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Patent Searching and Data


Title:
VERTICAL IMPACT CRUSHER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/044731
Kind Code:
A1
Abstract:
All of anvils are extracted out of a housing of a crusher to enable the anvils to be efficiently replaced. A vertical impact crusher has a rotor (9) which rotates at a high speed in a housing (1) to apply centrifugal force to an object to be crushed for discharging it to an outer periphery, an anvil support (17) equipped with an anvil (20) in the housing (1) around the rotor (9) and a dead stock structure (18). The anvil support (17) is integrally detachable out of the housing (1) to make the replacement of the anvil (20) easy. In addition, the crusher is structured such that the anvil (20) can be reused by inverting a collision surface of the anvil (20).

Inventors:
WATANABE YOSHINOBU (JP)
YOSHIMURA KOJI (JP)
KISHIKAWA YASUHISA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/067738
Publication Date:
April 09, 2009
Filing Date:
September 30, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NAKAYAMA IRON WORKS LTD (JP)
WATANABE YOSHINOBU (JP)
YOSHIMURA KOJI (JP)
KISHIKAWA YASUHISA (JP)
International Classes:
B02C13/14; B02C13/26
Foreign References:
JPH07194990A1995-08-01
JP2003181313A2003-07-02
JPH08266920A1996-10-15
JPH06402A1994-01-11
JP2000254533A2000-09-19
Attorney, Agent or Firm:
TOMISAKI, Motonari et al. (Toranomon-yoshiara Bldg.6-13, Nishishimbashi 1-chom, Minato-ku Tokyo 03, JP)
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Claims:
 ハウジング(1)と、
 前記ハウジング(1)内に、中心線を鉛直にし、かつ回転自在に設けられ、高速回転される垂直回転軸(10)と、
 前記垂直回転軸(10)の上端に設けられ、前記ハウジング(1)内に投入された被破砕物に遠心力を与えて放出するためのロータ(9)と、
 前記ハウジング(1)内で、前記ロータ(9)の外周側に、前記ロータ(9)を包囲するように配置され、かつ前記ロータ(9)から放出された前記被破砕物を衝突させるための被衝突面であるアンビル(20)が設けられたアンビル支持枠(17)とを備えた竪型衝撃式破砕機において、
 前記アンビル支持枠(17)を一体的に前記ハウジング(1)外に取り外し可能に着脱支持される構成とし、前記アンビル支持枠(17)を前記ハウジング(1)に着脱可能に固定支持するための固定部材(29)を設けた
 ことを特徴とする竪型衝撃式破砕機。
 請求項1に記載された竪型衝撃式破砕機において、
 前記アンビル支持枠(17)は、前記アンビル(20)の全てを支持して前記ハウジング(1)外に取り外し可能な構成にされている
 ことを特徴とする竪型衝撃式破砕機。
 請求項1又は2に記載された竪型衝撃式破砕機において、
 前記アンビル(20)は、断面が長方形で所定長さを有する矩形鋼材で、衝突面を反転して再使用可能な構成になっている
 ことを特徴とする竪型衝撃式破砕機。
 請求項1又は2に記載された竪型衝撃式破砕機において、
 前記アンビル支持枠(17)には、前記アンビル(20)を位置決め挟持して固定するための保持溝(23)が設けられている
 ことを特徴とする竪型衝撃式破砕機。
 請求項1又は2に記載された竪型衝撃式破砕機において、
 前記アンビル支持枠(17)には、前記アンビル(20)を前記ロータ(9)の半径方向の位置を調整をするための幅調整部材(32)が設けられている
 ことを特徴とする竪型衝撃式破砕機。
 請求項1又は2に記載された竪型衝撃式破砕機において、
 前記アンビル支持枠(17)には、前記アンビル(20)の垂直方向の位置を調整するための高さ調整部材(31)が設けられている
 ことを特徴とする竪型衝撃式破砕機。
 請求項1又は2に記載された竪型衝撃式破砕機において、
 前記竪型衝撃式破砕機は、前記ハウジング(1)にデッドストック形成のためのデッドストック構成体(18)を有している
 ことを特徴とする竪型衝撃式破砕機。
 請求項1又は2に記載された竪型衝撃式破砕機において、
 前記固定部材(29)は、前記ハウジング(1)の外壁に配置されている
 ことを特徴とする竪型衝撃式破砕機。
 請求項1又は2に記載された竪型衝撃式破砕機において、
 前記固定部材(29)は、前記ハウジング(1)に着脱自在に係合されている
 ことを特徴とする竪型衝撃式破砕機。
Description:
竪型衝撃式破砕機

