図1は、本発明の実施例1に係る画像彫刻� �置の外観を示す概略斜視図、図2は、画像彫� ��装置の主要部を示す斜視図である。

 図1,図2のように画像彫刻装置1は、制御装 置等が格納されている装置本体3を有し、装� �本体3の上部に、X軸テーブル(彫刻テーブル)5 、Y軸テーブル(図示せず)、Z駆動機構等を備� �ている。

 X軸テーブル(彫刻テーブル)5は、被彫刻媒 体を載置固定してX軸方向(横方向)に往復移動 させる。Y軸テーブル(明示せず)は、X軸方向� �対して直交するY軸方向に彫刻テーブル5を往 復移動させる。Z軸機構は、彫刻ヘッド7等を� ��え、彫刻ヘッド7を上下方向に移動させる。

 前記彫刻ヘッド7は、彫刻針を有し、入力 される画像信号(彫刻信号)に基づいて彫刻針� ��振動させ、被彫刻媒体に画像を彫刻する。

 この彫刻ヘッド7は、その後方に配設され ているZ軸駆動部9が有するステッピングモー� ��、タイミングベルト、ボールねじ等の駆動� ��構により上下動可能に、又、その下に配設� ��れているY軸駆動部11により駆動されるY軸テ ーブルによって前後方向の移動が可能になっ ている。

 前記彫刻ヘッド7の前方にX軸駆動装置13が 配設されている。このX軸駆動装置13は、往復 運動機構(X軸駆動部)15と、該機構15上に載設� �れ、横方向(X軸方向)に往復移動(運動)される 彫刻テーブル17とで構成されている。この1204 275244687_0には、彫刻テーブル17にパスポート� �の小冊子状の被彫刻媒体19が保持固定されて いる状態を示している。

 前記彫刻ヘッド7には、図3、図4のような� ��動発生装置21が設けられている。図3は、振� ��発生装置の一部を省略した正面図、図4は、 同平面図である。

 図3,図4のように、振動発生装置21は、永� �磁石側23に対して電磁石側25がバネ27により� �ローティング支持されたことを主要な構成� �する。

 図5は、永久磁石に係り、(a)は、平面図、 (b)は、一部省略正面図である。

 図3~図5のように、前記永久磁石側23は、� �石ブロック29及びヨーク31からなっている。� ��石ブロック29は、直方体形状に形成され、3� ��が上下に積層されている。ヨーク31は、複� �枚のヨークプレート33が横方向に積層された ものであり、上部35及び下部37の各一端が磁� �ブロック29の上下に結合され、同他端の上下 に、対向する永久磁石側23の両極部35a,37bが二 対備えられている。

 永久磁石側23は、ヨーク31の中央部に前記 電磁石側25のコイル39側を振動可能に収容す� �コイル収容空間部41が備えられている。コイ ル収容空間部41は、上下部41a,41bが円弧の上下 長穴状に形成され、ヨークプレート33の積層� ��向に貫通形成されている。このコイル収容� ��間部41の両側に前記永久磁石側23の対向する 両極部35a,37aを二対備えた構成となっている� �

 前記永久磁石側23に、前記バネ27の尖端部 27a側を嵌合支持させる尖端支持凹部43が設け� ��れている。尖端支持凹部43の形状は、バネ27 の尖端部27a側の外形に対応し、尖端部27aを隙 間無く嵌合支持させる構成となっている。

 この永久磁石側23には、一対の取付ブラ� �ット45が取り付けられ、取付ブラケット45の� ��結部45aが、固定側である彫刻ヘッド7のベー スに締結固定されている。

 図6(a)は、コイルの平面図、(b)は、同概略 側面図、図7(a)は、可動子の平面図、(b)は、� �概略正面図である。

 図3~図7のように、電磁石側25は、前記コ� �ル39に可動子47が嵌合して取り付けられたも� ��である。

 図6のように、コイル39は、中央の嵌合孔4 9の回りに巻かれており、配線51、53が、制御� ��側の駆動回路に接続されている。

 図7のように、前記可動子47は、複数枚の� ��動子プレート55が前記ヨークプレート33の積 層方向と同方向へ積層されたものであり、中 央の嵌合部57の両側に両極部47a,47bが形成され ている。可動子47の嵌合部57が、コイル39の嵌 合孔49に嵌合する。嵌合孔49及び嵌合部57間は 、僅かな隙間を備えているが、両者間を接着 剤などで固定することも可能である。

 こうして、コイル39の両側に両極部47a,47b� ��突出されている。この両極部47a,47bは、前記 永久磁石側23の両極部間にそれぞれ上下の隙� ��を有して配置されている。

 前記可動子47には、前記バネ27の円弧状部 27bを嵌合支持させる円弧面59が嵌合部57の両� �に上下4カ所に形成されている。

 可動子の幅方向中央(図7の上下部中央)に� ��、一対の板状の支持アーム61を介してピン� �持ブロック63が取り付けられ、ピン支持ブロ ック63に支持ピン65の上端が固定されている� �支持ピン65の下端には、図示しない彫刻針を 取り付けた図示しない針支持ブロックが固定 されている。針支持ブロックは、彫刻ヘッド 7のベース側に板バネなどにより支持され動� �がガイドされている。

 図8は、バネに係り、(a)は、正面図、(b)は 、側面図である。

 図3のように、バネ27は、永久磁石側23の� �イル収容空間部41及び二対の両極部35a,37a間� �前記電磁石側25の可動子47のコイル39両側と� �間の4カ所に対称に配置されている。

