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Title:
WATER FLOW BRANCHING DEVICE, WATER FLOW BRANCHING METHOD AND SEWAGE SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/157107
Kind Code:
A1
Abstract:
A water flow branching device, a water flow branching method and a sewage system which can reduce the flow rate of sewage (water flow) flowing through a soil pipe by enhancing the flow-rate branching function of sewage (water flow) with a simple arrangement. The water flow branching device (10) for feeding, while branching, water flowing in from a junction pipe (14), to a soil pipe (16) and a rain water pipe (18), comprises a first water flow channel (20) equipped with a weir (28) for regulating the amount of water flowing in from the junction pipe (14), for leading the water flowing in from the junction pipe (14) to the soil pipe (16), a second water flow channel (32) for leading the water over flowed the weir (28) to the rain water pipe (18), a partition (26) provided to intercept the water flowing through the first water flow channel (20) and forming a plurality of diversion chambers (28) in the first water flow channel (20) by sectioning, and a section (30) for throttling the flow rate of water flowing from one diversion chamber formed in the partition (26) to an other diversion chamber (28).

Inventors:
ODA, Shuhei (31-3, Seijo 1-Chome setagaya-k, Tokyo 66, 15700, JP)
Application Number:
JP2008/073611
Publication Date:
December 30, 2009
Filing Date:
December 25, 2008
Export Citation:
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Assignee:
ODA, Shuhei (31-3, Seijo 1-Chome setagaya-k, Tokyo 66, 15700, JP)
International Classes:
E03F1/00; E03F5/10
Attorney, Agent or Firm:
NISHIMURA, Tomohiro (3F Alte Bldg Shinjuku, 5-1 Shinjuku 2-Chom, Shinjuku-ku Tokyo 22, 16000, JP)
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Claims:
 合流管から流入した流水を分派して汚水管と雨水管とに送る流水分派装置であって、
 前記合流管から流入した流水の水量を規定する堰を備え、前記合流管から流入した流水を前記汚水管に導く第1流水路と、
 前記堰から溢れ出た流水を前記雨水管に導く第2流水路と、
 前記第1流水路を流れる流水を遮断するように設けられ、前記第1流水路に複数の分水室を区画して形成する隔壁部と、
 前記隔壁部に形成され、一の前記分水室から別の前記分水室に流入する流水の流量を絞る流量絞り部と、
 を有することを特徴とする流水分派装置。
 前記隔壁部は、前記第1流水路を流れる流水の流下方向にわたって複数設けられ、
 複数の前記分水室は、流水の流下方向に沿って連続して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の流水分派装置。
 前記流量絞り部は、オリフィスであることを特徴とする請求項1又は2に記載の流水分派装置。
 複数の前記分水室のうち最も流下方向上流側に位置する上流側分水室に、前記合流管から流入する流水に含まれる夾雑物を除去する夾雑物除去装置を設け、
 前記夾雑物除去装置によって前記夾雑物が除去された流水が前記流量絞り部に導かれることを特徴とする請求項1又は2に記載の流水分派装置。
 前記上流側分水室の前記合流管に対向する部位に、前記上流側分水室を形成した前記堰の一部を構成する調整堰を設け、
 前記調整堰から溢れ出た流水は、前記第2流水路に導かれることを特徴とする請求項4に記載の流水分派装置。
 前記夾雑物除去装置は、相互に所定の離間距離をあけてかつ前記合流管から流入した流水の流下方向に対して傾斜して設けられた複数のスクリーンバー、を備えたろ過スクリーンで構成されていることを特徴とする請求項5に記載の流水分派装置。
 前記第2流水路であって前記調整堰の下方の部位に、前記夾雑物を回収する夾雑物回収装置を設けたことを特徴とする請求項5に記載の流水分派装置。
 合流管から流入した流水の水量を規定する堰を備え前記合流管から流入した流水を汚水管に導く第1流水路と、前記堰から溢れ出た流水を雨水管に導く第2流水路と、前記第1流水路を流れる流水を遮断するように設けられ前記第1流水路に複数の分水室を区画して形成する隔壁部と、前記隔壁部に形成され一の前記分水室から別の前記分水室に流入する流水の流量を絞る流量絞り部と、を備え、前記合流管から前記筐体の内部に流入した流水を分派して前記汚水管と前記雨水管とに送る流水分派装置を用いた流水分派方法であって、
 前記合流管から所定量よりも多い水量の流水が流入した場合には、
 前記合流管から流入した流水の流量が前記流量絞り部で絞られながら、流水が前記第1流水路に沿って前記汚水管に導かれるとともに、
 複数の前記分水室に貯溜され前記堰から溢れ出た流水が前記第2流水路に沿って前記雨水管に導かれることを特徴とする流水分派方法。
 前記隔壁部は、前記第1流水路を流れる流水の流下方向にわたって複数設けられ、
 複数の前記分水室は、流水の流下方向に沿って連続して形成され、
 前記合流管から流入した流水の流量が複数の前記流量絞り部で絞られながら、流水が前記第1流水路に沿って前記汚水管に導かれるとともに、
 複数の前記分水室に貯溜され前記堰から溢れ出た流水が前記第2流水路に沿って前記雨水管に導かれることを特徴とする請求項8に記載の流水分派方法。
 前記流量絞り部は、オリフィスであり、
 前記合流管から流入した流水は、流量が前記オリフィスで絞られながら、前記汚水管に導かれることを特徴とする請求項8又は9に記載の流水分派方法。
 合流管から流入した流水を分派する第1の流水分派装置と、
 前記第1の流水分派装置と第1の管を介して接続され、前記第1の流水分派装置で分派される流水の一部が前記第1の管を介して導かれ、当該一部の流水を分派する第2の流水分派装置と、
 前記第2の流水分派装置と第2の管を介して接続され、前記第2の流水分派装置で分派される流水の一部が前記第2の管を介して導かれ、当該一部の流水を浄化する流水処理装置と、
 前記第2の流水分派装置と第3の管を介して接続され、かつ、前記流水処理装置と第4の管を介して接続され、前記第2の流水分派装置で分派される流水の一部が前記第3の管を介して導かれ、当該一部の流水を一時的に溜めるとともに、当該一部の流水を前記第4の管を介して前記流水処理装置に送る滞水装置と、
 を有する下水道システムであって、
 前記第1の流水分派装置は、
 前記合流管から流入した流水の水量を規定する堰を備え、前記合流管から流入した流水のうち前記堰を越えない流水を前記第1の管に導く第1流水路と、
 前記合流管から流入した流水のうち前記堰から溢れ出た流水を公共水域に導く第2流水路と、
 前記第1流水路を流れる流水を遮断するように設けられ、前記第1流水路に複数の分水室を区画して形成する隔壁部と、
 前記隔壁部に形成され、一の前記分水室から別の前記分水室に流入する流水の流量を絞る流量絞り部と、
 を有し、
 前記第2の流水分派装置は、
 前記第1の管から流入した流水の水量を規定する堰を備え、前記第1の管から流入した流水のうち前記堰を越えない流水を前記第2の管に導く第1流水路と、
 前記第1の管から流入した流水のうち前記堰から溢れ出た流水を前記第3の管に導く第2流水路と、
 前記第1流水路を流れる流水を遮断するように設けられ、前記第1流水路に複数の分水室を区画して形成する隔壁部と、
 前記隔壁部に形成され、一の前記分水室から別の前記分水室に流入する流水の流量を絞る流量絞り部と、
 を有することを特徴とする下水道システム。
 前記第1の流水分派装置の前記隔壁部は、前記第1流水路を流れる流水の流下方向にわたって複数設けられ、複数の前記分水室は、流水の流下方向に沿って連続して形成され、
 前記第2の流水分派装置の前記隔壁部は、前記第1流水路を流れる流水の流下方向にわたって複数設けられ、複数の前記分水室は、流水の流下方向に沿って連続して形成されていることを特徴とする請求項11に記載の下水道システム。
 前記第1の流水分派装置の前記流量絞り部は、オリフィスであり、
 前記第2の流水分派装置の前記流量絞り部は、オリフィスであることを特徴とする請求項11又は12に記載の下水道システム。
Description:
流水分派装置、流水分派方法及 下水道システム

 本発明は、流水を分派する流水分派装置 流水分派方法及び下水道システムに係り、 に、雨水と汚水が混合した下水を雨水と汚 とに分派する流水分派装置、流水分派方法 び下水道システムに関するものである。

 図22乃至図29に示すように、従来の雨水吐 き室100は、雨水吐き室本体102と、合流式下水 道流入管(適宜、「合流管」と称する)104と、 水管106と、雨水管108と、が接続されている ここで、合流管104には下水(汚水(生活排水)+ 雨水)が流れ込み、汚水管106は下水処理装置 通じており、雨水管108は河川などの公共用 域に通じている。

 雨水吐き室本体102の内部には、合流管104 ら流入した下水が流れる第1流水路110が形成 されている。この第1流水路110は、合流管104 汚水管106とを接続するように設けられてお 、その幅方向一方側には所定の高さとなる 112が形成されている。このため、合流管104 ら流入した下水は、雨水吐き室本体102の内 と堰112とで両側を囲まれた第1流水路110を汚 管106側に流れることになる。また、合流管1 04から流入した下水の水量が所定量以下の場 には、堰112から溢れ出ることなく、合流管1 04から流入した下水の全水量が第1流水路110を 通って汚水管106に流れ込み、下水処理装置に 送られる。

 また、雨水吐き室本体102の内部であって 1流水路110の下方には、第1流水路110の堰112 越えて溢れ出た下水が流れる第2流水路114が 成されている。第2流水路114は、雨水管104と 接続されており、第1流水路110の堰112を越え 溢れ出た下水は、第2流水路114を流れた後、 水管104に流れ込み、河川などの公共用水域 送られる。

 以上のように、従来の雨水吐き室100によ ば、図22乃至図25に示すように、合流管104か ら雨水吐き室本体102に流れ込む下水の水量が 所定量以下となる場合では、雨水吐き室本体 102に流れ込んだ下水は、堰112を越えて溢れ出 すことなく、第1流水路110をそのまま流れ、 水管106に入る。そして、汚水管106の下水は 下水処理装置に送られる。

