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Patent Searching and Data


Title:
VENTILATION DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/157170
Kind Code:
A1
Abstract:
A ventilation device (10) is provided with a casing (20) having formed therein a suction opening (21) for sucking outdoor air, a suction opening (22) for sucking indoor air, and an air discharge opening (23), and also with an air delivery fan (30) housed in the casing (20).  The ventilation device (10) sucks outdoor air and indoor air from the suction openings (21, 22) into the casing (20) by the air delivery fan (30), processes the sucked air, and delivers the processed air to the indoors from the discharge opening (23).  An electric dust collection unit (40) for removing dust in the sucked air is provided in the casing (20).  A deodorizing unit (50) having low flow resistance and removing odorous substances in the sucked air is also provided in the casing (20).

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Inventors:
KAGAWA KENKICHI (JP)
TANAKA TOSHIO (JP)
ODA YASUHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/002830
Publication Date:
December 30, 2009
Filing Date:
June 22, 2009
Export Citation:
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Assignee:
DAIKIN IND LTD (JP)
KAGAWA KENKICHI (JP)
TANAKA TOSHIO (JP)
ODA YASUHIRO (JP)
International Classes:
F24F7/10; A61L9/00; A61L9/22; B03C3/02; B03C3/40; B03C3/47; F24F1/0035; F24F7/00
Foreign References:
JPH1123042A1999-01-26
JP2005032710A2005-02-03
JP3908179B22007-04-25
Other References:
See also references of EP 2309198A4
Attorney, Agent or Firm:
MAEDA, Hiroshi et al. (JP)
Hiroshi Maeda (JP)
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Claims:
  室外空気の吸込口(21)と室内空気の吸込口(22)と空気の吹出口(23)とが形成されたケーシング(20)と、該ケーシング(20)に収納された送風ファン(30)とを備え、該送風ファン(30)によって上記室外空気及び室内空気を各吸込口(21,22)からケーシング(20)内に吸い込み、吸込空気を処理して処理空気を吹出口(23)から室内に供給する換気装置であって、
  上記ケーシング(20)内に設けられ、吸込空気中の塵埃を除去する電気式の集塵機構(40)と、
  上記ケーシング(20)内に設けられ、吸込空気中の臭気物質を除去する低流通抵抗の脱臭機構(50)とを備えている
ことを特徴とする換気装置。
  請求項1において、
  上記集塵機構(40)は、両吸込口(21,22)から吹出口(23)に向かうケーシング(20)内の空気流れに沿った方向に延びる空気通路(66,76)が形成されている
ことを特徴とする換気装置。
  請求項1又は2において、
  上記脱臭機構(50)は、両吸込口(21,22)から吹出口(23)に向かうケーシング(20)内の空気流れに沿った方向に延びる空気通路(56)が形成されている
ことを特徴とする換気装置。
  請求項2において、
  上記集塵機構(40)は、荷電部(42)と、該荷電部(42)で帯電した塵埃を捕集する集塵部(43)とを備え、
  上記集塵部(43)は、空気流れに沿った多数の空気通路(66,76)を有する格子状の基台(61,71)と、該基台(61,71)から空気通路(66,76)の軸方向と平行に延びる多数の突起(62,72)とを備えた第1電極(60)及び第2電極(70)を備え、該第1電極(60)の突起(62)が第2電極(70)の空気通路(76)の内部に延び、上記第2電極(70)の突起(72)が第1電極(60)の空気通路(66)の内部に延びている
ことを特徴とする換気装置。
  請求項3において、
  上記脱臭機構(50)は、吸込空気中にプラズマを発生させる放電部(51)と、該放電部(51)の下流側に配置されて吸込空気中の臭気物質の分解を促進する触媒フィルタ(52)とを備え、
  上記触媒フィルタ(52)は、空気流れに沿った多数の空気通路(56)が形成されている
ことを特徴とする換気装置。
  請求項1において、
  上記ケーシング(20)は、室内に設置されている
ことを特徴とする換気装置。
Description:
換気装置

  本発明は、換気装置に関し、特に、流 空気の低圧力損失対策に係るものである。

  従来、換気装置には、特許文献1に開示 れているように、屋外に設置されるものが る。この換気装置は、集合住宅のバルコニ の天井部分に設置され、外気処理部と室内 気処理部とを備えている。上記外気処理部 、ケーシング内に集塵機構と脱臭機構と送 ファンとが収納されて構成されている。

