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Title:
ON-VEHICLE INFORMATION PROVIDING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/047874
Kind Code:
A1
Abstract:
An on-vehicle information providing device comprising an input device (1) for inputting the information corresponding to an operation, an on-vehicle information device (2) for executing the processing corresponding to the inputted information, a preventive safety system (3) for monitoring the situation surrounding a vehicle to generate heads-up information, a liquid crystal display (4) for displaying the result of the processing of the on-vehicle information device, and a heads-up display (HUD)(5) for displaying the information sent from the on-vehicle information device or the preventive safety system. The on-vehicle information device, if there is a display interrupt request from the preventive safety system during the execution of a display processing for the HUD, interrupts the display processing and sends a display switching control request to the HUD. The HUD switches over from the state in which the information from the on-vehicle information device is displayed to the state in which the information from the preventive safety system is displayed in response to the display switching control request from the on-vehicle information device.

Inventors:
KOHNO ATSUSHI (JP)
OKADA REIKO (JP)
MATSUTANI KIYOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/001446
Publication Date:
April 16, 2009
Filing Date:
June 06, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI ELECTRIC CORP (JP)
KOHNO ATSUSHI (JP)
OKADA REIKO (JP)
MATSUTANI KIYOSHI (JP)
International Classes:
G08G1/16; B60R21/00; G01C21/00; G08G1/0969
Foreign References:
JP2007128427A2007-05-24
JP2003016595A2003-01-17
JP2002092793A2002-03-29
JP2005014788A2005-01-20
JP2007323333A2007-12-13
Attorney, Agent or Firm:
TAZAWA, Hideaki et al. (5F 12-4 Nagata-cho 2-chom, Chiyoda-ku Tokyo 14, JP)
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Claims:
 操作に応じた情報を入力する入力装置と、
 前記入力装置から入力された情報に応じた処理を実行する車載情報装置と、
 車両の運転者に対して注意喚起情報を生成する車両安全装置と、
 前記車載情報装置での処理結果を表示する第1の表示装置と、
 前記車載情報装置または前記車両安全装置から送られてくる情報を表示する第2の表示装置とを備えた車載情報提供装置において、
 前記車載情報装置は、前記第2の表示装置に対する表示処理を実行している場合に、前記車両安全装置からの表示割込要求に応じて、該表示処理を中断して前記第2の表示装置に表示切替制御要求を送り、
 前記第2の表示装置は、前記車載情報装置からの表示切替制御要求に応じて、前記車載情報装置からの情報を表示する状態から、前記車両安全装置からの情報を表示する状態に切り替える
ことを特徴する車載情報提供装置。
 車載情報装置は、第2の表示装置に対する表示処理を中断するかどうかを判定する処理中断判定部を備え、
 車両安全装置は、表示の緊急度及び表示割込要求を車載情報装置に送り、
 前記車載情報装置の処理中断判定部は、前記車両安全装置から受け取った緊急度とあらかじめ設定された表示処理中断の判定に用いる閾値とを比較することにより、表示処理を中断するかどうかを判定する
ことを特徴とする請求項1記載の車載情報提供装置。
 車載情報装置は、
 自車位置を算出する測位部を備え、
 処理中断判定部は、前記測位部で算出された自車位置に応じて、表示処理中断の判定に用いる閾値を変更する
ことを特徴とする請求項2記載の車載情報提供装置。
 車載情報装置は、
 測位部で算出された自車位置を記録する走行履歴記録部を備え、
 処理中断判定部は、前記測位部で算出された自車位置と前記走行履歴記録部に記録された自車位置とに応じて、表示処理中断の判定に用いる閾値を変更する
ことを特徴とする請求項3記載の車載情報提供装置。
 車載情報装置は、
 操作の進行の程度を表す操作状態を管理する操作状態管理部を備え、
 処理中断判定部は、前記操作状態管理部で管理されている操作状態に応じて、表示処理中断の判定に用いる閾値を変更する
ことを特徴とする請求項2記載の車載情報提供装置。
 車載情報装置は、
 運転者の運転技量を判定する運転技量判定部を備え、
 処理中断判定部は、前記運転技量判定部で判定された運転技量に応じて、表示処理中断の判定に用いる閾値を変更する
ことを特徴とする請求項2記載の車載情報提供装置。
 車載情報装置は、
 運転者の余裕度を検出する余裕度検出部を備え、
 処理中断判定部は、前記余裕度検出部で検出された余裕度に応じて、表示処理中断の判定に用いる閾値を変更する
ことを特徴とする請求項2記載の車載情報提供装置。
 車両安全装置は、注意喚起情報の表示時間を車載情報装置に送り、
 前記車載情報装置は、前記車両安全装置から受け取った表示時間に応じて、表示処理中断の判定に用いる閾値を変更する
ことを特徴とする請求項2記載の車載情報提供装置。
 車載情報装置は、
 車両状態を取得する車両状態取得部を備え、
 処理中断判定部は、前記車両状態取得部で取得された車両状態に応じて、表示処理中断の判定に用いる閾値を変更する
ことを特徴とする請求項2記載の車載情報提供装置。
 車載情報装置は、
 車外状態を取得する車外状態取得部を備え、
 処理中断判定部は、前記車外状態取得部で取得された車外状態に応じて、表示処理中断の判定に用いる閾値を変更する
ことを特徴とする請求項2記載の車載情報提供装置。
 車載情報装置の処理中断判定部は、運転者の操作状態を取得し、該取得した運転者の操作状態に応じて、表示処理中断の判定に用いる閾値を変更する
ことを特徴とする請求項2記載の車載情報提供装置
 車両安全装置は、表示処理が完了すると、表示完了通知を車載情報装置に送り、
 前記車載情報装置は、車両安全装置から表示完了通知を受け取ると、中断した第2の表示装置に対する表示処理を再開する
ことを特徴とする請求項1記載の車載情報提供装置。
 車載情報装置は、
 第2の表示装置に対する表示処理を中断してから、車両安全装置から表示完了通知を受け取るまでの時間を計測する中断時間計測部を備え、
 処理中断判定部は、前記中断時間計測部により計測された時間と表示処理再開の判定に用いる閾値とを比較することにより、中断した表示処理を再開するかどうかを判定する
ことを特徴とする請求項12記載の車載情報提供装置。
 車載情報装置は、車両安全装置から表示割込要求を受け取ると、第2の表示装置に対する表示処理を中断し、第1の表示装置に対して表示処理を行う
ことを特徴とする請求項1記載の車載情報提供装置。
 車載情報装置は、第2の表示装置に対する表示処理を中断したときに、第1の表示装置または第2の表示装置に、その旨を表示させる
ことを特徴とする請求項1記載の車載情報提供装置。
 車載情報装置は、第2の表示装置に対する表示処理を再開するときに、第1の表示装置または第2の表示装置に、その旨を表示させる
ことを特徴とする請求項12記載の車載情報提供装置。
 周囲の照度を検出する照度検出部を備え、
 第2の表示装置は、前記照度検出部で検出された照度に応じて、表示する輝度を変化させることを特徴とする請求項1記載の車載情報提供装置。
Description:
車載情報提供装置

