| JP2009099451 | INTER-WIRE WATER CUTOFF METHOD |
| JP2008251345 | WATER-STOPPING DEVICE, AND WATER-STOPPING METHOD FOR GROUNDING WIRE |
| JP2006054172 | WIRE COVERING METHOD |
住友電装株式会社 (〒03 三重県四日市市西末広町1番14号 Mie, 5108503, JP)
| 車両の被水領域に配索される電線の止水方法であって、 前記電線は、複数の素線からなる芯線を絶縁被覆層で被覆している電線からなり、 前記電線の長さ方向の中間部分において前記絶縁被覆層を除去して前記芯線を露出させ、 該芯線露出部に流動性を有する止水剤を滴下し、該止水剤の滴下時または滴下後に、 前記芯線露出部の素線の隙間に前記止水剤を浸透させ、かつ、 前記電線端末から前記絶縁被覆層の内部に負圧を導入して前記止水剤を絶縁被覆層の内部に吸引し、または、前記芯線露出部に圧力空気を負荷して前記止水剤を前記絶縁被覆層の内部に圧入し、 前記絶縁被覆層の内部の芯線の素線間にも前記止水剤を浸透させることを特徴とする電線の止水方法。 |
| 前記芯線露出部の一部に、芯線露出部を挟む一端側の絶縁被覆層の端末面と間隔をあけて中間端子を、加締め圧着、溶接、溶着またはハンダ付けで接続し、該中間端子の一端面と前記一端側の絶縁被覆層の端末面の間に挟まれた芯線露出部を止水剤溜め部とし、該一端側の絶縁被覆層の他端端末側から前記負圧を導入し、前記一端側の絶縁被覆層の内部に前記止水剤を吸引し、または、前記止水剤溜め部に圧力空気を負荷して、前記一端側の絶縁被覆層の内部に前記止水剤を圧入している請求項1に記載の電線の止水方法。 |
| 前記中間端子の他端面と他端側の絶縁被覆層の端面との間の芯線露出部に止水剤を滴下し、該他端側の電線端末から負圧を導入して前記絶縁被覆層の内部に止水剤を吸引し、または、前記芯線露出部に圧力空気を負荷して、前記絶縁被覆層の内部に止水剤を圧入している請求項2に記載の電線の止水方法。 |
| 前記中間圧着端子は、基板部の一端側に前記芯線露出部の素線に加締める芯線バレルを設けていると共に、前記止水剤溜め部と同一距離をあけた前記基板部の他端側に絶縁被覆バレルを設け、該絶縁被覆バレルを前記絶縁被覆層に加締め圧着し、かつ、該両端バレルの間の前記止水溜め部の下面に位置する前記基板部には幅方向の両側に屈曲させた壁部を設け、該壁部と基板部とで芯線露出部の下側部を包囲している請求項2に記載の電線の止水方法。 |
| 前記止水剤はシリコーン樹脂からなる請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電線の止水方法。 |
| 前記止水剤の滴下部分および該滴下部分を挟む絶縁被覆層を、加圧容器内にシール状態で貫通させ、該加圧容器内に50~300kg/cm 2 の圧力空気を供給し、滴下した止水剤を芯線露出部および絶縁被覆層内に圧入している請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の電線の止水方法。 |
| 請求項1乃至請求項6のいずれか1項の止水方法で形成された止水部を有する電線。 |
| 前記電線は、一端末にアース端子を接続し、他端末にコネクタ接続用の端子を接続し、前記アース端子が被水領域の車体パネルに固定されるアース電線であり、該アース電線の他端側のコネクタ接続部に近い中間位置に前記止水方法で形成した止水部を設け、かつ、前記コネクタ接続部側の端末から負圧を導入して前記止水剤をコネクタ接続側の絶縁被覆層内の素線間に浸透させて充填している請求項7に記載の電線。 |
| 前記電線は、一端末にコネクタ接続用の端子を接続している電源線または信号線からなり、該電線を他の電線と非被水領域でスプライス接続し、該スプライス接続した他の電線の端末にコネクタ接続用の端子を接続しており、 前記スプライス接続位置より前記コネクタ接続用の端子を接続した端末との間の中間位置に前記止水部を設け、該止水部の芯線露出部および該芯線露出部を挟む両側の絶縁被覆層内の素線間に前記止水剤を充填している請求項7に記載の電線。 |
| 前記止水部には防水シートまたは防水テープが巻き付けられている請求項7乃至請求項9のいずれか1項に記載の電線。 |
