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Patent Searching and Data


Title:
VEHICLE OPERATION PEDAL DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/096047
Kind Code:
A1
Abstract:
The plate thickness of an operation pedal having a hollow structure is maintained to be thin and the wearing and the buckling of a rotation connection portion on which a connection pin is arranged are suppressed. A reinforcing member (44) in which a pin insertion hole (52) is provided is arranged between parallel flat portions (32a) and (34a) of a pair of halved pieces (32, 34). A portion of the outer periphery edge of the reinforcing member (44) substantially corresponds to the side end edges (32e, 34e) of the parallel flat portions (32a, 34a) and is connected integrally with the side end edges (32e, 34e) by welding. Consequently, reactive force applied to the pair of parallel flat portions (32a, 34a) from a first connection pin (38) via the reinforcing member (44) is excellently dispersed, rigidity is improved, and the plate thicknesses of the halved pieces (32, 34) are maintained to be thin and the buckling caused by the reactive force is suppressed.

Inventors:
HIMETANI YOSHIRO (JP)
HOKETSU MITSUNOBU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/058219
Publication Date:
August 06, 2009
Filing Date:
April 28, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOYOTA TEKKO KK (JP)
HIMETANI YOSHIRO (JP)
HOKETSU MITSUNOBU (JP)
International Classes:
G05G1/30; B60T7/06
Foreign References:
JPS3924920Y1
JP2007320404A2007-12-13
JPS50137732U1975-11-13
JPS5254756U1977-04-20
JP2007062675A2007-03-15
Other References:
See also references of EP 2249224A4
None
Attorney, Agent or Firm:
IKEDA, Haruyuki (Nagoya-Dia. Bldg. No.2 15-1Meieki 3-chome, Nakamura-ku, Nagoya-sh, Aichi 02, JP)
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Claims:
 車両に固設されるペダルサポートに支持軸心まわりに回動可能に配設され、運転者によって踏込み操作される操作ペダルと、
 該操作ペダルの操作力が伝達されるとともに、該操作力に対応する反力が作用させられる反力部材と、
 前記操作ペダルと前記反力部材との間、または該操作ペダルと該反力部材に前記操作力を伝達する中間部材との間、に介在させられ、それ等を前記支持軸心と平行な連結ピンまわりに相対回動可能に連結するとともに、該連結ピンを介して該操作力を伝達する回動連結部と、
 を有する車両用操作ペダル装置において、
 前記操作ペダルは中空構造を成しているとともに、該操作ペダルの前記回動連結部には、車両幅方向の両側に位置する一対の側壁に前記支持軸心と略平行な一直線上に一対の貫通孔が設けられている一方、
 前記一対の側壁の間に配設されるとともに、前記一対の貫通孔に対応する位置にはピン挿通孔が貫通して設けられ、該ピン挿通孔内を前記連結ピンが挿通させられるとともに、該ピン挿通孔よりも外周側部分において該一対の側壁に一体的に固設される補強部材を有する
 ことを特徴とする車両用操作ペダル装置。
 前記操作ペダルは、一対の半割体を一体的に接合したもので、該一対の半割体のうち前記支持軸心に対して略垂直で互いに平行な平坦部分が、前記貫通孔が設けられる一対の側壁とされている一方、
 前記補強部材は、前記一対の側壁の内側に挟まれた状態で位置する平板形状の本体部と、該本体部の両端面から突出するように対称的に設けられて前記一対の貫通孔にそれぞれ嵌合される一対の嵌合突部とを一体に有し、該一対の嵌合突部を貫通するように前記ピン挿通孔が設けられており、
 前記一対の嵌合突部が前記一対の貫通孔にそれぞれ嵌合されることにより、前記補強部材が前記操作ペダルに対して位置決めされる
 ことを特徴とする請求項1に記載の車両用操作ペダル装置。
 前記補強部材は、外周縁の一部が前記一対の側壁の側端縁と略一致させられて前記操作ペダルの外周形状の一部を構成しており、該側端縁に一体的に溶接接合されている
 ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用操作ペダル装置。
 前記補強部材は、前記ピン挿通孔の中心線まわりにおいて、前記連結ピンから加えられる反力の方向と反対側の部分で前記一対の側壁に一体的に固設されている
 ことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の車両用操作ペダル装置。
 前記一対の側壁のうち、前記補強部材のピン挿通孔の中心線まわりにおいて、該補強部材が固設される部分と反対側の部分には、該ピン挿通孔から離間するに従って該補強部材から斜めに拡開するすり鉢形状の傾斜部が設けられている
 ことを特徴とする請求項3または4に記載の車両用操作ペダル装置。
 前記補強部材は、前記支持軸心と同心に前記操作ペダルに一体的に設けられたボスに一体的に固設されている
 ことを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載の車両用操作ペダル装置。
 前記操作ペダルには、前記中間部材として連結リンクが前記回動連結部を介して相対回動可能に連結されており、
 該連結リンクは、前記支持軸心と平行な回動軸心まわりに回動可能に配設された中間レバーを介して前記反力部材に連結されている
 ことを特徴とする請求項1~6の何れか1項に記載の車両用操作ペダル装置。
 前記操作ペダルには、前記回動連結部を介して直接前記反力部材が連結されていることを特徴とする請求項1~6の何れか1項に記載の車両用操作ペダル装置。
 車両に固設されるペダルサポートに支持軸心まわりに回動可能に配設され、運転者によって踏込み操作される操作ペダルと、
 該操作ペダルの操作力が伝達されるとともに、該操作力に対応する反力が作用させられる反力部材と、
 前記操作ペダルと前記反力部材との間、または該操作ペダルと該反力部材に前記操作力を伝達する中間部材との間、に介在させられ、それ等を前記支持軸心と平行な連結ピンまわりに相対回動可能に連結するとともに、該連結ピンを介して該操作力を伝達する回動連結部と、
 を有する車両用操作ペダル装置において、
 前記操作ペダルは中空構造を成しているとともに、該操作ペダルの外周部であって前記回動連結部を介して前記反力部材または前記中間部材と連結される部分には、前記支持軸心に対して略直角な板状のフランジが設けられており、且つ該フランジには切欠が設けられている一方、
 前記連結ピンが挿通させられるピン挿通孔が設けられた補強部材が、前記切欠の開口側から該切欠内に挿入されて一体的に固設されている
 ことを特徴とする車両用操作ペダル装置。
 前記操作ペダルは、車両幅方向に分割された一対の半割体にて構成されており、該一対の半割体の外周部に設けられた互いに平行な板状のフランジが重ね合わされた状態で一体的に接合されることにより中空構造とされるもので、
 前記補強部材は、前記一対の半割体のフランジが重ね合わされた寸法よりも大きい肉厚寸法の平板形状を成しているとともに、該補強部材の外周部には該フランジが嵌め入れられる凹溝が前記切欠に対応して形成されており、
 前記フランジの前記切欠内に前記補強部材が挿入され、前記凹溝内に該切欠の内周縁部が嵌め入れられることにより前記操作ペダルに対して該補強部材が位置決めされる
 ことを特徴とする請求項9に記載の車両用操作ペダル装置。
 前記切欠および前記補強部材は、該補強部材を該切欠内に挿入する際の挿入方向に対して対称形状を成している
 ことを特徴とする請求項9または10に記載の車両用操作ペダル装置。
Description:
車両用操作ペダル装置

 本発明はブレーキペダル装置等の車両用 作ペダル装置に係り、特に、連結ピンを介 て操作力を伝達する回動連結部の連結構造 関するものである。

 (a) 車両に固設されるペダルサポートに支 軸心まわりに回動可能に配設され、運転者 よって踏込み操作される操作ペダルと、(b)  その操作ペダルの操作力が伝達されるととも に、その操作力に対応する反力が作用させら れる反力部材と、(c) 前記操作ペダルと前記 力部材との間、または操作ペダルと反力部 に前記操作力を伝達する中間部材との間、 介在させられ、それ等を前記支持軸心と平 な連結ピンまわりに相対回動可能に連結す とともに、その連結ピンを介してその操作 を伝達する回動連結部と、を有する車両用 作ペダル装置が、例えば常用ブレーキ用や ーキングブレーキ用のブレーキペダル装置 に広く用いられている。特許文献1および2 記載の装置はその一例で、何れも操作ペダ は中空構造を成しているとともに、その操 ペダルの前記回動連結部には、車両幅方向 両側に位置する一対の側壁に前記支持軸心 略平行な一直線上に一対の連結孔が設けら 、その一対の連結孔に跨がって前記連結ピ が挿通させられるとともに、クレビス等を して反力部材が連結されるようになってい 。

