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Title:
WIRE HARNESS, ITS MANUFACTURING METHOD, AND CONNECTING METHOD FOR INSULATED ELECTRIC WIRE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/038099
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a wire harness, which is excellent in the peeling strength of a joint portion having electric wire conductors jointed to each other even if the electric wires are thin. The wire harness (10) comprises a plurality of insulated electric wires (12) having conductors (14) exposed partially, and a metallic foil (20) bundling the exposed conductors (14). The insulated electric wires (12) are bundled at the exposed conductors (14) by the metallic foil (20), and the bundled conductors (14) are welded by an ultrasonic welding method so that the wire harness (10) has the joint portion on the inside of the metallic foil (20), in which element wires (16) constituting the conductors (14) are jointed to each other. The metal to form the element wires (16) or the metallic foil (20) is preferably exemplified by copper, copper alloy, aluminum or aluminum alloy, and the element wires (16) and the metallic foil (20) may be formed of a metal of a kind. The conductor section area may be 0.35 mm2 or less.

Inventors:
OTSUKA, Yasuyuki (1-14 Nishisuehiro-cho, Yokkaichi-sh, Mie 03, 5108503, JP)
大塚 保之 (〒03 三重県四日市市西末広町1番14号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 Mie, 5108503, JP)
HOSOKAWA, Takehiro (1-14 Nishisuehiro-cho, Yokkaichi-sh, Mie 03, 5108503, JP)
細川 武広 (〒03 三重県四日市市西末広町1番14号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 Mie, 5108503, JP)
Application Number:
JP2008/066778
Publication Date:
March 26, 2009
Filing Date:
September 17, 2008
Export Citation:
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Assignee:
AUTONETWORKS TECHNOLOGIES, LTD. (1-14 Nishisuehiro-cho, Yokkaichi-shi Mie, 03, 5108503, JP)
株式会社オートネットワーク技術研究所 (〒03 三重県四日市市西末広町1番14号 Mie, 5108503, JP)
SUMITOMO WIRING SYSTEMS, LTD. (1-14 Nishisuehiro-cho, Yokkaichi-shi Mie, 03, 5108503, JP)
住友電装株式会社 (〒03 三重県四日市市西末広町1番14号 Mie, 5108503, JP)
SUMITOMO ELECTRIC INDUSTRIES, LTD. (5-33, Kitahama 4-chome Chuo-k, Osaka-shi Osaka 24, 5540024, JP)
住友電気工業株式会社 (〒24 大阪府大阪市中央区北浜四丁目5番33号 Osaka, 5540024, JP)
OTSUKA, Yasuyuki (1-14 Nishisuehiro-cho, Yokkaichi-sh, Mie 03, 5108503, JP)
International Classes:
H01B13/012; H01B7/00; H01R4/02; H01R43/02
Attorney, Agent or Firm:
UENO, Noboru (KS Iseya Building 8th Floor, 21-23 Sakae 3-chome,Naka-k, Nagoya-shi Aichi 08, 4600008, JP)
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Claims:
 部分的に導体が露出された複数本の絶縁電線と、
 前記露出された導体を束ねる金属箔または金属線とを有し、
 前記金属箔または金属線の内側には、前記導体を構成する素線同士が接合された接合部が存在することを特徴とするワイヤーハーネス。
 前記素線同士は、超音波溶接または抵抗溶接により接合されていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤーハーネス。
 前記金属箔または金属線を形成する金属は、前記素線を形成する金属と同系の金属であることを特徴とする請求項1または2に記載のワイヤーハーネス。
 前記素線を形成する金属は、銅、銅合金、アルミニウム、および、アルミニウム合金から選択される1種または2種以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のワイヤーハーネス。
 前記導体は、補強線を含有していることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のワイヤーハーネス。
 前記導体の断面積は、0.35mm 2 以下であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のワイヤーハーネス。
 前記金属箔が導体を覆う総厚さは、0.02~0.4mmの範囲内にあることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のワイヤーハーネス。
 前記金属線の線径は、0.05~0.5mmの範囲内にあることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のワイヤーハーネス。
 前記金属線は、線径の1~50倍のピッチで、導体の外周に巻回されていることを特徴とする請求項8に記載のワイヤーハーネス。
 複数本の絶縁電線について、導体を部分的に露出させる工程と、
 得られた各絶縁電線を、前記露出させた導体部分で金属箔または金属線により束ねる工程と、
 導体を束ねた状態で、導体を構成する素線同士を接合する工程とを備えていることを特徴とするワイヤーハーネスの製造方法。
 前記素線同士を、超音波溶接または抵抗溶接により接合することを特徴とする請求項10に記載のワイヤーハーネスの製造方法。
 複数本の絶縁電線について、導体を部分的に露出させる工程と、
 得られた各絶縁電線を、前記露出させた導体部分で金属箔または金属線により束ねる工程と、
 導体を束ねた状態で、導体を構成する素線同士を接合する工程とを備えていることを特徴とする絶縁電線の接続方法。
 前記素線同士を、超音波溶接または抵抗溶接により接合することを特徴とする請求項12に記載の絶縁電線の接続方法。
Description:
ワイヤーハーネスおよびその製 方法ならびに絶縁電線の接続方法

