中山道夫 (〒56 神奈川県横浜市神奈川区金港町3番地1スチールプランテック株式会社内 Kanagawa, 22100, JP)
WATANABE, Masayuki (3-1 Kinko-cho Kanagawa-ku, Yokohama-sh, Kanagawa 56, 22100, JP)
渡部雅之 (〒56 神奈川県横浜市神奈川区金港町3番地1スチールプランテック株式会社内 Kanagawa, 22100, JP)
スチールプランテック株式会社 (〒56 神奈川県横浜市神奈川区金港町3番地1 Kanagawa, 22100, JP)
NAKAYAMA, Michio (3-1 Kinko-cho Kanagawa-ku, Yokohama-sh, Kanagawa 56, 22100, JP)
中山道夫 (〒56 神奈川県横浜市神奈川区金港町3番地1スチールプランテック株式会社内 Kanagawa, 22100, JP)
WATANABE, Masayuki (3-1 Kinko-cho Kanagawa-ku, Yokohama-sh, Kanagawa 56, 22100, JP)
| 複数の製鋼用アーク炉から排出される排ガスの顕熱および燃焼熱を回収するための製鋼用アーク炉の廃熱回収設備であって、それぞれの製鋼用アーク炉に配置された、排ガスの顕熱および燃焼熱を回収する廃熱ボイラーと、廃熱ボイラーで発生した飽和蒸気を合流させて蒸気アキュムレーターに搬送する蒸気搬送経路と、廃熱ボイラーで発生した飽和蒸気を貯留するための蒸気アキュムレーターと、を備えることを特徴とする、製鋼用アーク炉の廃熱回収設備。 |
| 排ガス温度が800℃以上の温度域に配置される廃熱ボイラーの伝熱管は輻射型伝熱管であることを特徴とする、請求項1に記載の製鋼用アーク炉の廃熱回収設備。 |
| 複数の製鋼用アーク炉が、それぞれ運転時間をずらして稼働されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の製鋼用アーク炉の廃熱回収設備。 |
| 製鋼用アーク炉から排出される排ガスの顕熱および燃焼熱を回収する廃熱ボイラーを、複数の製鋼用アーク炉にそれぞれ設置し、それぞれの製鋼用アーク炉を運転時間をずらして稼働させ、それぞれの廃熱ボイラーで発生する飽和蒸気を合流させ、飽和蒸気を合流することで発生する飽和蒸気の量を平準化させることを特徴とする、製鋼用アーク炉の廃熱回収方法。 |
| 排ガス温度が800℃以上の温度域に配置される廃熱ボイラーの伝熱管は輻射型伝熱管であることを特徴とする、請求項4に記載の製鋼用アーク炉の廃熱回収方法。 |
| 複数の製鋼用アーク炉からの排ガス温度の低い期間が交互に出現するように、それぞれの製鋼用アーク炉の運転時間をずらすことを特徴とする、請求項4に記載の製鋼用アーク炉の廃熱回収方法。 |
| 複数の製鋼用アーク炉からの排ガス温度の低い期間が交互に出現するように、それぞれの製鋼用アーク炉の運転時間をずらすことを特徴とする、請求項5に記載の製鋼用アーク炉の廃熱回収方法。 |
| それぞれの廃熱ボイラーで発生する飽和蒸気を合流させた後の飽和蒸気を蒸気アキュムレーターに貯留することを特徴とする、請求項4ないし請求項7の何れか1つに記載の製鋼用アーク炉の廃熱回収方法。 |
