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Patent Searching and Data


Title:
VANE DRIVING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/069407
Kind Code:
A1
Abstract:
Vane pressing plates (10) and a shutter base plate (60) form an actuator chamber (AC) therebetween. An FPC (70) is disposed on the rear outer wall surface of the actuator chamber (AC). The shutter base plate (60) is provided with relief holes (671) for relieving the wires of coils (53a, 53b) from the actuator chamber (AC) to the outside. With such a construction, the thickness of the vane driving device in the optical axis direction can be reduced, and furthermore, the wiring operation for the coils (53a, 53b) can be easily performed and the manufacturing cost can be reduced.

Inventors:
KAWAMOTO HISASHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/069098
Publication Date:
June 04, 2009
Filing Date:
October 22, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SEIKO PRECISION KK (JP)
KAWAMOTO HISASHI (JP)
International Classes:
G03B9/06
Foreign References:
JP2007192860A2007-08-02
JPH03231722A1991-10-15
JP2005173355A2005-06-30
JP2005309443A2005-11-04
JP2000231049A2000-08-22
Attorney, Agent or Firm:
KATAYAMA, Shuhei (6-1 Kyobashi 1-chome, Chuo-k, Tokyo 31, JP)
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Claims:
 互いに開口を有していると共に両者間に羽根室を形成している二つの基板と、
 前記開口の面積を変更すると共に前記羽根室に収納されている羽根と、
 前記羽根を駆動すると共に、ステータに巻回されて前記ステータを励磁するためのコイルと、ロータ軸に一体回転可能に支持され周方向に異なる磁極に着磁されたロータと、前記ロータ軸に一体に形成され被駆動部材と噛合するロータカナとを含む駆動源と、
 前記コイルと電気的に接続されるプリント基板とを備え、
 前記二つの基板は、両者間に前記駆動源を収納する駆動源室を形成し、前記二つの基板の少なくとも一方には、前記駆動源室から外部へと前記コイル線を逃がすための開口が形成されており、
 前記プリント基板は、前記駆動源室の裏面の外壁面に配置されている、ことを特徴とする羽根駆動装置。
 前記ロータと前記ロータ軸と前記ロータカナとは一体に形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の羽根駆動装置。

 
Description:
羽根駆動装置

 本発明は、羽根駆動装置に関する。

 カメラなどに採用される羽根駆動装置は 互いに開口を有していると共に両者間に羽 室を形成している二つの基板と、開口の面 を変更すると共に羽根室に収納されている 根と、羽根を駆動する駆動源とを備えたも が知られている。

 特許文献1に開示されている装置は、この 2枚の基板としてシャッタ基板と羽根押さえ とが採用されており、この両者間に羽根が 納されている。また、駆動源として電磁ア チュエータが採用されており、この電磁ア チュエータは、軸方向から電磁アクチュエ タを挟み込むように2つのカバーが取り付け れており、ユニット化されて単体の部品と て取り扱いが容易に構成されている。この 磁アクチュエータは、羽根押さえ板及び羽 から、光軸方向に離れた位置に取り付けら る。このような電磁アクチュエータは、一 的に、ロータと、ステータと、励磁用のコ ル等から構成される。また、コイルへの通 を確保するためのプリント基板が、シャッ 基板上等に取り付けられるのが一般的であ 。

特開2007-183372号公報

 このような羽根駆動装置では、羽根室を 成する2枚の基板と、ユニット化された電磁 アクチュエータとが個別に形成されているた め、羽根駆動装置の光軸方向の厚みが増す要 因となっていた。

 また、駆動源として上記のようなアクチ エータを採用した場合、アクチュエータの イルの素線を、プリント基板にまで引き回 必要がある。コイルの素線を引き回すため 、補強のためのジャンパ線の取り付けや、 線の固定などの作業が必要となり、製造コ トの増大の要因となっていた。

 そこで、本発明は、光軸方向の薄型化を ると共に、製造コストが抑制された羽根駆 装置を提供することを目的とする。

 上記目的は、互いに開口を有していると共 両者間に羽根室を形成している二つの基板 、前記開口の面積を変更すると共に前記羽 室に収納されている羽根と、前記羽根を駆 すると共にステータに巻回されて前記ステ タを励磁するためのコイルと、ロータ軸に 体回転可能に支持され周方向に異なる磁極 着磁されたロータと、前記ロータ軸に一体 形成され被駆動部材と噛合するロータカナ を含む駆動源と、前記コイルと電気的に接 されるプリント基板とを備え、前記二つの 板は、両者間に前記駆動源を収納する駆動 室を形成し、前記二つの基板の少なくとも 方には、前記駆動源室から外部へと前記コ ル線を逃がすための開口が形成されており 前記プリント基板は、前記駆動源室の裏面 外壁面に配置されている、ことを特徴とす 羽根駆動装置によって達成できる。
 この構成により、二つの基板が羽根室と駆 源室とを形成し、ロータ軸とロータカナは 体に形成されているため、光軸方向の厚み 薄くすることができる。また、二つの基板 少なくとも一方には、駆動源室から外部へ コイル線を逃がすための開口が形成され、 リント基板が、駆動源室の外壁面に配置さ ているので、コイルの素線をプリント基板 まで引き回す距離を短くでき、コイルの素 を容易にプリント基板に接続することがで る。これにより、コイルの配線作業を容易 することができ、製造コストを低減するこ ができる。

