NOGUCHI MASAYUKI (JP)
SHUDO KOICHI (JP)
AMANO YOHEI (JP)
NOGUCHI MASAYUKI (JP)
SHUDO KOICHI (JP)
JPH0344348A | 1991-02-26 |
EKLUND L. ET AL.: "Synthetic studies towards pseudopterosin A", JOURNAL OF THE CHEMICAL SOCIETY, PERKIN TRANSACTIONS 1: ORGANIC AND BIO-ORGANIC CHEMISTRY, no. 4, 1996, pages 303 - 305, XP008131576
DAVIDSON J.P. ET AL.: "First Enantiospecific Total Synthesis of the Antitubercular Marine Natural Product Pseudopteroxazole. Revision of Assigned Stereochemistry", JOURNAL OF THE AMERICAN CHEMICAL SOCIETY, vol. 125, no. 44, 2003, pages 13486 - 13489, XP008131575
下記の一般式(I): |
R 1 が水素原子又はメチル基であり、A及びBが共に-(CH 2 ) 3 -であるか、又は共に-(CH 2 ) 4 -であり、Xが-NH-CO-又は-CO-NH-であり、Arがフェニレン基、モノフルオロフェニレン基、モノクロロフェニレン基、モノヒドロキシフェニレン基、モノアルコキシフェニレン基、ピリジンジイル基、又はチオフェンジイル基である上記一般式(I)で表される化合物、その塩、又はそのエステル。 |
請求項1又は2に記載の化合物又は生理学的に許容されるその塩を有効成分として含むレチノイド作用剤。 |
上記一般式(I)においてX-Ar-COOHがX'(X'は-COOH又は-NH 2 を示す)である化合物又はその塩。 |
本発明は、レチノイド作用を有する3環系 アミド化合物に関する。
レチノイン酸(ビタミンA酸)はビタミンAの 活性代謝産物であり、発生途上にある未熟な 細胞を特有な機能を有する成熟細胞へと分化 させる作用や、細胞の増殖促進作用や生命維 持作用などの極めて重要な生理作用を有して いる。レチノイン酸及びレチノイン酸様の生 物活性を有する化合物は「レチノイド」と総 称されている。
生体内のレチノイドとされるオール・ト ンス(all-trans)-レチノイン酸は、動物細胞の 殖、分化あるいは細胞死などを制御するこ が明らかにされている。これまでに合成さ た種々のビタミンA誘導体、例えば、特開昭 61-22047号公報や特開昭61-76440号公報記載の安 香酸誘導体、及びJournal of Medicinal Chemistry, 31(11), 2182, 1988に記載の化合物なども、同様 な生理作用を有することが明らかにされてい る。さらに、Adv. Drug Res., 24, 81, 1993やJ. Me d. Chem., 48, 5875, 2005にさまざまな合成レチ イドが例示されている。例えば、4-[(5,6,7,8- トラヒドロ-5,5,8,8-テトラメチル-2-ナフタレ ル)カルバモイル]安息香酸(Am80) も、レチノ ン酸と類似した(しかし異なる)生理活性を 揮することが示唆されている(Cell Structure Fu nct., 16, 113, 1991; Biochem. Biophys. Res. Com., 16 6, 1300, 1990)。その他にも、ヘテロ環含有カ ボン酸誘導体(特開平9-71566号公報)など種々 化合物がレチノイン酸様の活性を持つこと 示されている。
レチノイドについては、皮膚疾患、自己 疫疾患、脂質や糖質の代謝性疾患、脳神経 患、悪性腫瘍の治療や予防のための医薬と て多岐にわたる前臨床および臨床的な研究 なされている。例えば、上皮組織の角化症 リウマチ、遅延型アレルギー、多発性硬化 、自己免疫疾患、骨疾患、白血病やある種 癌や脳神経疾患、脊髄損傷、動脈硬化、血 狭窄や再狭窄、血管新生の制御などの循環 疾患、糖尿病や脂質代謝異常の治療や予防 有用であることが見出されている。このよ にレチノイドは多様な生物活性、薬理活性 治療対象疾患を有していることが特徴であ 。しかし、その多様性のゆえに、作用や作 部位の選択性、吸収排泄などの体内動態、 作用の観点からは必ずしも満足すべき医薬 して実用化されているとは言えない。
従って、限局的作用を有するレチノイド 治療対象に適した代謝、吸収、排泄、及び 布を有するレチノイドが求められている。 えば、内臓疾患に対しては皮膚への作用が ないレチノイドが好ましく、皮膚に対して 外用剤として好適な性質を有するレチノイ が求められている。また、慢性疾患に対し は作用持続性のレチノイド化合物が好まし 、各種のがんに対しては癌細胞など分裂細 に対して非分裂細胞とは異なる至適濃度で 用するレチノイドが好ましく、脳神経疾患 対しては脳血管関門の通過性が高く、脳神 への分布に優れたレチノイドが求められる そして、より副作用の少ないレチノイドが 薬として望ましい。
本発明の課題は、レチノイド作用を有し 医薬の有効成分として有用な新規化合物を 供することにある。
本発明者は上記の課題を解決すべく鋭意 究を行った結果、下記の一般式で表される 合物が所望のレチノイド作用を有すること 見いだした。本発明は上記の知見を基にし 完成されたものである。
すなわち、本発明により、下記の一般式(I):
上記発明の好ましい態様によれば、R 1 が水素原子又はメチル基であり、A及びBが共 -(CH 2 ) 3 -又は共に-(CH 2 ) 4 -であり、Xが-NH-CO-又は-CO-NH-であり、Arがフェ ニレン基、ピリジンジイル基、又はチオフェ ンジイル基である上記一般式(I)で表される化 合物、その塩、又はそのエステルが提供され る。
上記一般式(I)で表される化合物の製造用中
体として、上記一般式(I)においてX-Ar-COOHがX
'(X'は-COOH又は-NH 2
を示す)である化合物又はその塩も提供され
。
別の観点からは、本発明により、上記の一
式(I)で表される化合物、生理学的に許容さ
るその塩、又はそのエステルを含む医薬が
供される。この医薬はレチノイド作用剤と
て用いることができる。
さらに本発明により、上記の医薬の製造 ための上記の一般式(I)で表される化合物、 理学的に許容されるその塩、又はそのエス ルの使用、及びレチノイドの投与により予 及び/又は治療することができる疾患の予防 及び/又は治療方法であって、上記の一般式(I )で表される化合物、生理学的に許容される の塩、又はそのエステルの有効量をヒトを む哺乳類動物に投与する工程を含む方法が 供される。
本明細書において、アルキル基としては 鎖状、分枝鎖状、環状、又はそれらの組み わせからなるアルキル基のいずれでもよい アルキル部分を有する他の置換基(アルコキ シ基など)のアルキル部分についても同様で る。
R 1 が示すC 1-6 アルキル基としては直鎖状又は分枝鎖状のア ルキル基が好ましく、直鎖状又は分枝鎖状の C 1-4 アルキル基がより好ましく、メチル基がさら に好ましい。R 1 が水素原子又はメチル基であることが特に好 ましく、最も好ましいのはR 1 が水素原子の場合である。R 1 が示すC 1-6 アルキル基は置換基を有していてもよい。置 換基の種類、置換位置、及び置換基の個数は 特に限定されない。置換基としては、例えば 、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭 原子、又はヨウ素原子)、水酸基、アルコキ 基、アミノ基、オキソ基などを挙げること できるが、これらに限定されることはない
A及びBはそれぞれ独立に-(CH 2 ) 2 -、-(CH 2 ) 3 -、又は-(CH 2 ) 4 -を示すが、A及びBが共に-(CH 2 ) 3 -であるか、又は共に-(CH 2 ) 4 -であることが好ましい。A及びBが共に-(CH 2 ) 3 -である場合にはR 1 が水素原子又はメチル基であることが好まし く、A及びBが共に-(CH 2 ) 4 -である場合にはR 1 が水素原子であることが好ましい。A及びBが すトリメチレン基又はテトラメチレン基は 換基を有していてもよい。置換基の種類、 換位置、及び置換基の個数は特に限定され い。置換基としては、例えば、C 1-4 アルキル基、C 1-4 アルコキシ基、ハロゲン原子(フッ素原子、 素原子、臭素原子、又はヨウ素原子)、水酸 、アルコキシ基、アミノ基、オキソ基など 挙げることができるが、これらに限定され ことはない。
Xが示す-N(R 2 )-CO-、-CO-N(R 3 )-、-C(R 4 )=C(R 5 )-、又は-N(R 6 )-SO 2 -において、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、及びR 6 は素原子又はC 1-4 アルキル基であることが好ましく、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 、及びR 6 が水素原子であることがより好ましい。Xと ては-NH-CO-又は-CO-NH-が好ましい。
Arが示すアリールジイル基を構成するア ール環としては、単環性アリール環又は縮 アリール環のいずれでもよく、6~14員のアリ ル環を用いることができる。より具体的に 、例えば、ベンゼン環又はナフタレン環等 挙げられるが、アリール環としてはベンゼ 環が好ましい。アリールジイル基の結合位 は特に限定されず、結合可能な任意の位置 結合することができる。例えば、フェニレ 基の場合、1,2-フェニレン基、1,3-フェニレ 基、又は1,4-フェニレン基のいずれでもよい
Arが示すヘテロアリールジイル基を構成 るヘテロアリール環に含まれるヘテロ原子 種類及び個数は特に限定されないが、窒素 子、酸素原子、及びイオウ原子からなる群 ら選ばれる1個又は2個以上のヘテロ原子を環 構成原子として含むヘテロアリール環が好ま しい。2個以上のヘテロ原子を含む場合には れらは同一でも異なっていてもよい。ヘテ アリール環は、単環性ヘテロアリール環又 縮合ヘテロアリール環のいずれでもよい。 り具体的には、例えば、ピリジン環、ピリ ジン環、ピラジン環、ピリダジン環、トリ ジン環、キノリン環、イソキノリン環、キ ゾリン環、フタラジン環、キノキサリン環 ナフチリジン環、シンノリン環、チオフェ 環、フラン環、ピロール環、イミダゾール 、ピラゾール環、トリアゾール環、テトラ ール環、オキサゾール環、チアゾール環、 ンゾチアゾール環、ベンゾフラン環、イン ール環、インダゾール環、ベンゾイミダゾ ル環、ベンゾトリアゾール環、ベンゾオキ ゾール環、プリン環などを挙げることがで るが、これらに限定されることはない。こ らのうち、ピリジン環が好ましい。ヘテロ リールジイル基の結合位置は特に限定され 、結合可能な任意の位置で結合することが きる。例えば、ピリジンジイル基の場合、2, 3-ピリジンジイル基、2,4-ピリジンジイル基、 2,5-ピリジンジイル基、2,6-ピリジンジイル基 いずれであってもよい。また、チオフェン イル基の場合、2,3-チオフェンジイル基、2,4 -チオフェンジイル基、2,5-チオフェンジイル 、3,4-チオフェンジイル基のいずれであって もよい。
