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Title:
VEHICLE CONTROL DEVICE AND CONTROL METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/047988
Kind Code:
A1
Abstract:
An ECU mounted on a vehicle stores an ID code in advance so as to simplify the door lock operation after start of the energy reception/supply work (YES in S200, S202). Furthermore, the ECU locks all the doors (S1206) if a charge paddle of a power supply device side is connected to a charge plug of the vehicle side (YES in S1200), and the pre-stored ID code coincides with the ID code received from the power supply device (YES in S206), and a vehicle drive system is in a stop state (YES in S1202), and all the doors in the vehicle are closed (YES in S1204).

Inventors:
ICHIHARA MASAAKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/067429
Publication Date:
April 16, 2009
Filing Date:
September 26, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOYOTA MOTOR CO LTD (JP)
ICHIHARA MASAAKI (JP)
International Classes:
B60J5/00; B60R16/03; E05B47/00; E05B49/00; E05B83/34; E05B83/36
Foreign References:
JP2004150064A2004-05-27
JP2005306084A2005-11-04
JP2003082900A2003-03-19
JP2002054331A2002-02-20
JP2005273281A2005-10-06
Attorney, Agent or Firm:
FUKAMI, Hisao et al. (NakanoshimaCentral Tower, 22nd Floor, 2-7,Nakanoshima 2-chome, Kita-k, Osaka-shi Osaka 05, JP)
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Claims:
 供給装置(20)からのエネルギを受給するためのエネルギ受給口(12)とユーザによって開閉される少なくとも1つ以上のドアとを備えた車両の制御装置であって、前記供給装置(20)には、前記車両へのエネルギ供給時に前記エネルギ受給口(12)に接続されるコネクタ(22)が備えられ、
 前記制御装置は、
 前記ドアをロックするためのドアロック装置(1174)と、
 前記ドアロック装置(1174)に接続された制御ユニット(1160)とを含み、
 前記制御ユニット(1160)は、所定条件が成立した場合に前記ドアをロックするように前記ドアロック装置(1174)を制御し、
 前記所定条件は、前記コネクタ(22)と前記エネルギ受給口(12)とが接続されているという条件を含む、車両の制御装置。
 前記所定条件は、前記ドアが閉じられた状態であるという条件、前記ドアが閉じられた状態が所定時間維持されているという条件、前記車両を駆動させる駆動システムが停止しているという条件の少なくともいずれかの条件をさらに含む、請求の範囲第1項に記載の車両の制御装置。
 前記供給装置(20)は、前記ユーザが携帯可能な端末(30)から送信された前記車両の固有情報を受信して前記制御装置に送信し、
 前記制御装置は、前記制御ユニット(1160)に接続され、前記供給装置(20)から送信された前記固有情報を受信する受信機(124)をさらに含み、
 前記所定条件は、前記受信機(124)で受信された前記固有情報と前記制御ユニット(1160)に予め記憶された固有情報とが一致するという一致条件をさらに含む、請求の範囲第1項に記載の車両の制御装置。
 前記制御装置は、前記制御ユニット(1160)に接続され、前記エネルギ受給口(12)を覆う蓋部(110)を開閉するための開閉装置(130)をさらに含み、
 前記制御ユニット(1160)は、前記一致条件が成立する場合に前記開閉装置(130)を制御する、請求の範囲第3項に記載の車両の制御装置。
 前記制御装置は、前記制御ユニット(1160)に接続され、前記コネクタ(22)と前記エネルギ受給口(12)との接続をロックするためのコネクタロック装置(150)をさらに含み、
 前記制御ユニット(1160)は、前記一致条件が成立する場合に前記コネクタロック装置(150)を制御する、請求の範囲第3項に記載の車両の制御装置。
 前記供給装置(20)は、予め定められた範囲に要求信号を送信し、前記端末(30)は、前記供給装置(20)からの前記要求信号を受信した場合に前記固有情報を前記供給装置(20)に送信し、
 前記予め定められた範囲は、前記供給装置(10)から前記車両へのエネルギ供給が可能な位置に前記車両が存在する状態において、前記エネルギ受給口(12)を含み、かつ前記車両の乗車席を含まない範囲に設定される、請求の範囲第4または5項に記載の車両の制御装置。
 前記車両は、前記ユーザが携帯可能な端末(30)から送信された前記車両の固有情報を、前記エネルギ受給口(12)付近に設けられた受信機で受信し、
 前記所定条件は、前記エネルギ受給口(12)付近に設けられた前記受信機で受信された前記固有情報と前記制御ユニット(1160)に予め記憶された固有情報とが一致するという一致条件をさらに含む、請求の範囲第1項に記載の車両の制御装置。
 前記コネクタ(22)には、前記ドアをロックすることを要求していることを示すロック要求を前記ユーザが入力するための入力部が設けられ、
 前記所定条件は、前記ロック要求が入力されたという条件をさらに含む、請求の範囲第1項に記載の車両の制御装置。
 供給装置(20)からのエネルギを受給するエネルギ受給口(12)とユーザによって開閉される少なくとも1つ以上のドアとを備えた車両を制御する制御ユニット(1160)が行なう制御方法であって、前記供給装置(20)には、前記車両へのエネルギ供給時に前記エネルギ受給口(12)に接続されるコネクタ(22)が備えられ、前記制御ユニット(1160)には、前記ドアをロックするためのドアロック装置(1174)が接続され、
 前記制御方法は、
 前記コネクタ(22)と前記エネルギ受給口(12)とが接続されているか否かを判断するステップと、
 前記コネクタ(22)と前記エネルギ受給口(12)とが接続されている場合に、前記ドアをロックするように前記ドアロック装置(1174)を制御するステップとを含む、車両の制御方法。
Description:
車両の制御装置および制御方法

 本発明は、車両を制御するシステムに関 、特に、車両のユーザが携帯可能な端末と 車両にエネルギを供給する供給装置と、車 とで構成されるシステムに関する。

 従来のガソリン車や電気自動車などにガ リンや電力などのエネルギを供給する際、 とえば車体のクォータパネル部に設けられ エネルギ受給口にエネルギ供給用のコネク が挿入され、このコネクタを経由して車両 エネルギが供給される。エネルギ受給口は リッドにより覆われており、エネルギを供 する場合に、このリッドをユーザの手動操 により開くようになっている。そして、供 終了後は、このリッドを再度ユーザの手動 作により閉じるようになっている。このよ に、エネルギ供給のたびにリッドの開閉操 を手動で行なう必要があるため、エネルギ 給操作が煩雑化していた。このようなリッ の開閉操作を自動的に行ないエネルギ供給 作の簡素化を可能とする技術が、たとえば 開2005-273281号公報(特許文献1)に開示されて る。

 特開2005-273281号公報に開示された開錠シ テムは、ガソリンステーション側の装置と 車両側の装置とで構成される。車両側の装 は、ガソリンステーション側からの信号を 信する受信部と、給油蓋部と、給油蓋部の 開錠制御部とを含む。ガソリンステーショ 側の装置は、ガソリンステーションに入っ きた車の車両ナンバーを検出するカメラ部 、検出された車両ナンバーと予め登録され 車両ナンバーとを照合し、一致していれば 給油蓋の開錠をさせる車両信号を車両側に 信する送信部とを含む。

 特開2005-273281号公報に開示された開錠シス ムによると、ガソリンステーション側の装 は車両ナンバーを検出し、検出した車両ナ バーを予め登録されているデータと照合し 一致していれば、給油蓋の開錠をさせる車 信号を車両側に送信する。これにより、車 のユーザが開錠操作を行なう手間が省かれ 車両の給油蓋の開錠を自動化することがで る。

特開2005-273281号公報

 しかしながら、特許文献1に開示されたシ ステムにおいては、ガソリンステーション側 の装置に、車両ナンバーを予め登録するとい う作業が必要となる。また、このような登録 が行なわれていない車両においては、依然と して給油口を手動操作により開ける必要があ る。そのため、ガソリン給油時の作業の煩雑 さが残存している。

 本発明は、上述の課題を解決するために されたものであって、その目的は、エネル 受給作業の簡素化を図りつつ、車両のエネ ギ受給口の開閉をユーザのエネルギ受給意 に応じて適確に行なうことができる車両制 システム、供給装置および車両を提供する とである。

 本発明の他の目的は、エネルギ受給作業 始後のユーザによるドアロック操作の簡素 を図ることができる車両の制御装置および 御方法を提供することである。

 この発明に係る制御装置は、供給装置か のエネルギを受給するためのエネルギ受給 とユーザによって開閉される少なくとも1つ 以上のドアとを備えた車両を制御する。供給 装置には、車両へのエネルギ供給時にエネル ギ受給口に接続されるコネクタが備えられる 。制御装置は、ドアをロックするためのドア ロック装置と、ドアロック装置に接続された 制御ユニットとを含む。制御ユニットは、所 定条件が成立した場合にドアをロックするよ うにドアロック装置を制御する。所定条件は 、コネクタとエネルギ受給口とが接続されて いるという条件を含む。

