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Title:
WIRE HARNESS AND WIRE HARNESS ASSEMBLING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/090942
Kind Code:
A1
Abstract:
A wire harness (100) has a joint connector (JC) having a joint terminal (30) and a connector housing (40). The joint terminal (30) has a short-circuit section (34) and electric contacts (32) arranged in the direction substantially perpendicular to the axis direction of wires (10). The connector housing (40) has an outer wall (49) surrounding terminal receiving chambers (47) and exposed to the outside, and also has terminal engagement sections (46) formed integrally with the outer wall (49) and with which electric wire-side terminals (20) are engaged. The terminal engagement sections (46) have a shape deflectable between an engaged position at which an electric wire-side terminal (20) is engaged with a terminal engagement section (46) and a disengaged position at which the engagement is released. The joint connector (JC) is fixed to the outer peripheral surface of a wire harness body (56) in an attitude in which the outer surface of the outer wall (49) of the connector housing (40), in which the terminal engagement sections (46) are formed, faces and in contact with the outer peripheral surface of the wire harness body (56).

Inventors:
OMORI YASUO (JP)
HIRAI HIROKI (JP)
TANAKA TETSUJI (JP)
TAMAGAWA TATSUO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/050327
Publication Date:
July 23, 2009
Filing Date:
January 13, 2009
Export Citation:
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Assignee:
AUTONETWORKS TECHNOLOGIES LTD (JP)
SUMITOMO WIRING SYSTEMS (JP)
SUMITOMO ELECTRIC INDUSTRIES (JP)
OMORI YASUO (JP)
HIRAI HIROKI (JP)
TANAKA TETSUJI (JP)
TAMAGAWA TATSUO (JP)
International Classes:
H01R31/08; H01R13/42; H01R13/46
Foreign References:
JP2000173352A2000-06-23
JP2004014220A2004-01-15
JP2006049199A2006-02-16
Attorney, Agent or Firm:
KOTANI, Etsuji et al. (2-2 Nakanoshima 2-chome,Kita-ku, Osaka-sh, Osaka 05, JP)
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Claims:
 複数の電線からなるワイヤハーネス本体と、当該ワイヤハーネス本体に含まれる複数の電線の端末にそれぞれ設けられた複数の電線側端子同士を電気的に短絡させるジョイントコネクタとを備えるワイヤハーネスであって、
 前記ジョイントコネクタは、前記各電線側端子と接触してこれら電線側端子同士を短絡させるジョイント端子と、前記ジョイント端子および前記各電線側端子をそれぞれ内側に収容した状態で保持するコネクタハウジングとを有し、
 前記ジョイント端子は、前記各電線側端子と接触可能な形状を有するとともに前記電線側端子に接続される電線の軸方向と略直交する方向に並ぶ複数の電気接触部と、これら電気接触部の配列方向に延びて各電気接触部とつながる短絡部とを一体に有し、
 前記コネクタハウジングは、前記各電線側端子を収容する端子収容室を囲み外部に露出する外壁と、この外壁に一体に形成されて前記端子収容室に収容された各電線側端子を前記ジョイント端子と接触した状態でそれぞれ係止する複数の端子係止片とを有し、
 前記各端子係止片は、前記各電線側端子を係止する位置とこの係止位置から前記外壁の外側に退避して電線側端子の係止状態を解除する係止解除位置との間で撓み変位可能な形状を有し、
 前記ジョイントコネクタは、前記端子係止片が形成された前記コネクタハウジングの外壁の外側面が前記ワイヤハーネス本体の外周面と対向して当該外周面と接触する姿勢で、前記ワイヤハーネス本体の外周面上に固定されていることを特徴とするワイヤハーネス。
 請求項1に記載のワイヤハーネスであって、
 前記ジョイントコネクタを前記ワイヤハーネス本体の外周面上に固定するためのテープを備え、
 前記コネクタハウジングは、その外壁のうち前記ワイヤハーネス本体の外周面と対向する側面を除く側面から外側に突出する第1突出部および第2突出部を有し、
 前記第1突出部と前記第2突出部とは前記テープの幅と略同等の距離だけ離間しており、
 前記テープは、前記第1突出部と第2突出部との間の領域に巻きつけられていることを特徴とするワイヤハーネス。
 請求項2に記載のワイヤハーネスであって、
 前記コネクタハウジングの外壁は、前記ジョイント端子の短絡部を囲む部分における前記電気接触部の配列方向の大きさが、この短絡部を囲む部分以外の部分におけるこの配列方向の大きさよりも大きくなる形状を有し、このジョイント端子の短絡部を囲む部分によって前記第1突出部が構成されることを特徴とするワイヤハーネス。
 請求項1~3のいずれかに記載のワイヤハーネスであって、
 前記ワイヤハーネス本体に沿って撓み変形可能な保護パイプを備え、
 当該保護パイプの内側に、前記ワイヤハーネス本体および当該ワイヤハーネス本体の外周面上に固定されたジョイントコネクタが収容されていることを特徴とするワイヤハーネス。
 ジョイントコネクタを用いて、ワイヤハーネス本体に含まれる複数の電線の端末にそれぞれ設けられた複数の電線側端子同士を電気的に短絡させる短絡工程と、
 前記ジョイントコネクタを前記ワイヤハーネス本体の外側面に固定するジョイントコネクタ固定工程とを含み、
 前記短絡工程にて前記電線側端子同士を短絡させるために用いるジョイントコネクタは、前記各電線側端子と接触してこれら電線側端子同士を短絡させるジョイント端子と、前記ジョイント端子および前記各電線側端子をそれぞれ内側に収容した状態で保持するコネクタハウジングとを有し、
 前記ジョイント端子は、前記各電線側端子と接触可能な形状を有するとともに前記電線側端子に接続される電線の軸方向と略直交する方向に並ぶ複数の電気接触部と、これら電気接触部の配列方向に延びて各電気接触部とつながる短絡部とを一体に有し、
 前記コネクタハウジングは、前記各電線側端子を収容する端子収容室を囲み外部に露出する外壁と、この外壁に一体に形成されて前記端子収容室に収容された各電線側端子を前記ジョイント端子と接触した状態でそれぞれ係止する複数の端子係止片とを有し、
 前記各端子係止片は、前記各電線側端子を係止する位置とこの係止位置から前記外壁の外側に退避して電線側端子の係止状態を解除する係止解除位置との間で撓み変位可能な形状を有し、
 前記短絡工程では、前記端子収容室に前記各電線側端子を挿入して、当該各電線側端子を前記ジョイント端子と接触する位置で前記端子係止片により係止することにより互いに短絡させ、
 前記ジョイントコネクタ固定工程では、全ての前記電線側端子が前記端子収容室に挿入され、かつ、前記各端子係止片により係止された後に、前記端子係止片が形成された前記コネクタハウジングの外壁の外側面を前記ワイヤハーネス本体の外周面と対向させるとともに当該外周面に接触させた状態で、前記ジョイントコネクタを前記ワイヤハーネス本体の外周面上に固定することを特徴とするワイヤハーネス組立方法。
Description:
ワイヤハーネス及びワイヤハー ス組立方法