 本発明は、ワイヤーハーネスおよびその 造方法ならびに絶縁電線の接続方法に関し さらに詳しくは、自動車などの車両への配 に好適に用いられるワイヤーハーネスおよ その製造方法ならびに絶縁電線の接続方法 関するものである。

 従来より、自動車などの車両などには、 数本の絶縁電線が配線されている。複数本 絶縁電線は、通常、束ねられてワイヤーハ ネスを形成している。ワイヤーハーネスの ちのいくつかの電線同士を接続する場合に 、電線の絶縁体を皮剥ぎしてその内部の導 を露出させ、導体同士を接触させた状態で 溶接や圧着などの接続方法により行なわれ いる。

 近年では、電線同士を接続する方法とし 、作業が簡単で、かつ、接続が確実である どの観点から、超音波溶接方法が良く採用 れるようになってきている。

 例えば、特開2005-322544号公報には、複数 の絶縁電線の導体を露出させた状態で束ね これを捻り合わせ、捻った部分を超音波溶 により溶接して接続する技術が開示されて る。

 また、特開平9-155573号公報には、超音波 接する導体の間に樹脂を介入させ、導体間 超音波溶接するとともに、導体間に樹脂を い込ませて、接続強度を向上させる技術が 示されている。

 近年、自動車分野においては、自動車軽 化などの観点から、配線される電線の軽量 が推進されており、年々電線の細径化が進 でいる。電線が細径になると、強度が低下 るため、電線の導体同士を接合した接合部 おいて、剥離強度が規格値を下回るなどの 度上の問題が発生している。

 また、導体の強度を向上させるために、 強線としてステンレス線や銅合金線、アル ニウム合金線などを導体中に含ませる場合 ある。このような場合には、複数の電線の 体間を接合すると、異種金属間において接 部の剥離強度が非常に低いものとなってい 。

 本発明が解決しようとする課題は、細径 線においても、電線の導体同士を接合した 合部の剥離強度に優れるワイヤーハーネス 提供することにある。また、他の課題とし は、接合部の剥離強度に優れるワイヤーハ ネスの製造方法を提供することにある。さ に、剥離強度に優れる絶縁電線の接続方法 提供することにある。

 本発明者らが鋭意検討した結果、電線の 体同士を接合した接合部の剥離強度に優れ ワイヤーハーネスを完成するに至った。特 、銅素線とステンレス線とを含む場合など 異種金属よりなる線を含む場合において、 えば、銅素線がステンレス線を包み込んだ 態で導体間を接合すれば、接合部の剥離強 に優れるという知見を得た。すなわち、接 部では、ステンレスなどの異種金属線が表 に現れないようにすれば良いという知見を て、本発明を完成するに至った。また、本 明は、細径電線の接合部における剥離強度 向上にも有効であるとの知見を得た。

