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Title:
WORKPIECE SUPPLY/CONVEYANCE DEVICE AND MACHINE TOOL WITH THE WORKPIECE SUPPLY/CONVEYANCE DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/156068
Kind Code:
A1
Abstract:
A workpiece supply/conveyance device that can, smoothly and in a short time, remove a workpiece from and supply a workpiece to the spindle. A workpiece holding section of one of arms has an unprocessed workpiece holding section (29) for holding an unprocessed workpiece and also has a processed workpiece holding section (21) for holding a processed workpiece. When the arms are rotated in one direction, each of the arms is moved to the following positions: an unprocessed workpiece loading position (III) at which the unprocessed workpiece holding section receives an unprocessed workpiece, a standby position (IV) at which the unprocessed workpiece holding section is in a standby state while holding an unprocessed workpiece that is to be processed next, a workpiece delivery/reception position (I) at which a workpiece is delivered and received between a workpiece processing device, the unprocessed workpiece holding section, and the processed workpiece holding section, and a processed workpiece unloading position (II) at which the processed workpiece held by the processed workpiece holding section is unloaded.

Inventors:
MASUDA MASAAKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/061007
Publication Date:
December 24, 2008
Filing Date:
June 16, 2008
Export Citation:
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Assignee:
CITIZEN MACHINERY CO LTD (JP)
MASUDA MASAAKI (JP)
International Classes:
B23B15/00; B23Q7/04
Foreign References:
JPS63107501U1988-07-11
JPS6434139U1989-03-02
JPS58206303A1983-12-01
JPS6175901U1986-05-22
Attorney, Agent or Firm:
WATANABE, Kihei (3rd Floor 26, Kanda Suda-cho,1-chome, Chiyoda-ku, Tokyo 41, JP)
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Claims:
回転中心から放射状に伸びる複数のアームを備え、前記複数のアームを、前記回転中心を中心に一体に回転させ、前記複数のアームのうちの一つのアームのワーク保持部をワーク授受位置に位置させて、ワーク加工装置と前記ワーク保持部との間でワークの授受を行うワーク供給搬出装置において、
 前記ワーク保持部は、未加工ワークを保持する未加工ワ-ク保持部と加工済みワークを保持する加工済みワーク保持部とを備え、前記複数のアームを一体に一方向に回転させることで、前記アームの各々を、未加工ワークを前記未加工ワ-ク保持部に受け取る未加工ワーク搬入位置、次に加工すべき未加工ワークを前記未加工ワ-ク保持部に保持して待機する待機位置、前記ワーク加工装置と前記未加工ワ-ク保持部及び前記加工済みワーク保持部との間でワークの授受を行うワーク授受位置、前記加工済みワーク保持部に保持した前記加工済みワークを搬出する加工済みワーク搬出位置に移動させること、
 を特徴とするワーク供給搬出装置。
前記ワーク保持部の前記未加工ワ-ク保持部と前記加工済みワーク保持部とを、前記回転中心を中心とする共通の円周上に近接させて配置し、
 前記ワーク授受位置にある時に、前記アームが一方向に回転することで、前記加工済みワーク保持部が前記ワーク加工装置から加工済みワークを受け取る加工済みワーク受取り位置と、前記未加工ワ-ク保持部から前記ワーク加工装置に未加工ワークを受け渡す未加工ワーク受渡し位置との間で前記アームを移動させること、
 を特徴とする請求項1に記載のワーク供給搬出装置。
前記複数のアームのうちの一つが前記待機位置にあるときに、前記複数のアームのうちの他のアームの一つが未加工ワーク搬入位置にあり、この未加工ワーク搬入位置にある前記アームに前記未加工ワークを供給する搬入装置を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のワーク供給搬出装置。
前記複数のアームのうちの一つが前記待機位置にあるときに、前記複数のアームのうちの他のアームの一つが加工済みワーク搬出位置にあり、この加工済みワーク搬出位置にある前記アームから加工済みワークを受け取って搬出する搬出装置を備えたことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のワーク供給搬出装置。
前記アームが、前記加工済みワーク搬出位置から前記待機位置に移動するまでの経路の途中に、前記搬入装置を複数設けたことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のワーク供給搬出装置。
前記アームが、前記未加工ワーク搬入位置、前記待機位置、前記ワーク授受位置及び前記加工済みワーク搬出位置の順に位置変更を行うことを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載のワーク供給搬出装置。
ワークを保持する主軸と、
 この主軸に保持された前記ワークを加工するための工具を装着した刃物台と、
 前記主軸との間でワークの授受を行うワーク供給搬出装置とを備え、
 前記ワーク供給搬出装置は、
 回転中心から放射状に伸びる複数のアームと、このアームに設けられ、未加工ワークを保持する未加工ワ-ク保持部及び加工済みワークを保持する加工済みワーク保持部とを備え、かつ、前記複数のアームを一体に一方向に回転させることで、前記アームの各々を、未加工ワークを前記未加工ワ-ク保持部に受け取る未加工ワーク搬入位置、次に加工すべき未加工ワークを前記未加工ワ-ク保持部に保持して待機する待機位置、前記ワーク加工装置と前記未加工ワ-ク保持部及び前記加工済みワーク保持部との間でワークの授受を行うワーク授受位置、前記加工済みワーク保持部に保持した前記加工済みワークを搬出する加工済みワーク搬出位置に移動させるものであること、
 を特徴とする工作機械。
前記ワーク保持部の前記未加工ワ-ク保持部と前記加工済みワーク保持部とを、前記回転中心を中心とする共通の円周上に近接させて配置し、
 前記ワーク授受位置時に、前記アームが一方向に回転することで、前記加工済みワーク保持部が前記ワーク加工装置から加工済みワークを受け取る加工済みワーク受取り位置と、前記未加工ワ-ク保持部から前記ワーク加工装置に未加工ワークを受け渡す未加工ワーク受渡し位置との間で前記アームを移動させること、
 を特徴とする請求項7に記載の工作機械。
前記複数のアームのうちの一つが待機位置のときに、前記主軸に把持した前記ワークの加工を行うことを特徴とする請求項7又は8に記載の工作機械。
前記複数のアームのうちの一つが前記待機位置にあるときに、前記複数のアームのうちの他のアームの一つが未加工ワーク搬入位置にあり、この未加工ワーク搬入位置にある前記アームに前記未加工ワークを供給する搬入装置を備えたことを特徴とする請求項7~9のいずれかに記載の工作機械。
前記複数のアームのうちの一つが前記待機位置にあるときに、前記複数のアームのうちの他のアームの一つが加工済みワーク搬出位置にあり、この加工済みワーク搬出位置にある前記アームから加工済みワークを受け取って搬出する搬出装置を備えたことを特徴とする請求項7~10のいずれかに記載の工作機械。
前記アームが、前記加工済みワーク搬出位置から前記待機位置に移動するまでの経路の途中に、前記搬入装置を複数設けたことを特徴とする請求項6~10のいずれかに記載の工作機械。
前記複数の搬入装置から供給された異なる種類のワークを切り換えながら、前記ワークの加工を行うことを特徴とする請求項12に記載の工作機械。
前記アームを、前記未加工ワーク搬入位置、前記待機位置、前記ワーク授受位置及び前記加工済みワーク搬出位置の順に位置変更を行わせることを特徴とする請求項7~13のいずれか記載の工作機械。
前記アームに工具を装着し、前記アームの揺動動作で前記工具により前記ワークを加工することを特徴とする請求項7~14のいずれかに記載の工作機械。
Description:
ワーク供給搬出装置及びこのワ ク供給搬出装置を備えた工作機械