 本発明は、ワイヤハーネス本体に含まれ 複数の電線からなる分岐回路の形成等を目 として、前記各電線の端末にそれぞれ設け れた複数の電線側端子同士がジョイントコ クタにより電気的に短絡させられているワ ヤハーネス及びその組立方法に関するもの ある。

 前記のようなワイヤハーネスとしては、 えば、特許文献1に、ワイヤハーネス本体の 外周面にテープによってジョイントコネクタ が巻きつけられているものが開示されている 。

 具体的には、前記ジョイントコネクタは 前記電線側端子同士を短絡させるためのジ イント端子と、このジョイント端子および 記電線側端子を保持するコネクタハウジン とを備える。前記コネクタハウジングは、 ウジング本体とカバーとを備える。前記ハ ジング本体は、前記電線側端子が挿入され 端子挿入部と、この端子挿入部の天壁に設 られてこの端子挿入部に挿入された前記電 側端子を係止する端子係止片とを有する。 記電線側端子は、前記ハウジング本体の底 と前記端子係止片との間に挿入されて、前 ジョイント端子と接触する位置に、各電線 端子の上面に設けられた被係止部と前記端 係止片との係合により係止されている。そ て、各電線側端子が前記ジョイント端子と 触することで、これら電線側端子同士は短 している。一方、前記カバーは、前記端子 止片を含むハウジング本体の上面全体を覆 形状を有している。このカバーは、前記端 係止片が上方すなわち前記電線側端子から 間して前記係合を解除する方向へ移動する を規制している。そして、このように各電 側端子が互いに短絡した状態でこれら電線 端子を保持したジョイントコネクタは、前 ハウジング本体の底壁とワイヤハーネス本 とが対向する向きでワイヤハーネス本体の 周面にテープにより巻きつけられている。

