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Title:
USER DEVICE IN MOBILE COMMUNICATION SYSTEM, BASE STATION DEVICE, AND COMMUNICATION CONTROL METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/105311
Kind Code:
A1
Abstract:
When a mobile station employing the reception diversity measures a best cell, the method how to consider a plurality of antennas of the reception diversity is modified for each of cells. A base station decides the method how to consider the antennas of the reception diversity and reports it as report information or measurement control information to a mobile station.

Inventors:
ISHII HIROYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/052968
Publication Date:
September 04, 2008
Filing Date:
February 21, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NTT DOCOMO INC (JP)
ISHII HIROYUKI (JP)
International Classes:
H04B7/08; H04B7/26; H04J1/00; H04J11/00; H04W36/38
Foreign References:
JP2002232930A2002-08-16
JP2007028436A2007-02-01
JP2006352332A2006-12-28
JP2007050836A2007-03-01
Other References:
"Physical Layer Aspects for Evolved UTRA", 3GPP TR 25.814, June 2006 (2006-06-01)
"RRM measurements on a WCDMA UE with multiple antenna connectors", NOKIA, R4-061294, November 2006 (2006-11-01)
"Further discussion on RRM measurements on a WCDMA UE with multiple antenna connectors", NOKIA, QUALCOMM, R4-070238, February 2007 (2007-02-01)
See also references of EP 2120466A4
Attorney, Agent or Firm:
ITOH, Tadahiko (Yebisu Garden Place Tower 20-3, Ebisu 4-Chome, Shibuya-K, Tokyo 32, JP)
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Claims:
 移動通信システムで基地局装置と通信するユーザ装置であって:
 複数のアンテナと、
 前記基地局装置から、測定する対象と前記複数のアンテナとの関係を指定するシグナリングを受信する受信手段と、
 前記測定する対象と前記複数のアンテナとの指定された関係に基づいて測定を行う測定手段と、
 を具備することを特徴とするユーザ装置。
 請求項1に記載のユーザ装置であって:
 前記測定する対象は、リファレンス信号の受信電力、リファレンス信号の受信電力と雑音電力を含めた全受信電力との比及びパスロスの内の1つ以上で表現され、
 測定の対象と複数のアンテナとの前記関係は、2アンテナで測定した値の合計値を測定すること、2アンテナで測定した値の平均値を測定すること、上りリンクの送信に用いるアンテナで測定した値を測定することの内の1つで表現される特徴とするユーザ装置。
 請求項2に記載のユーザ装置であって:
 前記測定する対象がパスロスであり、かつ、
 測定する対象及び複数のアンテナの前記関係が、上りリンクの送信に用いるアンテナで測定した値を測定することであった場合であって、
 前記基地局装置におけるリファレンス信号の送信電力をRS Tx powerとし、上りリンクの送信に用いるアンテナで測定したリファレンス信号の受信電力をRSRP TxAnt とした場合に、
 Pathloss in dB = RS Tx power - RSRP TxAnt
によりパスロスが算出されることを特徴とするユーザ装置。
 請求項1に記載のユーザ装置であって:
 前記測定する対象が、リファレンス信号の受信電力である場合には、測定する対象及び複数のアンテナの前記関係として、2アンテナで測定した値の合計値を測定することが指定され、
 前記測定する対象がパスロスである場合には、測定する対象及び複数のアンテナの前記関係として、上りリンクの送信に用いるアンテナで測定した値を測定することが指定されることを特徴とするユーザ装置。
 請求項4に記載のユーザ装置であって:
 前記基地局装置におけるリファレンス信号の送信電力をRS Tx powerとし、上りリンクの送信に用いるアンテナで測定したリファレンス信号の受信電力をRSRP TxAnt とした場合に、
 Pathloss in dB = RS Tx power - RSRP TxAnt
によりパスロスが算出されることを特徴とするユーザ装置。
 請求項1に記載のユーザ装置であって:
 前記測定手段は、最も無線品質の良いセルを測定し、
 前記最も無線品質の良いセルを、前記基地局装置に報告する報告手段を更に備える、
 ことを特徴とするユーザ装置。
 請求項1に記載のユーザ装置であって:
 前記シグナリングは、無線リソース制御メッセージ(RRCメッセージ)又は報知チャネルに含まれることを特徴とするユーザ装置。
 移動通信システムで複数のアンテナを有するユーザ装置と通信を行う基地局装置であって:
 測定する対象と前記複数のアンテナの関係を決定する手段と、
 決定された関係を、前記ユーザ装置に通知する通知手段と、
 を具備することを特徴とする基地局装置。
 請求項8に記載の基地局装置であって、
 前記測定する対象は、リファレンス信号の受信電力、リファレンス信号の受信電力と雑音電力を含めた全受信電力との比及びパスロスの内の1つ以上で表現され、
 測定する対象と前記複数のアンテナの関係は、2アンテナで測定した値の合計値を測定すること、2アンテナで測定した値の平均値を測定すること、上りリンクの送信に用いるアンテナで測定した値を測定することの内の1つであることを特徴とする基地局装置。
 請求項8に記載の基地局装置であって:
 前記測定する対象が、リファレンス信号の受信電力である場合には、測定する対象と前記複数のアンテナの前記関係として、2アンテナで測定した値の合計値を測定することを指定し、
 前記測定する対象がパスロスである場合には、測定する対象と前記複数のアンテナの前記関係として、上りリンクの送信に用いるアンテナで測定した値を測定することを指定することを特徴とする基地局装置。
 複数のアンテナを有するユーザ装置と、前記ユーザ装置と通信を行う基地局装置とを具備する移動通信システムにおける通信制御方法であって:
 前記基地局装置が、測定する対象と前記複数のアンテナの関係を指定するステップと、
 前記ユーザ装置が、前記測定する対象と前記複数のアンテナの前記関係に基づいて、最も無線品質の良いセルの測定を行うステップと、
 前記最も無線品質の良いセルの測定結果に基づいて、セルチェンジを行うステップと、
 を有することを特徴とする通信制御方法。
Description:
移動通信システムにおけるユー 装置、基地局装置及び通信制御方法

 本発明は、ロングタームエボリューショ (LTE:Long Term Evolution)システムに関し、特に ーザ装置、基地局装置、移動通信システム び通信制御方法に関する。

  W-CDMAやHSDPAの後継となる通信方式、すな わちLTEが、W-CDMAの標準化団体3GPPにより検討 れ、無線アクセス方式として、下りリンク ついてはOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex ing)、上りリンクについてはSC-FDMA(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)が検討されてい る(例えば、非特許文献1参照)。

 OFDMは、周波数帯域を複数の狭い周波数帯 域(サブキャリア)に分割し、各周波数帯上に ータを載せて伝送を行うマルチキャリア方 であり、サブキャリアを周波数上に、一部 なりあいながらも互いに干渉することなく に並べることで、高速伝送を実現し、周波 の利用効率を上げることができる。

