進手段の他の例としては、隔壁7の外 周面に上下方向に螺旋状に連続形成されたリ ブであって、下側の挿通孔12から導入された 媒を上挿通孔12に導くものや、周方向の一 が切れたリング状(略C字状)に形成された板 であって、その切れている部分が互い違い なるように上下に距離をおいて重ねられた のが挙げられる。
上述のような熱媒流通促進手段は、例え 隔室25が処理室3より低圧となって隔壁7が径 方向外側に向かって膨らむような場合にも、 その隔壁7の著しい変形を防止できる。
図2に示すように、前記熱媒経路13は、前 熱媒を上側挿通孔12から下側挿通孔12まで流 通させるための熱媒導管40を備えており、こ 熱媒導管40の経路上には圧縮手段43、熱交換 器44、均圧導通器41、蓄圧器42、熱媒ポンプ55 び熱媒タンク56が設けられている。
熱媒経路13では、まず隔室25から上側挿通 孔12を通じて排出された熱媒が圧縮手段43に られる。圧縮手段43は排出された熱媒の圧力 を調整可能な圧縮機又はポンプであり、この 圧縮手段43で圧力が調整された熱媒は熱交換 44(温度調整手段)に送られる。熱交換器44は 熱媒を所定温度まで加熱又は冷却する。こ 熱交換器44で温度の調整が行われた熱媒は 室25に再び供給される。また、熱媒経路13に 、上側挿通孔12から隔室25外に排出された熱 媒を図示しない導管を経由して受入れて蓄え る熱媒タンク56と、この熱媒タンク56から熱 経路13に熱媒を送るための熱媒ポンプ55とが けられる。
熱移動制御手段は、熱媒を適当な温度に 熱または冷却して隔室25内へ導入すること より処理室3と隔室25との間の熱移動を制御 るものか、又は、隔室25の内部に予め充填さ れた熱媒により構成される。本実施形態の熱 移動制御手段には、処理室3を加熱又は冷却 る場合、或いは処理室3を保温する場合のそ ぞれに対応して以下に示す第1の熱移動制御 手段及び第2の熱移動制御手段がある。
第1の熱移動制御手段は、処理室3を加熱 る場合や冷却する場合に用いられるもので り、前記熱媒経路13における前記熱交換器44 この熱交換器44を通る前記熱媒導管40とで構 成される。第1の熱移動制御手段は、隔室25外 に排出された熱媒を熱交換器44(温度調整手段 )で所定温度まで加熱又は冷却し、このよう して処理室3より高温又は低温に温度を調整 た熱媒を隔室25に供給することにより、隔 7を介しての隔室25と処理室3との熱移動を促 するものである。処理室3を加熱する際には 熱媒は熱交換器44で加熱され、冷却する際に 熱媒は冷却される。
なお、処理室3より高温又は低温に温度調 整された熱媒、すなわち外部で温度設定され た熱媒は、実際に加熱処理や冷却処理が施さ れたものに限られない。この熱媒は、例えば 水道水のように、加熱や冷却がされなくても ほぼ一定の温度を有していてその温度が処理 室3内のプロセス流体の温度よりも低い流体 あってもよい。
第2の熱移動制御手段は、処理室3の処理 度を変化させた場合に、その温度変化が容 本体8の温度に与える影響を小さくするため 用いられるものであり、断熱性を有する熱 で構成される。この熱媒は、前記熱媒経路1 3に設けられた熱媒タンク56に予め蓄えられて 前記熱媒経路13に設けられた前記熱媒ポンプ5 5或いは圧縮機により当該熱媒経路13を通じて 隔室25に供給されてもよいし、予め隔室25内 充填されてもよい。この熱媒は隔室25を断熱 層として機能させる。
断熱性を有する熱媒としては、例えば、 伝導度が0.2W/mK以下、好ましくは0.1W/mK以下 気体又は液体を用いることができる。具体 に、圧縮性ガスでは、超臨界二酸化炭素(20MP a、340°Kで0.075W/mK)、窒素(同0.033W/mK)、アルゴ (同0.024W/mK)など、液体では、アルキルジフェ ニル(60°Kで0.14W/mK)、フッ素系熱媒体・ガルデ ンHT(60°Kで0.063W/mK)などが好適である。
このような断熱性を有する熱媒は、隔室2 5に供給されることにより、隔壁7を介しての 室25と処理室3との間の熱移動速度を下げる とができ、処理室3の急激な温度変化を抑制 することができ、また、隔室25に予め充填さ ることにより、隔壁7を介しての隔室25と処 室3との間での熱移動を抑制して処理室3を 温することができる。