 上記構成において、前記ロータと前記ロー 軸と前記ロータカナとは一体に形成されて る、構成を採用できる。
 この構成により、光軸方向の厚みを薄くす ことができると共に部品数を削減でき製造 ストが抑制できる。

 本発明によれば、光軸方向の薄型化を図 と共に、製造コストが抑制された羽根駆動 置を提供できる。

図1は、実施形態に係る羽根駆動装置の 分解斜視図である。 図2は、シャッタ基板に対して、電磁ア クチュエータを組み付けた状態での、羽根駆 動装置の正面図である。 図3は、シャッタ基板に更に駆動リング を組み付けた状態での、羽根駆動装置の正面 図である。 図4は、シャッタ基板に、更に弾性歯車 、羽根を組み付けた状態での、全開状態での 羽根駆動装置の正面図である。 図5は、シャッタ基板に、更に弾性歯車 、羽根を組み付けた状態での、絞り状態での 羽根駆動装置の正面図である。 図6は、羽根駆動装置の背面図である。 図7は、全開状態での羽根駆動装置の一 部の構成を示した図である。 図8(A)(B)(C)は、歯列部と、ロータカナと の噛合の説明図である。 図9は、羽根とロータカナとの当接につ いての説明図である。 図10(A)(B)は、カム溝の端部に係合突起 位置する場合での、係合突起周辺の拡大図 ある。 図11(A)(B)は、電磁アクチュエータ周辺 断面図である。 図12は、図1のアクチュエータ室周辺の 拡大図である。 図13(A)(B)は、第1変形例に係る羽根駆動 装置の一部の構成を示した図である。 図14は、図13(A)の、ロータカナ周辺を 大した図である。 図15(A)(B)は、第2変形例に係る羽根駆動 装置の停止手段の構成を示した図である。

 以下、本発明に係る一実施形態を図面を 照して説明する。図1は、実施形態に係る羽 根駆動装置の分解斜視図である。本実施例に 係る羽根駆動装置は、図面上側を被写体側、 下面を結像面側としたとき、被写体側から順 に羽根押さえ板10、羽根20a~20c、第1歯車であ 弾性歯車30、第2歯車である駆動リング40、電 磁アクチュエータ50、シャッタ基板60、フレ シブルプリント基板70などから構成される。

 羽根20a~20c、弾性歯車30、駆動リング40、 磁アクチュエータ50は、羽根押さえ板10及び ャッタ基板60の両者間に収納される。羽根 さえ板10、シャッタ基板60は、それぞれ光路 画定するための開口11、61が中央部に形成さ れている。電磁アクチュエータ50は、駆動リ グ40、弾性歯車30を介して、羽根20a~20cにそ 動力を伝達する。駆動リング40はリング状に 形成されおり、電磁アクチュエータ50からの 力が伝達される、第2歯部である歯列部43が その外周の一部に形成されており、シャッ 基板60に対して摺動回転可能に支持されて る。詳細には、摺動縁45と、内縁部65とが摺 する。

 また、駆動リング40には、複数の駆動ピ 44a~44cが摺動縁45に沿って等間隔に形成され いる。駆動ピン44a~44cは、それぞれ、弾性歯 30に形成された係合孔34a~34cと係合する。弾 歯車30は、駆動リング40に対して回転中心軸 方向、すなわち光軸方向に略重なるように固 定される。また、歯列部43と光軸方向に略重 るように、弾性歯車30にもその外周の一部 、第1歯部である歯列部33が形成されている また、歯列部33と歯列部33の回転中心との間 変形容易部である孔状の円弧溝32が形成さ ている。詳細には、歯列部33に沿うように伸 長して変形容易部である孔状の円弧溝32が形 されている。弾性歯車30にも、その中央部 光路を画定するための開口31が形成されてい る。弾性歯車30は、駆動リング40よりも薄肉 形成されている。従って、弾性歯車30は、駆 動リング40よりも弾性変形が容易に形成され いる。また、円弧溝32によって、弾性歯車30 の径方向への弾性変形が容易化されている。 尚、開口11、31、61のなかで、開口31の径が最 小さく形成されている。

 羽根20a~20cは、弾性歯車30よりも被写体側 配置される。羽根20a~20cは、それぞれ端部に 軸孔22a~22cが形成されており、軸孔22a~22cは、 れぞれシャッタ基板60に形成された支軸62a~6 2cと係合している。これにより、羽根20a~20cは 、シャッタ基板60に対して揺動可能に支持さ ている。また、羽根20a~20cのそれぞれには、 カム溝24a~24cが形成されており、カム溝24a~24c それぞれ駆動ピン44a~44cと係合する。これに より、駆動リング40が回転することにより、 動ピン44a~44cは、それぞれカム溝24a~24c内を 動し、羽根20a~20cは、それぞれ、軸孔22a~22cを 中心として揺動する。これにより、開口11、3 1、61の開口面積を調整することができる。従 って、駆動リング40は、電磁アクチュエータ5 0からの動力を羽根20a~20cに伝達する駆動部材 して機能する。

 また、羽根押さえ板10には、開口11の周辺 に、それぞれ駆動ピン44a~44cを逃がすための げ孔14a~14cが形成されている。また、詳しく 後述するが、電磁アクチュエータ50のロー 軸54を支持する軸孔15が形成されている。羽 押さえ板10及びシャッタ基板60は、羽根押さ え板10の縁部に形成された係止爪191と、シャ タ基板60の外縁部66に形成された係止部691と が係合し、また、羽根押さえ板10に形成され 嵌合孔192と、シャッタ基板60の外縁部66に形 成された突起部692とが嵌合することにより固 定されている。

