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Title:
VALVE PLATE PROCESSING METHOD FOR PREVENTING ADHESION BETWEEN CONTACT PORTIONS BETWEEN VALVE PLATE AND SUCTION VALVE AND/OR DISCHARGE VALVE OF RECIPROCATING COMPRESSOR, AND RECIPROCATING COMPRESSOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/101887
Kind Code:
A1
Abstract:
A valve plate processing method for preventing adhesion between the contact portions between a valve plate and a suction valve and/or a discharge valve of a reciprocating compressor. The method has higher productivity than conventional methods. The valve plate processing method for preventing adhesion between the contact portions between the valve plate (8) and the suction valve (10a) and/or the discharge valve (10b) of the reciprocating compressor (1) cuts or grinds the surface of the valve plate (8) by moving a cutting tool in the radial direction and in the direction of the rotation axis of the valve plate (8) while rotating the valve plate (8), to thereby form a circular annular belt-like ridge on the surface of the valve plate (8). The ridge includes a suction hole (8a) and/or a discharge hole (8b).

Inventors:
SATOU JUNYA (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/051901
Publication Date:
August 20, 2009
Filing Date:
February 04, 2009
Export Citation:
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Assignee:
SANDEN CORP (JP)
SATOU JUNYA (JP)
International Classes:
F04B39/10; F04B27/08
Foreign References:
JP2001173554A2001-06-26
JP2003176783A2003-06-27
JPS57195883A1982-12-01
JPS54174023U1979-12-08
JP2007064196A2007-03-15
Other References:
See also references of EP 2249035A4
Attorney, Agent or Firm:
SAKAGUCHI, Yoshihiko (Harigaya 3-chomeUrawa-ku, Saitama-sh, Saitama 75, JP)
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Claims:
第1円周上に互いに間隔を隔てて配設された複数のシリンダボアと、往復動可能にシリンダボアに挿入されたピストンと、第1円周と同軸の第2円周上に互いに間隔を隔てて配設されシリンダボアに連通する複数の吸入孔と第2円周と同軸の第3円周上に互いに間隔を隔てて配設されシリンダボアに連通する複数の吐出孔とが形成された弁板と、吸入孔を開閉するリード弁である吸入弁と、吐出孔を開閉するリード弁である吐出弁と、吸入孔と吸入弁とを介してシリンダボアに連通する吸入室と、吐出弁と吐出孔とを介してシリンダボアに連通する吐出室とを備える往復動圧縮機の、弁板と吸入弁との当接部の貼付き防止のための弁板の加工方法であって、第2円周の中心軸線回りに弁板を回転させつつ切削具又は研削具を径方向と前記中心軸線の延在方向とへ移動させて弁板の吸入弁に対峙する表面を切削又は研削し、前記表面に吸入孔を含む円環帯状の盛り上がり部を形成することを特徴とする加工方法。
第1円周上に互いに間隔を隔てて配設された複数のシリンダボアと、往復動可能にシリンダボアに挿入されたピストンと、第1円周と同軸の第2円周上に互いに間隔を隔てて配設されシリンダボアに連通する複数の吸入孔と第2円周と同軸の第3円周上に互いに間隔を隔てて配設されシリンダボアに連通する複数の吐出孔とが形成された弁板と、吸入孔を開閉するリード弁である吸入弁と、吐出孔を開閉するリード弁である吐出弁と、吸入孔と吸入弁とを介してシリンダボアに連通する吸入室と、吐出弁と吐出孔とを介してシリンダボアに連通する吐出室とを備える往復動圧縮機の、弁板と吐出弁との当接部の貼付き防止のための弁板の加工方法であって、第2円周の中心軸線回りに弁板を回転させつつ切削具又は研削具を径方向と前記中心軸線の延在方向とへ移動させて弁板の吐出弁に対峙する表面を切削又は研削し、前記表面に吐出孔を含む円環帯状の盛り上がり部を形成することを特徴とする加工方法。
第1円周上に互いに間隔を隔てて配設された複数のシリンダボアと、往復動可能にシリンダボアに挿入されたピストンと、第1円周と同軸の第2円周上に互いに間隔を隔てて配設されシリンダボアに連通する複数の吸入孔と第2円周と同軸の第3円周上に互いに間隔を隔てて配設されシリンダボアに連通する複数の吐出孔とが形成された弁板と、吸入孔を開閉するリード弁である吸入弁と、吐出孔を開閉するリード弁である吐出弁と、吸入孔と吸入弁とを介してシリンダボアに連通する吸入室と、吐出弁と吐出孔とを介してシリンダボアに連通する吐出室とを備える往復動圧縮機の、弁板と吸入弁との当接部及び弁板と吐出弁との当接部の貼付き防止のための弁板の加工方法であって、第2円周の中心軸線回りに弁板を回転させつつ切削具又は研削具を径方向と前記中心軸線の延在方向とへ移動させて弁板の吸入弁に対峙する表面と弁板の吐出弁に対峙する表面とを切削又は研削し、弁板の吸入弁に対峙する表面に吸入孔を含む円環帯状の盛り上がり部を形成し、弁板の吐出弁に対峙する表面に吐出孔を含む円環帯状の盛り上がり部を形成することを特徴とする加工方法。
10乃至300μmの高さの盛り上がり部を形成することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の弁板の加工方法。
請求項1乃至4の何れか1項に記載の方法で弁板が加工されていることを特徴とする往復動圧縮機。
Description:
往復動圧縮機の弁板と吸入弁及 /又は吐出弁との当接部の貼付き防止のため の弁板の加工方法及び往復動圧縮機