前記熱媒の温度は、処理室3のプロセス流 体と同じ温度とすることが可能である。この ことは、隔壁7を介しての隔室25と処理室3と 間の熱移動(熱交換)の抑制効果をさらに高め る。
ところで、熱移動制御手段が隔室25内を 熱又は冷却したり減圧したりすると、隔室25 と処理室3との間に圧力差が生じ、この圧力 が隔壁7を塑性変形させて破損に至らせる。 こで、本発明の高圧処理装置1は、熱移動制 御手段によって生じた温度差に起因して処理 室3と隔室25との間に生じた圧力差から隔壁7 変形することを抑制する隔壁保護手段を備 ている。
本実施形態の高圧処理装置1は、隔壁保護 手段として、隔壁7の弾性変形の利用と、前 圧力差を減少させる圧力制御手段とを含む
前記隔壁7の弾性変形の利用については、 当該隔壁7が弾性変形しやすい材料で形成さ ている。この隔壁7は、隔室25が処理室3より 圧になると処理室3側に向かって膨らむよう に弾性変形し、その弾性変形分だけ隔室25の 積を増やすことで、隔室25と処理室3とを均 化する。逆に、隔壁7は処理室3が隔室25より 高圧になると隔室25側に凹むように弾性変形 、その弾性変形分だけ隔室25の容積を減ら ことで、隔室25と処理室3とを均圧化する。 た、隔壁7を弾性変形しやすい材料で形成す ことは、その弾性変形を利用して隔室25と 理室3とを迅速に均圧化するだけでなく、当 隔壁7自体の塑性変形をさらに抑制する効果 を奏する。
前記の圧力制御手段としては、次の第1の 圧力制御手段~第4の圧力制御手段を含む。
第1の圧力制御手段は、主として前記均圧 導通器41により構成される。この均圧導通器4 1は、導通管(圧力管)45と、この導通管45の内 を自由に移動する移動体46とを備えている。 導通管45の一端は熱媒導管40に連通し、他端 、流体導管30における加熱器37と高圧処理装 1との間に連通している。移動体46は、導通 45内を前記熱媒導管40側(隔室25側)の室と前 流体経路15側(処理室3側)の室とに区画し、か つ、熱媒導管40側(隔室25側)の熱媒が流体経路 15側に漏洩すること、及び流体経路15側(処理 3側)のプロセス流体が熱媒経路13に漏洩する ことを阻止するように前記導通管45内をシー しつつ当該導通管45内を移動することがで るように、当該導通管45内に設けられる。
例えば、隔室25が処理室3より高圧になる 、熱媒導管40の熱媒が流体導管30のプロセス 流体より高圧となり、その圧力差によって移 動体46が導通管45内を流体導管30側に移動し、 その移動した分だけ処理室3側を高圧にする とにより、隔室25と処理室3とを均圧化する 一方、隔室25が処理室3より低圧になると、 記とは逆の圧力差により移動体46が導通管45 を熱媒導管40側に移動し、その移動した分 け処理室3側を低圧にすることにより、隔室2 5と処理室3とを均圧化する。
この第1の圧力制御手段では、隔室25と処 室3との間に生じた圧力差に対して移動体46 即座に反応するため、隔室25と処理室3との に圧力差が急激に生じる場合にも、圧力差 素早く応答して隔室25と処理室3とを均圧化 、隔壁7を変形から保護することができる。
第2の圧力制御手段は、熱媒導管40と流体 管30との間で熱媒又はプロセス流体の一部 移動させて、両者の圧力差を解消するもの あり、熱媒導管40と流体導管30との間に設け れて両者を直接連結する配管47を備える。 の配管47には、これを開通する開状態と閉塞 する閉状態とに切換えられる開閉部である開 閉弁49が設けられる。この開閉弁49は、例え 、隔室25と処理室3との圧力差が大きくなっ その低減が必要となった場合にのみ開弁さ ればよい。これにより、配管47を通じて熱媒 又はプロセス流体の一部が高圧側から低圧側 に移動し、隔室25と処理室3とが均圧化される 。さらに、隔室25および処理室3にそれぞれ設 けられる圧力検出器と、これら圧力検出器の 検出値の差が所定の値を超えた時に前記開閉 弁を開く制御器とが設けられることにより、 均圧化のための自動制御が実現されることも 可能である。
