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Title:
WIRELESS COMMUNICATION TERMINAL DEVICE, HANDOFF METHOD IN WIRELESS COMMUNICATION TERMINAL DEVICE AND WIRELESS SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/078694
Kind Code:
A1
Abstract:
A wireless communication terminal device, a handoff method in the wireless communication terminal device and a wireless system are provided for making it possible to suppress the occurrence of an instantaneous interruption as much as possible in the handoff operation. A wireless communication terminal device (1) is comprised of a communication unit (11) to carry out wireless communication with a plurality of base stations and a control unit (12) to carry out a wireless communication with the selection of one of a plurality of frequencies. The control unit (12) switches a frequency used for the wireless communication to a handoff candidate frequency, carries out a search when the communication unit (11) receives a search request signal of a handoff candidate frequency, stops the search when it finds frequencies to satisfy conditions of a plurality of handoff candidate frequencies, and continues the search when it does not find frequencies to satisfy conditions of a plurality of handoff candidate frequencies.

Inventors:
TAKEDA HIROSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/074692
Publication Date:
July 03, 2008
Filing Date:
December 21, 2007
Export Citation:
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Assignee:
KYOCERA CORP (JP)
TAKEDA HIROSHI (JP)
International Classes:
H04B1/707; H04J13/00; H04W16/02; H04W36/00; H04W36/06; H04W36/08; H04W36/30; H04W36/36; H04W48/16; H04W48/20
Foreign References:
JP2004529513A2004-09-24
JP2001186551A2001-07-06
JP2004289226A2004-10-14
JPH07312771A1995-11-28
JPH11112472A1999-04-23
JP2006295423A2006-10-26
Attorney, Agent or Firm:
SATOH, Takahisa (Toranomon Denki Building 2F8-1, Toranomon 2-chom, Minato-ku Tokyo, JP)
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Claims:
 複数の基地局との間で無線通信を行う通信部と、
 複数の周波数の中から一つを選択して前記無線通信を行う制御部と、を備え、
 前記制御部は、
 ハンドオフ候補周波数のサーチ要求を示す信号が前記通信部によって受信されると、前記無線通信に使用される周波数をハンドオフ候補周波数に切替えて前記サーチを行い、複数のハンドオフ候補の条件を満たす周波数が見つかったときは、前記サーチを停止し、複数の前記条件を満たす周波数が見つからなかったときは、ハンドオフ候補周波数のサーチを継続する
 ことを特徴とする無線通信端末。
 前記サーチ要求は、サーチ結果の報告の要求を含む請求項1に記載の無線通信端末。
 前記制御部は、前記サーチを開始してから所定時間経過したときに、複数の前記ハンドオフ候補の条件を満たす周波数が見つかったときは、前記サーチを停止し、複数の前記条件を満たす周波数が見つからなかったときは、ハンドオフ候補周波数のサーチを継続する請求項1に記載の無線通信端末。
 前記制御部は、
 複数の前記ハンドオフ候補の条件を満たす周波数が見つかったときは、前記通信部を元の周波数に切替え、前記条件を満たす周波数に関する情報をサーチ結果として前記通信部に送信させる請求項1に記載の無線通信端末。
 前記周波数のうち、かつて使用した周波数の使用履歴を記憶する記憶部をさらに備え、
 前記制御部は、
 前記サーチ要求が受信されてハンドオフ候補周波数のサーチを行うとき、前記使用履歴に基づいてサーチする
 ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。
 前記制御部は、
 前記使用履歴に基づいてサーチを行う際、履歴の新しいものから順にサーチし、前記使用履歴にある周波数全てをサーチし終えると、前記複数の周波数のうち、使用履歴に無い周波数についてサーチする
 ことを特徴とする請求項5に記載の無線通信端末。
 前記制御部は、
 前記サーチ要求を受信すると、受信されたサーチ要求に基づいてサーチ規定時間を特定し、当該サーチ規定時間よりも短い時間を前記所定時間として設定する
 ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。
 複数の基地局との間で無線通信を行う無線通信端末において、
 現在通信中の周波数から他の周波数に通信チャネルを切り替えて通話を継続するハンドオフ方法であって、
 複数の周波数の中から一つを選択して前記無線通信を行うステップと、
 ハンドオフ候補周波数のサーチを要求するサーチ要求を示す信号を受信するステップと、
 ハンドオフ候補周波数のサーチ要求を示す信号が受信されると、前記無線通信に使用される周波数をハンドオフ候補周波数に切替えて前記サーチを行うステップと、
 複数のハンドオフ候補の条件を満たす周波数が見つかったときは、前記サーチを停止し、複数の前記条件を満たす周波数が見つからなかったときは、ハンドオフ候補周波数のサーチを継続するステップと、
 を有することを特徴とするハンドオフ方法。
 複数の基地局と、
 前記基地局との間で無線通信を行う無線通信端末とを備えた無線システムであって、
 前記無線通信端末は、
 複数の基地局との間で無線通信を行う通信部と、
 複数の周波数の中から一つを選択して前記無線通信を行う制御部と、を備え、
 前記制御部は、
 ハンドオフ候補周波数のサーチを要求するサーチ要求を示す信号が前記通信部によって受信されると、
 前記無線通信に使用される周波数をハンドオフ候補周波数に切替えて前記サーチを行い、複数のハンドオフ候補の条件を満たす周波数が見つかったときは、前記サーチを停止し、複数の前記条件を満たす周波数が見つからなかったときは、引き続きハンドオフ候補周波数のサーチを継続することを特徴とする無線システム。
Description:
無線通信端末、無線通信端末に けるハンドオフ方法および無線システム

 本発明は、ハンドオフを行う無線通信端 、無線通信端末におけるハンドオフ方法お び無線システムに関する。

 近年、複数の周波数帯を利用できるマルチ ンド対応の無線通信端末が開発されている そして、このマルチバンド対応の無線通信 末と、複数の周波数帯を利用する無線通信 ステムにおいては、無線通信端末が移動し 際に、現在通信を行っている基地局から異 る周波数帯の基地局に切替える必要が生じ 。
 通信を行う基地局(通信チャネル)を切替え 機能はハンドオフ(或いはハンドオーバ)と呼 ばれ、ハンドオフにはソフトハンドオフとハ ードハンドオフの2種類が存在する(例えば、 許文献1参照)。

