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Patent Searching and Data


Title:
VEHICLE-MOUNTED VOICE RECOGNITION APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/084575
Kind Code:
A1
Abstract:
A vehicle-mounted voice recognition apparatus (1) comprises a voice input unit (10) for acquiring an input voice, a voice recognition unit (12) for recognizing the acquired input voice, guidance information output units (13, 14) for performing a guidance by voice or screen based on the result of the voice recognition, and a recognized vocabulary understanding level judgment unit (20) for judging the vocabulary understanding level recognized by an user for the guidance from the number of time-out and the number of corrections of a user operation monitored during the speech recognition by the voice recognition unit (12) and changing the guidance performed by the guidance information output units (13, 14).

Inventors:
SUMIYOSHI YUKI (JP)
SUZUKI TADASHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/068851
Publication Date:
July 17, 2008
Filing Date:
September 27, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI ELECTRIC CORP (JP)
SUMIYOSHI YUKI (JP)
SUZUKI TADASHI (JP)
International Classes:
G10L15/22; G10L13/00; G10L15/00
Foreign References:
JP2006189730A2006-07-20
JP2005084590A2005-03-31
JP2003108191A2003-04-11
JP2001125591A2001-05-11
JP2005084589A2005-03-31
Attorney, Agent or Firm:
TAZAWA, Hideaki et al. (SannoAkasaka Sanno Center Bldg. 5F,12-4, Nagata-cho 2-chome, Chiyoda-ku, Tokyo 14, JP)
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Claims:
 入力音声を取得する音声入力部と、
 前記取得した入力音声を音声認識する音声認識部と、
 前記音声認識の結果に基づき案内を行う案内情報出力部と、
 前記音声認識部による音声認識中に監視されるユーザ操作に対するタイムアウト回数、または訂正回数、またはタイムアウト回数と訂正回数の両方により、前記案内に対するユーザの認識語彙理解度を判定して前記案内を変更する案内内容決定部と、
 を備えたことを特徴とする車載用音声認識装置。
 キー操作による訂正入力時のキー押圧力を判定するキー押下判定部を備え、
 前記認識語彙理解度判定部は、前記キー押下判定部から出力されるキー押圧力、または押下時間を音声案内に対するユーザの認識語彙理解度の判定に反映させることを特徴とする請求項1記載の車載用音声認識装置。
 センサによって検知される信号により車両の走行状況を判定する走行状況判定部を備え、
 前記認識語彙理解度判定部は、前記走行状況判定部から出力される車両の走行状況を前記音声案内に対するユーザの認識語彙理解度の判定に反映させることを特徴とする請求項1記載の車載用音声認識装置。
 センサによって検知される信号により車両の運転操作状態を判定する運転操作状態判定部を備え、
 前記認識語彙理解度判定部は、前記運転操作状態判定部から出力される車両の運転操作状態を前記音声案内に対するユーザの認識語彙理解度の判定に反映させることを特徴とする請求項1記載の車載用音声認識装置。
 センサによって検知される信号によりユーザの心理状態を判定するユーザ状態判定部を備え、
 前記認識語彙理解度判定部は、前記ユーザ状態判定部から出力されるユーザの心理状態を前記案内に対するユーザの認識語彙理解度の判定に反映させることを特徴とする請求項1記載の車載用音声認識装置。
 前記案内情報出力部は、
 前記認識語彙理解度判定部により判定されるユーザの認識語彙理解度によって前記案内の内容を変更することを特徴とする請求項1記載の車載用音声認識装置。
 前記案内情報出力部は、
 前記認識語彙理解度判定部により判定されるユーザの認識語彙理解度によって前記音声案内の速度を可変とすることを特徴とする請求項1記載の車載用音声認識装置。
 前記案内情報出力部は、
 前記認識語彙判定部により判定されるユーザの認識語彙理解度によって前記案内開始時に音または表示、もしくは音と表示により報知することを特徴とする請求項1記載の車載用音声認識装置。
 前記案内情報出力部は、
 前記認識語彙理解度判定部により判定されるユーザの認識語彙理解度に基づき前記音声案内に含まれる発話語彙を示す箇所の音量を可変とすることを特徴とする請求項1記載の車載用音声認識装置。
 前記案内情報出力部は、
 前記認識語彙理解度判定部により判定されるユーザの認識語彙理解度に基づき画面への表示形態を変化させることを特徴とする請求項1記載の車載用音声認識装置。
Description:
車載用音声認識装置

