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Title:
VIDEO DISPLAY DEVICE AND IMAGE DISPLAY METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/117393
Kind Code:
A1
Abstract:
A video image display device whose display screen is formed by combining a plurality of video display units in which light emitting display elements are arranged in a matrix. The video display device includes luminance correction means for correcting the luminance of video data located in an area to be corrected, which are edge regions of a first video display unit and a second video display unit facing to each other, according to the distance between the first video display unit and the second video display unit that are adjacent to each other. Thereby, linear noise generated in the joint portion of the video display units is suppressed and the image quality of the displayed video is improved.

Inventors:
HANAMURA TOSHIAKI (JP)
OKAMOTO TAKASHI (JP)
ASO HIDEKI (JP)
MAESHIMA KAZUYA (JP)
MORIMOTO KENJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/056198
Publication Date:
October 02, 2008
Filing Date:
March 26, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI ELECTRIC CORP (JP)
HANAMURA TOSHIAKI (JP)
OKAMOTO TAKASHI (JP)
ASO HIDEKI (JP)
MAESHIMA KAZUYA (JP)
MORIMOTO KENJI (JP)
International Classes:
G09F9/40; G09G3/20
Foreign References:
JP2005301133A2005-10-27
JP2003022037A2003-01-24
JPH10254378A1998-09-25
JPH08184850A1996-07-16
JP2004086165A2004-03-18
Other References:
See also references of EP 2128846A4
Attorney, Agent or Firm:
OIWA, Masuo (Minamitsukaguchi-cho 2-chomeAmagasaki-shi, Hyogo 12, JP)
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Claims:
発光表示素子がマトリックス状に配置された複数の映像表示ユニットを組み合わせて表示画面を構成する映像表示装置であって、
 隣接する第1の映像表示ユニットと第2の映像表示ユニットの間隔に応じて、前記第1の映像表示ユニットおよび第2の映像表示ユニットの互いに対向する端部領域である補正対象エリアに位置する映像データの輝度を補正する輝度補正手段を備えたことを特徴とする映像表示装置。
前記輝度補正手段は、隣接する前記第1の映像表示ユニットと第2の映像表示ユニットの間隔が狭く前記第1の映像表示ユニットと第2の映像表示ユニットの間に明るい線状のノイズが発生するときは、前記補正対象エリアに位置する映像データの輝度を下げ、前記第1の映像表示ユニットと第2の映像表示ユニットの間隔が広く前記第1の映像表示ユニットと第2の映像表示ユニットの間に暗い線状のノイズが発生するときは、前記補正対象エリアに位置する映像データの輝度を上げることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
前記輝度補正手段は、隣接する前記第1の映像表示ユニットと第2の映像表示ユニット間の間隔測定データに基づいて、前記補正対象エリアに位置する映像データの輝度を補正するための補正係数を演算し、得られた補正係数を用いて補正対象エリアに位置する映像データの輝度を補正することを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
前記間隔測定データは、隣接する前記第1の映像表示ユニットと第2の映像表示ユニットの端部において互いに対向する発光表示素子列の間隔測定データであることを特徴とする請求項3に記載の映像表示装置。
前記間隔測定データは、隣接する前記第1の映像表示ユニットと第2の映像表示ユニット間に設けられた加圧センサによって測定されることを特徴とする請求項3に記載の映像表示装置。
複数の映像表示ユニットから構成されるモジュールを組み合わせて表示画面を構成する映像表示装置であって、
 隣接する第1のモジュールと第2のモジュールの間隔に応じて、前記第1のモジュールおよび第2のモジュールの互いに対向する端部領域である補正対象エリアに位置する映像データの輝度を補正する輝度補正手段を備えたことを特徴とする映像表示装置。
前記輝度補正手段は、隣接する前記第1のモジュールと第2のモジュールの間隔が狭く前記第1のモジュールと第2のモジュールの間に明るい線状のノイズが発生するときは、前記補正対象エリアに位置する映像データの輝度を下げ、前記第1のモジュールと第2のモジュールの間隔が広く前記第1のモジュールと第2のモジュールの間に暗い線状のノイズが発生するときは、前記補正対象エリアに位置する映像データの輝度を上げることを特徴とする請求項6に記載の映像表示装置。
前記映像表示ユニットあるいはモジュールにそれぞれアドレスを設定しておき、該設定されたアドレスの範囲を指定することにより、複数映像表示ユニットあるいはモジュールにわたって前記輝度補正を行うことを特徴とする請求項1または請求項6に記載の映像表示装置。
発光表示素子がマトリックス状に配置された複数の映像表示ユニットを組み合わせて表示画面を構成する映像表示方法であって、
 隣接する第1の映像表示ユニットと第2の映像表示ユニットの間隔に応じて、前記第1の映像表示ユニットおよび第2の映像表示ユニットの互いに対向する端部領域である補正対象エリアに位置する映像データの輝度を補正することを特徴とする映像表示方法。
隣接する前記第1の映像表示ユニットと第2の映像表示ユニットの間隔が狭く前記第1の映像表示ユニットと第2の映像表示ユニットの間に明るい線状のノイズが発生するときは前記補正対象エリアに位置する映像データの輝度を下げ、前記第1の映像表示ユニットと第2の映像表示ユニットの間隔が広く前記第1の映像表示ユニットと第2の映像表示ユニットの間に暗い線状のノイズが発生するときは前記補正対象エリアに位置する映像データの輝度を上げることを特徴とする請求項9に記載の映像表示方法。
複数の映像表示ユニットから構成されるモジュールを組み合わせて表示画面を構成する映像表示方法であって、
 隣接する第1のモジュールと第2のモジュールの間隔に応じて、前記第1のモジュールおよび第2のモジュールの互いに対向する端部領域である補正対象エリアに位置する映像データの輝度を補正することを特徴とする映像表示方法。
隣接する前記第1のモジュールと第2のモジュールの間隔が狭く前記第1のモジュールと第2のモジュールの間に明るい線状のノイズが発生するときは、前記補正対象エリアに位置する映像データの輝度を下げ、前記第1のモジュールと第2のモジュールの間隔が広く前記第1のモジュールと第2のモジュールの間に暗い線状のノイズが発生するときは、前記補正対象エリアに位置する映像データの輝度を上げることを特徴とする請求項11に記載の映像表示方法。
Description:
映像表示装置および映像表示方

