福山 省蔵 (〒35 神奈川県川崎市高津区久本3丁目5番8号 タイコエレクトロニクスアンプ株式会社内 Kanagawa, 2138535, JP)
タイコエレクトロニクスアンプ株式会社 (〒35 神奈川県川崎市高津区久本3丁目5番8号 Kanagawa, 2138535, JP)
FUKUYAMA, Shozo (3-5-8 Hisamoto, Takatsu-ku, Kawasaki-sh, Kanagawa 35, 2138535, JP)
| 複数本の導体素線からなる芯線と、該芯線を取り巻く絶縁被覆とを有する複数本の電線を有し、該複数本の電線それぞれの該芯線のうち該絶縁被覆の一端から露出した露出端が互いに接続されたワイヤハーネスの、該露出端と、該絶縁被覆の該一端近傍の部分とからなる、保護チューブで覆われる端末部を防水加工するハーネス用防水材であって、 接着剤と、該接着剤を保持する熱溶融性の材料からなる外材とを備え、 前記外材が、 前記接着剤を封入した封入部と、 前記露出端を把持する把持部とを有するものであることを特徴とするハーネス防水材。 |
| 前記外材が、ゼラチンを主成分とするものであることを特徴とする請求項1記載のハーネス防水材。 |
| 前記接着剤が、嫌気性固着剤であることを特徴とする請求項1記載のハーネス防水材。 |
| 複数本の導体素線からなる芯線と、該芯線を取り巻く絶縁被覆とを有する複数本の電線を有し、該複数本の電線それぞれの該芯線のうち該絶縁被覆の一端から露出した露出端が互いに接続されたワイヤハーネスを用意する準備工程と、 接着剤を封入した封入部、および、前記芯線を把持する把持部を有する、熱溶融性材料からなる外材を備えたハーネス防水材の該把持部によって、該芯線の前記露出端を把持する把持工程と、 前記ワイヤハーネスの、前記露出端と、前記絶縁被覆の前記一端近傍の部分とからなる端末部分を、該ハーネス防水材ごと熱収縮性の保護チューブ内に挿入する挿入工程と、 前記電線が挿入された状態の前記保護チューブを加熱して、該保護チューブを収縮させるとともに前記外材を溶融させることによって、前記接着剤を前記導体素線間の隙間内に浸透させ、該接着剤を硬化させる加熱工程とを有することを特徴とする防水ハーネスの製造方法。 |
| 前記外材が、ゼラチンからなるものであることを特徴とする請求項4記載の防水ハーネスの製造方法。 |
| 前記接着剤が、嫌気性固着剤であることを特徴とする請求項4記載の防水ハーネスの製造方法。 |
| 複数本の導体素線からなる芯線と、該芯線を取り巻く絶縁被覆とを有し、該芯線に、該絶縁被覆の途中から露出する露出部が形成された電線を備えたワイヤハーネスの、前記露出部と、前記絶縁被覆の該露出部近傍の部分とからなり保護チューブで覆われる堰止部を防水加工するハーネス用防水材であって、 接着剤と、該接着剤を保持する熱溶融性の材料からなる外材とを備え、 前記外材が、 前記接着剤を封入した封入部と、 前記露出部を把持する把持部とを有するものであることを特徴とするハーネス防水材。 |
| 前記外材が、ゼラチンを主成分とするものであることを特徴とする請求項7記載のハーネス防水材。 |
| 前記接着剤が、嫌気性固着剤であることを特徴とする請求項7記載のハーネス防水材。 |
| 複数本の導体素線からなる芯線と、該芯線を取り巻く絶縁被覆とを有し、該芯線に、該絶縁被覆の途中から露出する露出部が形成された電線を備えたワイヤハーネスを用意する準備工程と、 接着剤を封入した封入部、および、前記芯線を把持する把持部を有する、熱溶融性材料からなる外材を備えたハーネス防水材の該把持部によって、該芯線の前記露出部を把持する把持工程と、 前記ワイヤハーネスの、前記露出部と、前記絶縁被覆の該露出部近傍の部分とからなる堰止部を、該ハーネス防水材ごと熱収縮性の保護チューブ内に挿入する挿入工程と、 前記電線が挿入された状態の前記保護チューブを加熱して、該保護チューブを収縮させるとともに前記外材を溶融させることによって、前記接着剤を前記導体素線間の隙間内に浸透させ、該接着剤を硬化させる加熱工程とを有することを特徴とする防水ハーネスの製造方法。 |
| 前記外材が、ゼラチンからなるものであることを特徴とする請求項10記載の防水ハーネスの製造方法。 |