本発明は往復動圧縮機の弁板と吸入弁及び /又は吐出弁との当接部の貼付き防止のため 弁板の加工方法及び往復動圧縮機に関する のである。

シリンダボアと、往復動可能にシリンダボア に挿入されたピストンと、シリンダボアに連 通する吸入孔と吐出孔とが形成された弁板と 、吸入孔を開閉するリード弁である吸入弁と 、吐出孔を開閉するリード弁である吐出弁と 、吸入孔と吸入弁とを介してシリンダボアに 連通する吸入室と、吐出弁と吐出孔とを介し てシリンダボアに連通する吐出室と備える往 復動圧縮機の、弁板と吸入弁及び/又は吐出 との当接部の貼付き防止のための弁板の加 方法であって、弁板の吸入弁との当接面の 入孔周囲部及び/又は弁板の吐出弁との当接 の吐出孔周囲部をレーザ加工により溶融飛 させ、非レーザ加工部をレーザ加工部から 起させることを特徴とする加工方法が特許 献1に開示されている。
特許文献1の加工方法には、従来のショット ラストにより突起を形成する加工方法に比 て、加工媒体が残留しない、精度良く突起 せることができる等の利点がある。

特開2007-064196

特許文献1の加工方法には、弁板の一部を溶 飛散させ除去して突起を形成するので、精 加工を要し生産性が悪いという問題がある
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであ り、シリンダボアと、往復動可能にシリンダ ボアに挿入されたピストンと、シリンダボア に連通する吸入孔と吐出孔とが形成された弁 板と、吸入孔を開閉するリード弁である吸入 弁と、吐出孔を開閉するリード弁である吐出 弁と、吸入孔と吸入弁とを介してシリンダボ アに連通する吸入室と、吐出弁と吐出孔とを 介してシリンダボアに連通する吐出室と備え る往復動圧縮機の、弁板と吸入弁及び/又は 出弁との当接部の貼付き防止のための弁板 加工方法であって、特許文献1の方法に比べ 生産性の良い加工方法を提供することを目 とする。