 SC-FDMAは、周波数帯域を分割し、複数の端 末間で異なる周波数帯域を用いて伝送するこ とで、端末間の干渉を低減することができる シングルキャリア方式である。SC-FDMAでは、 信電力の変動が小さくなる特徴を持つこと ら、端末の低消費電力化及び広いカバレッ を実現できる。

 ところで、移動通信システムでは、伝送 性を向上させるために、2本以上のアンテナ を用いて信号を受信する受信ダイバーシチを 適用することがある。LTEにおける移動局では 、下りリンクの伝送特性を向上させるため、 一般に、2本のアンテナが具備され、受信ダ バーシチが適用される予定である。移動局 、より一般的にはユーザ装置(UE:User Equipment) と呼ばれてよい。尚、移動局が2本のアンテ を具備し、受信ダイバーシチを適用した場 には、移動局のコストやサイズが大きくな ため、W-CDMAでは、受信ダイバーシチは必須 ない。

 移動局が2本のアンテナを具備する場合に 、移動局のコストやサイズが大きくならない ように、2本のアンテナの内の1本を、感度が く、性能の良いものとし、もう1本を、比較 的感度が悪く、性能の悪いものとすることが ある。便宜上、前者のアンテナをメインアン テナ、後者をサブアンテナと呼ぶ。また、こ の場合に、一般に、上りリンクの送信におい ては、前者の感度が良く、性能の良いアンテ ナを送信用のアンテナとする。すなわち、下 りリンクにおいては、2本のアンテナを用い 受信を行い、上りリンクにおいては、2本の ンテナの内、性能の良い1本のアンテナを用 いて送信を行うことになる。

 ところで、移動通信システムでは、その 信エリアは複数のセルから構成されており 移動局は前記セルの1つないし2つ以上のセ において通信を行う。LTEでは、ハードハン オーバ(Hard Hand Over)が適用されるため、移 局は、1つのセルと通信を行い、通信中のセ よりも品質の良いセルが現れた場合には、 のより品質の良いセルにハンドオーバする

 例えば、LTEと同様にハードハンドオーバ よるハンドオーバが適用されていたHSDPAに いては、移動局は、パイロット信号の受信 力(CPICH RSCP)、パイロット信号の受信電力と 音電力を含めた全受信電力の比(CPICH Ec/N0) パスロスのいずれかを測定し、通信中のセ よりも品質の良いセルが現れた場合に、ベ トセルをネットワークに報告する。この報 はメジャーメントレポート(MR: Measurement Repo rt)と呼ばれる。ネットワークは、メジャーメ ントレポートに基づいて、通信するセルを切 り替える処理を行う(非特許文献2)。

 パスロスは、
  Pathloss in dB = Primary CPICH Tx power - CPICH  RSCP
により定義される。ここでPrimary CPICH Tx powe rは、基地局装置におけるパイロット信号の 信電力であり、CPICH RSCPは、移動局における パイロット信号の受信電力である。上記式か ら明らかなように、パスロスは、パイロット 信号の受信電力(CPICH RSCP)と、パイロット信 (CPICH)の送信電力から自動的に算出される値 ある。

 上述したベストセル変更に関する報告は ベント1D(Reporting event 1D)呼ばれる。また、 動局がパイロット信号の受信電力、パイロ ト信号の受信電力と雑音電力を含めた全受 電力の比、パスロスのどれを測定するかは ネットワークが移動局に対して指定してい 。具体的には、ネットワークは、報知チャ ルにおけるシステム情報(SYSTEM INFORMATION)を いて、または、メジャーメント制御メッセ ジ(MEASUREMENT CONTROL message)を用いて、移動局 がパイロット信号の受信電力、パイロット信 号の受信電力と雑音電力を含めた全受信電力 の比、パスロス等の様々なメトリックの何れ を測定するかを指定していた。ここで、ネッ トワークとは、WCDMAにおいては、無線ネット ーク制御装置(RNC:Radio Network Controller)のこ である。

 尚、ネットワークが、移動局がパイロッ 信号の受信電力、あるいは、パイロット信 の受信電力と雑音電力を含めた全受信電力 比、あるいは、パスロスのどれを測定する を指定するのは、より柔軟なセル設計を行 るようにするためである。例えば、2つのネ ットワークオペレータが存在する場合に、あ るネットワークオペレータは、移動局に対し てパスロスを指定し、もう一方のネットワー クオペレータは、パイロット信号の受信電力 を指定することができる。あるいは、1つの ットワークオペレータが、郊外のエリアに いては、移動局に対してパスロスを指定し 都心部のエリアにおいては、移動局に対し パイロット信号の受信電力を指定すること できる。

 ここで、2本のアンテナを有し、受信ダイバ ーシチを適用する移動局が上記メジャーメン トレポートを行う場合、上記2本のアンテナ 考慮して、上記パイロット信号の受信電力(C PICH RSCP)、パイロット信号の受信電力と雑音 力を含めた全受信電力の比(CPICH Ec/N0)を算 する必要がある。例えば、受信ダイバーシ を適用する移動局のパイロット信号の受信 力(CPICH RSCP)、パイロット信号の受信電力と 音電力を含めた全受信電力の比(CPICH Ec/N0) 算出方法として、以下の3通りの方法が提案 れている(これについては、例えば非特許文 献3参照。):
 [1]CPICH RSCPやCPICH Ec/N0は、どちらかのアン ナをメインのアンテナと定義し、そのメイ の1アンテナで測定した値とする。

 [2]CPICH RSCPやCPICH Ec/N0は、2アンテナで測 した値の平均値とする。

 [3]CPICH RSCPやCPICH Ec/N0は,2アンテナで測定し た値の合計値とする。
また、上記3通りの方法のうち、非特許文献4 おいては、3つ目の、2アンテナで測定した の合計値とすることも提案されている。
3GPP TR 25.814 (V7.0.0), "Physical Layer Aspects  for Evolved UTRA," June 2006 25.331 V6.11.0 2006-09 Nokia, R4-061294, "RRM measurements on a WCDMA  UE with multiple antenna connectors", November, 2006 Nokia, Qualcomm, R4-070238, "Further discussion o n RRM measurements on a WCDMA UE with multiple ante nna connectors", February, 2007

 しかしながら、上述した背景技術には以 の問題がある。

 WCDMAあるいはHSDPAにおいては、セルの品質 を測定する指標として、パイロット信号の受 信電力、パイロット信号の受信電力と雑音電 力を含めた全受信電力との比、パスロスが用 いられ、かつ、どの指標(測定対象又はメト ック)を用いるかは、ネットワークにより指 されていた。受信ダイバーシチが行われる 合、上記パイロット信号の受信電力やパイ ット信号の受信電力と雑音電力を含めた全 信電力との比として、メインの1アンテナで 測定した値、あるいは、2アンテナで測定し 値の平均値、あるいは、2アンテナで測定し 値の合計値等は測定方法によって異なる値 とる可能性がある。しかしながら測定対象 どのように測定するか(測定方法)は、1アン ナしか想定されていない従来方法では想定 れておらず、従ってHSDPA等での手法をLTEに のまま適用することは困難である。

