中川雅弘 (〒95 三重県津市安濃町荒木580番地の1 株式会社中川製作所内 Mie, 5142395, JP)
株式会社中川製作所 (〒95 三重県津市安濃町荒木580番地の1 Mie, 5142395, JP)
NAKAGAWA, Masahiro (580-1, Araki, Ano-cho, Tsu-sh, Mie 95, 5142395, JP)
| 繰出ローラによって一方向に送られる基布を表側からフィンガープレートによって支持せしめつつ、パイル糸が通された針を該基布に裏側から刺し通すことによって該パイル糸を該基布に刺し通す一方、自由端が該基布の送り方向と相対せしめられて該針に対して接近離隔方向に往復変位せしめられるルーパーを用いて該基布に刺し通された該パイルを捕捉せしめることによってループを形成すると共に、該ルーパーに対して相対変位せしめられるナイフによって該ルーパーに捕捉された該ループを切断するタフティングマシンにおいて、 前記フィンガープレートを前記針の前記基布への刺し通し方向に変位せしめる変位手段を設けて、該変位手段で該フィンガープレートを変位させて該基布の表面側への変位を許容することにより前記ループの前記ルーパーによる捕捉状態を解除可能としたことを特徴とするタフティングマシン。 |
| 前記フィンガープレートを前記基布の表面側において幅方向に延びる回動軸まわりで往復回動変位可能とする回動機構と、該回動機構による該フィンガープレートの往復回動変位量を調節する回動量調節機構とによって前記変位手段を構成した請求項1に記載のタフティングマシン。 |
| 前記回動機構をヒンジ機構によって構成すると共に、前記回動量調節機構をシリンダ機構によって構成した請求項2に記載のタフティングマシン。 |
| 前記フィンガープレートを前記基布の幅方向で分割構成として、該分割された各フィンガープレートのそれぞれに前記変位手段を設けることによって、それら各フィンガープレートを各別に前記針の刺し通し方向に変位せしめることができるようにした請求項1乃至3の何れか一項に記載のタフティングマシン。 |
| 互いに異なる速度で回転せしめられる複数のロールと、該ロールと対を成して設けられると共に、該ロールに対して当接離反せしめられて該ロールとの間で前記パイル糸を繰り出す遊転輪を備えた遊転輪装置と、該遊転輪装置を該ロールに対して接近離隔せしめる制御装置を含んで構成された糸供給装置を備えた請求項1乃至4の何れか一項に記載のタフティングマシン。 |
本発明は、カーペット等のパイル織物を製
するタフティングマシンに係り、特に、カ
トパイルとループパイルの両方が混在する
イル織物を製造することの出来るタフティ
グマシンに関するものである。
従来から、例えばカーペット等として用 られるパイル織物が知られており、かかる イル織物には、肌触りや質感を高めるため 基布に多数のパイルが形成されている。こ ようなパイル織物に形成されるパイルとし は、大きく分けて端部を有さない輪状のル プパイルと、端部を有するひも状のカット イルの2種類がある。
ところで、これらパイル織物の製造には タフティングマシンが広く用いられている かかるタフティングマシンは、例えばルー パイルを形成するものの場合には、パイル を通した針を基布に刺し通し、基布の送り 向と同方向に先端を向けたルーパーによっ パイル糸を捕捉せしめた後に、針を基布か 引き抜くことによってループパイルを形成 る。一方、カットパイルを形成するものの 合には、ループパイルとは逆に、基布の送 方向と反対方向に先端を向けたルーパーに ってパイル糸を捕捉せしめてループを形成 、かかるループをルーパーで捕捉せしめた 態でナイフで切断することによってカット イルを形成する。
このように、ループパイルとカットパイ では、ルーパーの向きが反対であることか 、一台のタフティングマシンでは何れか一 のパイルしか形成することが出来ないとい 問題を有していた。それ故、一台のマシン 異なるパイルを形成しようとする場合には ルーパーを交換する等の手間が必要であっ 。
このような問題に対処するために、本願 明者は、特許文献1(実開昭62-70197号公報)に いて、ループパイル用のルーパーとカット イル用のルーパーの両方を備え、それら両 ーパーを選択的に用いることの出来るタフ ィングマシンを提案した。これにより、一 のタフティングマシンでループパイルとカ トパイルの2種類のパイルを形成することが 能になると共に、ルーパーを交換するよう 手間も不要とされることから、製造効率の 上を図ることが出来た。
このように、特許文献1に記載のタフティ ングマシンによって、ループパイルとカット パイルの両方を一台のタフティングマシンで 製造することが可能とされて、製造効率をよ り向上せしめることが可能となったものの、 特許文献1に記載のタフティングマシンには 未だ改良の余地が存していた。
すなわち、特許文献1に記載のタフティン グマシンにおいては、ループパイル用とカッ トパイル用の2種類のルーパーを備えると共 、各ルーパーを駆動せしめる駆動機構が必 とされることから、構造が複雑なものであ た。また、かかるタフティングマシンは、 ープパイルとカットパイルの何れか一方の イル織物を択一的に製造可能とするもので って、ループパイルとカットパイルが混在 るパイル織物を製造することは不可能であ たのである。
ここにおいて、本発明は上述の如き事情 背景として為されたものであって、その解 課題とするところは、簡易な構成をもって カットパイルとループパイルの両方が混在 るパイル織物を製造することの出来る、新 な構造のタフティングマシンを提供するこ にある。