| 複数の製鋼用アーク炉の排ガスを廃熱ボイラーの下流側で1つに合流させ、合流させた排ガスの顕熱回収するための過熱器を設置し、該過熱器により、廃熱ボイラーで発生した飽和蒸気を過熱蒸気に変換することを特徴とする、請求項4ないし請求項7の何れか1つに記載の製鋼用アーク炉の廃熱回収方法。 |
| 複数の製鋼用アーク炉の排ガスを廃熱ボイラーの下流側で1つに合流させ、合流させた排ガスの顕熱を回収するための過熱器を設置し、該過熱器により、廃熱ボイラーで発生した飽和蒸気を過熱蒸気に変換することを特徴とする、請求項8に記載の製鋼用アーク炉の廃熱回収方法。 |
本発明は、複数の製鋼用アーク炉からの ガス顕熱および燃焼熱から蒸気を回収する 備及び方法に関するものである。
製鋼用アーク炉(「電気炉」ともいう)は、
料の鉄スクラップや還元鉄(DRI)を溶解・精錬
して溶鋼を溶製する設備である。鉄スクラッ
プには、塗料や機械油が付着していることが
多く、また、合成樹脂などが混入することも
あり、これらが鉄スクラップの加熱中に揮発
あるいは一部燃焼し、白煙・悪臭物質として
製鋼用アーク炉からの排ガスに混入する。ま
た、製鋼用アーク炉内での脱炭反応などによ
って生成する一酸化炭素が燃焼しきれず、排
ガスに混入する。還元鉄を原料に使用する場
合は白煙・悪臭物質などの発生はほとんど無
いが、一酸化炭素は大量に発生する。そこで
、排ガスに含まれる一酸化炭素及び白煙・悪
臭物質などを完全燃焼させるために、通常、
製鋼用アーク炉の排ガス処理系統には燃焼塔
が設置されている(例えば、特開2000−356476号
報を参照)。
この燃焼塔を有する製鋼用アーク炉排ガス
理系統の例を図4に示す。図4において、符
1は製鋼用アーク炉、2は燃焼塔、3は水冷ダ
ト、4は空冷ダクト、5は集塵機、6は排気フ
ン、7は煙突である。一酸化炭素などの未燃
を含有する、製鋼用アーク炉1から発生する
排ガスは、燃焼用空気導入部(ダクトの継ぎ
の間隙)18から導入される空気と混合されて
焼塔2に導入され、燃焼塔2において自然着火
して排ガス中の一酸化炭素及び白煙・悪臭物
質などが完全燃焼する。ここで、燃焼用空気
導入部18から導入される空気は、排ガスを希
することで冷却用ガスとしても機能する。
の後、排ガスは間接水冷式の水冷ダクト3で
250℃程度まで冷却され、更に、空冷ダクト4
冷却されて集塵機5に導入され、集塵機5で除
塵された排ガスは、煙突7から大気に放散さ
る。この場合、排ガスは排気ファン6によっ
製鋼用アーク炉1から煙突7まで送風される
燃焼塔2の壁は間接水冷されており、この燃
焼塔2及び水冷ダクト3の冷却水量は100トン規
の製鋼用アーク炉1では1000トン/hに達し、こ
の冷却水の循環用動力及び冷却水の冷却塔(
示せず)での放熱によるエネルギー損失は極
て大きい。
そこで、この排ガスのエネルギーを回収す
方法が提案されている。例えば、特開2002−
286209号公報には、製鋼用アーク炉から排出さ
れる排ガスを二次燃焼室で燃焼させ、二次燃
焼室の後段に設けたボイラーで飽和蒸気を生
成させ、排ガスの熱を蒸気に変換して回収す
る技術が提案されている。
製鋼用アーク炉から発生する排ガスは、1200
℃を越す高温にもなり多大なエネルギーを含
有するが、排ガスの温度は大きく変動する。
蒸気発生量は排ガス温度と連動することから
、蒸気の発生量が大きく変動し、例えば製鋼
用アーク炉の排ガス顕熱および燃焼熱から回
収した蒸気を発電などに使用する場合、蒸気
が不足して発電量を低下せざるを得ない、あ
るいは発電を停止せざるを得ないなどのトラ
ブル発生の恐れがあり、これまで発生蒸気を