 すなわち、従来のネットワークは、ネッ ワークオペレータの違い、あるいは、郊外 都心部といったエリアの違いに基づいて、 インの1アンテナで測定した値を報告するか 、あるいは、2アンテナで測定した値の平均 を報告するか、あるいは、2アンテナで測定 た値の合計値を報告するかを選択すること できないという問題があった。

 また、上述した背景技術においては、パ ロスは、パイロット信号の受信電力(CPICH RS CP)と、パイロット信号の送信電力から算出さ れる値であるため、パイロット信号の受信電 力が2アンテナで測定した値の合計値として 告された場合には、パスロスの値も、2アン ナで測定した値の合計値に基づいた値にな 。この値は下りリンクのパスロスの影響を く反映できるので、下りリンクの状況を正 に知ろうとする基地局には好都合かもしれ い。一方、上りリンクでは1アンテナで送信 が行われるので、そのような合計値を一律に 基地局に報告すると、上りリンクのパスロス を知ろうとする基地局には好都合ではない。 このような観点からは、次世代の移動通信シ ステムには、ネットワークオペレータの意向 を柔軟に反映できることも望まれる。

 そこで、本発明はこれらの問題に配慮し なされたものであり、その課題は、ネット ークが、受信ダイバーシチを適用する移動 がメジャーメントレポートを行う際に、測 対象及び測定方法を様々に指定できるよう することである。

 上記課題を解決するため、本発明のユーザ 置は、
 複数のアンテナと、
 前記基地局装置から、測定する対象と前記 数のアンテナとの関係を指定するシグナリ グを受信する受信手段と、
 前記測定する対象と前記複数のアンテナと 指定された関係に基づいて測定を行う測定 段と、
 を具備することを特徴の1つとする。

 上記課題を解決するため、本発明の基地局 置は、
 測定する対象と前記複数のアンテナの関係 決定する手段と、
 決定された関係を、複数のアンテナを有す ユーザ装置に通知する通知手段と、
 を具備することを特徴の1つとする。

 上記課題を解決するため、本発明の通信制 方法は、
 前記基地局装置が、測定する対象と複数の ンテナの関係を指定するステップと、
 前記ユーザ装置が、前記測定する対象と前 複数のアンテナの前記関係に基づいて、最 無線品質の良いセルの測定を行うステップ 、
 前記最も無線品質の良いセルの測定結果に づいて、セルチェンジを行うステップと、
 を有することを特徴の1つとする。

 本発明によれば、ネットワークは、受信 イバーシチを適用する移動局がメジャーメ トレポートを行う際に、測定対象及び測定 法を様々に指定できるようになる。

本発明の実施例による無線通信システ の概念図を示す。 下りリンクリファレンス信号のマッピ グ例を示す図である。 本発明の一実施例による基地局装置を す図である。 様々な測定対象及び測定方法の一例を す図である。 様々な測定対象及び測定方法の別の例 示す図である。 本発明の一実施例による移動局を示す である。 本発見の一実施例による動作例を示す ローチャートを示す。 本発見の一実施例による動作例を示す ローチャートを示す。

符号の説明

50 セル
100 1 、100 2 、100 3 、100 n  移動局
102 送受信アンテナ
104 アンプ部
106 送受信部
108 ベースバンド処理部
110 メジャーメント部
112 呼処理部
114 アプリケーション部
200 基地局装置
202 送受信アンテナ
204 アンプ部
206 送受信部
208 ベースバンド信号処理部
210 メジャーメントコントロール部
212 呼処理部
214 伝送路インターフェース
300 アクセスゲートウェイ装置
400 コアネットワーク

 本発明の一形態では、無線伝搬状況を示 メトリックが複数種類用意されている移動 信システムにおけるユーザ装置が使用され 。ユーザ装置は、複数のアンテナと、信号 送信に使用されるアンテナを用いて上りリ クのメトリックを算出する第1算出手段と、 信号の受信に使用される複数のアンテナを用 いて下りリンクのメトリックを算出する第2 出手段と、基地局装置からの指示に応じて 前記上りリンク又は前記下りリンクのメト ックを前記基地局装置に報告する報告手段 を有する。

 基地局装置又はネットワークは移動局に 示信号を送信し、その指示信号は、受信ダ バーシチを適用する移動局がメジャーメン レポートを行う際に、メインの1アンテナで 測定した値を報告するか、あるいは、2アン ナで測定した値の平均値を報告するか、あ いは、2アンテナで測定した値の合計値を報 するかを指定する。これにより、柔軟なセ 設計が可能になり、より高品質のネットワ クを提供することができる。あるいは、受 ダイバーシチの2本のアンテナを考慮する際 に、パイロット信号の受信電力の測定と、パ スロスの測定において、その2本のアンテナ 考慮の仕方を変えることにより、より高品 のネットワークを提供することができる。

 本発明を実施するための最良の形態を、 下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明 る。なお、実施例を説明するための全図に いて、同一機能を有するものは同一符号を い、繰り返しの説明は省略する。

 本発明は、メジャーメントコントロール( Measurement Control)およびメジャーメントレポー トに特に関連し、基地局装置がメジャーメン トの仕方を指定し、指定された測定を移動局 が行い、その測定結果を基地局装置に報告す る手順に係る。従ってメジャーメントコント ロール及びメジャーメントレポートに係る部 分が主に説明される。

 本発明の実施例に係る移動局、基地局装 が適用される無線通信システムについて、 1を参照して説明する。

 無線通信システム1000は、例えばEvolved UTRA  and UTRAN(別名:Long Term Evolution,或いは,Super 3G) が適用されるシステムであり、基地局装置(eN B: eNode B)200と、基地局装置200と通信中であ 複数の移動局(UE: User Equipment)100 n (100 1 、100 2 、100 3 、・・・100 n 、nはn>0の整数)とを備える。基地局装置200 、上位局、例えばアクセスゲートウェイ装 300と接続され、アクセスゲートウェイ装置3 00は、コアネットワーク400と接続される。移 局100 n はセル50において基地局装置200とEvolved UTRA a nd UTRANにより通信を行っている。

 以下、移動局100 n (100 1 、100 2 、100 3 、・・・100 n )については、同一の構成、機能、状態を有 るので、以下では特段の断りがない限り移 局100 n として説明を進める。