 プリント基板であるフレキシブルプリン 基板(以下、FPCと称する)70は可撓性を有して おり、シャッタ基板60の電磁アクチュエータ5 0が収納されるアクチュエータ室ACの、結像面 側の外壁面に固定される。FPC70は、電磁アク ュエータ50と電気的に接続され、電磁アク ュエータ50に対する電力の供給を確保する。

 図2は、シャッタ基板60に対して、電磁ア チュエータ50を組み付けた状態での、羽根 動装置の正面図である。図1、図2に示すよう に、シャッタ基板60には、羽根20a~20cを収納す るための羽根室SCと、電磁アクチュエータ50 収納するためのアクチュエータ室ACとが形成 されている。アクチュエータ室ACは、羽根室S Cよりも光軸方向の結像面側に突出して凹部 に形成されている。電磁アクチュエータ50は 、図2に示すように、ロータ51、ステータ52、 イル53a、53b、ロータカナ55などから構成さ る。ロータ51は、周方向に極性の異なる磁極 に着磁されており、ロータ51およびロータカ 55はロータ軸54に一体回転可能に支持されて いる。

 また、ロータカナ55は、詳しくは後述す が、図2においては符号が示されていないロ タ軸54と一体に形成されている。また、ロ タ軸54、ロータカナ55は、ロータ51とのイン ート成形によって形成されている。これに り、ロータ軸54、ロータカナ55、ロータ51は 体に形成される。ステータ52は、コ字状に形 成され、その両腕部にそれぞれ、コイル53a、 53bが巻回されている。コイル53a、53bのそれぞ れの端部は、FPC70に通電可能に接続され、コ ル53a、53bへの通電により、ステータ52が励 され、ステータ52とロータ51との間に発生す 磁力によって、ロータ51が所定量回転する

 また、アクチュエータ室ACには、ボス部63 が5つ設けられており、電磁アクチュエータ50 を位置決めする機能を有している。また、ア クチュエータ室ACの周辺には、コイル53a、53b 端部を、それぞれアクチュエータ室AC内部 ら外部へと逃がすための、逃がし孔671が4箇 に形成されている。逃がし孔671は、開口61 近い側に2箇所、外周側に2箇所形成されてい る。コイル53a、53bの端部は、逃がし孔671から 外部へ逃がし、プリント基板であるFPC70の半 ランド部へ接続されることにより電気的に 続されている。詳しくは後述する。

 図3は、シャッタ基板60に更に駆動リング4 0を組み付けた状態での、羽根駆動装置の正 図である。図3に示すように、被駆動部材で る駆動リング40は、歯列部43とロータカナ55 が噛合するように組みつけられている。

 図4は、シャッタ基板60に、更に弾性歯車3 0、羽根20a~20cを組み付けた状態での、全開状 での羽根駆動装置の正面図である。図5は、 シャッタ基板60に、更に弾性歯車30、羽根20a~2 0cを組み付けた状態での、絞り状態での羽根 動装置の正面図である。図4に示すように、 羽根駆動装置は、羽根20a~20cが、開口31、61か 退避した退避位置に位置付けられることに り、全開状態となる。また、図5に示すよう に、羽根20a~20cが、開口31、61に臨む位置に位 付けられることにより、開口31、61の開口面 積を小さくする絞り状態となる。

 図4に示した状態から、ロータカナ55が時 方向に回転することにより、駆動リング40 、反時計方向に回転し、羽根20a~20cは、時計 向に揺動して、図5に示した状態へと移行す る。

 図6は、羽根駆動装置の背面図である。FPC 70は、シャッタ基板60のアクチュエータ室ACの 結像面側の外壁に両面テープなどで固定され ている。

 図7は、全開状態での羽根駆動装置の一部 の構成を示した図である。図7においては、 解を容易にするために弾性歯車30、駆動リン グ40、羽根20a、ロータ51、ロータカナ55のみを 示している。弾性歯車30は、駆動リング40よ も被写体側に配置されている。全開状態に いては、羽根20aの外縁がロータカナ55に当接 する。詳しくは後述する。また、弾性歯車30 駆動リング40は、歯列部33と歯列部43とが、 かにずれるように互いに固定されている。 た、弾性歯車30は、駆動リング40よりも薄肉 に形成されており、具体的には、弾性歯車30 、駆動リング40の1/6程度の厚さとなってい 。また、弾性歯車30は、例えばポリエチレン テレフタレートやアクリル樹脂等の合成樹脂 によりフィルム状に形成されている。このた め弾性歯車30は、一般的な歯車の成型材料で るポリアセタールやナイロン樹脂等で形成 れた駆動リング40よりも弾性変形が容易な 料により形成されている。上記に弾性歯車30 の材料の例を挙げたが、駆動リング40よりも 性変形が容易な材料であればこれに限定さ ない。

 次に、歯列部33及び歯列部43と、ロータカ ナ55との噛合について説明する。図8は、歯列 部33及び歯列部43と、ロータカナ55との噛合の 説明図である。図8(A)は、歯列部33及び歯列部 43と、ロータカナ55との噛合い後での図であ 。図8(B)は、ロータカナ55と噛合う前の歯列 33及び歯列部43の状態を示した図であり、図8 (C)は、その一部分の拡大図である。尚、図8(A )、図8(B)、図8(C)は、理解を容易にするために 、ロータカナ55についても図示している。

