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Title:
WIRELESS RELAY DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/141974
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a wireless relay device through which a mobile station and a base station reliably receive network coding data, and satisfactory reception performance is obtained in the mobile station and the base station. (1) A repeater divides data X received from the mobile station into critical data and non-critical data, and divides the data Y received from eNB into critical data and non-critical data. (2) Next, the repeater arranges the critical data Sx for the mobile station and the critical data Sy for the eNB so that there is no overlapping, and takes the exclusive or (XOR) to generate the network coding data X (X) Y. (3) Then, in the network coding data X (X) Y, the repeater applies the downlink propagation inverse characteristic H1-1 to the Px (X) Sy part of the critical data for the mobile station, applies the uplink propagation inverse characteristic H0-1 to the Sx (X) Py part of the critical data for eNB, and transmits.

Inventors:
SAITO YOSHIKO
HIRAMATSU KATSUHIKO
HORIUCHI AYAKO
MIYOSHI KENICHI
HOSHINO MASAYUKI
TAKAOKA SHINSUKE
NAKAO SEIGO
YUDA YASUAKI
KURI KENICHI
Application Number:
PCT/JP2009/002093
Publication Date:
November 26, 2009
Filing Date:
May 13, 2009
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
SAITO YOSHIKO
HIRAMATSU KATSUHIKO
HORIUCHI AYAKO
MIYOSHI KENICHI
HOSHINO MASAYUKI
TAKAOKA SHINSUKE
NAKAO SEIGO
YUDA YASUAKI
KURI KENICHI
International Classes:
H04B7/15; H04B3/04; H04B7/005; H04W16/26; H04W28/18
Foreign References:
JP2008109664A2008-05-08
US20070081603A12007-04-12
US20070184826A12007-08-09
JP2003174392A2003-06-20
JP2005229524A2005-08-25
Other References:
"IEEE Military Communications Conference, 2007 (MILCOM 2007)", October 2007, article YONGGANG HAO ET AL.: "Achievable Rates for Network Coding on the Exchange Channel", pages: 1 - 7, XP031232495
See also references of EP 2280496A4
Attorney, Agent or Firm:
OGURI, Shohei et al. (JP)
Shohei Oguri (JP)
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Claims:
 第1無線通信装置と第2無線通信装置との通信を中継する無線中継装置であって、
 前記第1および第2無線通信装置からデータを受信する受信部と、
 前記第1無線通信装置から受信した第1データと前記第2無線通信装置から受信した第2データとを用いてネットワークコーディングデータを生成するものであって、各データを重要度の高いブロックと重要度の低いブロックに分割し、各データの重要度の高いブロックと、各データの重要度の低いブロックとから排他的論理和をとることで前記ネットワークコーディングデータを生成するネットワークコーディングデータ生成部と、
 前記ネットワークコーディングデータの一の部分と他の部分とで、それぞれ異なるプリコーディングをかけるプリコーディング部と、
 前記プリコーディングしたネットワークコーディングデータを送信する送信部と
 を有する無線中継装置。
 請求項1記載の無線中継装置であって、
 前記重要度の高いブロックは、各データのシステマティックビットを含むシステマティックパートを含み、前記重要度の低いブロックは、各データのパリティビットを含むパリティパートを含む無線中継装置。
 請求項2記載の無線中継装置であって
 第1無線通信装置との間の伝搬特性及び当該伝搬特性の逆特性、並びに第2無線通信装置との間の伝搬特性及び当該伝搬特性の逆特性に基づき、重要度の低いブロックに係る第1無線通信装置との間の回線品質及び重要度の低いブロックに係る第2無線通信装置との間の回線品質を推定する推定部と、
 前記推定部の推定結果に基づき、前記ネットワークコーディングデータに、当該ネットワークコーディングデータを送信するための送信リソースを割り当てるリソース割り当て部と、を備える無線中継装置。
 請求項2記載の無線中継装置であって、
 前記ネットワークコーディングデータの一の部分には、前記第1データのシステマティックパートが含まれ、前記ネットワークコーディングデータの他の部分には、前記第2データのシステマティックパートが含まれており、
 前記プリコーディング部において、
 第2無線通信装置との間の伝搬特性の逆特性を、前記ネットワークコーディングデータの一の部分にかけ、
 第1無線通信装置との間の伝搬特性の逆特性を、前記ネットワークコーディングデータの他の部分にかける無線中継装置。
 請求項2に記載の無線中継装置であって、
 前記ネットワークコーディングデータの送信先である、少なくとも前記第1および第2無線通信装置のいずれか一方における信号対干渉雑音電力比が最大となるように、前記ネットワークコーディングデータのプリコーディング位置を設定する無線中継装置。
 請求項4記載の無線中継装置であって、
 前記ネットワークコーディングデータの一の部分と前記ネットワークコーディングデータの他の部分との比率を、前記ネットワークコーディングデータの送信先である各無線通信装置における信号対干渉雑音電力比が最大となるように設定する無線中継装置。
 通信相手装置との通信を行う際に、前記通信を中継する無線中継装置を介してデータを送受信する無線通信装置であって、
 前記通信相手装置から前記無線中継装置を介して受信する第1データと自装置から前記無線中継装置を介して前記通信相手装置へ送信する第2データとを用いて、前記各データのシステマティックビットを含むシステマティックパートと、前記各データのパリティビットを含むパリティパートとから排他的論理和をとり、このデータの一の部分と他の部分とでそれぞれ異なるプリコーディングをかけて生成され、前記無線中継装置から送信されたネットワークコーディングデータを受信する受信部と、
 前記システマティックパートと前記パリティパートとを分けるネットワークコーディングデータの分割位置と、前記異なるプリコーディングを行うプリコーディングの分割位置とに基づき、前記無線中継装置を介して前記通信相手装置から受信したネットワークコーディングデータから自装置に必要な第1データを復調する復調部と、
 を備える無線通信装置。
 請求項7に記載の無線通信装置であって、
 前記ネットワークコーディングデータの一の部分には、前記第1データのシステマティックパートが含まれ、前記ネットワークコーディングデータの他の部分には、前記第2データのシステマティックパートが含まれており、前記プリコーディングとして、前記ネットワークコーディングデータの一の部分には前記無線中継装置と自装置との間の第1の伝搬特性の逆特性がかけられ、前記ネットワークコーディングデータの他の部分には前記無線中継装置と前記通信相手装置との間の第2の伝搬特性の逆特性がかけられている場合、
 前記復調部は、前記ネットワークコーディングデータの分割位置と、前記異なるプリコーディングを行うプリコーディングの分割位置と、前記第1伝搬特性及び第2伝搬特性とに基づき、前記受信したネットワークコーディングデータのうちの一の部分は自装置からの第2データを用いて復調し、他の部分は前記第1伝搬特性と前記第2伝搬特性の逆特性とをかけた後、自装置からの第2データを用いて復調する無線通信装置。
 請求項7または8のいずれかに記載の無線通信装置を備える無線通信基地局装置。
 請求項7または8のいずれかに記載の無線通信装置を備える無線通信移動局装置。
Description:
無線中継装置

 本発明は、無線中継装置に関し、特に、 動局および基地局がネットワークコーディ グデータを確実に受信するとともに、移動 および基地局において十分な受信性能が得 れる無線中継装置に関する。

 ネットワークコーディングは、従来、有 網で情報を効率よく伝送する仕組みとして われてきたが、現在、無線リピータ(以降、 単にリピータと呼ぶ)に、この仕組み(ネット ークコーディング)を適用することが盛んに 検討されている。

 図10は、移動局(MS)71、リピータ72およびeNB (基地局)73による無線中継システムを示す。 図を参照してリピータ72におけるネットワー クコーディングの動作例を説明する。

 手順1:移動局71は、通信中のリピータ72に対 、データXを送信する。
 手順2:eNB73は、通信中のリピータ72に対し、 ータYを送信する。
 手順3:リピータ72は、データXとYのXOR(排他的 論理和)をとって、移動局71およびeNB73に対し データ(X XOR Y)を送信する(以降、この処理 施されたデータをネットワークコーディン データと呼ぶ)。