 好ましくは、所定条件は、ドアが閉じら た状態であるという条件、ドアが閉じられ 状態が所定時間維持されているという条件 車両を駆動させる駆動システムが停止して るという条件の少なくともいずれかの条件 さらに含む。

 さらに好ましくは、供給装置は、ユーザ 携帯可能な端末から送信された車両の固有 報を受信して制御装置に送信する。制御装 は、制御ユニットに接続され、供給装置か 送信された固有情報を受信する受信機をさ に含む。所定条件は、受信機で受信された 有情報と制御ユニットに予め記憶された固 情報とが一致するという一致条件をさらに む。

 さらに好ましくは、制御装置は、制御ユ ットに接続され、エネルギ受給口を覆う蓋 を開閉するための開閉装置をさらに含む。 御ユニットは、一致条件が成立する場合に 閉装置を制御する。

 さらに好ましくは、制御装置は、制御ユ ットに接続され、コネクタとエネルギ受給 との接続をロックするためのコネクタロッ 装置をさらに含む。制御ユニットは、一致 件が成立する場合にコネクタロック装置を 御する。

 さらに好ましくは、供給装置は、予め定 られた範囲に要求信号を送信する。端末は 供給装置からの要求信号を受信した場合に 有情報を供給装置に送信する。予め定めら た範囲は、供給装置から車両へのエネルギ 給が可能な位置に車両が存在する状態にお て、エネルギ受給口を含み、かつ車両の乗 席を含まない範囲に設定される。

 さらに好ましくは、車両は、ユーザが携 可能な端末から送信された車両の固有情報 、エネルギ受給口付近に設けられた受信機 受信する。所定条件は、エネルギ受給口付 に設けられた受信機で受信された固有情報 制御ユニットに予め記憶された固有情報と 一致するという一致条件をさらに含む。

 さらに好ましくは、コネクタには、ドア ロックすることを要求していることを示す ック要求をユーザが入力するための入力部 設けられる。所定条件は、ロック要求が入 されたという条件をさらに含む。

 この発明の別の局面に係る制御方法は、 給装置からのエネルギを受給するエネルギ 給口とユーザによって開閉される少なくと 1つ以上のドアとを備えた車両を制御する制 御ユニットが行なう制御方法である。供給装 置には、車両へのエネルギ供給時にエネルギ 受給口に接続されるコネクタが備えられる。 制御ユニットには、ドアをロックするための ドアロック装置が接続される。制御方法は、 コネクタとエネルギ受給口とが接続されてい るか否かを判断するステップと、コネクタと エネルギ受給口とが接続されている場合に、 ドアをロックするようにドアロック装置を制 御するステップとを含む。

 この発明の別の局面に係る車両制御シス ムは、車両のユーザが携帯可能な端末と、 両にエネルギを供給する供給装置と、車両 で構成される。端末は、車両の固有情報を 憶する端末側記憶部と、供給装置からの要 信号を受信する要求信号受信部と、要求信 を受信したことに応答して、固有情報を供 装置に送信する固有情報送信部とを含む。 給装置は、エネルギ供給時に車両に設けら たエネルギ受給口に接続されるコネクタと コネクタの状態を検出する検出部と、予め められた範囲に要求信号を送信する要求信 送信部と、端末から送信された固有情報を 信する固有情報受信部と、固有情報を受信 たことに応答して、検出されたコネクタの 態に基づいて、固有情報および開閉指令を む指令信号を車両に送信する第1指令信号送 信部とを含む。車両は、エネルギ受給口と、 エネルギ受給口を覆う蓋部と、蓋部を開状態 および閉状態のいずれかの状態に切り換える 開閉切換部と、固有情報を記憶する車両側記 憶部と、供給装置から送信された指令信号を 受信する指令信号受信部と、指令信号に含ま れる固有情報と車両側記憶部に記憶された固 有情報とが一致する場合、指令信号に含まれ る開閉指令に基づいて、開閉切換部を制御す る開閉制御部とを含む。

 この発明によると、供給装置は、要求信 を予め定められた範囲に送信する。端末は 供給装置から要求信号を受信すると、記憶 ておいた車両の固有情報を供給装置に送信 る。供給装置は、端末から固有情報を受信 ると、エネルギ供給時に車両に設けられた ネルギ受給口に接続されるコネクタの状態 基づいて、固有情報および開閉指令を含む 令信号を車両に送信する。このようにする 、たとえば、エネルギ供給開始時にユーザ 供給装置からコネクタを抜いた場合に、ユ ザにエネルギ受給意思があるものとして、 有情報および開指令を含む指令信号を車両 送信したり、エネルギ供給終了時にユーザ 供給装置にコネクタを戻した場合に、ユー にエネルギ受給意思がないものとして、固 情報および閉指令を含む指令信号を車両に 信したりすることができる。車両は、受信 た指令信号に含まれる固有情報と記憶して いた固有情報とが一致する場合に、指令信 に含まれる開閉指令に基づいて、エネルギ 給口を覆う蓋部を開閉させる。そのため、 ーザが固有情報を供給装置に予め登録しな ても、またユーザがエネルギ受給口の開閉 作を行なわなくても、エネルギ受給口の開 をユーザのエネルギ受給意思に応じて適確 行なうことができる。その結果、エネルギ 給作業の簡素化を図りつつ、車両のエネル 受給口の開閉をユーザのエネルギ受給意思 応じて適確に行なうことができる車両制御 ステムを提供することができる。

 この発明の別の局面に係る車両制御シス ムは、車両のユーザが携帯可能な端末と、 両にエネルギを供給する供給装置と、車両 で構成される。端末は、車両の固有情報を 憶する端末側記憶部と、供給装置からの要 信号を受信する要求信号受信部と、要求信 を受信したことに応答して、固有情報を供 装置に送信する固有情報送信部とを含む。 給装置は、予め定められた範囲に要求信号 送信する要求信号送信部と、端末から送信 れた固有情報を受信する固有情報受信部と 固有情報を受信したことに応答して、固有 報および開閉指令を含む指令信号を車両に 信する第1指令信号送信部とを含む。車両は 、エネルギ受給口と、エネルギ受給口を覆う 蓋部と、蓋部を開状態および閉状態のいずれ かの状態に切り換える開閉切換部と、固有情 報を記憶する車両側記憶部と、供給装置から 送信された指令信号を受信する指令信号受信 部と、指令信号に含まれる固有情報と車両側 記憶部に記憶された固有情報とが一致する場 合、指令信号に含まれる開閉指令に基づいて 、開閉切換部を制御する開閉制御部とを含む 。予め定められた範囲は、エネルギ供給可能 な位置に車両が停止された状態で、エネルギ 受給口を含み、かつ車両の乗車席を含まない 範囲である。

 この発明によると、供給装置は、要求信 を予め定められた範囲に送信する。端末は 供給装置から要求信号を受信すると、記憶 ておいた車両の固有情報を供給装置に送信 る。供給装置は、端末から固有情報を受信 ると、固有情報および開閉指令を含む指令 号を車両に送信する。車両は、受信した指 信号に含まれる固有情報と記憶しておいた 有情報とが一致する場合に、指令信号に含 れる開閉指令に基づいて、エネルギ受給口 覆う蓋部を開閉させる。ここで、予め定め れた範囲(供給装置からの要求信号の送信範 囲)は、エネルギ供給可能な位置に車両が停 された状態で、エネルギ受給口を含み、か 車両の乗車席を含まない範囲である。この うにすると、供給装置の近傍に車両が停止 ている場合であっても、端末を携帯したユ ザが車内にいる時点では、指令信号は車両 送信されない。その後、ユーザがエネルギ 受給しようとして車両を降りてエネルギ受 口付近に近づいた時点(すなわち要求信号の 信範囲に入った時点)で、指令信号が車両に 送信される。そのため、ユーザが固有情報を 供給装置に予め登録しなくても、またユーザ がエネルギ受給口の開閉操作を行なわなくて も、ユーザがエネルギを受給しようとする際 に、エネルギ受給口を自動的に開閉すること ができる。さらに、車両は供給装置から指令 信号を受信するので、ユーザにエネルギ受給 意思がなく車両近傍に供給装置がない場合に は、ユーザがエネルギ受給口付近に近づいて も、指令信号は車両に送信されない。そのた め、端末から指令信号を直接受信する場合に 比べて、エネルギ受給口の開閉をユーザのエ ネルギ受給意思に応じてより適確に行なうこ とができる。その結果、エネルギ受給作業の 簡素化を図りつつ、車両のエネルギ受給口の 開閉をユーザのエネルギ受給意思に応じて適 確に行なうことができる車両制御システムを 提供することができる。

 さらに好ましくは、コネクタは、エネル 供給開始時に予め定められた初期位置から 隔するように操作される。第1指令信号送信 部は、コネクタの状態が初期位置に配置され た状態から初期位置と離隔した状態に変化し た場合に、固有情報および開指令を含む指令 信号を送信する。開閉制御部は、指令信号に 開指令が含まれる場合に、蓋部を開状態に切 り換える。