以下、前述の如き課題を解決するために された本発明の態様を記載する。なお、以 に記載の各態様において採用される構成要 は、可能な限り任意の組み合わせで採用可 である。
すなわち、本発明の第一の態様は、繰出 ーラによって一方向に送られる基布を表側 らフィンガープレートによって支持せしめ つ、パイル糸が通された針を該基布に裏側 ら刺し通すことによって該パイル糸を該基 に刺し通す一方、自由端が該基布の送り方 と相対せしめられて該針に対して接近離隔 向に往復変位せしめられるルーパーを用い 該基布に刺し通された該パイルを捕捉せし ることによってループを形成すると共に、 ルーパーに対して相対変位せしめられるナ フによって該ルーパーに捕捉された該ルー を切断するタフティングマシンにおいて、 記フィンガープレートを前記針の前記基布 の刺し通し方向に変位せしめる変位手段を けて、該変位手段で該フィンガープレート 変位させて該基布の表面側への変位を許容 ることにより前記ループの前記ルーパーに る捕捉状態を解除可能としたことを、特徴 する。
本態様に従う構造とされたタフティング シンにおいては、変位手段でフィンガープ ートを針の刺し通し方向である基布表面側 変位せしめて、基布の表側でのフィンガー レートによる支持を解除乃至は緩和するこ によって基布の表面側への変位が許容され 。これにより、ルーパーに捕捉されて基布 表側にループを形成するパイル糸のテンシ ンを緩めることが可能となって、例えばル パーの変位なども相作用して、ループのル パーによる捕捉状態を解除することが出来 。そして、ルーパーによる捕捉状態から解 されたループは、ナイフで切断されること く、ループパイル形状をもって基布に植設 れることとなる。一方、フィンガープレー が変位せしめられていない場合には、従来 知のカットパイル機と同様に、パイル糸に ンションを及ぼした状態でルーパーに捕捉 しめられることによって、ルーパーによる 捉状態が維持される。そして、ルーパーに 捉されたループは、最終的にはナイフで切 されてカットパイルとして基布に植設され 。
このように、本態様に従う構造とされた フティングマシンにおいては、変位手段で ィンガープレートの位置を変位せしめるこ によって、従来のようにカットパイル用の ーパーとループパイル用のルーパーを交換 る手間を要することもなく、ループパイル カットパイルを選択的に形成することが可 となる。そして、ルーパーの交換も不要と れることによって、繰出ローラによる基布 送り工程を中断することなくカットパイル びループパイルを選択的に形成出来ること ら、ループパイルとカットパイルが混在す パイル織物を、優れた加工精度と製造効率 もって製造することが可能となるのである
なお、ループパイルとカットパイルの混 の態様は、例えばループパイル領域とカッ パイル領域を明確に分けて混在させる他、 ンダムに混在させるなど、各種態様が採用 能である。例えば、基布の展張力やフィン ープレートの変位量、ルーパーによってパ ル糸に及ぼされるテンションの大きさ、ル パーの変位方向などを適当に調節すること より、ループパイルのみが形成される状態 カットパイルのみが形成される状態とを、 択的に発現させることも可能であるし、ま 、ループパイルとカットパイルの両方を不 則に発現させることも可能である。
更にまた、本態様に従う構造とされたタ ティングマシンにおいては、フィンガープ ートを変位せしめる変位手段以外の構造は 従来公知のカットパイル機と略同様の構造 用いて実現することも可能である。これに り、ループパイルとカットパイルが混在す パイル織物を製造可能なタフティングマシ を、簡易な構成で実現することが出来る。 た、従来から用いられていたカットパイル に僅かな改造を施すことで、カットパイル びループパイルが混在するパイル織物を形 することの出来るタフティングマシンを得 ことも可能となるのである。
なお、本態様における変位手段の具体的 構造としては、各種の構造が適宜に採用可 である。例えば、フィンガープレートをシ ンダ機構やサーボモータで支持せしめて変 可能としたり、ラック・ピニオン機構を用 て変位可能とする等の態様が採用され得る また、フィンガープレートが変位せしめら る方向である針の基布への刺し通し方向と 、必ずしも針の往復方向と平行である必要 無く、基布の表側に対してフィンガープレ トが離隔する方向であれば良い。好適には 基布の表面を鉛直下方に向けてループ植設 工が行われることとなり、その場合にフィ ガープレートは基布を下方から支えるよう なる。そして、フィンガープレートが鉛直 は斜め下方に向けて変位せしめられること 、基布は、重力作用も利用して下方に垂れ ようにして変位せしめられるようにされる
本発明の第二の態様は、前記第一の態様 係るタフティングマシンにおいて、前記フ ンガープレートを前記基布の表面側におい 幅方向に延びる回動軸まわりで往復回動変 可能とする回動機構と、該回動機構による フィンガープレートの往復回動変位量を調 する回動量調節機構とによって前記変位手 を構成したことを、特徴とする。より具体 には、例えば本発明の第三の態様として、 記回動機構をヒンジ機構によって構成する 共に、前記回動量調節機構をシリンダ機構 よって構成した態様が、かかる第二の態様 一つとして好適に採用され得る。