 前記のような従来のワイヤハーネスでは、 記端子係止片の移動を規制することで前記 子係止片が前記電線側端子を係止する係止 が確保されるように前記ハウジング本体の 面全体を覆う前記カバーが前記ジョイント ネクタに設けられているため、ワイヤハー ス本体からのジョイントコネクタの突出量 大きくなるという問題がある。

特開2005-50794号公報

 そこで、本発明の目的は、小型化を実現 つつ電線側端子の係止力を確保することの きるワイヤハーネスを提供することにある

 この目的を達成するために、本発明のワ ヤハーネスは、複数の電線からなるワイヤ ーネス本体と、当該ワイヤハーネス本体に まれる複数の電線の端末にそれぞれ設けら た複数の電線側端子同士を電気的に短絡さ るジョイントコネクタとを備えるワイヤハ ネスであって、前記ジョイントコネクタは 前記各電線側端子と接触してこれら電線側 子同士を短絡させるジョイント端子と、前 ジョイント端子および前記各電線側端子を れぞれ内側に収容した状態で保持するコネ タハウジングとを有し、前記ジョイント端 は、前記各電線側端子と接触可能な形状を するとともに前記電線側端子に接続される 線の軸方向と略直交する方向に並ぶ複数の 気接触部と、これら電気接触部の配列方向 延びて各電気接触部とつながる短絡部とを 体に有し、前記コネクタハウジングは、前 各電線側端子を収容する端子収容室を囲み 部に露出する外壁と、この外壁に一体に形 されて前記端子収容室に収容された各電線 端子を前記ジョイント端子と接触した状態 それぞれ係止する複数の端子係止片とを有 、前記各端子係止片は、前記各電線側端子 係止する位置とこの係止位置から前記外壁 外側に退避して電線側端子の係止状態を解 する係止解除位置との間で撓み変位可能な 状を有し、前記ジョイントコネクタは、前 端子係止片が形成された前記コネクタハウ ングの外壁の外側面が前記ワイヤハーネス 体の外周面と対向して当該外周面と接触す 姿勢で、前記ワイヤハーネス本体の外周面 に固定されているものである。

 このようなワイヤハーネスによれば、前 端子係止片を前記外壁で囲まれた端子収容 の内側に設ける場合に比べてジョイントコ クタの厚みすなわちワイヤハーネス本体か の突出量が小さく抑制される。しかも、ワ ヤハーネス本体の外周面により前記端子係 片の変位が規制され、これにより各電線側 子の係止力が確保される。

本発明に係るワイヤハーネスを示す概 斜視図である。 図1の概略平面図である。 図1の概略断面図である。 図1に示すジョイントコネクタの斜視図 である。 図1に示すジョイントコネクタの平面図 である。 図1に示すジョイントコネクタの側面図 である。 図1に示すジョイントコネクタの正面図 である。 図6のV-V線断面図である。 図5のVI-VI線断面図である。 図5のVII-VII線断面図である。 図1に示すワイヤハーネスがコルゲー パイプ内に収容された状態を説明するため 説明図である。 図1に示すジョイントコネクタが引張 験用の治具に格納された状態を示す断面図 ある。

 本発明の好ましい実施形態について図面 参照して説明する。

 図1は、本実施形態に係るワイヤハーネス 100を示す概略斜視図である。図2は図1の概略 面図、図3は図1の概略断面図である。これ 図1~図3に示すように、このワイヤハーネス10 0では、複数の電線1が束ねられてなるワイヤ ーネスの幹線(ワイヤハーネス本体)56にジョ イントコネクタJCがテープ58で巻きつけられ いる。そして、前記電線1うちの複数本(図例 では4本)の電線10の端末にそれぞれ設けられ 電線側端子20同士が、前記ジョイントコネク タJCにより短絡させられている。図4~図10は、 それぞれ前記ジョイントコネクタJCを示す図 ある。

 前記各電線10は、図3に示すように、それ れ、導体12と、この導体12を被覆する絶縁被 覆14とを備える。各絶縁被覆14の端末が除去 れることにより前記各導体12の端末は露出し ている。各導体12の端末には前記電線側端子2 0がそれぞれ圧着されている。