本発明は、電線の止水方法及び該止水方 で形成された止水部を有する電線に関し、 しくは、車両の被水領域に配索される電線 任意の位置で止水処理ができるものである
従来、自動車やオートバイ等の車両に配索
るワイヤハーネスが被水領域に沿って配索
れる場合がある。また、ワイヤハーネスの
ース線の端末に圧着接続されたアース端子
車体にボルト締めしてアース接続される場
が多い。
アース端子の固定する車体が被水領域にあ
場合、アース端子と圧着した電線の芯線露
部から水がアース線の内部に侵入し、絶縁
覆層で囲まれた多数の素線からなる芯線の
間を通してアース端子の他端側へ浸水が発
する。この場合、アース線の他端側に接続
た端子はコネクタ内に挿入係止されている
合が多く、浸水した水によりアース線の他
側のコネクタ内にも水が侵入し、コネクタ
の端子に腐食が発生する問題がある。
前記問題に対して、従来より種々のアース
の止水処理対策が提案されている。
例えば、本出願人らは、特開2006-228709号公
(特許文献1)で図12に示すように、アース線1
端末に圧着接続しているアース端子2の絶縁
覆バレル2aと芯線バレル2bとの間に止水剤3
滴下し、該アース線1の他端側から絶縁被覆
の内部のエアーを吸引して減圧している。
れにより、滴下した止水剤3を絶縁被覆層の
内部に浸透させて、複数の素線からなる芯線
の隙間に止水剤3を充填して、アース端子2と
接続部からアース線1内への被水を防止して
いる。
特開2007-134054号公報(特許文献2)においても
様な方法でアース線端末のアース端子に止
剤を滴下し、該アース線の内部のエアーを
引して止水剤をアース線内部に浸透してい
。かつ、特許文献2では、図13に示すように
アース端子2を位置決め保持すると共に、止
剤が側方にあふれるのを防止するため、治
4の両側壁4aの間に溢出防止壁4bを配置し、
溢出防止壁4bをアース端子2の両側面に密着
せた状態で止水剤3を滴下している。
前記のように、特許文献1,2の止水方法は、
ずれもアース線端末のアース端子の芯線露
部に止水剤を滴下し、止水剤による止水処
位置がアース線端末のアース端子の位置で
されている。即ち、アース線の端末にアー
端子を圧着し、該アース端子を車体パネル
ボルト締め固定することが前提となってい
。このように、特許文献のアース線に止水
理対策は、アース線端末に圧着されたアー
端子が車体パネルに固定されることを前提
している。
しかしながら、車両によってはアース端子
固定する場所を確保することが難しい場合
ある。このような場合、アース端子の固定
できる場所までアース線を延在させなけれ
ならず、アース線の無駄な取り回しが必要
なる。かつ、アース線が無駄に長くなると
その分、アース線が外部干渉材と干渉して
傷を受ける可能性が高まり、アース端子と
端末位置で止水処理が施されても、アース
の途中で損傷を受けると、該損傷部位から
水が発生し、アース線の他端側のコネクタ
続部へ被水が発生する恐れがある。
さらに、特許文献2に記載のように、アー ス端子に止水剤を滴下する時に、アース端子 を位置決め保持すると共に、滴下した止水剤 があふれない治具が必要となる。該治具はア ース端子のサイズ毎に設ける必要があるため 、設備費がかかり、コストアップとなる問題 もあり、これらの点から改善の余地がある。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたもの
あり、車体にボルト止め固定されるアース
子の箇所で止水処理するのではなく、被水
域に配線される電線の任意の中間位置で止
処理できるようにし、それに伴い、コネク
接続される電線に出来るだけ近接した位置
止水処理ができるようにして、コネクタ接
部への被水を確実に防止することを第一の
題としている。
さらに、特許文献2のように、アース端子の
サイズに応じた治具等を必要とせず、電線の
絶縁被覆層を除去した芯線露出部に止水剤の
溜め部が形成できるようにして、止水処理用
の設備コストの低減を図ることを第二の課題
としている。
前記課題を解決するため、本発明は、車両
被水領域に配索される電線の止水方法であ
て、
前記電線は複数の素線からなる芯線を絶縁
覆層で被覆している電線からなり、