このようにすれば、簡易な構成をもって 位手段を構成することが出来る。ここにお て、第三の態様におけるシリンダ機構とし は、エアシリンダ、油圧シリンダ等公知の リンダ機構が適宜に採用可能である。また 第二の態様における回動量調節機構として 、第三の態様の如きシリンダ機構に限定さ るものではなく、例えばサーボモータを用 る等しても良い。
本発明の第四の態様は、前記第一乃至第 の何れか一つの態様に係るタフティングマ ンにおいて、前記フィンガープレートを前 基布の幅方向で分割構成として、該分割さ た各フィンガープレートのそれぞれに前記 位手段を設けることによって、それら各フ ンガープレートを各別に前記針の刺し通し 向に変位せしめることができるようにした とを、特徴とする。
本態様に従う構造とされたタフティング シンにおいては、複数のフィンガープレー を基布の幅方向で各別に変位せしめること よって、基布の送り方向でループパイルと ットパイルを混在せしめるのみならず、送 方向に直交する幅方向にもループパイルと ットパイルを混在せしめることが出来る。 れにより、ループパイルとカットパイルを 布の幅方向で交互に縞状に形成したり、更 は、各フィンガープレートの変位をより高 度に制御することによって、カットパイル 至はループパイルの模様を基布の斜め方向 連続して形成すること等も可能となること ら、より複雑又は多様な模様を形成するこ も可能となる。
すなわち、各フィンガープレートの基布 対する離隔方向への変位を相互に独立して 定できることから、例えば、特定領域でカ トパイルだけを形成したり、特定領域でル プパイルだけを形成したり、また特定領域 カットパイルとループパイルを不規則に混 させて形成したりすることが可能であり、 に、カットパイルとループパイルが不規則 混在する領域においてもカットパイルとル プパイルの相対比率を異ならせたりするこ も可能となる。そして、そのような各種設 を、基布の送り方向だけでなく幅方向にお ても、フィンガープレートの分割数に対応 た領域に区分して、各別に行うことが可能 なるのである。
また、フィンガープレートを基布の幅方 で分割構成するに際しては、例えばルーパ においても、それら各分割されたフィンガ プレートに対応する部分ごとに分割構造と ることも可能である。これにより、ルーパ によってループに及ぼされるテンションな の条件も、各分割フィンガープレートごと 設定することが可能となり、上述の如きカ トパイルとループパイルの選択的な形成を り高精度に行うことが可能となる。
本発明の第五の態様は、前記第一乃至第 の何れか一つの態様に係るタフティングマ ンにおいて、互いに異なる速度で回転せし られる複数のロールと、該ロールと対を成 て設けられると共に、該ロールに対して当 離反せしめられて該ロールとの間で前記パ ル糸を繰り出す遊転輪を備えた遊転輪装置 、該遊転輪装置を該ロールに対して接近離 せしめる制御装置を含んで構成された糸供 装置を備えたことを、特徴とする。
本態様に従う構造とされたタフティング シンにおいては、制御装置によって接近せ められた遊転輪装置の遊転輪が、対向する ールとの間でパイル糸を狭持することによ て、それぞれのロールの回転速度に対応し 速さでパイル糸を送り出すことが出来る。 して、パイル糸の送り量を調節することに って、パイル糸のテンションを調節するこ が出来る。
従って、例えばフィンガープレートが針の
し通し方向に変位せしめられて、パイル糸
テンションが緩められる場合でも、パイル
の送り量を少なくしてテンションを保つこ
によって、ルーパーによる捕捉状態を保ち
カットパイルを形成することが出来る。一
、フィンガープレートが変位せしめられる
合には、パイル糸の供給量を多くしてテン
ョンを緩めることによって、ルーパーによ
捕捉状態をより容易に解除せしめてループ
イルを形成することが出来る。このように
本態様によれば、針へのパイル糸の供給量
調節することによってループパイルとカッ
パイルを一層精度良く選択的に形成するこ
が可能となる。それと共に、各針へのパイ
糸の供給量を各別に調節出来ることから、
り複雑な模様を形成することも可能である
、或いは、カットパイルとループパイルが
作為に混在するパイル織物を製造すること
も一層容易となる。
10 タフティングマシン
12 基布
14 パイル糸
30 ニードル
84 ルーパー
96 ナイフ
98 フィンガープレート
106 ヒンジ
108 エアシリンダ
109 電磁弁
110 フィンガー
以下、本発明を更に具体的に明らかにす ために、本発明の実施形態について、図面 参照しつつ、詳細に説明する。
先ず、図1に、本発明の一実施形態として のタフティングマシン10の概略を示す。タフ ィングマシン10は、略水平方向に広げられ 基布12の上方に、パイル糸14を基布12に植え む植込機構16および植込機構16にパイル糸14 供給する糸供給装置としての糸送り機構17が 設けられる一方、基布12の下方に、パイルを 成するためのパイル機構18が設けられた構 とされている。なお、以下の説明において 特に断りのない限り、上下方向とは、図1中 上下方向をいうものとする。
より詳細には、パイル機構18を挟んだ水 方向両側には、一対のスパイクローラ20,22が 回転可能に設けられており、一方のスパイク ローラ20の下方にはフィードローラ24が設け れ、他方のスパイクローラ22の上方には送出 ローラ26が設けられており、これら各ローラ2 0,22,24,26によって繰出ローラが構成されてい 。更に、フィードローラ24の下方には、基布 12がロール状に巻き付けられた基布スタンド2 8が回転可能に設けられている。これら各ロ ラ20,22,24,26および基布スタンド28は、基布12 幅寸法と同じ乃至はやや大きな軸方向長さ 法をもって、互いの軸を同じ方向(本実施形 においては、図1の紙面に直交する方向)に けて、互いに平行に配設されている。