 そして、本発明に係るワイヤーハーネス 、部分的に導体が露出された複数本の絶縁 線と、前記露出された導体を束ねる金属箔 たは金属線とを有し、前記金属箔または金 線の内側には、前記導体を構成する素線同 が接合された接合部が存在することを要旨 する。

 このとき、前記素線同士は、超音波溶接 たは抵抗溶接により接合されていると良い

 そして、前記金属箔または金属線を形成 る金属は、前記素線を形成する金属と同系 金属であることが望ましい。

 また、前記素線を形成する金属は、銅、 合金、アルミニウム、および、アルミニウ 合金から選択される1種または2種以上であ ことが望ましい。

 さらに、前記導体は、補強線を含有して ても良い。

 そして、前記導体の断面積は、0.35mm 2 以下であると良い。

 このとき、前記金属箔が導体を覆う総厚 は、0.02~0.4mmの範囲内にあると良い。

 または、前記金属線の線径は、0.05~0.5mmの 範囲内にあると良い。

 さらには、前記金属線は、線径の1~50倍の ピッチで、導体の外周に巻回されていると良 い。

 一方、本発明に係るワイヤーハーネスの 造方法は、複数本の絶縁電線について、導 を部分的に露出させる工程と、得られた各 縁電線を、前記露出させた導体部分で金属 または金属線により束ねる工程と、導体を ねた状態で、導体を構成する素線同士を接 する工程とを備えていることを要旨とする

 このとき、前記素線同士を、超音波溶接 たは抵抗溶接により接合すると良い。

 そして、本発明に係る絶縁電線の接続方 は、複数本の絶縁電線について、導体を部 的に露出させる工程と、得られた各絶縁電 を、前記露出させた導体部分で金属箔また 金属線により束ねる工程と、導体を束ねた 態で、導体を構成する素線同士を接合する 程とを備えていることを要旨とする。

 このとき、前記素線同士を、超音波溶接 たは抵抗溶接により接合すると良い。

 本発明に係るワイヤーハーネスは、部分 に導体が露出された複数本の絶縁電線が、 出された導体部分で金属箔または金属線に り束ねられており、金属箔または金属線の 側に、導体を構成する素線同士が接合され 接合部を有している。すなわち、金属箔ま は金属線により拘束された状態で、導体を 成する素線同士が接合されるので、素線は 合途中で移動しにくくなる。

 したがって、例えば、導体がステンレス などの異種金属線を含む場合にも、接合途 で導体構成がくずれにくく、あらかじめ素 がステンレス線を包み込んだ状態にあれば ステンレス線が表面に露出しない。これに り、ステンレス線が導体から剥離しにくく り、接合部の剥離強度に優れる。

 また、導体がステンレス線などの異種金 線を含む場合に、素線がステンレス線を包 込んだ状態にない場合であっても、金属箔 たは金属線が覆っているため、ステンレス が表面に露出しない。そのため、接合部の 離強度に優れる。

 さらに、接合部の外周を束ねた金属箔ま は金属線は、接合部を引き裂く力に対して 抗になるため、接合部の剥離強度をさらに 上させる。

 これにより、例えば、細径電線を接続し 場合や、異種金属間を接合した場合など、 線間の接合強度が低くなりやすい場合にも 接合部の剥離強度に優れる。

 そして、前記素線同士が、超音波溶接ま は抵抗溶接により接合されている場合に、 に、上記効果に優れる。

 このとき、前記金属箔または金属線を形 する金属が、前記素線を形成する金属と同 の金属であると、導体の素線間だけでなく 素線と金属箔または素線と金属線との間も 合されて、より一層、接合部の剥離強度を める。

