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Patent Searching and Data


Title:
WHEEL BEARING DEVICE WITH ROTATION SENSOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/123065
Kind Code:
A1
Abstract:
Intended is to prevent the output cable of a magnetic sensor, even if tensed, from coming out of a sensor unit. The output cable (16c) of the magnetic sensor (16a), which is derived in the tangential direction of an arcuate sensor holding unit (15a) formed in an annular core bar (15) from a sensor unit (16) mounted in the sensor holding unit (15a), is fixedly molded in a mold resin (17b) which is fixed in a through hole (15c) formed in the sensor holding unit (15a) near the sensor unit (16). As a result, the output cable (16c) is prevented, even if tensed, from coming out of the sensor unit (16).

Inventors:
NORIMATSU TAKAYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/054965
Publication Date:
October 16, 2008
Filing Date:
March 18, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NTN TOYO BEARING CO LTD (JP)
NORIMATSU TAKAYUKI (JP)
International Classes:
G01P3/487; F16C41/00
Foreign References:
JP2006112919A2006-04-27
JP2001289867A2001-10-19
JP2000065847A2000-03-03
JPH0843411A1996-02-16
US5594334A1997-01-14
Attorney, Agent or Firm:
KAMADA, Bunji et al. (Nipponbashi 1-chome Chuo-k, Osaka-shi Osaka 73, JP)
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Claims:
 インボード側とアウトボード側とに複列の軌道面を内径側に有し、車体側に固定される外方部材と、この外方部材のインボード側とアウトボード側の各軌道面と対向する複列の軌道面を外径側に有し、車輪側に取り付けられる内方部材と、これらの外方部材と内方部材の軌道面間に複列に配列された転動体とからなり、前記内方部材のインボード側の端部に、円周方向で交互に異なる磁極に着磁された磁気エンコーダを装着し、前記外方部材のインボード側の端部に外嵌した環状の芯金に、内径端側がインボード側へ突出して内径側へ屈曲する円弧状のセンサ保持部を形成し、このセンサ保持部に前記磁気エンコーダの回転に伴う磁束の変化を検出する磁気センサを組み込んだセンサユニットを、前記芯金のインボード側へ突出するように装着して、このインボード側へ突出するセンサユニットの円周方向端面から、前記磁気センサの検出出力を出力する出力ケーブルを前記円弧状のセンサ保持部の接線方向に導出した回転センサ付き車輪軸受装置において、前記センサユニットから前記センサ保持部の接線方向に導出された出力ケーブルを、前記センサユニットの近傍でセンサ保持部に固定する手段を設けたことを特徴とする回転センサ付き車輪軸受装置。
 前記出力ケーブルをセンサ保持部に固定する手段が、前記センサ保持部にモールド樹脂を固着する貫通孔を設け、この貫通孔に固着したモールド樹脂に、前記センサユニットから導出された出力ケーブルをモールド固定するものである請求項1に記載の回転センサ付き車輪軸受装置。
Description:
回転センサ付き車輪軸受装置

 本発明は、車輪の回転を検出する回転セ サを装着した回転センサ付き車輪軸受装置 関する。

 複列の軌道面を内径側に有し、車体側に 定される外方部材と、この外方部材の各軌 面と対向する複列の軌道面を外径側に有し 車輪側に取り付けられる内方部材の軌道面 に、複列の転動体を配列した車輪軸受装置 は、ABS(Antilock Brake System)等の制御のために 、車輪の回転を検出する回転センサをインボ ード側に装着した回転センサ付き車輪軸受装 置がある。この回転センサは、回転輪となる 内方部材側に装着され、円周方向で交互に異 なる磁極に着磁された磁気エンコーダと、固 定輪となる外方部材側に装着され、磁気エン コーダの回転に伴う磁束の変化を検出する磁 気センサとで基本的に構成される。