 無線通信システム1000は、無線アクセス方 式として、下りリンクについてはOFDM(周波数 割多元接続)、上りリンクについてはSC-FDMA( ングルキャリア-周波数分割多元接続)が適 される。上述したように、OFDMは、周波数帯 を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に 割し、各周波数帯上にデータを載せて伝送 行う方式である。SC-FDMAは、周波数帯域を分 し、複数の端末間で異なる周波数帯域を用 て伝送することで、端末間の干渉を低減す ことができる伝送方式である。

 ここで、Evolved UTRA and UTRANにおける通信 チャネルについて説明する。

 下りリンクについては、各移動局100 n で共有して使用される物理下りリンク共有チ ャネル(PDSCH: Physical Downlink Shared Channel)と、 LTE用の物理下りリンク制御チャネル(PDCCH: Phy sical Downlink Control Channel)とが用いられる。 りリンクでは、LTE用の下り制御チャネルに り、下り共有物理チャネルにマッピングさ るユーザの情報やトランスポートフォーマ トの情報、上り共有物理チャネルにマッピ グされるユーザの情報やトランスポートフ ーマットの情報、上り共有物理チャネルの 達確認情報などが通知される。尚、上記送 確認情報は、Physical Hybrid ARQ Indicator Channel  (PHICH)とも呼ばれる。上記PHICHは、上記PDCCH 含まれるのではなく、上記PDCCHとは並列の関 係にある、異なる物理チャネルとして定義さ れてもよい。また、物理下りリンク共有チャ ネルによりユーザデータが伝送される。上記 ユーザデータは、トランスポートチャネルと しては、下りリンク共有チャネルDonwlink-Share Channel (DL-SCH)である。

 また、下りリンクにおいては、パイロッ 信号として、下りリンクのリファレンス信 (Downlink Reference Signal)が送信される。下り ンクのリファレンス信号は、二次元の直交 列(Othogonal Sequence)と、二次元の擬ランダム 列(Pseudo Random Sequence)から構成される、二次 元の系列である(非特許文献X)。Downlink Referenc e Signalの物理リソースへのマッピングの例を 図2に示す。尚、上記例においては、二次元 直交系列と二次元の擬ランダム系列とから 成されたが、二次元の擬ランダム系列のみ 構成されてもよい。

 上りリンクについては、各移動局100 n で共有して使用される物理上りリンク共有チ ャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)と、LTE の制御チャネルとが用いられる。制御チャ ルには、物理上りリンク共有チャネルと時 多重されるチャネルと、周波数多重される ャネルの2種類がある。周波数多重されるチ ャネルは、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH :Physical Uplink Control Channel)と呼ばれる。上り リンクでは、LTE用の物理上りリンク制御チャ ネルにより、下りリンクにおける共有チャネ ルのスケジューリング、適応変復調・符号化 (AMC: Adaptive Modulation and Coding)に用いるため 下りリンクの品質情報(CQI: Channel Quality Ind icator)及び下りリンクの共有チャネルの送達 認情報(HARQ ACK information)が伝送される。ま 、物理上りリンク共有チャネルによりユー データが伝送される。上記ユーザデータは トランスポートチャネルとしては、上りリ ク共有チャネルUplink-Share Channel (UL-SCH)であ 。

 図3を参照しながら、本発明の実施例に係 る基地局装置200について説明する。

 本実施例に係る基地局装置200は、送受信 ンテナ202と、アンプ部204と、送受信部206と ベースバンド信号処理部208と、メジャーメ トコントロール部210と、呼処理部212と、伝 路インタフェース214とを備える。

 下りリンクにより基地局装置200から移動局1 00 n に送信されるユーザデータは、基地局装置200 の上位に位置する上位局、例えばアクセスゲ ートウェイ装置300から伝送路インタフェース 214を介してベースバンド信号処理部208に入力 される。

 ベースバンド信号処理部208では、PDCPレイ ヤの送信処理、ユーザデータの分割・結合、 RLC(radio link control)再送制御の送信処理など RLCレイヤーの送信処理、MAC(Medium Access Contro l)再送制御、例えばHARQ(Hybrid Automatic Repeat re Quest)の送信処理、スケジューリング、伝送フ ォーマット選択、チャネル符号化、逆高速フ ーリエ変換(IFFT: Inverse Fast Fourier Transform)処 理が行われて、送受信部206に転送される。ま た、下りリンクの制御チャネルである物理下 りリンク制御チャネルの信号に関しても、チ ャネル符号化や逆高速フーリエ変換等の送信 処理が行われて、送受信部206に転送される。

 また、ベースバンド信号処理部208は、メ ャーメントコントロール部210よりメジャー ントコントロールのメッセージを受け取り また、呼処理部212からセル選択又はセル変 (Cell Change)を行うためのメッセージを受け る。そして、上記メジャーメントコントロ ルのメッセージやセル選択又はセル変更を うためのメッセージに対して、ユーザデー と同様の処理を行い、送受信部206に転送す 。ここで、上記メジャーメントコントロー のメッセージやセル選択又はセル変更を行 ためのメッセージは、RRC メッセージの1つ あり、論理チャネルとしては、DCCH(Dedicated C ontrol Channel)として送信される。

 さらに、ベースバンド信号処理部208は、 ジャーメントコントロール部210よりメジャ メントに関する報知情報を受け取る。そし 、上記メジャーメントに関する報知情報に しても、チャネル符号化や逆高速フーリエ 換等の処理を行い、送受信部206に転送する

 送受信部206では、ベースバンド信号処理 208から出力されたベースバンド信号を無線 波数帯に変換する周波数変換処理が施され その後、アンプ部204で増幅されて送受信ア テナ202より送信される。

 一方、上りリンクにより移動局100 n から基地局装置200に送信されるデータについ ては、送受信アンテナ202で受信された無線周 波数信号がアンプ部204で増幅され、送受信部 206で周波数変換されてベースバンド信号に変 換され、ベースバンド信号処理部208に入力さ れる。

 ベースバンド信号処理部208では、入力さ たベースバンド信号に含まれるユーザデー に対して、FFT処理、IDFT処理、誤り訂正復号 、MAC再送制御の受信処理、RLCレイヤーの受信 処理、PDCPレイヤの受信処理がなされ、伝送 インタフェース214を介してアクセスゲート ェイ装置300に転送される。

 また、ベースバンド信号処理部208では、入 されたベースバンド信号に含まれる、移動 100 n からのRRC メッセージ、例えば、メジャーメ トレポートに対しても、FFT処理、IDFT処理、 誤り訂正復号、MAC再送制御の受信処理、RLCレ イヤーの受信処理等を行い、呼処理部212に転 送する。また、例えば、上記移動局100 n からのRRC メッセージとして、例えば、セル ェンジを行うためのRRC メッセージが含ま る。