 本発明は、工作機械等のワーク加工装置 の間でワークの授受を行うワーク供給搬出 置及びこのワーク供給搬出装置を備えた工 機械に関する。

 主軸に装着されたワークを主軸やテーブ に対して相対的に移動可能な刃物台に装着 た工具で加工する工作機械が知られている このような工作機械の中には、前記主軸か 加工済みのワークを自動搬出し、主軸に未 工のワークを自動供給するワーク供給搬出 置を備えたものが知られている。

 特許文献1に記載の工作機械のワーク供給 搬出装置は、共通の回転中心から放射状に伸 びる複数のアームを備えていて、このアーム を、前記回転中心を支点に一体に回転させ、 各々のアームの位置を加工済みワーク搬出位 置,ワーク供給位置,待機位置及び主軸に対向 たワーク授受位置の順に切り換えることで 未加工ワークの準備と主軸への受け渡し、 軸からの加工済みワームの受け取りと加工 みワークの搬出を行うようにしている。

 また、特許文献2に記載のローディング装 置は、正逆回転する四本のアームを備えてい て、この四本のアームが所定位置にあるとき に、平行配置された二つの主軸のうちの一方 に対してアームAから未加工ワークを受け渡 動作、他方の主軸に対してアームBから半加 ワークを受け渡す動作、半加工ワークをア ムCに受け渡す動作を同時に行い、次いで四 本のアームを一体に回転させて次の所定位置 としたときに、未加工ワークのアームAへの 入と加工済みワークのアームDからの搬出と 同時に行うようにしている。

 しかし、文献1,2に記載のワーク供給搬出装 は、未加工ワークを主軸に受け渡すワーク 入用のアームと、加工済みワークを主軸か 受け取るワーク搬出用のアームとが別々で ることから、ワーク搬出用のアームが主軸 ら加工済みのワークを受け取って、未加工 ークを保持するワーク搬入用のアームが主 に対向する位置まで回転するまでに長時間 要し、サイクルタイムが長くなるという問 がある。

特開昭58-155196号公報

実開昭61-75901号公報

 本発明は上記の課題に鑑みてなされたも で、簡単な構成でワークの搬入と搬出を行 ことができ、かつ、サイクルタイムをさら 短くすることのできるワーク供給搬出装置 びこのワーク供給搬出装置を備えた工作機 の提供を目的とする。

 上記の目的を達成するために、回転中心 ら放射状に伸びる複数のアームを備え、前 複数のアームを、前記回転中心を中心に一 に回転させ、前記複数のアームのうちの一 のアームのワーク保持部をワーク授受位置 位置させて、ワーク加工装置と前記ワーク 持部との間でワークの授受を行うワーク供 搬出装置において、前記ワーク保持部は、 加工ワークを保持する未加工ワ-ク保持部と 加工済みワークを保持する加工済みワーク保 持部とを備え、前記複数のアームを一体に一 方向に回転させることで、前記アームの各々 を、未加工ワークを前記未加工ワ-ク保持部 受け取る未加工ワーク搬入位置、次に加工 べき未加工ワークを前記未加工ワ-ク保持部 保持して待機する待機位置、前記ワーク加 装置と前記未加工ワ-ク保持部及び前記加工 済みワーク保持部との間でワークの授受を行 うワーク授受位置、前記加工済みワーク保持 部に保持した前記加工済みワークを搬出する 加工済みワーク搬出位置に移動させる構成と してある。

 この場合、前記ワーク保持部の前記未加 ワ-ク保持部と前記加工済みワーク保持部と を、前記回転中心を中心とする共通の円周上 に近接させて配置し、前記ワーク授受位置時 に、前記アームが一方向に回転することで、 前記加工済みワーク保持部が前記ワーク加工 装置から加工済みワークを受け取る加工済み ワーク受取り位置と、前記未加工ワ-ク保持 から前記ワーク加工装置に未加工ワークを け渡す未加工ワーク受渡し位置との間で前 アームを移動させるようにしてもよい。

 また、前記複数のアームのうちの一つが 記待機位置にあるときに、前記複数のアー のうちの他のアームの一つが未加工ワーク 入位置にあり、この未加工ワーク搬入位置 ある前記アームに前記未加工ワークを供給 る搬入装置を設けてもよい。さらに、前記 数のアームのうちの一つが前記待機位置に るときに、前記複数のアームのうちの他の ームの一つが加工済みワーク搬出位置にあ 、この加工済みワーク搬出位置にある前記 ームから加工済みワークを受け取って搬出 る搬出装置を設けてもよい。

 前記搬入装置は、前記アームが、前記加工 みワーク搬出位置から前記待機位置に移動 るまでの経路の途中に、複数設けてもよい
 本発明では、前記アームが、前記未加工ワ ク搬入位置、前記待機位置、前記ワーク授 位置及び前記加工済みワーク搬出位置の順 位置変更を行うようにするとよい。

 本発明の工作機械は、ワークを保持する 軸と、この主軸に保持された前記ワークを 工するための工具を装着した刃物台と、前 主軸との間でワークの授受を行うワーク供 搬出装置とを備え、前記ワーク供給搬出装 は、回転中心から放射状に伸びる複数のア ムと、このアームに設けられ、未加工ワー を保持する未加工ワ-ク保持部及び加工済み ワークを保持する加工済みワーク保持部とを 備え、かつ、前記複数のアームを一体に一方 向に回転させることで、前記アームの各々を 、未加工ワークを前記未加工ワ-ク保持部に け取る未加工ワーク搬入位置、次に加工す き未加工ワークを前記未加工ワ-ク保持部に 持して待機する待機位置、前記ワーク加工 置と前記未加工ワ-ク保持部及び前記加工済 みワーク保持部との間でワークの授受を行う ワーク授受位置、前記加工済みワーク保持部 に保持した前記加工済みワークを搬出する加 工済みワーク搬出位置に移動させる構成とし てある。

