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Patent Searching and Data


Title:
VALVE DEVICE FOR FUEL TANK
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/136411
Kind Code:
A1
Abstract:
A valve body and a float body are combined together such that the valve body can move in the direction along the movement center axis of the float body and such that the valve body, which is seated, separates from the seat when the float body descends. A pair of guide means is provided on the movement center axis of the float body. When the valve body has a tilt, the pair of guide means comes into contact the valve body on the lower side of its tilt and corrects the tilt when the float body ascends. When the float body ascends, the float body and the valve body are not in contact with each other because of a clearance around the float body.

Inventors:
KOBAYASHI YASUTOMO (JP)
KOJIMA TAKESHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/058074
Publication Date:
November 13, 2008
Filing Date:
April 25, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NIFCO INC (JP)
KOBAYASHI YASUTOMO (JP)
KOJIMA TAKESHI (JP)
International Classes:
F02M37/00; B60K15/01; B60K15/03; F16K24/00
Foreign References:
JP2007092834A2007-04-12
JP2006321468A2006-11-30
JP2007016891A2007-01-25
JP2006234159A2006-09-07
JPH08225022A1996-09-03
JPH07279789A1995-10-27
Other References:
See also references of EP 2143933A4
Attorney, Agent or Firm:
OGAWA, Toshiharu (SIA Kanda Square 17, Kanda-konyacho, Chiyoda-k, Tokyo 35, JP)
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Claims:
 燃料タンクの内外を連通する通気路中に備えられる弁装置であって、
 上部に弁体を備えたフロート体と、
 このフロート体を上下動可能に収納する前記通気路の一部をなす収納室と、
 この収納室への燃料の流入によるフロート体の上昇により前記弁体の着座を受け閉弁される前記通気路の一部をなす弁座とを備えており、
 弁体とフロート体とは、フロート体の移動中心軸に沿った向きの弁体の移動を許容させ、かつ、フロート体の下降時に前記着座している弁体を離座させるようにして組み合わされており、
 フロート体の移動中心軸側には、弁体に傾きが生じているときにこの弁体の傾斜下方側で接し合ってフロート体の上昇によってこの傾きを矯正する対をなすガイド手段が備えられていると共に、
 フロート体の上昇時にはその余の箇所においてフロート体と弁体とが接し合わないようになっていることを特徴とする燃料タンク用弁装置。
 対をなすガイド手段の一方が、フロート体及び弁体のいずれか一方の側に備えられた突部であり、対をなすガイド手段の他方が、フロート体及び弁体の他方の側に備えられたこの突部を納める凹部であることを特徴とする請求項1に記載の燃料タンク用弁装置。
 突部を、この突部の突き出し中心軸を巡る向きにおいて、隣り合う突部構成体との間に隙間を開けて配された複数の突部構成体から構成させていることを特徴とする請求項2記載の燃料タンク用弁装置。
 隣り合う凹部構成体との間に隙間を開けるようにして周回状に配された複数の凹部構成体の内側を前記凹部としていることを特徴とする請求項2記載の燃料タンク用弁装置。
 弁体とフロート体とは、これらの一方に備えさせた二以上の掛合部をそれぞれ、これらの他方に備えさせた被掛合部に、弁体の上下動を許容させた状態で掛合させて組み合わされていると共に、
 これらの掛合部のうちの少なくとも一つの掛合部の備えられた位置に対しフロート体の移動中心軸を挟んで対向する位置には、掛合部を設けさせないようにしてあることを特徴とする請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の燃料タンク用弁装置。
 弁体から下方に突き出す脚部の下端側に備えられた掛合爪によって構成された少なくとも三箇所の掛合部を備えていると共に、
 三箇所の掛合部のうちの一箇所の掛合部の掛合爪が他の掛合部の掛合爪よりも上方に位置された先当たり掛合爪となっており、
 この先当たり掛合爪とされる掛合部の備えられた位置に対しフロート体の移動中心軸を挟んで対向する位置に、掛合部を設けさせないようにしてあることを特徴とする請求項5記載の燃料タンク用弁装置。
 弁体における先当たり掛合爪の備えられた位置に対しフロート体の移動中心軸を挟んで対向する位置に、フロート体の側部の側方に位置される外れ止め脚部が形成されていることを特徴とする請求項6記載の燃料タンク用弁装置。
Description:
燃料タンク用弁装置