 手順4:移動局71は自局が送信したデータXを っているので、受信した(X XOR Y)データから 、データYを取り出せる。
 手順5:eNB73は自局が送信したデータYを知っ いるので、受信した(X XOR Y)データから、デ ータXを取り出せる。

 このようにすることで、従来は、リピー 72からeNB73へデータXを送信し、リピータ72か ら移動局71へデータYを送信していた処理を1 で行えるため、周波数及び時間の利用効率 高めることができる。

日本国特開2003-174392号公報

日本国特開2005-229524号公報

 しかし、このネットワークコーディング 仕組みを無線通信に利用する際に、有線で 発生しえなかった課題があった。その1つに 、リピータ72‐移動局71間、リピータ72‐eNB73 には大きく異なる伝搬特性が存在し、受信 た際のネットワークコーディングデータに 、移動局71およびeNB73において、各々独立な 伝搬特性がかかって受信してしまう、という 点である。

 そこで、この伝搬特性を予め補償して送 プリコーディング処理を施すことが考えら るが、ネットワークコーディングデータに リコーディングを施す場合、どちらの伝搬 性に合わせてプリコーディングを施してよ か分らない、という課題があった。なお、 リコーディングとは、送り側で伝搬特性の 特性をかけて予め補償することにより、受 側にデータを送る技術である。

 つまり、図11に示すように、リピータ72から みて移動局71への下り伝搬特性がH1、eNB73への 上り伝搬特性がH0であった場合、ネットワー コーディングデータに対し、移動局71向け はH1 -1 をかけたいが、一方で、eNB73向けにはH0 -1 をかけたいという相容れない要望があった。

 そこで、単純な解決方法として、リピータ7 2は固定設置でeNB73と見通しの環境であること が多く、一般的には、リピータ72‐eNB73間の 搬環境は良好であると考えられる一方で、 ピータ72‐移動局71間は、リピータ72‐eNB73間 に比べ劣悪な伝搬環境であるとみなせるため 、リピータ72は移動局71に有利なように、ネ トワークコーディングデータに下り伝搬環 の逆特性H1 -1 をかける、といった方法が考えられる。

 図12は、移動局(MS)71、リピータ(RN)72およ eNB73間の動作シーケンス図を示す。同図を例 に、リピータを介した移動局(MS)とeNB73間のデ ータの送受信を説明する。

 手順1:移動局71はリピータ72に対し、下り伝 特性H1を通知する。リピータ72は、eNB73に対 、H1を通知する。
 手順2:eNB73はリピータ72に対し、上り伝搬特 H0を通知する。リピータ72は、移動局71に対 、H0を通知する。

 手順3:移動局71は、リピータ72に対し、デー Xを送信する。
 手順4:eNB73は、リピータ72に対し、データYを 送信する。
 手順5:リピータ72は、データXとYのXOR(排他的 論理和)をとり、さらに、下り伝搬逆特性H1 -1 をデータ(X XOR Y)全体に対しかけて、移動局7 1およびeNB73へ送信する。

 手順6:移動局71は、下り伝搬特性が予め補償 されているので、そのまま、受信した(X XOR  Y)データから、データYを取り出せる。
 手順7:eNB73は、ネットワークコーディングデ ータにかかっていると予測される伝搬特性H0 H1 -1 の逆特性を、手順1で通知されたH1と、もとも と自局で持つH0から生成し、受信したネット ークコーディングデータに対し、伝搬特性 補償を行ってから、受信した(X XOR Y)デー から、データXを取り出せる。

 このようにすることで、eNB73で受信される ットワークコーディングデータ全体にかか 伝搬特性H0・H1 -1 に問題がなければ、移動局71およびeNB73にお て正しくデータを受信することができる。

 しかし、図13に示すように、eNB73で受信され るネットワークコーディングデータ全体にか かる伝搬特性H0・H1 -1 に依存して、eNB73の受信特性が大きく左右し しまい、例えば、H0・H1 -1 の対角要素が“0”となってしまうような最 の場合、eNB73においてネットワークコーディ ングデータが受信できない、といった課題が あった。

 本発明の目的は、移動局および基地局が ットワークコーディングデータを確実に受 するとともに、移動局および基地局におい 十分な受信性能が得られる無線中継装置を 供することである。

 本発明の無線中継装置は、第1無線通信装 置と第2無線通信装置との通信を中継する無 中継装置であって、前記第1および第2無線通 信装置からデータを受信する受信部と、前記 第1無線通信装置から受信した第1データと前 第2無線通信装置から受信した第2データと 用いてネットワークコーディングデータを 成するものであって、各データを重要度の いブロックと重要度の低いブロックに分割 、各データの重要度の高いブロックと、各 ータの重要度の低いブロックとから排他的 理和をとることで前記ネットワークコーデ ングデータを生成するネットワークコーデ ングデータ生成部と、前記ネットワークコ ディングデータの一の部分と他の部分とで それぞれ異なるプリコーディングをかける リコーディング部と、前記プリコーディン したネットワークコーディングデータを送 する送信部とを有する無線中継装置。

 上記構成によれば、第1無線通信装置およ び第2無線通信装置において、各々、重要度 高いデータのブロックと、重要度の低いデ タのブロックが理想的に受信できるので、 実にデータが受信できつつ、従来よりシス ム全体の受信性能が向上する。

 また、上記構成において、前記重要度の いブロックは、各データのシステマティッ ビットを含むシステマティックパートを含 、前記重要度の低いブロックは、各データ パリティビットを含むパリティパートを含 。

 このような構成によれば、第1無線通信装 置および第2無線通信装置において、各々、 要なシステマティックビットを含むシステ ティックパートが理想的に受信できるので 確実にデータが受信できつつ、従来よりシ テム全体の受信性能が向上する。

 また、本発明の無線中継装置において、 1無線通信装置との間の伝搬特性及び当該伝 搬特性の逆特性、並びに第2無線通信装置と 間の伝搬特性及び当該伝搬特性の逆特性に づき、前記重要度の低いブロックに係る第1 線通信装置との間の回線品質及び重要度の いブロックに係る第2無線通信装置との間の 回線品質を推定する推定部と、前記推定部の 推定結果に基づき、前記ネットワークコーデ ィングデータに、当該ネットワークコーディ ングデータを送信するための送信リソースを 割り当てるリソース割り当て部と、を備える 。このような構成によれば、第1無線通信装 および第2無線通信装置において、各々、重 なシステマティックビットを含むシステマ ィックパートが理想的に受信できるので、 実にデータが受信できつつ、従来よりシス ム全体の受信性能が向上する。さらに、パ ティパートの回線品質を考慮したスケジュ リングを行っているので、第1無線通信装置 及び第2無線通信装置において、パリティビ トを含むパリティパートの受信性能も向上 る。

 また、本発明の無線中継装置において、 記ネットワークコーディングデータの一の 分には、前記第1データのシステマティック パートが含まれ、前記ネットワークコーディ ングデータの他の部分には、前記第2データ システマティックパートが含まれており、 記プリコーディング部において、第2無線通 装置との間の伝搬特性の逆特性を、前記ネ トワークコーディングデータの一の部分に け、第1無線通信装置との間の伝搬特性の逆 特性を、前記ネットワークコーディングデー タの他の部分にかける。

 上記構成によれば、第2無線通信装置との 間の伝搬特性の逆特性をネットワークコーデ ィングデータの一の部分にかけ、第1無線通 装置との間の伝搬特性の逆特性をネットワ クコーディングデータの他の部分にかける で、第1無線通信装置および第2無線通信装置 で伝搬特性を補償することなく重要なシステ マティックビットを含むシステマティックパ ートが取り出せる。