 一方、図26乃至図29に示すように、合流管104 から雨水吐き室本体102に流れ込む下水の水量 が所定量よりも多くなる場合では、雨水吐き 室本体102に流れ込んだ下水は、第1流水路110 流れるとともに、その一部が堰112を越えて れ出し、第2流水路114を流れることになる。 のため、第1流水路110を流れて汚水管106に浸 入した下水は、下水処理装置に流れ込むとと もに、第2流水路114を流れて雨水管104に浸入 た下水は、河川などの公共用水域に流れ込 。

特開2004-27701号公報

 ところで、従来技術では、合流管から雨 吐き室に流れ込んだ下水を汚水管と雨水管 分派する機能が低いため、汚水管に流れ込 下水の水量が多くなり、下水処理装置の処 負担が増大している傾向にある。特に、雨 吐き室の内部構造の寸法、合流管から流れ む下水の水量、及び汚水管から排出される 水の水量などは、予め所定値となるように 計されているが、実際には、汚水管に流れ む下水の水量が予想以上に多くなり、従来 下水処理装置の処理機能では限界があった このため、下水処理装置の処理機能を高め ために、下水処理装置の機能を向上させ、 つ下水処理装置を大型化する傾向にあるが その分、下水処理装置の設備費用が格段に くなくなるという問題が生じている。

 そこで、本発明は、上記事情を考慮し、 易な構成で下水(流水)の流量分派機能を高 、汚水管に流れる下水(流水)の流量を低減で きる流水分派装置、流水分派方法及び下水道 システムを提供することを目的とする。

 第1の発明は、合流管から流入した流水を 分派して汚水管と雨水管とに送る流水分派装 置であって、前記合流管から流入した流水の 水量を規定する堰を備え前記合流管から流入 した流水を前記汚水管に導く第1流水路と、 記堰から溢れ出た流水を前記雨水管に導く 2流水路と、前記第1流水路を流れる流水を遮 断するように設けられ前記第1流水路に複数 分水室を区画して形成する隔壁部と、前記 壁部に形成され一の前記分水室から別の前 分水室に流入する流水の流量を絞る流量絞 部と、を有することを特徴とする。

 第1の発明によれば、合流管から流入した 流水は、第1流水路を流れ、隔壁部に流路を られるとともに、流量絞り部により流量が られる。これにより、流水の一部の流量は 汚水管に到達し、下水処理装置に送られる また、流水の大部分は、流量絞り部により 水管への流入が抑制されると同時に、各分 室に流溜まっていく。そして、分水室に流 が溜まっていくと、やがて流水の水位が堰 越えて、流水が溢れ出す。溢れ出た流水は 第2流水路を流れて雨水管に到達し、河川な の公共水域に送られる。

 このように、合流管から第1流水路に流入 した流水は、流量絞り部により第1流水路を らに流下する流水の流下量が抑制されるた 、各分水室に溜まり易くなる。そして、分 室に溜まった流水は、第2流水路を流れて雨 管に導かれる。このため、合流管から第1流 水路に流入した流水の大部分は、雨水管に導 かれ、その一部が汚水管に導かれることにな る。これにより、汚水管から下水処理装置に 送られる流水の流水量を低減でき、下水処理 装置の稼動負担あるいは処理負担を軽減する ことができる。この結果、簡易な構成の流水 分派装置によって流水の分派機能を高めるこ とができ、結果として下水処理装置の大型化 を阻止し、製造コスト及びランニングコスト (設備費用)の上昇を抑制することができる。 らに、流水分派装置の大型化を抑制し、流 分派装置の製造コスト及びランニングコス が増大することを防止できる。

 第2の発明は、第1の発明の流水分派装置 おいて、前記隔壁部は、前記第1流水路を流 る流水の流下方向にわたって複数設けられ 複数の前記分水室は、流水の流下方向に沿 て連続して形成されていることを特徴とす 。

 第2の発明によれば、隔壁部が第1流水路 流れる流水の流下方向にわたって複数設け れているため、分水室は、少なくとも3室以 形成される。そして、3室以上の分水室が流 水の流下方向に沿って連続して(直列的に)形 されている。このため、合流管から流入し 流水が第1流水路を流れて汚水管に到達する までは、少なくとも3つの分水室を通過する 共に、少なくとも2つの流量絞り部により流 が絞られる。これにより、第1流水路をその まま流れて汚水管に到達する流水の水量が低 減され、堰を越えて溢れ出し第2流水路を経 雨水管に流れる流水の水量が多くなる。換 すれば、雨水管に流れる流水の流量の方が 汚水管に流れる流水の流量よりも、はるか 多くなる。このように、簡易な構成の流水 派装置により、雨水管に流れる流水と汚水 に流れる流水とを分ける分派機能を一層高 ることができる。

 第3の発明は、第1の発明又は第2の発明の 水分派装置において、前記流量絞り部は、 リフィスであることを特徴とする。

 第3の発明によれば、流量絞り部がオリフ ィスであることにより、隔壁部にオリフィス を形成するだけで流水の流量を絞ることがで きる。これにより、流水の流量を絞るための 装置が別途不要になり、流水分派装置の大型 化を抑制し、ひいては流水分派装置の製造コ スト及びランニングコストが増大することを 防止できる。

 第4の発明は、第1の発明又は第2の発明の 水分派装置において、複数の前記分水室の ち最も流下方向上流側に位置する上流側分 室に、前記合流管から流入する流水に含ま る夾雑物を除去する夾雑物除去装置を設け 前記夾雑物除去装置によって前記夾雑物が 去された流水が前記流量絞り部に導かれる とを特徴とする。

 第4の発明によれば、複数の分水室のうち 最も流下方向上流側に位置する上流側分水室 に、合流管から流入する流水に含まれる夾雑 物を除去する夾雑物除去装置が設けられてい るため、複数の分水室のうち最も流下方向上 流側に位置する上流側分水室の流水から夾雑 物を除去することができる。そして、夾雑物 を除去した流水は、各隔壁部の流量絞り部に 導かれ、流量を絞られながら、汚水管に向か って流れる。このように、合流管から流入す る流水には夾雑物が含まれるが、この夾雑物 を取り除くことができるため、夾雑物を含ん でいない流水を流量絞り部及び汚水管に送る ことができる。この結果、流量絞り部に夾雑 物が詰まることを防止でき、流量絞り部の流 量絞り機能を維持することができる。

 第5の発明は、第4の発明の流水分派装置 おいて、前記上流側分水室の前記合流管に 向する部位に、前記上流側分水室を形成し 前記堰の一部を構成する調整堰を設け、前 調整堰から溢れ出た流水は、前記第2流水路 導かれることを特徴とする。

 第5の発明によれば、上流側分水室の合流 管に対向する部位には、上流側分水室を形成 した堰の一部を構成する調整堰が設けられて おり、調整堰から溢れ出た流水は、第2流水 に導かれる。このため、合流管から第1流水 の上流側分水室に流入した流水は、その勢 の状態でそのまま流れる方向に調整堰が設 られている。これにより、流水に含まれる 雑物を流水の流れる力を利用して調整堰側 移動させることができる。そして、夾雑物 調整堰を越えて第2流水路に落下することに より、夾雑物を第2流水路側に容易に導くこ ができる。この結果、人為的又は機械的な 作管理を別途設けることなく、夾雑物を流 から容易に除去することができる。

 第6の発明は、第5の発明の流水分派装置 おいて、前記夾雑物除去装置は、相互に所 の離間距離をあけてかつ前記合流管から流 した流水の流下方向に対して傾斜して設け れた複数のスクリーンバーを備えたろ過ス リーン、で構成されていることを特徴とす 。

 第6の発明によれば、夾雑物除去装置は、 相互に所定の離間距離をあけてかつ合流管か ら流入した流水の流下方向に対して傾斜して 設けられた複数のスクリーンバー、を備えた ろ過スクリーンで構成されている。これによ り、流水はスクリーンバーの間を通過するよ うにして流れ汚水管に導かれるが、夾雑物は 、主流方向に向かう慣性力の作用を受けるた め、スクリーンバー側に移動しない。この結 果、夾雑物が流量絞り部側に移動することを 防止できる。さらに、上記ろ過スクリーンを 利用することにより、簡易な構成の夾雑物除 去装置を得ることができる。

 第7の発明は、第5の発明の流水分派装置 おいて、前記第2流水路であって前記調整堰 下方の部位に、前記夾雑物を回収する夾雑 回収装置を設けたことを特徴とする。

 第7の発明によれば、第2流水路であって 整堰の下方の部位には、夾雑物を回収する 雑物回収装置が設けられているため、夾雑 が雨水管に進入する前に夾雑物を回収する とができる。これにより、夾雑物を容易に 収できるとともに、雨水管に夾雑物が詰ま 、雨水管の排水機能が低下する事態を未然 防止できる。

 第8の発明は、合流管から流入した流水の 水量を規定する堰を備え前記合流管から流入 した流水を汚水管に導く第1流水路と、前記 から溢れ出た流水を雨水管に導く第2流水路 、前記第1流水路を流れる流水を遮断するよ うに設けられ前記第1流水路に複数の分水室 区画して形成する隔壁部と、前記隔壁部に 成され一の前記分水室から別の前記分水室 流入する流水の流量を絞る流量絞り部と、 備え、前記合流管から前記筐体の内部に流 した流水を分派して前記汚水管と前記雨水 とに送る流水分派装置を用いた流水分派方 であって、前記合流管から所定量よりも多 水量の流水が流入した場合には、前記合流 から流入した流水の流量が前記流量絞り部 絞られながら、流水が前記第1流水路に沿っ 前記汚水管に導かれるとともに、複数の前 分水室に貯溜され前記堰から溢れ出た流水 前記第2流水路に沿って前記雨水管に導かれ ることを特徴とする。

 第8の発明によれば、合流管から流入した 流水は、第1流水路を流れ、隔壁部に流路を られるとともに、流量絞り部により流量が られる。これにより、流水の一部の流量は 汚水管に到達し、下水処理装置に送られる また、合流管から所定量よりも多い水量の 水が流入した場合には、流水の大部分は、 量絞り部により汚水管への流入が抑制され と同時に、各分水室に流溜まっていく。そ て、分水室に流水が溜まっていくと、やが 流水の水位が堰を越えて、流水が溢れ出す 溢れ出た流水は、第2流水路を流れて雨水管 到達し、河川などの公共水域に送られる。