| 前記接着剤が、嫌気性固着剤であることを特徴とする請求項10記載の防水ハーネスの製造方法。 |
本発明は、ハーネスに関し、特にハーネ 防水材および防水ハーネスの製造方法に関 る。
自動車の車体や電気機器等の機器内部を き回されているハーネスには、機器の各装 に分配配線される電線同士を分岐接続した 線接続部が数多く設けられている。電線接 部では、複数の電線それぞれの絶縁被覆の から露出した芯線同士が接続されている。 線接続部において、芯線を外部に対し絶縁 よび防水するため、例えば、保護チューブ 覆うことが行われている。
しかしながら、電線が、複数の導体素線 らなる芯線を絶縁被覆したタイプのもので る場合、導体素線間には隙間が存在してい 。この導体素線間の隙間は、保護チューブ 覆われた部分でも絶縁被覆内と同様に存在 ている。このため、電線接続部で分岐した 線のうち一部が、例えば自動車のエンジン ームのように水を被りやすい場所に引き回 れ、その場所で水を被ると、この水が絶縁 覆内を毛管現象によって伝い電線接続部ま 浸入してくる。電線接続部まで浸入してき 水は、保護チューブ内を経由してさらに分 接続された他の電線に浸入し、他の場所に 置された装置まで伝ってしまう。
この問題に対し、例えば、特許文献1には、
複数の電線端末における芯線束同士を電気的
に接続した後、シアノ系接着剤中に浸漬し、
次いで、電線端末を保護チューブに挿入する
電線の接続方法が開示されている。硬化前の
シアノ系接着剤は低粘度であるため、導体素
線間の隙間に充填される。したがって、特許
文献1の方法では、電線接続部の外部に対す
防水でだけでなく、電線接続部における電
間での防水が図られている。
しかしながら、特許文献1に開示された電 線の接続方法では、電線をシアノ系接着剤中 に浸漬して芯線間の隙間に浸透させるため、 浸透させるシアノ系接着剤の量を適切に制御 することが容易でない。例えば、自動車用ハ ーネスの製造においては、装備されるオプシ ョン等によってハーネスを構成する電線の種 類や本数が異なるため、一般に浸漬は手作業 によって行われており、浸透させる接着剤の 量を一定とすることは困難である。
また、浸漬した電線をシアノ系接着剤中 ら引き上げ、保護チューブに挿入する工程 は、シアノ系接着剤が作業場所にまき散ら れて汚染される問題もある。
本発明は、上記事情に鑑み、電線への接 剤の浸透量を適切に調整することができ、 つ、作業場所の汚染が防止できるハーネス 水材および防水ハーネスの製造方法を提供 ることを目的とする。
上記目的を達成する本発明の第1のハーネス
防水材は、複数本の導体素線からなる芯線と
、この芯線を取り巻く絶縁被覆とを有する複
数本の電線を有し、この複数本の電線それぞ
れのこの芯線のうちこの絶縁被覆の一端から
露出した露出端が互いに接続されたワイヤハ
ーネスの、この露出端と、この絶縁被覆のこ
の一端近傍の部分とからなる、保護チューブ
で覆われる端末部を防水加工するハーネス用
防水材であって、
接着剤と、この接着剤を保持する熱溶融性
材料からなる外材とを備え、
上記外材が、
上記接着剤を封入した封入部と、
上記露出端を把持する把持部とを有するも
であることを特徴とする。
ここで、ワイヤハーネスは、芯線の外周 絶縁被覆した複数の電線を有するものを意 し、接続された複数の電線からなる簡単な 成のものだけでなく、接続された複数の電 を複数系統備えたものや、接続部分を持た い別系統の電線が組み合わされたものも含 概念であり、さらに、コネクタ等の電気部 が備えられたものも含む概念である。
本発明の第1のハーネス防水材は、外材の 封入部に接着剤が封入されているため、把持 部で芯線の露出端を把持させた状態でこの露 出端を含む端末部を保護チューブに挿入し、 外材を熱溶融させることによって、接着剤を 導体素線間の隙間内に浸透させることができ る。したがって、本発明の第1のハーネス防 材によれば、ハーネス防水材に封入された の接着剤が導体素線間の隙間に浸透するた 、接着剤の浸透量を適切に調整することが きる。さらに、接着剤は外材に封入された 態で保護チューブ内に挿入されるため、接 剤が作業場所にまき散らされる事態が防止 きる。