特開2007-122610号公報

特開平11-78817号公報

 しかしながら、このように操作ペダルの 対の側壁に設けられた連結孔に直接連結ピ を挿通させる構造では、反対側の連結孔ま 連結ピンを挿通する際の作業性が悪いだけ なく、連結孔の孔縁に反力が集中的に作用 るため、摩耗や座屈等の恐れがあり、操作 ダルの板厚を厚くする必要がある。特許文 1では、一方の連結孔にカラーが固設されて おり、連結ピンを挿通する際の作業性が改善 されるとともに強度が高くなるが、反対側の 側壁については依然として摩耗や座屈等が問 題になる。

 これに対し、例えば図19の(a) ~(c) に示す ような対応策が考えられる。図19の(a) ~(c)  、何れも操作ペダル200に対して反力部材で るプッシュロッド210を直接連結する場合の 動連結部212を示す断面図で、操作ペダル200 、前記特許文献1と同様に一対の半割体202お び204によって構成されており、その側端縁 なわち車両の前後乃至上下に位置する端縁 互いに一体的に溶接接合されているととも 、連結ピン206およびクレビス208を介してプ シュロッド210に相対回動可能に連結されて る。そして、図19の(a) は、一対の側壁とし て機能する上記半割体202、204に、連結孔とし てそれぞれ穴周縁部が内方に突き出すバーリ ング穴214、216を設けた場合であるが、そのバ ーリング穴214、216に反力が集中して作用する ため、摩耗や座屈等の問題を十分に解消する ことはできない。また、一対のバーリング穴 214、216の心合わせが難しいなど、寸法精度の 管理が困難で製造コストが高くなる。図19の( b) は、上記バーリング穴214、216に跨がって 筒形状のカラー220を配設した場合であり、 結ピン206を挿通する際の作業性が向上する ともに摩耗が改善されるが、バーリング穴21 4、216の周辺に反力が集中して作用するため 依然として座屈の恐れがあるとともに、一 の半割体202、204を溶接固定したりそれ等に がってカラー220を配設したりする際の一対 バーリング穴214、216の心合わせが難しいな 、寸法精度の管理が困難で製造コストが高 なる。また、図19の(c) は、単純な連結孔に 付きカラー230、232を配設した場合であるが 依然として孔周縁で座屈の恐れがあるとと に、一対の半割体202、204を溶接固定する際 一対の鍔付きカラー230、232或いは連結孔の 合わせが難しいなど、寸法精度の管理が困 で製造コストが高くなる。

 本発明は以上の事情を背景として為され もので、その目的とするところは、中空構 の操作ペダルの板厚を薄く維持しつつ、連 ピンが配設される回動連結部の摩耗や座屈 抑制することにある。

 かかる目的を達成するために、第1発明は 、(a) 車両に固設されるペダルサポートに支 軸心まわりに回動可能に配設され、運転者 よって踏込み操作される操作ペダルと、(b) その操作ペダルの操作力が伝達されるとと に、その操作力に対応する反力が作用させ れる反力部材と、(c) 前記操作ペダルと前記 反力部材との間、またはその操作ペダルと反 力部材に前記操作力を伝達する中間部材との 間、に介在させられ、それ等を前記支持軸心 と平行な連結ピンまわりに相対回動可能に連 結するとともに、その連結ピンを介して操作 力を伝達する回動連結部と、を有する車両用 操作ペダル装置において、(d) 前記操作ペダ は中空構造を成しているとともに、その操 ペダルの前記回動連結部には、車両幅方向 両側に位置する一対の側壁に前記支持軸心 略平行な一直線上に一対の貫通孔が設けら ている一方、(e) 前記一対の側壁の間に配 されるとともに、前記一対の貫通孔に対応 る位置にはピン挿通孔が貫通して設けられ そのピン挿通孔内を前記連結ピンが挿通さ られるとともに、そのピン挿通孔よりも外 側部分においてその一対の側壁に一体的に 設される補強部材を有することを特徴とす 。

 第2発明は、第1発明の車両用操作ペダル 置において、(a) 前記操作ペダルは、一対の 半割体を一体的に接合したもので、その一対 の半割体のうち前記支持軸心に対して略垂直 で互いに平行な平坦部分が、前記貫通孔が設 けられる一対の側壁とされている一方、(b)  記補強部材は、前記一対の側壁の内側に挟 れた状態で位置する平板形状の本体部と、 の本体部の両端面から突出するように対称 に設けられて前記一対の貫通孔にそれぞれ 合される一対の嵌合突部とを一体に有し、 の一対の嵌合突部を貫通するように前記ピ 挿通孔が設けられており、(c) 前記一対の 合突部が前記一対の貫通孔にそれぞれ嵌合 れることにより、前記補強部材が前記操作 ダルに対して位置決めされることを特徴と る。

 第3発明は、第1発明または第2発明の車両 操作ペダル装置において、前記補強部材は 外周縁の一部が前記一対の側壁の側端縁と 一致させられて前記操作ペダルの外周形状 一部を構成しており、その側端縁に一体的 溶接接合されていることを特徴とする。

 第4発明は、第1発明~第3発明の何れかの車 両用操作ペダル装置において、前記補強部材 は、前記ピン挿通孔の中心線まわりにおいて 、前記連結ピンから加えられる反力の方向と 反対側の部分で前記一対の側壁に一体的に固 設されていることを特徴とする。

 第5発明は、第3発明または第4発明の車両 操作ペダル装置において、前記一対の側壁 うち、前記補強部材のピン挿通孔の中心線 わりにおいて、その補強部材が固設される 分と反対側の部分には、そのピン挿通孔か 離間するに従ってその補強部材から斜めに 開するすり鉢形状の傾斜部が設けられてい ことを特徴とする。

 第6発明は、第1発明~第5発明の何れかの車 両用操作ペダル装置において、前記補強部材 は、前記支持軸心と同心に前記操作ペダルに 一体的に設けられたボスに一体的に固設され ていることを特徴とする。

 第7発明は、第1発明~第6発明の何れかの車 両用操作ペダル装置において、(a) 前記操作 ダルには、前記中間部材として連結リンク 前記回動連結部を介して相対回動可能に連 されており、(b) その連結リンクは、前記 持軸心と平行な回動軸心まわりに回動可能 配設された中間レバーを介して前記反力部 に連結されていることを特徴とする。

 第8発明は、第1発明~第6発明の何れかの車 両用操作ペダル装置において、前記操作ペダ ルには、前記回動連結部を介して直接前記反 力部材が連結されていることを特徴とする。

 第9発明は、(a) 車両に固設されるペダル ポートに支持軸心まわりに回動可能に配設 れ、運転者によって踏込み操作される操作 ダルと、(b) その操作ペダルの操作力が伝 されるとともに、その操作力に対応する反 が作用させられる反力部材と、(c) 前記操作 ペダルと前記反力部材との間、またはその操 作ペダルと反力部材に前記操作力を伝達する 中間部材との間、に介在させられ、それ等を 前記支持軸心と平行な連結ピンまわりに相対 回動可能に連結するとともに、その連結ピン を介して操作力を伝達する回動連結部と、を 有する車両用操作ペダル装置において、(d)  記操作ペダルは中空構造を成しているとと に、その操作ペダルの外周部であって前記 動連結部を介して前記反力部材または前記 間部材と連結される部分には、前記支持軸 に対して略直角な板状のフランジが設けら ており、且つそのフランジには切欠が設け れている一方、(e) 前記連結ピンが挿通さ られるピン挿通孔が設けられた補強部材が 前記切欠の開口側からその切欠内に挿入さ て一体的に固設されていることを特徴とす 。