前記電線の長さ方向の中間部分において前
絶縁被覆層を除去して前記芯線を露出させ
該芯線露出部に流動性を有する止水剤を滴
し、該止水剤の滴下時または滴下後に、
前記芯線露出部の素線の隙間に前記止水剤
浸透させ、かつ、
前記電線端末から前記絶縁被覆層の内部に
圧を導入して前記止水剤を前記絶縁被覆層
内部に吸引し、または、前記芯線露出部に
気圧より大きい正圧を負荷して前記止水剤
前記絶縁被覆層の内部に圧入し、
前記絶縁被覆層の内部の芯線の素線間にも
記止水剤を浸透させていることを特徴とす
電線の止水方法を提供している。
即ち、中間位置で止水処理する電線がアー
電線で、該アース電線のコネクタ接続側と
対の端末にアース端子が接続され、該アー
端子が車体にボルト止めされてアース接続
る場合、特許文献1、2のようにアース端子
位置で止水処理しておらず、該アース電線
両端末の間の任意の位置、好ましくは、コ
クタ接続側端末に近接した位置を前記中間
置とし、該位置で止水処理を行っている。
なお、本発明の止水処理する電線はアース
線に限定されず、被水領域に配索される電
で止水処理をすべきことが要望されている
源線や信号線に対しても適用できる。
前記した本発明の電線の止水方法は、電線
長さ方向の中間部分で止水処理を施すこと
できるため、電線に無駄な取り回しを発生
せず、かつ、電線のコネクタ接続側に近接
た中間位置で止水処理を施すことにより、
ネクタへの浸水防止をより確実に図ること
できる。
特に、オートバイに配索するワイヤハーネ
は、自動車よりもワイヤハーネスの配索ス
ースが少なく、かつ、水がかかりやすい領
が多いため、電線の任意の中間位置で止水
理を施すことができる利点は大きい。
かつ、前記止水処理する電線の中間部は、
中間部を挟む電線を固定保持しておくだけ
、止水剤を滴下する芯線露出部を位置決め
持できる。かつ、止水剤を滴下する芯線露
部は両端の絶縁被覆層の端面間に挟まれ、
挟まれた部分が止水剤溜め部となる。よっ
、該止水剤溜め部に溜められる止水量を定
化することができると共に、止水剤溜め部
上方から滴下された止水剤が素線に沿って
側に流れても、両側の絶縁被覆層の中に負
を導入し、両側の絶縁樹脂内に吸引し、あ
いは、止水溜め部に圧力空気を負荷して両
の絶縁樹脂積極的に圧入するため、止水剤
流れを治具等を用いて阻止する必要はない
前記芯線露出部の一部に、芯線露出部を む一端側の絶縁被覆層の端末面と間隔をあ て中間端子を、加締め圧着、溶接、溶着ま はハンダ付けで接続し、該中間端子の一端 と前記一端側の絶縁被覆層の端末面の間に まれた芯線露出部を止水剤溜め部とし、該 端側の絶縁被覆層の他端端末側から前記負 を導入し、前記一端側の絶縁被覆層の内部 前記止水剤を吸引し、または、前記止水剤 め部に大気圧より大きい圧力空気を負荷し 、前記一端側の絶縁被覆層の内部に前記止 剤を圧入していることが好ましい。
前記のように、中間位置の芯線露出部に、
間圧着端子を加締め圧着すると、該中間圧
端子で加締められた素線間の隙間を無くす
とができ、該中間圧着端子の圧着位置で素
間の隙間を通る被水を遮断できる。よって
アース端子側からの浸水を該中間圧着端子
加締め位置でコネクタ接続側へ浸水してい
のを確実の遮断することができる。
中間端子を、芯線露出部に溶接、溶着また
半田付けで接続しても、芯線露出部の素線
の隙間を無くすことができ、該中間端子の
置で素線間の隙間を通る浸水を遮断できる
また、絶縁被覆層を除去して露出させる芯
露出部は、絶縁被覆層にスリットを設け、
スリットの位置から一方側の絶縁被覆層を
動させて芯線露出部を形成している場合が
い。その場合、移動させた位置から絶縁被
層が弾性により復帰して芯線露出部の距離
縮めるため、前記中間端子を芯線露出部に
締め圧着、溶接、溶着、半田付けしておく
、該中間端子と、移動させていない他方側
絶縁被覆層との間に止水剤溜め部を一定寸
で確保しておくことができる。このように
止水剤溜め部の長さを一定に保持できるた
、滴下する止水剤の量を定量管理すること
できる。
かつ、止水剤は浸透が必要な一端側の絶縁
覆層内にのみ浸透させることができ、止水
の無駄がなくなる。