ここで、上記本発明の第1のハーネス防水 材において、上記外材が、ゼラチンを主成分 とするものであることが好ましい。
ゼラチンは、液体を吸収する量が他の熱 融性材料に比べて小さいため、封入された 着剤が効率よく導体素線間に行き渡る。
また、上記本発明の第1のハーネス防水材 において、上記接着剤が、嫌気性固着剤であ ることが好ましい。
ここで、嫌気性固着材とは、空気との接 が遮断されると硬化を開始する固着剤を意 する。嫌気性固着剤は、保護チューブ内で 体素線間に浸透させた状態で空気を遮断す ことによって硬化するので、保護チューブ 覆われる電線端末部の防水加工に好適であ 。
また、上記目的を達成する本発明の第1の防
水ハーネスの製造方法は、
複数本の導体素線からなる芯線と、この芯
を取り巻く絶縁被覆とを有する複数本の電
を有し、この複数本の電線それぞれのこの
線のうちこの絶縁被覆の一端から露出した
出端が互いに接続されたワイヤハーネスを
意する準備工程と、
接着剤を封入した封入部、および、上記芯
を把持する把持部を有する、熱溶融性材料
らなる外材を備えたハーネス防水材のこの
持部によって、この芯線の上記露出端を把
する把持工程と、
上記ワイヤハーネスの、上記露出端と、上
絶縁被覆の上記一端近傍の部分とからなる
末部分を、このハーネス防水材ごと熱収縮
の保護チューブ内に挿入する挿入工程と、
上記電線が挿入された状態の上記保護チュ
ブを加熱して、この保護チューブを収縮さ
るとともに上記外材を溶融させることによ
て、上記接着剤を上記導体素線間の隙間内
浸透させ、この接着剤を硬化させる加熱工
とを有することを特徴とする。
本発明の第1の防水ハーネスの製造方法で は、接着剤を封入したハーネス防水材の把持 部で把持された状態の電線を、このハーネス 防水材ごと熱収縮性の保護チューブ内に挿入 し、保護チューブ内で外材を溶融させること によって、接着剤を芯線間の隙間内に浸透さ せ硬化させる。したがって、本発明の第1の 水ハーネスの製造方法によれば、ハーネス 水材に封入された量の接着剤が芯線間の隙 内に浸透するため、接着剤の浸透量を適切 調整することができる。さらに、接着剤は 材に封入された状態で保護チューブ内に挿 されるため、接着剤が作業場所にまき散ら れる事態が防止できる。
ここで、上記防水ハーネスの第1の製造方 法においても、上記外材が、ゼラチンからな るものであることが好ましく、また、上記接 着剤が、嫌気性固着剤であることが好ましい 。
また、上記目的を達成する本発明の第2のハ
ーネス防水材は、複数本の導体素線からなる
芯線と、該芯線を取り巻く絶縁被覆とを有し
、該芯線に、該絶縁被覆の途中から露出する
露出部が形成された電線を備えたワイヤハー
ネスの、前記露出部と、前記絶縁被覆の該露
出部近傍の部分とからなり保護チューブで覆
われる堰止部を防水加工するハーネス用防水
材であって、
接着剤と、該接着剤を保持する熱溶融性の
料からなる外材とを備え、
前記外材が、
前記接着剤を封入した封入部と、
前記露出部を把持する把持部とを有するも
であることを特徴とする。
本発明の第2のハーネス防水材は、ハーネ スを構成する電線の途中に設けられた堰止部 において絶縁被覆から露出した芯線の露出部 を把持する。ハーネス防水材に露出部を把持 させた状態で、堰止部を覆う保護チューブを 加熱することによって、外材を熱溶融させて 、接着剤を導体素線間の隙間内に浸透させる ことができる。したがって、本発明の第2の ーネス防水材でも、接着剤の浸透量を適切 調整することができる。さらに、接着剤が 業場所にまき散らされる事態が防止できる
ここで、本発明の第2のハーネス防水材に おいても、前記外材が、ゼラチンを主成分と するものであることが好ましい。
また、本発明の第2のハーネス防水材にお いて前記接着剤が、嫌気性固着剤であること ことが好ましい。
また、上記目的を達成する本発明の第2の防
水ハーネスの製造方法は、複数本の導体素線
からなる芯線と、該芯線を取り巻く絶縁被覆
とを有し、該芯線に、該絶縁被覆の途中から
露出する露出部が形成された電線を備えたワ
イヤハーネスを用意する準備工程と、
接着剤を封入した封入部、および、前記芯
を把持する把持部を有する、熱溶融性材料