 第10発明は、第9発明の車両用操作ペダル 置において、(a) 前記操作ペダルは、車両 方向に分割された一対の半割体にて構成さ ており、その一対の半割体の外周部に設け れた互いに平行な板状のフランジが重ね合 された状態で一体的に接合されることによ 中空構造とされるもので、(b) 前記補強部材 は、前記一対の半割体のフランジが重ね合わ された寸法よりも大きい肉厚寸法の平板形状 を成しているとともに、その補強部材の外周 部にはそのフランジが嵌め入れられる凹溝が 前記切欠に対応して形成されており、(c) 前 フランジの前記切欠内に前記補強部材が挿 され、前記凹溝内にその切欠の内周縁部が め入れられることにより前記操作ペダルに して補強部材が位置決めされることを特徴 する。

 第11発明は、第9発明または第10発明の車 用操作ペダル装置において、前記切欠およ 前記補強部材は、その補強部材をその切欠 に挿入する際の挿入方向に対して対称形状 成していることを特徴とする。

 第1発明の車両用操作ペダル装置によれば 、ピン挿通孔が設けられた補強部材が一対の 側壁の間に配設され、そのピン挿通孔よりも 外周側部分において一対の側壁に一体的に固 設されているため、連結ピンから補強部材を 介して一対の側壁に加えられる反力が分散さ れるとともに、その側壁の剛性が向上し、側 壁の板厚を薄く維持しつつ反力による座屈が 抑制される。また、補強部材を貫通して設け られたピン挿通孔内に連結ピンを挿通すれば 良いため、その作業性が向上するとともに、 ピン挿通孔に対して連結ピンが相対回転する 場合でも、そのピン挿通孔の摩耗が抑制され る。

 第2発明は、一対の半割体を一体的に接合 した構造の操作ペダルを有する場合で、補強 部材は、一対の半割体のうち支持軸心に対し て略垂直で互いに平行な平坦部分に挟まれた 状態で配設され、且つ対称的に設けられた一 対の嵌合突部がそれぞれ貫通孔に嵌合されて 位置決めされるため、一対のバーリング穴を 設けたり、カラー等を配設したりする場合に 比較して心合わせ等の高い寸法精度の管理が 不要で、補強部材を含めた操作ペダルの組立 作業が容易になり、製造コストが低減される 。特に、一対の嵌合突部は対称的に設けられ ているため、その対称形状の何れの向きで配 設することも可能で、組立作業が一層容易に なって生産性が向上する。

 第3発明では、補強部材の外周縁の一部が 一対の側壁の側端縁と略一致させられて操作 ペダルの外周形状の一部を構成しており、そ の側端縁に一体的に溶接接合されているため 、一対の側壁に加えられる反力が良好に分散 されるとともに、その側壁の剛性が向上し、 反力による座屈が好適に抑制される。

 第5発明では、一対の側壁のうち、補強部 材のピン挿通孔の中心線まわりにおいて、そ の補強部材が固設される部分と反対側の部分 には、ピン挿通孔から離間するに従って補強 部材から斜めに拡開するすり鉢形状の傾斜部 が設けられているため、補強部材から固設部 を介して一対の側壁に加えられた反力が傾斜 部により更に効率良く分散されるようになっ て剛性が向上し、側壁の板厚を薄く維持しつ つ反力による座屈が一層効果的に抑制される 。

 第6発明の補強部材は、支持軸心と同心に 操作ペダルに一体的に設けられたボスに一体 的に固設されているため、側壁の板厚を薄く 維持しつつ操作ペダルのボスおよび回動連結 部の剛性が一体的に向上する。

 第7発明の車両用操作ペダル装置では、前 記操作ペダルには、前記中間部材として連結 リンクが前記回動連結部を介して相対回動可 能に連結されており、その連結リンクは、前 記支持軸心と平行な回動軸心まわりに回動可 能に配設された中間レバーを介して前記反力 部材に連結されているので、非線形の所望の レバー比に設定できる。

 第8発明の車両用操作ペダル装置では、前 記操作ペダルには、その回動連結部を介して 前記反力部材が直接連結されているので、連 結リンクが不要となる。

 第9発明の車両用操作ペダル装置によれば 、中空構造の操作ペダルの外周部であって回 動連結部を介して反力部材または中間部材と 連結される部分には、支持軸心に対して略直 角な板状のフランジが設けられて切欠が形成 されており、連結ピンが挿通させられるピン 挿通孔が設けられた補強部材がその切欠内に 挿入されて一体的に固設されているため、連 結ピンから補強部材を介してフランジに伝達 される反力が分散され、応力集中による座屈 や変形が防止されるとともに、板状のフラン ジの剛性が向上する。また、補強部材を貫通 して設けられたピン挿通孔内に連結ピンを挿 通すれば良いため、その作業性が向上すると ともに、ピン挿通孔に対して連結ピンが相対 回転する場合でも、そのピン挿通孔の摩耗が 抑制される。

 第10発明は、一対の半割体の外周部に設 られたフランジが重ね合わされた状態で一 的に接合される構造の操作ペダルを有する 合で、補強部材の外周部には、そのフラン が嵌め入れられる凹溝が前記切欠に対応し 形成されており、その凹溝内に切欠の内周 部が嵌め入れられることにより操作ペダル 対して補強部材が位置決めされるため、一 の半割体を一体的に接合する前に補強部材 切欠内に挿入する場合には、その補強部材 よって一対の半割体が位置決めされるよう なる。これにより、一対のバーリング穴を けたりカラー等を配設したりする場合に比 して心合わせ等の高い寸法精度の管理が不 で、補強部材を含めた操作ペダルの組立作 が容易になり、製造コストが低減される。 に、凹溝内に切欠の内周縁部が嵌め入れら るように、補強部材を切欠内に挿入すれば いため、一動作で補強部材を操作ペダルに して組み付けることが可能で、組立作業が 層容易になって生産性が向上する。

 また、上記一対の半割体のフランジを重 合わせた状態で、そのフランジの外端縁を ーク溶接等により溶融接合する場合、補強 材の凹溝内にフランジが嵌め入れられた部 で、そのフランジの外端縁と補強部材の外 部とが略一致するように構成すれば、フラ ジ相互の溶接接合と同時にそのフランジを 強部材の外周部に一体的に溶接接合するこ ができるため、それ等の溶接動作を連続し 間断なく実行することが可能で、より一層 産性を向上させることができる。なお、補 部材を切欠内に挿入する前に一対の半割体 一体的に接合することもできるし、半割体 接合と補強部材の固設とを別工程で行なう うにしても良く、また、一対の半割体を抵 溶接等で接合することもできるなど、その 造方法や一対の半割体の接合手段、補強部 の固設手段は適宜定められる。

 第11発明では、切欠および補強部材が、 の補強部材を切欠内に挿入する際の挿入方 に対して対称形状を成しているため、対称 心線に対して180°回転した姿勢で補強部材を 挿入することも可能で、操作ペダルに対する 補強部材の組付け作業性が向上し、生産性が 一層高くなる。

 ここで、前記発明の車両用操作ペダル装 は、比較的大きな反力が作用する常用ブレ キやパーキングブレーキ用の操作ペダル装 に好適に適用されるが、アクセルペダルや ラッチペダル等の他の車両用操作ペダル装 に適用することも可能である。反力部材は ブレーキマスタシリンダのプッシュロッド ように出力に対応する反力が機械的に加え れるものでも良いし、操作ペダルの踏込み トローク等を電気的に検出してブレーキ力 を制御する電気式操作ペダル装置において スプリング等の付勢手段を有するシミュレ ション装置により踏込みストロークに応じ 所定の反力が加えられるものでも良い。

 また、上記反力部材は、回動連結部を介 て操作ペダルに直接連結されるものでも良 が、中間レバーや連結リンク等を介して操 ペダルに連結されるものでも良く、複数の 間レバーを介在させることもできる。