 この発明は、燃料タンクの内外を連通す 通気路中に備えられて、弁装置より先への 料の流入を阻止するために用いられる弁装 に関する。

 燃料タンクの液面高さ制御バルブにおい 、バルブ部材101をフロート100の上部に相対 自在に掛合させると共に、このフロート100 上部の中央に形成した突起部100aによってこ のバルブ部材101を上方に押し、キャニスター に連絡した換気通路中に設けられるシート部 103にこのバルブ部材101を当接させ、この当接 状態においてかかる換気通路を閉鎖するよう にしたものがある。(特許文献1参照)

 しかるに、かかる制御バルブにあっては 第一に、バルブ部材101は前記突起部100aに支 持されるが、フロート100の上昇時にバルブ部 材101が傾いているとシート部103にはバルブ部 材101の傾斜上方側で最初に接することとなる 。そして、この場合、このバルブ部材101の傾 斜下方側は最終的には持ち上げられバルブ部 材101の姿勢は矯正されるが、この矯正はフロ ート100の中心から離れたバルブ部材101の傾斜 下方側にある突起101aの内面とフロート100の 部頭部の縁部100bとを接触させてなされるた 、(図16)こうした場合バルブ部材101をシート 部103に完全に接しさせるために必要とされる 力を過度に大きくさせてしまうものであった 。

 また、第二に、換気通路の閉鎖状態から液 高さが下がると、フロート100が下降し、こ ときフロート100の上部頭部の縁部がバルブ 材101の突起101aに引っかかりバルブ部材101を シート部から離れ出させるように機能するも のであるが、燃料タンク内が高圧である場合 などバルブ部材101にシート部103に張り付くよ うな力が作用されていると、フロート100の下 降により直ちにバルブ部材101をシート部103か ら引き離し難く、液面高さが低下したときに 応答性良く換気通路の閉鎖を解きにくいもの であった。

特開平7-279789号公報

 この発明が解決しようとする主たる問題 は、第一に、フロート体に上下動を許容さ た状態で掛合組み合わされた弁体を傾かせ 状態でフロート体が上昇されたときには、 のフロート体の傾きを必要最小限の上方に けた力により矯正して弁体を弁座に着座さ るようにする点にある。

 また、第二に、この種のフロート体を利 した弁措置(バルブ)において、燃料タンク の燃料の液面レベルが所定高さまで低下し 場合には、応答性良く開弁状態に移行して 気路の閉鎖状態を解除できるようにする点 ある。

 前記第一の課題は、燃料タンク用弁装置に 以下の(1)~(7)の構成を備えさせることで解決 される。
(1)燃料タンクの内外を連通する通気路中に備 えられる弁装置であって、
(2)上部に弁体を備えたフロート体と、
(3)このフロート体を上下動可能に収納する前 記通気路の一部をなす収納室と、
(4)この収納室への燃料の流入によるフロート 体の上昇により前記弁体の着座を受け閉弁さ れる前記通気路の一部をなす弁座とを備えて おり、
(5)弁体とフロート体とは、フロート体の移動 中心軸に沿った向きの弁体の移動を許容させ 、かつ、フロート体の下降時に前記着座して いる弁体を離座させるようにして組み合わさ れており、
(6)フロート体の移動中心軸側に、弁体に傾き が生じているときにこの弁体の傾斜下方側で 接し合ってフロート体の上昇によってこの傾 きを矯正する対をなすガイド手段が備えられ ていると共に、
(7)フロート体の上昇時にはその余の箇所にお いてフロート体と弁体とが接し合わないよう になっている。