  そして、上記換気装置は、室内空気処 部で室内空気を取り出す一方、この室内空 処理部が取り出した室内空気と室外空気と 外気処理部が取り込む。該外気処理部は、 り込み空気を集塵機構で集塵した後、脱臭 構によって脱臭し、室内に供給する。

特許第3908179号公報

  しかしながら、従来の換気装置におい は、脱臭機構に小粒ビーズの光触媒体を用 ているので、空気の流通抵抗が大きく、圧 損失が大きいという問題があった。この結 、大容量の送風ファンを用いる必要があり 装置全体が大型化するという問題があった

  本発明は、斯かる点に鑑みてなされた のであり、流通抵抗が小さい換気装置を提 することを目的とする。

  第1の発明は、室外空気の吸込口(21)と室 内空気の吸込口(22)と空気の吹出口(23)とが形 されたケーシング(20)と、該ケーシング(20) 収納された送風ファン(30)とを備え、該送風 ァン(30)によって上記室外空気及び室内空気 を各吸込口(21,22)からケーシング(20)内に吸い み、吸込空気を処理して処理空気を吹出口( 23)から室内に供給する換気装置を対象として いる。そして、上記ケーシング(20)内には、 込空気中の塵埃を除去する電気式の集塵機 (40)が設けられている。更に、上記ケーシン (20)内には、吸込空気中の臭気物質を除去す る低流通抵抗の脱臭機構(50)が設けられてい 。

  上記第1の発明では、送風ファン(30)を駆 動すると、室外空気及び室内空気が各吸込口 (21,22)からケーシング(20)内に吸い込まれる。 して、上記ケーシング(20)内において、電気 式の集塵機構(40)は吸込空気中の塵埃を除去 る。更に、低流通抵抗の脱臭機構(50)は吸込 気中の臭気物質を除去する。上記集塵機構( 40)及び脱臭機構(50)によって処理された処理 気は吹出口(23)から室内に供給される。

  第2の発明は、上記第1の発明において、 上記集塵機構(40)は、両吸込口(21,22)から吹出 (23)に向かうケーシング(20)内の空気流れに った方向に延びる空気通路(66,76)が形成され ものである。

  上記第2の発明では、集塵機構(40)の空気 通路が空気流れに沿った方向に延びているの で、空気の流通抵抗が小さく、低圧力損失と なる。

  第3の発明は、上記第1又は第2の発明に いて、上記脱臭機構(50)は、両吸込口(21,22)か ら吹出口(23)に向かうケーシング(20)内の空気 れに沿った方向に延びる空気通路(56)が形成 されたものである。

  上記第3の発明では、脱臭機構(50)の空気 通路(56)が空気流れに沿った方向に延びてい ので、空気の流通抵抗が小さく、低圧力損 となる。

  第4の発明は、上記第2発明において、上 記集塵機構(40)は、荷電部(42)と、該荷電部(42) で帯電した塵埃を捕集する集塵部(43)とを備 たものである。そして、上記集塵部(43)は、 気流れに沿った多数の空気通路(66,76)を有す る格子状の基台(61,71)と、該基台(61,71)から空 通路(66,76)の軸方向と平行に延びる多数の突 起(62,72)とを備えた第1電極(60)及び第2電極(70) 備え、該第1電極(60)の突起(62)が第2電極(70) 空気通路(76)の内部に延び、上記第2電極(70) 突起(72)が第1電極(60)の空気通路(66)の内部に びている。

  上記第4の発明では、荷電部(42)で帯電し た塵埃が例えば第1電極(60)に吸着して捕集さ ることになる。特に、集塵部(43)は、空気流 れに沿った多数の空気通路(66,76)を有する構 であるので、空気の流通抵抗が小さく、低 力損失となる。

  第5の発明は、上記第3の発明において、 上記脱臭機構(50)は、吸込空気中にプラズマ 発生させる放電部(51)と、該放電部(51)の下流 側に配置されて吸込空気中の臭気物質の分解 を促進する触媒フィルタ(52)とを備えたもの ある。そして、上記触媒フィルタ(52)は、空 流れに沿った多数の空気通路(56)が形成され ている。

