株式会社アートネイチャー (〒53 東京都渋谷区代々木3丁目40番7号 Tokyo, 1510053, JP)
| 人毛又は人工毛が植設される網地状基布から成り、 該網地状基布の縁部外周の少なくとも一部が内側へ湾曲して形成されている、 ことを特徴とするかつらベース。 |
| 前記湾曲して形成されている部分は、前記網地状基布の縁部外周の裏側に沿って当て付けた当付部材に対して前記網地状基布の縁部外周を寄せ込みながら縫い付けることにより形成されている、ことを特徴とする請求項1のかつらベース。 |
| 前記湾曲して形成されている部分は、前記網地状基布の縁部外周を裏側に1回以上折り返して該裏側の折り返し部分を寄せ込みながら表側縁部に縫い付けることにより形成されている、ことを特徴とする請求項1のかつらベース。 |
| 前記湾曲して形成されている部分は、前記網地状基布に連結され該網地状基布の表面又は裏面に二重に配置される他の網地状基布を有し、前記裏側に配置された網地状基布を裏側に引き込むようにずらし、前記表側に配置された網地状基布の縁部を前記ずらし量に対応して裏側にずらし込むことにより形成されている、ことを特徴とする請求項1記載のかつらベース。 |
| 前記湾曲して形成されている部分は、前記網地状基布の前部装着部である、ことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のかつらベース。 |
| 前記湾曲して形成されている部分は、前記編地状基布の縁全周である、ことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のかつらベース。 |
| 前記網地状基布は、外周の一部が波形に形成されている、ことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のかつらベース。 |
| 前記網地状基布は、全外周が波形に形成されている、ことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のかつらベース。 |
| 前記湾曲して形成されている部分は、前記波形に形成されている部分に形成されている、ことを特徴とする請求項7記載のかつらベース。 |
本発明は、人毛又は人工毛が植設される 地状基布を備えたかつらベースに関する。
従来、かつらを愛用する人々がいる。か らは、おしゃれ用に用いる場合もあるが、 くの場合、薄毛に悩む人が外見上実際の頭 が増えているように見せるために着用する したがって、かつらに対しては、実際の頭 であるような形状を有していることが要求 れる。
特にかつらを使用したときの前頭部分、 めかみ部分、襟足部分などの生え際は、使 者がかつらを装着した際に目立ちやすい部 である。例えば、使用者が櫛などで梳かす とでかつらにゆがみが生じ、かつらの縁部 つまり生え際部分が外側に反り返えったり ると、見栄えを損なってしまう。
そこで、かつらベースのこめかみ部や襟 部に、頭部形状に合わせて湾曲させた金属 料からなる芯材を設けて、外側に反り返る とを防止させて頭部に密着させるものが提 されている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1のかつらベース は、かつらベースのこめかみ部及び襟足部に 有した金属材料からなる芯材が使用者の装着 感に違和感を与えるという問題がある。特に 夏場には、使用者の汗などに金属材料のイオ ンが溶け出して、使用者の頭部にアレルギー を生じさせるおそれが多分にある。
また、この芯材を有した部分は他の部分よ
も厚みが生じてしまう。特に、この部分は
え際部分であるため、厚みを生じることは
観上目立つので好ましくない。
本発明の課題は、前記従来の実状に鑑み、
属材料の芯材を用いることなく縁部の反り
りが生じないかつらベースを提供すること
ある。
本発明のかつらベースは、人毛又は人工毛
植設される網地状基布から成り、該網地状
布の縁部外周の少なくとも一部が内側へ湾
して形成されているように構成される。