 このように、合流管から第1流水路に流入 した流水は、流量絞り部により第1流水路を らに流下する流水の流下量が抑制されるた 、各分水室に溜まり易くなる。そして、分 室に溜まった流水は、第2流水路を流れて雨 管に導かれる。このため、合流管から第1流 水路に流入した流水の大部分は、雨水管に導 かれ、その一部が汚水管に導かれることにな る。これにより、汚水管から下水処理装置に 送られる流水の流水量を低減でき、下水処理 装置の稼動負担あるいは処理負担を軽減する ことができる。この結果、簡易な構成の流水 分派装置によって流水の分派機能を高めるこ とができ、結果として下水処理装置の大型化 を阻止し、製造コスト及びランニングコスト (設備費用)の上昇を抑制することができる。 らに、流水分派装置の大型化を抑制し、流 分派装置の製造コスト及びランニングコス が増大することを防止できる。

 第9の発明は、第8の発明の流水分派方法 おいて、前記隔壁部は、前記第1流水路を流 る流水の流下方向にわたって複数設けられ 複数の前記分水室は、流水の流下方向に沿 て連続して形成され、前記合流管から流入 た流水の流量が複数の前記流量絞り部で絞 れながら、流水が前記第1流水路に沿って前 記汚水管に導かれるとともに、複数の前記分 水室に貯溜され前記堰から溢れ出た流水が前 記第2流水路に沿って前記雨水管に導かれる とを特徴とする。

 第9の発明によれば、隔壁部が第1流水路 流れる流水の流下方向にわたって複数設け れているため、分水室は、少なくとも3室以 形成される。そして、3室以上の分水室が流 水の流下方向に沿って連続して(直列的に)形 されている。このため、合流管から流入し 流水が第1流水路を流れて汚水管に到達する までは、少なくとも3つの分水室を通過する 共に、少なくとも2つの流量絞り部により流 が絞られる。これにより、第1流水路をその まま流れて汚水管に到達する流水の水量が低 減され、堰を越えて溢れ出し第2流水路を経 雨水管に流れる流水の水量が多くなる。換 すれば、雨水管に流れる流水の流量の方が 汚水管に流れる流水の流量よりも、はるか 多くなる。このように、簡易な構成の流水 派装置により、雨水管に流れる流水と汚水 に流れる流水とを分ける分派機能を一層高 ることができる。

 第10の発明は、第8の発明又は第9の発明の 流水分派方法において、前記流量絞り部は、 オリフィスであり、前記合流管から流入した 流水は、流量が前記オリフィスで絞られなが ら、前記汚水管に導かれることを特徴とする 。

 第10の発明によれば、流量絞り部がオリ ィスであることにより、隔壁部にオリフィ を形成するだけで流水の流量を絞ることが きる。これにより、流水の流量を絞るため 装置が別途不要になり、流水分派装置の大 化を抑制し、ひいては流水分派装置の製造 スト及びランニングコストが増大すること 防止できる。

 第11の発明は、合流管から流入した流水 分派する第1の流水分派装置と、前記第1の流 水分派装置と第1の管を介して接続され、前 第1の流水分派装置で分派される流水の一部 前記第1の管を介して導かれ、当該一部の流 水を分派する第2の流水分派装置と、前記第2 流水分派装置と第2の管を介して接続され、 前記第2の流水分派装置で分派される流水の 部が前記第2の管を介して導かれ、当該一部 流水を浄化する流水処理装置と、前記第2の 流水分派装置と第3の管を介して接続され、 つ、前記流水処理装置と第4の管を介して接 され、前記第2の流水分派装置で分派される 流水の一部が前記第3の管を介して導かれ、 該一部の流水を一時的に溜めるとともに、 該一部の流水を前記第4の管を介して前記流 処理装置に送る滞水装置と、を有する下水 システムであって、前記第1の流水分派装置 は、前記合流管から流入した流水の水量を規 定する堰を備え、前記合流管から流入した流 水のうち前記堰を越えない流水を前記第1の に導く第1流水路と、前記合流管から流入し 流水のうち前記堰から溢れ出た流水を公共 域に導く第2流水路と、前記第1流水路を流 る流水を遮断するように設けられ、前記第1 水路に複数の分水室を区画して形成する隔 部と、前記隔壁部に形成され、一の前記分 室から別の前記分水室に流入する流水の流 を絞る流量絞り部と、を有し、前記第2の流 水分派装置は、前記第1の管から流入した流 の水量を規定する堰を備え、前記第1の管か 流入した流水のうち前記堰を越えない流水 前記第2の管に導く第1流水路と、前記第1の から流入した流水のうち前記堰から溢れ出 流水を前記第3の管に導く第2流水路と、前 第1流水路を流れる流水を遮断するように設 られ、前記第1流水路に複数の分水室を区画 して形成する隔壁部と、前記隔壁部に形成さ れ、一の前記分水室から別の前記分水室に流 入する流水の流量を絞る流量絞り部と、を有 することを特徴とする。

 第11の発明によれば、合流管から第1の流 分派装置に流入した流水のうち堰を越えな 流水が第1流水路を通って第1の管に導かれ 。合流管から第1の流水分派装置に流入した 水のうち堰から溢れ出た流水が第2流水路を 通って公共水域に導かれる。また、第1の管 ら第2の流水分派装置に流入した流水のうち を越えない流水が第1流水路を通って第2の に導かれる。第1の管から第2の流水分派装置 に流入した流水のうち堰から溢れ出た流水が 第2流水路を通って第3の管に導かれる。第2の 管に導かれた流水は、流水処理装置に導かれ て浄化処理される。第3の管に導かれた流水 、滞水装置に導かれる。滞水装置に導かれ 流水は、一時的に溜められ、流水処理装置 処理状況に合わせて定期的に流水処理装置 送られる。

 ここで、第1の流水分派装置の分派機能が 高いため、第1の流水分派装置に流入した流 の多くは、堰を越えて第2流水路を経て公共 域に導かれる。これにより、第1の流水分派 装置の第1流水路を通って第1の管から第2の流 水分派装置に導かれる流水の水量を大幅に低 減することができる。

 また、第2の流水分派装置の分派機能が高 いため、第2の流水分派装置に流入した流水 多くは、堰を越えて第2流水路及び第3の管を 通って滞水装置に導かれる。これにより、第 2の流水分派装置の第1流水路を通って第2の管 から流水処理装置に導かれる流水の水量を低 減することができる。

 このようにして、一時に流水処理装置に かれる流水の水量を大幅に低減することが きるため、流水処理装置の設備コスト、維 コスト及びランニングコストを低減するこ ができる。また、第1の流水分派装置の分派 機能の向上により大量の流水が公共水域に排 出され、かつ第2の流水分派装置によって流 がさらに分派されるため、滞水装置に流入 る流水の水量も大幅に低減することができ 。これにより、滞水装置の設備コスト、維 コスト及びランニングコストを低減するこ ができる。

 第12の発明は、第11の発明の下水道システ ムにおいて、前記第1の流水分派装置の前記 壁部は、前記第1流水路を流れる流水の流下 向にわたって複数設けられ、複数の前記分 室は、流水の流下方向に沿って連続して形 され、前記第2の流水分派装置の前記隔壁部 は、前記第1流水路を流れる流水の流下方向 わたって複数設けられ、複数の前記分水室 、流水の流下方向に沿って連続して形成さ ていることが好ましい。

 第13の発明は、第11の発明又は第12の発明 下水道システムにおいて、前記第1の流水分 派装置の前記流量絞り部は、オリフィスであ り、前記第2の流水分派装置の前記流量絞り は、オリフィスであることが好ましい。

 本発明によれば、簡易な構成で下水(流水 )の流量分派機能を高め、汚水管に流れる下 (流水)の流量を低減できる。

本発明の第1実施形態に係る流水分派装 置(所定量以下の流量の流水が流れた状態)の 断面図(図2のA-A間の断面図)である。 本発明の第1実施形態に係る流水分派装 置(所定量以下の流量の流水が流れた状態)の 断面図(図1のB-B間の断面図)である。 図1又は図2の流水分派装置(所定量以下 流量の流水が流れた状態)のC-C間の断面図で ある。 図1又図2の流水分派装置(所定量以下の 量の流水が流れた状態)のD-D間の断面図であ る。 図1又は図2の流水分派装置(所定量以下 流量の流水が流れた状態)のE-E間の断面図で ある。 本発明の第1実施形態に係る流水分派装 置(所定量よりも多い流量の流水が流れた状 )の平断面図(図7のA-A間の断面図)である。 本発明の第1実施形態に係る流水分派装 置(所定量よりも多い流量の流水が流れた状 )の縦断面図(図6のB-B間の断面図)である。 図6又は図7の流水分派装置(所定量より 多い流量の流水が流れた状態)のC-C間の断面 図である。 図6又は図7の流水分派装置(所定量より 多い流量の流水が流れた状態)のD-D間の断面 図である。 図6又は図7の流水分派装置(所定量より も多い流量の流水が流れた状態)のE-E間の断 図である。 本発明の第1実施形態に係る流水分派 置の流水分派システムを示した説明図であ 。 越流堰タイプの水理現象を示す説明図 である。 オリフィスタイプの水理現象を示す説 明図である。 スロットタイプの水理現象を示す説明 図である。 本発明の第2実施形態に係る流水分派 置の平断面図(図16のA-A間の断面図)である。 本発明の第2実施形態に係る流水分派 置の縦断面図(図15のB-B間の断面図)である。 本発明の第2実施形態に係る流水分派 置の横断面図(図15のC-C間の断面図)である。 本発明の第2実施形態に係る流水分派 置に用いる夾雑物除去装置の一部の構成図 ある。 従来の雨水吐き室を適用した既存の下 水道システムの構成図である。 本発明の実施形態の流水分派装置を適 用した下水道システム(比較例)の構成図であ 。 本発明の実施形態の流水分派装置を適 用した下水道システム(最適形態)の構成図で る。 従来技術の流水分派装置(所定量以下 流量の流水が流れた状態)の平断面図(図23のA -A間の断面図)である。 従来技術の流水分派装置(所定量以下 流量の流水が流れた状態)の縦断面図(図22のB -B間の断面図)である。 図22又は図23の流水分派装置(所定量以 の流量の流水が流れた状態)のC-C間の断面図 である。 図22又は図23の流水分派装置(所定量以 の流量の流水が流れた状態)のD-D間の断面図 である。 従来技術の流水分派装置(所定量より 多い流量の流水が流れた状態)の平断面図(図 27のA-A間の断面図)である。 従来技術の流水分派装置(所定量より 多い流量の流水が流れた状態)の縦断面図(図 26のB-B間の断面図)である。 図26又は図27の流水分派装置(所定量よ も多い流量の流水が流れた状態)のC-C間の断 面図である。 図26又は図27の流水分派装置(所定量よ も多い流量の流水が流れた状態)のD-D間の断 面図である。