 また、中空構造を成す操作ペダルは、1枚 の鋼板等を筒状に曲げ加工したものや角パイ プ等でも良いし、鋼板等から成る一対の半割 体の両端縁を溶接等により一体的に接合した ものでも良いなど、種々の態様が可能であり 、必ずしも全周が袋状に密閉される必要はな く、一部が開口していても良い。補強部材が 配設される一対の側壁は、例えば支持軸心に 対して略垂直で互いに平行な平坦部が適当で あるが、支持軸心に対して垂直な面から対称 的に傾斜している傾斜部等であっても良い。 何れの場合も、一対の側壁の内側に略密着し て挟み込まれるように補強部材の形状を設定 することが望ましい。

 また、一対の側壁に設けられる貫通孔は 補強部材のピン挿通孔と同じかそれよりも きく、ピン挿通孔内を挿通させられた連結 ンはその貫通孔内を通過して両側へ突き出 ように配設される。第2発明のように補強部 材に嵌合突部が設けられる場合は、貫通孔は ピン挿通孔よりも十分に大きく、嵌合突部と 同じかそれよりも大きい。ピン挿通孔や連結 ピンは真円形状であり、貫通孔および嵌合突 部も真円形状が望ましいが、必ずしも真円形 状である必要はない。補強部材そのものも、 真円の円板形状とすれば異方性が無くて組付 が容易であるが、操作ペダルの形状に応じて 適宜設定することができる。なお、第1発明 実施に際しては、嵌合突部を備えていない 強部材を採用することもできる。

 また、前記補強部材は、ピン挿通孔の中 線まわりの一部のみで側壁に溶接等により 体的に固設するだけでも良いが、ピン挿通 の中心線まわりにおいて略均等(等角度間隔 )に複数箇所を抵抗溶接等により固設するよ にしても良い。補強部材の固定手段として 、アーク溶接や抵抗溶接等の溶接接合が適 であるが、ろう付け等の接着手段を用いる ともできるなど、種々の固定手段を採用す ことができる。

 また、第3発明では、補強部材の外周縁の 一部を側壁の側端縁から外部に突き出すよう にして、その側端縁と補強部材の端面とを隅 肉溶接で接合することが望ましいが、逆に側 壁の側端縁を補強部材の外周縁から外部に突 き出すようにして、補強部材の外周縁の一部 と側壁とを隅肉溶接したり、補強部材の外周 縁と側壁の側端縁とを一致させて両者の境界 部分を溶接接合したりしても良い。

 また、第5発明では、ピン挿通孔の中心線 まわりにおいて補強部材の固設部と反対側の 部分にすり鉢形状の傾斜部が設けられている が、他の発明の実施に際しては、このような 傾斜部は必ずしも必要ない。この傾斜部は、 部分的なテーパ形状或いは球面形状を成すも のでも良いし、複数の平坦面を継ぎ合わせた ものでも良いなど、種々の態様が可能である 。

 また、第6発明では、補強部材が回動連結 部から支持軸心側に延び出してボスに一体的 に固設されるようになっているが、他の発明 の実施に際しては必ずしも補強部材をボスに 固設する必要はない。

 また、前記回動連結部の連結ピンは、例 ば補強部材および反力部材(或いは中間部材 )の双方に対して相対回転可能に配設される 、圧入等により何れか一方に相対回転不能 固設することも可能である。

 また、前記補強部材は、例えば軟鋼等に り構成され、切削加工や冷間鍛造加工等に り所定形状に加工されるとともに、アーク 接等による溶融接合で操作ペダルのフラン に一体的に固設されるが、ろう付け等の接 手段など他の種々の固設手段を用いて操作 ダルに固定することが可能で、その材質や 工方法も適宜定められる。

 また、前記補強部材の外周面に設けられ 凹溝内にフランジが嵌め入れられる場合、 のフランジの外端縁と補強部材の外周部と 略一致する部分では、アーク溶接等により ランジ相互を溶融接合すると同時にそのフ ンジを補強部材の外周部に一体的に溶融接 することができるが、隅肉溶接等によりフ ンジと補強部材とを溶接接合することも可 である。その場合には、フランジの外端縁 補強部材の外周部とが略一致している必要 なく、切欠の開口と反対側の部分などフラ ジと凹溝との嵌合部の全域で補強部材を操 ペダルに対して溶接固定することができる

 また、前記フランジに設けられる切欠は 連結ピンから補強部材に加えられる反力に り、その補強部材が切欠の開口と反対側の 端部分に押圧されるように、その切欠の位 および向きが定められることが望ましいが 補強部材を操作ペダルに対し強固に固設で る場合には、反力により補強部材が切欠の 口側へ抜け出す方向の荷重が作用させられ ように設けられても良いなど、種々の態様 可能である。

 また、前記補強部材は切欠内に挿入され 位置決めされるように、それ等の寸法を設 することが望ましいが、必ずしも全く遊び 無いように設ける必要はなく、操作ペダル 対するピン挿通孔の位置すなわち補強部材 位置を調整できるように所定の遊びを有す ようにしても差し支えない。

 また、前記切欠は、半円弧形状の終端部 と、該終端部分の両端に連続して互いに平 または離間する方向へ傾斜するように延び す一対の直線部分とを有し、全体としてU字 形状乃至はくの字形状を成すように構成され る。補強部材は、上記終端部分よりも大径の 円板形状を成しているとともに、該円板形状 の外周面に設けられる前記凹溝は、前記終端 部分と略同じ半径で該円板形状と同心に形成 された半円弧形状の回曲部分と、該回曲部分 の両端に連続して互いに平行または離間する 方向へ傾斜するように設けられた一対の直線 部分とを有し、全体としてU字形状乃至はく 字形状を成すように構成される。

 また、前記中空の操作ペダルを構成する 対の半割体のうち、前記補強部材が固設さ る前記切欠の周囲には、その切欠から離間 るに従って互いに離間するように斜めに拡 するすり鉢形状の傾斜部が設けられること 望ましい。すなわち、連結ピンから補強部 に加えられる反力により、その補強部材が 欠の終端部分側へ押圧される場合には、そ 補強部材から一対の半割体に加えられた反 がすり鉢形状の傾斜部により効率良く分散 れるようになって剛性が向上し、半割体の 厚を薄く維持しつつ反力による座屈が一層 果的に抑制される。この傾斜部は、部分的 テーパ形状或いは球面形状を成すものでも いし、複数の平坦面を継ぎ合わせたもので 良いなど、種々の態様が可能である。

 また、前記操作ペダルには、例えば前記 動連結部を介して直接前記反力部材が連結 れるが、(a) 前記操作ペダルには、前記中 部材として連結リンクが前記回動連結部を して相対回動可能に連結され、(b) その連結 リンクは、前記支持軸心と平行な回動軸心ま わりに回動可能に配設された中間レバーを介 して前記反力部材に連結されるように構成す ることもできる。

本発明が適用された車両の常用ブレー 用のブレーキペダル装置を示す正面図であ 。 図1におけるII-II断面の拡大図である。 図1のブレーキペダル装置における操作 ペダル側の回動連結部を示す図で、(a) は斜 図、(b) は(a) におけるIIIB-IIIB断面の拡大図 である。 操作ペダルに加えられる反力を説明す 図で、(a) は補強部材を有する図1の実施例 場合、(b) は連結ピンから直接操作ペダル 反力が加えられる従来の場合である。 図4の(a) において補強部材から操作ペ ルに加えられた反力が、操作ペダルに設け れたすり鉢形状の傾斜部によって更に分散 れることを説明する図である。 補強部材がボスに連結されている実施 を示す図で、図2に対応する断面図である。 補強部材が操作ペダルにプロジェクシ ン溶接される実施例を説明する図で、溶接 合される前の斜視図である。 本発明の更に別の実施例を示す図で、 1に対応する正面図である。 図8におけるIX-IX断面の拡大図である。 本発明が適用された車両の常用ブレー キ用のブレーキペダル装置を示す図で、(a)  左側面図、(b) は正面図である。 図10(a) におけるII-II断面の拡大図であ る。 図10のブレーキペダル装置における操 ペダル側の回動連結部の近傍を拡大して示 斜視図である。 図12において、補強部材が操作ペダル 組み付けられる前の状態を示す斜視図であ 。 補強部材を示す図で、(a) は左側面図 (b) は正面図、(c) は右側面図、(d) は(c)  おけるVD-VD断面図である。 操作ペダル側の回動連結部の近傍を示 す図で、(a) は図10の(a) に対応する側面図、 (b) は(a) における VIB-VIB 断面の拡大図であ る。 補強部材に加えられる反力の伝達経路 を説明する図で、図10の(a) に対応する側面 である。 本発明の他の実施例を示す図で、図10 (a) に対応する側面図である。 図17におけるIX-IX断面の拡大図である 反力部材が操作ペダルに直接連結され る場合の回動連結部の幾つかの態様を説明す る図で、図9、図11に対応する断面図である。