 この発明によると、ユーザがエネルギ供 開始時にコネクタを操作して、コネクタの 態が初期位置に配置された状態から初期位 と離隔した状態に変化した場合に、固有情 および開指令を含む指令信号が供給装置か 車両に送信される。指令信号に開指令が含 れる場合に、車両のエネルギ受給口を覆う 部が開かれる。これにより、コネクタの状 に基づいてユーザにエネルギ受給意思があ ことを適確に判断して、エネルギ受給口を 動的に開くことができる。

 さらに好ましくは、コネクタは、エネル 供給終了時に予め定められた初期位置に戻 れるように操作される。第1指令信号送信部 は、コネクタの状態が初期位置と離隔した状 態から初期位置に配置された状態に変化した 場合に、固有情報および閉指令を含む指令信 号を送信する。開閉制御部は、指令信号に閉 指令が含まれる場合に、蓋部を閉状態に切り 換える。

 この発明によると、ユーザがエネルギ供 終了時にコネクタを操作して、コネクタの 態が初期位置と離隔した状態から初期位置 配置された状態に変化した場合に、固有情 および閉指令を含む指令信号が、供給装置 ら車両に送信される。指令信号に閉指令が まれる場合に、エネルギ受給口を覆う蓋部 閉じられる。これにより、コネクタの状態 基づいてユーザにエネルギ受給を終了する 思があることを適確に判断して、エネルギ 給口を自動的に閉じることができる。さら 、蓋部を閉じる際には、コネクタがエネル 受給口から完全に抜かれた状態であるため 蓋部とコネクタとが干渉するおそれがなく 蓋部を確実に閉じることができる。

 さらに好ましくは、供給装置は、固有情 を受信した場合に、コネクタの状態が初期 置と離隔した状態であると、固有情報およ アンロック指令を含む指令信号、ならびに 有情報のみを含む指令信号のいずれか一方 指令信号を車両に送信する第2指令信号送信 部をさらに含む。車両は、コネクタと車両と の状態をロック状態およびアンロック状態の いずれかの状態に切り換えるロック切換部と 、指令信号に含まれる固有情報と車両側記憶 部に記憶された固有情報とが一致する場合で 、かつ指令信号にアンロック指令が含まれる 場合および固有情報のみが含まれる場合のい ずれかの場合に、アンロック状態に切り換え るようにロック切換部を制御するロック制御 部とをさらに含む。

 この発明によると、供給装置は、固有情 を受信した場合に、コネクタの状態が初期 置と離隔した状態であると、固有情報およ アンロック指令を含む指令信号、ならびに 有情報のみを含む指令信号のいずれか一方 指令信号を車両に送信する。車両は、指令 号に含まれる固有情報と記憶されていた固 情報とが一致する場合で、かつ指令信号に ンロック指令が含まれる場合および固有情 のみが含まれる場合のいずれかの場合に、 ネクタと車両とのロックを解除する。この うにすると、エネルギ受給中にユーザがコ クタを車両にロックして車両から離れた場 であっても、ユーザが供給装置に戻ってき 時点で、コネクタと車両とのロックを自動 に解除することができる。そのため、エネ ギ供給終了作業の簡素化を図ることができ 。

 この発明の別の局面に係る供給装置は、 両にエネルギを供給する。この供給装置は エネルギ供給時に車両に設けられたエネル 受給口に接続されるコネクタと、コネクタ 状態を検出する検出部と、車両のユーザが 帯可能な端末と車両との間で通信する通信 とを備える。通信部は、予め定められた範 に要求信号を送信する要求信号送信部と、 求信号を端末が受信したことに応答して端 から送信される車両の固有情報を受信する 信部と、固有情報を受信したことに応答し 、検出されたコネクタの状態に基づいて、 ネルギ受給口を覆う蓋部を開閉する開閉指 と固有情報とを含む指令信号を車両に送信 る指令信号送信部とを含む。

 この発明によると、供給装置は、車両の ーザが携帯可能な端末と車両との間で通信 る。供給装置は、要求信号を予め定められ 範囲に送信するとともに、要求信号を端末 受信したことに応答して端末から送信され 車両の固有情報を受信する。供給装置は、 末から固有情報を受信すると、エネルギ供 時に車両に設けられたエネルギ受給口に接 されるコネクタの状態に基づいて、車両に けられたエネルギ受給口を覆う蓋部を開閉 る開閉指令と固有情報とを含む指令信号を 両に送信する。このようにすると、たとえ 、エネルギ供給開始時にユーザが供給装置 らコネクタを抜いた場合に、ユーザにエネ ギ受給意思があるものとして、開指令と固 情報とを含む指令信号を車両に送信したり エネルギ供給終了時にユーザが供給装置に ネクタを戻した場合に、ユーザにエネルギ 給意思がないものとして、閉指令と固有情 とを含む指令信号を車両に送信したりする とができる。そのため、ユーザが固有情報 供給装置に予め登録しなくても、またユー がエネルギ受給口の開閉操作を行なわなく も、ユーザがエネルギを受給しようとする に、指令信号を自動的に送信して、車両の ネルギ受給口を自動的に開閉することがで る。その結果、エネルギ受給作業の簡素化 図りつつ、車両のエネルギ受給口の開閉を ーザのエネルギ受給意思に応じて適確に行 うことができる。

 この発明の別の局面に係る供給装置は、 両にエネルギを供給する。この供給装置は 車両のユーザが携帯可能な端末と車両との で通信する通信部を備える。通信部は、予 定められた範囲に要求信号を送信する要求 号送信部と、要求信号を端末が受信したこ に応答して端末から送信される車両の固有 報を受信する受信部と、固有情報を受信し ことに応答して、車両に設けられたエネル 受給口を覆う蓋部を開閉する開閉指令と固 情報とを含む指令信号を車両に送信する指 信号送信部とを含む。予め定められた範囲 、エネルギ供給可能な位置に車両が停止さ た状態で、エネルギ受給口を含み、かつ車 の乗車席を含まない範囲である。

 この発明によると、供給装置は、車両の ーザが携帯可能な端末と車両との間で通信 る。供給装置は、要求信号を予め定められ 範囲に送信するとともに、要求信号を端末 受信したことに応答して端末から送信され 車両の固有情報を受信する。供給装置は、 末から固有情報を受信すると、車両に設け れたエネルギ受給口を覆う蓋部を開閉する 閉指令と固有情報とを含む指令信号を車両 送信する。ここで、予め定められた範囲(供 給装置からの要求信号の送信範囲)は、エネ ギ供給可能な位置に車両が停止された状態 、エネルギ受給口を含み、かつ車両の乗車 を含まない範囲である。このようにすると 供給装置の近傍に車両が停止している場合 あっても、端末を携帯したユーザが車内に る時点では、指令信号は車両に送信されな 。その後、ユーザがエネルギを受給しよう して車両を降りてエネルギ受給口付近に近 いた時点(すなわち要求信号の送信範囲に入 た時点)で、指令信号が車両に送信される。 そのため、ユーザが固有情報を供給装置に予 め登録しなくても、またユーザがエネルギ受 給口の開閉操作を行なわなくても、ユーザが エネルギを受給しようとする際に、指令信号 を自動的に送信して、車両のエネルギ受給口 を自動的に開閉することができる。さらに、 指令信号は、端末から固有情報を受信したこ とに応答して車両に送信される。すなわち、 ユーザにエネルギ受給意思がなく、車両近傍 に供給装置がない場合には、ユーザがエネル ギ受給口付近に近づいても、指令信号は車両 に送信されない。そのため、指令信号が端末 から車両に直接送信される場合に比べて、指 令信号をユーザのエネルギ受給意思に応じて より適確に送信することができる。その結果 、エネルギ受給作業の簡素化を図りつつ、車 両のエネルギ受給口の開閉をユーザのエネル ギ受給意思に応じて適確に行なうことができ る供給装置を提供することができる。

 さらに好ましくは、コネクタは、エネル 供給開始時に予め定められた初期位置から 隔するように操作される。指令信号送信部 、コネクタの状態が初期位置に配置された 態から初期位置と離隔した状態に変化した 合に、蓋部を開く開指令と固有情報とを含 指令信号を送信する。

 この発明によると、ユーザがエネルギ供 開始時にコネクタを操作して、コネクタの 態が初期位置に配置された状態から初期位 と離隔した状態に変化した場合に、開指令 固有情報とを含む指令信号が供給装置から 両に送信される。これにより、コネクタの 態に基づいてユーザにエネルギ受給意思が ることを適確に判断して、エネルギ受給口 自動的に開くことができる。

 さらに好ましくは、コネクタは、エネル 供給終了時に予め定められた初期位置に戻 れるように操作される。指令信号送信部は コネクタの状態が初期位置と離隔した状態 ら初期位置に配置された状態に変化した場 に、蓋部を閉じる閉指令と固有情報とを含 指令信号を送信する。