 本発明は、竪型衝撃式破砕機に関する。 に詳しくは、アンビルの交換を迅速かつ容 にした竪型衝撃式破砕機に関する。

 天然岩石等の塊状物は、今日では、例え コンクリート用骨材、敷石、路床材等の各 の用途に応じて人工的に破砕されて使用さ る。このような破砕を行う破砕機の1つに竪 型衝撃式破砕機が知られている。これに関し て、本出願人は、種々の構造の竪型衝撃式破 砕機を提案している(例えば、特許文献1、2、 3及び4参照)。この竪型衝撃式破砕機は、原料 である岩石を高速で加速し、岩石を衝突面に ぶつけて、岩石を破砕するという原理に基づ いて動作する。この竪型衝撃式破砕機は、岩 石の衝突面の破砕方式からアンビル方式とデ ッドストック方式に大別される。

 アンビル方式の衝撃式破砕機は、ロータ 高速回転させ、ハウジングに投入された原 原石を加速し、遠心力によってロータの周 に配置されたアンビルに衝突させて破砕す ものである。このアンビル方式の衝撃式破 機は、主として原石のサイズを小さくする 的で使用される。一方、デッドストック方 の衝撃式破砕機は、すでに所望のサイズに 砕された原石の表面を滑らかにし、粒形を えるために使用される。このデッドストッ 方式の衝撃式破砕機は、原石をロータによ て加速する点においてはアンビル方式と同 であるが、ロータの周囲に破砕された原石 破砕片によってデッドストックを形成し、 つ、そのデッドストック面を転がり「整形 をする構成としている。

 アンビル方式を例にとると、現状の竪型 撃式破砕機においては、正四角筒に形成さ たハウジング内部空間である破砕室として 成される内周壁面に、即ち高速で回転する ータ周囲に対向してアンビルが配置されて る。これらのアンビルは硬度が極めて高い 磨耗性を有する、例えば高クロム鋳鋼で作 れている。硬度が極めて高い耐磨耗性を有 る材料ではあるが、使用頻度が多くその使 過程で磨耗や破壊が生じる。このため磨耗 界を超えたアンビルは定期的に交換をしな ればならない。このアンビル交換はハウジ グ上部から行ない、アンビルの重量が重い め個別にあるいは分割して取り外し取り付 作業を行っている。

 破砕原料そのものを衝突面とするデッド トック方式の場合は、適正なデッドストッ 面の維持が要求される。又、アンビルの位 変更や取り替え作業に関する技術の例とし 、ハウジングの周壁を円周方向に複数個に 割し、その各分割周壁をハウジングに設け れた支点軸を介して水平方向に回動させ、 側に配置されたアンビルをハウジング外側 引き出し、アンビルを交換する技術が知ら ている(例えば、特許文献5参照)。

特開平06-000402号公報

特開平07-275727号公報

特開2000-254533号公報

特開平08-266920号公報

特開平06-063433号公報

 以上のように破砕機においては、常に正 な稼動状態を維持することが要求される。 かしながら対象が重量物であることから、 状は人手のみでメンテナンス操作を行うこ は容易ではなく極めて困難な作業が伴う。 、前述したように、破砕機は、アンビル方 とデッドストック方式と大別され、従来か 破砕目的に応じた破砕機が製作されている アンビル方式の破砕機は、粒形を小さくす のを目的としており、デッドストック方式 破砕機は、粒形調整を目的としている。