Arはアリールジイル基又はヘテロアリール イル基の環上には置換基が存在していても い。置換基の種類、置換位置、及び置換基 個数は特に限定されない。置換基としては 例えば、C 1-4 アルキル基、C 1-4 アルコキシ基、ハロゲン原子(フッ素原子、 素原子、臭素原子、又はヨウ素原子)、水酸 、アルコキシ基、アミノ基、オキソ基など 挙げることができるが、これらに限定され ことはない。例えば、フェニレン基にはハ ゲン原子(フッ素原子又は塩素原子など)、 酸基、アルコキシ基(メトキシ基)などが存在 していてもよく、この場合には、モノフルオ ロフェニレン基、ジフルオロフェニレン基、 モノクロロフェニレン基、ジクロロフェニレ ン基、モノヒドロキシフェニレン基、又はモ ノアルコキシフェニレン基などがより好まし い。
一般式(I)で表される本発明の化合物は、 付加塩又は塩基付加塩などの塩の形態で存 する場合があるが、本発明の範囲にはいか る塩も包含される。酸付加塩としては、塩 塩若しくは臭化水素酸塩などの鉱酸塩、又 p-トルエンスルホン酸塩、メタンスルホン 塩、シュウ酸塩、若しくは酒石酸塩などの 機酸塩を挙げることができる。塩基付加塩 しては、例えば、ナトリウム塩、カリウム 、マグネシウム塩、若しくはカルシウム塩 どの金属塩、アンモニウム塩、又はトリエ ルアミン塩若しくはエタノールアミン塩な の有機アミン塩などを用いることができる また、グリシン塩などのアミノ酸塩として 在することもできる。
一般式(I)で表される本発明の化合物のエ テルとしては、生理学的に許容されるエス ルが好ましい。好適なエステル残基の具体 としては、例えば、メチル基、エチル基、 ロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イ ブチル基、t-ブチル基、ベンジル基、アセ キシメチル基、1-(アセトキシ)エチル基、プ ピオニルオキシメチル基、1-(プロピオニル キシ)エチル基、ブチリルオキシメチル基、 1-(ブチリルオキシ)エチル基、イソブチリル キシメチル基、1-(イソブチリルオキシ)エチ 基、バレリルオキシメチル基、1-(バレリル キシ)エチル基、イソバレリルオキシメチル 基、1-(イソバレリルオキシ)エチル基、ピバ イルオキシメチル基、1-(ピバロイルオキシ) チル基、メトキシカルボニルオキシメチル 、1-(メトキシカルボニルオキシ)エチル基、 エトキシカルボニルオキシメチル基、1-(エト キシカルボニルオキシ)エチル基、プロポキ カルボニルオキシメチル基、1-(プロポキシ ルボニルオキシ)エチル基、イソプロポキシ ルボニルオキシメチル基、1-(イソプロポキ カルボニルオキシ)エチル基、ブトキシカル ボニルオキシメチル基、1-(ブトキシカルボニ ルオキシ)エチル基、イソブトキシカルボニ オキシメチル基、1-(イソブトキシカルボニ オキシ)エチル基、t-ブトキシカルボニルオ シメチル基、1-(t-ブトキシカルボニルオキシ )エチル基、シクロペンタンカルボニルオキ メチル基、1-(シクロペンタンカルボニルオ シ)エチル基、シクロヘキサンカルボニルオ シメチル基、1-(シクロヘキサンカルボニル キシ)エチル基、シクロペンチルオキシカル ボニルオキシメチル基、1-(シクロペンチルオ キシカルボニルオキシ)エチル基、シクロヘ シルオキシカルボニルオキシメチル基、1-( クロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチ 基、ベンゾイルオキシメチル基、1-(ベンゾ ルオキシ)エチル基、フェノキシカルボニル オキシメチル基、1-(フェノキシカルボニルオ キシ)エチル基、(5-メチル-2-オキソ-1,3-ジオキ ソレン-4-イル)メチル基、又は2-トリメチルシ リルエチル基などを挙げることができるが、 これらに限定されることはない。
本発明の化合物は、置換基の種類に応じ 1個または2個以上の不斉炭素を有する場合 あるが、これらの不斉炭素に基づく任意の 学異性体、光学異性体の任意の混合物、ラ ミ体、2個以上の不斉炭素に基づくジアステ オ異性体、ジアステレオ異性体の任意の混 物などは、いずれも本発明の範囲に包含さ る。さらに、遊離化合物又は塩の形態の化 物の任意の水和物又は溶媒和物も本発明の 囲に包含される。
本明細書の実施例には、上記一般式(I) 包含される上記の好ましい化合物の製造方 が具体的に説明されている。従って、これ の製造方法において用いられた出発原料、 応試薬、及び反応条件などを適宜選択し、 要に応じてこれらの製造方法に適宜の修飾 いし改変を加えることにより、本発明の範 に包含される化合物はいずれも製造可能で る。もっとも、本発明の化合物の製造方法 、実施例に具体的に説明されたものに限定 れることはない。
一般式(I)で表される化合物又はその塩は レチノイド様の生理活性(代表的なものとし て細胞分化作用、細胞増殖促進作用、及び生 命維持作用など)を有している。いかなる特 の理論に拘泥するわけではないが、本発明 化合物又はその塩はレチノイン酸レセプタ (RAR)に対して極めて強い活性化作用を有する ことを特徴としている。従って、一般式(I)で 表される化合物又は生理学的に許容されるそ の塩を有効成分として含む医薬は、レチノイ ド作用剤として有用である。上記有効成分を 含む本発明の医薬は、例えば、細胞分化作用 、細胞増殖促進作用、及び生命維持作用など を有しており、ビタミンA欠乏症、上皮組織 角化症、乾癬、アレルギー疾患、リウマチ どの免疫性疾患、骨疾患、糖尿病、白血病 又は癌の予防及び/又は治療のために用いる とができる。また、一般式(I)で表される化 物のエステルは、一般式(I)で表される化合 のプロドラッグとして使用することができ 同様に医薬の有効成分として用いることが きる。
本発明の医薬は、上記の一般式(I)で表さ る化合物、生理学的に許容されるその塩、 はそのエステルの1種または2種以上を有効 分として含んでいる。本発明の医薬として 上記物質それ自体を投与してもよいが、好 しくは、当業者に周知の方法によって製造 能な経口用あるいは非経口用の医薬組成物 して投与することができる。経口投与に適 る医薬用組成物としては、例えば、錠剤、 プセル剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、液剤、 びシロップ剤等を挙げることができ、非経 投与に適する医薬組成物としては、例えば 注射剤、点滴剤、座剤、吸入剤、点眼剤、 鼻剤、軟膏剤、クリーム剤、貼付剤、経皮 収剤、又は経粘膜吸収剤等を挙げることが きる。
上記の医薬組成物の製造に用いられる製 用添加物としては、例えば、賦形剤、崩壊 ないし崩壊補助剤、結合剤、滑沢剤、コー ィング剤、色素、希釈剤、基剤、溶解剤な し溶解補助剤、等張化剤、pH調節剤、安定 剤、噴射剤、及び粘着剤等を挙げることが きるが、これらは医薬組成物の形態に応じ 当業者が適宜選択することができ、2種以上 組み合わせて用いてもよい。上記の医薬組 物には、さらに他のレチノイドなどの有効 分の1種又は2種以上を配合してもよい。
本発明の医薬の投与量は特に限定されず 患者の体重や年齢、疾患の種類や症状、投 経路など通常考慮すべき種々の要因に応じ 、適宜増減することができる。例えば、経 投与の場合には成人一日あたり 0.01 ~1,000 mg程度の範囲で用いることができる。
以下、本発明を実施例によりさらに具体 に説明するが、本発明の範囲は下記の実施 の範囲に限定されることはない。以下の実 例中、Meはメチル基、Etはエチル基を示す。
例1
(1)2,3,3a,4,5,6-ヘキサヒドロ-1H-フェナレン
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.26-1.40(2H,m),1.70-1.84(2H,m),1.85-2.00(4H,m),2.52-2.6
3(1H,m),2.78-2.82(4H,m),6.89(1H,d,J=7.5Hz),7.02(1H,t,J=7.5Hz
)
(2)1-(5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フェナレニ
)エタノン
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.26-1.40(2H,m),1.77-2.02(6H,m),2.55(3H,s),2.56-2.60(1H,
m),2.82-2.87(4H,m),7.50(2H,s)
(3)5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フェナレンカ
ボン酸
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.26-1.41(2H,m),1.73-1.86(2H,m),1.88-2.05(4H,m),2.54-2.6
5(1H,m),2.82-2.88(4H,m),7.64(2H,s)
(4)5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フェナレニル
ミン
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.22-1.34(2H,m),1.66-1.80(2H,m),1.81-1.93(4H,m),2.40-2.5
4(1H,m),2.69-2.74(4H,m),3.43(2H,br-s),6.29(2H,s)
(5)4-[(5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フェナレニ
)カルバモイル]安息香酸メチル
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.24-1.38(2H,m),1.70-1.84(2H,m),1.86-1.99(4H,m),2.49-2.5
9(1H,m),2.80-2.83(4H,m),3.96(3H,s),7.19(2H,s),7.77(1H,br-s),
7.90(2H,d,J=8.7Hz),8.12(2H,d,J=8.7Hz)