 この発明は、ユーザの認識語彙理解度に じて音声ガイタンスやテロップの案内を変 することのできる、車載用音声認識装置に するものである。

 音声認識技術の進歩に伴い、音声認識装 がカーナビゲーションシステムにも取り入 られようになった。これにより、車両走行 でも、例えば、住所を発話するだけで、全 で数万件もある施設をピンポイントで、か 、安全に検索することができるようになっ 。また、目的地誘導等、ユーザが行なうシ テム操作に対する音声案内も可能となり、 方向での会話が可能になった。

 上記した音声認識装置において、従来、ユ ザへの案内回数やユーザの反応時間から操 に対する慣れの程度を判定し、システム操 に対する慣れの程度が所定のレベルより高 場合に音声案内の速度を早くし、案内の情 を簡略化するものが知られている(例えば、 特許文献1参照)。
 また、ユーザに対する運転負荷の大きさと て車速情報、ハンドルの操舵角情報、車両 進退を判定し、判定した運転負荷レベルに づいて、ユーザに対する自動音声案内を変 する車載用音声認識装置も知られている(例 えば、特許文献2参照)。

特開2001-22370号公報

特開2004-348657号公報

 上記した特許文献1に開示された技術によれ ば、ユーザのシステム操作の慣れに応じて音 声案内を自動的に変更できるが、認識語彙を 理解していないユーザに対して適した音声案 内ができないといった問題があった。
 また、特許文献2に開示された技術によれば 、ユーザの運転負荷レベルに基づいて音声自 動応答の方法を変更することが出来るが、ユ ーザ毎の認識語彙理解度を判定していないた め、例えば、ユーザが案内を聞き取れていな い(聞いていない)ために発話可能な語彙が理 できない状況にあっては、そのユーザに適 た音声案内ができないといった問題があっ 。

 この発明は上記した課題を解決するため なされたものであり、ユーザが案内を聞き れていない、あるいは聞いていないために 話可能な語彙が理解できない状況にあって 案内内容を変化させることにより聞き取り すくし、または聞き取れるようにし、ユー が発話可能な語彙を把握できるようにした 車載用音声認識装置を得ることを目的とす 。

 この発明に係る車載用音声認識装置は、 力音声を取得する音声入力部と、前記取得 た入力音声を音声認識する音声認識部と、 記音声認識の結果に基づき案内を行う案内 報出力部と、前記音声認識部による音声認 中に監視されるユーザ操作に対するタイム ウト回数または訂正回数と、またはタイム ウト回数と訂正回数の両方により、前記案 に対するユーザの認識語彙理解度を判定し 前記案内を変更する案内内容決定部とを備 たものである。

 この発明によれば、ユーザが案内を聞き れていない、あるいは聞いていないために 話可能な語彙が理解できない状況にあって 案内を変化させることにより聞き取りやす し、あるいは聞き取れるようにし、ユーザ 発話可能な語彙を把握できるようにするこ ができる。

この発明の実施の形態1に係る車載用音 声認識装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る車載用音 声認識装置の基本動作を説明するために引用 したフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る車載用音 声認識装置の動作を説明するために引用した フローチャートである。 この発明の実施の形態3に係る車載用音 声認識装置の動作を説明するために引用した フローチャートである。 この発明の実施の形態4に係る車載用音 声認識装置の動作を説明するために引用した フローチャートである。 この発明の実施の形態5に係る車載用音 声認識装置の動作を説明するために引用した フローチャートである。 この発明の実施の形態1、2に係る車載 音声認識装置が使用するデータテーブルの 例を示す図である。 この発明の実施の形態3に係る車載用音 声認識装置が使用するデータテーブルの一例 を示す図である。 この発明の実施の形態4に係る車載用音 声認識装置が使用するデータテーブルの一例 を示す図である。 この発明の実施の形態5に係る車載用 声認識装置が使用するデータテーブルの一 を示す図である。