 収納室への燃料の流入によりフロート体 上昇すると弁体も上昇するが、このときに 体に傾きが生じていると、弁座の一方側に に弁体が接することからこの側を支点とし 弁座の他方側をフロート体によって持ち上 フロート体の傾きを矯正し弁座に弁体を全 として着座させることとなる。前記ガイド 段はフロート体の移動中心軸側に備えられ いることから、弁体に前記のような傾きが じている場合には前記支点と近い位置で弁 とフロート体とを摩擦力を大きくすること く接しさせて前記傾きを矯正させることが きる。

 また、前記第二の課題は、燃料タンク用弁 置に、さらの以下の(1)および(2)の構成を備 させることで解決される。
(1)弁体とフロート体とは、これらの一方に備 えさせた二以上の掛合部をそれぞれ、これら の他方に備えさせた被掛合部に、弁体の上下 動を許容させた状態で掛合させて組み合わさ れていると共に、
(2)これらの掛合部のうちの少なくとも一つの 掛合部の備えられた位置に対しフロート体の 移動中心軸を挟んで対向する位置には、掛合 部を設けさせないようにしてある。

 フロート体の下降位置においては、弁体 フロート体に支持されている。通気路の一 をなす収納室に燃料が流入してくるとフロ ト体と弁体とは一緒に上昇し弁座を閉じる (閉弁)この状態から収納室より燃料が流出 ると、弁体とフロート体とは弁体の上下動 許容させた状態で掛合組み合わされている とから、フロート体が下降するとこれに支 されていた弁体も下降され弁座は開かれる 一つの掛合部が被掛合部に引っかかる位置 でフロート体が下降すると、弁体はこの一 の掛合部の側を下にして傾動され、フロー 体の下降初期の段階でこの側において弁体 弁座から大きく引き離すことができる。こ により、収納室から燃料が流出すると同時 応答性良く弁座を開き燃料タンクを外部と 気可能な状態にさせることができる。また 燃料タンク内が高圧であると弁体が弁座に し付けられ離座し難い事態が生じる場合が るが、このような場合でもフロート体の下 によって弁体を傾動させて弁座をスムース 開くことができる。

 この発明にかかる弁装置によれば、前記 イド手段により、弁体を傾かせた状態でフ ート体が上昇されたときには、このフロー 体の傾きを必要最小限の上方に向けた力に り矯正してこの弁体を弁座に着座させるこ ができる。

 また、燃料タンク内の燃料の液面レベル 所定高さまで低下した場合には、応答性良 開弁状態に移行して通気路の閉鎖状態を解 することができる。

弁装置の使用状態を示した断面構成図 弁装置の側面図 同底面図 弁装置の要部断面構成図(チェックバル ブの記載省略) 弁装置の要部断面構成図(チェックバル ブの記載省略) 弁装置の要部断面構成図(チェックバル ブの記載省略) 弁体とフロート体の分離斜視図 弁体の斜視図 同断面図 他の構成例にかかる弁体の傾動状態を 示した側面図 同弁体の斜視図 同断面図 他の構成例にかかるフロート体の要部 斜視図 さらに他の構成例にかかるフロート体 の要部斜視図 弁体およびフロート体の構成の一部を 共に異ならせた例の要部断面構成図 従来例の不都合を示した断面構成図で ある。

 以下、図1~図15に基づいて、この発明を実 施するための最良の形態について説明する。

 なお、ここで図1~図9は実施の形態にかか 弁装置の構成例の一つを、図10~12は図1~図9 示される構成例における弁体の構成の一部 変更させた例を、図13は図1~図9に示される構 成例におけるフロート体1の構成の一部を変 させた例を、図14は図1~図9に示される構成例 におけるフロート体1の構成の一部を変更さ た他の例を、図15は図1~図9に示される構成例 における弁体3とフロート体1の構成の一部を に変更させた例を、それぞれ示している。