そして、基布12は基布スタンド28から上方 に延び出されて、フィードローラ24とスパイ ローラ20の間を通って両ローラ24,20に掛装さ れている。更に、基布12は、スパイクローラ2 0,22の間に掛装されている。ここにおいて、 パイクローラ20の上端縁部とスパイクローラ 22の下端縁部は略同じ高さ位置とされており これにより、両スパイクローラ20,22の間に 装された基布12は、略水平方向に広がって掛 装されている。また、基布12は、スパイクロ ラ20,22の間の掛装状態において、表面29が下 側に、裏面31が上側に位置せしめられている( 図2参照)。更に、基布12はスパイクローラ22か ら上方に延び出されて、スパイクローラ22と 出ローラ26の間を通って両ローラ22,26に掛装 されている。
そして、フィードローラ24および送出ロ ラ26を同期して回転せしめると、基布スタン ド28に巻き付けられた基布12が繰り出されて 両スパイクローラ20,22の間に位置する基布12 スパイクローラ22に向けて移動せしめられ 。更に、送出ローラ26から繰り出された基布 12は、タフティングマシン10の外部へ送り出 れるようになっている。
また、基布12の上方には、植込機構16およ び糸送り機構17が設けられている。図2に、植 込機構16および糸送り機構17を示す。植込機 16は、針としてのニードル30を垂直方向に往 駆動せしめることによってパイル糸14を基 12に植え込むためのものであり、箱体形状と されたヘッド32内に、ニードル30を往復駆動 しめるクランク機構34を備えた構造とされて いる。クランク機構34は、前記スパイクロー 20,22の延び出し方向(図2の紙面と直交する方 向)と平行に延びるニードルシャフト36に固定 的に取り付けられたニードルロッカーアーム 38と、鉛直方向に延びるプッシュロッド40が ネクションリンク42によって連結されて構成 されている。更に、プッシュロッド40の下端 には、所定幅寸法をもってニードルシャフ 36と平行に延びるニードルバー44が設けられ ており、かかるニードルバー44の下端部に、 としてのニードル30が、下方に突出してニ ドルバー44の長手方向(図2の紙面と直交する 向)に沿って複数設けられている。そして、 ニードルシャフト36の回転運動がプッシュロ ド40の垂直方向の往復運動に変換されるこ によって、ニードル30が基布12に対して垂直 向で接近離反せしめられるようになってい 。このように、本実施形態においては、ニ ドル30の基布12への刺し通し方向は、鉛直下 方とされており、ニードル30は、基布12の裏 31から表面29に向けて刺し通されるようにな ている。
一方、糸送り機構17は、パイル糸14をニー ドル30に供給するためのものである。なお、 実施形態における糸送り機構17は、本出願 が以前に出願した特開昭63-203861号公報に記 のものと同様であることから、以下はその 要を説明するに留める。
タフティングマシン10の上部には、上方 延びる上部スタンド46が設けられており、か かる上部スタンド46に、周面に例えば粗面加 等が施されたロール48a,48b,48c,48dがニードル ャフト36と同方向(図2の紙面と直交する方向 )に延びる軸回りで回転可能に上下方向に並 されている。これらロール48a乃至48dは、互 に異なる速度で回転せしめられるようにな ている。
そして、ロール48a乃至48dに対向して、遊 輪装置50a乃至50dが設けられている。遊転輪 置50a乃至50dは互いに同様の構造とされてい ことから、以下は遊転輪装置50aを例に説明 る。
図3に、遊転輪装置50aを示す。遊転輪装置 50aは、ロール48a側の端部に遊転輪52を備える 共に反対側の端部がエアシリンダ54のシャ ト56に連結せしめられた支杆58が、支持部材6 0でロール48aに対して接近離隔方向(図3中、左 右方向)に摺動可能に支持された構造とされ いる。また、支杆58には、シャフト56に外挿 れたコイルスプリング62によって、ロール48 aから離隔する付勢力が及ぼされており、エ シリンダ54にエアが供給されていない状態で は、遊転輪52がロール48aから離隔するように れている。そして、エアシリンダ54が作動 しめられてエアが供給されることによって 支杆58がロール48aに接近せしめられて、遊転 輪52をロール48aに当接せしめるようにされて る。
エアシリンダ54へのエアの供給は、各エ シリンダ54に対応する電磁弁群64を設け、予 設定した模様を記憶したコンピュータや光 管を使用したパターンドラム等のパターン 御装置66から発せられる制御信号に基づい 、電磁弁群64の電磁弁を選択的に作動するこ とによって行われる。
そして、ロール48a乃至48dと遊転輪装置50a 至50dの間に、パイル糸14が上下方向に通さ て、ヘッド32に取り付けられたテンションロ ール68,68によってテンションを与えられると に、ヘッド32の適当な箇所に複数設けられ 糸ガイド70で案内されて、ニードル30に貫設 れた針穴112(図5参照)に通されることによっ 、ニードル30に供給されるようになってい 。