 図8(A)に示すように、歯列部33は、複数の 部33a、33b…から構成され、歯列部43も同様 、複数の歯部43a、43b…から構成される。図8( A)に示すように、歯部33aの歯先331aは、歯部43a の歯先431aよりも径方向外側に突出している また、歯部33aの一方の歯面332aは、歯部43aの 方の歯面432aよりも周方向に突出している。 また、歯部33aの他方の歯面333aと、歯部43aの 方の歯面433aとは、ほぼ重なっている。この に関しては、隣接する歯部33b、43bも同様に 成されている。また、ロータカナ55は、複 の歯部55a…から構成され、歯部55aの一方の 面552aは、歯面332bと当接し、歯部55aの他方の 歯面553aは、歯面333a、433aの双方と当接する。

 また、弾性歯車30には、図7などで示した うに、歯列部33に沿うよう周方向に伸長し 円弧溝32が形成されている。円弧溝32が形成 れていることにより、簡単な構成で弾性歯 30の弾性変形、特に径方向への弾性変形が 易となる。従って、円弧溝32は、弾性歯車30 弾性変形を容易にする変形容易部として機 する。また、弾性歯車30と駆動リング40とは 、係合孔34a~34cと、駆動ピン44a~44cとの嵌合に り軸方向に重ねて固定されているので、弾 歯車30及び駆動リング40は、一対の歯車とし て機能する。また、ロータカナ55は、一対の 車と噛合する相手歯車として機能する。

 以上のように、歯列部33は、歯列部43より も外側に突出しているので、ロータカナ55が 歯列部33、43と噛合うときは、歯列部33が歯 部43よりも優先してロータカナ55に噛合う。 また、弾性歯車30は、円弧溝32が形成されて ることにより、歯列部33の径方向の弾性変形 が周方向にわたって容易であるため、歯列部 43よりもより密着させて、歯列部33とロータ ナ55と噛合わすことができる。これにより、 ロータカナ55と、一対の歯車として機能する 性歯車30及び駆動リング40との間のバックラ ッシュを抑制することができる。すなわち、 ロータカナ55と弾性歯車30及び駆動リング40と の軸間が遠くなる方向に常にガタ寄せされる のでこれにより特に、ロータ軸54と羽根押さ 板10に設けられた軸孔15間やシャッタ基板60 設けられた軸孔64間、駆動リング40とシャッ タ基板60に設けられた内縁部65間における軸 方向バックラッシュに起因する作動音を低 できる。

 また、歯面432aからの歯面332aの周方向へ 突出量と、歯面433aからの歯面333aの突出量と は相違している。即ち、歯面552aは歯面332bと 接するのに対し、歯面553aは、歯面333a及び 面433aの双方と当接する。駆動リング40は、 性歯車30と異なり、弾性変形を容易化するよ うな構成は採用されていない。従って、ロー タカナ55の回転方向に応じて、弾性歯車30の 性変形の度合が変化することになる。即ち ロータカナ55が反時計方向に回転した場合に は、ロータカナ55からの動力が伝達される動 伝達面は、歯面332bであるのに対して、ロー タカナ55が時計方向に回転する場合には、ロ タカナ55からの動力が伝達される動力伝達 は、歯面333a及び歯面433aになる。従って、ロ ータカナ55が反時計方向に回転した場合には 歯面332bは弾性変形が容易であるため歯面552 aと歯面332bとが常に当接するようにしてロー カナ55からの動力が伝達されるので主に、 ータカナ55と駆動リング40の法線方向のバッ ラッシュが抑制され、そのバックラッシュ 起因する作動音を低減することができる。 たロータカナ55が時計方向に回転した場合 は、歯面433aと歯面553aとの当接により、主に 、回転動力の伝達精度が向上する。

 また、ロータカナ55が時計方向に回転す 場合には、羽根20a~20cは、開口11、31、61の開 面積を絞る方向に揺動する。このため、歯 433a、433bは、開口面積を小さくする際に、 ータカナ55から動力が伝達される歯面となる 。これにより、開口面積を小さくする際に、 弾性変形を容易化するような構成が採用され ていない駆動リング40の歯列部43に対して動 が伝達されるので、絞りの精度を維持する とができる。

 次に、ロータカナ55と噛合う前の歯列部33 、43の状態について説明する。図8(B)、図8(C) 示すように、歯面333aは、歯面433aから僅かに 周方向外側に突出している。この噛合う前の 状態でも、歯面432aからの歯面332aの周方向へ 突出量と、歯面433aからの歯面333aの突出量 は相違している。歯面333b、433bについても同 様である。ロータカナ55と、弾性歯車30及び 動リング40との軸間距離を設定する場合には 、歯面433aからの歯面333aの突出量を考慮する 要がある。即ち、弾性歯車30に対するロー カナ55からの押し付け力によって、歯面433a らの歯面333aの突出量がゼロとなり、歯面433a と歯面333aとが略一致するように、ロータカ 55と、弾性歯車30及び駆動リング40との軸間 離を設定する必要がある。これにより、バ クラッシュを抑制しつつ、回転動力の伝達 度が向上する。

 次に、弾性歯車30について詳しく説明す 。図1、図7に示したように、円弧溝32は、弾 歯車30の外縁の一部に形成された歯列部33に 沿うように、歯列部33と歯列部33の回転中心 の間において、周方向に伸長して形成され いる。この構成により、弾性歯車30の径方向 の弾性変形を、周方向に亘って容易にするこ とができる。