 図1~図9については、図1はフロート体1が 降位置にある状態の弁装置の全体構成を断 にして示しており、図2は弁装置を側面から て、図3は底面から視て、それぞれ示してい る。図4は弁体3を傾斜させた状態でフロート 1が上昇してこの弁体3の斜上側が弁座23aに き当たった状態を、図5は図4の状態からフロ ート体1に作用される上向きの力によって弁 3の姿勢が矯正されて弁座23aが閉弁された状 を、図6は図5の状態からフロート体1が下降 てこれにより弁体3が傾動されて弁座23aが開 弁された直後の状態を、それぞれ示している 。また、図7は弁体3とフロート体1を分離させ た状態として、図8および図9はかかる弁体3を 、それぞれ示している。

 また、図10~図12については、図10では弁座 23aに弁体3を着座させていたフロート体1が下 し始めた直後の様子を、このフロート体1と 弁体3のみを表して示しており、図11および図 13はかかる弁体3を表している。

 この実施の形態にかかる燃料タンク用弁 置は、燃料タンクTの内外を連通する通気路 R中に備えられて、基本的には、給油や車両 傾きなどによって燃料タンクT内の燃料の液 レベルが所定の高さまで上昇したような場 に、弁装置より先への通気路Rへの燃料の流 入を阻止するために用いられるものである。

 典型的には、かかる弁装置は、通常は開 状態にあり、給油や車両の傾きなどにより 装置より先の通気路Rに燃料を入り込ませて しまう条件が備わったときに閉弁状態に移行 し、この条件がなくなったときに再び開弁状 態に移行するようになっている。これにより 、かかる弁装置は、燃料タンクTへの給油の 限を規制するベントバルブや燃料タンクT内 圧力を一定範囲に保つ通気路Rに備えられる カットバルブなどとして用いることができる ようになっている。かかる通気路Rは典型的 はキャニスターと燃料タンクTとを接続させ 。

 かかる弁装置は、フロート体1と、収納室 20と、弁座23aとを備えている。

 図示の例では、筒上部21とこれより太い 下部22とを備え、この筒上部21と筒下部22と 間を隔壁23によって区分させた筒状ケース2 この隔壁23に弁座23aが形成されている。図示 の例では、隔壁23は下方に向けて突き出すド ム状をなしドーム内側を筒上部21の内壁の 部とし、かつ、ドーム外側を筒下部22の内壁 の一部としている。弁座23aはこの隔壁23の下 中央に通気路Rの一部となる貫通孔23bを設け ることで構成されている。隔壁23におけるド ム外側では貫通孔23bは周回リブ23cによって 取られている。筒上部21の上端にはアッパ キャップ4が取り付けられている。

 そして、この例では、かかる筒上部21内 は、チェックバルブ5が納められている。

 かかるチェックバルブ5は、
 筒状をなす第一バルブ体50と、
 この第一バルブ体50の下端開口50aからこの 一バルブ体50内に脚部51aを入れ込ませて頭部 51bをこの下端開口50aの下方に位置させる第二 バルブ体51と、
 アッパーキャップ4と第一バルブ体50の下端 側部との間に介装されて所定の力でこの第 バルブ体50の下端開口50aを巡る周回肩部50b 前記弁座23aよりも上方の位置で筒上部21の上 方を向いた周回段差面21aに気密状態に押し付 けさせる付勢手段としての上部圧縮バネ52と
 隔壁23と第二バルブ体51の頭部51bとの間に介 装されて所定の力でこの第二バルブ体51の頭 51bを第一バルブ体50の下端開口50aに気密状 で押し付けさせる付勢手段としての下部圧 バネ53とから構成されている。