符号の説明

10、80:ブレーキペダル装置(車両用操作ペダル 装置)
12:第1支持軸
14:操作ペダル
18:中間レバー
20:連結リンク(中間部材)
22、82:回動連結部
28:プッシュロッド(反力部材)
32、34:半割体
32a、34a:平行平坦部(側壁)
32b、34b:貫通孔
32c、34c:傾斜部
38:第1連結ピン(連結ピン)
44、60、70:補強部材
46:本体部
48、50:嵌合突部
52:ピン挿通孔
84:連結ピン
110、160:ブレーキペダル装置(車両用操作ペダ 装置)
112:支持軸
114:操作ペダル
122、172:回動連結部
126:連結ピン
128:プッシュロッド(反力部材)
132、134:半割体
132f、134f:フランジ
144:補強部材
146:凹溝
148:ピン挿通孔
150:切欠
166:連結リンク(中間部材)
168:第1連結ピン(連結ピン)
O:軸心(支持軸心)
W:溶接接合部

 以下、本発明の実施例を、図面を参照し つ詳細に説明する。

 図1は、本発明の一実施例である常用ブレ ーキ用のブレーキペダル装置10の正面図であ 。図1において、車両に一体的に固設される 図示しないペダルサポートに略水平な第1支 軸12の軸心Oまわりに回動可能に操作ペダル14 が配設されているとともに、その軸心Oと略 行な第2支持軸16の軸心まわりに回動可能に 間レバー18が配設されており、それ等の操作 ペダル14と中間レバー18とに跨がって連結リ ク20が配設されている。第1支持軸12の軸心O 支持軸心に相当し、連結リンク20は、回動連 結部22を介して操作ペダル14の操作力が伝達 れる中間部材に相当する。

 操作ペダル14は、下端に設けられたペダ シート24が運転者によって踏込み操作される ことにより、図1において第1支持軸12の右回 に回動させられ、操作ペダル14の上端部に連 結された連結リンク20を介して中間レバー18 第2支持軸16の左まわりに機械的に回動させ 。中間レバー18の上端部には、第2支持軸16と 略平行な連結ピン26の軸心まわりに相対回動 能にブレーキマスタシリンダのプッシュロ ド28がクレビス30を介して連結されており、 中間レバー18の回動に伴ってプッシュロッド2 8が機械的に図の左方向へ押圧されることに り、操作ペダル14の踏込み操作力に応じてブ レーキ油圧を発生させるとともに、その反力 がプッシュロッド28に作用させられる。プッ ュロッド28は、ブレーキマスタシリンダか 突き出すように付勢されており、ペダルシ ト24の踏込み操作が解除されると、その付勢 力によって中間レバー18は第2支持軸16の右ま りに戻り回動させられるとともに、操作ペ ル14は第1支持軸16の軸心Oの左まわりに戻り 動させられて図1に示す原位置に保持される 。上記プッシュロッド28は反力部材に相当す 。

 図2は、図1におけるII-II断面を拡大して示 す断面図であって、図3の(a) は操作ペダル14 の回動連結部22を拡大して示す斜視図、図3 (b) は(a) におけるIIIB-IIIB 断面を拡大して す断面図である。これ等の図から明らかな うに、操作ペダル14は、第1支持軸12の軸心O 対して略垂直な平面すなわち車両の前後方 と略平行で且つ略鉛直な平面で略半分に二 割した形状を有するように比較的薄肉の鋼 からプレス成形された部品である一対の半 体32、34から成り、その半割体32、34の側端 32e、34eの複数箇所、すなわち車両の前後方 乃至上下方向に位置する相互の端縁を一体 に溶接接合したもので、厚み方向において 割体32、34の厚みよりも大きい厚みたとえば6 乃至15倍程度の厚みの空間を備えた中空構造 成しており、第1支持軸12によって支持され 部分には貫通孔が設けられ、両半割体32、34 に跨がって円筒形状のボス36が溶接等により 体的に固設されている。また、前記連結リ ク20は、上記操作ペダル14および中間レバー 18の両側に位置するように一対配設されてお 、前記第1支持軸12の軸心Oと略平行な第1連 ピン38を介して操作ペダル14に相対回動可能 連結されているとともに、その第1連結ピン 38と略平行な第2連結ピン40を介して中間レバ 18に相対回動可能に連結されている。これ の連結ピン38、40は、それぞれ操作ペダル14 中間レバー18を貫通して配設されており、そ の両側に突き出す端部に一対の連結リンク20 連結されているとともに、スナップリング により抜止めされている。操作ペダル14側 第1連結ピン38は、回動連結部22の連結ピンに 相当し、操作ペダル14および連結リンク20の 方に対して相対回転可能で、摩擦が小さい で相対回転させられる。

 操作ペダル14を構成している一対の半割 32、34のうち、回動連結部22を介して連結リ ク20に連結される部分には、軸心Oに対して 垂直で互いに平行な平行平坦部32a、34aが所 の間隔を隔てて設けられているとともに、 の平行平坦部32a、34aには、軸心Oと略平行な 直線上に一対の貫通孔32b、34bが設けられて る。これ等の平行平坦部32a、34aは、車両幅 向の両側に位置する一対の側壁に相当し、 強部材44を挟持している。すなわち、それ の平行平坦部32aと34aとの間に、半割体32、34 厚みよりも大きな厚みたとえば3乃至4倍程 の厚みを有する鋼板から成る補強部材44が介 在させられる状態で配設されている。

 補強部材44は、一対の平行平坦部32a、34a 内側面に略密着して挟み込まれた状態で位 する平板形状の本体部46と、その本体部46の 端面から略垂直に突出するように対称的に けられて前記一対の貫通孔32b、34bにそれぞ 嵌合される一対の嵌合突部48、50とを一体に 有し、その一対の嵌合突部48、50を貫通する うに、前記軸心Oと略平行にピン挿通孔52が けられており、このピン挿通孔52内を前記第 1連結ピン38が挿通させられて前記一対の連結 リンク20と連結されるようになっている。補 部材44の本体部46は略真円の円板形状を成し ているとともに、嵌合突部48、50は本体部46の 中心部分に設けられており、ピン挿通孔52は 体部46の中心線上に設けられている。互い 嵌合されるピン挿通孔52および第1連結ピン38 は、径寸法が互いに略等しい略真円の円孔、 円柱形状を成している。また、互いに嵌合さ れる貫通孔32b、34bおよび嵌合突部48、50も、 寸法が互いに略等しい略真円の円孔、円柱 状を成しており、嵌合突部48、50が貫通孔32b 34bに嵌合されることにより、操作ペダル14 対する補強部材44の配設位置が規定されて位 置決めされる。