 ソフトハンドオフとは、周波数を切替え に行うハンドオフである。現在通信中の基 局(ハンドオフ元チヤネル)と新しく通信し い基地局(ハンドオフ先チャネル)を一時的に 同時通信状態にした後、基地局の切替え処理 を行う。

 上記したように、ソフトハンドオフでは無 通信端末が常に1つ以上の基地局と通信を行 っているため、ハンドオフ時に通信が途切れ ない。しかし、ソフトハンドオフは常に可能 である訳ではない(2つの基地局がその携帯端 に対して同一の周波数でサービスを提供で ない場合等はソフトハンドオフできない)た め、ハードハンドオフが行われる。
 ハードハンドオフは、第1の基地局から第2 基地局へ通信を移行する際に、第2の基地局 通信を切替える直前まで第1の基地局との通 信を維持してから、周波数帯の切替えを行う 。このため、周波数帯の切替え時に通信の瞬 断が生じてしまう。

特開2003-244742号公報

 上記したハンドオフにおいては、無線通 端末は第1の基地局から受信した異なる周波 数の近隣の基地局リスト中の全ての基地局の パイロット信号のエネルギー強度を測定する 際に、第1の基地局との通信時の周波数から 波数を一時切替えて測定していたため、第1 基地局との信号が一時途切れてしまい(瞬断 )、例えば、音声通話中に無音時間が発生し しまうという不都合があった。

 瞬断を抑えるためには、周波数切替えの 数、および時間を抑えればよいが、周波数 替えの回数および時間を抑えるためには、 イロット信号のエネルギー強度測定を行う 地局(チャネル)の数を減らすことも考えら る。しかしながら、従来のハンドオフにお ては、測定する基地局(チャネル)の数を減ら すと、ハンドオフ候補の数自体が減ってしま うため、ハンドオフ先として有効な基地局( ャネル)を見つけられず、ハンドオフに失敗 てしまう可能性が高まってしまう。

 本発明は上記した課題を解決するために されたものであり、瞬断の発生による影響 極力抑えることのできる、無線通信端末、 線通信端末におけるハンドオフ方法および 線システムを提供することを目的とする。

 本発明の第1の観点の無線通信端末は、複 数の基地局との間で無線通信を行う通信部と 、複数の周波数の中から一つを選択して前記 無線通信を行う制御部と、を備え、前記制御 部は、ハンドオフ候補周波数のサーチ要求を 示す信号が前記通信部によって受信されると 、前記無線通信部に使用される周波数をハン ドオフ候補周波数に切替えて前記サーチを行 い、複数のハンドオフ候補の条件を満たす周 波数が見つかったときは、前記サーチを停止 し、複数の前記条件を満たす周波数が見つか らなかったときは、ハンドオフ候補周波数の サーチを継続することを特徴とする。

 また、上記した無線通信端末において、 記サーチ要求は、サーチ結果の報告の要求 含む。

 また、上記した無線通信端末において、 記制御部は、前記サーチを開始してから所 時間経過したときに、複数の前記ハンドオ 候補の条件を満たす周波数が見つかったと は、前記サーチを停止し、複数の前記条件 満たす周波数が見つからなかったときは、 ンドオフ候補周波数のサーチを継続する。

 また、上記した無線通信端末において、 記制御部は、複数の前記ハンドオフ候補の 件を満たす周波数が見つかったときは、前 通信部を元の周波数に切替え、前記条件を たす周波数に関する情報をサーチ結果とし 前記通信部に送信させる。

 また、上記した無線通信端末において、 記周波数のうち、かつて使用した周波数の 用履歴を記憶する記憶部をさらに備え、前 制御部は、前記サーチ要求が受信されてハ ドオフ候補周波数のサーチを行うとき、前 使用履歴に基づいてサーチすることを特徴 する。

 また、上記した無線通信端末において、 記制御部は、前記使用履歴に基づいてサー を行う際、履歴の新しいものから順にサー し、前記使用履歴にある周波数全てをサー し終えると、前記複数の周波数のうち、使 履歴に無い周波数についてサーチすること 特徴とする。

 また、上記した無線通信端末において、 記制御部は、前記サーチ要求を受信すると 受信されたサーチ要求に基づいてサーチ規 時間を特定し、当該サーチ規定時間よりも い時間を前記所定時間として設定すること 特徴とする。

 本発明の第2の観点の無線通信端末におけ るハンドオフ方法は、複数の基地局との間で 無線通信を行う無線通信端末において、現在 通信中の周波数から他の周波数に通信チャネ ルを切り替えて通話を継続するハンドオフ方 法であって、複数の周波数の中から一つを選 択して前記無線通信を行うステップと、ハン ドオフ候補周波数のサーチを要求するサーチ 要求を示す信号を受信するステップと、ハン ドオフ候補周波数のサーチ要求を示す信号が 受信されると、前記無線通信に使用される周 波数をハンドオフ候補周波数に切替えて前記 サーチを行うステップと、複数のハンドオフ 候補の条件を満たす周波数が見つかったとき は、前記サーチを停止し、複数の前記条件を 満たす周波数が見つからなかったときは、ハ ンドオフ候補周波数のサーチを継続するステ ップと、を有することを特徴とする。

 本発明の第3の観点の無線システムは、複 数の基地局と、前記基地局との間で無線通信 を行う無線通信端末とを備えた無線システム であって、前記無線通信端末は、複数の基地 局との間で無線通信を行う通信部と、複数の 周波数の中から一つを選択して前記無線通信 を行う制御部と、を備え、前記制御部は、ハ ンドオフ候補周波数のサーチを要求するサー チ要求を示す信号が前記通信部によって受信 されると、前記無線通信に使用される周波数 をハンドオフ候補周波数に切替えて前記サー チを行い、複数のハンドオフ候補の条件を満 たす周波数が見つかったときは、前記サーチ を停止し、複数の前記条件を満たす周波数が 見つからなかったときは、引き続きハンドオ フ候補周波数のサーチを継続することを特徴 とする。

 本発明によれば、ハンドオフ動作におい 瞬断の発生を極力ユーザに意識させず、快 な通信を行いことのできる、無線通信端末 無線通信端末におけるハンドオフ方法およ 無線システムを提供することができる。

ハンドオフ動作を行う場合の無線通信 ステムの代表的なシーケンスを説明するた に引用した図である。 ハンドオフ動作時における無線通信端 の動作を説明するために引用したフローチ ートである。 本発明の実施の形態に係わる無線通信 末の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係わる無線通信 末の動作を説明するために引用したフロー ャートである。 基地局の動作を説明するために引用し フローチャートである。