なお、第2の圧力制御手段については、前 記開閉弁49を省略する形態も考えられる。例 ば、図2に示される形態では、耐圧容器1に ける処理室3の上流側の配管すなわち処理室3 へプロセス流体を供給するための配管と、隔 室25へ熱媒を供給する配管とが連通している で、前記開閉弁49の省略により前記配管47が 常時開通されていても、処理室3の内部から 室25へプロセス流体が流入することはない。 処理室3内へ流入するプロセス流体は既にセ レータ32を経て不純物が除去されたものであ るので、この流体が隔室25内に流入しても当 隔室25内に不純物が混入するという問題は じない。
ただし、前記熱媒を用いた熱制御性能を く維持するためには、前記開閉弁49による 閉を行うことが好ましい。また、熱媒とプ セス流体との混合をより確実に回避したい 合には、高圧側の流体(熱媒又はプロセス流 )の一部の排出のみを行うようにしてもよい 。
この第2の圧力制御手段は、例えば熱媒と プロセス流体とが同一か又は非常に近い性質 であって、両者の混合が可能な場合に、好ま しく利用することができる。
第3の圧力制御手段は、主として前記圧縮 手段43により構成される。この圧縮手段43は 前記流体ポンプ36が前記処理室3内の圧力を 昇させる一方で、隔室25内の圧力を上昇させ ることにより、両室3,25を均圧化する。その 力調整は、図示していない圧力計を用いて われる。
第4の圧力制御手段は、主として前記蓄圧 器42により構成される。この蓄圧器42は、熱 導管40に連通すると共に高圧の熱媒を貯留可 能に形成された容器である。
この蓄圧器42を構成する容器と前記熱媒 管40との間には開閉可能な弁48が設けられて り、弁48を開放することで容器内の高圧な 媒を熱媒導管40を介して隔室25に送ることが きる。従って、処理室3が隔室25より高圧に ったときに前記弁48を開放して容器内の高 な熱媒を熱媒導管40を介して隔室25に送るこ により、隔室25と処理室3とを均圧化するこ が可能である。
前記弁48は省略されることが可能である 例えば、蓄圧器42内に収縮可能なゴム等の隔 壁が設けられ、処理室3が隔室25より高圧にな ったときに前記ゴム等の隔壁が蓄圧器42内で 側に膨らんでその上側の高圧の気体を圧縮 ることによっても、前記均圧化が達成され 。
以下に実施例を用いて本発明をより詳細 説明する。
実施例1では、前記の高圧処理装置1が、 臨界二酸化炭素の存在下において炭化水素 樹脂の被処理体の表面に撥水コート層を形 する際に用いられた。
撥水コート層の形成については、被処理 及びコート剤の調製が以下の手順で行われ 。被処理体は炭化水素系樹脂(ポリイミド系 樹脂)より形成された所定の大きさの樹脂片 ある。また、コート剤は、撥水コート層の 料モノマ及び重合開始剤を含んでいる。原 モノマはフッ素モノマ(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9, 10,10,10-ヘプタデカフルオロオクチルエチルメ タクリレート)と炭化水素系モノマ(n-ステア ルアクリレート)とを混合したものであり、 料モノマと重合開始剤(アゾビスイソブチロ ニトリル)とが同じ重量部となるように両者 混合されてコート剤が調製された。
次に、上述のようにして調製した被処理 及びコート剤を用いて撥水コートが行われ 。この撥水コートを行うため、高圧処理装 1では、厚さ100mmの容器本体8が用いられ、そ の内側面に沿って厚さ5mmの隔壁7が配置され 。
運転要領は次のとおりである。まず、熱 経路13から55℃の温水が隔室25内に供給され 第1の熱移動制御手段が隔壁7を介しての隔 25と処理室3との間での熱移動を生じさせて 理室3を50℃の温度に調整する。このとき、 理室3内は大気開放されているため、熱媒に 0.1MPa程度の圧力がかかっている。
処理室3が十分に昇温した後に処理室3に被 理体及びコート剤が入れられ、蓋部材4によ 処理室3が密閉される。そして、流体ポンプ 36が、貯留タンク38から流体導管30を通じて、 圧縮されたCO 2 を処理室3に送る。このCO 2 は、処理室3内が15MPaになるまで供給される。 このとき、隔壁7自体の弾性変形及び第1~第4 圧力制御手段を用いて隔壁7の塑性変形を防 ながら隔室25の内圧を処理室3の内圧とを均 化しつつ、両室3,25内を昇圧することが可能 である。