 前記電線側端子20は、雌型の電気接触部22 と電線圧着部24とを前後に有する。この雌型 気接触部22は、中空角筒状の本体と、接触 ね片26とを有する。前記接触ばね片26は、こ 雌型電気接触部22の本体内で撓み可能な形 を有している。この雌型電気接触部22の本体 の天壁22b(図3では下側の面)には、後述するコ ネクタハウジング40の係止部46aに係止される 部22aが形成されている。前記電線圧着部24 前記導体12の端末を抱き込む姿勢で当該導体 12に圧着されており、これによりこの電線圧 部24は当該導体12に電気的に接続されている 。

 前記ジョイントコネクタJCは、図8等に示 れるジョイント端子30と、このジョイント 子30を保持するためのコネクタハウジング40 を備える。前記ジョイント端子30は、導電 料からなる。このジョイント端子30は、前記 各電線側端子20に共通して接続されることに りこれら電線側端子20同士を短絡させる。 記コネクタハウジング40は、合成樹脂等の絶 縁材料によりその全体が一体に成型されたも のである。このコネクタハウジング40は、前 ジョイント端子30を内側に格納した状態で 持することが可能な形状を有している。

 前記ジョイント端子30は、単一の金属板 より構成されている。このジョイント端子30 は、複数の電気接触部32と、短絡部34とを一 に有している。各ジョイント端子30の電気接 触部32は、前記各電線側端子20の雌型の電気 触部22の内側に嵌入可能な雄型(タブ)である これらの雄型電気接触部32は、その幅方向 平行な方向に配列されている。前記短絡部34 は、前記雄型電気接触部32の配列方向に延び いる。この短絡部34に前記各雄型電気接触 32の基端がつながっている。

 前記コネクタハウジング40は、平板状の 体壁41と、左右の側壁42,42と、端子保持部43 、複数の仕切り壁44と、補助壁45と、複数の ンス(端子係止片)46とを一体に有している。 前記左右の側壁42,42は、前記本体壁41の幅方 両端部から立ち上がる。前記端子保持部43は 、前記本体壁41及び前記側壁42の後端(図8~図10 では左端)につながっている。前記複数の仕 り壁44は、それぞれ前記本体壁41からコネク ハウジング内方に突出している。前記複数 ランス46は、前記補助壁45につながっている 。これらの本体壁41、側壁42、端子保持部43、 仕切り壁44およびランス46はそれぞれ少なく もその一側面が外部に露出しており、コネ タハウジング40の外壁49を構成する。

 前記端子保持部43は、前記ジョイント端 30の短絡部34を保持する。この端子保持部43 、前記短絡部34よりも一回り大きく、前記ジ ョイント端子30の雄型電気接触部32の配列方 に延びて、前記短絡部34が後方(図8では左方) から挿入可能なジョイント端子挿入口43aを囲 む形状を有している。前記短絡部34は、前記 ョイント端子挿入口43aから、前記各雄型電 接触部32を前方に向けた姿勢でこの端子保 部43内に圧入され、このジョイント端子挿入 口43a内に固定される。前記短絡部34の幅方向 端部には、図8に示すような突起34aがそれぞ れ形成されている。前記短絡部34は、これら 突起34aが前記端子保持部43の内側面に食い んだ状態で前記ジョイント端子挿入口43a内 固定される。

 前記端子保持部43の幅寸法すなわち前記 ョイント端子30の配列方向の寸法は、当該端 子保持部43が前記短絡部34を保持するのに十 な強度を有するよう、他の部分の幅寸法よ も大きい寸法に設定されている。つまり、 の端子保持部43の幅方向両端部には、前記左 右両側壁42の外側面よりも外側に突出する第1 突出部43bが形成されている。

 ここで、前記ジョイント端子30の雄型電 接触部32がその幅方向と平行な方向に配列さ れており、前記端子保持部43もまたこの配列 向に延びる形状を有していることで、本コ クタハウジング40では、その前記配列方向 直交する方向の幅寸法が小さく抑えられて る。

 前記各仕切り壁44は、前記ジョイント端 30が前記端子保持部43により保持された状態 、互いに隣接する前記雄型電気接触部32同 の間にそれぞれ介在する位置に設けられて る。これら仕切り壁44は、前記本体壁41の内 面からコネクタハウジング40の内側(図9に示 されるジョイントコネクタJCの姿勢では上側) に突出している。これら仕切り壁44は、前記 子保持部43からその反対側の端部(コネクタ ウジング40の前端部)に至るまで、連続的に つ直線的に延びている。