符号の説明

 1…無線通信端末、11…通信部、12…制御 、13…記憶部、14…音声処理部、15…スピー (SP)、16…マイク(MIC)、17…表示部、18…操作 、120…ハンドオフ処理部、121…メッセージ 換部、122…パラメータ記憶部、123…サーチ 御部、124…パイロット信号強度測定部、125 周波数設定部、126…タイマ、127…カウンタ

 以下、本発明の実施の形態にかかわる無 通信端末および無線通信端末におけるハン オフ方法について説明するが、その前に、 線通信端末1が基地局2(基地局A)を使って通 を行なっているときに、異なる周波数の基 局2(基地局B)に対してハンドオフ動作を行う 合の無線通信システムの代表的なシーケン について、図1を参照しながら説明する。

 近年、無線通信システムにおいて使用す 周波数帯の有効利用を図ると共に、使用周 数帯を世界標準仕様に合わせるために、周 数帯の再編が検討されている。

 例えば、CDMA2000 1x(Code Division Multiple Access 2000 1x)使用の無線通信システムにおいて、 在、日本国内では日本仕様の800MHz帯(以下、 800MHz帯)が用いられているが、この周波数帯 が世界標準仕様である新800MHz帯へ再編される 予定である。なお、旧800MHz帯と新800MHz帯とで は、使用する周波数帯のうち上り、下りの割 り当て等が相違している。
 こうした背景から、現在の周波数帯(旧800MHz 帯)、新たな周波数(新800MHz帯)、及び周波数帯 (2GHz帯)での通信が可能なマルチバンド対応の 無線通信端末が開発されている。

 CDMA2000 1xにおいて、基地局の一つは、パイ ット符号により分割されたセクタを1以上有 しており、各セクタは通信を行うためのチャ ネルがそれぞれ1つずつ割り当てられている
 そして無線通信端末は、いずれかのチャネ を用いて基地局と通信を行うことになる。 下、基地局1つに対して1つのパイロット符 が対応付けられている(つまり基地局1つに対 してそれぞれチャネルが1つだけ割り当てら ている)例を用いて簡単に説明を行う。

 近年、複数の周波数帯を利用できるマルチ ンド対応の無線通信端末が開発されている そして、このマルチバンド対応の無線通信 末と、複数の周波数帯を利用する無線通信 ステムにおいては、無線通信端末が移動し 際に、現在通信を行っている基地局から異 る周波数帯の基地局に切替える必要が生じ 。
 通信を行う基地局(通信チャネル)を切替え 機能はハンドオフ(或いはハンドオーバ)と呼 ばれ、ハンドオフにはソフトハンドオフとハ ードハンドオフの2種類が存在する(例えば、 許文献1参照)。

 ソフトハンドオフとは、周波数を切替え に行うハンドオフである。現在通信中の基 局(ハンドオフ元チヤネル)と新しく通信し い基地局(ハンドオフ先チャネル)を一時的に 同時通信状態にした後、基地局の切替え処理 を行う。

 具体的には、現在通信中の基地局は、近 の基地局リストを出力しており、無線通信 末がこれを受信してリスト中の各基地局と パイロット信号の信号強度を測定し、この 果を無線通信端末が現在通信中の基地局に 信し、当該結果を基に基地局がハンドオフ の基地局を決定し、これにより、基地局主 により周波数帯の変更(通信システムの移行 )を伴わないハンドオフが行われる。

 上記したように、ソフトハンドオフでは無 通信端末が常に1つ以上の基地局と通信を行 っているため、ハンドオフ時に通信が途切れ ない。しかし、ソフトハンドオフは常に可能 である訳ではない(2つの基地局がその携帯端 に対して同一の周波数でサービスを提供で ない場合等はソフトハンドオフできない)た め、ハードハンドオフが行われる。
 ハードハンドオフは、第1の基地局から第2 基地局へ通信を移行する際に、第2の基地局 通信を切替える直前まで第1の基地局との通 信を維持してから、周波数帯の切替えを行う 。このため、周波数帯の切替え時に通信の瞬 断が生じてしまう。

 IMT-2000規格の1つであるCDMA2000 1x方式にお て、ハードハンドオフを行う場合には、DAHH O(Data Assisted Hard Hand OFF)と、MAHHO(Mobile Assist ed Hard Hand Off)の2つの方式が利用可能である 。

 以下それぞれについて説明する。すなわち DAHHOは、携帯端末がハンドオフ前に他周波 のサーチを行わず、第1の基地局が直接指定 た第2の基地局に対してハンドオフを実行す る方式である。
 また、DAHHOでは、携帯端末の情報を参照せ 、第1の基地局が一方的に第2の基地局を指定 するため、携帯端末が第1の基地局の指定し 第2の基地局を捕捉できる保証はなく、ハン オフに失敗する可能性が比較的高い。

 一方、MAHHOでは、携帯端末は現在通信中の 1の基地局から指定された異なる周波数帯の 隣の基地局(チャネル)リストを受信し、第1 基地局からのサーチ命令に従って、指定さ たリストの周波数に一瞬だけ切替えてリス 内の基地局(チャネル)のサーチを行う。リ ト内の基地局のサーチにおいて、携帯端末 リスト中の全ての基地局(チャネル)とのパイ ロット信号のエネルギー強度を測定する。
 携帯端末は、周波数を再度元の周波数に切 えて、測定した全ての基地局(チャネル)の ネルギー強度を第1の基地局に報告し、第1の 基地局は、報告されたエネルギー強度を基に リスト中の基地局から第2の基地局を決定す 。そして、第2の基地局に通信を切替えるた の指示を携帯端末に送信して、携帯端末は の指示に従って音声通話中においてはハン オフを実行する。

 上記したように、MAHHOは、CDMAの基地局2が、 移動局となる無線通信端末1によって測定さ た基地局のエネルギー強度を元にして、ハ ドハンドオフ先の基地局2を決定する方法で り、周波数間ハードハンドオフの成功率を め、呼の切断を発生しにくくさせる効果を する。
 MAHHOは、無線通信端末1から報告されるパイ ット信号強度測定結果であるPPSMM(Periodic Pil ot Strength Measurement Message)を監視し、自局の ネルギー強度が一定以下になったことを契 にハンドオフを開始することからPPSMMベー ドと呼ぶ。