  上記第5の発明では、放電部(51)が発生す るプラズマが反応性の高い物質(電子、イオ 、オゾン、ラジカルなどの活性種)が含まれ いるので、反応性の高い物質によって吸込 気中の臭気物質が除去される。その後、上 吸込空気は、触媒フィルタ(52)に達すると、 反応性の高い物質がさらに活性化して吸込空 気中の臭気物質を分解して除去する。特に、 触媒フィルタ(52)は、空気流れに沿った多数 空気通路(56)を有する構造であるので、空気 流通抵抗が小さく、低圧力損失となる。

  第6の発明は、上記第1~第5の発明の何れ 1において、上記ケーシング(20)は、室内に 置されたものである。

  上記第6の発明では、ケーシング(20)が室 内に設置されているので、室内で集塵及び脱 臭が行われる。

  上記本発明によれば、ケーシング(20)内 電気式の集塵機構(40)と低流通抵抗の脱臭機 構(50)とを設けるようにしたために、空気の 通抵抗が小さいので、圧力損失を大幅に低 することができる。この結果、小容量の送 ファン(30)を用いることができ、装置全体の 型化を図ることができる。

  また、第2の発明によれば、集塵機構(40) は電気式で構成され、吸込口(21,22)から空気 出口(23)に向かうケーシング(20)内の空気流れ に沿った空気通路(66,76)で構成される。この 果、上記装置全体の空気の流通抵抗を小さ することができるので、圧力損失を低減す ことができる。

  また、第3の発明によれば、脱臭機構(50) が吸込口(21,22)から空気吹出口(23)に向かうケ シング(20)内の空気流れに沿った空気通路(56 )で構成される。この結果、上記装置全体の 気の流通抵抗を小さくすることができるの 、圧力損失を低減することができる。

  また、第4の発明によれば、上記集塵部( 43)は、格子構造に構成されているので、塵埃 の捕集面積を拡大しつつ吸込口(21,22)から空 吹出口(23)に向かうケーシング(20)内の空気流 れに沿った空気通路で構成することができる 。この結果、上記装置全体の空気の流通抵抗 を小さくすることができるので、圧力損失を 低減することができる。

  また、第5の発明によれば、上記脱臭機 (50)の放電部(51)が2つの電極で構成されると に、上記脱臭機構(50)の触媒フィルタ(52)は ノリス構造等に構成されているので、吸込 (21,22)から空気吹出口(23)に向かうケーシング (20)内の空気流れに沿った空気通路(56)で構成 れる。この結果、上記脱臭機構(50)は空気の 流通抵抗を小さくすることができる。したが って、上記脱臭機構(50)の全体が低圧力損失 構成となり、装置全体が小型化を図ること できる。

  また、上記ケーシング(20)を室内に設置 、所謂天井据置型に構成すると、室外空気 を取り入れるダクト及び処理空気を室内に 給するためのダクトを接続する必要があり ダクトによる空気の流通抵抗が大きくなる 第6の発明によれば、ケーシング(20)内の空 の流通抵抗を小さくすることによって、ダ トを含めたシステム全体の圧力損失を低減 ることができる。

図1は、本発明の実施形態1の換気装置 全体構成を示す側面断面図である。 図2は、実施形態1の換気装置の平面断 図である。 図3は、実施形態1の集塵ユニットを示 斜視図である。 図4は、実施形態1の集塵ユニットの荷 部を示す正面図である。 図5は、実施形態1の集塵ユニットの荷 部を示し、側板を省略した側面図である。 図6は、実施形態1の集塵部を示す斜視 である。 図7は、実施形態1の集塵部の一部を拡 して示す斜視図である。 図8は、実施形態1の集塵部の一部を拡 して示す断面側面図である。 図9は、実施形態1の脱臭ユニットの触 フィルタを示す斜視図である。 図10は、本発明の実施形態2の集塵ユニ ットの荷電部を示す正面図である。 図11は、実施形態2の集塵ユニットの荷 電部を示し、側板を省略した側面図である。 図12は、本発明の実施形態3の集塵部の 一部を拡大して示す断面側面図である。

  以下、本発明の実施形態を図面に基づ て詳細に説明する。

  〈発明の実施形態1〉
  図1~図9に示すように、本実施形態1の換気 置(10)は、室内に設置されるものである。

  上記換気装置(10)は、図1及び図2に示す うに、ケーシング(20)と送風ファン(30)と集塵 ユニット(40)と脱臭ユニット(50)とを備えてい 。

  上記ケーシング(20)は、矩形状の上面板 び底面板と、幅方向に延びる前後の両側板 、長手方向に延びる左右の両側板とを有す 扁平な矩形体に形成されている。そして、 記ケーシング(20)は、建物の天井(11)の背面( 面)に設置されている。