 そして、前記素線を形成する金属が、銅 銅合金、アルミニウム、および、アルミニ ム合金から選択される1種または2種以上で る場合に、効果的である。

 さらに、前記導体が、例えばステンレス などの補強線を含有していると、導体は異 金属を含むことになる。このような場合に 特に、接合部の剥離強度向上効果に優れる

 また、前記導体の断面積が、0.35mm 2 以下のいわゆる細径電線において、特に、効 果的である。

 このとき、前記金属箔が導体を覆う総厚 が、0.02~0.4mmの範囲内にあると、剥離強度向 上効果に優れる。

 または、前記金属線の線径が、0.05~0.5mmの 範囲内にあると、剥離強度向上効果に優れる 。

 このとき、前記金属線が、線径の1~50倍の ピッチで、導体の外周に巻回されていると、 より一層、剥離強度向上効果に優れる。

 一方、本発明に係るワイヤーハーネスの 造方法では、複数本の絶縁電線について、 体を部分的に露出させ、得られた各絶縁電 を、露出させた導体部分で金属箔または金 線により束ねた後、導体を束ねた状態で、 体を構成する素線同士を接合している。こ により、接合部の剥離強度に優れるワイヤ ハーネスを製造することができる。

 そして、前記素線同士を、超音波溶接ま は抵抗溶接により接合するときに、特に、 記効果に優れる。

 そして、本発明に係る絶縁電線の接続方 では、複数本の絶縁電線について、導体を 分的に露出させ、得られた各絶縁電線を、 出させた導体部分で金属箔または金属線に り束ねた後、導体を束ねた状態で、導体を 成する素線同士を接合している。これによ 、接合部の剥離強度に優れる。

 そして、前記素線同士を、超音波溶接ま は抵抗溶接により接合するときに、特に、 記効果に優れる。

本発明の一実施形態に係るワイヤーハ ネスを表す模式図である。 本発明の他の実施形態に係るワイヤー ーネスを表す模式図である。 複数本の絶縁電線を超音波溶接する工 を説明する図である。(a)は、絶縁電線の軸 向と直交する方向から見た図であり、(b)は 絶縁電線の軸方向から見た図である。 ワイヤーハーネスの剥離強度の試験方 を示す図である。

 次に、本発明の実施形態について詳細に 明する。

 図1に示すように、本発明の一実施形態に 係るワイヤーハーネス10は、導体14の外周が 縁体18で被覆された複数本の絶縁電線12を備 てなる。導体14は、電気導体となる素線16を 1本または2本以上含んでいる。導体14は、素 16のみで構成されていても良いし、導体強度 を高めるための補強線(テンションメンバ)を んでいても良い。

 複数本の絶縁電線12は、部分的に絶縁体18 が皮剥ぎされて、絶縁体18の内部にある導体1 4が露出されている。各絶縁電線12は、露出さ れた導体部分(以下、露出導体ということが る)で、金属箔20により束ねられており、束 られた露出導体14の外周が金属箔20に覆われ いる。なお、絶縁電線12の絶縁体18が皮剥ぎ される部分は、絶縁電線12の端末部であって 良いし、絶縁電線12の中間部であっても良 。

 束ねられた露出導体14は、金属箔20の内側 で、導体14を構成する素線16同士が接合され いる。すなわち、一の絶縁電線12の導体14を 成する素線16と、他の絶縁電線12の導体14を 成する素線16とが接合されて接合部が形成 れ、一の絶縁電線12の導体14と、他の絶縁電 12の導体14とが接合されている。

 導体14を構成する素線16同士が接合された 接合部は、導体14間の素線16同士が接触して る接触部全体に亘って形成されていなくて 良く、接触部の一部であっても良い。露出 体14を束ねている金属箔20の内側に、導体14 構成する素線16同士が接合された接合部が存 在していれば良い。

 ここで、例えば、銅線とステンレス線と 含む導体を他の導体と接合する場合には、 -ステンレスの異種金属接合部が形成される 。補強線を形成するステンレスなどの高強度 材料は、素線を形成する銅などとの変形抵抗 の差が大きく、接合の際に銅線のみが変形し 、ステンレス線はほとんど変形しない。その ため、銅線とステンレス線との間の接合力が 、銅線同士の接合力に比べて著しく低くなる 。