 以上説明したように、本発明に係る無線 継装置によれば、移動局に送信する重要な ータに予め下り伝搬特性が補償されている で、移動局で伝搬特性を補償することなく ータが取り出せ、eNBに送信する重要なデー に予め上り伝搬特性が補償されているので eNBで伝搬特性を補償することなくデータが り出せるので、移動局およびeNBにおいてネ トワークコーディングデータを確実に受信 きる上、さらに十分な受信性能が得られる うになる。

本発明の無線中継装置におけるネット ークコーディングを説明するための図 本発明の無線中継装置における実施の 態1を説明するためのシーケンス図 本発明の無線中継装置における実施の 態1のバリエーションを説明するためのシー ケンス図 本発明の無線中継装置における実施の 態1のリピータのブロック図 本発明の無線中継装置における実施の 態1の移動局のブロック図 本発明の無線中継装置における実施の 態1のeNBのブロック図 (a)本発明の無線中継装置における実施 形態2の概念図、(b)本発明の無線中継装置に おける実施の形態2のシーケンス図 (a)H1・H0 -1 の値及びH0・H1 -1 の値の計算結果から推定される回線品質の一 例示す図、(b)図8(a)に示す計算結果に基づく 信リソースの割り当ての一例を示す図 本発明の無線中継装置における実施の 態2のリピータのブロック図 従来の移動局(MS)71、リピータ72およびe NB73による無線中継システムを示す図 無線中継システムにネットワークコー ディングを適用する際の課題を説明するため の図 無線中継システムにネットワークコー ディングを適用する際の動作シーケンス図 無線中継システムにネットワークコー ディングを適用する際の課題を説明するため のイメージ図

 本発明では、第1無線通信装置と第2無線 信装置との通信を中継する無線中継装置の 例として、(1)前記第1無線通信装置と前記第2 無線通信装置から受信するデータをその重要 度に着目することによって、各データの重要 度の高いブロックと各データの重要度の低い ブロックとに分割し、(2)各データの重要度の 高いブロックが重ならないように配置して、 前記分割した各データの重要度の高いブロッ クと各データの重要度の低いブロックとから ネットワークコーディングデータを生成し、 (3)前記ネットワークコーディングデータの一 の部分と他の部分とに分割することで、それ ぞれ異なるプリコーディングをかけて、前記 プリコーディングしたネットワークコーディ ングデータを送信する。(3)の分割位置は、(1) の分割位置と同じでもよいし、あるいは異な っていてもよい。なお、以下の実施例は説明 のための一例であって、本発明はこれに限定 されるものではない。

 重要度の選定基準として、(1)送信データ それ自身のみで復調可能(self decodable)かそ でないか(Non self decodable)、その一例として 信データをシステマティックパートとパリ ィパートに分ける、(2)冗長データを含む送 データと冗長データを含まない送信データ 分ける(3)送信データが制御データであるか かを示すフラグか、それとも情報かによっ 分ける等、が考えられる。また、同じデー 内の重要度に応じてcodingを変える場合には 重要度の選定基準として、(4)送信データの 号化率か高いか、もしくは低いかが考えら る。さらに、同じデータ内に緊急情報(例え ば、ハンドオーバーに係る情報)と通常情報 混在する場合には、重要度の選定基準とし 、(5)緊急情報であるか、それとも通常情報 あるかが考えられる。なお、このような重 度の性質は、上り伝搬路と下り伝搬路とで なっていてもよい。

 図1は、本発明のイメージ図を示す。図1(a )に示すように、(1)リピータRNは、移動局MSか 受信(MS→RN)したデータXを、データの重要度 の着目してa(重要),bに分割し、基地局eNB(以下 、eNBと略す)から受信(eNB→RN)したデータYをデ ータの重要度の着目してc,d(重要)に分割する 次に、(2)リピータRNは、移動局MSに対する重 要なデータd(重要)とeNBに対する重要なデータ a(重要)が重ならないように配置してXOR(排他 論理和)をとる。以下、このように形成され データを、(1)移動局MSに対する重要なデー dを含むデータ部分b(X)d、(2)eNBに対する重要 データaを含むデータ部分a(X)cと記載する。

 そして図1(b)に示すように、(3)リピータRNは 移動局MSに対する重要なデータ部分b(X)dには 、下り伝搬逆特性H1 -1 をかけ、一方、eNBに対する重要なデータ部分 a(X)cには、上り伝搬逆特性H0 -1 をかけて送信する。

 本発明によれば、移動局MSに送信する重 なデータb(X)dに予め下り伝搬特性が補償され ているので、移動局MSで伝搬特性を補償する となくデータが取り出せ、eNBに送信する重 なデータa(X)cに予め上り伝搬特性が補償さ ているので、eNBで伝搬特性を補償すること くデータが取り出せるので、移動局MSおよび eNBにおいてネットワークコーディングデータ を確実に受信できる上、さらに十分な受信性 能が得られるようになる。

 (実施の形態1)
 図2(a)は、本発明の無線中継装置における実 施の形態1の概念図を示す。(1)リピータRNは、 移動局MSから受信(MS→RN)したデータXを、重要 なデータ(Sx:例えばシステマティックパート) 重要でないデータ(Px:例えばパリティパート )に分割し、eNBから受信(eNB→RN)したデータYを 、重要なデータ(Sy:例えばシステマティック ート)と重要でないデータ(Py:例えばパリティ パート)に分割する。

 次に、(2)リピータRNは、移動局MSに対する 重要なデータSxとeNBに対する重要なデータSy 重ならないように配置してXOR(排他的論理和) をとり、ネットワークコーディングデータX(X )Yを生成する。

 そして、(3)リピータRNは、ネットワークコ ディングデータX(X)Yにおいて、移動局MSに対 る重要なデータ部分Px(X)Syには下り伝搬逆特 性H1 -1 をかけ、一方、eNBに対する重要なデータ部分 Sx(X)Pyには上り伝搬逆特性H0 -1 をかけて送信する。

 これによれば、移動局MSは、下り伝搬特 を補償することなく重要なデータ部分Px(X)Sy ータを取り出すことができ、eNBは、上り伝 特性を補償することなく重要なデータ部分S x(X)Pyを取り出すことができるので、移動局MS よびeNBにおいてネットワークコーディング ータを確実に受信できる上、さらに十分な 信性能が得られるようになる。

 図2(b)は、本発明の無線中継装置における 実施の形態1のシーケンス図を示す。同図を 照して実施の形態1の無線中継装置の動作を 明する。

 手順1:移動局71はリピータ(RN)72に対し、下り 伝搬特性H1を通知する。リピータ72は、eNB73に 対し、H1を通知する。
 手順2:eNB73はリピータ72に対し、上り伝搬特 H0を通知する。リピータ72は、移動局71に対 、H0を通知する。
 手順3:移動局71は、リピータ72に対し、デー Xを送信する。
 手順4:eNB73は、リピータ72に対し、データYを 送信する。

 手順5:リピータ72は、データXを、重要なシ テマティックビットを含むシステマティッ パートSxとパリティビットを含むパリティパ ートPxに分割する。
 手順6:リピータ72は、データYを、重要なシ テマティックビットを含むシステマティッ パートSyとパリティビットを含むパリティパ ートPyに分割する。

 手順7:リピータ72は、データSxとPyのXOR(排他 論理和)をとり、上り伝搬逆特性H0 -1 をかける。
 手順8:リピータ72は、データPxとSyのXOR(排他 論理和)をとり、下り伝搬逆特性H1 -1 をかける。
 手順9:リピータ72は、手順7と8で得られたデ タをネットワークコーディングデータとし 、移動局71およびeNB73へ送信する。

 手順10:移動局71は、重要なシステマティッ パートSy対し、下り伝搬特性が予め補償され ているので、そのまま、受信した(Px XOR Sy) ータから、データSyを取り出せる。一方、パ リティパートPyに対しても、かかっていると 測される伝搬特性H1・H0 -1 の逆特性を、手順2で通知されたH0と、もとも と自局で持つH1から生成し、受信したネット ークコーディングデータ(Sx XOR Py)に対し、 伝搬特性の補償を行ってから、データPyを取 出せる。