  上記ケーシング(20)における前部の側板 は、室外空気を吸い込む吸込口(21)と室内空 気を吸い込む吸込口(22)とが左右に列んで形 される一方、後部の側板における中央部の 部には、空気の吹出口(23)が形成されている

  上記室外空気の吸込口(21)には、ダクト( 12)の一端が接続され、該ダクト(12)は、建物 壁体(13)を貫通し、他端が室外に延長されて 部にはグリル等の吸込ユニット(14)が壁体(13 )に取り付けられている。上記室内空気の吸 口(22)には、ダクト(15)の一端が接続され、該 ダクト(15)は、下方に折れ曲がり、他端が天 (11)にまで延長されて端部にはグリル等の吸 ユニット(16)が天井(11)に取り付けられてい 。上記空気吹出口(23)には、ダクト(17)の一端 が接続され、該ダクト(17)は、下方に折れ曲 り、他端が天井(11)にまで延長されて端部に ディフューザ等の吹出ユニット(18)が天井(11 )に取り付けられている。

  上記ケーシング(20)の内部は、両吸込口( 21,22)から吹出口(23)に向かって空気が流れる 通路(24)に構成されている。そして、上記ケ シング(20)の内部の流通路(24)には、上記吸 口(21,22)の前部から吹出口(23)の後部に向かっ てチャンバ(25)と集塵ユニット(40)と脱臭ユニ ト(50)と送風ファン(30)とが空気の流れに沿 て配置されている。

  上記チャンバ(25)は、前部の側板の内側 位置して形成されている。該チャンバ(25)は 、室外空気の吸込口(21)から取り込まれた室 空気と、室内空気の吸込口(22)から取り込ま た室内空気とを混合して集合するように構 されている。

  上記送風ファン(30)は、ファンユニット 構成し、ケーシング(20)の内部における後部 で且つ上部に設けられている。該送風ファン (30)は、図示しないが、1台又は複数台で構成 れている。

  上記集塵ユニット(40)は、チャンバ(25)の 下流側に該チャンバ(25)に隣接して設置され いる。該集塵ユニット(40)は、図3に示すよう に、プレフィルタ(41)と荷電部(42)と集塵部(43) とが空気の上流側から下流側に向かって順に 配置され、電気式の集塵機構を構成している 。

  上記プレフィルタ(41)は、チャンバ(25)に 取り込まれた室外空気及び室内空気の混合空 気である吸込空気に含まれる比較的大きな塵 埃を捕集するためのフィルタを構成している 。

  上記荷電部(42)は、イオン化部を構成し 上記プレフィルタ(41)を通過した比較的小さ な塵埃を帯電させるものである。上記荷電部 (42)は、図4及び図5に示すように、複数の放電 電極(44)と、複数の対向電極(45)から構成され 該放電電極(44)と対向電極(45)との間に直流 圧が印加され、吸込空気中の塵埃を帯電さ るように構成されている。

  上記放電電極(44)は、イオン化線で構成 れ、荷電部(42)の左右両端に亘って設けられ 、上下方向に複数本平行に配置されている。 上記対向電極(45)は、荷電部(42)の左右両端に って設けられ、上下方向に複数本平行に配 されている。そして、上記放電電極(44)は、 対向電極(45)の間に配置されている。したが て、上記荷電部(42)における放電電極(44)と対 向電極(45)との間は、上記吸込口(21,22)から吹 口(23)に向かうケーシング(20)内の空気流れ 沿った方向に延びる空気通路に構成されて る。つまり、上記放電電極(44)と対向電極(45) との間は、ケーシング(20)内の流通路(24)と平 な空気通路となり、空気の流通抵抗が小さ 構造になっている。

  上記集塵部(43)は、上記荷電部(42)で帯電 した塵埃を吸着して捕集するものであり、図 6~図8に示すように、アース電極である集塵電 極(60)と陽電極である高圧電極(70)とを備えて る。該集塵電極(60)と高圧電極(70)とは、何 か一方が第1電極を構成し、他方が第2電極を 構成している。

  上記集塵電極(60)と高圧電極(70)とは、何 れも導電性樹脂によって構成され、一体成型 によってそれぞれ一体もので構成されている 。上記集塵電極(60)と高圧電極(70)とは基本的 ほぼ同一の形状に形成され、一部が相互に 入自在な差し込み構造に構成されている。