 従って、例えばコンクリート用骨材を対 にする場合は、大径の砕石と小径の砕砂を 要とするが、「JIS(日本工業規格)」におい は砕石及び砕砂のいずれも一定の粒度分布 することが要求されている。例えば、「JIS の「砕石5005」の場合、ふるいの通過重量百 率が60mm:100%、50mm:95~100%、25mm:35~70%、15mm:10~30% 、5mm:0~5%であることが要求される。一般に骨 は5mmを境に粗骨材と細骨材とに分けられて る。このような所望の大きさになるように 砕機は構成されている。

 このような破砕状態は、特にハウジング 固定されるアンビル等の構成に左右される このアンビル等は、常に破砕の打撃を受け おり、使用経過とともにその打撃部は磨耗 る。この磨耗の余裕代には限界があり、許 範囲を超えて磨耗し、磨り減ってしまった 合には、新しい打撃面を有するアンビルと 換する必要がある。従来は、破砕機の稼動 停止した後、破砕機の上部を開放し、ハウ ング周辺に固定されているアンビルを個別 取り外し交換を行っていた。

 この交換作業は、アンビルが重量物であ ことから人手のみでは困難であり、クレー 等の補助機器を利用して個別に行っていた しかし、このような交換作業は、能率が悪 効率的といえなかった。また、アンビル集 体を分割して水平方向に向きを変えハウジ グ外に引き出し、アンビルを個々に交換す 方法も開示されている。しかし、この技術 大きなフロア面積を要し、破砕機周辺の環 悪化を招き、破砕機設置に制限が加えられ 。さらに、ハウジング内の清掃を必要とす ことを考慮すると、必ずしも能率が向上す とは限らない。又、デッドストック方式に る破砕は、アンビル方式と異なる専用の破 機によっている。これは一方の使用がなけ ば稼動しないことになり稼動効率がよくな 。1台で両方式の使用ができることが理想で ある。

 本発明は、このような技術背景のもとに され、従来の問題点を解決するために想起 れたもので、下記の目的を達成する。

 本発明の目的は、破砕機に対し全てのア ビルをハウジング外に引き出し、ハウジン 外でアンビル交換を施すようにした竪型衝 式破砕機を提供することにある。

 本発明の他の目的は、同一アンビルの打 面を反転交換し再使用可能な構成にした竪 衝撃式破砕機を提供することにある。

 本発明の更に他の目的は、アンビル方式 デッドストック方式を兼用できる竪型衝撃 破砕機を提供することにある。

 本発明は、前記目的を達成するために次の 段をとる。
 本発明1の竪型衝撃式破砕機は、
 ハウジングと、前記ハウジング内に、中心 を鉛直にし、かつ回転自在に設けられ、高 回転される垂直回転軸と、前記垂直回転軸 上端に設けられ、前記ハウジング内に投入 れた被破砕物に遠心力を与えて外周に放出 るためのロータと、前記ハウジング内で前 ロータの外周に前記ロータを包囲して配置 れ、かつ前記ロータから放出された前記被 砕物を衝突させるための被衝突面であるア ビルが設けられたアンビル支持枠とを備え 竪型衝撃式破砕機において、前記アンビル 持枠を一体的に前記ハウジング外に取り外 可能に着脱支持される構成とし、前記アン ル支持枠を前記ハウジングに着脱可能に固 支持するための固定部材を設けたことを特 とする。

 本発明2の竪型衝撃式破砕機は、本発明1に いて、
 前記アンビル支持枠は、前記アンビルの全 を支持して前記ハウジング外に取り外し可 な構成にされていることを特徴とする。
 本発明3の竪型衝撃式破砕機は、本発明1又 2において、
 前記アンビルは、断面が長方形で所定長さ 有する矩形鋼材で、衝突面を反転して再使 可能な構成になっていることを特徴とする