らなる外材を備えたハーネス防水材の該把
部によって、該芯線の前記露出部を把持す
把持工程と、
前記ワイヤハーネスの、前記露出部と、前
絶縁被覆の該露出部近傍の部分とからなる
止部を、該ハーネス防水材ごと熱収縮性の
護チューブ内に挿入する挿入工程と、
前記電線が挿入された状態の前記保護チュ
ブを加熱して、該保護チューブを収縮させ
とともに前記外材を溶融させることによっ
、前記接着剤を前記導体素線間の隙間内に
透させ、該接着剤を硬化させる加熱工程と
有することを特徴とする。
本発明の第2の防水ハーネスの製造方法で も、接着剤の浸透量を適切に調整することが できる。さらに、接着剤が作業場所にまき散 らされる事態が防止できる。
ここで、本発明の第2のハーネス防水材に おいても、前記外材が、ゼラチンからなるも のであることが好ましい。
また、本発明の第2のハーネス防水材にお いても、前記接着剤が、嫌気性固着剤である ことが好ましい。
以上説明したように、本発明によれば、 線への固化剤の浸透量のばらつきを抑え、 た、作業場所の汚染が防止できるハーネス 水材および防水ハーネスの製造方法が実現 る。
以下図面を参照して本発明の実施形態に いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるカプセ ル式ハーネス防水材の外観を示す斜視図であ る。
図1に示すカプセル式ハーネス防水材1(以 、単にハーネス防水材1と称する。)は、電 の端末部を防水加工するためのものであり 接着剤としての嫌気性固着剤2と、この嫌気 固着剤2を保持する外材3とを有している。
嫌気性固着剤2は、空気との接触が遮断さ れると硬化を開始する固着剤であり、より詳 細には、空気中の酸素を遮断することで硬化 を開始する固着剤である。嫌気性固着剤2は 硬化前は低粘度であるため、電線の芯線を 成する導体素線間の隙間内に隙間無く浸透 る。嫌気性固着剤2は、硬化前の粘度が30mPa s(ミリパスカル秒)(=30cp(センチポアズ))以下 あり、導体素線間の隙間にむら無く浸透す 。嫌気性固着剤2としては、例えば、アクリ モノマーを主成分とし、過酸化物および嫌 性触媒を含有したメタクリル酸エステル系 着剤を採用することができる。過酸化物お び嫌気性触媒として、例えば、有機過酸化 並びに三級アミンおよびサッカリンを含有 たものを採用することができる。メタクリ 酸エステル系固着剤は、主成分のアクリル ノマーが、空気遮断および金属との接触に るラジカル反応によって迅速に重合するこ で硬化する固着剤であり、硬化前の粘度が 温で10mPa・s(10cp)程度以下と低い。このため メタクリル酸エステル系固着剤からなる嫌 性固着剤2は、電線の芯線を構成する導体素 線間の隙間に完全に充填される。また、嫌気 性固着剤2は、硬化すると水分と接触しても 解しない性質を有している。
外材3は、熱溶融性の材料からなり、嫌気 性固着剤2を封止した封入部3aと、電線の芯線 を把持する把持部3bとを有している。外材3を 構成する熱溶融性の材料としてはゼラチンを 主成分とし、溶融温度を例えば80℃程度に調 するため可塑剤を添加したものが採用され 。
封入部3aは、ほぼ円柱状の外形を有して り、内部には硬化前の嫌気性固着剤2が封止 れている。嫌気性固着剤2は、長期保存して も粘度が上昇しないよう、封入部3a内に若干 空気と共に封入されていることが好ましい
把持部3bは、ほぼ円筒状であり、円筒軸 向に延びる隙間3cが形成されている。把持部 3bは、封入部3aと一体に形成されており、ゼ チンからなるため弾力性を有している。ハ ネス防水材1が電線の芯線に取り付けられる には、把持部3bが弾性変形して芯線を把持 る。
図2は、図1に示すハーネス防水材の製造 置を示す概略図である。
図2に示す製造装置4は、互いに反対方向 回転する一対の金型Mを有しており、一対の 型Mのそれぞれには、ハーネス防水材1の外 3(図1参照)となる2枚のゼラチンシート3sが巻 付けられている。2枚のゼラチンシート3sは 金型Mに巻き込まれ、一対の金型Mが近接す 位置で貼り付けられるが、貼付け前に所定 の嫌気性固着剤2が所定量の空気と共に封入 れる。製造装置4によって、ゼラチンシート 3sの間に嫌気性固着剤2が封入された状態で貼 付け、および切断を行い、この後、隙間3c(図 1参照)を形成することで、図1に示すハーネス 防水材1が得られる。