 この発明によると、ユーザがエネルギ供 終了時にコネクタを操作して、コネクタの 態が初期位置と離隔した状態から初期位置 配置された状態に変化した場合に、閉指令 固有情報とを含む指令信号が供給装置から 両に送信される。これにより、コネクタの 態に基づいてユーザにエネルギ受給を終了 る意思があることを適確に判断して、エネ ギ受給口を自動的に閉じることができる。 らに、閉指令が送信される際には、コネク がエネルギ受給口から完全に抜かれた状態 あるため、蓋部とコネクタとが干渉するお れがなく、蓋部を確実に閉じることができ 。

 さらに好ましくは、供給装置は、固有情 を受信した場合に、コネクタの状態が初期 置と離隔した状態であると、コネクタと車 とのロックを解除するアンロック指令と固 情報とを含む指令信号、ならびに固有情報 みを含む指令信号のいずれか一方の指令信 を送信する。

 この発明によると、供給装置は、固有情 を受信した場合に、コネクタの状態が初期 置と離隔した状態であると、コネクタと車 とのロックを解除するアンロック指令と固 情報とを含む指令信号、ならびに固有情報 みを含む指令信号のいずれか一方の指令信 を送信する。このようにすると、エネルギ 給中にユーザがコネクタを車両にロックし 車両から離れた場合であっても、ユーザが 給装置に戻ってきた時点で、アンロック指 を含む指令信号、あるいは固有情報のみを む指令信号を送信することができる。その め、たとえば車両側でアンロック指令また 固有情報のみを受信した場合にコネクタと 両とのロックを解除するようにすることに り、エネルギ供給終了作業の簡素化を図る とができる。

 この発明の別の局面に係る車両は、供給 置からエネルギが供給される。この車両は 供給装置からのエネルギを受給するエネル 受給口と、エネルギ受給口を覆う蓋部と、 部を開状態および閉状態のいずれかの状態 切り換える開閉切換部と、車両の固有情報 記憶する記憶部と、エネルギ供給開始時に め定められた初期位置から離隔するように 作されてエネルギ受給口に接続されるコネ タが初期位置に配置された状態から隔離さ た状態に変化した場合に供給装置から送信 れる、蓋部を開く開指令と固有情報とを含 指令信号を受信、若しくは、コネクタが隔 された状態から初期位置に配置された状態 変化した場合に供給装置から送信される、 部を閉じる閉指令と固有情報とを含む指令 号を受信する受信部と、指令信号に含まれ 固有情報と記憶部に記憶された固有情報と 一致する場合でかつ指令信号に開指令が含 れる場合に蓋部を開状態に切り換える、若 くは、指令信号に含まれる固有情報と記憶 に記憶された固有情報とが一致する場合で つ指令信号に閉指令が含まれる場合に蓋部 閉状態に切り換える開閉制御部とを含む。

 この発明によると、車両は、エネルギ供 開始時に予め定められた初期位置から離隔 るように操作されてエネルギ受給口に接続 れるコネクタが初期位置に配置された状態 ら隔離された状態に変化した場合に供給装 から送信される、蓋部を開く開指令と固有 報とを含む指令信号を受信する。車両は、 令信号に含まれる固有情報と記憶部に記憶 れた固有情報とが一致する場合でかつ指令 号に開指令が含まれる場合に、蓋部を開状 に切り換える。このようにすると、たとえ 、エネルギ供給開始時にユーザが供給装置 らコネクタを抜いた場合に、ユーザにエネ ギ受給意思があるものとして、エネルギ受 口を開くことができる。一方、車両は、コ クタが隔離された状態から初期位置に配置 れた状態に変化した場合に供給装置から送 される、蓋部を閉じる閉指令と固有情報と 含む指令信号を受信する。車両は、指令信 に含まれる固有情報と記憶部に記憶された 有情報とが一致する場合でかつ指令信号に 指令が含まれる場合に、蓋部を閉状態に切 換える。このようにすると、エネルギ供給 了時にユーザが供給装置にコネクタを戻し 場合に、ユーザにエネルギ受給意思がない のとして、エネルギ受給口を閉じることが きる。そのため、ユーザが固有情報を供給 置に予め登録しなくても、またユーザがエ ルギ受給口の開閉操作を行なわなくても、 ネルギ受給口の開閉をユーザのエネルギ受 意思に応じて適確に行なうことができる。 の結果、エネルギ受給作業の簡素化を図り つ、車両のエネルギ受給口の開閉をユーザ エネルギ受給意思に応じて適確に行なうこ ができる車両を提供することができる。

 この発明の別の局面に係る車両は、供給 置からエネルギが供給される。この車両は 供給装置からのエネルギを受給するエネル 受給口と、エネルギ受給口を覆う蓋部と、 部を開状態および閉状態のいずれかの状態 切り換える開閉切換部と、車両の固有情報 記憶する記憶部と、車両が予め定められた 囲に位置する場合でかつ車両のユーザが携 可能な端末からの固有情報を供給装置が受 した場合に供給装置から送信される、蓋部 開閉する開閉指令と、端末から供給装置が 信した固有情報と、を含む指令信号を受信 る受信部と、指令信号に含まれる固有情報 記憶部に記憶された固有情報とが一致する 合、指令信号に含まれる開閉指令に基づい 、開閉切換部を制御する切換制御部とを含 。予め定められた範囲は、供給装置からの ネルギ受給が可能な範囲で、かつ供給装置 端末との通信範囲に、エネルギ受給口が含 れ、かつ車両の乗車席を含まない範囲であ 。

 この発明によると、車両は、車両が予め められた範囲に位置する場合でかつ車両の ーザが携帯可能な端末からの固有情報を供 装置が受信した場合に、指令信号を供給装 から受信する。指令信号には、蓋部を開閉 る開閉指令と端末から供給装置が受信した 有情報とが含まれる。車両は、指令信号に まれる固有情報と記憶部に記憶された固有 報とが一致する場合、指令信号に含まれる 閉指令に基づいて、開閉切換部を制御する ここで、予め定められた範囲は、供給装置 らのエネルギ受給が可能な範囲で、かつ供 装置と端末との通信範囲に、エネルギ受給 が含まれ、かつ車両の乗車席を含まない範 である。このようにすると、供給装置の近 に車両が停止している場合であっても、端 を携帯したユーザが車内にいる時点(すなわ ちユーザが供給装置と端末との通信範囲にい ない時点)では、指令信号が車両に受信され い。その後、ユーザがエネルギを受給しよ として車両を降りてエネルギ受給口付近に づいた時点(すなわちユーザが供給装置と端 との通信範囲に入った時点)で、指令信号が 車両に受信される。そのため、ユーザが固有 情報を供給装置に予め登録しなくても、また ユーザがエネルギ受給口の開閉操作を行なわ なくても、ユーザがエネルギを受給しようと する際に、エネルギ受給口を自動的に開閉す ることができる。さらに、車両は供給装置か ら指令信号を受信するので、ユーザにエネル ギ受給意思がなく車両近傍に供給装置がない 場合には、ユーザがエネルギ受給口付近に近 づいても、指令信号は車両に送信されない。 そのため、端末から指令信号を直接受信する 場合に比べて、エネルギ受給口の開閉をユー ザのエネルギ受給意思に応じてより適確に行 なうことができる。その結果、エネルギ受給 作業の簡素化を図りつつ、車両のエネルギ受 給口の開閉をユーザのエネルギ受給意思に応 じて適確に行なうことができる車両を提供す ることができる。

 好ましくは、車両は、コネクタと車両と 状態をロック状態およびアンロック状態の ずれかの状態に切り換えるロック切換部と コネクタが隔離された状態である場合に、 有情報およびアンロック指令を含む指令信 、ならびに固有情報のみを含む指令信号の ずれか一方の指令信号を供給装置から受信 る受信部と、指令信号に含まれる固有情報 記憶部に記憶された固有情報とが一致する 合で、かつ指令信号にアンロック指令が含 れる場合および固有情報のみが含まれる場 のいずれかの場合に、アンロック状態に切 換えるようにロック切換部を制御するロッ 制御部とをさらに含む。

 この発明によると、車両は、コネクタが 離された状態である場合に、固有情報およ アンロック指令を含む指令信号、ならびに 有情報のみを含む指令信号のいずれか一方 指令信号を供給装置から受信する。車両は 指令信号に含まれる固有情報と記憶されて た固有情報とが一致する場合で、かつ指令 号にアンロック指令が含まれる場合および 有情報のみが含まれる場合のいずれかの場 に、コネクタと車両とのロックを解除する このようにすると、エネルギ受給中にユー がコネクタを車両にロックして車両から離 た場合であっても、ユーザが供給装置に戻 てきた時点で、コネクタと車両とのロック 自動的に解除することができる。そのため エネルギ供給終了作業の簡素化を図ること できる。