 また、弾性歯車30と駆動リング40とは、そ れぞれ駆動ピン44a~44cと、係合孔34a~34cとが係 することにより、両者が固定されている。 って、駆動ピン44a~44cと、係合孔34a~34cは、 合により両者を固定する係合手段として機 する。このように、簡易な構造によって両 を固定することができるので、組立作業性 向上する。

 また、係合孔34a~34cは、円弧溝32よりも径 向内側に設けられている。この理由は、弾 歯車30と駆動リング40とを固定する手段が、 円弧溝32よりも径方向外側に設けられている 合には、円弧溝32の位置とロータカナ55の位 置との間の位置で、弾性歯車30は駆動リング4 0に対して固定されることになる。この場合 弾性歯車30に対するロータカナ55からの押し け力が、円弧溝32にまで伝達することが困 となり、円弧溝32によってロータカナ55から 押し付け力を吸収することができずに、弾 歯車30の径方向の弾性変形が抑制される恐 があるからである。

 また、駆動ピン44a~44cは、それぞれカム溝 24a~24cと係合する。この係合により、駆動リ グ40の動力は羽根20a~20cへと伝達される。こ ように、電磁アクチュエータ50からの動力を 羽根20a~20cへと伝達する構造を、駆動リング40 に設けた理由は、弾性歯車30に設けた場合、 性歯車30は弾性変形が容易に形成されてい ため、動力を安定して伝達することができ い恐れがあるからである。

 また、上述したように、駆動ピン44a~44cは 、電磁アクチュエータ50からの動力を羽根20a~ 20cに伝達する機能を有していると共に、弾性 歯車30を駆動リング40に対して固定する機能 も有している。このため、固定機能を伝達 能とは別に設ける必要がないので部品点数 削減が図られている。また、この部品点数 削減された構成により羽根駆動装置内のス ースを有効に利用でき、組立作業性も向上 る。

 また、図1、図4、図5に示すように、ロー カナ55、歯列部43、歯列部33は、電磁アクチ エータ50からの動力を羽根20a~20cへと伝達す 歯車機構として機能するが、この歯車機構 、ロータ51に一体に形成されたロータカナ55 と、一対の歯車として機能する弾性歯車30及 駆動リング40とのみから構成される。この め、多くの歯車を介して動力を伝達する構 を採用した場合と比較し、部品点数を削減 き、これにより歯車どうしの噛合地点が減 その分作動音も低減することができる。

 次に、羽根20aとロータカナ55との当接に いての説明をする。図9は、羽根20aとロータ ナ55との当接についての説明図である。図9 、図7のロータカナ55周辺の拡大図である。 、図9においてその他の部材については図示 を省略している。図4に示すように、開口面 を全開状態とした場合には、羽根20aは、ロ タカナ55に当接するように構成されている。 この当接により、ロータカナ55の回転は停止 れる。従って、羽根20aは、ロータカナ55に して接離可能に形成されていると共に、ロ タカナ55との当接によりロータカナ55の回転 停止させる停止手段として機能する。これ より、弾性歯車30、駆動リング40の回転が停 止され、羽根20a~20cは、退避位置に位置付け れる。

 また、ロータカナ55は、電磁アクチュエ タ50から羽根20a~20cへと動力が伝達される伝 経路上において、駆動リング40よりも電磁ア クチュエータ50の近く配置されている。従っ 、このロータカナ55を直接停止させること より、電磁アクチュエータ50からの動力が羽 根20a~20cまでに伝達される過程において動力 トルクが大きくなる前に、その動力の伝達 遮断することができる。従って、従来のよ に、シャッタ基板60に突起状のストッパを設 けて、このストッパと駆動リング40との当接 より、駆動リング40の駆動を停止させる場 と比較し、当接による衝撃音を低減できる

 また、このような停止手段を、羽根20aと 個別に設けてもよいが、羽根20aを停止手段 して採用することにより、部品点数の削減 図ることができる。

 また、羽根20aは、退避位置でロータカナ5 5と当接する。これにより、羽根20aとロータ ナ55との当接した際の衝撃などにより、羽根 20aが振動した場合であっても、開口面積に与 える影響を少なくすることができる。

 また、ロータカナ55、ロータ軸54及びロー タ51は、前述したようにインサート成形によ て一体に形成されているため、これらは一 に回転する。即ち、ロータカナ55は、ロー 51と一体に回転する。従って、ロータカナ55 、駆動源である電磁アクチュエータ50に最 近い歯車といえる。例えば、従来の羽根駆 装置のように、電磁アクチュエータ50の回転 を減速するために中間車を含む複数の歯車を 介して動力を伝達する場合に、中間車に当接 することにより中間車の回転を停止させた場 合には、次のような問題が起こる恐れがある 。このような中間車は、一般的に、駆動源に 近い側に配置された歯車よりも回転が減速さ れ、トルクが大きなものとなる。このため、 中間車に当接する事により、作動音が大きく なる恐れがある。しかしながら、本実施例の ように、駆動源に最も近いといえる、ロータ カナ55に当接することによって回転を停止さ ることにより、ロータカナ55の回転を容易 停止させることができ、またその際の衝突 が低減される。

 また、図9に示すように、羽根20aには、ロ ータカナ55との当接箇所に、切欠部25aが形成 れている。切欠部25aは、羽根20aの外縁に、 較的小さな円弧を描くように形成されてい 。この切欠部25aの円弧径は、ロータカナ55 中心から歯先までの最大径と対応させてい 。また、図9に示すように、ロータカナ55の2 の歯部55a、55bと同時に当接するように、切 部25aの長さ、及び、羽根20aが退避位置に位 付けられた際のロータカナ55の回転位置が 定されている。これにより、切欠部25aは、 部55a、55bの歯先の2箇所で当接するので、羽 20aとロータカナ55との当接面積を増やすこ ができ、ロータカナ55の回転の停止が助長さ れる。即ち、切欠部25aは、羽根20aとロータカ ナ55との当接によるロータカナ55の回転の停 を助長する係止構造として機能する。