符号の説明

10   流水分派装置
14   合流管
16   汚水管
18   雨水管
20   第1流水路
24A  第1堰部(堰)
24B  第2堰部(堰)
24C  第3堰部(堰)
26A  第1隔壁部(隔壁部)
26B  第2隔壁部(隔壁部)
28A  第1分水室(分水室)
28B  第2分水室(分水室)
28C  第3分水室(分水室)
30A  第1オリフィス(流量絞り部)
30B  第2オリフィス(流量絞り部)
32   第2流水路
50   流水分派装置
54   合流管
56   汚水管
58   第1流水路
60A  第1隔壁部(隔壁部)
60B  第2隔壁部(隔壁部)
62A  第1堰部(堰)
62B  第2堰部(堰)
62C  第3堰部(堰)
62D  第1調整堰部(調整堰)
64A  第1分水室(分水室)
64B  第2分水室(分水室)
64C  第3分水室(分水室)
66A  第1オリフィス(流量絞り部)
66B  第2オリフィス(流量絞り部)
68A  大容積室(上流側分水室)
70A  ろ過スクリーン(夾雑物除去装置)
70B  ろ過スクリーン(夾雑物除去装置)
78   スクリーンバー
80   第2流水路
82   雨水管
84   第1回収装置(夾雑物回収装置)
86   第2回収装置(夾雑物回収装置)
88   第3回収装置(夾雑物回収装置)
206  下水処理装置(流水処理装置)
212  滞水装置
230  下水道システム
231  第1の流水分派装置
232  下水管(合流管)
233  第2の流水分派装置
236  下水管(第1の管)
238  下水管(第2の管)
240  下水管(第3の管)
242  下水管(第4の管)

 次に、本発明の第1実施形態に係る流水分 派装置について、図面を参照して説明する。

 図1乃至図10に示すように、第1実施形態の 流水分派装置10は、箱状部材である流水分派 置本体(筐体又はケーシングともいう。以下 同様。)12を備えている。流水分派装置本体12 一方側側壁部12Aには、合流管14が接続され いる。この合流管14から流水分派装置本体12 内部には、流水としての下水が流れ込む。 お、下水とは、雨水と生活排水などの汚水 が混ざり合ったものである。

 流水分派装置本体12の一方側側壁部12Aと 向する他方側側壁部12Bには、汚水管16が接続 されている。汚水管16の径は、合流管14の径 りも小さく設定されており、汚水管16は、合 流管14と対向する部位に接続されている。ま 、汚水管16は、下水処理装置などの施設に 続されており、合流管14から流水分派装置本 体12に流入した下水のうち、分派された一部 下水を汚水として下水処理装置に送る。

 また、流水分派装置本体12の一方側側壁 12A及び他方側側壁部12Bとは別の側壁部12Cに 、雨水管18が接続されている。雨水管18の径 、汚水管16の径よりもはるかに大きく設定 れており、かつ合流管14の径よりも若干大き く設定されている。また、雨水管18は、河川 どの公共用水域に接続されており、合流管1 4から流水分派装置本体12に流入した下水のう ち、分派された一部の下水を雨水として河川 などの公共用水域に送る。

 流水分派装置本体12の内部には、第1流水 20が形成されている。この第1流水路20は、 水分派装置本体12の一方側側壁部12Aから他方 側側壁部12Bにわたって延びるようにして形成 されている。そして、合流管14から流水分派 置本体12の内部に流入した下水は、第1流水 20に供給され、その下水の一部が第1流水路2 0を流れて汚水管16側に移動する。

 ここで、第1流水路20は、流水分派装置本 12の内壁部から延びた流水路底部22と、流水 路底部22から鉛直方向に延びた堰24と、を有 ている。このため、第1流水路20は、堰24が幅 方向一方側の水路壁として機能し、流水分派 装置本体12の内壁部が幅方向他方側の水路壁 して機能することにより、形成されている 合流管14から流入した下水は、第1流水路20 流水路底部22上を汚水管16側に向かって流下 る。堰24の高さは、第1流水路20を流れる下 の水量(あるいは流量、以下同様)が所定量以 下となるような寸法に設定されている。この ため、第1流水路20を流れる下水の水量が所定 量よりも大きくなる場合には、第1流水路20を 流れる下水の一部が堰24を越えて溢れ出し、 述の第2流水路32に浸入する。

 ここで、本発明の要部について説明する。
 図1乃至図10に示すように、第1流水路20を構 する堰24と流水分派装置本体12の内壁部12Dと の間には、第1流水路20上を流れる下水を遮断 するかのように、複数の隔壁部26が設けられ いる。換言すれば、各隔壁部26は、第1流水 20を閉塞する機能を有している。このため 第1流水路20上には、第1流水路20の流水路底 22と、堰24と、流水分派装置12の内壁部と、 壁部26と、で囲まれて形成された複数の分水 室28が第1流水路20上に沿って連続して設けら ている。各分水室28は、第1流水路20の流下 向最上流側(合流管14側)に位置する第1分水室 28Aと、第1流水路20の流下方向最下流側(汚水 16側)に位置する第3分水室28Cと、第1分水室28A と第3分水室28Cとの間に位置する第2分水室28B 、で構成されている。また、隔壁部26は、 1分水室28Aと第2分水室28Bとを区画する第1隔 部26Aと、第2分水室28Bと第3分水室28Cとを区画 する第2隔壁部26Bと、で構成されている。

 また、各隔壁部26A、26Bには、各隔壁部26A 26Bを厚み方向に貫通する流量絞り部として オリフィス30がそれぞれ形成されている。 体的には、オリフィス30は、第1分水室28Aと 2分水室28Bとを区画する第1隔壁部26Aに形成さ れた第1オリフィス30Aと、第2分水室28Bと第3分 水室28Cとを区画する第2隔壁部26Bに形成され 第2オリフィス30Bと、で構成されている。こ ため、第1分水室28Aと第2分水室28Bとが第1オ フィス30Aによって連通されており、下水は 第1オリフィス30Aを通過して第1分水室28Aか 第2分水室28Bに浸入する。また、第2分水室28B と第3分水室28Cとが第2オリフィス30Bによって 通されており、下水は、第2オリフィス30Bを 通過して第2分水室28Bから第3分水室28Cに浸入 る。

 ここで、第1流水路20の幅方向一方側壁部 して機能する堰24は、第1分水室28Aの壁部を 成する第1堰部24Aと、第2分水室28Bの壁部を 成する第2堰部24Bと、第3分水室28Cの壁部を構 成する第3堰部24Cと、で構成されている。3つ 堰部24A、24B、24Cのうち、第1堰部24Aの高さが 最も高く、次に、第2堰部24Bの高さが高く、 3堰部24Cの高さが最も低くなっている(堰の高 さ:第3堰部24C<第2堰部24B<第1堰部24A)。ま 、3つの分水室28A、28B、28Cのうち、第1分水室 28Aの容積が最も大きく、次に、第2分水室28B 容積が大きく、第3分水室28Cの容積が最も小 くなっている(分水室の容積:第3分水室28C< 第2分水室28B<第1分水室28A)。

 また、流水分派装置本体12の内部であっ 第1流水路20の下方には、第2流水路32が形成 れている。第2流水路32は、流水分派装置本 12の底部上に形成されている。第1流水路20を 形成する堰24から溢れ出した下水の一部は、 2流水路32上に落下し、第2流水路32上を流下 て雨水管18側に移動する。

 なお、上記構成では、流水分派装置10に3 の分水室28A、28B、28Cと、2つの隔壁部26A、26B (オリフィス30A、30B)を設けた構成を示したが これに限定されるものではなく、4つ以上の 分水室を直列的に設け、各分水室を隔壁部で 区画するとともに流量絞り部であるオリフィ スで連通するように構成してもよい。

 また、上記構成では、流量絞り部として 各隔壁部26A、26Bにオリフィス30A、30Bを形成 た構成を示したが、これに限定されるもの はなく、スロット(図14参照)34でもよい。ス ット34は、隔壁部26A、26Bに形成されるが、 リフィスと異なり、開口面積が下水の流下 向に沿って変化する開孔となる。

 次に、本実施形態の流水分派装置10の水 学原理について説明する。

(原理1)
 図11に示すように、合流管14から流入する下 水の流量をQ i 、汚水管16から流出する汚水の流量をQ T 、雨水管18から流出する雨水の流量をQ R 、とした場合、流水分派装置10の流水分派装 本体12に入ってくる下水の水量と流水分派 置本体12から出て行く下水の水量とが等しく なるため、Q i =Q R +Q T となる。

(原理2)
 各オリフィス30A、30Bにおける下水の流量の 加は、オリフィスとしての機能する汚水管1 6、各オリフィス30A、30Bの上流側位置する各 水室28A、28B、28Cにおける下水の水頭をδhだ 押し上げて、分水室28A、28B、28Cにおける下 の水深(越流)を深くする。ここで、後述する ように、このδhの流量増加の効果は、汚水管 16、オリフィス30A、30Bを通過する下水の流量 対して1/2(乗)で影響する一方、各堰部24A、24 B、24Cを越えて流れる下水の流量に対して3/2( )で影響する。また、汚水管16、オリフィス3 0A、30Bを通過する下水の流量の流量係数に対 て各堰部24A、24B、24Cを越えて流れる下水の 量の流量係数は、3倍大きくなる。このため 、各分水室28A、28B、28Cにおける下水の水頭δh の増加は、汚水管16、オリフィス30A、30Bを通 する下水の流量増加よりも、各堰部24A、24B 24Cを越えて流れる下水の流量増加の方に大 く影響する。

 また、同様にして、各分水室28A、28B、28C おける下水の水頭δhの増加は、スロット34( 14参照)を通過する下水の流量増加よりも、 堰部24A、24B、24Cを越えて流れる下水の流量 加の方に大きく影響する。

 ここで、図11及び図12に示すように、各堰部 24A、24B、24Cを越えて流れる下水の流量をQ R (m 3 /S)、流量係数をC R (=一般値1.8)、越流幅をB(m)、越流水深をH(m)と た場合、各堰部24A、24B、24Cを越えて流れる 水の流量は、Q R =C R ×B×(H) 3/2 で算出される。