発電に利用した例はない。しかし、特開2002
286209号公報はこの点に関して何ら開示して
ない。
また、製鋼用アーク炉から発生する排ガス
、軟化スラグ粒やダストを多量に含むこと
ら、排ガスの顕熱および燃焼熱をボイラー
回収する際には、ボイラーを排ガス中の軟
スラグ粒やダストの影響を受けない構造に
る必要があるが、特開2002−286209号公報はこ
の点に関しても何ら開示していない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ので、その目的とするところは、製鋼用ア
ク炉から排出される排ガスの顕熱および燃
熱を利用して蒸気を生成するにあたり、蒸
の発生量を、発電などで利用しやすくする
めに平準化することができ、更に、排ガス
の軟化した付着性の高いスラグ粒やダスト
影響を受けることなく安定して蒸気を回収
ることのできる、製鋼用アーク炉の廃熱回
設備及び回収方法を提供することである。
上記課題を解決するための第1の発明に係る
製鋼用アーク炉の廃熱回収設備は、複数の製
鋼用アーク炉から排出される排ガスの顕熱お
よび燃焼熱を回収するための製鋼用アーク炉
の廃熱回収設備であって、それぞれの製鋼用
アーク炉に配置された、排ガスの顕熱および
燃焼熱を回収する廃熱ボイラーと、廃熱ボイ
ラーで発生した飽和蒸気を合流させて蒸気ア
キュムレーターに搬送する蒸気搬送経路と、
廃熱ボイラーで発生した飽和蒸気を貯留する
ための蒸気アキュムレーターと、を備えるこ
とを特徴とするものである。
第2の発明に係る製鋼用アーク炉の廃熱回収
設備は、第1の発明において、排ガス温度が80
0℃以上の温度域に配置される廃熱ボイラー
伝熱管は輻射型伝熱管であることを特徴と
るものである。
第3の発明に係る製鋼用アーク炉の廃熱回収
設備は、第1または第2の発明において、複数
製鋼用アーク炉が、それぞれ運転時間をず
して稼働されることを特徴とするものであ
。
第4の発明に係る製鋼用アーク炉の廃熱回収
方法は、製鋼用アーク炉から排出される排ガ
スの顕熱および燃焼熱を回収する廃熱ボイラ
ーを、複数の製鋼用アーク炉にそれぞれ設置
し、それぞれの製鋼用アーク炉を運転時間を
ずらして稼働させ、それぞれの廃熱ボイラー
で発生する飽和蒸気を合流させ、飽和蒸気を
合流することで発生する飽和蒸気の量を平準
化させることを特徴とするものである。
第5の発明に係る製鋼用アーク炉の廃熱回収
方法は、第4の発明において、排ガス温度が80
0℃以上の温度域に配置される廃熱ボイラー
伝熱管は輻射型伝熱管であることを特徴と
るものである。
第6の発明に係る製鋼用アーク炉の廃熱回収
方法は、第4または第5の発明において、複数
製鋼用アーク炉からの排ガス温度の低い期
が交互に出現するように、それぞれの製鋼
アーク炉の運転時間をずらすことを特徴と
るものである。
第7の発明に係る製鋼用アーク炉の廃熱回収
方法は、第4ないし第6の発明の何れかにおい
、それぞれの廃熱ボイラーで発生する飽和
気を合流させた後の飽和蒸気を蒸気アキュ
レーターに貯留することを特徴とするもの
ある。
第8の発明に係る製鋼用アーク炉の廃熱回収
方法は、第4ないし第7の発明の何れかにおい
、複数の製鋼用アーク炉の排ガスを廃熱ボ
ラーの下流側で1つに合流させ、合流させた
排ガスの顕熱を回収するための過熱器を設置
し、該過熱器により、廃熱ボイラーで発生し
た飽和蒸気を過熱蒸気に変換することを特徴