さらに、芯線露出部を中間圧着端子で加 めると、芯線の素線構成が略同一であれば 絶縁被覆層の材質やその厚さが異なっても 専用または個別の中間圧着端子を用いる必 はなく、中間圧着端子の共用化を図ること できる。この点から、アース端子のサイズ 相違すると治具を相違させる必要があるア ス端子の部分で止水処理するよりも、部品 ストや設備コストの低減を図ることができ 。
さらに、前記中間端子の他端面と他端側の
縁被覆層の端面との間の芯線露出部にも止
剤を滴下すると共に、該他端側の電線端末
ら負圧を導入して絶縁被覆層の内部に止水
を吸引してもよいし、圧力空気を負荷して
水剤を圧入してもよい。
電線がアース電線で他端側端末にアース端
を接続する場合には、前記他端側の芯線露
部に止水剤を滴下して止水処理する必要は
い。しかしながら、電線の他端側端末にも
ネクタ接続用の端子が圧着される電源線や
号線の場合には、前記一端側と同様に芯線
出部の素線の隙間に止水剤を浸透させると
に、絶縁被覆層の内部に負圧を導入して絶
被覆層内の芯線の素線間にも止水剤を浸透
て充填している。あるいは、空気圧を負荷
て止水剤を圧入している。これにより、電
の両端末への浸水防止を保証することがで
る。
具体的には、止水剤の滴下時または滴下 に電線端末から絶縁被覆層の内部に負圧を 入する。この場合、前記電線端末をエアー 引ホースに接続し、該エアー吸引ホースに 引ポンプを接続し、吸引ポンブの吸引力を 御して、前記絶縁被覆層の内部のエアーを 引し、減圧することにより行っている。
一方、芯線露出部に滴下した止水剤を圧力 気で圧入する場合は、滴下部分および該滴 部分を挟む絶縁被覆層を、コンプレッサー 接続した送圧管と連通すると共に前記電線 シール状態で貫通させる加圧容器内に位置 せ、前記送圧管より50~300kg/cm 2 の圧力空気を供給し、前記滴下した止水剤を 絶縁被覆層の内部に圧入することが好ましい 。
前記芯線露出部に中間圧着端子を加締め圧
する場合には、基板部の一端側に前記芯線
出部の素線に加締める芯線バレルを設けて
ると共に、前記止水剤溜め部と同一距離を
けた前記基板部の他端側に絶縁被覆バレル
設け、該絶縁被覆バレルを前記絶縁被覆層
加締め圧着している。
さらに、該両端バレルの間の前記止水溜め
の下面に位置する前記基板部には幅方向の
側に屈曲させた壁部を設け、該壁部と基板
とで芯線露出部の下側部を包囲してもよい
前記のように、中間圧着端子の他端側に絶
被覆バレルを設けると、該絶縁被覆バレル
絶縁被覆層への加締め位置で、芯線バレル
加締め位置を特定でき、前記止水剤溜め部
間隔を確実に定量管理することができる。
かつ、前記両側の絶縁被覆バレルと芯線バ
ルとを連続する基板部に両側壁を設けてU形
状とし、該U形状の部分の止水剤溜め部とな
芯線露出部を包囲すると、滴下する止水剤
幅方向にあふれるのを防止できる。よって
前記特許文献2で必要とされた治具を用いる
となく、止水剤の溢出を防止できる。
なお、前記中間圧着端子と両端の絶縁被 層との間の芯線露出部に夫々止水剤を滴下 る場合には、前記中間圧着端子は基板部の 央部に前記芯線露出部の素線に加締める芯 バレルを設けていると共に、前記止水剤溜 部と同一距離をあけた前記基板部の両端側 絶縁被覆バレルをそれぞれ設けている。か 、中央の芯線バレルと両側の絶縁被覆バレ とをそれぞれ連結する基板部には、前記の うに両側壁を設けて、芯線露出部に滴下す 止水剤の溢出を防止できるようにしている とが好ましい。
前記止水剤としては、流動性を有する樹脂
あれば良いが、シリコーン樹脂が最も好適
用いられる。
なお、シリコーン樹脂に代えて、シリコー
ゴム、グリース、その他粘性および弾性を
する接着剤が好適に用いられる。シリコー
樹脂は2液混合タイプと1液タイプとがあり
所要時間流動性を有するものであれば、い
れでも良い。なお、硬化時間が遅い1液タイ
の方が好適であり、かつ、シリコーン樹脂
滴下作業上からも1液タイプが好適に用いら
れる。
本発明は、前記止水方法で形成された止水
を有する電線を提供している。
本発明の中間位置に止水部を設けた電線は
水領域に配線される電線であれば適用され
が、該電線がアース線である場合に最も好
に適用できる。
例えば、一端末にアース端子を接続し、 端末にコネクタ接続用の端子を接続し、前 アース端子が被水領域の車体パネルに固定 れるアース電線である場合、該アース電線 他端側のコネクタ接続部に近い中間位置に 記方法で形成した止水部を設け、かつ、前 コネクタ接続部側の端末から負圧を導入し 前記止水剤をコネクタ接続側の絶縁被覆層 の素線間に浸透させて充填している。ある は、止水剤滴下部分に圧力空気を負荷して 水剤を素線間に浸透させて充填している。