 また、筒状ケース2の筒下部22の下端は筒 ケース2の掛合窓24に掛合爪60を掛合させて み付けられたロアキャップ6によって塞がれ いる。フロート体1はロアキャップ6によっ 塞がれた筒状ケース2の筒下部22内に上下動 能に納められるようになっている。すなわ 、図示の例では、かかる筒状ケース2の筒下 22がフロート体1を上下動可能に収納する前 通気路Rの一部をなす収納室20として機能す ようになっている。アッパーキャップ4の中 央には貫通口40が形成されていると共に、ロ キャップ6には複数の貫通孔61、61…が形成 れている。図示の例では、筒状ケース2の側 にも複数の貫通孔25、25…が形成されている 。

 また、図示の例では、筒状ケース2の筒下 部22の上下方向略中程の位置には、その直径 向両側にそれぞれ、筒下部22の外面との間 隙間を開けるようにして上方に延び且つ上 部の内側に掛合爪22bを備えた取り付け用腕22 aが備えられている。図示の例では、円板状 Faの中央にこの円板状部Faの上面から突き出 上部Fcとこの円板状部Faの下面から突き出す 下部Fdとを備えこの下部Fdの下端を開放させ フランジ体Fを介して弁装置の燃料タンクTへ の取り付けをなすようにしている。すなわち 、フランジ体Fの下部Fdの下端には前記取り付 け用腕22aの掛合爪22bの掛合窓Feが形成されて り、筒状ケース2をフランジ体Fの下部Fdより アッパーキャップ4がフランジ体Fの上部Fc内 に近接する位置まで入れ込む過程でかかる 合爪22bが掛合窓Feに取り付け用腕22aの弾発に よって外側から入り込み、フランジ体Fと弁 置とが組み合わされるようになっている。 のように弁装置と組み合わされたフランジ Fを燃料タンクTに開設された取り付け用開口 Taを燃料タンクTの外部より上方から覆うよう に組み合わせこの取り付け用開口Taの開口縁T bとフランジ体Fの円板状部Faの外縁Fbとを溶着 させることで、筒状ケース2の筒下部22すなわ ちフロート体1を納めた収納室20を燃料タンク T内に位置させ、かつ、筒上部21すなわち前記 チェックバルブ5を燃料タンクTの外に位置さ た状態で、かかる燃料タンクTに弁装置が取 り付けられるようになっている。なお、取り 付け用開口Taの開口縁Tbとフランジ体Fの円板 部Faの外縁Fbとの接合は両者の間にシール材 を挟んでネジ止めによって行っても良い。

 フランジ体Fの上部Fcは図示しないキャニ ターに接続されており、したがって、筒状 ース2内は前記通気路Rの一部を構成するも となっている。図示の例では、燃料タンクT が前記上部圧縮バネ52の付勢に抗して第一 ルブ体50を押し上げさせる高圧になったとき はこの第一バルブ体50の前記周回肩部50bが前 周回段差面21aから離れて燃料タンクT内の気 体を燃料タンクT外に逃し、一方、燃料タン T内が前記下部圧縮バネ53の付勢に抗して第 バルブ体51を押し下げさせる低圧になったと きはこの第二バルブ体51の前記頭部が第一バ ブ体50の前記下端開口50aから離れて燃料タ クT内に外気を導入するようになっている。

 フロート体1は、上部に弁体3を備えてい 。そして、前記収納室20への燃料の流入がな されるとフロート体1は上昇し前記通気路Rの 部をなす弁座23aにこの弁体3を着座させて閉 弁して弁座23aより先の通気路Rに燃料が入り まないようにこの通気路Rを閉鎖するように っている。

 図示の例では、フロート体1は、円柱状を なす主体部10と、この主体部10の上端に形成 れた頭部11とを備えている。頭部11は、主体 10の上端面10aの略中央からフロート体1の移 中心軸xに沿って突き出す軸部11aと、この軸 部11aの先端11bと基部との間に形成された周回 鍔部11cとを備えている。周回鍔部11cはさらに 、中央部11dとこの中央部11dより上方に位置さ れる外縁部11eとを備えており、両者の間には 周回溝部11fが形成されている。