 メジャーメントコントロール部210は、セル5 0に在圏する移動局100 n がメジャーメントレポートを行う際に用いる 指標、測定量(Measurement Quantity)を指定する。 こで、例えば、上記測定量(Measurement Quantity )として、図4に示すように、測定する対象(測 定対象、指標又はメトリック)として、リフ レンス信号の受信電力、リファレンス信号 受信電力と雑音電力を含めた全受信電力と 比、パスロスの3通りを選択することができ かつ、2アンテナの考慮の仕方(測定方法)と て、メインの1アンテナで測定した値を測定 する、2アンテナで測定した値の平均値を測 する、2アンテナで測定した値の合計値を測 する、の3通りを選択することができる。こ こで、上記メインの1アンテナは、例えば、 りリンクの送信に用いるアンテナとしても い。あるいは、上記メインの1アンテナは、 信感度のよいアンテナとしてもよい。ある は、上記メインの1アンテナは、上記測定量 (Measurement Quantity)が最も良い1アンテナとして もよい。この場合、測定する対象に関する3 りと、2アンテナの考慮の仕方に関する3通り が存在するため、結果として、基地局装置は 、9通りの、測定する対象と2アンテナの考慮 仕方の組み合わせを選択することが可能と る。

 ここで、測定する対象としてパスロスが選 された場合、2アンテナの考慮の仕方の各々 についてパスロスは以下のように計算される :
 <メインの1アンテナで測定した値の平均 を測定する場合>
  Pathloss in dB = RS Tx power - RSRP TxAnt
 <2アンテナで測定した値の平均値を測定 る場合>
  Pathloss in dB = RS Tx power - RSRP RxAnt,Average
 <2アンテナで測定した値の合計値を測定 る場合>
  Pathloss in dB = RS Tx power - RSRP RxAnt,Sum
ここで、RS Tx powerは、基地局装置200におけ リファレンス信号の送信電力のことであり RSRP TxAnt は、移動局100 n におけるメインの1アンテナのリファレンス 号の受信電力のことであり、RSRP RxAnt,Average は、移動局100 n における2アンテナで測定したリファレンス 号の受信電力の平均値のことであり、RSRP RxAnt,Sum は、移動局100 n における2アンテナで測定したリファレンス 号の受信電力の合計値のことである。また 上記Rs Tx powerは、例えば、報知情報等によ 基地局装置200より移動局100 n にシグナリングされる。

 また、測定する対象として、リファレン 信号の受信電力と雑音電力を含めた全受信 力との比が選択された場合には、リファレ ス信号の受信電力と、雑音電力を含めた全 信電力の2種類の測定を行う必要がある。こ の場合に、雑音電力を含めた全受信電力に関 しては、2アンテナの考慮の仕方として、2ア テナで測定した値の平均値を測定する、と 、リファレンス信号の受信電力に関しては 図4に示す選択肢から選択されるとしてもよ い。

 上述したように、本発明に係る基地局装 200は、上記9通りの中から、当該セルに最適 な測定量(Measurement Quantity)、すなわち、測定 る対象と2アンテナの考慮の仕方を選択する ことが可能となり、より柔軟なセル設計が可 能になり、より高品質のネットワークを提供 することができる。

 あるいは、例えば、上記測定量(Measurement Qu antity)として、図5(a)に示すように、リファレ ス信号の受信電力における2アンテナの考慮 の仕方と、リファレンス信号の受信電力と雑 音電力を含めた全受信電力の比における2ア テナの考慮の仕方と、パスロスにおける2ア テナの考慮の仕方を異ならせてもよい。具 的には、リファレンス信号の受信電力に関 ては、2アンテナの考慮の仕方として、2ア テナで測定した値の合計値を測定する、と 、リファレンス信号の受信電力と雑音電力 含めた全受信電力の比に関しては、2アンテ の考慮の仕方として、2アンテナで測定した 値の平均値を測定する、とし、パスロスに関 しては、2アンテナの考慮の仕方として、メ ンの1アンテナで測定した値を測定する、と てもよい。ここで、上記メインの1アンテナ は、例えば、上りリンクの送信に用いるアン テナとしてもよい。パスロスは次式で示され るように計算される:
 Pathloss in dB = RS Tx power - RSRP TxAnt
ここで、RS Tx powerは、基地局装置200におけ リファレンス信号の送信電力のことであり RSRP TxAnt は、移動局100 n におけるメインの1アンテナのリファレンス 号の受信電力のことである。また、上記Rs T x powerは、例えば、報知情報等により基地局 置200より移動局100 n にシグナリングされる。RSRP TxAnt は、メインの1アンテナのリファレンス信号 受信電力のことであるため、2アンテナで測 した合計値として測定されるリファレンス 号の受信電力とは異なる値である。この場 、リファレンス信号の受信電力や、リファ ンス信号の受信電力と雑音電力を含めた全 信電力の比は、両方のアンテナを考慮する め、下りリンクの無線品質を測定すること なり、パスロスに関しては、メインのアン ナ、あるいは、上りリンクの送信に用いる ンテナを考慮するため、上りリンクの無線 質を測定することになる。すなわち、基地 装置200は、上述したような下りリンクや上 リンクを考慮して、当該セルに最適な測定 (Measurement Quantity)を選択することが可能と り、より柔軟なセル設計が可能になり、よ 高品質のネットワークを提供することがで る。

 尚、図5(a)に示した、測定する対象と2アン ナの考慮の仕方の組み合わせは、一例であ 、図4に示した9通りの、測定する対象と2ア テナの考慮の仕方の組み合わせから、任意 組み合わせを選択することができる。例え 、パスロスに関しては、図5(b)に示すように 2アンテナの考慮の仕方として、メインの1 ンテナで測定した値を測定する(選択肢3)、2 ンテナで測定した値の合計値を測定する(選 択肢4)のどちらかを選択できるようにしても い。選択肢4を選択した場合、パスロスは次 式で示されるように計算される:
 Pathloss in dB = RS Tx power - RSRP RxAnt、Sum
ここで、RS Tx powerは、基地局装置200におけ リファレンス信号の送信電力のことであり RSRP RxAnt、Sum は、移動局100 n における2アンテナで測定したリファレンス 号の受信電力の合計値のことである。また 上記Rs Tx powerは、例えば、報知情報等によ 基地局装置200より移動局100 n にシグナリングされる。

 選択肢3を選択した場合、メインの1アン ナ、あるいは、上りリンクの送信に用いら るアンテナで測定したリファレンス信号の 信電力に基づいたパスロスの値となるため 上りリンクのパスロスを測定することに相 する。また、選択肢4を選択した場合、2本の アンテナで測定したリファレンス信号の受信 電力の合計値に基づいたパスロスの値となる ため、下りリンクのパスロスを測定すること に相当する。

 あるいは、リファレンス信号の受信電力 関して、パターン(c)に示すように、2アンテ ナの考慮の仕方として、メインの1アンテナ 測定した値を測定する(選択肢1)、2アンテナ 測定した値の合計値を測定する(選択肢2)の ちらかを選択できるようにしてもよい。尚 上記選択肢1において、メインの1アンテナ 測定した値を測定する代わりに、送信に用 る1アンテナで測定した値を測定してもよい