 手順11:eNB73は、重要なシステマティックパ トSx対し、上り伝搬特性が予め補償されてい るので、そのまま、受信した(Sx XOR Py)デー から、データSxを取り出せる。一方、パリテ ィパートPx に対しても、かかっていると予 される伝搬特性H0・H1 -1 の逆特性を、手順1で通知されたH1と、もとも と自局で持つH0から生成し、受信したネット ークコーディングデータ(Px XOR Sy)に対し、 伝搬特性の補償を行ってから、データPxを取 出せる。

 このように実施の形態1によれば、移動局 71およびeNB73において、各々、重要なシステ ティックビットを含むシステマティックパ トが理想的に受信できるので、確実にデー が受信できつつ、従来よりシステム全体の 信性能が向上する。

 図3は、実施の形態1のバリエーションとし 、移動局(MS)71及びeNB73における信号対干渉雑 音電力比(Signal-to-Interference-plus-Noise-power-Ratio 以下SINRと略す)が最大になるようにプリコー ディング(H0 -1 、H1 -1 )比率を適応的に変える例を説明するための である。

 すなわち、リピータでは、図3(a)に示すよう に、ネットワークコーディングデータS1(X)S2 おいて、eNBに対して重要なデータを含むシ テマティックパートSs1(X)Ps2の一部に上り伝 逆特性H0 -1 をかけ、移動局に対して重要なデータを含む システマティックパートPs1(X)Ss2の全部、およ びパリティパートSs1(X)Ps2の一部に下り伝搬逆 特性H1 -1 をかける。

 これにより、図3(b)に示すように、移動局 (MS)71は、重要なシステマティックパートPs1(X) Ss2の全部、およびパリティパートSs1(X)Ps2の一 部について、伝搬特性を補償することなくそ のまま受信したデータから取り出すことがで き、移動局(MS)71におけるSINRを最大にするこ ができる。

 また、伝搬特性の通知に関して、(1)伝搬 性通知の時だけ、リピータが受信した信号 そのまま増幅して送信する非再生中継にす 、(2)上りおよび下り伝搬特性をネットワー コーディング(H1 XOR H0)して一括通知する等 により通知時間の短縮を図ってもよい。

 次に、本実施の形態1にかかるリピータ72 移動局71およびeNB73のブロック図の説明をす る。図4は、本実施の形態1のリピータ72のブ ック図を示す。

 《移動局71およびeNB73からの伝搬特性受信動 作》
 リピータ72は、受信RF部12で、「移動局71か の下り伝搬特性H1」を受信する。受信した信 号は受信RF部12でベースバンド帯域までダウ コンバートされて、A/D変換部13に信号が入力 される。A/D変換部13に入力された信号はデジ ル信号となって、バッファ14に蓄積され、 調及びチャネルデコード処理された結果を 信データメモリ17の“下り伝搬特性格納メモ リ171”に保持する。

 同様に、リピータ72は、受信RF部12で、「e NB73からの上り伝搬特性H0」を受信する。受信 した信号は受信RF部12でベースバンド帯域ま ダウンコンバートされて、A/D変換部13に信号 が入力される。A/D変換部13に入力された信号 デジタル信号となって、バッファ14に蓄積 れ、復調及びチャネルデコード処理された 果を受信データメモリ17の“上り伝搬特性格 納メモリ172”に保持する。

 《移動局71およびeNB73への伝搬特性送信動作 》
 リピータ72は、下り伝搬特性H1を、受信デー タメモリ17の“下り伝搬特性格納メモリ171” ら読み出し、チャネルエンコード部27にて ャネルエンコードし、チャネルエンコード れたデータは変調部24にて変調され、送信デ ータメモリ22の“下り伝搬特性格納メモリ221 に保持される。

 続いて送信データメモリ22の“下り伝搬 性格納メモリ221”から、下り伝搬特性H1を読 み出し、バッファ21に蓄積した後、D/A変換部2 0にてD/A変換し、送信RF部19でRF帯域の信号ま アップコンバートし、送信アンテナ11から送 信する。

 同様に、リピータ72は、上り伝搬特性H0を 、受信データメモリ17の“上り伝搬特性格納 モリ172”から読み出し、チャネルエンコー 部27にてチャネルエンコードし、チャネル ンコードされたデータは変調部24にて変調さ れ、送信データメモリ22の“上り伝搬特性格 メモリ222”に保持される。

 続いて送信データメモリ22の“上り伝搬 性格納メモリ222”から、上り伝搬特性H0を読 み出し、バッファ21に蓄積した後、D/A変換部2 0にてD/A変換し、送信RF部19でRF帯域の信号ま アップコンバートし、送信アンテナ11から送 信する。

 《移動局71およびeNB73からのデータ受信動作 》
 リピータ72は、受信RF部12で、「移動局71か の送信データX」を受信する。受信した信号 受信RF部12でベースバンド帯域までダウンコ ンバートされて、A/D変換部13に信号が入力さ る。A/D変換部13に入力された信号はデジタ 信号となって、バッファ14に蓄積され、復調 及びチャネルデコード処理された結果を受信 データメモリ17の“移動局送信データ格納メ リ173”に保持する。

 同様に、リピータ72は、受信RF部12で、「e NB73からの送信データY」を受信する。受信し 信号は受信RF部12でベースバンド帯域までダ ウンコンバートされて、A/D変換部13に信号が 力される。A/D変換部13に入力された信号は ジタル信号となって、バッファ14に蓄積され 、復調及びチャネルデコード処理された結果 を受信データメモリ17の“eNB送信データ格納 モリ174”に保持する。

 《ネットワークコーディングデータ生成動 》
 リピータ72は、受信データメモリ17の“移動 局送信データ格納メモリ173”から移動局71が 信したデータXを読み出し、チャネルエンコ ード部27に入力する。チャネルエンコード部2 7にてデータXをチャネルエンコードし、チャ ルエンコードデータをデータ分割部26にて システマティックビットを含む“システマ ィックパートSx”とパリティビットを含む“ パリティパートPx”に分割する。

 同様に、リピータ72は、受信データメモ 17の“eNB送信データ格納メモリ174”からeNB73 送信したデータYを読み出し、チャネルエン コード部27に入力する。チャネルエンコード 27にてデータYをチャネルエンコードし、チ ネルエンコードデータをデータ分割部26に 、システマティックビットを含む“システ ティックパートSy”とパリティビットを含む “パリティパートPy”に分割する。

 各々分割されたデータの重要パートであ 、“システマティックパートSx”と“シス マティックパートSy”が重ならないように、 ネットワークコーディングデータ生成部25に 、“システマティックパートSx”と“パリ ィパートPy”でXOR(排他的論理和)をとり、同 に、“システマティックパートSy”と“パ ティパートPx”でXOR(排他的論理和)をとり、 ットワークコーディングデータを生成する

 また、ネットワークコーディングデータ 分割位置を、送信データメモリ22の“ネッ ワークコーディングデータ分割位置格納メ リ224”に保持する。

 《変調動作》
 リピータ72は、変調部24にて、ネットワーク コーディングデータに変調をかける。

 《伝搬逆特性生成動作》
 続いて、リピータ72は、受信データメモリ17 の“下り伝搬特性格納メモリ171”から、下り 伝搬特性H1を読み出し、伝搬逆特性生成部18 て、H1の逆特性受信H1 -1 を生成する。同様に、受信データメモリ17の 上り伝搬特性格納メモリ172”から、上り伝 特性H0を読み出し、伝搬逆特性生成部18にて 、H0の逆特性受信H0 -1 を生成する。

 《プリコーディング動作》
 リピータ72は、移動局71にとって重要な“シ ステマティックパートSy”が含まれるネット ークコーディングデータ(Sy XOR Px)に対し、 移動局71が受信時にかかる下り伝搬特性H1が 償されるように、伝搬逆特性生成部18にて生 成された下り伝搬逆特性H1 -1 をプリコーディング部23にてかける。