 具体的に、図1において、基地局2(基地局A) 、無線通信端末1に対して、パイロット信号 度測定要求であるPPMRO(Periodic Pilot Measurement  Request Order)を送出し(ST101)、無線通信端末1 受信している自局のエネルギー強度を定期 に報告するよう依頼する。これに対し、無 通信端末1は、基地局2に対して、PPSMM(Periodic Pilot Strength Measurement Message)を送出し、基地 局2におけるエネルギー強度を報告する(ST102)
 報告は、先のPPMROで指定された間隔(0.8~10.08 、通常は2~4秒程度)で定期的に送出されるが 、PPMROで閾値が指定された場合に限り、閾値 満たさない間はトラフィックの混雑を避け 目的で無線通信端末1は報告を免除される。

 次に、基地局2(基地局A)は、PPSMMで報告され 自局のエネルギー強度を判定し、一定以下 なった場合には呼が消失する可能性がある みなす。このとき、この可能性を低減させ ため、基地局2(基地局A)は、無線通信端末1 対し、ハンドオフ候補サーチ要求メッセー (CFSRQM:Candidate Frequency Search Request Message)を 出し(ST103)、ハンドオフ候補システムの周波 数、基地局リスト、サーチウィンドウサイズ 、サーチ間隔、閾値などのパラメータを伝え る。
 ここで、重要なパラメータの一つにサーチ イプがあり、これは、「0=サーチ停止」、 1=シングルサーチ開始」、「3=定規的サーチ 始」の3段階のうちいずれかを示す。「0=サ チ停止」は、無線通信端末1に各種パラメー タの情報だけを渡し、実際のサーチは行わず に止めておくときに使用できる。「1=シング サーチ開始」は、無線通信端末1に1回だけ ーチを行わせ、結果を報告させるときに使 できる。「3=定期的サーチ開始」は、移動局 に定期的にサーチを行わせ、結果を定期的に 報告させるときに使用できる。

 網はトラフィック状態や地理的な状況に じて、3種類のサーチタイプを使い分けるこ とができる。

 続いて、無線通信端末1が基地局2(基地局B) 対してハンドオフ候補サーチ応答メッセー (CFSRSM:Candidate Frequency Search Response Message)を 送出してCFSRQMを受理したことを伝える(ST104)
 これに対し、基地局2(基地局B)は、無線通信 端末1に対してCFSCNM(Candidate Frequency Search Cont rol Message)を送出し、サーチタイプを「1=シン グルサーチ開始」と指定する(ST105)。
 ここでは、CFSRQMと違い、サーチタイプ以外 パラメータを一切搬送しないため、トラフ ックに与える影響は軽微である。ハンドオ 候補システムの周波数システムの周波数や イロットリストなどのパラメータが固定的 あり減多に変更されない状態であるなら、 はサーチタイプの変更だけを行わせたいと に限り、トラフィックに悪影響を与えない うCFSCNMを使用することができる。

 次に、無線通信端末1が基地局2(基地局A)に してハンドオフ候補サーチレポートメッセ ジ(CFSRPM:Candidate Frequency Search Report Message) 送出し、GFSRQMで指定された候補システムの イロットの測定結果を報告する(ST106)。この き候補周波数サーチ(CFS:Candidate Frequency Sear ch)が行われる。
 この時点でハンドオフできるくらいの強度 持った候補周波数の基地局が報告されれば 基地局2(基地局A)は無線通信端末1に対して ンドオフを行うよう要求することができる 、ハンドオフ条件が満たされない場合には 基地局2(基地局A)は引き続きCFSRQMを送出し、 ーチタイプを「3=定期的サーチ開始」と指 する(S107)。
 続いて、無線通信端末1が基地局2(基地局A) 対してハンドオフ候補サーチ応答メッセー (CFSRSM:Candidate Frequency Search Response Message)を 送出してCFSRQMを受理したことを伝える(ST108)

 無線通信端末1は、基地局2(基地局A)に対し CFSRPMを送出し、CFSRQMで指定された候補シス ムのパイロットの測定結果を定期的に報告 る(ST109)。このとき候補周波数サーチ(CFS:Candi date Frequency Search)が行われる。報告はCFSRQMで 指定されたサーチ周期(0.48~200秒、通常2~4秒程 度)で定期的に送出されるが、CFSRQMで閾値が 定された場合に限り、閾値を満たさない間 トラフィックの混雑を避ける目的で無線通 端末1は報告を免除される。
 ハンドオフを満たす基地局が報告されたこ を受け、基地局2(基地局A)は無線通信端末1 対してハンドオフ要求メッセージ(UHDM:Universa l Hand Off Direction Message)を送出し、候補周波 数の基地局2(基地局B)へのハンドオフ要求を う(ST110)。
 無線通信端末1は指定されたとおりハンドオ フを実施し、新しい基地局2(基地局B)に対し ハンドオフ完了メッセージ(EHOCM:Extended Hand  Off Completion Message)を送出して、MAHHO動作が完 了する(ST111)。

 図2は、上記したMAHHO使用時における無線 信端末1の動作を説明するために引用したフ ローチャートである。

 ハンドオフ時、無線通信端末1は、MAHHOに るハンドオフを行うものとする。MAHHOとは 上記したように、無線通信端末1が、ある一 の基地局2と通信を行っている最中に、現在 使用している周波数から他の周波数に切替え てパイロット信号の信号強度が強い他の基地 局2からサーチし、最も信号強度が強い基地 2に通信を切替えるハンドオフ方式である。 こでは、無線通信端末1と基地局2とは予め 話中(通信中)であるものとして説明を行う。

 図2において、無線電話端末1が通話中(ST201 Yes)、基地局2から無線通信端末1に対して近 基地局リスト(以下、N-List:Neighbor-Listと称す )が送信される。ここで、N-Listとは、ハンド フ時にも使用される近隣の基地局2及びその PN(Pseudo Noise)符号に関する情報のリストであ 。無線通信端末1は、通話中に基地局2から 信したN-Listにしたがって、リスト中の全て 基地局2のパイロット信号の信号強度を測定 る(ステップST202)。
 無線通信端末1は、ステップST201で測定した 隣の基地局2のパイロット信号の信号強度を 基に、強度が強い順に基地局を並べたリスト (エネルギー強度リスト:E-List)を作成する(ST203 )。なお、ステップST201およびST202の処理は、 発明の実施の形態において説明するハード ンドオフのためにのみ行われる処理ではな 、通話中におけるソフトハンドオフなどの めに行われているものであって、ここで測 しておいた信号強度に基づいてソフトハン オフの処理等が行われる。