 この場合、前記ワーク保持部の前記未加 ワ-ク保持部と前記加工済みワーク保持部と を、前記回転中心を中心とする共通の円周上 に近接させて配置し、前記ワーク授受位置時 に、前記アームが一方向に回転することで、 前記加工済みワーク保持部が前記ワーク加工 装置から加工済みワークを受け取る加工済み ワーク受取り位置と、前記未加工ワ-ク保持 から前記ワーク加工装置に未加工ワークを け渡す未加工ワーク受渡し位置との間で前 アームを移動させるように構成してもよい

 また、前記複数のアームのうちの一つが待 位置のときに、前記主軸に把持した前記ワ クの加工を行うようにするとよい。
 さらに、前記複数のアームのうちの一つが 記待機位置にあるときに、前記複数のアー のうちの他のアームの一つが未加工ワーク 入位置にあり、この未加工ワーク搬入位置 ある前記アームに前記未加工ワークを供給 る搬入装置を設けてもよい。また、前記複 のアームのうちの一つが前記待機位置にあ ときに、前記複数のアームのうちの他のア ムの一つが加工済みワーク搬出位置にあり この加工済みワーク搬出位置にある前記ア ムから加工済みワークを受け取って搬出す 搬出装置を設けてもよい。

 また、前記搬入装置は、前記アームが、前 加工済みワーク搬出位置から前記待機位置 移動するまでの経路の途中に、複数設けて よい。この場合、前記複数の搬入装置から 給された異なる種類のワークを切り換えな ら、前記ワークの加工を行うようにしても い。さらに、本発明では、前記アームが、 記未加工ワーク搬入位置、前記待機位置、 記ワーク授受位置及び前記加工済みワーク 出位置の順に位置変更を行うようにすると い。
 本発明の工作機械の他の実施形態として、 記アームに工具を装着し、前記アームの揺 動作で前記工具により前記ワークを加工す ように構成してもよい。

 以上のように構成される本発明によると、 軸との間で加工済みワーク及び未加工ワー の授受が終了してアームが主軸から遠ざか と、次に加工すべき未加工ワークを保持し アームを、主軸近傍の待機位置で待機させ ことができるので、主軸でのワークの加工 了後に待機位置から直ちにアームを回転さ て主軸に対向したワーク授受位置に位置さ ることができる。
 また、1つのアームに未加工ワーク保持部と 加工済みワーク保持部とを近接させて設ける ことができるので、主軸等から加工済みワー クを受け取り、未加工ワークを前記主軸等に 受け渡すまでの工程において、前記主軸等と アームとの相対的な移動量を最小にすること ができ、サイクルタイムを短縮することがで きる。
 特に、同一の円周(A)上に未加工ワーク保持 と加工済みワーク保持部とを設けることで アームの僅かな回転動作だけで主軸等とア ムとの間で加工済みワーク及び未加工ワー の授受が可能になる。

 このように、本発明では、アームの一方 への回転という単純な動作で、かつ、短時 でワークの搬出と搬入を行うことができる め、工作機械等のワーク加工装置における ークの加工終了から加工開始までの時間(サ イクルタイム)を短縮することができるとい 効果がある。

本発明のワーク供給搬出装置を備えた 作機械の一実施形態にかかり、(a)は刃物台 省略したその正面図、(b)はアーム先端部の 大図である。 図1の工作機械の平面図ある。 未加工ワーク保持部及び加工済みワー 保持部を設けたアームの先端部分の拡大断 図である。 未加工ワークを搬入装置から受け取り 加工済みワークを搬出装置に受け渡すまで 動作を説明する図である。 未加工ワークを搬入装置から受け取り 加工済みワークを搬出装置に受け渡すまで 動作を説明する図である。 主軸とアームとの間でワークの授受を うときのアームの回転の様子を説明する要 の拡大正面図である。 本発明の第二の実施形態にかかり、(a) ワーク供給搬出装置を備えた工作機械の主 部の正面図、(b)はその平面図である。 本発明の第二の実施形態にかかり、工 機械の主軸先端部分の拡大断面図である。 本発明の第三の実施形態にかかり、第 の実施形態の変形例である 本発明の第四の実施形態にかかり、第 二の実施形態の変形例である 本発明の第五の実施形態にかかり、ア ーム体の構成を説明する正面図である。 本発明の第六の実施形態にかかり、ア ーム体の構成を説明する正面図である。 工具を取り付けたアームの先端部分の 拡大図である。

符号の説明

1:工作機械
10:主軸台
13:主軸
2:ワーク供給搬出装置
21:加工済みワーク保持部
24,240,340:アーム
26,260,360:アーム体
27:搬入装置
28:搬出装置
29:未加工ワーク保持部

 以下、図面を参照しながら、本発明のワー 供給搬出装置及びこのワーク供給搬出装置 備えた工作機械の好適な実施形態を説明す
 なお、この実施形態では、本発明のワーク 給搬出装置を、ワーク加工装置の一例であ 工作機械に適用したものとして説明する。

[第一の実施形態]
 図1は、本発明のワーク供給搬出装置を備え た工作機械の一実施形態にかかり、(a)は刃物 台を省略したその正面図、(b)はアーム先端部 の拡大図、図2は、図1の工作機械の平面図あ 。

[工作機械の構成]
 図1(a)及び図2に示すように、工作機械1は、 台11に設けられ、Z方向(図1の紙面に直交す 方向)に進退移動自在な主軸台10と、この主 台10に回転自在に支持され、前端にワークを 把持するためのチャック(図示せず)を備えた 軸13と、主軸13の前方に対向して配置され、 複数の工具Tを装着した櫛刃形の刃物台12とを 有している。前記チャックに把持されたワー クは、刃物台12と主軸13との相対移動によっ 加工される。
 なお、この明細書において「相対移動」と 、主軸13が刃物台12に対して移動する場合、 刃物台12が主軸13に対して移動する場合及び 軸13及び刃物台12の双方が移動する場合を含 概念である。

[ワーク供給搬出装置の構成]
 ワーク供給搬出装置2は、主軸3,刃物台12及 工具Tと干渉しない位置に設けられる。ワー 供給搬出装置2は、主軸3の前端のチャック 未加工ワークを受け渡し、前記チャックか 加工済みワークを受け取って工作機械1から 出する。