また、前記電線は、一端末にコネクタ接続
の端子を接続している電源線または信号線
らなり、該電線を他の電線と非被水領域で
プライス接続し、該スプライス接続した他
電線の端末にコネクタ接続用の端子を接続
ている場合、
前記スプライス接続位置より前記コネクタ
続用の端子を接続した端末との間の中間位
に前記止水部を設け、該止水部の芯線露出
および該芯線露出部を挟む両側の絶縁被覆
内の素線間に前記止水剤を充填している。
前記構成とすると、前記止水部のスプライ
接続側を止水処理しない場合、スプライス
続側に被水が発生する恐れがあるが、両側
止水処理することで、前記非被水領域でス
ライス接続する他の電線への被水を確実に
断でき、スプライス接続部での止水処理を
要とすることができる。
前記止水部には防水シートまたは防水テー
を巻き付けることが好ましい。
即ち、本発明の止水方法で形成した止水部
は、芯線の素線の隙間に確実に止水剤を浸
させて充填できることにより、止水部を露
させた状態のままとしても被水を防止でき
が、止水部を外部干渉材から保護し、かつ
中間圧着端子を圧着している場合には外部
渉材と接触することを防止するために、防
シートや防水テープを巻き付けて保護して
ることが好ましい。
上述したように、本発明の電線の止水方法
は、電線の長さ方向の任意の位置で止水処
を施すことができ、設計の自由度を高める
とが出来る。かつ、特許文献1、2のように
ース端子の位置で止水処理を施す必要がな
ため、車体パネルに固定するアース端子を
続した電線に限定されず、任意の電線の止
処理ができ、無駄な電線の引き回しをする
要が無くなる。さらにまた、止水処理が必
なコネクタ接続側の近くの中間位置で止水
を形成できるため、コネクタ接続側への止
の信頼性を高めることができる。
また、電線の中間位置で止水処理を行うた
、特許文献2に記載されたアース端子を位置
決め保持する治具が不要となり、止水処理の
設備費のコストダウンを図ることができる。
また、止水処理する芯線露出部に中間圧 端子を加締めて圧着すると、該圧着部で芯 の素線間の隙間を確実に無くすことができ 。また、中間端子を溶接、溶着、半田付け る場合も、素線間の隙間を無くして、素線 を通る浸水を確実に遮断できる。かつ、中 圧着端子の場合は芯線構成が略同様であれ 、共用化が可能であるため、部品点数の削 を図ることができる。
10 電線
11 止水部
13 コネクタ接続用の端子
14 アース端子
15 素線
16 芯線
17(17A、17B)絶縁被覆層
18 芯線露出部
21 止水剤
22 防水シート
30、40、45 中間圧着端子
31 止水剤溜め部
50 加圧容器
以下、本発明の実施形態を図面を参照して
述する。
図1乃至図3に第一実施形態を示す。
第一実施形態では、被水領域に配線するア
ス回路用の電線10に止水部11を設けている。
前記電線10は一端末にコネクタ20に挿入係止
する端子13を圧着していると共に、他端末に
ース端子14を圧着している。前記止水部11は
アース端子14よりコネクタ接続用の端子13に
接した中間位置に形成している。
図2(B)に示すように、電線10は多数本の素線1
5を撚線した芯線16と、該芯線16を囲む絶縁樹
からなる絶縁被覆層17とからなる。
前記電線10の止水部11では、図3(A)に示すよ
に、絶縁被覆層17にスリットを設け、該スリ
ットを挟むアース端子接続側の絶縁樹脂層17B
を移動させ、該絶縁樹脂層17Bのスリット端面
17B1と他端側の絶縁樹脂層17Aのスリット端面17
A1との間に絶縁樹脂層を除去した芯線露出部1
8を形成している。
前記芯線露出部18には、シリコーン樹脂か
なる止水剤21を滴下して、該芯線露出部18の
線15の隙間に止水剤21を浸透させて充填して
いる。かつ、芯線露出部18を挟む両端の絶縁
脂層17Aと17B内に、そのスリット端面17A1、17B
1より止水剤21を内部に浸透させ、これら絶縁
被覆層17A、17Bの内部の芯線16の素線15の隙間
も止水剤21を充填している。
さらに、前記止水剤21を充填した芯線露出