 銅線とステンレス線とを含む導体を他の 体と接合する場合には、接合条件などによ てステンレス線が表面に出てくることがあ 、この場合には銅線からステンレス線が剥 しやすくなり、接合部の剥離強度が低下す 。

 これに対して、ワイヤーハーネス10は、 属箔20により露出導体14が束ねられており、 属箔20により拘束された状態で、導体14を構 成する素線16同士が接合される。そのため、 線やステンレス線は、接合途中で移動しに くなっている。これにより、あらかじめ銅 がステンレス線を包み込んだ状態にあれば ステンレス線が表面に露出しない。また、 らかじめ銅線がステンレス線を包み込んだ 態にない場合であっても、金属箔20が覆っ いるため、ステンレス線が表面に露出しな 。

 したがって、接合条件に影響されること く、常に、接合部の外周を金属箔20が覆っ 、ステンレス線が表面に現れないようにな 。そのため、銅線からステンレス線が剥離 にくく、安定して接合部の剥離強度に優れ 。

 さらに、接合部を引き裂くには、接合さ た素線16間を引き裂くと同時に、巻き付け れた金属箔20を破る必要がある。つまり、接 合部の外周を覆っている金属箔20は、接合部 引き裂こうとする力に対して抵抗となり、 合部の剥離強度をさらに高める働きをする

 次いで、本発明の他の実施形態としては 図2に示すワイヤーハーネス10を示すことが きる。図2に示すワイヤーハーネス10は、図1 に示すワイヤーハーネス10と比較して、部分 に絶縁体18が皮剥ぎされて導体14が露出され た複数本の絶縁電線12が、露出された導体部 14で、金属箔20に変えて金属線22により束ね れている点で異なっている。図2に示すワイ ヤーハーネス10のその他の構成は、図1に示す ワイヤーハーネス10の構成と同じである。

 したがって、導体14を構成する素線16同士 を接合している接合部は、金属線22の内側に 在しており、接合部の外周を金属線22が束 て、接合部の素線16が表面に現れていない部 分が形成されている。これにより、接合部の 剥離強度は高められている。さらに、接合部 の外周を覆っている金属線22が、接合部を引 裂こうとする力に対して抵抗となり、接合 の剥離強度をさらに高める。

 図1に示すように、金属箔20で露出導体14 束ねるものは、生産性に優れるなどの利点 有する。一方、図2に示すように、金属線22 露出導体14を束ねるものは、より高い剥離強 度が得られやすいなどの利点を有する。

 素線16同士を接合する方法としては、例 ば、超音波溶接方法や、抵抗溶接方法など 挙げられる。このうち、作業が簡単で、か 、接続が確実であるなどの観点から、超音 溶接方法が好ましい。

 素線16を形成する金属としては、銅、銅 金、アルミニウム、アルミニウム合金など 導電性に優れる金属が好ましい。導体14を構 成する素線16が2本以上含まれる場合には、互 いに同種の素線であっても良いし、2種以上 素線であっても良い。

 補強線は、導体14中に含有されて、引張 強度などの導体強度を高める働きをする。 強線を形成する金属としては、例えば、ス ンレス、高強度繊維など、素線を形成する 電性金属よりも高強度を有する金属であれ 良い。補強線は、素線16とほぼ同じ線径に形 成されていても良く、素線16よりも太い線径 または、素線16よりも細い線径であっても い。なお、素線16が銅合金やアルミニウム合 金などの合金材料で形成されている場合には 、素線16自体が補強線としての働きも兼ね備 る。

 金属箔20または金属線22を形成する金属は 、特に限定されるものではないが、好ましく は、導体14を構成する素線16を形成する金属 同系の金属であると良い。ここで、同系の 属とは、その金属の合金を含むことを意味 、例えば、銅であれば銅合金を含み、アル ニウムであればアルミニウム合金を含む。 たがって、例えば、素線16を形成する金属が 銅である場合には、金属箔20または金属線22 形成する金属は、銅や銅合金であると良い