このような構造とされた糸送り機構17は 例えばパターン制御装置66から発せられた信 号が電磁弁群64中の特定の電磁弁を励磁して 遊転輪装置50aのエアシリンダ54にエアを供 すると、遊転輪装置50aのエアシリンダ54が作 動して支杆58をロール48aに接近せしめる。そ て、遊転輪52がパイル糸14をローラ48aとの間 で狭持してローラ48aに当接せしめられ、ロー ラ48aの回転に合わせて回転せしめられる。こ れにより、パイル糸14がロール48aの回転速度 従って送り出されて、かかる送り出し量に じたパイル長をもって基布12に植え付けら ることとなる。
一方、パターン制御装置66によって遊転 装置50bのエアシリンダ54にエアが供給される と、遊転輪装置50aのエアシリンダ54へのエア 供給が停止されて、遊転輪52がコイルスプ ング62の付勢力によってロール48aから離隔せ しめられる。そして、遊転輪装置50bの遊転輪 52がパイル糸14をロール48bとの間で狭持して ール48bに当接せしめられることによって、 イル糸14がロール48bの回転速度に従って送り 出されることとなる。
ここにおいて、ロール48a乃至48dの回転速 は互いに異ならされていることから、各ロ ル48a乃至48dによって送り出されるパイル糸1 4の送り出し量も異ならされることとなる。 の結果、基布12の表面29に形成されるパイル 大きさを制御することが出来て、パターン 御装置66に予め設定された模様を基布12上に 現出せしめることが可能となる。
一方、基布12を挟んでこれら植込機構16お よび糸送り機構17の反対側、即ち、基布12の 方には、パイル機構18が設けられている。図 4に、パイル機構18を示す。なお、図4におい は、基布12およびパイル糸14を省略した形で 示する。パイル機構18には、スパイクロー 20と同じ方向(図4の紙面に直交する方向)に延 びるルーパーシャフト72が設けられている。 ーパーシャフト72には、上方に円弧状に延 るルーパーロッカーアーム74の下端部が固定 的に連結されている。また、ルーパーロッカ ーアーム74の上端部の外側には、ルーパーシ フト72と平行に延びるルーパードライブシ フト76が設けられている。かかるルーパード ライブシャフト76にはロッカーアーム78が固 的に取り付けられており、ロッカーアーム78 が、コネクティングリンク80を介してルーパ ロッカーアーム74の上端部に連結されるこ によって、リンク機構が構成されている。
また、ルーパーロッカーアーム74の上端 には、ニードルバー44と同じ方向(図4の紙面 直交する方向)に延びるルーパーバー82が設 られており、かかるルーパーバー82の延出 向に沿って、複数のルーパー84が並設されて いる。ここにおいて、各ルーパー84は各ニー ル30と対応して、ニードル30と同じ数だけ設 けられている。また、自由端とされたルーパ ー84の先端部は、ルーパーバー82からニード 30に向けて、換言すれば、基布12の送り出し 向(図4の左から右方向)に相対する方向に突 せしめられており、かかる突出先端部には 下方に突出せしめられた突起86が設けられ いる。これにより、ルーパー84の先端部は、 下方に開口する鉤形状とされている。
また、ルーパーシャフト72およびルーパ ドライブシャフト76は、互いに同期して所定 の角度内で往復回動せしめられるようになっ ており、ルーパーシャフト72の往復回動は、 ーパーロッカーアーム74およびルーパーバ 82を介してルーパー84へ僅かな上下動として 達される。一方、ルーパードライブシャフ 76の往復回動は、ロッカーアーム78、コネク ティングリンク80、ルーパーロッカーアーム7 4およびルーパーバー82を介してルーパー84へ 右動として伝達される。そして、両シャフ 72,76の動きが合成されることによって、ル パー84は各ニードル30の上下動と同期して楕 軌道上を移動する。これにより、ルーパー8 4が、ニードル30によって基布12に刺し通され パイル糸14を補足する糸取り動作を行うよ にされている。
また、ルーパーシャフト72のやや上方に 、ルーパーシャフト72と平行に延びるナイフ ドライブシャフト88が設けられている。ナイ ドライブシャフト88には、ナイフロッカー ーム90が固定されており、かかるナイフロッ カーアーム90の上端部には、ナイフドライブ ャフト88と同じ方向に延びるナイフバー92が 設けられている。
ナイフバー92において各ルーパー84に対応 する位置には、それぞれ、ナイフブロック94 設けられており、かかるナイフブロック94 、略鉛直方向に延びるナイフ96が取り付けら れている。ナイフ96の上端縁部には切刃が形 されており、ナイフ96とルーパー84は、それ らの厚さ方向(図4の紙面に直交する方向)で互 いに対向する面が接触せしめられる。
ナイフドライブシャフト88は、所定の角 内で往復回動せしめられるようになってお 、かかるナイフドライブシャフト88の往復回 動が、ナイフロッカーアーム90、ナイフバー9 2、ナイフブロック94を介してナイフ96の上下 として伝達される。かかるナイフ96の上下 によってナイフ96がルーパー84に対して接近 隔方向に摺動せしめられ、ナイフ96がルー ー84に捕捉されたパイル糸14を切断するため 糸切り動作を行うようになっている。