本発明の第1の実施例に係る車両制御シ ステムの構成を示す図である。 本発明の第1の実施例に係る車両の構造 を示す図である。 本発明の第1の実施例に係る電力供給装 置の構造を示す図である。 本発明の第1の実施例に係る車両および 電力供給装置と端末との通信可能エリアを示 す図である。 本発明の第1の実施例に係る電力供給装 置の機能ブロック図である。 本発明の第1の実施例に係る車両の機能 ブロック図である。 本発明の第1の実施例に係る電力供給装 置に含まれるECUの制御構造を示すフローチャ ートである。 本発明の第1の実施例に係る車両に含ま れるECUの制御構造を示すフローチャートであ る。 本発明の第1の実施例の変形例に係る電 力供給装置に含まれるECUの制御構造を示すフ ローチャートである。 本発明の第1の実施例の変形例に係る 両に含まれるECUの制御構造を示すフローチ ートである。 本発明の第2の実施例に係る車両制御 ステムの構成を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る車両に含 れるECUの制御構造を示すフローチャートで る。 本発明の第2の実施例の変形例(その1) 係る車両に含まれるECUの制御構造を示すフ ーチャートである。 本発明の第2の実施例の変形例(その2) 係る車両に含まれるECUの制御構造を示すフ ーチャートである。

符号の説明

 10,1010 車両、12 受給口、20 電力供給装 、22 充電パドル、24 パドル装着部、30 端 、100,1100 車両制御部、110 リッド、120 室外 発信機、122A,122B,122C アウトサイドドアハン ル、124 室内受信機、126C ラゲージ内発信機 、126A,126B 室内発信機、130 リッド開閉装置 140 充電プラグ、142 接続センサ、150 パド ロック装置、160,250,1160 ECU、162,252 ID記憶部 164 ID照合部、166 コマンド指令部、200 送 信部、210 受信機、220 発信機、230 充電制 装置、240 パドル位置センサ、254 信号発信 令部、1170 駆動システム作動センサ、1172  ア開閉センサ、1174 ドアロック装置。

 以下、図面を参照しつつ、本発明の実施 について説明する。以下の説明では、同一 部品には同一の符号を付してある。それら 名称および機能も同じである。したがって それらについての詳細な説明は繰返さない

 <第1の実施例>
 図1を参照して、本実施例に係る車両制御シ ステムについて説明する。この車両制御シス テムは、電力で駆動するモータを走行源とす る車両10と、車両10に電力を供給する電力供 装置20と、車両10のユーザに携帯される端末3 0とで構成され、これらの間で無線で送受信 れる車両固有情報(以下、IDコードとも記載 る)の照合結果に基づいて、車両10のユーザ( 下、単にユーザとも記載する)が鍵や操作機 を手にとることなく、車両10の制御を行なう とができるシステムである。なお、本実施 に係る車両制御システムを構成する車両10 よび電力供給装置20についても本発明の一態 様である。

 端末30には、IDコードが予め記憶される。 端末30は、車両10からのリクエスト信号R(1)に 答して、IDコードを含むレスポンス信号A(1) 車両10に送信する。また、端末30は、電力供 給装置20からのリクエスト信号R(2)に応答して 、IDコードを含むレスポンス信号A(2)を電力供 給装置20に送信する。

 電力供給装置20は、車両10の駐車場の近傍 に設置される。なお、電力供給装置20は、た えば公共の場所に設けられた電力ステーシ ンなどに設置されていてもよい。電力供給 置20は、充電パドル22と、パドル装着部24と 送受信部200とを含む。

 充電パドル22は、通常時(非充電時)には、 パドル装着部24に装着されている。充電パド 22は、充電作業開始時にユーザによりパド 装着部24から抜かれて車両10の受給口12に挿 される。この充電パドル22を経由して、電力 供給装置20から車両10に電力が供給される。 電作業終了時には、充電パドル22はユーザに より再びパドル装着部24に装着される。

 送受信部200は、車両10および端末30との間 で無線通信を行なう。送受信部200は、リクエ スト信号R(2)を端末30に送信する。送受信部200 は、端末30からのレスポンス信号A(2)を受信す ると、レスポンス信号A(2)に含まれるIDコード と車両10の制御を要求するコマンドとを含む 令信号Sを、車両10に送信する。

 車両10は、受給口12と、車両制御部100とを 含む。車両10は、充電時に受給口12に挿入さ た充電パドル22を経由して電力供給装置20か モータの駆動に用いる電力を受給し、受給 れた電力をバッテリ(図示せず)に蓄える。

 車両制御部100は、端末30および電力供給 置20との間で無線通信を行なう。車両制御部 100は、リクエスト信号R(1)を端末30に発信する 。車両制御部100は、端末30からのレスポンス 号A(1)と電力供給装置20からの指令信号Sとを 受信する。車両制御部100は、電力供給装置20 ら受信した指令信号Sに基づいて、車両10の 部を制御する。

 図2を参照して、車両10および車両制御部1 00についてさらに説明する。車両制御部100は 室外発信機120と、アウトサイドドアハンド 122A,122B,122Cと、室内受信機124と、室内発信 126A,126Bと、ラゲージ内発信機126Cと、ECU160と 含む。

 室外発信機120は、ECU160からの指令により アウトサイドドアハンドル122A,122B,122Cに内 されたアンテナからリクエスト信号R(1)を車 10の室外に発信させる。アウトサイドドア ンドル122A,122B,122Cは、それぞれ右フロントド ア、左フロントドア、バックドアに設けられ 、予め定められた各発信エリアにリクエスト 信号R(1)を発信する。リクエスト信号R(1)は、 ステム作動中は常時発信されており、各発 エリア内に端末30が存在する場合に、端末30 からレスポンス信号A(1)が室内受信機124に送 される。

 室内受信機124は、車両10のルーフ後部に けられ、レスポンス信号A(1)および指令信号S を受信し、受信した情報をECU160に出力する。

 室内発信機126Aは車内のフロント側のエリ アに、室内発信機126Bは車内のリヤ側のエリ に、ラゲージ内発信機126Cは車内の荷室のエ アに、それぞれリクエスト信号R(1)を発信す る。端末30からのレスポンス信号A(1)には、い ずれの発信エリアのリクエスト信号R(1)に応 するものかを示す情報が含まれており、こ 情報により端末30がいずれの発信エリアに存 在するのかを車両10側で把握することができ 。

 車両10は、リッド110、リッド開閉装置130 充電プラグ140、パドルロック装置150、接続 ンサ142をさらに含む。

 リッド110は、受給口12を覆う蓋であり、 閉可能に車両10に固定される。リッド開閉装 置130は、ECU160からの指令により、リッド110の 開閉状態を制御する。リッド110は、充電開始 時に閉じた状態から開かれる(矢印B参照)。

 充電プラグ140は、受給口12の内部に設け れ、ハーネスを経由してバッテリに接続さ ている。充電時には、リッド110が開かれた に、充電パドル22が挿入されて(矢印A参照)、 充電プラグ140と充電パドル22とが電気的に接 される。

 接続センサ142は、充電プラグ140と充電パ ル22とが接続されているか否かを検出し、 出結果を示す信号を、ECU160に出力する。

 パドルロック装置150は、ECU160からの指令 より、充電パドル22を受給口12に挿入された 状態でロックする装置である。

 ECU160は、室内受信機124や接続センサ142な から送られてきた信号、ROM(Read Only Memory) 記憶されたマップおよびプログラムに基づ て、リッド開閉装置130やパドルロック装置15 0などの各機器類を制御する。

 図3を参照して、電力供給装置20について らに説明する。送受信部200は、受信機210と 発信機220とで構成される。電力供給装置20 、充電制御装置230と、パドル位置センサ240 、ECU250とをさらに含む。

 受信機210は、端末30からのIDコードを含む レスポンス信号A(2)を受信し、ECU250に出力す 。

 発信機220は、ECU250からの指令により、リ エスト信号R(2)を予め定められた発信エリア に発信する。この発信エリアに端末30が存在 る場合に、端末30からレスポンス信号A(2)が 信される。また、発信機220は、ECU250からの 令により、レスポンス信号A(2)に含まれるID ードと車両10の制御を要求するコマンドと 含む指令信号Sを車両10に送信する。

 充電制御装置230は、ECU250からの指令によ 、充電パドル22を経由して車両10に供給する 電力値、電流値、電圧値などを制御する。

 パドル位置センサ240は、充電パドル22が ドル装着部24に装着されているか否かを検出 し、検出結果を表わす信号をECU250に出力する 。

 ECU250は、受信機210やパドル位置センサ240 どから送られてきた信号、ROM(Read Only Memory )に記憶されたマップおよびプログラムに基 いて、発信機220や充電制御装置230などの各 器類を制御する。

 図4を参照して、車両10および電力供給装 20と端末30との通信可能エリアについて説明 する。なお、図4は、右クォータパネル部に ッド110が設けられた車両10が、電力供給装置 20近傍の充電可能位置に駐車されている状態 示している。

 エリアAA,AB,ACは、各アウトサイドドアハ ドル122A,122B,122Cからのリクエスト信号R(1)の 信エリアをそれぞれ示している。すなわち エリアAA,AB,ACが、車両室外における車両10と 末30との通信可能エリアである。この図に されているとおり、車両室外における車両10 と端末30との通信可能エリアは、各ドアハン ルを中心として比較的狭い範囲に制限され おり、たとえばリッド110近傍のエリアは通 可能エリアに含まれない。