 互いに隣り合う前記仕切り壁44の間には これら仕切り壁44によって、前記雄型電気接 触部32に接続される前記電線側端子20がそれ れ挿入可能な端子収容室47が区画されている 。これら端子収容室47は前記コネクタハウジ グ40の前端側(前記端子保持部43と反対側)に れぞれ開口している。前記電線側端子20は 開口から前記端子収容室47内にそれぞれ挿入 される。

 前記各仕切り壁44は、図9および図10に示 ように、中央壁部44aと、後側壁部44bと、前 壁部44cとを一体に有している。前記中央壁 44aは、前記本体壁41と前記ランス46との間に 在している。前記後側壁部44bは、前記ラン 46の後端と前記端子保持部43との間に介在し ている。前記前側壁部44cは、前記中央壁部44a よりも前側の位置で前記補助壁45につながっ いる。

 前記中央壁部44a、後側壁部44b、および、 側壁部44cは、それぞれ前記本体壁41の内側 からコネクタハウジング40の内側に突出して いる。前記中央壁部44aの前記本体壁41からの 出寸法は前記本体壁41から前記ランス46まで の最短距離よりも小さい。一方、前記後側壁 部44bおよび前記前側壁部44cの前記本体壁41か の突出寸法は、いずれも前記最短距離より 大きい。このようにして本体壁41からの突 寸法が変更されていることで、前記各仕切 壁44には、前記雄型電気接触部32の配列方向 平行な方向から見て前記ランス46の存在領 を回避する矩形状の切欠44dが形成されてい 。

 前記補助壁45は、前記コネクタハウジン 40の前側部分(前記端子保持部43と反対側の部 分)に形成されている。この補助壁45は、前記 各端子収容室47を前記本体壁41と反対の側(図9 等に示されるジョイントコネクタJCの姿勢で 上側)から覆うように前記各側壁42及び前記 仕切り壁44につながっている。つまり、各 子収容室47は、前記本体壁41と、この補助壁4 5と、前記仕切り壁44または前記側壁42とによ て四方から囲まれている。

 前記各ランス46は、前記端子収容室47に挿 入されて前記雄型電気接触部32と嵌合する前 電線側端子20を係止するものである。これ ランス46は、前記端子収容室47ごとに設けら ている。これらランス46は、前記補助壁45と 一体に形成されてこの補助壁45から後方(前記 端子保持部43に向かう方向)に延びる形状を有 しており、外側に露出して前記コネクタハウ ジング40の外壁49の一部を構成している。具 的には、各ランス46の前記本体壁41と反対側 外側面46bがそれぞれ外部に露出している。 のようにして、本ジョイントコネクタJCで 、各ランス46がコネクタハウジング40の外壁4 9に一体に形成されることで、ランス46を例え ば前記補助壁45の内側面といった前記端子収 室47の内側に設ける場合に比べて、コネク ハウジング40の幅寸法が縮小されている。

 前記各ランス46の端部には、前記電線側 子20の雌型電気接触部22の天壁22bに形成され 段部22aとそれぞれ当接して、各電線側端子2 0を係止する係止部46aがそれぞれ形成されて る。各係止部46aは、前記段部22aに対してコ クタハウジング40の前側(図3では右側)から当 接可能な爪状を有している。各係止部46aは、 前記段部22aとの当接により、前記電線側端子 20が前記コネクタハウジング40から抜けるの 阻止する。前記係止部46aが形成された各ラ ス46の端部は、前記電線側端子20を係止する 止位置から、前記本体壁41から外側に退避 て電線側端子20の係止状態を解除する係止解 除位置に向けて(図3では下向き、図9および図 10では上向き)撓み変位可能な自由端部となっ ている。

 前記本体壁41の前端側には、前記ジョイ ト端子30の雄型電気接触部32の配列方向に延 て外側に突出する第2突出部48が形成されて る。この第2突出部48は、前記第1突出部43bと の間隔(コネクタハウジング40内への電線側端 子20の挿入方向と平行な方向の間隔)が前記テ ープ58の幅寸法と略同等に設定されている。

 次に、前記のように構成されたジョイン コネクタJCを用いて各電線側端子20を短絡さ せるとともに、このジョイントコネクタJCを 記ワイヤハーネスの幹線56に固定してワイ ハーネス100を組み立てる方法について説明 る。

 まず、前記電線10の端末に圧着された前 電線側端子20を前記端子収容室47に挿入する 具体的には、前記電線側端子20の天壁22bで 記ランス46を前記係止位置から係止解除位置 に移動させつつ、この電線側端子20を前記端 収容室47に挿入する。電線側端子20を所定の 位置まで挿入すると、前記電線側端子20の段 22aと前記ランス46の係止部46aとは係合し、 記ランス46は元の位置(係止位置)に弾性復帰 る。このとき、電線側端子20と前記ジョイ ト端子30の電気接触部32とは嵌合し、これら 線側端子20とジョイント端子30とは電気的に 接続される。