 あるいは、リファレンス信号の受信電力に して、パターン(d)に示すように、2アンテナ の考慮の仕方として、2アンテナで測定した の平均値を測定する(選択肢1)、2アンテナで 定した値の合計値を測定する(選択肢2)のど らかを選択できるようにしてもよい。尚、 記選択肢1において、2アンテナで測定した の平均値の算出を行う際に、上記2アンテナ 感度を考慮して平均値の算出が行われても い。より具体的には、上記2アンテナの感度 を考慮した重み付け係数W1、W2を定義し、上 W 1 、W 2 に基づいて、平均値が算出されてもよい:
 リファレンス信号の受信電力 =(W 1 ×(アンテナ1で測定した値)+W 2 ×(アンテナ2で測定した値))/2
 そして、メジャーメントコントロール部210 、上述した、セル50に在圏する移動局100 n がメジャーメントレポートを行う際に用いる 指標、測定量(Measurement Quantity)を、移動局100 n に通知する。

 より具体的には、メジャーメントコントロ ル部210は、上記セル50に在圏する移動局100 n がメジャーメントレポートを行う際に用いる 指標である、測定量(Measurement Quantity)を含ん 、メジャーメントコントロールのメッセー をベースバンド信号処理部208に通知する。 記メジャーメントコントロールのメッセー は、上述したように、ベースバンド信号処 部208、送受信部206、アンプ部204、送受信ア テナ202を介して、移動局100 n に通知される。

 あるいは、呼処理部210は、上記セル50に在 する移動局100 n がメジャーメントレポートを行う際に用いる 指標である、測定量(Measurement Quantity)を含ん 、メジャーメントに関する報知情報をベー バンド信号処理部208に通知する。上記メジ ーメントに関する報知情報は、上述したよ に、報知チャネルの一部として、ベースバ ド信号処理部208、送受信部206、アンプ部204 送受信アンテナ202を介して、移動局100 n に通知される。

 呼処理部212は、通信チャネルの設定や解 等の呼処理や、無線基地局200の状態管理や 無線リソースの管理を行う。

 また、呼処理部212は、ベースバンド信号処 部208より、移動局100 n からのRRC メッセージ、例えば、メジャーメ トレポートを受け取る。呼処理部212は、移 局100 n から、現在Evolved UTRA and UTRANを用いた通信 行っているセルと異なるセルが最も無線品 の良いセルであるというメジャーメントレ ートを受け取った場合には、サービングセ を、現在通信中のセルから、上記最も無線 質の良いセルに変更するセルチェンジの処 を行う。ここで、サービングセルとは、Evolv ed UTRA and UTRANを用いた通信を行うセルのこ を指す。また、上記無線品質とは、上述し 、基地局装置200が指定した測定量(Measurement Quantity)のことである。すなわち、図4または 5の中から、基地局装置200内の呼処理部212が 選択した測定量(Measurement Quantity)に基づいて 移動局100 n が測定を行い、その測定結果に基づいてセル チェンジが行われることになる。このように 、基地局装置が、受信ダイバーシチにおける 複数のアンテナを考慮の仕方を選択し、その 選択された複数のアンテナの考慮の仕方に基 づいて、セルチェンジを行うことにより、よ り高品質のネットワークを提供することがで きる。

 次に、本発明の実施例に係る移動局100 n について、図6を参照して説明する。

 同図において、移動局100 n は、アンテナ1021と、アンテナ1022と、アンプ 104と、送受信部106と、ベースバンド信号処 部108と、メジャーメント部110と、呼処理部1 12と、アプリケーション部114とを具備する。

 ここで、移動局100 n は、受信ダイバーシチを適用し、2本のアン ナ、アンテナ1021とアンテナ1022を有すること とする。また、上記2本のアンテナの内、ア テナ1021はメインのアンテナとして定義され 上りリンクの送信に用いられるものとする 尚、メインのアンテナ、あるいは、上りリ クの送信に用いられるアンテナは、上述し ように固定としてもよいし、可変としても い。例えば、メインのアンテナ、あるいは 上りリンクの送信に用いられるアンテナを 変とする場合、下りリンクのリファレンス 号の受信電力に基づいて、上記メインのア テナ、あるいは、上りリンクの送信に用い れるアンテナが決定されてもよい。

 下りリンクのデータについては、アンテ 1021、1022で受信された無線周波数信号がア プ部104で増幅され、送受信部106で周波数変 されてベースバンド信号に変換される。こ ベースバンド信号は、ベースバンド信号処 部108でFFT処理や、誤り訂正復号、再送制御 受信処理等がなされる。上記下りリンクの ータの内、下りリンクのユーザデータは、 プリケーション部112に転送される。また、 記下りリンクのデータの内、RRC メッセージ は、メジャーメント部110と呼処理部112に転送 される。例えば、基地局装置200より通知され るメジャーメントコントロールのメッセージ はメジャーメント部110に転送され、基地局装 置200より通知されるセル選択を行うためのメ ッセージは呼処理部112に転送される。さらに 、上記下りリンクのデータの内、メジャーメ ントに関する報知情報は、メジャーメント部 110に転送される。さらに、上記下りリンクの データの内、下りリンクのリファレンス信号 もメジャーメント部110に転送される。

 一方、上りリンクのユーザデータについ は、アプリケーション部112からベースバン 信号処理部108に入力される。また、メジャ メント部110より、メジャーメントレポート メッセージが入力され、また、呼処理部112 り、セルチェンジを行うためのメッセージ 入力される。ここで、上記メジャーメント ポートのメッセージやセルチェンジを行う めのメッセージは、RRC メッセージの1つで る。

 ベースバンド信号処理部108では、上述し ユーザデータやRRC メッセージに対して、 送制御(H-ARQ (Hybrid ARQ))の送信処理や、チャ ル符号化、DFT処理、IFFT処理等が行われて送 受信部106に転送される。送受信部106では、ベ ースバンド信号処理部108から出力されたベー スバンド信号を無線周波数帯に変換する周波 数変換処理が施され、その後、アンプ部104で 増幅されてアンテナ1021より送信される。

 メジャーメント部110は、ベースバンド信 処理部108より、メジャーメントコントロー のメッセージと、メジャーメントに関する 知情報と、下りリンクのリファレンス信号 を受け取る。そして、メジャーメント部110 、メジャーメントコントロールのメッセー 、または、メジャーメントに関する報知情 に基づいて、メジャーメントを行う。上記 ジャーメントコントロールのメッセージ、 たは、メジャーメントに関する報知情報に 、測定量(Measurement Quantity)が含まれる。す わち、メジャーメント部110は、基地局装置20 0内のメジャーメントコントロール部210が指 する、測定する対象と2アンテナの考慮の仕 に基づいて、メジャーメントを行う。上記 定する対象や上記2アンテナの考慮の仕方を 指定する仕方として、図4または図5に示した 定の仕方(選択肢1、選択肢2、…)がある。