18に粘着剤を塗布した防水シート22を巻き付
て固着している。
次ぎに、前記止水部11の形成方法を図3に基
いて説明する。
図3(A)に示すように、一端側にコネクタ接続
用の端子13を圧着していると共に他端側にア
ス端子14を圧着している電線10の所要位置に
前記のように絶縁被覆層17を除去した芯線露
部18を形成する。
ついで、図3(B)に示すように、前記芯線露出
部18が止水剤21のデイスペンサ(止水剤供給装
)23の下方に水平方向に位置するように電線1
0を保持する。
ついで、図3(C)に示すように、流動性を有す
る所要粘度(例えば、0.6Pa・s)の止水剤21を芯
露出部18に上方から滴下する。
ついで、図3(D)に示すように、止水剤21の滴
と同時に、または芯線露出部18の全体に止
剤21が塗布された状態で、前記電線10の両端
より絶縁被覆層17A、17Bの内部に負圧を導入
る。具体的には、電線10の両端末を吸引ポ
プに接続したエアー吸引ホース24に内挿して
連結して取り付け、前記端子13と14の芯線バ
ルと絶縁被覆バレルとの間に露出した芯線
出部から、絶縁被覆層17A、17B内の素線15中の
エアーを吸引して減圧する。
前記絶縁被覆層17A、17B内を減圧することで
芯線露出部18に塗布された止水剤21はスリッ
ト端面17A1、17B1から絶縁被覆層17A、17Bの内部
吸引されて浸透していき、絶縁被覆層の内
の素線15の隙間に充填される。
同時に、止水剤21は芯線露出部18の素線15の
間にも浸透して、素線15の間に充填される
共に、芯線露出部18の外周面に止水剤21が塗
された状態となる。
前記止水剤21の滴下と、電線10の端末からの
負圧導入は1回の作業でも良いし、間隔をあ
て複数回行ってもよい。
前記芯線露出部18および該芯線露出部18を挟
む両側の絶縁被覆層17A、17Bの素線15の隙間に
透して充填される止水剤21は所要時間経過
に硬化する。
止水剤21の硬化前または硬化後に芯線露出
18に防水シート22を巻き付けて、止水部11を
成している。
前記方法で形成した止水部11では、芯線露
部18の素線15の隙間に止水剤21が充填される
共に芯線露出部18の外周面全体も止水剤21で
まれた状態となり、被水発生が防止できる
さらに、該芯線露出部18を挟む両側の絶縁
覆層17A、17B内のスリット端面17A1,17B1に近接
た内部の素線15の隙間に止水剤21が充填され
いるため、確実な止水部11を構成する。
これにより、電線10の端末のアース端子14が
被水領域に配置されて、該アース端子14の端
側から電線10内に浸水が発生し、電線10内の
素線15の隙間を通って水が流入しても、止水
11で確実に止水でき、他端のコネクタ20に接
続される端子13までに被水が発生することを
止できる。
図4(A)(B)に第二実施形態を示す。
前記第一実施形態では電線10の両端末より
縁被覆層17A、17Bの内部に負圧を導入して、
水剤21を芯線露出部18の素線15の隙間および
側の絶縁被覆層17A、17Bの内部に負圧で吸引
ているが、第二実施形態では芯線露出部18に
圧力空気を負荷して、止水剤21を芯線露出部1
8の素線15の隙間および両側の絶縁被覆層17A、
17Bの内部に圧入している。
図4に示すように、芯線露出部18および両側
絶縁樹脂層17A、17Bを密封する加圧容器50を
けている。該加圧容器50は下容器51とヒンジ
合した上容器52とを備え、下容器51に上容器
52を回転させて閉鎖した状態で、上下容器51
52との両側壁51a、52aの接合面の中央部に、電
線10を密嵌状態で貫通する半球状溝部51b、52b
設けている。
下容器51は浅底とし、底壁の中央部には段
突起51cを設けている。
一方、上容器52の上壁に配管取付孔52cを設
、コンプレッサー55と接続した送圧管56の先
を配管取付孔52cに連結している。
前記加圧容器50の上容器52を全開した状態で
、下容器51の中央部に電線10の芯線露出部18を
位置させ、両側の絶縁被覆層17A、17Bを下容器
51の両側壁の半球状溝部51bに載置し、かつ、
線露出部18は段状突起51c上にセットする。
この状態で、芯線露出部18に止水剤21を滴下
する。なお、芯線露出部18に止水剤21を滴下