 以下、この発明をより詳細に説明するため 、この発明を実施するための最良の形態に いて、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
 図1は、この発明の実施の形態1に係る車載 音声認識装置の構成を示すブロック図であ 。
 図1において、この発明の実施の形態1に係 車載用音声認識装置1には、手動で操作して マンド等データを入力するリモコンやタッ パネル等2と、音声入力のためにユーザの発 話内容を集音するマイク3と、画像やテロッ を表示する表示モニタ4と、音声出力を行な スピーカ5と、各種センサ類(ここでは、車 の現在地を測位するGPS(Global Positioning System) 6と、加速度を測定するGセンサ7と、外部セン サから車両速度やハンドル操舵角などの情報 を取得する車内LAN(Local Area Network)8が接続さ ている。

 また、車載用音声認識装置1は、制御部11 制御中枢として備え、キー入力部9と、音声 入力部10と、音声認識部12と、音声出力部13と 、画面出力部14と、タイムアウト回数カウン 部15と、訂正操作回数カウント部16と、走行 状況判定部17と、運転操作状態判定部18と、 ーザ状態判定部19と、認識語彙理解度判定部 20と、案内内容決定部21と、キー押下判定部22 とによって構成される。

 キー入力部9は、リモコンやタッチパネル2 ら入力されたコマンドを受付けて制御部11へ 供給する。音声入力部10は、マイク3により集 音されたコマンドを受付けて制御部11へ供給 る。音声認識部12は、音声認識を行い、認 結果を制御部11へ引き渡す。音声認識部12に る音声認識結果は、音声出力部13により音 で、あるいは画面出力部14により画像でユー ザに提示される。
 タイムアウト回数カウント部15は、音声操 中のタイムアウト回数をカウントし、また 訂正操作回数カウント部16は、音声操作中の 訂正操作回数をカウントしてそれぞれ制御部 11へ供給する。走行状況判定部17は、車両が 在停車中か運転中かの走行状況を判定し、 た、運転状態判定部18は、車の進退・ハンド ルの操舵等の運転状況を取得してそれぞれ制 御部11へ供給する。

 また、ユーザ状態判定部19は、例えば、ハ ドルに取り付けられたセンサにより取得さ るユーザの発汗・心拍数・視線・口調など 情報からユーザの心理状態を判定して制御 11へ供給する。
 認識語彙理解度判定部20は、制御部11による 制御の下、タイムアウト回数カウント部15、 正操作回数カウント部16、走行状況判定部17 、運転操作状態判定部18、ユーザ状態判定部1 9のそれぞれから情報を取得して、ユーザが 声認識可能な語彙をどの程度理解している を示す認識語彙理解度を判定して制御部11へ 供給する。また、案内内容決定部21は、制御 11による制御の下、認識語彙理解度判定部20 により出力されるユーザの認識語彙理解度に 基づきユーザに対して出力する音声ガイダン ス、あるいはテロップ等による案内を変更す る。

 なお、キー押下判定部22は、ユーザがリモ ン2のキーを押下したときの押圧力、もしく キー押下時間を判定して制御部11へ供給す 。
 制御部11は、例えば、マイコンによって構 され、キー入力部9や音声入力部10から受付 たコマンドに対応する処理を行うために上 した各制御ブロック12~21へ命令を出力する。 なお、ここでは、音声出力部13と画面出力部1 4を総称して案内情報出力部という。

 図2は、この発明の実施の形態1に係る車載 音声認識装置の基本動作を説明するために 用したフローチャートである。
 以下、図2に示すフローチャートを参照しな がら、図1に示す実施の形態1に係る車載用音 認識装置の動作について詳細に説明する。

 制御部11は、常に、キー入力部9からのキー 力を監視しており、まず、手動操作による 話キーの押下があるか否かを判定する(ステ ップST201)。発話キーの押下があった場合は( テップST201“Yes”)、以下に説明する決めら た手順にしたがい音声認識処理を実行する のとする。
 ここでは、発話キーの押下があったことを 機に音声認識処理を開始するため、制御部1 1が発話キーの押下を監視しているが、音声 力開始が別の操作で定義されている場合は の操作を監視することになる。発話キーが 下された場合は、タイムアウト回数カウン 部15がタイムアウト回数を0(初期化)に設定し (ステップST202)、かつ、訂正操作回数カウン 部16が訂正操作回数を0(初期化)に設定する( テップST203)。