(6)4-[(5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フェナレニ
)カルバモイル]安息香酸
1
H-NMR(400MHz,CD 3
OD):δ1.24-1.37(2H,m),1.73-1.87(2H,m),1.88-2.02(4H,m),2.50-2
.60(1H,m),2.78-2.83(4H,m),7.20(2H,s),7.98(2H,d,J=8.7Hz),8.14
(2H,d,J=8.7Hz)
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 6
):δ1.21-1.30(2H,m),1.25-1.78(2H,m),1.81-1.94(4H,m),2.43-2.4
7(1H,m),2.73-2.76(4H,m),7.30(2H,s),8.01(2H,d,J=8.6Hz),8.05(2
H,d,J=8.6 Hz),10.15(1H,s)
例2
(1)4-[(5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フェナレニ
)カルボキサミド]安息香酸メチル
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.26-1.41(2H,m),1.74-1.87(2H,m),1.89-2.61(4H,m),2.54-2.6
4(1H,m),2.83-2.88(4H,m),3.91(3H,s),7.39(2H,s),7.74(2H,d,J=8.
7Hz),7.95(1H,br-s),8.04(2H,d,J=8.7Hz)
(2)4-[(5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フェナレニ
)カルボキサミド]安息香酸
1
H-NMR(400MHz,CD 3
OD):δ1.28-1.41(2H,m),1.76-1.90(2H,m),1.91-2.07(4H,m),2.56-2
.67(1H,m),2.88-2.90(4H,m),7.47(2H,s),7.83(2H,d,J=8.7Hz),8.01
(2H,d,J=8.7Hz)
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 6
):δ1.21-1.34(2H,m),1.73-1.99(6H,m),2.55-2.66(1H,m),2.80-2.8
5(4H,m),7.49(2H,s),7.90(4H,s),10.33(1H,s)
例3
(1)2-フルオロ-4-[(5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-
ェナレニル)カルボキサミド]安息香酸メチ
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.25-1.40(2H,m),1.73-1.87(2H,m),1.89-2.04(4H,m),2.53-2.6
2(1H,m),2.82-2.87(4H,m),3.92(3H,s),7.31(1H,dd,J=12.9,1.8Hz),
7.37(2H,s),7.77(1H,dd,J=12.9,1.8Hz),7.94(1H,t,J=8.9Hz),7.99(
1H,br-s)
(2)2-フルオロ-4-[(5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-
ェナレニル)カルボキサミド]安息香酸
1
H-NMR(400MHz,CD 3
OD):δ1.27-1.40(2H,m),1.76-1.88(2H,m),1.89-1.95(2H,m),1.96-2
.06(2H,m),2.55-2.65(1H,m),2.84-2.89(4H,m),7.46(2H,s),7.53(1H
,dd,J=8.4,2.1Hz),7.80(1H,dd,J=13.5,2.1Hz),7.91(1H,t,J=8.4Hz)
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 6
):δ1.21-1.34(2H,m),1.74-1.80(2H,m),1.83-1.89(2H,m),1.92-1.9
9(2H,m),2.53-2.62(1H,m),2.80-2.85(4H,m),7.49(2H,s),7.65(1H,d
d,J=8.7,2.1Hz),7.81-7.91(2H,m),10.51(1H,s)
例4
(1)2-クロロ-4-[(5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フ
ナレニル)カルボキサミド]安息香酸メチル
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.27-1.41(2H,m),1.73-1.87(2H,m),1.89-2.04(4H,m),2.54-2.6
3(1H,m),2.83-2.88(4H,m),3.92(3H,s),7.38(2H,m),7.64(1H,dd,J=8
.4,2.1Hz),7.84(1H,d,J=2.1Hz),7.91(1H,d,J=8.4Hz),7.91(1H,br-s
)
(2)2-クロロ-4-[(5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フ
ナレニル)カルボキサミド]安息香酸
1
H-NMR(400MHz,CD 3
OD):δ1.27-1.41(2H,m),1.76-1.88(2H,m),1.89-1.96(2H,m),1.97-2
.06(2H,m),2.56-2.67(1H,m),2.85-2.90(4H,m),7.46(2H,s),7.71(1H
,dd,J=8.4,2.1Hz),7.90(1H,d,J=8.4Hz),8.02(1H,d,J=2.1Hz)
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 6
):δ1.21-1.34(2H,m),1.73-1.80(2H,m),1.82-1.89(2H,m),1.92-1.9
9(2H,m),2.56-2.62(1H,m),2.80-2.85(4H,m),7.49(2H,s),7.80-7.87
(2H,m),8.05(1H,d,J=2.1Hz),10.43(1H,s)
例5
(1)2-ヒドロキシ4-[(5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2
-フェナレニル)カルボキサミド]安息香酸メチ
ル
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.27-1.41(2H,m),1.73-1.87(2H,m),1.89-2.04(4H,m),2.53-2.6
3(1H,m),2.83-2.88(4H,m),3.94(3H,s),7.24(1H,dd,J=8.7,2.1Hz),7
.30(1H,d,J=2.1Hz),7.37(2H,s),7.81(1H,d,J=8.7Hz),7.85(1H,br-s
),10.87(1H,s)
(2)2-ヒドロキシ4-[(5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2
-フェナレニル)カルボキサミド]安息香酸
1
H-NMR(400MHz,CD 3
OD):δ1.27-1.40(2H,m),1.76-1.89(2H,m),1.90-1.96(2H,m),1.97-2
.06(2H,m),2.55-2.66(1H,m),2.84-2.89(4H,m),7.22(1H,dd,J=8.7,2
.1Hz),7.44(2H,s),7.47(1H,d,J=2.1Hz),7.81(1H,d,J=8.7Hz)
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 6
):δ1.15-1.33(2H,m),1.68-1.80(2H,m),1.82-1.89(2H,m),1.91-1.9
9(2H,m),2.53-2.61(1H,m),2.79-2.85(4H,m),7.32(1H,dd,J=8.7,2.1
Hz),7.47(2H,s),7.53(1H,d,J=2.1Hz),7.74(1H,d,J=8.7Hz),10.29(1
H,s)
例6
(1)2-メトキシ-4-[(5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-
ェナレニル)カルボキサミド]安息香酸メチ
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.26-1.41(2H,m),1.73-1.87(2H,m),1.89-2.05(4H,m),2.54-2.6
3(1H,m),2.83-2.88(4H,m),3.88(3H,s),3.95(3H,s),6.96(1H,dd,J=8
.7,2.1Hz),7.39(2H,s),7.83(1H,d,J=2.1Hz),7.85(1H,d,J=8.7Hz),7
.99(1H,br-s)
(2)2-メトキシ-4-[(5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-
ェナレニル)カルボキサミド]安息香酸
1
H-NMR(400MHz,CD 3
OD):δ1.26-1.41(2H,m),1.78-1.87(2H,m),1.88-1.96(2H,m),1.97-2
.07(2H,m),2.55-2.67(1H,m),2.85-2.90(4H,m),3.94(3H,s),7.34(1H
,dd,J=8.4,2.1Hz),7.47(2H,s),7.73(1H,d,J=2.1Hz),7.84(1H,d,J=8
.4Hz)
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 6
):δ1.21-1.34(2H,m),1.74-1.80(2H,m),1.84-1.89(2H,m),1.92-1.9
9(2H,m),2.52-2.56(1H,m),2.80-2.85(4H,m),3.78(3H,s),7.35(1H,d
,J=8.1Hz),7.50(2H,s),7.56-7.62(2H,m),10.22(1H,s)
例7
(1)6-[(5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フェナレニ
)カルバモイル]ニコチン酸メチル
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.26-1.39(2H,m),1.72-1.85(2H,m),1.88-1.99(4H,m),2.52-2.5
9(1H,m),2.81-2.86(4H,m),4.00(3H,s),7.35(2H,s),8.36(1H,d,J=8.