 本発明4の竪型衝撃式破砕機は、本発明1又 2において、
 前記アンビル支持枠には、前記アンビルを 置決め挟持して固定するための保持溝を有 ていることを特徴とする。
 本発明5の竪型衝撃式破砕機は、本発明1又 2において、
 前記アンビル支持枠には、前記アンビルを 記ロータの半径方向の位置を調整をするた の幅調整部材を有していることを特徴とす 。

 本発明6の竪型衝撃式破砕機は、本発明1又 2において、
 前記アンビル支持枠に、前記アンビルの垂 方向の位置を調整するための高さ調整部材 有していることを特徴とする。
 本発明7の竪型衝撃式破砕機は、本発明1又 2において、前記竪型衝撃式破砕機は、前記 ウジングにデッドストック形成のためのデ ドストック構成体を有していることを特徴 する。

 本発明8の竪型衝撃式破砕機は、本発明1又 2において、
 前記固定部材は、前記ハウジングの外壁に 置されていることを特徴とする。
 本発明9の竪型衝撃式破砕機は、本発明1又 2において、
 前記固定部材は、前記ハウジングに着脱自 に係合されていることを特徴とする。

 本発明の竪型衝撃式破砕機は、全てのア ビルを一体的に同時にまとめてアンビル支 枠を介してハウジング外に取り外せるよう した。このためアンビルの交換作業が安全 容易になった。又、アンビルは鋼材の板構 にし、かつ反転して再利用のできる構成に たので、軽量化が図られ無駄のない使用形 とし作業性がよくなった。更に、このアン ル支持枠はデッドストック構成の竪型衝撃 破砕機にも取り付け可能な構成にしたので 一台の竪型衝撃式破砕機でアンビル支持枠 取り外した状態でデッドストック方式の破 と、アンビル支持枠を取り付けた状態でア ビル方式の破砕を行うことができるように った。

図1は、本発明になる竪型衝突式破砕機 の全体構成を示す平面図である。 図2は、本発明になる竪型衝突式破砕機 の全体構成を示す側面図である。 図3は、デッドストックによる構成を部 分的に示す断面図である。 図4は、鍔部を有するアンビルのアンビ ル支持枠への取り付け構成を示す部分断面図 である。 図5は、幅調整部材を有してアンビルを アンビル支持枠へ取り付ける構成を示す部分 断面図である。 図6は、高さ調整部材と幅調整部材を有 してアンビルをアンビル支持枠へ取り付ける 構成を示す部分断面図である。 図7は、鍔部を有し高さ調整を可能とす るアンビルをアンビル支持枠に取り付けた構 成を部分的に示す外観図である。 図8は、鍔部を有し幅調整を可能とする アンビルをアンビル支持枠に取り付けた構成 を部分的に示す外観図である。 図9は、鍔部を有しないアンビルのアン ビル支持枠への取り付け構成を示す部分断面 図である。 図10は、鍔部を有しないアンビルをア ビル支持枠に取り付けた構成を部分的に示 外観図である。 図11は、アンビル支持枠をハウジング に取り外した状態を示す説明図である。 図12は、アンビル支持枠のハウジング の取付け構造の部分を示す実施の形態3を示 す部分断面図である。 図13は、アンビル支持枠のハウジング の取付け構造の部分を示す実施の形態4を示 す部分断面図である。

符号の説明

 1…ハウジング
 2…ハウジング本体
 9…ロータ
15…デッドストック形成プレート
17…アンビル支持枠
18…破砕壁
20,40…アンビル
21…上部枠板
22…下部枠板
23…保持孔溝
24…支持溝
28…固定プレート
29…ボルト
30…鍔部
31…高さ調整部材
32…幅調整部材

 以下、本発明の実施の形態を図面に基づい 詳細に説明する。図1、図2は、本発明の竪 衝撃式破砕機の全体構成を示したものであ 。
 ハウジング1は、ハウジング本体2と、その 部に止め具を介して着脱自在に固定された 体3とからなっている。蓋体3は、ハウジング 1を上部から蓋をして原石材料を破砕すると の飛散を防止するためのものである。蓋体3 中央部は、上下に揺動するレバー6の一端に 連結されている。