 続いて、制御部11の制御の下、認識語彙理 度判定部20では、ユーザの認識語彙に対する 理解度を判定する。具体的に、認識語彙理解 度判定部20は、例えば、図7に示した認識語彙 理解度判定情報をテーブルデータとして内蔵 しており、当該テーブルデータを参照するこ とにより、ユーザの認識語彙に対する理解度 を、タイムアウト回数と訂正回数とから判定 する(ステップST204)。なお、ここでは、認識 彙理解度判定部20が、タイムアウト回数と訂 正回数からユーザの認識語彙に対する理解度 を判定することとするが、タイムアウト回数 と訂正回数のいずれか1つにより判定しても い。
 すなわち、ステップST202とステップST203でタ イムアウト回数および訂正操作回数がともに 「0」となっているため、図6に示すテーブル ータから理解度は「10」と判定され、当該 定されたユーザの認識語彙理解度に基づき 内内容決定部21で案内の内容を決定する(ス ップST205)。続いて、案内内容決定部21は、音 声出力部13または画面出力部14を起動して音 ガイダンス、あるいはテロップを表示させ ことによって案内をユーザに提示する(ステ ブST206)。ここで、提示される案内の内容に いては後述する。

 続いて、案内に対して入力された音声を音 認識部12が音声認識処理を行うが(ステップS T207)、所定の時間内にユーザによる音声入力 なされずタイムアウトが検出された場合は( ステップST208“Yes”)、タイムアウト回数カウ ント部15がタイムアウト回数を+1更新して(ス ップST209)、認識語彙理解度判定情報からユ ザの認識語彙判定を行うステップST204の処 に戻る。図6に示されるように、タイムアウ 回数と訂正操作回数が多くなるにつれて認 語彙理解度は低い値になる。
 なお、タイムアウトが検出されなかった場 (ステップST208“No”)、制御部11は、音声出 部13もしくは画面出力部14を起動して音声認 部12による音声認識結果をユーザに提示す (ステップST210)。

 制御部11は、認識結果提示後にキー入力部9 よるキー入力を監視し、訂正キーが押下さ たか否かを判定する(ステップST211)。訂正キ ーが押下された場合は(ステップST211“Yes”) 訂正操作回数カウント部16が訂正操作回数を +1更新して(ステップST212)、ユーザの認識語彙 理解度判定を行うステップST204の処理に戻る 訂正キーが操作されなかった場合は(ステッ プST211“No”)、制御部11は案内の続きを提示 なければならないか否かを判定する(ステッ ST213)。なお、ここでは訂正操作がキー押下 より行われるものとして説明したが、訂正 作が別の方法で定義されている場合は制御 11がその操作を監視するものとする。
 案内の続きがある場合(ステップST213“Yes”) 、車載用音声認識装置1はタイムウト回数を 期化するステップST202に戻る。案内の続きが なければ(ステップST213“No”)、音声認識処理 を終了する。

 上記した実施の形態1によれば、音声認識 処理中のタイムアウト回数または訂正回数、 またはその両方に基づいてユーザの認識語彙 理解度を判定し案内を変更することにより、 ユーザが音声認識可能な語彙を理解できるよ うな案内を提示することができる。

実施の形態2.
 上記した実施の形態1では、音声認識処理中 のタイムアウト回数と訂正回数、またはその 両方に基づいてユーザの認識語彙理解度を判 定したが、以下に説明する実施の形態2では キー押下判定部22がリモコンキー押下時の押 圧力、または押下時間またはその両方を監視 し、その押圧力、または押下時間、またはそ の両方に応じて訂正回数のカウントに重み付 けを付し、認識語彙理解度の判定に反映させ るようにしたものである。
 例えば、キー押下判定部22が、ユーザがキ を強く押した場合は理解度が低いと判定さ るように重み付けし、認識語彙理解度判定 20がその重みを考慮して理解度を判定して案 内の方法を変更することとした。押下時間に ついても同様である。このとき、認識語彙理 解度判定部20は、実施の形態1同様、図7に示 た認識語彙理解度判定情報が記憶されたデ タテーブルを参照するものとする。以下、 2に示す基本動作、および図3に示すフローチ ャートを参照しながら実施の形態2に係る車 用音声認識装置の動作について詳細に説明 る。