 本発明は、複数の映像表示ユニットを組 合わせて構成される映像表示装置および映 表示方法に関するものである。

 発光ダイオード等の発光表示素子(単に、発 光素子とも称す)を用いた大型の映像表示装 は、近年デバイスの進展にともない、高画 化、高解像度化、狭ピッチ化が実現され、 要が急増している。
 発光表示素子を用いた大型の映像表示装置 、基板上にマトリックス状に配置された多 の発光表示素子からなる映像表示ユニット 複数個組み合わせて構成されている。
 さらに、この映像表示ユニットを複数個組 合わせることでモジュールを構成し、これ のモジュールを任意に組み合わせることに って、所望サイズの大型の映像表示装置を 成することも可能である。
 このような複数の映像表示ユニットを組み わせて構成した大型映像表示装置において 、表示される映像の高解像度化を図った場 、映像表示ユニット間の間隔(距離)の違い 表示される映像の画質に影響を与える。

 多数の映像表示ユニットを配列して大画 の表示装置を構成した従来の大型の映像表 装置(例えば、特開2004-86165号公報に示され 表示装置)においては、映像表示ユニット間 輝度ばらつきや継ぎ目を目立たせないよう し、かつ、画質の向上を図るために、映像 示ユニット間の間隔に関係なく、継ぎ目近 のドットの輝度を中央部分のドット輝度よ も高くするような値に設定している。

特開2004-86165号公報(段落0289)

 一般に、複数の映像表示ユニットを用いた 型の映像表示装置は、映像表示ユニットの ぎ目部分でドット間隔(即ち、発光表示素子 の間隔)が不均一になりやすく、この部分で 状のノイズが見える。
 この線状ノイズは、映像表示ユニットの間 が詰まりすぎているときには明るく見え、 像表示ユニット間隔が開きすぎているとき は暗く見える傾向にある。

 また、隣接する映像表示ユニット間のドッ 間隔が、映像表示ユニット内のドット間隔 等しくなるように映像表示ユニットを精度 く並べれば、線状のノイズを抑えることが きるが、映像表示ユニットの画素ピッチ(即 ち、発光表示素子で構成される画素間の距離 )が小さくなるにつれて、その精度は非常に いものが必要とされる。
 そのため、映像表示ユニットの間隔不均等 ために、映像表示ユニット継ぎ目部分に線 のノイズを発生させてしまうという問題点 あった。

 また、複数の映像表示ユニットを組み合わ た可搬型のモジュールを用いた大型の映像 示装置は、その設置場所の移動やスクリー (映像表示画面)サイズの変更に伴って、モ ュールを組み換えて配置する機会が多く発 する。
 従って、可搬型のモジュールを用いた大型 映像表示装置の場合は、モジュール間の間 を精度よく配置するのが難しく、モジュー の間隔が変更され不均一になりやすい。
 そのため、モジュールの継ぎ目部分におい 、線状のノイズが発生するという問題点が った。

 特開2004-86165号公報(特許文献1)では、映像表 示ユニットの継ぎ目近傍のドット(発光表示 子)の輝度を中央部分よりも高くするような に設定することで、映像表示ユニットの継 目を目立たなくする方法は述べられている
 しかし、この方法は、映像表示ユニットの 隔に起因する明暗の線状ノイズに対するも ではない。
 また、映像表示ユニット間の間隔が狭いと に現れる明るい線状ノイズを抑える方法は く、具体的な対策方法については確立して ない。

 この発明は上記のような課題を解決するた になされたものであり、複数の映像表示ユ ットあるいはモジュールを組み合わせて構 した映像表示装置であって、映像表示ユニ トあるいはモジュールの継ぎ目部分に現れ 明暗の線状のノイズを軽減できる映像表示 置を提供することを目的とする。
 また、映像表示ユニットあるいはモジュー の継ぎ目部分に現れる明暗の線状のノイズ 軽減できる映像表示方法を提供することを 的とする。

 この発明に係る映像表示装置は、発光表 素子がマトリックス状に配置された複数の 像表示ユニットを組み合わせて表示画面を 成する映像表示装置であって、隣接する第1 の映像表示ユニットと第2の映像表示ユニッ の間隔に応じて、前記第1の映像表示ユニッ および第2の映像表示ユニットの互いに対向 する端部領域である補正対象エリアに位置す る映像データの輝度を補正する輝度補正手段 を備えたものである。

 また、この発明に係る映像表示装置は、 数の映像表示ユニットから構成されるモジ ールを組み合わせて表示画面を構成する映 表示装置であって、隣接する第1のモジュー ルと第2のモジュールの間隔に応じて、前記 1のモジュールおよび第2のモジュールの互い に対向する端部領域である補正対象エリアに 位置する映像データの輝度を補正する輝度補 正手段を備えたものである。

 また、この発明に係る映像表示方法は、 光表示素子がマトリックス状に配置された 数の映像表示ユニットを組み合わせて表示 面を構成する映像表示方法であって、隣接 る第1の映像表示ユニットと第2の映像表示 ニットの間隔に応じて、前記第1の映像表示 ニットおよび第2の映像表示ユニットの互い に対向する端部領域である補正対象エリアに 位置する映像データの輝度を補正するもので ある。

 また、この発明に係る映像表示方法は、 数の映像表示ユニットから構成されるモジ ールを組み合わせて表示画面を構成する映 表示方法であって、隣接する第1のモジュー ルと第2のモジュールの間隔に応じて、前記 1のモジュールおよび第2のモジュールの互い に対向する端部領域である補正対象エリアに 位置する映像データの輝度を補正するもので ある。