  上記集塵電極(60)と高圧電極(70)とは何れも 微導電性樹脂が好ましく、更に、樹脂の体積 抵抗率が10 8 ωcm以上で10 13 ωcm未満であることが好ましい。

  上記集塵電極(60)と高圧電極(70)とは、矩 形状に形成され、1つの基台(61,71)と、該基台( 61,71)から突出する多数の突起(62,72)とを備え いる。そして、上記基台(61,71)は、枠体(63,73) と、該枠体(63,73)の内部に設けられた複数の 仕切部材(64,74)及び複数の横仕切部材(65,75)と を備えている。

  上記枠体(63,73)は、矩形状に形成されて る。上記集塵電極(60)の枠体(63)と高圧電極(7 0)の枠体(73)とは、四隅の隅角部において互い に固定され、上記集塵電極(60)の基台(61)と高 電極(70)の基台(71)とが相対向して配置され いる。また、上記集塵電極(60)と高圧電極(70) の基台(61,71)は、流通路(24)において、空気流 と直交する方向に配置されている。

  上記集塵電極(60)及び高圧電極(70)の縦仕 切部材(64,74)は、上下方向に延び、横仕切部 (65,75)は、幅方向に延び、該縦仕切部材(64,74) と横仕切部材(65,75)とが縦横に交叉するよう 配列されている。そして、上記基台(61,71)に 、枠体(63,73)と縦仕切部材(64,74)と横仕切部 (65,75)とによって囲まれる多数の空気通路(66, 76)が形成されている。つまり、上記基台(61,71 )は、縦仕切部材(64,74)と横仕切部材(65,75)とに よって長方形の四角格子構造に形成され、空 気通路(66,76)を形成する多数の筒状部が形成 れている。

  上記空気通路(66,76)は、上記吸込口(21,22) から吹出口(23)に向かうケーシング(20)内の空 流れに沿った方向に延びる通路に構成され いる。つまり、上記空気通路(66,76)は、ケー シング(20)内の流通路(24)と平行な通路となり 空気の流通抵抗が小さい構造になっている

  上記集塵電極(60)と高圧電極(70)の縦仕切 部材(64,74)は、上記集塵電極(60)の基台(61)と高 圧電極(70)の基台(71)とを固定した組み立て状 において、同一平面上に位置するように形 されている。また、上記集塵電極(60)と高圧 電極(70)の横仕切部材(65,75)は、上記集塵電極( 60)の基台(61)と高圧電極(70)の基台(71)とを固定 した組み立て状態において、図7及び図8の上 方向に、千鳥状に位置するように形成され いる。つまり、上記集塵電極(60)の横仕切部 材(65)は、高圧電極(70)の空気通路(76)の中央部 に位置し、上記高圧電極(70)の横仕切部材(75) 、集塵電極(60)の空気通路(66)の中央部に位 している。

  一方、上記突起(62,72)は、横仕切部材(65, 75)に一体形成されて該横仕切部材(65,75)より 出している。該突起(62,72)は、横仕切部材(65, 75)と同一厚さの平板状の突出片に形成され、 相対する電極(50,40)の空気通路(66,76)の内部に びている。そして、上記突起(62,72)の横方向 の隙間には、相対する電極(70,60)の縦仕切部 (74,64)が位置するように上記突起(62,72)が形成 されている。

  上記突起(62,72)は、上記集塵電極(60)の基 台(61)と高圧電極(70)の基台(71)とを固定した組 み立て状態において、空気通路(76,66)の内部 央に位置し、突起(62,72)の上方と下方とを空 が流れることになる。そして、上記集塵電 (60)の突起(62)と高圧電極(70)の突起(72)とは、 相互の間隔が1.0mm~2.0mmとなるように形成され いる。例えば、上記相互の間隔は1.2mmが好 しい。

  尚、上記集塵電極(60)と高圧電極(70)の縦 仕切部材(64,74)は、上記集塵電極(60)の基台(61) と高圧電極(70)の基台(71)とを固定した組み立 状態において、互いに接触することなく所 の間隔を存して位置している。