 例えば、メジャーメント部110は、測定する 象として、リファレンス信号の受信電力が 定され、2アンテナの考慮の仕方として、2 ンテナで測定した合計の値を測定する、が 定された場合には、アンテナ1021で受信した ファレンス信号の受信電力と、アンテナ1022 で受信したリファレンス信号の受信電力の合 計値を測定する。
 また例えば、メジャーメント部110は、測定 る対象として、リファレンス信号の受信電 が指定され、2アンテナの考慮の仕方として 、メインの1アンテナで測定した値を測定す 、が指定された場合には、メインのアンテ であり、上りリンクの送信に用いるアンテ 1021で受信したリファレンス信号の受信電力 測定する。
 さらに例えば、メジャーメント部110は、測 する対象として、パスロスが指定され、2ア ンテナの考慮の仕方として、メインの1アン ナで測定した値を測定する、が指定された 合には、メインのアンテナであり、上りリ クの送信に用いるアンテナ1021で受信したリ ァレンス信号の受信電力に基づいたパスロ を測定する。すなわち、パスロス次式のよ に計算される:
 Pathloss in dB = RS Tx power - RSRP TxAnt
ここで、RS Tx powerは、基地局装置200におけ リファレンス信号の送信電力のことであり RSRP TxAnt は、メインの1アンテナであり、送信に用い アンテナ、すなわち、アンテナ1021における ファレンス信号の受信電力のことである。 こで、上記Rs Tx powerは、例えば、報知情報 等により基地局装置200よりシグナリングされ る。

 さらに例えば、メジャーメント部110は、測 する対象として、パスロスが指定され、2ア ンテナの考慮の仕方として、2アンテナで測 した合計値を測定する、が指定された場合 は、2アンテナ、すなわち、アンテナ1021で受 信したリファレンス信号の受信電力とアンテ ナ1022で受信したリファレンス信号の受信電 の合計値に基づいたパスロスを測定する。 なわち、パスロスは次式のように計算され :
 Pathloss in dB = RS Tx power - RSRP RxAnt、Sum
ここで、RS Tx powerは、基地局装置200におけ リファレンス信号の送信電力のことであり RSRP RxAnt、Sum は、アンテナ1021におけるリファレンス信号 受信電力とアンテナ1022におけるリファレン 信号の受信電力の合計値のことである。こ で、上記Rs Tx powerは、例えば、報知情報等 により基地局装置200よりシグナリングされる 。

 尚、測定する対象がパスロスであり、2ア ンテナの考慮の仕方が、メインの1アンテナ 測定した値を測定する、である場合には、 インの1アンテナ、あるいは、上りリンクの 信に用いられるアンテナで測定したリファ ンス信号の受信電力に基づいたパスロスの となるため、上りリンクのパスロスを測定 ることに相当する。また、測定する対象が スロスであり、2アンテナの考慮の仕方が、 2アンテナで測定した値の合計値を測定する である場合には、2本のアンテナで測定した ファレンス信号の受信電力の合計値に基づ たパスロスの値となるため、下りリンクの スロスを測定することに相当する。

 メジャーメント部110は、上述したメジャー ントの1つとして、どのセルが最も無線品質 が良いかを測定するベストセルの測定を行う 。ここで、上記無線品質とは、上記メジャー メントコントロールのメッセージ、または、 メジャーメントに関する報知情報に含まれる 測定量(Measurement Quantity)のことであり、上述 たように、基地局装置200により指定される すなわち、図4または図5の中から、基地局 置200内の呼処理部212が選択した測定量(Measure ment Quantity)、すなわち、測定する対象と2ア テナの考慮の仕方に基づいて、移動局100 n はベストセルの測定を行う。

 そして、メジャーメント部110は、現在のベ トセルよりも無線品質の良いセルが現れた 合には、上記現在のベストセルよりも無線 質の良いセルを報告するメジャーメントレ ートのメッセージを生成し、ベースバンド 号処理部108に通知する。ここで、上記現在 ベストセルよりも無線品質の良いセルが現 ると判定する際に、無線品質に関するヒス リシスや時間的なヒステリシス(Time To Trigg er)が考慮されてもよい。また、上記ベストセ ルとは、移動局100 n の内部で保持する、最も無線品質の良いセル を示す変数のことである。

 尚、上述した例においては、移動局が2本 のアンテナを有し、その内の1本が送信アン ナとして用いられ、2本が受信アンテナとし 用いられる場合を示したが、移動局が3本の アンテナを有し、その内の1本が送信アンテ として用いられ、残りの2本が受信アンテナ して用いられてもよい。この場合、2アンテ ナの考慮の仕方として、2アンテナで測定し 値の合計値を測定する、または、2アンテナ 測定した値の平均値を測定する、が指定さ た場合には、受信に用いる2本のアンテナに 関して測定を行い、2アンテナの考慮の仕方 して、メインの1アンテナで測定した値を測 する、が指定された場合には、送信に用い 1本のアンテナに関して測定を行う。

 あるいは、上述した例においては、移動 が2本のアンテナを有し、その内の1本が送 アンテナとして用いられ、2本が受信アンテ として用いられる場合を示したが、移動局 2本のアンテナを有し、その内の2本とも送 アンテナとして用いられ、かつ、受信アン ナとして用いられてもよい。この場合、2ア テナの考慮の仕方として、2アンテナで測定 した値の合計値を測定する、または、2アン ナで測定した値の平均値を測定する、が指 された場合には、上記2本のアンテナに関し 測定を行い、2アンテナの考慮の仕方として 、メインの1アンテナで測定した値を測定す 、が指定された場合にも、上記2本のアンテ に関して測定を行う。例えば、2アンテナの 考慮の仕方として、メインの1アンテナで測 した値を測定する、が指定された場合に、2 のアンテナで測定した値の平均値を測定し もよい。

 呼処理部112は、通信チャネルの設定や解放 の呼処理や、移動局100 n の状態管理を行う。また、呼処理部112は、ベ ースバンド信号処理部108より、基地局装置200 より通知されるセル選択を行うためのメッセ ージを受け取る。そして、呼処理部112は、上 記セル選択を行うためのメッセージに基づき セルチェンジの処理を行う。また、上記セル チェンジを行うためのRRC メッセージを生成 、ベースバンド信号処理部108に通知する。 なわち、基地局装置200における呼処理部212 、移動局100 n における呼処理部112は、セルチェンジを行う ためのRRC メッセージのやり取りを行う。
 アプリケーション部114は、物理レイヤーやM ACレイヤーより上位のレイヤーに関する処理 を行う。