 図11及び図13に示すように、オリフィス30A、 30Bを通過する下水の流量をQ T (m 3 /S)、流量係数をC 0 (=一般値0.6)、オリフィス面積をa(m 2 )、水頭差をh(m)、重力加速度をgとした場合、 オリフィス30A、30Bを通過する下水の流量は、 Q T =C 0 ×a×(2×g×h) 1/2 で算出される。

 図11及び図14に示すように、スロット34を通 する下水の流量をQ T ’(m 3 /S)、流量係数をC 0 ’(=一般値0.75から0.85)、スロット幅をb(m)、上 流側分水室の下水の水深をy(m)、水頭差をh(m) 重力加速度をgとした場合、スロット34を通 する下水の流量は、Q T ’=C 0 ’×b×y×(2×g×h) 1/2 で算出される。

 次に、流水分派装置10の流水分派機能に いて説明する。

 図11を参照して、原理1より、汚水管16から 出する下水の流量をQ T 、合流管14から流入する下水の流量Q i を、第1分水室28Aの第1堰部24Aを越えて流れ出 下水の流量をQ R1 、第2分水室28Bの第1堰部24Aを越えて流れ出す 水の流量をQ R2 、第3分水室28Cの第3堰部24Cを越えて流れ出す 水の流量をQ R3 、とした場合、Q T =Q i -(Q R1 +Q R2 +Q R3 )が成立する。これは、各堰部24A、24B、24Cを えて流れ出す下水の流量の増大は、汚水管16 から流出する下水の流量を低下させることを 示している。

 図11を参照して、原理2より、下水が各オリ ィス30A、30Bを通過する毎に、各分水室28A、2 8B、28Cの下水の水深が深くなり、汚水管16に 達する下水の流量が低下する。すなわち、 1オリフィス30Aを通過する下水の流量をQ T1 、第2オリフィス30Bを通過する下水の流量をQ T2 とした場合、汚水管16から流出する下水の流 がQ T のときに第3分水室28Cにおける下水の水深をh 3 とすると、第2分水室28Bにおいて、Q T +Q R3 =Q R2 が成立し、第2分水室28Bにおける下水の水深 h 2 は、第3分水室28Cにおける下水の水深をh 3 よりも大きくなる(h 3 <h 2 )。また、第1分水室28Aにおいては、Q T2 +Q R2 =Q T1 が成立し、第1分水室28Aにおける下水の水深 h 1 は、第2分水室28Bにおける下水の水深をh 2 よりも格段に大きくなる(h 2 <<h 1 )。そして、合流管14を考慮すると、Q T1 +Q R1 =Q i が成立する。このように、複数の分水室28A、 28B、28Cが直列的に並んでいる場合には、合流 管14側に最も近い第1分水室28Aの下水の水深が 格段に深くなり、第1堰部24Aから溢れ出る下 の流量が格段に増加する。次に、第1分水室2 8A側に最も近い第2分水室28Bの下水の水深が深 くなり、第2堰部24Bから溢れ出る下水の流量 増加することになる。最後に、合流管14側か ら最も遠い第3分水室28Cの下水の水深が深く り、第3堰部24Cから溢れ出る下水の流量が僅 に増加することになる。このように、第1分 水室28Aの第1堰部24Aから溢れ出る下水の流量 最も多く、次に、第2分水室28Bの第2堰部24Bか ら溢れ出る下水の流量が多く、最後に、第3 水室28Cの第3堰部24Cから溢れ出る下水の流量 多くなる。

 以上のように、第1流水路20上に複数の分 室28A、28B、28Cを下水の流下方向に沿って直 的に区画形成し、各隔壁部26A、26Bに各オリ ィス30A、30Bを形成して下水を通すことによ 、各分水室28A、28B、28Cの各堰部24A、24B、24C 越えて流れ出す下水の流量が増加し、結果 して雨水管18に導く下水の流量を増加させ ことができる。これにより、合流管14から流 入してきた下水の大部分を雨水管18に導くと もに、少量の下水を汚水管に導くことがで る。この結果、合流管14から流入してきた 水の分派機能を高めることができる。

 次に、本実施形態の流水分派装置10の作 について説明する。

 図1乃至図5に示すように、合流管14から流 水分派装置本体12に流入した下水の水量が所 量以下の場合には、流水分派装置本体12に 入した下水は、各オリフィス30A、30Bを通過 ながら、第1流水路20上に区画形成された各 水室28A、28B、28Cを順番に流れていく。詳細 は、先ず、下水は、第1分水室28Aの第1流水路 20を流れ、第1オリフィス30Aを通過する。下水 が第1オリフィス20Aを通過するときには、第1 水室28Aの下水の水深が徐々に深くなってい が、第1堰部24Aから溢れ出ることはない。ま た、第1オリフィス30Aを通過した下水は、第2 水室28Bに浸入して第1流水路20を流れ、やが 第2オリフィス30Bに到達する。そして、下水 が第2オリフィス30Bを通過するときは、第2分 室28Bの下水の水深が徐々に深くなっていく 、第2堰部24Bから溢れ出ることはない。また 、第2オリフィス30Bを通過した下水は、第3分 室28Cに浸入して第1流水路20を流れ、やがて 水管16に到達する。そして、下水が汚水管16 を流れるときは、第3分水室28Cの下水の水深 徐々に深くなっていくが、第3堰部24Cから溢 出ることはない。

 以上のように、合流管13から流水分派装 本体12に流入した下水の水量が所定量以下の 場合には、各堰部24A、24B、24Cから溢れ出て第 2流水路32を流れて雨水管18に浸入することが く、合流管14から流水分派装置本体12に流入 した下水の全部が汚水管16に浸入し、下水処 装置に送られる。そして、下水処理装置に いて、下水に対し所定の処理がなされる。

 一方、図6乃至図10に示すように、合流管1 4から流水分派装置本体12の第1分水室28Aに流 した下水の水量が所定量よりも多い場合に 、流水分派装置本体12の第1分水室28Aに流入 た下水は、第1流水路20を流れ、第1オリフィ 30Aを通過するが、流水分派装置本体12に流 する下水の流量が多くなるため、第1分水室2 8Aの下水の水深が徐々に深くなっていき、や て第1堰部24Aを越えて溢れ出す。第1堰部24A 越えて溢れ出た下水は、第2流水路32を流れ 、雨水管18に浸入し、河川などの公共用水域 に送られる。このように、合流管14から流水 派装置本体12に流入した下水の水量が所定 よりも多い場合には、流水分派装置本体12に 流入した下水は、第1分水室28Aにおいて分派 れる。

 第1オリフィス30Aを通過して第2分水室28B 浸入した下水は、第2オリフィス30B側に向か て第1流水路20を流れていく。そして、下水 、第2オリフィス30Bを通過するが、流水分派 装置本体12に流入する下水の流量が多くなる め、第2分水室28Bの下水の水深が徐々に深く なっていき、やがて第2堰部24Bを越えて溢れ す。第2堰部24Bを越えて溢れ出た下水は、第2 流水路32を流れて、雨水管14に浸入し、河川 どの公共用水域に送られる。このように、 流管14から流水分派装置本体12に流入した下 の水量が所定量よりも多い場合には、流水 派装置本体12に流入した下水は、第2分水室2 8Bにおいても分派される。

 第2オリフィス30Bを通過して第3分水室28C 浸入した下水は、汚水管16側に向かって第1 水路20を流れていく。そして、下水は、第2 リフィス30Bを通過するが、流水分派装置本 12に流入する下水の流量が多くなるため、第 3分水室28Cの下水の水深が徐々に深くなって き、やがて第3堰部24Cを越えて溢れ出す。第3 堰部24Cを越えて溢れ出た下水は、第2流水路32 を流れて、雨水管18に浸入し、河川などの公 用水域に送られる。このように、合流管14 ら流水分派装置本体12に流入した下水の水量 が所定量よりも多い場合には、流水分派装置 本体12に流入した下水は、第3分水室28Cにおい ても分派される。

 なお、第3分水室28Cから汚水管16に流入し 下水は、下水処理装置に送られる。そして 下水処理装置において、下水に対し所定の 理がなされる。このように、合流管14から 水分派装置本体12の第1分水室28Aに流入した 水の一部は、汚水として汚水管16から下水処 理装置に送られ、合流管14から流水分派装置 体12の第1分水室28Aに流入した下水の大部分 、雨水として雨水管18から河川などの公共 水域に送られる。

 次に、上記水理現象をエネルギー保存の法 の観点から説明する。
 なお、以下の説明では、合流管14から流水 派装置本体12の第1分水室28Aに流入した下水 水量が所定量よりも多い場合において、流 分派装置本体12の内部を流れる下水の流下方 向下流側を基準にして説明する。

 図11に示すように、汚水管16に所定量の水 量の下水を流下させる第3分水室28Cの下水の 位は、汚水管16における不等流計算により設 定されている。この水位は、第3堰部24Cより 高く、第3堰部24Cを越えた下水の越流量がそ まま第2流水路32に供給される。

 第2分水室28Bから第2オリフィス30Bを通過 る下水の流量は、汚水管16から流出する下水 の流量と、第3堰部24Cを越えて溢れ出る下水 流量と、を合算した流量になる。このため 第2分水室28Bには、このように合算した流量 下水(第3分水室28Cに溜める下水の流量より 多い流量の下水)を溜める必要があり、その だけ第2分水室28Bの下水の水位が高くなる。 このため、第2堰部24Bを越える下水の流量は 下水の流量増加分(水位増加分)に見合う大き な越流量(第3堰部24Cの越流量よりも大きな越 量)となり、その越流量がそのまま第2流水 32に供給される。

 第1分水室28Aから第1オリフィス30Aを通過 る下水の流量は、第2オリフィス30Bを通過す 下水の流量と、第2堰部24Bを越えて溢れ出る 下水の流量と、を合算した流量になる。この ため、第1分水室28Aには、このように合算し 流量の下水(第2分水室28Bに溜める下水の流量 よりも多い流量の下水)を溜める必要があり その分だけ第1分水室28Aの下水の水位が高く る。このため、第1堰部24Aを越える下水の流 量は、下水の流量増加分(水位増加分)に見合 大きな越流量(第2堰部24Bの越流量よりも大 な越流量)となり、その越流量がそのまま第2 流水路32に供給される。

 以上のように、流水分派装置10に、複数 分水室28A、28B、28Cと、複数の流量絞り部と ての各オリフィス30A、30Bと、複数の堰部24A 24B、24Cを設け、これらを有機的に組み合わ ることにより、下水の分派機能を高めるこ ができる。この結果、汚水管16に接続された 下水処理装置の処理負担を軽減でき、設備投 資を大幅に低減することができる。