処理室3が50℃、15MPaになって一定時間(120 程度)が経過した後、熱媒経路13から85℃の 水が隔室25内に供給され、第1の熱移動制御 段を用いて隔壁7を介しての隔室25と処理室3 の間で熱移動が行われることにより、処理 3のプロセス流体が80℃に昇温される。この うに処理室3が50℃から80℃まで昇温するこ で、コート剤中の重合開始剤が分解されて ッ素モノマと炭化水素系モノマとの共重合 進行する。
次に、高圧処理装置1において、隔室25内 熱媒から処理室3内のプロセス流体にどの程 度の効率で熱が伝わるかが計算により求めら れた。
図3は、処理室3内を自然対流状態から強制 流状態までの境膜伝熱係数に対して、隔室25 から処理室3に伝わる温度差35℃における熱流 量を求めた結果を示したものである。なお、 前提条件として、熱媒側の境膜伝熱係数を100 0W/m 2 ℃とし、容器本体8及び隔壁7の熱伝導度を16.2 W/m℃として熱流量が計算された。
また、図3における実施例1は容器本体8と の内側に設けられる隔壁7とを備えた高圧処 理装置1を用いたものであり、従来例1は容器 体8の外側に隔壁7が設けられた高圧処理装 を用いたものである。
図3は、処理室3内が自然対流状態であっ も強制対流状態であっても、処理室3に移動 る熱流量は実施例1の方が従来例1より大き 、熱移動制御手段及び隔壁保護手段を併用 る実施例1の高圧処理装置1の方が効率良く熱 を伝えられることを示している。特に、処理 室3が自然対流状態に近い場合(境膜伝熱係数 小さい場合)には実施例1の熱流量は従来例1 りやや大きい程度であるが、強制対流状態 近づくに連れて実施例1の熱流量は従来例1 り格段に大きくなる傾向があり、本発明の 圧処理装置1では流体経路15を介してプロセ 流体を処理室3に供給するほど熱効率が飛躍 に向上することがわかる。
次に、実施例2の高圧処理装置1について 明する。実施例2の高圧処理装置1は、処理室 3で被処理体を高温高圧でHIP処理した後に、 理室3を冷却する場合のものである。
実施例2の高圧処理装置1は、内径1500mmの 圧容器2と、この耐圧容器2の内部に設けられ る厚さ20mmの隔壁7とを備える。この隔壁7の内 側には処理室3が形成され、この処理室3内に1 50℃のプロセス流体が収容されている。
実施例2の高圧処理装置1の隔壁7の外側に 隔室25が形成されている。この隔室25には水 温35℃の熱媒(冷却水)が流通しており、第1の 移動制御手段が設けられている。
この実施例2の高圧処理装置1において、 室25内の熱媒から処理室3内のプロセス流体 熱が移動する際の熱通過係数が計算により められた。なお、以降の計算における実施 2の高圧処理装置1は、容器本体8と、その内 に設けられる隔壁7とを備えたものであり、 来例2の高圧処理装置は、外径2000mm、内径150 0mmの容器本体8と、その外側に設けられる隔 7を備えたものである。
従来例2の高圧処理装置1における熱通過係 Kは、耐圧容器2の外径の半径r2を1m、耐圧容 2の内径の半径r1を0.75m、プロセス流体の熱伝 達係数h1と熱媒の熱伝達係数h2をそれぞれ400W/ m 2 K、容器本体8の熱伝達率λを37.3W/mKとすると、 以下の式(1)で与えられる。
一方、式(1)で求めた熱通過係数Kを用いると 、耐圧容器1m当たりにおいて容器本体8を介し て処理室3から隔室25に伝わる熱量qは、プロ ス流体の温度をT 1f (K)、熱媒の温度をT 2f (K)として、以下の式(2)のようになる。
次に、実施例2の高圧処理装置1について 明する。従来例2の高圧処理装置1が実施例2 相違している点は、実施例2では容器本体8の 内側に隔壁7を備えた高圧処理装置1を用いた に対して、従来例2では容器本体8の外側に 壁7を備えた高圧処理装置1を用いている点で ある。なお、上述以外の点については、従来 例2は実施例2と同じであるため、詳しい説明 省略する。
従来例2の高圧処理装置1における熱通過 数は、実施例2の場合と同様に、以下の式(3) 与えられる。