 続いて、基地局2は無線通信端末1に対し、 ンドオフ候補サーチ要求メッセージ(CFSRQM)を 送信し、これを受信した(ST204)無線通信端末1 、基地局2に対してハンドオフ候補サーチ応 答メッセージ(CFSRSM)を送信する(ST205)。
 無線通信端末1は、ステップST204において送 されたハンドオフ候補サーチ要求メッセー (CFSRQM)中の無線通信端末1の近隣に存在する ンドオフ候補基地局リストと、ステップST20 3で作成したE-Listとの両方に存在する基地局 抽出する(ST205)。

 ところで、ステップST203で作成されるE-List 、ステップST206で抽出されるハンドオフ候補 局リストは、周波数帯がまったく異なるもの である。E-Listはハンドオフ前に使用している バンドクラスでの他の基地局リストであり、 ハンドオフ候補基地局リストは使用していな いバンドクラスでの基地局リストである。
 ステップST206では、このバンドクラスに関 ては無視し、基地局識別コードに基づいて ハンドオフ候補基地局リスト内の基地局の ち、E-Listにも存在する基地局を特定する。 らに、E-List内での信号強度の大きい順に上 を特定し、残りのE-Listにない基地局につい は、ハンドオフ候補基地局リストにおける 先順位を用いてハンドオフ候補として捕捉 べき順序を示す基地局のリストを生成する なお、このリストはあくまで概念上のもの あり、実際にリスト化する必要はなく、捕 すべき順位さえ特定できれば良い。

 無線通信端末1は、ステップST204において基 局2から送信されたハンドオフ候補サーチ要 求メッセージ(CFSRQM)中の切替えるべき新しい 波数の指定情報にしたがって、通信を行う 波数帯を指定された周波数帯に切替える(ST2 07)。続いて、ステップST206で抽出した基地局2 の中で、E-Listの上位の基地局から(すなわち のバンドクラスにおけるパイロット信号の 号強度が強い基地局から)順にステップST207 切替えた周波数帯における信号強度の測定 行う(ST208)。
 すなわち、ステップST206で抽出された基地 は、E-Listにおいて上位である順に並べ替え れ、この順番に周波数帯を切替えてのパイ ット信号の信号強度測定が行われる。ここ 、E-List中の、ハンドオフ候補サーチ要求メ セージ(CFSRQM)中の無線通信端末1の近隣に存 する他の基地局のリストにない基地局につ ては、リストにある基地局の信号強度測定 全て終了してから測定を行う。

 なお、ハンドオフ候補サーチ要求メッセ ジ(CFSRQM)中の無線通信端末1の近隣に存在す 他の基地局のリストと、ステップST203で作 したE-Listとに一致する基地局2が存在しなか た場合には、E-Listとは関係なく、ハンドオ 候補サーチ要求メッセージ(CFSRQM)中の携帯 末の近隣に存在する他の基地局のリスト中 基地局のパイロット信号の信号強度測定を う。

 無線通信端末1は、ステップST208で捕捉処理 行い、予め設定されたハンドオフ条件を満 すものがあれば(ST209“Yes”)ステップST210の 理に進み、なければステップST207の処理に る。
 すなわち、上位から順に信号強度測定を行 ている際、1個の基地局について信号強度を 判定する毎に予め設定された条件を満たすか どうかを判定し、予め設定されたハンドオフ 条件を満たすとすぐにステップST210の処理に むようにしておく。これにより、ハンドオ のために携帯端末1が周波数を切替えて通信 のできなくなる時間を極力短くすることがで きる。なお、予め設定されたハンドオフ条件 は、例えば信号強度が所定の値以上等である 。
 ステップST210では、無線通信端末1は、ステ プST207で切替えた周波数から、以前に通信 ていた基地局2との通信時に使用していた周 数に切替える。そして、基地局2に対し、ハ ンドオフ候補周波数サーチレポートメッセー ジ(CFSRPM)を送信する(ST211)。ハンドオフ候補周 波数サーチレポートメッセージ(CFSRPM)は、ス ップST208で行った信号強度測定の結果のレ ート情報を含むメッセージである。

 基地局2では、ステップST211で携帯端末1が送 信したハンドオフ候補周波数サーチレポート メッセージ(CFSRPM)を基に、ハンドオフに適し 基地局2にハンドオフ先の基地局を設定する 。
 具体的には、無線通信端末1からは、レポー ト送信時点での優良な(信号強度の充分に大 い)電波状況と推定されるチャネルを示す基 局の情報が通知されているはずであり、無 通信端末1からレポート報告された時点のト ラフィック状況に応じてレポート報告された 候補の基地局へのハンドオフ、特にハードハ ンドオフ指定する周波数帯についてのハンド オフについて許可できるか否か判定する。そ して許可できるならばこの基地局をハンドオ フ先として設定することとなる。

 基地局2は、無線通信端末1に対し、ハンド フ要求メッセージ(UHDM)を送信する。ハンド フ要求メッセージ(UHDM)は、先に基地局2が決 したハンドオフ先の基地局2の情報を含むメ ッセージである。
 ハンドオフ要求メッセージを受信した無線 信端末1は(ST212“Yes”)、基地局2から送信さ たハンドオフ要求メッセージ(UHDM)中のハン オフ先の基地局の情報を基に、周波数帯を 替えてハンドオフを実行する(ST213)。そして 、携帯端末1は、基地局2に対してハンドオフ の通信システムでハンドオフ完了メッセー (EHOCM)を送信する(ST214)。ハンドオフ送信メ セージ(EHOCM)は、指定された基地局2へのハン ドオフが完了したことを報知するメッセージ である。

 以上説明のように、無線通信端末1は、ステ ップST203で、自身が現在使用中の周波数にお る近隣の基地局2のパイロット信号の信号強 度の強い順に並べたリストであるE-Listを予め 作成している。これは、基地局2が、周波数 異なっても同一のパイロット信号が送出し いる場合には、周波数帯が異なってもパイ ット信号の信号強度が近似すると考えられ ことを利用すれば、同じ基地局であるため 電波環境も近似しており、現在の周波数帯 イロット信号の信号強度が強かった基地局2 対して周波数帯切替え後もパイロット信号 信号強度が強いとみなすことができるから ある。
 すなわち、無線通信端末1は、E-Listの上位に ある現在使用中の周波数においてパイロット 信号の信号強度が強い基地局とみなして、周 波数帯切替え後に信号強度測定を行う際にE-L istの上位から順に信号強度測定を行うことに よって、早い段階でハンドオフ条件を満たす 基地局を見つけることができる可能性が高く なる。