 特に、流量絞り部として、オリフィスや ロットを用いることにより、隔壁部に貫通 を設けるだけで形成でき、流量絞り部とし の装置を別途設ける必要がなくなる。この 果、流水分派装置10の製造コスト及びラン ングコストを低減でき、大型化も防止でき 。

 次に、本発明の第2実施形態に係る流水分派 装置について説明する。
 なお、第1実施形態の流水分派装置10と同様 構成及び作用効果については、説明を適宜 略する。

 図15乃至図18に示すように、第2実施形態 流水分派装置50は、箱状部材である流水分派 装置本体(筐体又はケーシングともいう。以 同様。)52を備えている。流水分派装置本体52 の一方側側壁部52Aには、合流管54が接続され いる。この合流管54から流水分派装置本体52 の内部には、流水としての下水が流れ込む。

 流水分派装置本体52の一方側側壁部52Aに して直交する別の側壁部52Bには、汚水管56が 接続されている。汚水管56の径は、合流管54 径よりも小さく設定されている。また、汚 管56は、下水処理装置などの施設に接続され ており、合流管54から流水分派装置本体52に 入した下水のうち、分派された一部の下水 汚水として下水処理装置に送る。

 また、流水分派装置本体52の一方側側壁 52Aと対向する他方側側壁部52Bには、雨水管54 が接続されている。雨水管54の径は、汚水管5 6の径よりもはるかに大きく設定されており かつ合流管54の径と同等の径に設定されてい る。また、雨水管54は、河川などの公共用水 に接続されており、合流管54から流水分派 置本体52に流入した下水のうち、分派された 一部の下水を雨水として河川などの公共用水 域に送る。

 流水分派装置本体52の内部には、平面視( 15参照)にて略L字状に形成された第1流水路58 を備えている。第1流水路58上には、複数の隔 壁部60と、複数の堰62と、が設けられており これらによって複数の分水室64が下水の流下 方向に沿って連続的に形成されている。詳細 には、第1流水路58上には、2つの隔壁部60A、60 Bが設けられており、3つの分水室64A、64B、64C 区画形成されている。

 第1分水室64Aは、平面視(図15参照)にて略L 状に形成されており、平面視(図15参照)にて 略L字状の第1堰部62Aと、第1堰部62Aと対向する 平面視(図15参照)にて略L字状の第1調整堰部62D と、第1隔壁部60Aと、で第1流水路58上に区画 成されている。第1分水室64Aは、合流管54と 通状態になっている。

 第2分水室64Bは、平面視(図15参照)にて略L 状の第2堰部62Bと、直線上に延びる第2調整 部62Eと、第1隔壁部60Aと、第2隔壁部60Bと、で 第1流水路58上に区画形成されている。

 第3分水室64Cは、平面視(図15参照)にて逆L 状の第3堰部62Cと、直線上に延びる第3調整 部62Fと、第2隔壁部60Bと、流水分派装置本体5 2の側壁部52Bと、で第1流水路58上に区画形成 れている。第3分水室64Cは、汚水管56と連通 態になっている。

 第1分水室64Aは、合流管54の近傍で、かつ 1流水路58の流下方向最上流側に位置し、第3 分水室64Cは、汚水管56の近傍で、かつ第1流水 路58の流下方向最下流側に位置し、第2分水室 64Bは、第1分水室64Aと第2分水室64Bとの間に位 しており、各分水室64A、64B、64Cは、第1流水 路58を流れる下水の流下方向に沿って直列的 形成されている。

 また、第1隔壁部60Aには、第1オリフィス66 Aが形成されており、第1分水室64Aと第2分水室 64Bとが連通された状態になっている。また、 同様にして、第2隔壁部60Bには、第2オリフィ 66Bが形成されており、第2分水室64Bと第3分 室64Cとが連通された状態になっている。

 ここで、第1分水室64A上には、相互に対向 する一対のろ過スクリーン70A、70B(夾雑物除 装置)が設けられている。ろ過スクリーン70A 70Bは、合流管54から流入する下水の流入方 である主流方向(図15及び図18中矢印X方向)に って延びるように設けられている。このた 、第1分水室64Aは、ろ過スクリーン70A、70Bに より、大容積室68Aと、大容積部68Aの底部で連 通した小容積室68Bと、の2つの部屋に区画さ ている。なお、第1分水室64Aの小容積室68Bと 2分水室64Bと第3分水室64Cを流れる下水の流 方向は、主流方向に対して、支流方向(図15 び図16中矢印Y方向)と定義する。

 下水の主流方向は、合流管54から流水分 装置本体52の内部に流入した下水の流入方向 と一致しており、下水の流下に伴う勢いがそ のまま作用する方向になる。一方、下水の支 流方向は、下水の主流方向に対して直交する 方向であり、下水の流下に伴う勢いが直接伝 わらない方向になる。このため、下水は主流 方向に沿って流れようとするため、下水の大 部分が第1調整堰部62Dに向かって流下し、下 の一部がろ過スクリーン70Bを通って支流方 に流れ、第1分水室64Aの小容積室68B側に移動 る。

 図18に示すように、ろ過スクリーン70Aは スクリーン縦外枠72とスクリーン横外枠74と 組み付けられて形成された外枠76を備えて る。また、外枠76の内部には、複数のスクリ ーンバー78が相互に所定の間隔をあけて平行 設けられている。また、スクリーン縦外枠7 2、スクリーン横外枠74及びスクリーンバー78 、鋼材や塩化ビニール材で構成されている なお、ろ過スクリーン70Bも、ろ過スクリー 70Aと同様の構成である。

 複数のスクリーンバー78の間隔は、夾雑 が進入不可能となる程度の大きさに設定さ ている。また、各スクリーンバー78は、下水 の主流方向(図15及び図18中矢印X方向)の下流 から上流側に開くように傾斜している。具 的には、各スクリーンバー78の傾斜角度αは 主流方向(図15及び図18中矢印X方向)の下流側 から上流側に開いた鈍角となるように設定さ れている。このように、各スクリーンバー78 傾斜方向は、下水の主流方向の反対側に向 っており、主流方向に流れる下水に含まれ 夾雑物がスクリーンバー78の隙間に進入し いように構成されている。加えて、ろ過ス リーン70A、70Bは、大容積室68Aにおいて下水 主流方向に沿って流れる位置に設けられて るため、下水に含まれる夾雑物がろ過スク ーン70A、70Bの近傍に停滞しない。このため 夾雑物がろ過スクリーン70A、70Bのスクリー バー78の隙間を閉塞することを防止でき、常 に、下水の一部をスクリーンバー78の隙間か 通すことができる。この結果、夾雑物を原 としたろ過スクリーン70A、70Bの不良が生じ ことがなく、ろ過スクリーン70A、70Bのメン ナンスが不要になる。

 図15乃至図18に示すように、第1流水路58の 下方には、第2流水路80が形成されている。こ の第2流水路80は、雨水管82と連通した状態に っている。第2流水路80上であって第1調整堰 部62Dの下方には、夾雑物を回収する第1回収 置84が設けられている。また、第1回収装置84 の内部には、第2回収装置86が設けられている 。さらに、第2回収装置86の内部には、第3回 装置88が設けられている。

 各回収装置84、86、88の容積は、第1回収装 置84が最も大きく、第3回収装置88が最も小さ なるように設定されている。すなわち、各 収装置84、86、88の容積は、最も内側に位置 る第3回収装置88、両者の中央に位置する第2 回収装置86、最も外側に位置する第1回収装置 84の順番に大型化している。

 また、各回収装置84、86、88は、鋼製の支 に弾力性及び可変性を備えた網目状の袋体 固定して構成されている。ここで、各回収 置84、86、88の袋体の網目の大きさは、第1回 収装置84の袋体の網目が最も小さく、第3回収 装置88の袋体の網目が最も大きく、第2回収装 置86の袋体の網目がその中間の大きさになっ いる。このため、最も内側に位置する第3回 収装置88の袋体の網目が最も大きく、次いで 第2回収装置86の袋体の網目が最も大きく、 も外側に位置する第1回収装置84の袋体の網 が最も小さくなっている。

 次に、第2実施形態の流水分派装置50の作用 ついて説明する。
 なお、第1実施形態の流水分派装置10の作用 重複する作用については、説明を適宜省略 る。

 図15乃至図18に示すように、合流管54から 水分派装置50の流水分派装置本体52に流入し た下水は、第1分水室64Aの大容積室68Aを主流 向に沿って流下する。このとき、ろ過スク ーン70A、70Bのスクリーンバー78が主流方向に 対して鈍角に傾斜しているため、流水に含ま れる夾雑物は、スクリーンバー78の隙間を通 て小容積室68Bに進入することなく、第1分水 室64Aの大容積室68Aを主流方向に沿って流下す る。下水は、第1調整堰部62Dに衝突し、そこ 夾雑物が停滞する。このように、下水に含 れる夾雑物は、下水の流れる力に押される で、第1調整堰部62D側に自動的に移動し、第1 調整堰部62D近傍で停滞する。そして、合流管 54から流入する下水の流量がさらに増加して くと、大容積室68Aの下水の水位が高くなり やがて夾雑物が第1調整堰部62Dを越えて第2 水路80に設けられた第3回収装置88の内部に落 下する。第3回収装置88の内部に落下した夾雑 物は、大きさに応じて、第3回収装置88の網目 を通過し、さらに第2回収装置86の網目を通過 して第1回収装置84に移動する。なお、第1回 装置84の袋体の網目は細かく設定されている ので、夾雑物は、第1回収装置84の袋体の網目 を通過して、雨水管82に進入することはない このように、第1調整堰部62Dを越えて落下し た夾雑物は、その大きさ(体積)によって、3つ の回収装置84、86、88に振り分けられて回収さ れる。この結果、人為的又は機械的な操作管 理を別途設けることなく、下水に含まれる夾 雑物を自動的に回収することができる。なお 、夾雑物が除かれた下水は、第2流水路80を流 れて雨水管82に浸入し、河川などの公共用水 に排出される。

 一方、大容積室68Aを主流方向に流れる下 のうち、一部の下水は、スクリーンバーの を通過して、第1分水室64Aの小容積室68Bに浸 入する。小容積室68Bに浸入した下水は、第1 リフィス66Aを通過して、第2分水室64Bに浸入 、さらに、第2オリフィス66Bを通過して、第 3分水室64Cに浸入する。そして、第3分水室64C ら汚水管56に浸入し、下水処理装置に送ら る。