 ワーク供給搬出装置2は、複数のア-ム24が回 転中心C1から放射状に突出したアーム体26を えている。アーム体26は、主軸13と刃物台12 の間に配置されている。また、アーム体26は 、主軸台10の上方で基台11に固定された支持 20に回転自在に支持されている。
 支持部20には、図示しない駆動体によって 転される回転軸20aが、アーム24の回転中心C1 軸線上に配置されている。アーム体26は、 の回転軸20aの先端に取り付けられている。

 アーム体26の4本のアーム24は、90度間隔で設 けられている。
図1(b)に拡大して示すように、各アーム24の先 端には、主軸13に未加工ワークを受け渡す未 工ワーク保持部29と主軸13から加工済みワー クを受け取る加工済みワーク保持部21とが隣 して設けられている。
 全てのアーム24,24・・・の全ての未加工ワ ク保持部29及び加工済みワーク保持部21は、 転中心C1を中心とする共通の円周A上に配置 れている。この実施形態においてアーム体2 6は、工作機械1を正面視して反時計回り方向( 図1(a)(b)中矢印で示す方向)に回転し、主軸13 ら見て回転方向下流側に加工済みワーク保 部21が配置され、同上流側に未加工ワーク保 持部29が配置される。
 加工済みワーク保持部21と未加工ワーク保 部29とは、そのうちの一方(例えば加工済み ーク保持部21)が主軸13のチャックとの間でワ ークの授受を行う際に、他方(例えば未加工 ーク保持部29)に保持されたワークが主軸13と 干渉しない範囲内で、可能な限り近接して設 けるのが好ましい。

 アーム体26は、主軸13の軸線C2が円周A上に 位置するように配置する。アーム体26は、前 駆動体によって、回転中心C1を軸心として 転される。前記駆動体は、アーム体26を予め 設定された回転角度分だけ精密に回転させ、 位置決めすることができる。この種の駆動体 としては、サーボモータやステッピングモー タ、エンコーダ付モータ等の公知のものを用 いることができる。

 未加工ワーク保持部29は、未加工ワーク 保持することができるように、未加工ワー の形状や寸法に応じて形成され、加工済み ーク保持部21は加工済みワークを保持するこ とができるように、加工済みワークの形状や 寸法に応じて形成される。

 図3は、アーム24の先端部分の拡大断面図 ある。なお、この実施形態では、未加工ワ クWBと加工済みワークWAとを同じ構成の加工 済みワーク保持部21及び未加工ワーク保持部2 9で保持することができる。そのため、未加 ワーク保持部29と加工済みワーク保持部21と 同一の符号を用い、ともに図3を援用するも のとする。また、以下の説明においてワーク Wを未加工ワークと加工済みワークとで区別 る必要があるときは、未加工ワークを符号 WB」で示し、加工済みワークを符号「WA」で すものとする。

 未加工ワーク保持部29及び加工済みワー 保持部21は、アーム24の先端に形成された貫 孔24a内に嵌め込まれ、未加工ワークWB及び 工済みワークWAの外径とほぼ同一の内径を有 する筒状のホルダ291と、このホルダ291の一側 から嵌め込まれ、未加工ワークWB又は加工済 ワークWAと当接してホルダ291内における未 工ワークWB又は加工済みワークWAの位置決め 行うストッパ292とを有している。また、ス ッパ292には、加工済みワークWAの先端に形 された軸部WAaが挿入される孔292aが形成され いる。さらに、ホルダ291には、未加工ワー WB及び加工済みワークWAが容易に脱落しない ように、例えば、図示するようなボール291a ばね291bとからなる付勢手段を設けてもよい

 これにより、例えば、加工済みワーク保 部21と主軸13とを同一の軸線上で対向して位 置決めし、該軸線に沿って主軸13をアーム24 向けて前進させることで、主軸13のチャック に把持した加工済みワークWAを加工済みワー 保持部21のホルダ291に押し込んで受け渡す とができる。また、主軸13の前進動作だけで は加工済みワークWAをホルダ291に十分に押し むことができないような場合は、例えば、 軸13の貫通孔を挿通する進退移動自在な押 棒を設け、この押し棒によって加工済みワ クWAを加工済みワーク保持部21に押し込むよ にしてもよい。

 また、例えば、未加工ワーク保持部29と 軸13とを同一の軸線上で対向して位置決めし 、チャックを開放状態にした主軸13を、該軸 に沿ってアーム24に向けて前進させ、先端 一部が突出した状態で未加工ワーク保持部29 に保持されている未加工ワークWBの前記先端 前記チャック内に挿入し、前記チャックを じることで、未加工ワーク保持部29から主 13に未加工ワークWBを受け渡すことができる この場合も、前記先端の突出長さが十分で いような場合は、例えば、ホルダ291の貫通 を挿通する押し棒により、未加工ワークWB 主軸13に向けて押し出すようにしてもよい。

 本発明のワーク供給搬出装置は、未加工ワ クをアームに対して供給する搬入装置及び 工済みワークをアームから受け取って搬出 る搬出装置のいずれか一方又は双方を備え いてもよい。このような、搬入装置又は搬 装置を備えることで、長時間の連続無人加 が可能になる。
 この実施形態において、ワーク供給搬出装 2は、主軸13に受け渡す未加工ワークWBをア ム24に対して供給する搬入装置27と、主軸13 らアーム24に受け渡された加工済みワークWA 工作機械1の機外に搬出する搬出装置28とを えている。
 未加工ワークを搬送する搬入装置27及び加 済みワークを搬出する搬出装置28としては、 ベルトコンベア,ローダ装置,ロボットハンド, パーツフィーダ等の公知のものを使用するこ とができる。

 アーム体26は、前記駆動体の駆動によっ 、各アーム24を予め設定された回転角度位置 、すなわち、アーム24の加工済みワーク保持 21又は未加工ワーク保持部29が主軸13に対向 るワーク授受位置(図1中符号Iで示す)、加工 済みワーク保持部21から搬出装置28に加工済 ワークを受け渡す加工済みワーク搬出位置( 符号IIで示す)、搬入装置27から未加工ワー 保持部29に未加工ワークを供給する未加工ワ ーク搬入位置(同符号IIIで示す)、主軸13から て回転方向上流側の可能な限り主軸3に近い 置であって、ワーク加工中の主軸13,刃物台1 2及び工具Tと干渉しない待機位置(同符号IVで す)の順に位置決めが可能である。

 この実施形態では、一つのアーム24が待機 置IVに位置しているときに、残りの三つのア ームのうちの二つのアーム24が加工済みワー 搬出位置IIと未加工ワーク搬入位置IIIに同 に位置し、他の一つのアーム24が、正面視し て、待機位置IVのアーム24の主軸13を挟んだ反 対側(図1において符号Vで示す)に位置する。 入装置27は、未加工ワーク搬入位置IIIに位置 しているアーム24の未加工ワーク保持部29と 向して配置され、搬出装置28は加工済みワー ク搬出位置IIに位置しているアーム24の加工 みワーク保持部21に対向して配置されている 。
 従って、一つのアーム24が待機位置IVで待機 している間に、他のアーム24への未加工ワー の供給と、さらに他のアーム24からの加工 みワークの搬出とを同時に行うことができ 無駄時間が発生しない。