図3、図4、図5、および図6は、本発明の一 実施形態である防水ハーネスの製造方法を説 明する図である。
本実施形態における防水ハーネスの製造 法では、図3に示す準備工程、図4に示す把 工程、図5に示す挿入工程、および図6に示す 加熱工程が順に実施される。各工程を順を追 って説明する。
まず、図3に示す準備工程では、電気的に 接続された複数本の電線11,12,13からなるワイ ハーネス10を準備する。図3の例では、3本の 電線11,12,13からなるワイヤハーネス10が示さ ている。3本の電線11,12,13は、それぞれ複数 の導体素線からなる芯線111,121,131と、この芯 線111,121,131を取り巻く絶縁被覆112,122,132とを している。芯線111,121,131を構成する導体素線 は銅等の金属材料からなり、絶縁被覆112,122,1 32は合成樹脂からなる。芯線111,121,131のそれ れのうち、露出端111a,121a,131aは絶縁被覆112,12 2,132の一端112a,122a,132aから露出している。芯 111,121,131は、この露出端111a,121a,131aの先端部 である接続部101で1つに束ねられた状態で互 いに電気的に接続している。芯線111,121,131は 着、溶接等により互いに接続されている。
図3に示すワイヤハーネス10の準備工程で 、まず、芯線111,121,131および絶縁被覆112,122, 132からなる3本の電線11,12,13を用意する。次に 、絶縁被覆112,122,132の端部を剥ぎ取って112a,12 2a,132aから芯線111,121,131を露出させる。露出し た部分が露出端111a,121a,131aとなる。次に、露 端111a,121a,131aの先端が揃うように電線11,12,13 をほぼ同一方向に沿わせる。次に、露出端111 a,121a,131aの先端部分を、例えば密接した状態 電流を供給して加熱・溶着して接続部101を 成する。このようにして、絶縁被覆112,122,13 2の端から露出した芯線111,121,131の露出端111a,1 21a,131aが接続されたワイヤハーネス10を得る
ここで、電線11,12,13において、芯線111,121, 131の露出端111a,121a,131aと、絶縁被覆112,122,132 一端112a,122a,132a近傍の部分とを端末部102と称 する。
次に、図4に示す把持工程では、図1に示 ハーネス防水材1の把持部3bによって、図3に すワイヤハーネス10の電線11の露出端111aを 持する。これによって、ハーネス防水材1が 末部102に取り付けられる。
次に、図5に示す挿入工程では、電線11,12, 13の端末部102をハーネス防水材1ごと保護チュ ーブ19内に挿入する。図5に示す保護チューブ 19は、いわゆる袋状熱収縮チューブであり、 端がすぼまった円筒形状を有している。保 チューブ19は、特に円筒の径方向に収縮す 熱収縮性の樹脂からなる外側層191と、この 側層191の内側に配置された熱可塑性のホッ メルト樹脂からなる内側層192とによる2層構 を有している。
本実施形態の挿入工程では、嫌気性固着 2は外材3に封入された状態で保護チューブ19 内に挿入されるため、嫌気性固着剤2が作業 所にまき散らされない。
次に、図6に示す加熱工程では、図5の挿 工程において電線11,12,13の端末部102が保護チ ューブ19に挿入された状態で、保護チューブ1 9を、電線11,12,13の端末部102、およびハーネス 防水材1ごと加熱する。この加熱工程では、 護チューブ19の外側層191が収縮し、内側層192 ホットメルト樹脂が溶融する温度、例えば130 ℃程度まで加熱する。
加熱工程で温度が上昇すると、ハーネス 水材1の外材3(図5参照)が溶融して、封入さ ていた嫌気性固着剤2が流出する。嫌気性固 剤2は、硬化前は低粘度であり、芯線111,121,1 31を構成する導体素線間の隙間内に浸透する