 操作ペダル14側の回動連結部22は、中間レ バー18の下端部すなわち連結リンク20を介し 連結される部分に近接する側の端縁部分に 定されている一方、補強部材44の本体部46の 周縁の一部は操作ペダル14の側端縁32e、34e 略一致させられて、その操作ペダル14の外周 形状(閉断面)の一部を構成している。本実施 では、補強部材44の本体部46の外周縁の一部 が、操作ペダル14の平行平坦部32a、34aの側端 32e、34eから外方に僅かに突き出しており(図 3(b) 参照)、その側端縁32e、34eと本体部46の端 面との隅部が第1連結ピン38の直径dよりも大 い所定の長さ範囲L(図4参照)に亘って隅肉溶 により溶接接合されることにより、補強部 44が操作ペダル14に一体的に固設されている 。この補強部材44の溶接は、一対の半割体32 34の側端縁32e、34eをTIG溶接等のアーク溶接に より一体的に溶接接合する際に、一連の溶接 工程で同じ溶接方法により連続して行なうこ とができる。図中のWは、上記側端縁32e、34e 本体部46との溶接接合部を表しており、図4(a ) および図5に示すように本体部46の中心線ま わり、すなわちピン挿通孔52の中心線まわり おいて、第1連結ピン38から加えられる反力F 1の方向と反対側の部分で溶接接合されてい 。

 このように、回動連結部22に補強部材44が 配設され、第1連結ピン38の直径dよりも大き 所定の長さ範囲Lに亘って操作ペダル14に一 的に溶接接合されることにより、第1連結ピ 38から補強部材44に伝達された反力F1が、溶 接合部Wを介して操作ペダル14に伝達される に、図4の(a) に矢印F2で示すように分散さ 、平行平坦部32a、34aに作用する面圧が小さ なるとともに、それ等の平行平坦部32a、34a 剛性が高くなるため、その平行平坦部32a、34 aの板厚を薄く維持しつつ反力による座屈が 制される。図4の(b) は、第1連結ピン38が、 対の平行平坦部32a、34aに設けられた連結孔58 に直接挿通させられ、反力F1がそのまま平行 坦部32a、34aに加えられる従来例の場合で、( a) に示す本実施例の溶接接合部Wの長さ範囲L が第1連結ピン38の径寸法dの例えば2倍である すると、それ等の平行平坦部32a、34aの板厚 同じであれば面圧は従来例の場合の1/2にな 。

 また、図3(b) に示す一対の半割体32、34の うち、前記補強部材44のピン挿通孔52の中心 まわりにおいて、補強部材44が溶接接合され る部分と反対側の部分、言い換えれば図4の 1連結ピン38から加えられる反力F1の方向と同 じ方向の部分で、図3(b) において補強部材44 配設される平行平坦部32a、34aよりも略左側 位置する部分には、ピン挿通孔52から離間 るに従って補強部材44から斜めに拡開するよ うに、すなわち一対の半割体32、34が互いに 隔するように、すり鉢形状の傾斜部32c、34c 略対称的に設けられている。この傾斜部32c 34cは、図3(b) から明らかなように平行平坦 32a、34aに連続して設けられているとともに テーパ形状の一部を成すように形成されて り、さらに、図5から明らかなように、車両 前後方向と略平行で且つ略鉛直な平面内に いて車両前方に凸となるような滑らかな湾 線を有していることで、全体がすり鉢形状 されている。これにより、前記溶接接合部W を介して補強部材44から平行平坦部32a、34aに 達された反力F2は、傾斜部32c、34cの存在で 5に矢印F3で示すように更に効率良く分散さ 、一対の半割体32、34に作用する面圧が更に さくなる。

 このように、本実施例のブレーキペダル 置10においては、ピン挿通孔52が設けられた 補強部材44が一対の半割体32、34の平行平坦部 32a、34aの間に配設され、そのピン挿通孔52よ も外周側部分において第1連結ピン38の直径d よりも大きい長さ範囲Lに亘って一体的に溶 接合されているため、第1連結ピン38から補 部材44を介して一対の平行平坦部32a、34aに加 えられる反力F2が分散されるとともに剛性が 上し、半割体32、34の板厚を薄く維持しつつ 反力F2による座屈が抑制される。具体的には 補強部材44の本体部46の外周縁の一部が一対 の平行平坦部32a、34aの側端縁32e、34eと略一致 させられて操作ペダル14の外周形状の一部を 成しており、その側端縁32e、34eに一体的に 接接合されているため、一対の平行平坦部3 2a、34aに加えられる反力F2が良好に分散され とともに、その平行平坦部32a、34aの剛性が 上し、反力F2による座屈が好適に抑制される 。

 また、補強部材44を貫通して設けられた ン挿通孔52内に第1連結ピン38を挿通すれば良 いため、その作業性が向上するとともに、ピ ン挿通孔52の内周面全体で反力F1が受け止め れるため、図4の(b) に示すように板状の平 平坦部32a、34aに設けた連結孔58で直接反力F1 受け止める場合に比較して摩耗が抑制され 。

 また、本実施例は、一対の半割体32、34を 一体的に接合した構造の操作ペダル14を有す 場合で、補強部材44は、一対の半割体32、34 うち第1支持軸12の軸心Oに対して略垂直で互 いに平行な平行平坦部32a、34aの間に挟み込ま れた状態で配設され、且つ対称的に設けられ た一対の嵌合突部48、50がそれぞれ貫通孔32b 34bに嵌合されて位置決めされるため、図10の (a) 乃至(c) の場合に比較して一対の貫通孔 心合わせ等の高い寸法精度の管理が不要で 補強部材44を含めた操作ペダル14の組立作業 容易になり、製造コストが低減される。

 また、補強部材44の本体部46は略真円の円 板形状を成しているとともに、一対の嵌合突 部48、50は、その本体部46の中心部分に対称的 に突き出すように設けられているため、その 対称形状の何れの向きで配設しても良いとと もに、本体部46の中心線まわりの位相を考慮 ることなく組み付けることができるため、 立作業が一層容易になって生産性が向上す 。

 また、一対の半割体32、34のうち、補強部 材44のピン挿通孔52の中心線まわりにおいて 補強部材44が溶接接合される部分と反対側の 部分、言い換えれば第1連結ピン38から加えら れる反力F1の方向と同じ方向の部分には、ピ 挿通孔52から離間するに従って斜めに拡開 る傾斜部32c、34cがすり鉢状(扇状)に設けられ ているため、補強部材44から溶接接合部Wを介 して一対の平行平坦部32a、34aに加えられた反 力F2が、その傾斜部32c、34cにより更に効率良 分散されるようになって剛性が向上し、半 体32、34のの板厚を薄く維持しつつ反力によ る座屈が一層効果的に抑制される。

 次に、本発明の他の実施例を説明する。 お、以下の説明において実施例相互に実質 に共通する部分には同一の符号を付して詳 い説明を省略する。

 図6の実施例は、前記補強部材44の代わり 、本体部46に連続してボス36に達するアーム 部62が一体に設けられた補強部材60が用いら 、そのアーム部62を介してボス36に一体的に 接接合されている場合で、一対の半割体32 34の板厚を薄く維持しつつ操作ペダル14のボ 36および回動連結部22の剛性が一体的に向上 する。

 図7の実施例は、前記補強部材44に比較し 、円板形状の本体部46の両端面であって前 嵌合突部48、50よりも外周側の部分に、それ れピン挿通孔52の中心線まわりにおいて略 間隔で複数(実施例では、両面8個)のプロジ クション72が設けられた補強部材70が用いら 、それ等のプロジェクション72を介して一 の半割体32、34の平行平坦部32a、34aにプロジ クション溶接する場合で、第1実施例と略同 様の作用効果が得られる。平行平坦部32a、34a に示されている「×」印は、プロジェクショ 溶接される部位を表したものである。

 図8のブレーキペダル装置80は、前記プッ ュロッド28が連結ピン84を介して操作ペダル 14に直接連結されている場合で、その回動連 部82に前記補強部材44が配設されている。こ の回動連結部82は、図8におけるIX-IX断面を拡 して示す図9から明らかなように、前記回動 連結部22と略同様に構成されており、第1実施 例と同様の作用効果が得られる。