一方、式(3)で求めた熱通過係数を用いて 隔壁7を介して処理室3から隔室25に伝わる熱 量は、耐圧容器1m当たりで以下の式(4)のよう なる。
上述した式(2)及び(4)の結果から、実施例2 の高圧処理装置1を用いた場合に隔壁7を介し 処理室3から隔室25に伝わる熱量が、従来例2 の場合の約1.9倍となることがわかる。それゆ え、本発明の高圧処理装置1は、熱移動制御 段及び隔壁保護手段を併用することで、HIP 理に用いる場合であっても、効率良くが処 室3内のプロセス流体を冷却又は加熱するこ ができると判断される。
本発明は上記各実施形態に限定されるも ではなく、発明の本質を変更しない範囲で 部材の形状、構造、材質、組み合わせなど 適宜変更可能である。
上記実施形態では、隔壁保護手段は熱移 制御手段によって生じた温度差に起因して 理室3と隔室25との間に生じた圧力差による 壁7の変形が抑制されるが、熱移動制御手段 によって生じた温度差以外の要因に起因して 処理室3と隔室25との間に生じた圧力差による 隔壁7の変形を抑制することもできる。
本発明に係る高圧処理装置の用途は、前 のような超臨界流体中での染色、メッキ、 水コート、又はHIP処理に限られない。例え 、超臨界流体中での洗浄や、高温高圧な雰 気を必要とするHIPや超臨界処理以外の用途 も用いることができる。
上記実施形態に係る第1の熱移動制御手段 ~第3の熱移動制御手段、及び第1~第4の圧力制 手段については、そのうちのいずれか一つ みを備えてもよいし、複数の手段を複合的 備えてもよい。
以上のように、本発明は、装置全体の著 い大型化や複雑化を招くことなく、処理室 圧力や温度の調節を効率良く短時間で行う とができる高圧処理装置を提供する。この 圧処理装置は、前記処理室を内側に囲む耐 壁を有すると共にこの処理室を外部に開放 る開放端を有する耐圧容器と、当該耐圧容 の開放端を塞いで前記処理室を密閉するよ に前記耐圧容器に装着される蓋部材と、前 処理室にプロセス流体を供給する供給手段 、前記耐圧壁よりも小さな厚みを有し、前 耐圧容器の内側面に沿って設けられること より当該内側面との間に隔室を形成してこ 隔室内に前記処理室から前記プロセス流体 流入しないように当該隔室を当該処理室か 隔離する隔壁と、容器外部で熱媒の加熱ま は冷却を行ってこの熱媒を前記隔室内に導 することにより前記処理室と前記隔室との の熱移動を制御する熱移動制御手段とを備 る。
この装置によれば、耐圧容器の耐圧壁の 側にこれよりも厚みの小さい隔壁が設けら 、この隔壁と前記耐圧壁との間に形成され 隔室内に、熱移動制御手段により温度調節 れた熱媒が導入されるので、前記隔壁の薄 が、前記隔室内の熱媒と処理室内の流体と 間での熱移動を促進し、このことが、耐圧 器内の加熱時間または冷却時間の短縮を助 る。すなわち、前記熱移動制御手段は、前 隔室に対してその外部から導入する熱媒の 度を調節することにより、処理室の圧力や 度を効率良く短時間で変化させたり温度を 持したりすることができ、多様な高圧処理 短いサイクルタイムで行うことができる。 た、隔壁と耐圧容器の内側壁との間の隔室 ヒータ等の温度調節機器を設ける必要がな ので、相対的に前記隔壁の内側の処理室を きくして被処理体の処理スペースを大きく ることができる。一方、隔室の容積を小さ して隔室の温度を短時間で調整することが きる。
前記熱移動制御手段は、例えば、前記熱 を前記プロセス流体より高温にして前記隔 内に導入することにより、前記隔壁を介し 隔室から処理室に熱を移動させて処理室内 加熱することができる。逆に、前記熱媒の 度を前記プロセス流体より低温にして前記 室内に導入することにより、前記隔壁を介 て処理室から隔室に熱を移動させて処理室 を冷却することもできる。さらに、当該熱 動制御手段は、前記熱媒を処理室のプロセ 流体と同じ温度にして前記隔室内に導入す ことにより、前記処理室と隔室との間の熱 動を抑制して処理室内を保温することもで る。
また、前記熱移動制御手段は、前記熱媒 して断熱性を有する流体からなるものを前 隔室内に導入することにより、処理室と隔 との間の熱移動を抑制することができ、処 室を保温したり処理室の温度を緩やかに変 させたりすることもできる。