  つまり、上記集塵電極(60)の突起(62)は、 高圧電極(70)の縦仕切部材(74)と横仕切部材(75) とによって囲まれ、突起(62)の周囲と縦仕切 材(74)及び横仕切部材(75)との距離が等しく、 空気通路(76)の横断面において電界を放射状 形成する。また、上記高圧電極(70)の突起(72) は、集塵電極(60)の縦仕切部材(64)と横仕切部 (65)とによって囲まれ、突起(62)の周囲と縦 切部材(64)及び横仕切部材(65)との距離が等し く、空気通路(66)の横断面において電界を放 状に形成する。

  また、上記集塵電極(60)と高圧電極(70)と の間には直流電圧が印加されて集塵電極(60) 高圧電極(70)とより電界を生起させ、帯電し 塵埃を集塵電極(60)に吸着させている。

  上記脱臭ユニット(50)は、集塵ユニット( 40)の下流側に該集塵ユニット(40)から送風フ ン(30)に亘って設置されている。つまり、上 脱臭ユニット(50)は、集塵ユニット(40)の背 の吹出口(23)から送風ファン(30)の下面の吸込 口に亘って設けられている。そして、上記脱 臭ユニット(50)は、放電部(51)と触媒フィルタ( 52)とが空気の上流側から下流側に向かって順 に配置されて低流通抵抗の脱臭機構を構成し ている。

  上記放電部(51)は、図示しないが、放電 極と対向電極とを有し、放電電極が対向電 の間に配置されている。上記対向電極は、 えば、線状ないし棒状の電極で構成され、 向電極と実質的に平行になるように配置さ ている。つまり、上記放電部(51)における放 電電極と対向電極との間は、上記吸込口(21,22 )から吹出口(23)に向かうケーシング(20)内の空 気流れに沿った方向に延びる空気通路に構成 されている。つまり、上記放電電極と対向電 極との間は、ケーシング(20)内の流通路(24)と 行な空気通路となり、空気の流通抵抗が小 い構造になっている。

  上記放電部(51)は、ストリーマ放電を生 するように構成されている。上記放電部(51) がストリーマ放電を生じすると、低温プラズ マが発生する。この低温プラズマには反応性 の高い物質(電子、イオン、オゾン、ラジカ などの活性種)が含まれているので、低温プ ズマ中の反応性の高い物質が空気中の有害 質を含む臭気物質の分解して除去する。

  上記触媒フィルタ(52)は、放電部(51)の下 流側であって、且つ送風ファン(30)の下面吸 口に隣接して配置されている。上記触媒フ ルタ(52)は、図9に示すように、基材(53)の表 に触媒を担持したものである。上記基材(53) 、矩形状の枠材(54)の内部に多数の仕切材(55 )が縦横に形成されたモノリス構造に構成さ 、枠材(54)の内部には、仕切材(55)によって多 数の空気通路(56)が形成されている。該空気 路(56)は、上記吸込口(21,22)から吹出口(23)に かうケーシング(20)内の空気流れに沿った方 に延びる通路に構成されている。つまり、 記空気通路(56)は、ケーシング(20)内の流通 (24)と平行な通路となり、空気の流通抵抗が さい構造になっている。

  上記触媒には、マンガン系触媒や貴金 系触媒など、放電によって生成される低温 ラズマ中の反応性の高い物質をさらに活性 し、吸込空気中の臭気物質の分解除去を促 するものが用いられる。

  一方、上記室内には、圧力センサ(80)が 置されている。該圧力センサ(80)は室内の圧 力を検出し、検出圧力をコントローラ(81)に 信している。該コントローラ(81)は、室内が 圧になるように送風ファン(30)の風量を制御 している。

    -運転動作-
  次に、上述した換気装置(10)の換気動作に いて説明する。

  先ず、上記送風ファン(30)の送風ファン( 30)を駆動すると、室外空気が吸込口(21)より ーシング(20)内に吸い込まれると共に、室内 気が吸込口(22)よりケーシング(20)内に吸い まれる。このケーシング(20)に吸い込まれた 外空気及び室内空気はチャンバ(25)で集合さ れて混合され、この室外空気及び室内空気が 混合された吸込空気は集塵ユニット(40)に流 る。

  上記集塵ユニット(40)は、荷電部(42)の放 電電極(44)と対向電極(45)と間には直流電圧が 加される一方、集塵部(43)の集塵電極(60)と 圧電極(70)との間に直流電圧が印加されてい 。