 図10は、本発明の更に他の実施例である 用ブレーキ用のブレーキペダル装置110を示 図で、(a) は左側面図、(b) は正面図である このブレーキペダル装置110は、車両に一体 に固設される図示しないペダルサポートに 水平な支持軸112の軸心Oまわりに回動可能に 操作ペダル114が配設されており、その操作ペ ダル114の下端に設けられたペダルシート124が 運転者によって踏込み操作されることにより 、図10の(a) において支持軸112の右回りに回 させられる。操作ペダル114には、支持軸112 略平行な連結ピン126の軸心まわりに相対回 可能にブレーキマスタシリンダのプッシュ ッド128がクレビス130を介して連結されてお 、操作ペダル114の回動に伴ってプッシュロ ド128が機械的に図の左方向へ押圧されるこ により、操作ペダル114の踏込み操作力に応 てブレーキ油圧を発生させるとともに、そ 反力がプッシュロッド128に作用させられる プッシュロッド128は、ブレーキマスタシリ ダから突き出すように付勢されており、ペ ルシート124の踏込み操作が解除されると、 の付勢力によって操作ペダル114は支持軸116 軸心Oの左まわりに戻り回動させられて図10 示す原位置に保持される。本実施例では、 作ペダル114とプッシュロッド128との連結部 が、本発明が適用された回動連結部122で、 ッシュロッド128は反力部材に相当し、支持 112の軸心Oは支持軸心に相当する。

 上記操作ペダル114は、図10の(a) における II-II断面を拡大して示す図11から明らかなよ に、車両の幅方向すなわち図11における上下 方向に分割された形状の一対の半割体132、134 にて構成されることにより、その半割体132、 134の厚みよりも大きい厚みたとえば6乃至15倍 程度の厚みの空間を有する中空構造を成して いる。半割体132、134は比較的薄肉の鋼板をプ レスにより曲げ加工したもので、それぞれ断 面がハット形状を成しており、ハット形状の 開口側が互いに対向する姿勢で、互いに平行 な外周部の板状のフランジ132f、134fが密着す ように重ね合わされた状態で、そのフラン 132f、134fの外端縁、すなわち車両の前後方 乃至は上下方向に位置する端縁がTIG溶接等 アーク溶接により一体的に溶接接合されて る。図11および図15の第1溶接接合部W1は、こ フランジ132fおよび134fの相互の溶接接合部 表している。また、一対の半割体132、134の ち支持軸112によって支持される部分には貫 孔が設けられ、両半割体132、134に跨がって 筒形状のボス136が溶接等により一体的に固 されている。

 前記フランジ132f、134fのうち回動連結部22 を介してプッシュロッド128に連結される部分 、すなわち支持軸112の少し下側であってプッ シュロッド128の反力により押圧荷重が加えら れる車両前側の部分は、支持軸112の軸心Oに して略垂直な平坦な板状を成しているとと に、補強部材144が一体的に固設され、その 強部材144に前記連結ピン126を介してプッシ ロッド128が連結されるようになっている。 12は、この回動連結部22の操作ペダル14側を す斜視図で、図13は操作ペダル114に補強部材 144が配設される前の状態の斜視図であり、図 13から明らかなように操作ペダル114のフラン 132f、134fには、車両の前方側に向かって開 する切欠150が形成されている。切欠150は、 円弧形状の終端部分150aと、その終端部分150 両端に連続して互いに略平行に延び出す一 の直線部分150b、150cとを有し、全体としてU 形状を成すように構成されており、そのU字 形状の中心線を挟んで対称形状を成している 。

 補強部材44は、前記一対の半割体132、134 なわち一対のフランジ132f、134fが重ね合わさ れた寸法よりも大きい肉厚寸法を有する鋼板 から成る偏平な円板形状の部品であって、中 心部分には前記連結ピン126が挿通させられる ピン挿通孔148が貫通して設けられているとと もに、フランジ132f、134fが嵌め入れられる幅 法の凹溝146が前記切欠150に対応して外周面 周方向に連続して形成されている。この補 部材144は、ピン挿通孔148が前記軸心Oと略平 行になる姿勢で操作ペダル114に組み付けられ るようになっており、このピン挿通孔148内を 前記連結ピン26が挿通させられて前記クレビ 130と連結される。連結ピン126は、補強部材1 44およびクレビス130の双方に対して相対回転 能で、摩擦が小さい方で相対回転させられ 。

 図14は、上記補強部材144を単独で示す図 、前記切欠150の終端部分150aにおける径寸法 りも大径の略真円の円板形状を成している また、その円板形状の外周面に設けられる 溝146は、終端部分150aと略同じ半径で円板形 状と同心に形成された半円弧形状の回曲部分 146aと、その回曲部分146aの両端に連続して互 に略平行に設けられた一対の直線部分146b、 146cとを有し、全体としてU字形状を成すよう 構成されており、補強部材144は凹溝146のU字 形状の中心線を挟んで対称形状とされている 。この補強部材144は、例えば軟鋼等により構 成され、切削加工や冷間鍛造加工等により図 14に示す所定形状に加工される。図14におい 、その(a) は(b) の左側面図、(b) は正面図 (c) は(b) の右側面図、(d) は(c) におけるVD- VD断面を、それぞれ示している。

  そして、上記補強部材144は、図13に示す ように切欠150の開口側から切欠150内に挿入さ れ、凹溝146内に切欠150の内周縁部が嵌め入れ られることにより、操作ペダル114に対して位 置決めされる。その場合に、切欠150の幅寸法 すなわち直線部150bと150cとの間の寸法は、凹 146の直線部146b、146cとの間に所定の遊びを するように大きめに設定されており、操作 ダル114に対するピン挿通孔148の位置すなわ 補強部材144の配設位置を調整できるように っている。凹溝146の回曲部分146aは切欠150の 端部分150aに当接させられるようになってお り、それ等の間で荷重が伝達される。凹溝146 の回曲部分146aと切欠150の終端部分150aとの間 僅かな隙間が存在する状態で補強部材144が 作ペダル114に固設された場合でも、ブレー 操作時等の反力による各部の弾性変形によ 、両者が当接させられるようになる。また 補強部材144および切欠150は、U字形状の中心 線に対して対称形状を成しており、補強部材 144はその中心線方向に切欠150内に挿入される ため、挿入方向に対して対称形状を成してい ることになり、補強部材144をその中心線まわ りに180°回転した反転姿勢でも挿入すること 可能である。

 ここで、本実施例では図13に示すように ランジ132f、134fが互いに密着して重ね合わさ るように一対の半割体132、134を相対向する姿 勢に保持した状態で、それ等を溶接接合する 前に、上記のように切欠150内に補強部材144を 挿入して凹溝146内に切欠150の内周縁部が嵌め 入れられるようにする。これにより、操作ペ ダル114に対して補強部材144が位置決めされる だけでなく、その操作ペダル114を構成してい る一対の半割体132、134の相対位置も位置決め されることになり、その状態でフランジ132f よび134fの外端縁すなわち前記第1溶接接合部 W1をアーク溶接により一体的に溶接接合する また、図15に示すように、フランジ132f、134f のうち前記切欠150の開口部の近傍の所定の範 囲では、そのフランジ132f、134fの外端縁と補 部材144の外周部とが略一致しており、厳密 はフランジ132f、134fが凹溝46から僅かに突き 出すように構成されていて、そのフランジ132 f、134fだけでなく補強部材144の外周部も含め アーク溶接により同時に一体的に溶接接合 ることができる。図15(b) の第2溶接接合部W2 は、この補強部材144を含む溶接接合部で、ア ーク溶接の溶接トーチ等をフランジ132f、134f 外周縁に沿って移動させつつ溶接電流等の 接条件を変更することにより、それ等の第1 溶接接合部W1および第2溶接接合部W2の溶接を 連の溶接動作の中で連続的に間断なく実行 ることができる。図15において、その(a) は 図1の(a) に対応する側面図、(b) は(a) にお る VIB-VIB 断面を拡大して示す断面図を、そ れぞれ示している。

 また、操作ペダル114を構成する一対の半 体132、134のうち、補強部材144が固設される 記切欠150の周囲には、その切欠150から離間 るに従って互いに離間するように斜めに拡 するすり鉢形状の傾斜部132c、134cが設けら ている。連結ピン126から補強部材144に加え れる反力により、その補強部材144が切欠150 終端部分150a側へ押圧されるが、その補強部 144から一対の半割体132、134に加えられた反 がすり鉢形状の傾斜部132c、134cにより効率 く分散されるようになる。本実施例の傾斜 132c、134cは、テーパ形状の一部を成すように 滑らかに形成されている。