 また、無線通信端末1が高速で移動してい るときなど、E-Listに記載される基地局2のカ ーするエリアから無線通信端末1が大きく移 している場合にハードハンドオフ処理が開 されると、処理開始時点ですでにE-Listに記 される基地局2とハンドオフ候補基地局リス トで指定される基地局が一致しないことが生 じうる。この場合にも、ハンドオフ候補リス トで指定される基地局2については必ず信号 度測定対象から落ちてしまうことがないた 、ハンドオフ候補の基地局を見失ってしま ことがない。

 このように、無線通信端末1が現在使用中の 周波数において、現在通信中の基地局2が送 しているソフトハンドオフ時に使用される 隣基地局リストN-List中の基地局のパイロッ 信号の信号強度を測定しE-Listを作成するこ によって、実際に周波数帯を切替えて信号 度測定を行う前に、パイロット信号の信号 度が強いと予想できる基地局2を予めE-Listに 出しているため、周波数帯を切替えてから 信号強度測定の際にE-Listの上位にある基地 から順に測定を行うことによって、早い段 でハンドオフ条件を満たす基地局2を見つけ ることができる可能性が高くなる。
 すなわち、早い段階でハンドオフ条件を満 す基地局2を見つけられる可能性が高いため 、ハンドオフのための信号強度測定に掛かる 時間が短くて済み、ハンドオフに起因する瞬 断をなくす、あるいは軽減することができる 。

 但し、上記したMAHHO動作によれば、ハンド フ候補のうち、信号強度が所定の条件を満 す1つが抽出された段階で、当該抽出された ンドオフ候補周波数について通信中の基地 2に報告するため、基地局2は、同様の環境 にある複数の無線通信端末1に対しハンドオ 先として同じ周波数帯を指定することにな 。したがって、ハンドオフのためのトラフ ックが増加する可能性があり、最悪、ハン オフすることができずにロストしてしまう 線通信端末1が出てくる可能性もある。
 このため、ここでは、基地局2に報告するハ ンドオフ候補周波数を複数設定でき、かつ、 音切れの時間を短縮することによりユーザに 意識させにくくする音切れ対策の効果も失わ ないようにしたものである。

 図3は、本発明の実施の形態に係わる無線 通信端末の内部構成を示すブロック図である 。図3に示されるように、無線通信端末1は、 信部11、制御部12、記憶部13、音声処理部14 スピーカ15(SP)、マイク16(MIC)、表示部17、お び操作部18から構成される。

 通信部11は、基地局2のいずれかによって割 当てられるチャネルを介して当該基地局2と の間で無線信号の送受信を行う。
 この通信部11は、複数の周波数帯での無線 号の送受信が可能であり、具体的には、現 の周波数帯(旧800MHz帯)、新たな周波数帯(新80 0MHz帯)、および高周波の周波数帯(2GHz帯)を用 た無線信号の送受信が可能である。

 なお、上記したそれぞれ異なる周波数帯の 信システムには、基地局2と無線通信端末1 で周波数帯を識別するための識別番号とし 、3GPP2(3rd Generation Partnership Project2)で規定 れたバンドクラスが付与されている。
 例えば、一つの基地局2から無線通信端末1 報知される情報の中に近隣基地局リスト(N-li st)等において、無線通信端末1の周辺に存在 る通信システムを無線通信端末1に報知する のためにこのバンドクラスが使用される。 お、現在の周波数帯(旧800MHz帯)はバンドク ス3、新たな周波数帯(新800MHz帯)はバンドク ス0、高周波の周波数帯(2GHz帯)はバンドクラ 6にそれぞれ分類されている。これらの周波 数帯には予め優先度が設定されており、バン ドクラス6の優先度が最も高く、次いでバン クラス0であり、バンドクラス3の優先度が最 も低い。
 なお、ここで説明したバンドクラスおよび 先度はあくまで一例であって、通信事業者 インフラ配備状況に大きく左右される。

 通信部11は、上記したバンドクラスによっ 基地局2との通信時の周波数帯を識別する。 御部12は、無線通信端末1の動作を制御する 具体的には、通信部11から出力される信号 含まれる音声信号(音声データ)を音声処理部 14に出力するとともに、音声処理部14から出 される音声信号を通信部11に出力する。
 また、制御部12は、通信部11によって上記の 複数の周波数のうちいずれを用いて無線信号 の送受信を行うかを制御し、基地局2からの ンドオフ要求に応じて、通信部11にハンドオ フを実行させる。ハンドオフとは、現在通信 中の基地局2から別の基地局に通信対象を切 える、すなわちチャネル間移行を行う処理 ある。

 制御部12は、通信部11が通信中の基地局2か ハンドオフ候補周波数のサーチ要求を受信 、現在使用中の周波数からハンドオフ候補 波数に切替えて捕捉動作を行うときに、後 するタイマ126による計時を開始させてハン オフ候補周波数のサーチを開始する。そし 、ハンドオフ条件(あらかじめ設定された閾 以上の信号強度が検出される等)所定値以上 を満たすハンドオフ候補周波数が検知された ときに、後述するカウンタ127を更新するとと もに、カウンタ127が“2”以上をカウントし 段階において、タイマ126が計時満了してい ば、通信中の基地局2に対してカウンタ127が ウントした数分の周波数のサーチ結果報告 行い、計時満了していなければハンドオフ 補周波数のサーチを継続するように制御す 。
 このため、制御部12は、ハンドオフ処理部12 0と、メッセージ交換部121と、パラメータ記 部122と、サーチ制御部123と、パイロット信 強度測定部124と、周波数設定部125と、タイ 126と、カウンタ127とにより構成される。

 メッセージ交換部121は、本無線通信端末1 が基地局2との間でMAHHOシーケンスを実行する ために、図1に示した各種メッセージ(PPMRO、PP SMM、CFSRQM、CFSRSM、CFSCNM、CFSRPM、CFSRSM、CFSRPM、 UHDM、EHOCM)の交換を行ない、そのうち、基地 2から送信されるサーチ要求メッセージ(CFSRQM )に付属のハンドオフ候補通信システムの周 数、基地局リスト、サーチウィンドウサイ 、サーチ間隔、サーチタイプ、閾値等の各 パラメータは、パラメータ記憶部122に保持 る。なお、パラメータ記憶部122は、実際は 記憶部13の所定の領域に割り付けられ、保持 される。