 エリアAD,AE,AFは、室内発信機126A,126Bおよ ラゲージ内発信機126Cからのリクエスト信号R (1)の発信エリアをそれぞれ示している。すな わち、エリアAD,AE,AFで示されたエリアが、車 室内における車両10と端末30との通信可能エ リアである。この図に示されているとおり、 車両室内における車両10と端末30との通信可 エリアは、車両室内のほぼ全域であり、端 30を携帯したユーザが車両室内に乗車してい る限り、端末30から車両10にレスポンス信号A( 1)が送信される。

 電力供給装置20の発信機220からのリクエ ト信号R(2)の発信エリアARは、図4に示すよう 、電力供給装置20近傍の充電可能位置に車 10が駐車されている状態において、リッド110 を含み、かつユーザの乗車席および荷室を含 まないエリアに制限されている。すなわち、 電力供給装置20と端末30との通信可能エリア 、この発信エリアARに制限され、たとえば、 端末30を携帯したユーザが車両室内に乗車し いる状態では、電力供給装置20は端末30から のレスポンス信号A(2)を受信することはでき い。

 図5を参照して、本実施例に係る車両制御 システムを構成する電力供給装置20の機能ブ ック図について説明する。図5に示すように 、電力供給装置20は、ID記憶部252と、信号発 指令部254とを含む。

 ID記憶部252は、端末30からのレスポンス信 号A(2)に含まれるIDコードを記憶し、信号発信 指令部254に出力する。

 信号発信指令部254は、パドル位置センサ2 40からの信号(パドル位置情報)に基づいて、ID 記憶部252からのIDコードと車両10の制御を要 するコマンドとを含む指令信号Sを発信機220 出力する。これにより、指令信号Sが発信機 220から車両10に送信される。

 図6を参照して、本実施例に係る車両制御 システムを構成する車両10の機能ブロック図 ついて説明する。図6に示すように、車両10 、ID記憶部162と、ID照合部164と、コマンド指 令部166とを含む。

 ID記憶部162は、端末30からのレスポンス信 号A(1)に含まれるIDコードを予め記憶する。

 ID照合部164は、ID記憶部162に記憶されたID ードと、電力供給装置20からの指令信号Sに まれるIDコードとが一致するか否かを照合 る。

 コマンド指令部166は、ID照合部164によっ IDコードが一致していると照合されると、指 令信号Sに含まれるコマンドに基づいて、リ ド開閉装置130やパドルロック装置150に制御 号を出力する。

 このような機能ブロックを有する本実施 に係る制御装置は、デジタル回路やアナロ 回路の構成を主体としたハードウェアでも ECU160やECU250に含まれるCPU(Central Processing Uni t)およびメモリとメモリから読み出されてCPU 実行されるプログラムとを主体としたソフ ウェアでも実現することが可能である。一 的に、ハードウェアで実現した場合には動 速度の点で有利で、ソフトウェアで実現し 場合には設計変更の点で有利であると言わ ている。以下においては、ソフトウェアと て制御装置を実現した場合を説明する。

 図7を参照して、ECU250が実行するプログラ ムの制御構造について説明する。なお、この プログラムは、予め定められたサイクルタイ ムで繰り返し実行される。

 ステップ(以下、ステップをSと略す)100に 、ECU250は、端末30から送信されるレスポン 信号A(2)の受信が開始されたか否かを判断す 。開始されたと判断されると(S100にてYES)、 理はS102に移される。そうでないと(S100にてN O)、この処理は終了する。

 S102にて、ECU250は、パドル位置センサ240か らの信号に基づいて、充電パドル22がパドル 着部24に装着されているか否かを判断する 装着されていると判断されると(S102にてYES) 処理はS104に移される。そうでないと(S102に NO)、処理はS108に移される。

 S104にて、ECU250は、充電パドル22がパドル 着部24から抜かれたか否かを判断する。抜 れたと判断されると(S104にてYES)、処理はS106 移される。そうでないと(S104にてNO)、処理 S104に戻される。

 S106にて、ECU250は、レスポンス信号A(2)に まれるIDコードおよびリッド開コマンドを含 む指令信号Sを発信機220に出力する。

 S108にて、ECU250は、レスポンス信号A(2)に まれるIDコードのみを含む指令信号Sを発信 220に出力する。

 S110にて、ECU250は、充電パドル22がパドル 着部24に戻されたか否かを判断する。戻さ たと判断されると(S110にてYES)、処理はS112に される。そうでないと(S110にてNO)、処理はS1 10に戻される。

 S112にて、ECU250は、レスポンス信号A(2)に まれるIDコードおよびリッド閉コマンドを含 む指令信号Sを発信機220に出力する。

 図8を参照して、ECU160が実行するプログラ ムの制御構造について説明する。な、このプ ログラムは、予め定められたサイクルタイム で繰り返し実行される。

 S200にて、ECU160は、端末30からのレスポン 信号A(1)を受信したか否かを判断する。受信 したと判断されると(S200にてYES)、処理はS202 移される。そうでないと(S200にてNO)、この処 理は終了する。

 S202にて、ECU160は、レスポンス信号A(1)に まれるIDコードを記憶する。なお、IDコード 車両に予め登録されていてもよいし、乗車 にユーザが登録してもよい。

 S204にて、ECU160は、電力供給装置20からの 令信号Sを受信したか否かを判断する。受信 したと判断されると(S204にてYES)、処理はS206 移される。そうでないと(S204にてNO)、この処 理は終了する。

 S206にて、ECU160は、記憶されていたIDコー (レスポンス信号A(1)に含まれていたIDコード )と指令信号Sに含まれるIDコードとが一致す か否かを判断する。一致すると(S206にてYES) 処理はS208に移される。そうでないと(S206に NO)、この処理は終了する。

 S208にて、ECU160は、指令信号Sにリッド開 マンドが含まれるか否かを判断する。リッ 開コマンドが含まれると(S208にてYES)、処理 S210に移される。そうでないと(S208にてNO)、 理はS212に移される。

 S210にて、ECU160は、リッド110を開く制御信 号をリッド開閉装置130に出力する。

 S212にて、ECU160は、指令信号Sにリッド閉 マンドが含まれるか否かを判断する。リッ 閉コマンドが含まれると(S212にてYES)、処理 S214に移される。そうでないと(S212にてNO)、 理はS216に移される。

 S214にて、ECU160は、リッド110を閉じる制御 信号をリッド開閉装置130に出力する。

 S216にて、ECU160は、パドルロック装置150に より充電パドル22がロック中であるか否かを 断する。充電パドル22がロック中であると(S 216にてYES)、処理はS218に移される。そうでな と(S216にてNO)、この処理は終了する。

 S218にて、ECU160は、パドルロック解除指令 (アンロック指令)をパドルロック装置150に出 する。

 S220にて、ECU160は、接続センサ142からの信 号に基づいて、パドルロック解除指令が出力 されてから所定時間内に、充電パドル22が受 口12から抜かれたか否かを判断する。たと ば、ECU160は、充電プラグ140と充電パドル22と が接続されている状態から接続されていない 状態に変化した場合に、充電パドル22が受給 12から抜かれたと判断する。予定時間内に 電パドル22が抜かれたと判断されると(S220に YES)、この処理は終了する。そうでないと(S2 20にてNO)、処理はS222に移される。

 S222にて、ECU160は、パドルロック指令をパ ドルロック装置150に出力する。

 以上のような構造およびフローチャート 基づく、本実施例に係る車両制御システム より制御されるリッド110の動作について説 する。

 [充電開始時]
 端末30を携帯した車両10のユーザが、充電作 業を行なうために、車両10を駐車場に停止さ た場合を想定する。停車直後には、ユーザ 運転席に乗車しており、端末30からは、室 発信機126Aからのリクエスト信号R(1)に応答し てレスポンス信号A(1)が送信される。したが て、車両10には、レスポンス信号A(1)に含ま るIDコードが記憶されている(S200にてYES、S202 )。

 その後、ユーザが充電作業を開始しよう して、車両10から降りて、受給口12および電 力供給装置20に近づいて、電力供給装置20の クエスト信号R(2)の発信エリアARに入ると、 力供給装置20では、端末30からのIDコードを むレスポンス信号A(2)の受信が開始される(S10 0にてYES)。そのため、ユーザがIDコードを電 供給装置20に予め登録していなくても、電力 供給装置20には端末30からのIDコードが自動的 に受信される。

 ユーザがパドル装着部24に装着されてい 充電パドル22をパドル装着部24から抜くと(S10 2にてYES、S104にYES)、レスポンス信号A(2)に含 れるIDコードおよびリッド開コマンドを含む 指令信号Sが電力供給装置20から車両10に送信 れる(S106)。

 この指令信号Sを車両10が受信し(S204にてYE S)、指令信号Sに含まれるIDコードが記憶され いたIDコードと一致し(206にてYES)、充電作業 者が車両10のユーザであることが確認される 、指令信号Sに含まれるリッド開コマンドに 基づいて、リッド110が開かれる(S208にてYES、S 210)。