 この発明は、ユーザにナビゲーション情 および予防安全情報などといった車両に関 る情報を提供する車載情報提供装置に関し 特にヘッドアップディスプレイ(HUD;Head-Up Di splay)を利用して情報を提供する技術に関する 。

 最近、車両の周辺状況を監視し、運転者 注意喚起を行う予防安全システムが搭載さ るようになってきた。予防安全システムに る情報提供には、運転者の視線移動を少な するために、運転者の前のフロントウイン ウに情報を表示するヘッドアップディスプ イが用いられることが多い。

 一方、カーナビゲーションシステムに代 される車載情報機器を、走行中であっても 全に操作するために、音声認識技術を用い 音声操作が普及しており、音声操作の結果 ヘッドアップディスプレイを用いて表示す ことによって、より安全な音声操作を実現 ることが可能となる。

 ところが、車載情報機器と予防安全シス ムとで別々にヘッドアップディスプレイを 意すると、コストが増大する。このような 題を解消するために、特許文献1は、ナビゲ ーション装置のような車両の航行に必要な情 報のみならず、自車周辺の安全に関する情報 を運転者に提供する車載運転支援情報表示装 置を開示している。この車載運転支援情報表 示装置は、画像を表示する表示手段と、自車 の現在位置を検出して表示手段の画面に自車 位置周辺の地図とともに表示するナビゲーシ ョン装置と、自車に取り付けた複数のカメラ からの画像を合成して自車を中心とする1つ 俯瞰図を作成して表示手段の画面に表示す 自車周辺情報表示装置と、ナビゲーション 置による画面表示と自車周辺情報表示装置 よる画面表示とを、タッチパネルまたは音 認識手段により任意に選択して切り替える 報選択手段を備えている。

特開2001-116567号公報

 しかしながら、上述した特許文献1に開示 されている車載運転支援情報表示装置のよう に、ヘッドアップディスプレイを共有し、こ れをタッチパネルまたは音声認識手段により 切り替える構成では、車載情報機器を操作し ているときに、予防安全システムから注意喚 起を行う必要が生じた場合に、予防安全シス テムからの情報を迅速に提供できないという 問題がある。

 この発明は、上述した諸問題を解消する めになされたものであり、その課題は、予 安全システムからの情報を迅速に提供でき また、既に行った車載情報機器の操作が無 になることを防止できる車載情報提供装置 提供することにある。

 この発明に係る車載情報提供装置は、上 課題を解決するために、操作に応じた情報 入力する入力装置と、入力装置から入力さ た情報に応じた処理を実行する車載情報装 と、車両の運転者に対して注意喚起情報を 成する車両安全装置と、車載情報装置での 理結果を表示する第1の表示装置と、車載情 報装置または車両安全装置から送られてくる 情報を表示する第2の表示装置とを備えた車 情報提供装置において、車載情報装置は、 2の表示装置に対する表示処理を実行してい 場合に、車両安全装置からの表示割込要求 応じて、該表示処理を中断して第2の表示装 置に表示切替制御要求を送り、第2の表示装 は、車載情報装置からの表示切替制御要求 応じて、車載情報装置からの情報を表示す 状態から、車両安全装置からの情報を表示 る状態に切り替える。

 この発明に係る車載情報提供装置によれ 、運転者の視線移動を少なくすることがで る第2の表示装置を、カーナビゲーション装 置などといった車載情報装置の操作に対する 応答の表示と、車両安全装置の情報提供のた めの表示とに共用する場合に、車載情報装置 の操作途中であっても操作に対する応答の表 示を中断し、車両安全装置の情報提供のため の表示に切り替えるので、車両安全装置の情 報を優先して迅速にユーザに提供することが できる。

この発明の実施の形態1に係る車載情報 提供装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る車載情報 提供装置を構成するカーナビゲーション装置 の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る車載情報 提供装置を構成する車両追突予防安全装置の 構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る車載情報 提供装置の動作を示すシーケンス図である。 この発明の実施の形態1に係る車載情報 提供装置を構成する他の車両追突予防安全装 置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る車載情報 提供装置を構成する他の車両追突予防安全装 置で使用される表示時間と閾値との関係を示 すテーブルである。 この発明の実施の形態1に係る車載情報 提供装置を構成する他の車両追突予防安全装 置で使用される危険度と表示時間との関係を 示すテーブルである。 この発明の実施の形態2に係る車載情報 提供装置で使用されるエリアの例を示す図で ある。 この発明の実施の形態2に係る車載情報 提供装置で使用される車両の走行履歴の例を 示す図である。 この発明の実施の形態2に係る車載情 提供装置を構成する他のカーナビゲーショ 装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3に係る車載情 提供装置の動作を示すシーケンス図である この発明の実施の形態3に係る車載情 提供装置を構成する他のカーナビゲーショ 装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態4に係るカーナ ゲーション装置の構成を示すブロック図で る。 この発明の実施の形態4に係る車載情 提供装置で使用されるステアリング角度と 値との関係を示す図である。 この発明の実施の形態5に係る車載情 提供装置において、運転余裕度に応じて閾 を変更するためのカーナビゲーション装置 構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態5に係る車載情 提供装置で使用される余裕度判定用のテー ルの例を示す図である。 この発明の実施の形態5に係る車載情 提供装置において、運転技量に応じて閾値 変更するためのカーナビゲーション装置の 成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態5に係る車載情 提供装置で使用される運転技量判定用のテ ブルの例を示す図である。 この発明の実施の形態6に係る車載情 提供装置において、車外状態に応じて閾値 変更するためのカーナビゲーション装置の 成を示すブロック図である。