 このようにして、全ての電線側端子20を 記端子収容室47に挿入して前記ジョイント端 子30に電気的に接続させる。これにより、各 線側端子20は前記ジョイント端子30を媒介と して互いに短絡する(短絡工程)。

 次に、前記のようにして全ての電線側端 20が互いに短絡した状態で前記ランス46の係 止部46aにそれぞれ係止された前記ジョイント コネクタJCを、前記ワイヤハーネス100の幹線5 6の外周面に固定する。

 具体的には、まず、前記コネクタハウジ グ40の外壁49のうち前記ランス46が形成され 側の側面すなわち前記補助壁45側の側面と 記ワイヤハーネスの幹線56の外周面とが対向 する向きで、前記ジョイントコネクタJCを前 ワイヤハーネスの幹線56の外周面上に設置 る。このとき、図1に示すように、前記ワイ ハーネスの幹線56から引き出された電線10が 捩れないように、電線10の軸方向とワイヤハ ネスの幹線56の軸方向とを一致させておく この状態において、前記ジョイント端子30の 電気接触部32の配列方向は各電線10の軸方向 直交しており、ジョイントコネクタJCのワイ ヤハーネスの幹線56の外周面からの突出量は さく抑えられている。また、前述のように コネクタハウジング40の幅寸法が小さく抑 られており、前記ジョイントコネクタJCの突 出量は小さく抑えられている。この状態にお いて、前記第1突出部43bはワイヤハーネスの 線56の幅方向に突出し、前記第2突出部48は、 ワイヤハーネスの幹線56から外側に突出して る。

 次に、前記第1突出部43bおよび第2突出部48 を基準として、これら第1突出部43b,と第2突出 部48との間にテープ58を巻きつける。そして このテープ58により、前記ジョイントコネク タJCを前記ワイヤハーネスの幹線56の外周面 固定する。このとき、前記ランス46のうち外 部に露出する外側面46bが前記ワイヤハーネス の幹線56と接触し、この接触により前記ラン 46の前記係止解除位置への変位は規制され (ジョイントコネクタ固定工程)。

 このようにして、このワイヤハーネス100 は、前記ジョイントコネクタJCのワイヤハ ネスの幹線56からの突出量が小さく抑えられ るとともに、前記ワイヤハーネスの幹線56に り前記ランス46の係止解除位置への変位が 制されることでこれらランス46による各電線 側端子20の係止力が確保される。また、前述 ように、前記第1突出部43bと第2突出部48との 間隔が前記テープ58の幅寸法と略同等に設定 れていることで、これら第1突出部43bおよび 第2突出部48を基準として前記テープ58を容易 巻きつけることができる。さらに、これら 1突出部43bおよび第2突出部48によりテープ58 ずれが抑制されるため、ジョイントコネク JCはこのテープ58により前記ワイヤハーネス の幹線56の外周面上に安定して固定される。

 そして、前記のようにジョイントコネク JCのワイヤハーネスの幹線56からの突出量が 小さく抑えられれば、図11に示すように、ワ ヤハーネス100をコルゲートパイプ(保護パイ プ)60の内側に容易に収納することができる。 前記コルゲートパイプ60は、前記ワイヤハー スの幹線56に沿って撓み変形可能なパイプ ある。なお、図11は、コルゲートパイプ60の 部を切断して内部が見えるようにしたもの あり、実使用状態では前記ワイヤハーネス1 00の周囲全体が前記コルゲートパイプ60によ 覆われている。

 さらに、前記のようにジョイントコネク JCを外周面上に固定した状態でワイヤハー スの幹線56をコルゲートパイプ60の内側に収 することができれば、ワイヤハーネスの幹 56の破損、ジョイントコネクタJCに加えられ る衝撃ひいては前記電線側端子20のジョイン コネクタJCからの抜け等を抑制することが きる。

 ここで、前記第2突出部48は、ジョイント ネクタJCに接続された電線10の引張強度を試 験する際に所定の治具に保持される被保持部 として機能することが可能である。この引張 試験を行うための治具の例を図12に示す。こ 図12に示される治具50は、前記ジョイントコ ネクタJC全体を格納可能な容器状を有してい 。また、この治具50には、このジョイント ネクタJCにつながる電線10を当該治具50の外 に導出するための窓52が形成されている。さ らに、この窓52の周縁部には、前記第2突出部 48に対して外側から当接可能な当接壁54が形 されている。