た直後に下容器51に電線10をセットしてもよ
。
下容器51に電線50をセットした後に、上容 器52を回転させて下容器51を閉鎖する。この 態で、上容器52の半球状溝部52bを絶縁被覆層 17A、17Bの上半周面に嵌合させる。これにより 、上下容器52、51内に芯線露出部18およびその 両側の絶縁被覆層17A、17Bは密封状態で収容さ れる。
ついで、コンプレッサー55より送圧管56を介
して加圧容器50の内部に、50~300kg/cm 2
の圧力空気を導入する。
導入された圧力空気により、芯線露出部18
滴下した止水剤21は素線間の隙間に圧入され
ると共に、該芯線露出部18の両側に面する絶
被覆層17A、17B内の素線間の隙間に圧入され
。その際、絶縁被覆層17A、17Bも外周面に圧
が負荷されているため、絶縁被覆層17A、17B
への圧入される止水剤21は少量であり、絶
被覆層17A、17B内で止水剤21が流れていくのが
阻止でき、芯線露出部18の素線間の隙間に止
剤21を確実に圧入することができる。
その後、加圧容器50より取り出して、止水
21が充填硬化した芯線露出部に防水シート22
巻き付けて、止水部を形成している。
このように、芯線露出部18に滴下した止 剤21を加圧して素線間の隙間に充填すると、 電線の端末側から負圧を導入する必要はなく 、芯線露出部18の部分を加圧容器内にセット て圧力空気を負荷すれば良いだけとなる。 のように、処理部は芯線露出部18と、その 側部分だけとなり、止水処理装置を小型化 ることができる。
図5および図6に第三実施形態を示す。
第三実施形態では、前記芯線露出部18に断
U形状の中間圧着端子30を加締め圧着してい
。
該中間圧着端子30の長さ方向の一端30aと前
絶縁被覆層17Aのスリット端面17A1との間には
要寸法の長さとした止水剤溜め部31を設け
いる。
前記止水剤水溜め部31に止水剤21を上方から
滴下し、絶縁被覆層17Aの端末側(即ち、コネ
タ接続用の端子13を圧着した端末側)から第
実施形態と同様に負圧を導入して、絶縁被
層17A内のスリット端面17A1から止水剤21を吸
している。
前記中間圧着端子30の他端30b側には他方 絶縁被覆層17Bのスリット端面17B1との間に芯 露出部が形成されているが、該絶縁被覆層1 7Bはスリットより移動させて芯線露出部18を 成している側であるため、該絶縁被覆層17B 次第に元に位置に復帰し、中間圧着端子30の 他端30bと絶縁被覆層17Bのスリット端面17B1と 間には最終的に隙間がなくなった状態とな 。
この第三実施形態の止水部11では、まず、
間圧着端子30の圧着位置で素線15の隙間がな
なっているため、アース端子側から絶縁被
層17B内の素線間で被水が発生していても、
間圧着端子30の圧着位置で素線の間を通る
水を遮断できる。
また、中間圧着端子30と絶縁被覆層17Bとの
の芯線露出部18およびコネクタ側となる絶縁
被覆層17内の素線15の隙間に第一、第二実施
態と同様に止水剤21を充填しているため、コ
ネクタ接続側の端末への止水を確実に行うこ
とができる。
かつ、第二実施形態では、止水剤溜め部31
距離を一定に保持できるため、止水剤21の定
量管理を行うことができる。
第三実施形態では、第一実施形態と同様 芯線露出部18に滴下した止水剤21を電線端末 側から導入する負圧で吸引しているが、第二 実施形態と同様に加圧容器にセットして圧力 空気を導入して、芯線露出部18に滴下した止 剤21を素線間の隙間に圧入して充填しても い。
図7及び図8に第四実施形態を示す。
第四実施形態の電線10は電源線からなり、
電線10は図8に示すように、絶縁被覆層17A側
端末にエンジンルームからなる被水領域に
置するユニット60と接続するコネクタ接続用
の端子13を接続する一方、他端側に接続する
子61を車室内に配置する電気接続箱62のヒュ
ーズ端子63と接続している。また、該電線10
室内側の非被水領域で他のユニット64に接続
される電線65の端末とスプライス接続してい
。このスプライス接続部66と前記電線10のコ
ネクタ接続用端子との間でエンジンルーム内
の被水領域S内において止水処理部70を形成す
る場合、図7に示す形態としている。
即ち、中間圧着端子30と両側の絶縁被覆層17
A、17のスリット端面17A1と17B1との間に形成さ