  上記吸込空気は、上記プレフィルタ(41) 通り、吸込空気に含まれる比較的大きな塵 が捕集される。上記プレフィルタ(41)を通過 した吸込空気は荷電部(42)に流れる。この荷 部(42)において、上記プレフィルタ(41)を通過 した比較的小さな塵埃が帯電され、例えば、 塵埃が正極に帯電し、この帯電した塵埃が下 流側に流れる。

  帯電した塵埃は集塵部(43)に流れ、集塵 極(60)と高圧電極(70)における基台(61,71)の空 通路(66,76)を流れる。つまり、集塵電極(60) 高圧電極(70)の基台(61,71)における枠体(63,73) 縦仕切部材(64,74)と横仕切部材(65,75)とで形成 される空気通路(66,76)を室内空気が流れ、集 電極(60)と高圧電極(70)の突起(62,72)の周囲を 内空気が流れる。

  その際、集塵電極(60)は、例えば、アー 電極になって負極に設定されているので、 極に帯電した塵埃が集塵電極(60)に吸着する 。つまり、上記塵埃は、集塵電極(60)におけ 枠体(63)の内表面、縦仕切部材(64)の表面、横 仕切部材(65)の表面及び突起(62)の表面に吸着 る。

  一方、上記脱臭ユニット(50)では、放電 (51)においてストリーマ放電により低温プラ ズマが発生している。上記集塵ユニット(40) 流れた吸込空気は、脱臭ユニット(50)に流れ ストリーマ放電中を流れる。上記低温プラ マには反応性の高い物質(電子、イオン、オ ゾン、ラジカルなどの活性種)が含まれてい ので、反応性の高い物質によって吸込空気 の有害物質を含む臭気物質が除去される。 の後、上記吸込空気は、触媒フィルタ(52)に れる。上記反応性の高い物質は、触媒フィ タ(52)に達すると、さらに活性化して吸込空 気中の臭気物質を分解して除去する。

  上記塵埃が除去されると共に有害物質 臭気物質も除去された清浄な処理空気は、 風ファン(30)を流れ、吹出口(23)から室内へ吹 き出される。

    -実施形態1の効果-
  以上のように、本実施形態1によれば、ケ シング(20)内に電気式の集塵ユニット(40)と 流通抵抗の脱臭ユニット(50)とを設けるよう したために、空気の流通抵抗が小さいので 圧力損失を大幅に低減することができる。 の結果、小容量の送風ファン(30)を用いるこ とができ、装置全体の小型化を図ることがで きる。

  特に、上記ケーシング(20)を室内の天井 に設置する換気装置(10)、つまり、所謂天井 据置型の換気装置(10)においては、室外空気 を取り入れるダクト及び処理空気を室内に 給するためのダクトを接続する必要があり ダクトによる空気の流通抵抗が大きくなる したがって、ケーシング(20)内の空気の流通 抗を小さくすることによって、ダクトを含 たシステム全体の圧力損失を低減すること できる。

  その上、上記集塵ユニット(40)は電気式 構成され、荷電部(42)及び集塵部(43)がそれ れ2つの電極で構成されるので、吸込口(21,22) から空気吹出口(23)に向かうケーシング(20)内 空気流れに沿った空気通路で構成される。 の結果、上記集塵ユニット(40)は空気の流通 抵抗を小さくすることができるので、圧力損 失を低減することができる。

  特に、上記集塵部(43)は、格子構造に構 されているので、塵埃の捕集面積を拡大し つ吸込口(21,22)から空気吹出口(23)に向かう ーシング(20)内の空気流れに沿った空気通路( 66,76)で構成することができる。この結果、上 記集塵ユニット(40)は空気の流通抵抗を小さ することができるので、圧力損失を低減す ことができる。

  また、上記脱臭ユニット(50)の放電部(51) は2つの電極で構成されると共に、上記脱臭 ニット(50)の触媒フィルタ(52)はモノリス構造 に構成されているので、吸込口(21,22)から空 吹出口(23)に向かうケーシング(20)内の空気流 れに沿った空気通路(56)で構成される。この 果、上記脱臭ユニット(50)は空気の流通抵抗 小さくすることができる。したがって、上 脱臭ユニット(50)の全体が低圧力損失の構成 となり、装置全体が小型化を図ることができ る。