 この実施形態の工作機械1は、一つのアー ム24が待機位置IVで待機している間に、工具T より主軸13のチャックに把持されたワーク 切削加工を行う。待機位置IVでは、各アーム 24がワーク加工中の主軸13,刃物台12及び工具T 干渉しないので、主軸13の前後移動を含め 自由にワークの加工を行うことができる。

 次に、図4~図6を参照しながら、上記構成の ーク供給搬出装置2の作用について説明する 。
 図4及び図5は、未加工ワークを搬入装置27か ら受け取り、加工済みワークを搬出装置28に け渡すまでの動作を説明する図、図6は、主 軸13とアーム24との間でワークの授受を行う きのアーム24の回転の様子を説明する要部の 拡大正面図である。

 以下の説明では、図1(a)に示すように、一 つのアーム24が待機位置IVに位置している状 を「初期状態」として説明する。

 この初期状態では、主軸13でワークの加工 行われ、未加工ワーク搬入位置IIIでは、未 工ワームWBが搬入装置27からアーム24の未加 ワーク保持部29に供給され、加工済みワーク 搬出位置IIでは、加工済みワークWAが加工済 ワーク保持部21から搬出装置28に受け渡され 搬出される。
 図4(a)は、アーム24の未加工ワーク保持部29 対して搬入装置27から未加工ワームWBが供給 れる様子を示すものである。図示するよう 、未加工ワークWBは、例えば搬入装置27に設 けられた押し棒275により、ストッパ292に当接 するまで未加工ワーク保持部29のホルダ291内 押し込まれる。なお、押し棒133の他、例え エアによる圧送も使用することもできる。
 待機位置IVに位置しているアーム24は、未加 工ワーク搬入位置IIIに位置していた際にワー ク供給部29に未加工ワークWBが供給されてい ため、待機位置IVでの待機時には、次に加工 を行うべき未加工ワークWBを保持している。

 主軸13のチャックに把持されたワークの加 が終了すると、アーム24の移動を妨げない位 置まで主軸13が後退する。この後、アーム体2 6が回転して、待機位置IVに位置しているアー ム24を主軸13に対向するワーク授受位置Iまで 動させる。アーム体26は、図4(b)及び図6(a)に 示すように、まず、ワーク授受位置Iに位置 ているアーム24の加工済みワーク保持部21を 軸13の軸線C2上に位置させる。このときのア ーム24の位置が、ワーク受取り位置Iaである
この後、主軸13が前進して、前述のように、 要に応じて押し棒133を使用して、加工済み ークWAの先端を加工済みワーク保持部21のホ ルダ291内に挿入する。

 この実施形態では、主軸13のチャック131 進退移動させるドローバ132の貫通孔内に、 し棒133が挿通して設けられている。この押 棒133は、シリンダ等の駆動手段によって主 13の軸線C2方向に進退移動が可能である。チ ック131を開放した状態で、図4(c)に示すよう に、押し棒133が、ストッパ292に当接するまで 加工済みワークWAをホルダ291内に押し込むこ ができる。なお、このとき、加工済みワー WAの先端の軸部WAaは、ストッパ292の孔292a内 位置している。

 加工済みワークWAが加工済みワーク保持部21 のホルダ291に受け渡されると、主軸13がチャ ク131の開放状態で、アーム24と干渉しない 置まで後退する。この後、アーム体26が回転 して、図5(a)及び図6(b)に示すように、ワーク 受位置Iに位置しているアーム24の未加工ワ ク保持部29を主軸13の軸線C2上に位置させる このときのアーム24の位置が、ワーク受渡 位置Ibである。そして、図5(b)に示すように 主軸13が前進して、未加工ワーク保持部29に 持された未加工ワークWBの先端を、開放状 のチャック131の内部に位置させる。
 この後、チャック131が閉じられて主軸13の 端に未加工ワークWBが把持されると、主軸13 、アーム24の回転を妨げない位置まで後退 る。

 本発明のワーク供給搬出装置2は、加工済 みワーク保持部21と未加工ワーク保持部29と 、同一アーム24に、可能な限り近接させた状 態で共通の円周A上に隣接させて設けられて るため、アーム体26を極めて小さい角度回転 させるだけで、ワーク授受位置Iに位置して るアーム24を、ワーク受取り位置Iaからワー 受渡し位置Ibに移動させ、加工済みワーク 主軸13からアーム24への受け渡し状態から未 工ワークのアーム24から主軸13への受け渡し 状態に切り換えることができ、従って、主軸 13からのワークの受け取りと主軸13へのワー の受け渡しを短時間で行うことができると う利点がある。

 主軸13との間で加工済みワークWA及び未加工 ワークWBの授受が完了すると、アーム体26が 転して、ワーク供給位置IIIに位置している ーム24を、次に加工すべき未加工ワークWBを 持した状態で待機位置IVに位置させる。こ とき、アーム体26の回転直前にワーク授受位 置Iで主軸13から加工済みワークWAを受け取っ アーム24は、位置Vに位置し、アーム体26の 転直前に位置Vに位置していた加工済みワー WAを保持したアーム24は、加工済みワーク搬 出位置IIに位置する。
 アーム24から主軸13に受け渡された未加工ワ ークWAは、次に加工すべき未加工ワークWBを 持したアーム24が待機位置IVに到達する前後 、刃物台12の工具Tによって加工が開始され (図5(c)参照)。

 加工済みワーク搬出位置IIでは、加工済み ークWAを保持したアーム24の加工済みワーク 持部21が、搬出装置28に対向するため、図5(d )に示すように、加工済みワークWAを、例えば 搬出装置28に設けられた押し棒285をホルダ291 挿通させることで、ホルダ291から押し出し 搬出装置28に受け渡すことができる。
 以上のようにアーム体26の各アーム24が順に ワーク授受位置I、ワーク排出位置II,ワーク 給位置III,待機位置IVに切り替えられ、各位 において前述の各動作を行う。
 このように、本発明のワーク供給搬出装置2 は、ワークの受け渡し作動をアーム体26の回 によって容易に行うことができ、上記ワー の受け渡し作動によって工作機械1のワーク の加工終了から加工開始までの時間(サイク タイム)を短縮することができる。