 この発明によれば、隣接する第1の映像表示 ユニットおよび第2の映像表示ユニットの互 に対向する端部領域に位置する映像データ 輝度を調整することが可能であるので、映 表示ユニットの継ぎ目部分に発生する線状 ノイズを抑制し、表示映像の画質を向上す ことができる。
 また、この発明によれば、隣接する第1のモ ジュールおよび第2のモジュールの互いに対 する端部領域に位置する映像データの輝度 調整することが可能であるので、映像表示 ジュールの継ぎ目部分に発生する線状のノ ズを抑制し、表示映像の画質を向上するこ ができる。

実施の形態1による映像表示装置を説明 するための概念図である。 実施の形態1による映像表示装置の動作 を説明するための図である。 実施の形態2による映像表示装置を説明 するための概念図である。 実施の形態2による映像表示装置におけ る処理ステップを示すフローチャートである 。 実施の形態3による映像表示装置を説明 するための概念図である。 実施の形態4による映像表示装置の構成 を説明するための概念図である。 実施の形態5による映像表示装置におい て、モジュール用補正係数の導出方法を説明 するための概念図である。 実施の形態5による映像表示装置におい て、映像表示ユニット間あるいはモジュール 間の画質調整を概念的に示す図である。 実施の形態5による映像表示装置の動作 を説明するための図である。 実施の形態6による映像表示装置を説 するための概念図である。

符号の説明

  1~9 映像表示ユニット
  10 標準ユニット間隔
  11~20、110~140 補正演算エリア
  21~24 セレクタ
  25    乗算器
  26    加圧センサ
  31~39 モジュール
  40 標準モジュール間隔

 以下、図面に基づいて、本発明の実施の形 例について説明する。
 なお、各図間において、同一符号は、同一 るいは相当のものであることを表す。
実施の形態1.
 基板上にドットマトリックス状(単に、マト リック状とも称す)に配置された多数の発光 示素子からなる映像表示ユニットを複数台 べたときに、隣接する映像表示ユニットの 隔が詰まりすぎていたり、開きすぎていた すると、隣接する映像表示ユニット間に線 の明暗のノイズが現れる。
 ここで、発光表示素子を一定間隔に並べる めに必要な映像表示ユニットの間隔を標準 ニット間隔と呼ぶこととする。
 即ち、各映像表示ユニットにおいては、多 の発光表示素子は一定の間隔で配置おり、 標準ユニット間隔」とは、映像表示ユニッ を複数台並べて配置したときでも、隣接す 映像表示ユニットの端部間で発光表示素子 映像表示ユニット内と同じの一定間隔に並 るために必要な間隔のことである。

 図1は、実施の形態1による映像表示装置を 明するための概念図である。
 ここでは、9個の映像表示ユニットがマトリ ックス状に配置されている場合を例として説 明する。
 なお、図1(a)は隣接する映像表示ユニット間 に発生する線状のノイズが抑制される前の状 態を、図1(b)は隣接する映像表示ユニット間 発生する線状のノイズが抑制される状態を している。
 図1において、1、2、3、・・・9は映像表示 ニットであり、これらの映像表示ユニット 映像表示ユニット5を中心としてマトリック 状に配置されている。
 本実施の形態では、映像表示ユニット5を中 心として、その周囲に映像表示ユニットがマ トリックス状に配置されている場合を例とし て説明する。
 図1に示した例では、映像表示ユニット4と 像表示ユニット5の間隔が標準ユニット間隔1 0よりも狭いために、表示ユニット5の左端に いて明るい線が見える。
 また、映像表示ユニット5と映像表示ユニッ ト6の間隔が標準ユニット間隔10よりも広いた めに、表示ユニット5の右端において暗い線 見える。
 また、映像表示ユニット5と上側の映像表示 ユニット2の間隔および映像表示ユニット5と 側の映像表示ユニット8との間隔は、前述し た標準ユニット間隔10であり、線状の明暗の イズが見えないものとする。

 例えば、映像表示ユニット5と映像表示ユニ ット4の間の間隔が標準間隔10よりも狭く、映 像表示ユニット5と映像表示ユニット4の間で るい線が見える時には、映像表示ユニット5 の左端エリアおよび映像表示ユニット4の右 エリアを含む補正演算エリア14に位置する映 像データの輝度値を左端補正係数θ4(θ4=1+α) より暗くなるように補正する。この場合(即 、映像データの輝度値を暗くなるように補 する場合)は、α<0となる。
 この補正係数θ4を補正演算エリア14に位置 る映像データに掛け合わせることで、継ぎ 部分の輝度を下げ、線状のノイズとなる明 い線を見え難くする。
 なお、θ4は映像表示ユニット5の左端にある 補正演算エリア14に位置する画像データの輝 値を補正するための補正係数であるので、 4を「左端補正係数」と称することとする。

 また、例えば、映像表示ユニット5と映像表 示ユニット6の間の間隔が標準間隔10よりも広 く、映像表示ユニット5と映像表示ユニット6 間で暗い線状のノイズが見える時には、映 表示ユニット5の右端エリアおよび映像表示 ユニット6の左端エリアを含む補正演算エリ 12に位置する映像データの輝度値を右端補正 係数θ2(θ2=1+α)により明るくなるように補正 る。この場合(即ち、映像データの輝度値を るくなるように補正する場合)は、α>0と る。
 この右端補正係数θ2を補正演算エリア12に 置する映像データに掛け合わせることで、 像表示ユニット5と映像表示ユニット6の継ぎ 目部分の輝度を上げ、線状のノイズとなる暗 い線を見え難くする。
 なお、θ2は映像表示ユニット5の右端にある 補正演算エリア12に位置する画像データの輝 値を補正するための補正係数であるので、 2を「右端補正係数」と称することとする。