 前記引張試験は、前記治具50内に前記ジ イントコネクタJCが格納され、前記第2突出 48と前記当接壁54とが当接した状態で前記電 10に引張荷重が加えられることにより行わ る。この引張試験において、前記第2突出部4 8と前記当接壁54との当接により前記ジョイン トコネクタJCの前記治具50からの離脱は阻止 れ、当該ジョイントコネクタJCにつながる電 線10には適正な引張荷重が付与される。

 なお、前記第1突出部43bおよび第2突出部48 はいずれも省略可能である。ただし、これら 第1突出部43bおよび第2突出部48が設けられて れば、前記テープ58を容易にジョイントコネ クタJCに巻きつけることができるとともに、 ープ58の位置を安定させることができる。 た、前述のように、前記第2突出部48を引張 験時において前記被保持部として機能させ ことができる。

 また、前記第1突出部43bの具体的形状は前 記に限らない。ただし、前記端子保持部43の 寸法が大きく設定され、この幅方向両端部 より前記第1突出部43bが形成されていれば、 端子保持部43による前記ジョイント端子30の 持力を確保することができるとともに、別 第1突出部43bを設けることなく前記テープ58 位置決め等の効果を得ることができる。

 また、短絡させる電線10の数等は前記に らない。

 以上のように、本発明は、複数の電線か なるワイヤハーネス本体と、当該ワイヤハ ネス本体に含まれる複数の電線の端末にそ ぞれ設けられた複数の電線側端子同士を電 的に短絡させるジョイントコネクタとを備 るワイヤハーネスであって、前記ジョイン コネクタは、前記各電線側端子と接触して れら電線側端子同士を短絡させるジョイン 端子と、前記ジョイント端子および前記各 線側端子をそれぞれ内側に収容した状態で 持するコネクタハウジングとを有し、前記 ョイント端子は、前記各電線側端子と接触 能な形状を有するとともに前記電線側端子 接続される電線の軸方向と略直交する方向 並ぶ複数の電気接触部と、これら電気接触 の配列方向に延びて各電気接触部とつなが 短絡部とを一体に有し、前記コネクタハウ ングは、前記各電線側端子を収容する端子 容室を囲み外部に露出する外壁と、この外 に一体に形成されて前記端子収容室に収容 れた各電線側端子を前記ジョイント端子と 触した状態でそれぞれ係止する複数の端子 止片とを有し、前記各端子係止片は、前記 電線側端子を係止する位置とこの係止位置 ら前記外壁の外側に退避して電線側端子の 止状態を解除する係止解除位置との間で撓 変位可能な形状を有し、前記ジョイントコ クタは、前記端子係止片が形成された前記 ネクタハウジングの外壁の外側面が前記ワ ヤハーネス本体の外周面と対向して当該外 面と接触する姿勢で、前記ワイヤハーネス 体の外周面上に固定されていることを特徴 するワイヤハーネスを提供する。

 このワイヤハーネスによれば、ワイヤハ ネス本体の外周面上にジョイントコネクタ 設けられており、このジョイントコネクタ ジョイント端子の各電気接触部に各電線側 子が接続されることで、これら電気接触部 つながる前記短絡部を介してワイヤハーネ 本体に含まれる複数の電線の電線側端子同 を短絡することができる。

 特に、本ワイヤハーネスによれば、前記 ョイント端子が電線の軸方向と略直交する 向に配列されており、電線の軸方向および ョイント端子の配列方向と直交する方向の ョイントコネクタの厚みが小さく抑制され 。また、前記端子係止片が外部に露出する 記コネクタハウジングの外壁に一体に形成 れており、前記特開2005-50794号公報に開示さ れるようにコネクタハウジングの外壁で囲ま れた端子収容室の内側に端子係止片が設けら れる場合に比べて、ジョイントコネクタの厚 みすなわちワイヤハーネス本体からの突出量 が小さく抑制される。このことは、ワイヤハ ーネスの小型化を実現する。

 しかも、前記端子係止片が形成された外 の外側面が前記ワイヤハーネス本体の外周 と対向、接触しており、ワイヤハーネス本 により前記端子係止片の変位が規制される で、他の特別な部材を追加することなく簡 な構造で前記端子係止片による各電線側端 の係止力を維持することができる。