 また、2箇所で当接するので、衝撃が緩和 される。また、羽根20a~20cは、それぞれ弾性 形が容易に薄肉に形成されている。これに っても更に、羽根20aとロータカナ55との当接 による衝撃を緩和できる。また、図7および 9に示したように、切欠部25a付近に、カム溝2 4aが形成されている。このカム溝24aにより、 根20aはより駆動方向への弾性変形が容易と る。このカム溝24aは、上記当接による衝撃 吸収し得るように、当接箇所近傍に形成さ ている。また、カム溝24aは、扇状に形成さ た羽根20aの円弧状の縁に沿うように伸長し 形成されているので、羽根20aに対するカム 24aの大きさを大きくすることができ、羽根2 0aの駆動方向への弾性変形を容易にすること できる。

 次に、カム溝24aと駆動ピン44aとの係合に いて説明する。図10は、カム溝24aの端部に 動ピン44aが位置する場合での、駆動ピン44a 辺の拡大図である。図10(A)は、全開状態での 駆動ピン44a周辺を示している。図10(B)は、最 の絞り状態である小絞り状態での駆動ピン4 4a周辺を示している。駆動ピン44aは、図10(A) 示すように、全開状態においては、カム溝24 aの一端部241aに当接しない。一方、駆動ピン4 4aは、図10(B)に示すように、小絞り状態にお ては、カム溝24aの他端部242aと当接する。駆 ピン44b、44cと、カム溝24b、24cについても同 に構成される。

 従って、絞り状態においては、駆動ピン4 4a~44cのそれぞれが、カム溝24a~24cの端部に当 することによって駆動リング40が停止され、 羽根20a~20cが開口に臨む位置に位置付けられ 。前述したように、羽根20a~20cは、弾性変形 容易に薄肉に形成されている。このため、 来の羽根駆動装置のように、シャッタ基板6 0にストッパを設け、このストッパと駆動リ グ40との当接により駆動を停止させる場合と 比較し、衝撃音を低減することができる。ま た、シャッタ基板60にストッパを設ける必要 ないので、構造の簡素化を図ることができ 。また、駆動ピン44a~44cが、略同時に、それ ぞれカム溝24a~24cの端部に当接するので、各 材への衝撃を分散することができる。

 また、全開状態においては、前述したよ に羽根20aがロータカナ55に当接することに り、駆動リング40の駆動が停止されることに なるが、例えば、ロータカナ55に当接する際 羽根20aが光軸方向に撓んでしまい、羽根20a ロータカナ55の一部に乗り上げたような場 には、駆動ピン44aが一端部241aに当接して、 動リング40の駆動が停止される。

 尚、図10(A)に示したように、全開状態に いては、駆動ピン44aは、一端部241aに当接し いが、当接するように構成してもよい。こ 際に、羽根20aとロータカナ55との当接と略 時に当接することにより、更に各部材への 撃を分散することができると共に作動音を 減することができる。

 次に、電磁アクチュエータ50について詳 に説明する。図11は、電磁アクチュエータ50 辺の断面図である。図11(A)は、図6のA-A断面 であり、図11(B)は、その一部分の拡大図で る。図11(A)に示すように、二つの基板である 、シャッタ基板60と羽根押さえ板10との両者 に駆動源室として形成されたアクチュエー 室AC内に、ロータ51、ステータ52、ロータ軸54 などが収納されている。また、ロータ軸54の 結像面側の一端部541は、シャッタ基板60に 成された軸孔64と摺動可能に支持されており 、ロータ軸54の、被写体側の他端部542は、羽 押さえ板10に形成された軸孔15に摺動可能に 支持されている。これにより、ロータ軸54は 羽根押さえ板10とシャッタ基板60との間で、 回転可能に支持されている。従って、シャッ タ基板60は、電磁アクチュエータ50を収納す と共にロータ軸54を回転可能に支持する筐体 として機能する。

 図11(B)に示すように、軸孔64には、一端部 541と軸孔64との間を潤滑する潤滑剤Lが充填さ れている。ここで軸孔64は、シャッタ基板60 内側から外側にかけて縮径している。すな ち軸孔64は、ロータ軸54の一端部541よりも径 若干大きく形成され、一端部541から離れる 従って一端部541よりも径が小さくなるよう 縮径するように円錐状に形成され、アクチ エータ室ACの内外を貫通する。軸孔64の外側 には、FPC70が固定されている。潤滑剤Lは、一 端部541と軸孔64とFPC70とによって画定される 間に充填されている。潤滑剤Lは、例えばグ ースである。このように、潤滑剤Lを充填す ることにより、簡易な構造でロータ軸54の回 に伴う作動音を低減することができる。ま 、このように簡易な構造とすることにより 製造コストも抑制される。

 次に、軸孔64に対するロータ軸54の組み付 け順について説明する。まず、シャッタ基板 60の外壁面、即ち、アクチュエータ室ACの結 面側裏面にFPC70を両面テープで固定する。こ の際に、軸孔64を塞ぐようにして固定される 次に、単体のシャッタ基板60に対して、ア チュエータ室AC側から軸孔64に潤滑剤Lを充填 する。軸孔64は、前述したように、アクチュ ータ室ACの内側から外側にかけて縮径して り、またFPC70により塞がれている。このため 、ある程度粘度の高い潤滑剤Lを充填した場 には、軸孔64から外側に潤滑剤Lが漏れ出す れは少ない。