図7は、図6に示す加熱工程における電線 内部構造を示す部分断面図である。
図7には、電線11,12,13の代表として電線11 一部が模式的に示されている。
図7に示すように、外材3(図5参照)から流 した嫌気性固着剤2は、芯線111を構成する導 素線113間を取り巻き、導体素線113の隙間に 透している。また、嫌気性固着剤2は、導体 素線113と絶縁被覆112との隙間にも浸透してい る。
図6に示す加熱工程では、保護チューブ19 収縮し、電線11,12,13の端末部102を覆い、保 チューブ19内部の空気を外部に追い出す。さ らに、保護チューブ19の内側のホットメルト 脂が溶融した状態で、電線11,12,13の端末部10 2外側を覆うため、保護チューブ19内部の空気 が効率よく外部に追い出される。保護チュー ブ19内部の嫌気性固着剤2は、空気が遮断され ることによって硬化する。嫌気性固着剤2の 化は、芯線111,121,131を構成する金属との接触 により加速する。また、嫌気性固着剤2の硬 は、加熱によっても加速する。
嫌気性固着剤2が硬化した後、保護チュー ブ19および電線11,12,13を冷却することでホッ メルト樹脂を硬化することによって、図6に す防水ハーネス10aを得る。
続いて、上述した防水ハーネスの製造方 によって製造された、防水ハーネスを、図6 を流用して説明する。
図6に示す防水ハーネス10aは、3本の電線11 ,12,13と、電線11,12,13を覆う保護チューブ19aと 保護チューブ19a内のハーネス防水材として 、硬化した嫌気性固着剤2a(図8参照)とを有 ている。電線11,12,13は、複数本の導体素線か らなる芯線111,121,131と、この芯線111,121,131を り巻く絶縁被覆112,122,132とを有しており、絶 縁被覆112,122,132から露出した露出端111a,121a,131 aの一部が(芯線121、露出端121aは図1参照)が電 的に接続されている。保護チューブ19aは、 収縮性の保護チューブ19(図5参照)が加熱収 したものであり、芯線111,121,131のうち露出端 111a,121a,131aと、この露出端111a,121a,131a近傍の 縁被覆112,122,132とからなる端末部102を覆って いる。
図8は、図6に示す防水ハーネスの概略断 構造を示す断面図である。図8のパート(a)は 図6に示す防水ハーネスのA-A線断面を示し、 図8のパート(b)は、図6に示す防水ハーネスのB -B線断面を示す。
図8のパート(a)に示すように、芯線111,121,1 31のうち絶縁被覆112,122,132から露出した部分 は、芯線111,121,131が、保護チューブ19aのうち ホットメルト樹脂からなる内側層192に覆われ 、この外側がさらに、保護チューブ19aの外側 層191によって覆われている。芯線111,121,131は それぞれ複数本の導体素線113,123,133からな 、複数本の導体素線113,123,133の隙間には、硬 化した嫌気性固着剤2aがむら無く充填されて る。
図8のパート(b)に示すように、芯線111,121,1 31のうち、端末部102(図6参照)における絶縁被 112,122,132内の部分では、絶縁被覆112,122,132内 の導体素線113,123,133間に硬化した嫌気性固着 2aが充填されている。
内側層192を構成するホットメルト樹脂の 度は、図6の加熱工程によって加熱されても 、導体素線113,123,133の隙間に浸透する程低く らない。しかし、上述した加熱工程におい 、粘度が低い硬化前の嫌気性固着剤2が導体 素線113,123,133の隙間に浸透し、そして、上述 た加熱工程によって硬化するため、導体素 113,123,133の間に完全に充填された状態とな ている。したがって、防水ハーネス10a(図6参 照)では、例えば、1本の電線11の絶縁被覆112 を水等の液体が浸入してきても、保護チュ ブ19a内の端末部102で堰き止められ、他の電 12,13の絶縁被覆122,132内には浸入しない。ま 、硬化した嫌気性固着剤2aは加水分解しない ため、長期使用しても防水性が劣化しない。 また、水等の液体が、電線11,12,13と保護チュ ブ19aの隙間から浸入することもない。