 図3,図8のように、バネ27は、板ばねで線� �称の断面水滴形に形成され、一側に前記尖� �部27aを備えると共に他側に前記円弧状部27b� �備えている。尖端部27aは、板ばねを屈曲形� �した突き合わせ部となっている。尖端部27a� �、前記永久磁石側23の尖端支持凹部43にほぼ� ��間無く嵌合する形状であり、円弧状部27bは� ��前記電磁石側25の円弧面59にほぼ隙間無く嵌 合する曲率を有している。

 バネ27が尖端支持凹部43及び円弧面59間に� ��設されると、バネ27の対称線が、45°斜めと� ��るように設定は位置されることになる。

 このバネ27は、尖端部27aの両側部27cが円� �状部27b側に対し突出するように長く形成さ� �ている。従って、尖端部27a側を永久磁石側23 の尖端支持凹部43に確実に支持させながら、� ��弧状部27bを、電磁石側25の円弧面59に確実に 当接させることができる。

 図9は、永久磁石側23の磁極を示し、図10� �、電磁石側25の磁極の切り換えを示す説明図 である。

 図9のように、磁石ブロック29の上部がN極 、下部がS極であるとすると、両極部35a,37bは� ��それぞれN極,S極となる。

 これに対し、コイル39への通電を正逆切� �換えると両極部47a,47bが、図10のように(S極,N� ��)、(N極,S極)となるように交互に切り換えら� ��る。この切り換えにより、両極部47a,47bが(S� ��,N極)であると極部47aが永久磁石側23の極部35 aのN極に引き付けられると共に極部47bが永久� ��石側23の極部37aのS極に引き付けられる。両� ��部47a,47bが(N極,S極)に切り換えられると極部4 7aが永久磁石側23の極部37aのS極に引き付けら� ��ると共に極部47bが永久磁石側23の極部35aのN� ��に引き付けられる。

 このような永久磁石側23及び電磁石側25間の 作用により電磁石側25が、微小に揺
動回転する。

 この揺動回転時に、バネ27が電磁石側25の 円弧面59から荷重を受けて断面を変形させる� ��うに撓み、円弧面59からの荷重が解放され� �と断面形状を復帰させるように円弧面59を付 勢する。

 従って、小型のバネ27でも電磁石側25の微 小な揺動回転に的確に追従し、電磁石側25の� ��小振動を付勢することができる。

 しかも、4個のバネ27が、線対称で45に配� �され、バネ27の付勢力が円弧面59に電磁石側2 5の揺動回転方向に均一に作用させることが� �能となり、微小揺動振動に対して的確な付� �力を働かせることができる。

 このような微小振動は、支持アーム61を介� �てピン支持ブロック63、支持ピン65へと伝達� ��れ、コイル39への通電の切り換えを彫刻信� �に基づいて行わせることで、画像データを� �気信号に変換した信号に基づいて彫刻針を� �動させることにより微細彫刻を確実に行わ� �ることができる。
[実施例の効果]
 本発明実施例の画像彫刻装置1は、永久磁石 側23の対向する両極部35a,37a間にコイル39及び� ��動子47からなる電磁石側25の極部47a,47bが隙� �を有して配置され、前記永久磁石側23に対し て前記電磁石側25をバネ27によりフローティ� �グ支持し、前記バネ27を、一側に尖端部27aを 備えると共に他側に円弧状部27bを備える断面 水滴形に屈曲形成し、前記バネ27の尖端部27a� ��は、前記永久磁石側23に支持されると共に� �前記バネ27の円弧状部27b側が前記電磁石側25� ��可動子47を支持し、前記電磁石側25への通電 を正逆切り換えることにより前記電磁石側25� ��振動させる。

 このため、小型のバネ27でも電磁石側25の 微小な揺動回転に的確に追従し、電磁石側25� ��微小振動を付勢することができる。従って� ��コイル39への通電の切り換えを彫刻信号に� �づいて行わせることで、画像データを電気� �号に変換した信号に基づいて彫刻針を振動� �せることにより微細彫刻を確実に行わせる� �とができる。

 前記永久磁石側23は、中央部に前記電磁� �側25のコイル39部を振動可能に収容するコイ� ��収容空間部41を備えると共に、このコイル� �容空間部41の両側に前記対向する永久磁石側 23の両極部35a,37aを一対備え、前記電磁石側25� ��可動子47は、前記コイル39の両側に両極部47a ,47bが突出されて前記永久磁石側23の両極部35a ,37a間にそれぞれ配置された。

 このため、コイル39への通電の切り換え� �より微細彫刻をより確実に行わせることが� �きる。

 前記永久磁石側23のコイル収容空間部41及 び一対の両極部35a,37a間と前記電磁石側25の可 動子47のコイル39両側との間の4カ所に前記バ� ��27を対称に配置した。

 このため、電磁石側25の微小な揺動振動� �対して4カ所のバネ27により均一の取れた付� �力を介して確実に微小振動させることがで� �、微細彫刻をより確実に行わせることがで� �る。

 前記永久磁石側23に、前記バネ27の尖端部 27a側を嵌合支持させる尖端支持凹部43を設け� ��前記電磁石側25の可動子47に、前記バネ27の� ��弧状部27bを嵌合支持させる円弧面59を設け� �。

 このため、バネ27により電磁石側25の支持を 正確に行わせ、無駄のない確実な微小振動を 可能とする。
[その他]
 前記永久磁石側23と電磁石側25との配置を換 え、電磁石側25の極部間に永久磁石側23の極� �を介設してフローティング支持し、永久磁� �側23を微小振動させる構成にすることも可能 である。

 前記バネ27は、断面水滴形に形成される� �のであれば、尖端部27a及び円弧状部27bを同� �長さに形成する等、形状は自由に選択でき� �。