4Hz),8.49(1H,dd,J=8.4,2.1Hz),9.18(1H,d,J=2.1Hz),9.85(1H,br-s
)
(2)6-[(5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フェナレニ
)カルバモイル]ニコチン酸
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.26-1.40(2H,m),1.72-1.86(2H,m),1.88-2.00(4H,m),2.51-2.6
1(1H,m),2.82-2.87(4H,m),7.36(2H,s),8.42(1H,d,J=8.1Hz),8.58(1
H,dd,J=8.1,2.1Hz),9.26(1H,d,J=2.1Hz),9.88(1H,s)
例8
(1)6-[(5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フェナレニ
)カルボキサミド]ニコチン酸メチル
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.28-1.42(2H,m),1.74-1.88(2H,m),1.90-2.05(4H,m),2.55-2.6
4(1H,m),2.84-2.89(4H,m),3.94(3H,s),7.46(2H,s),8.35(1H,dd,J=8
.7,2.2Hz),8.48(1H,d,J=8.7Hz),8.76(1H,br-s),8.93(1H,d,J=2.2Hz
)
(2)6-[(5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フェナレニ
)カルボキサミド]ニコチン酸
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 3
):δ1.20-1.34(2H,m),1.68-1.80(2H,m),1.82-1.99(4H,m),2.55-2.6
2(1H,m),2.78-2.83(4H,m),7.58(2H,s),8.30(1H,s),8.31(1H,s),8.8
8(1H,d,J=1.8Hz),10.93(1H,s)
例9
(1)5-[(5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-フェナレニル
)カルバモイル]ピリジン-2-カルボン酸メチル
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.24-1.38(2H,m),1.70-1.84(2H,m),1.86-1.99(4H,m),2.50-2.5
7(1H,m),2.79-2.82(4H,m),4.04(3H,s),7.17(2H,s),7.86(1H,br-s),
8.22(1H,d,J=8.0Hz),8.32(1H,dd,J=8.0Hz,2.3Hz),9.15(1H,d,J=1.5
Hz)
(2)5-[(5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フェナレニ
)カルバモイル]ピリジン-2-カルボン酸
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 3
):δ1.14-1.28(2H,m),1.63-1.76(2H,m),1.78-1.83(2H,m),1.84-1.9
2(2H,m),2.40-2.42(1H,m),2.71-2.74(4H,m),7.27(2H,s),8.13(1H,d
,J=8.1Hz),8.40(1H,dd,J=8.1,2.1Hz),9.13(1H,d,J=2.1Hz),10.32(1
H,s)
例10
(1)5-[(5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フェナレニ
)カルボキサミド]ピリジン-2-カルボン酸メ
ル
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.23-1.41(2H,m),1.74-1.88(2H,m),1.89-2.04(4H,m),2.56-2.6
4(1H,m),2.81-2.91(4H,m),4.00(3H,s),7.42(2H,s),8.09(1H,br-s),
8.17(1H,d,J=8.7Hz),8.57(1H,dd,J=8.7,2.7Hz),8.73(1H,d,J=2.7Hz
)
(2)5-[(5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フェナレニ
)カルボキサミド]ピリジン-2-カルボン酸
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 3
):δ1.19-1.32(2H,m),1.71-1.78(2H,m),1.82-1.87(2H,m),1.88-1.9
7(2H,m),2.53-2.60(1H,m),2.78-2.83(4H,m),7.50(2H,s),8.04(1H,d
,J=8.4Hz),8.37(1H,dd,J=8.4,2.7Hz)9.01(1H,d,J=2.7Hz),10.55(1H
,s)
例11
(1)5-[(5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フェナレニ
)カルバモイル]チオフェン-2-カルボン酸メ
ル
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.24-1.38(2H,m),1.70-1.86(2H,m),1.88-1.99(4H,m),2.48-2.5
9(1H,m),2.78-2.83(4H,m),3.92(3H,s),7.14(2H,s),7.53(1H,d,J=3.
9Hz),7.58(1H,br-s),7.76(1H,d,J=3.9Hz)
(2)5-[(5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フェナレニ
)カルバモイル]チオフェン-2-カルボン酸
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 3
):δ1.18-1.27(2H,m),1.66-1.76(2H,m),1.77-1.92(4H,m),2.44-2.4
5(1H,m),2.71-2.73(4H,m),7.22(2H,s),7.26(1H,d,J=4.2Hz),7.95(1
H,d,J=4.2Hz),10.17(1H,s)
例12
(1)5-[(5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フェナレニ
)カルボキサミド]チオフェン-2-カルボン酸
チル
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.34(2H,td,J=12.0,3.9Hz),1.72-1.85(2H,m),1.87-2.04(4H,m)
,2.52-2.63(1H,m),2.80-2.85(4H,m),3.87(3H,s),6.75(1H,d,J=4.2H
z),7.41(2H,s),7.64(1H,d,J=4.2Hz),8.94(1H,br-s)
(2)5-[(5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フェナレニ
)カルボキサミド]チオフェン-2-カルボン酸
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 3
):δ1.20-1.32(2H,m),1.71-1.78(2H,m),1.79-1.87(2H,m),1.89-1.9
8(2H,m),2.53-2.61(1H,m),2.78-2.83(4H,m),6.90(1H,d,J=4.2Hz),7
.52(2H,s),7.54(1H,d,J=4.2Hz)11.74(1H,s)
例13
4-[(5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フェナレニル)
スルファモイル]安息香酸
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 3
):δ1.06-1.18(2H,m),1.54-1.66(2H,m),1.70-1.74(2H,m),1.78-1.8
3(2H,m),2.32-2.43(1H,m),2.55-2.59(4H,m),6.58(2H,s),7.84(2H,d
,J=8.1Hz),8.05(2H,d,J=8.1Hz),10.14(1H,s)
例14
(1)(±)-3a-メチル-2,3,3a,4-テトラヒドロ-1H-フェ
レン
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.16(3H,s),1.64(1H,td,J=13.1,3.4Hz),1.74(1H,dt,J=12.8,3.
4Hz),1.79-1.89(1H,m),1.92-2.04(1H,m),2.10(1H,dd,J=17.1,6.3Hz
),2.27(1H,dt,J=17.1,2.7Hz),2.77-2.83(2H,m)5.89-5.95(1H,m),6.
45(1H,dd,J=9.6,3.0Hz),6.85(1H,d,J=7.5Hz),6.92(1H,d,J=7.5Hz),
7.03(1H,t,J=7.5Hz)
(2)3a-メチル-2,3,3a,4,5,6-ヘキサヒドロ-1H-フェナ
レン
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.17(3H,s),1.51(2H,td,J=13.1,5.1Hz),1.66(2H,dt,J=13.1,4.
1Hz),1.74-1.86(2H,m),1.98-2.14(2H,m),2.79(2H,dt,J=17.1,8.6Hz
),2.91(2H,ddd,J=17.1,8.1,3.5Hz),6.88(2H,dd,J=7.5,0.8Hz),7.00
(1H,dd,J=8.1,6.6Hz)
(3)1-(6a-メチル-5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フ
ナレニル)エタノン
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.17(3H,s),1.51(2H,td,J=13.0,4.8Hz),1.70(2H,dt,J=13.0,4.
1Hz),1.78-1.89(2H,m),1.99-2.15(2H,m),2.55(3H,s),2.82(2H,dt,J
=17.1,8.6Hz),2.97(2H,ddd,J=17.3,7.9,3.3Hz),7.48(2H,s)
(4)6a-メチル-5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フェ
レンカルボン酸
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.17(3H,s),1.52(2H,td,J=13.1,5.1Hz),1.70(2H,dt,J=13.1,4.
1Hz),1.78-1.89(2H,m),1.99-2.15(2H,m),2.84(2H,dt,J=17.3,8.6Hz
),2.97(2H,ddd,J=17.3,8.1,3.6Hz),7.62(2H,s)
(5)6a-メチル-5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フェ
レニルアミン
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.13(3H,s),1.46(2H,td,J=12.9,5.1Hz),1.62(2H,dt,J=12.9,4.