上記湾曲して形成されている部分は、例 ば、上記網地状基布の縁部外周の裏側に沿 て当て付けた当付部材に対して上記網地状 布の縁部外周を寄せ込みながら縫い付ける とにより形成されるようにしてもよく、ま 、例えば、上記網地状基布の縁部外周を裏 に1回以上折り返して該裏側の折り返し部分 を寄せ込みながら表側縁部に縫い付けること により形成されているようにしてもよい。
また、上記湾曲して形成されている部分 、上記網地状基布に連結され該網地状基布 表面又は裏面に二重に配置される他の網地 基布を有し、上記裏側に配置された網地状 布を裏側に引き込むようにずらし、上記表 に配置された網地状基布の縁部を上記ずら 量に対応して裏側にずらし込むことにより 成されるようにしてもよい。
また、上記湾曲して形成されている部分は
例えば、上記網地状基布の前部装着部であ
てもよく、また、例えば、上記編地状基布
縁全周であってもよい。
また、上記網地状基布は、例えば、外周の
部が波形に形成されるように構成してもよ
、また、全外周が波形に形成されるように
成してもよい。
この場合、例えば、上記湾曲して形成され
いる部分は、上記波形に形成されている部
に形成されるのが好ましい。
本発明によれば、金属材料の芯材を用いる
となく縁部の外側への反り返りが生じない
つらベースを提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態に係るかつらベ
スについて、図面を参照しながら説明する
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態におけるかつらベ
ス10の全体構成を示す斜視図である。このか
つらベース10は人毛及び人工毛が植設される
地状基布としての基部ネット部11及び分け
ネット部13(以下、2つ合わせて単にネット部1
1という)で形成されている。尚、図1に示すか
つらベース10は、人毛又は人工毛を植設して
ない状態を示している。
このかつらベース10は、円形で形成され ネット部11の周縁に環状のネット外周縁部12 設けている。このネット外周縁部12により ネット部11が曲面状に湾曲され、使用者の頭 部に沿うような椀形状を形成している。
このネット外周縁部12は、本例では、外 縁を折り返して形成する。尚、ネット外周 部12の形成方法はこれに限ることなく、例え ば、弾力性を有する樹脂シートを裁断して成 る環状リボンをネット部11の周縁に縫着又は 溶着して設けるようにしても良い。
また、ネット外周縁部12の少なくとも一 は、内側に湾曲した湾曲部14が形成されてい る。これにより、例えば、この湾曲部14がか らベース10の前頭部に形成されている場合 は、このかつらベース10を使用者が装着し、 櫛などで人毛及び人工毛を梳かしても、この 湾曲部14が外側に反り返りにくい。
図2は、ネット外周縁部12を内側に湾曲し 形成させる形成方法の一例を示した斜視図 ある。ネット外周縁部12の少なくとも一部 、適宜の当付部材15をネット外周縁部12の裏 に沿い付けて縫い合わせる。このとき、当 部材15に対し、ネット外周縁部12をいせこみ ながら縫い付ける。
尚、いせこみは、長い縫い代を、この長 縫い代よりも短い縫い代に対し、縫い取り 向へ少しずつ寄せ込むことを言い、このよ に、いせこみながら縫うことをいせこみ縫 と言う。
これにより、このいせこみ縫い部分が内 への反り返り、つまり内側への湾曲を形成 、外側には反り返らないように形成される すなわち、使用者が装着したときに櫛など 人毛及び人工毛を梳かしても湾曲部14が外 に反り返りにくいように形成されている。
つまり、かつらを装着した際に一番目立 生え際部分に、いせこみ縫いを施して内側 の反り返り癖をつけ、使用者の前頭部に常 密着するようにしている。これにより、外 的にも安定した装着態様となり、使用者に って快適な外観を有するかつらとなる。
また、基部ネット部11の一部に形成され いる分け目ネット部13がネット外周縁部12の 部となる場合には、同様にいせこみ縫いに る内側への反り返りを形成し、外側に反り らないようにする。