 以下、この発明をより詳細に説明するため 、この発明を実施するための最良の形態に いて、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
 図1は、この発明の実施の形態1に係る車載 報提供装置の構成を示すブロック図である この車載情報提供装置は、音声入力装置1、 ーナビゲーション装置2、車両追突予防安全 装置3、第1の表示装置としての液晶表示装置4 および第2の表示装置としてのヘッドアップ ィスプレイ(HUD)5を備えている。

 音声入力装置1は、この発明の入力装置に 対応し、例えばマイクロフォンから構成され ている。この音声入力装置1は、ユーザが発 した音声を電気信号に変換してカーナビゲ ション装置2に送る。

 カーナビゲーション装置2は、この発明の 車載情報装置としての車載情報機器に対応し 、音声入力装置1からの指示に応じて、種々 処理、例えば、地図表示処理、経路探索処 、経路案内処理、施設検索処理または住所 索処理などを実行する。このカーナビゲー ョン装置2における処理によって得られた情 は、液晶表示装置4および/またはヘッドア プディスプレイ5に送られて表示される。こ カーナビゲーション装置2の詳細は後述する 。

 車両追突予防安全装置3は、この発明の車 両安全装置としての予防安全システムに対応 し、自車の前方に存在する車両までの距離( 下、「車間距離」という)に応じた危険度を 出し、この算出した危険度に応じて運転者 注意喚起すべきかとうかを判定し、注意喚 が必要な場合は、表示割込要求と算出した 険度を、緊急度としてカーナビゲーション 置2に送るとともに、注意喚起メッセージを ヘッドアップディスプレイ5に送る。この車 追突予防安全装置3の詳細は後述する。

 液晶表示装置4は、液晶モニタまたは液晶 ディスプレイとも呼ばれ、カーナビゲーショ ン装置2から送られてくるナビゲーション情 、例えば地図または推奨経路などを表示す 。

 ヘッドアップディスプレイ5は、カーナビ ゲーション装置2から送られてくるナビゲー ョン情報と車両追突予防安全装置3から送ら てくる注意喚起メッセージなどの予防安全 報とを切り替えて表示する。このヘッドア プディスプレイ5は、第1インタフェース部51 、第2インタフェース部52および切替部53を備 ている。第1インタフェース部51は、カーナ ゲーション装置2とヘッドアップディスプレ イ5との間の情報の送受を制御する。第2イン フェース部52は、車両追突予防安全装置3と ッドアップディスプレイ5との間の情報の送 受を制御する。切替部53は、ヘッドアップデ スプレイ5に表示する情報を第1インタフェ ス部51から取得するか第2インタフェース部52 から取得するかを切り替える。なお、照度検 出部54および輝度制御部55は、オプションで り、これらの詳細は後述する。

 次に、カーナビゲーション装置2の詳細を 説明する。図2は、カーナビゲーション装置2 構成を示すブロック図である。なお、図2に おいては、音声出力装置41、入力装置42、車 センサ43、角速度センサ44およびGPS(Global Posi tioning System)受信アンテナ45は、便宜上、カー ナビゲーション装置2と別体のものとして描 れている。

 カーナビゲーション装置2は、表示地図計 算部10、経路計算部11、LCD(Liquid Crystal Display) 制御部12、音声出力制御部13、入力受信部14、 測位部15、HDD(Hard Disk Drive)16、HDDアクセス部1 7、一時記憶メモリ部18、音声認識処理部19、H UD制御部20、処理中断判定部21、表示割込受信 部22および中央制御部23から構成されている HDD16は、地図情報記憶部16aを備えている。

 中央制御部23は、予めプログラムされた 順に従い、表示地図計算部10、経路計算部11 LCD制御部12、音声出力制御部13、入力受信部 14、測位部15、HDDアクセス部17、一時記憶メモ リ部18、音声認識処理部19、HUD制御部20、処理 中断判定部21および表示割込受信部22の起動 よび停止、ならびに、これら構成要素の相 間のデータの送受を制御する。以下におい は、説明が煩雑になることを避けるために 上述した構成要素の相互間のデータの送受 中央制御部23を経由して行われる旨の記述は 省略する。

 表示地図計算部10は、HDD16の地図情報記憶 部16aからHDDアクセス部17を介して読み出した 図情報から表示用の地図画像を計算する。 の表示地図計算部10における計算によって られた地図画像は、LCD制御部12に送られる。 経路計算部11は、入力受信部14から送られて る出発地または測位部15から送られてきた現 在地と入力受信部14から送られてくる目的地 の間の推奨経路を、HDD16の地図情報記憶部16 aからHDDアクセス部17を介して読み出した地図 情報に基づき計算する。この経路計算部11で 算された推奨経路は、LCD制御部12に送られ 。

 LCD制御部12は、表示地図計算部10から送ら れてきた表示用の地図画像または経路計算部 11から送られてきた推奨経路などを、液晶表 装置4が表示可能な形式の信号に変換し、該 液晶表示装置4に送る。これにより、液晶表 装置4に地図および推奨経路などが表示され 。音声出力制御部13は、経路計算部11から送 られてきた推奨経路に従って、目的地までの 案内を行う音声情報または地図情報に含まれ ている情報を運転者に知らせるための音声情 報を、音声出力装置41が出力可能な形式の信 に変換し、該音声出力装置41に送る。

 入力受信部14は、入力装置42から送られて くる信号を受け取り、表示地図計算部10また 経路計算部11などに送る。測位部15は、車速 センサ43、角速度センサ44およびGPS受信アン ナ45から送られてくる信号に基づいて自車の 現在位置を検出し、自車の現在位置の座標を 算出する。この算出された座標は、測位結果 として、表示地図計算部10、経路計算部11ま は処理中断判定部21に送られる。

 HDD16は、地図情報を記憶する地図情報記 部16aを備えており、この地図情報記憶部16a は、当該車載情報提供装置の出荷時に、道 データを含む地図情報が記憶されている。HD Dアクセス部17は、中央制御部23からの指示に じて、HDD16へのデータの書き込みおよびHDD16 からのデータの読み出しを制御する。

 一時記憶メモリ部18は、例えば揮発性メ リから構成されており、種々の情報を一時 に記憶するために使用される。中央制御部23 に接続されている各構成要素は、HDD16に記憶 れている地図情報に含まれている道路デー を使用して処理を実行する際には、その処 の過程において使用する地図情報を、HDDア セス部17を介してHDD16から読み出し、この読 み出した情報を一時記憶メモリ部18に保存し 使用する。