1Hz),1.71-1.82(2H,m),1.94-2.10(2H,m),2.69(2H,dt,J=17.1,8.6Hz
),2.81(2H,ddd,J=17.4,8.0,3.5Hz),3.40(2H,br-s),6.27(2H,s)
(6)4-[(6a-メチル-5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フ
ェナレニル)カルバモイル]安息香酸メチル
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.16(3H,s),1.50(2H,td,J=12.9,5.1Hz),1.68(2H,dt,J=12.9,4.
1Hz),1.76-1.87(2H,m),1.98-2.15(2H,m),2.79(2H,dt,J=17.4,8.7Hz
),2.92(2H,ddd,J=17.3,7.9,3.4Hz),3.96(3H,s),7.18(2H,s),7.69(1
H,br-s),7.89(2H,d,J=8.4Hz),8.13(2H,d,J=8.4Hz)
(7)4-[(6a-メチル)-5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-
ェナレニル)カルバモイル]安息香酸
1
H-NMR(400MHz,CD 3
OD):δ1.17(3H,s),1.49(2H,td,J=12.9,4.1Hz),1.70(2H,dt,J=12.9,
4.1Hz),1.76-1.87(2H,m),2.02-2.18(2H,m),2.78(2H,dt,J=17.3,8.6
Hz),2.88(2H,ddd,J=17.1,7.8,3.3Hz),7.18(2H,s),7.97(2H,d,J=8.4
Hz),8.12(2H,d,J=8.4Hz)
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 6
):δ1.11(3H,s),1.42(2H,td,J=12.8,4.9Hz),1.64(2H,dt,J=12.8,4.
0Hz),1.71-1.80(2H,m),1.93-2.09(2H,m),2.72(2H,dt,J=17.4,8.7Hz
),2.85(2H,ddd,J=17.1,7.8,3.0Hz),7.28(2H,s),8.01(2H,d,J=8.4Hz
),8.05(2H,d,J=8.4 Hz),10.13(1H,s)
例15
(1)4-[(6a-メチル-5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フ
ェナレニル)カルボキサミド]安息香酸メチル
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.17(3H,s),1.52(2H,td,J=12.9,4.8Hz),1.71(2H,dt,J=12.9,4.
2Hz),1.78-1.90(2H,m),1.99-2.16(2H,m),2.87(2H,dt,J=17.4,8.7Hz
),2.98(2H,ddd,J=17.4,7.8,3.3Hz),3.91(3H,s),7.38(2H,s),7.73(2
H,d,J=8.9Hz),7.94(1H,br-s),8.04(2H,d,J=8.9Hz)
(2)4-[(6a-メチル-5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フ
ェナレニル)カルボキサミド]安息香酸
1
H-NMR(400MHz,CD 3
OD):δ1.20(3H,s),1.53(2H,td,J=13.0,5.0Hz),1.74(2H,dt,J=13.0,
4.1Hz),1.80-1.91(2H,m),2.04-2.21(2H,m),2.86(2H,dt,J=17.3,8.6
Hz),3.00(2H,ddd,J=17.4,7.8,3.3Hz),7.45(2H,s),7.82(2H,d,J=9.0
Hz),8.00(2H,d,J=9.0Hz)
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 6
):δ1.14(3H,s),1.45(2H,td,J=12.8,4.8Hz),1.69(2H,dt,J=12.8,3.
8Hz),1.74-1.83(2H,m),1.95-2.11(2H,m),2.81(2H,dt,J=17.4,8.7Hz
),2.96(2H,ddd,J=17.0,7.8,2.9Hz),7.45(2H,s),7.87(2H,d,J=8.9Hz
),7.92(2H,d,J=8.9Hz),10.34(1H,s)
例16
(1)2-フルオロ-4-[(6a-メチル-5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒ
ドロ-4H-2-フェナレニル)カルボキサミド]安息
酸メチル
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.17(3H,s),1.51(2H,td,J=12.9,5.1Hz),1.72(2H,dt,J=12.9,4.
1Hz),1.80-1.91(2H,m),2.01-2.17(2H,m),2.85(2H,dt,J=17.3,8.6Hz
),2.99(2H,ddd,J=17.6,7.8,3.5Hz),3.92(3H,s),7.30(1H,dd,J=8.4,
2.1Hz),7.36(2H,s),7.77(1H,dd,J=13.1,2.1Hz),7.91(1H,br-s),7.9
5(1H,t,J=8.4Hz)
(2)2-フルオロ-4-[(6a-メチル-5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒ
ドロ-4H-2-フェナレニル)カルボキサミド]安息
酸
1
H-NMR(400MHz,CD 3
OD):δ1.19(3H,s),1.52(2H,td,J=12.9,5.1Hz),1.73(2H,dt,J=12.9,
4.1Hz),1.79-1.91(2H,m),2.01-2.20(2H,m),2.86(2H,dt,J=17.3,8.7
Hz),3.00(2H,ddd,J=17.4,8.0,3.5Hz),7.45(2H,s),7.53(1H,dd,J=8.
7,2.1Hz),7.80(1H,dd,J=13.7,2.1Hz),7.91(1H,t,J=8.7Hz)
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 6
):δ1.14(3H,s),1.45(2H,td,J=12.9,5.1Hz),1.67(2H,dt,J=12.9,3.
9Hz),1.74-1.85(2H,m),1.95-2.11(2H,m),2.82(2H,dt,J=17.3,8.7Hz
),2.96(2H,ddd,J=17.3,7.8,3.3Hz),7.45(2H,s),7.63(1H,d,J=8.7Hz
),7.79-7.91(2H,m),10.50(1H,s)
例17
(1)2-クロロ-4-[(6a-メチル-5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒド
ロ-4H-2-フェナレニル)カルボキサミド]安息香
メチル
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.16(3H,s),1.51(2H,td,J=12.9,4.8Hz),1.71(2H,dt,J=12.9,4.
1Hz),1.78-1.89(2H,m),1.99-2.15(2H,m),2.82(2H,dt,J=17.1,8.6Hz
),2.96(2H,ddd,J=17.3,7.8,3.2Hz),3.91(3H,s),7.36(2H,s),7.64(1
H,dd,J=8.7,2.1Hz),7.84(1H,d,J=2.1Hz),7.89(1H,d,J=8.7Hz),7.98
(1H,br-s)
(2)2-クロロ-4-[(6a-メチル-5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒド
ロ-4H-2-フェナレニル)カルボキサミド]安息香
1
H-NMR(400MHz,CD 3
OD):δ1.19(3H,s),1.52(2H,td,J=12.9,5.1Hz),1.73(2H,dt,J=12.9,
4.1Hz),1.79-1.90(2H,m),2.03-2.20(2H,m),2.85(2H,dt,J=17.1,8.6
Hz),3.00(2H,ddd,J=17.3,7.7,3.3Hz),7.44(2H,s),7.71(1H,dd,J=8.
7,1.8Hz),7.90(1H,d,J=8.7Hz),8.02(1H,d,J=1.8Hz)
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 6
):δ1.13(3H,s),1.45(2H,td,J=12.9,5.1Hz),1.68(2H,dt,J=12.9,3.
9Hz),1.75-1.83(2H,m),1.95-2.10(2H,m),2.81(2H,dt,J=17.3,8.7Hz
),2.96(2H,ddd,J=17.1,7.6,3.0Hz),7.46(2H,s),7.81(1H,dd,J=8.7,
1.8Hz),7.87(1H,d,J=8.7Hz),8.04(1H,d,J=1.8Hz),10.43(1H,s)
例18
(1)2-ヒドロキシ-4-[(6a-メチル-5,6,6a,7,8,9-ヘキサ
ヒドロ-4H-2-フェナレニル)カルボキサミド]安
香酸メチル
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.16(3H,s),1.51(2H,td,J=12.9,4.8Hz),1.71(2H,dt,J=12.9,3.
9Hz),1.78-1.89(2H,m),1.99-2.15(2H,m),2.83(2H,dt,J=17.1,8.6Hz
),2.97(2H,ddd,J=17.7,7.8,3.3Hz),3.94(3H,s),7.24(1H,dd,J=8.7,
2.1Hz),7.32(1H,d,J=2.1Hz),7.35(2H,s),7.81(1H,d,J=8.7Hz),7.88
(1H,br-s),10.87(1H,s)
(2)2-ヒドロキシ-4-[(6a-メチル-5,6,6a,7,8,9-ヘキサ
ヒドロ-4H-2-フェナレニル)カルボキサミド]安
香酸
1
H-NMR(400MHz,CD 3
OD):δ1.19(3H,s),1.52(2H,td,J=12.9,5.1Hz),1.73(2H,dt,J=12.9,
4.1Hz),1.79-1.90(2H,m),2.04-2.20(2H,m),2.86(2H,dt,J=17.1,8.6
Hz),3.00(2H,ddd,J=17.4,7.9,2.9Hz),7.21(1H,dd,J=8.7,1.8Hz),7.
43(2H,s),7.46(1H,d,J=1.8Hz),7.81(1H,d,J=8.7Hz)
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 6
):δ1.13(3H,s),1.45(2H,td,J=12.9,5.1Hz),1.68(2H,dt,J=12.9,3.