 フロート体1はまた、その下端面において その移動中心軸xを巡る周回状の穴口を有し ロート体1の上下方向略中程まで続く周回穴1 2と、この移動中心軸xの軸線上に位置するフ ート体1の下端面において開放された中心穴 13とを備えている。図示の例では、この周回 12に入れ込まれてこの周回穴12の内奥部にバ ネ上端を接しさせ、かつ、バネ下端をロアキ ャップ6に接しさせた圧縮コイルバネ7によっ 、弁座23aから弁体3を離座させた下降位置に あり下端をロアキャップ6に接しさせたフロ ト体1に対し予め上方に向けた一定の付勢力 作用されるようになっている。(図1)

 この実施の形態にあっては、かかる弁体3と フロート体1とは、これらの一方に備えさせ 二以上の掛合部8をそれぞれ、これらの他方 備えさせた被掛合部8’に、弁体3の上下動 許容させた状態で掛合させて組み合わされ いると共に、
 これらの掛合部8のうちの少なくとも一つの 掛合部8の備えられた位置に対しフロート体1 移動中心軸xを挟んで対向する位置には、掛 合部8を設けさせないようにしてある。

 また、フロート体1の下降時に、二以上の 掛合部8のうちの一つの掛合部8が他の掛合部8 よりも先に被掛合部8’に引っかかり弁体3が 動されるようになっており、さらに、この 体3の傾動を他の掛合部8が規制するように っている

 図示の例にあっては、弁体3は、円板状を なし、フロート体1の上昇と共に上昇してそ 上面中央部を弁座23aの周回リブ23cに着座さ 、この弁座23aを閉弁させるように構成され いる。弁体3の下面側にはその縁部から下方 向けて突き出す複数の脚部30が設けられて る。脚部30は図示の例では弁体3の周回方向 おいて90度毎に一つづつの計四本備えられて いる。図示の例では、この脚部30のうちの三 に、この脚部30の先端側の内側に掛合面31a 上方に向けた掛合爪31が形成されている。ま た、弁体3には、脚部30の形成位置に掛合爪31 成形用窓35が開設されている。そして、前 頭部11と主体部10の上端面10aとの間に常時こ 掛合爪31が位置されるように、弁体3とフロ ト体1とが組み合わされている。具体的には 、各掛合爪31は下方側に掛合面31aの側に向か に連れて掛合爪31の上下寸法を細める向き 傾斜した傾斜面31bを有すると共に、この傾 面31bと掛合面31aとの接し合う各掛合爪31の先 端を頭部11の外径よりも直径をやや小さくす 仮想の円の円弧状に位置させるようにして る。そしてこの例では、各脚部30の間に頭 11を前記傾斜面31aに頭部11の縁部を押し付け ことでこの脚部30を弾性変形させながら入 込むことができ、かつ、頭部11の縁部が掛合 爪31を乗り越えた位置での脚部30の弾性復帰 より、頭部11と主体部10の上端面10aとの間に 時この掛合爪31が位置されるように弁体3と ロート体1とが組み合わされるようになって いる。すなわち、図1~図14に示される例では かかる弁体3の掛合爪31が前記掛合部8として また、フロート体1の頭部11が前記被掛合部8 ’として機能するようになっている。