 図2に示す基本動作のステップST201からステ プST211の処理は、実施の形態1と同様である 車載用音声認識装置1は、ステップST211の処 において、訂正キーが押下したと判定され 場合(ステップST211“Yes”)、図3に示すステ プST214以降の処理を実行する。
 図3のフローチャートにおいて、ステップST2 14では、キー押下判定部22は、ユーザがリモ ン/タッチパネル2に割り付けられた訂正キー を押したときの押下圧(強さ)を判定する。押 圧は、訂正キーの下に実装される例えば、 電センサから取得することができる。ここ 、訂正キーが強く押されたと判定された場 、訂正操作回数カウント部16が、例えば、 正操作回数+2、弱く押されていた場合は訂正 操作回数+1とするように、キー押下の強さに って訂正操作回数に重み付けしてカウント (ステップST215)、認識語彙理解度判定処理を 行う図2に示す基本動作のステップST204の処理 に戻る。なお、キー押下の強弱の判定は、キ ー押下判定部22が、標準押下圧と比較するこ により判定するものとする。

 上記した実施の形態2によれば、認識語彙 理解度判定部20は、キー押下判定部22から出 されるキー押圧力を案内に対するユーザの 識語彙理解度の判定に反映させることより ユーザに適した案内を提示することができ 。

実施の形態3.
 上記した実施の形態1、2では、認識語彙理 度判定部20は、音声認識時のタイムアウト回 数と訂正回数または、その両方に基づいてユ ーザの認識語彙理解度を判定したが、以下に 説明する実施の形態3では、更に、走行状況 定部17により判定される車両の走行状況も考 慮してユーザの認識語彙理解度判定を行い、 ユーザに適した案内を提示することとした。
 例えば、停車中にタイムアウトした場合に 、認識語彙理解度判定部20は、停車中は走 中に比べ、騒音が少なく、案内が聞き取り すいにもかかわらずタイムアウトしたこと らユーザが認識可能な語彙を理解していな と判定し、それによって、案内を変更させ 。走行状況の判定は、GPS6やGセンサ7によっ それぞれ取得される車両の現在位置、加速 情報、あるいは車内LAN8を介して取得される 速、操舵角等の情報を用いることとする。

 以下、図2に示す基本動作および図4に示す ローチャートを参照しながら実施の形態3に る車載用音声認識装置の動作について詳細 説明する。
 図2に基本動作として示すステップST201からS T206の処理は、上記した実施の形態1、2と同様 である。車載用音声認識装置1は、ステップST 206でユーザに案内を提示した後、図4のフロ チャートに示すステップST216の処理に進む。 ステップST216において、走行状況判定部17は GPS6やGセンサ7などの情報を監視して車両が 行中か停車中かを判定して制御部11に供給し 、図2に示す音声認識処理を実行する基本動 ステップST207の処理に戻る。

 ここで、認識語彙理解度判定部20は、例え 、図8に示した認識語彙理解度判定情報をテ ブルデータとして内蔵している。このため 認識語彙理解度判定部20は、タイムアウト 訂正操作後にユーザに案内を行う場合、上 したデータテーブルを参照することにより タイムアウト回数または訂正操作回数また その両方と、走行状況とからユーザの認識 彙理解度を判定する(ステップST204)。
 例えば、タイムアウト回数が1回、訂正操作 回数が0回、走行状況が停車中であった場合 、図8に示したデータテーブルから理解度は 4」となる。ここでは、停車中であったにも かかわらずユーザは発話できなかったものと 考え、ユーザの認識語彙の理解度は低く設定 される。ステップST205では、ステップST204で 定した理解度に基づき案内内容決定部21が案 内の内容をユーザの理解度に合わせて変更す る。ここでは、ステップST204で判定した認識 彙理解度が比較的低いため、案内をわかり すく提示するように案内内容が変更される 案内内容については後述する。