 レバー6の他端は、旋回軸5に揺動自在に 結されている。レバー6の中間部は、油圧シ ンダ4のピストンロッドの先端に揺動自在に 連結されている。油圧シリンダ4の基端は、 回軸5に揺動自在に連結されている。従って 蓋体3は、油圧シリンダ4によって昇降し、 つ旋回軸5によって旋回するレバー6によって 、ハウジング本体2に対して上部が開閉する うになる。蓋体3の中央部は、原石材料の投 口7が配置され、この投入口7の下方に上部 内シュート8aと下部案内シュート8bが、二段 成で配置されている。

 下部案内シュート8bは、全体に環状にな ように配置された複数の縦リブの下端に設 られている。更に、下部案内シュート8bの下 方には、ロータ9が配置されている。ロータ9 、垂直回転軸10の上端に設けられている。 直回転軸10は、軸受を介して軸ハウジング11 に回転自在に収容されている。軸ハウジン 11は、プレート状のブラケット12を介してハ ウジング本体2に支持されている。

 プーリ13は、垂直回転軸10の下端に設けら れている。図示しない正逆回転可能なモータ は、プーリ13及びVベルト等を介して、垂直回 転軸10を回転させ、ロータ9を正逆回転させる 。ロータ9は、垂直回転軸10に固定されたロー タ本体14と、ロータ本体14の上面中央に設け れた円形の分配板と、周方向に等角度間隔 おいて設けられた3つの翼と、翼間に配置さ たライナとからなっている。このロータ構 の詳細は、前述の特許文献に記載されてい 。本実施の形態においては、これらに記載 れたものとほぼ同一構造のものを適用して る。これらの構造は、本実施の形態の要旨 ないので詳細な説明は省略する。

 ハウジング1は、この実施の形態では、正 四角筒からなっており、内面に保護ライナが 設けられている。ハウジング1の内部には、 ッドストック形成プレート15が配置されてい る。デッドストック形成プレート15は、ハウ ング1の断面形状と同様の正四角形の板体か らなり、その周縁部がハウジング本体2の内 に固着されている。デッドストック形成プ ート15には、ロータ9よりも大径でかつロー 9の回転中心線と同心の円孔16が形成されて る。このデッドストック形成プレート15の一 部は、アンビル支持枠17を支持する部位を形 している。

 本実施の形態の破砕機は、デッドストッ 方式とアンビル方式の2つの機能を兼ねた構 成になっている。デッドストック方式で使用 する場合は、図3の部分図で示すように、ア ビル支持枠17を取り付けない状態の破砕機と する。この場合、ハウジング1の内壁面には ッドストック方式用の構成体のみが配置さ ている。デッドストック方式には種々の形 があるが、例えば、ハウジング1の内壁面の 砕壁18が、ロータ9の回転中心線と同心の位 に位置する枠体とする。

 破砕機の形態としてはこのままでもよい 、この枠体内周にコンクリート又はモルタ を流し込んで形成したものであってもよい このように形成された枠体による破砕壁18 、図3に示すように、上方から下方にかけて 面逆三角形状の傾斜となる破砕壁となるよ に形成されている。コンクリート又はモル ルの流し込まれたものは、例えば複数のア カーボルトによって、コンクリート又はモ タルがその壁面から脱落しないように保持 れている。

 コンクリート又はモルタルの表面は、原 材料との衝突で破壊され削られてくると、 ンカーボルトの先端が露呈する。この露呈 たアンカーボルトは、硬い材料で製作され ものであれば、この衝突によって原石材料 破砕することもできる。このように破砕壁1 8は、徐々に破壊されていく。破壊された破 片19は、最初は大きい塊であるが、徐々に細 かい粒子となってデッドストック形成プレー ト15上に堆積し、従来同様にデッドストック 果の作用をなす。この破砕壁18は、ロータ9 端から離れた位置に対峙している。デッド トック方式に対応するには、以上のような 砕機にして使用すればよい。