図6に示す本実施形態の加熱工程では、ハ ーネス防水材に封入された量の嫌気性固着剤 2が導体素線113,123,133の隙間に浸透するため、 ハーネス防水材に封入される嫌気性固着剤2 量を調整することで、嫌気性固着剤2の浸透 を適切に調整することができる。例えば、 ーネス防水材に一定量の嫌気性固着剤2を封 入することで、個々の防水ハーネス製品間で の嫌気性固着剤2の量を一定に保つことがで る。また、嫌気性固着剤2の量が異なる複数 類のハーネス防水材を用意しておき、ハー スの種類によって、ハーネス防水材の種類 選択することで、ハーネスの種類に応じた 量の嫌気性固着剤2を浸透させることができ る。
上述した実施形態では、防水ハーネス10a 接続された3本の電線を1組有している例を 明したが、図1に示すハーネス防水材1、およ び、図3~図6に示す防水ハーネスの製造工程は 、接続されない電線を含んだハーネスの製造 にも適用可能である。
図9は、図1に示すハーネス防水材が適用 れたハーネスの別の例を示す外観図である
図9に示す防水ハーネス200は、例えば自動 車の車体を引き回され、車体の各部に配置さ れた装置間を接続するものであり、保護チュ ーブ29内部で接続された電線21,22,23の他に、 護チューブ29内部で接続されない電線24,25も している。
また、図1に示すハーネス防水材1、およ 、図3~図6に示す防水ハーネスの製造工程は 接続される電線の向きが異なるハーネスに 適用可能である。
図10は、図1に示すハーネス防水材が適用 れたハーネスのさらに別の例を示す外観図 ある。
図10には、構造の見易さから、防水ハー スを製造する工程のうち、上述した図5に相 する挿入工程の状態が示されている。
図10に示す防水ハーネス300を構成する2本 電線31,32は、芯線311,321が露出した端側を互 に反対に向けた姿勢で接続されており、ハ ネス防水材1の把持部3bは、芯線311,321を把持 している。2本の電線31,32の端末部302は、図10 示すように、円筒状の保護チューブ39にハ ネス防水材1ごと挿入されている。保護チュ ブ39は、図10に示す状態で加熱されると収縮 して接続部分を覆う。また、ハーネス防水材 1から嫌気性固着剤2が流出して、芯線311,321の 導体素線間の隙間に浸透する。この結果、直 線状に連続した電線からなる、いわゆる中間 ジョイントハーネス型の防水ハーネスが得ら れる。
また、図1に示すハーネス防水材1、およ 、図3~図6に示す防水ハーネスの製造工程は 複数の電線同士が接続される部分だけでな 、次に説明するように、ハーネスを構成す 個々の電線の途中において、液体が一方か 他方へ伝うのを防ぐ処理にも適用可能であ 。
図11は、図1に示すハーネス防水材が適用 れたハーネスのまたさらに別の例を示す外 図である。
図11には、構造の見易さから、防水ハー スを製造する工程のうち、上述した図5に相 する挿入工程の状態が示されている。
図11に示す防水ハーネス400を構成する電 41は、複数本の導体素線からなる芯線411と、 芯線411を取り巻く絶縁被覆412とを有している 。絶縁被覆412は電線41の途中で一部分が取り かれており、芯線411には絶縁被覆412の途中 ら露出した露出部411aが形成されている。ハ ーネス防水材1の把持部3bは、芯線411の露出部 411aを把持している。露出部411aと絶縁被覆412 露出部411a近傍の部分とからなる堰止部402は 、円筒状の保護チューブ49にハーネス防水材1 ごと挿入されている。保護チューブ49は、図1 1に示す状態で加熱されると収縮して接続部 を覆う。また、ハーネス防水材1から嫌気性 着剤2が流出して、芯線411の導体素線間の隙 間に浸透する。
図11に示す状態は、上述した複数電線の 続部の防水処理と同様に、図3に示す準備工 、図4に示す把持工程、図5に示す挿入工程 経ることによって得られる。ただし、図11に 示す防水ハーネス400の準備工程は、1本の電 の途中の部分で絶縁被覆412を取り除くこと よって、芯線411に露出部411aを形成する点が 第1の実施形態の準備工程と異なる。準備工 程、把持工程、および挿入工程におけるその 他の点は、図3から図5を参照して説明したも と同様である。