 上記した実施の形態3によれば、認識語彙 理解度判定部20は、走行状況判定部17から出 される車両の走行状況を音声案内に対する ーザの認識語彙理解度の判定に反映させる とにより、走行状態に適した案内を提示す ことができる。

実施の形態4.
 以下に説明する実施の形態4では、ユーザの 運転状態を判定する運転操作状態判定部18を え、音声認識時にタイムアウトや訂正操作 れた場合に、認識語彙理解度判定部20が運 状況を考慮して認識語彙理解度判定を行う 成とした。
 例えば、車両を後退(リバース)させていた めにタイムアウトした場合には、認識語彙 解度判定部20は、後退運転の際の発話が困難 なことを考慮して、ユーザの理解度を普通( くはない)と設定し、案内を行うものである 以下、図2に示す基本動作および図5に示す ローチャートを参照しながら実施の形態4に る車載用音声認識装置の動作について詳細 説明する。

 図2に基本動作として示すステップST201からS T206の処理は、上記した実施の形態1、2、3と 様である。車載用音声認識装置1は、ステッ ST206でユーザに案内を提示した後、図5に示 ステップST217の処理に進む。
 ステップST217では、運転操作状態判定部18が 、運転の操作状態として車両のリバース情報 (車を後退させているか否か)やハンドルの操 角に関する情報等を取得する。なお、運転 作状態は、車内LAN8等を介して取得可能な車 速などの情報を利用するものとする。運転操 作状態判定部18は、ステップST217で運転操作 態を取得後、図2に示す基本動作のステップS T207の処理に戻る。

 ここでは、認識語彙理解度判定部20は、例 ば、図9に示す認識語彙理解度判定情報をデ タテーブルとして内蔵する。そして、タイ アウトや訂正操作後にユーザに案内を行う 合、ステップST204で、認識語彙理解度判定 段20が、タイムアウト回数または訂正操作回 数またはその両方と、運転操作状態とからユ ーザの認識語彙理解度を判定する。例えば、 タイムアウト回数が1回、訂正操作回数が0回 運転操作状態がリバースを示し、ハンドル 大きく回している(操舵角が大)場合は、図9 示すデータテーブルから認識語彙理解度は 10」になる。ここでは、タイムアウトはし が、ユーザは車を後退させ、ハンドルを回 操作に集中していることを考慮して、理解 が比較的高いものと設定されている。
 ステップST205では、ステップST204で判定した 認識語彙理解度に基づき、案内内容決定部21 案内の内容をユーザの認識語彙理解度に合 せて変更する。例えば、ステップST204で判 した理解度が比較的高いため、案内をわか やすくする処理は行わないようにする。

 上記した実施の形態4によれば、認識語彙 理解度判定部20は、運転操作状態判定部18か 出力される車両の運転操作状態を案内に対 るユーザの認識語彙理解度の判定に反映さ ることにより、運転操作状態に適した案内 行なうことができる。

実施の形態5.
 以下に説明する実施の形態5では、例えば、 ハンドル等に設置されたセンサ類によって検 知される信号によりユーザの心理状態を判定 するユーザ状態判定部19を更に備え、音声認 時にタイムアウトや訂正操作された場合に 認識語彙理解度判定部20がユーザの状態を 慮して理解度を判定する構成とした。
 認識語彙理解度判定部20は、例えば、心拍 があがっていた場合は音声操作に慣れてい い等の判定を行い、ユーザの認識語彙理解 が低いとして、案内を変更させるものであ 。ここで、ユーザの状態は、発汗、心拍数 視線をセンシングし、あるいはユーザの音 入力時の口調を利用することが考えられる 以下、図2に示す基本動作および図6に示すフ ローチャートを参照しながら実施の形態5に る車載用音声認識装置の動作について詳細 説明する。