図3は、かつらベース10の断面を示した図 ある。上述したように、かつらベース10の 頭部には、不図示の当付部材に対するいせ み縫いにより、内側への反り返りが形成さ ている(尚、同図は判りやすく説明するため 反り返りをやや極端に示している)。このよ うに縁部を内側に反り返えさせることで、頭 部への縁部の密着感が良くなる。
(第2の実施の形態)
図4は、第2の実施の形態におけるかつらベ
ス20の全体構成を示す斜視図である。このか
つらベース20も人毛及び人工毛が植接される
部ネット部21及び分け目ネット部23(以下、2
合わせて単にネット部21という)で形成され
いる。尚、図4においても、かつらベース20
、人毛又は人工毛を植設していない状態を
している。
本実施の形態におけるかつらベース20は ネット外周縁部22の少なくとも一部が波形に 形成されている。この波形に形成された波形 部26は、使用者の前頭部に当接する部分に形 される。このように形成することで、生え がより目立ちにくくなる。
また、この波形部26は、内側に湾曲して 成されている。これにより、例えば、この 形部26がかつらベース20の前頭部に形成され いる場合には、このかつらベース20を使用 が装着し、櫛などで人毛及び人工毛を梳か ても、この波形部26が外側に反り返りにくい 。
図5(a)は、波形部26を内側に湾曲して形成 せる形成方法の一例を示した斜視図である この波形部26には、一辺が波形で形成され 当付部材25を裏から当てて、波形部26を当付 材25に対しいせこみ縫いをして、内側への り返りが形成されるようにする。このよう 形成することで、波形部26は、使用者の前頭 部の装着部分が外側に反り返らないので、縁 部の装着感が良くなる。尚、この当付部材25 、図5(b)に示すように当付部材24の上辺も波 に形成させてもよい。
(第3の実施の形態)
図6は、第3の実施の形態におけるかつらベ
ス30の全体構成を示す斜視図である。このか
つらベース30も人毛及び人工毛が植設される
部ネット部31及び分け目ネット部33(以下、2
合わせて単にネット部31という)で形成され
いる。尚、図6においても、かつらベース30
人毛又は人工毛を植設していない状態を示
ている。
図6に示すように、本例のかつらベース30 、ネット部31のネット外周縁部32の全周にわ たって内側に湾曲して形成されている。この ように形成することで、本例のかつらベース 30は、ネット外周縁部32が全周にわたって外 に反り返りにくい。
図7は、外周縁部32を内側に湾曲して形成 せる形成方法の一例を示した斜視図である 図7に示すように、本例のかつらベース30に 、前述してきたと同様に当付部材35を裏か 当てて、ネット部31の縁全周にわたって、い せこみ縫いを施したことにより、内側への反 り返りが形成されている。
このように形成することにより、使用者 このかつらベース30で作製されたかつらを 着したとき、縁部が全周にわたって外側へ 反り返りにくくなっているため、常に快適 装着感が得られる。
(第4の実施の形態)
図8は、第4の実施の形態におけるかつらベ
ス40の全体構成を示す斜視図である。このか
つらベース40も人毛及び人工毛が植設される
部ネット部41及び分け目ネット部43(以下、2
合わせて単にネット部41という)で形成され
いる。尚、図8においても、かつらベース40
人毛又は人工毛を植設していない状態を示
ている。
図8に示すように、ネット部41の外周縁部4 2は、全周が波形に形成されている。このよ に形成することにより、全周にわたって生 際がより目立ちにくくなる。また、この場 も、波形に形成されたネット部41の外周縁部 42には、前述してきたと同様のいせこみ縫い 施したことにより、内側への反り返りが形 されている。
図9(a)は、外周縁部42を内側に湾曲して形 させる形成方法の一例を示した斜視図であ 。図9(a)に示すように、本例のかつらベース 40にも、前述してきたと同様に当付部材45を から当てて、ネット部41の外周縁部42の全周 わたって、いせこみ縫いを施したことによ 、内側への反り返りが形成されている。
このように形成することにより、使用者 このかつらベース40で作製されたかつらを 着したとき、外周縁部42が全周にわたって外 側へは反り返りにくくなっているため、常に 快適な装着感が得られる。尚、この当付部材 45は、図9(b)に示すように当付部材45の上辺も 形に形成させてもよい。