さらに、前記隔室には当該隔室内での前 熱媒の対流を抑制する対流抑制手段が備え れているのが好ましい。この対流抑制手段 、前記隔室内での熱媒の対流を抑制するこ により、当該対流による処理室と隔室との の熱移動を抑制することができる。
また、本発明に係る装置は、前記耐圧容 の内側面と前記隔壁の外表面の少なくとも 方の面に前記熱媒を前記隔壁の全面に行き らせるように設けられる熱媒流通促進手段 備えることが、より好ましい。この熱媒流 促進手段は、熱媒を隔壁の全面に行き渡ら ることで、処理室内の温度を均等化する温 制御を可能にする。
本発明に係る高圧処理装置において、処 室の圧力の変動や隔室内の温度変化などに 因して処理室内の圧力と隔室内の圧力との が拡大すると、その圧力差に相当する曲げ 重が隔壁に作用する。しかも、この隔壁は 前記のように熱交換の促進を目的として薄 形成されているため、この隔壁に大きな荷 が作用すると当該隔壁が塑性変形する虞が る。
しかし、本発明に係る高圧処理装置は、 記隔室と前記処理室との間での圧力差の発 を抑制するように当該隔室内の圧力および 該処理室内の圧力を制御する圧力制御手段 さらに備えることにより、前記の圧力差に 因する隔壁の変形を有効に抑止することが 能である。
具体的に、前記圧力制御手段としては、 端が前記隔室に連通すると共に他端が前記 理室に連通する圧力管と、この圧力管内を 記隔室側の室と前記処理室側の室とに区画 、かつ、当該隔室側の室と当該処理室側の との間での前記熱媒および前記プロセス流 の流通を阻止するように当該圧力管内をシ ルしながら当該圧力管内を移動することが 能となるように当該圧力室内に設けられる 動体とを含み、この移動体が、前記圧力差 生じた際に低圧側に向かって移動すること 前記圧力差を減少させるものが、好適であ 。このタイプの圧力制御手段は、圧力管内 移動体を設けるだけの簡素な構造で、前記 室内の圧力と前記処理室内の圧力との差を 動的に低減させることができる。
前記圧力制御手段は、あるいは、前記隔 と前記処理室とを連通するように両者間に けられる配管と、この配管を開通する状態 閉塞する状態とに切換えられる開閉弁とを むものも、有効である。このタイプの圧力 御手段では、例えば前記圧力差が一定未満 場合には前記開閉弁を閉じて前記配管を閉 することにより隔室内と処理室内とを隔離 ることができる一方、例えば前記圧力差が 定以上の場合にのみ前記開閉弁を開いて前 配管を開通することにより、当該圧力差を 速に低減させることができる。さらに、前 隔室内の圧力および前記処理室内の圧力を れぞれ検出する圧力検出器と、これにより 出される両圧力の差が一定以上の場合にの 前記開閉弁を開く制御器とを備えることで 前記圧力差を低減させるための自動制御を 現することもできる。
あるいは、前記圧力制御手段は、前記隔 の熱媒を圧縮することにより前記圧力差を 少させる圧縮手段を含むものでもよいし、 記処理室内の前記プロセス流体の一部を蓄 ることにより前記圧力差を減少させる蓄圧 を含むものでもよい。
また、これらの圧力制御手段の他、前記 壁の塑性変形を抑止する手段として、当該 壁が前記隔室側と前記処理室側との双方に かって撓むことが可能となるように設けら 、前記隔室と前記処理室との間で圧力差が じた際に低圧側に向かって撓むことで前記 力差を減少させることも、有効である。
本発明に係る高圧処理装置は、前記処理 を内側に囲む耐圧壁を有すると共にこの処 室を外部に開放する開放端を有する耐圧容 と、当該耐圧容器の開放端を塞いで前記処 室を密閉するように前記耐圧容器に装着さ る蓋部材と、前記処理室にプロセス流体を 給する供給手段と、前記耐圧壁よりも小さ 厚みを有し、前記耐圧容器の内側面に沿っ 設けられ、当該内側面との間に隔室を形成 てこの隔室内に前記処理室から前記プロセ 流体が流入しないように当該隔室を当該処 室から隔離する隔壁と、前記処理室と前記 室との間での熱移動を抑制するように前記 室内に充填される熱媒とを備えるものでも い。
この装置においても、隔室内に充填され 熱媒が、処理室と隔室との間の熱移動を抑 して処理室を保温したり、処理室の温度を やかに変化させたりすることを可能にする
特に、この熱媒が断熱性を有する流体か なる場合は、前記隔室に断熱層としての機 を与えることが可能である。