 金属箔20または金属線22を形成する金属が 、素線16を形成する金属と同系の金属である 合には、導体14を構成する素線16同士だけで なく、素線16と金属箔20または素線16と金属線 22との間も接合されて、より一層、接合部の 離強度を高める。

 導体14が複数種類の素線16で構成されてい る場合には、そのうちの1種類と同系の金属 あると良い。好ましくは、そのうちの最も らかい金属と同系の金属であると良い。そ すると、素線16と金属箔20または素線16と金 線22との間が接合されやすくなる。

 金属箔20または金属線22を形成する金属は 、具体的には、例えば、銅、銅合金、アルミ ニウム、アルミニウム合金などを例示するこ とができる。

 金属箔20が導体14の外周を覆う総厚さは、 0.02~0.4mmの範囲内にあることが好ましい。総 さは、金属箔20自体の厚さと巻き回数により 定まる。総厚さが0.02mm未満では、剥離強度を 向上させる効果が得られにくい。一方、総厚 さが0.4mmを超えると、例えば、金属箔20の厚 が薄い場合には、巻き回数が非常に多くな 、生産性に劣りやすくなり、金属箔20の厚さ が厚い場合には、巻き付けたときに金属箔20 導体14との密着性に劣って、剥離強度が低 しやすくなる。より好ましくは、総厚さが0. 02~0.3mmの範囲内にあると良い。さらに好まし は、総厚さが0.1~0.2mmの範囲内にあると良い

 巻き回数は、生産性を考慮すれば、1~10回 の範囲内であることが好ましく、この観点か ら言えば、金属箔20の厚さは、0.01~0.3mmの範囲 内にあることが好ましい。より好ましくは、 巻き回数は、1~3回の範囲内である。また、よ り好ましくは、金属箔20の厚さは、0.05~0.15mm 範囲内である。

 露出導体14を束ねる金属線22は、金属細線 であることが好ましい。金属線22は、線径が0 .05~0.5mmの範囲内にあることが好ましい。線径 が0.05mm未満では、剥離強度を向上させる効果 が得られにくい。一方、線径が0.5mmを超える 、巻き付けたときに金属線22と導体との密 性に劣って、剥離強度が低下しやすくなる より好ましくは、0.1~0.45mmの範囲内である。 らに好ましくは、0.2~0.35mmの範囲内である。

 束ねられた露出導体14の外周に金属線22を 巻き付けるときの金属線22の線間距離(巻ピッ チ)は、線径の1~50倍の範囲内にあることが好 しい。巻ピッチが線径の1倍未満では、導体 14の外周に巻き付けた金属線22に重なりが生 て、その形状が安定しないため、剥離強度 安定しにくい。一方、巻ピッチが線径の50倍 を超えると、巻ピッチが広すぎて剥離強度向 上効果が低下しやすい。より好ましくは、巻 ピッチは、線径の10~20倍の範囲内である。

 絶縁体18を構成する絶縁材料は、特に限 されるものではないが、例えば、ポリ塩化 ニル(PVC)やノンハロゲン樹脂などの絶縁性の 樹脂材料であれば良い。特に、難燃性に優れ る材料を用いると良い。被覆する厚みも、特 に限定されるものではなく、0.1~0.3mm厚の範囲 内で形成すれば良い。

 本発明に係るワイヤーハーネス10は、例 ば、細径電線で構成されたワイヤーハーネ や、銅線またはアルミニウム線に加えて補 線としてのステンレス線などを含むワイヤ ーネスなどに好適に用いることができる。 なわち、細径電線同士を接合するときや、 種金属よりなる電線を接合するときなどに 接合部の剥離強度の低下を抑えて、優れた 離強度を有するワイヤーハーネスを形成す ことができる。

 ワイヤーハーネス10を構成する絶縁電線12の 導体断面積は、特に限定されるものではない が、細径電線において特に剥離強度向上効果 に優れるなどの観点から、0.35mm 2 以下であることが好ましい。