 次に、同じ破砕機でアンビル方式で使用 る場合を説明する。この場合、デッドスト ク方式で使用した後で使用する場合には、 ッドストック形成プレート15上を清掃し、 砕片19を取り除く。取り除いた後の破砕壁18 前述のように断面逆三角形状の傾斜となり 期状態となる。この破砕壁18とロータ9との は空間を形成している。従って、この空間 にアンビル支持枠17を取り付ける。

 このアンビル支持枠17は、デッドストッ 形成プレート15に対し着脱自在の構成として いる。アンビル支持枠17には、複数のアンビ 20が取り付けられている。次にこのアンビ 方式の詳細について説明する。図1、図2に示 すように、ロータ9の外周には、複数のアン ル20が放射状に配置されている。各アンビル 20は、アンビル支持枠17に着脱自在に取り付 られている。

 アンビル支持枠17は、図4~7に示すように 上下2枚の環状のプレートである板状部材か 構成されていて、上下一対の枠板、即ち上 枠板21及び下部枠板22で、アンビル20を支持 るように構成されている。中央部分は、円 孔を構成し被破砕物の回収孔となっている 上部枠板21には、周方向に沿って複数の保 孔溝23が設けられ、この各保持孔溝23に上方 からアンビル20が差し込まれるようになっ いる。

 一方、下部枠板22には、アンビル20の下部 を位置決め支持する支持溝24が設けられてい 。下部枠板22は、アンビル20の下部をこの支 持溝24に差し込む状態で支持している。この 下一対の枠板は、4箇所を支持柱25で挟み固 されている。即ち、上下の枠板である上部 板21と下部枠板22とは、それぞれ支持柱25を してボルト26によりねじ締めされ一体化し いる。又、この支持柱25は、破砕時の打撃に 伴なう被破砕物の直接の衝突を防止するため 両側に防止壁27を設けている(図8参照)。

 このように、アンビル20は、上部を保持 溝23に、下部を支持溝24に差し込まれ規制さ た状態で設置される。又、このアンビル20 、前後対称形になっている(図7、8参照)。更 、このアンビル支持枠17の下部の下部枠板22 には、このアンビル支持枠17をハウジング本 2に取り付けるための固定プレート28が設け れている。この固定プレート28は、ずれ防 部材28aが設けられており、これはアンビル 持枠17をハウジング本体2の取り付け部、即 デッドストック形成プレート15に正確な位置 に固定するためのものである。

 この固定プレート28及びデッドストック 成プレート15には、ボルト用穴が設けられて いる。アンビル支持枠17をハウジング本体2内 に外方から挿入し、取り付ける際、固定プレ ート28及びデッドストック形成プレート15は 置決めされ、ボルト用穴を一致させる。そ て、一致したとき、固定プレート28及びデッ ドストック形成プレート15は、重ねた状態で ハウジング本体2の外側リブの間からボルト 29によりボルト締めを行い固定される(図4参 )。このアンビル20は、図に示すように断面 長方形で所定長さを有する鋼材の矩形体で る。このアンビル20は、他に色々な形態が考 えられる。次に、このアンビルの種々の形態 に沿った説明をする。

 (アンビルの実施の形態1)
 図4~図8に従って、アンビルの実施の形態1の 説明を行う。
 図4~図8に示すアンビル20は、上方に鍔部30を 有する。図4~図6は、部分断面図を示し、図7 図8は、その外観図を示す。アンビル20の上 には、これより幅が広い鍔部30が一体に形成 されている。アンビル20は、環状の板材であ 上部枠板21の保持孔溝23から差し込まれ、ア ンビル20の鍔部30が、保持孔溝23の外周である 周縁部に突き当てられ規制されている。アン ビル20に鍔部30を設けたことは、アンビル20の 高さ調整を可能としていることである。