 サーチ制御部123は、ハンドオフ処理部120 よる制御の下で、パラメータ記憶部122に保 された各種パラメータに基づき、通信中に ける近隣の基地局2やハードハンドオフ時に 切替えられる基地局2のパイロットサーチを う。ここで、「パイロットサーチ」とは、 ーチウィンドウを設定し、このサーチウィ ドウ内で利用可能なパイロットチャネルを ルチパスも含めてサーチする操作をいう。

 パイロット信号強度測定部124は、基地局2か らのパイロット信号の信号強度(すなわちパ ロット信号に分割されたチャネルごとの信 強度であり、通信部11によって受信できる電 波中の使用すべきチャネル信号の強度)を測 する。
 信号強度測定の方法はパイロット信号のエ ルギー強度を測定する方法があるが、ここ は信号強度測定の方法について限定しない また、周波数設定部125は、後述するハンド フ処理部120が解析したハンドオフ指示に示 れる新基地局の周波数割当てに応じて通信 11の周波数切替え制御を行う。

 なお、ハンドオフ処理部120は、基地局2から ハンドオフ要求メッセージ(UHDM)を受信したと きに、上記したメッセージ交換部121、サーチ 制御部123、パイロット信号強度測定部124、周 波数設定部125のそれぞれを制御してハンドオ フ処理を実行する。具体的には、ハンドオフ 要求メッセージ(UHDM)を解析して、ハンドオフ の種別(ソフトハンドオアとハードハンドオ の別)、周波数割り当て、パイロットPN符号 列、サーチウィンドウ情報等を特定する。
 また、ハンドオフ処理部120は、タイマ126と ウンタ127を制御し、基地局2からハンドオフ 候補周波数のサーチ要求を受信して、現在使 用中の周波数からハンドオフ候補周波数に切 替えて捕捉動作を行うときに、タイマ126によ る計時を開始させてサーチ制御部123によるハ ンドオフ候補周波数のサーチを開始させる。 そして、ハンドオフ条件を満たすハンドオフ 候補周波数が検知されたときに、カウンタ127 を更新(+1)するとともに、カウンタ127が“2” 上をカウントした段階において、タイマ126 計時満了していれば通信中の基地局2に対し 、メッセージ交換部121を介してカウンタ127が カウントした数分の周波数のサーチ結果報告 を行い、計時満了していなければサーチ制御 部123にハンドオフ候補周波数のサーチを継続 するように指示する。

 なお、上記した各ブロック120~127がそれぞ れ持つ機能は、記憶部13に記憶されるそれぞ のプログラムを制御部12で実行することに り達成されるものであって、制御部12内にお いて実体的に他のブロックと区分され内蔵さ れるもののみを指すのではなく、あくまで説 明の簡略化のために各処理部を分けて表現し たものである。

 一方、記憶部13は、制御部12において処理に 利用される各種のデータを記憶する。例えば 、制御部12に備わるコンピュータのプログラ 、通信相手の電話番号や電子メールアドレ 等の個人情報を管理するアドレス帳、着信 やアラーム音を再生するための音声ファイ 、待ち受け画面用の画像ファイル、各種の 定データ、プログラムの処理過程で利用さ る一時的なデータなどを保持する。
 なお、上記した記憶部13は、例えば不揮発 の記憶デバイス(不揮発性半導体メモリ、ハ ドディスク装置、光ディスク装置など)やラ ンダムアクセス可能な記憶デバイス(例えばSR AM、DRAM)などによって構成される。

 また、音声処理部14は、SP15から出力される 声信号やMIC16において入力される音声信号 処理を行う。すなわち、音声処理部14は、MIC 16から入力される音声を増幅し、アナログ-デ ジタル変換を行い、更に符号化等の信号処理 を施し、デジタルの音声データに変換して制 御部12に出力する。
 また、音声処理部14は、制御部12から供給さ れる音声データに復号化、デジタル-アナロ 変換、増幅等の信号処理を施し、アナログ 音声信号に変換してSP15に出力する。

 表示部17は、例えば、液晶表示パネルや 機EL(Electro-Luminescence)パネルなどの表示デバ スを用いて構成されており、制御部12から供 給される映像信号に応じた画像を表示する。 例えば、発信時における発信先の電話番号、 着信時における着信相手の電話番号、受信メ ールや送信メールの内容、日付、時刻、バッ テリ残量、発信成否、待ち受け画面などの各 種の情報や画像を表示する。

 また、操作部18は、例えば、電源キー、 話キー、数字キー、文字キー、方向キー、 定キー、発信キーなど、各種の機能が割り てられたキーを有しており、これらのキー ユーザによって操作された場合に、その操 内容に対応する信号を発生し、これをユー の指示として制御部12に入力する。

 図4は、本発明の実施の形態に係わる無線通 信端末の動作を説明するために引用したフロ ーチャートである。
 以下、図4に示すフローチャートを参照しな がら、図3に示した本発明の実施の形態に係 る無線通信端末の動作について詳細に説明 る。

 無線通信端末1(制御部12のハンドオフ処理部 120)は、基地局2から、ハンドオフ候補周波数 サーチ要求(CFSRQM)を受信することによりMAHHO 動作を開始する(ST401)。ここで、現在使用中 周波数からハンドオフ候補周波数に切替え 捕捉動作を行うときに、カウンタ127を初期 し(ST402)、タイマ126による計時を開始(タイマ スタート)させてサーチ制御部123によるハン オフ候補周波数のサーチ動作を開始させる(S T403)。
 このとき、ハンドオフ処理部120は、サーチ 御部123に対して捕捉可能性の高い周波数(ハ ンドオフ前のパイロットのレベルが高い順) らサーチさせるように制御する(ST404)。捕捉 能性を高めるためには、上記したように他 ステムによるサーチ結果を利用し、あるい 、直近に選択された通信システムが優先的 選択されるように順序が定義づけられたデ タであるMRU(Most Recently Used)を利用する等、 複数存在するが、いずれの方法でも適用可能 である。