 図16は、本実施例のブレーキペダル装置11 0において、プッシュロッド128から連結ピン12 6を介して補強部材144に加えられる反力の伝 経路を説明する図であって、図1の(a) に対 する側面図である。大矢印で示す反力F1は、 連結ピン126から補強部材144に伝達された反力 で、その補強部材144からは、中矢印で示す反 力F2のように、第2溶接接合部W2および切欠150 特に終端部分150aを介して操作ペダル114に伝 達されて分散される。これにより、フランジ 132f、134fに対する応力集中が緩和されて面圧 小さくなり、一対の半割体132、134の剛性が くなるため、その半割体132、134の板厚を薄 維持しつつ反力による座屈が抑制される。 た、一対の半割体132、134のうち補強部材144 固設される部分の周囲には、補強部材144か 離間するに従って斜めに拡開するようにす 鉢形状の傾斜部132c、134cが設けられている め、補強部材144から一対の半割体132、134の ランジ132f、134fに伝達された反力F2は、小矢 で示す反力F3のように、傾斜部132c、134cの存 在で更に効率良く分散され、一対の半割体132 、134に作用する面圧が一層小さくなる。

 このように、本実施例のブレーキペダル 置110においては、中空構造の操作ペダル114 外周部に設けられたフランジ132f、134fのう 、回動連結部122を介してプッシュロッド128 連結される部分は、支持軸12の軸心Oに対し 略垂直な平坦な板状を成しているとともに 欠150が設けられており、連結ピン126が挿通 せられるピン挿通孔148が設けられた補強部 144がその切欠150内に挿入されて一体的に固 されているため、連結ピン126から補強部材14 4を介してフランジ132f、134fに伝達される反力 F2が分散され、応力集中による座屈や変形が 止されるとともに、板状のフランジ132f、134 fの剛性が向上する。

 また、補強部材144を貫通して設けられた ン挿通孔148内に連結ピン126を挿通すれば良 ため、その作業性が向上するとともに、ピ 挿通孔148の内周面全体で反力F1が受け止め れるため、連結ピン126が相対回転する場合 もピン挿通孔148の摩耗が抑制される。

 また、本実施例では、一対の半割体132、1 34の外周部に設けられたフランジ132f、134fが ね合わされた状態で一体的に接合される構 の操作ペダル14を有し、補強部材44の外周部 は、そのフランジ132f、134fが嵌め入れられ 凹溝146が前記切欠150に対応して形成されて り、その凹溝146内に切欠150の内周縁部が嵌 入れられることにより操作ペダル114に対し 補強部材144が位置決めされるため、一対の 割体132、134を一体的に接合する前に補強部 144を切欠150内に挿入する場合には、その補 部材144によって一対の半割体132、134が位置 めされるようになる。これにより、一対の ーリング穴を設けたり、カラー等を配設し りする場合に比較して心合わせ等の高い寸 精度の管理が不要で、補強部材144を含めた 作ペダル114の組立作業が容易になり、製造 ストが低減される。特に、凹溝146内に切欠15 0の内周縁部が嵌め入れられるように、補強 材144を切欠150内に挿入すれば良いため、一 作で補強部材144を操作ペダル114に対して組 付けることが可能で、組立作業が一層容易 なって生産性が向上する。

 また、本実施例では上記一対の半割体132 134のフランジ132f、134fを重ね合わせた状態 、そのフランジ132f、134fの外端縁をアーク溶 接により溶融接合するが、補強部材144の凹溝 146内にフランジ132f、134fが嵌め入れられる切 150の開口部近傍の所定の範囲、すなわち第2 溶接接合部W2では、そのフランジ132f、134fの 端縁と補強部材144の外周部とが略一致する うに構成されているため、フランジ132f、134f 相互の溶接接合と同時にそのフランジ132f、34 fに補強部材44の外周部を一体的に溶接接合す ることができる。これにより、フランジ132f 134fの外端縁を相互に溶融接合する第1溶接接 合部W1の溶接動作と、それ等のフランジ132f、 134fの溶融接合と同時に補強部材144をフラン 132f、134fに接合する第2溶接接合部W2の溶接動 作とを、一連の動作の中で連続して間断なく 実行することが可能で、より一層生産性を向 上させることができる。

 また、本実施例では、切欠150および補強 材144が、その補強部材144を切欠150内に挿入 る際の挿入方向に対して対称形状、すなわ 切欠150や凹溝146のU字形状の中心線に対して 対称形状を成しているため、対称中心線に対 して180°回転した姿勢で補強部材144を挿入す ことも可能で、操作ペダル114に対する補強 材144の組付け作業性が向上し、生産性が一 高くなる。

 また、一対の半割体132、134のうち補強部 144が固設される部分の周囲には、補強部材1 44から離間するに従って斜めに拡開するよう すり鉢形状の傾斜部132c、134cが設けられて るため、補強部材144から一対の半割体132、13 4のフランジ132f、134fに伝達された反力F2は、 矢印で示す反力F3のように傾斜部132c、134cの 存在で更に効率良く分散される。これにより 、一対の半割体132、134に作用する面圧が一層 小さくなって剛性が向上し、半割体132、134の 板厚を薄く維持しつつ反力による座屈が一層 効果的に抑制される。

 図17のブレーキペダル装置160は、前記1支 軸12の軸心Oと略平行な第2支持軸162の軸心ま わりに回動可能に中間レバー164が配設されて おり、操作ペダル114と中間レバー164とに跨が って連結リンク166が配設されている。そして 、操作ペダル114のペダルシート124が踏込み操 作されると、図17において支持軸112の右回り 操作ペダル114が回動させられるとともに、 の操作ペダル114に連結された連結リンク166 介して中間レバー164が第2支持軸162の左まわ りに機械的に回動させられる。中間レバー164 の上端部には、第2支持軸162と略平行な連結 ン126を介して前記プッシュロッド128が連結 れており、中間レバー164の回動に伴ってプ シュロッド128が機械的に図の左方向へ押圧 れることにより、操作ペダル114の踏込み操 力に応じてブレーキ油圧を発生させるとと に、その反力がプッシュロッド128に作用さ られる。

 図18は、図17におけるIX-IX断面を拡大して す図で、前記連結リンク166は、操作ペダル1 14および中間レバー164の両側に位置するよう 一対配設されており、前記支持軸112の軸心O と略平行な第1連結ピン168を介して操作ペダ 114に相対回動可能に連結されているととも 、その第1連結ピン168と略平行な第2連結ピン 170を介して中間レバー164に相対回動可能に連 結されている。これ等の連結ピン168、170は、 それぞれ操作ペダル114、中間レバー164を貫通 して配設されており、その両側に突き出す端 部に一対の連結リンク166が連結されていると ともに、スナップリング等により抜止めされ ている。

 本実施例では、操作ペダル114と連結リン 166とが相対回動可能に連結される部分が回 連結部172で、前記実施例と同様にして操作 ダル114に配設された補強部材144に対して、 1連結ピン168の軸心まわりに相対回動可能に 連結リンク166が連結されている。第1連結ピ 168は回動連結部172の連結ピンに相当し、補 部材144および連結リンク166の双方に対して 対回転可能で、摩擦が小さい方で相対回転 せられる。本実施例においても、操作ペダ 114に補強部材144が一体的に配設されること より、前記実施例と同様の効果が得られる

 また、本実施例では、操作ペダル114が中 構造を有している場合について説明したが 中間レバー164を操作ペダル114と同様な中空 造として、連結ピン126や第2連結ピン170に対 応する位置の回動連結部に補強部材144を適用 することで、本実施例と同様の効果を得なが らさらに装置全体の軽量化を図ることも可能 である。

 以上、本発明の実施例を図面に基づいて 細に説明したが、これ等はあくまでも一実 形態であり、本発明は当業者の知識に基づ て種々の変更,改良を加えた態様で実施する ことができる。