 このような回転センサ付き車輪軸受装置 は、外方部材のインボード側の端部に外嵌 た環状の芯金に、内径端側がインボード側 突出して内径側へ屈曲する円弧状のセンサ 持部を形成し、このセンサ保持部に磁気セ サを組み込んだセンサユニットを芯金のイ ボード側へ突出するように装着し、磁気セ サの検出出力をインボード側の狭い空間か 出力ケーブルで取り出すために、インボー 側へ突出するセンサユニットの円周方向端 から、出力ケーブルを円弧状のセンサ保持 の接線方向に導出したものがある(例えば、 特許文献1参照)。

 特許文献1に記載されたものでは、内方部 材側に装着される磁気エンコーダを、内方部 材のインボード側に装着された軸受空間の密 封用スリンガの円環部の外側面に取り付け、 磁気センサを磁気エンコーダと軸方向で対向 するようにセンサユニットに組み込んでいる 。なお、センサユニットには、磁気センサの 検出出力を処理する回路基板も一緒に組み込 まれることが多く、この場合は、出力ケーブ ルは回路基板を介して磁気センサに接続され る。また、磁気センサには、ホール素子、ホ ールIC、MR素子等が用いられる。

特許第3231185号公報

 特許文献1に記載された回転センサ付き車 輪軸受装置は、回転センサを軸受装置に装着 する場合や、回転センサを装着した軸受装置 を車両に組み付ける際に、磁気センサの出力 ケーブルが何かに引っ掛かって引張力が作用 すると、出力ケーブルがセンサユニットから 抜け出す恐れがある。また、寒冷地でタイヤ ハウス内が凍りつき、車両操舵時に出力ケー ブルが引張られて抜け出す恐れもある。

 そこで、本発明の課題は、磁気センサの 力ケーブルに引張力が作用しても、出力ケ ブルがセンサユニットから抜け出さないよ にすることである。

 上記の課題を解決するために、本発明は インボード側とアウトボード側とに複列の 道面を内径側に有し、車体側に固定される 方部材と、この外方部材のインボード側と ウトボード側の各軌道面と対向する複列の 道面を外径側に有し、車輪側に取り付けら る内方部材と、これらの外方部材と内方部 の軌道面間に複列に配列された転動体とか なり、前記内方部材のインボード側の端部 、円周方向で交互に異なる磁極に着磁され 磁気エンコーダを装着し、前記外方部材の ンボード側の端部に外嵌した環状の芯金に 内径端側がインボード側へ突出して内径側 屈曲する円弧状のセンサ保持部を形成し、 のセンサ保持部に前記磁気エンコーダの回 に伴う磁束の変化を検出する磁気センサを み込んだセンサユニットを、前記芯金のイ ボード側へ突出するように装着して、この ンボード側へ突出するセンサユニットの円 方向端面から、前記磁気センサの検出出力 出力する出力ケーブルを前記円弧状のセン 保持部の接線方向に導出した回転センサ付 車輪軸受装置において、前記センサユニッ から前記センサ保持部の接線方向に導出さ た出力ケーブルを、前記センサユニットの 傍でセンサ保持部に固定する手段を設けた 成を採用した。

 すなわち、センサユニットからセンサ保 部の接線方向に導出された出力ケーブルを センサユニットの近傍でセンサ保持部に固 する手段を設けることにより、磁気センサ 出力ケーブルに引張力が作用しても、出力 ーブルがセンサユニットから抜け出さない うにした。

 前記出力ケーブルをセンサ保持部に固定 る手段を、前記センサ保持部にモールド樹 を固着する貫通孔を設け、この貫通孔に固 したモールド樹脂に、前記センサユニット ら導出された出力ケーブルをモールド固定 るものとすることにより、出力ケーブルを 易に強固に固定することができる。

 本発明の回転センサ付き車輪軸受装置は センサユニットからセンサ保持部の接線方 に導出された出力ケーブルを、センサユニ トの近傍でセンサ保持部に固定する手段を けたので、磁気センサの出力ケーブルに引 力が作用しても、出力ケーブルがセンサユ ットから抜け出さないようにすることがで る。