とするものである。
図1は、1ヒートが70分である製鋼用アーク炉
からの排ガスの燃焼塔入側及び出側での温度
変化の例を示す図である。
図2は、図1の排ガス温度パターンを示す製
用アーク炉4基の通電開始時刻をずらして稼
させたときの排ガス温度の平均値を示す図
ある。
図3は、本発明の実施の形態例を示す図であ
り、4基の製鋼用アーク炉からの排ガス顕熱
よび燃焼熱から飽和蒸気を回収する構成を
す図である。
図4は、燃焼塔を有する従来の製鋼用アーク
炉排ガス処理系統の例を示す図である。
1 製鋼用アーク炉、 2 燃焼塔、 3 水冷ダ
クト、 4 空冷ダクト、 5 集塵機、 6 排気
ファン、 7 煙突、 8 蒸気ドラム、 9 循環
水ポンプ、 10 伝熱管、11 蒸気搬送管、 12
排ガス流出管、 13 蒸気アキュムレーター
14 蒸気過熱器、 15 電極、 16 溶鋼、 17
スラグ、 18 燃焼用空気導入部、 19 酸素ガ
ス吹込ランス、 20 炭材吹込ランス
以下、本発明を具体的に説明する。
製鋼用アーク炉から排出される排ガスの顕
および燃焼熱を利用して廃熱ボイラーで飽
蒸気を回収した場合、製鋼用アーク炉の稼
形態はバッチ式であるので、蒸気の発生が
絶える期間が生じる。蒸気の発生量のばら
きが大きいと、例えば、この蒸気を利用し
電気炉製鋼工場で使用する電力を発電する
どの場合のリスクが大きく、蒸気の有効活
が困難である。本発明者らは、この問題を
決するべく検討を実施した。
図1に、1ヒートが70分である製鋼用アーク炉
からの排ガスの燃焼塔入側及び出側での温度
変化の例を示す。ここで、1ヒートとは、原
(鉄源)装入−溶解−原料追加装入−溶解−精
錬−出鋼という、一連のプロセスを示し、こ
の間に製鋼用アーク炉から発生する排ガスの
温度は大きく変動する。例えば、図1の燃焼
入口温度で示すように、通電開始後から排
ス温度は上昇し、最初に装入した鉄源が溶
するころには一時的に1400℃近傍に達するが
鉄源の追加装入によって一旦400℃程度まで
下する。その後、追加装入した鉄源の溶解
進行に伴って排ガス温度は再度上昇して1200
℃程度に達し、完全に鉄源が溶解する時点(
溶け落ち」という)を経過して、溶け落ち後
実施する脱炭精錬や成分調整などの精錬期
まで、1200℃程度に維持される。この排ガス
温度の高い期間(以下、「高温期」ともいう)
20~25分間継続する。
一方、精錬期間終了後の出鋼に伴って排ガ
温度は低下し、出鋼完了後には200℃以下に
下する。そして、出鋼完了後から次ヒート
原料装入を経て次ヒートの通電開始による
温開始まで、200℃以下の温度の低い期間(以
下、「低温期」ともいう)が7~10分間程度継続
る。
この排ガスの顕熱および燃焼熱を利用して
収される飽和蒸気の量は、排ガスの燃焼塔
口温度の変動に対応して変動することにな
。尚、排気ファンの回転数が一定の場合は
排ガス風量の変動は余りないことを確認し
いる。
ところで、複数の製鋼用アーク炉が設置さ
た電気炉製鋼工場では、これらの製鋼用ア
ク炉の稼働形態は、一般的にはそれぞれ独
している。つまり、それぞれの製鋼用アー
炉からの排ガスの高温期は、重なり合うこ
もあるが、ずれることの方が一般的であり
従って、それぞれの製鋼用アーク炉で生成
れる飽和蒸気を1つに合流させれば、自ずと
合流後の蒸気量は平準化されるとの知見を得
た。また、それぞれの製鋼用アーク炉からの
排ガスの低温期が重ならずに交互に出現する