 同様に、映像表示ユニット5と映像表示ユニ ット2との境界に対する上端補正係数θ1、お び映像表示ユニット5と映像表示ユニット8と の境界に対する下端補正係数θ3も同様に次式 で求められる。
 上端補正係数θ1=1+α
 下端補正係数θ3=1+α
 なお、θ1は映像表示ユニット5の上端にある 補正演算エリア11に位置する画像データの輝 値を補正するための補正係数であるので、 1を「上端補正係数」と称することとする。
 同様に、θ3は映像表示ユニット5の下端にあ る補正演算エリア13に位置する画像データの 度値を補正するための補正係数であるので θ3を「下端補正係数」と称することとする
 ここで、図1に示すように、映像表示ユニッ ト5と映像表示ユニット2の間隔および映像表 ユニット5と映像表示ユニット8の間隔が標 ユニット間隔10である場合は、α=0とする。
 α=0のとき、上端補正係数θ1と下端補正係数 θ3は、それぞれ1となる。
 従って、補正演算エリア11内に位置する映 データおよび補正演算エリア13内に位置する 映像データの輝度は変更されない。

 図2は、実施の形態1による映像表示装置の 作を説明するための図である。
 本実施の形態では、図2に示すように、映像 入力に対し、上下方向の補正係数(即ち、θ1 よびθ3)を掛け合わせた後で、左右方向の補 係数(即ち、θ2およびθ4)を掛け合わせる。 お、25は乗算器である。
 補正演算エリア11に位置する映像データに しては上端補正係数θ1を、補正演算エリア13 に位置する映像データに対しては下端補正係 数θ3を掛け合わせることで、上下方向の継ぎ 目部分に現れる線状ノイズを抑えることがで きる。
 なお、補正係数を掛ける補正エリア(補正演 算エリア)は、上下方向補正エリアセレクタ21 により選択される。

 次に、上下方向の補正演算エリア11および 正演算エリア13の映像データが補正された映 像データ(上下方向補正後の映像データ)に対 て、補正演算エリア12に位置する映像デー に対しては右端補正係数θ2を、補正演算エ ア14に位置する映像データに対しては左端補 正係数θ4を掛け合わせることで、左右方向の 継ぎ目部分に現れる線状ノイズを抑えること ができる。
 なお、補正係数を掛ける補正演算エリアは 左右方向補正エリアセレクタ22より選択さ る。
 また、映像表示ユニットの右上端補正演算 リア17(図1(b)参照)の映像データに対する補 係数は、上端の補正係数θ1と右端の補正係 θ2を掛け合わせることにより求める。
 同様に、右下端補正演算エリア18に対して θ2とθ3を掛け合わせることで補正係数を求 、左下端補正演算エリア19に対してはθ3とθ4 を掛け合わせることで補正係数を求め、左上 端補正演算エリア20に対してはθ1とθ4を掛け わせることで補正係数を求める。

 通常時、補正を掛ける映像表示ユニット端 エリアは、最端の画素(発光表示素子)1列分 あるが、このエリアを変更することで映像 示ユニット最端列から数列分の映像データ 対して補正を掛けることができる。
 なお、本実施の形態では、9個の映像表示ユ ニットがマトリックス状に配置されている場 合を例として説明したが、映像表示ユニット は9個に限定されるものではない。

 以上説明したように、本実施の形態による 像表示装置は、発光表示素子がマトリック 状に配置された複数の映像表示ユニットを み合わせて表示画面を構成する映像表示装 であって、隣接する第1の映像表示ユニット と第2の映像表示ユニットの間隔に応じて、 1の映像表示ユニットおよび第2の映像表示ユ ニットの互いに対向する端部領域である補正 対象エリア(補正演算エリア)に位置する映像 ータの輝度を補正する輝度補正手段を備え いる。
 また、この輝度補正手段は、隣接する前記 1の映像表示ユニットと第2の映像表示ユニ トの間隔が狭く第1の映像表示ユニットと第2 の映像表示ユニットの間に明るい線状のノイ ズが発生するときは、補正対象エリアに位置 する映像データの輝度を下げ、第1の映像表 ユニットと第2の映像表示ユニットの間隔が く第1の映像表示ユニットと第2の映像表示 ニットの間に暗い線状のノイズが発生する きは、補正対象エリアに位置する映像デー の輝度を上げる。

 また、本実施の形態による映像表示方法は 発光表示素子がマトリックス状に配置され 複数の映像表示ユニットを組み合わせて表 画面を構成する映像表示方法であって、隣 する第1の映像表示ユニットと第2の映像表 ユニットの間隔に応じて、第1の映像表示ユ ットおよび第2の映像表示ユニットの互いに 対向する端部領域である補正対象エリアに位 置する映像データの輝度を補正する。
 また、隣接する第1の映像表示ユニットと第 2の映像表示ユニットの間隔が狭く第1の映像 示ユニットと第2の映像表示ユニットの間に 明るい線状のノイズが発生するときは補正対 象エリアに位置する映像データの輝度を下げ 、第1の映像表示ユニットと第2の映像表示ユ ットの間隔が広く第1の映像表示ユニットと 第2の映像表示ユニットの間に暗い線状のノ ズが発生するときは補正対象エリアに位置 る映像データの輝度を上げるように構成し いる。

 従って、本実施の形態によれば、隣接す 第1の映像表示ユニットと第2の映像表示ユ ットの間隔に応じて、隣接する第1の映像表 ユニットおよび第2の映像表示ユニットの互 いに対向する端部領域である補正対象エリア (補正演算エリア)に位置する映像データの輝 を調整することが可能であるので、映像表 ユニットの継ぎ目部分に発生する線状のノ ズを抑制し、表示映像の画質を向上するこ ができる。