上記課題を解決するために、本発明において は、第1円周上に互いに間隔を隔てて配設さ た複数のシリンダボアと、往復動可能にシ ンダボアに挿入されたピストンと、第1円周 同軸の第2円周上に互いに間隔を隔てて配設 されシリンダボアに連通する複数の吸入孔と 第2円周と同軸の第3円周上に互いに間隔を隔 て配設されシリンダボアに連通する複数の 出孔とが形成された弁板と、吸入孔を開閉 るリード弁である吸入弁と、吐出孔を開閉 るリード弁である吐出弁と、吸入孔と吸入 とを介してシリンダボアに連通する吸入室 、吐出弁と吐出孔とを介してシリンダボア 連通する吐出室とを備える往復動圧縮機の 弁板と吸入弁との当接部の貼付き防止のた の弁板の加工方法であって、第2円周の中心 軸線回りに弁板を回転させつつ切削具又は研 削具を径方向と前記中心軸線の延在方向とへ 移動させて弁板の吸入弁に対峙する表面を切 削又は研削し、前記表面に吸入孔を含む円環 帯状の盛り上がり部を形成することを特徴と する加工方法を提供する。
また本発明においては、第1円周上に互いに 隔を隔てて配設された複数のシリンダボア 、往復動可能にシリンダボアに挿入された ストンと、第1円周と同軸の第2円周上に互い に間隔を隔てて配設されシリンダボアに連通 する複数の吸入孔と第2円周と同軸の第3円周 に互いに間隔を隔てて配設されシリンダボ に連通する複数の吐出孔とが形成された弁 と、吸入孔を開閉するリード弁である吸入 と、吐出孔を開閉するリード弁である吐出 と、吸入孔と吸入弁とを介してシリンダボ に連通する吸入室と、吐出弁と吐出孔とを してシリンダボアに連通する吐出室とを備 る往復動圧縮機の、弁板と吐出弁との当接 の貼付き防止のための弁板の加工方法であ て、第2円周の中心軸線回りに弁板を回転さ せつつ切削具又は研削具を径方向と前記中心 軸線の延在方向とへ移動させて弁板の吐出弁 に対峙する表面を切削又は研削し、前記表面 に吐出孔を含む円環帯状の盛り上がり部を形 成することを特徴とする加工方法を提供する 。
また本発明においては、第1円周上に互いに 隔を隔てて配設された複数のシリンダボア 、往復動可能にシリンダボアに挿入された ストンと、第1円周と同軸の第2円周上に互い に間隔を隔てて配設されシリンダボアに連通 する複数の吸入孔と第2円周と同軸の第3円周 に互いに間隔を隔てて配設されシリンダボ に連通する複数の吐出孔とが形成された弁 と、吸入孔を開閉するリード弁である吸入 と、吐出孔を開閉するリード弁である吐出 と、吸入孔と吸入弁とを介してシリンダボ に連通する吸入室と、吐出弁と吐出孔とを してシリンダボアに連通する吐出室とを備 る往復動圧縮機の、弁板と吸入弁との当接 及び弁板と吐出弁との当接部の貼付き防止 ための弁板の加工方法であって、第2円周の 中心軸線回りに弁板を回転させつつ切削具又 は研削具を径方向と前記中心軸線の延在方向 とへ移動させて弁板の吸入弁に対峙する表面 と弁板の吐出弁に対峙する表面とを切削又は 研削し、弁板の吸入弁に対峙する表面に吸入 孔を含む円環帯状の盛り上がり部を形成し、 弁板の吐出弁に対峙する表面に吐出孔を含む 円環帯状の盛り上がり部を形成することを特 徴とする加工方法を提供する。
本発明においては、弁板表面に吸入孔及び/ は吐出孔を含む円環帯状の盛り上がり部を 成するので、吸入弁及び/又は吐出弁の先端 は前記盛り上がり部によって持ち上げられ 盛り上がり部以外の弁板表面から離れる。 の結果、吸入弁及び/又は吐出弁と弁板との 間に介在する油膜の強度が低下し、弁板と吸 入弁及び/又は吐出弁との当接部の貼付きが 止される。
本発明においては、弁板を回転させつつ切削 具又は研削具を径方向と回転中心軸線の延在 方向とへ移動させて弁板表面を切削又は研削 し、弁板表面に吸入孔及び/又は吐出孔を含 円環帯状の盛り上がり部を形成するので、 産性が良い。

突起が低すぎると突起が早期に磨耗し、突 起が高すぎると閉弁不良を招くおそれが生ず る。突起の高さは10乃至300μmであることが好 しい。

本発明においては、上記何れかの方法で弁板 が加工された往復動圧縮機を提供する。
本発明に係る往復動圧縮機は、弁板と弁との 貼付きを起こさず、且つ生産性が良い。

本発明により、往復動圧縮機の弁板と吸入 弁及び/又は吐出弁との当接部の貼付き防止 ための弁板の加工方法であって、生産性の い方法が提供される。

本発明の実施例に係る往復動圧縮機の弁板 の加工方法を説明する。

図1に示すように、可変容量斜板式圧縮機1は 円形断面のシリンダボア2aを有するシリン ブロック2と、シリンダブロック2と協働して クランク室3を形成するフロントヘッド4と、 ランク室3内に配設されシリンダブロック2 フロントヘッド4とにより回転可能に支持さ ると共に一端がフロントヘッド4を貫通して 圧縮機外へ延びる回転軸5と、傾角可変に回 軸5に係合し回転軸5により回転駆動される斜 板6と、シリンダボア2aに挿入されると共に斜 板6に係合し斜板6の回転に伴って往復動する ストンと7と、シリンダブロック2と協働し 吸入孔8aと吐出孔8bとが形成された弁板8を挟 持し、内部に円環空洞状の吸入室9aと円形空 状の吐出室9bとを有するシリンダヘッド9と 一端部がシリンダブロック2と弁板8とに挟 されて固定され他端部が吸入孔8aを開閉する リード弁である吸入弁10aと、一端部が吐出室 9b内に配設されたバルブリテーナ11と弁板8と 挟持されて固定され他端部が吐出孔8bを開 するリード弁である吐出弁10bとを備えてい 。
回転軸5の中心軸線Xを中心軸線とする第1円周 上に周方向に互いに間隔を隔てて複数のシリ ンダボア2aが配設され、中心軸線Xを中心軸線 とする第2円周上に周方向に互いに間隔を隔 て複数の吸入孔8aが配設され、中心軸線Xを 心軸線とする第3円周上に周方向に互いに間 を隔てて複数の吐出孔8bが配設されている
吸入室9aは、吸入ポート9a’を介して図示し い自動車空調装置の蒸発器に連通し、吸入 8aと吸入弁10aとを介してシリンダボア2aに連 している。
吐出室9bは、吐出ポート9b’を介して図示し い自動車空調装置の凝縮器に連通し、吐出 10bと吐出孔8bとを介してシリンダボア2aに連 している。
シリンダブロック2の弁板8側の端面に、吸入 10aの開度を規制する開度規制凹部2bが形成 れている。