このように、上述したいずれの実施の形 においても、かつらベースの縁部の主要な 部又は全周に、縁部を当付部材に対してい こみながら縫い付けたいせこみ縫い部分を 成するので、生え際でかつらが外側に反り ることなく常に頭部に密着し、快適な装着 態が得られる。
また、かつらベースの縁部は、いせこん 縫い付けるための例えば網地状基布等から る当付部材を使用するだけで、金属材料を いた芯材などは用いないので、金属材料が に溶け込んでイオン化して頭部にアレルギ を引き起こすおそれがない。
また、かつらベースの縁部に、金属材料な
の芯材を用いないので、縁部が厚く持ち上
って外観を損ねるおそれもない。
ところで、上記第1~第4の実施の形態では、
つらベースの縁部を内側に湾曲させるため
、網地状基布(基部ネット部及び分け目ネッ
ト部)の縁部外周の裏側に沿って当て付けた
付部材に対して網地状基布の縁部外周を寄
込みながら縫い付けることにより湾曲部を
成しているが、湾曲部の形成はこれに限る
のではない。以下、湾曲部の他の形成方法
ついて、第5及び第6の実施形態として説明す
る。
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態においては、特には図示し
ないが、湾曲部の形成は、網地状基布の縁部
外周を裏側に1回以上折り返し、この裏側の
り返し部分を寄せ込みながら表側縁部に縫
付けることにより形成する。このようにし
形成した湾曲部の形状は、上述した第1~第4
実施の形態にも、そのまま適用できる。
(第6の実施の形態)
図10(a)は、第6の実施の形態におけるかつら
ース60の断面を示した図である。(尚、同図
判りやすく説明するために反り返りをやや
端に示している)。このように縁部を内側に
反り返えさせることで、頭部への縁部の密着
感が良くなる。
図10(b)、(c)は図10(a)における外周縁部Aを 大して示した図である。図10(b)に示すように 、このかつらベース60はネット部61の表面又 裏面に二重に配置される網地状基布66がネッ ト部61に連結される場合のかつらベースが前 となる。尚、図10(b)、(c)では、網地状基布66 がネット部61の裏面(内側)に配置されている
図10(c)に示すように、外周縁部62の形成は 、裏側に配置された網地状基布66を裏側に引 込むようにずらし、表側に配置されたネッ 部61の外周縁部62を、上記のずらし量に対応 して裏側にずらし込むことにより形成するこ とができる。このようにして形成した外周縁 部62の形状も、上述した第1~第4の実施の形態 、そのまま適用できる。
尚、第1~第4の実施の形態においてはかつ ベースの形状を、伏せた椀形の形状で示し やや部分かつらのかつらベースの如くに示 ているが、第1~第4及び上記第5及び第6の実 の形態のかつらベースは、これに限るもの はない。
(第7の実施の形態)
図11(a)は、第7の実施の形態としての、もみ
げ部分まで覆う形の全頭用かつらのかつら
ースの側面図であり、同図(b)はその上面図
ある。尚、同図(a)、(b)は、各部の輪郭のみ
示す線図で示しており、人毛又は人工毛を
設していない状態を示している。
図11(a)、(b)においても、第1~第6の実施の 態で説明したように、かつらベースの縁部 一部又は全周に、いせこみ縫い又はその他 方法による湾曲部を形成することができる また、前頭部又は全周の生え際の部分を波 に形成して、この部分に湾曲部を形成する うにしてもよい。
(第7の実施の形態の変形例)
図12は、第7の実施の形態の変形例としての
もみ上げ部分を覆わない形の全頭用かつら
かつらベースの側面図である。尚、上面図
図示を割愛している。
図12のかつらベースにおいても、第1~第6 実施の形態で説明したように、かつらベー の縁部の一部又は全周に、いせこみ縫い又 その他の方法による湾曲部を形成すること できる。また、前頭部又は全周の生え際の 分を波形に形成して、この部分に湾曲部を 成するようにしてもよい。