 このように、ユーザが充電パドル22を抜 だけでリッド110が自動的に開かれる。その め、ユーザが車内でのリッド110の開閉操作 することなく車外に出た場合であっても、 内または車外から鍵や操作機でリッド開操 を手動で行なう必要はない。さらに、ユー がIDコードを電力供給装置20に予め登録する 要もない。これにより、充電開始作業の簡 化を図ることができる。

 さらに、車両10は電力供給装置20経由でID ードを受信するので、ユーザに充電意思が く車両10の近くに電力供給装置20がない場合 には、ユーザが受給口12付近に近づいてもリ ド110は開かない。そのため、たとえば端末3 0から指令信号Sを直接受信してリッド110を開 する場合に比べて、ユーザの充電意思に応 たリッド110の開閉を行なうことができる。

 さらに、IDコードの照合結果でリッド110 開閉するので、他人が電力供給装置20近傍に 来て充電パドル22を操作しても、自車のリッ 110が開くことはなく、逆に、ユーザが充電 ドル22を操作しても、他車のリッドが勝手 開かれることはない。そのため、電力供給 置20近傍に複数の車両が存在する場合であっ ても、充電意思があるユーザの車両のリッド のみを開閉することができる。

 [充電終了時]
 充電中に車両10から離れていたユーザが、 電作業を終了して車両10を発進させようとし て、電力供給装置20近傍に戻ってきた場合を 定する。

 この際、ユーザが電力供給装置20からの クエスト信号R(2)の発信エリアARに入ると、 力供給装置20では、端末30からのレスポンス 号A(2)の受信が開始される(S100にてYES)が、充 電中で充電パドル22がパドル装着部24に装着 れていない(S102にてNO)ため、レスポンス信号 A(2)に含まれるIDコードのみを含む指令信号S 電力供給装置20から車両10に送信される(S108)

 この指令信号Sを車両10が受信し(S204にてYE S)、指令信号Sに含まれるIDコードが記憶され いたIDコードと一致すると(206にてYES)、指令 信号SにIDコードのみが含まれるため(S208にてN O、S212にてNO)、充電パドル22のロックが解除 れる(S216にてYES、S218)。

 このように、充電作業を終了しようとし ユーザが電力供給装置20近傍に近づいただ で、充電パドル22と車両10とのロックを解除 きる。そのため、ユーザの手動によるロッ 解除操作が不要となり、充電終了作業の簡 化を図ることができる。なお、ユーザが充 作業を終了せずに再び車両10から離れた場 には、所定時間内に充電パドル22が受給口12 ら抜かれないため(S220にてNO)、充電パドル22 と車両10とが自動的に再びロックされ(S222)、 電パドル22が他人に使用されることはない

 充電パドル22のロック解除後に、ユーザ 充電パドル22を受給口12から抜いてパドル装 部24に戻すと(S110にてYES)、IDコードおよびリ ッド閉コマンドを含む指令信号Sが電力供給 置20から車両10に送信され(S112)、リッド110が 動的に閉じられる(S212にてYES、S214)。これに より、充電開始作業時と同様に、充電終了作 業の簡素化を図るとともに、ユーザの充電終 了意思に応じてリッド110を閉じることができ る。

 さらに、ユーザが充電パドル22をパドル 着部24に戻したタイミングでリッド110が閉じ られるため、リッド110と充電パドル22とが干 するおそれがなく、リッド110を確実に閉じ ことができる。

 以上のように、本実施例に係る車両制御 ステムによれば、ユーザが車両の充電作業 に電力供給装置と端末との通信エリア(発信 エリアAR)に入ると、電力供給装置は、ユーザ が携帯する端末からIDコードを受信し、ユー の充電パドル操作に基づいて、リッド開コ ンド(またはリッド閉コマンド)をIDコードと ともに車両に送信する。車両は、電力供給装 置からのIDコードと記憶していたIDコードと 一致する場合に、電力供給装置からのコマ ドに基づいて、電力の受給口を覆うリッド 開閉する。そのため、ユーザがIDコードを電 力供給装置に予め登録しなくても、またユー ザが手動操作を行なわなくても、ユーザが充 電しようとして充電パドルを操作するだけで 、リッドの開閉を自動的に行なうことができ る。その結果、充電作業の簡素化を図りつつ 、車両の電力受給口の開閉をユーザの充電意 思に応じて適確に行なうことができる。

 なお、本実施例においては、上述の図4に 示したように、電力供給装置20からのリクエ ト信号R(2)の発信エリアARが、リッド110を含 、かつユーザの乗車席および荷室を含まな エリアに制限されている。そのため、充電 ドル22の操作状態を判断(図7のS104、S110)する ことなく、ユーザが発信エリアARに入った(す なわち電力供給装置20が端末30からレスポン 信号A(2)を受信した)時点で、指令信号Sを車 10に送信するようにしてもよい。このように しても、ユーザが車内にいる時点ではリッド を開閉せずに、その後ユーザが車外に出て発 信エリアARに入った時点で、リッドを開閉す ことができる。その逆に、本実施例におい は、上述の図7の説明で記載したように、充 電パドル22が操作されたこと(図7のS104にてYES S110にてYES)が、指令信号S(リッドの開閉コマ ンド)の送信条件となっている。そのため、 力供給装置20からのリクエスト信号R(2)の発 エリアARをより広い範囲に拡大したり、ある いは、パドル装着部24近傍のより狭い範囲に 限したりするようにしてもよい。このよう しても、ユーザが充電パドル22を操作した 点でリッドを開閉することができる。

 また、本実施例においては、図7のS108に 、電力供給装置20がIDコードのみを含む指令 号Sを車両10に送信する場合について説明し が、たとえば、電力供給装置20がIDコードと ロック解除コマンドとを含む指令信号Sを送 するようにし、車両10でロック解除コマンド を含む指令信号Sを受信した場合に、充電パ ル22と車両10とのロックを解除するようにし もよい。

 また、本実施例においては、本発明に係 車両制御システムを、電力で駆動するモー を走行源とする車両に適用した場合につい 説明したが、本発明に係る車両制御システ を適用できる車両は、これに限定されない たとえば、本発明に係る車両制御システム 、エンジンを走行源とする車両に適用し、 料給油ノズルが挿入される給油口の開閉を 動的に制御するようにしてもよい。

 <第1の実施例の変形例>
 上述の第1の実施例に係る車両制御システム における車両10および電力供給装置20の制御 造に、以下の図9および図10に示す制御構造 追加するようにしてもよい。

 図9を参照して、本変形例に係る電力供給 装置20におけるECU250が実行するプログラムの 御構造について説明する。なお、このプロ ラムは、予め定められたサイクルタイムで り返し実行される。

 S150にて、ECU250は、端末30からのレスポン 信号A(2)の受信が終了したか否かを判断する 。レスポンス信号A(2)の受信が終了すると(S150 にてYES)、処理はS152に移される。そうでない (S150にてNO)、この処理は終了する。

 S152にて、ECU250は、パドル位置センサ240か らの信号に基づいて、充電パドル22がパドル 着部24に装着されているか否かを判断する 装着されていると判断されると(S152にてYES) この処理は終了する。そうでないと(S152にて NO)、処理はS154に移される。S154にて、ECU250は IDレス信号を車両10に送信する。

 図10を参照して、本変形例に係る車両10に おけるECU160が実行するプログラムの制御構造 について説明する。なお、このプログラムは 、予め定められたサイクルタイムで繰り返し 実行される。

 S250にて、ECU160は、電力供給装置20からのI Dレス信号を受信したか否かを判断する。IDレ ス信号を受信すると(S250にてYES)、処理はS252 移される。そうでないと(S250にてNO)、この処 理は終了する。

 S252にて、ECU160は、IDレス信号を受信して らの所定時間内に、IDコードを受信したか かを判断する。なお、このIDコードは、端末 30からのレスポンス信号A(1)に含まれる場合で あっても、電力供給装置20からの指令信号Sに 含まれる場合であってもよい。所定時間内に IDコードを受信すると(S252にてYES)、この処理 終了する。そうでないと(S252にてNO)、処理 S254に移される。

 S254にて、ECU160は、充電パドル22と車両10 をロックする指令をパドルロック装置150に 力する。これにより、パドルロック装置150 作動し、充電パドル22が受給口12に挿入され 状態でロックされる。

 このようにすると、ユーザが車両10の充 中に車両10から離れると(S150にてYES)、充電パ ドル22が受給口12に挿入された状態であるた (S152にてNO)、IDレス信号が電力供給装置20か 車両10に送信される(S154)。車両10がIDレス信 を受信してから所定時間が経過すると(S250に てYES、S252にてNO)、充電パドル22がロックされ る(S254)。これにより、ユーザが充電中に車両 10から離れる場合に、充電パドル22を自動的 ロックして、他人による充電パドル22の無断 使用を防止することができる。

 <第2の実施例>
 以下、本実施例に係る車両制御システムに いて説明する。本実施例に係る車両制御シ テムは、上述の第1の実施例に係る車両制御 システムの構成と比較して、車両10に代えて 車両1010を含む点が異なる。これら以外の構 成は、上述の第1の実施例に係る車両制御シ テムの構成と同じ構成である。同じ構成に いては同じ参照符号が付してある。それら 機能も同じである。したがって、それらに いての詳細な説明はここでは繰返さない。