 音声認識処理部19は、音声入力装置1から られてくる音声信号から発話された音声を 識する。この音声認識処理部19における音 認識により得られた単語は、HUD制御部20を介 してヘッドアップディスプレイ5に送られる HUD制御部20は、音声認識処理部19から送られ きた単語などを、ヘッドアップディスプレ 5が表示可能な形式の信号に変換し、該ヘッ ドアップディスプレイ5に送る。これにより ヘッドアップディスプレイ5に音声操作のた に発話された単語などが表示される。

 処理中断判定部21は、車両追突予防安全 置3から表示割込受信部22を介して受け取っ 危険度(緊急度)と、予め自己の内部に記憶し ている、表示処理中断の判定に用いる閾値と を比較することにより、ヘッドアップディス プレイ5に対する表示処理を中断するかどう を判定する。そして、中断することを判定 た場合は、HUD制御部20に、その旨の制御信号 を送ってヘッドアップディスプレイ5に対す 表示を中断させる。

 表示割込受信部22は、車両追突予防安全 置3から送られてくる表示割込要求および危 度を表す情報を受信する。この表示割込受 部22で受信された表示割込要求および危険 を表す情報は、処理中断判定部21に送られる 。

 カーナビゲーション装置2に接続される装 置のうち、音声入力装置1、液晶表示装置4お びヘッドアップディスプレイ5については既 に説明したので、ここでは説明を省略する。 音声出力装置41は、例えばスピーカから構成 れており、音声出力制御部13から送られて る音声信号にしたがって、推奨経路に沿っ 目的地までの案内または地図情報に含まれ いる情報などを音声で出力する。

 入力装置42は、音声操作を使用しない場 に、液晶表示装置4に表示させる地図領域の 力、推奨経路の計算を行うときの始点また 終点の入力などに使用される。この入力装 42は、例えばカーナビゲーション装置2の前 に配される本体パネルに設置された入力ボ ン、入力ボタンと同等の入力信号を発信す リモートコントローラ(リモコン)、液晶表 装置4の画面上に設定されたタッチパネル、 たは、これらの組合せによって構成するこ ができる。

 車速センサ43は、図示しない車両から送 れてくる車速パルスに基づき、自己が移動 る速度を検出する。この車速センサ43で検出 された速度は、測位部15に送られる。角速度 ンサ44は、自己の方向変化を検出する。こ 角速度センサ44で検出された方向変化は、測 位部15に送られる。GPS受信アンテナ45は、GPS 星から送られてくる電波を受信する。このGP S受信アンテナ45で電波を受信することにより 得られたGPS信号は、測位部15に送られる。

 次に、上記のように構成されるカーナビ ーション装置2の動作を説明する。このカー ナビゲーション装置2の基本的な動作は、既 のカーナビゲーション装置の動作と同じで るので、ここでは、音声入力装置1を用いた 声操作に対するカーナビゲーション装置2の 応答をヘッドアップディスプレイ5で行う場 の処理について説明する。

 今、音声操作によってカーナビゲーショ 装置2に蓄積された住所情報「兵庫県三田市 三輪2丁目3番33号」を検索する場合を考える ユーザが、「兵庫県」と発話すると、音声 力装置1はユーザの音声を音声信号に変換し 音声認識処理部19に送る。音声認識処理部19 は、入力された音声信号と内部に保持してい る、または、HDD16に格納されている音声認識 書を参照して音声信号が「兵庫県」である とを判定し、HUD制御部20を制御して、ヘッ アップディスプレイ5に『「兵庫県」、続き 住所を発話してください。』というメッセ ジを表示する、

 その後、ユーザが「三田市」と発話する 「三田市」を認識し、『「兵庫県三田市」 続きの住所を発話してください。』という ッセージをヘッドアップディスプレイ5に表 示する。以下同様にして、「三輪」、「2丁 」、「3番」および「33号」を認識する毎に 認識結果を含むメッセージをヘッドアップ ィスプレイ5に表示する処理が行われる。こ により、ユーザは視線をカーナビゲーショ 装置2のメインディスプレイである液晶表示 装置4に移す必要がなくなるので、より安全 音声操作を行うことができる。

 次に、車両追突予防安全装置3の詳細を説 明する。図3は、車両追突予防安全装置3の構 を示すブロック図である。この車両追突予 安全装置3は、前方車両距離検出部31、追突 険度判定部32、表示制御部33、割込送信部34 よび中央制御部35を備えている。中央制御 35は、前方車両距離検出部31、追突危険度判 部32、表示制御部33および割込送信部34の相 間のデータの送受を制御することにより、 両追突予防安全装置3の全体の動作を制御す る。

 前方車両距離検出部31は、ミリ波または 外線などを用いて、自車の前方に存在する 両までの距離、つまり車間距離を検出する この前方車両距離検出部31で検出された車間 距離は、中央制御部35に送られる。

 追突危険度判定部32は、前方車両距離検 部31から中央制御部35を介して送られてくる 間距離を、あらかじめ設定された閾値と比 し、危険度を算出する。例えば、車間距離 閾値d1未満であれば、危険度100、閾値d1以上 d2未満であれば危険度50、閾値d2以上であれば 危険度0といった危険度を算出する。また、 突危険度判定部32は、算出した危険度に応じ て運転者に注意喚起すべきかとうかを判定( えば、危険度が0より大きければ注意喚起を う)し、注意喚起が必要である場合は、算出 した危険度と表示割込要求とを中央制御部35 介して表示制御部33および割込送信部34に送 る。

 表示制御部33は、追突危険度判定部32から 中央制御部35を介して送られてくる表示割込 求と危険度とに基づき注意喚起メッセージ 生成し、ヘッドアップディスプレイ5に送る 。これにより、ヘッドアップディスプレイ5 危険度を含む注意喚起メッセージが表示さ る。

 割込送信部34は、追突危険度判定部32から 中央制御部35を介して送られてくる表示割込 求と危険度とをカーナビゲーション装置2に 送信する。これにより、カーナビゲーション 装置2は、その時点でヘッドアップディスプ イ5に対する表示処理を行っている場合は、 の表示処理を中断する(詳細は後述する)。

 次に、上記のように構成される、この発 の実施の形態1に係る車載情報提供装置の動 作を、車両追突予防安全装置3がカーナビゲ ション装置2で実行中の表示処理に割り込ん メッセージをヘッドアップディスプレイ5に 表示する処理を中心に、図4に示すシーケン 図を参照しながら説明する。