 また、本発明において、前記ジョイント ネクタを前記ワイヤハーネス本体の外周面 に固定するためのテープを備え、前記コネ タハウジングは、その外壁のうち前記ワイ ハーネス本体の外周面と対向する側面を除 側面から外側に突出する第1突出部および第 2突出部を有し、前記第1突出部と前記第2突出 部とは前記テープの幅と略同等の距離だけ離 間しており、前記テープは、前記第1突出部 第2突出部との間の領域に巻きつけられてい のが好ましい。このような構成は、前記第1 突出部および第2突出部を基準とした前記テ プの巻きつけを実現し、ワイヤハーネス本 へのテープの巻きつけを容易にする。また これら第1突出部および第2突出部がテープの ずれを抑制し、ジョイントコネクタの安定し た固定を実現する。

 前記コネクタハウジングの外壁としては 前記ジョイント端子の短絡部を囲む部分に ける前記電気接触部の配列方向の大きさが 前記短絡部を囲む部分以外の部分における の配列方向の大きさよりも大きくなる形状 有し、このジョイント端子の短絡部を囲む 分によって前記第1突出部が構成されるのが 好ましい。このような構成は、前記短絡部を 囲む部分の幅広化を実現してこの短絡部を保 持するための強度を確保するとともに、別途 第1突出部を設けるのを回避する。

 そして、本発明では、前記のようにワイ ハーネス本体からの突出量が抑制される結 、前記ワイヤハーネス本体に沿って撓み変 可能なコルゲートパイプ(保護パイプ)を備 、当該コルゲートパイプ(保護パイプ)の内側 に、前記ワイヤハーネス本体および当該ワイ ヤハーネス本体の外周面上に固定されたジョ イントコネクタが収容されていることを特徴 とするワイヤハーネスを提供することができ る。

 また、本発明は、ジョイントコネクタを いて、ワイヤハーネス本体に含まれる複数 電線の端末にそれぞれ設けられた複数の電 側端子同士を電気的に短絡させる短絡工程 、前記ジョイントコネクタを前記ワイヤハ ネス本体の外側面に固定するジョイントコ クタ固定工程とを含み、前記短絡工程にて 記電線側端子同士を短絡させるために用い ジョイントコネクタは、前記各電線側端子 接触してこれら電線側端子同士を短絡させ ジョイント端子と、前記ジョイント端子お び前記各電線側端子をそれぞれ内側に収容 た状態で保持するコネクタハウジングとを し、前記ジョイント端子は、前記各電線側 子と接触可能な形状を有するとともに前記 線側端子に接続される電線の軸方向と略直 する方向に並ぶ複数の電気接触部と、これ 電気接触部の配列方向に延びて各電気接触 とつながる短絡部とを一体に有し、前記コ クタハウジングは、前記各電線側端子を収 する端子収容室を囲み外部に露出する外壁 、この外壁に一体に形成されて前記端子収 室に収容された各電線側端子を前記ジョイ ト端子と接触した状態でそれぞれ係止する 数の端子係止片とを有し、前記各端子係止 は、前記各電線側端子を係止する位置とこ 係止位置から前記外壁の外側に退避して電 側端子の係止状態を解除する係止解除位置 の間で撓み変位可能な形状を有し、前記短 工程では、前記端子収容室に前記各電線側 子を挿入して、当該各電線側端子を前記ジ イント端子と接触する位置で前記端子係止 により係止することにより互いに短絡させ 前記ジョイントコネクタ固定工程では、全 の前記電線側端子が前記端子収容室に挿入 れ、かつ、前記各端子係止片により係止さ た後に、前記端子係止片が形成された前記 ネクタハウジングの外壁の外側面を前記ワ ヤハーネス本体の外周面と対向させるとと に当該外周面に接触させた状態で、前記ジ イントコネクタを前記ワイヤハーネス本体 外周面上に固定することを特徴とするワイ ハーネス組立方法を提供する。

 この組立方法によれば、前記短絡工程に いて、各電線側端子を各端子係止片により 止し各電線側端子同士を短絡させた後、前 ジョイントコネクタ固定工程において、前 ジョイントコネクタを前記各端子係止片が 成された前記コネクタハウジングの外壁の 側面が前記ワイヤハーネス本体の外周面と 向および接触するように前記ワイヤハーネ 本体の外周面上に固定しており、各電線側 子同士を確実に短絡させることができると もに、各端子係止片の変位を規制して各電 側端子をより確実に係止することができる