 次に、アクチュエータ室ACに、コイル53a 53bを巻回したステータ52を、ボス部63と係合 た状態で圧入する。次に、ロータカナ55、 ータ軸54、ロータ51が一体化された部品の、 ータカナ55が形成されていない側の一端部54 1を、軸孔64に挿入する。この際に、軸孔64内 潤滑剤Lは、アクチュエータ室ACの内側から 側に向けて押されるが、軸孔64の形状は、 11(B)に示すように、一端部541の径よりも小さ くなるようにして縮径している。またさらに 軸孔64はFPC70により塞がれている。このため 一端部541は、軸孔64の途中位置までしか押し 込むことができず、潤滑剤Lが、一端部541に されて軸孔64から外側に漏れることを抑制で きる。また、軸孔64がシャッタ基板60の内外 貫通しているため、一端部541を軸孔64に挿入 した際であっても、潤滑剤Lに入り込んだ空 を外部へと逃がすことができる。

 また前述したように、FPC70はアクチュエ タ室ACの外側から軸孔64を塞ぐようにシャッ 基板60に固定されている。これにより、羽 駆動装置の稼動中に、軸孔64から潤滑剤Lが れ出すことを防止できる。また、FPC70によっ て、潤滑剤Lの漏れ出し防止用部材を別に設 る必要がないため、部品点数の削減を図る とができる。このようにして、軸孔64に対し てロータ軸54が組み付けられる。

 また、軸孔64の形状は、一端部541の径よ も小さくなるようにして縮径しているため 羽根駆動装置の組み立て完了後に、ロータ 54の軸方向のガタつきによって、潤滑剤Lが 填された充填空間が押しつぶされることを 止できる。また、ロータ軸54の一端部541は、 羽根20a~20cから離れた側に位置し、他端部542 、羽根20a~20cに近い側に位置している。軸孔6 4は、この羽根20a~20cから離れた側の一端部541 支持するので、組立て終了後に潤滑剤Lが軸 孔64からアクチュエータ室AC内に漏れ出して 羽根20a~20cにまで漏れ出して付着する恐れを 制できる。また、組立て中であっても、羽 20a~20cに近い側よりも離れた側の方が、羽根 駆動装置の構造が比較的簡素であるため、潤 滑剤Lを充填するための作業も容易化する。

 次に、アクチュエータ室AC周辺の構造に いて説明する。図12は、図1のアクチュエー 室AC周辺の拡大図である。図12に示すように アクチュエータ室ACと羽根室SCとは、連続す るように形成されている。即ち、アクチュエ ータ室ACと羽根室SCとは、羽根押さえ板10とシ ャッタ基板60との両者間に形成されている。 来の羽根駆動装置のように、駆動源である クチュエータをユニット化した場合には、 ャッタ基板60の厚みと、ユニット化したア チュエータのカバーの厚みとによって、羽 駆動装置の光軸方向の厚みが増す要因とな ていた。しかしながら、本実施例のように 成することにより、光軸方向への厚みを薄 することができる。さらに図11に示すように ロータ51とロータ軸54とロータカナ55は一体に 形成されており各部品の隙間がなくロータ軸 方向に最小限のスペースで構成されている。 したがってロータ軸方向に効率良く部品を構 成することができるので光軸方向の厚みを抑 えることができると同時に部品数を削減でき 製造コストが抑制できる。尚、アクチュエー タ室ACには、図12に示すように、コイル53a、53 bの光軸方向の厚みを逃がすためのコイル逃 し孔68が形成されている。

 次に、電磁アクチュエータ50のコイル53a 53bの配線作業を容易化するための構造につ て説明する。FPC70は、アクチュエータ室ACの 面の外壁面に配置されている。このため、 イル53a、53bを、FPC70まで引き回す距離を短 でき、コイル53a、53bの素線を容易にFPC70へと 接続することができる。これにより、コイル 53a、53bの配線作業を容易にすることができる 。また、製造コストを低減することができる 。

 また、シャッタ基板60のアクチュエータ AC周辺には、図12に示すように、4箇所にわた って逃がし孔671が形成されている。逃がし孔 671は、スリット状に形成されている。また、 逃がし孔671と連続するように、光軸方向に案 内溝672が伸長して形成されている。ここで逃 がし孔671及び案内溝672は、駆動室源であるア クチュエータ室ACからコイル53a、53bの素線を 部に逃がすための開口を形成している。案 溝672は、シャッタ基板60の、FPC70が固定され る面に向けて伸長している。案内溝672は、そ れぞれ逃がし孔671と対応するように4箇所に たって形成されている。コイルの配線作業 、例えば、アクチュエータ室ACの結像面側裏 面の外壁面にFPC70を固定した後に電磁アクチ エータ50をアクチュエータ室AC室内に組み付 け、次に、コイル53aの素線の一端部を、それ ぞれ近傍の逃がし孔671を介して外部へと引き 出す。次に、コイル53aの素線を案内溝672に沿 って、FPC70に向けて引き出して、FPC70の半田 ンド部に接続する。以上の作業を、コイル53 aの他端部、及び53bについても同様に行う。 のように、逃がし孔671は、アクチュエータ ACから外部へとコイル53a、53bの素線を逃がす ための機能を有し、また、案内溝672は、コイ ル53a、53bの素線をFPC70まで案内する機能を有 る。これにより、コイル53a、53bの配線作業 容易にすることができる。