 まず、車両追突予防安全装置3は、注意喚 起メッセージを出力する必要があると判断し た場合は、危険度を伴った表示割込要求を、 カーナビゲーション装置2に送る(S11)。車両追 突予防安全装置3から危険度を受け取ったカ ナビゲーション装置2の処理中断判定部21は 危険度を、予め設定されている表示処理中 の判定に用いる閾値a1と比較し、割込を許可 して実行中の表示処理を中断するか、許可せ ずに実行中の表示処理を継続するかを判定す る。そして、処理中断判定部21は、割込を許 すると判定した場合、表示割込許可を、表 割込受信部22を介して車両追突予防安全装 3に送る(S12)とともに、表示切替制御要求を HUD制御部20を介してヘッドアップディスプレ イ5に送る(S13)。

 車両追突予防安全装置3の中央制御部35は カーナビゲーション装置2から割込送信部34 介して表示割込許可を受信すると表示制御 33を起動し、ヘッドアップディスプレイ5に する表示処理を開始する(S14)。一方、ヘッ アップディスプレイ5は、カーナビゲーショ 装置2からの表示切替制御要求を受信すると 、表示に使用するインタフェースを第1イン フェース部51から第2インタフェース部52に切 り替える(S15)。そして、切替が完了したら切 完了通知を、カーナビゲーション装置2に送 る(S16)。カーナビゲーション装置2の処理中断 判定部21は、ヘッドアップディスプレイ5から HUD制御部20を介して切替完了通知を受信する 、ヘッドアップディスプレイ5に対する表示 処理を中断する(S17)。これにより、カーナビ ーション装置2がヘッドアップディスプレイ 5に対する表示処理を実行中であっても、そ 表示処理は中断され、車両追突予防安全装 3のヘッドアップディスプレイ5に対する表示 処理が行われる。

 以上説明したように、この発明の実施の 態1に係る車載情報提供装置によれば、運転 者の視線移動を少なくすることができるヘッ ドアップディスプレイ5を、カーナビゲーシ ン装置2の音声操作に対する応答の表示と、 両追突予防安全装置3の予防安全情報の提供 のための表示とで共用する場合に、ヘッドア ップディスプレイ5の表示は、カーナビゲー ョン装置2の音声操作の途中であっても音声 作に対する応答を中断し、車両追突予防安 装置3の予防安全情報の提供に切り替えられ るので、車両追突予防安全装置3の予防安全 報を優先して迅速にユーザに提供すること できる。

 なお、上述した車載情報提供装置におい 、カーナビゲーション装置2は、処理中断判 定部21で危険度を閾値a1と比較し、割込を許 するか許可しないかを判定し、割込を許可 る場合に、表示割込許可を車両追突予防安 装置3に送信するように構成したが、処理中 判定部21で危険度の判定を行わずに、表示 込要求を受信したら直ちに表示割込許可を 両追突予防安全装置3に送信するように構成 ることもできる。

 また、処理中断判定部21は、車両追突予 安全装置3からの割込を許可してヘッドアッ ディスプレイ5に対する表示処理を中断し、 表示切替制御を行う場合に、音声操作処理を 中断する旨をユーザに通知するために、「音 声操作を中断します。」というメッセージを ヘッドアップディスプレイ5に表示させた後 、表示切替制御を行うように構成すること できる。また、処理中断判定部21は、「音声 操作を中断します。」というメッセージを、 メインディスプレイである液晶表示装置4に 示させるように構成することもできる。

 また、上述した実施の形態1に係る車載情 報提供装置では、カーナビゲーション装置2 音声により操作する場合について説明した 、例えば、カメラによって撮影された画像 基づいて認識した利用者のジェスチャーに りカーナビゲーション装置2を操作するジェ チャー操作を用いるように構成することが きる。また、音声操作とジェスチャー操作 組み合わせてカーナビゲーション装置2を操 作するように構成することもできる。

 また、上述した実施の形態1に係る車載情 報提供装置では、車載情報機器の一例として カーナビゲーション装置2を用いたが、例え カーオーディオ装置のように、ユーザ操作 受け入れ、その操作結果を表示する車載情 機器であれば、カーナビゲーション装置に 定されず種々の装置を用いることができる さらに、予防安全システムの一例として車 追突予防安全装置を用いたが、車載情報機 とは独立していて、運転者に注意喚起を行 ような予防安全システムであれば、車両追 予防安全装置に限定されず種々のシステム 用いることができる。

 また、図1に示すように、ヘッドアップデ ィスプレイ5に、周囲の照度を検出する照度 出部54および輝度を制御する輝度制御部55を 加し、輝度制御部55は、照度検出部54で検出 された照度に応じてヘッドアップディスプレ イ5の輝度を変更するように構成することも きる。この構成によれば、トンネルまたは 間などのように、ヘッドアップディスプレ 5の表示内容が相対的に明るくなってユーザ 驚くという事態の発生を防止できる。

 また、上述した実施の形態1に係る車載情 報提供装置では、図4のシーケンス図に示す うに、カーナビゲーション装置2がヘッドア プディスプレイ5から切替完了通知を受信し た後に、ヘッドアップディスプレイ5に対す 表示処理を中断するように構成したが、表 先をヘッドアップディスプレイ5から液晶表 装置4に切り替え、液晶表示装置4に対して 示処理を実行するように構成することがで る。この構成によれば、車両追突予防安全 置3からの割込を許可した場合であっても、 ーナビゲーション装置2の音声操作を継続す ることができる。

 また、上述した実施の形態1に係る車載情 報提供装置では、車両追突予防安全装置3か 送られてくる危険度に応じて表示処理を中 するかどうかを判定するように構成したが 車両追突予防安全装置3からメッセージの表 時間をカーナビゲーション装置2に送信し、 カーナビゲーション装置2は、車両追突予防 全装置3から送られてくる表示時間を、表示 理中断の判定に用いる閾値として使用し、 声操作を継続するかどうかを判定するよう 構成することができる。