[第二の実施形態]
 図7は、本発明の第二の実施形態にかかり、 (a)はワーク供給搬出装置を備えた工作機械の 主要部の正面図、(b)はその平面図である。
 この実施形態のワーク供給搬出装置は、異 る種類の未加工ワークを供給する二つの搬 装置(第一の搬入装置30及び第二の搬入装置3 1)を備えている。
 この実施形態では、第一の搬入装置30は、 の実施形態の搬入装置27と同じ位置に配置さ れ、第二の搬入装置31は、先の実施形態の搬 装置28と同じ位置に、アーム24の未加工ワー ク保持部29に対向するように配置される。以 の説明では、主軸13から見て回転方向の下 に位置し、第一の搬入装置30からアーム24の 加工ワーク保持部29に未加工ワークを受け す位置を、第一の未加工ワーク搬入位置IIIa し、同上流に位置し、第二の搬入装置31か アーム24の未加工ワーク保持部29に未加工ワ クを受け渡す位置を、第二の未加工ワーク 入位置IIIbとして表す。

 この実施形態において搬出装置28は、四つ アーム24のうちの三つのアーム24が、待機位 IV、第一の未加工ワーク搬入位置IIIa及び第 の未加工ワーク搬入位置IIIbに位置している ときに、残りの一つのアーム24の加工済みワ ク保持部21から加工済みワークを受け取っ 搬出できる位置に配置される。
 従って、この実施形態においても、一つの ーム24が次に加工すべき未加工ワークを保 して待機位置IVで待機している間に、第一の 未加工ワーク搬入位置IIIa及び第二の未加工 ーク搬入位置IIIbのいずれか一方からのアー 24への未加工ワークの供給と、アーム24から 搬出装置28への加工済みワークの搬出とを同 に行うことができる。

 第一の搬入装置30及び第二の搬入装置31と しては種々のものを用いることができる。こ の実施形態の第一の搬入装置30及び第二の搬 装置31は、軸線C2を境として左右に配置され ることから、左右対称である以外の基本構成 は同じである。第一の搬入装置30及び第二の 入装置31は、図7に示すように、複数の未加 ワークを貯蔵するホッパ300,310を備えたパー ツフィーダ301,311と、このパーツフィーダ301,3 11から送出された未加工ワークを直線状に整 させて、第一の未加工ワーク搬入位置IIIa又 は第二の未加工ワーク搬入位置IIIbに位置し いるアーム24の未加工ワーク保持部29の近傍 で案内するリニアガイド303,313を備えたリニ アフィーダ302,312とを有している。リニアフ ーダ302,312の先端まで送られた未加工ワーク 、図示しないプッシュロッドやロボットハ ド、エア圧送等によって、第一の未加工ワ ク搬入位置IIIa又は第二の未加工ワーク搬入 位置IIIbに位置しているアーム24の未加工ワー ク保持部29に受け渡される。

 図8は、この実施形態における工作機械の主 軸先端部分の拡大断面図である。
 主軸13の先端に設けられたチャック231の把 爪は、大径部231aと小径部231bとからなる段付 き状に形成されていて、(a)に示すように、小 径部231bに小径のワークW1を把持させ、(b)に示 すように、大径部231aに大径のワークW2を把持 させることによって、径の異なる二種類のワ ークW1,W2を把持できるようになっている。

 このようにすることで、第一の搬入装置30 び第二の搬入装置31で別々に前記ワークW1及 W2を供給し、加工すべきワークが異なる種 のワークに切り替わった場合も、チャック23 1を交換する必要はない。
 また、この場合は、未加工ワーク保持部29 び加工済みワーク保持部21に設けるホルダ及 びストッパとして、小径のワークW1用のホル 293及びストッパ294を準備するとともに、大 用のワークW2用のホルダ295及びストッパ296 準備し、ワークW1,W2の切り替えに応じてホル ダ293,ストッパ294及びホルダ295,ストッパ296を 換する。

 次に、この実施形態のワーク供給搬出装置 作用を説明する。
 以下の説明では、最初に第一の搬入装置30 ら供給された未加工ワークを加工した後に 第二の搬入装置31から供給された未加工ワー クを加工するものとして説明する。
 第一の搬入装置30から供給された未加工ワ クを加工する場合は、第二の搬入装置31は駆 動を停止させる。第一の搬入装置30からアー 24に未加工ワークを供給し、主軸13との間で 未加工ワークと加工済みワークの授受を行い 、加工済みワークを搬出装置28に受け渡して 出するまでの手順は、搬出装置28の位置(加 済みワーク搬出位置II)が異なる以外は、先 実施形態と同じである。

 工作機械1(図1参照)のNC装置からワークの切 換え指令が出力されると、第一の搬入装置3 0の駆動が停止されて、第二の搬入装置31が駆 動される。一つのアーム24が待機位置VIにあ とき、第二の未加工ワーク搬入位置IIIbに位 しているアーム24は、未加工ワーク保持部29 が空の状態であるから、この未加工ワーク保 持部29に第二の搬入装置31から、切り換え後 加工を行う未加工ワークが供給される。
 なお、このとき、第一の未加工ワーク搬入 置IIIa及び待機位置IVに位置しているアーム2 4には、切り換え前の未加工ワークが保持さ ているから、NC装置からの切り換え指令は、 現在加工しているワークの残個数が2個にな たときに出力されるようにするとよい。
 この実施形態のワーク供給搬出装置は、例 ば、未加工ワークに一次加工を施して半完 品を形成した後に、前記半完成品に二次加 を施して完成品に仕上げるような場合にも 用である。

[第三の実施形態]
 第一の搬入装置,第二の搬入装置及び搬出装 置の配置は上記に限られない。図9は、本発 の第三の実施形態にかかり、第一の搬入装 ,第二の搬入装置及び搬出装置の配置を変更 た第二の実施形態の変形例である。
 この実施形態では、第一の実施形態におけ 搬入装置27と同じ位置に第二の搬入装置33が 配置され、第一の実施形態における搬出装置 28と同じ位置に搬出装置28が配置されている なお、搬出装置28は第二の実施形態の搬出装 置28と同じ位置に設けてもよい。そして、第 の搬入装置32は、待機位置IVに位置するアー ム24の未加工ワーク保持部29と対向して設け れている。
 この実施形態においても、主軸13から見て 転方向の下流に位置し、第一の搬入装置32か らアーム24の未加工ワーク保持部29に未加工 ークを受け渡す位置を第一の未加工ワーク 入位置IIIaとし、同上流に位置し、第二の搬 装置31からアーム24の未加工ワーク保持部29 未加工ワークを受け渡す位置を、第二の未 工ワーク搬入位置IIIbとして表す。第一の未 加工ワーク搬入位置IIIaは待機位置IVでもある 。
 この実施形態のワーク供給搬出装置も、第 の実施形態のワーク供給搬出装置と同様に 用する。なお、この実施形態では、待機位 IV(第一の未加工ワーク搬入位置IIIa)に位置 ているアーム24には、切り換え前の未加工ワ ークが保持されているから、NC装置からの切 換え指令は、現在加工しているワークの残 数が1個になったときに出力されるようにす るとよい。