 フロート体1の下降位置においては、弁体 3はフロート体1の頭部11に支持されている。( 1)通気路Rの一部をなす収納室20に前記貫通 25、61などより燃料が流入してくるとフロー 体1と弁体3とは一緒に上昇し弁座23aを閉じ 。(閉弁/図5)この状態から収納室20から燃料 流出すると、弁体3とフロート体1とは弁体3 上下動を許容させた状態で掛合組み合わさ ていることから、フロート体1が下降すると れに支持されていた弁体3も下降され弁座23a は開かれる。この実施の形態にかかる弁装置 にあっては、前記掛合部8のうちの少なくと 一つの掛合部8の備えられた位置に対しフロ ト体1の移動中心軸xを挟んで対向する位置 は掛合部8を設けさせていないことから、こ 一つの掛合部8が被掛合部8’に引っかかる 置までフロート体1が下降すると、弁体3はこ の一つの掛合部8の側を下にして傾動され、 ロート体1の下降初期の段階でこの側におい 弁体3を弁座23aから大きく引き離すことがで きる。これにより、収納室20から燃料が流出 ると同時に応答性良く弁座23aを開き燃料タ クTを外部と通気可能な状態にさせることが できる。(図6)また、燃料タンクT内が高圧で ると弁体3が弁座23aに押し付けられ離座し難 事態が生じる場合があるがこのような場合 も、フロート体1の下降によって弁体3を傾 させて弁座23aをスムースに開くことができ 。

 図15に示されるように、フロート体1の上 部に、内側に弁体3を納める上方に突き出す 複数の突片10bを設けると共に、この複数の突 片10bの一部に下方に掛合面10dを向けた掛合部 8となる掛合爪10cを形成させ、この掛合爪10c 被掛合部8’となる弁体3の縁部に上方から引 っかかるようにして、かかる複数の突片10bに よって、弁体3とフロート体1とを弁体3の上下 動を許容させた状態で組み合わせるようにし ても同様の機能を発揮させることができる。 この場合には、弁体3には前記脚部30は形成さ せない。

 また、この実施の形態にあっては、弁体3は 、弁体3から下方に突き出す脚部30の下端側に 備えられた掛合爪31によって構成された少な とも三箇所の掛合部8を備えていると共に、
 三箇所の掛合部8のうちの一箇所の掛合部8 掛合爪31が他の掛合部8の掛合爪31よりも上方 に位置された先当たり掛合爪31’となってい 。

 そして、この先当たり掛合爪31’とされ 掛合部8の備えられた位置に対しフロート体1 の移動中心軸xを挟んで対向する位置に、掛 部8を設けさせないようにしてある。

 先当たり掛合爪31’の掛合面31aと弁体3の 面32との間のピッチは、頭部11の上下寸法よ りも大きく、かつ、その余の掛合爪31の掛合 31aと弁体3の下面32との間のピッチより小さ なっている。図示の例では、弁体3の周回方 向において先当たり掛合爪31’を備えた脚部3 0に隣り合う脚部30がそれぞれその余の掛合爪 31となっている。

 これにより、この実施の形態にあっては フロート体1の下降時には先当たり掛合爪31 とされる掛合部8により弁座23aに着座されて いる弁体3にこれを傾動させる力を作用させ 離座を円滑になさしめると共に、その余の 合爪31を持った掛合部8によって弁体3とフロ ト体1との組み合わせ状態を保たせることが できる。

 また、かかる先当たり掛合爪31’とされ 掛合部8以外の掛合部8によって、弁体3が一 角度以上に傾動しないようにすることがで る。図10~図12に示されるように、弁体3の周 方向において先当たり掛合爪31’を備えた脚 部30に隣り合う脚部30に形成された掛合爪31の 掛合面31aを、この先当たり掛合爪31’に近づ に連れて次第に斜上する傾斜面とさせてお ば、前記頭部11の下面にこの掛合面31aを全 として接しさせた状態において、最も弁体3 傾動されるようになる。(図10)

 また、この実施の形態にあっては、弁体3 における先当たり掛合爪31’の備えられた位 に対しフロート体1の移動中心軸xを挟んで 向する位置に、フロート体1の頭部11の縁部 側方に位置される掛合爪31を持たない外れ止 め脚部33が形成されている。そして、外れ止 脚部33の内面と先当たり掛合部の掛合爪31の 先端との間のピッチが頭部11の外径よりもや 小さくなるようにしてある。

 これにより、この実施の形態にあっては 弁体3の前記傾動を許容させながら、先当た り掛合爪31’の形成側と反対の側に外れ止め 部33を設けてこの先当たり掛合爪31’がフロ ート体1の被掛合部8’である頭部11から外れ いようにすることができる。