 図5は、メッセージの表示時間により音声 操作を継続するかどうかを判定する機能を実 現するための車両追突予防安全装置3aの構成 示すブロック図である。この車両追突予防 全装置3aは、上述した車両追突予防安全装 3に、表示時間判定部36が追加されて構成さ ている。表示時間判定部36は、追突危険度判 定部32から送られてくる危険度に応じた表示 間を算出し、中央制御部35に送る。表示時 判定部36は、例えば図6に示すような危険度 表示時間との関係を示すテーブルを予め記 しておき、このテーブルを参照することに り表示時間を算出するように構成できる。

 中央制御部35は、表示時間判定部36から受 け取った表示時間を表示制御部33に送る。こ により、ヘッドアップディスプレイ5にメッ セージを表示する時間が決定される。また、 中央制御部35は、表示時間判定部36から受け った表示時間を、割込送信部34を介してカー ナビゲーション装置2に送る。

 カーナビゲーション装置2の処理中断判定 部21は、図7に示すような、表示時間と閾値と の関係を示すテーブルを記憶しており、車両 追突予防安全装置3aから受け取った表示時間 対応する閾値を用いて、ヘッドアップディ プレイ5に対する表示処理を中断するかどう かを判定する。以後の動作は、実施の形態1 係る車載情報提供装置の処理中断判定部21の 動作と同じである。

実施の形態2.
 上述した実施の形態1に係る車載情報提供装 置では、車両の現在位置に関係なく、車両追 突予防安全装置3から表示割込要求があった 合に、ヘッドアップディスプレイ5の表示を り替えるように構成したが、この実施の形 2に係る車載情報提供装置は、車両の現在位 置を考慮して、ヘッドアップディスプレイ5 表示を切り替えるようにしたものである。

 この発明の実施の形態2に係る車載情報提 供装置の構成は、上述した実施の形態1に係 車載情報提供装置の構成と同じである。実 の形態2に係る車載情報提供装置では、カー ビゲーション装置2の自車位置検出機能を用 いて、自車の現在位置の座標が取得される。 具体的には、測位部15は、車速センサ43、角 度センサ44およびGPS受信アンテナ45から送ら てくる信号に基づいて自車の現在位置を検 し、自車の現在位置の座標を算出する。こ 測位部15で算出された自車の現在位置の座 は、処理中断判定部21に送られる。

 処理中断判定部21は、測位部15から受け取 った自車の現在位置の座標が、予め自己の内 部に記憶しているエリア内であるか否かに応 じて、ヘッドアップディスプレイ5に対する 示処理を中断するかどうかを判定する。エ アとしては、例えば図8に示すような、矩形 左上座標と右下座標とによって規定される 形範囲を設定することができる。そして、 理中断判定部21は、自車の現在位置の座標 エリア内にあることを判定した場合は、そ 旨の制御信号をHUD制御部20に送ってヘッドア ップディスプレイ5に対する表示処理を中断 る。

 また、図8に示すように、エリア毎に、音 声操作を継続するかどうか(表示処理を中断 るかどうか)を判定するための閾値を設定し おき、この設定された閾値を用いてヘッド ップディスプレイ5に対する表示処理を中断 するかどうかを判定するように構成すること もできる。この構成によれば、例えば、自宅 周辺であれば閾値を大きくし、希に行くよう な場所は閾値を小さくするといった利用が可 能である。

 また、自車の現在位置の座標の代わりに 自車が現在走行している道路に基づきヘッ アップディスプレイ5に対する表示処理を中 断するかどうかを判定するように構成できる 。カーナビゲーション装置2に記憶されてい 地図情報に含まれる道路データには固有の ンクIDが割り当てられているので、リンクID 対して閾値を設定しておき、カーナビゲー ョン装置2で検出された自車位置が存在する リンクIDと閾値を比較することにより、ヘッ アップディスプレイ5に対する表示処理を中 断するかどうかを判定するように構成するこ とができる。

 さらに、図9に示すような車両の走行履歴 (走行したリンクIDの記録)を使用し、現在走 しているリンクIDが走行履歴に含まれるか否 かによって、ヘッドアップディスプレイ5に する表示処理を中断するかどうかの判定の めの閾値を変更するように構成することが きる。図10は、この機能を実現するためのカ ーナビゲーション装置2aの構成を示すブロッ 図である。

 このカーナビゲーション装置2aは、実施 形態1に係る車載情報提供装置のカーナビゲ ション装置2に、走行履歴記録部24が追加さ て構成されている。走行履歴記録部24は、 位部15から送られてくる自車の現在位置の座 標に基づき算出された自車が走行したリンク IDの走行回数を累積して記憶する。この走行 歴記憶部24に記録されている走行回数は、 理中断判定部21によって読み出される。

 処理中断判定部21は、走行履歴記録部24か ら読み出した走行回数が多いリンクIDの道路 走行中は、ヘッドアップディスプレイ5に対 する表示処理を中断するかどうかを判定する ための閾値を大きくする。これにより、走行 回数の多い道路を走行中は、ヘッドアップデ ィスプレイ5に対する表示処理が中断され難 なり、音声操作を継続しやすくなる。

 以上説明したように、この発明の実施の 態2に係る車載情報提供装置によれば、よく 走行するエリアは、ユーザが道路状況を把握 している場合が多いので、車両追突予防安全 装置3による予防安全情報の提示よりも、カ ナビゲーション装置2aに対する音声操作の継 続が優先されるようになる。

実施の形態3.
 上述した実施の形態1に係る車載情報提供装 置では、車両追突予防安全装置3による表示 開始されるとカーナビゲーション装置2によ 表示処理は中断して音声操作は終了するが この実施の形態2に係る車載情報提供装置は 、車両追突予防安全装置3から表示完了通知 受け取った場合は、ヘッドアップディスプ イ5に対する表示処理を再開するようにした のである。

 この発明の実施の形態3に係る車載情報提 供装置の構成は、上述した実施の形態1に係 車載情報提供装置の構成と同じである。

 次に、実施の形態3に係る車載情報提供装 置の動作を、車両追突予防安全装置3がカー ビゲーション装置2で実行中の表示処理に割 込んでメッセージをヘッドアップディスプ イ5に表示し、その後、カーナビゲーション 装置2による表示処理を再開する動作を中心 、図11に示すシーケンス図を参照しながら説 明する。

 車両追突予防安全装置3からカーナビゲー ション装置2に表示割込要求が送られてから 表示処理が中断される(S11~S17)までの動作は 図4を参照して説明した実施の形態1に係る車 載情報提供装置の動作と同じである。カーナ ビゲーション装置2の処理中断判定部21は、ヘ ッドアップディスプレイ5に対する表示処理 中断された後に、車両追突予防安全装置3か 表示完了通知を受け取ると(S18)、表示切替 御要求を、HUD制御部20を介してヘッドアップ ディスプレイ5に送る(S19)。