一方、ニードル30を挟んでルーパー84やナ イフ96の反対側には、フィンガープレート98 支持するベッド100が配設されている。ベッ 100は、鉛直上方に立ち上がると共に、ルー ーシャフト72やナイフドライブシャフト88と じ方向(図4の紙面に直交する方向)に延びる 状のベッドフレーム102の上端部に、ベッド レーム102と略等しい長さ寸法を有する板状 ベッドプレート104の一方の端部が回動機構 してのヒンジ106によって回動可能に連結さ た構造とされている。更に、ベッドフレー 102におけるニードル30側の面とベッドプレ ト104のニードル30側の端部の下面との間に、 シリンダ機構としてのエアシリンダ108のそれ ぞれの端部が連結されている。かかるエアシ リンダ108へのエアの供給は、電磁弁109を設け 、前述のパターン制御装置66から発せられる 御信号に基づいて電磁弁109を作動すること よって行われる。そして、エアシリンダ108 伸縮量によって、ベッドプレート104のベッ フレーム102に対する回動量が調節されるよ になっており、本実施形態においては、エ シリンダ108によって回動量調節機構が構成 れていると共に、ヒンジ106、エアシリンダ1 08を含んでフィンガープレート98を変位せし る変位手段が構成されている。なお、ベッ プレート104は、通常は、フィンガープレー 98が水平方向に広がる位置が定常位置とされ ている。
そして、ベッドプレート104の上面に、フ ンガープレート98が取り付けられており、 ィンガープレート98の上面によって、基布12 表面29が支持されるようになっている。フ ンガープレート98は、ニードル30に向けて突 する多数のフィンガー110がニードル30の径 法より僅かに大きな所定間隔を隔ててニー ル30の配列方向(図4の紙面に直交する方向)に 形成された櫛のような形状とされており、隣 り合うフィンガー110の間の空隙に、ニードル 30が通されるようになっている。そして、か るフィンガープレート98がベッドプレート10 4の上面に取り付けられていることによって 本実施形態におけるフィンガープレート98は 、基布12の幅方向に延びるヒンジ106を回動軸 して回動可能とされている。
図5に、このような構造とされたタフティ ングマシンの作動態様を説明する。先ず、図 5(a)に示すように、フィンガープレート98が定 常位置に位置せしめられて基布12の表面29を 持せしめた状態で、針穴112にパイル糸14が通 されたニードル30が下方に変位せしめられて 基布12を裏面31から表面29へ貫通する。これ より、パイル糸14が基布12を貫通して打ち込 まれる。ここにおいて、ニードル30が基布12 貫通する際には、フィンガープレート98が定 常位置に位置せしめられて基布12を支持する とにより、基布12が撓んでニードル30の接触 圧が逃がされることが抑えられて、ニードル 30を基布12に安定して刺し通すことが出来る うにされている。
なお、図5においては、基布12とフィンガ プレート98が上下方向で隙間をもって非接 とされているように見えるが、本実施形態 おけるフィンガープレート98は、ニードル30 と反対側の端部の高さ位置が僅かに高く形 されており(図4参照)、基布12は、フィンガ プレート98におけるニードル30側と反対側の 位(図5において図示されていない左側の部 )で支持されている。特に、ニードル30が基 12に刺し通される際には、基布12がニードル3 0の押圧力や摩擦力で下方に向かって押され こととなり、その際の基布12の下方への変位 がフィンガープレート98の先端部分(図5に示 れたニードル30側の部分)への当接によって 限されるようになっている。尤も、図5に示 れた状態下でも、基布12の表面(図中の下側 )がフィンガープレート98に当接状態で支持 れるようになっていても良い。
また、図5に示されているように、基布12 貫通したニードル30の先端部は、フィンガ プレート98のフィンガー110の間の空隙を通っ て、フィンガープレート98の下面から更に下 に突出せしめられる。
そして、ニードル30が下方に変位せしめ れると共に、ルーパー84がニードル30に向け 接近せしめられる。そして、ニードル30が 死点に位置せしめられると、図5(b)に示すよ に、ルーパー84の先端部分がニードル30とニ ードル30によって打ち込まれたパイル糸14の に挿し入れられる。
続いて、図5(c)に示すように、ニードル30 下死点から上方へ変位せしめられると、ニ ドル30は基布12の表面29から裏面31に向けて き抜かれる。ここにおいて、ニードル30によ って打ち込まれたパイル糸14は、ルーパー84 先端部分で捕捉されて、基布12の表面29に突 した状態に保たれることとなり、これによ 、ニードル30が貫通した基布12の穴を通じて 、パイル糸14が基布12の表面29にループ形状に 植設されて、ループ114が形成される。
そして、ニードル30が上昇せしめられる 共に、制御装置66からの制御信号に基づいて エアシリンダ108が収縮作動せしめられること によって、ベッドプレート104がヒンジ106を中 心に下方に回動せしめられて、フィンガープ レート98が下方に所定角度だけ回動せしめら る。これにより、フィンガープレート98で 持された基布12の下方への撓みが許容されて 、基布12と共に、ルーパー84で捕捉されたル プ114が下方へ変位せしめられることによっ 、ループ114のルーパー84による捕捉状態が解 除される。
なお、ルーパー84による捕捉状態を解除 るために、フィンガープレート98は、ループ 114がルーパー84の突起86に引っ掛かることの い程度に下方に回動せしめられる。また、 実施形態においては、フィンガープレート98 は基布12の支持を緩和する程度に下方に回動 しめられており、下方への回動状態におい も基布12の表面29に対する接触状態が保たれ ているが、例えば、基布12の支持を解除する 度に変位せしめることも可能であって、具 的には、基布12に生じ得る撓みよりも下方 変位せしめて、基布12の表面29と完全に離隔 る程度にまで回動せしめることも可能であ 。