9Hz),1.74-1.84(2H,m),1.95-2.11(2H,m),2.81(2H,dt,J=17.3,8.4Hz
),2.96(2H,ddd,J=17.4,7.8,3.0Hz),7.31(1H,dd,J=8.7,1.8Hz),7.43
(2H,s),7.51(1H,d,J=1.8Hz),7.74(1H,d,J=8.7Hz),10.29(1H,s)
例19
(1)2-メトキシ-4-[(6a-メチル-5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒ
ドロ-4H-2-フェナレニル)カルボキサミド]安息
酸メチル
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.17(3H,s),1.51(2H,td,J=12.9,5.1Hz),1.71(2H,dt,J=12.9,3.
9Hz),1.78-1.89(2H,m),1.99-2.15(2H,m),2.82(2H,dt,J=17.1,8.6Hz
),2.96(2H,ddd,J=17.1,7.8,3.0Hz),3.87(3H,s),3.93(3H,s),6.97(1
H,dd,J=8.4,1.8Hz),7.38(2H,s),7.82(1H,d,J=1.8Hz),7.85(1H,d,J=
8.4Hz),8.05(1H,br-s)
(2)2-メトキシ-4-[(6a-メチル-5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒ
ドロ-4H-2-フェナレニル)カルボキサミド]安息
酸
1
H-NMR(400MHz,CD 3
OD):δ1.23(3H,s),1.53(2H,td,J=12.9,4.9Hz),1.74(2H,dt,J=13.1,
4.0Hz),1.80-1.91(2H,m),2.05-2.21(2H,m),2.87(2H,dt,J=17.1,8.6
Hz),3.01(2H,ddd,J=17.4,7.9,3.5Hz),3.94(3H,s),7.34(1H,dd,J=8.
7,2.1Hz),7.46(2H,s),7.73(1H,d,J=2.1Hz),7.84(1H,d,J=8.7Hz)
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 6
):δ1.14(3H,s),1.46(2H,td,J=12.9,5.4Hz),1.69(2H,dt,J=12.5,3.
8Hz),1.75-1.85(2H,m),1.95-2.01(2H,m),2.82(2H,dt,J=17.4,8.7Hz
),2.96(2H,ddd,J=17.3,7.7,3.3Hz),3.77(3H,s),7.41(1H,dd,J=8.6,
2.1Hz),7.46(2H,s),7.55-57(2H,m),10.19(1H,s)
例20
(1)6-[(6a-メチル-5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フ
ェナレニル)カルバモイル]ニコチン酸メチル
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.17(3H,s),1.51(2H,td,J=12.9,4.8Hz),1.68(2H,dt,J=12.9,4.
1Hz),1.76-1.88(2H,m),1.99-2.15(2H,m),2.82(2H,dt,J=17.3,8.7Hz
),2.95(2H,ddd,J=17.4,8.1,3.3Hz),4.00(3H,s),7.33(2H,s),8.35(1
H,d,J=8.1Hz),8.49(1H,dd,J=8.1,2.1Hz),9.18(1H,d,J=2.1Hz),9.83
(1H,br-s)
(2)6-[(6a-メチル-5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フ
ェナレニル)カルバモイル]ニコチン酸
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.17(3H,s),1.51(2H,td,J=12.9,5.1Hz),1.69(2H,dt,J=12.9,3.
9Hz),1.77-1.88(2H,m),2.00-2.16(2H,m),2.83(2H,dt,J=17.4,8.7Hz
),2.96(2H,ddd,J=17.3,8.1,3.2Hz),7.31(2H,s),8.42(1H,d,J=8.1Hz
),8.57(1H,dd,J=8.1,1.8Hz),9.26(1H,d,J=1.8Hz),9.87(1H,s)
例21
(1)6-[(6a-メチル-5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フ
ェナレニル)カルボキサミド]ニコチン酸メチ
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.18(3H,s),1.52(2H,td,J=13.1,5.1Hz),1.71(2H,dt,J=12.9,4.
1Hz),1.79-1.90(2H,m),2.00-2.17(2H,m),2.84(2H,dt,J=17.1,8.6Hz
),2.98(2H,ddd,J=17.4,7.8,3.3Hz),3.94(3H,s),7.44(2H,s),8.34(1
H,dd,J=8.7,2.1Hz),8.47(1H,d,J=8.7Hz),8.73(1H,br-s),8.92(1H,d
,J=2.1Hz)
(2)6-[(6a-メチル-5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フ
ェナレニル)カルボキサミド]ニコチン酸
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 6
):δ1.14(3H,s),1.48(2H,td,J=12.9,5.1Hz),1.68(2H,dt,J=12.9,4.
4Hz),1.75-1.84(2H,m),1.94-2.11(2H,m),2.80(2H,dt,J=17.3,8.6Hz
),2.95(2H,ddd,J=17.4,7.7,3.2Hz),7.57(2H,s),8.29-8.32(2H,m),8
.87(1H,s),10.88(1H,s)
例22
(1)5-[(6a-メチル-5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-フ
ナレニル)カルバモイル]ピリジン-2-カルボン
酸メチル
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.14(3H,s),1.47(2H,td,J=12.9,5.1Hz),1.66(2H,dt,J=12.9,4.
2Hz),1.73-1.84(2H,m),1.96-2.12(2H,m),2.73(2H,dt,J=17.1,8.4Hz
),2.86(2H,ddd,J=17.1,7.8,3.3Hz),4.02(3H,s),7.14(2H,s),8.16(1
H,d,J=7.8Hz),8.25(1H,br-s),8.30(1H,dd,J=7.8,2.1Hz),9.13(1H,d
,J=2.1Hz)
(2)5-[(6a-メチル-5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-フ
ナレニル)カルバモイル]ピリジン-2-カルボン
酸
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 6
):δ1.09(3H,s),1.39(2H,td,J=12.9,5.1Hz),1.62(2H,dt,J=12.6,3.
6Hz),1.68-1.78(2H,m),1.91-2.06(2H,m),2.70(2H,dt,J=17.1,8.7Hz
),2.79-2.88(2H,m),7.25(2H,s),8.13(1H,d,J=8.1Hz),8.40(1H,dd,J
=8.1,2.1Hz),9.12(1H,d,J=2.1Hz),10.30(1H,s)
例23
(1)5-[(6a-メチル-5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フ
ェナレニル)カルボキサミド]ピリジン-2-カル
ン酸メチル
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.17(3H,s),1.51(2H,td,J=12.9,5.1Hz),1.68-1.75(2H,m),1.79
-1.90(2H,m),2.00-2.14(2H,m),2.84(2H,dt,J=17.4,8.4Hz),2.97(2H
,ddd,J=17.4,7.8,3.3Hz),4.00(3H,s),7.40(2H,s),8.14(1H,br-s),8
.16(1H,d,J=8.7Hz),8.56(1H,dd,J=8.7,2.4Hz),8.72(1H,d,J=2.4Hz)
(2)5-[(6a-メチル-5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フ
ェナレニル)カルボキサミド]ピリジン-2-カル
ン酸
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 6
):δ1.11(3H,s),1.43(2H,td,J=12.9,4.8Hz),1.66(2H,dt,J=12.9,3.
6Hz),1.71-1.81(2H,m),1.93-2.09(2H,m),2.80(2H,dt,J=17.4,8.7Hz
),2.94(2H,ddd,J=17.4,8.1,3.3Hz),7.47(2H,s),8.04(1H,d,J=8.7Hz
),8.36(1H,dd,J=8.7,2.4Hz),9.00(1H,d,J=2.4Hz),10.54(1H,s)
例24
(1)5-[(6a-メチル-5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フ
ェナレニル)カルバモイル]チオフェン-2-カル
ン酸メチル
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.15(3H,s),1.49(2H,td,J=12.9,5.4Hz),1.67(2H,dt,J=12.9,3.
9Hz),1.75-1.86(2H,m),1.98-2.14(2H,m),2.78(2H,dt,J=17.3,8.7Hz
),2.91(2H,ddd,J=17.3,7.8,3.3Hz),3.92(3H,s),7.13(2H,s),7.52(1
H,d,J=3.9Hz),7.56(1H,br-s),7.76(1H,d,J=3.9Hz)
(2)5-[(6a-メチル-5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フ
ェナレニル)カルバモイル]チオフェン-2-カル
ン酸
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 6
):δ1.08(3H,s),1.38(2H,td,J=12.9,5.1Hz),1.61(2H,dt,J=12.6,3.
9Hz),1.68-1.79(2H,m),1.88-2.04(2H,m),2.68(2H,dt,J=17.4,8.7Hz
),2.82(2H,ddd,J=17.7,8.1,3.3Hz),7.20(2H,s),7.72(1H,d,J=3.9Hz
),7.94(1H,d,J=3.9Hz),10.16(1H,s)
例25
(1)5-[(6a-メチル-5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フ
ェナレニル)カルボキサミド]チオフェン-2-カ
ボン酸メチル
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.15(3H,s),1.49(2H,td,J=12.9,5.1Hz),1.69(2H,dt,J=12.9,3.