 本発明に係るワイヤーハーネス10は、複 本の絶縁電線12のうちの一部を接続しても良 いし、全部を接続しても良い。

 次に、本発明に係るワイヤーハーネスの 造方法について説明する。

 本発明に係るワイヤーハーネスの製造方 は、複数本の絶縁電線について、導体を部 的に露出させる工程と、得られた各絶縁電 を、露出させた導体部分で金属箔または金 線により束ねる工程と、導体を束ねた状態 、導体を構成する素線同士を接合する工程 を備えている。

 導体を部分的に露出させる工程では、複 本の絶縁電線を用意し、接続する絶縁電線 ついて、接続するのに必要な長さで絶縁体 皮剥ぎして、その内側にある導体を露出さ る。絶縁体を皮剥ぎする部分は、特に限定 れるものではなく、絶縁電線の端末部であ ても良いし、中間部であっても良い。

 次いで、得られた各絶縁電線を束ねる。 の工程では、得られた各絶縁電線を、露出 せた導体部分で、金属箔または金属線によ 束ねる。図3には、端末部で絶縁体を皮剥ぎ して、導体を露出させた複数本の絶縁電線に ついて、露出させた導体部分を金属箔により 束ねた例を示している。

 金属箔により束ねる場合には、金属箔に り導体の外周を覆う総厚さや巻き回数など 、上記する範囲内にすれば良い。また、金 線により束ねる場合には、金属線の線径や ピッチなどは、上記する範囲内にすれば良 。

 次いで、導体を構成する素線同士を接合 る。この工程では、金属箔または金属線に り導体を束ねた状態で、素線同士を接合す 。

 素線同士を接合する方法としては、例え 、超音波溶接方法や、抵抗溶接方法などが げられる。このうち、作業が簡単で、かつ 接続が確実であるなどの観点から、超音波 接方法が好ましい。超音波溶接や抵抗溶接 どを行なうには、一般的な超音波溶接機や 抗溶接機を用いれば良い。

 図3に、超音波溶接方法により素線同士を 接合する例を示す。図3に示すように、複数 の絶縁電線12について、金属箔20により束ね 導体部分14を、超音波溶接機のアンビル24上 に載置し、束ねた導体14を挟んでアンビル24 対になる位置に超音波溶接機のホーン(振動 )26を配置する。次いで、束ねた導体14をア ビル24とホーン26とで挟んだ状態で、ホーン2 6を超音波振動させる。ホーン26が超音波振動 するのに伴い、素線16が摩擦により加熱され 、素線16同士が金属箔20の内側で接合される 。

 金属線により露出された導体を束ねた場 にも、金属箔の場合と同様に、金属線によ 束ねた導体部分をアンビルとホーンとで挟 で、超音波溶接を行なうことができる。

 また、抵抗溶接方法により素線同士を接 するには、複数本の絶縁電線について、金 箔または金属線により束ねた導体部分を、 抗溶接機の電極(図示せず)で挟み込むよう して、抵抗溶接を行なえば良い。

 以上の工程を経ると、複数本の絶縁電線 、露出導体部分で金属箔または金属線によ 束ねられ、金属箔または金属線の内側に、 体を構成する素線同士が接合された接合部 形成される。これにより、本発明に係るワ ヤーハーネスを製造することができる。 

 次に、本発明に係る絶縁電線の接続方法 ついて説明する。

 本発明に係る絶縁電線の接続方法は、複 本の絶縁電線について、導体を部分的に露 させる工程と、得られた各絶縁電線を、前 露出させた導体部分で金属箔または金属線 より束ねる工程と、導体を束ねた状態で、 体を構成する素線同士を接合する工程とを えている。

 本発明に係る絶縁電線の接続方法におけ 各工程は、上記するワイヤーハーネスの製 方法における各工程と同様に行なうもので る。

 したがって、複数本の絶縁電線が、露出 体部分で金属箔または金属線により束ねら 、金属箔または金属線の内側に、導体を構 する素線同士が接合された接合部が形成さ る。この接合部を介して、複数本の絶縁電 を接続する。