[第四の実施形態]
 図10は、本発明の第四の実施形態にかかり 第二の実施形態のワーク供給搬出装置のさ に他の変形例である。
 この実施形態では、第一の搬入装置34が、 一の未加工ワーク搬入位置IIIaに位置するア ム24の未加工ワーク保持部29に対向して設け られ、第一の搬出装置28aが第一の未加工ワー ク搬入位置IIIaに位置するアーム24の加工済み ワーク保持部21に対向して設けられている。 の実施形態において、第一の未加工ワーク 入位置IIIaは第一の加工済みワーク搬出位置 IIaでもある。
 また、第二の搬入装置35が、第二の未加工 ーク搬入位置IIIbに位置するアーム24の未加 ワーク保持部29に対向して設けられ、第二の 搬出装置28bが第二の未加工ワーク搬入位置III bに位置するアーム24の加工済みワーク保持部 21に対向して設けられている。この実施形態 おいて、第二の未加工ワーク搬入位置IIIbは 第二の加工済みワーク搬出位置IIbでもある。
 そして、アーム体26に設けられた四つのア ムを、同じ軸線上に位置する二つのアーム 対(アーム24a,24a及びアーム24b,24b)に分け、一 のアーム24a,24aの対が第一の搬入装置34から 加工ワークを受け取り、他方のアーム24b,24b の対が第二の搬入装置35から未加工ワークを け取るようにする。

 この実施形態では、主軸13から見て回転 向の下流に位置し、第一の搬入装置34からア ーム24aの未加工ワーク保持部29に未加工ワー を受け渡す位置を第一の未加工ワーク搬入 置IIIaとし、同上流に位置し、第二の搬入装 置35からアーム24bの未加工ワーク保持部29に 加工ワークを受け渡す位置を、第二の未加 ワーク搬入位置IIIbとする。また、この実施 態における第一の未加工ワーク搬入位置IIIa は、第一の搬出装置28aがアーム24aの加工済み ワーク保持部21から加工済みワークを受け取 て搬出する第一の加工済みワーク搬出位置I Iaでもあり、第二の未加工ワーク搬入位置IIIb は、第二の搬出装置28bがアーム24bの加工済み ワーク保持部21から加工済みワークを受け取 て搬出する第二の加工済みワーク搬出位置I Ibでもある。

 さらに、第一の実施形態~第三の実施形態の 待機位置IVと同じ位置に、未加工ワークを保 したアーム24bの第二の待機位置IVbが設けら 、三つのアーム24a,24b,24bが第一の未加工ワ ク搬入位置IIIa,第二の未加工ワーク搬入位置 IIIb及び第二の待機位置IVにあるときに残りの アーム24aが停止している位置に、第一の待機 位置IVaが設けられている。
 この実施形態では、アーム体26は、時計回 方向及び反時計回り方向に回転が可能であ 。

 この実施形態のワーク供給搬出装置は、以 のように作用する。
 アーム24a,24aには、第一の搬入装置34から未 工ワークが供給される。また、アーム24b,24b には、第二の搬入装置35から未加工ワークが 給される。
 主軸13でワークの加工が行われている間は 未加工ワークを保持したアーム24a,24bがそれ れの待機位置IVa,IVbに待機している。
 例えば、今回加工すべきワークが、アーム2 4bに保持されている未加工ワークである場合 、アーム体26を反時計回り方向に回転させ 、第二の待機位置IVbで待機しているアーム24 bを主軸13に対向したワーク授受位置Iに移動 せる。ワーク授受位置Iにおける主軸13とア ム24bとの間のワーク授受動作は、上記で説 したとおりである。

 この後、アーム体26を反時計回り方向に回 させて、加工済みワークを保持したアーム24 bを、ワーク授受位置Iから、第一の待機位置I Vaを通過させ、第二の搬出位置IIbまで移動さ る。そして、主軸13でワークの加工が行わ ている間に、アーム24bの加工済みワーク保 部21から第二の搬出装置28bに加工済みワーク を受け渡す動作と、未加工ワーム保持部29に 二の搬入装置35から未加工ワークを供給す 動作とを行う。
 以後、第二の待機位置IVb,授受位置I,第二の 加工ワーク搬入位置IIIbの順でアーム24bを反 時計回り方向に回転させながら、前記未加工 ワークの搬入,加工及び加工済みワークの搬 を繰り返す。

 次に加工すべきワークが、アーム24aに保持 れている未加工ワークに切り替わった場合 、まず、アーム体26を反時計回り方向に回 させて、第二の待機位置IVbに待機している ーム24bをワーク授受位置Iに位置させ、主軸1 3から加工済みワーク保持部29に加工済みワー クを受け取る。次いで、アーム体26を時計回 方向に回転させて、第一の待機位置IVaで待 しているアーム24aを主軸13に対向したワー 授受位置Iに移動させ、未加工ワークを主軸1 3に受け渡す。この後、アーム体26を時計回り 方向に回転させて、加工済みワークを保持し たアーム24aを、ワーク授受位置Iから、第二 待機位置IVbを通過させ、第一の搬出位置IIa で移動させる。そして、主軸13でワークの加 工が行われている間に、アーム24aの加工済み ワーク保持部21から第一の搬出装置28aに加工 みワークを受け渡す動作と、未加工ワーム 持部29に第一の搬入装置34から未加工ワーク を供給する動作とを行う。
 以後、第一の待機位置IVa,授受位置I,第二の 加工ワーク搬入位置IIIaの順でアーム24aを時 計回り方向に回転させながら、前記未加工ワ ークの搬入,加工及び加工済みワークの搬出 繰り返す。

 このように、この実施形態のワーク供給搬 装置では、異なる種類のワークをアーム24a, 24bにそれぞれ保持させて第一の待機位置IVa及 び第二の待機位置IVbに待機させつつ、切り換 え指令があったときに、第一の待機位置IVa又 は第二の待機位置IVbに待機しているアーム24a 又はアーム24bをただちにワーク授受位置に移 動させて、主軸13に供給しつつ加工を行って 出することが可能である。
 この実施形態のワーク供給搬出装置におい は、第二及び第三の実施形態と同様に、異 る種類のワークのうち、一方のワークを所 個数連続加工した後に、他方のワークを所 個数連続加工することの他、異なる種類の ークを交互に加工することも可能である。