実施の形態2.
 前述の実施の形態1では、映像表示ユニット の端を単純な補正係数により補正する方法に ついて述べたが、この方法では映像表示ユニ ット端の明るさの微調整が難しい。
 そこで、隣接する映像表示ユニットの間隔 測定し、その間隔測定データを用いて映像 示ユニット最端エリアに位置する映像デー を補正することで、更に精度のよい画質補 を可能とする。
 図3は、実施の形態2による映像表示装置を 明するための概念図である。
 なお、図3(a)は隣接する映像表示ユニット間 に発生する線状のノイズが抑制される前の状 態を、図1(b)は隣接する映像表示ユニット間 発生する線状のノイズが抑制される状態を している。

 図3に示した例では、映像表示ユニット5と 側の映像表示ユニット4の間隔が標準ユニッ 間隔10よりも狭いために、映像表示ユニッ 5の左端において明るい線状のノイズが見え 。
 また、映像表示ユニット5と右側の映像表示 ユニット6の間隔が標準ユニット間隔10よりも 広いために、映像表示ユニット5の右端にお て暗い線状のノイズが見える。
 また、映像表示ユニット5と上側の映像表示 ユニット2の間隔および映像表示ユニット5と 側の映像表示ユニット8の間隔は、標準ユニ ット間隔10であり、この領域には線状のノイ は見えないものとする。

 例えば、映像表示ユニット5と映像表示ユニ ット4の間の間隔が標準間隔10よりも狭く、映 像表示ユニット5と映像表示ユニット4の間で るい線が見える時には、映像表示ユニット5 の左端エリアおよび映像表示ユニット4の右 エリアを含む補正演算エリア14に位置する映 像データの輝度値を左端補正係数θ4″(θ4″=1 +α)により暗くなるように補正する。この場 (即ち、映像データの輝度値を暗くなるよう 補正する場合)は、α<0となる。
 この補正係数θ4″を補正演算エリア14に位 する映像データに掛け合わせることで、継 目部分の輝度を下げ、明るい線を見え難く る。
 なお、実施の形態1の場合と同様に、θ4″は 映像表示ユニット5の左端にある補正演算エ ア14に位置する画像データの輝度値を補正す るための補正係数であるので、θ4″を「左端 補正係数」と称する。

 この左端補正係数θ4″は、映像表示ユニッ 5と映像表示ユニット4との間隔Dを用いて、 式で求められる。
  左端補正係数θ4″=1+{(間隔D-間隔T)/(2×画素 ピッチ)}
 ここで、間隔Tとは、標準ユニット間隔10の とである。
 この場合、左側補正係数θ4″は1以下となり 、この補正係数を映像表示ユニット5の最左 エリアおよび映像表示ユニット4の最右端エ アを含む補正演算エリア14に位置する映像 ータに掛け合わせることで、映像表示ユニ ト5と映像表示ユニット4の継ぎ目部分の輝度 を下げ、線状のノイズとなる明るい線を見え 難くする。

 映像表示ユニット5と映像表示ユニット6の の間隔が標準間隔10よりも広く、映像表示ユ ニット5と映像表示ユニット6の間で明るい線 のノイズが見える時には、映像表示ユニッ 5の右端エリアおよび映像表示ユニット6の 端エリアを含む補正演算エリア12に位置する 映像データの輝度値を右端補正係数θ2″(θ2 =1+α)により明るくなるように補正する。こ 場合(即ち、映像データの輝度値を明るくな ように補正する場合)は、α>0となる。
 この右端補正係数θ2″を補正演算エリア12 位置する映像データに掛け合わせることで 継ぎ目部分の輝度を上げ、線状のノイズと る暗い線を見え難くする。
 なお、実施の形態1の場合と同様に、θ2″は 映像表示ユニット5の右端にある補正演算エ ア12に位置する画像データの輝度値を補正す るための補正係数であるので、θ2″を「右端 補正係数」と称する。

 この補正係数θ2″は、映像表示ユニット5と 映像表示ユニット6との間隔Bを用いて、次式 求められる。
 右端補正係数θ2″=1+{(間隔B-間隔T)/(2×画素 ッチ)}
 なお、間隔Tとは、標準ユニット間隔10のこ である。
 この場合、右端補正係数値θ2″は1以上とな り、この補正係数を映像表示ユニット5の最 端エリアおよび映像表示ユニット6の最左端 リアを含む補正演算エリア12に位置する映 データに掛け合わせることで、映像表示ユ ット5と映像表示ユニット6の継ぎ目部分の輝 度を上げ、線状のノイズとなる暗い線を見え 難くする。

 同様に、映像表示ユニット5と映像表示ユニ ット2との間隔をAおよび、映像表示ユニット5 と映像表示ユニット8との間隔をCとしたとき 補正演算エリア11に位置する映像データに する補正係数である上端補正係数θ1″、お び補正演算エリア13に位置する映像データに 対する補正係数である下端補正係数θ3″は、 次式で求められる。
  上端補正係数θ1″=1+{(間隔A-間隔T)/(2×画素 ピッチ)}
  下端補正係数θ3″=1+{(間隔C-間隔T)/(2×画素 ピッチ)}
 間隔Aおよび間隔Cが標準ユニット間隔であ 間隔Tと等しい場合には、上端補正係数θ1″ 下側補正係数θ3″はほぼ1となり、補正演算 エリア11および補正演算エリア13に位置する 像データの輝度は変更されない。

 また、上式で求めた各補正係数(即ち、θ1″ ~θ4″)を用いて補正した結果でも、目視によ 継ぎ目部分の線状のノイズが確認できる場 には、下式に示すように、各補正係数(即ち 、θ1″~θ4″)に対して調整係数β(即ち、β1~β4 )を付加することにより、最終的な補正後の 像データを得ることができる。
  上端補正係数θ1′=上端補正係数θ1″+β1
  右端補正係数θ2′=右端補正係数θ2″+β2
  下端補正係数θ3′=下端補正係数θ3″+β3
  左端補正係数θ4′=左端補正係数θ4″+β4
 なお、通常はβ(即ち、β1~β4)=0である。この 処理により、最終的な補正後の映像データを 得ることができる。