 図11を参照して、本実施例に係る車両制 システムを構成する車両1010について説明す 。車両1010は、上述の第1の実施例に係る車 10と比較して、車両制御部100に代えて、車両 制御部1100を含む点、駆動システム作動セン 1170、ドア開閉センサ1172およびドアロック装 置1174をさらに含む点が異なる。車両制御部11 00は、車両制御部100と比較して、ECU160に代え 、ECU1160を含む点が異なる。ECU1160は、ECU160 比較して、実行されるプログラムの制御構 のみが異なる。これら以外の構成は、上述 第1の実施例に係る車両10の構成と同じ構成 ある。同じ構成については同じ参照符号が してある。それらの機能も同じである。し がって、それらについての詳細な説明はこ では繰返さない。

 駆動システム作動センサ1170は、車両1010 駆動システムが作動しているか否かを検出 、検出結果を表わす信号をECU1160に送信する

 ドア開閉センサ1172は、車両1010のフロン ドア、リヤドア、ラゲージドアなどの各ド の開閉状態を検出し、検出結果を表わす信 をECU1160に送信する。

 ドアロック装置1174は、ECU1160からの指令 より、各ドアが閉じられた状態で各ドアを ックまたはアンロックする装置である。

 ECU1160は、上述の第1の実施例に係るECU160 実行されるプログラムの制御構造に加えて 以下の図12に説明するプログラムの制御構造 を備える。なお、ECU1160は、必ずしもECU160で 行されるプログラムの制御構造を備えてい ことに限定されず、以下の図12に説明するプ ログラムの制御構造のみを備えるようにして もよい。

 図12を参照して、ECU1160が実行するプログ ムの制御構造について説明する。このプロ ラムは、予め定められたサイクルタイムで り返し実行される。なお、図12に示したフ ーチャートの中で、前述の図8に示したフロ チャートと同じ処理については同じステッ 番号を付してある。それらについて処理も じである。したがって、それらについての 細な説明はここでは繰返さない。

 S1200にて、ECU1160は、接続センサ142からの 号に基づいて、充電プラグ140と充電パドル2 2とが接続されているか否かを判断する。接 されていると(S1200にてYES)、処理はS204に移さ れる。そうでないと(S1200にてNO)、この処理は 終了する。

 S1202にて、ECU1160は、駆動システム作動セ サ1170からの信号に基づいて、車両1010の駆 システムが停止しているか否かを判断する 停止していると(S1202にてYES)、処理はS1204に される。そうでないと(S1202にてNO)、この処 は終了する。

 S1204にて、ECU1160は、ドア開閉センサ1172か らの信号に基づいて、車両1010の全てのドア 閉じられているか否かを判断する。全ての アが閉じられていると(S1204にてYES)、処理はS 1206に移される。そうでないと(S1204にてNO)、 の処理は終了する。

 S1206にて、ECU1160は、全ドアをロックする 令をドアロック装置1174に送信する。

 以上のような構造およびフローチャート 基づく、本実施例に係る車両1010の各ドアの 動作について説明する。

 端末30を携帯した車両1010のユーザが、充 作業を行なうために、車両1010を駐車場に停 止させて駆動システムを停止した場合を想定 する。停車直後には、ユーザが運転席に乗車 しており、端末30からは、室内発信機126Aから のリクエスト信号R(1)に応答してレスポンス 号A(1)が送信される。したがって、車両10に 、レスポンス信号A(1)に含まれるIDコードが 憶されている(S200にてYES、S202)。

 ここで、充電にはある程度の時間がかか ため、充電が終了するまでは、ユーザは車 1010から離れた場所(たとえば自宅内など)で 機することが多い。したがって、充電作業 始時には、ユーザは、車両室内での用事を て済ませた後、車両1010から降りて全ドアを 閉め、充電パドル22を充電プラグ140に接続し 後に、車両1010から離れることが多い。

 そこで、ユーザが充電パドル22を充電プ グ140に接続した場合(S1200にてYES)、電力供給 置20からの指令信号Sに含まれるIDコードが 憶されていたIDコードと一致し(206にてYES)、 動システムが停止し(S1202にてYES)、全てのド アが閉じられていると(S1204にてYES)、全ドア ロックされる(S1206)。

 このように、ユーザが充電作業を開始す だけで全ドアが自動的にロックされる。そ ため、ユーザが鍵や操作機でドアロック操 を手動で行なう必要はない。さらに、ユー がIDコードを電力供給装置20に予め登録する 必要もない。これにより、充電作業開始後に 車両1010を離れる際のドアロック操作の簡素 を図ることができる。

 さらに、車両1010は電力供給装置20経由でI Dコードを受信するので、端末30からのIDコー を受信するアンテナをリッド110付近に新た 設ける必要がない。さらに、IDコードの照 が電力供給装置20ではなく車両1010で行なわ るので、車両のユーザは、予め自車のIDコー ドを電力供給装置20に記憶することなく本シ テムを利用することができる。

 以上のように、本実施例に係る車両制御 ステムによれば、ユーザが車両から降りて 電パドルを充電プラグに接続して充電作業 開始すると、駆動システムが停止している とおよび全ドアが閉じられていることを条 として、全ドアが自動的にロックされる。 れにより、充電作業開始後にユーザが車両 離れる際に、ユーザの手動によるドアロッ 操作が不要となり、ドアロック操作の簡素 を図ることができる。

 なお、本実施の形態において、ユーザが アロックを要求していることを入力するた の入力ボタンを充電パドル22に別途設け、 ーザが充電パドル22を充電プラグ140に接続し た状態でこの入力ボタンを操作したことをト リガにして、ECU1160がドアロックを実行する うにしてもよい。このように構成すること 、充電時におけるドアロック操作をユーザ 任意に選択することができるため、利便性 さらに向上する。

 <第2の実施例の変形例(その1)>
 上述の第2の実施例に係るドアロック条件を 、本変形例において以下のように変形しても よい。すなわち、本変形例において、車両101 0のリッド110付近に、端末30からのIDコードを 信するリッド用アンテナを新たに設け、上 の図12に代えて、図13に示す制御構造のプロ グラムをECU1160が実行するようにしてもよい

 図13を参照して、本変形例に係るECU1160が 行するプログラムの制御構造について説明 る。なお、図13に示したフローチャートの で、上述の図12に示したフローチャートと同 じ処理については同じステップ番号を付して ある。それらについて処理も同じである。し たがって、それらについての詳細な説明はこ こでは繰返さない。

 S1250にて、ECU1160は、リッド用アンテナ経 でIDコードを受信したか否かを判断する。 信したと判断されると(S1250にてYES)、処理はS 1252に移される。そうでないと(S1250にてNO)、 の処理は終了する。

 S1252にて、ECU1160は、記憶されていたIDコ ド(レスポンス信号A(1)に含まれていたIDコー )とリッド用アンテナ経由で受信したIDコー とが一致するか否かを判断する。一致する (S1252にてYES)、処理はS1202に移される。そう ないと(S1252にてNO)、この処理は終了する。

 このようにすると、リッド用アンテナを たに設ける必要があるが、電力供給装置20 の通信を行なうことなく全ドアを自動的に ックして、ドアロック操作の簡素化を図る とができる。

 <第2の実施例の変形例(その2)>
 上述の第2の実施例に係るドアロック条件を 、本変形例において以下のように変形しても よい。すなわち、本変形例において、上述の 図12に代えて、図14に示す制御構造のプログ ムをECU1160が実行するようにしてもよい。

 図14を参照して、本変形例に係るECU1160が 行するプログラムの制御構造について説明 る。なお、図14に示したフローチャートの で、上述の図12に示したフローチャートと同 じ処理については同じステップ番号を付して ある。それらについての処理も同じである。 したがって、それらについての詳細な説明は ここでは繰返さない。

 S1260にて、ECU1160は、所定時間全ドアが閉 られた状態が維持されているか否かを判断 る。所定時間全ドアが閉じられた状態が維 されていると(S1260にてYES)、処理はS1206に移 れる。そうでないと(S1260にてNO)、この処理 終了する。

 このようにすると、充電作業者が車両10 ユーザであることをIDコードにより確認する ことはできないが、リッド用アンテナを新た に設けることなくかつ電力供給装置20との通 を行なうことなく全ドアを自動的にロック て、ドアロック操作の簡素化を図ることが きる。

 なお、第2の実施例では、充電開始時、ID ードが一致し、かつ充電パドル22と車両10の 充電プラグ140とが接続されている場合に、ド アをロックするという例を説明したが、ユー ザがこれから車両1010に乗ろうとして受給口12 付近に近づいた時、IDコードが一致し、かつ その後充電パドル22が車両1010の充電プラグ1 40から外された場合に、全ドアをアンロック るように構成してもよい。

 今回開示された実施例はすべての点で例 であって制限的なものではないと考えられ べきである。本発明の範囲は上記した説明 はなくて請求の範囲によって示され、請求 範囲と均等の意味および範囲内でのすべて 変更が含まれることが意図される。