[第五の実施形態]
 図11は、本発明の第五の実施形態にかかり アーム体の構成を説明する正面図である。
 なお、以下の説明では、先の実施形態と同 部材、同一部位には同一の符号を付し、詳 い説明は省略する。
 この実施形態では、アーム体260に三本のア ム240が均等間隔(120°間隔)で設けられている 。アーム240の先端には、先の実施形態のアー ム24と同様に、未加工ワーク保持部29及び加 済みワーク保持部21が同一の円周A上に設け れている。

 図11において、一つのアーム240が待機位 IVで待機しているときに、他の二つのアーム 240,240のうちの一つが加工済みワーク搬出位 IIに位置し、残りの一つが未加工ワーク搬入 位置IIIに位置している。未加工ワーク搬入位 置IIIでは、未加工ワーク保持部29に対して搬 装置27から未加工ワームWBが供給され、加工 済みワーク搬出位置IIでは、加工済みワーク 持部21から搬出装置28に加工済みワークが受 け渡されて搬出される。待機位置IVに位置し いるアーム240の未加工ワーク保持部29には 搬入装置27から供給された未加工ワークWBが 持されている。

 主軸13でのワークの加工が終了すると、 と同様の手順でアーム体260が反時計周り方 に回転して、待機位置IVに位置しているアー ム240がワーク授受位置Iに移動(移動した状態 仮想線で示す)すると、先の実施形態と同様 の手順で、アーム240と主軸13との間で加工済 ワーク及び未加工ワークWBの授受が行われ 。この授受が完了すると、アーム体260が反 計周り方向に回転して、加工済みワークを 持したアーム240を加工済みワーク搬出位置II に移動させる。このとき、他の二つのアーム 240は、未加工ワーク搬入位置III及び待機位置 IVに位置する。

[第六の実施形態]
 図12は、本発明の第六の実施形態にかかり アーム体の構成を説明する正面図である。
 なお、以下の説明では、先の実施形態と同 部材、同一部位には同一の符号を付し、詳 い説明は省略する。
 この実施形態では、アーム体360に二本のア ム340が均等間隔(180°間隔)で設けられている 。アーム340の先端には、先の実施形態のアー ム24,240と同様に、未加工ワーク保持部29及び 工済みワーク保持部21が円周A上に設けられ いる。

 図12において、一方のアーム340が待機位置IV で待機しているときに、他方のアーム340はワ ーク供給位置IIIに位置している。そして、搬 入装置27から未加工ワーク保持部29に未加工 ームWBが供給される。
 待機位置IVに位置しているアーム340の未加 ワーク保持部29には、搬入装置27から供給さ た未加工ワークWBが保持されている。
 主軸13でのワークの加工が終了すると、ア ム体360が反時計周り方向に回転して、待機 置IVに位置している一方のアーム340がワーク 授受位置Iに移動(移動した状態を仮想線で示 )すると、先の実施形態と同様の手順で、ア ーム340と主軸13との間で加工済みワーク及び 加工ワークWBの授受が行われる。

 主軸13とアーム340との間での加工済みワ ク及び未加工ワークWBの授受が完了すると、 アーム体360が回転して、加工済みワークWAを 工済みワーク保持部21に保持したアーム340 加工済みワーク搬出位置IIに移動させる(移 した状態を仮想線で示す)。そして、主軸13 未加工ワークWBの加工が行われている間に、 加工済みワーク保持部21から搬出装置28に加 済みワークWAが受け渡されて搬出される。こ の後、アーム体360が回転して、次に加工すべ き未加工ワークWBを保持している他方のアー 340を待機位置IVに位置させる。このとき、 方のアーム340はワーク供給位置IIIに位置し いて、搬入装置27から未加工ワークWBが供給 れる。

 なお、特に図示はしないが、この実施形 では、一方のアーム340が待機位置IVで待機 ているときに、他方のアーム340が加工済み ーク搬出位置IIに位置するように、搬出装置 28を配置してもよい。この場合は、一方のア ム340が待機位置IVで待機しているときに、 方のアーム340から搬出装置28に加工済みワー ムWAが受け渡される。そして、主軸13と一方 アーム340との間でのワークWA,WBの授受が完了 すると、アーム体360が回転して、他方のアー ム340を未加工ワーク搬入位置IIIに位置させる 。このとき、主軸13では、未加工ワークWBの 工が開始される。

 主軸13で未加工ワークWBの加工が行われて いる間に、搬入装置27から他方のアーム340に 加工ワークWBが受け渡される。この後、ア ム体360が回転して、未加工ワークWBを保持し た他方のアーム340を待機位置IVに位置させ、 工済みワークWAを保持した一方のアーム340 加工済みワーク搬出位置IIに位置させる。

 なお、図13に示すように、前記各実施形態 各アーム24,24a,24b,240,340にワークWを切削加工 るための工具Tを装着することもできる。工 具Tは、アーム24,24a,24b,240,340の回転方向上流 又は下流側のいずれか一方に装着してもよ が、図示するように両側に装着してもよい また、工具Tの刃先は、円周A上に位置させる とよい。
 このようにすることで、アーム24,24a,24b,240,3 40をワークWに対して揺動させることで、アー ム24,24a,24b,240,340に装着した工具TでワークWの 工を行うことが可能になる。なお、加工に 用するアーム24,24a,24b,240,340は、未加工ワー WBを保持した待機中のものでもよいし、主 13から受け取った加工済みワークWAを保持し ものであってもよい。

 本発明の好適な実施形態について説明した 、本発明は上記の実施形態に限定されるも ではない。
 例えば、上記の説明でアーム体は、均等間 で配置された二つ~四つのアームを有するも のとして説明したが、アームの数は五つ以上 であってもよい。
 また、未加工ワーク保持部29及び加工済み ーク保持部21は筒状のホルダ291にワークを挿 入するものとして説明したが、未加工ワーク 保持部29及び加工済みワーク保持部21は未加 ワーク及び加工済みワークを保持できれば く、チャックによるものや、エア吸引によ もの、磁着によるもの等種々のものとする とが可能である。
 さらに、第二~第四の実施形態では、異なる 種類のワークを切り換えながら加工を行うも のとして説明したが、複数の搬入装置から同 一種類のワークを供給するように構成するこ とも可能で、一つの搬入装置についてワーク が無くなったり、ワーク詰まり等のトラブル が発生しても、ただちに他の一つの搬入装置 からワークが供給されるようにして、長時間 の連続運転が可能になる。

 本発明のワーク供給搬出装置は、工作機 に限らず、組立機や検査装置等、ワークに して所定の作業を行うあらゆるワーク加工 置に適用が可能である。