 例えば、アンビル20は、アンビル20の上部 の衝突面の摩耗が大きい場合に、このアンビ ル20を上方向にずらし、鍔部30と上部枠板21の 保持孔溝23との間に高さ調整部材31を取り付 れば、アンビル20を上方に位置決めすること ができる。アンビル20は、アンビル20の幅が 持孔溝23の長さに一致していて、この状態で 破砕を行うと、アンビル20の摩耗の少ない下 の衝突面で破砕を行うことになる。

 又、アンビル20の幅方向寸法が保持孔溝23 の長さに比し短い場合には、幅調整部材32を さ調整部材31及び保持孔溝23に跨って設置す る。このようにすることで、アンビル20は、 さ方向と幅方向が規制され固定されること なる。図7のAは、アンビル20を上方向にずら した位置の状態を示す。図7のBは、高さ調整 材31を設置した状態を示す。図7のCは、さら に幅調整部材32を設置した状態を示している

 又、アンビル20は、アンビル20の幅のみを 調整して位置決めすることも可能である。図 8等に示すように、保持孔溝23より短いアンビ ル20を設置することで、アンビル20の位置調 代が生じ、ロータ9に対するアンビル20の衝 面の半径方向位置を調整できる。即ち、ア ビル20をハウジング本体2側に寄せると、ア ビル20とロータ9との距離が長くなる。また アンビル20をロータ9側に寄せると、アンビ 20とロータ9との距離は短くなる。

 このように幅の設定距離が定まったなら アンビル20のない保持孔溝23の隙間に、この 隙間の長さに合わせた幅調整部材32を差し込 。このようにしてアンビル20が破砕に伴な て幅方向にずれるのを防止する。図8のDは、 保持孔溝23に幅調整部材32を差し込んだ状態 示す。図8のEは、アンビル20を保持孔溝23の ウジング本体2側に寄せ幅調整部材32の取り けていない場合の状態を示している。

(アンビルの実施の形態2)
 図9、図10に従って、アンビルの実施の形態2 の説明を行う。
 図9、図10に示すアンビルは、上方に鍔部の い形式のものである。この場合、アンビル4 0の形状は実質的に板状の直方体となり、ア ビルの形状が簡素化される。このアンビル40 を上部枠板21に取り付けた場合には、その上 を抑え板41で保持し、アンビル40の上方への 飛び出しを防止する。抑え板41は、上部枠板2 1にネジで着脱自在に固定されている。下部 板22の下部には、このアンビル支持枠17をハ ジング本体側に固定するための固定プレー 28が設けられている。この固定プレート28は 、アンビル40が鍔部を有していない場合に、 ンビル40の落下防止のため、アンビル40の下 部を支持、又は固定する機能を有している。

 アンビル支持枠17をハウジング本体2外へ り出す場合は、この固定プレート28により ンビル40の落下を防止する。この固定プレー ト28は、前述したものと同様の形状を有し、 ンビル支持枠17を取り付けるときは、ハウ ング側の固定壁にボルト29を介して取り付け られる(図4参照)。このボルト29は、ハウジン 本体2の外部の固定壁の下方向から取り付け る。この取り付け方法であれば、被破砕物等 の堆積物に影響されずに、ボルト29の締め付 操作、緩め操作等ができるのでアンビル支 枠17を容易に着脱できる。

 又、この固定プレート28には、ハウジン 1側の固定壁、即ちデッドストック形成プレ ト15(図3参照)に対して、位置決めをするた のずれ防止部材28aが設けられている。アン ル支持枠17はこの固定プレート28を含み、ハ ジング本体2に着脱自在となっていて、アン ビル20,40を取り付けた状態でハウジング本体2 外に取り出し可能である。即ち、アンビル20, 40が打撃を受けて摩耗の限界を超えたとき、 11に示すように、アンビル支持枠17をハウジ ング本体2の外に取り出し可能である。アン ル支持枠17の交換作業は、アンビル支持枠17 ワイヤー等を引っ掛け、ワイヤー等を介し アンビル支持枠17をクレーン等で吊り上げ ことにより行うとよい。このアンビル支持 17をハウジング本体2の外に取り出す等の交 作業は、人手で容易に行える。