図11に示す状態の保護チューブ49は、次に 加熱工程で加熱されると収縮して堰止部402を 覆う。また、ハーネス防水材1から嫌気性固 剤2が流出して、芯線411の導体素線間の隙間 浸透する。保護チューブ49内部の嫌気性固 剤は、空気が遮断されることによって硬化 る。
加熱工程の後、冷却工程を経て得られる 水ハーネス400は、電線41の堰止部402で、導 素線間の隙間に硬化した嫌気性固着剤が充 された状態となる。したがって、電線41内を 一方の端から液体が浸入してきても、堰止部 402で堰き止められ、電線41内の他方の端へ浸 しない。
これまで説明したハーネス防水材1は、ほ ぼ円柱状の封入部3aと、ほぼ円筒状の把持部3 bとを有しているものとして説明したが、続 て、ハーネス防水材1とは異なる形状を有す 、ハーネス防水材の各種変形例を説明する
図12から図16は、ハーネス防水材の5つの 形例を示す図である。
図12に示す第1変形例のハーネス防水材500 、円筒軸に沿って直線状に延びる切り込み5 03cが形成された円筒体であり、内部に嫌気性 固着剤2を封止した円筒体である封入部503aと 円筒体の内壁からなる把持部503bとを有して いる。
図13に示す第2変形例のハーネス防水材600 、円柱状の封入部603aと、この円柱の両側底 面に配置された1対の把持部603bとを有してい 。把持部603bのそれぞれは円筒状であり、芯 線を通すための隙間が形成されている。
図14に示す第3変形例のハーネス防水材700 、図13と同様に円柱状の封入部703aと、この 柱の両側底面に配置された1対の把持部703b を有している。把持部703bのそれぞれは鉤状 形成されている。
図15のパート(a)には、第4変形例のハーネ 防水材800の正面図が示され、パート(b)には ハーネス防水材800の底面図が示されている 図15に示すハーネス防水材800は、直列に連 った3つの封入部803a,803b,803cを有している。 入部803a,803b,803cのそれぞれは楕円形断面を有 する球状であり、内部に嫌気性固着剤2を封 している。これら3つの封入部803a,803b,803cの ち、両端の2つの封入部803b,803cが把持部と兼 されている。この両端の2つの封入部803b,803c で、電線の芯線を把持する。
図16に示す第5変形例のハーネス防水材900 、楕円形断面を有する球状の封入部903aと、 この封入部から並んで突き出た1対の突起か なる把持部903bとを有している。把持部903bを 構成する1対の突起で電線の芯線を把持する
以上、本発明の実施形態を説明したが、 発明は、これに限られるものではない。上 した実施形態では、防水ハーネス10a,300,400 、それぞれ3本、2本及び1本の電線を有して るものとして説明したが、本発明はこれに られるものではなく、接続される電線の本 は4本以上であってもよい。ただし、電線の 数は10本以下が望ましい。また、本発明の 水ハーネスは、コネクタ等の電子部品が接 されたものであってもよい。
また、上述した実施形態では、準備工程 して、接続されていない複数の電線を用意 、その被覆を剥ぎ取って、露出した芯線同 を接続することとして説明したが、本発明 準備工程はこれに限られるものではなく、 えば、予め被覆が剥ぎ取られ、露出した芯 同士が接続された電線を用意するものであ てもよい。
また、上述した実施形態では、接着剤と て嫌気性固着剤の例を説明したが、本発明 接着剤はこれに限られるものではなく、外 3に封入可能であり、導体素線間の隙間に浸 透するものであればよい。例えば、短期間の 使用に供するハーネスであれば、接着剤は、 空気中の水分によって硬化するシアノ系接着 剤であってもよい。
また、上述した実施形態では、ハーネス 水材の外材の材料としてゼラチンを主成分 するものの例を説明したが、本発明はこれ 限られるものではなく、外材の材料として 、例えば、ホットメルト樹脂といった熱溶 性の樹脂であってもよい。ただし、嫌気性 着剤2を吸収し難い点からは、ゼラチンを主 成分とするものがより好ましい。