  また、室外空気と室内空気の双方を取 入れるので、室外空気のみを取り入れる場 に比して熱の有効利用を図ることができる

  また、上記ケーシング(20)を室内に設置 るので、建物の壁には室外空気を取り入れ 開口を1つ形成するのみとすることができる 。

  〈発明の実施形態2〉
  次に、本発明の実施形態2を図面に基づい 詳細に説明する。

  本実施形態2は、図10及び図11に示すよう に、実施形態1が集塵ユニット(40)における荷 部(42)の放電電極(44)をイオン化線で構成し のに代えて、鋸歯電極に形成したものであ 。

  具体的に、上記放電電極(44)は、電極棒( 46)と該電極棒(46)に形成された針部材(47)とを えている。該電極棒(46)は、左右の両端部に 亘って設けられている。上記針部材(47)は、 向電極(45)に向かって突出して複数形成され いる。つまり、上記針部材(47)は、上方及び 下方に向かって突出している。したがって、 上記針部材(47)から対向電極(45)に向かって放 される。その他の構成、作用及び効果は実 形態1と同様である。

  〈発明の実施形態3〉
  次に、本発明の実施形態3を図面に基づい 詳細に説明する。

  本実施形態2は、図12に示すように、実 形態1が集塵ユニット(40)における集塵部(43) 集塵電極(60)と高圧電極(70)の双方を導電性樹 脂で形成したのに代え、集塵電極(60)を導電 金属で形成したものである。

  つまり、上記集塵電極(60)は、ステンレ などの板金により形成される一方、上記高 電極(70)は、実施形態1と同様に導電性樹脂 より形成されている。

  上記集塵電極(60)は、実施形態1と同様に 、矩形状に形成され、1つの基台(61)と、多数 突起(62)とを備え、上記基台(61)は、枠体(63) 複数の縦仕切部材(64)及び複数の横仕切部材 (65)とを備えている。そして、上記突起(62)、 体(63)、縦仕切部材(64)及び横仕切部材(65)が れぞれ導電性金属の板金で形成されている

  また、上記集塵電極(60)の突起(62)は、実 施形態1と同様に高圧電極(70)の空気通路(76)の 内部に延び、上記高圧電極(70)の突起(72)は、 施形態1と同様に集塵電極(60)の空気通路(66) 内部に延びている。

  したがって、本実施形態によれば、集 電極(60)を導電性金属で形成したために、樹 に比して板厚を薄くすることができるので 集積効率を向上させることができると共に 装置全体の小型化を図ることができる。そ 他の構成、作用及び効果は実施形態1と同様 である。

  尚、本実施形態は、集塵電極(60)を導電 金属で形成し、高圧電極(70)を導電性樹脂で 形成したが、集塵電極(60)を導電性樹脂で形 し、高圧電極(70)を導電性金属で形成するよ にしてもよい。

  〈その他の実施形態〉
  本発明は、上記実施形態1について、以下 ような構成としてもよい。

  上記各実施形態において、上記脱臭ユ ット(50)の触媒フィルタ(52)はモノリス構造に 構成している。しかしながら、上記触媒フィ ルタ(52)はハニカム構造の他、コルゲート構 に構成してもよい。要するに、上記触媒フ ルタ(52)は、吸込口(21,22)から空気吹出口(23) 向かうケーシング(20)内の空気流れに沿った 気通路が構成されるものであればよい。

  また、上記脱臭ユニット(50)は、放電部( 51)と触媒フィルタ(52)とを備えている。しか ながら、上記脱臭ユニット(50)は放電部(51)の みを備えてものでよい。つまり、放電部(51) おいて臭気物質の分解まで行うように構成 てもよい。また、上記脱臭ユニット(50)は触 フィルタ(52)のみを備えてものでよい。つま り、触媒フィルタ(52)は活性炭などを設けた ので、触媒フィルタ(52)において臭気物質の 解まで行うように構成してもよい。

  また、上記脱臭ユニット(50)の放電部(51) は、ストリーマ放電に限られず、パルス放電 などの各種の放電形態を採用してもよい。

  尚、以上の実施形態は、本質的に好ま い例示であって、本発明、その適用物、あ いはその用途の範囲を制限することを意図 るものではない。

  以上説明したように、本発明は、集塵 び脱臭を行う換気装置について有用である

  10    換気装置
  20    ケーシング
  30    送風ファン
  40    集塵ユニット(集塵機構)
  42    荷電部
  43    集塵部
  50    脱臭ユニット(脱臭機構)
  51    放電部
  52    触媒フィルタ
  56    空気通路
  60    集塵電極
  70    高圧電極
  61,71 基台
  62,72 突起
  66,76 空気通路