 図4は、実施の形態2による映像表示装置に ける処理ステップを示すフローチャートで る。
 図に示すように、表示映像の画質補正を行 にあたり、予め、図3(a)に示した映像表示ユ ニット間の間隔A、B、C、Dを間隔ゲージ等の 定機器を用いて測定する。
 そして、前述したように、測定した各隣接 る映像表示ユニットの間隔を用いて、補正 算エリア11に位置する映像データに対する 整係数θ1″、補正演算エリア12に位置する映 像データに対する補整係数θ2″、補正演算エ リア13に位置する映像データに対する補整係 θ3″、補正演算エリア14に位置する映像デ タに対する補整係数θ4″を求める。

 以上説明したように、本実施の形態による 像表示装置の輝度補正手段は、隣接する前 第1の映像表示ユニットと第2の映像表示ユ ット間の間隔測定データに基づいて、補正 象エリア(補正演算エリア)に位置する映像デ ータの輝度を補正するための補正係数を演算 し、得られた補正係数を用いて補正対象エリ アに位置する映像データの輝度を補正する。
 従って、本実施の形態によれば、隣接する 像表示ユニット間の間隔測定データを用い 補正係数を演算するので、映像表示ユニッ の継ぎ目部分に発生する線状のノイズを精 よく抑制し、表示映像の画質を更に向上す ことができる。

実施の形態3.
 なお、実施の形態2では、映像表示ユニット 間の距離より求めた補正係数により画質を調 整する方法について述べたが、この方法は映 像表示ユニット自体の精度誤差を考慮してい ない。
 そこで、図5のように、隣接する映像表示ユ ニットの最端ドット間の距離(互いに対向す 発光表示素子列間の距離)を求めて補正係数 導出することで、映像表示ユニットの精度 影響されることなく、より正確な画質調整 可能となる。

 図5は、実施の形態3による映像表示装置を 明するための概念図である。
 図5を用いて、実施の形態3について説明す 。
 図5において、“a”は映像表示ユニット5の 上端の発光表示素子列と映像表示ユニット2 の最下端の発光表示素子列間のドット間隔( ち、発光表示素子間の距離)、“b”は映像表 示ユニット5の最右端の発光表示素子列と映 表示ユニット6の最左端の発光表示素子列間 ドット間隔、“c”は映像表示ユニット5の 下端の発光表示素子列と映像表示ユニット8 最上端の発光表示素子列間のドット間隔、 d”は映像表示ユニット5の最左端の発光表 素子列と映像表示ユニ4の最右端の発光表示 子列間のドット間隔である。
 まず、これらのドット間隔“a”~ドット間 “d”を測定する。

 次に、この測定した結果を用いて、以下の により補正演算エリア11に位置する映像デ タに対する補正係数値θ1*、補正演算エリア1 2に位置する映像データに対する補正係数値θ 2*、補正演算エリア13に位置する映像データ 対する補正係数値θ3*、補正演算エリア14に 置する映像データに対する補正係数値θ4*を める。
  上端補正係数θ1*=1/2+{ドット間隔a/画素ピ チ}
  右端補正係数θ2*=1/2+{ドット間隔b/画素ピ チ}
  下端補正係数θ3*=1/2+{ドット間隔c/画素ピ チ}
  左端補正係数θ4*=1/2+{ドット間隔d/画素ピ チ}
 上式で求めた各補正係数を、実施の形態1の 場合と同様に、対応する補正演算エリアに位 置する映像データに掛け合せることにより補 正後の映像データを得る。
 なお、補正係数値θ1*は映像表示ユニット5 上端にある補正演算エリア11に位置する画像 データの輝度値を補正するための補正係数、 補正係数値θ2*は映像表示ユニット5の右端に る補正演算エリア12に位置する画像データ 輝度値を補正するための補正係数、補正係 値θ3*は映像表示ユニット5の下端にある補正 演算エリア13に位置する画像データの輝度値 補正するための補正係数、補正係数値θ4*は 映像表示ユニット5の左端にある補正演算エ ア14に位置する画像データの輝度値を補正す るための補正係数であるので、θ1*を上端補 係数、θ2*を右端補正係数、θ3*を下端補正係 数、θ4*を左端補正係数と称している。

 また、上式で求めた各補正係数を用いて輝 補正しても、目視により継ぎ目部分の線状 ノイズが確認できる場合には、下式に示す うに、各補正係数(θ1*~θ4*)に対して調整係 γ(γ1~γ4)を付加することにより、最終的な補 正後の映像データを得ることができる。
 この場合、上端補正係数θ1*″、右端補正係 数θ2*″、下端補正係数θ3*″および左端補正 数θ4*″は、以下の式で求められる。
  上端補正係数θ1*″=上端補正係数θ1*+γ1
  右端補正係数θ2*″=右端補正係数θ2*+γ2
  下端補正係数θ3*″=下端補正係数θ3*+γ3
  左端補正係数θ4*″=左端補正係数θ4*+γ4
 上記の処理により、最終的な補正後の映像 ータを得ることができる。

 以上説明したように、本実施の形態による 像表示装置の輝度補正手段は、隣接する第1 の映像表示ユニットおよび第2の映像表示ユ ットの互いに対向する発光表示素子列の間 測定データに基づいて、映像データの輝度 補正するための補正係数を演算し、得られ 補正係数を用いて補正対象エリアに位置す 映像データの輝度を補正する。
 従って、本実施の形態によれば、映像表示 ニットの精度に影響されることなく、表示 像の更に正確な画質向上が可能となる。

実施の形態4.
 なお、上記実施の形態2~3では、各映像表示 ニット端ごとに隙間ゲージ等の測定機器を いて映像表示ユニットの間隔の測定を行っ いたが、例えば、映像表示ユニットの上下 右に、加圧センサのようなセンサを設けて 隔を自動的に測定し、その測定データより 正係数を演算し映像表示ユニット最端部の 度に反映させることにより、間隔測定およ 映像表示ユニット境界部分の画質調節が容 に行えるため、効率化を図ることができる