9Hz),1.76-1.87(2H,m),1.97-2.12(2H,m),2.73-2.84(2H,m),2.88-2.
96(2H,m),3.86(3H,s),6.76(1H,d,J=4.2Hz),7.39(2H,s),7.63(1H,d,
J=4.2Hz),9.09(1H,br-s)
(2)5-[(6a-メチル-5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フ
ェナレニル)カルボキサミド]チオフェン-2-カ
ボン酸
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 6
):δ1.11(3H,s),1.42(2H,td,J=12.9,4.5Hz),1.62-1.69(2H,m),1.72
-1.80(2H,m),1.92-2.08(2H,m),2.79(2H,dt,J=17.3,8.7Hz),2.94(2H
,ddd,J=17.7,8.1,3.3Hz),6.91(1H,d,J=4.2Hz),7.48(2H,s),7.61(1H
,d,J=4.2Hz),11.80(1H,s)
例26
4-[(6a-メチル-5,6,6a,7,8,9-ヘキサヒドロ-4H-2-フェ
ナレニル)スルファモイル]安息香酸
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 3
):δ0.99(3H,s),1.29(2H,td,J=12.9,4.5Hz),1.50-1.57(2H,m),1.61
-1.69(2H,m),1.81-1.95(2H,m),2.50-2.61(1H,m),2.64-2.74(4H,m),
6.56(2H,s),7.85(2H,d,J=8.1Hz),8.05(2H,d,J=8.1Hz),10.14(1H,s)
例27
(1)(6,7,8,9-テトラヒドロ-5-ベンゾシクロヘプテ
ニリデン)酢酸エチル
(2)(6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-5-ベンゾシクロヘプ
テニル)酢酸エチル
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.22(3H,t,J=7.2Hz),1.47-1.64(2H,m),1.72-1.95(4H,m),2.65-
2.79(2H,m),2.82-2.95(2H,m),3.43-3.52(1H,m),4.12(2H,q,J=7.2Hz
),7.07-7.15(4H,m)
(3)(6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-5-ベンゾシクロヘプ
テニル)アセトアルデヒド
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.48-1.65(2H,m),1.73-1.90(4H,m),2.75-2.98(4H,m),3.53-3.6
1(1H,m),7.05-7.16(4H,m),9.80(1H,t,J=2.1Hz)
(4)4-(6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-5-ベンゾシクロヘ
テニル)-2-ブテン酸エチル
(5)4-(6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-5-ベンゾシクロヘ
テニル)酪酸エチル
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.25(3H,t,J=7.2Hz),1.58-1.89(10H,m),2.32(2H,t,J=7.2Hz),2
.83(3H,dd,J=11.4,4.8Hz),4.12(2H,q,J=7.2Hz),7.06-7.09(2H,m),7
.10-7.12(2H,m)
(6)4-(6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-5-ベンゾシクロヘ
テニル)酪酸
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.51-1.92(10H,m),2.38(2H,t,J=7.2Hz),2.80-2.85(3H,m),7.07
-7.12(4H,m)
(7)5,6,7,7a,8,9,10,11-オクタヒドロ-4-ベンゾ[ef]ヘ
タレノン
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.45-1.54(1H,m),1.61-1.75(2H,m),1.92-1.99(7H,m),2.56-2.6
2(1H,m),2.81-2.97(3H,m),3.40-3.48(1H,m)7.13(1H,t,J=7.5Hz),7.
20(1H,dd,J=7.5,1.5Hz),7.37(1H,dd,J=7.5,1.5Hz)
(8)5,6,7,7a,8,9,10,11-オクタヒドロ-4H-ベンゾ[ef]ヘ
プタレン
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.47-1.66(6H,m),1.78-1.96(6H,m),2.81-2.86(4H,m),3.20-3.2
9(1H,m)6.90-6.99(3H,m)
(9)1-(5,6,7,7a,8,9,10,11-オクタヒドロ-4H-2-ベンゾ[e
f]ヘプタレニル)エタノン
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.47-1.70(6H,m),1.78-1.98(6H,m),2.56(3H,s),2.90(4H,t,J=5
.4Hz),3.24-3.31(1H,m),7.52(2H,s)
(10)5,6,7,7a,8,9,10,11-オクタヒドロ-4H-2-ベンゾ[ef]
ヘプタレンカルボン酸
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.48-1.71(6H,m),1.78-1.96(6H,m),2.91(4H,t,J=5.4Hz),3.26-
3.33(1H,m),7.67(2H,s)
(11)5,6,7,7a,8,9,10,11-オクタヒドロ-4H-2-ベンゾ[ef]
ヘプタレニルアミン
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.44-1.64(6H,m),1.76-1.92(6H,m),2.70-2.76(4H,m),3.09-3.1
6(1H,m),3.43(2H,br-s),6.31(2H,s)
(12)4-[(5,6,7,7a,8,9,10,11-オクタヒドロ-4H-2-ベンゾ
[ef]ヘプタレニル)カルバモイル]安息香酸メチ
ル
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.51-1.69(6H,m),1.79-1.95(6H,m),2.84(4H,t,J=5.4Hz),3.18-
3.25(1H,m),3.96(3H,s),7.23(2H,s),7.69(1H,br-s),7.90(2H,d,J=8
.7Hz),8.14(2H,d,J=8.7Hz)
(13)4-[(5,6,7,7a,8,9,10,11-オクタヒドロ-4H-2-ベンゾ
[ef]ヘプタレニル)カルバモイル]安息香酸
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 6
):δ1.34-1.59(6H,m),1.69-1.88(6H,m),2.71-2.80(4H,m),3.10-3.2
1(1H,m),7.27(2H,s),7.95(2H,d,J=8.1Hz),8.05(2H,d,J=8.1 Hz),1
0.17(1H,s)
例28
(1)4-[(5,6,7,7a,8,9,10,11-オクタヒドロ-4H-2-ベンゾ[
ef]ヘプタレニル)カルボキサミド]安息香酸メ
ル
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.51-1.71(6H,m),1.79-1.97(6H,m),2.92(4H,t,J=5.4Hz),3.26-
3.33(1H,m),3.91(3H,s),7.42(2H,s),7.74(2H,d,J=8.7Hz),7.94(1H,
br-s),8.05(2H,d,J=8.7Hz)
(2)4-[(5,6,7,7a,8,9,10,11-オクタヒドロ-4H-2-ベンゾ[
ef]ヘプタレニル)カルボキサミド]安息香酸
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 6
):δ1.37-1.60(6H,s),1.70-1.90(6H,m),2.84-2.87(4H,m),3.20-3.3
1(1H,m),7.48(2H,s),7.83(2H,d,J=8.7Hz),7.89(2H,d,J=8.7Hz),10.
32(1H,s)
例29
2-フルオロ-4-[(5,6,7,7a,8,9,10,11-オクタヒドロ-4H-
2-ベンゾ[ef]ヘプタレニル)カルボキサミド]安
香酸
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.51-1.71(6H,m),1.79-1.95(6H,m),2.91(4H,t,J=5.7 Hz),3.2
6-3.32 (1H,m),3.92(3H,s),7.31(1H,dd,J=8.4,2.1 Hz),7.41(2H,
s),7.77(1H,dd,J=12.9,2.1 Hz),7.94(1H,br-s),7.95(1H,t,J=8.4
Hz)
上記エステル(0.050g)のエタノール(5ml)懸濁液
に2N水酸化ナトリウム水溶液(1ml)を加え、60℃
で3時間撹拌した。反応混合物を2N塩酸水溶液
で酸性にし、クロロホルムで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、減圧濃縮して得られた残渣を酢
酸エチル-n-ヘキサンより再結晶し、標記化合
物(0.031g,収率65%)を無色針状晶(融点266-267℃)と
して得た。
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 6
):δ1.43-1.56(6H,m),1.74-1.91(6H,m),2.88(4H,t,J=5.7Hz),3.11-
3.19(1H,m),7.50(2H,s),7.62(1H,dd,J=8.7,2.1Hz),7.78-7.89(2H,m
),10.47(1H,s)
例30
2-クロロ-4-[(5,6,7,7a,8,9,10,11-オクタヒドロ-4H-2-
ンゾ[ef]ヘプタレニル)カルボキサミド]安息
酸
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.51-1.71(6H,m),1.79-1.98(6H,m),2.91(4H,t,J=5.7 Hz),3.2
5-3.32 (1H,m),3.92(3H,s),7.41(2H,s),7.65(1H,dd,J=8.7,2.1 H
z),7.84(1H,d,J=2.1 Hz), 7.91(1H,d,J=8.7 Hz),7.93(1H,br-s)
上記エステル(0.075g)のエタノール(5 ml)懸濁
に2N水酸化ナトリウム水溶液(1 ml)を加え、6
0℃で3時間撹拌した。反応混合物を2N塩酸水
液で酸性にし、クロロホルムで抽出した。
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナト
ウムで乾燥後、減圧濃縮して得られた残渣
酢酸エチル-n-ヘキサンより再結晶し、標記
合物(0.058g,収率81%)を無色針状晶(融点243-244℃
)として得た。
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 6
):δ1.43-1.59(6H,m),1.72-1.90(6H,m),2.87(4H,t,J=5.4Hz),3.12-
3.18(1H,m),7.50(2H,s),7.79(1H,dd,J=8.4,1.8Hz),7.84(1H,d,J=8.