ように、意図的に製鋼用アーク炉の稼働形態
を制御した場合には、蒸気量はより一層平準
化されるとの知見を得た。
図2は、図1の排ガス温度パターンを示す製
用アーク炉を4基設置し、4基の製鋼用アーク
炉の通電開始時刻を17~18分、順次ずらして稼
させたときの排ガス温度の平均値を示す図
ある。図2に示すように、燃焼塔入口での排
ガス温度の変動幅は軽減され、且つ変動周期
は小さくなることが分かる。それぞれの製鋼
用アーク炉に廃熱ボイラーを設置し、それぞ
れの廃熱ボイラーで発生する飽和蒸気を合流
させた場合の蒸気量変動パターンは、図2に
す燃焼塔入口での排ガス温度の変動パター
に準じることになる。
即ち、複数の製鋼用アーク炉からの発生蒸
を1つに合流させ、好ましくは、それぞれの
製鋼用アーク炉からの排ガスの低温期が重な
らずに交互に出現するように、それぞれの製
鋼用アーク炉の稼働形態を制御することによ
って、合流させた後の蒸気発生パターンは平
準化されるとの知見を得た。なお蒸気アキュ
ムレータが存在することにより蒸気発生パタ
ーンの平準化はさらに容易になる。
また、製鋼用アーク炉から発生する排ガス
、軟化スラグ粒やダストを多量に含んでお
、排ガスの顕熱および燃焼熱を廃熱ボイラ
で安定して回収するためには、ボイラー伝
管を排ガス中の軟化スラグ粒やダストの影
を受けない構造にすることが望ましい。そ
で、本発明では、好ましい形態として、排
ス温度が800℃以上の温度域に設置されるボ
ラー伝熱管を輻射型伝熱管のみとした。こ
で、輻射型伝熱管とは、蒸気発生面である
熱管群で熱伝達室の境界面を形成させるこ
、つまり、伝熱管群により水冷壁形式を形
することである。ボイラー伝熱管によって
冷壁を形成するので、軟化スラグ粒やダス
は付着しにくく、また付着しても容易に剥
させることができる。
一方、対流伝熱管は、水管で空間に格子を
り、その隙間に熱風を流すので、付着性の
いダストを含むガスでは、水管に付着した
スト層が成長してブリッジを作り、最後は
塞する恐れがある。この現象を避けるため
、上記のようにスラグの軟化温度以上(800℃
以上)の高温域では対流伝熱管の使用を避け
、水管で壁面を構成する輻射伝熱管のみを
用する。排ガス温度がこの温度以下の下流
には、対流型伝熱管を設置しても問題はな
。
本発明においては、図2の温度変動に対応し
て変動する合流蒸気の流量を更に平準化する
と同時に、生成した蒸気を貯留するために、
飽和蒸気の合流部後段(下流側)にアキュムレ
ターを設置する。また、蒸気を発電などに
用するためには飽和蒸気を過熱蒸気に変換
ることが好ましく、従って、必要に応じて
和蒸気を過熱蒸気に変換するための蒸気過
器を設置する。構造上対流伝熱形式とする
とが好ましい蒸気過熱器は、軟化スラグ粒
飛来する高温部には設置困難であるため、
別の廃熱ボイラーの下流側または廃熱ボイ
ーからの排ガスを合流させた以降に設置す
。
本発明は、これらの知見に基づきなされた
のであり、製鋼用アーク炉から排出される
ガスの顕熱および燃焼熱を回収するための
熱ボイラーを、複数の製鋼用アーク炉にそ
ぞれ設置し、それぞれの廃熱ボイラーで発
する飽和蒸気を合流させ、合流させること
飽和蒸気の量を平準化することを特徴とし
いる。この場合、排ガス温度が800℃以上の
度域に配置するボイラー伝熱管は輻射型伝
管とすることが好ましい。
以下、本発明の具体的な実施の形態例を図
を参照して説明する。図3は、本発明の実施