 図2に基本動作として示すステップST201からS T206の処理は、上記した実施の形態1、2と同様 である。車載用音声認識装置1は、ステップST 206でユーザに案内を提示した後、図6に示す テップST218の処理に進む。
 ステップST218では、ユーザ状態判定部19が、 ユーザの発汗や心拍数や視線をセンシングす ることでユーザの心理状態を取得する。そし て、ステップST219で案内に対して入力された 声を音声認識処理部12が認識処理し、ステ プST220の処理へ進む。ステップST220では、ユ ザ状態判定部19が、ユーザが音声入力する きの口調を取得し、図2の基本動作ステップS T208の処理に戻る。

 ここで、認識語彙理解度判定部20は、図10に 示す認識語彙理解度判定情報をデータテーブ ルとして内蔵する。そして、タイムアウトや 訂正操作後にユーザに案内を行う場合、ステ ップST204で、認識語彙理解度判定手段20がタ ムアウト回数または訂正操作回数またはそ 両方と、ユーザ状態とからユーザの認識語 理解度を判定する。
 例えば、タイムアウト回数が1回、訂正操作 回数が0回、ユーザ状態として発汗あり、心 数が高い・視線が定まらない・口調が弱い 判定されていた場合は、上記したデータテ ブルを参照することにより、理解度は「1」 なる。ここでは、タイムアウトは1回である が、ユーザは発話語彙がわからず戸惑ってい る状態であると考え、理解度が低く設定され ている。ステップST205では、ステップST204で 定された認識語彙理解度に基づき、案内内 決定部21が案内の内容をユーザの理解度に合 わせて変更する。個々では、ステップST204で 定した理解度が比較的低いため、案内をわ りやすく提示するように案内内容が変更さ る。案内のバリエーションについては後述 る。

 上記した実施の形態5によれば、認識語彙 理解度判定部20は、ユーザ状態判定部19から 力されるユーザの心理状態に関する情報を 内に対するユーザの認識語彙理解度の判定 反映させることにより、ユーザの心理状態 適した案内を行なうことができる。

 以下、上記した実施の形態1~5における案内 変更方法について説明する。案内内容の変 は、案内内容決定部21が、認識語彙理解度 定部20によって出力されるユーザの認識語彙 理解度に基づいて判定する。変更された案内 内容は、制御部11を経由して、音声出力部13( ピーカ5)あるいは画面出力部14(表示モニタ4) により音声もしくは画像で出力される。
 案内内容決定部21は、ユーザの認識語彙理 度が低い場合には、案内を詳しく設定して 話語彙をユーザに把握させることができる 詳しい案内については、あらかじめメッセ ジを複数用意しておいて切り替えるか、ま は動的に生成するなどの方法を用いる。変 方法の例として、例えば、図2に示す基本動 のステップST206で、音声出力部13あるいは画 面出力部14が「続きの住所をお話しください と提示したが、タイムアウトや訂正操作に りステップST204の処理に戻り、ステップST204 で、ユーザの理解度が低いと判定された場合 、その案内は、「市区町村または住所番号を お話しください」のように変更される。さら に、タイムアウトや誤認識による訂正操作に より、再びステップST204の処理に戻り、ステ プST204でユーザの理解度が低いと判定され 場合、音声出力部13あるいは画面出力部14が 三田市三輪2丁目などとお話しください」と 提示することが考えられる。

 また、ユーザの認識語彙理解度が低い場合 は、案内内容決定部21が案内のスピードを 較的ゆっくりしたレベルに設定して発話語 をユーザに把握させることも考えられる。 の場合、案内内容決定部21は、あらかじめ案 内のスピードのレベルを設定しておき、図2 基本動作のステップST205で、理解度が低いと 判定された場合には、案内内容決定部21がス ードのレベルを設定し直す必要がある。
 更に、ユーザの認識語彙理解度が低い場合 は、案内開始時に音または画像またはその 方により注意を促し、ユーザが案内に注意 向くように仕向けることにより、その案内 容から発話語彙をユーザに把握させること できる。これは、案内内容決定部21があら じめ案内開始時に鳴らす音(ビープ音)等を用 意しておき、図2に示す基本動作のステップST 205で、音を鳴らす場合のみ設定を行う。この とき、案内開始時に鳴らす音は複数種類用意 しておき、認識語彙理解度によって使い分け ても良い。