 次に、羽根駆動装置の変形例について説 する。図13は、第1変形例に係る羽根駆動装 の一部の構成を示した図である。尚、変形 に係る羽根駆動装置についても、前述した 駆動装置と同様に、3枚の羽根を備えている 。尚、前述した羽根駆動装置と類似する構成 については、類似する符号を付することによ りその説明を省略する。図13(A)は、第1変形例 に係る羽根駆動装置の一部の構成を示した図 である。図13(A)には、駆動リング40Aと、羽根2 0aAと、ロータカナ55Aと、歯車群80Aとを示して いる。図13(A)は、羽根20aAが、開口から退避し た退避位置に位置付けられた状態を示してい る。

 ロータカナ55Aは、図示はしないがロータ に圧入されている。ロータカナ55Aが回転す ことにより、その動力が歯車群80Aに伝達さ 、駆動リング40Aの外周の一部に形成された 列部43Aと噛合う。これにより、歯列部43Aが 転して、羽根20aAは、軸孔22aAを中心として 動する。図13(B)は、ロータカナ55Aを拡大した 斜視図である。図13(B)に示すように、ロータ ナ55Aは、複数の歯部から構成された下段歯 551Aと、2つの歯部から構成された上段歯部55 2Aとの2段が重なるように構成されている。ロ ータカナ55Aは、合成樹脂により形成され、下 段歯部551Aと、上段歯部552Aとは一体に形成さ ている。歯車群80Aには、下段歯部551Aを介し てその動力が伝達される。

 図14は、図13(A)の、ロータカナ55A周辺を拡 大した図である。図14に示すように、羽根20aA の外周側面には切欠部25aAが形成されている 羽根20aAが退避位置に位置付けられる際には 切欠部25aAが、上段歯部552Aに当接する。ま 、下段歯部551Aは、羽根20aAの背面側に位置し ている。上段歯部552Aは、径方向に突出した 起部として形成されているので、切欠部25aA の当接の際には、上段歯部552Aと切欠部25aA が係合して、ロータカナ55Aの回転が容易に 止される。即ち、上段歯部552Aは、ロータカ 55Aと羽根20aAとの当接によるロータカナ55Aの 回転の停止を助長する係止構造として機能す る。このような構成によっても、簡単な構造 でロータカナ55Aの回転を容易に停止させるこ とができる。

 図15は、第2変形例に係る羽根駆動装置の 部の構成を示した図であり、図15(A)は、全 状態での第2の変形例に係る羽根駆動装置の 面図、図15(B)は、全閉状態での第2の変形例 係る羽根駆動装置の正面図である。図15(A) 図15(B)に示すように、第2の変形例に係る羽 駆動装置は、羽根20a~20c以外に板状の停止板2 0dを備えている。停止板20dは、支軸62aに、羽 20aと共に揺動可能に支持されており、停止 20dは、羽根20aよりも被写体側に配置されて る。また、停止板20dには、円弧状のカム溝2 4dが形成されている。カム溝24dは、駆動ピン4 4aに係合している。図15(A)の場合、すなわち 口面積を全開状態とした場合には、停止板20 dがロータカナ55に当接しその回転を停止させ る。従って、停止板20dは、ロータカナ55との 接によりロータカナ55の回転を停止させる 止手段として機能する。

 以上本発明の好ましい一実施形態につい 詳述したが、本発明は係る特定の実施形態 限定されるものではなく、特許請求の範囲 記載された本発明の要旨の範囲内において 種々の変形・変更が可能である。

 上記実施例では羽根押さえ板10を被写体 に配置してあるが、シャッタ基板60を被写体 側に、羽根押さえ板10を結像面側に配置して 根駆動装置を構成してもよい。

 ロータカナ55と、歯列部33、43との間に、 間車を設けて、この中間車に羽根20aを当接 せて駆動リング40の駆動を停止させるよう してもよい。

 弾性歯車30及び駆動リング40は、一対の歯 車として機能するが、このような構成に限定 されず、例えば、このような一対の歯車を中 間車として採用してもよい。

 また、一対の歯車を中間車として採用し 場合に、変形容易部が形成されていない第2 歯車の第2歯部の他方の歯面が、この中間車 噛合い、中間車の回転動力が伝達される相 歯車に動力を伝達する歯面としてもよい。

 上記実施例では弾性歯車30を合成樹脂に り成型された例を示したが、ポリエチレン レフタレートやアクリル樹脂製のシート部 や、一般的な光反射防止用フィルムや遮光 ィルム、例えばソマブラックフィルム(ソマ ル社製)フィルム等をプレス加工で成形した ものを用いてもよい。

 上記実施例では羽根20a~20cは、それぞれ弾 性変形が容易に薄肉に形成されている例を示 したが、その加工方法は問わず成型品でもプ レス加工品であってもよい。

 上記実施例ではロータカナ55、ロータ軸54 、ロータ51がインサート成形によって一体に 成されている例を示したが、ロータカナ55 ロータ軸54のみが一体に形成されていてもよ い。

 上記実施例ではFPC70をフレキシブルプリ ト基板で構成した例を示したが、エポキシ 脂等の剛性を有する素材で構成されたハー 基板であってもよい。

 上記実施例ではシャッタ基板60に逃がし 671、案内溝672が形成された例を示したが、 根押さえ板10に形成してもよい。