の形態例を示す図であり、4基の製鋼用アー
炉からの排ガス顕熱および燃焼熱から飽和
気を回収する構成を示す図である。
図3において、製鋼用アーク炉1は、3本の電
15を有する3相交流型であり、鉄スクラップ
還元鉄などを鉄源として溶解し、溶鋼16を
製する装置である。溶鋼16の湯面上には生石
灰などを造滓剤としてスラグ17が形成されて
る。図3において、符号19は脱炭精錬用の酸
ガス吹込ランス、符号20は、炭材添加用の
材吹込ランスである。
それぞれの製鋼用アーク炉1の排ガスは、廃
熱ボイラーを構成する輻射型の伝熱管10がそ
内壁に設置された燃焼塔2に導入され、更に
、燃焼塔2の下流側の水冷ダクト3に導入され
ようになっている。水冷ダクト3の内壁にも
、廃熱ボイラーを構成する輻射型の伝熱管10A
及び伝熱管10Bが設置されている。図3では、
冷ダクト3の上流側の伝熱管10Aと下流側の伝
管10Bとで伝熱管を2つに分けて配置している
が、1つにまとめても更には3つ以上に分けて
構わない。燃焼塔2では、排ガス中の一酸化
炭素及び白煙・悪臭物質などが、燃焼用空気
導入部18から導入される空気と混合されて完
燃焼する。この燃焼熱により排ガス温度は
に上昇する。なお廃熱ボイラーとは本体で
る伝熱管(図3における10、10A、10B)とその他
付帯設備(例えば蒸気ドラム8、循環水ポンプ
9等)を含むものである。
また、それぞれの製鋼用アーク炉1には、蒸
気ドラム8が設置されており、蒸気ドラム8に
容された水(純水)は、循環水ポンプ9により
熱管10、伝熱管10A及び伝熱管10Bに送られる
そして、それぞれの箇所の伝熱管に送られ
水は、製鋼用アーク炉1から発生する排ガス
顕熱および燃焼熱により昇熱され、蒸気ド
ム8に戻る。蒸気ドラム8において気水分離
れ、飽和蒸気が形成される。尚、蒸気ドラ
8は純水タンク(図示せず)と接続しており、
気ドラム8に所定量の水が収容されるように
適宜、純水タンクから水が供給される。
各蒸気ドラム8は蒸気搬送管11と接続されて
り、この蒸気搬送管11は蒸気アキュムレー
ー13と連通しており、従って、各蒸気ドラム
8で発生した飽和蒸気は蒸気搬送管11により、
蒸気アキュムレーター13に搬送され、蒸気ア
ュムレーター13で貯留されるように構成さ
ている。
一方、各製鋼用アーク炉1から排出される排
ガスは、それぞれの水冷ダクト3の下流側で
ガス流出管12に導入され、それぞれの製鋼用
アーク炉1からの排ガスが1つにまとまった以
の排ガス流出管12に、蒸気過熱器14が設置さ
れている。蒸気過熱器14の後段には集塵機5が
設置されており、集塵機5で除塵された後、
ガスは煙突(図示せず)を介して大気に放散さ
れる。この排ガスの経路には1基以上の排気
ァン(図示せず)が配置されており、排ガスは
、排気ファンによって製鋼用アーク炉1から
突まで送風される。尚、この例では蒸気過
器14は、各廃熱ボイラーの排ガス合流後に設
置されているが、各廃熱ボイラーごとにその
下流に個別に設置してもよい。
蒸気過熱器14は対流式の伝熱管で構成され
おり、蒸気アキュムレーター13で貯留された
飽和蒸気は、蒸気過熱器14によって過熱蒸気
変換される。変換された過熱蒸気は蒸気タ
ビン式発電設備や製鋼工場等の動力供給設
などに供給される。
このようにして、それぞれの製鋼用アーク
1の排ガスの顕熱および燃焼熱から蒸気を回
収し、回収した蒸気を1つにまとめるので、