 ヘッドアップディスプレイ5は、カーナビ ゲーション装置2からの表示切替制御要求を 信すると、表示に使用するインタフェース 第2インタフェース部52から第1インタフェー 部51に切り替える(S20)。そして、切替が完了 したら切替完了通知を、カーナビゲーション 装置2に送る(S21)。カーナビゲーション装置2 処理中断判定部21は、ヘッドアップディスプ レイ5からHUD制御部20を介して切替完了通知を 受信すると、ヘッドアップディスプレイ5に する表示処理を再開させる(S22)。これにより 、カーナビゲーション装置2がヘッドアップ ィスプレイ5に対する表示処理が車両追突予 安全装置3からの割込によって中断された場 合であっても、中断された表示処理は再開さ れる。したがって、ユーザは、カーナビゲー ション装置2に対する音声操作処理を続行す ことができる。

 なお、上述した実施の形態1に係る車載情 報提供装置と同様に、表示処理を再開する際 に、「音声操作を再開します」というメッセ ージをヘッドアップディスプレイ5に表示す ように構成することができる。また、カー ビゲーション装置2は、表示処理の中断中は インディスプレイである液晶表示装置4を使 用して音声操作を継続し、表示完了通知を受 けてから、ヘッドアップディスプレイ5を使 した音声操作に切り替えるように構成する ともできる。

 さらに、表示処理の中断から表示完了通 までの経過時間を計測し、計測した経過時 が所定時間以上であれば、表示処理を再開 るのではなく、表示処理を途中で終了する うに構成することができる。図12は、この 能を実現するためのカーナビゲーション装 2bの構成を示すブロック図である。このカー ナビゲーション装置2bは、実施の形態1に係る 車載情報提供装置のカーナビゲーション装置 2に、中断時間計測部25が追加されて構成され ている。中断時間計測部25は、ヘッドアップ ィスプレイ5に対する表示処理が中断してか ら、車両追突予防安全装置3から表示完了通 を受け取るまでの時間を、図示しない時計 用いて計測する。この中断時間計測部25で計 測された時間は、処理中断判定部21に送られ 。

 処理中断判定部21は、中断時間計測部25か ら送られてきた時間と表示処理再開の判定に 用いる閾値とを比較することにより、中断し た表示処理を再開するかどうかを判定する。 そして、中断時間計測部25から送られてきた 間が表示処理再開の判定に用いる閾値より さい場合は、表示処理を再開する。一方、 断時間計測部25から送られてきた時間が表 処理再開の判定に用いる閾値より大きい場 は、表示処理を終了する。これにより、音 操作が途中で終了する。

実施の形態4.
 上述した実施の形態1に係る車載情報提供装 置では、操作状態、つまり音声操作の進行の 程度にかかわらずヘッドアップディスプレイ 5に対する表示処理を中断(音声操作を中断)す るが、この実施の形態4に係る車載情報提供 置では、操作状態に応じて、音声操作を中 するかどうかを判定するようにしたもので る。

 図13は、この発明の実施の形態4に係るカ ナビゲーション装置2cの構成を示すブロッ 図である。このカーナビゲーション装置2cは 、実施の形態1に係る車載情報提供装置のカ ナビゲーション装置2に、操作状態管理部26 追加されて構成されている。操作状態管理 26は、1つの機能を実現するための音声操作 進行の程度、例えば住所検索の進行の程度 、操作状態として管理する。この操作状態 理部26で管理されている操作状態は、処理中 断判定部21に送られる。

 処理中断判定部21は、操作状態管理部26か ら送られてくる操作状態に応じて、ヘッドア ップディスプレイ5に対する表示処理を中断 るかどうかの判定に用いる閾値を変更する これにより、例えば、もう少しで音声操作 終了するにもかかわらず音声操作処理が中 されるというような場合は、音声操作が終 した後に、ヘッドアップディスプレイ5に対 る表示処理の制御をカーナビゲーション装 2から車両追突予防安全装置3に移すという とが可能になる。

 例えば、実施の形態1で説明したような住 所検索において、操作状態を、「都道府県階 層」、「市区町村階層」、「大字、丁目階層 」、「番地階層」という階層で管理すれば、 仮に、「大字、丁目階層」以降まで操作状態 が進んでいるとすれば、音声操作を中断する ことなく継続し、住所検索が終了した後に、 ヘッドアップディスプレイ5に対する表示処 の制御を、カーナビゲーション装置2から車 追突予防安全装置3に移すということが可能 になる。

 なお、この実施の形態4では、操作状態の 例として、住所検索を行う場合について説明 したが、ジャンル検索などといった他の処理 であっても、階層管理を行うことにより上述 した機能を実現できる。また、操作状態管理 部26は、操作が完了するまでの全ステップに いて完了している割合を用いて操作状態を 理するように構成することもできる。

 以上説明したように、この発明の実施の 態4に係る車載情報提供装置によれば、音声 操作の進み具合によって、もう少しで音声操 作が完了するような場合は、音声操作を継続 することが可能になる。

実施の形態5.
 上述した実施の形態1に係る車載情報提供装 置では、運転者の状態や個体差に関係なく、 ヘッドアップディスプレイ5に対する表示処 を中断するように構成したが、この実施の 態1に係る車載情報提供装置は、運転者の技 、運転者の余裕度または運転者の操作状態 よってヘッドアップディスプレイ5に対する 表示処理を中断するかどうかの判定に用いる 閾値を変更し、カーナビゲーション装置2を 全に操作できると判定された場合と、そう ない場合とで音声操作を継続するかどうか 定するようにしたものである。

(1)運転者の操作状態による変更
 運転者の操作状態により表示処理中断の判 に用いる閾値を変更する機能を実現するた のカーナビゲーション装置2の構成は、上述 した実施の形態1に係るカーナビゲーション 置2の構成と同じである。

 最近の車両では、運転者の操作状態とし 、ステアリング(ハンドル)、アクセルおよ ブレーキの操作状態をセンシングすること 可能である。このカーナビゲーション装置2 は、センシングした操作状態に応じて、表 処理中断の判定に用いる閾値を変更する。