 また、この実施の形態にあっては、フロー 体1の移動中心軸x側に、弁体3に傾きが生じ いるときにこの弁体3の傾斜下方側で接し合 ってフロート体1の上昇によってこの傾きを 正する対をなすガイド手段9が備えられてい と共に、
 フロート体1の上昇時にはその余の箇所にお いてフロート体1と弁体3とが接し合わないよ になっている。

 この実施の形態にあっては、かかる対を すガイド手段9の一方は、フロート体1に備 られた突部14とされ、対をなすガイド手段9 他方は、弁体3に備えられたこの突部14を納 る凹部34となっている。

 図示の例では、フロート体1の頭部11の前 軸部11aの上部がかかる突部14として機能す ようになっている。また、図示の例では、 体3の下面32であってその略中央に内側を前 凹部34とさせる周回突部34aが形成されており 、この周回突部34aの内径は軸部11aの上部の外 径よりもやや大きく、弁体3はこの軸部11aを 回突部34a内に納め、この軸部11aを周回突部34 aによって囲繞された下面32に接しさせてフロ ート体1上に支持されるようになっている。 して、この状態において、弁体3の脚部30の 面はフロート体1の頭部11の縁部(図示の例で 周回鍔部11cの外縁部11eの縁)に接することが なく、周回突部34aの外面は前記周回溝部11fの 溝壁に接することがなく、脚部30の先端はフ ート体1の主体部10の上端面10aに接しないよ になっている。軸部11aの上端はドーム状を すように形成されており、弁体3はこの軸部 11aの頂部に凹部34の内奥部34bを点的に接触さ るようにして支持されている。

 収納室20への燃料の流入によりフロート 1が上昇すると弁体3も上昇するが、このとき に弁体3に傾きが生じていると、弁座23aの一 側に先に弁体3が接することから(図4)この側 支点として弁座23aの他方側をフロート体1に よって持ち上げフロート体1の傾きを矯正し 座23aに弁体3を全体として着座させることと る。(図5)この実施の形態にあっては、フロ ト体1の移動中心軸x側に前記ガイド手段9が えられていることから、弁体3に前記のよう な傾きが生じている場合には前記支点と近い 位置で弁体3とフロート体1とを摩擦力を大き することなく接しさせて前記傾きを矯正さ ることができる。具体的には、前記凹部34 おけるフロート体1の移動中心軸xに沿った内 面に突部14の側面14aを接しさせて前記弁体3の 傾きを矯正させることができる。(図4)

 図13および図14に示されるように、前記突 部14を、この突部14の突き出し中心軸14bを巡 向きにおいて、隣り合う突部構成体14cとの に隙間14dを開けて配された複数の突部構成 14c、14c…から構成させておくこともある。

 また、図11に示されるように、隣り合う 部構成体34cとの間に隙間34dを開けるように て周回状に配された複数の凹部構成体34cの 側を前記凹部34とするようにしておくことも ある。

 このようにした場合、これらの構成体14c 34c間の隙間14d、34dによって突部14と凹部34間 への燃料の残存を防止することができ、残存 燃料によって弁体3をフロート体1に張り付け せてしまうような事態を防止することがで る。

 この実施の形態にあってはまた、フロー 体1の頭部11における前記周回溝部11fの外周 の溝壁に液抜き孔11gが形成されており、(図 7)突部14と凹部34との間に入り込んだ燃料はこ の液抜き孔11gにより周回溝部11fに溜まること がないようにしてある。

 以上に説明した弁装置の構成各部品におけ 弾性変形特性を備えるべき部分に対する弾 変形特性の付与は、その部品をプラスチッ 成形により構成することで確保される。
 
 なお、2007年4月26日に出願された日本国特許 出願第2007-117511号の明細書、特許請求の範囲 図面及び要約書の全内容をここに引用し、 発明の明細書の開示として、取り入れるも である。