 続いて、ハンドオフ処理部120は、パイロッ 信号強度測定部124により測定されるパイロ ト信号強度と、基地局2からパラメータ取得 したパイロット閾値等とを比較してハンドオ フ条件を満たすか否かを判定し、ハンドオフ 条件を満たすハンドオフ候補周波数が検知さ れたときに(ST405“Yes”)、カウンタ127を更新(+ 1)する(ST406)。また、ハンドオフ条件を満たし ていなければ(ST405“No”)、ステップST404にて 定されている次の候補を選択するサーチ処 を継続する。そして、カウンタ127が“2”以 上をカウントした段階において(ST407“Yes”) タイマ126の計時満了(タイムアウト)判定を行 う(ST408)。
 ここで、タイマが計時満了(タイムアウト) ていれば(ST408“Yes”)、ハンドオフ処理部120 、通信中の基地局2に対してメッセージ交換 部121を介し、カウンタ127でカウントした値分 のハンドオフ周波数候補のサーチ結果報告(CF SRPM)を行い(ST409)、計時満了していなければ(ST 408“No”)、サーチ制御部123に対してハンドオ フ候補周波数のサーチを継続するように指示 してステップST405以降の処理を繰り返す。な 、ステップST407においては、実際にはタイ アウトしていようとも、カウンタが1を超え いなければ、さらに他の候補を選択してス ップST405以降のサーチを継続する。

 なお、ステップST405の判定処理において、 ンドオフ条件を満たすハンドオフ候補周波 が見つからない限りサーチが継続するよう 明したが、実際は、サーチを開始して所定 間(別途設定されるタイマによる監視時間T) 経過した場合にサーチ処理を終了する。
 すなわち、サーチタイプ=3における定期的 ーチ指示の場合、基地局2から送信されるCFSR QMを受信したことを契機にタイマ126をスター させ(ST403)、このとき、タイマ126により計時 され監視される満了時間(t)は、サーチ規定時 間(T)より短い時間が設定される(T>t)。
 この場合、サーチ規定時間Tとは、サーチ処 理を継続する時間であり、サーチタイプ=3の 合、次回サーチタイミングの到来よりも1回 のサーチに最低限必要な時間を差し引いた時 間等が考えられる。

 図5は、上記した無線通信端末1に対応し 動作する基地局2の動作を示したフローチャ トである。以下、図5に示すフローチャート を参照しながら基地局の動作について簡単に 説明する。

 基地局2は、MAHHO動作開始時(ST501:PPMRO送信)、 無線通信端末1に対してハンドオフ候補周波 のサーチ要求(CFSRQM)を送信して無線通信端末 1によるMAHHO動作開始の起動を行う(ST502)。
 そして、無線通信端末1から、指定されたハ ンドオフ候補周波数のパイロットの測定結果 報告(CFSRSM)の送信を待つ(ST503)。そして、基地 局2は、2以上のハンドオフ候補周波数のパイ ットの測定結果報告を受信したときに割当 る周波数(ハンドオフ先)を決定し(ST504)、管 下にあるMAHHO動作中の無線通信端末1に対し ハンドオフ要求メッセージ(UHDM)の送信を行 (ST505)。

 以上説明のように、上記した本発明の実施 形態に係わる無線通信端末によれば、MAHHO 作開始時捕捉可能性の高いハンドオフ候補 波数からサーチを開始し、ハンドオフ条件 満たす周波数が見つかったときにカウンタ12 7を+1更新し、カウンタ127が2以上になった段 で所定時間経過(タイムアウト)していたとき に、カウンタ127がカウントした値分のハンド オフ候補周波数のパイロット測定結果報告を 行うものであり、このことにより、基地局2 、複数の周波数を割り当てることができる めに自由度が増し、したがって基地局2のト フィックを軽減することができる。
 また、タイマ126に設定する初期値(計時時間 )を、音切れが目立たない(ユーザが意識しな )時間に設定することで、音途切れの対策の 効果も維持することができる。

 なお、図4、図5に示すフローチャートは 本発明の実施の形態にかかわる無線通信端 1、あるいは基地局2の動作説明の他に、本発 明の無線通信システムにおけるハンドオフ方 法の各工程についても併せて示している。

 すなわち、本発明の実施の形態に係わる ンドオフ方法は、複数の基地局2との間で無 線通信を行う無線通信端末1において、現在 信中の周波数から他の周波数に通信チャネ を切替えて継続するハンドオフ方法であっ 、ハンドオフ候補周波数のサーチを要求す サーチ要求を受信するサーチ要求受信ステ プ(図4のST401)と、通信中に前記サーチ要求受 信ステップが生じると、ハンドオフ候補周波 数に切替えてサーチを行う候補周波数サーチ ステップ(ST402~ST404)と、前記候補周波数サー ステップが生じてから所定時間経過したと に、ハンドオフ候補の条件を満たす周波数 複数見つかっているかどうか、即ち、ハン オフ候補の条件を満たす周波数が複数存在 るかどうかを判定する判定ステップ(ST405~ST40 8)と、前記判定ステップにて前記条件を満た 周波数が複数見つかっている場合、サーチ 止めるとともに元の周波数に切替えるサー 停止ステップ(ST407“Yes”~)と、前記判定ス ップにて所定時間経過しても条件を満たす 波数が複数見つかっていない場合、ハンド フ候補周波数のサーチを継続するサーチ継 ステップ(ST407“No”~)と、前記元の周波数に 、前記条件を満たす周波数に関する情報を ーチ結果として送信させる結果報告ステッ (ST409)と、を有するものである。

 上記した本発明の実施の形態にかかわる ンドオフ方法によれば、基地局2に報告する ハンドオフ候補周波数を複数設定でき、かつ 、音切れの時間を短縮することによりユーザ に意識させにくくする音切れ対策の効果を失 わないようにすることができる。

 なお、本発明は上記した実施の形態には限 されない。すなわち、本発明の実施に際し は、本発明の技術的範囲またはその均等の 囲内において、上記した実施形態の各構成 素に関し、様々な変更、コンビネーション サブコンビネーション、並びに代替を行っ もよい。また、上記した実施の形態では、 800MHz、新800MHz、2GHz帯の3種の周波数帯に対 可能な無線通信システム100について説明し が、本発明はこれには限定されない。上記 た3種以外の周波数帯に対応した無線通信シ テムでも良いし、対応する周波数帯の種類 数も3種に限らず、何種でも良い。
 なお、日本国特許出願第2006-346549号(出願日2 006年12月22日出願)の全内容が、参照により、 願明細書に組み込まれている。