 ここでは、運転者の操作状態を表す情報 して、ステアリングの操作角度(ステアリン グ角度という)を用いた場合を例に取って説 する。センシングしたステアリング角度をP ステアリング角度に対する閾値をp1、p2およ びp3とする(p1<p2<p3)。この場合、図14に示 ような、ステアリング角度に対応させて表 処理中断の判定に用いる閾値を設定してお ば、運転者の操作状態によって音声操作を 続するかどうかの判定を変更するように構 することができる。

(2)運転余裕度による変更
 図15は、運転余裕度により表示処理中断の 定に用いる閾値を変更する機能を実現する めのカーナビゲーション装置2dの構成を示す ブロック図である。このカーナビゲーション 装置2dは、実施の形態1に係る車載情報提供装 置のカーナビゲーション装置2に、発汗セン 46および発汗変化量検出部27が追加されて構 されている。

 発汗センサ46は、一定時間毎に運転者の 汗量を検出し、発汗変化量検出部27に送る。 発汗変化量検出部27は、一定時間毎に発汗セ サ46から送られてくる発汗量を受け取り、 の受け取った発汗量と前回に受け取った発 量との差分を算出し、処理中断判定部21に送 る。

 処理中断判定部21は、発汗変化量検出部27 から送られてくる差分と、予め内部に記憶し ている余裕度判定用のテーブルの閾値とを比 較することにより余裕の有無を判定する。こ の場合、運転者の手のひらの発汗量の変化が 大きい場合に余裕度がなく、変化が少ない場 合に余裕度があると判定される。処理中断判 定部21は、余裕度の判定結果に応じて、ヘッ アップディスプレイ5に対する表示処理の中 断を制御する。図16は、余裕度判定用のテー ルの例を示す。

 なお、上述した例では、運転余裕度を「 裕あり」と「余裕なし」との2値で表現して いるが、発汗量の変化量をそのまま運転余裕 度として用い、表示処理を中断するか否かの 判定に用いるように構成することもできる。

 また、上述した例では、運転者の手のひ の発汗量を測定することによって、運転余 度を計測するように構成したが、それ以外 方法、例えば、運転者の表情の画像認識処 (パターンマッチング)により余裕度を算出 たり、運転者の心拍数を検出して余裕度を 出するように構成することもできる。

(3)運転技量による変更
 図17は、運転技量により表示処理中断の判 に用いる閾値を変更する機能を実現するた のカーナビゲーション装置2eの構成を示すブ ロック図である。このカーナビゲーション装 置2eは、実施の形態1に係る車載情報提供装置 のカーナビゲーション装置2に、運転技量判 部28が追加されて構成されている。

 運転技量判定部28は、車両から送られて る車両情報(加速度、エンジン回転数、アク ルペダルおよびブレーキペダルの操作パタ ンなど)に基づき運転技量を判定し、運転技 量点を算出する。この運転技量判定部28で算 された運転技量点は、処理中断判定部21に られる。なお、運転技量の判定方法につい は、特開平05-196632号公報または特開2003-81040 公報などに開示されているので、必要に応 て参照されたい。

 処理中断判定部21は、運転技量判定部28か ら送られてくる運転技量点と、予め内部に記 憶している運転技量判定用のテーブルの閾値 とを比較することにより運転技量を判定し、 この判定結果に応じて、ヘッドアップディス プレイ5に対する表示処理の中断を制御する 図18は、運転技量判定用のテーブルの例を示 す。このテーブルでは、運転技量判定部28で 出された運転技量をQ、あらかじめ運転技量 に設定された閾値をq1、q2、q3としている。

実施の形態6.
 この発明の実施の形態6に係る車載情報提供 装置は、車両状態または車両周囲の状態(以 、「車外状態」という)によって表示処理中 の判定に用いる閾値を変更し、カーナビゲ ション装置を安全に操作できると予測され 場合と、そうでない場合とで音声操作を継 するかどうかを判定するようにしたもので る。

(1)車両状態による変更
 車両状態により表示処理中断の判定に用い 閾値を変更する機能を実現するためのカー ビゲーション装置2の構成は、上述した実施 の形態1に係る車載情報提供装置のそれと同 である。車両状態としては、車両が走行中 あるか停止中であるかといった状態が用い れる。

 処理中断判定部21は、車速センサ43から測 位部15を介して車速パルスを受け取り、この 速パルスに基づき、車両が走行中であるか うかを判定する。この場合、車速センサ43 、この発明の車両状態取得部に対応する。 理中断判定部21は、例えば、走行中であれば 閾値をc1に、停車中であれば閾値をc2に(c2>c 1)設定する。これにより、停車中のときに音 操作が継続しやすくなる。

(2)車外状態による変更
 図19は、車外状態により表示処理中断の判 に用いる閾値を変更する機能を実現するた のカーナビゲーション装置2fの構成を示すブ ロック図である。このカーナビゲーション装 置2fは、実施の形態1に係る車載情報提供装置 のカーナビゲーション装置2に、カメラ47およ び映像認識部29が追加されて構成されている

 カメラ47は、この発明の車外状態取得部 対応し、車両に取り付けられた複数のカメ から構成されている。このカメラ47は、一定 時間毎に車両の周囲を撮影し、この撮影によ って得られた映像信号を映像認識部29に送る 映像認識部29は、一定時間毎にカメラ47から 送られてくる映像信号を受け取り、この受け 取った映像信号に基づき車両の周囲に人がい るかどうかを認識する。この映像認識部29に ける認識結果は、処理中断判定部21に送ら る。

 処理中断判定部21は、映像認識部29から送 られてくる認識結果と、予め内部に記憶して いる閾値とを比較することにより人の存在の 有無を判定し、この判定結果に応じて、ヘッ ドアップディスプレイ5に対する表示処理の 断を制御する。この場合、人がいる場合の 値をc3、人がいない場合の閾値をc4(c4>c3)と しておけば、周囲に人がいない場合に音声操 作を継続しやすくなる。

 以上のように、この発明に係る車載情報 供装置は、ヘッドアップディスプレイに対 る表示処理中に予防安全システムから表示 込要求があると、処理を中断してヘッドア プディスプレイに表示切替制御要求を送り ヘッドアップディスプレイはこれに応じて 予防安全システムの情報を表示する状態に り替えるように構成したことで、予防安全 ステムからの情報を迅速に提供でき、また 既に行った車載情報機器の操作が無駄にな ことを防止できるので、カーナビゲーショ 装置などに用いるのに適している。