 以下、本発明を実施例を用いてより具体 に説明する。

(実施例1~6)
 導体径0.5mm 2 の自動車用銅電線(幹線)2本と、表1に示す電 構成の絶縁電線1本とで実施した。幹線およ 絶縁電線をそれぞれ100mmの長さに切断し、 々先端10mmの絶縁体を除去した後、3本の導体 露出部分を合わせて束ねた外周に、表1に示 構成の金属箔を、表1に示す巻数、総厚さで き付けた。次いで、シュンク社製の超音波 接機を用いて、溶接機の標準条件で、金属 を巻き付けた部分を超音波溶接して3本の電 線を接続し、実施例1~6に係るワイヤーハーネ スを作製した。このとき、付与エネルギーは 、接続強度が最大となる最適値とした。

(実施例7)
 導体径0.5mm 2 の自動車用アルミ電線(幹線)2本と、表1に示 電線構成の絶縁電線1本とで実施したこと以 、実施例1~6と同様にして、実施例7に係るワ イヤーハーネスを作製した。

(実施例8~14)
 実施例1~7の金属箔に変えて、表2に示す構成 の金属線を、表2に示す巻ピッチ、ピッチ比 、3本の導体露出部分を合わせて束ねた外周 巻き付けたこと以外、実施例1~7と同様にし 、実施例8~14に係るワイヤーハーネスを作製 した。

(比較例1~3)
 実施例1~3において、金属箔を巻き付けない 、3本の導体露出部分を合わせて束ねた部分 に超音波溶接して3本の電線を接続したこと 外、実施例1~3と同様にして、比較例1~3に係 ワイヤーハーネスを作製した。

 実施例1~14および比較例1~3に係る各ワイヤ ーハーネスについて、以下に示す方法で剥離 強度の測定を行なった。

(剥離強度の測定)
 汎用の引張試験機を用いて、図4に示すよう に、2本の幹線28と、絶縁電線12とを逆方向に っ張り、接合部において絶縁電線12が幹線28 から剥離するときの最大荷重を測定した。

 実施例1~7の結果を表1に、実施例8~14の結 を表2にそれぞれ示した。

 比較例1では、幹線の導体と接合した絶縁 電線の導体中に、ステンレスよりなる補強線 を含んでいる。そのため、異種金属接合部が 形成されて、接合部の剥離強度に劣っている 。

 比較例2では、幹線の導体と絶縁電線の導 体とは、同じタフピッチ銅で構成されている ものの、絶縁電線の導体径が小さいため、接 合部の剥離強度に劣っている。

 比較例3では、幹線の導体と異なる銅合金 で絶縁電線の導体が形成されている。そのた め、異種金属接合部が形成されて、接合部の 剥離強度に劣っている。

 これらに対し、実施例1~3では、それぞれ 較例1~3と同じ構成の絶縁電線と幹線とを用 、さらに、絶縁電線の導体と幹線の導体と 銅箔により束ねて、接合部を銅箔で覆って る。また、実施例8~10では、それぞれ比較例 1~3と同じ構成の絶縁電線と幹線とを用い、さ らに、絶縁電線の導体と幹線の導体とを銅線 により束ねている。その結果、接合部の剥離 強度に優れていることが確認できた。

 そして、実施例4~7、11~14では、比較例1~3 は異なる種々の電線構成によりそれぞれワ ヤーハーネスを形成している。いずれにお ても、絶縁電線の導体と幹線の導体とを金 箔または金属線により束ねている。その結 、接合部の剥離強度に優れていることが確 できた。

 以上、本発明の実施の形態について詳細 説明したが、本発明は上記実施の形態に何 限定されるものではなく、本発明の要旨を 脱しない範囲で種々の改変が可能である。

 例えば、金属箔により露出導体を束ねる 態としては、図1に示すように露出導体の外 周に巻き付ける形態に限られず、金属箔を円 筒形状や角筒形状などに成形して、その筒中 に露出導体を収めて束ねる形態などであって も良い。