 次に、このアンビル支持枠17を所定の位 に、即ち作業のし易い位置に降ろす。そし 、アンビル20,40をアンビル支持枠17より引き き、アンビル20,40の前後方向に設けられた 突面を反転させて再度差し込む。又、反転 の衝突面も使用済みのアンビルであれば新 いアンビルに交換する。このアンビル20,40は 軽量化が図られ、引き抜き、差込み作業のみ で交換ができる。従って、交換作業は安全で 容易に行なうことができる。このアンビル20, 40を交換中に、破砕機はデッドストック方式 して使用が可能である。

 このようにすることで、アンビル20,40は ハウジング本体2側(ロータ9と対峙している の反対側)の未使用の衝突面がロータ9側に配 置され、同一のアンビル20,40を2度使用するこ とができる。このようにしてアンビル支持枠 17を取り付けた後、同一のロータ9による遠心 力で原石材料はアンビル20,40に衝突し破砕さ 、その被破砕物はハウジング1下部に落下し 回収される。

(アンビルの実施の形態3)
 以上はアンビルの固定、又は取り外し自在 構造について説明したが、アンビル支持枠1 7のハウジング本体2への着脱自在な構造は、 記構造に限定されるものではない。前述し アンビル支持枠17は、ハウジング本体2の外 リブの間からボルト29により固定するもの あった。しかしながら、図12に示すように、 ハウジング本体2にアンビル支持枠17を固定す るのでなく、位置決め部材により係合させる だけでも良い。即ち、アンビル支持枠17の自 、及びアンビル支持枠17上、デッドストッ 形成プレート15上に堆積した被破砕物の質量 による押さえだけでも良い。図12に従って、 ンビルの実施の形態3の説明を行う。

 図12に示す構造は、アンビルの実施の形 3の構造例である。ハウジング本体2と一体の デッドストック形成プレート15の4か所には、 アングル材で作られた第1位置決め部材29aが 溶接により、ロータ9の回転中心線に対して 心又はほぼ同心の外周位置に、かつ等角度 置に固定配置されている。他方、アンビル 持枠17をハウジング本体2に取り付けるため 固定プレート28の外周側の等角度位置に、 2位置決め部材29bが溶接により固定されてい 。第1位置決め部材29aと第2位置決め部材29b は、互いに、同じ等角度位置に配置されて る。図12に示すように、第1位置決め部材29a 第2位置決め部材29bとが当接することによっ 、アンビル支持枠17がハウジング本体2に対 て位置決めされる。この結果、アンビル支 枠17は、ロータ9の回転中心線に対して同心 はほぼ同心の位置に、デッドストック形成 レート15上に位置決めされる。前述した実 の形態1、2のように、ボルト等を使用するこ とがないので、アンビル支持枠17の交換作業 迅速に行える。

(アンビルの実施の形態4)
 図13に従って、アンビルの実施の形態4の説 を行う。
 更に、アンビル支持枠の着脱自在な構造は 従来のアンビル構造型であっても可能であ 。例えば、図13に示すように、従来のアン ル50の下部の取り付け部を前述同様の構成に してもよい。即ち、ハウジング本体2の外部 らボルト29により固定プレート51の着脱を自 にするようにすれば、全てのアンビル50を 時にまとめてハウジング本体2外に取り出す とが可能である。この構成もアンビル方式 デッドストック方式兼用破砕機として構成 ることが可能である。

 以上、本発明の実施の形態について説明 たが、本発明は、これらの実施の形態に限 されない。本発明の目的、趣旨を逸脱しな 範囲内での変更が可能なことはいうまでも い。

 本発明は、建設・建築産業、土木産業、 材のリサイクル産業等の原石材料等を骨材 破砕する衝撃式破砕機を使用する産業で利 することができる。