 そして、第1実施形態の流水分派装置10と 様にして、第1分水室64Aに浸入した下水の流 量が多くなると、大容積室68A及び小容積室68B の下水の水位が上昇し、やがて下水は、第1 部62A及び第1調整堰部62Dを越えて溢れ出す。 れ出した下水は、第2流水路80に浸入する。 こで、第1調整堰部62Dの下方に第3回収装置88 が配置された部位以外には上記ろ過スクリー ン70A、70Bが設けられており、第1調整堰部62D 下方に第3回収装置88が配置された部位以外 部位ではスクリーンバー78を通過した下水の みが第2流水路80に浸入する。このため、第2 水路80の第3回収装置88以外の部位に、夾雑物 が落下することを防止できる。

 また、第2分水室64Bに浸入した下水の流量 が多くなると、第2分水室64Bの下水の水位が 昇し、やがて下水は、第2堰部62B及び第2調整 堰部62Eを越えて溢れ出す。溢れ出した下水は 、第2流水路80に浸入する。ここで、第2分水 64Bに浸入する下水には夾雑物が含まれてい いため、第2堰部62B及び第2調整堰部62Eを越え て溢れ出て第2流水路80に落下した下水には夾 雑物が含まれておらず、第2流水路80の第3回 装置88以外の部位に、夾雑物が落下すること を防止できる。

 さらに、第3分水室64Cに浸入した下水の流 量が多くなると、第3分水室64Cの下水の水位 上昇し、やがて下水は、第3堰部62C及び第3調 整堰部62Fを越えて溢れ出す。溢れ出した下水 は、第2流水路80に浸入する。ここで、第3分 室64Cに浸入する下水には夾雑物が含まれて ないため、第3堰部62C及び第3調整堰部62Fを越 えて溢れ出て第2流水路80に落下した下水には 夾雑物が含まれておらず、第2流水路80の第3 収装置88以外の部位に、夾雑物が落下するこ とを防止できる。

 なお、各オリフィス66A、66Bを通過する下 の流量と、各堰部62A、62B、62Cから溢れ出る 水の流量との関係は、第1実施形態の流水分 派装置10と同様であるため、省略する。

 上述したように、合流管54から流水分派 置本体52に流入した下水の大部分は、第2流 路80を経て雨水管82に浸入することになるた 、流水分派装置50の下水分派機能を高める とができる。この結果、汚水管56から下水処 理装置に送られる下水の流量を低減すること ができ、下水処理装置の設備投資を低減する ことができる。

 以上のように、第2実施形態の流水分派装 置50によれば、合流管54から流水分派装置本 52の内部に流入してきた下水が第1分水室64A 小容積室68B、第2分水室64B及び第3分水室64Cに 浸入する前に、下水に含まれる夾雑物を取り 除くことができる。また、夾雑物の除去方法 として、下水の主流方向に向かって夾雑物が 流れるため、夾雑物を下水の流れにのせて各 回収装置84、86、88側に移動させることができ る。また、夾雑物が下水の主流方向に流れる ため、夾雑物が下水の支流方向に位置する各 オリフィス66A、66B側に進入し難くすることが できる。さらに、第2流水路80には各回収装置 84、86、88が設けられているため、第2流水路80 に落下した夾雑物を各回収装置84、86、88によ って自動的かつ容易に回収することができる 。この結果、夾雑物を回収するための人為的 又は機械的な管理が不要になる。

 ここで、各回収装置84、86、88として、大 さが異なり、かつ網目の寸法(大きさ)が異 るものが3重構造となるように設けられてい ため、各回収装置84、86、88の網目の大きさ よって、夾雑物を大きさ毎に分類できる。 体的には、最も大きな体積の夾雑物は、最 内側に位置する網目の大きな第3回収装置88 回収され、次に大きな体積の夾雑物は、真 中に位置する第2回収装置86で回収され、最 小さな体積の夾雑物は、最も外側に位置す 網目の小さな第1回収装置84で回収される。 のようにして、自動的に、夾雑物の大きさ( 体積)ごとに分けて回収することができる。

 また、第1分水室64Aにはろ過スクリーン70A 、70Bが設けられているため、下水に含まれる 夾雑物を取り除いた状態で、大容積室68Aから 小容積室68Bに下水を通すことができる。この ため、夾雑物が各オリフィス66A、66Bを通過し て汚水管56に進入することを抑制できる。ま 、ろ過スクリーン70A、70Bを通過して各堰部6 2A、62B、62C及び各調整堰部62D、62E、62Fから溢 出る下水に夾雑物が含まれることがないた 、雨水管54に夾雑物が進入することを抑制 きる。

 特に、図18に示すように、ろ過スクリー 70A、70Bは、スクリーン縦外枠72と、スクリー ン横外枠74と、スクリーンバー78と、で構成 れているため、簡易な構成で夾雑物を除去 きる夾雑物除去装置を製造することができ 。

 次に、本発明の上記実施形態の流水分派 置を適用した下水道システムについて説明 る。なお、流水分派装置は、第1実施形態の 流水分派装置10、あるいは第2実施形態の流水 分派装置50のいずれかを適用することができ 。

 先ず、関連技術として、従来技術の雨水 き室100(図22参照又は図26参照)を適用した下 道システムについて説明する。

(関連技術)
 図19に示すように、下水道システム200の雨 吐き室100(図22参照又は図26参照)には、下水 202が接続されている。この下水管202には、 活排水と雨水とを混ぜた合流式下水道の下 と、生活排水と雨水とを分離した分流式下 道の下水と、が供給されている。このため 下水管202に供給された、生活排水と雨水と 混ぜた合流式下水道の下水と、生活排水と 水とを分離した分流式下水道の下水のうち 活排水の一部とが、雨水吐き室100の内部に れ込む。また、分流式下水道の下水のうち 活排水の一部は、下水管204を介して下水処 装置(浄化センタ)206に供給される。さらに、 分流式下水道の下水のうち雨水は、下水管207 を介して河川に供給される。

 雨水吐き室100には、下水管208が接続され おり、雨水吐き室100の堰112を越えて溢れ出 下水(生活排水+雨水)が下水管208を通って河 に流れ込む。

 雨水吐き室100には、下水処理装置206が下 管210を介して接続されている。雨水吐き室1 00の内部に供給された下水のうち、堰112を越 ない下水については、下水管210を通って下 処理装置206に流れ込む。

 雨水吐き室100には、下水処理装置206への 水の流量を調整するための滞水装置212が下 管214を介して接続されている。大雨のとき 雨水吐き室100の内部に供給された下水のう 、堰112を越えた下水の一部については、下 管214を通って滞水装置212に流れ込む。

 滞水装置212には、下水管216を介して下水 理装置206が接続されている。滞水装置212に 時的に溜められた下水は、下水管216を通し 下水処理装置206に送られる。

 下水処理装置206に供給された下水は、下 浄化装置を用いて浄化され、下水管218を介 て河川に流される。

 図19に示す下水道システム200によれば、 水量が少ない場合には、雨水吐き室100に供 された下水は、堰112を越えることなく、下 処理装置206に流れる。そして、下水処理装 206で浄化された後、下水が河川に流される このため、雨水吐き室100の堰112を越える下 は、ほとんどなく、滞水装置212に流れる下 の水量も極めて少ない。

 一方、大雨などで下水の水量が多くなる 、雨水吐き室100に供給された下水の一部は 堰112を越え、下水管208を通って河川に流れ とともに、下水管214を通って滞水装置212に う。そして、滞水装置212で一時的に溜めら た状態になる。しかし、雨水吐き室100に供 された下水の大部分は、堰112を越えず、下 管210を通って下水処理装置206に供給される

(問題点1)
 ここで、従来の雨水吐き室100は、流水分派 能が低いため、大雨などで下水量が増加し 場合でも、下水の大部分が下水処理装置206 供給される。このため、下水処理装置206を 型化する必要があるとともに、その浄化機 を高める必要がある。この結果、下水処理 置206の建設コスト及び維持コストが大きく る問題が生じる。なお、コスト削減のため 下水処理装置206の浄化機能を低く設定する 、十分に浄化されていない下水が河川に流 込み、環境悪化を引き起こすおそれがある

(問題点2)
 また、従来の下水道システム200では、初期 降雨時に見られる路面や下水管などの堆積 を含んだ汚濁度の高い下水が雨水吐き室100 一時に流れ込むため、堰112を越える下水が くなる。このとき、堰112を越えた下水の一 は、下水管214を通って滞水装置212に流れ込 。この結果、滞水装置212の滞水量が多くな ために、滞水装置212を大型化させる必要が じ、設備コストが増大する。

 なお、堰112の高さを高くして、滞水装置2 12に流れる下水量を低減させることは可能で るが、このような設定にすると、下水処理 置206に流れる下水量が一層多くなる。この 果、下水処理装置206の設備の大型化と機能 向上を図る必要があり、建設費及び維持コ トが格段に大きくなるという問題が別に生 る。上記した問題点1の対応と問題点2の対 とは、互いに相反する事態になり、従来の 水分派機能が低い雨水吐き室100を適用した 成では、両方の問題を解決することが不可 となる。この結果、下水処理装置206の設備 ストの増大、あるいは滞水装置212の設備コ トの増大と河川の環境汚染の誘発という2つ 問題が常に発生することになる。

 ここで、上記下水道システム200の雨水吐 室100に替えて、本発明の第1実施形態又は第 2実施形態の流水分派装置10、50(図1及び図15参 照)を適用した下水道システムについて、比 例として検討する。なお、図20の構成のうち 、図19の構成と重複する構成については、図1 9の構成の符号と同一の符号を付す。

 (比較例)
 図20に示すように、比較例の下水道システ 220の流水分派装置221には、下水管202が接続 れている。この下水管202には、生活排水と 水とを混ぜた合流式下水道の下水と、生活 水と雨水とを分離した分流式下水道の下水 、が供給されている。下水管202に供給され 、生活排水と雨水とを混ぜた合流式下水道 下水と、生活排水と雨水とを分離した分流 下水道の下水のうち生活排水の一部とが、 水分派装置221の内部に流れる。また、分流 下水道の下水のうち生活排水の一部は、下 管204を介して下水処理装置206に供給される さらに、分流式下水道の下水のうち雨水は 下水管207を介して河川に供給される。なお 流水分派装置221は、図1又は図15に示す流水 派装置10、50が用いられる。