 また、ユーザの理解度が低い場合には、案 内容の中の発話可能な語彙を示す部分の音 を大きくして、発話語彙をユーザに把握さ ることも考えられる。この場合、案内内容 定部21は、あらかじめ、案内内容の発話語 を示す部分であることを情報として持って き、また、音量のレベルを設定できるよう しておく。
 図2に示す基本動作のステップST205で、案内 容決定部21によって、案内の中で発話可能 部分の音声のレベルを設定し直す必要があ (音量を大きくするように設定するまたは、 話可能な語彙の音量はそのままで、それ以 の部分の音量を下げる。)

 また、ユーザの認識語彙理解度が低い場合 は、画面表示による案内の表示形態を変更 てもよい。例えば、案内の中で発話可能な 彙を示す部分の文字を大きくする、太字に る、色を変える、強調表示する等である。 面出力部14がこのように画面表示を見易く 御することにより発話語彙をユーザに把握 せる。また、画面出力部14があらかじめ表示 形態の変更後の文字列を用意しておくか、ま たは動的に文字列を生成しても良い。
 変更方法の例として、図2に示す基本動作の ステップST206で、「住所または施設とお話し ださい」と画面に表示したが、タイムアウ や訂正操作によりステップST204の処理に戻 、ステップST204でユーザの理解度が低いと判 定された場合、画面出力部14が案内の表示を 住所または施設とお話しください」と強調 示することが考えられる。

 また、ユーザの理解度が低い場合には、 記した案内変更方法を組み合わせることに り、発話語彙をユーザに把握させることも 能である。変更方法の例として、図2の基本 動作のステップST206で、「ピッと鳴ったらお しください」と提示したが、タイムアウト 訂正操作によりステップST204の処理に戻り ステップST204でユーザの理解度が低いと判定 された場合、音声での案内をビープ音+「住 または施設とお話しください」とする。ま 、画面表示を「住所または施設とお話しく さい」のように変更するようにしてもよい

 以上説明のように、この発明の実施の形態1 ~5に係る車載用音声認識装置1は、認識語彙理 解度判定部20が、音声認識部12による音声認 処理中に監視される、少なくとも、ユーザ 作に対するタイムアウト回数または訂正回 、またはその両方により、案内に対するユ ザの認識語彙理解度を判定し、案内内容決 部21を制御して案内情報出力部(音声出力部13 もしくは画面出力部14)による案内を変更する ものであり、このとき、ユーザの認識語彙理 解度によって、音声あるいは画面表示による 案内を変更し、あるいは案内音声のスピード を変更し、あるいは案内の表示形態を変更す ることにより、ユーザに適切な案内を行なう ことができる。
 また、案内開始時にビープ音を報知するこ により、あるいは、車載用音声認識装置1か らの案内に含まれる発話語彙を示す部分の音 量を大きくすることにより、案内を聞いてい ないまたは聞き取れていないために認識語彙 理解度が低いユーザに対して車載用音声認識 装置1からの案内に対して注意を喚起するこ が可能となり、かつ、適切な案内をおこな ことができる。

 なお、上記した車載用音声認識装置1を構 成する各ブロック9~21がそれぞれ持つ機能は 車載用音声認識装置1が内蔵する不図示のメ リに記憶されるそれぞれのプログラムを制 部11が読み出し実行することにより達成さ るものであって、制御部11内において実体的 に他のブロックと区分され内蔵されるものの みを指すのではなく、あくまで説明の簡略化 のために各処理部を分けて表現したものであ る。また、上記した各ブロックの機能は、全 てをソフトウェアによって実現しても、ある いはその少なくとも一部をハードウエアで実 現してもよい。なお、このとき、図6~図10に したデータテーブルは、上記した不図示の モリに割当てられあらかじめ登録されてあ ものとする。

 以上のように、この発明に係る車載用音 認識装置は、音声案内内容を変化させるこ で、ユーザが案内を聞き取りやすくなり、 話可能な語彙を把握することのできる車載 音声認識装置としたので、カーナビゲーシ ンシステムなどに用いるのに適している。