る芯線露出部18A、18Bの両方に止水剤21を滴
し、かつ、電線10の両端末から負圧を導入し
ている。
即ち、芯線露出部18A、18Bの素線15の隙間に
水剤21を充填すると共に、外周面全面に止水
剤21を塗布し、かつ、第一実施形態と同様に
両側の絶縁被覆層17A、17B内の素線間にも止
剤21を充填している。
前記構成とすると、被水領域Sに止水処理部
70を設けても、スプライス接続部66への被水
遮断でき、前記他の電線65への被水発生を遮
断でき、スプライス接続部66での止水処理が
要となる。さらに、該電線10の他端末に接
した端子61への被水も遮断できるため、電気
接続箱61への被水発生を防止できる。
このように、止水処理部70における止水処
により、スプライス接続部66および他端側の
端子61側での止水処理を不要とできる。
なお、前記第一実施形態においても、止水
理部において両側の絶縁被覆層17A、17Bの内
に止水剤を浸透しているため、電源回路の
線においても有効となる。
なお、電線10が電気接続箱62内の信号回路と
接続した信号線の場合にも同様な構成とする
と、止水処理部70の両側に止水処理部を設け
と有効となる。
この第四実施形態においても、芯線露出 18に滴下した止水剤21を電線端末側から導入 する負圧で吸引する方法に代えて、第二実施 形態と同様に加圧容器にセットして圧力空気 を導入して、芯線露出部18に滴下した止水剤2 1を素線間の隙間に圧入して充填してもよい
図9および図10に第五実施形態を示す。
第五実施形態では、前記中間圧着端子40は
基板部41の一端側に芯線バレル42を設ける一
、所要寸法をあけた他端側に絶縁被覆バレ
43を設けた形状としている。また、芯線バ
ル42と絶縁被覆バレル43の間の基板部41aには
その幅方向両端から側壁41bを突出して、断
U形状としている。
前記芯線バレル42は第三実施形態と同様に
線露出部18の中間位置に加締め圧着する一方
、絶縁被覆バレル43はコネクタ接続側の絶縁
覆層17Aのスリット端面17A1に近接した外周に
加締め圧着している。前記加締め圧着したバ
レル42と43との間のU形状の基板部41aは止水剤
め部31の芯線露出部18を下面および両側面を
囲むように配置している。
止水剤21は前記U形状の基板部41aで囲まれ 芯線露出部18に滴下している。この滴下さ た止水剤21は基板部分41aの両側壁41bにより側 方へあふれ出るのを確実に阻止でき、かつ、 第三実施形態と同様に、止水剤溜め部31によ 止水剤21の滴下量の定量管理を行うことが きる。
前記止水剤溜め部31に滴下した止水剤21は 第三実施形態と同様に、絶縁被覆層17Aの端末 側から負圧を導入することで、該絶縁被覆層 17A内に吸引され、内部の素線15の隙間に充填 れると共に、止水剤溜め部31の芯線露出部18 の素線間に浸透して充填され、かつ、外周面 全面に塗布される。
該第五実施形態においても、芯線露出部1 8に滴下した止水剤21を電線端末側から導入す る負圧で吸引する方法に代えて、第二実施形 態と同様に加圧容器にセットして圧力空気を 導入して、芯線露出部18に滴下した止水剤21 素線間の隙間に圧入して充填してもよい。
図11に第五実施形態の変形例を示す。
該変形例では、中間圧着端子45に芯線バレ
42を挟んで両側に絶縁被覆バレル43と46とを
け、芯線露出部18を挟む両側の絶縁被覆層17A
と17Bに絶縁被覆バレル43、46を加締め圧着し
いる。また、芯線バレル42と絶縁被覆バレル
46との間の基板部41cにも両側壁41dを設けた断
U形状として、芯線バレル42と絶縁被覆バレ
46との間の止水剤溜め部47の芯線露出部18Bの
下面および両側面を囲むんでいる。
これにより、前記第四実施形態の変形例の
うに、両側の芯線露出部18A,18Bに止水剤21を
下する場合、滴下された止水剤21が側方ヘ
ふれるのを確実に防止できる。
本発明の止水方法により形成された止水 を有する電線は、自動車およびオートバイ 被水領域に配索される電線に適用できる。 に、オートバイに配索される電線は被水領 に配索される可能性が大きくかつ、アース 子を車体に固定できる箇所は自動車と比較 て規制を受ける場合が多いため、オートバ に配線するアース線において最も好適に用 ることができる。