々の製鋼用アーク炉1からそれぞれ独立して
気を回収する場合に比較して、蒸気の生成
を平準化することができる。
更に、蒸気の生成量を平準化させるために
意図的にそれぞれの製鋼用アーク炉1の稼働
形態を制御することが好ましい。図1に示す
うに、製鋼用アーク炉1からの排ガスの温度
変動するが、出鋼から次ヒートの通電開始
では排ガス温度が低くなる。各製鋼用アー
炉1からの排ガス温度の低い低温期が交互に
出現するように、それぞれの製鋼用アーク炉
1の運転時間をずらすことが好ましい。
つまり、各製鋼用アーク炉1の低温期が交互
に現れるように、予め、通電開始時刻や出鋼
開始時刻を決定しておけばよい。端的にいえ
ば、N基の製鋼用アーク炉1が存在する場合に
1ヒートの処理時間をXとすれば、X/Nの間隔
それぞれの製鋼用アーク炉1の通電開始時刻
順次ずらしていけばよい。但し、正確にX/N
間隔でずらすことは必要でなく、前後に10
間程度の余裕を持っても十分である。また
製鋼用アーク炉1の基数が多いほど、蒸気の
準化は容易であり、この観点から、3基以上
の製鋼用アーク炉1を備えた電気炉製鋼工場
本発明を適用することが望ましい。
以上説明したように、本発明によれば、複
の製鋼用アーク炉1にそれぞれ設置した廃熱
ボイラーで生成される蒸気を1つの経路に合
させるので、それぞれの製鋼用アーク炉1は
ッチ形式の稼働形態であり、飽和蒸気の発
量は異なるが、それぞれの製鋼用アーク炉1
で自ずと稼働状況がずれるので、合流後の飽
和蒸気の量は、個々の製鋼用アーク炉1から
れぞれ独立して蒸気を回収する場合に比較
て平準化される。特に、意図的に運転時間
ずらして製鋼用アーク炉1を稼働させたとき
は、合流後の飽和蒸気の量は更に平準化さ
て、この蒸気を有効活用することが可能と
る。
本発明を、図3に示す構成で、還元鉄を鉄源
として使用する200トン規模の4基の製鋼用ア
ク炉に適用した例を以下に説明する。表1に
業条件及び操業結果を示す。
この飽和蒸気を蒸気アキュムレーターで貯
し、貯留した飽和蒸気を蒸気アキュムレー
ーの後段に設けた蒸気過熱器で過熱蒸気に
換し、変換した過熱蒸気を蒸気タービン式
電設備に供給して発電した。
このように、本実施例では蒸気発生量が平
化できたので、安定発電が可能となり蒸気
ービン式発電機能力として28MWを得ることが
できた。その結果、従来のように事実上不可
能であった排ガスの顕熱および燃焼熱のエネ
ルギー回収が可能となったので、電気炉工場
における外部購入の電力を大幅に削減するこ
とが可能となった。
本発明によれば、複数の製鋼用アーク炉 それぞれ設置した廃熱ボイラーで生成され 蒸気を1つの経路に合流させるので、それぞ れの製鋼用アーク炉はバッチ形式の稼働形態 であり、飽和蒸気の発生量は変動するが、そ れぞれの製鋼用アーク炉で自ずと稼働状況が ずれるので、合流後の飽和蒸気の量は、個々 の製鋼用アーク炉からそれぞれ独立して蒸気 を回収する場合に比較して平準化される。特 に、意図的に運転時間をずらして製鋼用アー ク炉を稼働させたときには、合流後の飽和蒸 気の量はより一層平準化され、この蒸気を有 効活用することが可能となる。また、排ガス 温度が800℃以上の温度域に設置するボイラー 伝熱管を輻射型伝熱管とした場合には、高温 で軟化したスラグやダストの伝熱管への付着 が抑制され、また付着しても清掃が容易であ り、排ガス顕熱および燃焼熱から飽和蒸気を 安定して回収することが実現される。