 上述したように、基地局装置200が、受信ダ バーシチにおける複数のアンテナを考慮の 方を選択し、その選択された複数のアンテ の考慮の仕方に基づいて、移動局100 n がベストセルの測定を行い、そのベストセル の測定結果に基づいてセルチェンジを行うこ とにより、より高品質のネットワークを提供 することができる。

 次に、本実施例に係る通信制御方法につい 、図7を参照して説明する。
ステップS702において、基地局装置200内のメ ャーメントコントロール部210は、図4に示す 定する対象を選択する。具体的には、測定 る対象として、リファレンス信号の受信電 、リファレンス信号の受信電力と雑音電力 含めた全受信電力との比、パスロスの内の1 つを選択する。

 ステップS704において、基地局装置200内の メジャーメントコントロール部210は、図4に す2アンテナの考慮の仕方を選択する。具体 には、2アンテナの考慮の仕方として、メイ ンの1アンテナで測定した値、2アンテナで測 した値の平均値、2アンテナで測定した値の 合計値の内の1つを選択する。

 ステップS706において、基地局装置200は、上 記測定する対象や2アンテナの考慮の仕方を すメジャーメント Qunatityを含むメジャーメ トコントロールのメッセージまたは報知情 を、移動局100 n に通知する。

 ステップS708において、移動局100 n 内のメジャーメント部110は、上記測定する対 象や2アンテナの考慮の仕方を示す測定量(Meas urement Quantity)に基づいて、ベストセルに関す る測定を行う。

 ステップS710において、ステップS708におい 移動局100 n により行われるベストセルに関する測定に基 づいて、セルチェンジが行われる。より具体 的には、移動局100 n は、ベストセルに関するメジャーメントレポ ートを基地局装置200に通知し、基地局装置200 は、上記ベストセルが、当該タイミングにお けるサービングセルと異なる場合には、上記 ベストセルをサービングセルに変更すると決 定する。そして、基地局装置200と移動局100 n との間で、セルチェンジを行うためのRRC メ セージのやり取りがなされ、セルチェンジ 処理が行われる。

 次に、本実施例に係る通信制御方法につい 、図8を参照して説明する。
ステップS802において、基地局装置200内のメ ャーメントコントロール部210は、図5(a)に示 選択肢を選択する。具体的には、測定する 象と2アンテナの考慮の仕方の組み合わせと して、選択肢1、選択肢2、選択肢3を選択する 。

 ステップS804において、基地局装置200は、上 記選択肢を選択することにより決定される、 測定する対象や2アンテナの考慮の仕方を示 測定量(Measurement Quantity)を含むメジャーメン トコントロールのメッセージまたは報知情報 を、移動局100 n に通知する。

 ステップS806において、移動局100 n は、上記測定する対象や2アンテナの考慮の 方を示す測定量(Measurement Quantity)に基づいて 、ベストセルに関する測定を行う。

 ステップS808において、ステップS708におい 移動局100 n により行われるベストセルに関する測定に基 づいて、セルチェンジが行われる。より具体 的には、移動局100 n は、ベストセルに関するメジャーメントレポ ートを基地局装置200に通知し、基地局装置200 は、上記ベストセルが、当該タイミングにお けるサービングセルと異なる場合には、上記 ベストセルをサービングセルに変更すると決 定する。そして、基地局装置200と移動局100 n との間で、セルチェンジを行うためのRRC メ セージのやり取りがなされ、セルチェンジ 処理が行われる。

 本発明の実施例によれば、リファレンス 号の受信電力や、リファレンス信号の受信 力と雑音電力を含めた全受信電力との比、 スロスといった、移動局が測定する対象に えて、2アンテナで測定した値の合計値や、 2アンテナで測定した値の合計値、メインの1 ンテナで測定した値といった、2アンテナの 考慮の仕方を、基地局装置が選択し、移動局 に指定することにより、セル毎またはオペレ ータ毎に柔軟なセル設計が可能となり、結果 として、高品質のネットワークを提供するこ とのできる移動局、基地局装置、移動通信シ ステム及び通信制御方法を実現できる。

 尚、上述した実施例においては、主に2本の アンテナを用いて受信ダイバーシチを行う場 合に関して示したが、3本以上のアンテナを いる場合にも適用されることができる。
また、上述した例においては、測定する対象 として、リファレンス信号の受信電力、リフ ァレンス信号の受信電力と雑音電力を含めた 全受信電力との比、パスロスの3種類を示し が、上記以外にも適用されることができる 例えば、上記以外として、リファレンス信 のSIR(Signal-to-Interference Ratio)等が考えられる

 さらに、上述した例においては、基地局 置が指定した、測定する対象と2アンテナの 考慮の仕方に基づいて、移動局がベストセル の測定を行い、そのベストセルの測定結果に 基づいてセルチェンジの処理を行う場合を示 したが、その他の測定にも、本発明に係る移 動局、基地局装置、移動通信システム、通信 制御方法が適用されることができる。例えば 、ベストセルの測定の代わりに、異周波の無 線品質の測定や、異なるシステムの無線品質 の測定に適用されてもよい。あるいは、隣接 するセルを監視するための測定に適用されて もよい。隣接するセルを監視するための測定 は、例えば、隣接セルからの干渉を考慮した 上りリンクまたは下りリンクの送信電力制御 に用いられる場合がある。あるいは、上りリ ンクの送信電力を決定するためのパスロスの 測定に適用されてもよい。

 尚、上述した実施例においては、Evolved U TRA and UTRAN(別名:Long Term Evolution,或いは,Super  3G)が適用されるシステムにおける例を記載 たが、本発明に係る移動局、基地局装置、 動通信システム及び通信制御方法は、共有 ャネルを用いた通信を行う全てのシステム おいて適用することが可能である。例えば 3GPPにおけるWCDMAやHSDPAにおいても適用する とができる。

 以上本発明は特定の実施例を参照しなが 説明されてきたが、各実施例は単なる例示 過ぎず、当業者は様々な変形例、修正例、 替例、置換例等を理解するであろう。発明 理解を促すため具体的な数値例を用いて説 がなされたが、特に断りのない限り、それ の数値は単なる一例に過ぎず適切な如何な 値が使用されてもよい。各実施例の区分け 本発明に本質的ではなく、2以上の実施例が 必要に応じて使用されてよい。説明の便宜上 、本発明の実施例に係る装置は機能的なブロ ック図を用いて説明されたが、そのような装 置はハードウエアで、ソフトウエアで又はそ れらの組み合わせで実現されてもよい。本発 明は上記実施例に限定されず、本発明の精神 から逸脱することなく、様々な変形例、修正 例、代替例、置換例等が本発明に包含される 。

 本国際出願は2007年2月28日に出願した日本 国特許出願第2007-050836号に基づく優先権を主 するものであり、その全内容を本国際出願 援用する。