 同様に、eNB73にとって重要な“システマテ ックパートSx”が含まれるネットワークコー ディングデータ(Sx XOR Py)に対し、eNB73が受信 時にかかる上り伝搬特性H0が補償されるよう 、伝搬逆特性生成部18にて生成された上り 搬逆特性H0 -1 をプリコーディング部23にてかける。

 プリコーディング部23にて、最終的に生 されたネットワークコーディングデータを 送信データメモリ22の“ネットワークコーデ ィングデータ格納メモリ223”に保持する。ま た、プリコーディングの分割位置を、送信デ ータメモリ22の“プリコーディング分割位置 納メモリ225”に保持する。

 《ネットワークコーディングデータ送信動 》
 リピータ72のネットワークコーディングデ タを送信データメモリ22の“ネットワークコ ーディングデータ格納メモリ223”から読みだ し、バッファ21に蓄積した後、D/A変換部20に D/A変換し、送信RF部19でRF帯域の信号までア プコンバートし、送信アンテナ11から送信す る。

 同様に、ネットワークコーディングデー の分割位置を、送信データメモリ22の“ネ トワークコーディングデータ分割位置格納 モリ224”から、プリコーディングの分割位 を、送信データメモリ22の“プリコーディン グ分割位置格納メモリ225”から読み出し、バ ッファ21に蓄積した後、D/A変換部20にてD/A変 し、送信RF部19でRF帯域の信号までアップコ バートし、送信アンテナ11から送信する。

 なお、これら分割位置に関しては、ネッ ワークコーディングデータのヘッダに含め もよいし、別途、分割位置が変更されるタ ミングで制御データとして送信されてもよ 。

 次に、移動局71のブロック図を説明する 図5は、移動局71のブロック図を示す。

 《下り伝搬特性推定動作》
 移動局71は、リピータ72から中継される参照 信号を、受信RF部32で受信する。受信した信 は受信RF部32でベースバンド帯域までダウン ンバートされて、A/D変換部33に信号が入力 れる。A/D変換部33に入力された信号は、デジ タル信号となってバッファ部34に蓄積された ち、伝搬特性推定部35にて、下りの伝搬特 H1が推定され、受信データメモリ38の“下り 搬特性格納メモリ381”に保持されると同時 、チャネルエンコード部45にてチャネルエ コードされ、変調部44にて変調処理を施され たのちに、送信データメモリ43の“下り伝搬 性格納メモリ431”にも保持される。

 《上り伝搬特性受信動作》
 続いて、移動局71は、リピータ72から中継さ れる上り伝搬特性(H0)データを、受信RF部32で 信する。受信した信号は受信RF部32でベース バンド帯域までダウンコンバートされて、A/D 変換部33に信号が入力される。A/D変換部33に 力された信号は、デジタル信号となってバ ファ部34に蓄積されたのち、復調及びチャネ ルデコード処理された結果を受信データメモ リ38の“上り伝搬特性格納メモリ382”に保持 る、と同時に、伝搬路逆特性部39にて逆特 H0 -1 が生成され、受信データメモリ38の“上り伝 逆特性格納メモリ383”に保持する。

 《移動局送信データ送信動作》
 つぎに、移動局71は、送信データメモリ43の “移動局送信データ格納メモリ432”に保持し てある、移動局送信データXを読み出し、バ ファ42に蓄積した後、D/A変換部41にてD/A変換 、送信RF部40でRF帯域の信号までアップコン ートし、送信アンテナ31から送信する。

 《ネットワークコーディングデータ制御情 受信動作》
 続いて、移動局71は、リピータ72から中継さ れるネットワークコーディングデータを受信 RF部32で受信する。受信した信号は受信RF部32 ベースバンド帯域までダウンコンバートさ て、A/D変換部33に信号が入力される。A/D変 部33に入力された信号は、デジタル信号とな ってバッファ部34に蓄積されたのち、まず、 ッダ部分を復調及びチャネルデコード処理 、そこに含まれる、ネットワークコーディ グデータ分割位置情報およびプリコーディ グ分割位置情報を、それぞれ、受信データ モリ38の“ネットワークコーディングデー 分割位置格納メモリ384”および“プリコー ィング分割位置格納メモリ385”に保持する

 《ネットワークコーディングデータ受信動 》
 続いて、受信データメモリ38の“ネットワ クコーディングデータ分割位置格納メモリ38 4”および“プリコーディング分割位置格納 モリ385”から、それぞれ、ネットワークコ ディングデータ分割位置情報およびプリコ ディング分割位置情報を読み出し、この情 に基づき、移動局71に対し重要なシステマテ ィックパートSyを含むネットワークコーディ グデータ部分に対しては、そのまま復調及 チャネルデコード処理を行い、パリティパ トPyを含むネットワークコーディングデー 部分に対しては、受信データメモリ38の“下 り伝搬特性格納メモリ381”及び“上り伝搬逆 特性格納メモリ383”から、下り伝搬特性H1と り伝搬逆特性H0 -1 を読み出し、伝搬特性推定部35にてH1・H0 -1 の逆特性が生成され、これを用いて伝搬特性 を補償しつつ、復調及びチャネルデコード処 理を行い、これら(Sy+Py)を合わせて、受信デ タメモリ38の“eNB送信データ格納メモリ387” に保持する。

 次に、eNB73のブロック図を説明する。eNB73 のブロック図としては、移動局71のブロック とデータメモリに格納される内容が異なる けで、他は全く同じである。図6は、eNB73の ロック図である。

 《上り伝搬特性推定動作》
 eNB73は、リピータ72から中継される参照信号 を、受信RF部52で受信する。受信した信号は 信RF部52でベースバンド帯域までダウンコン ートされて、A/D変換部53に信号が入力され 。A/D変換部53に入力された信号は、デジタル 信号となってバッファ部54に蓄積されたのち 伝搬特性推定部55にて、上りの伝搬特性H0が 推定され、受信データメモリ58の“上り伝搬 性格納メモリ581”に保持されると同時に、 ャネルエンコード部65にてチャネルエンコ ドされ、変調部64にて変調処理を施されたの ちに、送信データメモリ63の“上り伝搬特性 納メモリ631”にも保持される。

 《下り伝搬特性受信動作》
 続いて、eNB73は、リピータ72から中継される 下り伝搬特性(H1)データを、受信RF部52で受信 る。受信した信号は受信RF部52でベースバン ド帯域までダウンコンバートされて、A/D変換 部53に信号が入力される。A/D変換部53に入力 れた信号は、デジタル信号となってバッフ 部54に蓄積されたのち、復調及びチャネルデ コード処理された結果を受信データメモリ58 “下り伝搬特性格納メモリ582”に保持する と同時に、伝搬路逆特性部59にて逆特性H1 -1 が生成され、受信データメモリ58の“下り伝 逆特性格納メモリ583”に保持する。

 《eNB送信データ送信動作》
 つぎに、eNB73は、送信データメモリ63の“eNB 送信データ格納メモリ632”に保持してある、 eNB送信データYを読み出し、バッファ62に蓄積 した後、D/A変換部61にてD/A変換し、送信RF部60 でRF帯域の信号までアップコンバートし、送 アンテナ51から送信する。

 《ネットワークコーディングデータ制御情 受信動作》
 続いて、eNB73は、リピータ72から中継される ネットワークコーディングデータを受信RF部5 2で受信する。受信した信号は受信RF部52でベ スバンド帯域までダウンコンバートされて A/D変換部53に信号が入力される。A/D変換部53 に入力された信号は、デジタル信号となって バッファ部54に蓄積されたのち、まず、ヘッ 部分を復調及びチャネルデコード処理し、 こに含まれる、ネットワークコーディング ータ分割位置情報およびプリコーディング 割位置情報を、それぞれ、受信データメモ 58の“ネットワークコーディングデータ分 位置格納メモリ584”および“プリコーディ グ分割位置格納メモリ585”に保持する。