そして、ルーパー84がニードル30から離隔 する方向へ変位せしめられることによって、 ルーパー84の先端部が、ループ114から引き抜 れる。これにより、基布12の表面29に、ルー プ114がループパイルとして形成されることと なる。
続いて、制御装置66からの制御信号に基 いてエアシリンダ108が伸張作動せしめられ ことによって、ベッドプレート104が再び水 状態とされて、フィンガープレート98が定常 位置に復帰せしめられる。
このように、フィンガープレート98が定 位置に復帰せしめられると、フィードロー 24、スパイクローラ20,22、送出ローラ26が回 せしめられることによって、基布12が所定量 だけ基布スタンド28から繰り出される。なお ルーパー84による捕捉状態が解除されたル プ114は、フィンガープレート98が定常位置に 復帰せしめられることによって、基布12と共 上方に変位せしめられることから、基布12 移動に際して、再びルーパー84の先端部に捕 捉されるおそれも軽減されている。
一方、ニードル30が上死点に位置せしめ れた(図5(c))後に、エアシリンダ108の伸縮作 を行わない場合には、ループ114のルーパー84 による捕捉状態が維持される。そして、ルー パー84に捕捉されたループ114は、基布12の繰 出しに従ってルーパー84におけるニードル30 ら離隔する方向へ案内されて、ナイフ96に り切断されてカットパイルとして形成され こととなる。
そして、基布12が所定量だけ基布スタン 28から繰り出された後に、ニードル30の下降 前記同様に開始される。続いて、基布12に ち込まれたパイル糸14のループ114がルーパー 84で捕捉された後に、前記同様に、フィンガ プレート98が下降せしめられた場合にはル プパイル、フィンガープレート98が定常位置 に位置せしめられていた場合にはカットパイ ルが形成されることとなる。以上の動作を繰 り返すことによって、基布12の表面29に、多 のループパイルとカットパイルが混在して 成される。
なお、フィンガープレート98の下方への 位量を調節して、図5(c)~(d)に至る工程で、ル ープ114がルーパー84から外れる場合と外れな 場合が秩序なく発生するようにしても良い これにより、ループパイルとカットパイル 一つの領域で混在した織物を製造すること 可能となる。
また、図5においては、理解を容易とする ために、一つのループ112だけを示してあるが 、基布12においてニードル30が刺し通された 置(図5中の中央位置)よりも基布12の送り方向 前方側(図5中の右側)には、適当な間隔でルー プパイル又はカットパイルが形成されて存在 する。
特に、前述の如く、図5(c)~(d)に至る工程 、ループ114がルーパー84から外れる場合と外 れない場合が秩序なく発生するようにしてパ イル形成する場合には、ルーパー84に対して 、一般的なループパイルの形成工程と同様 、複数個(例えば2~5個)のループが掛けられ 状態とされて、ルーパー84の一番奥方(図5中 右側)に掛けられたループだけが一つずつナ イフ96で切断されることとなる。そして、図 5(d)においてフィンガープレート98が下降変 せしめられると、ルーパー84の一番先方(図5 の左側)に掛けられたループだけがルーパー 84から外れてループパイルとされることとな 。なお、一旦ルーパー84から外れたループ イルは、ルーパー84によるテンションが解除 されることで基布12側に縮んだ状態で存在す ことから、そのループパイルが再びルーパ 84に係止されることはない。
ところで、特に本実施形態においては、 定構造を有する糸送り機構17を備えたこと よって、各ニードル30へのパイル糸14の供給 を個別に調節することが可能とされている これにより、ニードル30へのパイル糸14の供 給量を抑えることによって、フィンガープレ ート98が下降せしめられた場合でも、パイル 14にテンションを与えて、ルーパー84による 捕捉状態を維持せしめてカットパイルを形成 することも出来る。このようにすれば、多数 のニードル30の内、特定のニードル30に対応 る箇所のみカットパイルを形成することな も可能となって、予め設定したパターンに って各ニードル30へのパイル糸14の供給量を 御することによって、より複雑な模様や任 の模様を形成することも可能となる。また パイル糸14の供給量を調節することによっ 、パイルの大きさを調節することも出来る
このような構造とされたタフティングマ ン10においては、フィンガープレート98を下 方に変位せしめて、基布12の表面29でのフィ ガープレート98による支持を解除乃至は緩和 することによって、基布12の下方への変位が 容されるようになっている。これにより、 イル糸14に加えられるテンションを調節す ことが可能とされており、パイル糸14を基布 12に植糸してゆく過程において基布12を下方 変位せしめることによって、パイル糸14のテ ンションを緩和して、ルーパー84による捕捉 態を解除することが可能とされる。従って ルーパー84による捕捉状態から開放された イル糸14をループパイルとして形成すること が可能とされて、ループパイルとカットパイ ルが混在するパイル織物を製造することが可 能となるのである。