 なお、下水管210は、下水処理装置206に繋 る汚水管16(56)(図2又は図16参照)に該当し、 た、下水管202は、合流管14(54)(図2又は図16参 )に該当し、さらに、下水管208は、河川に下 水を流す雨水管18(82)(図2又は図16参照)に該当 る。また、流水分派装置221には、堰部24A~24C (62A~62C)を越えた下水を滞水装置212に導くため の下水管214が新たに設けられている。

 比較例となる下水道システム220によれば 流水分派装置221の分派機能が高くなるため 従来の雨水吐き室100よりも多量の下水が堰 24A~24C(62A~62C)を越える。このため、下水管210 から下水処理装置206に供給される下水の水量 は、大幅に少なくなる。これにより、大雨が 降った場合でも、下水処理装置206に供給され る下水の水量を低減できるため、下水処理装 置206の大きさを小型化でき、また浄化機能も 高度にする必要がなくなる。この結果、下水 処理装置206の建設コストと維持コストを大幅 に低減することができる。このような理由に より、従来技術の雨水吐き室100を利用した下 水道システムで発生していた問題点1は、解 することができる。

 一方、比較例となる下水道システム220に れば、流水分派装置221の堰部24A~24C(62A~62C)を 越える下水の水量が多くなるため、下水管208 を通って河川に流れる下水の水量と、下水管 214を通って滞水装置212に供給される下水の水 量と、が増加する。この場合には、滞水装置 212の滞水量を多くするために、滞水装置212を 大型化させる必要が生じ、設備コストが増大 する。このため、従来技術の雨水吐き室100を 利用した下水道システムで発生していた問題 点2は、解決することができない。

(最適な形態)
 そこで、本発明の第1実施形態又は第2実施 態の流水分派装置10、50(図1及び図15参照)を 用した新規の下水道システムについて説明 る。

 図21に示すように、最適形態の下水道シ テム230の第1の流水分派装置231には、下水管2 32(合流管)が接続されている。この下水管232 は、生活排水と雨水とを混ぜた合流式下水 の下水が供給されている。このため、下水 232に供給された生活排水と雨水とを混ぜた 流式下水道の下水が第1の流水分派装置231の 部に流れ込む。また、第1の流水分派装置231 には、堰部24A~24C(62A~62C)(図1及び図15参照)を越 えた下水を河川に導く下水管234が接続されて いる。

 第1の流水分派装置231に接続する下水管236 (第1の管)は、汚水管16(56)(図2又は図16参照)に 当し、下水管232は、合流管14(54)(図2又は図16 参照)に該当し、下水管234は、雨水管18(82)(図2 又は図16参照)に該当する。なお、第1の流水 派装置231は、図1又は図15に示す流水分派装 10、50が用いられる。

 第1の流水分派装置231には、下水管236を介 して第2の流水分派装置233が接続されている 第1の流水分派装置231の内部で堰部24A~24C(62A~6 2C)(図1及び図15参照)を越えない下水は、下水 236を通って第2の流水分派装置233に導かれる 。また、第1の流水分派装置231の内部で堰部24 A~24C(62A~62C)(図1及び図15参照)を越えた下水は 下水管234を通って河川に導かれる。なお、 2の流水分派装置233は、図1又は図15に示す流 分派装置10、50が用いられる。

 第2の流水分派装置233には、下水管238(第2 管)を介して下水処理装置206(流水処理装置) 接続されている。また、第2の流水分派装置 233には、下水管240(第3の管)を介して滞水装置 212が接続されている。滞水装置212には、下水 管242(第4の管)を介して下水管238に接続してい る(なお、下水管242は、下水管238に接続する 成ではなく、下水処理装置206に直接的に接 している構成も可能である)。また、下水処 装置206には下水管244が接続されており、浄 された下水が下水管244を介して河川に排出 れる。このように、第1の流水分派装置231と 第2の流水分派装置233とが直列的に接続され いる。

 第2の流水分派装置233に接続する下水管238 は、汚水管16(56)(図2又は図16参照)に該当し、 た、下水管240は、雨水管18(82)(図2又は図16参 照)に該当する。

 下水道システム230によれば、大雨時に、 水管232を通って第1の流水分派装置231に供給 された下水は、第1の流水分派装置231の下水 分派機能が高くなるため、堰部24A~24C(62A~62C)( 図1及び図15参照)を越えやすくなる。このた 、第1の流水分派装置231から第2の流水分派装 置233に導かれる下水の水量が少なくなる。一 方、第1の流水分派装置231から下水管234を通 て河川に流れる下水の水量が増える。

 第1の流水分派装置231から第2の流水分派 置233に流れた下水は、第2の流水分派装置233 内部でさらに分派される。第2の流水分派装 置233の分派機能が高いため、第2の流水分派 置233の内部に導かれた下水は、堰部24A~24C(62A ~62C)(図1及び図15参照)を越えやすくなる。第2 流水分派装置233の内部に導かれた下水のう 堰部24A~24C(62A~62C)(図1及び図15参照)を越えな 下水は、下水管238を通って下水処理装置206 導かれる。第2の流水分派装置233の内部に導 かれた下水のうち堰部24A~24C(62A~62C)(図1及び図 15参照)を越えた下水は、下水管240を通って滞 水装置212に導かれる。

 ここで、第2の流水分派装置233の内部に導 かれた下水は、堰部24A~24C(62A~62C)(図1及び図15 照)を越えやすくなるため、下水処理装置206 に導かれる下水の水量が少なくなり、滞水装 置212に導かれる下水の水量が相対的に多くな る。下水処理装置206に導かれた下水は、浄化 されて河川に排出される。また、滞水装置212 に導かれた下水は、滞水装置212に一時的に溜 められ、定期的に下水処理装置206に導かれて いく。

 以上のように、下水道システム230によれ 、第1の流水分派装置231の下水の分派機能が 高くなるため、多くの下水が堰部24A~24C(62A~62C )(図1及び図15参照)を越え、下水管234を通って 河川に流れる。これにより、第1の流水分派 置231から第2の流水分派装置233に導かれる下 の水量が著しく低減される。また、第2の流 水分派装置233に導かれた下水は、さらに分派 される。これにより、第2の流水分派装置233 導かれた下水の多くが堰部24A~24C(62A~62C)(図1 び図15参照)を越えて、滞水装置212に導かれ 。また、第2の流水分派装置233に導かれた下 のうち堰部24A~24C(62A~62C)(図1及び図15参照)を えない下水は、下水処理装置206に導かれる 滞水装置212に導かれた下水は、時間差を設 て、下水処理装置206に導かれる。

 これにより、先ず、下水は第1の流水分派 装置231で分派されることにより、多量の下水 が堰部24A~24C(62A~62C)(図1及び図15参照)を越えて 河川に導かれる。また、第1の流水分派装置23 1で堰部24A~24C(62A~62C)(図1及び図15参照)を越え い少量の下水が第2の流水分派装置233に導か るため、第2の流水分派装置233に導かれる下 水の水量を格段に低減することができる。そ して、さらに、第2の流水分派装置233に導か た下水は、第2の流水分派装置233において分 されることにより、下水が堰部24A~24C(62A~62C) (図1及び図15参照)を越えて滞水装置212に導か る。しかし、滞水装置212に導かれる下水は 第1の流水分派装置231で分派された下水をさ らに第2の流水分派装置233で分派した一部で るため、少量となる。また、第2の流水分派 置233で堰部24A~24C(62A~62C)(図1及び図15参照)を えない少量の下水が下水処理装置206に導か るため、下水処理装置206に導かれる下水の 量を格段に低減することができる。特に、 水処理装置206に導かれる下水は、第1の流水 分派装置231で分派された下水をさらに第2の 水分派装置233で分派した下水のうちの少量 であるため、極めて少量となる。一方、滞 装置212に導かれた下水は、最終的には、下 処理装置206に導かれるが、下水処理装置206 浄化機能を考慮し、時間調整を行って(時間 を設けて)、下水処理装置206に送られる。こ のため、下水処理装置206を大型化する必要が なく、現状の浄化機能に合わせて下水を浄化 することができる。

 以上をまとめると、第1の流水分派装置231 と第2の流水分派装置233を直列的に接続させ ことにより、第1の流水分派装置231から第2の 流水分派装置233に導かれる下水の水量を大幅 に低減できる(第1の下水量の低減効果)。また 、第2の流水分派装置233から下水処理装置206 直接的に導かれる下水の水量も大幅に低減 きる(第2の下水量の低減効果)。

 加えて、第2の流水分派装置233から滞水措 置212を介して下水処理装置206に間接的に導か れる下水も存在するが、滞水装置212から下水 処理装置206に下水を供給する過程は、下水処 理装置206の浄化機能が考慮される。すなわち 、下水処理装置206で浄化されている下水の残 量をみながら、時間差を設けて、滞水装置212 から下水処理装置206に下水が送られる(第3の 水量の低減効果)。このように、第1の下水 の低減効果と、第2の下水量の低減効果と、 3の下水量の低減効果と、を同時に実現する ことにより、下水処理装置206を大型化する必 要がなく、また浄化機能を高める必要がない 。この結果、下水処理装置206の設備コスト、 維持コスト、及びランニングコストを大幅に 低減することができる。

 さらに、下水処理装置206に供給される下 の水量を低減できるため、下水上記機能を 上させなくても、下水処理装置206において 水を完全に浄化することができる。この結 、完全に浄化された下水が河川に排出され 河川の汚染を防止できる。

 このようにして、上記した問題点1につい ては、下水処理装置206に流れる下水の水量が 大幅に低減されるため、解決することができ る。

 一方、上記した問題点2について検討する と、第2の流水分派装置233の内部で堰部24A~24C( 62A~62C)(図1及び図15参照)を越えた下水は、滞 装置212に流れ込むが、第1の流水分派装置231 下水の分派機能が高いため、第1の流水分派 装置231から第2の流水分派装置233に供給され 下水の水量が格段に低下する(上記第1の下水 量の低減効果)。このため、第2の流水分派装 233の内部で堰部24A~24C(62A~62C)(図1及び図15参 )を越えて滞水装置212に流れ込む下水の水量 、分派された下水をさらに分派したことに るため、大幅に低減される。この結果、滞 装置212を大型化させる必要がなくなり、設 コストを低減できる。このようにして、問 点2について解決することができる。