 《ネットワークコーディングデータ受信動 》
 続いて、受信データメモリ58の“ネットワ クコーディングデータ分割位置格納メモリ58 4”および“プリコーディング分割位置格納 モリ585”から、それぞれ、ネットワークコ ディングデータ分割位置情報およびプリコ ディング分割位置情報を読み出し、この情 に基づき、eNB73に対し重要なシステマティッ クパートSxを含むネットワークコーディング ータ部分に対しては、そのまま復調及びチ ネルデコード処理を行い、パリティパートP xを含むネットワークコーディングデータ部 に対しては、受信データメモリ58の“上り伝 搬特性格納メモリ581”及び“下り伝搬逆特性 格納メモリ582”から、上り伝搬特性H0と下り 搬逆特性H1 -1 を読み出し、伝搬特性推定部55にてH0・H1 -1 の逆特性が生成され、これを用いて伝搬特性 を補償しつつ、復調及びチャネルデコード処 理を行い、これら(Sx+Px)を合わせて、受信デ タメモリ58の“移動局送信データ格納メモリ 587”に保持する。

 なお、ここでは、分割位置に関しては、 ットワークコーディングデータのヘッダに めた場合に関して、説明したが、これに限 ず、別途、分割位置が変更されるタイミン で制御データとして受信してもよい。

 このように実施の形態1によれば、移動局 71およびeNB73において、各々、重要なシステ ティックビットを含むシステマティックパ トが理想的に受信できるので、確実にデー が受信できつつ、従来よりシステム全体の 信性能が向上する。

(実施の形態2)
 図7(a)は、本発明の無線中継装置(以下、単 リピータRNと称す)における実施の形態2の概 図を示す。(1)リピータRNは、移動局MSから受 信(MS→RN)したデータXを、重要なデータ(Sx:例 ばシステマティックパート)と重要でないデ ータ(Px:例えばパリティパート)に分割し、eNB ら受信したデータYを、重要なデータ(Sy:例 ばシステマティックパート)と重要でないデ タ(Py:例えばパリティパート)に分割する。

 次に、(2)リピータRNは、移動局MSに対する 重要なデータSxとeNBに対する重要なデータSy 重ならないように配置して、分割したデー からXOR(排他的論理和)をとり、ネットワーク コーディングデータX(X)Yを生成する。

 (3)リピータRNは、上り伝搬特性及びその逆 性、並びに下り伝搬特性及びその逆特性か 推定されるパリティパートの回線品質(Channel  quality)に基づき、パリティパートの回線品 の良い方のネットワークコーディングデー X(X)Yに、送信リソースを割り当てるようにス ケジューリングする。言い換えれば、リピー タRNは、上り伝搬特性H0と下り伝搬特性H1を知 っているので、上り伝搬特性H0と下り伝搬逆 性H1 -1 の合成特性H0・H1 -1 の(eNBで受信されるパリティパートの伝搬特 )及び下り伝搬特性H1と上り伝搬逆特性H0 -1 の合成特性H1・H0 -1 の(MSで受信されるパリティパートの伝搬特性 )を求めることができ、この結果から推定さ るパリティパートの回線品質(Channel quality) 基づき、パリティパートの回線品質の良い のネットワークコーディングデータX(X)Yに、 送信リソースを割り当てるようにスケジュー リングする。

 そして、(4)リピータRNは、ネットワークコ ディングデータX(X)Yにおいて、移動局MSに対 る重要なデータ部分Px(X)Syには下り伝搬逆特 性H1 -1 をかけ、一方、eNBに対する重要なデータ部分 Sx(X)Pyには上り伝搬逆特性H0 -1 をかけて送信する。

 これによれば、移動局MSは、下り伝搬特 を補償することなく重要なデータ部分Px(X)Sy ータを取り出すことができる。また、eNBは 上り伝搬特性を補償することなく重要なデ タ部分Sx(X)Pyを取り出すことができる。した がって、移動局MS及びeNBにおいて、ネットワ クコーディングデータを確実に受信できる 、さらに十分な受信性能が得られるように る。さらに、リピータRNは、パリティパー の回線品質を考慮したスケジューリングを っているので、移動局MS及びeNBにおいて、パ リティパートの受信性能も向上する。

 図7(b)は、本発明の無線中継装置(以下、リ ータと称す)における実施の形態2のシーケン ス図を示す。同図を参照して実施の形態2の 作を説明する。なお、実施の形態2のリピー の動作が実施の形態1のリピータの動作と異 なる点は、ネットワークコーディングデータ のパリティパートの回線品質(Channel quality)を 推定し、パリティパートの回線品質の良い方 のデータに、送信リソースを割り当てるよう にマッピングしてから、移動局及びeNBへネッ トワークコーディングデータを送信する点で ある。
 なお、実施の形態2のリピータ、移動局、及 びeNBの構成要件のうち、実施の形態1と同じ 成要件には同じ参照番号を付して説明する

 手順1:移動局71はリピータ72に対し、下り伝 特性H1を通知する。リピータ72は、eNB73に対 、H1を通知する。
 手順2:eNB73はリピータ72に対し、上り伝搬特 H0を通知する。リピータ72は、移動局71に対 、H0を通知する。
 手順3:移動局71は、リピータ72に対し、デー Xを送信する。
 手順4:eNB73は、リピータ72に対し、データYを 送信する。

 手順5:リピータ72は、データXを、重要なシ テマティックビットを含むシステマティッ パートSxとパリティビットを含むパリティパ ートPxに分割する。
 手順6:リピータ72は、データYを、重要なシ テマティックビットを含むシステマティッ パートSyとパリティビットを含むパリティパ ートPyに分割する。

 手順7:リピータ72は、データSxとPyのXOR(排他 論理和)をとり、上り伝搬逆特性H0 -1 をかける。
 手順8:リピータ72は、データPxとSyのXOR(排他 論理和)をとり、下り伝搬逆特性H1 -1 をかける。

 手順9:リピータ72は、移動局71が受信するパ ティパートの伝搬特性H1・H0 -1 及びeNBが受信するパリティパートの伝搬特性 H0・H1 -1 を計算し、その計算結果から、移動局71及びe NB73が受信するパリティパートの回線品質(Chan nel quality)を推定する。
 手順10:リピータ72は、手順9で得たパリティ ートの回線品質の推定結果に基づき、回線 質の良い方のデータに送信リソースを割り てるようにスケジューリングする。
 手順11:リピータ72は、手順7と8で得られたデ ータをネットワークコーディングデータとし て、移動局71及びeNB73へ送信する。

 手順12:移動局71は、重要なシステマティッ パートSy対し、下り伝搬特性が予め補償され ているので、そのまま、受信した(Px XOR Sy) ータから、データSyを取り出せる。一方、パ リティパートPyに対しても、かかっていると 測される伝搬特性H1・H0 -1 の逆特性を、手順2で通知されたH0と、もとも と自局で持つH1から生成し、受信したネット ークコーディングデータ(Sx XOR Py)に対し、 伝搬特性の補償を行ってから、データPyを取 出せる。

 手順13:eNB73は、重要なシステマティックパ トSx対し、上り伝搬特性が予め補償されてい るので、そのまま、受信した(Sx XOR Py)デー から、データSxを取り出せる。一方、パリテ ィパートPx に対しても、かかっていると予 される伝搬特性H0・H1 -1 の逆特性を、手順1で通知されたH1と、もとも と自局で持つH0から生成し、受信したネット ークコーディングデータ(Px XOR Sy)に対し、 伝搬特性の補償を行ってから、データPxを取 出せる。

 このように実施の形態2によれば、移動局 71及びeNB73において、各々、重要なシステマ ィックビットを含むシステマティックパー が理想的に受信できるので、確実にデータ 受信でき、システム全体の受信性能が向上 る。さらに、リピータは、パリティパート 回線品質を考慮したスケジューリングを行 ているので、移動局71及びeNB73において、パ ティビットを含むパリティパートの受信性 も向上する。