そして、特に本実施形態におけるタフテ ングマシン10は、従来公知のカットパイル のタフティングマシンにフィンガープレー の変位手段を設けるという簡易な構成で実 可能であることから、従来から用いられて たカットパイル用のタフティングマシンに かな改造を施すことによって、カットパイ およびループパイルが混在するパイル織物 製造可能なタフティングマシンを得ること 出来る。また、本実施形態におけるタフテ ングマシン10は、フィンガープレート98を下 へ変位せしめることなく定常位置に位置せ めることによって、パイル糸14にテンショ を加えてルーパー84による捕捉状態を維持出 来ることから、カットパイルのみを有するパ イル織物も従来通り製造することが出来るの である。
以上、本発明の一実施形態について詳述 てきたが、これはあくまでも例示であって 本発明は、かかる実施形態における具体的 記載によって、何等、限定的に解釈される のではない。
例えば、フィンガープレートを変位せし る変位手段は、フィンガープレートによる 布の支持を解除乃至は緩和するものであれ 良いのであって、フィンガープレートの変 方向としての針の基布への刺し通し方向と ては、前述の如き回転方向に限定されない 従って、例えば前記実施形態においてフィ ガープレート98を支持するベッドプレート10 4を、ラック・ピニオン機構などを用いて鉛 上下方向に変位せしめる等しても良い。
また、前記実施形態においては、特定構 を有する糸送り機構17を備え、各ニードル30 へのパイル糸14の供給量を調節することによ て、各ニードル30毎にカットパイルおよび ープパイルを選択的に形成することが可能 されていたが、糸送り機構17は必ずしも前述 の如き特定構造を有するものに限定されるも のではなく、従来公知の糸供給装置が適宜に 採用可能である。
更にまた、前記実施形態においては、フ ンガープレート98は基布12の幅方向に延びる 単一の部材とされていたが、例えばフィンガ ープレートを基布の幅方向で分割構成として 、分割された各フィンガープレートのそれぞ れに変位手段を設けて各別に変位せしめるこ とも可能である。図6に、そのような態様の ィンガープレートの上面をモデル的に示す
本態様におけるフィンガープレートは、 布の幅方向(図6中、上下方向)で複数(本態様 においては、10個)に分割されたフィンガープ レート120a乃至120jから構成されており、これ のフィンガープレート120a乃至120jが基布の 方向に並設されることによって、基布の幅 向の略全体に亘るフィンガープレートが構 されている。更に、各フィンガープレート12 0a乃至120jは、基布の幅方向でフィンガープレ ートと同数(本態様においては、10個)に分割 れたベッドプレート122a乃至122jの上面に固定 されており、各ベッドプレート122a乃至122jが 前記実施形態と同様のベッドフレーム102(図 4参照)に対してヒンジ124a乃至124jによって回 可能に連結されている。そして、それぞれ ベッドプレート122a乃至124jとベッドフレーム 102の間に、エアシリンダ126a乃至126jが設けら ており、これら各エアシリンダ126a乃至126j 、それぞれに対応する電磁弁群128の電磁弁 、制御装置130から発せられる制御信号に基 いて作動せしめられることによって、伸縮 動可能とされている。要するに、本態様に けるフィンガープレートは、前述の実施形 におけるフィンガープレート98およびベッド プレート104が基布の幅方向で複数に分割され て、分割されたベッドプレート122a乃至122jの れぞれに変位手段としてのヒンジ124a乃至124 jおよびエアシリンダ126a乃至126jが設けられる ことによって、各別に下方への変位が可能と されている。
このようにすれば、各エアシリンダ126a乃 至126jを各別に制御して、フィンガープレー 120a乃至120jの下方への変位を各別に制御する ことによって、基布の送り方向に加えて、基 布の幅方向でカットパイルとループパイルが 混在するパイル織物を製造することが出来る 。従って、カットパイルやループパイルの模 様を基布の斜め方向に形成することなども可 能となって、より複雑な模様を形成すること が可能となる。
また、前記実施形態では、ルーパー84が ルーパーシャフト72回りの往復回動運動によ って大きな曲率半径の円弧を描く軌道上でニ ードル30に対して接近離隔方向、具体的には り合うニードル30,30間に対する基布12の送り 方向前方からの抜き差し方向に往復変位せし められるようになっていたが、ルーパー84に して、その他の駆動態様や変位形態を採用 ることも可能である。例えば、かかるルー ー84を、基布12の表面と平行に又は所定角度 だけ傾斜して、基布12の送り方向の前方から ードル30に対して接近離隔方向で直線的な 道上で往復変位させても良い。なお、直線 な往復変位を実現するに際しての駆動手段 しては、実施形態と同様な回動運動を直線 動に変換するリンク機構やラック・ピニオ 機構等を利用する他、シリンダ機構やソレ イド機構、リニアモータ等を用いて直線駆 源を採用することも可能となる。
その他、一々列挙はしないが、本発明は 当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正 ,改良等を加えた態様において実施され得る のであり、また、そのような実施態様が、 発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本 明の範囲内に含まれるものであることは、 うまでもない。
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