 図6は、実施の形態4による映像表示装置の 成を説明するための概念図であり、映像表 ユニットに対して加圧センサを取り付けた を示している。
 映像表示ユニットの上側および右側に加圧 ンサ26を配置する。
 例えば、映像表示ユニット4と映像表示ユニ ット5を左右に並べて配置した際、映像表示 ニット4の右測面に設けた加圧センサ26が映 表示ユニット5により押しこまれることによ 、映像表示ユニット4と映像表示ユニット5 間の距離(間隔)を測定する。
 即ち、加圧センサ26がうける圧力より、映 表示ユニット4と映像表示ユニット5の間の距 離(間隔)を求める。
 これにより、隣接する映像表示ユニットの 隔を自動的に測定できるので、測定された 隔測定データに基づいて、実施の形態2と同 様に、映像データの輝度を補正するための補 正係数を演算し、得られた補正係数を用いて 補正対象エリアに位置する映像データの輝度 を補正する。

 以上説明したように、本実施の形態によ 映像表示装置においては、隣接する映像表 ユニット間の間隔測定データは、隣接する 接する第1の映像表示ユニットと第2の映像 示ユニット間に設けられた加圧センサによ て自動的に測定されるので、輝度補正係数 容易に求めることができる。

実施の形態5.
 なお、前述の実施の形態1~4では、映像表示 ニット間の継ぎ目部分の画質調整のみを行 場合について述べた。
 本実施の形態では、映像表示ユニットを複 個組み合わせたモジュール間の継ぎ目部分 輝度を調整することにより画質調整を可能 する。
 可搬型のモジュールは、図8に示すように組 み替えることが多いため、モジュール間の間 隔が不均一になりやすい。
 また、任意のモジュールを任意の箇所に組 合わせて使用するため、モジュール端に対 る調整が必要となる。

 以下、図7~図9を用いて実施の形態5による映 像表示装置について説明する。
 31~39はモジュールであり、これらの各モジ ール31~39は、例えば、9個の映像表示ユニッ 1~9で構成されている。
 本実施の形態では、モジュール35を中心と て、その周囲にモジュョールがマトリック 状に配置されている場合を例として説明す 。
 モジュール35の上端補正演算エリア110、右 補正演算エリア120、下端補正演算エリア130 左端補正演算エリア140に対して、それぞれ 度値を変更できるようにしてある。
 また、モジュールの最端映像表示ユニット 最端補正演算エリア15に対してはモジュー 用の補正係数を、モジュール内の映像表示 ニットの最端補正エリア16に対しては映像表 示ユニット用の補正係数を求め適用する。( 8参照)

 図7は、モジュール用補正係数の導出方法を 説明するための概念図である。
 なお、図7(a)は隣接するモジュール間に発生 する線状のノイズが抑制される前の状態を、 図7(b)は隣接するモジュール間に発生する線 のノイズが抑制される状態を示している。
 例えば、図7(a)では、モジュール35とモジュ ル34の間隔が標準モジュール間隔40より狭い ために、モジュール35の左端において明るい 状のノイズが見える。
 また、モジュール35とモジュール36の間隔が 標準モジュール間隔40よりも広いために、モ ュール35の右端において暗い線線状のノイ が見える。

 モジュール35とモジュール34の間隔が狭いた めに、明るい線状のノイズが見える時には、 モジュール35の左端エリアおよびモジュール3 4の右端エリアを含む補正演算エリア140に位 する映像データの輝度値をモジュール左端 正係数θ8により暗くなるように補正する。 端補正係数θ8は下記の式で示される。
  モジュール左端補正係数θ8=1+δ
 この場合、δ<0となる。
 このモジュール補正係数θ8をモジュール35 左端エリアおよびモジュール34の右端エリア を含む補正演算エリア140に位置する映像デー タに掛け合わせることで、モジュール35とモ ュール34の継ぎ目部分の輝度を下げ、明る 線状のノイズを見え難くする。

 また、モジュール35とモジュール36の間隔が 広いために、暗い線状のノイズが見える時に は、モジュール35の右端エリアおよびモジュ ル36の左端エリアを含む補正演算エリア120 位置する映像データの輝度値をモジュール 端補正係数θ6により明るくなるように補正 る。モジュール右端補正係数θ6は下記の式 示される。
  モジュール左端補正係数θ6=1+δ
 この場合、δ>0となる。
 このモジュール左端補正係数θ6をモジュー 35の右端エリアおよびモジュール36の左端エ リアを含む補正演算エリア120に位置する映像 データに掛け合わせることで、モジュール35 モジュール36の継ぎ目部分の輝度を上げ、 い線状のノイズを見え難くする。

 モジュール35とモジュール32との境界(即ち 補正演算エリア110)に対するモジュール上端 正係数θ5、およびモジュール35とモジュー 38との境界(即ち、補正演算エリア130)に対す モジュール下端補正係数θ7も同様に次式で められる。
  モジュール上端補正係数θ5=1+δ
  モジュール下端補正係数θ7=1+δ
 δ=0のとき、上端補正係数θ5と下端補正係数 θ7は1となる。
 θ5およびθ7が1のときは、補正演算エリア110 に位置する映像データおよび補正演算エリア 130に位置する映像データの輝度は変更されな い。