 次に、実施の形態2にかかるリピータ72、 動局71及びeNB73のブロック図の説明をする。 なお、実施の形態1と同じ構成には同じ参照 号を付して説明する。図9は、実施の形態2の リピータ72のブロック図を示す。

 《移動局71及びeNB73からの伝搬特性受信動作 》
 リピータ72は、受信RF部12で、「移動局71か の下り伝搬特性H1」を受信する。受信した信 号は、受信RF部12でベースバンド帯域までダ ンコンバートされて、A/D変換部13に信号が入 力される。A/D変換部13に入力された信号はデ タル信号となって、バッファ14に蓄積され 復調及びチャネルデコード処理された結果 、受信データメモリ17の「下り伝搬特性格納 メモリ171」に保持する。

 同様に、リピータ72は、受信RF部12で、「e NB73からの上り伝搬特性H0」を受信する。受信 した信号は、受信RF部12でベースバンド帯域 でダウンコンバートされて、A/D変換部13に信 号が入力される。A/D変換部13に入力された信 はデジタル信号となって、バッファ14に蓄 され、復調及びチャネルデコード処理され 結果を受信データメモリ17の「上り伝搬特性 格納メモリ172」に保持する。

 《移動局71及びeNB73への伝搬特性送信動作》
 リピータ72は、下り伝搬特性H1を、受信デー タメモリ17の「下り伝搬特性格納メモリ171」 ら読み出し、チャネルエンコード部27にて ャネルエンコードする。チャネルエンコー された下り伝搬特性H1のデータは、変調部24 て変調され、送信データメモリ22の「下り 搬特性格納メモリ221」に保持される。

 続いて、送信データメモリ部22の「下り 搬特性格納メモリ221」から、下り伝搬特性H1 を読み出し、バッファ21に蓄積する。その後 下り伝搬特性H1のデータを、D/A変換部20にて D/A変換し、送信RF部19でRF帯域の信号までアッ プコンバートし、送信アンテナ11から送信す 。

 同様に、リピータ72は、上り伝搬特性H0を 、受信データメモリ17の「上り伝搬特性格納 モリ172」から読み出し、チャネルエンコー 部27にてチャネルエンコードする。チャネ エンコードされた上り伝搬特性H0のデータは 、変調部24にて変調され、送信データメモリ2 2の「上り伝搬特性格納メモリ222」に保持さ る。

 続いて、送信データメモリ22の「上り伝 特性格納メモリ222」から、上り伝搬特性H0を 読み出し、バッファ21に蓄積した後、D/A変換 20にてD/A変換し、送信RF部19でRF帯域の信号 でアップコンバートし、送信アンテナ11から 送信する。

 《移動局71及びeNB73からのデータ受信動作》
 リピータ72は、受信RF部12で、「移動局71か の送信データX」を受信する。受信した送信 ータXは、受信RF部12でベースバンド帯域ま ダウンコンバートされて、A/D変換部13に入力 される。A/D変換部13に入力された送信データX は、デジタル信号となって、バッファ14に蓄 される。そして、送信データXは、復調部15 の復調処理及びチャネルデコード部16での ェネルでコード処理の後、受信データメモ 17の「移動局送信データ格納メモリ173」に保 持される。

 同様に、リピータ72は、受信RF部12で、「e NB73からの送信データY」を受信する。受信し 送信データYは、受信RF部12でベースバンド 域までダウンコンバートされて、A/D変換部13 に入力される。A/D変換部13に入力された送信 ータYは、デジタル信号となって、バッファ 14に蓄積される。そして、送信データYは、復 調部15での復調処理及びチャネルデコード部1 6でのチェネルでコード処理の後、受信デー メモリ17の「eNB送信データ格納メモリ174」に 保持される。

 《ネットワークコーディングデータ生成動 》
 リピータ72は、受信データメモリ17の“移動 局送信データ格納メモリ173”から移動局71が 信したデータXを読み出して、チャネルエン コード部27に入力する。リピータ72は、チャ ルエンコード部27にてデータXをチャネルエ コードし、チャネルエンコードしたデータX データ分割部26にて、システマティックビ トを含む「システマティックパートSx」とパ リティビットを含む「パリティパートPx」に 割する。

 同様に、リピータ72は、受信データメモ 17の「eNB送信データ格納メモリ174」からeNB73 送信したデータYを読み出し、チャネルエン コード部27に入力する。リピータ72は、チャ ルエンコード部27にてデータYをチャネルエ コードし、チャネルエンコードしたデータY データ分割部26にて、システマティックビ トを含む「システマティックパートSy」とパ リティビットを含む「パリティパートPy」に 割する。

 各々分割されたデータの重要な部分であ 、「システマティックパートSx」と「シス マティックパートSy」が重ならないように、 ネットワークコーディングデータ生成部25に 、「システマティックパートSx」と「パリ ィパートPy」でXOR(排他的論理和)をとり、同 に、「システマティックパートSy」と「パ ティパートPx」でXOR(排他的論理和)をとり、 ットワークコーディングデータを生成する

 また、ネットワークコーディングデータ 分割位置を、送信データメモリ22の「ネッ ワークコーディングデータ分割位置格納メ リ224」に保持する。

 《変調動作》
 リピータ72は、変調部24にて、ネットワーク コーディングデータに変調をかける。

 《伝搬逆特性生成動作》
 続いて、リピータ72は、受信データメモリ17 の「下り伝搬特性格納メモリ171」から、下り 伝搬特性H1を読み出し、伝搬逆特性生成部18 て、H1の逆特性受信H1 -1 を生成する。同様に、受信データメモリ17の 上り伝搬特性格納メモリ172」から、上り伝 特性H0を読み出し、伝搬逆特性生成部18にて 、H0の逆特性受信H0 -1 を生成する。

 《プリコーディング動作》
 リピータ72は、移動局71にとって重要な「シ ステマティックパートSy」が含まれるネット ークコーディングデータ(Sy XOR Px)に対し、 移動局71が受信時にかかる下り伝搬特性H1が 償されるように、伝搬逆特性生成部18にて生 成された下り伝搬逆特性H1 -1 をプリコーディング部23にてかける。

 同様に、eNB73にとって重要な「システマテ ックパートSx」が含まれるネットワークコー ディングデータ(Sx XOR Py)に対し、eNB73が受信 時にかかる上り伝搬特性H0が補償されるよう 、伝搬逆特性生成部18にて生成された上り 搬逆特性H0 -1 をプリコーディング部23にてかける。

 《回線品質推定動作》
 次に、パリティパートの回線品質を考慮し スケジューリングするために、リピータ72 、移動局及びeNBへ送信するネットワークコ ディングデータのパリティパートの回線品 を、上り伝搬特性H0および下り伝搬特性H1に づき、推定する。

 まず、リピータ72は、回線品質推定部98にて 、下り伝搬特性H1及びその逆特性H1 -1 、並びに上り伝搬特性H0とその逆特性H0 -1 から、H1・H0 -1 の値及びH0・H1 -1 の値を計算する。

 H1・H0 -1 は、移動局71で受信するネットワークコーデ ングデータのパリティパートの伝搬特性で り、移動局71で受信するネットワークコー ィングデータのパリティパートの回線品質 指標として用いることができる。同様に、H0 ・H1 -1 は、eNB73で受信するネットワークコーディン データのパリティパートの伝搬特性であり eNB73で受信するネットワークコーディング ータのパリティパートの回線品質の指標と て用いることができる。

 移動局71及びeNB73で受信するネットワーク コーディングデータのパリティパートの回線 品質として、例えば、SNR(Signal to Noise Ratio) ビット誤り率(BitError Rate、BER)や受信レベル などが適用できる。