図2、3に示すように、弁板8の吐出弁10bに対 峙する表面に、吐出孔8bの直径よりも幅広の 出孔8bを含む高さが10乃至300μmの頂部が平坦 な円環帯状の盛り上がり部8cが形成されてい 。盛り上がり部8cは、弁板8を中心軸線X回り に回転させつつ切削具又は研削具を径方向と 中心軸線Xの延在方向とへ移動させて弁板表 を切削又は研削することにより形成されて る。

可変容量斜板式圧縮機1においては、図示 ない自動車エンジンにより回転軸5が回転駆 され、回転軸5の回転に伴って斜板6が回転 、ピストン7が往復動する。ピストン7の往復 動に伴って、空調装置の蒸発器から戻った冷 媒ガスが吸入ポート9a’と吸入室9aと吸入孔8a と吸入弁10aとを通ってシリンダボア2aに流入 、シリンダボア2a内で圧縮され、吐出孔8bと 吐出弁10bと吐出室9bと吐出ポート9b’とを通 て、空調装置の凝縮器へ流出する。

可変容量斜板式圧縮機1においては、弁板8の 出弁10bに対峙する表面に吐出孔8bを含む円 帯状の盛り上がり部8cが形成されているので 、図3から分かるように、吐出弁10bの先端部 盛り上がり部8cによって持ち上げられ、盛り 上がり部8c以外の弁板表面から離れる。この 果、吐出弁10bと弁板8との間に介在する油膜 の強度が低減し、弁板8と吐出弁10bとの当接 の貼付きが防止され、吐出弁10bの開弁遅れ 抑制され、前記開弁遅れに起因して発生す 吐出弁10bとバルブリテーナ11との激しい衝突 等による吐出弁10bの損傷、騒音の発生が防止 される。
可変容量斜板式圧縮機1においては、弁板8を 転させつつ切削具又は研削具を径方向と回 中心軸線Xの延在方向とへ移動させて弁板表 面を切削又は研削し、弁板表面に吐出孔8bを む円環帯状の盛り上がり部8cを形成するの 、レーザを照射し弁板8の一部を溶融飛散さ 除去して突起8cを形成する場合に比べて生 性が良い。
突起が低すぎると突起が早期に磨耗し、突起 が高すぎると閉弁不良を招くおそれが生ずる 。突起の高さは10乃至300μmであることが好ま い。

上記実施例では、弁板8の吐出弁10bに対峙 る面に盛り上がり部8cを形成して弁板8と吐 弁10bとの貼付きを防止したが、盛り上がり 8cに代えて或いは盛り上がり部8cに加えて、 板8の吸入弁10aに対峙する面に、盛り上がり 部8cと同様の方法で、吸入孔8aより幅広の吸 孔8aを含む高さが10乃至300μmの円環帯状の盛 上がり部を形成しても良い。弁板8と吸入弁 10aとの当接部の貼付きが防止され、吸入弁10a の開弁遅れが抑制され、前記開弁遅れに起因 して発生する吸入弁10a先端と開度規制凹部2b 開度規制面との激しい衝突による吸入弁10a 損傷、騒音の発生が防止される。

本発明は、斜板式圧縮機、揺動板式圧縮機 を含む各種の往復動圧縮機に広く利用可能で ある。

本発明の実施例に係る弁板の加工方法 使用された可変容量斜板式圧縮機の断面図 ある。 図1のII-II矢視図である。 図2のIII-III矢視図である。

符号の説明

1 可変容量斜板式圧縮機
2 シリンダブロック
2a シリンダボア
2b 開度規制凹部
3 クランク室
4 フロントヘッド
5 回転軸
6 斜板
7 ピストン
8 弁板
8a 吸入孔
8b 吐出孔
8c 盛り上がり部
9 シリンダヘッド
9a 吸入室
9b 吐出室
10a 吸入弁
10b 吐出弁
11 バルブリテーナ