 なお、実施の形態2の場合と同様に、モジュ ール35と上側モジュール32の間の間隔A″を測 することにより、モジュール35の上端補正 算エリア110に対する補正係数(モジュール上 補正係数)θ5″を以下の式で求めることもで きる。
  モジュール上端補正係数θ5″
     =1+{(間隔A″-間隔T″)/(2×画素ピッチ)}
 ここで、間隔T″とは、標準モジュール間隔 40のことである。
 同様に、モジュール35と左側モジュール36の 間隔B″、モジュール35と下側モジュール38の 隔C″、モジュール35と右側モジュール34の 隔D″を用いて、モジュール35の左端補正演 エリア120、モジュール35の下端補正演算エリ ア130、
モジュール35の左端補正演算エリア140に対す 補正委係数(θ6″、θ7″、θ8″)を以下の式 求めることができる。
  モジュール左端補正係数θ6″
     =1+{(間隔B″-間隔T″)/(2×画素ピッチ)}
  モジュール左端補正係数θ7″
     =1+{(間隔C″-間隔T″)/(2×画素ピッチ)}
  モジュール左端補正係数θ8″
     =1+{(間隔D″-間隔T″)/(2×画素ピッチ)}
 上記の処理により、モジュール間の継ぎ目 分に発生する線状の明暗ノイズを抑えるこ ができる。

 モジュールを解体した際には、各モジュー 用補正係数θ5~θ8を1に設定することで補正 戻すことができる。
 モジュールを組み換えて使用する際には、 たな補正係数をモジュール内の映像表示ユ ット最端に対する補正係数を求めて適用す 。
 モジュール間の間隔はモジュールを組み換 るたびに変化する。モジュールの組み換え 応じて変化するモジュール間隔に応じてモ ュール用補正係数を設定することで、モジ ール間継ぎ目部分の線状の明暗ノイズを抑 ることができる。

 図8は、モジュールの組み換えにより、映像 表示ユニット間の調整あるいは映像表示ユニ ットより構成されるモジュール間の調整を概 念的に示す図である。
 図8のように映像表示ユニット間の調整と、 映像表示ユニットより構成されるモジュール 間の調整を行うことで、大型表示装置全体に 対して画質調整が可能となる。
 図9は、実施の形態5による映像表示装置の 作を説明するための図である。
 図9に示すように、映像入力に対し、上下方 向の補正係数を掛け合わせた後で、左右方向 の補正係数を掛け合わせる。
 映像表示ユニットの上端補正演算エリア11 位置する映像データに対して補正係数θ1を 映像表示ユニットの下端補正演算エリア13に 位置する映像データに対して補正係数θ3を、 モジュール上端補正演算エリア110に位置する 映像データに対して補正係数θ5を、また、モ ジュール下端補正演算エリア130に位置する映 像データに対して補正係数θ7を掛け合わせる ことで、上下方向継ぎ目部分に現れる線状ノ イズを抑えることができる。また、補正係数 を掛けるエリアは上下方向補正エリアセレク タ23により選択される。

 次に、上下方向に補正された映像データに して、映像表示ユニットの右端補正演算エ ア12に位置する映像データに対しては補正 数θ2を、映像表示ユニットの左端補正演算 リア14に位置する映像データに対しては補正 係数θ4を、モジュールの右端補正演算エリア 120に位置する映像データに対しては補正係数 θ6を、モジュールの左端補正演算エリア140に 位置する映像データに対しては補正係数θ8を 掛け合わせることで、継ぎ目部分に現れる線 状ノイズを抑えることができる。また、補正 係数を掛けるエリアは左右方向補正エリアセ レクタ24より選択される。
 モジュールの最右上端補正演算エリアの映 データに対する補正係数は、モジュール上 補正係数θ5とモジュール右端補正係数θ6を け合わせることにより求める。
 同様に、モジュールの最右下端補正演算エ アに対してはθ6とθ7を掛け合わせることで 正係数を求め、モジュールの最左下端補正 算エリアに対してはθ7とθ8を掛け合わせる とで補正係数を求め、モジュール最左上端 正演算エリアに対してはθ5とθ8を掛け合わ ることで補正係数を求める。

 以上説明したように、本実施の形態による 像表示装置は、複数の映像表示ユニットか 構成されるモジュールを組み合わせて表示 面を構成する映像表示装置であって、隣接 る第1のモジュールと第2のモジュールの間 に応じて、第1のモジュールおよび第2のモジ ュールの互いに対向する端部領域である補正 対象エリアに位置する映像データの輝度を補 正する輝度補正手段とを備えている。
 また、この輝度補正手段は、隣接する第1の モジュールと第2のモジュールの間隔が狭く 1のモジュールと第2のモジュールの間に明る い線状のノイズが発生するときは、補正対象 エリアに位置する映像データの輝度を下げ、 第1のモジュールと第2のモジュールの間隔が く第1のモジュールと第2のモジュールの間 暗い線状のノイズが発生するときは、補正 象エリアに位置する映像データの輝度を上 るように構成している。

 従って、本実施の形態によれば、隣接す 第1のモジュールと第2のモジュールの間隔 応じて、隣接する第1のモジュールおよび第2 のモジュールの互いに対向する端部領域であ る補正対象エリア(補正演算エリア)に位置す 映像データの輝度を調整することが可能で るので、モジュールの継ぎ目部分に発生す 線状のノイズを抑制し、表示映像の画質を 上することができる。

 実施の形態6.
 図10は、実施の形態6による映像表示装置を 明するための概念図である。
 複数の映像表示ユニットより構成される大 映像表示装置では、各映像表示ユニットに してそれぞれアドレスが設定されている。
 映像表示ユニットのアドレスとその映像表 ユニット内の四辺のうちどの端のエリアに して補正するかを指定して、映像表示ユニ トの端にあたる映像データに対し補正係数 設定することで、任意の継ぎ目部分に現れ 線状の明暗ノイズを抑えることができる。

 また、補正を加えるアドレスの範囲を指 することにより、図10のように複数ユニッ にわたる補正や、複数モジュールにわたる 正を行うことができ、容易に輝度を補正す システムを構築することができる。

 以上説明したように、本実施の形態にゆ 映像表示装置は、映像表示ユニットあるい モジュールにそれぞれアドレスを設定して き、該設定されたアドレスの範囲を指定す ことにより、複数映像表示ユニットあるい モジュールにわたって輝度補正を行うよう 構成されている。

 この発明は、映像表示ユニットあるいは ジュールの継ぎ目部分に現れる線状のノイ を軽減できる映像表示装置の実現に有用で る。