4Hz),8.02(1H,d,J=1.8Hz),10.38(1H,s)
例31
2-ヒドロキシ-4-[(5,6,7,7a,8,9,10,11-オクタヒドロ-
4H-2-ベンゾ[ef]ヘプタレニル)カルボキサミド]
息香酸
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.48-1.70(6H,m),1.78-1.96(6H,m),2.90(4H,t,J=5.7Hz),3.24-
3.31(1H,m),3.94(3H,s),7.24(1H,dd,J=8.7,2.1Hz),7.30(1H,d,J=2.
1Hz),7.40(2H,s),7.81(1H,d,J=8.7Hz),7.89(1H,br-s),10.86(1H,s)
上記エステル(0.040g)のエタノール(5 ml)懸濁
に2N水酸化ナトリウム水溶液(1 ml)を加え、6
0℃で3時間撹拌した。反応混合物を2N塩酸水
液で酸性にし、クロロホルムで抽出した。
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナト
ウムで乾燥後、減圧濃縮して得られた残渣
酢酸エチル-n-ヘキサンより再結晶し、標記
合物(0.024g,収率62%)を無色針状晶(融点242-243℃
)として得た。
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 6
):δ1.43-1.59(6H,m),1.71-1.91(6H,m),2.87(4H,t,J=5.4Hz),3.06-
3.13(1H,m),7.29(1H,dd,J=8.7,1.8Hz),7.48(2H,s),7.49(1H,d,J=1.
8Hz),7.72(1H,d,J=8.7Hz),10.25(1H,s)
例32
2-メトキシ-4-[(5,6,7,7a,8,9,10,11-オクタヒドロ-4H-
2-ベンゾ[ef]ヘプタレニル)カルボキサミド]安
香酸
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.51-1.70(6H,m),1.79-1.97(6H,m),2.94(4H,t,J=5.7Hz),3.25-
3.32(1H,m),3.88(3H,s),3.95(3H,s),6.96(1H,dd,J=8.7,2.1Hz),7.4
2(2H,s),7.82(1H,d,J=2.1Hz),7.85(1H,d,J=8.7Hz),7.96(1H,br-s)
上記エステルのエタノール(5 ml)懸濁液に2N
酸化ナトリウム水溶液(1 ml)を加え、室温で
3時間撹拌した。反応混合物を2N塩酸水溶液で
酸性にし、クロロホルムで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、減圧濃縮して得られた残渣を酢酸
エチル-n-ヘキサンより再結晶し、標記化合物
(0.054g,収率86%)を無色針状晶(融点233-234℃)とし
て得た。
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 6
):δ1.43-1.56(6H,m),1.72-1.91(6H,m),2.88(4H,t,J=5.4Hz),3.06-
3.15(1H,m),3.78(3H,s),7.43(1H,d,J=8.7Hz),7.50(2H,s),7.56-7.6
3(2H,m),10.21(1H,s)
例33
6-[(5,6,7,7a,8,9,10,11-オクタヒドロ-4H-2-ベンゾ[ef]
ヘプタレニル)カルバモイル]ニコチン酸
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.51-1.69(6H,m),1.79-1.94(6H,m),2.87(4H,t,J=5.4Hz),3.19-
3.26(1H,m),4.00(3H,s),7.38(2H,s),8.36(1H,d,J=8.1Hz),8.49(1H,
dd,J=8.1,1.8Hz),9.18(1H,d,J=1.8Hz),9.86(1H,br-s)
上記エステル(0.090g)のエタノール(5 ml)懸濁
に2N水酸化ナトリウム水溶液(1ml)を加え、室
温で6時間撹拌した。反応混合物を2N塩酸水溶
液で酸性にし、クロロホルムで抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、減圧濃縮して得られた残渣を
酢酸エチル-n-ヘキサンより再結晶し、標記化
合物(0.081 g,収率93%)を淡黄色針状晶(融点239-24
0℃)として得た。
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 6
):δ1.53-1.66(6H,m),1.79-1.91(6H,m),2.84-2.88(4H,m),3.19-3.2
6(1H,m),7.38(2H,s),8.39(1H,d,J=8.1Hz),8.54(1H,d,J=8.1),9.24(
1H,s),9.86(1H,s)
例34
6-[(5,6,7,7a,8,9,10,11-オクタヒドロ-4H-2-ベンゾ[ef]
ヘプタレニル)カルボキサミド]ニコチン酸
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.50-1.71(6H,m),1.79-1.99(6H,m),2.92(4H,t,J=5.4Hz),3.26-
3.33(1H,m),3.94(3H,s),7.49(2H,s),8.34(1H,dd,J=9.0,2.1Hz),8.4
7(1H,d,J=9.0Hz),8.74 (1H,br-s),8.93(1H,d,J=2.1Hz)
上記エステル(0.016 g)のエタノール(3 ml)懸
液に2N水酸化ナトリウム水溶液(1ml)を加え、
温で3時間撹拌した。反応混合物を2N塩酸水
液で酸性にし、クロロホルムで抽出した。
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナト
ウムで乾燥後、減圧濃縮して得られた残渣
エタノール-クロロホルムより再結晶し、標
記化合物(0.012 g,収率80%)を無色針状結晶(融点
>300℃)として得た。
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 6
):δ1.44-1.62(6H,m),1.73-1.93(6H,m),2.87-2.91(4H,m),3.25-3.6
8(1H,m),7.63(2H,s),8.28-8.91(2H,m),8.86(1H,s),10.87(2H,s)
例35
2,6-ジフルオロ-4-[(5,6,7,7a,8,9,10,11-オクタヒド
-4H-2-ベンゾ[ef]ヘプタレニル)カルボキサミド
]安息香酸
1
H-NMR(400MHz,CDCl 3
):δ1.39(3H,t,J=7.2Hz),1.50-1.70(6H,m),1.79-1.97(6H,m),2.90(
4H,t,J=5.7 Hz),3.22-3.32(1H,m),4.40(2H,q,J=7.2Hz),7.36(2H,d
,J=9.9Hz),7.39(2H,s),7.98(1H,br-s)
上記エステル(0.042 g)のエタノール(5 ml)懸
液に2N水酸化ナトリウム水溶液(1 ml)を加え
60℃で2時間撹拌した。反応混合物を2N塩酸水
溶液で酸性にし、クロロホルムで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、減圧濃縮して得られた残渣
を酢酸エチル-n-ヘキサンより再結晶し、標記
化合物(0.030 g,収率77%)を無色針状晶(融点263-26
4℃)として得た。
1
H-NMR(400MHz,DMSO-d 6
):δ1.45-1.62(6H,m),1.73-1.94(6H,m),2.90(4H,t,J=6.0Hz),3.26-
3.34(1H,m),7.51(2H,s),7.61(2H,d,J=10.8Hz),10.56(1H,s)
試験例1
ヒト急性前骨髄球性白血病細胞株HL-60を5% F
BS含有RPMI培地を用いてCO 2
インキュベーター内(5% CO 2
、37℃)で培養した。上記実施例で製造した本
発明の化合物(いずれもカルボン酸化合物)のH
L-60細胞に対する分化誘導作用を前骨髄球か
顆粒球への分化度を指標としたニトロブル
テトラゾリウム(NBT)還元能により評価した。
対数増殖期に入りコンフルエント程度に達し
た細胞を1000 rpmで5分間遠心し、培養上清を
去した。細胞ペレットを新たな5% FBS含有RPMI
培地で8.0×10 4
cells/mlに調製し、次いでDMSOで溶解した被験化
合物を目的濃度になるように添加し、4日間
養後に実験に供した。各サンプルについて
ずれもDMSO濃度が同じになるよう調製した。
所定の時間培養した細胞の数は血球計算 を用いた細胞計数法により計測した。NBT還 能は以下のように求めた。NBTを0.2%になるよ うにリン酸緩衝生理食塩水(PBS(-))で溶解後、5 % FBS含有RPMI培地を等量加えた。これにphorbol 12-myristate 13 acetate(TPA)を0.2 μM(約200 ng)にな るように添加して試薬溶液を調製した。回収 した細胞を1000 rpmで5分間遠心した後、上清 除去し、残った細胞ペレットに試薬溶液を 加した。水浴上で37℃、20分間インキュベー した後、血球計算板を用いて着色したNBT還 陽性細胞を計測して分化誘導率を求めた。 果を表1に示す。本発明の化合物はいずれも HL-60細胞に対して強い分化誘導作用を有して た。
本発明の化合物、その塩、又はそのエス ルはレチノイド作用を有しており、レチノ ン酸などのレチノイドにより予防及び/又は 治療が可能な各種の疾患に対して予防及び/ は治療のための医薬として使用することが きる。