 図8(a)に、H1・H0 -1 の値及びH0・H1 -1 の値の計算結果から推定される回線品質の一 例を示す。図8(a)の縦軸は周波数f、横軸はH1 H0 -1 又はH0・H1 -1 から推定される回線品質を示す。ここで、リ ピータ72は、H1・H0 -1 の値及びH0・H1 -1 の値の計算結果から、移動局及びeNBへ送信す るネットワークコーディングデータのパリテ ィパートの回線品質を推定する。図8(a)に示 周波数帯域Aでは、H1・H0 -1 から推定される回線品質が、H0・H1 -1 から推定される回線品質よりも良い。このた め、周波数帯域Aでは、リピータ72が移動局71 中継するネットワークコーディングデータ パリティパートの回線品質が、リピータ72 eNB73へ中継するネットワークコーディングデ ータのパリティパートの回線品質よりも良い と推定できる。一方、図8(a)に示す周波数帯 Bでは、H0・H1 -1 から推定される回線品質がH1・H0 -1 から推定される回線品質よりも良い。このた め、周波数帯域Bでは、リピータ72がeNB73へ中 するネットワークコーディングデータのパ ティパートの回線品質が、リピータ72が移 局71へ中継するネットワークコーディングデ ータのパリティパートの回線品質よりも良い と推定できる。

 次に、上述のようなパリティパートの回 品質の推定結果から、リピータ72は、デー マッピング部99で、移動局及びeNBへ送信する データに送信リソースを割り当てる。図8(b) 、図8(a)に示す計算結果に基づくリソースの り当ての一例を示す図である。図8(b)の縦軸 は周波数f、横軸は時間tを示す。図8(b)に示す ように、周波数帯域Aでは、移動局71向けのネ ットワークコーディングデータに対して、送 信リソースを割り当てるようにスケジューリ ングする。一方、周波数帯域Bでは、eNB73向け のネットワークコーディングデータに対して 、送信リソースを割り当てるようにスケジュ ーリングする。

 次に、プリコーディング部23にて、移動 71にとって重要な「システマティックパート Sy」が含まれるネットワークコーディングデ タ(Sy XOR Px)と、eNB73にとって重要な「シス マティックパートSx」が含まれるネットワ クコーディングデータ(Sx XOR Py)とから、最 的に生成されたネットワークコーディング ータを、送信データメモリ22の「ネットワ クコーディングデータ格納メモリ223」に保 する。また、プリコーディングの分割位置 、送信データメモリ22の「プリコーディング 分割位置格納メモリ225」に保持する。

 《ネットワークコーディングデータ送信動 》
 リピータ72のネットワークコーディングデ タを送信データメモリ22の「ネットワークコ ーディングデータ格納メモリ223」から読みだ し、バッファ21に蓄積した後、D/A変換部20に D/A変換し、送信RF部19でRF帯域の信号までア プコンバートし、送信アンテナ11から送信す る。

 同様に、ネットワークコーディングデー の分割位置を、送信データメモリ22の「ネ トワークコーディングデータ分割位置格納 モリ224」から、プリコーディングの分割位 を、送信データメモリ22の「プリコーディン グ分割位置格納メモリ225」から読み出し、バ ッファ21に蓄積した後、D/A変換部20にてD/A変 し、送信RF部19でRF帯域の信号までアップコ バートし、送信アンテナ11から送信する。

 実施の形態2の移動局及びeNBが実施の形態 1の移動局及びeNBと異なる点は、リピータ72か ら受信するネットワークコーディングが、そ のパリティパートの回線品質をも考慮されて スケジューリングされている点であり、それ 以外は、実施の形態1の移動局及びeNBと同じ ある。そのため、実施の形態2の移動局及びe NBは、重要なシステマティックビットを含む ステマティックパートを理想的に受信でき 上に、さらにパリティパートを受信する性 も向上する。

 上述のように、実施の形態2によれば、移 動局71及びeNB73において、各々、重要なシス マティックビットを含むシステマティック ートが理想的に受信できるので、確実にデ タが受信できつつ、システム全体の受信性 が向上する。さらに、リピータ72は、パリテ ィパートの回線品質を考慮したスケジューリ ングを行っているので、移動局71及びeNB73に いて、パリティパートの受信性能も向上す 。

 なお、実施の形態2において、ネットワー クコーディングデータのパリティパートが複 数のパリティパートで構成されている場合、 例えば複数のパリティパート間で誤り検出の 観点から優劣がある場合、この複数のパリテ ィパート間を、リソース割り当ての切り口に してもよい。同様に、実施の形態2において ネットワークコーディングデータのパリテ パートの中でも位置によって優劣がある場 、パリティパート内の位置を割り当ての切 口にしてもよい。

 なお、実施の形態2において、分割位置に 関しては、ネットワークコーディングデータ のヘッダに含めた場合に関して、説明したが 、これに限らず、別途、分割位置が変更され るタイミングで制御データとして受信しても よい。

 また、上記実施例の説明に用いた機能ブ ック図は、典型的には集積回路であるLSIと て実現される。これらは個別に1チップ化さ れてもよいし、一部または全てを含むように 1チップ化されてもよい。ここではLSIとした 、集積度の違いにより、IC、システムLSI、ス ーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることがあ る。

 また、集積回路化の手法は、LSIに限るも ではなく、専用回路または汎用プロセッサ 実現してもよい。LSI製造後に、プログラム ることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Alay) や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成 可能なリコンフィギュラブル・プロセッサー (Re-configurable Processor) を利用してもよい。

 さらには、半導体技術の進歩または派生 る別技術によりLSIに置き換わる集積回路化 技術が登場すれば、当然、その技術を用い 機能ブロックの集積化を行ってもよい。バ オ技術の適応等が可能性としてありえる。

 なお、上記実施の形態ではアンテナとし 説明したが,アンテナポートでも同様に適用 できる。アンテナポート(antenna port)とは、1 または複数の物理アンテナから構成される, 理的なアンテナを指す。すなわち、アンテ ポートは必ずしも1本の物理アンテナを指す とは限らず、複数のアンテナから構成される アレイアンテナ等を指すことがある。例えば LTEにおいては、アンテナポートが何本の物理 アンテナから構成されるかは規定されず、基 地局が異なるReference signalを送信できる最小 位として規定されている。また、アンテナ ートはPrecoding vectorの重み付けを乗算する 小単位として規定されることもある。

 本出願は、2008年5月19日出願の日本特許出 願(特願2008-130749)、2008年8月28日出願の日本出 (特願2008-220138)、に基づくものであり、その 内容はここに参照として取り込まれる。

 本発明は、移動局および基地局がネット ークコーディングデータを確実に受信する ともに、移動局および基地局において十分 受信性能が得られる無線中継装置として利 可能である。

 11,31,51 アンテナ
 12,32,52 受信RF部
 13,33,53 A/D変換部
 14,21,34,42,54,62 バッファ部
 15,36,56 復調部
 16,37,57 チャネルデコード部
 17,38,58 受信データメモリ
 18,39,59 伝搬逆特性生成部
 19,40,60 送信RF部
 20,41,61 D/A変換部
 22,43,63 送信データメモリ
 23 プリコーディング部
 24,44,64 変調部
 25 ネットワークコーディングデータ生成部
 26 データ分割部
 27,45,65 チャネルエンコード部
 35,55 伝搬特性推定部
 71 移動局
 72 リピータ
 73 eNB
 98 回線品質推定部
 99 データマッピング部
 171,221,381,431,582 下り伝搬特性格納メモリ
 172,222,382,581,631 上り伝搬特性格納メモリ
 173,432,587 移動局送信データ格納メモリ
 174,387,632 eNB送信データ格納メモリ
 223,386,586 ネットワークコーディングデータ 格納メモリ
 224,384,584 ネットワークコーディングデータ 分割位置格納メモリ
 225,385,585 プリコーディング分割位置格納メ モリ
 383 上り伝搬逆特性格納メモリ
 583 下り伝搬逆特性格納メモリ