 前記出力ケーブルをセンサ保持部に固定 る手段を、センサ保持部にモールド樹脂を 着する貫通孔を設け、この貫通孔に固着し モールド樹脂に、センサユニットから導出 れた出力ケーブルをモールド固定するもの することにより、出力ケーブルを容易に強 に固定することができる。

回転センサ付き車輪軸受装置の実施形 を示す縦断面図 図1のインボード側からの側面図 図2のセンサユニットを装着した芯金を 示す側面図 a、b、cは、それぞれ図3のIVa-IVa線、IVb-I Vb線、IVc-IVc線に沿った断面図

符号の説明

1 外方部材
2 軌道面
3 内方部材
3a 内輪
4 軌道面
5 保持器
6 ボール
7 フランジ
8 車軸孔
9 フランジ
10 ハブボルト
11、12 シール部材
13 スリンガ
14 磁気エンコーダ
15 芯金
15a センサ保持部
15b 切欠き部
15c 貫通孔
16 センサユニット
16a 磁気センサ
16b 回路基板
16c 出力ケーブル
17a、17b モールド樹脂

 以下、図面に基づき、本発明の実施形態 説明する。この回転センサ付き車輪軸受装 は、図1および図2に示すように、複列の軌 面2を内径側に有する外方部材1と、外方部材 1の各軌道面2と対向する複列の軌道面4を外径 側に有する内方部材3と、これらの外方部材1 内方部材3の軌道面2、4間に複列に配列され 保持器5で保持された転動体としてのボール 6とからなり、外方部材1がフランジ7で車体側 に取り付けられる固定輪とされ、内方部材3 内径面の車軸孔8で車軸に取り付けられる回 輪とされて、内方部材3に設けられたフラン ジ9に車輪がハブボルト10で取り付けられるよ うになっている。なお、内方部材3のインボ ド側の軌道面4は、内方部材3に外嵌固定され た別体の内輪3aの外径面に設けられている。

 前記外方部材1と内方部材3の間の軸受空 のアウトボード側は、外方部材1側に装着さ たシール部材11で密封され、軸受空間のイ ボード側は、外方部材1側に装着されたシー 部材12と内方部材3側の内輪3aに装着された リンガ13とで密封されており、このスリンガ 13の円環部の外側面に、円周方向で交互に異 る磁極に着磁されたゴム磁石で形成された 気エンコーダ14が加硫接着で取り付けられ いる。

 また、前記外方部材1のインボード側の端 部には環状の芯金15が外嵌され、この芯金15 内径端側がインボード側へ突出して内径側 屈曲する円弧状のセンサ保持部15aが形成さ て、センサ保持部15aに、磁気エンコーダ14と 軸方向に対向して、その回転に伴う磁束の変 化を検出する磁気センサ16aと、磁気センサ16a の検出出力を処理する回路基板16bが組み込ま れたセンサユニット16が、芯金15のインボー 側へ突出するように装着されており、この ンサユニット16の円周方向端面から、磁気セ ンサ16aの検出出力を出力する出力ケーブル16c がセンサ保持部15aの接線方向に導出されてい る。

 図3および図4(a)、(b)に示すように、前記 金15のセンサ保持部15aには内径側に切欠き部 15bが設けられている。センサユニット16は、 の切欠き部15bに固着されたモールド樹脂17a 、磁気センサ16aと回路基板16bをモールドし 回路基板16bに出力ケーブル16cを接続したも である。

 また、図3および図4(a)、(c)に示すように 前記芯金15のセンサ保持部15aの切欠き部15bの 近傍には貫通孔15cが設けられ、この貫通孔15c に固着されたモールド樹脂17bに、センサユニ ット16の円周方向端面から導出された出力ケ ブル16cがモールド固定されている。したが て、出力ケーブル16cに引張力が作用しても 出力ケーブル16cがセンサユニット16から抜 出すことはない。

 上述した実施形態では、外方部材と内方 材の軌道面間に複列に配列された転動体を ールとしたが、これらの転動体は円錐ころ することもできる。